JP3548528B2 - 紙幣回収システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ対応して設けられ紙幣を受け付けて所定量の遊技媒体を遊技機に供給する貸出機とを列設配置した遊技機島内に設けられ、貸出機が受け入れた紙幣を遊技機島の島端に設けた紙幣回収部に回収する紙幣回収システムに関し、特に、各遊技台での遊技客の遊技を妨げることなく円滑に紙幣を回収するとともに、店員や遊技客による紙幣回収時の不正行為を未然に防止することができる紙幣回収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のパチンコ店では、各パチンコ台や各スロットマシンの台間にそれぞれ貸出機を設け、遊技台1台ごとにパチンコ玉やコインを貸し出すようにしている。
【0003】
この貸出機には様々な種類のものが存在しており、たとえばパチンコ玉やメダルを投出する投出装置をどこに備えているかによって種類が異なり、また貸出機へ投入する媒体の種類や金額情報の扱い方によっても種類が異なる。
【0004】
投出装置をどこに備えるかによって種類が異なる場合の具体例としては、(1)貸出機自身にパチンコ玉などを投出する投出装置と投出口を設け、貸出操作がおこなわれた場合に貸出機自身の投出装置を駆動して投出口へパチンコ玉などを投出するか、または投出口からシュートを介して遊技台の上皿にパチンコ玉などを投出する投出装置内蔵型の貸出機と、(2)貸出機自身には投出装置を設けず、貸出操作がおこなわれた場合に遊技台自身の投出装置を利用して遊技台の受け皿に直接パチンコ玉などを投出する遊技台投出装置利用型の貸出機などがある。
【0005】
また、貸出機に投入できる媒体によって種類が異なる場合の具体例としては、硬貨だけが投入可能なもの、紙幣と硬貨の両方が投入可能なもの、プリペイドカードだけが投入可能なもの、プリペイドカードと硬貨の両方が投入可能なもの、プリペイドカードと硬貨と紙幣の3種類が投入可能なものなどが存在している。
【0006】
そして、プリペイドカードと貨幣(紙幣や硬貨)が投入可能なものにおいては、プリペイドカードと貨幣とがそれぞれ独立して使用できるものや、貨幣の金額情報を一旦プリペイドカードの価値情報に変換してから使用するものなど様々な形態が存在していた。
【0007】
そして、遊技客が貸出機に紙幣や硬貨、あるいはプリペイドカードを投入して所定の貸出操作をおこなうことによって、前述のようにパチンコ玉やメダルの投出動作がおこなわれるようになっていた。なお、この明細書では、これらの種類に関係なくあらゆる種類の貸出機を「貸出機」と総称して用いている。
【0008】
このように、各パチンコ台またはスロットマシンの台間にそれぞれ貸出機を設けることとすると、パチンコ店が貸出機から貨幣をどのように回収するかが問題となる。たとえば、パチンコ店の店員が、各貸出機を巡回して貨幣を回収することも考えられるが、これでは店員による回収労力が大きく、また遊技者の遊技に支障をきたす可能性もある。
【0009】
このため、パチンコ台が列設配置される島の端部に端部金庫を設け、各貸出機内の貨幣をパチンコ台の背面を通って端部金庫まで搬送する技術が知られている。たとえば、特許第2940233号公報には、紙幣受入部が受け入れた紙幣一枚を一時保留部に保留しておき、この一時保留部に保留された紙幣を搬送手段によって端部金庫まで搬送する紙幣回収装置が開示されている。
【0010】
この従来技術では、各遊技機と収納準備部との間に設けられた所定の経路に沿って無限軌道によって循環的に移動される回収ユニットを複数設けており、一時保留部に保留されている紙幣はいずれかの回収ユニットに受け渡され、この回収ユニットによって収納準備部へと搬送される。そして、最終的には両替機(収納部)へと収納される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術を用いた場合には、紙幣の搬送機構などに不具合が生じると、島内の全てのパチンコ台が影響を受けてしまうという問題がある。すなわち、この従来技術の一時保留部は、回収ユニットが到来するまでの間、一時的に1枚の紙幣を保留するだけのものであるので、回収ユニットや搬送手段に故障や詰まりが生じ一時保留部に紙幣が保留されたままの状態となった場合には、紙幣受入部は紙幣を受け付けることができず、貸出機などが停止してしまうことになる。
【0012】
また、この従来技術によれば、常に搬送途中の状態にある紙幣が存在するので、防犯上好ましくないという問題がある。たとえば、あるパチンコ台が玉詰まりとなった場合には、店員がパチンコ台を開けて対処することになるが、このとき搬送途中の紙幣があると、この紙幣が店員や遊技客の目に触れることになるので、不正行為を誘発しかねず防犯上好ましくない。このような状況を避けるためには、搬送中の紙幣が存在している時間を極力短縮する必要がある。
【0013】
これらのことから、各パチンコ台での遊技を妨げることなく円滑に紙幣を回収するとともに、店員や遊技客による紙幣回収時の不正行為を未然に防止することができる紙幣回収システムをいかに実現するかが極めて重要な課題となっている。なお、かかる課題はパチンコ台に限ったものではなく、スロットマシンなどの各種遊技機システムに共通する課題である。
【0014】
本発明は、上記従来技術による課題を解決するためになされたものであり、各遊技台での遊技客の遊技を妨げることなく円滑に紙幣を回収するとともに、店員や遊技客による紙幣回収時の不正行為を未然に防止することができる紙幣回収システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1に係る紙幣回収システムは、複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ対応して設けられ紙幣を受け付けて所定量の遊技媒体を前記遊技機に供給する貸出機とを列設配置した遊技機島内に設けられ、前記貸出機が受け入れた紙幣を前記遊技機島の島端に設けた紙幣回収部に回収する紙幣回収システムであって、前記貸出機の背面側に配置され、前記貸出機に投入された紙幣を収容枠に収容して保留する紙幣保留手段と、前記紙幣を収容した収容枠を下降させる作動機構と、前記収容枠の下降に伴って紙幣を受け取り、前記紙幣回収部に搬送する紙幣搬送手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に係る紙幣回収システムは、請求項1の発明において、前記紙幣搬送手段は、前記収容枠の下降に伴って収容枠内の紙幣を挟持する回収ユニットを備え、前記回収ユニットが紙幣を前記紙幣回収部に搬送することを特徴とする。
【0017】
また、請求項3に係る紙幣回収システムは、請求項1または2の発明において、前記紙幣搬送手段は、所定の条件を満たす場合にのみ駆動することを特徴とする。
【0018】
また、請求項4に係る紙幣回収システムは、請求項3の発明において、前記紙幣搬送手段は、前記紙幣保留手段での紙幣の収容量が所定枚数となった場合に、当該紙幣保留手段に保留された紙幣を前記紙幣回収部に搬送することを特徴とする。
【0019】
また、請求項5に係る紙幣回収システムは、請求項3の発明において、前記紙幣搬送手段は、所定時間ごとに各紙幣保留手段に保留された紙幣を前記紙幣回収部に搬送することを特徴とする。
【0020】
また、請求項6に係る紙幣回収システムは、請求項1〜5の発明において、前記紙幣搬送手段によって紙幣が搬送中である場合に、該紙幣を搬送中である旨を表示する表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る紙幣回収システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、主として本発明をパチンコ遊技に適用した場合を示すこととする。
【0022】
この実施の形態に係る遊技機システムでは、紙幣の投入を受け付ける貸出機並びにこの貸出機が受け入れた紙幣を回収および搬送する搬送機構が、全体として3つの異なる状態(第1状態、第2状態、第3状態)をとることができるように構成することにより、かかる搬送機構の不具合が島全体に与える影響を低減している。
【0023】
ここで、この第1状態とは、一時保留部に紙幣が保留されておらず且つ貸出機が紙幣を受け入れ可能な状態であり、第2状態とは、一時保留部に紙幣が保留されており且つ貸出機が紙幣を受け入れ可能な状態である。また、第3状態とは、一時保留部に紙幣が保留されており且つ貸出機が紙幣の受入不能な状態である。なお、上述した従来技術では第1状態および第3状態は存在するものの、この第2状態については存在しないことになる。
【0024】
この実施の形態では、かかる第2状態を実現するため、各々が独立して動作する貸出機(貸出機20)と、各貸出機によって共用され全体が一体として動作する搬送機構(主搬送機構40)との間に、貸出機と搬送機構のいずれの動作をも妨げることなく紙幣を貯留するバッファを設けている。このようなバッファを実現するための具体的な構成(第2状態を実現するための具体的な構成)としては様々なものが考えられるが、本実施の形態では、一時保留部30に複数枚の紙幣を保留可能とすることで最も簡易且つ効率的にこれを実現している。以下、詳細に説明する。
【0025】
まず、本実施の形態における遊技機システムの概要について図1を用いて説明する。この遊技機システムでは、パチンコ台10を列設配置したグループを「島」と呼び、この島は、パチンコ台列の背面を互いに対向させて配置された2列のパチンコ台列で構成される。また、各島には、パチンコ玉を貸し出すための貸出機20が各パチンコ台10ごとにパチンコ台の台間に配設されている。
【0026】
遊技者が貸出機20の紙幣投入口21に紙幣を投入して所定の貸出操作をおこなうと、所定量の玉が貸し出される。遊技者は、このようにして貸し出された玉を用いてパチンコ台10で遊技することになる。
【0027】
また、島の内部、つまり、パチンコ台10および貸出機20の背面側には、一時保留部30および主搬送機構40が、遊技客の目に触れないように設置されており、この島の端部には、島端金庫50が設置されている。なお、各パチンコ台は、左右いずれかの上下端を軸支されており、この軸を中心としてパチンコ台を扉のように開くことで、パチンコ台背面に設けられた各種スイッチ、パチンコ玉の供給路または主搬送機構40などを操作または調整できるようになっている。
【0028】
貸出機20に投入された紙幣は、この一時保留部30に一旦保持されることになるが、この一時保留部30には複数枚の紙幣を保留することができる。一時保留部30は、この実施の形態の特徴部分であるため、これについては後ほどさらに詳細に説明する。
【0029】
一時保留部30に保留された紙幣は、その後、主搬送機構40によって回収、搬送されて、島端金庫50へと収容される。なお、紙幣を搬送している間は、各島の上部パネルに設けた搬送表示ランプ43を点灯して、主搬送機構40が作動中であることをパチンコ店の店員に知らせる。
【0030】
以上述べた一連の処理または動作は、島ごとに設けられた図示しない島コントローラによって管理され、さらに上位の図示しないターミナルコントローラによってパチンコ店全体の各種データの管理がおこなわれる。特に、紙幣の回収、搬送などは、島ごとに設けられた搬送制御部60によって制御されている。
【0031】
先に述べたとおり、この実施の形態は、貸出機20が受け付けた紙幣の回収および搬送に係る機構(一時保留部30、主搬送機構40、搬送制御部60)を主な特徴とするものであるので、以下ではこの点について図1および図2を用いて説明する。
【0032】
図1および図2に示す一時保留部30は、貸出機20から搬出される紙幣を、主搬送機構40によって回収、搬送されるまでの間、一時的に保持(保留)するものであり、貸出機20ごとに設けられている。この一時保留部30は、複数枚の紙幣を保留可能に構成されている。なお、本実施の形態ではこの一時保留部30に20枚程度の紙幣を保留できることとする。
【0033】
このため、この一時保留部30に紙幣が保留されている状態であっても、その容量が一杯になっていない場合には、貸出機20が紙幣を受け入れてこの紙幣を処理することができる。また、この一時保留部30に収容されている紙幣は、パチンコ台10を開いた状態であっても、外部からはほとんど見えないようになっている。一時保留部30の具体的な機構については、後ほど図4を用いて詳細に説明する。
【0034】
主搬送機構40は、各一時保留部30に保留されている紙幣を回収し、これを島端金庫50へと搬送するものであり、この主搬送機構40は、コンベアベルト41および回収ユニット42などからなる。
【0035】
このコンベアベルト41は、列設されたパチンコ台10に沿って設置されており、具体的にはそのベルト面は上下方向を向いている。具体的には、図1(b)に示すように、このコンベアベルト41は、島端金庫50を出発点する往路では回収ユニット42が下向きとなり、復路では回収ユニット42が上向きとなるようにしている。なお、このコンベアベルト41は、図示しない駆動モータによって駆動され、このコンベアベルト41には回収ユニット42の位置を検出するためのセンサ等も設けられている。
【0036】
回収ユニット42は、一時保留部30から紙幣を受け付けて回収するユニットであり、このコンベアベルト41の各所に所定の間隔で設けられている。ここで、一時保留部30に収容されている複数枚(場合によっては1枚)の紙幣は、一括して回収ユニット42に受け渡すことができるよう構成されている。したがって、この受け渡しに要する時間は、一時保留部30に収容されている紙幣の枚数が多い場合でも少ない場合でも変わりはない。
【0037】
この回収ユニット42は、一時保留部30ごとに設けられているわけではないが、コンベアベルト41の回転に伴ってこの回収ユニット42を移動することにより所望の一時保留部30を回収の対象とすることができるようになっている。なお、本実施の形態では、一時保留部30一台おきに回収ユニット42を設けることとしている。なお、回収ユニット42の具体的な機構については、別途、図4、図5および図6を用いて説明する。
【0038】
搬送表示ランプ43は、主搬送機構40等が作動中であることを、遊技場の従業員で管理者的な立場の人に報知するためのランプであり、この搬送表示ランプ43の点灯状態は搬送制御部60によって制御される。
【0039】
搬送制御部60は、図2に示すように、一時保留部30および主搬送機構40等を制御する制御部であり、この搬送制御部60は、貸出機20と連携することによって紙幣の回収および搬送をおこなう。たとえば、この搬送制御部60は、所定の実行条件が成立した場合に、上記コンベアベルト41等を作動・停止させて、紙幣の回収、搬送を行わせる。
【0040】
ここで、この実行条件には2種類あり、一つ目の実行条件は、いずれかの一時保留部30に収容されている紙幣が別途定められた上限枚数(この実施の形態では18枚)に達していることである。なお、上限枚数を、一時保留部30の収容可能枚数(この実施の形態では20枚程度)よりも少ない値としたのは、回収等を開始してから実際に回収がおこなわれるまでにさらに紙幣が投入される場合を考慮したためである。二つ目の実行条件は、以前に回収および搬送を行ってから所定の時間(規定間隔)が経過したことである。
【0041】
なお、一つ目の実行条件である紙幣の収容枚数を判定するためには、一時保留部30に収容されている紙幣の枚数を計数できなければならないので、この搬送制御部60は紙幣の計数機能も有する。つまり、この貸出機20では、紙幣を受け入れてこれを搬出した際に、所定の信号(搬出信号)を出力するよう構成されており、搬送制御部60はこの搬出信号が出力された回数をカウントすることにより、一時保留部30に保留されている紙幣の枚数を計数する。
【0042】
また、その詳細な説明は後述するが、一時保留部30から回収ユニット42への紙幣の受け渡しは、回収対象となる一時保留部30の真下に回収ユニット42を停止させた状態でおこなう。このため、搬送制御部60は、コンベアベルト41に設けられた図示しないセンサ等によって、各回収ユニット42の位置を検知する機能も有する。
【0043】
また、この搬送制御部60は、CPUやメモリなどを含んで構成されており、このCPUが、メモリに格納されている所定の制御プログラムをロードして実行し、データの読み書きなどをおこなうことで、上述した様々な機能を実現している。上述した規定間隔、上限枚数等のデータは、このメモリに格納される。
【0044】
次に、動作を説明する。この遊技機システムにおいて、各貸出機20は、主搬送機構40とは関係なくそれぞれ独立に紙幣の受け入れおよび真偽判定等の処理を行い、これらの処理を終えた紙幣を一時保留部30に搬出する。この結果、一時保留部30には、その時々の状況に応じて、1枚(あるいはそれ以上の枚数)の紙幣が保留される。このような状況の下、搬送制御部60は、主搬送機構40等を制御して、一時保留部30に保留されている紙幣を回収および搬送させる。
【0045】
次に、搬送制御部60による紙幣の回収および搬送について図3を用いて説明する。電源投入後、搬送制御部60は、所定の初期化処理を実行した後(ステップS101)、タイマをリセットしてタイマのカウントアップを開始する(ステップS102)。
【0046】
その後、搬送制御部60は、各一時保留部30における紙幣の保留状況を確認する(ステップS103)。具体的には、貸出機20が紙幣を受け入れる都度出力する信号を一時保留部30ごとに個別にカウントする。
【0047】
その後、搬送制御部60は、保留されている紙幣の枚数が上限枚数(この実施の形態では18枚)に達している一時保留部30が一つでもあるか否かを判定し(ステップS104)、上限枚数に達している一時保留部30が一つでもある場合には、ステップS105へ進む。
【0048】
そして、このステップS105において、搬送制御部60は、一時保留部30および主搬送機構40を作動させ、上限枚数に達した一時保留部30だけを対象として、紙幣の回収および搬送をおこなう。この間は、搬送表示ランプ43を点灯させ、島内で紙幣の回収、搬送がおこなわれている旨を店員に把握させる。この搬送表示ランプ43が点灯している間は、店員がパチンコ10をできるだけ開かないようにすることにより、防犯性を高めることができ、またやむを得ず開く場合は管理者がそのときだけ監視すれば良いことになる。その後、再びステップS102へ戻り同様の処理を繰り返す。
【0049】
一方、ステップS104における判定の結果、上限枚数に達している一時保留部30がない場合には、搬送制御部60は、ステップS106へと進み、以前に紙幣の回収、搬送を行ってから規定間隔が経過したか否かを判定する。この判定は、タイマの計時結果を判定することでおこなう。このステップS106における判定の結果、規定間隔が経過していなければ、ステップS102へ戻り同様の処理を繰り返す。
【0050】
一方、ステップS106における判定の結果、規定間隔が経過していた場合には、ステップS107へ進み搬送制御部60は、すべての一時保留部30を対象として紙幣の回収および搬送を行わせ、その後、ステップS102に戻る。
【0051】
以上の一連の動作を行っている間に何らかの障害が発生した場合には、主搬送機構40による回収および搬送動作や、搬送制御部60による上記一連の制御を実行できない可能性がある。しかしながら、この実施の形態では、一時保留部30が複数枚の紙幣を受け入れ可能に構成されているので、少なくとも、この一時保留部30が満杯となるまでは貸出機20が紙幣の受け入れを継続することができる。この間に障害を復旧させることができれば、遊技客には実質的に影響を与えることがなく、パチンコ台の稼働率を上げることにもつながる。
【0052】
次に、一時保留部30などの具体的構成並びに紙幣の回収および搬送を図4〜図7を用いてさらに詳細に説明する。一時保留部30は、紙幣を収容する収容枠200と、貸出機20から搬出される紙幣を収容枠200に収容させる保留搬送部210と、収容枠200を上下方向に作動させて収容された紙幣を主搬送機構40(特に、回収ユニット42)へと受け渡す作動機構220とを備えて構成されている。
【0053】
[1]収容枠200への収容
図4に示すように、この収容枠200は、紙幣を収容するのに必要十分な寸法、形状を備えた中空の略直方体状に形成されており、その左右端面は、紙幣の収容および取り出しが可能となるように開口端201が設けられている。
【0054】
この収容枠200への紙幣の収容は、保留搬送部210によっておこなわれ、具体的には、保留搬送部210は、貸出機20から搬出された紙幣をベルト211aとベルト211bとの間に挟み込み、この状態を保ったままでこれらを回転作動させることで、挟んだ紙幣を搬送し、開口端201から収容枠200へと入れる。
【0055】
すなわち、貸出機20の紙幣搬出口の近傍にはプーリ212aとプーリ212dとが近接対向して配置され、収容枠200の開口端201付近には、プーリ212bとプーリ212eが近接対向して配置されている。また、これらとわずかに離れて、プーリ212cが配置されている。そして、ベルト211aは、これらプーリ212a,b,c間に張架されている。一方、ベルト211bは、プーリ212d,e間に張架されている。
【0056】
これにより、ベルト211aとベルト211bは、プーリ212a,dからプーリ212b,eに至る範囲では、互いに接触している。この場合、プーリ212dは、プーリ212aの外周面とプーリ212bの外周面とをつなぐ直線(接線)を越えて、両者間に位置するように配置されている。このため、ベルト211aは、プーリ212d(厳密にはこれに張架されたベルト211b)に押された状態となっている。これにより、ベルト211aとベルト211bとの接触圧を高めて紙幣の挟持を確実なものとしている。なお、かかるプーリ212bには、図示したようなゴム状の羽が設けられており、この羽が収容枠200内の紙幣Pをおさえて次の紙幣を収容しやすくする役目を果たしている。
【0057】
また、これらは駆動モータ215が発生する駆動力をベルト211aに伝達することで駆動される。すなわち、プーリ212aの軸213の端部(図における上端)には、駆動用のプーリ214が設けられている。そして、駆動モータ215の軸に設けられたプーリ216と、このプーリ214との間には、駆動ベルト217が張架されている。そして、駆動モータ215の駆動力を、プーリ216、駆動ベルト217、プーリ214を介して軸213に伝達することで、ベルト211aを作動させる。ベルト211bは、ベルト211aと密に接しているため、ベルト211aの回転に伴ってこれも回転する。
【0058】
また、図示省略したが、保留搬送部210には、貸出機20から紙幣が搬出されたことを検出するセンサが設けられており、このセンサが紙幣を検出すると、搬送制御部60は駆動モータ215を作動させる。
【0059】
[2]回収ユニット42への受け渡し
この収容枠200は、作動機構220によって所定の範囲内で上昇/下降が可能に構成されており、先に述べたこの収容枠200への紙幣の収容は、ベルト211a,bの位置にあわせて収容枠200を所定の高さ位置にまで上昇させた状態でおこなう。
【0060】
収容枠200に収容された紙幣は、適宜、回収ユニット42へと受け渡される。この受け渡し(回収)は、回収ユニット42を所望の収容枠200の真下に位置させておいた状態で、当該収容枠200を下降させることでおこなう。より詳細には、以下の通りである。
【0061】
すなわち、収容枠200の正面壁202aには、穴205が形成された張出部204が設けられている。そして、この穴205の内壁面にはねじ切りが施されている。一方、作動機構220は、その外周面に穴205の内壁に合わせたねじ切りが施された作動軸221を備えている。この作動軸221は略鉛直方向に立設された状態で、収容枠200の穴205に通されている。したがって、この作動軸221を回転させることで、収容枠200をこの作動軸221の軸方向(上下方向)に移動させることができる。この場合、作動軸221を回転させる向きを変更することで、上下いずれの方向にも移動させることができる。作動軸221の駆動は、枠駆動モータ223の発生する駆動力を、この枠駆動モータ223の回転軸に取り付けられたプーリ224、作動軸221の一端に設けられたプーリ222、さらに、両プーリの間に張架されているベルト225によって、作動軸221へ伝達することでなされている。
【0062】
一方、回収ユニット42は、図6に示すように、コンベアベルト41に固定されたフレーム351と、このフレーム351に設けられた挟持アーム352a,bとを備えて構成されている。
【0063】
フレーム351は、搬送方向からみた場合コの字型に構成されており、その開口部分を上方に向けた状態でコンベアベルト41に固定されている。挟持アーム352aと挟持アーム352bとは、この開口部分を間にして相対した状態で取り付けられている。挟持アーム352aは、互いに連結された下アーム部材361aと上アーム部材365aとを備えて構成されている。
【0064】
下アーム部材361aは、その下端部を軸363aによって、回動可能な状態でフレーム351に軸支されている。一方、その上端内側(挟持アーム352aと対向する側)は、摩擦力の高いゴムなどで構成された挟持端362aとされている。また、この下アーム部材361aは、軸363aの周囲に設置されたバネ364aによって、フレーム351の内側方向に向けて付勢されている。
【0065】
一方、上アーム部材365aは、その上端部を軸366aによって回動可能な状態でフレーム351の上端付近に軸支されている。そして、両者は、下アーム部材361aの中央に形成された図示しない連結穴と、上アーム部材365aの下端に設けられた連結穴367aとに、連結ピン368aを挿入することで連結されている。
【0066】
この連結穴367aは、長い溝状とされており、連結ピン368aがこの連結穴367a内において移動可能である。このため、この挟持アーム352aは、この連結穴367aの長さ分に相当する範囲内でその連結角度を変えることで、挟持端362aのフレーム351内への突出幅(図の左右方向における位置)が変動するようになっている。なお、挟持アーム352bも同様の構成となる。
【0067】
通常、挟持アーム352a,bは、バネ364a,bによる付勢力によって、閉じた状態となっている(図7(a))。つまり、挟持端362aと挟持端362bとは、ともにフレーム351内側に向けて突出させられており、互いに圧接された状態となっている。
【0068】
この状態でA列の収容枠200が下降してくると、その下端部角部が挟持アーム352aにあたりこれを開かせる。具体的には、収容枠200を下降させてゆくと、まず、収容枠200の下端角部が上アーム部材365aの中央付近にあたる。この後も、下降を続けると、上アーム部材365aは、フレーム外側に向けて押し広げられるように、バネ364aの付勢力に逆らって(図における反時計方向に)回動される。
【0069】
この上アーム部材365aの回動に伴って、下アーム部材361aも(図における時計方向に)回動する。その結果、収容枠200の下降に伴って、その挟持端362aは外側(図における右方向)に向けて移動してゆく。さらに、下降させると、収容枠200の下端角部は今度は挟持端362aにあたり、同様に下アーム部材361aを押し広げてゆく。この結果、挟持端362aの挟持面側が収容枠200の正面壁202aにあたった角度位置にまで下アーム部材361aが広がった状態となる(図7(b))。この状態において、挟持端362は、バネ364aの付勢力によって収容枠200の正面壁202aを押している。なお、挟持端362bは、収容枠200の背面壁202bよりも背面側(図における左側)に位置しているため、収容枠200にあたることはない。
【0070】
ところで、収容枠200の正面壁202aおよび背面壁202bは、高さ方向における中央付近が、図4に示す切り欠き部203aおよび切り欠き部203bのように切り欠かれている。このため、収容枠200をさらに下降させると、上アーム部材365aの下端部および下アーム部材361aの中央部が切り欠き部203aに達する。切り欠き部203aの部分にはそれまで上アーム部材365aおよび下アーム部材361aの中央部を押し広げた状態に保っていた正面壁202aが存在しない。このため、下アーム部材361aは、バネ364aの付勢力によって(図における反時計方向に)回動し元の状態(閉じた状態)に戻ろうとして、収容枠200内の紙幣の束を図における左方向に押すことになる。
【0071】
ところで、このとき、挟持端362bは、収容枠200から離れており自ら積極的に紙幣の束を押しつけてはいないものの、挟持端362aと同様に切り欠き部203bに対応した位置にある。この結果、収容枠200内の紙幣は、挟持端362aと挟持端362bとによって挟持された状態となる(図7(c))。図4には、この状態での収容枠200を一点鎖線で描いた。また、この挟持は、紙幣の枚数によらず同様におこなわれる。
【0072】
このようにA列の収容枠200についての受け渡し(回収)は、挟持アーム352aが作動することによってなされる。B列の収容枠200が下降される場合には、挟持アーム352bが同様に作動することになる。ただし、B列は配置方向がA列とは反対向きになっているため、回収ユニット42が図4に示す位置とは異なる位置に停止することになる。つまり、図4の右側の切り欠き部203bに対応する位置に停止して前述の説明と同様に紙幣を受け取り、右方向に搬送していくことになる。
【0073】
[3]搬送
挟持アーム352aと挟持アーム352bとによって紙幣を挟持した状態でコンベアベルト41を作動させると、紙幣は挟持されたままの状態で開口端201を通じて収容枠200から引き出される(回収される)。この後は、この回収ユニット42が隣の収容枠200(あるいは、このとき下降されていた他の収容枠200)に到達する前に、当該収容枠200を上昇させる。
【0074】
このようにして各回収ユニット42によって回収された紙幣は、この後、コンベアベルト41によって島端金庫50にまで搬送され、ここに収容されることになる。ただし、この搬送は、回収ユニット42から島端金庫50への収容方式によって異なる。回収ユニット42ごとにコンベアベルト41を一旦停止させる必要があるのであれば、この搬送は回収ユニット42が島端金庫50に到達する度ごとに停止することになる。回収ユニット42を一旦停止させることなく収容させることができるのであれば、そのまま連続的にコンベアベルト41を作動させることになる。
【0075】
回収ユニット42同士の間隔は、収容枠200同士の間隔の整数倍とされている。このため、この回収は、そのとき回収の対象とされている収容枠200について一斉におこなうことができる。この実施の形態では、回収ユニット42同士の配置間隔を、収容枠200同士の間隔の2倍にしている。したがって、すべての回収ユニット42を作動させるようにすれば、上述した受け渡しの動作を、コンベアベルト41を半周ずつ回転させて4回(A列に対して2回、B列に対して2回、コンベアベルト41の2周分)おこなうだけで、すべての収容枠200に対して回収をおこなうことができる。
【0076】
以上説明したとおりこの実施の形態では、一時保留部30が複数枚の紙幣を収容可能であり、また、この一時保留部30が一杯になっていない限り、貸出機20は紙幣の受け入れを継続することができる。したがって、主搬送機構40に何らかの障害が生じた場合でも直ちにその島全体の貸出機20が動作不能状態に陥ることがない。これはパチンコ台の稼働率の向上につながる。
【0077】
この実施の形態では、一時保留部30に複数枚の紙幣が保留されている場合には、この複数枚の紙幣を一括して回収していた。つまり、1回の受け渡し動作で、その一時保留部30に保留されているすべての紙幣を回収している。このため、一時保留部30に多数枚の紙幣を保留可能であるにもかかわらず、紙幣の回収に要する時間(一時保留部30と回収ユニット42との間で紙幣の受け渡しに要する時間)は、紙幣の枚数によらず一定(1枚だけを回収するときと同等)で済む。このため制御が容易である。回収、搬送中は、パチンコ台を開いて調整する作業はできるだけさけることが好ましい。搬送等に費やす時間を抑えて、パチンコ台の調整等が制限される期間を短くできるため、パチンコ台の実質的な稼働率(すなわち、売り上げ)が高まる。また、調整などのために顧客を待たせる時間も短くなり、顧客へのサービス向上につながる。
【0078】
この実施の形態では所定の実行条件が満たされたときにだけ回収、搬送をおこない、その後は、主搬送機構40などの動作を停止していた。このような構成では主搬送機構40が作動させられている時間が短いため、装置寿命を長くできる。さらに、主搬送機構40は、常時(あるいは、いずれかの紙幣受入装置が紙幣を1枚受け入れるたびごとに)、作動する必要はない。このため、実際の装置に求められる能力(たとえば、連続稼動時間)がこれまでよりも低くて済む。これは信頼性の向上につながる。さらには、装置価格の引き下げ、電気代などの装置の運用コスト低減につながる。
【0079】
この実施の形態では、規定間隔ごとに、すべての一時保留部30を対象として紙幣の回収、搬送を行っていた。このため、いつ紙幣の回収、搬送がおこなわれるかがわかりやすく、遊技システムの管理者にとっては回収などの状況の監視が容易である。また、遊技場の店員にとっては店内の監視、パチンコ台の調整などがやりやすい。さらには、制御が単純であるため、制御プログラムの開発が容易である。さらには、一時保留部30に紙幣が保留されたままの状態が必要以上長く続くことはないため、防犯上も好ましい。
【0080】
なお、この規定間隔ごとにおこなう回収および搬送は、一時保留部30が既にいっぱいになっているわけではないため特に処理を急ぐ必要はない。このため、必ずしもすべての一時保留部30を対象として紙幣の回収、搬送をおこなう必要はない。たとえば、一時保留部30を半数ずつの2つのグループに分け、規定間隔ごとにいずれかのグループについてだけ回収および搬送をおこなうようにしてもよい。
【0081】
この実施の形態では、いずれかの一時保留部30が上限枚数を越えた場合に紙幣の回収、搬送を行っている。遊技場の混み具合は時間によって大きく異なるため、このような制御は合理的である。また、この場合、上限枚数を超えていた一時保留部30のみを対象として、紙幣の回収、搬送をおこなうため、無駄な動作がない。したがって、主搬送機構40を構成する機構部の長寿命化につながる。さらには、電気代等の装置の運用コストも少なくて済む。このような効果は保留部の容量が大きいほど顕著である。
【0082】
この実施の形態では、搬送表示ランプ43を点灯させることで、回収、搬送がおこなわれていることを報知している。このため、遊技場内で勤務する店員は、回収等がおこなわれている間は、パチンコ台の調整などを控えるといったことが可能である。また、やむを得ず開く場合であっても管理者がそのときだけ監視すれば良いことになる。
【0083】
この実施の形態ではコンベアベルトの復路部分のみを用いて紙幣の回収を行っている。このため、紙幣が回収ユニット42によって搬送状態にある時間が短くて済み、防犯上好ましい。また、パチンコ台10の調整などのための開閉が制限される期間も短くて済む。
【0084】
この実施の形態では、一時保留部30を貸出機20ごとに設けていた。このためいずれかの一時保留部30に障害が生じた場合でもこれによって影響を受ける貸出機20が少なくて済む。ただし、一時保留部30は必ずしも貸出機20の1台ごとに設ける必要はない。複数台の貸出機20によって共有されるようにしてもよい。
【0085】
この実施の形態では、搬送制御部60が保留搬送部210を制御していたが、貸出機20によって制御するようにしてもよい。このようにすれば、搬送制御部60自体に障害が生じた場合でも、貸出機20が正常である限り紙幣の受け入れを継続することができる。ただし、この場合には、一時保留部30に保留されている紙幣の枚数を、貸出機20が確認できるようにしておく必要がある。また、そのためには、貸出機20が、回収の実施状況を確認できるようにしておく必要がある。
【0086】
この実施の形態では、貸出機と一時保留部を別体構成にしているが、一体構成としてもよい。また、遊技機と貸出機という構成にしているが、CRパチンコ機のように遊技機と貸出機を接続した状態で遊技機として認可を受けているような場合であっても遊技機の機能部分と貸出機の機能部分を有するものであればよい。
【0087】
【発明の効果】
上述してきたように、請求項1に係る発明によれば、貸出機に投入された紙幣を収容枠に収容して保留する紙幣保留手段が貸出機の背面側に配置されているので、故障や詰まりが生じた場合であっても、貸出機による紙幣の受け入れを続行することができる。特に、紙幣保留手段が複数枚の紙幣を保留できるよう構成したので、紙幣搬送手段に何らかの障害が発生した場合でも、貸出機に紙幣を投入することができるので、遊技客はかかる場合であっても継続して遊技することができる。また、遊技機(パチンコ台)に設けられた各種スイッチ、媒体(パチンコ玉)の供給通路、または紙幣搬送手段などを操作または調整するために、遊技機(パチンコ台)を扉のように開いても、紙幣保留手段に収容された紙幣が遊技客の目に触れることがない。さらに、紙幣を収容した収容枠を下降させる作動機構と、収容枠の下降に伴って紙幣を受け取り、紙幣回収部に搬送する紙幣搬送手段を備えたので、収容枠に収容された紙幣を紙幣搬送手段に一括して受け渡すことができる。
【0088】
また、請求項2に係る発明によれば、紙幣搬送手段は収容枠の下降に伴って収容枠内の紙幣を挟持する回収ユニットを備え、回収ユニットが紙幣を紙幣回収部に搬送するので、収容枠内の紙幣を回収ユニットに一括して受け渡すことができ、紙幣を短時間で回収することができる。
【0089】
また、請求項3に係る発明によれば、所定の条件を満たす場合にのみ紙幣搬送手段を駆動するよう構成したので、紙幣搬送手段を常に駆動する必要をなくし、もって駆動機構の寿命を延ばすことができる。また、遊技店員による紙幣回収時の監視負担を軽減することができる。
【0090】
また、請求項4に係る発明によれば、紙幣の収容量が所定枚数となった場合に、保留された紙幣を紙幣回収部に搬送するよう構成したので、紙幣搬送手段の駆動回数を最小限に抑えることができる。
【0091】
また、請求項5に係る発明によれば、所定時間ごとに保留された紙幣を紙幣回収部に搬送するよう構成したので、遊技店員による紙幣回収時の監視負担を軽減することができる。
【0092】
また、請求項6に係る発明によれば、紙幣が搬送中である場合に、該紙幣を搬送中である旨を表示するよう構成したので、遊技店員が紙幣の搬送中であることを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である遊技機システムの概要を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面部分透視図である。
【図2】この紙幣の回収、搬送に関連した部分についての制御構成を示す図である。
【図3】搬送制御部による紙幣の回収、搬送の制御概要を示すフローチャートである。
【図4】一時保留部および回収ユニットを示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】図1(b)A−A線断面での、一時保留部および回収ユニットを示す模式図である。
【図6】回収ユニットを示す模式図であり、(a)は図4における矢印B方向から見た側面図、(b)は正面図である。
【図7】回収動作を示す図であり、(a)は一時保留部が下降していない状態、(b)は一時保留部の下降途中の様子を示す図、(c)は回収ユニットによって紙幣が挟持された状態を示す図である。
【符号の説明】
10 パチンコ台
20 貸出機
21 紙幣投入口
30 一時保留部
40 主搬送機構
41 コンベアベルト
42 回収ユニット
43 搬送表示ランプ
50 島端金庫
60 搬送制御部
200 収容枠
210 保留搬送部
220 作動機構
351 フレーム
352 挟持アーム

Claims (6)

  1. 複数の遊技機と、各遊技機にそれぞれ対応して設けられ紙幣を受け付けて所定量の遊技媒体を前記遊技機に供給する貸出機とを列設配置した遊技機島内に設けられ、前記貸出機が受け入れた紙幣を前記遊技機島の島端に設けた紙幣回収部に回収する紙幣回収システムであって、
    前記貸出機の背面側に配置され、前記貸出機に投入された紙幣を収容枠に収容して保留する紙幣保留手段と、
    前記紙幣を収容した収容枠を下降させる作動機構と、
    前記収容枠の下降に伴って紙幣を受け取り、前記紙幣回収部に搬送する紙幣搬送手段と
    を備えたことを特徴とする紙幣回収システム。
  2. 前記紙幣搬送手段は、
    前記収容枠の下降に伴って収容枠内の紙幣を挟持する回収ユニットを備え、
    前記回収ユニットが紙幣を前記紙幣回収部に搬送することを特徴とする請求項1に記載の紙幣回収システム。
  3. 前記紙幣搬送手段は、所定の条件を満たす場合にのみ駆動することを特徴とする請求項1または2に記載の紙幣回収システム。
  4. 前記紙幣搬送手段は、前記紙幣保留手段での紙幣の収容量が所定枚数となった場合に、当該紙幣保留手段に保留された紙幣を前記紙幣回収部に搬送することを特徴とする請求項3に記載の紙幣回収システム。
  5. 前記紙幣搬送手段は、所定時間ごとに各紙幣保留手段に保留された紙幣を前記紙幣回収部に搬送することを特徴とする請求項3に記載の紙幣回収システム。
  6. 前記紙幣搬送手段によって紙幣が搬送中である場合に、該紙幣を搬送中である旨を表示する表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の紙幣回収システム。
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