JP2004255050A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshihiro Tozaki
智弘 戸崎
Shinsuke Yamaguchi
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Abstract

【課題】揚送装置内に残存する遊技球を遊技者に容易に返却出来るようにした弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技者が揚送装置内に残存する遊技球の返却を要求する際に操作する揚送球返却操作手段と、揚送装置内に残存する遊技球が流入する流入部450が、揚送装置400または該揚送装置の近傍所定箇所に設けられるとともに、流入部451から流入した遊技球を遊技者に返却する返却通路454、242と、揚送装置400の駆動制御を行う揚送装置制御手段と、を備え、揚送装置制御手段は、発射装置の発射動作に連動して揚送装置400内の遊技球を揚送して発射装置500に1個ずつ供給するように揚送部材403を駆動制御する揚送駆動制御手段と、揚送球返却操作手段の操作に応じて、揚送装置400内に残存する遊技球を流入部451に向けて移動するように揚送部材403を駆動制御する返却駆動制御手段と、を含む。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、打球貯留部に貯留された遊技球を揚送装置により揚送し、遊技盤面上に形成された遊技領域の上部側方位置から遊技球を打ち出して遊技を行う弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の弾球遊技機としては、例えば遊技盤の上部側方(遊技機に向かって左側)位置に発射装置を設け、打球供給皿に貯留されている遊技球をスプロケットにて揚送管内に数珠つなぎ状態で送り出して揚送することで発射装置に供給するもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、打球供給皿に貯留されている遊技球を、遊技盤の後面側に設けられたスクリュー部材により揚送することで発射装置に供給するもの等がある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−163388号公報(3頁、第1、2、7図)
【特許文献2】
特許第2805499号公報(第2−3頁、第3−8図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これら遊技盤の上部側方位置から遊技球を打ち出して遊技を行う弾球遊技機は、発射装置を遊技機の下方位置のハンドル近傍に有するものに比較して、発射レールの設置等の制約を受けることがないため、遊技盤上の遊技領域の大きさ、特には上下方向の大きさを大きくでき、遊技盤のほぼ中央部位置に設けられている可変表示装置である液晶パネル等の大型化にあって、これら液晶パネルの大型化等による遊技盤形成への制約を解消することが可能となることから、その有用性が高まってきている。
【0006】
しかしながら、前記特許文献1、2に記載の揚送装置にあっては、発射装置の停止に伴って揚送装置の揚送が停止された場合には、揚送装置内に進入した遊技球が残存することになり、該残存する遊技球を返却することが出来ないことから遊技者が損を被るばかりか、例えば揚送装置のメンテナンス作業等を行う場合において、多数の遊技球を装置内から取出さなければならず、手間がかかるといった問題があった。
【0007】
そこで、揚送装置の揚送が停止された場合における揚送装置内のパチンコ球の残存数が0個となるようにすることが考えられるが、特許文献1に記載の揚送装置においては、遊技球をスプロケットにて揚送管内に数珠つなぎ状態で送り出して揚送するため残存数を0個とすることは非常に困難である。また、特許文献2に記載の揚送装置においては、残存数が0個となるようにするには例えばスクリューのリード角を大きくしたり、あるいはスクリューを駆動するモータ等のトルクを高める等しなければならないため、誤動作の発生率が高くなるとともに、コストが嵩むといった問題を有していた。
【0008】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、揚送装置内に残存する遊技球を遊技者に容易に返却出来るようにした弾球遊技機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の弾球遊技機は、弾球遊技機の下部位置に設けられ、遊技に使用するための遊技球を貯留するための打球貯留部と、弾球遊技機の上部側方位置に設けられ、遊技球を遊技領域内に打ち出すための発射装置と、前記打球貯留部に貯留されている遊技球を揚送部材の駆動により揚送して前記発射装置に供給する揚送装置と、を備える弾球遊技機において、
遊技者が前記揚送装置内に残存する遊技球の返却を要求する際に操作する揚送球返却操作手段と、
前記揚送装置内に残存する遊技球が流入する流入部が、前記揚送装置または該揚送装置の近傍所定箇所に設けられるとともに、前記流入部から流入した遊技球を遊技者に返却する返却通路と、
前記揚送装置の駆動制御を行う揚送装置制御手段と、を備え、
前記揚送装置制御手段は、
前記発射装置から遊技球が1個ずつ発射されるごとに、前記揚送装置内の遊技球を揚送して前記発射装置に1個ずつ供給するように前記揚送部材を駆動制御する揚送駆動制御手段と、
前記揚送球返却操作手段の操作に応じて、前記揚送装置内に残存する遊技球を前記流入部に向けて移動するように前記揚送部材を駆動制御する返却駆動制御手段と、を含むことを特徴とする。
この特徴によれば、揚送球返却操作手段が操作されると、返却駆動制御手段により揚送部材が返却駆動されて、揚送装置内に残存する遊技球は流入部に向けて移動した後、返却通路を介して遊技者に返却されることになるため、遊技球を発射装置まで揚送する揚送部材を利用して、揚送装置内に残存した遊技球を遊技者に返却することが出来る。
【0010】
本発明の弾球遊技機の前記流入部は、前記揚送装置にて揚送された遊技球を前記発射装置に導く発射球誘導通路の所定箇所に設けられるとともに、前記揚送球返却操作手段の操作に連動して、前記発射球誘導通路内を移動する遊技球の移動通路を前記返却通路側に切替える通路切替手段が設けられており、
前記返却駆動制御手段は、前記揚送駆動制御手段による前記揚送駆動と同方向に前記揚送部材を駆動させる制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、揚送装置内に残存する遊技球を発射球誘導通路を利用して流入部まで導くことが出来、流入部まで導くための通路を新たに設ける必要がないため、揚送装置の構造の複雑化を回避出来るとともに、揚送球返却操作手段の操作に連動して通路切替手段により遊技球の移動通路が返却通路側に切替るため、遊技球を確実に返却通路に導くことが出来るばかりか、揚送部材を揚送駆動制御手段による揚送駆動と同方向に駆動させることで揚送装置内に残存する遊技球を遊技者に返却することが出来るため、揚送部材の駆動制御内容の複雑化を回避出来る。
【0011】
本発明の弾球遊技機の前記流入部は、前記揚送装置の下端に設けられており、前記返却駆動制御手段は、前記揚送駆動制御手段による前記揚送駆動と逆方向に前記揚送部材を駆動させる制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、揚送装置内に残存する遊技球を揚送することなく流入部まで移動することが出来るので、返却通路を極力短くすることが出来るため、遊技機の内部構造の複雑化を回避出来るとともに、コストの低減化を図ることが出来る。
【0012】
本発明の弾球遊技機は、前記発射装置の駆動制御を行う発射制御手段を備え、前記揚送駆動制御手段と、前記返却駆動制御手段と、前記発射制御手段との各制御を1つの演算処理装置で制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、揚送駆動制御手段及び返却駆動制御手段並びに発射制御手段による制御を1つの演算処理装置で行うことで、揚送装置と発射装置との連係制御を、例えば別々の演算処理装置間で通信すること等なく容易に行うことが出来る。
【0013】
本発明の弾球遊技機は、前記発射装置から発射され、前記遊技領域に到達しなかった遊技球をファール球として回収するためのファール球通路を備え、
前記返却通路の少なくとも一部が前記ファール球通路と兼用されていることが好ましい。
このようにすれば、返却通路を別個に設けることなく、ファール球通路を有効利用することで構造が複雑化することがないので、製造コストの低減化を図ることが出来る。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0015】
本実施例の弾球遊技機であるパチンコ機2は、該パチンコ機2の側部位置に1対1にて配置される遊技用装置であるカードユニット3とともに、図示しない遊技島の前後面に複数並設されて使用される。
【0016】
これらパチンコ機2並びにカードユニット3が並設される遊技島の内部には、前記各パチンコ機2にパチンコ球を供給する供給樋や、前記各パチンコ機2にて使用され、排出されたパチンコ球を集めて前記供給樋に揚送する揚送装置等(図示略)が設けられているとともに、高さ方向略中央部には前記各カードユニット3より排出された紙幣を所定方向島端に設けられた回収ボックス(図示略)に搬送可能な紙幣搬送路(図示略)や、同様に前記各カードユニット3より排出された硬貨及びプリペイドカードを前記所定方向島端の回収ボックスに混合搬送可能な混合搬送路(図示略)等が設けられている。
【0017】
本実施例の弾球遊技機であるパチンコ機2を主に図1〜図4に基づいて説明すると、該パチンコ機2は、遊技機枠としての前面扉枠200(図2参照)と、該前面扉枠200の前面側に開閉自在に枢支され、中央にガラス板が設けられたガラス扉枠202と、前面扉枠200を開閉自在に枢支する四角枠状に形成された基枠(図示略)と、からなる。
【0018】
ガラス扉枠202の下部前面には、貸し出された球並びに払い出された賞球を貯留するための打球貯留部としての打球供給皿203が一体に設けられており、該打球供給皿203の上面所定箇所には操作部14が設けられている。前面扉枠202の前面における打球供給皿203の下方には、打球供給皿203から溢れた賞球を貯留する余剰球受皿204と、打球を発射する打球操作ハンドル(以下、操作ノブという)205、とが設けられている。なお、図1中の241は、前記打球供給皿203を含むガラス扉枠202を開放操作するためのシリンダ錠である。
【0019】
また、ガラス扉枠202の下部前面における打球操作ハンドル205の近傍には、遊技に関連する演出装置を操作するための演出装置操作ボタン112a、112bが配設されている。この演出装置操作ボタン112a、112bは、本実施例においては使用されていないが、例えば機種変更等に伴って遊技に関連する演出装置を設けた場合において、このような演出装置に関連する何らかの操作をする際に使用されるボタンである。
【0020】
前記演出装置とは、具体的にいうと、例えば後述する遊技盤206の所定箇所に可動自在に設けられた可動部材(例えばパチンコ機のタイトルキャラクタをモチーフにして構成された役物)や、後述する可変表示装置とは別個に構成された演出用可変表示装置等を含み、演出装置操作ボタン112a、112bは、これら可動部材を可動させるための操作や、演出用可変表示装置を可変表示させることにより行われるミニゲーム等を停止表示または選択するための操作に使用されるものである。
【0021】
これら演出装置操作ボタン112a、112bは、打球操作ハンドル205の近傍に設けられているため、遊技者は打球操作ハンドル205を操作しながら、該ハンドルを操作する手で演出装置操作ボタン112a、112bを操作することが出来るため、打球操作を中断することなく演出装置の操作を行うことが可能である。なお、これら演出装置操作ボタン112a、112b内には例えば複数色に発光可能なLED(図示略)等が内蔵されている。なお、これら演出装置操作ボタン112a、112b内には例えば複数色に発光可能なLED(図示略)等が内蔵されている。
【0022】
操作部14には、遊技者により前記カードユニット3に設けられたカード挿入口314に挿入された遊技用記録媒体であるプリペイドカードより読み出された遊技用価値である度数を表示する度数表示部(図示略)と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持球が少なくなったまたは無くなった際に押圧操作されて、前記度数表示部に残度数が存在する場合に所定数量のパチンコ球の貸出を実施するための貸出ボタン(図示略)と、遊技を終了する際に押圧操作されることにより、前記カードユニット3に挿入されているプリペイドカードに新たな残度数が記録されて返却がなされる返却ボタン(図示略)と、が設けられている。
【0023】
前面扉枠200には、図2に示すように、略中央部に形成された開口200c内に遊技盤206が着脱自在に取付けられている。また、前面扉枠200の前面200aにおける遊技盤206に向かって左側方上部位置には、該遊技盤206の前面206aに形成される遊技領域207に向けてパチンコ球を発射するための発射装置500が取付けられているとともに、前面扉枠200の後面側における発射装置500の下方には、打球供給皿203に貯留されたパチンコ球を揚送して発射装置500にパチンコ球を供給するための揚送ユニット400(揚送装置)が取付けられている。
【0024】
ガラス扉枠202における打球供給皿203の下部には、該打球供給皿203に貯留されているパチンコ球を整列して、後述する揚送ユニット400の下部ユニット401に繋がるクランク流路416並びに連結流路415に供給するように設けられた誘導傾斜樋283が設けられている。すなわち、これら誘導傾斜樋283、クランク流路416、連結流路415により、打球供給皿203に貯留されたパチンコ球を揚送ユニット400に導くための揚送球誘導通路が構成されている。なお、これら各通路の下面は揚送ユニット400側に向けて徐々に下方に傾斜する傾斜面とされており、誘導傾斜樋流入口230から流入したパチンコ球は通路内を自然流下するようになっている。
【0025】
打球供給皿203に貯留されているパチンコ球は、誘導傾斜樋流入口230から流出して誘導傾斜樋283を流下し、クランク流路416並びに連結流路415を通過して、前記揚送ユニット400の下部に設けられている後述する下部ユニット401に供給され、該揚送ユニット400にて発射装置500に揚送、供給されて、発射装置500により遊技盤206の前面206aに形成された遊技領域207に打ち出されるようになっている。また、本実施例では、ガラス扉枠202の開放により、クランク流路416と連結流路415との間にて流路が分離されるようになっている。
【0026】
図3に示されるように、前記揚送ユニット400の側方位置には、前記発射装置500にて打ち出されたが、発射勢いが弱いために前記遊技領域207に到達しなかったファール球を流下させるためのファール球流路295が設けられている。該ファール球流路295の下端部には、前面扉枠200の後面側に配設される機構板(図示略)に形成される賞球通路(図示略)に繋がるファール球流出口288が設けられており、前記ファール球は、該ファール球流路295、ファール球流出口288、前記賞球通路を通じて打球供給皿203或いは余剰球受皿204に返却されるようになっている。
【0027】
図5、図6及び図8に示されるように、揚送ユニット400内に形成される揚送路内にパチンコ球を供給する揚送球供給手段となる下部ユニット401の直近位置である前記連結流路415の上流位置、つまりは、ガラス扉枠202の開放により分離されて離脱する部分には、クランク流路416、誘導傾斜樋283並びに前記打球供給皿203に停留するパチンコ球(待機球)を余剰球受皿204に流下させるための待機球返却部420が設けられており、図1に示すように、該待機球返却部420に対応する位置となる打球供給皿203の下方左部位置に設けられた揚送球返却操作手段としての返却操作ボタン296を押圧操作することで、パチンコ球の返却(抜き取り)が実施される。
【0028】
本実施例に用いた待機球返却部420の構成を詳しく説明すると、図6並びに図8に示すように、待機球返却部420の下部には、待機球返却通路242(図3参照)にパチンコ球を流入させるための開口421が形成されており、前記誘導傾斜樋283の終端に形成されたクランク流路416の流路下面にスライド自在に配置されたスライド板423が、前記操作ボタン296の押圧操作により前後方向に移動する連結棒424に固定されていて、該連結棒424の移動に伴ってスライド板423が前後方向にスライドするとともに、前記連結棒424にはスプリング422が前記連結棒424をパチンコ機2の前方、つまりはスライド板423が開口421を塞ぐ方向に付勢するように設けられている。
【0029】
通常にあっては、図8(b)に示すように、前記スプリング422にてスライド板423が前方方向へ付勢されることにより、前記スライド板423が開口421を塞ぐことで、スライド板423上をパチンコ球が通過して、連結流路415を通じて揚送ユニット400にパチンコ球が供給される一方、前記操作ボタン296の操作時にあっては、図8(a)に示すように、該操作ボタン296の押圧操作により、スプリング422の付勢に抗してスライド板423が内方へスライドし、前記開口421がクランク流路416の底面に露出することで、パチンコ球が待機球返却通路242内に流入して、余剰球受皿204にパチンコ球(待機球)が返却されるようになっている。
【0030】
また、本実施例では、前記待機球返却部420に隣接してストッパー部429を設けており、ガラス扉枠202が開放された場合に、該ストッパー部429にてクランク流路416の下流端開口よりパチンコ球が溢流することが防止されるようになっている。
【0031】
さらに、前記連結棒424の所定箇所からは、後述する揚送球返却部450の下部に形成される流入部としての開口部451を開閉するスライド板452が先端に固着された連結棒424aが連設されている。このスライド板452には前記開口部451とほぼ同形をなす球抜き開口部453が一端部側に形成されており、連結棒424のスライド移動に連動して、スライド板452が開口部451を閉塞する閉塞位置と、球抜き開口部453が開口部451に合致してパチンコ球を落下可能とする開放位置と、の間でスライド移動するようになっている。
【0032】
また、連結棒424における操作ボタン296の近傍位置には、連結棒424を摺動自在にガイドするカバー体の前面側に配設された球抜き操作検出センサ455にて検出される被検出部456が設けられており、この返却操作検出センサ455にて被検出部456が検出されることで、操作ボタン296の押圧操作がなされたことを検出するようになっている。
【0033】
また本実施例においては、後述するように、操作ボタン296の押圧操作に応じて抜き操作検出センサ455にて被検出部456が検出されることにより、揚送ユニット400内に残存するパチンコ球が前記開口部451まで誘導されるようになっている。なお、揚送球返却部450の詳細な構造及び揚送ユニット400内に残存するパチンコ球の球抜き制御に関しては後述することとする。
【0034】
次に、本実施例に用いた揚送ユニット400の詳細を、主に図3〜図7に基づいて説明すると、揚送装置としての揚送ユニット400は、特に図5に示されるように、パチンコ球を1つ1つ分離した状態で揚送するための揚送部材としての揚送スクリュー403、及び該揚送スクリュー403が内部に収容される揚送路ケース402から成る揚送経路ユニット406と、該揚送経路ユニット406の下方に設けられ、前記揚送スクリュー403を駆動する揚送モータ410や、前記揚送路内にパチンコ球を1個ずつ供給する揚送球供給装置を構成する球供給スプロケット413や、該球供給スプロケット413にパチンコ球を誘導する連結流路415を有する下部ユニット401と、から構成されている。
【0035】
下部ユニット401は、図4に示すように、前面扉枠200の後面200bにおける下部所定箇所から後向きに突出形成された揚送ユニット取付台111の上面に、蝶ネジ100を介して固着されるベース板401’と、このベース板401’の上面に設けられるカバー体440と、から外形が主に構成される。ベース板401’の下面には、揚送スクリュー403及び球供給スプロケット413を駆動する揚送モータ410が取付けられる。
【0036】
カバー体440の上面には、揚送路ケース402の下端部が嵌合される嵌合部441が形成されているとともに、その嵌合部441の内部には、嵌合された揚送路ケース402の下端開口が連通する開口が形成されている。また、カバー体440の内部には、前記誘導傾斜樋283、クランク流路416並びに連結流路415を流下してきたパチンコ球を揚送通路内部に供給するための円盤状の球供給スプロケット413が、前記揚送スクリュー403を駆動する揚送モータ410にて駆動される駆動ギア411と噛合する受動ギア412と同軸に軸支されて設けられており、該球供給スプロケット413の外周には、1つのパチンコ球を収容するための略半円形状の球収容部414(図5参照)が設けられている。
【0037】
また、この球供給スプロケット413に供給される球圧並びに前記待機球返却部420に供給される球圧を緩和することを目的として、本実施例では、前記誘導傾斜樋283におけるパチンコ球の流下方向と異なる方向にパチンコ球を誘導することにより球圧を緩和するクランク流路416が設けられているとともに、該クランク流路416の下流位置に前記待機球返却部420(開口412)が設けられていて、球圧緩和後のパチンコ球が待機球返却部420に供給されることで、パチンコ球が良好に待機球返却部420の下方へ流下するように工夫されている。
【0038】
また、このクランク流路416にて球圧が緩和されたパチンコ球は、カバー体440の一部により上面視略逆S字状に屈曲するように形成された連結流路415において更に球圧が緩和された後、下部ユニット401内を回るように球供給スプロケット413に供給される。なお、クランク流路416は、図8に示されるように、揚送路ケース402が遊技盤206の後面206b側に配置されるように、遊技盤206の前面206a側から後面206b側まで延設されている。
【0039】
また、カバー体440における連結流路415から揚送スクリュー403までの間には、球供給スプロケット413により揚送スクリュー403に供給するパチンコ球数をカウントする揚送球数カウントスイッチ481が設けられており、揚送ユニット400にパチンコ球が供給される度に図示しない揚送球カウンタが加算されていくようになっている。
【0040】
これら球供給スプロケット413に供給されたパチンコ球は、図7(a)に示すように、前記球供給スプロケット413の回動により、前記球収容部414がパチンコ球の流入口方向に向くことで、該球収容部414内部にパチンコ球が取り込まれる。次いで、図7(b)に示すように、球収容部414内部に取り込まれた1個のパチンコ球が、球供給スプロケット413の回動に伴って回転方向に移動し、図7(c)に示すように、球供給スプロケット413が90度回転した位置にてパチンコ球が揚送路を構成する球通路部404内に供給される。
【0041】
この球供給スプロケット413によるパチンコ球の供給に際して、パチンコ球と揚送スクリュー403の螺旋状凸部とが衝突しないように、受動ギア412と駆動ギア411とにより、球供給スプロケット413と揚送スクリュー403とが同期されているとともに、パチンコ球が球通路部404内に供給されるとほぼ同時に、揚送スクリュー403の螺旋状凸部の下端部と供給されたパチンコ球とが摺接するように同期されることで、前記球収容部414内からパチンコ球が上方へ、後続のパチンコ球と当接することなく互いに分離された状態で揚送されるようになっていて、供給された球を迅速に揚送へ移行できるようになっている。
【0042】
また、図5に示すように、この受動ギア412と駆動ギア411とは、そのギア比が、駆動ギア411と同軸にて回転される前記揚送スクリュー403により、揚送球が揚送路のほぼ中間位置に揚送されるようになる回転回数(本実施例では約4.5回転)にて受動ギア412が1周するようなギア比とされていて、揚送路内の中間位置にパチンコ球が揚送される毎、つまりは、既に中間位置に揚送されているパチンコ球が発射装置500に供給される毎に、1つのパチンコ球が揚送スクリュー403に対して供給されるようになっており、揚送路内には最大で2つの球しか同時に存在しないようになっており、これら受動ギア412と駆動ギア411とを駆動する揚送モータ410の動作が発射揚送制御基板291(図10参照)にて制御されることで、前記発射装置500からのパチンコ球の発射に連動して揚送ユニット400によるパチンコ球の揚送、供給が実施されるようになっている。
【0043】
このように、打球貯留皿203に貯留されているパチンコ球を揚送ユニット400に1個ずつ分離して供給する揚送球供給装置を構成する球供給スプロケット413は、揚送スクリュー403を回転させるための揚送モータ410の駆動により回転する駆動ギア411に噛合する受動ギア412とともに回転するように設けられており、この受動ギア412と駆動ギア411とのギア比が、揚送スクリュー403により揚送球が揚送路のほぼ中間位置に揚送されるようになる回転回数にて受動ギア412が1周するように構成されている。
【0044】
すなわち、揚送モータ410の駆動が停止したときおいて、揚送球供給装置の外形を構成するカバー体440の内部に同時に存在するパチンコ球が1個以下となるように球供給スプロケット413が構成されているため、例えば揚送モータ410の駆動が何らかの要因により故障したり、カバー体440内を清掃するため等、メンテナンスが必要になって揚送モータ410の駆動を停止した場合等において、カバー体440内に多数のパチンコ球が残存してそれらの抜き取り作業が困難となることがないため、メンテナンス時における作業性が効果的に向上する。
【0045】
なお、本実施例における揚送球供給装置の球供給スプロケット413は、揚送モータ410の駆動を停止した場合等において、カバー体440内に多数のパチンコ球が残存しないようにするために、球供給スプロケット413の周面に1個の球収容部414のみが形成されていたが、連結流路415内の後続のパチンコ球から1個ずつ分離して揚送スクリュー403に供給できるように構成されていれば、球供給スプロケット413に複数の球収容部414が形成されていてもよい。
【0046】
また、図5及び図9に示されるように、連結通路415における球供給スプロケット413の近傍位置下面には、前述した揚送球返却部450が設けられている。この揚送球返却部450の下面(ベース板401’)には前記開口部451(流入部)が形成されており、該開口部451の下面からは、下流端部が待機球返却通路242に連通する返却通路としての揚送球返却通路454が連設されている。
【0047】
操作ボタン296の押圧操作によりスライド板452が後方の開放位置まで移動して開口部451に球抜き開口部453が合致すると、連結通路415と揚送球返却通路454とが連通し、連結通路415内のパチンコ球が揚送球返却通路454内に落下することになる。揚送球返却通路454内に流入したパチンコ球は、待機球返却通路242内に流入して余剰球受皿204に返却されることになる。
【0048】
なお、開口部451は、特に図9中D−D断面図に示されるように、その一端部が球供給スプロケット413側に近接するように形成されているため、開口部451と球抜き開口部453とが合致して連結通路415と揚送球返却通路454とが連通されると、球収容部414内に収容されたパチンコ球でも揚送球返却通路454内に落下するようになっている。
【0049】
また、前述したように連結流路415の底面は揚送ユニット400に向けて下方に傾斜しているため、開口部451と球抜き開口部453とが合致して連結通路415と揚送球返却通路454とが連通されると、開口部451の上方に位置していたパチンコ球はもちろん、開口部451の下流側近傍にあるパチンコ球も流下して落下することになる。なお、開口部451及び球抜き開口部453は2個のパチンコ球を同時に落下可能な横長形状に形成されているため、落下時における球詰まりが防止される。
【0050】
さらに、特詳細な図示はしないが、連結通路415の底板上面には、スライド板452の厚み分の深さを有する凹溝が凹設され、この凹溝内にスライド板415が摺動自在に設けられるとともに、この凹溝内に開口部451が形成されているため、開口部451の閉塞時において連結通路415の下面に段部等が形成されることがないので、パチンコ球の流下に支障をきたすことがない。
【0051】
次に、揚送経路ユニット406に関して説明すると、図3及び図4に示すように、揚送路ケース402は、上下端が開口する筒状に形成されているとともに、供給されたパチンコ球が揚送される球通路部404と、前記揚送スクリュー403が挿通配置されるスクリュー収容部405とが内部に形成されており、揚送スクリュー403の螺旋状凸部403aが前記球通路部404に露出して揚送されるパチンコ球と摺接するように軸支されており、揚送スクリュー403の回転に伴ってパチンコ球が球通路部404の内部を上方へと揚送されていく。
【0052】
揚送路ケース402の上端部には、図4に示されるように、揚送スクリュー403の軸部403bの上端を回動自在に枢支するための蓋部材434が取り付けられている。詳しくは蓋部材434は、揚送路ケース402の上端縁部に形成されたフランジ部402aに螺入される複数本のネジ436介して揚送路ケース402の上端部に取り付けられているとともに、その下面略中央部には、内面に雌ねじ部が形成された筒状の軸支部439が下方に向けて形成されており、この軸支部439内には、揚送スクリュー403の軸部403bの上端に固着されたベアリング(図示略)が圧入されており、揚送スクリュー403の軸部403bの上端が蓋部材434により回動自在に支持されるようになっている。
【0053】
すなわち、揚送路ケース402と揚送スクリュー403とは蓋部材434を介して一体化されており、これら一体化された揚送路ケース402及び揚送スクリュー403により揚送経路ユニット406が構成されている。
【0054】
図3及び図4に示されるように、揚送路ケース402における球通路部404の前面側上部所定箇所には、揚送スクリュー403により上方に揚送されたパチンコ球を揚送路ケース402外部に流出させるための流出口101が形成されているとともに、この流出口101からは、前方に配置される発射装置500にパチンコ球を誘導するための発射球誘導路102を構成する発射球誘導路部材102’が延設されている。前面扉枠200には、発射装置500の外装ケース510の後板に形成された発射球流入口103に対応する箇所に連通口104が形成されており、発射球誘導路部材102’は、前記連通口104に向かって下方に傾斜するスロープ状に形成されているとともに、その下流側端部(先端部)に外向きに形成された取付片105が蝶ネジ106により前面扉枠200に止着されており、発射球誘導路102の下流側端部が連通口104に連通されている。このように、揚送路ケース402の上部まで揚送されたパチンコ球は、流出口101から流出した後、発射球誘導路102内を自然流下して、連通口104及び発射球流入口103を通過して発射装置500内に1個ずつ供給されるようになっている。
【0055】
揚送ユニット400は、その上部に設けられた発射球誘導路部材102’の取付片105と、下部に設けられたベース板401’とが、蝶ネジ106、100により前面扉枠200の所定箇所に止着されることにより前面扉枠200に取り付けられている。
【0056】
なお、これら蝶ネジ106、100を取り外すことで、揚送ユニット400を前面扉枠200から分離することが出来るとともに、揚送ユニット400は、揚送経路ユニット406と下部ユニット401とが互いに分離自在に構成されているため、例えば揚送路ケース402内が汚れてメンテナンスが必要になったり、揚送モータ410が故障して交換する必要が生じた場合において、前面扉枠200から容易に離脱してパチンコ機2から取り外した状態でメンテナンス等の作業を行うことが出来るため、遊技中に何らかのトラブルが発生しても、遊技客に迷惑をかけることなく対応することが出来る。
【0057】
揚送路ケース402の内側方には、前述したファール球流路295を構成するファール球流路部材295’が設けられている。ファール球流路部材295’は、図3及び図5に示されるように、発射装置500の外装ケース510における底板所定箇所に形成されたファール球流出口107の下端から下方に向けて延設されているとともに、その途中には後方に向けて屈曲する第1クランク部108aが形成されており、前面扉枠200に形成された貫通口109を通して流路が前面扉枠200の前面200a側から後面200b側に向けて延設されており、さらに前面扉枠200に取り付けられる遊技盤206の後面206aよりも後方位置には、下方に向けて屈曲する第2クランク部108bが形成されており、該第2クランク部108bから下方に向けて、前面扉枠200の後面200b側に配置される後部ファール球流路295aが下方に向けて延設されている。
【0058】
なお、第1クランク部108aにおける角部には傾斜リブ113が設けられており、この傾斜リブ113によりパチンコ球を第1クランク部108aに滞留させずにスムーズに流下させるようになっている。
【0059】
このように、発射装置500から打ち出されたが、遊技領域207に到達しなかったパチンコ球は、外装ケース510の底板に形成されたファール球流出口107からファール球流路295内に流出して流下してファール球として回収された後、その下端部に形成されたファール球流出口288から前記賞球通路を通じて打球供給皿203或いは余剰球受皿204に返却される。
【0060】
なお、前記揚送路ケース402は、透明な樹脂製(アクリル樹脂)にて構成されており、このように透明な樹脂を用いることは、球通路部404内部並びにスクリュー収容部405の内部の状態を、装置を分解することなく目視にて容易に確認できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら揚送路ケース402を不透明な樹脂や金属等にて形成しても良い。
【0061】
本実施例に用いた前記揚送スクリュー403の前記螺旋状突出部は、低摩擦であって帯電防止能に優れる導電材である導電性ポリプロピレン樹脂にて形成されており、このように前記螺旋状突出部を導電材或いは帯電防止能を有する帯電防止材にて形成することは、前記パチンコ球の揚送において、パチンコ球と揚送スクリュー403とが摺動することにより静電気が発生することを防止するとともに、揚送スクリュー403を適宜にアースしておくことで、既にパチンコ球が帯電している場合にあっても、該パチンコ球の帯電を除去できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら揚送スクリュー403をより導電性の優れる金属にて形成したり、或いは帯電防止能を有しない通常の樹脂にて形成するようにしても良い。
【0062】
また、本実施例では、前述のように、揚送スクリュー403並びに球供給スプロケット413の双方を同一の駆動源である揚送モータ410にて駆動するようにしており、このようにすることは、個別に駆動モータを設けるのに比較して動力源の数を低減できるため、コストを抑えることができるとともに、前記揚送スクリュー403と球供給スプロケット413の同期(連動)を、前述のようにギア比等にて機械的に設定することで、容易且つ確実に制御できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、個々の動力源を個別の駆動モータとして制御するようにしても良い。
【0063】
また、本実施例では、球通路部404がパチンコ機2の前側を向くように揚送ユニット400が取り付けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば揚送ユニット400が、前記球通路部404がパチンコ機2の後側を向くように取り付けられていてもよい。
【0064】
また、本実施例における揚送ユニット400にあっては、揚送路ケース402の下部において球供給スプロケット413により供給されるパチンコ球を、揚送路ケース402の上部に形成された流出口101まで揚送させる揚送距離は約420mmとされているとともに、揚送スクリュー403におけるリード(1回転で上昇する距離)は約45.6mm、リード角は約46.03度に設定されており、1個のパチンコ球を揚送距離420mm揚送させるために必要な揚送スクリュー403の回転数は、420÷45.6=9.21回転となり、パチンコ球は0.6秒ごとに発射されるようになっている。
【0065】
発射装置500は、図2に示されるように、外装ケース内部に共通の揺動軸513に揺動自在に軸支された球リフトアーム502と発射アーム503が設けられている。これら球リフトアーム502と発射アーム503の一方端は、発射装置500の上部裏面側に固設されたカム駆動モータ511(図10参照)にて回転駆動されるカム軸に同軸に固設されたリフト用カム501a並びに発射用カム501bに摺接することで、該リフト用カム501a並びに発射用カム501bの回動に伴って球リフトアーム502と発射アーム503とが個別の揺動動作を為すようになっているとともに、発射アーム503は、発射装置500の下方に、前記リフトアーム502と発射アーム503の揺動円弧に外接するように傾斜配置された発射レール508にほぼ並行となるように張架された発射用スプリング504にて付勢されており、また、球リフトアーム502は、前記発射用スプリング504とほぼ直交するように張架されたリフト用スプリング506にて付勢されている。
【0066】
また、発射用スプリング504の発射アーム503との連結側ではない他方端は、発射用スプリング504の張架方向にスライド可能とされたスライド片505に連結されていて、該スライド片505が、発射装置500の裏面側に固設された発射強度調整用モータ512(図10参照)によりスライドすることで、発射アーム503の付勢力が調節され、該発射アーム503にて打ち出されるパチンコ球の発射強度を調節できるようになっており、これら発射強度の調節は、前記打球操作ハンドル205の操作に基づいて前記発射制御基板291によって前記発射強度調整用モータ512の動作が制御されることで実施される。
【0067】
また、前記発射レール508の傾斜下方端位置には、前記ファール球流路295に連通するファール球流出口107の開閉を、前記球リフトアーム502の下端と摺接することによって該球リフトアーム502の揺動に伴って実施するファール球通路弁507が設けられており、該ファール球通路弁507は図示しないスプリングにより、前記ファール球流出口107を塞がない開状態となるように常時付勢されている。
【0068】
この発射装置500の発射動作を簡単に説明すると、まず前記カム501の回動によって、前記球リフトアーム502と発射アーム503の双方が、前記リフト用スプリング506並びに発射用スプリング504の付勢力に抗して、発射装置500の下方隅部の位置まで揺動されるとともに、この状態において、前記発射球供給装置550から1個の発射球が、発射装置500の外装ケースの後面に設けられた供給口を介して供給される。
【0069】
該発射装置500に供給されたパチンコ球は、前記リフト用カム501aの回動によって、まず球リフトアーム502のみが揺動を開始することで、発射平面となる前記発射アーム503の揺動平面と同一平面上を、該球リフトアーム502によって前記発射レール508上の所定の発射位置へ誘導される。この誘導に際して前記ファール球通路弁507は、球リフトアーム502の揺動に伴って該球リフトアーム502の下端と摺接することにより、前記ファール球流出口107が閉じた状態となる。
【0070】
尚、前記球リフトアーム502の揺動外周端部には、発射アーム503の先端に設けられた打ち出しスプリングが挿通可能な円形窓が形成されていて、前記円形窓内に前記発射位置へ誘導されたパチンコ球が保持されるようになっている。また、前記リフト用カム501aの形状は、前記発射位置の遠方領域において前記球リフトアーム502の揺動下端の移動速度が大きくなるように、その外径が大きく増加するとともに、前記発射位置の近傍において、球リフトアーム502の揺動下端の移動速度が低速となることで誘導されるパチンコ球の誘導速度が低速となるように、その外径が微増するような形状となっている。
【0071】
次いで、発射レール508上の所定の発射位置へ誘導されたパチンコ球は、発射用カム501bの回動に伴い、前記発射用スプリング504に抗する力が解除されることで、該発射用スプリング504による付勢力に比例する勢いにて、発射アーム503が図中の矢印方向に揺動することで、発射レール508上の発射路509を通じて遊技領域207へ打ち出される。
【0072】
この際、発射の勢いが弱く、遊技領域207に達しなかったパチンコ球は、前記発射レール508上を傾斜下方側へ流下してくるが、発射後のカム501の回動に伴って、前記球リフトアーム502と発射アーム503の双方がスプリング504、506に抗して揺動を開始することで、それまで球リフトアーム502の下端部に摺接することで前記ファール球流路295のファール球流出口107を塞いでいたファール球通路弁507が、摺接の解除に伴って、図示しないスプリングにより起立状態に戻ることでファール球流出口107が開状態となり、前記発射レール508上を流下してきたファール球がファール球流路295内へ流入され、該ファール球流路295の下端に形成されているファール球流出口288、賞球通路273を通じて打球供給皿203或いは余剰球受皿204に返却される。
【0073】
また、発射装置500には、図5に示されるように遊技領域207内に発射された発射球数をカウントする発射球カウントスイッチ482が設けられており、この発射球カウントスイッチ482にて発射球が検出されるたびに前記揚送球カウンタの数値が「1」ずつ減算されるようになっている。
【0074】
次いで、遊技盤206及び該遊技盤206aの前面に形成された遊技領域207の構成を図2に基づいて説明する。
【0075】
遊技領域207の中央上部付近には、図3に示すように、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報可変表示するための可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる個別図柄(本実施例では「○」と「×」)が、交互点灯される表示器210とを含む可変表示装置208が設けられている。尚、本実施例では、可変表示部209はLCD表示器(液晶表示器)にて形成されていて、特別図柄を可変表示可能とされている。具体的に、可変表示部209の表示エリアにおいては、縦横方向に並ぶ態様で9つの可変表示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、各エリアに共通の複数図柄が個々に独立して可変表示される。
【0076】
また、表示器210は、左右2つのLEDを有し、可変表示部209に表示される特別図柄は、後述するように打球が始動入賞口214へ始動入賞することに基づいて可変開始される。一方、可変表示部210に表示される普通図柄は、後述するように打球が第1通過ゲート211aを通過することに基づいて可変開始される。
【0077】
可変表示部209の下部には、始動入賞口214に入賞した始動入賞球数を記憶して表示する4個の表示部(LED)を有する始動入賞記憶表示器218が設けられている。本実施例では、4個を上限として、始動入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器218のLEDが1つ追加して点灯する。そして、可変表示部209において特別図柄の可変表示が開始される毎に、LEDが1つ滅灯する。
【0078】
可変表示装置208の側部には、打球を導く第1通過ゲート211aが設けられている。第1通過ゲート211aには、第1通過ゲート211aを通過した打球を検出するゲートスイッチ212aがある。
【0079】
また、始動入賞口214には可動片215が設けられていて、ソレノイド216によって開状態とされ、始動入賞口214に入賞した始動入賞球は、遊技盤206の背面に導かれ、始動口スイッチ217によって検出される。
【0080】
また、始動入賞口214の下方には、第2通過ゲート211b並びに第3通過ゲート211cが設けられていて、両通過ゲート211b,211cにはそれぞれ、通過した打球を検出するためのゲートスイッチ212b,212cが設けられており、第2通過ゲート211bを打球が通過した場合には、遊技領域207の中央下方位置に設けられている役物装置269の可動片269aの開閉動作が2回実施され、第3通過ゲート211cを打球が通過した場合には、役物装置269の可動片269aの開閉動作が1回実施される。
【0081】
この両通過ゲート211b,211cの下方位置には、開閉板220が設けられた可変入賞球装置219が取付けられている。遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)となれば、ソレノイド221によって開閉板220が開成し、可変入賞球装置219の大入賞口が開口する。大入賞口に進入した球のうち特定入賞領域(Vポケット)に入った入賞球はVカウントスイッチ222で検出される。一方、大入賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞した入賞球はカウントスイッチ223で検出される。
【0082】
また、遊技領域207の中央下部位置には、役物装置269が設けられており、該役物装置269の左右上部外周には、ソレノイド269bにより開閉される可動片269aが設けられているとともに、その中央位置には、回転体駆動モータ269eにて駆動回転される回転体269cが設けられていて、該回転体269cの上面外周の役物装置269内部中央位置には、打球が入賞することで遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)の発生となるV入賞口269dが形成されており、V入賞口269dに入賞した打球がV球検出スイッチ269gにより検出されることで大当り状態(特定遊技状態)となる。また、V入賞口269dの両側領域は空隙とされていて、該V入賞口269dに入賞しなかった打球が該空隙内に落下して入賞球検出スイッチ269fにて検出されるようになっている。
【0083】
また、遊技盤206には、複数の入賞口224a〜cが設けられている。遊技領域207の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ225が設けられ、下部には、前記いずれの入賞口にも入賞しなかった打球をアウト球として回収するアウト口226が設けられている。
【0084】
また、図1に示すように、遊技領域207の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ227が設けられているとともに、遊技領域207の外周には、遊技効果LED228aおよび遊技効果ランプ228b、228cが設けられている。そして、一方のスピーカ227の近傍には、賞球払出時に点灯する賞球ランプ251が設けられ、他方のスピーカ227の近傍には、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ252が設けられている。
【0085】
前記打球操作ノブ205の操作によって発射装置500から発射された打球は遊技領域207に入り、該遊技領域207を流下していく。該打球が通過ゲート211aを通ってゲートスイッチ212aで検出されると、表示器210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。なお、表示器210の可変表示中に打球が通過ゲート211aを通過した場合にはその通過が記憶され、表示器210が停止して再度変動を開始可能な状態になってから前記通過記憶を「1」減算して表示器210が可変表示制御される。この通過記憶の上限はたとえば「4」に定められており、現時点での通過記憶数が通過記憶表示器(図示せず)により表示される。
【0086】
また、打球が始動入賞口214に入賞し、始動入賞口スイッチ217で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部209に表示される特別図柄がスクロールを始める。たとえば、すでに可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由によって特別図柄の変動をすぐに開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0087】
表示器210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(例えば、前記「○」に対応する向かって左側のLEDが点灯)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して、パチンコ球が該始動入賞口214に入賞し易くなる遊技者にとって有利な状態となる。
【0088】
この始動入賞口214にパチンコ球が入賞して始動入賞口スイッチ217で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置208の可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、9エリアの特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)が所定のライン上に揃った場合に、該表示態様に該当する秒数の間、前記役物装置269の可動片269aが開放され、打球が前記回転体269cの上面に流入可能となる。
【0089】
この可動片269aの開放中に前記回転体269cの上面に流入した打球のいずれか1つが前記V入賞口269dに入賞した場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように可動片269aの開放がなされる特定の表示態様は、大当り図柄と呼ばれ、この例では予め複数種類定められている。
【0090】
このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置219の開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過、或いは打球の所定個数(たとえば10個)の入賞、のいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置219の大入賞口内に進入した打球が特定入賞領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ222により検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って開閉板220が開成されて再度第1の状態となる。この第1の状態の繰返し継続制御は、本実施例では最大15回まで実行可能とされている。このような最大15回実行可能である第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御のラウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制御は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し実行可能である。
【0091】
また、可変表示装置208の可変表示部209で可変表示された9つのエリアの特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、その大当り図柄が複数のライン、或いは全ての9つのエリアに異なる特別図柄が表示された場合において、前記V入賞口269dへの入賞が為された場合には、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(以下、確変状態ともいう)となる。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄と呼ばれる。以下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りといい、確変図柄以外の大当り図柄(非確変図柄)により発生する大当りである通常大当りと区別している。
【0092】
通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発生すると、その確率変動状態は、たとえば、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、1回、あるいは2回)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0093】
可変表示装置208の可変表示部209においては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示装置208の可変表示部209が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。言い換えれば、リーチとは、前記可変表示装置208の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部209による可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0094】
また、リーチ状態とは、可変表示装置208の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域209の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0095】
また、役物装置269の可動片269aの開閉は、第2通過ゲート211b並びに第3通過ゲート211cの通過によっても実施され、該開閉により前記回転体269cの上面に打球が流入し、V入賞口269dに入賞した場合にも大当り状態(特定遊技状態)が発生するが、この場合には、前記繰返し継続制御が、第1ラウンドから最大第8ラウンドまで繰返し実行可能とされる。尚、これら大当り中に可変表示部209の表示結果が、特定の表示態様(たとえば777)となった場合には、大当りの終了をまって、前記可動片269aの開放が実施されるようになっている。
【0096】
また、パチンコ機2の遊技盤206の後面側には、前記前面扉枠200に回動自在に枢支された機構板(図示略)が設けられている。機構板には、可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板231、パチンコ球の払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板237が設置されている(図10参照)。さらに、揚送ユニット400並びに発射装置500の動作制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された発射揚送制御基板291と、図1に示されるようにガラス扉枠202に設けられる遊技効果LED228a、遊技効果ランプ228b、228cに信号を送るためのランプ制御基板235と、スピーカ227から出力する音声制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声制御基板270(図10参照)と、が設けられている。
【0097】
また、余剰球受皿204の満タンを検出するために前記余剰球受皿204への流下経路に設けられる満タンスイッチ213や、球払出装置297の上流部に設けられて球切れを検出するための球切れスイッチ233や、カウントスイッチ223、Vカウントスイッチ222、賞球用カウントスイッチ248a、貸出球カウントスイッチ248b等各種スイッチ(図10参照)からの信号を前記遊技制御基板231に中継するための枠用スイッチ中継基板が設けられている。
【0098】
この機構板の上部には球タンク(図示略)が設けられており、前記遊技島の前記供給樋より導出された供給管(図示略)よりパチンコ球が前記球タンクに供給される。球タンク内のパチンコ球は誘導樋を通って球払出装置297に供給される。
【0099】
また、機構板には、球タンクに補給されたパチンコ球を、入賞の発生等により付与された賞球の払出や貸球の払出を行う球払出装置297(図10参照)に導く賞球供給通路や、球タンク内に貯留されるパチンコ球を遊技島のアウト球タンクに排出するアウト球通路や、球払出装置297から払い出されたパチンコ球を打球供給皿203に連通する上皿連通口274(図2参照)に導く賞球通路や、該賞球通路内を流下して前記上皿連通口274から流出されなかった余剰球を、ガラス扉枠202の下方に設けられている余剰球受皿204導く余剰球通路等が形成されている。
【0100】
更に、本実施例では、前記賞球通路の経路中に、前記ファール球流路295の下端部に繋がるファール球流出口288が形成されており、該ファール球流出口288から流入してきたファール球は、賞球通路を流下して打球供給皿203或いは余剰球受皿204に返却されるようになっている。
【0101】
機構板の内面側には、入賞球を誘導する入賞球誘導通路や、アウト球を誘導するアウト球通路や、入賞球をパチンコ機2の外部に誘導する排出通路等が設けられているとともに、内部に複数の電圧の異なる電源を生成する電源ユニット基板が設けられている。電源ユニット基板は、電源線が接続される電源コネクタが実装されている。電源線によって供給される電圧はAC24Vの電圧であり、電源ユニット基板(電源生成基板)で生成される複数の電圧は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5Vの4種類である。(但し、他の基板に対してAC24Vも供給する。)
【0102】
また、電源ユニット基板は、遊技制御基板231及び賞球制御基板237の各CPUに駆動電源が供給されていない間、各基板に設けられているRAMの記憶内容をバックアップ(保持)するために各基板にバックアップ電源を供給するようになっている。なお、電源ユニット基板(電源生成基板)から電源断信号が出力されることによって遊技制御基板231及び賞球制御基板237は、バックアップをするための処理を行うようになっている。
【0103】
ここで、本実施例のパチンコ機2の遊技制御基板231における回路構成の一例を図10に基づいて説明すると、遊技制御基板231は、プログラムに従ってパチンコ機2を制御する基本回路253と、入賞球検出スイッチ269f、V球検出スイッチ269g、ゲートスイッチ212a〜c、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ222、カウントスイッチ223、入賞球検出スイッチ299a〜c、満タンスイッチ213(余剰球受皿204の満タンを検出する満タンスイッチ213)、球切れスイッチ233、賞球用カウントスイッチ248a、貸出球カウントスイッチ248b、演出装置操作ボタン112a、112bの操作を検出する操作ボタンスイッチ114a、114bからの信号を基本回路253に与えるスイッチ回路258と、可動片215を開閉するソレノイド216および開閉板220を開閉するソレノイド221、可動片269aを開閉するソレノイド269b並びに回転体269cを回転駆動する回転体駆動モータ269eを基本回路253からの指令に従って駆動するモータ・ソレノイド回路259と、始動入賞記憶表示器218の点灯および点滅を行うとともに、表示器210と装飾ランプ225とを駆動するランプ・LED回路260とを含む。
【0104】
また、遊技制御基板231は、基本回路253から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装置208の可変表示に利用された始動入賞球の個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等を外部の管理コンピュータ等に対して出力する第1情報出力回路264を含む。
【0105】
基本回路253は、ROM254、RAM255、CPU256、I/Oポート257、および、クロック発生部250を含む。ROM254は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶するためのものである。RAM255は、ワークメモリとして使用されるためのものである。CPU256は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに従って遊技制御動作等の制御動作を行う。I/Oポート257は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部250は、基本回路253が動作する場合の基準タイミングとなる動作クロックをCPU256等の基本回路253内の各部に与えるものである。
【0106】
さらに、遊技制御基板231には、電源投入時に基本回路253をリセットするための初期リセット回路266と、電源投入後に基本回路253を定期的にリセットするための定期リセット回路265と、基本回路253から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート257のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路267とが設けられている。
【0107】
基本回路253は、電源投入時において、初期リセット回路266により初期リセットされる。また、電源投入後、基本回路253は、定期リセット回路265により定期的(例えば、2ms毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0108】
発射揚送制御基板291上に設けられる発射揚送制御部600は、ROM603、RAM602、CPU601(演算処理装置)、I/Oポート604、および、クロック発生部605を含む。ROM603は発射制御並びに揚送制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶するためのものである。RAM602は、ワークメモリとして使用されるためのものである。CPU601は、発射制御並びに揚送制御用用のプログラム等の各種の制御用プログラムに従って発射制御動作並びに揚送制御動作等の制御動作を行う。I/Oポート604は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部605は、発射揚送制御部600が動作する場合の基準タイミングとなる動作クロックをCPU601等内の各部に与えるものである。
【0109】
打球を発射する発射装置500並びに該発射装置500に打球を供給する揚送ユニット400は、発射揚送制御基板291上に設けられた発射揚送制御部600により、前記打球発射装置500の発射に連動して、前記揚送ユニット400が間歇的にパチンコ球を揚送して発射装置500に揚送球を供給するように制御される。
【0110】
前記操作ノブ205により連続した発射操作が為されている場合には、前記揚送ユニット400の揚送モータ410は、連続するパチンコ球の揚送において、回転速度を変化させることなく、ほぼ同一の回転速度にて、球供給スプロケット413から間歇的に供給されるパチンコ球を揚送するようになっており、このようにすることは、連続するパチンコ球の揚送において、揚送モータ410の回転速度を変化させて発射装置500へのパチンコ球の供給同期を計る場合に比較して、加減速に伴う揚送モータ410の損耗を低減できるとともに、揚送球が球通路部404内にて踊ることによる不都合や該揚送球が踊ることによる騒音の発生を解消できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転速度を変化させて打球発射装置500への供給同期を計るようにしても良い。
【0111】
そして、発射装置500による発射球の発射勢いは、前記操作ノブ205の操作量に従って発射装置500内部に設けられている発射強度調整用モータ512の動作が制御され、前記発射用スプリング504の付勢力が調節されることで、操作ノブ205の操作量に従って調整される。すなわち、発射揚送制御基板291上の回路によって、操作ノブ205の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0112】
また、発射揚送制御基板291には、前記球抜き操作検出センサ455、揚送球カウントスイッチ481、発射球カウントスイッチ482、残存球報知ランプ490が接続されている。本実施例においては、前記揚送球カウントスイッチ481から前記発射球カウントスイッチ482までの間に滞留しうるパチンコ球数は最大で2個であるため、揚送球カウンタの数値が「2」となる場合には、揚送ユニット400内にパチンコ球が2個残存していることになり、「0」となった場合には揚送ユニット400内にパチンコ球が1個も残存していないことになる。
【0113】
よって、発射揚送制御基板に設けられる発射揚送制御部600は、前記揚送球カウンタの数値が「0」以上となった場合には、図1に示される残存球報知ランプ490を点灯するとともに、「0」となった場合にはランプを消灯して、揚送ユニット400内に残存球がないことを遊技者に常に報知するようになっている。
【0114】
また、発射揚送制御部600は、打球操作部205の操作が停止された場合、発射装置500の球リフトアーム502や発射アーム503及び揚送ユニット400の揚送スクリュー403及び球供給スプロケット413を常に所定の停止基準位置にて停止するように、打球操作部205の操作が停止された後も発射装置500の発射モータ511や発射強度調整モータ512及び揚送ユニット400の揚送モータ410を所定時間駆動させるようになっている。
【0115】
さらに、このように発射装置500の発射制御及び揚送ユニット400の揚送制御とを、1つの演算処理装置(CPU601)で制御を行うため、例えばそれぞれの装置を別々の演算処理装置(CPU)間で通信しあいながら連動制御を行う場合に比べて、発射装置500の発射制御及び揚送ユニット400の揚送制御との連係制御を容易に行うことが出来る。
【0116】
また、遊技制御基板231から表示制御基板280には、可変表示装置208の可変表示部209の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンドデータと、ストローブ信号としての割込信号(以下、表示制御信号INTともいう)とが伝送される。表示制御基板280側では、表示制御コマンドデータCDの指令内容にしたがって、可変表示部209の表示制御を行う。
【0117】
遊技制御基板231からランプ制御基板235には、ランプ制御基板235により制御が行われる遊技効果LED228a、賞球ランプ251、球切れランプ252、および、遊技効果ランプ228b、228cの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等の情報が伝送される。
【0118】
遊技制御基板231から音声制御基板270には、音声制御基板270によりスピーカ227から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報としての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板270内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュータは、スピーカ227からの効果音の発生等の音声制御を行う。
【0119】
また、基本回路253は、入賞球検出スイッチ299a〜c検出信号と始動入賞口スイッチ217の検出信号、Vカウントスイッチ222の検出信号、カウントスイッチ223の検出信号に基づいて、所定個数の賞球を払出すための賞球信号を賞球制御基板237に出力する。賞球制御基板237では、その出力されてきた賞球信号に基づいて球払出装置297を制御して所定個数の賞球を払出すための制御を行う。
【0120】
具体的には、可変入賞球装置219の大入賞口に入賞した入賞球については1個の入賞球がカウントSWに検出されることで例えば15個の賞球が払出され、始動入賞口214に入賞した入賞球については1個の入賞球が始動入賞口SWに検出されることでたとえば5個の賞球が払出され、その他の入賞口224a〜cのいずれかに入賞した入賞球については入賞球1個が各入賞口に対応して設けられた入賞球検出SW299a〜cのいずれかに検出されることでたとえば5個の賞球が払出されるように制御される。
【0121】
このような2種類の個数の賞球を払出制御するべく、遊技制御基板231は次のように制御動作を行う。入賞球検出スイッチ269f、V球検出スイッチ269g、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ222またはカウントスイッチ223からの検出信号が入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞球検出スイッチ299a〜cのいずれかの検出信号が入力されれば、その入力以前に始動入賞口スイッチ217からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用データを参照することによって判断し、あった場合には遊技制御基板231は賞球制御基板237に対し「5」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。また、カウントスイッチ223またはVカウントスイッチ222からの検出信号があった場合には、「15」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ299a〜cのいずれかからの検出信号があった場合において、それ以前に始動入賞口スイッチ217、カウントスイッチ223またはVカウントスイッチ222からのいずれかからも検出信号が入力されていなかった場合には、遊技制御基板231は「5」の賞球個数の賞球指令信号を賞球制御基板237に出力する。賞球制御基板237においては、賞球指令信号に基づいて、球払出装置297から賞球を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュータにより実行される。
【0122】
また、満タンスイッチ213からの検出信号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じて、賞球禁止指令信号を賞球制御基板237へ送り、球払出装置297による賞球の払出を停止させる。
【0123】
また、賞球制御基板237上には、第2情報出力回路部268が設けられており、これら賞球制御基板237において制御される賞球の払い出し数の情報等を外部出力できるようになっている。
【0124】
また、賞球制御基板237は、前記カードユニット3のカードユニット制御基板(図示略)に接続されており、貸出完了信号(EXS)やパチンコ機レディー信号(PRDY)が前記カードユニット3に設けられたマイクロプロセッシングユニット(MPU)に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3のMPUより出力される後述のカードユニットレディー信号(BRDY)や貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0125】
カードユニット3の前面には、図1に示すように、点灯によりカードユニット3の動作を報知する動作ランプ301と、プリペイドカードが使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器302と、当該カードユニット3がいずれの側のパチンコ機2に対応しているか否かを表示するための連結台方向表示器303と、プリペイドカードを挿入可能とされたカード挿入口314と、が設けられている。
【0126】
このカードユニット3は、前記カード挿入口314に挿入されるプリペイドカードに記録されている後述の識別情報(ID)や遊技用価値である度数の読み出し並びに遊技により更新された新たな度数の書き込み等を行うカードリーダライタ(図示略)と、前記挿入されたプリペイドカードから読み出しおよび書き込まれる度数等を記憶するとともに、MPUが実行する制御内容等が記述された制御プログラム等を記憶する記憶部(図示略)と、前記賞球制御基板237等との各種信号の入出力が行われるI/Oポートと、通信ケーブルを介して図示しない管理コンピュータとのデータ通信を行うための通信部(図示略)と、これら各部並びに前記度数表示部の表示制御や入力検出等を行うMPU(図示略)と、を具備している。
【0127】
また、これら各カードユニット3は、前述のように、図示しない管理コンピュータに接続されており、前記プリペイドカードが挿入された場合や、該挿入されているプリペイドカードから読み出され記憶部に記憶されている度数に変更が加えられた場合や、該挿入されているプリペイドカードの返却処理並びに回収処理等が行われた場合に、該プリペイドカードに記録された後述の識別情報(ID)や度数データ、変更された新たな度数データ等が前記管理コンピュータに出力されるようになっている。
【0128】
前記カード挿入口314に挿入されるプリペイドカードには、個々のプリペイドカードを識別可能な識別情報(ID)が付与、記録されているとともに、前記管理コンピュータにおいてこれらプリペイドカードのIDと、該当するプリペイドカードが該当する度数とが対応付けて登録されており、前記プリペイドカードに記録された識別情報(ID)に基づいて、該プリペイドカードにより使用可能な度数が、前記管理コンピュータにて特定され、該カードユニット3に通知されて記憶部に記憶されることで、該記憶された度数に基づき前記パチンコ機2の遊技に使用されるパチンコ球の貸出を行う貸出処理が実施可能とされている。
【0129】
このようにカードユニット3のMPUからBRQが出力される回数に基づき、前記賞球基板237は1度分に該当する数量(25球)のパチンコ球の貸出を実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ球を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
【0130】
次に、図9に基づいて、揚送ユニット400内のパチンコ球を遊技者に返却する操作が行われた場合における各種の作用を説明する。
【0131】
前述したように、本実施例における発射揚送制御基板291の発射揚送制御部600(揚送駆動制御手段)は、遊技者による打球操作ハンドル205の操作に応じて、揚送モータ410を駆動するとともに、発射装置500の発射モータ511並びに発射強度調整モータ512を駆動させる。これにより揚送部材としての揚送スクリュー403及び球供給スプロケット413が回転して連結流路415内のパチンコ球が1球ずつ単独状態で揚送されて発射装置500に供給され、発射装置500から遊技領域207に球ずつ打ち出されることになる。
【0132】
そして、例えば遊技者による打球操作ハンドル205がなく、揚送モータ400の駆動が停止されている状態において、返却操作検出センサ455から被検出部456の検出信号が入力される、すなわち、遊技者が遊技を終了するために、打球供給皿203に貯留されているパチンコ球や、傾斜誘導樋283、クランク流路416、連結流路415、及び揚送路ケース402内のパチンコ球の返却を要求するための操作ボタン296の押圧操作があることを検出すると、発射揚送制御部600(返却駆動制御手段)は、その時点において揚送路ケース402の球通路部404内に残存するパチンコ球を遊技者に返却するための返却制御を行う。
【0133】
詳しくは、まず図8において説明したように、操作ボタン296が押圧操作されると、スライド板423が後退して待機球返却部420の開口部421が開放されてクランク流路416内が待機球返却通路242に連通し、クランク流路416まで流下してきたパチンコ球が待機球返却通路242に流出するとともに、スライド板423、425がそれぞれ後退して、待機球返却部420の開口部421が開放されてクランク流路416内が待機球返却通路242に連通し、クランク流路416まで流下してきたパチンコ球が待機球返却通路242に流出するとともに、スライド板423に連動してスライド板425が後退して、揚送球返却部450の開口部451が開放されて連結流路415内が揚送球返却通路454に連通し、連結流路415内のパチンコ球が揚送球返却通路454に流出することになる。
【0134】
そして、これら各返却部420、450での返却動作の開始とほぼ同時に、前記発射揚送制御部600(返却駆動制御手段)は、揚送モータ410を返却駆動させる制御を行う。具体的に言うと、返却操作検出センサ455から被検出部456の検出信号の入力が所定時間(例えば2秒間)継続した場合、前記発射揚送制御部600は揚送モータ410を所定時間、通常の揚送駆動時とは逆方向に駆動させる。これにより、図9に示されるように揚送スクリュー403及び球供給スプロケット413が通常の揚送時とは逆方向に回転するため、揚送路ケース402の球通路部404内に残存するパチンコ球が、流入部としての揚送球返却部450の開口部451に向けて移動、すなわち、揚送路ケース402の球通路部404(揚送通路)内を下降することになる。
【0135】
そしてパチンコ球が球通路部404の下端部まで下降した時点で、図9D−D断面図に示されるように、通常揚送時とは逆回転している球供給スプロケット413の球収容部414に収容保持され、この状態のまま連結流路415まで戻されることになる。そして球収容部414が回転されて連結流路415と対向する位置になったとき、球収容部414に保持されていたパチンコ球は連結流路415内に逆流入するとともに、この時点で開口部451と球抜き開口部453とが合致していればパチンコ球は揚送球返却通路454内に落下することになる。
【0136】
このように、揚送球返却操作手段としての操作ボタン296の操作が検出されると、発射揚送制御部600により揚送スクリュー403が返却駆動(逆回転)されて、揚送路ケース402内に残存するパチンコ球は揚送球返却部450の開口部451に向けて誘導され、開口部451から返却通路としての揚送球返却通路454、待機球返却通路242を流下して余剰球供給皿203に返却されことになるため、パチンコ球を発射装置500まで揚送する揚送スクリュー403を利用して、揚送ユニット400内に残存したパチンコ球を遊技者に返却することが出来る。
【0137】
また、揚送ユニット400内のパチンコ球が流入する流入部としての揚送球返却部450の開口部451が、通常の揚送時においてパチンコ球を揚送ユニット400まで誘導する揚送球誘導通路の一部を構成する連結流路415に形成されていることで、揚送路ケース402内に残存するパチンコ球を、揚送通路としての球通路部404及び揚送球誘導通路としての連結流路415内を移動させることで前記開口部404まで導くことが出来、揚送球返却部450まで導くための通路を新たに設ける必要がないため、揚送ユニット400の構造の複雑化を回避出来るばかりか、操作ボタン296の操作に連動して、通路切替手段としてのスライド板452によりパチンコ球の移動通路が揚送球返却通路454側に切替るため、パチンコ球を確実に揚送球返却通路454に導くことが出来る。
【0138】
なお、本実施例において返却操作検出センサ455から被検出部456の検出信号の入力が前記2秒間継続した場合において揚送モータ410を所定時間逆駆動させるようにしたのは、操作ボタン296が短時間しか押圧されなかった場合には、連結流路415内にあるパチンコ球が開口部451からうまく流出しないことがあり、この場合揚送路ユニット402から移動してきたパチンコ球に噛み合って揚送モータ410に負荷をかける恐れがあるため、連結流路415内にあるパチンコ球が開口部451から落下して揚送球返却部452内に流出するだけの時間を予め考慮しているからである。
【0139】
また、返却操作検出センサ455から被検出部456の検出信号の入力が前記2秒間継続して揚送モータ410を逆駆動させる場合に揚送モータ410を逆駆動させる期間は、揚送スクリュー410の逆回転速度、球通路部404等の距離に応じて予め設定されている。
【0140】
また、本実施例においては、操作ボタン296の操作に応じて待機球返却部420と揚送球返却部450とからパチンコ球が同時に返却されるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、待機球返却部420の開口部422を開閉させるスライド板423と、揚送球返却部450の開口部451を開閉するスライド板452と、を操作する操作部をそれぞれ別々にしてもよい。
【0141】
また、本実施例においては、揚送球返却通路454に連通する開口部451が、揚送ユニット400の下端に設けられる連結流路415内に形成されていたため、揚送スクリュー403にて下降されたパチンコ球は、さらに球供給スプロケット413により逆移動されることで開口部451(流入部)に誘導されるようになっていたが、揚送球返却通路454に連通する開口部451の形成位置は図9に記載した位置に限定されるものではなく、例えば球供給スプロケット413により供給されたパチンコ球が回転する揚送スクリュー403にて掬い上げられて揚送される揚送位置、すなわち、揚送ユニット400の下端である球通路部404の鉛直下方位置に揚送球返却通路454への流入部となる開口部を形成してもよく、この場合、揚送スクリュー403にて下降させてきたパチンコ球を球供給プロケット413にて連結流路415まで戻さなくても済むため、揚送路ケース402内に残存するパチンコ球を効率よく遊技者に返却することが出来るばかりか、連結流路415内にパチンコ球が残存している状態でも揚送球返却通路454に流出させることが出来る。
【0142】
また、このように開口部451を揚送ユニット400の下部位置に設け、前記発射揚送制御部600(返却駆動制御手段)は、揚送スクリュー403を通常の揚送時とは逆方向に回転させる駆動制御を行うことで、揚送ユニット400内に残存するパチンコ球を上方まで揚送することなく開口部451まで誘導することが出来る。これにより、揚送球返却部450からパチンコ機2の下部に設けられる余剰球返却皿204までの距離も短くなり、揚送球返却通路454を極力短くすることが出来るため、揚送球返却通路454の複雑化を回避出来るとともに、コストの低減化を図ることが出来る。
【0143】
また、揚送スクリュー403の返却駆動が行われた後において揚送ユニット400内に残存球がある場合には残存球報知ランプ490の点灯にて遊技者が確認することが出来るため、揚送ユニット400内に残存球があるにも関わらず返却し忘れて遊技者が損を被ることを防止出来る。
【0144】
また、このような返却駆動制御中である旨を報知する報知手段等を設けることでも、揚送ユニット400内に残存球があるにも関わらず返却し忘れて遊技者が損を被ることを防止出来る。
【0145】
(変形例1)
図11には、揚送ユニット400内に残存する残存球を遊技者に返却する返却通路(揚送球返却通路454)の流入部(開口部)の配設位置の変形例の一例が示されている。本変形例においては、前記流入部(開口部)が揚送ユニット400の下端に設けられており、詳しくは、図11において、揚送球返却部470の開口部471は、下部ユニット401における球供給スプロケット413を挟んで連結流路415の反対側に設けられている。
【0146】
すなわち、本発明にあっては、揚送球返却通路472に連通する流入部(開口部)の形成位置は、通常の揚送時に使用される連結流路415以外の箇所に設けられていてもよい。この場合、返却駆動制御時において球供給スプロケット413を反時計回り、すなわち、揚送スクリュー403は通常揚送時と逆方向に回転させ、球供給スプロケット413は通常揚送時と同方向に回転させなければならないため、球供給スプロケット413と揚送スクリュー403とを別々の駆動源にて駆動させる必要が生じることになる。
【0147】
このように揚送球返却通路472に連通する流入部としての開口部471を、通常の揚送時においてパチンコ球が通過する揚送球誘導通路以外の箇所に設けるようにすることで、開口部等を揚送球誘導通路上に形成して段部等が形成されること等がないので、揚送ユニット400へのパチンコ球の供給に支障をきたす恐れがない。
【0148】
(変形例2)
次に、図12及び図13には、流入部(開口部)の配設位置のさらに他の変形例が示されている。上記実施例及び変形例1においては、流入部(開口部)が設けられる揚送球返却部450が揚送ユニット400の下端に設けられており、遊技者からの揚送球の返却要求に応じて揚送スクリュー403を逆回転させることで揚送路ケース402内のパチンコ球を遊技者に返却するように構成されていたが、本変形例2にあっては、流入部(開口部)が発射球誘導路102の所定箇所に設けられており、遊技者からの揚送球の返却要求に応じて揚送スクリュー403を揚送時と同方向に回転させることで揚送路ケース402内のパチンコ球を遊技者に返却するように構成されている。
【0149】
具体的には、発射球誘導路102の所定箇所には、下流端がファール球通路295に連通する揚送球返却通路464の流入部を形成すべく開口部461が形成されているとともに、該開口部461には、発射球誘導路102を流下してきたパチンコ球が発射装置500または揚送球返却通路464に流下するように、パチンコ球の移動通路を切替える通路切替手段としての切替片462が、発射球誘導路102内に突出してパチンコ球の移動通路を揚送球返却通路464側に切替える突出位置と、発射球誘導路102の側板に沿うように退避する退避位置と、に切替え自在に枢着されている。なお、この切替片462は、図示しない切替ソレノイド等により駆動されるようになっている。
【0150】
このように構成された本変形例2においては、まず操作ボタン296が操作されると、待機球返却部420の開口部421が開放されてクランク流路416内が待機球返却通路242に連通し、クランク流路416まで流下してきたパチンコ球が待機球返却通路242に流出して遊技者に返却される。そして、返却操作検出センサ455により被検出部456が2秒間継続して検出されると、発射揚送制御部600(返却駆動制御手段)は、揚送モータ410を駆動して揚送スクリュー403を揚送時と同方向に回転させるとともに、切替片462を前記突出位置に突出させる。
【0151】
よって、揚送路ケース402内に残存したパチンコ球は、揚送スクリュー403により揚送されて揚送路ケース402の流出口101から流出し、発射球誘導路102の流下途中で切替片462により誘導され、開口部461を介して揚送球返却通路464に流入することになる。揚送球返却通路464内に流入したパチンコ球は、ファール球通路295並びに前記賞球通路を流下し、上皿連通口274を介して打球供給皿203または余剰球貯留皿204のいずれかに返却されることになる。
【0152】
このように、開口部461(流入部)が揚送路ケース402の上端部と発射装置500とを連通する発射球誘導路102の所定箇所に設けられているため、揚送スクリュー403を通常の揚送時と同一方向に回転駆動させることで、揚送路ケース402内に残存するパチンコ球が開口部461まで揚送移動し、開口部461からは流下されて遊技者に返却されることになる。すなわち、パチンコ球を発射装置500に供給するための揚送スクリュー403の回転駆動制御とは異なる特殊な駆動を行わせることなく、揚送路ケース402内に残存するパチンコ球を遊技者に返却することが出来るので、揚送スクリュー403の駆動制御内容の複雑化を回避出来る。
【0153】
また、揚送球を遊技者に返却するための返却通路の少なくとも一部が、発射装置500から延設されるファール球通路295と兼用されているため、返却通路を別個に設けることなく、ファール球通路295を有効利用することで構造が複雑化することがないので、製造コストの低減化を図ることが出来る。
【0154】
(変形例3)
次に、図14及び図15には、流入部(開口部)の配設位置のさらに他の変形例が示されている。上記実施例2においては、流入部(開口部461)から揚送球返却通路464内に流入したパチンコ球は、予め設けられているファール球通路295に合流して打球供給皿203または余剰球受皿204に返却されるようになっていたが、本変形例3のように、揚送路ケース402内のパチンコ球を遊技者に返却するための返却通路を、既存の通路とは別に設けた揚送球通路484にて打球供給皿203または余剰球受皿204のいずれかに返却するようにしてもよい。
【0155】
具体的には、発射球誘導路102の所定箇所には、下流端が打球供給皿203に直接連設される揚送球返却通路484の流入部を形成すべく開口部481が形成されているとともに、該開口部481には、発射球誘導路102を流下してきたパチンコ球が発射装置500または揚送球返却通路484に流下するように、パチンコ球の移動通路を切替える通路切替手段としての切替片482が、発射球誘導路102内に突出してパチンコ球の移動通路を揚送球返却通路484側に切替える突出位置と、発射球誘導路102の側板に沿うように退避する退避位置と、に切替え自在に枢着されている。なお、この切替片482は、図示しない切替ソレノイド等により駆動されるようになっている。
【0156】
このように構成された本変形例3においては、まず操作ボタン296が操作されると、待機球返却部420の開口部421が開放されてクランク流路416内が待機球返却通路242に連通し、クランク流路416まで流下してきたパチンコ球が待機球返却通路242に流出して遊技者に返却される。そして、返却操作検出センサ455により被検出部456が2秒間継続して検出されると、発射揚送制御部600(返却駆動制御手段)は、揚送モータ410を駆動して揚送スクリュー403を揚送時と同方向に回転させるとともに、切替片482を前記突出位置に突出させる。
【0157】
よって、揚送路ケース402内に残存したパチンコ球は、揚送スクリュー403により揚送されて揚送路ケース402の流出口101から流出し、発射球誘導路102の流下途中で切替片482により誘導され、開口部481を介して揚送球返却通路484に流入することになる。揚送球返却通路484内に流入したパチンコ球はそのまま打球供給皿203に返却されることになる。
【0158】
本変形例3においても、開口部481(流入部)が揚送路ケース402の上端と発射装置500とを連通する発射球誘導路102の所定箇所に設けられているため、揚送スクリュー403を通常の揚送時と同一方向に回転駆動させることで、揚送路ケース402内に残存するパチンコ球が開口部481まで揚送移動し、開口部481からは流下されて遊技者に返却されることになる。すなわち、パチンコ球を発射装置500に供給するための揚送スクリュー403の回転駆動制御とは異なる特殊な駆動を行わせることなく、揚送路ケース402内に残存するパチンコ球を遊技者に返却することが出来るので、揚送スクリュー403の駆動制御内容の複雑化を回避出来る。
【0159】
また、このように揚送スクリュー403を通常の揚送時と同一方向に回転駆動させることで、揚送路ケース402内に残存するパチンコ球を遊技者に返却する場合において、前記変形例2、3においては、開口部(流入部)を揚送路ケース402の上端と発射装置500とを連通する発射球誘導路102の所定箇所に設けていたが、例えば揚送ユニット400上端、すなわち、揚送路ケース402の上端所定箇所に流入部を設けても、揚送路ケース402内の所定箇所に残存する全てのパチンコ球を確実に返却させることが出来、前述の変形例2、3と同様の作用・効果が得られる。
【0160】
以上説明してきたように、本発明のパチンコ機2にあっては、遊技が中止された場合等において揚送ユニット400内に残存するパチンコ球の返却を要求する操作がなされたことに応じて、揚送モータ410を駆動制御する前記発射揚送制御部600は、返却通路に連通する開口部までパチンコ球が誘導されるように揚送スクリュー403及び球供給スプロケット413や切替片462、472、482等を駆動制御するため、揚送ユニット400内に残存するパチンコ球が遊技者に確実に変換されるため、遊技者が損を被ることを防止出来る。
【0161】
また、上記実施例や各変形例において、揚送ユニット400内のパチンコ球は打球供給皿203または余剰球受皿204に返却されるようになっていたが、本発明においては、打球供給皿203または余剰球受皿204に返却されるようになっていてもよいし、あるいはこれら打球供給皿203または余剰球受皿204以外にパチンコ球の貯留部等を設けるようにしてもよい。
【0162】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0163】
本発明の請求項1は、弾球遊技機(パチンコ機2)の前面側における遊技領域(207)の下方に設けられ、遊技に使用するための遊技球(パチンコ球)を貯留するための打球貯留部(打球供給皿203)と、弾球遊技機の上部側方位置に設けられ、遊技球を遊技領域内に打ち出すための発射装置(500)と、前記打球貯留部に貯留されている遊技球を揚送部材(揚送スクリュー403)の駆動により揚送して前記発射装置に供給する揚送装置(揚送ユニット400)と、を備える弾球遊技機において、
遊技者が前記揚送装置内に残存する遊技球の返却を要求する際に操作する揚送球返却操作手段(操作ボタン296)と、
前記揚送装置内に残存する遊技球が流入する流入部(開口部451、461、471、481)が、前記揚送装置または該揚送装置の近傍所定箇所に設けられるとともに、前記流入部から流入した遊技球を遊技者に返却する返却通路(揚送球返却通路454、464、474、484、待機球返却通路242、ファール球通路295)と、
前記揚送装置の駆動制御を行う揚送装置制御手段(発射揚送制御基板291に設けられる発射揚送制御部600)と、を備え、
前記揚送装置制御手段は、
前記発射装置から遊技球が1個ずつ発射されるごとに、前記揚送装置内の遊技球を揚送して前記発射装置に1個ずつ供給するように前記揚送部材を駆動制御する揚送駆動制御手段と、
前記揚送球返却操作手段の操作(球抜き操作検出センサ455により被検出部456を2秒間以上検出すること)に応じて、前記揚送装置内に残存する遊技球を前記流入部に向けて移動するように前記揚送部材を駆動制御する返却駆動制御手段と、を含む。
【0164】
本発明の請求項2は、前記流入部(開口部451、461、471、481)は、前記揚送装置(揚送ユニット400)にて揚送された遊技球(パチンコ球)を前記発射装置(500)に導く発射球誘導通路(発射球誘導路102)の所定箇所に設けられるとともに、前記揚送球返却操作手段(操作ボタン296)の操作に連動して、前記発射球誘導通路内を移動する遊技球の移動通路を前記返却通路(揚送球返却通路464、484、ファール球通路295)側に切替える通路切替手段(切替片462、482)が設けられており、
前記返却駆動制御手段(発射揚送制御基板291に設けられる発射揚送制御部600)は、前記揚送駆動制御手段による前記揚送駆動と同方向に前記揚送部材(揚送スクリュー403)を駆動させる制御を行う。
【0165】
本発明の請求項3は、前記流入部(開口部451、471)は、前記揚送装置の下端に設けられており、
前記返却駆動制御手段(発射揚送制御基板291に設けられる発射揚送制御部600)は、前記揚送駆動制御手段による前記揚送駆動と逆方向に前記揚送部材(揚送スクリュー403)を駆動させる制御を行う。
【0166】
本発明の請求項4は、前記発射装置(500)の駆動制御を行う発射制御手段(発射揚送制御部600)を備え、
前記揚送駆動制御手段と、前記返却駆動制御手段と、前記発射制御手段との各制御を1つの演算処理装置(CPU601)で制御を行う。
【0167】
本発明の請求項5は、前記発射装置から発射され、前記遊技領域に到達しなかった遊技球をファール球として回収するためのファール球通路(295)を備え、
前記返却通路の少なくとも一部が前記ファール球通路と兼用されている。
【0168】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら各実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0169】
例えば、パチンコ球を発射装置500に揚送する揚送ユニット400においては、揚送部材として揚送スクリュー403が適用されていたが、本発明においては、例えば複数のローラに回動自在に巻回されるベルト部材や、特許文献1に記載されたようなスプロケット等を揚送部材として適用することも可能である。なお、ベルト部材を適用する場合は、揚送路ケース内における上下方向に設けたベルト部材により揚送路ケース内のパチンコ球を揚送路ケース内面に押圧し、適宜駆動手段によりローラを駆動してベルト部材を回動させることでパチンコ球を揚送させることが出来る。
【0170】
また、上記実施例においては、発射装置500及び揚送ユニット400は、パチンコ機2を正面から見て左側側方に配置されていたが、それぞれを正面から見て右側側方に配置し、遊技領域206の上部右側側方位置からパチンコ球が発射されるように構成してもよい。
【0171】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0172】
(a)請求項1の発明によれば、揚送球返却操作手段が操作されると、返却駆動制御手段により揚送部材が返却駆動されて、揚送装置内に残存する遊技球は流入部に向けて移動した後、返却通路を介して遊技者に返却されることになるため、遊技球を発射装置まで揚送する揚送部材を利用して、揚送装置内に残存した遊技球を遊技者に返却することが出来る。
【0173】
(b)請求項2の発明によれば、揚送装置内に残存する遊技球を発射球誘導通路を利用して流入部まで導くことが出来、流入部まで導くための通路を新たに設ける必要がないため、揚送装置の構造の複雑化を回避出来るとともに、揚送球返却操作手段の操作に連動して通路切替手段により遊技球の移動通路が返却通路側に切替るため、遊技球を確実に返却通路に導くことが出来るばかりか、揚送部材を揚送駆動制御手段による揚送駆動と同方向に駆動させることで揚送装置内に残存する遊技球を遊技者に返却することが出来るため、揚送部材の駆動制御内容の複雑化を回避出来る。
【0174】
(c)請求項3の発明によれば、揚送装置内に残存する遊技球を揚送することなく流入部まで移動することが出来るので、返却通路を極力短くすることが出来るため、遊技機の内部構造の複雑化を回避出来るとともに、コストの低減化を図ることが出来る。
【0175】
(d)請求項4の発明によれば、揚送駆動制御手段及び返却駆動制御手段並びに発射制御手段による制御を1つの演算処理装置で行うことで、揚送装置と発射装置との連係制御を、例えば別々の演算処理装置間で通信すること等なく容易に行うことが出来る。
【0176】
(e)請求項5の発明によれば、返却通路を別個に設けることなく、ファール球通路を有効利用することで構造が複雑化することがないので、製造コストの低減化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての弾球遊技機並びにカードユニットを示す正面図である。
【図2】図1の弾球遊技機におけるガラス扉枠の開放状態を示す図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】揚送装置及び発射装置を示す縦断面図である。
【図6】揚送装置の下部構造を示す透視斜視図である。
【図7】(a)、(b)、(c)、(d)は揚送装置へのパチンコ球の供給状況の説明図である。
【図8】(a)は操作ボタン296の操作時における揚送球返却部及び待機球返却部の遊技球の流れを示す図であり、(b)は通常時における揚送球返却部及び待機球返却部の遊技球の流れを示す図である。
【図9】揚送装置に残留する遊技球の返却経路を示す縦断面図である。
【図10】本発明の実施例における弾球遊技機の構成を示すブロック図である。
【図11】揚送球返却部の変形例1としての揚送装置及び装置近傍を示す断面図である。
【図12】揚送球返却部の変形例2としての揚送装置及び装置近傍を示す断面図である。
【図13】図12のE−E断面図である。
【図14】揚送球返却部の変形例3としての揚送装置及び装置近傍を示す断面図である。
【図15】図14のG−G断面図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機)
203 打球供給皿(上皿)
204 余剰球受皿
207 遊技領域
296 操作ボタン
400 揚送ユニット
403 揚送スクリュー
413 球供給スプロケット
450、460、470、480 揚送球返却部
451、461、471、481 開口部
454、464、474、484 揚送球返却通路
500 発射装置

Claims (5)

  1. 弾球遊技機の前面側における遊技領域の下方に設けられ、遊技に使用するための遊技球を貯留するための打球貯留部と、弾球遊技機の上部側方位置に設けられ、遊技球を遊技領域内に打ち出すための発射装置と、前記打球貯留部に貯留されている遊技球を揚送部材の駆動により揚送して前記発射装置に供給する揚送装置と、を備える弾球遊技機において、
    遊技者が前記揚送装置内に残存する遊技球の返却を要求する際に操作する揚送球返却操作手段と、
    前記揚送装置内に残存する遊技球が流入する流入部が、前記揚送装置または該揚送装置の近傍所定箇所に設けられるとともに、前記流入部から流入した遊技球を遊技者に返却する返却通路と、
    前記揚送装置の駆動制御を行う揚送装置制御手段と、を備え、
    前記揚送装置制御手段は、
    前記発射装置から遊技球が1個ずつ発射されるごとに、前記揚送装置内の遊技球を揚送して前記発射装置に1個ずつ供給するように前記揚送部材を駆動制御する揚送駆動制御手段と、
    前記揚送球返却操作手段の操作に応じて、前記揚送装置内に残存する遊技球を前記流入部に向けて移動するように前記揚送部材を駆動制御する返却駆動制御手段と、を含むことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記流入部は、前記揚送装置にて揚送された遊技球を前記発射装置に導く発射球誘導通路の所定箇所に設けられるとともに、前記揚送球返却操作手段の操作に連動して、前記発射球誘導通路内を移動する遊技球の移動通路を前記返却通路側に切替える通路切替手段が設けられており、
    前記返却駆動制御手段は、前記揚送駆動制御手段による前記揚送駆動と同方向に前記揚送部材を駆動させる制御を行う請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記流入部は、前記揚送装置の下端に設けられており、
    前記返却駆動制御手段は、前記揚送駆動制御手段による前記揚送駆動と逆方向に前記揚送部材を駆動させる制御を行う請求項1に記載の弾球遊技機。
  4. 前記発射装置の駆動制御を行う発射制御手段を備え、
    前記揚送駆動制御手段と、前記返却駆動制御手段と、前記発射制御手段との各制御を1つの演算処理装置で制御を行う請求項1〜3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記発射装置から発射され、前記遊技領域に到達しなかった遊技球をファール球として回収するためのファール球通路を備え、
    前記返却通路の少なくとも一部が前記ファール球通路と兼用されている請求項1〜4のいずれかに記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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