JP2003339984A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003339984A
JP2003339984A JP2002147585A JP2002147585A JP2003339984A JP 2003339984 A JP2003339984 A JP 2003339984A JP 2002147585 A JP2002147585 A JP 2002147585A JP 2002147585 A JP2002147585 A JP 2002147585A JP 2003339984 A JP2003339984 A JP 2003339984A
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JP2002147585A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshihiro Tozaki
智弘 戸崎
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の前面における遊技領域の下方領域に
遊技媒体の誘導路等を形成することなく、遊技領域を遊
技機の下方に拡張出来るようにした遊技機を提供するこ
と。 【解決手段】 遊技媒体発射装置500及び待機遊技媒
体誘導路605、606、400と、遊技媒体払出し装
置297及び払出し遊技媒体誘導路273、274、6
07、608とは、それぞれ遊技機本体601における
遊技領域207の左右側方に互いに離間配置され、遊技
媒体払出し装置297から払い出されたパチンコ球は、
打球待機部203を介して遊技媒体払出し装置297の
反対側に配置された遊技媒体発射装置500に供給され
るようになっているとともに、遊技媒体発射装置500
から発射された遊技媒体は、該遊技媒体発射装置500
の配置位置側から前記遊技領域207内に打ち出される
ように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の盤面上に
形成された遊技領域内に遊技媒体を打ち出して遊技を行
う遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として代表される
パチンコ機にあっては、一般的には遊技盤の盤面上に形
成された遊技領域に向けてパチンコ球を発射する発射装
置が、遊技者側から見て遊技領域の右側下方に配置され
ているとともに、該発射装置から打ち出されたパチンコ
球を遊技領域の左側上方まで案内する発射レールが、遊
技盤の前面右側下方から左側上方に向けて、遊技盤の前
面における遊技領域の下方を左右方向に横切るように配
置されていた。
【0003】近年においては、パチンコ機の遊技の興趣
を高めるために遊技領域を出来るだけ大きくしたいとい
う要望があったが、上記パチンコ機の前面における遊技
領域の下方には前述のように発射レールが配設されてい
たため、遊技領域を下方に向けて拡張することは困難で
あった。
【0004】そこで、例えば特開昭57−203464
号公報、特開昭58−163388号公報、特開200
2−35264号公報等に記載されている遊技機のよう
に、遊技者側から見て遊技機の左側に発射装置を配置
し、遊技領域の左側からパチンコ球が打ち出されるよう
な遊技機が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の遊技機にあっては、入賞等に応じてパチンコ球を上皿
に払い出すための払出し装置が、発射装置と同じように
遊技機の左側に配置されていたため、払出し装置から払
い出されたパチンコ球は上皿(打球待機部)の左側に払
い出され、上皿の左側から右側に向かって流下した後に
上皿の右側から内部に取り込まれて、遊技機の右側に配
置された発射装置に供給されるようになっていた(図1
4参照)。
【0006】また、払出し装置から払い出されたパチン
コ球を上皿の右側に払い出すようにし、上皿の右側から
左側に向かって流下した後に上皿の左側から内部に取り
込まれて発射装置に供給されるようにしたものも提案さ
れている(図15、図16参照)。
【0007】しかしながら、前者のパチンコ機の場合、
上皿の右側から取り込まれたパチンコ球を左側の発射装
置に導くための待機遊技媒体誘導路(図14における取
込球通路605a参照)が遊技領域の下方に左右方向に
配置されることになる。また、後者のパチンコ機の場
合、上皿の左側から取り込まれたパチンコ球は左側に発
射装置に導かれるが、左側の払出し装置から払い出され
たパチンコ球を上皿の右側から払い出されるようにする
ための払出遊技媒体誘導路(図15における払出し通路
612、図16における払出し通路612c参照)が遊
技領域の下方に左右方向に配置されることになる。
【0008】このように、発射装置へのパチンコ球の供
給が途絶えることのないように上皿により多くのパチン
コ球を待機させるためには、待機遊技媒体誘導路や払出
遊技媒体誘導路を遊技機における遊技領域の下方に配設
しなければならず、これらが遊技領域を下方へ拡張しよ
うとする際の妨げとなっていた。
【0009】本発明は、上記した問題点に着目してなさ
れたもので、遊技機の前面における遊技領域の下方領域
に遊技媒体の誘導路等を形成することなく、遊技領域を
遊技機の下方に拡張出来るようにした遊技機を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の遊技機は、遊技盤の盤面上に形成された遊
技領域に遊技媒体を打ち出すための遊技媒体発射装置
と、遊技媒体を遊技者に払い出すための遊技媒体払出し
装置と、前記遊技領域よりも前方に配置されるととも
に、前記遊技媒体発射装置にて打ち出す遊技媒体を待機
させるための遊技媒体待機部と、前記遊技媒体払出し装
置から払い出された遊技媒体を前記遊技媒体待機部に誘
導する払出し遊技媒体誘導路と、前記遊技媒体待機部に
待機する遊技媒体を前記遊技媒体発射装置に誘導する待
機遊技媒体誘導路と、を備え、前記遊技媒体発射装置及
び前記待機遊技媒体誘導路と、前記遊技媒体払出し装置
及び前記払出し遊技媒体誘導路とは、それぞれ遊技機本
体における前記遊技領域の左右側方に互いに離間配置さ
れているとともに、前記遊技媒体発射装置から発射され
た遊技媒体は、該遊技媒体発射装置の配置位置側から前
記遊技領域内に打ち出されるように構成されていること
を特徴としている。この特徴によれば、遊技媒体払出し
装置から払い出された遊技媒体を遊技媒体待機部に払い
出す払出し遊技媒体誘導路、または遊技媒体待機部に待
機する遊技媒体を遊技媒体発射装置に誘導する待機遊技
媒体誘導路や、遊技媒体発射装置から打ち出された遊技
媒体を遊技領域まで導く発射レール等を、遊技領域の下
方領域を左右方向に横切るように配設しなくても、遊技
媒体待機部に多くの遊技媒体を待機させることが出来る
とともに、遊技機本体の上下幅を広げたりすることなく
遊技領域を遊技機本体の下方に向けて拡張することが出
来る。よって、遊技の興趣を効果的に向上させることが
出来る。
【0011】本発明の遊技機の前記払出し遊技媒体誘導
路は、前記遊技媒体払出し装置から払い出された遊技媒
体を前記遊技媒体待機部における前記遊技媒体発射装置
の配置位置側とは反対側の端部に導くように構成されて
いることが好ましい。このようにすれば、遊技媒体待機
部に払い出された遊技媒体により、遊技媒体待機部に待
機中の遊技媒体の流下が妨げられることがなく、遊技媒
体の流下がスムーズに行われるため、遊技媒体詰まりの
発生を回避出来る。
【0012】本発明の遊技機の前記遊技媒体発射装置
は、前記遊技機本体における左右いずれかの側方上部に
配置されており、前記待機遊技媒体誘導路は、前記遊技
媒体待機部に待機された遊技媒体を上方の前記遊技媒体
発射装置まで揚送する揚送手段を含むことが好ましい。
このようにすれば、遊技媒体発射装置に関連する機器類
が遊技領域の上方に配置されるため、遊技領域の下方領
域が広がる。
【0013】本発明の遊技機は、前記遊技媒体発射装置
及び前記待機遊技媒体誘導路は、遊技者側から見て前記
遊技機本体における左側方に配置され、前記遊技媒体払
出し装置及び前記払出し遊技媒体誘導路は、遊技者側か
ら見て前記遊技機本体における右側方に配置されている
ことが好ましい。このようにすれば、従来の遊技機にお
ける遊技媒体の発射位置等を変えることなく、払出し装
置及び払出し遊技媒体誘導路の配置位置のみを変えるこ
とで、遊技者に違和感を与えることなく、遊技領域を遊
技機本体の下方に向けて拡張することが可能となる。
【0014】本発明の遊技機の前記遊技媒体待機部は、
前記遊技機本体の左右方向に延びるように形成されてい
るとともに、前記遊技媒体払出し装置の配置側から前記
遊技媒体発射装置の配置側に向けて下方に傾斜するよう
に形成されていることが好ましい。このようにすれば、
より多くの遊技媒体を待機させることが出来るため、遊
技媒体発射装置への遊技媒体の供給が途絶えることがな
いばかりか、待機中の遊技媒体が自然流下によりスムー
ズに遊技媒体発射装置に供給される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 (実施例)本実施例の遊技機であるパチンコ機2は、該
パチンコ機2の側部位置に1対1にて配置される遊技用
装置であるカードユニット3とともに、図示しない遊技
島の前後面に複数並設されて使用される。
【0016】これらパチンコ機2並びにカードユニット
3が並設される遊技島の内部には、前記各パチンコ機2
にパチンコ玉を供給する供給樋や、前記各パチンコ機2
にて使用され、排出されたパチンコ玉を集めて前記供給
樋に揚送する揚送装置等(図示略)が設けられていると
ともに、高さ方向略中央部には前記各カードユニット3
より排出された紙幣を所定方向島端に設けられた回収ボ
ックス(図示略)に搬送可能な紙幣搬送路(図示略)
や、同様に前記各カードユニット3より排出された硬貨
及びプリペイドカードを前記所定方向島端の回収ボック
スに混合搬送可能な混合搬送路(図示略)が設けられて
いる。
【0017】本実施例の遊技機であるパチンコ機2を図
面に基づいて説明すると、パチンコ機2は、図6に示さ
れるように、四角枠状に形成された枠基体600と、枠
基体600の一側部に回動自在に枢支されるとともに、
後述する遊技盤206が後面側に取り付けられる遊技盤
収容枠601と、遊技盤収容枠601の前面601aを
開閉するように遊技盤収容枠601の一側部に回動自在
に枢支されたガラス扉枠202と、遊技盤収容枠601
の後面側に、遊技盤収容枠601の一側部に回動自在に
枢支された機構板236と、から主に遊技機本体が構成
されている。
【0018】図1及び図6に示されるように、ガラス扉
枠202の中央には、遊技盤206の前面に略楕円形状
に設けられた案内レール609により囲まれた後方の遊
技領域207の前方を遊技者から視認可能に被覆する透
明なガラス板202aが設けられているとともに、その
前面下部には、貸し出された球並びに払い出された賞球
等を貯留するための遊技媒体待機部としての打球供給皿
203が形成されている。この打球供給皿203は、図
1中点線で示されるように、パチンコ機2に向かって右
側端部から左側端部に向かって下方に傾斜するように形
成されているとともに、その上面所定箇所には、図4に
示される操作部14が設けられている。
【0019】ガラス扉枠202には、打球供給皿203
の傾斜上位部に対応する位置に払出し口608が形成さ
れているとともに、打球供給皿203の傾斜下位部に対
応する位置に取込口604がそれぞれ形成されている。
また、ガラス扉枠202を閉塞した状態において、ガラ
ス扉枠202の後面と、遊技盤206及び遊技盤収容枠
601の前面601aとの間には、案内レール609の
高さ分にほぼ相当する間隔の隙間が形成されるようにな
っている。
【0020】操作部14には、図4に示すように、遊技
者により前記カードユニット3に設けられた後述するカ
ード挿入口314に挿入された遊技用記録媒体であるプ
リペイドカードより読み出された遊技用価値である度数
を表示する度数表示部17と、遊技の開始または前記打
球供給皿203に持玉が少なくなったか無くなった際に
押圧操作されて、前記度数表示部17に残度数が存在す
る場合に所定数量のパチンコ玉の貸出を実施するための
貸出ボタン16と、遊技を終了する際に押圧操作される
ことにより、前記カードユニット3に挿入されているプ
リペイドカードに新たな残度数が記録されて返却がなさ
れる返却ボタン15と、が設けられており、これら各部
は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実
装されている。
【0021】遊技盤収容枠601の略中央位置には、図
3及び図6に示されるように開口部603が形成されて
おり、この開口部603を介して、遊技盤収容枠601
の後面側に着脱自在に取り付けられる遊技盤206の前
面に形成された遊技領域207が遊技者側に臨むように
なっている。
【0022】パチンコ機2の前方から見て遊技盤収容枠
601の前面601aにおける遊技領域207の左側方
上部には、遊技領域207に向けてパチンコ球を発射す
るための発射装置500と、前記打球供給皿203に貯
留されているパチンコ球を該発射装置500に間歇揚送
するための揚送ユニット400と、が設けられており、
打球供給皿203に貯留されているパチンコ球は、遊技
盤収容枠601における打球供給皿203の傾斜下位部
に形成されている取込口604及び後述する下部ユニッ
ト401の側方に形成される取込球通路605の右側端
部前面に形成された取込連通口606を介して揚送ユニ
ット400に供給され、該揚送ユニット400にて発射
装置500に揚送、供給されて遊技領域207に打ち出
される。
【0023】遊技盤収容枠601の前面601aにおけ
るガラス扉枠202の払出し口608に対応する箇所に
は、前方の払出し口608と後述する後方の上皿連通口
274とを連通させる連通路607が形成されていると
ともに、さらにその下方の前面601a下部には、打球
供給皿203から溢れた賞球を貯留する余剰玉受皿20
4と、打球を発射する打球操作ハンドル(以下、操作ノ
ブという)205と、が設けられている。なお、遊技盤
収容枠601の前面601aにおける開口部603の周
辺には、後述する遊技効果LED228a、賞球ランプ
251、玉切れランプ252が設けられたランプモジュ
ール292が配置されている。
【0024】また、図3に示されるように、前記揚送ユ
ニット400を構成する揚送路ケース402の右側方位
置には、前記発射装置500にて打ち出されたが、発射
勢いが弱いために前記遊技領域207に到達しなかった
ファール球を流下させるためのファール球流路295が
設けられており、該ファール球流路295を流下したパ
チンコ玉は図示しない通路を介して打球供給皿203或
いは余剰玉受皿204に返却されるようになっている。
【0025】また、揚送ユニット400を構成する揚送
路ケース402にパチンコ球を供給する揚送球供給部と
なる下部ユニット401の直近位置となる前記打球供給
皿203の終端部には、該打球供給皿203に存在する
パチンコ球を前記余剰玉受皿204に流下させるための
待機球返却部285が設けられており、図1に示すよう
に、該待機球返却部285に対応する位置となる打球供
給皿203の左側下部に設けられた返却操作ボタン29
6を操作することで、該待機球返却部285に設けられ
ているシャッタ(図示略)が開成し、該待機球返却部2
85の下方に設けられている連通口298より図示しな
い通路を通じて余剰玉受皿204にパチンコ球が流下す
るようになっている。
【0026】さらに待機球返却部285の右側方には取
込球通路605が連設されており、取込球通路605及
び該取込球通路605の右側端部前面に形成された取込
連通口606、及び前記取込口604により、打球供給
皿203に待機されたパチンコ球を揚送ユニット400
に導く待機遊技媒体誘導路が構成されている。
【0027】ここで、本実施例に用いた揚送手段として
の揚送ユニット400について図8を中心に説明する
と、揚送ユニット400は主に、内部にパチンコ球を単
体揚送するための揚送スクリュー403を収容する揚送
路ケース402から成る揚送路と、該揚送路の下部位置
に設けられ、前記揚送スクリュー403を駆動する駆動
モータ410や、揚送スクリュー403にパチンコ球を
供給する球供給スプロケット413を有する下部ユニッ
ト401とから構成されている。
【0028】下部ユニット401には、打球供給皿20
3から流下してきたパチンコ球を揚送路内部に供給する
ための円盤状の球供給スプロケット413が、前記駆動
モータ410にて駆動される駆動ギア411と噛合する
受動ギア412と同軸に軸支されて設けられており、該
球供給スプロケット413の外周には、180度の対向
する位置に、パチンコ球を収容可能な半円形の球収容部
414が設けられている。
【0029】この受動ギア412と駆動ギア411と
は、そのギア比が、駆動ギア411と同軸にて回転され
る前記揚送スクリュー403により揚送球が揚送路のほ
ぼ中間位置に揚送されるようになる回転回数(本実施例
では3回転)にて受動ギア412半周するようなギア比
とされていて、揚送路内の中間位置にパチンコ球が揚送
される毎、つまりは、既に中間位置に揚送されているパ
チンコ球が発射装置500に供給される毎に、1つのパ
チンコ球が揚送スクリュー403に対して供給されるよ
うになっており、揚送路内には、最大で2つの球しか存
在しないようにパチンコ球の供給が制御されている。
【0030】これら球供給スプロケット413にてパチ
ンコ球が間歇的に供給される揚送路は、図8(b)に示
すように、流入したパチンコ球が揚送される球通路部4
04と、前記揚送スクリュー403が挿通配置されたス
クリュー収容部405とから成り、揚送スクリュー40
3の螺旋状突出部の外周403aが前記球通路部404
に露出するように軸支されているとともに、前記球通路
部404とスクリュー収容部405との間には、揚送ス
クリュー403の回転方向側となる部分に、揚送スクリ
ュー403の外周に沿うように段部406が形成されて
いて、球供給スプロケット413にて供給されたパチン
コ球が、段部406に繋がる球通路部404の内壁と揚
送スクリュー403の外周403aとに狭持された状態
となり、揚送スクリュー403の回転に伴って球通路部
404の内部を上方へと揚送されていく。
【0031】尚、前記揚送路ケース402は、透明な樹
脂製(アクリル樹脂)とされており、このように透明な
樹脂を用いることは、球通路部404内部並びにスクリ
ュー収容部405の内部の状態を、目視にて分解するこ
となく容易に確認できることから好ましいが、本発明は
これに限定されるものではなく、これら揚送路ケース4
02を不透明な樹脂や金属等にて形成しても良い。
【0032】また、本実施例に用いた前記揚送スクリュ
ー403の前記螺旋状突出部は、低摩擦であって帯電防
止能に優れる導電性ポリプロピレン樹脂にて形成されて
おり、このようにすることは、前記パチンコ球の揚送に
おいて、パチンコ球と揚送スクリュー403とが摺動す
ることにより静電気が発生することを防止するととも
に、揚送スクリュー403を適宜にアースしておくこと
で、既にパチンコ球が帯電している場合にあっても、該
パチンコ球の帯電を除去できるようになることから好ま
しいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これ
ら揚送スクリュー403を導電性の優れる金属にて形成
したり、或いは帯電防止能を有しない通常の樹脂にて形
成するようにしても良い。
【0033】また、本実施例では、前述のように、揚送
スクリュー403並びに球供給スプロケット413の双
方を同一の駆動源である駆動モータ410にて駆動する
ようにしており、このようにすることは、個別に駆動モ
ータを設けるのに比較して動力源の数を低減できるた
め、コストを抑えることができるとともに、前記揚送ス
クリュー403と球供給スプロケット413の同期(連
動)を、前述のようにギア比等にて機械的に調節するこ
とで、容易且つ確実に実施できることから好ましいが、
本発明はこれに限定されるものではなく、個々の動力源
を個別の駆動モータとしても良い。
【0034】この駆動モータ410の動作は、後述する
発射揚送制御基板291(図7参照)によって、発射装
置500からのパチンコ球の発射に連動して、前記球通
路部404の上端に形成されている球供給口415から
揚送されたパチンコ球が該発射装置500に供給される
ように制御される。
【0035】次いで、本実施例に用いた発射装置500
について、図8を用いて説明すると、発射装置500の
外装ケース510内部には、共通の揺動軸に揺動自在に
軸支された球リフトアーム502と発射アーム503が
設けられている。
【0036】これら球リフトアーム502と発射アーム
503の一方端は、発射装置500の上部裏面側に固設
されたカム駆動モータ511にて回転駆動されるカム5
01に摺接することで、該カム501の回動に伴って球
リフトアーム502と発射アーム503とが個別の揺動
動作を為すようになっているとともに、球リフトアーム
502と発射アーム503とは、発射装置500の下方
に、前記リフトアーム502と発射アーム503の揺動
円弧に外接するように傾斜配置された発射レール508
にほぼ並行となるように張架されたリフト用スプリング
506並びに発射用スプリング504にて付勢されてい
る。
【0037】また、発射用スプリング504の発射アー
ム503との連結側ではない他方端は、発射用スプリン
グ504の張架方向にスライド可能とされたスライド片
505に連結されていて、該スライド片505が、発射
装置500の裏面側に固設された発射強度調整用モータ
512によりスライドすることで、発射アーム503の
付勢力が調節され、該発射アーム503にて打ち出され
るパチンコ球の発射強度を調節できるようになってお
り、これら発射強度の調節は、前記打球操作ハンドル2
05の操作に基づいて前記発射揚送制御基板291によ
って前記発射強度調整用モータ512の動作が制御され
ることで実施される。
【0038】また、前記発射レール508の傾斜下方端
位置には、前記ファール球流路295への流入口294
の開閉を前記球リフトアーム502の揺動に伴って実施
するファール球通路弁507が設けられており、該ファ
ール球通路弁507は図示しないスプリングにより流入
口294を塞がない開状態となるように付勢されてい
る。
【0039】この発射装置500の発射動作は、前記カ
ム501の回動によって、前記球リフトアーム502と
発射アーム503の双方が、前記リフト用スプリング5
06並びに発射用スプリング504の付勢力に抗して、
発射装置500の下方隅部の位置まで揺動されるととも
に、この状態において、前記揚送ユニット400の駆動
モータ410が駆動されて、前記球供給口415から揚
送されたパチンコ球が発射装置500に供給される。
【0040】該発射装置500に供給されたパチンコ球
は、前記カム501の回動に伴って、まず球リフトアー
ム502のみが揺動を開始することで、該球リフトアー
ム502によって前記発射レール508上の所定の発射
位置へ誘導される。この誘導に際して前記ファール球通
路弁507は、球リフトアーム502の揺動に伴って該
球リフトアーム502の下端と摺接することにより、前
記流入口294が閉じた状態となる。
【0041】次いで、発射レール508上の所定の発射
位置へ誘導されたパチンコ球は、カム501の回動に伴
い、前記発射用スプリング504に抗する力が解除され
ることで、該発射用スプリング504による付勢力に比
例する勢いにて、発射アーム503が図中の矢印方向に
揺動することで、発射レール508上の発射路509を
通じて遊技領域207へ打ち出される。
【0042】この際、発射の勢いが弱く、遊技領域20
7に達しなかったパチンコ球は、前記発射レール508
上を傾斜下方側へ流下してくるが、発射後のカム501
の回動に伴って、前記球リフトアーム502と発射アー
ム503の双方が双方のスプリング504、506に抗
して揺動を開始することで、それまで球リフトアーム5
02の下端部に摺接することで前記ファール球流路29
5の流入口294を塞ぐようにされていたファール球通
路弁507が、摺接が解除されることに伴って、図示し
ないスプリングにより立設状態に復元することで、流入
口294が開状態となり、前記発射レール508上を流
下してきたファール球がファール球流路295内へ流入
するようになっている。
【0043】次いで、前記遊技盤206の前面に形成さ
れた遊技領域207について説明すると、この遊技領域
207の中央付近には、図3に示すように、「特別図
柄」と呼ばれる複数種類の識別情報可変表示するための
可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類
の識別情報が可変表示される可変表示器210とを含む
可変表示装置208が設けられている。尚、本実施例で
は、可変表示部209はLCD表示器(液晶表示器)に
て形成されていて、特別図柄を可変表示可能とされてい
る。具体的に、可変表示部209の表示エリアにおいて
は、横方向に並ぶ態様で3つの可変表示エリアを表示上
形成し、それらのエリアにおいて、「左図柄」、「中図
柄」、「右図柄」の3つの特別図柄が個々に独立して可
変表示可能である。
【0044】また、可変表示器210は、7セグメント
LEDよりなり、1つの図柄表示エリアがある。可変表
示部209に表示される特別図柄は、後述するように打
球が始動入賞口214へ始動入賞することに基づいて可
変開始される。一方、可変表示部210に表示される普
通図柄は、後述するように打玉が通過ゲート211を通
過することに基づいて可変開始される。
【0045】可変表示部209の下部には、始動入賞口
214に入賞した始動入賞球数を記憶して表示する4個
の表示部(LED)を有する始動入賞記憶表示器218
が設けられている。本実施例では、4個を上限として、
始動入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器218
のLEDが1つ追加して点灯する。そして、可変表示部
209において特別図柄の可変表示が開始される毎に、
LEDが1つ滅灯する。
【0046】可変表示装置208の側部には、打玉を導
く通過ゲート211が設けられている。通過ゲート21
1には、通過ゲート211を通過した打玉を検出するゲ
ートスイッチ212がある。
【0047】また、始動入賞口214には可動片215
が設けられていて、ソレノイド216によって開状態と
され、始動入賞口214に入賞した始動入賞球は、遊技
盤206の背面に導かれ、始動口スイッチ217によっ
て検出される。
【0048】また、始動入賞口214の下方には、開閉
板220が設けられた可変入賞球装置219が取付けら
れている。遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)とな
れば、ソレノイド221によって開閉板220が開成
し、可変入賞球装置219の大入賞口が開口する。大入
賞口に進入した玉のうち特定入賞領域(Vポケット)に
入った入賞球はVカウントスイッチ222で検出され
る。一方、大入賞口内における特定入賞領域以外の通常
入賞領域へ入賞した入賞球はカウントスイッチ223で
検出される。
【0049】遊技盤206には、複数の入賞口224a
〜dが設けられている。遊技領域207の左右周辺に
は、遊技中に点灯表示される装飾ランプ225が設けら
れ、下部には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口
226が設けられている。また、図1に示すように、遊
技領域207の外側の左右上部には、効果音を発する2
つのスピーカ227が設けられているとともに、遊技領
域207の外周には、遊技効果LED228aおよび遊
技効果ランプ228b、228cが設けられている。
【0050】そして、本実施例では、一方のスピーカ2
27の近傍に、賞球払出時に点灯する賞球ランプ251
が設けられ、他方のスピーカ227の近傍に、補給玉が
切れたときに点灯する玉切れランプ252が設けられて
いる。
【0051】前記打球操作ノブ205の操作によって発
射装置500から発射された打玉は遊技領域207に入
り、該遊技領域207を流下していく。該打玉が通過ゲ
ート211を通ってゲートスイッチ212で検出される
と、可変表示器210に停止表示されている普通図柄が
可変開始する。なお、可変表示器210の可変表示中に
打玉が通過ゲート211を通過した場合にはその通過が
記憶され、可変表示器210が停止して再度変動を開始
可能な状態になってから前記通過記憶を「1」減算して
可変表示器210が可変表示制御される。この通過記憶
の上限はたとえば「4」に定められており、現時点での
通過記憶数が通過記憶表示器(図示せず)により表示さ
れる。
【0052】また、打玉が始動入賞口214に入賞し、
始動入賞口スイッチ217で検出されると、特別図柄の
変動を開始できる状態であれば、可変表示部209に表
示される特別図柄がスクロールを始める。たとえば、す
でに可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の
理由によって特別図柄の変動をすぐに開始できる状態で
なければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0053】可変表示器210の可変表示動作後の表示
結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)と
なった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片2
15が所定時間開成して、パチンコ玉が該始動入賞口2
14に入賞し易くなる遊技者にとって有利な状態とな
る。
【0054】この始動入賞口214にパチンコ玉が入賞
して始動入賞口スイッチ217で検出されると、特別図
柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置20
8の可変表示部209において全特別図柄が可変表示
(変動表示)を開始する。そして、その後、左,中,右の
特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた
特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特
定遊技状態(大当り状態)が発生する。このような大当
り状態が発生する特定の表示態様は、大当り図柄と呼ば
れ、この例では予め複数種類定められている。このよう
に大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置21
9の開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1
の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば
30秒間)の経過、或いは打玉の所定個数(たとえば1
0個)の入賞、のいずれか早い方の条件が成立すること
により終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状
態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置21
9の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケ
ット)に入賞してVカウントスイッチ222により検出
されれば、その回の第1の状態の終了を待って開閉板2
20が開成されて再度第1の状態となる。この第1の状
態の繰返し継続制御は、本実施例では最大15回まで実
行可能とされている。このような最大15回実行可能で
ある第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御の
ラウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制
御は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し
実行可能である。
【0055】また、可変表示装置208の可変表示部2
09で可変表示された左,中,右の特別図柄が同じ図柄の
種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたと
きには前述したように大当りが発生するが、その大当り
図柄が複数種類の大当り図柄のうちの予め定められた種
類の大当り図柄(特別の表示態様の図柄)である場合に
は、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く
変動した確率変動状態(以下、確変状態ともいう)とな
る。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特
別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄と呼ばれる。以
下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りとい
い、確変図柄以外の大当り図柄(非確変図柄)により発
生する大当りである通常大当りと区別している。
【0056】通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発
生すると、その確率変動状態は、たとえば、少なくとも
予め定められた確変継続回数(たとえば、1回、あるい
は2回)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続
制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生
すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計
数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが
発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継
続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によ
るものであった場合には、確率変動の生じていない通常
遊技状態に戻る。
【0057】可変表示装置208の可変表示部209に
おいては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、
「リーチ状態」とは、可変表示装置208の可変表示部
209が可変開始された後、表示制御が進行して表示結
果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定
の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様を
いう。言い換えれば、リーチとは、前記可変表示装置2
08の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前
記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態
様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。
そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃っ
た状態を維持しながら複数の前記可変表示部209によ
る可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。さ
らにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ
(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいも
のがある。このような特定のリーチをスーパーリーチと
いう。
【0058】また、リーチ状態とは、可変表示装置20
8の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段
階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結
果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表
示領域209の表示結果の少なくとも一部が前記特定の
表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をも
いう。
【0059】次に、パチンコ機2の背面の構造について
図2及び図5に基づき説明する。なお、図2はパチンコ
機2の背面図、図5は機構板206の背面図が示されて
いる。パチンコ機2の遊技盤206の後面側に設けられ
た機構板236には、可変表示部209の表示制御を行
う表示制御基板280等が搭載された可変表示制御ユニ
ット229、遊技制御基板ボックス232に覆われ遊技
制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基
板231、パチンコ玉の払出制御を行う払出制御用マイ
クロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板237が
設置されている。さらに、機構板236の後面から見て
上部位置の向かって左側角部位置には、前記揚送ユニッ
ト400並びに発射装置500の動作制御を行うマイク
ロコンピュータ等が搭載された発射揚送制御基板291
と、スピーカ227および遊技効果LED228a、遊
技効果ランプ228b,228cに信号を送るためのラ
ンプ制御基板235と、スピーカ227から出力する音
声制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声
制御基板270と、が設けられている。
【0060】また、図2中の290は、前記余剰玉受皿
204への流下経路に設けられて、前記余剰玉受皿20
4の満タンを検出するための満タンスイッチ213や、
前記玉払出し装置297の上流部に設けられて球切れを
検出するための球切れスイッチ233や、カウントスイ
ッチ223、Vカウントスイッチ222、賞球用カウン
トスイッチ248a、貸出球カウントスイッチ248b
等各種スイッチからの信号を前記遊技制御基板231に
中継するための枠用スイッチ中継基板である。
【0061】機構板236の上部には球タンク238が
設けられ、前記遊技島の前記供給樋より導出された供給
管(図示略)よりパチンコ玉が球タンク238に供給さ
れる。球タンク238内のパチンコ玉は、誘導樋239
を通って玉払出し装置297に供給される。
【0062】この誘導樋239の下流側終端部には、図
5に示されるようにカーブ樋243、球供給樋244を
介して2条の球供給通路245が連設されているととも
に、この球供給通路245の下端部が、入賞の発生等に
より付与された賞球の払出しや玉貸球の払出を行う玉払
出し装置297に連設されており、誘導樋239を流下
するパチンコ球は、取付ボスを支点として揺動自在に垂
下されて取り付けられている玉ならし部材249によ
り、上下2段となって流下する球が玉ならし部材249
により埋設される重錘の作用によって1段とされるとと
もに誘導樋239にて2条に分流された後、カーブ樋2
43により左右方向から下方へ流下方向が変換され、球
供給樋244並びに球供給通路245を介して、払出し
装置297に供給されるようになっている。
【0063】また、球供給通路245の経路中には球切
れスイッチ233が各条に対応して設けられており、こ
の球切れスイッチ233により払出し装置297での1
回の玉貸球数である25球のパチンコ球が球供給通路2
45内に準備されているか否かが検出されるようになっ
ている。
【0064】また、前記カーブ樋243の屈曲部には球
抜き弁247が設けられており、該球抜き弁247を作
動する作動レバー(図示略)をパチンコ機2の前面側か
ら操作することにより、その屈曲部より上流側の誘導樋
239並びに球タンク238に待機する玉を、前記球供
給通路245とほぼ平行に設けられいる球抜通路246
を介して前述した遊技島のアウト球タンクに排出され
る。
【0065】この玉払出し装置297には、図9並びに
図10に示すように、球供給通路245の各条に対応し
て球切り用のスプロケット706が設けられている。こ
のスプロケット706の外周には3カ所の切欠(図10
参照)が形成されており、これらスプロケット706が
払出モータ701の駆動により回転されることで切欠内
に入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるよ
うになっている。また、各条に対応したスプロケット7
06は切欠の位置が互いにずれるように配置されてお
り、双方のスプロケット706が同期回転することで交
互にパチンコ球が排出される。
【0066】これらスプロケット706の下方には、前
記玉払出し装置297から払い出されたパチンコ球の通
過を検出するための賞球用カウントスイッチ248a並
びに貸出球カウントスイッチ248bが、賞球用に払い
出されるパチンコ球と貸出用に払い出されるパチンコ球
を独立して検出するようになっており、該賞球用カウン
トスイッチ248a並びに貸出球カウントスイッチ24
8bの上流位置には、振分ソレノイド702の励磁また
は解除により揺動し、前記スプロケット706の回転に
より排出されたパチンコ球の流下経路を、賞球用カウン
トスイッチ248aの検出経路、または貸出球カウント
スイッチ248b側の検出経路のいずれか一方に切り替
えるための流路切替弁707が設けられている。
【0067】この払出し装置297では、賞球の払出し
時には流路切替弁707を図10(a)に示す状態とす
ることで、スプロケット706の回転により排出された
パチンコ球が賞球用カウントスイッチ248aにて検出
された後、球流下樋273に排出されるようになってい
る。また、球貸の払出し時には、振分ソレノイド702
の励磁により流路切替弁707が揺動し、図10(b)
に示すような状態となり、スプロケット706の回転に
より排出されたパチンコ球が貸出球カウントスイッチ2
48bにて検出された後、球流下樋273に排出される
ようになっている。
【0068】図2及び図5に戻って、球流下樋273の
下流位置には、ガラス扉枠202の打球供給皿203に
連通する上皿連通口274(図5、図6参照)が機構板
206の前面側に設けられており、払出し装置297か
ら払い出されたパチンコ球は球流下樋273を流下し
て、上皿連通口274、連通路607、払出し口608
を通って打球供給皿203に払い出され、貯留されるよ
うになっている。すなわち、これら玉払出し装置297
の下流側に設けられる球流下樋273/上皿連通口27
4/連通路607/払出し口608により、払出し装置
から払い出される遊技媒体を遊技媒体待機部としての打
球供給皿203に導く払出し遊技媒体誘導路が構成され
ている。
【0069】また、この上皿連通口274の側方には、
最下端部が前記遊技盤収容枠601の下方に設けられて
いる余剰玉受皿204に連通する余剰球通路271が連
設されており、打球供給皿203に貯留されたパチンコ
球が満タンの状態であるために上皿連通口274から溢
れたパチンコ球が、この余剰球通路271を流下して余
剰玉受皿204に流下するようになっている。
【0070】この余剰球通路271の経路中には、図5
に示すように、前記余剰玉受皿204に流下したパチン
コ球が余剰玉受皿204に満杯になったことを検知する
ための満タンスイッチ213が設けられており、これら
満タンスイッチ213がONされた場合には、玉払出し
装置297の払出モータ701の駆動が停止されて賞球
及び貸球の払出動作を不能動化する。
【0071】なお、必要に応じて発射装置500のカム
駆動モータ511の駆動も停止するようにしてもよい。
満タンスイッチ213は、その上端が軸突起に軸支され
て揺動自在に設けられた検知レバーの後方に満タンスイ
ッチ213を構成するアクチュエータを位置させて前記
検知レバーの揺動動作を検出するものである。
【0072】さらに機構板236の前面側には、図示し
ない入賞球を誘導する入賞球誘導通路とアウト球を誘導
するアウト球通路とが形成されている。入賞球誘導通路
の上方には図示しない入賞球落下入口が形成されてお
り、前記遊技盤206の後面を覆うように形成された入
賞球誘導カバー体(図示略)にて収集されて放出される
入賞球を受け入れるようになっており、その受け入れた
入賞球を前記球抜き通路246に連通する合流通路28
6に導き、球抜き通路246と合流通路286とが合流
した合流排出通路287に最終的に合流するようになっ
ている。
【0073】したがって、前記遊技盤206から排出さ
れて入賞球誘導カバー体を介して入賞球落下入口(図示
略)から受け入れられた入賞球は、入賞球誘導通路(図
示略)、合流通路286、及び合流排出通路287を介
して機構板206の下端部からパチンコ機2の外部に誘
導されるようになっている。
【0074】しかして、遊技盤206のアウト口226
から取り込まれたアウト球は、遊技盤206の後面側に
刻設形成されるアウト球排出通路(図示略)に導かれ、
さらに遊技盤収容枠601の下部の板状部分に形成され
る図示しないアウト球連通口を経由して上記アウト球通
路に導かれた後、前記合流排出通路287を通って機構
板206の下端部からパチンコ機2の外部に導かれる。
つまり、上記した合流排出通路287には、球抜き通路
246からの球抜き球、アウト球通路からのアウト球、
入賞球誘導通路からの入賞球がすべて合流されてパチン
コ機2の外部に誘導され、該合流排出通路287からパ
チンコ機2の外部へ排出される。
【0075】この合流排出通路287の図2中向かって
右側位置には、内部に複数の電圧の異なる電源を生成す
る電源ユニット基板を収容する電源ユニットボックス2
72が設けられている。電源ユニット基板は、電源線が
接続される電源コネクタが実装されている。電源コネク
タに接続される電源線は、機構板236の前面側に形成
される配線処理溝(図示略)に沿って機構板236の下
部まで引き通され、機構板236の主体に設けられる各
開口から該主体の表側に引き出されて電源コネクタに接
続される。電源線によって供給される電圧はAC24V
の電圧であり、電源ユニット基板(電源生成基板)で生
成される複数の電圧は、DC30V、DC21V、DC
12V、DC5Vの4種類である。(但し、他の基板に
対してAC24Vも供給する。)
【0076】また、電源ユニット基板は、遊技制御基板
231及び賞球制御基板237の各CPUに駆動電源が
供給されていない間、各基板に設けられているRAMの
記憶内容をバックアップ(保持)するために各基板にバ
ックアップ電源を供給するようになっている。なお、電
源ユニット基板(電源生成基板)から電源断信号が出力
されることによって遊技制御基板231及び賞球制御基
板237は、バックアップをするための処理を行うよう
になっている。
【0077】上記した電源ユニットボックス272の前
面側には、遊技動作を制御する遊技制御基板231を収
容する遊技制御基板ボックス232が着脱自在に取り付
けられるようになっている。その取付は、機構板236
の開口窓240の下辺よりやや上部にブリッジ状に掛け
渡される横架突出板284に取り付けられるものであ
る。横架突出板284は、遊技制御基板ボックス232
を取り付けたときに、遊技制御基板ボックス232の後
面が前記電源ユニットボックス272と前記遊技盤20
6の前面側に取り付けられるランプ制御基板235及び
音声制御基板270を収容する制御基板ボックスに当接
しないように重畳的に設けられる高さに設定されてお
り、前記したL字状突出板の高さとほぼ同じ高さとなっ
ている。
【0078】ここで、本実施例のパチンコ機2の遊技制
御基板231における回路構成の一例を図7に示すと、
該遊技制御基板231は、プログラムに従ってパチンコ
機2を制御する基本回路253と、ゲートスイッチ21
2、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ2
22、カウントスイッチ223、入賞球検出スイッチ2
99a〜d、満タンスイッチ213(余剰玉受皿204
の満タンを検出する満タンスイッチ213)からの信号
を基本回路253に与えるスイッチ回路258と、可動
片215を開閉するソレノイド216および開閉板22
0を開閉するソレノイド221を基本回路253からの
指令に従って駆動するソレノイド回路259と、始動入
賞記憶表示器218の点灯および点滅を行うとともに、
可変表示器210と装飾ランプ225とを駆動するラン
プ・LED回路260と、を含む。
【0079】また、遊技制御基板231は、基本回路2
53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示
す大当り情報、可変表示装置208の可変表示に利用さ
れた始動入賞球の個数を示す始動情報、確率変動が生じ
たことを示す確変情報等を外部の管理コンピュータ等に
対して出力する第1情報出力回路264を含む。
【0080】基本回路253は、ROM254、RAM
255、CPU256、I/Oポート257、および、
クロック発生部250を含む。ROM254は、ゲーム
制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶す
るためのものである。RAM255は、ワークメモリと
して使用されるためのものである。CPU256は、ゲ
ーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに
従って遊技制御動作等の制御動作を行う。I/Oポート
257は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に
設けられた複数のポートを有する。クロック発生部25
0は、基本回路253が動作する場合の基準タイミング
となる動作クロックをCPU256等の基本回路253
内の各部に与えるものである。
【0081】さらに、遊技制御基板231には、電源投
入時に基本回路253をリセットするための初期リセッ
ト回路266と、電源投入後に基本回路253を定期的
にリセットするための定期リセット回路265と、基本
回路253から与えられるアドレス信号をデコードして
I/Oポート257のうちのいずれかのI/Oポートを
選択するための信号を出力するアドレスデコード回路2
67とが設けられている。
【0082】基本回路253は、電源投入時において、
初期リセット回路266により初期リセットされる。ま
た、電源投入後、基本回路253は、定期リセット回路
265により定期的(例えば、2ms毎)にリセットさ
れ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理
が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位
置から再度実行される。
【0083】打玉を発射する打球発射装置500並びに
該打球発射装置500に打玉を供給する揚送ユニット4
00は、発射揚送制御基板291上の回路により、前記
打球発射装置500の発射に連動して、前記揚送ユニッ
ト400が間歇的にパチンコ球を揚送して打球発射装置
500に揚送球を供給するように制御される。そして、
発射装置500による発射球の発射勢いは、前記操作ノ
ブ205の操作量に従って発射装置500内部に設けら
れている発射強度調整用モータ512の動作が制御さ
れ、前記発射用スプリング504の付勢力が調節される
ことで、操作ノブ205の操作量に従って調整される。
すなわち、発射揚送制御基板291上の回路によって、
操作ノブ205の操作量に応じた速度で打球が発射され
るように制御される。
【0084】また、遊技制御基板231から表示制御基
板280には、可変表示装置208の可変表示部209
の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンド
データと、ストローブ信号としての割込信号(以下、表
示制御信号INTともいう)とが伝送される。表示制御
基板280側では、表示制御コマンドデータCDの指令
内容にしたがって、可変表示部209の表示制御を行
う。
【0085】遊技制御基板231からランプ制御基板2
35には、ランプ制御基板235により制御が行われる
遊技効果LED228a、賞球ランプ251、玉切れラ
ンプ252、および、遊技効果ランプ228a、228
bの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等の
情報が伝送される。
【0086】遊技制御基板231から音声制御基板27
0には、音声制御基板270によりスピーカ227から
出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報とし
ての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。
この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板
270内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュー
タは、スピーカ227からの効果音の発生等の音声制御
を行う。
【0087】また、基本回路253は、入賞球検出スイ
ッチ299a〜d検出信号と始動入賞口スイッチ217
の検出信号、Vカウントスイッチ222の検出信号、カ
ウントスイッチ223の検出信号に基づいて、所定個数
の賞球を払出すための賞球信号を賞球制御基板237に
出力する。賞球制御基板237では、その出力されてき
た賞球信号に基づいて玉払出し装置297を制御して所
定個数の賞球を払出すための制御を行う。
【0088】具体的には、可変入賞球装置219の大入
賞口に入賞した入賞球については1個の入賞球がカウン
トSWに検出されることで例えば15個の賞球が払出さ
れ、始動入賞口214に入賞した入賞球については1個
の入賞球が始動入賞口SWに検出されることでたとえば
5個の賞球が払出され、その他の入賞口224a〜dの
いずれかに入賞した入賞球については入賞球1個が各入
賞口に対応して設けられた入賞球検出SW299a〜d
のいずれかに検出されることでたとえば5個の賞球が払
出されるように制御される。
【0089】このような2種類の個数の賞球を払出制御
するべく、遊技制御基板231は次のように制御動作を
行う。始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ
222またはカウントスイッチ223からの検出信号が
入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際
に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じ
た賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その
後、入賞球検出スイッチ299a〜dのいずれかの検出
信号が入力されれば、その入力以前に始動入賞口スイッ
チ217からの検出信号があったかどうかを払出個数決
定用データを参照することによって判断し、あった場合
には遊技制御基板231は賞球制御基板237に対し
「5」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を
出力する。また、カウントスイッチ223またはVカウ
ントスイッチ222からの検出信号があった場合には、
「15」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号
を出力する。一方、入賞球検出スイッチ299a〜dの
いずれかからの検出信号があった場合において、それ以
前に始動入賞口スイッチ217、カウントスイッチ22
3またはVカウントスイッチ222からのいずれかから
も検出信号が入力されていなかった場合には、遊技制御
基板231は「5」の賞球個数の賞球指令信号を賞球制
御基板237に出力する。賞球制御基板237において
は、賞球指令信号に基づいて、玉払出し装置297から
賞球を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュー
タにより実行される。
【0090】また、満タンスイッチ213からの検出信
号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じ
て、賞球禁止指令信号を賞球制御基板237へ送り、玉
払出し装置297による賞球の払出しの停止させる。
【0091】また、賞球制御基板237上には、第2情
報出力回路部268が設けられており、これら賞球制御
基板237において制御される賞球の払い出し数の情報
等を外部出力できるようになっている。
【0092】また、賞球制御基板237は、カードユニ
ット3のカードユニット制御基板(図示略)に設けられ
たI/Oポート(図示略)に接続ケーブル262並びに
接続コネクタ263(図2、図5参照)を介して接続さ
れており、貸出完了信号(EXS)やパチンコ機レディ
ー信号(PRDY)が前記カードユニット3に設けられ
たマイクロプロセッシングユニット(MPU)(図示
略)に出力されるようになっているとともに、前記カー
ドユニット3のMPU(図示略)より出力される後述の
カードユニットレディー信号(BRDY)や貸出要求完
了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0093】また、前記操作基板18は、図2に示すよ
うに、前記カードユニット3のI/Oポート(図示略)
に接続ケーブル262並びに前記接続コネクタ263を
介して接続されており、前記貸出ボタン16が操作され
て遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される
貸出入力信号や、返却ボタン15が操作されて遊技者に
よる後述のカード挿入口314に挿入されたプリペイド
カードの返却操作がなされた場合に出力される返却入力
信号が前記カードユニット3のMPU(図示略)に出力
されるようになっているとともに、該MPU(図示略)
からは、前記度数表示部17の表示制御を行う度数信号
が入力されるようになっており、これら度数表示部17
の表示制御が前記カードユニット3のMPU(図示略)
からの出力信号によって実施されるようになっている。
【0094】次いで、本実施例に用いたカードユニット
3について図1に基づき説明すると、該カードユニット
3の前面には、図1に示すように、点灯によりカードユ
ニット3の動作を報知する動作ランプ301と、プリペ
イドカードが使用可能状態であるか否かを表示する使用
可能表示器302と、当該カードユニット3がいずれの
側のパチンコ機2に対応しているか否かを表示するため
の連結台方向表示器303と、プリペイドカードを挿入
可能とされたカード挿入口314と、が設けられてい
る。
【0095】このカードユニット3の構成を簡単に説明
すると、特に図示はしないが、前記動作ランプ301
や、使用可能表示器302や、連結台方向表示器303
に加えて、前記カード挿入口314に連設され、挿入さ
れるプリペイドカードに記録されている後述の識別情報
(ID)や遊技用価値である度数の読み出し並びに遊技
により更新された新たな度数の書き込み等を行うカード
リーダライタ(図示略)と、前記挿入されたプリペイド
カードから読み出しおよび書き込まれる度数等を記憶す
るとともに、後述するMPU321が実行する制御内容
等が記述された制御プログラム等を記憶する記憶部(図
示略)と、前記接続ケーブル262が接続され、前記パ
チンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18との各
種信号の入出力が行われるI/Oポート(図示略)と、
通信ケーブルを介して図示しない管理コンピュータとの
データ通信を行うための通信部(図示略)と、これら各
部並びに前記操作基板18に実装された度数表示部17
の表示制御や入力検出等を行うMPU(図示略)と、を
具備している。
【0096】また、これら各カードユニット3は、前述
のように、図示しない管理コンピュータに接続されてお
り、前記プリペイドカードが挿入された場合や、該挿入
されているプリペイドカードから読み出され記憶部に記
憶されている度数に変更が加えられた場合や、該挿入さ
れているプリペイドカードの返却処理並びに回収処理等
が行われた場合に、該プリペイドカードに記録された後
述の識別情報(ID)や度数データ、変更された新たな
度数データ等が前記管理コンピュータに出力されるよう
になっている。
【0097】前記カード挿入口314に挿入されるプリ
ペイドカードには、個々のプリペイドカードを識別可能
な識別情報(ID)が付与、記録されているとともに、
前記管理コンピュータにおいてこれらプリペイドカード
のIDと、該当するプリペイドカードが該当する度数と
が対応付けて登録されており、前記プリペイドカードに
記録された識別情報(ID)に基づいて、該プリペイド
カードにより使用可能な度数が、前記管理コンピュータ
にて特定され、該カードユニット3に通知されて前記記
憶部に記憶されることで、該記憶された度数に基づき前
記パチンコ機2の遊技に使用されるパチンコ玉の貸出を
行う貸出処理が実施可能とされている。
【0098】このようにカードユニット3のMPUから
BRQが出力される回数に基づき、前記賞球基板237
は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出
を実施するようになっており、このようにして貸出され
たパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における
遊技を実施できるようになっている。
【0099】次に、上記のように構成されたパチンコ機
2における球払出し装置297、揚送ユニット400、
発射装置500の配置状況、及びパチンコ球の流れ及び
を図11に基づいて説明する。なお、図11には、ガラ
ス扉枠202が取り外されたパチンコ機2の正面図が示
されている。
【0100】図中に示されるように、本実施例における
パチンコ機2は、その略中央位置には遊技領域207が
設けられており、玉払出し装置297は、パチンコ機2
の側方、すなわち、遊技者側から見て遊技領域207の
右側方に配置されているとともに、発射装置500及び
発射装置500までパチンコ球を揚送する揚送ユニット
400は、遊技者側から見て遊技領域207の左側方に
配置されている。
【0101】玉払出し装置297のほぼ鉛直下方には、
該玉払出し装置297から連設される球流下樋273、
及びその下端部に形成される上皿連通口274、及びそ
の上皿連通口274に後面開口が対向する連通路607
が配設されている。また、発射装置500のほぼ鉛直下
方には、揚送ユニット400及び下部ユニット401が
配設されているとともに、その右側方近傍には、取込球
通路605及びその右側端部前面に形成された取込連通
口606が配設されており、これら取込球通路605及
び取込連通口606と前記取込口604とにより、打球
供給皿203に待機されたパチンコ球を揚送ユニット4
00に導く待機遊技媒体誘導路が構成されている。
【0102】ここでパチンコ球の流れを簡単に説明する
と、まず、図示しない遊技島から球タンク238内に供
給されたパチンコ球は、誘導樋239、球供給通路24
5内を流下して玉払出し装置297に供給される。入賞
や遊技者による球貸要求に応じて玉払出し装置297か
ら払い出されたパチンコ球は、払出し通路273、上皿
連通口274、連通路607及び図示しないガラス扉枠
202に形成された払出し口608からなる払出し遊技
媒体誘導路を介して、図中仮想線で示される打球供給皿
203の右側端部の傾斜上位部に払い出されることにな
る。
【0103】打球供給皿203に払い出されたパチンコ
球、あるいは遊技者により載置されたパチンコ球(持ち
玉)は、図中仮想矢印で示されるように図中右側から左
側に向かって流下し、図示しないガラス扉枠202に形
成された取込口604から内部に取り込まれ、さらにこ
の取込口604に対向する取込連通口606から取込球
通路605内に流下する。
【0104】取込球通路605内に流下したパチンコ球
は、下部ユニット401から揚送ユニット400内の揚
送スクリュー403により、その上方の発射装置500
まで揚送される。発射装置500に供給されたパチンコ
球は、遊技者による打球操作ハンドル205による操作
に応じて、遊技領域207の左側上部から内側に向けて
適宜打ち出される。なお、打ち出されたパチンコ球は各
種入賞口214、224a〜dまたはアウト口226を
介して遊技盤206の後面に送り出され、機構板236
を経由して遊技島(図示略)内に還元される。
【0105】以上説明したように、玉払出し装置297
と、この玉払出し装置297から払い出されたパチンコ
球を打球供給皿203に導く球流下樋273、上皿連通
口274、連通路607、払出し口608と、が遊技者
側から見て遊技領域207の右側方に配置されていると
ともに、発射装置500と、打球供給皿203から取り
込まれたパチンコ球をこの発射装置500に導く取込口
604、取込連通口606、取込球通路605、揚送ユ
ニット400と、が遊技者側から見て遊技領域207の
左側方に配置されおり、さらに、遊技領域207の右側
方に配設された払出し口608から遊技領域207の左
側方に配設された取込口604までは、遊技盤206及
び遊技盤収容枠601の前面601aから所定距離離間
するように設けられたガラス扉枠202の前面に形成さ
れた打球供給皿203上を流下している。
【0106】このように、発射装置500及び待機球遊
技媒体誘導路(取込口604/取込連通口606/取込
球通路605/揚送ユニット400)と、玉払出し装置
297及び払出し遊技媒体誘導路(球流下樋273/上
皿連通口274/連通路607/払出し口608)と
は、それぞれ遊技領域207の左右側方に互いに離間配
置されているため、遊技盤206及び遊技盤収容枠60
1の前面601aにおける遊技領域207の下方領域
に、玉払出し装置297から払い出されたパチンコ球
を、打球供給皿203に導くための払出し遊技媒体誘導
路や、打球供給皿203のパチンコ球を発射装置500
まで導くための待機遊技媒体誘導路等を左右方向に横切
るように設けることなく、玉払出し装置297から払い
出されたパチンコ球を、打球供給皿203を介して反対
側に配置された発射装置500まで効率よく供給するこ
とが出来る。
【0107】ここで前記払出し遊技媒体誘導路や前記待
機遊技媒体誘導路について、図14〜図16に示される
従来例としてのパチンコ機2a、2b、2cを用いて具
体的に説明する。なお、図14〜図16に示されるパチ
ンコ機2a、2b、2cにおいて、パチンコ機2と同様
の構成部位に関しては同一の符号を付し、配置位置等の
み異なる部位には符号に「a」または「b」または
「c」を付すことで、その詳細な説明は省略するものと
する。また、図14〜図16には、同じくパチンコ機2
a、2b、2cの前面からガラス扉枠202が取り外し
た状態の正面図が示されている。
【0108】まず図14に示されるパチンコ機2aにあ
っては、玉払出し装置297aが発射装置500と同じ
くパチンコ機2aの前方から見て遊技領域207の左側
方に配置されており、玉払出し装置297aから払い出
されたパチンコ球は、打球供給皿203aの傾斜上位部
である左側端部に形成された払出し口608a(連通路
607a、上皿連通口274a)から打球供給皿203
a上に払い出され、打球供給皿203aの傾斜下位部で
ある右側端部に形成された取込口604aから内部に取
り込まれるようになっている。取込まれたパチンコ球
は、右側の取込口604aから左側の揚送ユニット40
0に向かって下方に傾斜するように配設された取込球通
路605aを流下して揚送ユニット400に供給され
る。
【0109】すなわち、図14に示されるパチンコ機2
aにおける取込球通路605aが、前記待機遊技媒体誘
導路に対応しており、これが遊技盤収容枠601の前面
601aにおける遊技領域207の下方領域に配設され
ることになる。
【0110】また、図15に示されるパチンコ機2bに
あっては、玉払出し装置297bが発射装置500と同
じくパチンコ機2bの前方から見て遊技領域207の左
側方に配置されており、玉払出し装置297bから払い
出されたパチンコ球は、遊技盤収容枠体601の左側に
形成された連通路607b(上皿連通口274b)か
ら、右側に形成された払出し口608bまで延設された
払出し通路612を流下して打球供給皿203bの傾斜
上位部である右側端部に払い出される。打球供給皿20
3b上に払い出されたパチンコ球は、打球供給皿203
b上を左方に向けて流下して打球供給皿203bの傾斜
下位部である左側端部に形成された取込口604bから
内部に取り込まれ、揚送ユニット400に供給される。
【0111】また、図16に示されるパチンコ機2cに
あっては、図15に示されるパチンコ機2bと異なる点
は玉発射装置500cが遊技領域207の左側下方に配
置されている点のみであって、玉払出し装置297cが
発射装置500cと同じくパチンコ機2cの前方から見
て遊技領域207の左側方に配置されており、玉払出し
装置297cから払い出されたパチンコ球は、遊技盤収
容枠体601の左側に形成された連通路607c(上皿
連通口274c)から、右側に形成された払出し口60
8cまで延設された払出し通路612cを流下して打球
供給皿203cの傾斜上位部である右側端部に払い出さ
れる。打球供給皿203c上に払い出されたパチンコ球
は、打球供給皿203c上を左方に向けて流下して打球
供給皿203cの傾斜下位部である左側端部に形成され
た取込口604cから内部に取り込まれ、揚送ユニット
400に供給される。
【0112】すなわち、図15及び図16に示されるパ
チンコ機2b、2cにおける払出し通路612、612
cが、前記払出し遊技媒体誘導路に対応しており、これ
が遊技盤収容枠601の前面601aにおける遊技領域
207の下方領域に配設されることになる。
【0113】このように、上記本実施例におけるパチン
コ機2にあっては、これら取込球通路605a、605
cや払出し通路612を遊技領域207の下方領域を左
右方向に横切るように配設することなく、玉払出し装置
297から払い出されるなどしたパチンコ球を十分に打
球供給皿203上に待機させて発射装置500に供給す
ることが出来ることになる。
【0114】また、発射装置500から打ち出されるパ
チンコ球は、遊技領域207における発射装置500が
配置されている側方、すなわち、左側方上部から内部に
打ち出されることで、前述の従来例にて説明したよう
に、発射装置500から打ち出されたパチンコ球を遊技
領域207まで案内する発射レール等を前記遊技盤20
6及び遊技盤収容枠601の前面601aにおける遊技
領域207の下方領域を左右方向に横切るように設ける
ことなく、打ち出されたパチンコ球を遊技領域207内
に打ち出すことが出来る。
【0115】よって、遊技領域207の下方領域に上記
のような払出し遊技媒体誘導路(図15及び図16の払
出し通路612、612c)や待機遊技媒体誘導路(図
14の取込球通路605a)、または発射レール等を横
切るように配設しなくても、打球供給皿203により多
くのパチンコ球を効率よく待機させ、発射装置500に
供給するパチンコ球が不足すること等を回避できるばか
りか、玉払出し装置297から払い出されたパチンコ球
を、打球供給皿203を介して反対側に配置された発射
装置500まで効率よく供給することが出来る。また、
このようにすることで遊技領域207を遊技盤収容枠6
01の下方に向けて拡大することが可能となり、パチン
コ機2全体の上下幅を拡張することなく、図11中点線
で示される従来のパチンコ機の略円形状の遊技領域より
も大きな遊技領域を形成することが出来、遊技の興趣が
効果的に向上する。
【0116】また、打球供給皿203がパチンコ機2の
左右幅方向に延びるように形成されているとともに、払
出し口608が玉払出し装置297側の端部に、また、
取込口604が発射装置500側の端部にそれぞれ形成
されていることで、より多くのパチンコ球を打球供給皿
203内に待機させることが出来、発射装置500に供
給するパチンコ球が不足すること等を回避できるばかり
か、打球供給皿203に払い出されたパチンコ球が打球
供給皿203内に待機中のパチンコ球の例えば中央部に
合流することによりパチンコ球の流下が妨げられること
等がなく、パチンコ球の流下がスムーズに行われるた
め、球詰まりの発生を効果的に回避できる。
【0117】なお、本実施例のパチンコ機2において
は、発射装置500が遊技領域207の左側上方位置に
配置され、遊技領域207の左側上方からパチンコ球が
遊技領域207内に打ち出されるようになっており、こ
れにより発射装置500に関連する種々の機器類が遊技
領域207の上方に配置されるため、遊技領域207の
下方領域をより有効に利用することが出来ることから好
ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊
技領域207の側方位置に配置され、発射装置500の
配置位置側から遊技領域207内にパチンコ球が打ち出
されるようになっていれば、その配置位置は側方上部に
限定されるものではなく、例えば図12に示されるパチ
ンコ機2’の発射装置500’のように、遊技領域20
6の左側下部に配置されていてもよい。なお、パチンコ
機2’においてパチンコ機2と同様の構成部位に関して
は、同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略する
こととする。
【0118】この場合、パチンコ球は発射装置500’
から略上方に打ち出され、該発射装置500’の上面か
ら上方に向かって連設される発射レール611により案
内されて遊技領域207の左側上部から内部に打ち出さ
れるようになっているため、このような発射レール61
1が遊技盤206及び遊技盤収容枠601の前面601
aにおける遊技領域207の下方領域を横切るように配
設されることはないため、遊技領域207を下方に拡張
することが出来る。
【0119】また、パチンコ機2にあっては、玉払出し
装置297と、この玉払出し装置297から払い出され
たパチンコ球を打球供給皿203に導く球流下樋27
3、上皿連通口274、連通路607、払出し口608
と、が遊技者側から見て遊技領域207の右側方に配置
され、発射装置500と、打球供給皿203から取り込
まれたパチンコ球をこの発射装置500に導く取込口6
04、取込連通口606、取込球通路605、揚送ユニ
ット400と、が遊技者側から見て遊技領域207の左
側方に配置されており、これにより従来例にて説明した
パチンコ機における遊技媒体の発射位置等を変えること
なく、払出し装置及び払出し遊技媒体誘導路の配置位置
のみを変えることで、遊技者に違和感を与えることな
く、遊技領域207をパチンコ機2の本体下方に向けて
拡張することが可能となることから好ましいが、本発明
はこれに限定されるものではなく、これら玉払出し装置
297、及び球流下樋273、上皿連通口274、連通
路607、払出し口608からなる遊技媒体払出し誘導
路と、発射装置500及び取込口604、取込連通口6
06、取込球通路605、揚送ユニット400からなる
待機遊技媒体誘導路とは、図13に示されるパチンコ機
2’’のように、遊技領域207を中心として左右側方
位置にそれぞれ互いに離間して配置されていれば、遊技
者から見て右側、左側それぞれにいずれの装置及び誘導
路が配置されていてもよい。
【0120】なお、パチンコ機2’’においてパチンコ
機2と同様の構成部位に関しては、同一の符号を付すこ
とにより詳細な説明を省略することとする。また、この
場合における打球供給皿203’’の傾斜は、パチンコ
機2の打球供給皿203とは逆の傾斜になる。
【0121】前記実施例における各要素は、本発明に対
して以下のように対応している。
【0122】本発明の請求項1は、遊技盤(206)の
盤面上に形成された遊技領域(207)に遊技媒体(パ
チンコ球)を打ち出すための遊技媒体発射装置(発射装
置500)と、遊技媒体を遊技者に払い出すための遊技
媒体払出し装置(玉払出し装置297)と、前記遊技領
域よりも前方に配置されるとともに、前記遊技媒体発射
装置にて打ち出す遊技媒体を待機させるための遊技媒体
待機部(打球供給皿203)と、前記遊技媒体払出し装
置から払い出された遊技媒体を前記遊技媒体待機部に誘
導する払出し遊技媒体誘導路(球流下樋273/上皿連
通口274/連通路607/払出し口608)と、前記
遊技媒体待機部に待機する遊技媒体を前記遊技媒体発射
装置に誘導する待機遊技媒体誘導路(取込口604/取
込連通口606/取込球通路605/揚送ユニット40
0/下部ユニット401)と、を備え、前記遊技媒体発
射装置及び前記待機遊技媒体誘導路と、前記払出し装置
及び前記払出し遊技媒体誘導路とは、それぞれ遊技機本
体(遊技盤収容枠601、機構板206、ガラス扉枠2
02)における前記遊技領域の左右側方に互いに離間配
置されているとともに、前記遊技媒体発射装置から発射
された遊技媒体は、該遊技媒体発射装置の配置位置側か
ら前記遊技領域内に打ち出されるように構成されてい
る。
【0123】本発明の請求項2は、前記払出し遊技媒体
誘導路(球流下樋273/上皿連通口274/連通路6
07/払出し口608)は、前記遊技媒体払出し装置
(玉払出し装置297)から払い出された遊技媒体を前
記遊技媒体待機部(打球供給皿203)における前記遊
技媒体発射装置(発射装置500)の配置位置側とは反
対側の端部に導くように構成されている。
【0124】本発明の請求項3は、前記遊技媒体発射装
置(発射装置500)は、前記遊技機本体(遊技盤収容
枠601)における左右いずれかの側方上部に配置され
ており、前記待機遊技媒体誘導路(取込口604/取込
連通口606/取込球通路605/揚送ユニット400
/下部ユニット401)は、前記遊技媒体待機部(打球
供給皿203)に待機された遊技媒体を上方の前記遊技
媒体発射装置まで揚送する揚送手段(揚送ユニット40
0)を含む。
【0125】本発明の請求項4は、前記遊技媒体発射装
置(発射装置500)及び前記待機遊技媒体誘導路(取
込口604/取込連通口606/取込球通路605/揚
送ユニット400/下部ユニット401)は、遊技者側
から見て前記遊技機本体(遊技盤収容枠601、機構板
206、ガラス扉枠202)における左側方に配置さ
れ、前記払出し装置(玉払出し装置297)及び前記払
出し遊技媒体誘導路(球流下樋273/上皿連通口27
4/連通路607/払出し口608)は、遊技者側から
見て前記遊技機本体(遊技盤収容枠601、機構板20
6、ガラス扉枠202)における右側方に配置されてい
る。
【0126】本発明の請求項5は、前記遊技媒体待機部
(打球供給皿203)は、前記遊技機本体(遊技盤収容
枠601、機構板206、ガラス扉枠202)の左右方
向に延びるように形成されているとともに、前記遊技媒
体払出し装置(玉払出し装置297)の配置側から前記
遊技媒体発射装置(発射装置500)の配置側に向けて
下方に傾斜するように形成されている。
【0127】以上、本発明の実施形態を図面により前記
実施例にて説明してきたが、本発明はこれら各実施例に
限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範
囲における変更や追加があっても本発明に含まれること
は言うまでもない。
【0128】例えば、玉払出し装置297や発射装置5
00の機構は上記実施例に記載の機構に限定されるもの
ではなく、種々に変更可能である。
【0129】上記実施例における打球供給皿203は、
遊技領域207の前面を覆うガラス扉枠202の前面に
設けられており、パチンコ機2の前方から見て遊技領域
207よりも下方に配置されていたが、例えば遊技領域
207の下部の一部が打球供給皿203の後面側にかか
るように形成されていてもよい。
【0130】上記実施例においては、玉払出し装置29
7は、遊技盤206の後面側に配設される機構板236
に設けられており、また、発射装置500は遊技盤収容
枠601に設けられていたが、これら装置297、50
0は互いに左右方向に離間配置されていれば、例えば玉
払出し装置297を遊技盤収容枠601等に設けたり、
発射装置500を機構板236等に設けられていてもよ
い。
【0131】また、本発明請求項1中に記載の「遊技機
本体における遊技領域の左右側方」とは、発射装置50
0や玉払出装置297が遊技領域207を中心としてそ
の左右側寄りに配置されていれば、発射装置500や玉
払出装置297の一部が遊技領域207にかかるように
配置されていてもよい。
【0132】また、本発明請求項中に記載の「遊技媒
体」は、上記実施例における球状のパチンコ球に対応し
ているが、遊技に使用する遊技媒体の形状は球状に限定
されるものではなく、例えばメダル等の小片媒体等も含
まれる。
【0133】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0134】(a)請求項1の発明によれば、遊技媒体
払出し装置から払い出された遊技媒体を遊技媒体待機部
に払い出す払出し遊技媒体誘導路、または遊技媒体待機
部に待機する遊技媒体を遊技媒体発射装置に誘導する待
機遊技媒体誘導路や、遊技媒体発射装置から打ち出され
た遊技媒体を遊技領域まで導く発射レール等を、遊技領
域の下方領域を左右方向に横切るように配設しなくて
も、遊技媒体待機部に多くの遊技媒体を待機させること
が出来るとともに、遊技機本体の上下幅を広げたりする
ことなく遊技領域を遊技機本体の下方に向けて拡張する
ことが出来る。よって、遊技の興趣を効果的に向上させ
ることが出来る。
【0135】(b)請求項2の発明によれば、遊技媒体
待機部に払い出された遊技媒体により、遊技媒体待機部
に待機中の遊技媒体の流下が妨げられることがなく、遊
技媒体の流下がスムーズに行われるため、遊技媒体詰ま
りの発生を回避出来る。
【0136】(c)請求項3の発明によれば、遊技媒体
発射装置に関連する機器類が遊技領域の上方に配置され
るため、遊技領域の下方領域が広がる。
【0137】(d)請求項4の発明によれば、従来の遊
技機における遊技媒体の発射位置等を変えることなく、
払出し装置及び払出し遊技媒体誘導路の配置位置のみを
変えることで、遊技者に違和感を与えることなく、遊技
領域を遊技機本体の下方に向けて拡張することが可能と
なる。
【0138】(e)請求項5の発明によれば、より多く
の遊技媒体を待機させることが出来るため、遊技媒体発
射装置への遊技媒体の供給が途絶えることがないばかり
か、待機中の遊技媒体が自然流下によりスムーズに遊技
媒体発射装置に供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例のパチンコ機並びにカー
ドユニットを示す正面図である。
【図2】本発明における実施例のパチンコ機並びにカー
ドユニットを示す背面図である。
【図3】本発明における実施例のパチンコ機におけるガ
ラス扉枠を外した状態を示す図である。
【図4】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部の
上面図である。
【図5】本発明における実施例のパチンコ機における機
構板によるパチンコ球流路を示す図である。
【図6】本発明における実施例のパチンコ機の構造を示
す斜視図である。
【図7】本発明の実施例におけるパチンコ機の構成を示
すブロック図である。
【図8】(a)は、本発明の実施例に用いた揚送装置並
びに発射装置を示す側断面詳細図である。(b)は、本
発明の実施例に用いた揚送装置のb−b断面を示す図で
ある。
【図9】本発明の実施例のパチンコ機に用いた払出し装
置を示す分解斜視図である。
【図10】(a)、(b)は、図9の払出し装置による
払出し状況の説明図である。
【図11】本発明の実施例におけるパチンコ機のパチン
コ玉の流下経路を示す概略図である。
【図12】発射装置の配置位置の変形例を示す概略図で
ある。
【図13】玉払出し装置及び発射装置の配置位置の変形
例を示す図である。
【図14】従来例としてのパチンコ機を示す正面図であ
る。
【図15】同じく従来例としての他のパチンコ機を示す
正面図である。
【図16】同じく従来例としての他のパチンコ機を示す
正面図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(遊技機) 3 カードユニット 14 操作部 15 返却ボタン 16 貸出ボタン 17 度数表示部 18 操作基板 202 ガラス扉枠 203 打球供給皿(上皿) 204 余剰玉受皿(下皿) 205 打球操作ハンドル(操作ノブ) 206 遊技盤 207 遊技領域 208 可変表示装置 209 可変表示部 210 可変表示器 211 通過ゲート 212 ゲートスイッチ 213 満タンスイッチ 214 始動入賞口 215 可動片 216 ソレノイド 217 始動口スイッチ 218 始動入賞記憶表示器 219 可変入賞球装置 220 開閉板 221 ソレノイド 222 Vカウントスイッチ 223 カウントスイッチ 224a 入賞口 224b 入賞口 224c 入賞口 224d 入賞口 225 装飾ランプ 226 アウト口 227 スピーカ 228a 遊技効果LED 228b 遊技効果ランプ 228c 遊技効果ランプ 229 可変表示制御ユニット 231 遊技制御基板 232 遊技制御基板ボックス 233 球切れスイッチ 235 ランプ制御基板 236 機構板 237 賞球制御基板 238 球タンク 239 誘導樋 240 開口窓 243 カーブ樋 244 球供給樋 245 球供給通路 246 球抜き通路 247 球抜き弁 248a 賞球用カウントスイッチ 248b 貸出球カウントスイッチ 249 玉ならし部材 250 クロック発生部 251 賞球ランプ 252 玉切れランプ 253 基本回路 254 ROM(リードオンメモリー) 255 RAM(ランダムアクセスメモリー) 256 CPU(セントラルプロセッシングユニッ
ト) 257 I/Oポート 258 スイッチ回路 259 ソレノイド回路 260 ランプ・LED回路 262 接続ケーブル 263 接続コネクタ 264 第1情報出力回路 265 定期リセット回路 266 初期リセット回路 267 アドレスデコード回路 268 第2情報出力部 270 音声制御基板 271 余剰球通路 272 電源ユニットボックス 273 球流下樋 274 上皿連通口 280 表示制御基板 284 横架突出板 285 待機球返却部 286 合流通路 287 合流排出通路 288 ファール球流入口 290 枠用スイッチ中継基板 291 発射揚送制御基板 292 ランプモジュール 294 流入口 295 ファール球流路 296 返却操作ボタン 297 玉払出し装置 298 連通口 299a 入賞球検出スイッチ 299b 入賞球検出スイッチ 299c 入賞球検出スイッチ 299d 入賞球検出スイッチ 301 動作ランプ 302 使用可能表示器 303 連結台方向表示器 314 カード挿入口 317 カードリーダライタ 318 記憶部 319 I/Oポート 321 マイクロプロセッシングユニット(MPU) 325 通信部 400 揚送ユニット 401 下部ユニット 402 揚送路ケース 403 揚送スクリュー 403a 外周部 404 球通路部 405 スクリュー収容部 406 段部 410 駆動モータ 411 駆動ギア 412 受動ギア 413 球供給スプロケット 414 球収容部 415 球供給口 500 発射装置 501 カム 502 球リフトアーム 503 発射アーム 504 発射用スプリング 505 スライド片 506 リフト用スプリング 507 ファール球通路弁 508 発射レール 509 発射路 510 外装ケース 511 カム駆動モータ 512 発射強度調整用モータ 600 枠基体 601 遊技盤収容枠 601a 前面 603 開口部 604 取込口 605 取込球通路 606 取込連通口 607 連通路 608 払出し口 609 案内レール 611 発射レール 612 払出し通路 701 払出モータ 702 振分ソレノイド 706 スプロケット 707 流路切替弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の盤面上に形成された遊技領域に
    遊技媒体を打ち出すための遊技媒体発射装置と、遊技媒
    体を遊技者に払い出すための遊技媒体払出し装置と、前
    記遊技領域よりも前方に配置されるとともに、前記遊技
    媒体発射装置にて打ち出す遊技媒体を待機させるための
    遊技媒体待機部と、前記遊技媒体払出し装置から払い出
    された遊技媒体を前記遊技媒体待機部に誘導する払出し
    遊技媒体誘導路と、前記遊技媒体待機部に待機する遊技
    媒体を前記遊技媒体発射装置に誘導する待機遊技媒体誘
    導路と、を備え、前記遊技媒体発射装置及び前記待機遊
    技媒体誘導路と、前記遊技媒体払出し装置及び前記払出
    し遊技媒体誘導路とは、それぞれ遊技機本体における前
    記遊技領域の左右側方に互いに離間配置されているとと
    もに、前記遊技媒体発射装置から発射された遊技媒体
    は、該遊技媒体発射装置の配置位置側から前記遊技領域
    内に打ち出されるように構成されていることを特徴とす
    る遊技機。
  2. 【請求項2】 前記払出し遊技媒体誘導路は、前記遊技
    媒体払出し装置から払い出された遊技媒体を前記遊技媒
    体待機部における前記遊技媒体発射装置の配置位置側と
    は反対側の端部に導くように構成されている請求項1に
    記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技媒体発射装置は、前記遊技機本
    体における左右いずれかの側方上部に配置されており、
    前記待機遊技媒体誘導路は、前記遊技媒体待機部に待機
    された遊技媒体を上方の前記遊技媒体発射装置まで揚送
    する揚送手段を含む請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技媒体発射装置及び前記待機遊技
    媒体誘導路は、遊技者側から見て前記遊技機本体におけ
    る左側方に配置され、前記遊技媒体払出し装置及び前記
    払出し遊技媒体誘導路は、遊技者側から見て前記遊技機
    本体における右側方に配置されている請求項1〜3のい
    ずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記遊技媒体待機部は、前記遊技機本体
    の左右方向に延びるように形成されているとともに、前
    記遊技媒体払出し装置の配置側から前記遊技媒体発射装
    置の配置側に向けて下方に傾斜するように形成されてい
    る請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014033945A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Sankyo Co Ltd 遊技用システム、遊技機、および遊技機枠
JP2015043870A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社大一商会 遊技機
JP2015071001A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 株式会社大一商会 遊技機
JP2018130607A (ja) * 2018-06-04 2018-08-23 株式会社大一商会 遊技機
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JP2020058947A (ja) * 2020-01-27 2020-04-16 株式会社大一商会 遊技機

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