JP4356057B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域内に、該遊技盤の上部側方位置から遊技球を打ち出して遊技を行う弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記遊技盤の盤面上に形成された遊技領域内に、該遊技盤の上部側方位置から遊技球を打ち出して遊技を行う弾球遊技機としては、特開昭58−163388号公報に示されるように、遊技盤の上部側方(向かって左側)位置に、発射装置を設け、該発射装置に対して打球供給皿に貯留されている遊技球を、スプロケットにて揚送管内に数珠つなぎ状態に送り出すことで揚送し、供給するものがある。
【0003】
これら遊技盤の上部側方位置から遊技球を打ち出して遊技を行う弾球遊技機は、発射装置を遊技機の下方位置のハンドル近傍に有するものに比較して、発射レールの設置等の制約を受けることないため、遊技盤の大きさ、特には縦方向の大きさを大きくでき、近年における遊技盤のほぼ中央部位置に設けられている可変表示装置である液晶パネルの大型化にあって、これら液晶パネルの大型化による遊技盤形成への制約を解消することが可能となることから、その有用性が高まってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した特開昭58−163388号公報に示される弾球遊技機にあっては、打球供給皿に貯留されている遊技球を遊技盤の上部側方に設けられている発射装置に供給するための揚送装置が、遊技球をスプロケットにて揚送管内に数珠つなぎ状態に送り出すものであるため、該揚送管内並びにスプロケット内部に遊技者の所有となる多くの遊技球が滞留することとなり、遊技終了時等に該揚送管内並びにスプロケット内部に滞留する遊技球を遊技者に返却する必要から、これら揚送管内並びにスプロケット内部に滞留する遊技球を返却するための機構を設ける必要が生じ、遊技機の機構が複雑となってしまうとともに、コスト高となってしまうという問題があった。
【0005】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、揚送路中に滞留する遊技球を返却するための機構を設ける必要がなく、機構の複雑化によるコスト上昇を抑えることのできる弾球遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の弾球遊技機は、弾球遊技機の下方位置に設けられ、遊技に使用するための遊技球を貯留するための打球供給皿と、
該打球供給皿に貯留されている遊技球を揚送するための揚送手段と、
弾球遊技機の上部側方位置に設けられ、前記揚送手段にて揚送された遊技球を、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域内に打ち出すための発射装置と、
を備え、前記揚送手段が、巡回移動する無端状のベルトを有し、該無端状のベルトの巡回移動に伴って前記遊技球を摺接することにより揚送を行うベルト揚送装置であり、
前記打球供給皿から供給される遊技球を収容可能な凹部を外周に有し、前記ベルトの巡回移動と連動して水平回転することで、前記ベルトが、遊技球の大きさよりも長い距離であって、揚送される遊技球の間隔となる所定距離を移動する毎に該凹部に収容された遊技球を前記揚送手段への流入口を介して該揚送手段に1球づつ供給する円盤状のスプロケットを備え、該スプロケットが、前記流入口と前記凹部とが、所定回転位置において1本状の通路を形成するように設けられるとともに、前記発射装置における1つの遊技球の発射の都度毎に、前記凹部に収容された1つの遊技球を該所定回転位置において前記流入口に供給し、
前記発射装置は、
遊技球を前記遊技領域に向けて弾球する発射アームと、
該発射アームの一方端と摺接して、発射アームを遊技球の弾球のための所定の揺動動作させる発射用カムと、
前記揚送手段から所定の供給位置に供給された遊技球を、該供給位置の上方となる前記発射アームが弾球する弾球位置まですくい上げて誘導して待機させる球リフトアームと、
該球リフトアームの一方端と摺接して、該球リフトアームを前記誘導のための所定の揺動動作させるリフト用カムと、
前記発射用カム並びにリフト用カムを回転駆動する駆動モータと、
前記供給位置に連なり、前記発射アーム並びに球リフトアームの揺動円弧に外接するように傾斜配置され、前記発射アームにより弾球された遊技球を前記遊技領域に案内するための発射レールと、
該発射レールの傾斜下方位置に設けられ、発射勢いが弱いために前記遊技領域に到達しなかったファール球が流下するファール球流路に連通する流入口と、
前記球リフトアームと摺接することにより該球リフトアームの揺動に伴って、前記発射レール上を流下するファール球を前記流入口に流入させるように、該流入口を開閉するファール球通路弁と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前記揚送手段を前記ベルト揚送装置とすることで、遊技球を後続の遊技球に押上げられることなく単独状態にて揚送することができることから、揚送手段内部に滞留する遊技球を、現行の弾球遊技機と同様に最小限とすることができ、揚送手段内部に滞留する遊技球を返却するための機構を設ける必要がなく、機構の複雑化によるコスト上昇を抑えることができる。また、揚送手段に対して確実に遊技球の供給が実施されるようになり、所定時間内の発射球数が減少することによる遊技場側の売上減少を回避できる。
【0007】
本発明の弾球遊技機は、弾球遊技機の下方位置に設けられ、遊技に使用するための遊技球を貯留するための打球供給皿と、
該打球供給皿に貯留されている遊技球を揚送するための揚送手段と、
弾球遊技機の上部側方位置に設けられ、前記揚送手段にて揚送された遊技球を、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域内に打ち出すための発射装置と、
を備え、前記揚送手段が、その外周に前記遊技球と当接する螺旋状の突出部を有するスクリューと、前記螺旋状の突出部と当接している遊技球の前記スクリューの回転方向への移動を規制し、前記螺旋状の突出部の側面に沿って形成された直線状の規制部とを有し、前記スクリューの回転に伴って前記遊技球の揚送を行うスクリュー揚送装置であり、
前記打球供給皿から供給される遊技球を収容可能な凹部を外周に有し、前記スクリュー部材の回転と連動して水平回転することで、前記スクリューが複数回転する毎に該凹部に収容された遊技球を前記揚送手段に1球づつ供給する円盤状のスプロケットとを備え、該スプロケットが、前記規制部と前記凹部とが、所定回転位置において1本状の通路を形成するように設けられるとともに、前記発射装置における1つの遊技球の発射の都度毎に、前記凹部に収容された1つの遊技球を該所定回転位置において前記螺旋状の突出部の上面と当接するように供給し、
前記発射装置は、
遊技球を前記遊技領域に向けて弾球する発射アームと、
該発射アームの一方端と摺接して、発射アームを遊技球の弾球のための所定の揺動動作させる発射用カムと、
前記揚送手段から所定の供給位置に供給された遊技球を、該供給位置の上方となる前記発射アームが弾球する弾球位置まですくい上げて誘導して待機させる球リフトアームと、
該球リフトアームの一方端と摺接して、該球リフトアームを前記誘導のための所定の揺動動作させるリフト用カムと、
前記発射用カム並びにリフト用カムを回転駆動する駆動モータと、
前記供給位置に連なり、前記発射アーム並びに球リフトアームの揺動円弧に外接するように傾斜配置され、前記発射アームにより弾球された遊技球を前記遊技領域に案内するための発射レールと、
該発射レールの傾斜下方位置に設けられ、発射勢いが弱いために前記遊技領域に到達しなかったファール球が流下するファール球流路に連通する流入口と、
前記球リフトアームと摺接することにより該球リフトアームの揺動に伴って、前記発射レール上を流下するファール球を前記流入口に流入させるように、該流入口を開閉するファール球通路弁と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前記揚送手段を前記スクリュー揚送装置とすることで、遊技球を後続の遊技球に押上げられることなく単独状態にて揚送することができることから、揚送手段内部に滞留する遊技球を、現行の弾球遊技機と同様に最小限とすることができ、揚送手段内部に滞留する遊技球を返却するための機構を設ける必要がなく、機構の複雑化によるコスト上昇を抑えることができる。また、揚送手段に対して確実に遊技球の供給が実施されるようになり、所定時間内の発射球数が減少することによる遊技場側の売上減少を回避できる。
【0009】
本発明の弾球遊技機は、前記揚送手段と、前記スプロケットの動力が同一の動力源から供給されていることが好ましい。
このようにすれば、動力源の数が低減することでコストを低減できるとともに、これら前記揚送手段とスプロケットの同期制御を容易且つ確実に実施できる。
【0010】
本発明の弾球遊技機は、前記スプロケットに供給される遊技球の球圧を緩和するための緩圧部を備えることが好ましい。
このようにすれば、前記緩圧部にて前記スプロケットに印加する球圧が緩和されるようになり、これら球圧が高いことに伴う遊技球の前記スプロケットへの供給不具合の発生を回避することができる。
【0011】
本発明の弾球遊技機は、前記揚送手段を、前記遊技盤の前面を覆うように開閉自在に設けられているガラス扉枠の内方に備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技盤の裏面側に配置形成される流路部材等の制約を受けることなく揚送手段を設置できるとともに、揚送手段の不具合への対応やメンテナンスを、前記ガラス扉枠を開放することで迅速かつ簡便に実施できる。
【0012】
本発明の弾球遊技機は、前記揚送手段における遊技球の揚送路が、透明部材により形成されていることが好ましい。
このようにすれば、揚送路内の状況を目視にて容易に確認できる。
【0013】
本発明の弾球遊技機は、前記揚送手段における遊技球の揚送路が、該揚送路内部を開放するための開放機構を備えることが好ましい。
このようにすれば、揚送路内部の清掃や異物の除去等の作業性を著しく向上できる。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
(実施例1)
本実施例1の弾球遊技機であるパチンコ機2は、該パチンコ機2の側部位置に1対1にて配置される遊技用装置であるカードユニット3とともに、図示しない遊技島の前後面に複数並設されて使用される。
【0015】
これらパチンコ機2並びにカードユニット3が並設される遊技島の内部には、前記各パチンコ機2にパチンコ玉を供給する供給樋や、前記各パチンコ機2にて使用され、排出されたパチンコ玉を集めて前記供給樋に揚送する揚送装置等(図示略)が設けられているとともに、高さ方向略中央部には前記各カードユニット3より排出された紙幣を所定方向島端に設けられた回収ボックス(図示略)に搬送可能な紙幣搬送路(図示略)や、同様に前記各カードユニット3より排出された硬貨及びプリペイドカードを前記所定方向島端の回収ボックスに混合搬送可能な混合搬送路(図示略)が設けられている。
【0016】
本実施例1の弾球遊技機であるパチンコ機2を図に基づいて説明すると、該パチンコ機2は、図1に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部前面には、図4に示すように、貸し出された球並びに払い出された賞球を貯留するための打球貯留部としての打球供給皿203があり、これら打球供給皿203とガラス扉枠202とは一体とされていて、遊技機枠201に対して開放可能に軸支されて設けられている。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた賞球を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下、操作ノブという)205とが設けられている。尚、図1中の241は、前記打球供給皿203を含むガラス扉枠202を開放操作するためのシリンダ錠である。
【0017】
この操作部14には、図4に示すように、遊技者により前記カードユニット3に設けられた後述するカード挿入口314に挿入された遊技用記録媒体であるプリペイドカードより読み出された遊技用価値である度数を表示する度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか無くなった際に押圧操作されて、前記度数表示部17に残度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出を実施するための貸出ボタン16と、遊技を終了する際に押圧操作されることにより、前記カードユニット3に挿入されているプリペイドカードに新たな残度数が記録されて返却がなされる返却ボタン15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0018】
次いで、前記ガラス扉枠202の内方には、図3に示すように、遊技機枠201に遊技盤206が着脱可能に取り付けられているとともに、該遊技盤206の向かって左側方上部位置には、該遊技盤206に向けてパチンコ球を発射するための発射装置100と、前記打球供給皿203に貯留されているパチンコ球を該発射装置100に揚送するための揚送ユニット400とが設けられており、前記打球供給皿203の下部位置には、該打球供給皿203に貯留されているパチンコ球を整列して揚送ユニット400の下部ユニット401に繋がるクランク流路416並びに連結流路415に供給するように設けられた誘導傾斜樋283が設けられていて、打球供給皿203に貯留されているパチンコ球が該誘導傾斜樋283に、誘導傾斜樋流入口230(図4参照)から流入し、該誘導傾斜樋283を流下し、前記クランク流路416並びに連結流路415を通過して揚送ユニット400の下端位置に設けられている下部ユニット401に供給され、該揚送ユニット400にて発射装置100に揚送、供給されて前記遊技盤206の前面に形成された遊技領域207に打ち出されるようになっており(図17参照)、本実施例1では、前記ガラス扉枠202の開放により、前記クランク流路416と連結流路415との間にて、流路が分離されるようになっている。
【0019】
このように、前記揚送ユニット400を、前記遊技盤206の前面を覆うように開閉自在に設けられているガラス扉枠202の内方に備えることで、遊技盤206の裏面側に配置形成される流路部材等の制約を受けることなく前記揚送ユニット400を設置できるとともに、前記揚送ユニット400の不具合への対応やメンテナンスを、前記ガラス扉枠202を開放することで迅速かつ簡便に実施できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技盤の裏面側に揚送ユニットが設けられるようになっていても良い。
【0020】
また、前記揚送ユニット400を構成する揚送路の側方位置には、前記発射装置100にて打ち出されたが、発射勢いが弱いために前記遊技領域207に到達しなかったファール球を流下させるためのファール球流路295が設けられており、該ファール球流路295の下端部には、後述する賞球通路273に繋がるファール球流入口288が設けられており、前記ファール球が該ファール球流路295、ファール球流入口288、賞球通路273を通じて打球供給皿203或いは余剰玉受皿204に返却されるようになっている。(図18参照)
【0021】
また、揚送ユニット400を構成する揚送路内にパチンコ球を供給する揚送球供給手段となる下部ユニット401の直近位置となる前記連結流路415の上流位置、つまりは、ガラス扉枠202の開放により分離されて離脱する部分には、クランク流路416、誘導傾斜樋283並びに前記打球供給皿203に停留するパチンコ球(待機球)を、前記余剰玉受皿204に流下させるための抜き取り手段としての待機球返却部420が設けられており、図1並びに図20に示すように、該待機球返却部420に対応する位置となる打球供給皿203の下方左部位置に設けられた返却操作ボタン296を押圧操作することで、パチンコ球(待機球)の返却(抜き取り)が実施される。
【0022】
この本実施例1に用いた待機球返却部420の構成は、図20並びに21に示すように、待機球返却部420の下部に形成さた待機球返却樋242にパチンコ球を流入させるための開口421が形成され、前記誘導傾斜樋283の終端に形成されたクランク流路416の流路下面にスライド自在に配置されたスライド板423が、前記操作ボタン296の押圧操作により前後方向に移動する連結棒424に固定されていて、該連結棒424の移動に伴ってスライド板423が前後方向にスライドするとともに、前記連結棒424にはスプリング422が前記連結棒424を前方(外方)方向、つまりはスライド板423が開口421を塞ぐ方向に付勢するように張架された構成とされていて、図21(b)に示すように、通常にあっては、前記スプリング422にてスライド板423が前方方向へ付勢されることにより、前記スライド板423が開口421を塞ぐことで、スライド板423上をパチンコ球が通過して、連結流路415を通じて揚送ユニット400にパチンコ球が供給される一方、前記操作ボタン296の操作時にあっては、図21(a)に示すように、該操作ボタン296の押圧操作により、スプリング422の付勢に抗してスライド板423が内方へスライドし、前記開口421がクランク流路416の底面に露出することで、図19並びに図20に示すように、パチンコ球が待機球返却樋242内に流入して、余剰玉受皿204に、パチンコ球(待機球)が返却されるようになっている。
【0023】
また、本実施例1では、図13に示すように、前記待機球返却部420に隣接して、ストッパー部429を設けており、前記ガラス扉枠202が開放された場合に、該ストッパー部429にてクランク流路416の下流端よりパチンコ球が溢流することが防止されるようになっている。
【0024】
この本実施例1に用いたストッパー部429は、図13並びに図22に示すように、前記クランク流路416を横断可能にスライド自在とされたスライド板430と、該スライド板430をパチンコ機2の内方側に付勢する付勢バネ432とから成っており、前記ガラス扉枠202が開いた状態、つまりは、打球供給皿203が離脱した状態では、図22(a)に示すように、前記スライド板430が前記付勢バネ432による付勢によりクランク流路416と連結流路415との連通口433を塞ぐ位置に移動されることで、該連通口433からパチンコ球が溢流することが防止され、該前記ガラス扉枠202を閉じた状態、つまりは、打球供給皿203を装着すると、該装着動作により、前記スライド板430の側面側面部に形成された係合部431と連結流路415の外方側壁とが当接することで、スライド板430が前記付勢バネ432の付勢に抗してパチンコ機2の外方方向へスライドし、前記連通口433の閉塞が解除されることで、図22(b)に示すように、パチンコ球が連結流路415へ供給されるようになっている。
【0025】
このように、溢流阻止部であるストッパー部429の構成を前記スライド板430と付勢バネ432にて形成することは、これら溢流阻止部を簡素な構造で形成でき、これら溢流阻止部を設けることによるコスト上昇を抑えることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら溢流阻止部をその他の構成、例えば、電気的にガラス扉枠202の開放を検知して、ソレノイドにて前記スライド板430を動作させるようにするようにしても良い。
【0026】
ここで、本実施例1に用いた揚送ユニット400について図12を中心に説明すると、揚送ユニット400は主に、内部にパチンコ球を1つ1つ、単体にて揚送するための揚送スクリュー403を収容するとともに、その前面側に開閉自在とされた開閉部425を有する揚送路ケース402から成る揚送路と、該揚送路の下端位置に設けられ、前記揚送スクリュー403を駆動する駆動モータ410や、前記揚送路内にパチンコ球を供給する球供給スプロケット413や、該球供給スプロケット413にパチンコ球を誘導する連結流路415とを有する下部ユニット401とから構成されている。
【0027】
この下部ユニット401の構成は、図12(b)並びに図13に示すように、前記誘導傾斜樋283、クランク流路416並びに連結流路415を流下してきたパチンコ球を前記揚送路内部に供給するための円盤状の球供給スプロケット413が、前記揚送スクリュー403を駆動する駆動モータ410にて駆動される駆動ギア411と噛合する受動ギア412と同軸に軸支されて設けられており、該球供給スプロケット413の外周には、1つのパチンコ球を収容するための略半円形状の球収容部414が設けられている。
【0028】
また、この球供給スプロケット413に供給される球圧並びに前記待機球返却部420に供給される球圧を緩和することを目的として、本実施例1では、前記誘導傾斜樋283におけるパチンコ球の流下方向と異なる方向にパチンコ球を誘導することにより球圧を緩和するクランク流路416が設けられているとともに、該クランク流路416の下流位置に前記待機球返却部420が設けられていて、球圧緩和後のパチンコ球が待機球返却部420に供給されることで、パチンコ球が良好に待機球返却部420の下方へ流下するように工夫されている。
【0029】
また、このクランク流路416にて球圧が緩和されたパチンコ球は、上面視略逆S字状に屈曲する連結流路415において、更に球圧が緩和された後、下部ユニット401の内方側に回り込むように球供給スプロケット413に供給される。
【0030】
このように、本実施例1のパチンコ機2において、球供給スプロケット413に供給されるパチンコ球の球圧を緩和するためにクランク流路416を備えることで、前記クランク流路416にて前記球供給スプロケット413に印加する球圧が緩和されるようになり、これら球圧が高いことに伴う遊技球の前記球供給スプロケット413への供給不具合の発生を回避することができることから好ましいが本発明はこれに限定されるものではなく、クランク流路416を設けずに直線的な流路としても良い。また、この場合に、流路の途中に球圧を緩和する部材を設けるようにしても良い。
【0031】
これら球供給スプロケット413に供給されたパチンコ球は、図14(a)に示すように、前記球供給スプロケット413の回動により、前記球収容部414が、パチンコ球の流入口方向に向くことで、該球収容部414内部にパチンコ球が取り込まれる。次いで、図14(b)に示すように、球収容部414内部に取り込まれたパチンコ球が、球供給スプロケット413の回動に伴って、回転方向に移動し、図14(c)に示すように、球供給スプロケット413が90度回転した位置にてパチンコ球が揚送路を構成する球通路部404内に供給される。
【0032】
この球供給スプロケット413によるパチンコ球の供給に際して、パチンコ球と揚送スクリュー403の螺旋状凸部とが衝突しないように、前記受動ギア412と駆動ギア411とにより、球供給スプロケット413と揚送スクリュー403とが同期されているとともに、パチンコ球が球通路部404内に供給されるとほぼ同時に、揚送スクリュー403の螺旋状凸部の下端部と供給されたパチンコ球とが摺接するように同期されることで、前記球収容部414内からパチンコ球が上方へ揚送されて抜き出されるようになっていて、供給された球を迅速に揚送へ移行できるようになっている。
【0033】
また、この受動ギア412と駆動ギア411とは、そのギア比が、駆動ギア411と同軸にて回転される前記揚送スクリュー403により、揚送球が揚送路のほぼ中間位置に揚送されるようになる回転回数(本実施例1では3回転)にて受動ギア412が1周するようなギア比とされていて、揚送路内の中間位置にパチンコ球が揚送される毎、つまりは、既に中間位置に揚送されているパチンコ球が発射装置100に供給される毎に、1つのパチンコ球が揚送スクリュー403に対して供給されるようになっており、揚送路内には、最大で2つの球しか存在しないようになっており、これら受動ギア412と駆動ギア411とを駆動する駆動モータ410が、接続コネクタ410’に接続されて、その動作が発射揚送制御基板291にて制御されることで、前記発射装置100からのパチンコ球の発射に連動して揚送ユニット400によるパチンコ球の揚送、供給が実施されるようになっている。
【0034】
これら球供給スプロケット413にてパチンコ球が1つづつ供給される揚送路は、図12(a)並びに図12(b)に示すように、供給されたパチンコ球が揚送される球通路部404と、前記揚送スクリュー403が挿通配置されたスクリュー収容部405とから成り、揚送スクリュー403の螺旋状凸部の外周403aが前記球通路部404に露出して揚送されるパチンコ球と摺接するように軸支されており、揚送スクリュー403の回転に伴ってパチンコ球が球通路部404の内部を上方へと揚送されていく。
【0035】
尚、前記揚送路ケース402は、透明な樹脂製(アクリル樹脂)とされており、このように透明な樹脂を用いることは、球通路部404内部並びにスクリュー収容部405の内部の状態を、目視にて分解することなく容易に確認できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら揚送路ケース402を不透明な樹脂や金属等にて形成しても良い。
【0036】
また、本実施例1に用いた前記揚送スクリュー403の前記螺旋状突出部は、低摩擦であって帯電防止能に優れる導電材である導電性ポリプロピレン樹脂にて形成されており、このように前記螺旋状突出部を導電材或いは帯電防止能を有する帯電防止材にて形成することは、前記パチンコ球の揚送において、パチンコ球と揚送スクリュー403とが摺動することにより静電気が発生することを防止するとともに、揚送スクリュー403を適宜にアースしておくことで、既にパチンコ球が帯電している場合にあっても、該パチンコ球の帯電を除去できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら揚送スクリュー403をより導電性の優れる金属にて形成したり、或いは帯電防止能を有しない通常の樹脂にて形成するようにしても良い。
【0037】
また、本実施例1では、前述のように、揚送スクリュー403並びに球供給スプロケット413の双方を同一の駆動源である駆動モータ410にて駆動するようにしており、このようにすることは、個別に駆動モータを設けるのに比較して動力源の数を低減できるため、コストを抑えることができるとともに、前記揚送スクリュー403と球供給スプロケット413の同期(連動)を、前述のようにギア比等にて機械的に設定することで、容易且つ確実に制御できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、個々の動力源を個別の駆動モータとして制御するようにしても良い。
【0038】
また、本実施例1では、前述のように、前記揚送路ケース402の前面側に開閉部425を設けており、このようにすることは、開閉部425を開放することで、揚送路内に簡便にアクセスできるようになるため、異物の除去等を迅速に実施できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら開閉部425を有しない構成としてもよい。
【0039】
また、本実施例1では、前記球通路部404がパチンコ機2の内方側に位置するように揚送ユニット400が取り付けられていることから、前記開閉部425が該球通路部404の反対面に取り付けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば揚送ユニット400が、前記球通路部404がパチンコ機2の前面側に位置するように取り付けられる場合には、該球通路部404に開閉部を設けるようにしても良い。
【0040】
この駆動モータ410の動作は、前記発射揚送制御基板291によって、発射装置100からのパチンコ球の発射に連動して、前記球通路部404の上端に形成されている球供給口417から揚送されたパチンコ球が該発射装置100に排出、供給されるように制御される。
【0041】
次いで、本実施例1に用いた発射装置100について、図12並びに図15、図16を用いて説明すると、発射装置100の外装ケース110内部には、共通の揺動軸113に揺動自在に軸支された球リフトアーム102と発射アーム103が設けられている。
【0042】
これら球リフトアーム102と発射アーム103の一方端は、発射装置100の上部裏面側に固設されたカム駆動モータ111にて回転駆動されるカム軸101’に同軸に固設されたリフト用カム101a並びに発射用カム101bに摺接することで、該リフト用カム101a並びに発射用カム101bの回動に伴って球リフトアーム102と発射アーム103とが個別の揺動動作を為すようになっているとともに、発射アーム103は、発射装置100の下方に、前記球リフトアーム102と発射アーム103の揺動円弧に外接するように傾斜配置された発射レール108にほぼ並行となるように張架された発射用スプリング104にて付勢されており、また、球リフトアーム102は、前記発射用スプリング104とほぼ直交するように張架されたリフト用スプリング106にて付勢されている。
【0043】
また、発射用スプリング104の発射アーム103との連結側ではない他方端は、発射用スプリング104の張架方向にスライド可能とされたスライド片105に連結されていて、該スライド片105が、発射装置100の裏面側に固設された発射強度調整用モータ112によりスライドすることで、発射アーム103の付勢力が調節され、該発射アーム103にて打ち出されるパチンコ球の発射強度を調節できるようになっており、これら発射強度の調節は、前記打球操作ハンドル205の操作に基づいて前記発射揚送制御基板291によって前記発射強度調整用モータ112の動作が制御されることで実施される。
【0044】
また、前記発射レール108の傾斜下方端位置には、前記ファール球流路295への流入口294の開閉を、前記球リフトアーム102の下端と摺接することによって該球リフトアーム102の揺動に伴って実施するファール球通路弁107が設けられており、該ファール球通路弁107は図示しないスプリングにより、前記流入口294を塞がない開状態となるように常時付勢されている。
【0045】
この発射装置100の発射動作は、まず図15(a)に示すように、前記カム101の回動によって、前記球リフトアーム102と発射アーム103の双方が、前記リフト用スプリング106並びに発射用スプリング104の付勢力に抗して、発射装置100の下方隅部の位置まで揺動されるとともに、この状態において、前記揚送ユニット400の駆動モータ410が駆動されて、前記球供給口415から揚送されたパチンコ球が発射装置100に供給される。
【0046】
該発射装置100に供給されたパチンコ球は、図15(b)に示すように、前記リフト用カム101aの回動によって、まず球リフトアーム102のみが揺動を開始することで、発射平面となる前記発射アーム103の揺動平面と同一平面上を、該球リフトアーム102によって前記発射レール108上の所定の発射位置へ誘導される。この誘導に際して前記ファール球通路弁107は、球リフトアーム102の揺動に伴って該球リフトアーム102の下端と摺接することにより、前記流入口294が閉じた状態となる。
【0047】
尚、前記球リフトアーム102の揺動外周端部には、発射アーム103の先端に設けられた打ち出しスプリングが挿通可能な円形窓が形成されていて、前記円形窓内に前記発射位置へ誘導されたパチンコ球が保持されるようになっており、このように発射されるパチンコ球を保持することは、発射の際のパチンコ球の位置精度を向上でき、安定した遊技球の発射が可能となることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら保持を実施しない構成としても良い。
【0048】
また、前記リフト用カム101aの形状は、前記発射位置の遠方領域において前記球リフトアーム102の揺動下端の移動速度が大きくなるように、その外径が大きく増加するとともに、前記発射位置の近傍において、球リフトアーム102の揺動下端の移動速度が低速となることで誘導されるパチンコ球の誘導速度が低速となるように、その外径が微増するような形状となっており、このように発射位置の近傍においてパチンコ球の誘導速度が低速となるようにすることは、誘導中におけるパチンコ球のブレ(振動)を低減できることにより安定した発射強度を得ることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら低速誘導を実施しない構成としても良い。
【0049】
更に、本実施例1では前記低速誘導を前記リフト用カム101aの形状により実施しており、このようにすることは、例えばこれらの低速誘導をカム駆動モータ111の回転速度制御等にて実施する場合に比較して、滑らかな低速誘導が可能となるばかりか、回転速度の加減速が繰り返されることを回避できることで、カム駆動モータ111の損耗も低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの低速誘導をカム駆動モータ111の回転速度制御にて実施するようにしても良い。
【0050】
次いで、発射レール108上の所定の発射位置へ誘導されたパチンコ球は、図15(c)に示すように、発射用カム101bの回動に伴い、前記発射用スプリング104に抗する力が解除されることで、該発射用スプリング104による付勢力に比例する勢いにて、発射アーム103が図中の矢印方向に揺動することで、発射レール108上の発射路109を通じて遊技領域207へ打ち出される。
【0051】
この際、図16(a)に示すように、発射の勢いが弱く、遊技領域207に達しなかったパチンコ球は、図16(b)のように、前記発射レール108上を傾斜下方側へ流下してくるが、発射後のカム101の回動に伴って、前記球リフトアーム102と発射アーム103の双方が、図16(c)に示すように双方のスプリング104、106に抗して揺動を開始することで、それまで球リフトアーム102の下端部に摺接することで前記ファール球流路295の流入口294を塞いでいたファール球通路弁107が、摺接の解除に伴って、図示しないスプリングにより立設状態に戻ることで、流入口294が開状態となり、前記発射レール108上を流下してきたファール球が、ファール球流路295内へ流入し、該ファール球流路295の下端に形成されているファール球流入口288、賞球通路273を通じて打球供給皿203或いは余剰玉受皿204に返却される。(図18参照)
【0052】
次いで、前記遊技盤206の前面に形成された遊技領域207について説明すると、本実施例1の遊技領域207は、発射装置100を遊技盤206の向かって左上部側方位置に有することで、従来のパチンコ機が備えていた発射レール等を有しないことから、遊技領域207が、従来のパチンコ機の遊技領域に比較して下方に大きく拡大しているとともに、その形状が吊鐘状とされている。この遊技領域207の中央上部付近には、図3に示すように、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報可変表示するための可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる個別図柄(本実施例1では「○」と「×」)が、交互点灯される表示器210とを含む可変表示装置208が設けられている。尚、本実施例1では、可変表示部209はLCD表示器(液晶表示器)にて形成されていて、特別図柄を可変表示可能とされている。具体的に、可変表示部209の表示エリアにおいては、縦横方向に並ぶ態様で9つの可変表示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、各エリアに共通の複数図柄が個々に独立して可変表示される。
【0053】
また、表示器210は、左右2つのLEDを有し、可変表示部209に表示される特別図柄は、後述するように打玉が始動入賞口214へ始動入賞することに基づいて可変開始される。一方、可変表示部210に表示される普通図柄は、後述するように打玉が第1通過ゲート211aを通過することに基づいて可変開始される。
【0054】
可変表示部209の下部には、始動入賞口214に入賞した始動入賞球数を記憶して表示する4個の表示部(LED)を有する始動入賞記憶表示器218が設けられている。本実施例1では、4個を上限として、始動入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器218のLEDが1つ追加して点灯する。そして、可変表示部209において特別図柄の可変表示が開始される毎に、LEDが1つ滅灯する。
【0055】
可変表示装置208の側部には、打玉を導く第1通過ゲート211aが設けられている。第1通過ゲート211aには、第1通過ゲート211aを通過した打玉を検出するゲートスイッチ212aがある。
【0056】
また、始動入賞口214には可動片215が設けられていて、ソレノイド216によって開状態とされ、始動入賞口214に入賞した始動入賞球は、遊技盤206の背面に導かれ、始動ロスイッチ217によって検出される。
【0057】
また、始動入賞口214の下方には、第2通過ゲート211b並びに第3通過ゲート211cが設けられていて、両通過ゲート211b,211cにはそれぞれ、通過した打玉を検出するためのゲートスイッチ212b,212cが設けられており、第2通過ゲート211bを打玉が通過した場合には、遊技領域207の中央下方位置に設けられている役物装置269の可動片269aの開閉動作が2回実施され、第3通過ゲート211cを打玉が通過した場合には、役物装置269の可動片269aの開閉動作が1回実施される。
【0058】
この両通過ゲート211b,211cの下方位置には、開閉板220が設けられた可変入賞球装置219が取り付けられている。遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)となれば、ソレノイド221によって開閉板220が開成し、可変入賞球装置219の大入賞口が開口する。大入賞口に進入した玉のうち特定入賞領域(Vポケット)に入った入賞球はVカウントスイッチ222で検出される。一方、大入賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞した入賞球はカウントスイッチ223で検出される。
【0059】
また、遊技領域207の中央下部位置には、役物装置269が設けられており、該役物装置269の左右上部外周には、ソレノイド269bにより開閉される可動片269aが設けられているとともに、その中央位置には、回転体駆動モータ269eにて駆動回転される回転体269cが設けられていて、該回転体269cの上面外周の役物装置269内部中央位置には、打玉が入賞することで遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)の発生となるV入賞口269dが形成されており、V入賞口269dに入賞した打玉がV球検出スイッチ269gにより検出されることで大当り状態(特定遊技状態)となる。また、V入賞口269dの両側領域は空隙とされていて、該V入賞口269dに入賞しなかった打玉が該空隙内に落下して入賞球検出スイッチ269fにて検出されるようになっている。
【0060】
また、遊技盤206には、複数の入賞口224a〜cが設けられている。遊技領域207の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ225が設けられ、下部には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口226が設けられている。また、図1に示すように、遊技領域207の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ227が設けられているとともに、遊技領域207の外周には、遊技効果LED228aおよび遊技効果ランプ228b、228cが設けられている。
【0061】
そして、本実施例1では、一方のスピーカ227の近傍に、賞球払出時に点灯する賞球ランプ251が設けられ、他方のスピーカ227の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ252が設けられている。
【0062】
前記打球操作ノブ205の操作によって発射装置100から発射された打玉は遊技領域207に入り、該遊技領域207を流下していく。該打玉が通過ゲート211aを通ってゲートスイッチ212aで検出されると、表示器210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。なお、表示器210の可変表示中に打玉が通過ゲート211aを通過した場合にはその通過が記憶され、表示器210が停止して再度変動を開始可能な状態になってから前記通過記憶を「1」減算して表示器210が可変表示制御される。この通過記憶の上限はたとえば「4」に定められており、現時点での通過記憶数が通過記憶表示器(図示せず)により表示される。
【0063】
また、打玉が始動入賞口214に入賞し、始動入賞口スイッチ217で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部209に表示される特別図柄がスクロールを始める。たとえば、すでに可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由によって特別図柄の変動をすぐに開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0064】
表示器210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(例えば、前記「○」に対応する向かって左側のLEDが点灯)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して、パチンコ玉が該始動入賞口214に入賞し易くなる遊技者にとって有利な状態となる。
【0065】
この始動入賞口214にパチンコ玉が入賞して始動入賞口スイッチ217で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置208の可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、9エリアの特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)が所定のライン上に揃った場合に、該表示態様に該当する秒数の間、前記役物装置269の可動片269aが開放され、打玉が前記回転体269cの上面に流入可能となる。
【0066】
この可動片269aの開放中に前記回転体269cの上面に流入した打玉のいずれか1つが前記V入賞口269dに入賞した場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように可動片269aの開放がなされる特定の表示態様は、大当り図柄と呼ばれ、この例では予め複数種類定められている。
【0067】
このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置219の開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過、或いは打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞、のいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置219の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ222により検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って開閉板220が開成されて再度第1の状態となる。この第1の状態の繰返し継続制御は、本実施例1では最大15回まで実行可能とされている。このような最大15回実行可能である第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御のラウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制御は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し実行可能である。
【0068】
また、可変表示装置208の可変表示部209で可変表示された9つのエリアの特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、その大当り図柄が複数のライン、或いは全ての9つのエリアに異なる特別図柄が表示された場合において、前記V入賞口269dへの入賞が為された場合には、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(以下、確変状態ともいう)となる。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄と呼ばれる。以下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りといい、確変図柄以外の大当り図柄(非確変図柄)により発生する大当りである通常大当りと区別している。
【0069】
通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発生すると、その確率変動状態は、たとえば、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、1回、あるいは2回)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0070】
可変表示装置208の可変表示部209においては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示装置208の可変表示部209が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。言い換えれば、リーチとは、前記可変表示装置208の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部209による可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0071】
また、リーチ状態とは、可変表示装置208の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域209の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0072】
また、役物装置269の可動片269aの開閉は、第2通過ゲート211b並びに第3通過ゲート211cの通過によっても実施され、該開閉により前記回転体269cの上面に打玉が流入し、V入賞口269dに入賞した場合にも大当り状態(特定遊技状態)が発生するが、この場合には、前記繰返し継続制御が、第1ラウンドから最大第8ラウンドまで繰返し実行可能とされる。尚、これら大当り中に可変表示部209の表示結果が、特定の表示態様(たとえば777)となった場合には、大当りの終了をまって、前記可動片269aの開放が実施されるようになっている。
【0073】
次に、パチンコ機2の背面の構造について図2に基づき説明する。パチンコ機2の遊技盤206の裏面側には、機構板236が設けられており、該機構板236には、可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280等が搭載された可変表示制御ユニット229、遊技制御基板ボックス232に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板231、パチンコ玉の払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板237が設置されている。さらに、機構板236の上部位置の向かって右側角部位置には、前記揚送ユニット400並びに発射装置100の動作制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された発射揚送制御基板291と、遊技効果LED228a、遊技効果ランプ228b,228cに信号を送るためのランプ制御基板235と、スピーカ227から出力する音声制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声制御基板270と、が設けられている。
【0074】
また、図2中の290は、前記余剰玉受皿204への流下経路に設けられて、前記余剰玉受皿204の満タンを検出するための満タンスイッチ213や、前記玉払出装置297の上流部に設けられて球切れを検出するための球切れスイッチ233や、カウントスイッチ223、Vカウントスイッチ222、賞球用カウントスイッチ248a、貸出球カウントスイッチ248b等各種スイッチからの信号を前記遊技制御基板231に中継するための枠用スイッチ中継基板である。
【0075】
この機構板236の上部には球タンク238が設けられ、前記遊技島の前記供給樋より導出された供給管(図示略)よりパチンコ玉が球タンク238に供給される。球タンク238内のパチンコ玉は、誘導樋239を通って玉払出装置297に供給される。
【0076】
この誘導樋239の下流側終端部には、カーブ樋243、球供給樋244を介して2条の球供給通路245が連設されているとともに、この球供給通路245の下端部が、入賞の発生等により付与された賞球の払出や玉貸球の払出を行う払出装置297に連設されており、誘導樋239を流下するパチンコ球は、取付ボスを支点として揺動自在に垂下されて取り付けられている玉ならし部材249により、上下2段となって流下する球が玉ならし部材249により埋設される重錘の作用によって1段とされるとともに誘導樋239にて2条に分流された後、カーブ樋243により左右方向から下方へ流下方向が変換され、球供給樋244並びに球供給通路245を介して、払出装置297に供給されるようになっている。
【0077】
また、球供給通路245の経路中には球切れスイッチ233が各条に対応して設けられており、この球切れスイッチ233により払出装置297での1回の玉貸球数である25球のパチンコ球が球供給通路245内に準備されているか否かが検出されるようになっている。
【0078】
また、前記カーブ樋243の屈曲部には球抜き弁247が設けられており、該球抜き弁247を作動する作動レバー(図示略)をパチンコ機2の前面側から操作することにより、その屈曲部より上流側の誘導樋239並びに球タンク238に待機する玉を、前記球供給通路245とほぼ平行に設けられている球抜通路246を介して遊技島のアウト球タンクに排出される。
【0079】
この払出装置297には、図10並びに図11に示すように、球供給通路245の各条に対応して球切り用のスプロケット56が設けられている。このスプロケット56の外周には3カ所の切欠(図11参照)が形成されており、これらスプロケット56が払出モータ51の駆動により回転されることで切欠内に入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるようになっている。また、各条に対応したスプロケット56は切欠の位置が互いにずれるように配置されており、双方のスプロケット56が同期回転することで交互にパチンコ球が排出される。
【0080】
これらスプロケット56の下方には、前記払出装置297から払い出されたパチンコ球の通過を検出するための賞球用カウントスイッチ248a並びに貸出球カウントスイッチ248bが、賞球用に払い出されるパチンコ球と貸出用に払い出されるパチンコ球を独立して検出するようになっており、該賞球用カウントスイッチ248a並びに貸出球カウントスイッチ248bの上流位置には、振分ソレノイド52の励磁または解除により揺動し、前記スプロケット56の回転により排出されたパチンコ球の流下経路を、賞球用カウントスイッチ248aの検出経路、または貸出球カウントスイッチ248b側の検出経路のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁57が設けられている。
【0081】
この払出装置297では、賞球の払出時には流路切替弁57を図11(a)に示す状態とすることで、スプロケット56の回転により排出されたパチンコ球が賞球用カウントスイッチ248aにて検出された後、賞球通路273に排出されるようになっている。また、球貸の払出時には、振分ソレノイド52の励磁により流路切替弁57が揺動し、図11(b)に示すような状態となり、スプロケット56の回転により排出されたパチンコ球が貸出球カウントスイッチ248bにて検出された後、賞球通路273に排出されるようになっている。
【0082】
また、賞球通路273の下流位置にはガラス扉枠202の打球供給皿203に連通する上皿連通口274が設けられており、払出装置297から払い出されたパチンコ球は、賞球通路273並びに上皿連通口274を通って打球供給皿203に払い出され、貯留されるようになっている。また、この上皿連通口274の側方には、最下端部が前記ガラス扉枠202の下方に設けられている余剰玉受皿204に連通する余剰球通路271に連設されており、打球供給皿203に貯留されたパチンコ球が満タンの状態であるために上皿連通口274から溢れたパチンコ球が、この余剰球通路271を流下して余剰玉受皿204に流下するようになっている。
【0083】
更に、本実施例1では、前記賞球通路273の経路中に、前記ファール球流路295の下端部に繋がるファール球流入口288が形成されていおり、該ファール球流入口288から流入してきたファール球は、賞球通路273を流下して打球供給皿203或いは余剰玉受皿204に返却される。
【0084】
また、この余剰球通路271の経路中には、図5に示すように、前記余剰玉受皿204に流下したパチンコ球が余剰玉受皿204に満杯になったことを検知するための満タンスイッチ213が設けられており、これら満タンスイッチ213がONされた場合には、玉払出装置297の払出モータ51の駆動が停止されて賞球及び貸球の払出動作を不能動化する。
【0085】
なお、必要に応じて発射装置100のカム駆動モータ111及び揚送ユニット400の駆動モータ410の駆動も停止するようにしてもよい。満タンスイッチ213は、その上端が軸突起に軸支されて揺動自在に設けられた検知レバーの後方に満タンスイッチ213を構成するアクチュエータを位置させて前記検知レバーの揺動動作を検出するものである。
【0086】
ここで、前記機構板236の内方面側の構成について説明すると、機構板236の内方面側には、図6に示すように、入賞球を誘導する入賞球誘導通路276とアウト球を誘導するアウト球通路277とが形成されている。入賞球誘導通路276の上方は、入賞球落下入口278となっており、前記遊技盤206の背面を覆うように形成された入賞球誘導カバー体(図示略)にて収集されて放出される入賞球を受け入れるようになっており、その受け入れた入賞球を入賞球誘導通路276が一側側方に向かって誘導し、機構板236に形成された連通口279から機構板236の背面側に導き、さらにその連通口279と前記球抜き通路246の下流部とを連通する合流通路286に導くようになっている。球抜き通路246は、合流通路286との合流部の上流位置にて、機構板236の外周縁に沿って逆L字状に屈曲され、該機構板236のほぼ中央背面側に形成される前記余剰球通路271の右側方に形成される合流排出通路287に最終的に合流するようになっている。
【0087】
したがって、前記遊技盤206から排出されて入賞球誘導カバー体を介して入賞球落下入口278から受け入れられた入賞球は、入賞球誘導通路276、連通口279、合流通路286、球抜き通路246の最下流部、及び合流排出通路287を介してパチンコ機2の外部に誘導されるようになっている。なお、入賞球落下入口278と入賞球誘導通路276との間の空間には、入賞球落下入口278から落下する入賞球によって振動するように支持されると共に、入賞球誘導通路276上を転動する入賞球を一列に整列させる誘導部材が設けられている。
【0088】
また、アウト球通路277は、前記入賞球落下入口278の側方に形成される凹部281の下方に入賞球誘導通路276と上下方向に重複するように形成され、その流下端の機構板236の主体に連通口282が開設されて前記合流排出通路287に連通するようになっている。なお、上記した凹部281は、遊技盤206の下部を裏面から固定するために遊技盤収納枠下部のほぼ中央に取り付けられる遊技盤係止レバーを収容するためのものである。
【0089】
そして、遊技盤206のアウト口226から取り込まれたアウト球は、遊技盤206の裏面に刻設形成されるアウト球排出通路(図示しない)に導かれ、さらに前記遊技盤収納枠の下部の板状部分に形成されるアウト球連通口を経由して上記したアウト球通路277に導かれた後、連通口282並びに前記合流排出通路287を通ってパチンコ機2の外部に導かれる。つまり、上記した合流排出通路287には、球抜き通路246からの球抜き球、アウト球通路277からのアウト球、入賞球誘導通路276からの入賞球がすべて合流されてパチンコ機2の外部に誘導され、該合流排出通路287からパチンコ機2の外部へ排出される。
【0090】
この合流排出通路287の向かって左側位置には、内部に複数の電圧の異なる電源を生成する電源ユニット基板を収容する電源ユニットボックス272が設けられている。電源ユニット基板は、電源線が接続される電源コネクタが実装されている。電源コネクタに接続される電源線は、機構板236の裏面側に形成される配線処理溝(図示しない)に沿って機構板236の下部まで引き通され、機構板236の主体に設けられる各開口から該主体の表側に引き出されて電源コネクタに接続される。電源線によって供給される電圧はAC24Vの電圧であり、電源ユニット基板(電源生成基板)で生成される複数の電圧は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5Vの4種類である。(但し、他の基板に対してAC24Vも供給する。)
【0091】
また、電源ユニット基板は、遊技制御基板231及び賞球制御基板237の各CPUに駆動電源が供給されていない間、各基板に設けられているRAMの記憶内容をバックアップ(保持)するために各基板にバックアップ電源を供給するようになっている。なお、電源ユニット基板(電源生成基板)から電源断信号が出力されることによって遊技制御基板231及び賞球制御基板237は、バックアップをするための処理を行うようになっている。
【0092】
上記した電源ユニットボックス272の背面側には、遊技動作を制御する遊技制御基板231を収容する遊技制御基板ボックス232が着脱自在に取り付けられるようになっている。その取付は、機構板236の開口窓240の下辺よりやや上部にブリッジ状に掛け渡される横架突出板284に取り付けられるものである。横架突出板284は、遊技制御基板ボックス232を取り付けたときに、遊技制御基板ボックス232の裏面が前記電源ユニットボックス272と前記遊技盤206の裏面側に取り付けられるランプ制御基板235及び音声制御基板270を収容する制御基板ボックスに当接しないように重畳的に設けられる高さに設定されており、前記したL字状突出板の高さとほぼ同じ高さとなっている。
【0093】
ここで、本実施例1のパチンコ機2の遊技制御基板231における回路構成の一例を図7に示すと、該遊技制御基板231は、プログラムに従ってパチンコ機2を制御する基本回路253と、入賞球検出スイッチ269f、V球検出スイッチ269g、ゲートスイッチ212a〜c、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ222、カウントスイッチ223、入賞球検出スイッチ299a〜c、満タンスイッチ213(余剰玉受皿204の満タンを検出する満タンスイッチ213)、球切れスイッチ233、賞球用カウントスイッチ248a、貸出球カウントスイッチ248bからの信号を基本回路253に与えるスイッチ回路258と、可動片215を開閉するソレノイド216および開閉板220を開閉するソレノイド221、可動片269aを開閉するソレノイド269b並びに回転体269cを回転駆動する回転体駆動モータ269eを基本回路253からの指令に従って駆動するモータ・ソレノイド回路259と、始動入賞記憶表示器218の点灯および点滅を行うとともに、表示器210と装飾ランプ225とを駆動するランプ・LED回路260とを含む。
【0094】
また、遊技制御基板231は、基本回路253から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装置208の可変表示に利用された始動入賞球の個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等を外部の管理コンピュータ等に対して出力する第1情報出力回路264を含む。
【0095】
基本回路253は、ROM254、RAM255、CPU256、I/Oポート257、および、クロック発生部250を含む。ROM254は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶するためのものである。RAM255は、ワークメモリとして使用されるためのものである。CPU256は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに従って遊技制御動作等の制御動作を行う。I/Oポート257は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部250は、基本回路253が動作する場合の基準タイミングとなる動作クロックをCPU256等の基本回路253内の各部に与えるものである。
【0096】
さらに、遊技制御基板231には、電源投入時に基本回路253をリセットするための初期リセット回路266と、電源投入後に基本回路253を定期的にリセットするための定期リセット回路265と、基本回路253から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート257のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路267とが設けられている。
【0097】
基本回路253は、電源投入時において、初期リセット回路266により初期リセットされる。また、電源投入後、基本回路253は、定期リセット回路265により定期的(例えば、2ms毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0098】
打玉を発射する打球発射装置100並びに該打球発射装置100に打玉を供給する揚送ユニット400は、発射揚送制御基板291上の回路により、前記打球発射装置100の発射に連動して、前記揚送ユニット400が間歇的にパチンコ球を揚送して打球発射装置100に揚送球を供給するように制御される。
【0099】
この際、前記操作ノブ205により連続した発射操作が為されている場合には、前記揚送ユニット400の駆動モータ410は、連続するパチンコ球の揚送において、回転速度を変化させることなく、ほぼ同一の回転速度にて、球供給スプロケット413から間歇的に供給されるパチンコ球を揚送するようになっており、このようにすることは、連続するパチンコ球の揚送において、駆動モータ410の回転速度を変化させて打球発射装置100へのパチンコ球の供給同期を計る場合に比較して、加減速に伴う駆動モータ410の損耗を低減できるとともに、揚送球が球通路部404内にて踊ることによる不都合や該揚送球が踊ることによる騒音の発生を解消できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転速度を変化させて打球発射装置100への供給同期を計るようにしても良い。
【0100】
そして、発射装置100による発射球の発射勢いは、前記操作ノブ205の操作量に従って発射装置100内部に設けられている発射強度調整用モータ112の動作が制御され、前記発射用スプリング104の付勢力が調節されることで、操作ノブ205の操作量に従って調整される。すなわち、発射揚送制御基板291上の回路によって、操作ノブ205の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0101】
また、遊技制御基板231から表示制御基板280には、可変表示装置208の可変表示部209の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンドデータと、ストローブ信号としての割込信号(以下、表示制御信号INTともいう)とが伝送される。表示制御基板280側では、表示制御コマンドデータCDの指令内容にしたがって、可変表示部209の表示制御を行う。
【0102】
遊技制御基板231からランプ制御基板235には、ランプ制御基板235により制御が行われる遊技効果LED228a、賞球ランプ251、玉切れランプ252、および、遊技効果ランプ228b、228cの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等の情報が伝送される。
【0103】
遊技制御基板231から音声制御基板270には、音声制御基板270によりスピーカ227から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報としての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板270内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュータは、スピーカ227からの効果音の発生等の音声制御を行う。
【0104】
また、基本回路253は、入賞球検出スイッチ299a〜c検出信号と始動入賞口スイッチ217の検出信号、Vカウントスイッチ222の検出信号、カウントスイッチ223の検出信号に基づいて、所定個数の賞球を払出すための賞球信号を賞球制御基板237に出力する。賞球制御基板237では、その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置297を制御して所定個数の賞球を払出すための制御を行う。
【0105】
具体的には、可変入賞球装置219の大入賞口に入賞した入賞球については1個の入賞球がカウントSWに検出されることで例えば15個の賞球が払出され、始動入賞口214に入賞した入賞球については1個の入賞球が始動入賞口SWに検出されることでたとえば5個の賞球が払出され、その他の入賞口224a〜cのいずれかに入賞した入賞球については入賞球1個が各入賞口に対応して設けられた入賞球検出SW299a〜cのいずれかに検出されることでたとえば5個の賞球が払出されるように制御される。
【0106】
このような2種類の個数の賞球を払出制御するべく、遊技制御基板231は次のように制御動作を行う。入賞球検出スイッチ269f、V球検出スイッチ269g、始動入賞口スイッチ217、Vカウントスイッチ222またはカウントスイッチ223からの検出信号が入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞球検出スイッチ299a〜cのいずれかの検出信号が入力されれば、その入力以前に始動入賞口スイッチ217からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用データを参照することによって判断し、あった場合には遊技制御基板231は賞球制御基板237に対し「5」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。また、カウントスイッチ223またはVカウントスイッチ222からの検出信号があった場合には、「15」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ299a〜cのいずれかからの検出信号があった場合において、それ以前に始動入賞口スイッチ217、カウントスイッチ223またはVカウントスイッチ222からのいずれかからも検出信号が入力されていなかった場合には、遊技制御基板231は「5」の賞球個数の賞球指令信号を賞球制御基板237に出力する。賞球制御基板237においては、賞球指令信号に基づいて、玉払出装置297から賞球を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュータにより実行される。
【0107】
また、満タンスイッチ213からの検出信号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じて、賞球禁止指令信号を賞球制御基板237へ送り、玉払出装置297による賞球の払出を停止させる。
【0108】
また、賞球制御基板237上には、第2情報出力回路部268が設けられており、これら賞球制御基板237において制御される賞球の払い出し数の情報等を外部出力できるようになっている。
【0109】
また、賞球制御基板237は、前記カードユニット3のカードユニット制御基板(図示略)に設けられたI/Oポート319に接続ケーブル262並びに接続コネクタ263(図2、図8参照)を介して接続されており、後述の貸出完了信号(EXS)やパチンコ機レディー信号(PRDY)が前記カードユニット3に設けられた後述のマイクロプロセッシングユニット(MPU)321に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3のMPU321より出力される後述のカードユニットレディー信号(BRDY)や貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0110】
また、前記操作基板18は、図2並びに図8に示すように、前記カードユニット3のI/Oポート319に接続ケーブル262並びに前記接続コネクタ263を介して接続されており、前記貸出ボタン16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタン15が操作されて遊技者による後述のカード挿入口314に挿入されたプリペイドカードの返却操作がなされた場合に出力される返却入力信号が前記カードユニット3のMPU321に出力されるようになっているとともに、該MPU321からは、前記度数表示部17の表示制御を行う度数信号が入力されるようになっており、これら度数表示部17の表示制御が前記カードユニット3のMPU321からの出力信号によって実施されるようになっている。
【0111】
次いで、本実施例1に用いたカードユニット3について図1並びに図8に基づき説明すると、該カードユニット3の前面には、図1に示すように、点灯によりカードユニット3の動作を報知する動作ランプ301と、プリペイドカードが使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器302と、当該カードユニット3がいずれの側のパチンコ機2に対応しているか否かを表示するための連結台方向表示器303と、プリペイドカードを挿入可能とされたカード挿入口314と、が設けられている。
【0112】
このカードユニット3の構成を説明すると、図8に示すように、前記動作ランプ301や、使用可能表示器302や、連結台方向表示器303に加えて、前記カード挿入口314に連設され、挿入されるプリペイドカードに記録されている後述の識別情報(ID)や遊技用価値である度数の読み出し並びに遊技により更新された新たな度数の書き込み等を行うカードリーダライタ317と、前記挿入されたプリペイドカードから読み出しおよび書き込まれる度数等を記憶するとともに、後述するMPU321が実行する制御内容等が記述された制御プログラム等を記憶する記憶部318と、前記接続ケーブル262が接続され、前記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の入出力が行われるI/Oポート319と、通信ケーブルを介して図示しない管理コンピュータとのデータ通信を行うための通信部325と、これら各部並びに前記操作基板18に実装された度数表示部17の表示制御や入力検出等を行うMPU321と、を具備しており、これら各部は図8に示すように接続されている。
【0113】
また、これら各カードユニット3は、前述のように、図示しない管理コンピュータに接続されており、前記プリペイドカードが挿入された場合や、該挿入されているプリペイドカードから読み出され記憶部318に記憶されている度数に変更が加えられた場合や、該挿入されているプリペイドカードの返却処理並びに回収処理等が行われた場合に、該プリペイドカードに記録された後述の識別情報(ID)や度数データ、変更された新たな度数データ等が前記管理コンピュータに出力されるようになっている。
【0114】
前記カード挿入口312に挿入されるプリペイドカードには、個々のプリペイドカードを識別可能な識別情報(ID)が付与、記録されているとともに、前記管理コンピュータにおいてこれらプリペイドカードのIDと、該当するプリペイドカードが該当する度数とが対応付けて登録されており、前記プリペイドカードに記録された識別情報(ID)に基づいて、該プリペイドカードにより使用可能な度数が、前記管理コンピュータにて特定され、該カードユニット3に通知されて前記記憶部318に記憶されることで、該記憶された度数に基づき前記パチンコ機2の遊技に使用されるパチンコ玉の貸出を行う貸出処理が実施可能とされている。
【0115】
この貸出処理の制御状況を図9に基づいて説明すると、まず前記パチンコ機2の賞球制御基板237は、該パチンコ機2の球タンク238(図2参照)に玉が供給されてパチンコ玉の払出が可能な状態となるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLOWとしてカードユニット3のMPU321に出力する(S1)。
【0116】
このようにPRDYがLOWとされている状態において前記貸出ボタン16が操作されると、カードユニット3のMPU321は、前記BRDYをLOWとして前記賞球制御基板237に出力し(S2)、この状態において、更に前記BRQをLOWとして前記賞球基板237に出力する(S3)。
【0117】
次いで、前記賞球制御基板237は、前記MPU321より出力されているBRDYを検出している状態においてBRQを検出すると、前記EXSをLOWとしてMPU321に出力する(S4)。
【0118】
該EXSのLOWを検出したMPU321は、前記BRQの出力をHIGHとし、該BRQのHIGHを検出した賞球制御基板237は、玉払出装置297に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当する玉数(本実施例1では25玉)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSの出力をHIGHとする(S5)。
【0119】
該EXSのHIGHを検出したMPU321は、前記カードユニット3のカード挿入部314に挿入されているプリペイドカードより読み出されて記憶部318に記憶されている度数から1度を減算するとともに、前記度数表示部17に表示されている度数から1度を減算して表示更新する(S6)。
【0120】
MPU321は、これら(S3)〜(S6)の制御を、1回の貸出ボタン16の操作に基づいて貸し出される度数分繰返し実施し(図9中においては5度分)、これら制御が終了した後、BRDYをHIGHとして、貸出処理を完了する(S7)。
【0121】
このようにカードユニット3のMPU321からBRQが出力される回数に基づき、前記賞球基板237は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
【0122】
以上説明したように、本実施例1の弾球遊技機であるパチンコ機2においては、パチンコ機2の下方位置に設けられ、遊技に使用するためのパチンコ球を貯留するための打球供給皿203と、該打球供給皿203に貯留されているパチンコ球を揚送するための揚送ユニット400と、パチンコ機2の上部側方位置に設けられ、前記揚送ユニット400にて揚送されたパチンコ球を、遊技盤206の盤面上に形成された遊技領域207内に打ち出すための発射装置100と、を備え、前記揚送ユニット400が、その外周に前記遊技球と当接する螺旋状の突出部を有する揚送スクリュー403と、前記螺旋状の突出部と当接しているパチンコ球の前記揚送スクリュー403の回転方向への移動を規制する球供給スプロケット413とを有し、前記揚送スクリュー403の回転に伴って前記遊技球の揚送を行う揚送ユニット400であることで、適用される揚送装置を前記揚送ユニット400とすることで、パチンコ球を後続のパチンコ球に押上げられることなく単独状態にて揚送することができることから、前記揚送ユニット400内部に滞留するパチンコ球を、現行のパチンコ機と同様に最小限とすることができ、前記揚送ユニット400内部に滞留するパチンコ球を返却するための機構を設ける必要がなく、機構の複雑化によるコスト上昇を抑えることができる。
【0123】
また、パチンコ機2における占有スペースを比較的少ないものに出来るようになるほか、構造が単純なものであるため、揚送装置が故障したり、球噛みしたりなどのトラブルが発生しづらくなる。
【0124】
(実施例2)
次いで、本実施例2において弾球遊技機であるパチンコ機502について以下に説明する。
【0125】
本実施例2の弾球遊技機であるパチンコ機502は、該パチンコ機502の側部位置に1対1にて配置される遊技用装置であるカードユニット503とともに、図示しない遊技島の前後面に複数並設されて使用される。
【0126】
これらパチンコ機502並びにカードユニット503が並設される遊技島の内部には、前記各パチンコ機502にパチンコ玉を供給する供給樋や、前記各パチンコ機502にて使用され、排出されたパチンコ玉を集めて前記供給樋に揚送する揚送装置等(図示略)が設けられているとともに、高さ方向略中央部には前記各カードユニット503より排出された紙幣を所定方向島端に設けられた回収ボックス(図示略)に搬送可能な紙幣搬送路(図示略)や、同様に前記各カードユニット503より排出された硬貨及びプリペイドカードを前記所定方向島端の回収ボックスに混合搬送可能な混合搬送路(図示略)が設けられている。
【0127】
本実施例2の弾球遊技機であるパチンコ機502を図に基づいて説明すると、該パチンコ機502は、図24に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠702を有し、該ガラス扉枠702の下部前面には、図27に示すように、貸し出された球並びに払い出された賞球を貯留するための打球貯留部としての打球供給皿703があり、これら打球供給皿703とガラス扉枠702とは一体とされていて、遊技機枠701に対して開放可能に軸支されて設けられている。打球供給皿703の上面所定箇所には、操作部514が設けられているとともに、打球供給皿703の下部には、打球供給皿703から溢れた賞球を貯留する余剰玉受皿704と打球を発射する打球操作ハンドル(以下、操作ノブという)705とが設けられている。尚、図24中の741は、前記打球供給皿703を含むガラス扉枠702を開放操作するためのシリンダ錠である。
【0128】
この操作部514には、図27に示すように、遊技者により前記カードユニット503に設けられた後述するカード挿入口814に挿入された遊技用記録媒体であるプリペイドカードより読み出された遊技用価値である度数を表示する度数表示部517と、遊技の開始または前記打球供給皿703に持玉が少なくなったか無くなった際に押圧操作されて、前記度数表示部517に残度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出を実施するための貸出ボタン516と、遊技を終了する際に押圧操作されることにより、前記カードユニット503に挿入されているプリペイドカードに新たな残度数が記録されて返却がなされる返却ボタン515と、が設けられており、これら各部は操作部514内部に設けられている操作基板518上に実装されている。
【0129】
次いで、前記ガラス扉枠702の内方には、図26に示すように、遊技機枠701に遊技盤706が着脱可能に取り付けられているとともに、該遊技盤706の向かって左側方上部位置には、該遊技盤706に向けてパチンコ球を発射するための発射装置600と、前記打球供給皿703に貯留されているパチンコ球を該発射装置600に揚送するための揚送ユニット900とが設けられており、前記打球供給皿703の下部位置には、該打球供給皿703に貯留されているパチンコ球を整列して揚送ユニット900の下部ユニット901に繋がるクランク流路916並びに連結流路915に供給するように設けられた誘導傾斜樋783が設けられていて、打球供給皿703に貯留されているパチンコ球が該誘導傾斜樋783に、誘導傾斜樋流入口730(図27参照)から流入し、該誘導傾斜樋783を流下し、前記クランク流路916並びに連結流路915を通過して揚送ユニット900の下端位置に設けられている下部ユニット901に供給され、該揚送ユニット900にて発射装置600に揚送、供給されて前記遊技盤706の前面に形成された遊技領域707に打ち出されるようになっており(図40参照)、本実施例2では、前記ガラス扉枠702の開放により、前記クランク流路916と連結流路915との間にて、流路が分離されるようになっている。
【0130】
このように、前記揚送ユニット900を、前記遊技盤706の前面を覆うように開閉自在に設けられているガラス扉枠702の内方に備えることで、遊技盤706の裏面側に配置形成される流路部材等の制約を受けることなく前記揚送ユニット900を設置できるとともに、前記揚送ユニット900の不具合への対応やメンテナンスを、前記ガラス扉枠702を開放することで迅速かつ簡便に実施できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技盤の裏面側に揚送ユニットが設けられるようになっていても良い。
【0131】
また、前記揚送ユニット900を構成する揚送路の側方位置には、前記発射装置600にて打ち出されたが、発射勢いが弱いために前記遊技領域707に到達しなかったファール球を流下させるためのファール球流路795が設けられており、該ファール球流路795の下端部には、後述する賞球通路773に繋がるファール球流入口788が設けられており、前記ファール球が該ファール球流路795、ファール球流入口788、賞球通路773を通じて打球供給皿703或いは余剰玉受皿704に返却されるようになっている。(図41参照)
【0132】
また、揚送ユニット900を構成する揚送路内にパチンコ球を供給する揚送球供給手段となる下部ユニット901の直近位置となる前記連結流路915の上流位置、つまりは、ガラス扉枠702の開放により分離されて離脱する部分には、クランク流路916、誘導傾斜樋783並びに前記打球供給皿703に停留するパチンコ球(待機球)を、前記余剰玉受皿704に流下させるための抜き取り手段としての待機球返却部920が設けられており、図24並びに図43に示すように、該待機球返却部920に対応する位置となる打球供給皿703の下方左部位置に設けられた返却操作ボタン796を押圧操作することで、パチンコ球(待機球)の返却(抜き取り)が実施される。
【0133】
この本実施例2に用いた待機球返却部920の構成は、図43並びに図44に示すように、待機球返却部920の下部に形成さた待機球返却樋742にパチンコ球を流入させるための開口921が形成され、前記誘導傾斜樋783の終端に形成されたクランク流路916の流路下面にスライド自在に配置されたスライド板923が、前記操作ボタン796の押圧操作により前後方向に移動する連結棒924に固定されていて、該連結棒924の移動に伴ってスライド板923が前後方向にスライドするとともに、前記連結棒924にはスプリング922が前記連結棒924を前方(外方)方向、つまりはスライド板923が開口921を塞ぐ方向に付勢するように張架された構成とされていて、図44(b)に示すように、通常にあっては、前記スプリング922にてスライド板923が前方方向へ付勢されることにより、前記スライド板923が開口921を塞ぐことで、スライド板923上をパチンコ球が通過して、連結流路915を通じて揚送ユニット900にパチンコ球が供給される一方、前記操作ボタン796の操作時にあっては、図44(a)に示すように、該操作ボタン796の押圧操作により、スプリング922の付勢に抗してスライド板923が内方へスライドし、前記開口921がクランク流路916の底面に露出することで、図42並びに図43に示すように、パチンコ球が待機球返却樋742内に流入して、余剰玉受皿704に、パチンコ球(待機球)が返却されるようになっている。
【0134】
また、本実施例2では、図36に示すように、前記待機球返却部920に隣接して、ストッパー部929を設けており、前記ガラス扉枠702が開放された場合に、該ストッパー部929にてクランク流路916の下流端よりパチンコ球が溢流することが防止されるようになっている。
【0135】
この本実施例2に用いたストッパー部929は、図36並びに図45に示すように、前記クランク流路916を横断可能にスライド自在とされたスライド板930と、該スライド板930をパチンコ機502の内方側に付勢する付勢バネ932とから成っており、前記ガラス扉枠702が開いた状態、つまりは、打球供給皿703が離脱した状態では、図45(a)に示すように、前記スライド板930が前記付勢バネ932による付勢によりクランク流路916と連結流路915との連通口933を塞ぐ位置に移動されることで、該連通口933からパチンコ球が溢流することが防止され、該前記ガラス扉枠702を閉じた状態、つまりは、打球供給皿703を装着すると、該装着動作により、前記スライド板930の側面部に形成された係合部931と連結流路915の外方側壁とが当接することで、スライド板930が前記付勢バネ932の付勢に抗してパチンコ機502の外方方向へスライドし、前記連通口933の閉塞が解除されることで、図45(b)に示すように、パチンコ球が連結流路915へ供給されるようになっている。
【0136】
このように、溢流阻止部であるストッパー部929の構成を前記スライド板930と付勢バネ932にて形成することは、これら溢流阻止部を簡素な構造で形成でき、これら溢流阻止部を設けることによるコスト上昇を抑えることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら溢流阻止部をその他の構成、例えば、電気的にガラス扉枠702の開放を検知して、ソレノイドにて前記スライド板930を動作させるようにするようにしても良い。
【0137】
ここで、本実施例2に用いた揚送ユニット900について図35を中心に説明すると、揚送ユニット900は主に、内部にパチンコ球を1つ1つ、単体にて揚送するための無端状の揚送ベルト903を収容するとともに、その前面側に開閉自在とされた開閉部925を有する揚送路ケース902から成る揚送路と、該揚送路の下方位置に設けられ、前記揚送ベルト903を駆動する駆動モータ910や、前記揚送ユニット900の下端位置に設けられ、前記揚送路内にパチンコ球を供給する球供給スプロケット913と、該球供給スプロケット913にパチンコ球を誘導する連結流路915とを有する下部ユニット901とから構成されている。
【0138】
この下部ユニット901の構成は、図35(b)並びに図36に示すように、前記誘導傾斜樋783、クランク流路916並びに連結流路915を流下してきたパチンコ球を前記揚送路内部に供給するための円盤状の球供給スプロケット913が、前記揚送ベルト903を駆動する駆動モータ910にて駆動される駆動ギア911と噛合する受動ギア912と同軸に軸支されて設けられており、該球供給スプロケット913の外周には、1つのパチンコ球を収容するための略半円形状の球収容部914が設けられている。
【0139】
また、この球供給スプロケット913に供給される球圧並びに前記待機球返却部920に供給される球圧を緩和することを目的として、本実施例2では、前記誘導傾斜樋783におけるパチンコ球の流下方向と異なる方向にパチンコ球を誘導することにより球圧を緩和するクランク流路916が設けられているとともに、該クランク流路916の下流位置に前記待機球返却部920が設けられていて、球圧緩和後のパチンコ球が待機球返却部920に供給されることで、パチンコ球が良好に待機球返却部920の下方へ流下するように工夫されている。
【0140】
また、このクランク流路916にて球圧が緩和されたパチンコ球は、上面視略逆S字状に屈曲する連結流路915において、更に球圧が緩和された後、下部ユニット901の内方側に回り込むように揚送球供給手段としての球供給スプロケット913に供給される。
【0141】
このように、本実施例2のパチンコ機502において、球供給スプロケット913に供給されるパチンコ球の球圧を緩和するためにクランク流路916を備えることで、前記クランク流路916にて前記球供給スプロケット913に印加する球圧が緩和されるようになり、これら球圧が高いことに伴う遊技球の前記球供給スプロケット913への供給不具合の発生を回避することができることから好ましいが本発明はこれに限定されるものではなく、クランク流路916を設けずに直線的な流路としても良い。また、この場合には、流路の途中に球圧を緩和する部材を設けるようにしても良い。
【0142】
これら球供給スプロケット913に供給されたパチンコ球は、図37(a)に示すように、前記球供給スプロケット913の回動により、前記球収容部914が、パチンコ球が前記連結流路915の終端位置部に位置することで、該球収容部914内部にパチンコ球が取り込まれる。次いで、図37(b)に示すように、球収容部914内部に取り込まれたパチンコ球が、球供給スプロケット913が180度回転することで、図37(c)に示すように、前記球供給スプロケット913の下方底面に設けられた球流入口938と重なる位置へ移動し、該球流入口938から下方へ落下することで、該球流入口938に連設されて形成されている傾斜路939を流下して揚送路を構成する球通路部904内に供給される。
【0143】
この球供給スプロケット913によるパチンコ球の供給に際しては、球供給スプロケット913と揚送ベルト903との動きが同期されているとともに、パチンコ球が球通路部904内に供給されるとほぼ同時に、揚送ベルト903の下端部と供給されたパチンコ球とが摺接することで、前記球収容部914から球通路部904へパチンコ球が落下した後に、上方へ揚送されて抜き出されるようになっていて、供給されたパチンコ球を迅速に揚送へ移行できるようになっている。
【0144】
また、前記受動ギア912と駆動ギア911とは、そのギア比が、駆動ギア911と同軸にて回転される前記揚送ベルト903により、揚送球が揚送路のほぼ中間位置に揚送されるようになる回転回数(本実施例2では3回転)にて受動ギア912が1周するようなギア比とされていて、揚送路内の中間位置にパチンコ球が揚送される毎、つまりは、既に中間位置に揚送されているパチンコ球が発射装置600に供給される毎に、1つのパチンコ球が球供給スプロケット913の球収容部914から球流入口938を介して揚送ベルト903に対して供給されるようになっており、揚送路内には、最大で2つの球しか存在しないようになっており、これら受動ギア912と駆動ギア911とを駆動する駆動モータ910が、図示しない接続コネクタに接続されて、その動作が発射揚送制御基板791にて制御されることで、前記発射装置600からのパチンコ球の発射に連動して揚送ユニット900によるパチンコ球の揚送、供給が実施されるようになっている。
【0145】
このように、本実施例2のパチンコ機502は、前記揚送ユニット900に対して、所定間隔毎に前記パチンコ球を供給する揚送球供給手段としての球供給スプロケット913を備えることで、前記揚送ユニット900に対して確実にパチンコ球の供給が実施されるようになり、所定時間内の発射球数が減少することによる遊技場側の売上減少を回避できることから好ましい。
【0146】
これら球供給スプロケット913にてパチンコ球が1つずつ供給される揚送路は、図35(a)並びに図35(b)に示すように、供給されたパチンコ球が揚送される球通路部904と、前記揚送ベルト903が架設されたベルト収容部905とから成り、揚送ベルト903は、ベルト収容部905内に設けられている駆動ローラ936と、複数の従動ローラ937とに、張架された状態で無端状となるように巻回されており、揚送ベルト903の回動に伴ってパチンコ球が球通路部904の内部を上方へと揚送されていく。
【0147】
駆動ローラ936は、前記駆動ギア911とともに前記駆動モータ910により駆動されていて、駆動ローラ936が回転して、駆動ローラ936と揚送ベルト903とが摺接することにより、揚送ベルト903が回動するようになっている。
【0148】
尚、前記揚送路ケース902は、透明な樹脂製(アクリル樹脂)とされており、このように透明な樹脂を用いることは、球通路部904内部並びにベルト収容部905の内部の状態を、目視にて分解することなく容易に確認できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら揚送路ケース902を不透明な樹脂や金属等にて形成しても良い。
【0149】
また、本実施例2に用いた前記揚送ベルト903には、帯電防止能に優れる導電材である導電性ポリプロピレン樹脂製のベルトが使用されており、このように前記揚送ベルト903を導電材或いは帯電防止能を有する帯電防止材を使用することは、前記パチンコ球の揚送において、パチンコ球と揚送ベルト903とが摺接することによる静電気の発生を防止するとともに、揚送ベルト903を適宜にアースしておくことで、既にパチンコ球が帯電している場合にあっても、該パチンコ球の帯電を除去できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、帯電防止能を有しない通常の樹脂を使用するようにしても良い。
【0150】
また、パチンコ球を研磨する研磨材が貼着された揚送ベルトを使用するようにすれば、パチンコ球を揚送ベルトで揚送しながら、かつ研磨することができるため、使用するパチンコ球を清浄しつつ遊技に使用することが出来る。
【0151】
また、本実施例2では、前述のように、揚送ベルト903を駆動する駆動ローラ936並びに球供給スプロケット913の双方を同一の駆動源である駆動モータ910にて駆動するようにしており、このようにすることは、個別に駆動モータを設けるのに比較して動力源の数を低減できるため、コストを抑えることができるとともに、前記揚送ベルト903と球供給スプロケット913の同期(連動)を、前述のようにギア比等にて機械的に設定することで、容易且つ確実に制御できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、個々の動力源を個別の駆動モータとして制御するようにしても良い。
【0152】
また、本実施例2では、前記揚送ベルト903と球供給スプロケット913とを駆動モータ910により同期して駆動するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記揚送路内に決まった数のパチンコ球(本実施例2では2つ)が揚送されるようになっていれば、前記揚送ベルト903と球供給スプロケット913とは、同期駆動しなくとも良い。
【0153】
また、本実施例2では、前述のように、前記揚送路ケース902の前面側に開閉部925を設けており、このようにすることは、開閉部925を開放することで、揚送路内に簡便にアクセスできるようになるため、異物の除去等を迅速に実施できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら開閉部925を有しない構成としてもよい。
【0154】
また、本実施例2では、前記球通路部904がパチンコ機502の内方側に位置するように揚送ユニット900が取り付けられていることから、前記開閉部925が該球通路部904の反対面に取り付けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば揚送ユニット900が、前記球通路部904がパチンコ機502の前面側に位置するように取り付けられる場合には、該球通路部904に開閉部を設けるようにしても良い。
【0155】
この駆動モータ910の動作は、前記発射揚送制御基板791によって、発射装置600からのパチンコ球の発射に連動して、前記球通路部904の上端に形成されている球供給口417から揚送されたパチンコ球が該発射装置600に排出、供給されるように制御される。
【0156】
次いで、本実施例2に用いた発射装置600について、図35並びに図38、図39を用いて説明すると、発射装置600の外装ケース610内部には、共通の揺動軸613に揺動自在に軸支された球リフトアーム602と発射アーム603が設けられている。
【0157】
これら球リフトアーム602と発射アーム603の一方端は、発射装置600の上部裏面側に固設されたカム駆動モータ611にて回転駆動されるカム軸601’に同軸に固設されたリフト用カム601a並びに発射用カム601bに摺接することで、該リフト用カム601a並びに発射用カム601bの回動に伴って球リフトアーム602と発射アーム603とが個別の揺動動作を為すようになっているとともに、発射アーム603は、発射装置600の下方に、前記球リフトアーム602と発射アーム603の揺動円弧に外接するように傾斜配置された発射レール608にほぼ並行となるように張架された発射用スプリング604にて付勢されており、また、球リフトアーム602は、前記発射用スプリング604とほぼ直交するように張架されたリフト用スプリング606にて付勢されている。
【0158】
また、発射用スプリング604の発射アーム603との連結側ではない他方端は、発射用スプリング604の張架方向にスライド可能とされたスライド片605に連結されていて、該スライド片605が、発射装置600の裏面側に固設された発射強度調整用モータ612によりスライドすることで、発射アーム603の付勢力が調節され、該発射アーム603にて打ち出されるパチンコ球の発射強度を調節できるようになっており、これら発射強度の調節は、前記打球操作ハンドル705の操作に基づいて前記発射揚送制御基板791によって前記発射強度調整用モータ612の動作が制御されることで実施される。
【0159】
また、前記発射レール608の傾斜下方端位置には、前記ファール球流路795への流入口794の開閉を、前記球リフトアーム602の下端と摺接することによって該球リフトアーム602の揺動に伴って実施するファール球通路弁607が設けられており、該ファール球通路弁607は図示しないスプリングにより、前記流入口794を塞がない開状態となるように常時付勢されている。
【0160】
この発射装置600の発射動作は、まず図38(a)に示すように、前記カム601の回動によって、前記球リフトアーム602と発射アーム603の双方が、前記リフト用スプリング606並びに発射用スプリング604の付勢力に抗して、発射装置600の下方隅部の位置まで揺動されるとともに、この状態において、前記揚送ユニット900の駆動モータ910が駆動されて、前記球供給口917から揚送されたパチンコ球が発射装置600に供給される。
【0161】
該発射装置600に供給されたパチンコ球は、図38(b)に示すように、前記リフト用カム601aの回動によって、まず球リフトアーム602のみが揺動を開始することで、発射平面となる前記発射アーム603の揺動平面と同一平面上を、該球リフトアーム602によって前記発射レール608上の所定の発射位置へ誘導される。この誘導に際して前記ファール球通路弁607は、球リフトアーム602の揺動に伴って該球リフトアーム602の下端と摺接することにより、前記流入口794が閉じた状態となる。
【0162】
尚、前記球リフトアーム602の揺動外周端部には、発射アーム603の先端に設けられた打ち出しスプリングが挿通可能な円形窓が形成されていて、前記円形窓内に前記発射位置へ誘導されたパチンコ球が保持されるようになっており、このように発射されるパチンコ球を保持することは、発射の際のパチンコ球の位置精度を向上でき、安定した遊技球の発射が可能となることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら保持を実施しない構成としても良い。
【0163】
また、前記リフト用カム601aの形状は、前記発射位置の遠方領域において前記球リフトアーム602の揺動下端の移動速度が大きくなるように、その外径が大きく増加するとともに、前記発射位置の近傍において、球リフトアーム602の揺動下端の移動速度が低速となることで誘導されるパチンコ球の誘導速度が低速となるように、その外径が微増するような形状となっており、このように発射位置の近傍においてパチンコ球の誘導速度が低速となるようにすることは、誘導中におけるパチンコ球のブレ(振動)を低減できることにより安定した発射強度を得ることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら低速誘導を実施しない構成としても良い。
【0164】
更に、本実施例2では前記低速誘導を前記リフト用カム601aの形状により実施しており、このようにすることは、例えばこれらの低速誘導をカム駆動モータ611の回転速度制御等にて実施する場合に比較して、滑らかな低速誘導が可能となるばかりか、回転速度の加減速が繰り返されることを回避できることで、カム駆動モータ611の損耗も低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの低速誘導をカム駆動モータ611の回転速度制御にて実施するようにしても良い。
【0165】
次いで、発射レール608上の所定の発射位置へ誘導されたパチンコ球は、図38(c)に示すように、発射用カム601bの回動に伴い、前記発射用スプリング604に抗する力が解除されることで、該発射用スプリング604による付勢力に比例する勢いにて、発射アーム603が図中の矢印方向に揺動することで、発射レール608上の発射路109を通じて遊技領域707へ打ち出される。
【0166】
この際、図39(a)に示すように、発射の勢いが弱く、遊技領域707に達しなかったパチンコ球は、図39(b)のように、前記発射レール608上を傾斜下方側へ流下してくるが、発射後のカム601の回動に伴って、前記球リフトアーム602と発射アーム603の双方が、図39(c)に示すように双方のスプリング604、606に抗して揺動を開始することで、それまで球リフトアーム602の下端部に摺接することで前記ファール球流路795の流入口794を塞いでいたファール球通路弁607が、摺接の解除に伴って、図示しないスプリングにより立設状態に戻ることで、流入口794が開状態となり、前記発射レール608上を流下してきたファール球が、ファール球流路795内へ流入し、該ファール球流路795の下端に形成されているファール球流入口788、賞球通路773を通じて打球供給皿703或いは余剰玉受皿704に返却される。(図41参照)
【0167】
次いで、前記遊技盤706の前面に形成された遊技領域707について説明すると、本実施例2の遊技領域707は、発射装置600を遊技盤706の向かって左上部側方位置に有することで、従来のパチンコ機が備えていた発射レール等を有しないことから、遊技領域707が、従来のパチンコ機の遊技領域に比較して下方に大きく拡大しているとともに、その形状が吊鐘状とされている。この遊技領域707の中央上部付近には、図26に示すように、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報可変表示するための可変表示部709と、「普通図柄」と呼ばれる個別図柄(本実施例2では「○」と「×」)が、交互点灯される表示器710とを含む可変表示装置708が設けられている。尚、本実施例2では、可変表示部709はLCD表示器(液晶表示器)にて形成されていて、特別図柄を可変表示可能とされている。具体的に、可変表示部709の表示エリアにおいては、縦横方向に並ぶ態様で9つの可変表示エリアを表示上形成し、それらのエリアにおいて、各エリアに共通の複数図柄が個々に独立して可変表示される。
【0168】
また、表示器710は、左右2つのLEDを有し、可変表示部709に表示される特別図柄は、後述するように打玉が始動入賞口714へ始動入賞することに基づいて可変開始される。一方、表示器710に表示される普通図柄は、後述するように打玉が第1通過ゲート711aを通過することに基づいて可変開始される。
【0169】
可変表示部709の下部には、始動入賞口714に入賞した始動入賞球数を記憶して表示する4個の表示部(LED)を有する始動入賞記憶表示器718が設けられている。本実施例2では、4個を上限として、始動入賞が記憶される毎に、始動入賞記憶表示器718のLEDが1つ追加して点灯する。そして、可変表示部709において特別図柄の可変表示が開始される毎に、LEDが1つ滅灯する。
【0170】
可変表示装置708の側部には、打玉を導く第1通過ゲート711aが設けられている。第1通過ゲート711aには、第1通過ゲート711aを通過した打玉を検出するゲートスイッチ712aがある。
【0171】
また、始動入賞口714には可動片715が設けられていて、ソレノイド716によって開状態とされ、始動入賞口714に入賞した始動入賞球は、遊技盤706の背面に導かれ、始動口スイッチ717によって検出される。
【0172】
また、始動入賞口714の下方には、第2通過ゲート711b並びに第3通過ゲート711cが設けられていて、両通過ゲート711b、711cにはそれぞれ、通過した打玉を検出するためのゲートスイッチ712b、712cが設けられており、第2通過ゲート711bを打玉が通過した場合には、遊技領域707の中央下方位置に設けられている役物装置769の可動片769aの開閉動作が2回実施され、第3通過ゲート711cを打玉が通過した場合には、役物装置769の可動片769aの開閉動作が1回実施される。
【0173】
この両通過ゲート711b、711cの下方位置には、開閉板720が設けられた可変入賞球装置719が取り付けられている。遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)となれば、ソレノイド721によって開閉板720が開成し、可変入賞球装置719の大入賞口が開口する。大入賞口に進入した玉のうち特定入賞領域(Vポケット)に入った入賞球はVカウントスイッチ722で検出される。一方、大入賞口内における特定入賞領域以外の通常入賞領域へ入賞した入賞球はカウントスイッチ723で検出される。
【0174】
また、遊技領域707の中央下部位置には、役物装置769が設けられており、該役物装置769の左右上部外周には、ソレノイド769bにより開閉される可動片769aが設けられているとともに、その中央位置には、回転体駆動モータ769eにて駆動回転される回転体769cが設けられていて、該回転体769cの上面外周の役物装置769内部中央位置には、打玉が入賞することで遊技状態が大当り状態(特定遊技状態)の発生となるV入賞口769dが形成されており、V入賞口769dに入賞した打玉がV球検出スイッチ769gにより検出されることで大当り状態(特定遊技状態)となる。また、V入賞口769dの両側領域は空隙とされていて、該V入賞口769dに入賞しなかった打玉が該空隙内に落下して入賞球検出スイッチ769fにて検出されるようになっている。
【0175】
また、遊技盤706には、複数の入賞口724a〜cが設けられている。遊技領域707の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ725が設けられ、下部には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口726が設けられている。また、図24に示すように、遊技領域707の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ727が設けられているとともに、遊技領域707の外周には、遊技効果LED728aおよび遊技効果ランプ728b、728cが設けられている。
【0176】
そして、本実施例2では、一方のスピーカ727の近傍に、賞球払出時に点灯する賞球ランプ751が設けられ、他方のスピーカ727の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ752が設けられている。
【0177】
前記打球操作ノブ705の操作によって発射装置600から発射された打玉は遊技領域707に入り、該遊技領域707を流下していく。該打玉が通過ゲート711aを通ってゲートスイッチ712aで検出されると、表示器710に停止表示されている普通図柄が可変開始する。なお、表示器710の可変表示中に打玉が通過ゲート711aを通過した場合にはその通過が記憶され、表示器710が停止して再度変動を開始可能な状態になってから前記通過記憶を「1」減算して表示器710が可変表示制御される。この通過記憶の上限はたとえば「4」に定められており、現時点での通過記憶数が通過記憶表示器(図示せず)により表示される。
【0178】
また、打玉が始動入賞口714に入賞し、始動入賞口スイッチ717で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部709に表示される特別図柄がスクロールを始める。たとえば、すでに可変表示が開始されて特別図柄が変動中である等の理由によって特別図柄の変動をすぐに開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0179】
表示器710の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(例えば、前記「○」に対応する向かって左側のLEDが点灯)となった場合に、始動入賞口714に設けられた可動片715が所定時間開成して、パチンコ玉が該始動入賞口714に入賞し易くなる遊技者にとって有利な状態となる。
【0180】
この始動入賞口714にパチンコ玉が入賞して始動入賞口スイッチ717で検出されると、特別図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示装置708の可変表示部709において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、9エリアの特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)が所定のライン上に揃った場合に、該表示態様に該当する秒数の間、前記役物装置769の可動片769aが開放され、打玉が前記回転体769cの上面に流入可能となる。
【0181】
この可動片769aの開放中に前記回転体769cの上面に流入した打玉のいずれか1つが前記V入賞口769dに入賞した場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように可動片769aの開放がなされる特定の表示態様は、大当り図柄と呼ばれ、この例では予め複数種類定められている。
【0182】
このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置719の開閉板720が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過、或いは打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞、のいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置719の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ722により検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って開閉板720が開成されて再度第1の状態となる。この第1の状態の繰返し継続制御は、本実施例2では最大15回まで実行可能とされている。このような最大15回実行可能である第1の状態となっている時期は、繰返し継続制御のラウンド(回)と呼ばれる。この例では、繰返し継続制御は、第1ラウンドから最大第15ラウンドまで繰返し実行可能である。
【0183】
また、可変表示装置708の可変表示部709で可変表示された9つのエリアの特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、その大当り図柄が複数のライン、或いは全ての9つのエリアに異なる特別図柄が表示された場合において、前記V入賞口769dへの入賞が為された場合には、通常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(以下、確変状態ともいう)となる。このような確率変動状態の発生のきっかけとなる特別の表示態様の大当り図柄は、確変図柄と呼ばれる。以下、確変図柄により発生する大当りを確変大当りといい、確変図柄以外の大当り図柄(非確変図柄)により発生する大当りである通常大当りと区別している。
【0184】
通常遊技状態中に、一旦、確変大当りが発生すると、その確率変動状態は、たとえば、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、1回、あるいは2回)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0185】
可変表示装置708の可変表示部709においては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示装置708の可変表示部709が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。言い換えれば、リーチとは、前記可変表示装置708の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部709による可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0186】
また、リーチ状態とは、可変表示装置708の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域709の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0187】
また、役物装置769の可動片769aの開閉は、第2通過ゲート711b並びに第3通過ゲート711cの通過によっても実施され、該開閉により前記回転体769cの上面に打玉が流入し、V入賞口769dに入賞した場合にも大当り状態(特定遊技状態)が発生するが、この場合には、前記繰返し継続制御が、第1ラウンドから最大第8ラウンドまで繰返し実行可能とされる。尚、これら大当り中に可変表示部709の表示結果が、特定の表示態様(たとえば777)となった場合には、大当りの終了をまって、前記可動片769aの開放が実施されるようになっている。
【0188】
次に、パチンコ機502の背面の構造について図25に基づき説明する。パチンコ機502の遊技盤706の裏面側には、機構板736が設けられており、該機構板736には、可変表示部709の表示制御を行う表示制御基板780等が搭載された可変表示制御ユニット729、遊技制御基板ボックス732に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板731、パチンコ玉の払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板737が設置されている。さらに、機構板736の上部位置の向かって右側角部位置には、前記揚送ユニット900並びに発射装置600の動作制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された発射揚送制御基板791と、遊技効果LED728a、遊技効果ランプ728b、728cに信号を送るためのランプ制御基板735と、スピーカ727から出力する音声制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声制御基板770と、が設けられている。
【0189】
また、図25中の790は、前記余剰玉受皿704への流下経路に設けられて、前記余剰玉受皿704の満タンを検出するための満タンスイッチ713や、前記玉払出装置797の上流部に設けられて球切れを検出するための球切れスイッチ733や、カウントスイッチ723、Vカウントスイッチ722、賞球用カウントスイッチ748a、貸出球カウントスイッチ748b等各種スイッチからの信号を前記遊技制御基板731に中継するための枠用スイッチ中継基板である。
【0190】
この機構板736の上部には球タンク738が設けられ、前記遊技島の前記供給樋より導出された供給管(図示略)よりパチンコ玉が球タンク738に供給される。球タンク738内のパチンコ玉は、誘導樋739を通って玉払出装置797に供給される。
【0191】
この誘導樋739の下流側終端部には、カーブ樋743、球供給樋744を介して2条の球供給通路745が連設されているとともに、この球供給通路745の下端部が、入賞の発生等により付与された賞球の払出や玉貸球の払出を行う払出装置797に連設されており、誘導樋739を流下するパチンコ球は、取付ボスを支点として揺動自在に垂下されて取り付けられている玉ならし部材749により、上下2段となって流下する球が玉ならし部材749により埋設される重錘の作用によって1段とされるとともに誘導樋739にて2条に分流された後、カーブ樋743により左右方向から下方へ流下方向が変換され、球供給樋744並びに球供給通路745を介して、払出装置797に供給されるようになっている。
【0192】
また、球供給通路745の経路中には球切れスイッチ733が各条に対応して設けられており、この球切れスイッチ733により払出装置797での1回の玉貸球数である25球のパチンコ球が球供給通路745内に準備されているか否かが検出されるようになっている。
【0193】
また、前記カーブ樋743の屈曲部には球抜き弁747が設けられており、該球抜き弁747を作動する作動レバー(図示略)をパチンコ機502の前面側から操作することにより、その屈曲部より上流側の誘導樋739並びに球タンク738に待機する玉を、前記球供給通路745とほぼ平行に設けられている球抜通路746を介して遊技島のアウト球タンクに排出される。
【0194】
この払出装置797には、図33並びに図34に示すように、球供給通路745の各条に対応して球切り用のスプロケット556が設けられている。このスプロケット556の外周には3カ所の切欠(図34参照)が形成されており、これらスプロケット556が払出モータ551の駆動により回転されることで切欠内に入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるようになっている。また、各条に対応したスプロケット556は切欠の位置が互いにずれるように配置されており、双方のスプロケット556が同期回転することで交互にパチンコ球が排出される。
【0195】
これらスプロケット556の下方には、前記払出装置797から払い出されたパチンコ球の通過を検出するための賞球用カウントスイッチ748a並びに貸出球カウントスイッチ748bが、賞球用に払い出されるパチンコ球と貸出用に払い出されるパチンコ球を独立して検出するようになっており、該賞球用カウントスイッチ748a並びに貸出球カウントスイッチ748bの上流位置には、振分ソレノイド552の励磁または解除により揺動し、前記スプロケット556の回転により排出されたパチンコ球の流下経路を、賞球用カウントスイッチ748aの検出経路、または貸出球カウントスイッチ748b側の検出経路のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁557が設けられている。
【0196】
この払出装置797では、賞球の払出時には流路切替弁557を図34(a)に示す状態とすることで、スプロケット556の回転により排出されたパチンコ球が賞球用カウントスイッチ748aにて検出された後、賞球通路773に排出されるようになっている。また、球貸の払出時には、振分ソレノイド552の励磁により流路切替弁557が揺動し、図34(b)に示すような状態となり、スプロケット556の回転により排出されたパチンコ球が貸出球カウントスイッチ748bにて検出された後、賞球通路773に排出されるようになっている。
【0197】
また、賞球通路773の下流位置にはガラス扉枠702の打球供給皿703に連通する上皿連通口774が設けられており、払出装置797から払い出されたパチンコ球は、賞球通路773並びに上皿連通口774を通って打球供給皿703に払い出され、貯留されるようになっている。また、この上皿連通口774の側方には、最下端部が前記ガラス扉枠702の下方に設けられている余剰玉受皿704に連通する余剰球通路771に連設されており、打球供給皿703に貯留されたパチンコ球が満タンの状態であるために上皿連通口774から溢れたパチンコ球が、この余剰球通路771を流下して余剰玉受皿704に流下するようになっている。
【0198】
更に、本実施例2では、前記賞球通路773の経路中に、前記ファール球流路795の下端部に繋がるファール球流入口788が形成されていおり、該ファール球流入口788から流入してきたファール球は、賞球通路773を流下して打球供給皿703或いは余剰玉受皿704に返却される。
【0199】
また、この余剰球通路771の経路中には、図28に示すように、前記余剰玉受皿704に流下したパチンコ球が余剰玉受皿704に満杯になったことを検知するための満タンスイッチ713が設けられており、これら満タンスイッチ713がONされた場合には、玉払出装置797の払出モータ551の駆動が停止されて賞球及び貸球の払出動作を不能動化する。
【0200】
なお、必要に応じて発射装置600のカム駆動モータ611及び揚送ユニット900の駆動モータ910の駆動も停止するようにしてもよい。満タンスイッチ713は、その上端が軸突起に軸支されて揺動自在に設けられた検知レバーの後方に満タンスイッチ713を構成するアクチュエータを位置させて前記検知レバーの揺動動作を検出するものである。
【0201】
ここで、前記機構板736の内方面側の構成について説明すると、機構板736の内方面側には、図29に示すように、入賞球を誘導する入賞球誘導通路776とアウト球を誘導するアウト球通路777とが形成されている。入賞球誘導通路776の上方は、入賞球落下入口778となっており、前記遊技盤706の背面を覆うように形成された入賞球誘導カバー体(図示略)にて収集されて放出される入賞球を受け入れるようになっており、その受け入れた入賞球を入賞球誘導通路776が一側方に向かって誘導し、機構板736に形成された連通口779から機構板736の背面側に導き、さらにその連通口779と前記球抜き通路746の下流部とを連通する合流通路786に導くようになっている。球抜き通路746は、合流通路786との合流部の上流位置にて、機構板736の外周縁に沿って逆L字状に屈曲され、該機構板736のほぼ中央背面側に形成される前記余剰球通路771の右側方に形成される合流排出通路787に最終的に合流するようになっている。
【0202】
したがって、前記遊技盤706から排出されて入賞球誘導カバー体を介して入賞球落下入口778から受け入れられた入賞球は、入賞球誘導通路776、連通口779、合流通路786、球抜き通路746の最下流部、及び合流排出通路787を介してパチンコ機502の外部に誘導されるようになっている。なお、入賞球落下入口778と入賞球誘導通路776との間の空間には、入賞球落下入口778から落下する入賞球によって振動するように支持されると共に、入賞球誘導通路776上を転動する入賞球を一列に整列させる誘導部材が設けられている。
【0203】
また、アウト球通路777は、前記入賞球落下入口778の側方に形成される凹部781の下方に入賞球誘導通路776と上下方向に重複するように形成され、その流下端の機構板736の主体に連通口782が開設されて前記合流排出通路787に連通するようになっている。なお、上記した凹部781は、遊技盤706の下部を裏面から固定するために遊技盤収納枠下部のほぼ中央に取り付けられる遊技盤係止レバーを収容するためのものである。
【0204】
そして、遊技盤706のアウト口726から取り込まれたアウト球は、遊技盤706の裏面に刻設形成されるアウト球排出通路(図示しない)に導かれ、さらに前記遊技盤収納枠の下部の板状部分に形成されるアウト球連通口を経由して上記したアウト球通路777に導かれた後、連通口782並びに前記合流排出通路787を通ってパチンコ機502の外部に導かれる。つまり、上記した合流排出通路787には、球抜き通路746からの球抜き球、アウト球通路777からのアウト球、入賞球誘導通路776からの入賞球がすべて合流されてパチンコ機502の外部に誘導され、該合流排出通路787からパチンコ機502の外部へ排出される。
【0205】
この合流排出通路787の向かって左側位置には、内部に複数の電圧の異なる電源を生成する電源ユニット基板を収容する電源ユニットボックス772が設けられている。電源ユニット基板は、電源線が接続される電源コネクタが実装されている。電源コネクタに接続される電源線は、機構板736の裏面側に形成される配線処理溝(図示しない)に沿って機構板736の下部まで引き通され、機構板736の主体に設けられる各開口から該主体の表側に引き出されて電源コネクタに接続される。電源線によって供給される電圧はAC24Vの電圧であり、電源ユニット基板(電源生成基板)で生成される複数の電圧は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5Vの4種類である。(但し、他の基板に対してAC24Vも供給する。)
【0206】
また、電源ユニット基板は、遊技制御基板731及び賞球制御基板737の各CPUに駆動電源が供給されていない間、各基板に設けられているRAMの記憶内容をバックアップ(保持)するために各基板にバックアップ電源を供給するようになっている。なお、電源ユニット基板(電源生成基板)から電源断信号が出力されることによって遊技制御基板731及び賞球制御基板737は、バックアップをするための処理を行うようになっている。
【0207】
上記した電源ユニットボックス772の背面側には、遊技動作を制御する遊技制御基板731を収容する遊技制御基板ボックス732が着脱自在に取り付けられるようになっている。その取付は、機構板736の開口窓740の下辺よりやや上部にブリッジ状に掛け渡される横架突出板784に取り付けられるものである。横架突出板784は、遊技制御基板ボックス732を取り付けたときに、遊技制御基板ボックス732の裏面が前記電源ユニットボックス772と前記遊技盤706の裏面側に取り付けられるランプ制御基板735及び音声制御基板770を収容する制御基板ボックスに当接しないように重畳的に設けられる高さに設定されており、前記したL字状突出板の高さとほぼ同じ高さとなっている。
【0208】
ここで、本実施例2のパチンコ機502の遊技制御基板731における回路構成の一例を図30に示すと、該遊技制御基板731は、プログラムに従ってパチンコ機502を制御する基本回路753と、入賞球検出スイッチ769f、V球検出スイッチ769g、ゲートスイッチ712a〜c、始動入賞口スイッチ717、Vカウントスイッチ722、カウントスイッチ723、入賞球検出スイッチ799a〜c、満タンスイッチ713(余剰玉受皿704の満タンを検出する満タンスイッチ713)、球切れスイッチ733、賞球用カウントスイッチ748a、貸出球カウントスイッチ748bからの信号を基本回路753に与えるスイッチ回路758と、可動片715を開閉するソレノイド716および開閉板720を開閉するソレノイド721、可動片769aを開閉するソレノイド769b並びに回転体769cを回転駆動する回転体駆動モータ769eを基本回路753からの指令に従って駆動するモータ・ソレノイド回路759と、始動入賞記憶表示器718の点灯および点滅を行うとともに、表示器710と装飾ランプ725とを駆動するランプ・LED回路760とを含む。
【0209】
また、遊技制御基板731は、基本回路753から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装置708の可変表示に利用された始動入賞球の個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等を外部の管理コンピュータ等に対して出力する第1情報出力回路764を含む。
【0210】
基本回路753は、ROM754、RAM755、CPU756、I/Oポート757、および、クロック発生部750を含む。ROM754は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の情報(データ)を記憶するためのものである。RAM755は、ワークメモリとして使用されるためのものである。CPU756は、ゲーム制御用のプログラム等の各種の制御用プログラムに従って遊技制御動作等の制御動作を行う。I/Oポート757は、データおよび信号等の各種情報の入出力用に設けられた複数のポートを有する。クロック発生部750は、基本回路753が動作する場合の基準タイミングとなる動作クロックをCPU756等の基本回路753内の各部に与えるものである。
【0211】
さらに、遊技制御基板731には、電源投入時に基本回路753をリセットするための初期リセット回路766と、電源投入後に基本回路753を定期的にリセットするための定期リセット回路765と、基本回路753から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート757のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路767とが設けられている。
【0212】
基本回路753は、電源投入時において、初期リセット回路766により初期リセットされる。また、電源投入後、基本回路753は、定期リセット回路765により定期的(例えば、2ms毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0213】
打玉を発射する打球発射装置600並びに該打球発射装置600に打玉を供給する揚送ユニット900は、発射揚送制御基板791上の回路により、前記打球発射装置600の発射に連動して、前記揚送ユニット900が間歇的にパチンコ球を揚送して打球発射装置600に揚送球を供給するように制御される。
【0214】
この際、前記操作ノブ705により連続した発射操作が為されている場合には、前記揚送ユニット900の駆動モータ910は、連続するパチンコ球の揚送において、回転速度を変化させることなく、ほぼ同一の回転速度にて、球供給スプロケット913から間歇的に供給されるパチンコ球を揚送するようになっており、このようにすることは、連続するパチンコ球の揚送において、駆動モータ910の回転速度を変化させて打球発射装置600へのパチンコ球の供給同期を計る場合に比較して、加減速に伴う駆動モータ910の損耗を低減できるとともに、揚送球が球通路部904内にて踊ることによる不都合や該揚送球が踊ることによる騒音の発生を解消できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転速度を変化させて打球発射装置600への供給同期を計るようにしても良い。
【0215】
そして、発射装置600による発射球の発射勢いは、前記操作ノブ705の操作量に従って発射装置600内部に設けられている発射強度調整用モータ612の動作が制御され、前記発射用スプリング604の付勢力が調節されることで、操作ノブ705の操作量に従って調整される。すなわち、発射揚送制御基板791上の回路によって、操作ノブ705の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0216】
また、遊技制御基板731から表示制御基板780には、可変表示装置708の可変表示部709の表示制御に関する指令情報として、表示制御コマンドデータと、ストローブ信号としての割込信号(以下、表示制御信号INTともいう)とが伝送される。表示制御基板780側では、表示制御コマンドデータCDの指令内容にしたがって、可変表示部709の表示制御を行う。
【0217】
遊技制御基板731からランプ制御基板735には、ランプ制御基板735により制御が行われる遊技効果LED728a、賞球ランプ751、玉切れランプ752、および、遊技効果ランプ728b、228cの制御に関する指令情報としてのランプ制御信号等の情報が伝送される。
【0218】
遊技制御基板731から音声制御基板770には、音声制御基板770によりスピーカ727から出力される効果音等の音声の制御に関する指令情報としての音声制御用コマンドデータ等の情報が伝送される。この音声制御用コマンドデータに応じて、音声制御基板770内に設けられた音声制御用のマイクロコンピュータは、スピーカ727からの効果音の発生等の音声制御を行う。
【0219】
また、基本回路753は、入賞球検出スイッチ799a〜c検出信号と始動入賞口スイッチ717の検出信号、Vカウントスイッチ722の検出信号、カウントスイッチ723の検出信号に基づいて、所定個数の賞球を払出すための賞球信号を賞球制御基板737に出力する。賞球制御基板737では、その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置797を制御して所定個数の賞球を払出すための制御を行う。
【0220】
具体的には、可変入賞球装置719の大入賞口に入賞した入賞球については1個の入賞球がカウントSWに検出されることで例えば15個の賞球が払出され、始動入賞口714に入賞した入賞球については1個の入賞球が始動入賞口SWに検出されることでたとえば5個の賞球が払出され、その他の入賞口724a〜cのいずれかに入賞した入賞球については入賞球1個が各入賞口に対応して設けられた入賞球検出スイッチ799a〜cのいずれかに検出されることでたとえば5個の賞球が払出されるように制御される。
【0221】
このような2種類の個数の賞球を払出制御するべく、遊技制御基板731は次のように制御動作を行う。入賞球検出スイッチ769f、V球検出スイッチ769g、始動入賞口スイッチ717、Vカウントスイッチ722またはカウントスイッチ723からの検出信号が入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞球検出スイッチ799a〜cのいずれかの検出信号が入力されれば、その入力以前に始動入賞口スイッチ717からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用データを参照することによって判断し、あった場合には遊技制御基板731は賞球制御基板737に対し「5」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。また、カウントスイッチ723またはVカウントスイッチ722からの検出信号があった場合には、「15」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ799a〜cのいずれかからの検出信号があった場合において、それ以前に始動入賞口スイッチ717、カウントスイッチ723またはVカウントスイッチ722からのいずれかからも検出信号が入力されていなかった場合には、遊技制御基板731は「5」の賞球個数の賞球指令信号を賞球制御基板737に出力する。賞球制御基板737においては、賞球指令信号に基づいて、玉払出装置797から賞球を払出させる制御が払出制御用マイクロコンピュータにより実行される。
【0222】
また、満タンスイッチ713からの検出信号が満タン状態を示している場合には、その状況に応じて、賞球禁止指令信号を賞球制御基板737へ送り、玉払出装置797による賞球の払出を停止させる。
【0223】
また、賞球制御基板737上には、第2情報出力回路部768が設けられており、これら賞球制御基板737において制御される賞球の払い出し数の情報等を外部出力できるようになっている。
【0224】
また、賞球制御基板737は、前記カードユニット503のカードユニット制御基板(図示略)に設けられたI/Oポート819に接続ケーブル762並びに接続コネクタ763(図25、図31参照)を介して接続されており、後述の貸出完了信号(EXS)やパチンコ機レディー信号(PRDY)が前記カードユニット503に設けられた後述のマイクロプロセッシングユニット(MPU)821に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット503のMPU821より出力される後述のカードユニットレディー信号(BRDY)や貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0225】
また、前記操作基板518は、図25並びに図31に示すように、前記カードユニット503のI/Oポート819に接続ケーブル762並びに前記接続コネクタ763を介して接続されており、前記貸出ボタン516が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタン515が操作されて遊技者による後述のカード挿入口814に挿入されたプリペイドカードの返却操作がなされた場合に出力される返却入力信号が前記カードユニット503のMPU821に出力されるようになっているとともに、該MPU821からは、前記度数表示部517の表示制御を行う度数信号が入力されるようになっており、これら度数表示部517の表示制御が前記カードユニット503のMPU821からの出力信号によって実施されるようになっている。
【0226】
次いで、本実施例2に用いたカードユニット503について図24並びに図31に基づき説明すると、該カードユニット503の前面には、図24に示すように、点灯によりカードユニット503の動作を報知する動作ランプ801と、プリペイドカードが使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器802と、当該カードユニット503がいずれの側のパチンコ機502に対応しているか否かを表示するための連結台方向表示器803と、プリペイドカードを挿入可能とされたカード挿入口814と、が設けられている。
【0227】
このカードユニット503の構成を説明すると、図31に示すように、前記動作ランプ801や、使用可能表示器802や、連結台方向表示器803に加えて、前記カード挿入口814に連設され、挿入されるプリペイドカードに記録されている後述の識別情報(ID)や遊技用価値である度数の読み出し並びに遊技により更新された新たな度数の書き込み等を行うカードリーダライタ817と、前記挿入されたプリペイドカードから読み出しおよび書き込まれる度数等を記憶するとともに、後述するMPU821が実行する制御内容等が記述された制御プログラム等を記憶する記憶部818と、前記接続ケーブル762が接続され、前記パチンコ機502の賞球制御基板737や操作基板518との各種信号の入出力が行われるI/Oポート819と、通信ケーブルを介して図示しない管理コンピュータとのデータ通信を行うための通信部825と、これら各部並びに前記操作基板518に実装された度数表示部517の表示制御や入力検出等を行うMPU821と、を具備しており、これら各部は図31に示すように接続されている。
【0228】
また、これら各カードユニット503は、前述のように、図示しない管理コンピュータに接続されており、前記プリペイドカードが挿入された場合や、該挿入されているプリペイドカードから読み出され記憶部818に記憶されている度数に変更が加えられた場合や、該挿入されているプリペイドカードの返却処理並びに回収処理等が行われた場合に、該プリペイドカードに記録された後述の識別情報(ID)や度数データ、変更された新たな度数データ等が前記管理コンピュータに出力されるようになっている。
【0229】
前記カード挿入口812に挿入されるプリペイドカードには、個々のプリペイドカードを識別可能な識別情報(ID)が付与、記録されているとともに、前記管理コンピュータにおいてこれらプリペイドカードのIDと、該当するプリペイドカードが該当する度数とが対応付けて登録されており、前記プリペイドカードに記録された識別情報(ID)に基づいて、該プリペイドカードにより使用可能な度数が、前記管理コンピュータにて特定され、該カードユニット503に通知されて前記記憶部818に記憶されることで、該記憶された度数に基づき前記パチンコ機502の遊技に使用されるパチンコ玉の貸出を行う貸出処理が実施可能とされている。
【0230】
この貸出処理の制御状況を図32に基づいて説明すると、まず前記パチンコ機502の賞球制御基板737は、該パチンコ機502の球タンク738(図25参照)に玉が供給されてパチンコ玉の払出が可能な状態となるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLOWとしてカードユニット503のMPU821に出力する(S1)。
【0231】
このようにPRDYがLOWとされている状態において前記貸出ボタン516が操作されると、カードユニット503のMPU821は、前記BRDYをLOWとして前記賞球制御基板737に出力し(S2)、この状態において、更に前記BRQをLOWとして前記賞球制御基板737に出力する(S3)。
【0232】
次いで、前記賞球制御基板737は、前記MPU821より出力されているBRDYを検出している状態においてBRQを検出すると、前記EXSをLOWとしてMPU821に出力する(S4)。
【0233】
該EXSのLOWを検出したMPU821は、前記BRQの出力をHIGHとし、該BRQのHIGHを検出した賞球制御基板737は、玉払出装置797に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当する玉数(本実施例2では25玉)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSの出力をHIGHとする(S5)。
【0234】
該EXSのHIGHを検出したMPU821は、前記カードユニット503のカード挿入部314に挿入されているプリペイドカードより読み出されて記憶部818に記憶されている度数から1度を減算するとともに、前記度数表示部517に表示されている度数から1度を減算して表示更新する(S6)。
【0235】
MPU821は、これら(S3)〜(S6)の制御を、1回の貸出ボタン516の操作に基づいて貸し出される度数分繰返し実施し(図32中においては5度分)、これら制御が終了した後、BRDYをHIGHとして、貸出処理を完了する(S7)。
【0236】
このようにカードユニット503のMPU821からBRQが出力される回数に基づき、前記賞球制御基板737は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機502における遊技を実施できるようになっている。
【0237】
以上説明したように、本実施例2の弾球遊技機であるパチンコ機502においては、パチンコ機502の下方位置に設けられ、遊技に使用するためのパチンコ球を貯留するための打球供給皿703と、該打球供給皿703に貯留されているパチンコ球を揚送するための揚送ユニット900と、パチンコ機502の上部側方位置に設けられ、前記揚送ユニット900にて揚送されたパチンコ球を、遊技盤706の盤面上に形成された遊技領域707内に打ち出すための発射装置600と、を備え、前記揚送ユニット900が、巡回移動する無端状の揚送ベルト903を有し、該無端状の揚送ベルト903の巡回移動に伴って前記パチンコ球を摺接することにより揚送を行うベルトを用いた揚送ユニット900を備えることで、パチンコ球を後続のパチンコ球に押上げられることなく単独状態にて揚送することができることから、揚送ユニット900内部に滞留するパチンコ球を、現行のパチンコ機と同様に最小限とすることができ、揚送ユニット900内部に滞留するパチンコ球を返却するための機構を設ける必要がなく、機構の複雑化によるコスト上昇を抑えることができる。
【0238】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、弾球遊技機(パチンコ機502)の下方位置に設けられ、遊技に使用するための遊技球(パチンコ球)を貯留するための打球供給皿703と、該打球供給皿703に貯留されている遊技球(パチンコ球)を揚送するための揚送手段(揚送ユニット900)と、弾球遊技機(パチンコ機502)の上部側方位置に設けられ、前記揚送手段(揚送ユニット900)にて揚送された遊技球(パチンコ球)を、遊技盤706の盤面上に形成された遊技領域707内に打ち出すための発射装置600と、を備え、前記揚送手段(揚送ユニット900)が、巡回移動する無端状のベルト(揚送ベルト903)を有し、該無端状のベルト(揚送ベルト903)の巡回移動に伴って前記遊技球(パチンコ球)を摺接することにより揚送を行うベルト揚送装置(揚送ユニット900)であり、前記打球供給皿から供給される遊技球を収容可能な凹部を外周に有し、前記ベルトの巡回移動と連動して水平回転することで、前記ベルトが、遊技球の大きさよりも長い距離であって、揚送される遊技球の間隔となる所定距離を移動する毎に該凹部に収容された遊技球を前記揚送手段への流入口を介して該揚送手段に1球づつ供給する円盤状のスプロケットを備え、該スプロケットが、前記流入口と前記凹部とが、所定回転位置において1本状の通路を形成するように設けられるとともに、前記発射装置における1つの遊技球の発射の都度毎に、前記凹部に収容された1つの遊技球を該所定回転位置において前記流入口に供給し、前記発射装置は、遊技球を前記遊技領域に向けて弾球する発射アームと、該発射アームの一方端と摺接して、発射アームを遊技球の弾球のための所定の揺動動作させる発射用カムと、前記揚送手段から所定の供給位置に供給された遊技球を、該供給位置の上方となる前記発射アームが弾球する弾球位置まですくい上げて誘導して待機させる球リフトアームと、該球リフトアームの一方端と摺接して、該球リフトアームを前記誘導のための所定の揺動動作させるリフト用カムと、前記発射用カム並びにリフト用カムを回転駆動する駆動モータと、前記供給位置に連なり、前記発射アーム並びに球リフトアームの揺動円弧に外接するように傾斜配置され、前記発射アームにより弾球された遊技球を前記遊技領域に案内するための発射レールと、該発射レールの傾斜下方位置に設けられ、発射勢いが弱いために前記遊技領域に到達しなかったファール球が流下するファール球流路に連通する流入口と、前記球リフトアームと摺接することにより該球リフトアームの揺動に伴って、前記発射レール上を流下するファール球を前記流入口に流入させるように、該流入口を開閉するファール球通路弁と、を有する。
【0239】
本発明の請求項2は、弾球遊技機(パチンコ機2)の下方位置に設けられ、遊技に使用するための遊技球(パチンコ球)を貯留するための打球供給皿203と、該打球供給皿203に貯留されている遊技球(パチンコ球)を揚送するための揚送手段(揚送ユニット400)と、弾球遊技機(パチンコ機2)の上部側方位置に設けられ、前記揚送手段(揚送ユニット400)にて揚送された遊技球(パチンコ球)を、遊技盤206の盤面上に形成された遊技領域207内に打ち出すための発射装置100と、を備え、前記揚送手段(揚送ユニット400)が、その外周に前記遊技球(パチンコ球)と当接する螺旋状の突出部を有するスクリュー(揚送スクリュー403)と、前記螺旋状の突出部と当接している遊技球(パチンコ球)の前記スクリュー(揚送スクリュー403)の回転方向への移動を規制し、前記螺旋状の突出部の側面に沿って形成された直線状の規制部(球通路部404)とを有し、前記スクリュー(揚送スクリュー403)の回転に伴って前記遊技球の揚送を行うスクリュー揚送装置(揚送ユニット400)であり、前記打球供給皿から供給される遊技球を収容可能な凹部を外周に有し、前記スクリュー部材の回転と連動して水平回転することで、前記スクリューが複数回転する毎に該凹部に収容された遊技球を前記揚送手段に1球づつ供給する円盤状のスプロケットとを備え、該スプロケットが、前記規制部と前記凹部とが、所定回転位置において1本状の通路を形成するように設けられるとともに、前記発射装置における1つの遊技球の発射の都度毎に、前記凹部に収容された1つの遊技球を該所定回転位置において前記螺旋状の突出部の上面と当接するように供給し、前記発射装置は、遊技球を前記遊技領域に向けて弾球する発射アームと、該発射アームの一方端と摺接して、発射アームを遊技球の弾球のための所定の揺動動作させる発射用カムと、前記揚送手段から所定の供給位置に供給された遊技球を、該供給位置の上方となる前記発射アームが弾球する弾球位置まですくい上げて誘導して待機させる球リフトアームと、該球リフトアームの一方端と摺接して、該球リフトアームを前記誘導のための所定の揺動動作させるリフト用カムと、前記発射用カム並びにリフト用カムを回転駆動する駆動モータと、前記供給位置に連なり、前記発射アーム並びに球リフトアームの揺動円弧に外接するように傾斜配置され、前記発射アームにより弾球された遊技球を前記遊技領域に案内するための発射レールと、該発射レールの傾斜下方位置に設けられ、発射勢いが弱いために前記遊技領域に到達しなかったファール球が流下するファール球流路に連通する流入口と、前記球リフトアームと摺接することにより該球リフトアームの揺動に伴って、前記発射レール上を流下するファール球を前記流入口に流入させるように、該流入口を開閉するファール球通路弁と、を有する。
【0241】
本発明の請求項は、前記揚送手段(揚送ユニット400、900)と、前記スプロケット(球供給スプロケット413、913)の動力が同一の動力源(駆動モータ410、910)から供給されている。
【0242】
本発明の請求項は、前記スプロケット(球供給スプロケット413、913)に供給される遊技球(パチンコ球)の球圧を緩和するための緩圧部(クランク流路416、916)を備える。
【0243】
本発明の請求項は、前記揚送手段(揚送ユニット400、900)を、前記遊技盤207、707の前面を覆うように開閉自在に設けられているガラス扉枠202、702の内方に備える。
【0244】
本発明の請求項は、前記揚送手段(揚送ユニット400、900)における遊技球の揚送路が、透明部材により形成されている。
【0245】
本発明の請求項は、前記揚送手段(揚送ユニット400、900)における遊技球の揚送路が、該揚送路内部を開放するための開放機構(開閉部425、925)を備える。
【0246】
以上、本発明の実施形態を図面により前記各実施例にて説明してきたが、本発明はこれら各実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0247】
例えば、前記各実施例においては、揚送手段として揚送スクリュー403、揚送ベルト903を用いてパチンコ球を単独揚送するようにしているが、本発明はこれら揚送スクリュー403や揚送ベルト903による揚送ユニット400、900に限定されるものではなく、これら揚送手段としては、パチンコ球を単独揚送可能なもの、例えばパチンコ球を単体にて揚送可能なリニア揚送装置のように、着磁位置を順次移動させることでパチンコ球を揚送するものや、パチンコ球を収容する収容バケットを回動ベルト等に設けたリフト揚送装置等の揚送装置を使用しても良い。
【0248】
また、前記各実施例では、阻止片となるスライド板430、930の可動方向が、打球貯留部である前記打球供給皿203、703の離脱方向とほぼ同一方向としており、このようにすることは、スライド板430、930を可動させるための機構を簡素化でき、これらストッパー部429、929を設けることによるコスト上昇をより低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図23、46に示すように、連結流路415’、915’の側方に誘導傾斜樋283’、783’が連結する構成とし、該連結部にスライド板430’、930’の可動方向が係合突出部435、935との係合により打球供給皿203、703の離脱方向とほぼ直交する方向となるようにしても良い。
【0249】
また、前記各実施例では、前記打球供給皿203、703の離脱によって阻止片である前記スライド板430がパチンコ球の溢流を阻止する位置へ移動するようにバネ部材である前記付勢バネ432、932が付勢するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらバネ部材が前記スライド板430、930をパチンコ球の溢流を阻止しない位置へ移動するように付勢し、打球供給皿203、703の離脱によって阻止片である前記スライド板430、930をバネ部材の付勢に抗してパチンコ球の溢流を阻止する位置へ移動するようにしても良い。
【0250】
また、前記各実施例では、前記球供給スプロケット413、913に供給されるパチンコ球の球圧を緩和するためにクランク流路416、916や連結流路415、915を設けており、このようにすることは、これら球供給スプロケット413、913に供給される球圧が高いことに伴うパチンコ球の供給不具合の発生を回避することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらクランク流路416、916や連結流路415、915を有しない構成としても良い。
【0251】
また、前記各実施例では、揚送路内に存在するパチンコ球を2つとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、十分な揚送速度が得られる場合は、これら揚送路内に存在するパチンコ球を1つ或いは0とするようにしても良い。
【0252】
また、前記実施例2では、球供給スプロケット913には球収容部914が1箇所設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、球収容部914を複数設けるようにして、その分球供給スプロケット913の回転速度を下げるようにしても良い。
【0253】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、前記揚送手段を前記ベルト揚送装置とすることで、遊技球を後続の遊技球に押上げられることなく単独状態にて揚送することができることから、揚送手段内部に滞留する遊技球を、現行の弾球遊技機と同様に最小限とすることができ、揚送手段内部に滞留する遊技球を返却するための機構を設ける必要がなく、機構の複雑化によるコスト上昇を抑えることができる。また、揚送手段に対して確実に遊技球の供給が実施されるようになり、所定時間内の発射球数が減少することによる遊技場側の売上減少を回避できる。
【0254】
(b)請求項2の発明によれば、前記揚送手段を前記スクリュー揚送装置とすることで、遊技球を後続の遊技球に押上げられることなく単独状態にて揚送することができることから、揚送手段内部に滞留する遊技球を、現行の弾球遊技機と同様に最小限とすることができ、揚送手段内部に滞留する遊技球を返却するための機構を設ける必要がなく、機構の複雑化によるコスト上昇を抑えることができる。また、揚送手段に対して確実に遊技球の供給が実施されるようになり、所定時間内の発射球数が減少することによる遊技場側の売上減少を回避できる。
【0256】
)請求項の発明によれば、動力源の数が低減することでコストを低減できるとともに、これら前記揚送手段とスプロケットの同期制御を容易且つ確実に実施できる。
【0257】
)請求項の発明によれば、前記緩圧部にて前記スプロケットに印加する球圧が緩和されるようになり、これら球圧が高いことに伴う遊技球の前記スプロケットへの供給不具合の発生を回避することができる。
【0258】
)請求項の発明によれば、遊技盤の裏面側に配置形成される流路部材等の制約を受けることなく揚送手段を設置できるとともに、揚送手段の不具合への対応やメンテナンスを、前記ガラス扉枠を開放することで迅速かつ簡便に実施できる。
【0259】
)請求項の発明によれば、揚送路内の状況を目視にて容易に確認できる。
【0260】
)請求項の発明によれば、揚送路内部の清掃や異物の除去等の作業性を著しく向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例1の弾球遊技機並びにカードユニットを示す正面図である。
【図2】本発明における実施例1の弾球遊技機並びにカードユニットを示す背面図である。
【図3】本発明における実施例1の弾球遊技機におけるガラス扉枠の開放状態を示す図である。
【図4】本発明の実施例1における弾球遊技機の前面下部部分の構成を示す拡大図である。
【図5】本発明における実施例1の弾球遊技機における機構板によるパチンコ球流路を示す図である。
【図6】本発明における実施例1の弾球遊技機における機構板を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例1における弾球遊技機の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例1における弾球遊技機とカードユニットとの接続状況並びに該カードユニットの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施例1における弾球遊技機の賞球制御基板とカードユニットとから出力される各信号の出力状況を示す図である。
【図10】本発明の実施例1の弾球遊技機に用いた払出装置を示す図である。
【図11】(a)、(b)は、本発明の実施例1の弾球遊技機における払出状況の説明図である。
【図12】(a)は、本発明の実施例1に用いた揚送装置並びに発射装置を示す側断面詳細図である。
(b)は、本発明の実施例1に用いた揚送装置のb−b断面を示す図である。
【図13】本発明の実施例1に用いた揚送装置の下端部分を示す透視斜視図である。
【図14】(a)〜(d)は、本発明の実施例1の揚送装置へのパチンコ球の供給状況の説明図である。
【図15】(a)〜(c)は、本発明の実施例1に用いた発射装置における発射状況を示す図である。
【図16】(a)〜(c)は、本発明の実施例1に用いた発射装置におけるファール球の取込状況を示す図である。
【図17】本発明の実施例1の弾球遊技機における通常時の遊技球の流れを示す図である。
【図18】本発明の実施例1の弾球遊技機におけるファール球の流れを示す図である。
【図19】本発明の実施例1の弾球遊技機における待機球返却時の遊技球の流れを示す図である。
【図20】本発明の実施例1の弾球遊技機における待機球返却部の周囲の構成を示す拡大透視図である。
【図21】(a)は、本発明の実施例1における待機球返却部の返却操作時の状況を示す上面図である。
(b)は、本発明の実施例1における待機球返却部の通常時の状況を示す上面図である。
【図22】(a)は、本発明の実施例1におけるガラス扉枠202の解放時のストッパー部の状態を示す図である。
(b)は、本発明の実施例1におけるガラス扉枠202の開閉時のストッパー部の状態を示す図である。
【図23】(a)は、本発明の実施例1におけるその他の形態のストッパー部の離脱時状態を示す図である。
(b)は、本発明の実施例1におけるその他の形態のストッパー部の装着時状態を示す図である。
【図24】本発明における実施例2の弾球遊技機並びにカードユニットを示す正面図である。
【図25】本発明における実施例2の弾球遊技機並びにカードユニットを示す背面図である。
【図26】本発明における実施例2の弾球遊技機におけるガラス扉枠の開放状態を示す図である。
【図27】本発明の実施例2における弾球遊技機の前面下部部分の構成を示す拡大図である。
【図28】本発明における実施例2の弾球遊技機における機構板によるパチンコ球流路を示す図である。
【図29】本発明における実施例2の弾球遊技機における機構板を示す斜視図である。
【図30】本発明の実施例2における弾球遊技機の構成を示すブロック図である。
【図31】本発明の実施例2における弾球遊技機とカードユニットとの接続状況並びに該カードユニットの構成を示すブロック図である。
【図32】本発明の実施例2における弾球遊技機の賞球制御基板とカードユニットとから出力される各信号の出力状況を示す図である。
【図33】本発明の実施例2の弾球遊技機に用いた払出装置を示す図である。
【図34】(a)、(b)は、本発明の実施例2の弾球遊技機における払出状況の説明図である。
【図35】(a)は、本発明の実施例2に用いた揚送装置並びに発射装置を示す側断面詳細図である。
(b)は、本発明の実施例2に用いた揚送装置のb−b断面を示す図である。
【図36】本発明の実施例2に用いた揚送装置の下端部分を示す透視斜視図である。
【図37】(a)〜(d)は、本発明の実施例2の揚送装置へのパチンコ球の供給状況の説明図である。
【図38】(a)〜(c)は、本発明の実施例2に用いた発射装置における発射状況を示す図である。
【図39】(a)〜(c)は、本発明の実施例2に用いた発射装置におけるファール球の取込状況を示す図である。
【図40】本発明の実施例2の弾球遊技機における通常時の遊技球の流れを示す図である。
【図41】本発明の実施例2の弾球遊技機におけるファール球の流れを示す図である。
【図42】本発明の実施例2の弾球遊技機における待機球返却時の遊技球の流れを示す図である。
【図43】本発明の実施例2の弾球遊技機における待機球返却部の周囲の構成を示す拡大透視図である。
【図44】(a)は、本発明の実施例2における待機球返却部の返却操作時の状況を示す上面図である。
(b)は、本発明の実施例2における待機球返却部の通常時の状況を示す上面図である。
【図45】(a)は、本発明の実施例2におけるガラス扉枠202の解放時のストッパー部の状態を示す図である。
(b)は、本発明の実施例2におけるガラス扉枠202の開閉時のストッパー部の状態を示す図である。
【図46】(a)は、本発明の実施例2におけるその他の形態のストッパー部の離脱時状態を示す図である。
(b)は、本発明の実施例2におけるその他の形態のストッパー部の装着時状態を示す図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機)
3 カードユニット
14 操作部
15 返却ボタン
16 貸出ボタン
17 度数表示部
18 操作基板
51 払出モータ
52 振分ソレノイド
56 スプロケット
57 流路切替弁
100 発射装置
100’ 発射装置
101’ カム軸
101a リフト用カム
101b 発射用カム
102 球リフトアーム
103 発射アーム
104 発射用スプリング
105 スライド片
106 リフト用スプリング
107 ファール球通路弁
108 発射レール
109 発射路
110 外装ケース
111 カム駆動モータ
112 発射強度調整用モータ
113 揺動軸
201 遊技機枠
202 ガラス扉枠
203 打球供給皿(上皿)
203’ 上皿ハウジング
204 余剰玉受皿(下皿)
204’ 下皿ハウジング
205 打球操作ハンドル(操作ノブ)
206 遊技盤
207 遊技領域
208 可変表示装置
209 可変表示部
210 表示器
211a 通過ゲート
211b 通過ゲート
211c 通過ゲート
212a ゲートスイッチ
212b ゲートスイッチ
212c ゲートスイッチ
213 満タンスイッチ
214 始動入賞口
215 可動片
216 ソレノイド
217 始動ロスイッチ
218 始動入賞記憶表示器
219 可変入賞球装置
220 開閉板
221 ソレノイド
222 Vカウントスイッチ
223 カウントスイッチ
224a 入賞口
224b 入賞口
224c 入賞口
225 装飾ランプ
226 アウト口
227 スピーカ
228a 遊技効果LED
228b 遊技効果ランプ
228c 遊技効果ランプ
229 可変表示制御ユニット
230 誘導傾斜樋流入口
231 遊技制御基板
232 遊技制御基板ボックス
233 球切れスイッチ
234 下皿開口レバー
235 ランプ制御基板
236 機構板
237 賞球制御基板
238 球タンク
239 誘導樋
240 開口窓
241 シリンダ錠
242 待機球返却樋
243 カーブ樋
244 球供給樋
245 球供給通路
246 球抜き通路
247 球抜き弁
248a 賞球用カウントスイッチ
248b 貸出球カウントスイッチ
249 玉ならし部材
250 クロック発生部
251 賞球ランプ
252 玉切れランプ
253 基本回路
254 ROM(リードオンメモリー)
255 RAM(ランダムアクセスメモリー)
256 CPU(セントラルプロセッシングユニット)
257 I/Oポート
258 スイッチ回路
259 ソレノイド回路
260 ランプ・LED回路
262 接続ケーブル
263 接続コネクタ
264 第1情報出力回路
265 定期リセット回路
266 初期リセット回路
267 アドレスデコード回路
268 第2情報出力部
269 役物装置
269a 可動片
269b ソレノイド
269c 回転体
269d V入賞口
269e 回転体駆動モータ
269f 入賞球検出スイッチ
269g V球検出スイッチ
270 音声制御基板
271 余剰球通路
272 電源ユニットボックス
273 賞球通路
274 上皿連通口
276 入賞球誘導通路
277 アウト球通路
278 入賞球落下入口
279 連通口
280 表示制御基板
281 凹部
282 連通口
283 誘導傾斜樋
283’ 誘導傾斜樋
284 横架突出板
286 合流通路
287 合流排出通路
288 ファール球流入口
289 ボックス樋
290 枠用スイッチ中継基板
291 発射揚送制御基板
292 ランプモジュール
294 流入口
295 ファール球流路
296 返却操作ボタン
297 玉払出装置
298 連通口
299a 入賞球検出スイッチ
299b 入賞球検出スイッチ
299c 入賞球検出スイッチ
301 動作ランプ
302 使用可能表示器
303 連結台方向表示器
314 カード挿入口
317 カードリーダライタ
318 記憶部
319 I/Oポート
321 マイクロプロセッシングユニット(MPU)
325 通信部
400 揚送ユニット
401 下部ユニット
401’ ベース板
402 揚送路ケース
403 揚送スクリュー
403a 外周部
404 球通路部
405 スクリュー収容部
410 駆動モータ
410’ 接続コネクタ
411 駆動ギア
412 受動ギア
413 球供給スプロケット
414 球収容部
415 連結流路
415’ 連結流路
416 クランク流路
417 球供給口
420 待機球返却部
421 開口
422 スプリング
423 スライド板
424 連結棒
425 開閉部
429 ストッパー部
430 スライド板
430’ スライド板
431 係合部
432 付勢バネ
433 連通口
435 係合突出部
502 パチンコ機(弾球遊技機)
503 カードユニット
514 操作部
515 返却ボタン
516 貸出ボタン
517 度数表示部
518 操作基板
551 払出モータ
552 振分ソレノイド
556 スプロケット
557 流路切替弁
600 発射装置
600’ 発射装置
601’ カム軸
601a リフト用カム
601b 発射用カム
602 球リフトアーム
603 発射アーム
604 発射用スプリング
605 スライド片
606 リフト用スプリング
607 ファール球通路弁
608 発射レール
609 発射路
610 外装ケース
611 カム駆動モータ
612 発射強度調整用モータ
613 揺動軸
701 遊技機枠
702 ガラス扉枠
703 打球供給皿(上皿)
703’ 上皿ハウジング
704 余剰玉受皿(下皿)
704’ 下皿ハウジング
705 打球操作ハンドル(操作ノブ)
706 遊技盤
707 遊技領域
708 可変表示装置
709 可変表示部
710 表示器
711a 通過ゲート
711b 通過ゲート
711c 通過ゲート
712a ゲートスイッチ
712b ゲートスイッチ
712c ゲートスイッチ
713 満タンスイッチ
714 始動入賞口
715 可動片
716 ソレノイド
717 始動ロスイッチ
718 始動入賞記憶表示器
719 可変入賞球装置
720 開閉板
721 ソレノイド
722 Vカウントスイッチ
723 カウントスイッチ
724a 入賞口
724b 入賞口
724c 入賞口
725 装飾ランプ
726 アウト口
727 スピーカ
728a 遊技効果LED
728b 遊技効果ランプ
728c 遊技効果ランプ
729 可変表示制御ユニット
730 誘導傾斜樋流入口
731 遊技制御基板
732 遊技制御基板ボックス
733 球切れスイッチ
734 下皿開口レバー
735 ランプ制御基板
736 機構板
737 賞球制御基板
738 球タンク
739 誘導樋
740 開口窓
741 シリンダ錠
742 待機球返却樋
743 カーブ樋
744 球供給樋
745 球供給通路
746 球抜き通路
747 球抜き弁
748a 賞球用カウントスイッチ
748b 貸出球カウントスイッチ
749 玉ならし部材
750 クロック発生部
751 賞球ランプ
752 玉切れランプ
753 基本回路
754 ROM(リードオンメモリー)
755 RAM(ランダムアクセスメモリー)
756 CPU(セントラルプロセッシングユニット)
757 I/Oポート
758 スイッチ回路
759 ソレノイド回路
760 ランプ・LED回路
762 接続ケーブル
763 接続コネクタ
764 第1情報出力回路
765 定期リセット回路
766 初期リセット回路
767 アドレスデコード回路
768 第2情報出力部
769 役物装置
769a 可動片
769b ソレノイド
769c 回転体
769d V入賞口
769e 回転体駆動モータ
769f 入賞球検出スイッチ
769g V球検出スイッチ
770 音声制御基板
771 余剰球通路
772 電源ユニットボックス
773 賞球通路
774 上皿連通口
776 入賞球誘導通路
777 アウト球通路
778 入賞球落下入口
779 連通口
780 表示制御基板
781 凹部
782 連通口
783 誘導傾斜樋
783’ 誘導傾斜樋
784 横架突出板
786 合流通路
787 合流排出通路
788 ファール球流入口
789 ボックス樋
790 枠用スイッチ中継基板
791 発射揚送制御基板
792 ランプモジュール
794 流入口
795 ファール球流路
796 返却操作ボタン
797 玉払出装置
798 連通口
799a 入賞球検出スイッチ
799b 入賞球検出スイッチ
799c 入賞球検出スイッチ
801 動作ランプ
802 使用可能表示器
803 連結台方向表示器
814 カード挿入口
817 カードリーダライタ
818 記憶部
819 I/Oポート
821 マイクロプロセッシングユニット(MPU)
825 通信部
900 揚送ユニット
901 下部ユニット
901’ ベース板
902 揚送路ケース
903 揚送ベルト
904 球通路部
905 ベルト収容部
910 駆動モータ
911 駆動ギア
912 受動ギア
913 球供給スプロケット
914 球収容部
915 連結流路
915’ 連結流路
916 クランク流路
917 球供給口
920 待機球返却部
921 開口
922 スプリング
923 スライド板
924 連結棒
925 開閉部
929 ストッパー部
930 スライド板
930’ スライド板
931 係合部
932 付勢バネ
933 連通口
935 係合突出部
936 駆動ローラ
937 従動ローラ
938 球流入口
939 傾斜路

Claims (7)

  1. 弾球遊技機の下方位置に設けられ、遊技に使用するための遊技球を貯留するための打球供給皿と、
    該打球供給皿に貯留されている遊技球を揚送するための揚送手段と、
    弾球遊技機の上部側方位置に設けられ、前記揚送手段にて揚送された遊技球を、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域内に打ち出すための発射装置と、
    を備え、前記揚送手段が、巡回移動する無端状のベルトを有し、該無端状のベルトの巡回移動に伴って前記遊技球を摺接することにより揚送を行うベルト揚送装置であり、
    前記打球供給皿から供給される遊技球を収容可能な凹部を外周に有し、前記ベルトの巡回移動と連動して水平回転することで、前記ベルトが、遊技球の大きさよりも長い距離であって、揚送される遊技球の間隔となる所定距離を移動する毎に該凹部に収容された遊技球を前記揚送手段への流入口を介して該揚送手段に1球づつ供給する円盤状のスプロケットを備え、該スプロケットが、前記流入口と前記凹部とが、所定回転位置において1本状の通路を形成するように設けられるとともに、前記発射装置における1つの遊技球の発射の都度毎に、前記凹部に収容された1つの遊技球を該所定回転位置において前記流入口に供給し、
    前記発射装置は、
    遊技球を前記遊技領域に向けて弾球する発射アームと、
    該発射アームの一方端と摺接して、発射アームを遊技球の弾球のための所定の揺動動作させる発射用カムと、
    前記揚送手段から所定の供給位置に供給された遊技球を、該供給位置の上方となる前記発射アームが弾球する弾球位置まですくい上げて誘導して待機させる球リフトアームと、
    該球リフトアームの一方端と摺接して、該球リフトアームを前記誘導のための所定の揺動動作させるリフト用カムと、
    前記発射用カム並びにリフト用カムを回転駆動する駆動モータと、
    前記供給位置に連なり、前記発射アーム並びに球リフトアームの揺動円弧に外接するように傾斜配置され、前記発射アームにより弾球された遊技球を前記遊技領域に案内するための発射レールと、
    該発射レールの傾斜下方位置に設けられ、発射勢いが弱いために前記遊技領域に到達しなかったファール球が流下するファール球流路に連通する流入口と、
    前記球リフトアームと摺接することにより該球リフトアームの揺動に伴って、前記発射レール上を流下するファール球を前記流入口に流入させるように、該流入口を開閉するファール球通路弁と、
    を有することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 弾球遊技機の下方位置に設けられ、遊技に使用するための遊技球を貯留するための打球供給皿と、
    該打球供給皿に貯留されている遊技球を揚送するための揚送手段と、
    弾球遊技機の上部側方位置に設けられ、前記揚送手段にて揚送された遊技球を、遊技盤の盤面上に形成された遊技領域内に打ち出すための発射装置と、
    を備え、前記揚送手段が、その外周に前記遊技球と当接する螺旋状の突出部を有するスクリューと、前記螺旋状の突出部と当接している遊技球の前記スクリューの回転方向への移動を規制し、前記螺旋状の突出部の側面に沿って形成された直線状の規制部とを有し、前記スクリューの回転に伴って前記遊技球の揚送を行うスクリュー揚送装置であり、
    前記打球供給皿から供給される遊技球を収容可能な凹部を外周に有し、前記スクリュー部材の回転と連動して水平回転することで、前記スクリューが複数回転する毎に該凹部に収容された遊技球を前記揚送手段に1球づつ供給する円盤状のスプロケットとを備え、該スプロケットが、前記規制部と前記凹部とが、所定回転位置において1本状の通路を形成するように設けられるとともに、前記発射装置における1つの遊技球の発射の都度毎に、前記凹部に収容された1つの遊技球を該所定回転位置において前記螺旋状の突出部の上面と当接するように供給し、
    前記発射装置は、
    遊技球を前記遊技領域に向けて弾球する発射アームと、
    該発射アームの一方端と摺接して、発射アームを遊技球の弾球のための所定の揺動動作させる発射用カムと、
    前記揚送手段から所定の供給位置に供給された遊技球を、該供給位置の上方となる前記発射アームが弾球する弾球位置まですくい上げて誘導して待機させる球リフトアームと、
    該球リフトアームの一方端と摺接して、該球リフトアームを前記誘導のための所定の揺動動作させるリフト用カムと、
    前記発射用カム並びにリフト用カムを回転駆動する駆動モータと、
    前記供給位置に連なり、前記発射アーム並びに球リフトアームの揺動円弧に外接するように傾斜配置され、前記発射アームにより弾球された遊技球を前記遊技領域に案内するための発射レールと、
    該発射レールの傾斜下方位置に設けられ、発射勢いが弱いために前記遊技領域に到達しなかったファール球が流下するファール球流路に連通する流入口と、
    前記球リフトアームと摺接することにより該球リフトアームの揺動に伴って、前記発射レール上を流下するファール球を前記流入口に流入させるように、該流入口を開閉するファール球通路弁と、
    を有することを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記揚送手段と、前記スプロケットの動力が同一の動力源から供給されている請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記スプロケットに供給される遊技球の球圧を緩和するための緩圧部を備える請求項1〜3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記揚送手段を、前記遊技盤の前面を覆うように開閉自在に設けられているガラス扉枠の内方に備える請求項1〜のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記揚送手段における遊技球の揚送路が、透明部材により形成されている請求項1〜のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記揚送手段における遊技球の揚送路が、該揚送路内部を開放するための開放機構を備える請求項1〜のいずれかに記載の弾球遊技機。
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