JP2002279510A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP2002279510A
JP2002279510A JP2001073530A JP2001073530A JP2002279510A JP 2002279510 A JP2002279510 A JP 2002279510A JP 2001073530 A JP2001073530 A JP 2001073530A JP 2001073530 A JP2001073530 A JP 2001073530A JP 2002279510 A JP2002279510 A JP 2002279510A
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Japan
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product
vending machine
commodity
bucket
sensor
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JP2001073530A
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English (en)
Inventor
Yoshio Yasaka
義男 矢坂
Satoshi Ishikawa
敏 石川
Hiroshi Watanabe
博 渡辺
Tetsutaro Misu
哲太郎 三須
Hiroshi Kaneko
啓 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 商品センサの結露を防止することができ、こ
れにより、商品センサを適切な検出レベルに維持するこ
とができるとともに、販売チャンスを最大限確保するこ
とができる自動販売機を提供する。 【解決手段】販売時に、商品通路26から商品取出口5
に商品Sを移動させる移動手段4と、移動手段4による
商品の移動の有無を検出する光センサからなる商品受取
りセンサと、販売機本体2内の冷気を商品受取りセンサ
に送るためのファン16と、商品受取りセンサ付近に販
売機本体2の外部から外気が流入する状態にあるか否か
を検出する外気流入状態検出手段と、外気が流入する状
態にあると検出されたときに、ファン16を作動させる
ように制御するファン制御手段と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機に関
し、特に販売機本体内での商品の移動の有無を検出する
ための光センサからなる商品センサを備えた自動販売機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動販売機として、例え
ば、本出願人が既に提案した特開2000−10586
5号公報に記載のものが知られている。この自動販売機
は、多品目の商品を販売できるようになっており、販売
機本体の前面の透明ドアを通して、内部に収納されてい
る商品を見ることのできるショーケース型のものであ
る。この自動販売機は、多数の商品を、載置した状態で
且つ前後方向に並んだ状態で収納する商品ラックと、販
売時に、選択された商品の最前に位置する販売商品を、
商品ラックの前端の払出口を介して前方へ払い出す商品
払出し装置と、払い出された販売商品を受け取り、商品
取出口に搬送する商品搬送装置とを備えている。また、
販売機本体の前面には、上記透明ドアの右方に、開閉自
在のメインドアが設けられている。このメインドアの前
面には、金銭投入口や商品選択ボタンなどが設けられて
おり、それらの下方に、開閉式の商品取出口が設けられ
ている。また、メインドアの背面には、オペレータが自
動販売機の各種の設定を行うために操作するコントロー
ルパネルが設けられている。このようなメインドアは、
常時は閉状態でロックされ、自動販売機の各種の設定や
投入金銭の回収、さらには販売機本体内のメンテナンス
などを行う場合に開放される。
【0003】商品搬送装置は、販売待機時に商品取出口
の背面付近に位置し、販売時に払出口と商品取出口との
間で移動するバケットを有している。このバケットは、
ボックス状に形成されており、背面側には、払い出され
た販売商品を受け取るために大きく開口した開口部が設
けられる一方、前面には、販売商品を商品取出口に搬送
したときに開放するバケットドアが設けられている。ま
た、バケットの背面側の開口部には、互いに間隔を存し
て配置された発光素子および受光素子を有する光センサ
からなる商品受取りセンサが設けられている。この商品
受取りセンサは、販売商品が発光素子と受光素子の間を
通過する際の受光素子における受光量の変化に基づい
て、バケットが販売商品を受け取ったか否かを検出する
ようになっており、バケットにおける販売商品の受け取
りが検出されたときに、商品払出し装置の作動が停止さ
れるようになっている。このような商品搬送装置を備え
た自動販売機では、販売時に、商品を受け取って内部に
収容したバケットが商品取出口の背面付近に移動した
後、バケットドアが開放するとともに、商品取出口も開
放する。そして、購入者が、商品取出口を介して、バケ
ット内に手をのばし、販売商品をバケットから取り出す
ことで、販売が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような自動販売
機では、販売時に、バケットドアおよび商品取出口が開
放すると、販売機本体の外部から、商品取出口を介して
外気がバケット側に流入する。この場合、商品を冷却す
るために販売機本体内が冷却され、これに伴いバケット
が冷えているときには、商品受取りセンサ付近を流れる
外気によって、商品受取りセンサの素子に結露が生じる
ことがある。同様の理由から、商品補充などのために、
透明ドアを開放したり、自動販売機の設定や投入金銭の
回収などのために、メインドアを開放したりすることで
も、商品受取りセンサに結露が生じることがある。この
ように、商品受取りセンサの素子に結露が生じると、受
光素子の受光量が低下し、バケットにおける販売商品の
受け取りを適切に検出できないおそれがあり、その場合
には、バケットが販売商品を受け取ることができなかっ
たり、逆に、商品払出し装置の作動を適切に停止させる
ことができないことで、バケットが複数の商品を受け取
ったりするなど、商品の販売に支障が生じることがあ
る。これを回避するため、従来の自動販売機では、商品
受取りセンサが結露によって、所定の検出レベルよりも
低下したときには、「準備中」などのメッセージを表示
し、商品受取りセンサが結露の解消で所定の検出レベル
に復帰するまでの間は、商品の販売が中止されるように
なっている。
【0005】しかし、この場合には、販売中止の間、販
売チャンスを逃がしてしまうことになる。特に、自動販
売機が高湿度環境下に設置された場合や、梅雨時期など
には、結露が生じやすく、商品受取りセンサが所定の検
出レベルに復帰するまでに長時間を要することがあり、
この場合には、商品の販売中止時間が長くなることで、
販売チャンスをより多く逃してしまう。以上のような点
において、この自動販売機には改善の余地がある。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、商品センサの結露を防止する
ことができ、これにより、商品センサを適切な検出レベ
ルに維持することができるとともに、販売チャンスを最
大限確保することができる自動販売機を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動販売機
は、販売機本体と、この販売機本体内に設けられ、商品
を収納する商品収納部と、販売機本体内を冷却すること
によって、商品収納部に収納された商品を冷却する冷却
装置と、販売時に、商品収納部から商品取出口に商品を
移動させる移動手段と、この移動手段による商品の移動
の有無を検出する光センサからなる商品センサと、販売
機本体内の冷気を商品センサに送るためのファンと、商
品センサ付近に販売機本体の外部から外気が流入する状
態にあるか否かを検出する外気流入状態検出手段と、こ
の外気流入状態検出手段により、外気が流入する状態に
あると検出されたときに、ファンを作動させるように制
御するファン制御手段と、を備えていることを特徴とす
る。
【0008】この構成によれば、外気流入状態検出手段
により、販売機本体の外部から外気が商品センサ付近に
流入する状態にあると検出されたときに、ファンが作動
するように制御され、冷却装置で冷却された販売機本体
内の冷気が商品センサに送られる。このように、外気が
商品センサ付近に流れる状態の場合には、商品センサに
は、ファンによって冷気が送られるので、外気の温度が
販売機本体内のそれに比べて高いときでも、外気が商品
センサ付近に滞留することはなく、それにより、商品セ
ンサの結露を防止することができる。これにより、商品
センサを、販売機本体内での商品の移動の有無を確実に
検出し得る適切な検出レベルに維持することができる。
また、外気が商品センサ付近に流入する状態の場合にの
み、ファンを作動させるので、ファンを常時作動させる
場合に比べて、ファンの耐久性を向上させることができ
るとともに、ファンを作動させるための消費電力を全体
的に低減することができる。
【0009】この場合、移動手段は、商品収納部の払出
口から商品を払い出す商品払出し装置と、払出口付近と
商品取出口との間で移動自在に構成され、販売時に、商
品収納部から払い出された商品を、払出口付近で受け取
った後、商品取出口に搬送するバケットと、を有してお
り、バケットに開閉自在に設けられ、商品を受け取った
バケットが商品取出口に移動したときに開放することに
より、商品取出口を介して、バケットの内部を販売機本
体の外部と連通させるバケットドアを、更に備え、商品
センサは、バケットに設けられ、バケットが商品を受け
取ったか否かを検出する商品受取りセンサであることが
好ましい。
【0010】この構成によれば、販売時に、バケットが
商品取出口に移動し、バケットドアが開放することによ
って、商品受取りセンサ付近には、商品取出口を介し
て、外気が流入しやすいものの、上述した請求項1と同
様の作用により、商品受取りセンサの結露を防止できる
ことで、この商品受取りセンサを、商品払出し装置によ
って商品収納部から払い出された商品のバケットにおけ
る受け取りを確実に検出し得る適切な検出レベルに維持
することができる。その結果、従来と異なり、商品受取
りセンサの結露による商品販売の中止を行うことなが
く、販売チャンスを最大限確保することができる。な
お、外気が商品センサ付近に流入する状態として、上述
したような販売時にバケットドアが開放する場合の他、
商品の補充時やバケットなどのメンテナンス時に、販売
機本体の前面のドアを開放する場合などがある。
【0011】またこの場合、バケットは、販売待機時
に、販売機本体を開閉するメインドアの後方の所定の待
機位置に位置するように構成され、メインドアとバケッ
トの待機位置との間に開閉自在に設けられ、閉状態のと
きに商品センサ付近への外気の流入を遮断する外気遮断
ドアを、更に備えていることが好ましい。
【0012】この構成によれば、メインドアとバケット
の待機位置との間に、上記外気遮断ドアが設けられてい
るので、メインドアを開放しても、外気遮断ドアを閉状
態にしておくことにより、商品センサ付近への外気の流
入を遮断することができる。一般に、メインドアの背面
には、オペレータが自動販売機の各種の設定を行うため
に操作するコントロールパネルや、投入金銭を収納する
金庫などが設けられているため、自動販売機の設定を行
ったり、投入金銭を回収したりする際に、メインドアが
頻繁に開閉される。このようなメインドアが開放されて
も、閉状態の外気遮断ドアによって、外気が商品センサ
付近に流入することがないので、この場合には、上記フ
ァンを作動させる必要がなく、ファンの耐久性をより一
層向上させることができるとともに、消費電力をより一
層低減することができる。また、外気遮断ドアを開放す
ることにより、外部から、待機位置のバケットに容易に
アクセスすることができ、バケットのメンテナンスなど
を容易に行うことができる。なおこの場合には、前方か
ら商品センサ付近に外気が流入するものの、ファンを作
動させることによって、商品センサの結露を防止し、商
品センサを適切な検出レベルに維持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1〜3は、
本発明の一実施形態による自動販売機を示している。こ
れらの図に示すように、自動販売機1は、大型ボックス
状の販売機本体2内に多品目の商品Sをそれぞれ前後方
向に並べて収納するとともに、商品Sを前面の透明ドア
3、3を通して見えるようにしたショーケース型のもの
である。自動販売機1は、上記販売機本体2と、販売時
に、選択された商品Sを払い出す商品払出し装置4(移
動手段)と、この商品払出し装置4によって払い出され
た商品Sを商品取出口5に搬送する商品搬送装置6など
を備えている。
【0014】販売機本体2は、その開放した前面に左右
2枚の上記透明ドア3、3が取り付けられている。各透
明ドア3は、左右方向にスライド自在に構成されてお
り、常時は、閉状態でロックされている。また、右側の
透明ドア3には、その開閉状態を検出するためのスイッ
チ8が設けられている(図3参照)。したがって、例え
ば、販売機本体2内に商品Sを補充する際に、右側の透
明ドア3を開放した場合には、そのスイッチ8がON/
OFF切り替えされ、これにより、透明ドア3が開放し
ていると検出される。
【0015】また、販売機本体2の前面には、透明ドア
3、3の右方に、縦長矩形状のメインドア7が設けられ
ている。このメインドア7は、右端部に取り付けられた
図示しないヒンジを介して、開閉するようになっており
(図3参照)、常時は閉状態でロックされている。この
メインドア7には、その前面に、金銭投入口や商品選択
ボタンなどが設けられるとともに、それらの下方に、前
後方向に貫通し、正面形状が矩形の上記商品取出口5が
設けられている。また、メインドア7の背面には、オペ
レータが自動販売機の各種の設定、例えば商品Sの販売
価格や収納位置の設定などを行うために操作するコント
ロールパネル7aや、いずれも図示しないが、販売機本
体2内の各種の制御を行う、マイクロコンピュータを有
する制御回路(外気流入状態検出手段、ファン制御手
段)、および販売時に投入された金銭を収容する金庫な
どが設けられている。
【0016】このようなメインドア7の後方には、メイ
ンドア7を開放した場合であっても、後述する待機位置
のバケット33への外気の流入を遮断する外気遮断ドア
11が設けられている。この外気遮断ドア11は、断熱
性を有する材料で構成されており、メインドア7とは反
対の左端部に取り付けられた図示しないヒンジを介して
開閉し、常時は閉状態でロックされている。また、外気
遮断ドア11は、メインドア7の商品取出口5と同じ形
状の開口11aを有しており、外気遮断ドア11の背面
側には、販売時に開口11aを開閉する開閉ドア12が
設けられている。この開閉ドア12は、外気遮断ドア1
1と同様に、断熱性を有する材料で構成されており、開
閉ドア12の下方に設けられたモータ13や、このモー
タ13と開閉ドア12とを連結するリンク14、14な
どによって、上下方向にスライド駆動されることによ
り、開口11aを開閉する。また、外気遮断ドア11に
は、その開閉状態を検出するためのスイッチ15が設け
られている(図3参照)。したがって、例えば、待機位
置のバケット33をメンテナンスするする際に、外気遮
断ドア11を開放した場合には、上記透明ドア3のスイ
ッチ8と同様に、スイッチ15のON/OFF切り替え
により、外気遮断ドア11が開放していると検出され
る。
【0017】また、販売機本体2内には、上記外気遮断
ドア11の背面から後方に所定間隔、具体的には、後述
するバケット33の前後方向の寸法よりも若干長い間隔
を存し、かつ、バケット33の商品受取口35に対向す
る高さに、ファン16が配置されている。このファン1
6は、上記制御回路により、後述する所定条件が成立し
たときに作動するように制御され、販売機本体2内の空
気(冷気)を、白抜き矢印で示すように、前方へ送るよ
うになっている。
【0018】図1および図3に示すように、販売機本体
2内は、断熱性を有する固定仕切壁21と、その前方に
配置された可動仕切壁22とによって、左右2つのスペ
ースに仕切られており、左側が常温商品用の商品収納室
23a(以下「常温室23a」という)、右側が冷却商
品用の商品収納室23b(以下「冷却室23b」とい
う)になっている。冷却室23bの上部には、冷却装置
20が配置されており、この冷却装置20で冷却室23
b内が冷却されることにより、冷却室23bに収納され
た商品Sが冷却される。また、常温室23aおよび冷却
室23bにはそれぞれ、水平な商品ラック24が上下方
向に複数段設けられており、各商品ラック24上に前後
方向に延びる仕切壁25が左右方向に複数配置されてい
る。そして、商品ラック24と、その上に配置された左
右方向に互いに隣り合う2つの仕切壁25、25とによ
って、商品通路26(商品収納部)が画成されている。
したがって、各商品ラック24上には、前後方向に延び
る複数の商品通路26が左右方向に並んで設けられ、各
商品通路26には、同一品目の多数の商品Sが商品ラッ
ク24上に載置された状態で前後方向に並べて収納され
る。
【0019】商品払出し装置4は、上記商品ラック24
上の各仕切壁25にそれぞれ組み付けられており、商品
通路26側に突出した、前後方向に移動自在のプッシャ
27と、仕切壁25の前端部に設けられた図示しないギ
ヤとを有している。このギヤが、後述するバケット33
に設けられた駆動装置によって回転駆動されるのに伴
い、プッシャ27が前方に移動するようになっている。
したがって、販売時に、選択された商品Sを収納する商
品通路26のプッシャ27が、前方に移動しながら商品
全体を後方から押圧することにより、商品全体が前方に
移動し、最前に位置する販売商品Sが、商品通路26の
前端の払出口26aから前方へ払い出される。
【0020】商品搬送装置6は、商品ラック24の前方
で左右方向に移動自在のYモジュール31と、このYモ
ジュール31を左右方向に駆動するX方向駆動機構(図
示せず)などで構成されている。Yモジュール31は、
上下方向に延びる縦長ボックス状に形成され、X方向駆
動機構により左右方向に駆動される可動体32と、この
可動体32の右側面に突出して設けられ、可動体32に
対して上下方向に移動自在のバケット33と、可動体3
2に内蔵され、バケット33を上下方向に駆動するY方
向駆動機構(図示せず)とを有している。
【0021】図4に示すように、バケット33は、ボッ
クス状に形成されており、前面に開閉自在のバケットド
ア34を有するとともに、上面の後半部から背面上半部
かけて大きく開口した商品受取口35を有している。こ
の商品受取口35を介して、販売時に払い出された販売
商品Sがバケット33内に収容される。また、バケット
33の背面側には、商品受取口35の左右の縁部に、バ
ケット33が販売商品Sを受け取ったか否かを検出する
光センサからなる商品受取りセンサ36(商品センサ)
が設けられている。この商品受取りセンサ36は、商品
受取口35の左右両縁部に、互いに対向するようにそれ
ぞれ配置された発光素子36aおよび受光素子36bを
有している。販売時に、販売商品Sが発光素子36aと
受光素子36bとの間を通過する際の受光量に応じて受
光素子36bから出力される電流や電圧の変化に基づい
て、バケット33における販売商品Sの受け取りが検出
される。なお、バケット33の左右両側壁には、上記商
品払出し装置4の図示しないギヤを回転駆動したり、バ
ケットドア34を開閉させたりするための駆動装置が内
蔵されている。
【0022】以上のように構成された商品搬送装置6の
バケット33は、販売待機時には、商品取出口5の後方
の所定の待機位置(図1〜3に示す位置)に位置するよ
うになっている。一方、販売時には、待機位置のバケッ
ト33が、選択された商品を収納する商品通路26に向
かって移動し、その払出口26aの前方に停止する。こ
の場合、販売商品Sの払い出しに先立ち、発光素子36
aが光を発し、受光素子36bに受光される。そして、
受光素子36bから、受光量に応じた電流や電圧が上記
制御回路に出力される。なお、この場合、受光素子36
bから出力された電流や電圧が、販売商品Sの受け取り
を適切に検出可能な所定の値(検出レベル)を下回って
いるときには、販売商品Sの受け取りを適切に検出でき
ないことで、販売に支障が生じるおそれがあるため、自
動販売機1では、商品の販売を中止するようになってい
る。
【0023】バケット33の移動、停止後、プッシャ2
7が商品通路26内の商品全体を後方から押圧すること
により、販売商品Sが払出口26aから前方へ、すなわ
ち前方に停止しているバケット33に向かって払い出さ
れる。この販売商品Sは、バケット33の商品受取口3
5を介してバケット33に受け渡され、その内部に収容
される。この場合、販売商品Sが、バケット33の商品
受取口35を通過する際、すなわち発光素子36aと受
光素子36bとの間を通過する際に、受光素子36bか
ら出力された電流や電圧の変化に基づいて、バケット3
3が販売商品Sを受け取ったことが検出される。
【0024】その後、内部に販売商品Sを収容したバケ
ット33は、商品取出口5の後方に移動し停止する。そ
して、ファン16が作動し始め、これとほぼ同時に、開
閉ドア12が下方にスライドすることで、外気遮断ドア
11の開口11aを開放するとともに、バケットドア3
4が開放する。これにより、商品取出口5を介して、バ
ケット33内の販売商品Sを取り出すことが可能とな
る。購入者によって、販売商品Sがバケット33から取
り出されると、そのことが図示しないセンサで検出さ
れ、これにより、開閉ドア12が上方にスライドするこ
とで、外気遮断ドア11の開口11aを閉鎖するととも
に、バケットドア34も閉鎖する。そして、作動してい
たファン16も停止する。
【0025】次に、販売時以外におけるファン16の作
動制御について、簡単に説明する。例えば、冷却室23
bに商品を補充するために、右側の透明ドア3を開放す
ると、そのことがスイッチ8によって検出される。この
場合、制御回路により、バケット33側に外気が流入す
る状態にあると判別され、ファン16が作動制御され
る。また、例えば、バケット33のメンテナンスのため
に、メインドア7および外気遮断ドア11を開放する
と、そのことがスイッチ15によって検出される。この
場合も上記と同様に、バケット33側に外気が流入する
状態にあると判別され、ファン16が作動制御される。
【0026】図5は、右側の透明ドア3およびメインド
ア7を開放した状態における受光素子36bの出力電圧
の推移について、本実施形態の自動販売機1による実施
例と、外気遮断ドア11およびファン16を省略した自
動販売機による比較例とを対比して示している。なお、
販売商品Sの受け取りを商品受取りセンサ36で確実に
検出するために必要な最低限の検出レベルは、例えば
1.50V以上の出力電圧である。
【0027】同図に示すように、比較例では、当初、
3.00Vを上回っていた出力電圧が、急激に降下し、
約1分40秒後には、最低限の検出レベルである1.5
0Vを下回り、その後も、1.50Vを下回った状態で
推移する。このような出力電圧の降下は、右側の透明ド
ア3およびメインドア7が開放されることで、外気が冷
えた状態のバケット33側に流入し、商品受取りセンサ
36の発光素子36aや受光素子36bに結露が生じる
ことによって、受光素子36bの受光量が低下したこと
によるものと考えられる。
【0028】これに対し、実施例では、当初の出力電圧
が、約1分20秒間保持され、その後、若干降下するも
のの、最低限の検出レベルを大幅に上回る値(2.50
V以上)を維持しながら推移する。このように、本実施
形態の自動販売機1では、右側の透明ドア3やメインド
ア7を開放する場合、具体的には、冷却室23bに商品
を補充するために透明ドア3を開放したり、自動販売機
1の設定や投入金銭の回収を行うためにメインドア7を
開放したりしても、商品受取りセンサ36を適切な検出
レベルに維持することができ、商品補充後、自動販売機
1の設定後あるいは投入金銭回収後であっても、商品販
売が中止になることがなく、商品の販売を直ちに開始す
ることができる。
【0029】以上詳述したように、本実施形態の自動販
売機1によれば、販売時に外気遮断ドア11の開閉ドア
12が開放する場合や、商品補充時に右側の透明ドア3
を開放する場合、さらにはバケット33のメンテナンス
時に外気遮断ドア11を開放する場合など、外気が商品
受取りセンサ36の付近に流入する状態の場合には、フ
ァン16が作動することによって、冷却室23b内の冷
気が商品受取りセンサ36に送られるので、外気の温度
が販売機本体2内のそれに比べて高いときでも、外気が
商品受取りセンサ36付近に滞留することはなく、それ
により、商品受取りセンサ36の結露を防止することが
できる。これにより、商品受取りセンサ36を適切な検
出レベルに維持することができ、その結果、従来と異な
り、商品販売の中止を行うことながく、販売チャンスを
最大限確保することができる。
【0030】また、自動販売機1の設定や投入金銭の回
収などのためにメインドア7を開放しても、外気遮断ド
ア11を閉鎖しておくことにより、外気が商品受取りセ
ンサ36付近に流入することがないので、この場合に
は、ファン16を作動させる必要がない。これにより、
ファン16の耐久性を向上させることができるととも
に、ファン16を作動させるための消費電力を全体的に
低減することができる。さらに、メインドア7に加えて
外気遮断ドア11を開放することにより、外部から、待
機位置のバケット33に容易にアクセスすることがで
き、しかも、外気遮断ドア11がメインドア7と反対側
に開くことで、メインドア7および外気遮断ドア11を
いずれも大きく開放でき、バケット33のメンテナンス
などを容易に行うことができる。
【0031】なお、本発明は、説明した上記実施形態に
限定されることなく、種々の態様で実施することができ
る。実施形態では、バケット33が販売商品を受け取っ
たか否かを検出する商品受取りセンサ36を有する自動
販売機について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、販売機本体内での商品の移動の有無を検
出する商品センサを有する自動販売機にも適用すること
ができる。また、実施形態で示した自動販売機1の細部
の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範
囲内で適宜、変更することができる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動販売
機は、商品センサの結露を防止することができ、これに
より、商品センサを適切な検出レベルに維持することが
できるとともに、販売チャンスを最大限確保することが
できるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動販売機を示す正
面図である。
【図2】図1のA−A線で切断した自動販売機を示す側
面断面図である。
【図3】図2のB−B線で切断した自動販売機の一部を
示す平面断面図である。
【図4】バケットを示す斜視図であり、(a)はバケッ
トドアを閉鎖した状態、(b)はバケットドアを開放し
た状態を示す。
【図5】所定条件下での商品受取りセンサ(受光素子)
の出力電圧の推移について、本実施形態による実施例
と、比較例とを対比して示すグラフである。
【符号の説明】
1 自動販売機 2 販売機本体 3 透明ドア 4 商品払出し装置(移動手段) 5 商品取出口 7 メインドア 11 外気遮断ドア 16 ファン 20 冷却装置 26 商品通路(商品収納部) 26a 払出口 33 バケット 34 バケットドア 36 商品受取りセンサ(商品センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 博 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 三須 哲太郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 金子 啓 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3E044 AA01 CC06 CC08 DB16 DD04 FB02 FB05 FB09 FB12 3E046 BB01 CB06 CC03 DA03 EA01 EB01 FA04 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売機本体と、 この販売機本体内に設けられ、商品を収納する商品収納
    部と、 前記販売機本体内を冷却することによって、前記商品収
    納部に収納された商品を冷却する冷却装置と、 販売時に、前記商品収納部から商品取出口に商品を移動
    させる移動手段と、 この移動手段による商品の移動の有無を検出する光セン
    サからなる商品センサと、 前記販売機本体内の冷気を前記商品センサに送るための
    ファンと、 前記商品センサ付近に前記販売機本体の外部から外気が
    流入する状態にあるか否かを検出する外気流入状態検出
    手段と、 この外気流入状態検出手段により、外気が流入する状態
    にあると検出されたときに、前記ファンを作動させるよ
    うに制御するファン制御手段と、 を備えていることを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記商品収納部の払出
    口から商品を払い出す商品払出し装置と、 前記払出口付近と前記商品取出口との間で移動自在に構
    成され、販売時に、前記商品収納部から払い出された商
    品を、前記払出口付近で受け取った後、前記商品取出口
    に搬送するバケットと、を有しており、 前記バケットに開閉自在に設けられ、商品を受け取った
    前記バケットが前記商品取出口に移動したときに開放す
    ることにより、前記商品取出口を介して、前記バケット
    の内部を前記販売機本体の外部と連通させるバケットド
    アを、更に備え、 前記商品センサは、前記バケットに設けられ、当該バケ
    ットが商品を受け取ったか否かを検出する商品受取りセ
    ンサであることを特徴とする請求項1に記載の自動販売
    機。
  3. 【請求項3】 前記バケットは、販売待機時に、前記販
    売機本体を開閉するメインドアの後方の所定の待機位置
    に位置するように構成され、 前記メインドアと前記バケットの待機位置との間に開閉
    自在に設けられ、閉状態のときに前記商品センサ付近へ
    の外気の流入を遮断する外気遮断ドアを、更に備えてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
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