JP2004272583A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品の盗難や悪戯による内部構造の損傷を招来することなく、構造の単純化、並びに設置スペースの縮小化を図ること。
【解決手段】本体キャビネット1の内部に商品陳列棚50と商品受台70とを備え、販売指令に応じて商品受台70を適宜移動させることで商品陳列棚50から商品の搬出を行い、本体キャビネット1の商品取出口3を通じて商品の取り出しを可能とする自動販売機において、商品取出口3を開閉する蓋部材40と、施錠した場合に蓋部材40の開動作を阻止する蓋ロック手段41と、商品の受け入れ動作を行った商品受台70を商品取出口3に対向した取出位置に配置させる受台駆動機構73と、待機状態において蓋ロック手段41を施錠する一方、商品の受け入れ動作を行った商品受台70が取出位置に配置された場合に所定の施錠条件が成立するまでの間、蓋ロック手段41の施錠を解除する蓋ロック制御部1030とを備える。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機に関するもので、より詳細には、販売指令に応じて商品受台を適宜移動させることにより、商品陳列装置に陳列された商品の搬出を行い、本体キャビネットの商品取出口を通じて当該商品の取り出しを可能とする自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、前面扉を閉じて施錠した状態では商品の無人販売が可能な自動販売機として使用でき、かつ前面扉を解錠した状態では購入者が前面扉を自由に開閉して商品の取り出しが可能な有人販売用のショーケースとして使用できる自動販売機が知られている。この自動販売機は、本体キャビネット、前面扉、および商品搬出手段を備えて構成してある。
【0003】
本体キャビネットは、前面に開口し、内部に複数段の商品陳列棚を有するとともに、前面開口の周囲に商品取出口および購入操作部を有している。商品陳列棚は、それぞれ前後方向に沿って水平に配置されており、個々の上面に販売すべき商品を配置するためのスペースを有している。商品取出口は、購入者が商品を取り出すための開口であり、前面開口の下方部に設けてある。この商品取出口には、これを開閉するための蓋部材が設けてある。購入操作部は、所望とする商品の選択や貨幣の投入/返却等、購入者によって購入操作が行われる部分である。
【0004】
前面扉は、本体キャビネットの前面開口に対して開閉するように設けたもので、該本体キャビネットの前面開口を閉塞した状態において施錠可能である。この前面扉には、本体キャビネットの前面開口を閉塞した状態においても商品陳列棚の商品を視認できるように、例えば透明ガラスが嵌め込まれている。
【0005】
商品搬出手段は、商品を受け入れる商品受台を、本体キャビネットの内部において商品陳列棚の前方域に移動可能に配設されており、任意の商品陳列棚に陳列された商品を商品受台に受け入れた後、商品取出口を通じて当該商品の取り出しが可能となる位置まで搬出するものである。
【0006】
上記のように構成された自動販売機は、前面扉によって本体キャビネットの前面開口を閉塞・施錠した場合に通常の自動販売機と同様に機能させることができる。すなわち、購入者が前面扉を通じて商品を選択し、購入操作部を通じて購入操作を行った場合に、この購入操作に基づく販売指令に応じて商品搬出手段を適宜駆動し、購入者が所望とする商品が商品陳列棚から商品落下供給部を経て商品取出口まで払い出される。この状態においては、販売員を要することなく商品販売を行うことができるようになる。
【0007】
一方、前面扉を解錠した場合には、同一の場所に設置した自動販売機をショーケースとして機能させることができる。すなわち、前面扉を解錠した場合には、購入者が前面扉を自由に開閉できるため、商品陳列棚から直接商品を取り出すことができるようになる。この状態においては、商品の販売に際して販売員が必要になるものの、自動販売機に比べて短時間に大量の商品を販売することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平1−149192号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の自動販売機にあっては、上述したように、商品の陳列状態、つまり商品の収納状態を外部から視認することが可能である。このため、例えば悪意のある者にとっては、商品取出口から差し入れた手や長尺部材を商品まで案内することも容易となり、防盗性の点で問題がある。また、商品受台が移動中に悪意のある者によって商品取出口から異物が差し込まれた場合には、商品受台やこれを移動させるための機構部分等々、内部構造が損傷し、商品販売に支障を来す虞れもある。特に、構造の単純化、並びに設置スペースの縮小化を図るべく、商品の受け入れ動作を行った商品受台を本体キャビネットの商品取出口に対向した取出位置に配置させ、商品取出口を通じて商品受台の商品を直接取り出せるように構成した自動販売機にあっては、商品取出口から商品陳列棚までの距離も短くなるため、上述した問題が一層深刻となる。
【0010】
また、こうした問題は、必ずしもショーケースとして機能させることができるもののみに限らず、販売商品そのものを陳列するようにした自動販売機であれば、同様に生じ得るものである。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて、商品の盗難や悪戯による内部構造の損傷を招来することなく、構造の単純化、並びに設置スペースの縮小化を図ることのできる自動販売機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機は、本体キャビネットの内部において商品の陳列を行う商品陳列装置と、前記本体キャビネットの内部において移動可能に配設され、商品陳列装置の任意の位置に陳列された商品を受け入れる商品受台とを備え、販売指令に応じて前記商品受台を適宜移動させることにより、商品陳列装置に陳列された商品の搬出を行い、前記本体キャビネットの商品取出口を通じて当該商品の取り出しを可能とする自動販売機において、前記商品取出口を開閉する態様で設けた蓋部材と、販売待機状態において前記蓋部材を施錠し、該蓋部材の開動作を阻止する蓋ロック手段と、商品の受け入れ動作を行った商品受台を本体キャビネットの商品取出口に対向した取出位置に配置させる受台駆動制御手段と、前記受台駆動制御手段によって商品受台が商品取出口に配置された場合、当該商品取出口を通じて商品の取り出し動作が行われたか否かを監視し、取り出し動作が終了するまでの間、前記蓋ロック手段の施錠を解除するロック制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機は、上述した請求項1において、前記ロック制御手段が、少なくとも商品の受け入れ動作を行った商品受台が商品取出口に配置された場合に商品検出手段を通じて商品の有無を検出し、商品有りを検出した後、商品無しを検出するまでの間、前記蓋ロック手段の施錠を解除することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機は、上述した請求項1において、前記ロック制御手段が、商品の受け入れ動作を行った商品受台が商品取出口に配置された場合に前記蓋ロック手段の施錠を解除する一方、前記蓋部材が開放された時点から計時を行い、予め設定した解錠時間が経過した時点で前記蓋ロック手段を再び施錠することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機は、上述した請求項3において、前記ロック制御手段が、商品の種類に応じて設定した複数の解錠時間を当該商品の識別情報に関連付けて格納したデータテーブルと、販売指令によって特定される商品の種類に基づいて前記データテーブルから当該商品に対応した解錠時間を抽出し、該抽出した解錠時間を計時の対象とするデータ抽出部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機は、上述した請求項3または4において、前記解錠時間を設定する解錠時間設定手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項6に係る自動販売機は、上述した請求項1〜5のいずれか一つにおいて、前記ロック制御手段が、取出位置に配置された商品受台に商品が存在する場合に報知手段を駆動することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
図1〜図3は、本発明の実施の形態である自動販売機を示したものである。ここで例示する自動販売機は、複数種類の商品を陳列・販売するためのものである。販売商品としては、缶入り飲料、紙パック入り飲料、箱入り菓子等のように定形物として取り扱うことのできるものに限らず、袋入りパンや袋入り菓子等のように定形物として取り扱うことの困難なものも対象としている。また、パック入り総菜や弁当等のように比較的大型で重量の嵩むものからサンドイッチやおにぎり等のように比較的小型で軽量のものまでをも販売商品とするものである。
【0020】
図1〜図3に示すように、自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。本体キャビネット1は、断熱材によって箱状に構成したもので、その前面に購入操作部10、報知部20、前面開口2、商品取出口3を備えている。
【0021】
購入操作部10は、商品を販売する際に利用者によって操作される部分であり、本体キャビネット1の正面向かって右側部となる位置に設けてある。この購入操作部10は、課金部11および入力部12を備えている。課金部11は、商品の購入に際して有価媒体(硬貨、紙幣、プリペイドカード等)の授受を行う部分である。具体的な課金部11の構成としては、硬貨を投入するための硬貨投入口11a、紙幣を挿入/返却するための紙幣挿抜口11b、プリペイドカードを投入/返却するためのカード挿抜口11c、硬貨を返却するための硬貨返却口11dが設けてある。入力部12は、商品の購入に関わる指示情報を入力するための部分である。具体的な入力部12としては、商品を選択するためのテンキー12a、入力情報の実行や訂正を指示するための機能キー12b、投入した有価媒体の返却操作を行うための返却レバー12cを備えて構成してある。
【0022】
報知部20は、利用者に対して各種の情報を報知するためのものであり、本体キャビネット1の前面において購入操作部10の近傍となる部位に設けてある。報知部20として本実施の形態では、選択商品や入金額等、購入操作の際に必要となる視覚情報を表示するための表示部を適用している。報知部20としては、表示部に加えて、あるいは表示部に代えて、音声等の購入操作の際に必要となる音声情報を出力するためのスピーカを適用するようにしても良い。
【0023】
前面開口2は、本体キャビネット1において上述した購入操作部10よりも左方側となる部位の略上半部分に設けたもので、左右一対の前面扉30,30によって開閉することが可能である。前面扉30,30は、それぞれ矩形の枠体31,31にガラス等の透明板材32,32を嵌め込んで構成したもので、中央から手前側に向けて左右両側に開く、いわゆる観音開きとなるように、個々の外側縁部を介して本体キャビネット1に支承させてある。
【0024】
これら前面扉30,30と本体キャビネット1との間には、扉施錠手段33および扉開閉状態検出センサ34が設けてある。扉施錠手段33は、施錠操作した場合に本体キャビネット1の前面開口2に対する前面扉30,30の開成移動を阻止する一方、施錠状態から解除操作した場合に前面扉30,30の開成移動を許容するもので、本体キャビネット1の前面側から施錠/解錠操作することが可能である。この扉施錠手段33には、施錠状態検出センサ35が付設してあり、施錠/解錠状態を検出することが可能である。扉開閉状態検出センサ34は、本体キャビネット1の前面開口2に対して前面扉30,30のそれぞれが開成状態にあるか否かを検出するためのものである。なお、図1中の符号36は、前面扉30,30の開閉操作を行うための把持部である。
【0025】
商品取出口3は、図1および図3に示すように、前面開口2よりも下方となる位置に設けたもので、当該前面開口2よりもわずかに幅の狭い矩形状に形成してある。この商品取出口3は、図3に示すように、本体キャビネット1の内部と外部とを互いに連通させるもので、蓋部材40によって開閉することが可能である。蓋部材40は、矩形の板状を成す蓋本体40aと、この蓋本体40aの下端部から下方に向けて突設した重錘40bとを備えたもので、蓋本体40aの下端縁を介して本体キャビネット1に支承させてある。この蓋部材40は、重錘40bの作用により通常状態において商品取出口3を閉塞した位置に維持される一方、その上端縁部に設けた取手を介して手前側に向けて下方に揺動させることにより、本体キャビネット1の商品取出口3を開放することができる。
【0026】
蓋部材40と本体キャビネット1との間には、蓋ロック手段41および蓋部材開閉検出センサ42が設けてある。蓋ロック手段41は、電磁ソレノイド(図示せず)の駆動により、蓋部材40と本体キャビネット1との間を施錠/解錠するもので、施錠した場合に本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止する一方、解錠した場合に商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を許容する。蓋部材開閉検出センサ42は、本体キャビネット1の商品取出口3に対して蓋部材40が開成状態にあるか否かを検出するためのものである。
【0027】
また、上記本体キャビネット1には、図2および図3に示すように、その内部に商品を収容するための収容庫4を有している。収容庫4は、複数段(本実施の形態では6段)の商品陳列棚50を備えたもので、商品陳列棚50に陳列した商品に応じた冷却状態に維持できるように構成してある。具体的には、収容庫4の内部において最下段に位置する商品陳列棚50よりもさらに下方となる位置に冷却ユニット51が設けてあり、この冷却ユニット51を設定温度に応じて適宜駆動することにより商品を所望の温度状態に維持するようにしている。
【0028】
商品陳列棚50は、それぞれの上面に複数列(本実施の形態では8列)のコンベアラック52を左右方向に相互に平行に並設することによって構成したものである。それぞれのコンベアラック52は、図4に示すように、前後一対のローラ53a,53bと、これらローラ53a,53bの間に架け渡した無端状の搬送ベルト54とを備えたもので、ローラ53a,53bの駆動によって搬送ベルト54を移動させることにより、該搬送ベルト54の上面に載置した商品を奥方から前方に向けて送り出すことが可能である。また、コンベアラック52には、個々の前端部に入力ギア55が設けてある。入力ギア55は、後述するコンベア駆動機構80の駆動出力ギア803と歯合した場合に該駆動出力ギア803によって回転駆動し、前方のローラ53aを介して搬送ベルト54を移動させるためのものである。なお、本実施の形態で適用するコンベアラック52としては、左右方向の幅が互いに異なるものを複数用意してあり、これらを適宜組み合わせることによってそれぞれの商品陳列棚50を構成してある。
【0029】
また、収容庫4の内部には、図1〜図3に示すように、庫内照明装置60および商品受台70が設けてある。庫内照明装置60は、商品陳列棚50に陳列した商品の視認性を向上させるためのもので、例えば収容庫4の両側にそれぞれ蛍光灯を配設することにより構成してある。
【0030】
商品受台70は、図5および図6に示すように、左右幅方向の両端部にそれぞれ側壁71,71を備えるとともに、これら側壁71,71の間に前方に向けて漸次下方に傾斜する受取板72を備えたもので、商品陳列棚50に並べた全コンベアラック52の総左右幅に対応した幅を有して構成してある。この商品受台70は、受台駆動機構73によって商品陳列棚50の前方域を適宜上下方向に移動することにより、任意の商品陳列棚50に陳列された商品を受け入れ、さらに受け入れた商品を商品取出口3まで搬出することが可能である。
【0031】
受台駆動機構73は、図5に示すように、左右一対の側板731,731と、それぞれの側板731,731に配設した昇降用タイミングベルト732,732と、各昇降用タイミングベルト732,732に設けたバランサ733,733および支持板734,734とを備えて構成してある。側板731,731は、受台駆動機構73のベースとなるもので、それぞれ本体キャビネット1の側壁に沿って上下方向に延設してある。昇降用タイミングベルト732,732は、無端状を成すもので、それぞれ対応する側板731,731の上下両端部に配設した一対の昇降用プーリ735a,735bの間に巻回してある。各側板731,731の上端部に配設した昇降用プーリ735a、735aは、左右方向に沿って配設した駆動軸735cによって互いに連結してある。この駆動軸735cは、昇降用モータ736に連係させたもので、該昇降用モータ736が駆動した場合に回転し、それぞれの側板731,731の上端部に配設した昇降用プーリ735a,735aを同一方向に回転させることができる。バランサ733,733は、それぞれが商品受台70のほぼ半分となる重量を持つようにように構成したもので、昇降用タイミングベルト732,732の外周部に固着してある。支持板734,734は、個々の昇降用タイミングベルト732,732においてバランサ733,733と対称となる位置に固着してあり、それぞれの内側面が商品受台70の側壁71,71に取り付けてある。図5からも明らかなように、これらバランサ733,733および支持板734,734は、支持板734,734の相互間に取り付けた商品受台70が水平となり、かつ商品受台70に対して均等にバランサ733,733が作用するように、左右で互いに同一となる位置に固着してある。
【0032】
この受台駆動機構73では、昇降用モータ736を駆動することによって駆動軸735cを回転させると、昇降用プーリ735a,735aを介して昇降用タイミングベルト732,732が適宜方向に周回し、さらに昇降用タイミングベルト732,732の周回に伴って商品受台70が商品陳列棚50の前方域を上下動することになり、それぞれの商品陳列棚50のコンベアラック52から払い出された商品を受け取ることが可能になる(例えば、図3において二点鎖線で示す位置であり、以下、単に受取位置と称する)。また、受台駆動機構73によって商品受台70を最も下動させた場合には、最下段の商品陳列棚50よりもさらに下方に移動し、商品受台70が本体キャビネット1の商品取出口3に対向する位置に配置されるようになる(図3において実線で示す位置であり、以下、単に取出位置と称する)。
【0033】
受台駆動機構73による商品受台70の移動は、受台位置検出手段74によってその位置が検出される。受台位置検出手段74は、図5に示すように、一方の側板731に設けた昇降位置検出板741および昇降位置確認板742と、商品受台70とともに移動する支持板734に設けた昇降停止センサ743および昇降確認センサ744とを備えたもので、商品受台70が受取位置や取出位置に配置された場合に、昇降停止センサ743および昇降確認センサ744が、昇降位置検出板741および昇降位置確認板742のそれぞれに設けた切欠溝741a,742aを検出するように構成してある。なお、昇降停止センサ743および昇降確認センサ744としては、切欠溝741a,742aを検出した場合にパルス信号を発生するフォトインタラプタを適用している。
【0034】
また、上記商品受台70には、図6に示すように、商品検出センサ75が設けてある。商品検出センサ75は、一方の側壁71に設けた投光素子と、他方の側壁71に設けた受光素子とを互いに対向配置し、投光素子から照射された光が受光素子に入力しなかった場合に検出信号を出力するもので、受取板72の上面よりも上方となる位置の3カ所、具体的には、奥方側から手前側に向けて漸次低くなる態様の3カ所に設けてある。なお、図6中の符号76は、商品受台70の両側壁71,71間において奥方側の上方部に設けた商品取込部材である。この商品取込部材76は、アクチュエータ76aの駆動によって回転し、コンベアラック52から商品受台70への商品の払い出しを促すためのものである。
【0035】
さらに、上記商品受台70には、コンベアラック52を駆動するためのコンベア駆動機構80、コンベア駆動機構80を商品受台70に対して移動させるためのスライド機構82、商品受台70の受取板72に商品を保持しておくための内方蓋部材77、およびこの内方蓋部材77の移動を制限するための内蓋制御機構78が設けてある。
【0036】
コンベア駆動機構80は、入力ギア55を通じて各コンベアラック52の搬送ベルト54を移動させるためのもので、図6〜図8に示すように、機構部本体801と、この機構部本体801の内部に配設した連動ギア802、駆動出力ギア803および押出部材804とを備えている。
【0037】
機構部本体801は、奥方に向けて漸次高さが増大し、かつ奥方面および下面が開口したカバー状を成すものである。図からも明らかなように、この機構部本体801は、その左右の幅が商品受台70よりも十分小さく構成してあり、後述するスライド機構82のガイドロッド821を案内とし、一対の走行ローラ805,805を介して左右方向に移動することが可能である。
【0038】
連動ギア802は、減速機構部806を通じてコンベア駆動モータ807により回転駆動されるもので、左右方向に沿ってほぼ水平に延在するギア支持軸802aによりブラケット801aを介して機構部本体801に支持させてある。
【0039】
駆動出力ギア803は、ギア支持軸802aに設けたリンク808を介して連動ギア802に歯合し、かつこの連動ギア802との歯合状態を維持したまま当該連動ギア802の周囲を回転するように支持させたものである。図8中の実線で示すように、駆動出力ギア803は、最も手前側に位置させた際に機構部本体801の奥方端よりも手前側に位置する一方、図8中の二点鎖線で示すように、最も奥方側に位置させた際に少なくともその一部を機構部本体801の奥方端より突出させることが可能である。この駆動出力ギア803の中心軸には、可動プレート809が連結してある。可動プレート809は、ブラケット801aとの間に介在させたリターンスプリング810の弾性力により、機構部本体801に対して常時手前側に付勢させたもので、左右方向に向けて突出する当接ピン811を備えている。
【0040】
押出部材804は、図示せぬ従動片を介してナピアネジ812の往復螺旋溝に係合し、該ナピアネジ812の軸心方向に移動可能、かつ軸心回りの回転を規制した状態で配設したもので、軸駆動モータ813の駆動によりナピアネジ812を一方方向に回転させた場合に機構部本体801に対して前後方向に往復移動する。上述した可動プレート809の当接ピン811は、この押出部材804の移動域上に位置しており、該押出部材804が奥方側へ移動した場合に当接し、リターンスプリング810の弾性力に抗して可動プレート809を奥方側へ移動させることができる。
【0041】
スライド機構82は、商品受台70の底壁79に設けたもので、ガイドロッド821およびスライド用タイミングベルト822を備えている。ガイドロッド821は、底壁79の後端縁に沿って左右方向にほぼ水平となるように配設したもので、コンベア駆動機構80の機構部本体801に摺動可能に貫通することにより、当該機構部本体801の移動を案内する。スライド用タイミングベルト822は、無端状を成すもので、底壁79の左右両端部に配設した一対のスライド用プーリ823a,823bの間に巻回してある。一方のスライド用プーリ823aは、スライド用モータ824によって回転し、スライド用タイミングベルト822を周回させることができる。このスライド用タイミングベルト822には、その適宜箇所にコンベア駆動機構80の機構部本体801が固着してある。
【0042】
このスライド機構82では、スライド用モータ824を駆動すると、スライド用プーリ823a,823bを介してスライド用タイミングベルト822が適宜方向に周回し、さらにスライド用タイミングベルト822の周回に伴ってコンベア駆動機構80の機構部本体801が連動ギア802、駆動出力ギア803および押出部材804とともに商品受台70の底壁79に対して左右方向に移動することになり、該商品受台70が受取位置に配置された場合に商品陳列棚50の各コンベアラック52に対してコンベア駆動機構80を選択的に対向させることができるようになる。
【0043】
スライド機構82によるコンベア駆動機構80の移動は、スライド位置検出手段825によってその位置が検出される。スライド位置検出手段825は、底壁79に設けたスライド位置検出板8251およびスライド位置確認板8252と、コンベア駆動機構80の機構部本体801に設けたスライド停止センサ8253およびスライド確認センサ8254とを備えたものである。このスライド位置検出手段825は、商品受台70が受取位置にある状態においてコンベア駆動機構80を適宜移動させ、駆動出力ギア803を後方側に移動させた際に当該駆動出力ギア803をコンベアラック52の入力ギア55に歯合させることのできる位置(以下、単に駆動位置と称する)にコンベア駆動機構80が配置された場合に、スライド停止センサ8253およびスライド確認センサ8254が、スライド位置検出板8251およびスライド位置確認板8252のそれぞれに設けた切欠溝8251a,8252aを検出するように構成してある。なお、スライド停止センサ8253およびスライド確認センサ8254としては、切欠溝8251a,8252aを検出した場合にパルス信号を発生するフォトインタラプタを適用している。
【0044】
内方蓋部材77は、商品受台70の両側壁71,71の間において立設させた場合に該商品受台70の前方域を覆うことのできる大きさを有した板状を成すもので、その一端縁部の両側から突出する揺動支持軸771をそれぞれ側壁71,71の前端下方部に支承させることにより、該揺動支持軸771の軸心回りに揺動することが可能である。この内方蓋部材77は、上述したように、商品受台70の両側壁71,71の間において上方に立設させた場合に該商品受台70の前方域を覆う一方、揺動支持軸771の軸心回りに前方側へ揺動させた場合に商品受台70の前方域を開放することができる。
【0045】
内蓋制御機構78は、内方蓋部材77の揺動支持軸771に設けた可動片781と、商品受台70の側壁71に設けた規制アーム782および回転プレート783とを備えて構成してある。可動片781は、揺動支持軸771に固着した舌片状部材であり、内方蓋部材77を立設させた場合に、揺動支持軸771から下方に向けて突出する態様で設けてある。規制アーム782は、その基端部に設けた支持ピン782aを介して側壁71に支持させてあり、可動片781よりも奥方となる位置に先端を手前側に向けた状態で、支持ピン782aの軸心回りに上下に揺動することが可能である。図には明示していないが、この規制アーム782と商品受台70の側壁71との間には、該規制アーム782の先端を常時上方に揺動する方向に付勢するためのアーム付勢バネが介在させてある。回転プレート783は、規制アーム782よりも上方となる位置に、左右方向に沿ってほぼ水平となる回転軸を介して側壁71に回転可能に支持させたもので、規制用モータ784の駆動により回転軸の軸心回りに回転することが可能である。この回転プレート783には、その外周部に押圧ピン785が設けてある。押圧ピン785は、回転プレート783の表面から突出し、規制アーム782の上方域を横切る態様で左右方向に沿ってほぼ水平に延在しており、当該規制アーム782に常時当接している。
【0046】
この内蓋制御機構78は、規制用モータ784の駆動によって回転プレート783が適宜方向に回転し、該回転プレート783の回転に伴って押圧ピン785が予め設定した上端位置と下端位置との間を移動する。押圧ピン785が上端位置に配置された場合には、これに当接する規制アーム782がほぼ水平に延在し、この規制アーム782の先端面が、内方蓋部材77の揺動支持軸771から下方に向けて延在する可動片781の後面に近接した状態で対向配置されることになる。この結果、可動片781の奥方への揺動が規制アーム782によって阻止されるため、内方蓋部材77の前方側への揺動、つまり、商品受台70の前方域を開放する方向への移動も阻止されることになる。一方、押圧ピン785が下端位置に配置された場合には、これに当接する規制アーム782がアーム付勢バネ(図示せず)の弾性力に抗して下方に揺動し、その先端面が可動片781の後端面から逸脱した位置に配置されることになる。この結果、可動片781の奥方への揺動が許容されるため、内方蓋部材77の前方側への揺動、つまり、商品受台70の前方域を開放する方向への移動も許容されることになる。
【0047】
内蓋制御機構78の動作状態、つまり内方蓋部材77が開放許容状態にあるか否かは、開放許容検出手段786によって検出される。開放許容検出手段786は、回転プレート783の外周縁から一部を径外方向に延設して構成した遮蔽片7861と、この遮蔽片7861の有無を検出する態様で配置した開放検出センサ7862とを備えて構成したもので、押圧ピン785が上端位置にある場合と下端位置にある場合とで開放検出センサ7862に対する遮蔽片7861の有無が異なるように構成してある。具体的には、本実施の形態の場合、遮蔽片7861が開放検出センサ7862によって検出された場合に押圧ピン785が上端位置にあり、内方蓋部材77の開放が阻止されるように開放許容検出手段786を構成してある。なお、開放検出センサ7862としては、遮蔽片7861を検出した場合にパルス信号を発生するフォトインタラプタを適用している。
【0048】
一方、上記収容庫4には、図3に示すように、商品受台70の移動域において最下段の商品陳列棚50よりも下方となる部位にカバープレート90が設けてある。カバープレート90は、商品受台70の上方域を覆うに十分な大きさを有した板状を成すもので、その一端縁部の両側から突出する開閉支持軸(図示せず)をそれぞれ収容庫4の内壁手前側部分に支承させることにより、該開閉支持軸(図示せず)の軸心回りに揺動することが可能である。図には明示していないが、カバープレート90と本体キャビネット1との間には、該カバープレート90の他端縁部を常時上方に揺動させる方向に付勢するためのバネ部材を介在させてある。また、カバープレート90には、図示せぬ多数の通気孔が形成してある。
【0049】
このカバープレート90は、他端縁部を上方に向けて立設させた状態において商品受台70の移動域を開放し、上述したそれぞれの受取位置から取出位置までの間の商品受台70の移動を許容する。この状態から、商品受台70が取出位置に配置された場合には、図示していないリンク機構を通じてカバープレート90が下方に揺動し、上述したバネ部材(図示せず)の弾性力に抗してカバープレート90が他端縁部を奥方に向けて略水平に配置され、さらにカバーロック機構91によってロックされると当該水平状態が維持されることになる。カバープレート90が水平状態に維持された状態においては、商品受台70の上方域が当該カバープレート90によって覆われることになり、収容庫4において商品陳列棚50に商品が陳列される領域と、取出位置に配置された商品受台70を収納する領域とを相互に仕切ることができるようになる。但し、カバープレート90の通気孔(図示せず)により、収容庫4の内部に発生する対流を阻止することはない。さらに、水平状態においてカバーロック機構91が解除されると、上述したバネ部材(図示せず)の弾性力によってカバープレート90が再び立設された状態に復帰し、商品受台70の移動域が開放されるようになる。
【0050】
図9は、上述した自動販売機の制御系を例示した機能ブロック図である。同図に示すように、自動販売機は、主制御部1000、モード切替制御部1010、販売動作制御部1020および蓋ロック制御部1030を備えている。
【0051】
主制御部1000は、その記憶手段であるメモリ1001に格納されたプログラムやデータに基づき、モード切替制御部1010、販売動作制御部1020および蓋ロック制御部1030を通じて自動販売機を統括的に制御するためのものである。
【0052】
モード切替制御部1010は、動作モード判定部1011の判定した動作モードに応じて自動販売機の動作を制御すべく動作切替制御部1012を通じて自動販売機の各部に切替制御信号を与えるものである。
【0053】
ここで、動作モードとは、自動販売機を運用する場合の商品販売形態のことであり、本実施の形態の場合、第1の動作モードおよび第2の動作モードの二つがある。第1の動作モードは、一般の自動販売機と同様に、利用者が入金や商品選択等の購入操作を行った場合に商品の販売を行う自動販売機モードである。第2の動作モードは、一般のショーケースと同様に、利用者が購入商品を直接商品陳列棚50から取り出す形態で商品の販売を行うショーケースモードである。
【0054】
動作モード判定部1011は、動作モードを切替操作した場合に生じる状態変化を監視することにより、現在の自動販売機がいずれの動作モードで運用されているかを判定するものである。動作モードの切替操作とは、自動販売機の運用者が意図的に自動販売機モードからショーケースモードへの切り替え、あるいはその逆の切り替えを行う場合の操作である。例えば、自動販売機モードでは、無人での販売が前提となるため、前面扉30,30の施錠操作、購入操作部10を有効化する操作、等々の操作を行う必要がある。また、自動販売機モードでは、食品衛生法等の規定があるため、収容庫4を10℃以下に維持すべく、冷却ユニット51の温度設定を行う必要がある。これに対してショーケースモードでは、有人販売が前提となるため、前面扉30,30の解錠操作、購入操作部10を無効化する操作、等々の操作を行う。また、ショーケースモードでは、先の規定がないため、収容庫4が10℃以上(例えば15℃)の温度状態となるように冷却ユニット51の温度設定を行うようにしている。ショーケースモードにおいて収容庫4の温度を10℃以上に設定するのは、商品の過冷却を抑制し、例えばお弁当等のように販売後に加熱される商品の加熱時間を短縮化して利用者の利便性を図ろうとするものである。
【0055】
そこで、本実施の形態では、上述した動作モード判定部1011として、施錠状態検出センサ35、操作部状態検出センサ1013、温度設定状態検出センサ1014の検出結果を監視し、これら状態検出センサ35,1013,1014によって検出される状態変化に基づいて自動販売機の動作モードを判定するように構成してある。操作部状態検出センサ1013とは、購入操作部10が有効化されているか否かを検出するためのものであり、また温度設定状態検出センサ1014とは、冷却ユニット51に設定された温度を検出するためのものである。
【0056】
動作切替制御部1012は、モード切替制御部1010から与えられた切替制御信号に基づいて扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60の動作を切替制御するためのものである。
【0057】
具体的には、自動販売機モードにおいて扉施錠手段33が解錠されていた場合にこれを施錠状態に切り替える一方、ショーケースモードにおいて扉施錠手段33が施錠されていた場合にこれを解錠状態に切り替える制御を行う。また、自動販売機モードにおいて購入操作部10が無効化されていた場合にはこれを有効化する一方、ショーケースモードにおいて購入操作部10が有効化されていた場合にはこれを無効化する制御を行う。
【0058】
さらに、自動販売機モードにおいて冷却ユニット51が10℃以上の設定温度となっていた場合にはこれを10℃以下に修正する一方、ショーケースモードにおいて冷却ユニット51が10℃以下の設定温度となっていた場合にこれを10℃以上に修正する制御を行う。庫内照明装置60に関しては、自動販売機モードの場合、購入操作部10が操作された時にのみ所定の時間だけ点灯させる一方、ショーケースモードの場合、常時点灯させる制御を行う。
【0059】
これら各部の動作制御内容は、動作制御データ設定部1015を通じて予め各動作モード毎の動作制御データとしてデータ格納部1016に個別に設定してあり、動作モード判定部1011の判定結果に基づき、モード切替制御部1010によって適宜読み出され、該読み出した動作制御データに従って実行されることになる。また、動作切替制御部1012の制御対象としては、必ずしも扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60に限らず、さらにはその動作制御内容も上述したものに限らず、動作制御データ設定部1015を通じて任意に設定することが可能である。
【0060】
また、モード切替制御部1010は、動作モードが切り替えられた場合に、運用条件取得部1017を通じてその時点の自動販売機の運用条件を取得し、これを履歴データとしてデータ格納部1016に格納する処理も行う。具体的には、動作モードが切り替えられた場合にモード切替制御部1010は、運用条件取得部1017を通じてクロック機能部1018から現在の日付(曜日)および時刻を取得し、動作モードの切替方向、つまり自動販売機モードへの切り替えであるのかショーケースモードへの切り替えであるのかを示すデータに関連付けて、当該取得した日付および時刻データを順次データ格納部1016に格納することによって履歴データの作成を行う。履歴データとして格納する運用条件としては、日付や時刻のみに限らず、例えば本体キャビネット1の外表面適宜箇所に外部照度センサ1019を設け、動作モードが切り替えられた場合に自動販売機の外部照度を関連付けて格納するようにしても良い。さらには、各動作モードにおいて販売した商品の情報を関連付けて格納するようにしても構わない。
【0061】
販売動作制御部1020は、モード切替制御部1010によって動作モードが自動販売機モードに切り替えられた場合に商品の販売に関わる制御を行うものである。具体的に販売動作制御部1020は、販売待機状態において商品受台70を取出位置に配置させ、かつカバーロック機構91によりカバープレート90を水平状態に保持して商品受台70の上方域を覆った状態に維持する。また、この販売待機状態では、内蓋制御機構78により内方蓋部材77が開放可能状態に保持されており、蓋部材40を開成させれば、該蓋部材40とともに内方蓋部材77が前方側に揺動し、商品受台70の前方域を開放することになる。
【0062】
この販売待機状態から、例えば課金部11を通じて貨幣が投入されると、販売動作制御部1020は投入された入金額が商品販売価格に達した場合に入力部12を有効化する。その後、利用者から入力部12を通じて購入に関わる指示情報が入力されると、この指示情報が販売動作制御部1020に対して販売指令として与えられる。販売指令が与えられた販売動作制御部1020は、内蓋制御機構78により内方蓋部材77の前方側への揺動を阻止し、かつカバーロック機構91を解除した後に、受台駆動機構73を通じて商品受台70を適宜上動させることにより、当該商品受台70を取出位置から該当する商品陳列棚50の受取位置まで移動させ、この状態を維持したままスライド機構82を通じてコンベア駆動機構80を適宜左右移動させ、該コンベア駆動機構80を該当するコンベアラック52の駆動位置へ移動させる。
【0063】
受台駆動機構73およびスライド機構82が動作している間、コンベア駆動機構80では、押出部材804が最も手前側に位置し、駆動出力ギア803が機構部本体801に没入した状態に保持されており、これら受台駆動機構73およびスライド機構82の動作に支障を来す虞れはない。また、販売動作制御部1020は、利用者に対して入金額や選択商品等、報知部20から販売に関わる各種の情報を報知する処理を行う。
【0064】
一方、コンベア駆動機構80がコンベアラック52の駆動位置に配置されると、販売動作制御部1020は、押出部材804を最も後方側に位置させることにより駆動出力ギア803を当該コンベアラック52の入力ギア55に歯合させ、さらにこの状態からコンベア駆動モータ807を駆動させる。これにより、連動ギア802を通じて駆動出力ギア803が回転駆動することになり、これに歯合する入力ギア55を通じてコンベアラック52の搬送ベルト54が商品を前方側へ搬送するように移動されることになる。この結果、コンベアラック52の搬送ベルト54に載置された商品が商品受台70に払い出されることになる。
【0065】
この間、商品受台70の内方蓋部材77は、上述したように内蓋制御機構78によって前方側への揺動が阻止された状態にあり、コンベアラック52の搬送ベルト54から払い出された商品が商品受台70の受取板72から逸脱する事態が招来されることはない。
【0066】
商品検出センサ75を通じて商品受台70に商品が払い出されたことを検出した販売動作制御部1020は、直ちに搬送ベルト54を移動を停止させ、駆動出力ギア803とコンベアラック52の入力ギア55との歯合状態を解除した後に受台駆動機構73を通じて商品受台70を取出位置に復帰移動させる。この結果、再びカバープレート90がカバーロック機構91により水平状態に維持され、該カバープレート90によって商品受台70の上方域が覆われた状態に復帰する。またこの状態では、内蓋制御機構78により内方蓋部材77が開放可能状態に復帰するため、蓋部材40とともに内方蓋部材77を開放させれば、商品取出口3を通じて商品受台70の商品を取り出すことができるようになる。
【0067】
一方、蓋ロック制御部1030は、モード切替制御部1010によって動作モードが自動販売機モードに切り替えられた状態において、商品受台70に設けた商品検出センサ75の検出結果、および/または蓋部材開閉検出センサ42の検出結果に基づいて本体キャビネット1と蓋部材40との間に設けた蓋ロック手段41の施錠/解錠状態を制御するためのもので、計時処理部1031、解錠時間設定部1032およびデータ抽出部1033を有している。
【0068】
計時処理部1031は、蓋部材開閉検出センサ42によって蓋部材40の開放状態が検出された時点からの計時を行い、予め設定した解錠時間が経過した時点で蓋ロック制御部1030に計時終了信号を出力するものである。解錠時間設定部1032は、蓋部材40の開放可能時間を商品の種類毎に設定するためのものである。例えば、大きい商品の場合には、商品受台70に払い出された後においてもこれを素早く見つけることができるため、開放可能時間を短めに設定する一方、小さい商品の場合には、商品受台70に払い出された後においては素早く見つけることができないため、開放可能時間を長めに設定することが好ましい。
【0069】
この解錠時間設定部1032によって設定された解錠時間は、商品の種類に関連付けた状態で、蓋ロック制御部1030を通じてデータテーブル1034に格納されることになる。データ抽出部1033は、蓋ロック制御部1030から商品の種類を示す情報が与えられた場合に、当該商品の種類に基づいてデータテーブル1034から対応する解錠時間を抽出するためのものである。
【0070】
なお、上記蓋ロック制御部1030は、自動販売機がショーケースモードにある場合、常に本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止するように蓋ロック手段41を施錠状態に保持するように機能する。
【0071】
図10は、先に説明したモード切替制御部1010の処理内容を示したフローチャートである。以下、この図を参照しながら、自動販売機において動作モードを切り替える際の処理について説明する。なお、以下においては便宜上、自動販売機が自動販売機モードで現在運用されているものとする。つまり、扉施錠手段33が施錠されているとともに、購入操作部10が有効化されている状態にある。また、冷却ユニット51が10℃以下に温度設定され、かつ購入操作部10が操作された時にのみ所定の時間だけ点灯するように庫内照明装置60が設定されているものとする。
【0072】
まず、モード切替制御部1010は、自動販売機が運用されている場合、動作モード判定部1011を通じて施錠状態検出センサ35、操作部状態検出センサ1013、温度設定状態検出センサ1014の検出結果に状態変化があるか否かを常時監視している(ステップS201)。
【0073】
この状態から、自動販売機の運用者が意図的に動作モードの切替操作を行い、これが状態変化として検出されると、モード切替制御部1010は、動作モード判定部1011を通じて自動販売機の動作モードが自動販売機モードからショーケースモードに切り替えられたと判定し(ステップS202)、運用条件取得部1017を通じてそのときの運用条件を取得するとともに、該取得した運用条件を履歴データとしてデータ格納部1016に格納する処理を行う(ステップS203)。
【0074】
例えば、扉施錠手段33が施錠状態から解錠状態に切り替えられ、その状態変化が施錠状態検出センサ35によって検出されると、あるいは冷却ユニット51の温度設定が10℃以上に設定され、その状態変化が温度設定状態検出センサ1014によって検出されると、あるいは図示していない設定スイッチによって購入操作部10が無効化され、これが操作部状態検出センサ1013によって検出されると、動作モード判定部1011によって自動販売機の動作モードが自動販売機モードからショーケースモードに切り替えられたと判定されることになる。
【0075】
次いで、モード切替制御部1010は、データ格納部1016からショーケースモードに対応した動作制御データを読み出し、この読み出した動作制御データに基づいて動作制御を行うべく動作切替制御部1012に対して切替制御信号を与え(ステップS204、ステップS205)、その後、手順をリターンさせる。この結果、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60のすべてがショーケースモードに対応した動作を行うことになる。
【0076】
ここで、上記自動販売機によれば、上述した動作モードの切替操作として、扉施錠手段33の解錠操作、冷却ユニット51の温度設定操作および購入操作部10の無効化操作のいずれか一つを行いさえすれば、ショーケースモードとして何等の支障も来すことなくこれを運用することが可能となる。すなわち、上述した動作モードの切替操作の際に扉施錠手段33のみを施錠状態から解錠状態に切り替えた場合であっても、動作切替制御部1012により、購入操作部10が無効化され、かつ冷却ユニット51が10℃以上の温度設定に修正され、さらに庫内照明装置60が常時点灯されるようになる。あるいは、動作モードの切替操作の際に購入操作部10のみを有効化状態から無効化状態に切り換えた場合であっても、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33が解錠状態となり、かつ冷却ユニット51が10℃以上の温度設定に修正され、さらに庫内照明装置60が常時点灯されるようになる。あるいは、動作モードの切替操作の際に冷却ユニット51を10℃以上の温度設定に切り替えた場合であっても、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33が解錠状態となり、かつ購入操作部10が無効化され、さらに庫内照明装置60が常時点灯されるようになる。
【0077】
この結果、煩雑な操作を要することなく自動販売機を自動販売機モードからショーケースモードに切り替えることが可能になり、例えば平日の12:00〜13:00に設定される昼休み等、1時間程度の比較的短い時間に多くの利用者が殺到するようなシチュエーションであっても大量の商品を効率良く販売することが可能となる。
【0078】
以降、上述したショーケースモードから、自動販売機の運用者が意図的に動作モードの切替操作を行うと、モード切替制御部1010は、再びステップS201〜ステップS205の処理を繰り返し実行し、データ格納部1016から自動販売機モードに対応した動作制御データを読み出し、この読み出した動作制御データに基づいて動作制御を行うべく動作切替制御部1012に対して切替制御信号を与える処理を実行する。この結果、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60のすべてが自動販売機モードに対応した動作を行うことになる。
【0079】
この場合には、上述した動作モードの切替操作の際に扉施錠手段33のみを解錠状態から施錠状態に切り替えた場合であっても、動作切替制御部1012により、購入操作部10が有効化され、かつ冷却ユニット51が10℃以下の温度設定に修正され、さらに庫内照明装置60が購入操作部10の操作時にのみ所定の時間だけ点灯されるようになる。あるいは、動作モードの切替操作の際に購入操作部10のみを無効化状態から有効化状態に切り換えた場合であっても、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33が施錠状態となり、かつ冷却ユニット51が10℃以下の温度設定に修正され、さらに庫内照明装置60が購入操作部10の操作時にのみ所定の時間だけ点灯されるようになる。あるいは、動作モードの切替操作の際に冷却ユニット51を10℃以下の温度設定に切り替えた場合であっても、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33が施錠状態となり、かつ購入操作部10が有効化され、さらに庫内照明装置60が購入操作部10の操作時にのみ所定の時間だけ点灯されるようになる。
【0080】
この結果、煩雑な操作を要することなく自動販売機をショーケースモードから自動販売機モードに切り替えることが可能になり、例えば早朝や深夜の時間帯等、利用客が閑散となるシチュエーションにあっても利用者の要求に応じて商品の販売を行うことが可能となる。この場合、販売員を要さず、しかも購入操作部10が操作された場合にのみ庫内照明装置60を点灯するようにしているため、自動販売機モードの運用コストを可及的に抑えることも可能となる。
【0081】
さらに、上記自動販売機によれば、上述した動作モードの切替操作を行うたびにその運用条件が履歴情報として順次データ格納部1016に格納されることになるため、実際の運用に即した切替操作の傾向を把握することが可能になる。この場合、履歴データとして、自動販売機の外部照度を関連付けて格納すれば、蛍光灯等の外部照度、つまり自動販売機を設置した場所の明るさと動作モードとの関係を把握することも可能となる。さらに、履歴データとして動作モードを格納すれば、動作モードと販売商品との関係を把握することができるため、販売する商品の種類や商品の補充時期が的確となり、売り上げの向上を図ることも可能となる。
【0082】
図11は、上述した蓋ロック制御部1030の処理内容を示したフローチャートである。以下、この図を参照しながら、自動販売機において蓋ロック手段41の施錠/解錠処理について説明する。なお、上述したように、この蓋ロック制御部1030は、自動販売機がショーケースモードにある場合、常に蓋ロック手段41を施錠状態に保持するものであるため、以下においては、自動販売機が自動販売機モードで運用されている場合についてのみ説明する。
【0083】
まず、蓋ロック制御部1030は、自動販売機が販売待機状態にある場合、蓋ロック手段41を施錠し、本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止した状態に保持するとともに、主制御部1000を通じて販売動作制御部1020に販売指令が与えられたか否かを常時監視している(ステップS101)。販売動作制御部1020に販売指令が与えられた場合、蓋ロック制御部1030は、受台駆動機構73による商品の受け入れ動作が終了したか否かを監視し(ステップS102)、商品の受け入れ動作が終了した場合には受台位置検出手段74を通じて商品受台70が取出位置に配置されたか否かを監視する(ステップS103)。
【0084】
商品の受け入れ動作を行った商品受台70が取出位置に配置されると、蓋ロック制御部1030は、商品検出センサ75を通じて当該商品受台70に商品が有るか否かを判断する(ステップS104)。
【0085】
ステップS104において商品受台70に商品が有ることを検出した場合、蓋ロック制御部1030は、蓋ロック手段41を解錠し、商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を許容した状態となる(ステップS105)。
【0086】
上述したように、商品受台70が取出位置に配置されている場合には、内蓋制御機構78により内方蓋部材77が開放可能状態にある。従って、利用者が蓋部材40を開成させれば、この蓋部材40とともに内方蓋部材77が開成されることになり、商品取出口3から直接手を差し入れて商品受台70の商品を取り出すことが可能となる。蓋部材40が開放可能状態となった場合には、報知部20や専用のランプを通じてその旨を利用者に報知し、商品の取り出し動作を促すことが好ましい。なお、商品を取り出した後においては、重錘40bの作用により蓋部材40が商品取出口3を閉塞した状態に復帰されることになる。
【0087】
この間、蓋ロック制御部1030は、商品検出センサ75を通じて商品の有無を検出しており(ステップS106)、商品の取り出しによって商品検出センサ75が商品無しを検出した場合、直ちに蓋ロック手段41を施錠状態に復帰させ(ステップS107)、再び本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止した状態で手順をリターンさせる。
【0088】
一方、ステップS104において商品検出センサ75が商品無しを検出した場合、蓋ロック制御部1030は、ステップS101の販売指令から選択商品の種類を特定し(ステップS108)、特定した商品の種類に関連付けられた解錠時間をデータテーブル1034から抽出する処理を行う(ステップS109)。さらに、蓋ロック制御部1030は、蓋ロック手段41を解錠して商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を許容し(ステップS110)、その後、蓋部材開閉検出センサ42を通じて蓋部材40が開成されたか否かを監視する(ステップS111)。
【0089】
ステップS111において利用者が蓋部材40を開成させ、蓋部材開閉検出センサ42によってこれが検出されると、蓋ロック制御部1030は、計時処理部1031を通じて計時を開始し(ステップS112)、この計時時間が先に抽出した解錠時間に一致するか否かを監視する(ステップS113)。
【0090】
計時時間が解錠時間と一致すると、つまり、蓋部材40が開成されてから解錠時間が経過すると、蓋ロック制御部1030は、直ちに蓋ロック手段41を施錠状態に復帰させ(ステップS107)、再び本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止した状態で手順をリターンさせる。
【0091】
以降、上述した処理が繰り返し実行され、自動販売機モードにおいて商品の販売を行うたびに蓋ロック手段41が適宜施錠/解錠されることになる。
【0092】
上記のように蓋ロック手段41の施錠/解錠を行うようにした自動販売機によれば、前面扉30,30を通じて商品の陳列状態、つまり商品の収納状態を外部から視認することが可能であるものの、販売待機状態において蓋部材40が施錠されているため、商品取出口3から手や長尺部材を差し入れることができず、防盗性の点で有利となる。また、商品受台70が移動中においても蓋部材40が施錠されているため、商品取出口3から異物を差し込むことがきわめて困難となり、商品受台70やこれを移動させるための受台駆動機構73等々、内部構造に異物の侵入に起因した損傷が発生することもなく、商品販売に支障を来す虞れがない。
【0093】
さらに、上述した自動販売機においては、商品の受け入れ動作を行った商品受台70を本体キャビネット1の商品取出口3に対向した取出位置に配置させ、商品取出口3を通じて商品受台70の商品を直接取り出せるように構成してあるため、上述した商品の盗難や悪戯による内部構造の損傷を招来することなく、構造の単純化、並びに設置スペースの縮小化を図ることが可能となる。
【0094】
しかも、ステップS104において商品有りを検出した場合には、商品無しを検出するまでの間、蓋ロック手段41を解錠するようにしているため、商品取出口3を通じて商品を確実に取り出すことが可能になる。一方、ステップS104において商品有りを検出しなかった場合であっても、利用者が蓋部材40を開成させた後、所定の解錠時間が経過するまでの間、蓋ロック手段41を解錠するようにしているため、例えば商品受台70に払い出された商品が小さい等の理由により商品検出センサ75によって検出できなかったとしてもこれを商品取出口3から確実に取り出すことができるようになる。
【0095】
また、上述した自動販売機によれば、商品受台70に対する商品の受け入れ動作を確認するための商品検出センサ75を、蓋ロック制御部1030による蓋ロック手段41の施錠/解錠処理にも用いるようにしているため、専用の検出手段が不要となる。
【0096】
なお、上述した実施の形態では、自動販売機としてショーケースモードで運用できるものを例示しているが、必ずしもこれに限定されず、本体キャビネットにおいて販売商品を陳列するものであれば良い。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、販売待機状態において蓋部材を施錠し、該蓋部材の開動作を阻止する蓋ロック手段と、受台駆動制御手段によって商品受台が商品取出口に配置された場合、当該商品取出口を通じて商品の取り出し動作が行われたか否かを監視し、取り出し動作が終了するまでの間、蓋ロック手段の施錠を解除するロック制御手段とを備えるようにしているため、前面扉を通じて商品の陳列状態を外部から視認することが可能であるものの、販売待機状態において蓋部材が施錠されているため、商品取出口ら手や長尺部材を差し入れることができず、防盗性の点で有利となる。また、商品受台が移動中においても蓋部材が施錠されているため、商品取出口から異物を差し込むことがきわめて困難となり、商品受台やこれを移動させるための受台駆動機構等々、内部構造に異物の侵入に起因した損傷が発生することもなく、商品販売に支障を来す虞れがない。しかも、商品の受け入れ動作を行った商品受台を本体キャビネットの商品取出口に対向した取出位置に配置させ、商品取出口を通じて商品受台の商品を直接取り出せるように構成してあるため、構造の単純化、並びに設置スペースの縮小化を図ることが可能となる。
【0098】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機によれば、少なくとも商品の受け入れ動作を行った商品受台が商品取出口に配置された場合に商品検出手段を通じて商品の有無を検出し、商品有りを検出した後、商品無しを検出するまでの間、蓋ロック手段の施錠を解除するようにしているため、商品の取り出しを確実に行うことができるようになり、商品を閉じ込めてしまう等の問題を招来する虞れがない。
【0099】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機によれば、商品の受け入れ動作を行った商品受台が商品取出口に配置された場合に蓋ロック手段の施錠を解除する一方、蓋部材が開放された時点から計時を行い、予め設定した解錠時間が経過した時点で蓋ロック手段を再び施錠するようにしているため、例えば商品受台に払い出された商品が小さい等の理由により商品検出手段によって検出できなかったとしてもこれを商品取出口から確実に取り出すことができるようになり、商品を閉じ込めてしまう等の問題を招来する虞れがない。
【0100】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機によれば、販売指令によって特定される商品の種類に基づいてデータテーブルから当該商品に対応した解錠時間を抽出し、該抽出した解錠時間を計時の対象とするようにしているため、商品に応じて解錠時間が変更されることになり、商品の取り出しがより一層確実になる。
【0101】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機によれば、解錠時間を設定する解錠時間設定手段を備えるようにしているため、商品の形状や大きさに応じた解錠時間を設定することができる。
【0102】
また、本発明の請求項6に係る自動販売機によれば、取出位置に配置された商品受台に商品が存在する場合に報知手段を駆動するようにしているため、利用者に対して商品の取り出しを促すことができ、販売動作時間の短縮にも繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である自動販売機を示した正面図である。
【図2】図1に示した自動販売機の断面平面図である。
【図3】図1に示した自動販売機の断面側面図である。
【図4】図1に示した自動販売機の商品陳列部を構成するコンベアラックの斜視図である。
【図5】図1に示した自動販売機に適用する商品受台を駆動するための受台駆動機構を示す斜視図である。
【図6】図1に示した自動販売機に適用する商品受台の分解斜視図である。
【図7】図1に示した自動販売機に適用する商品受台に設けたコンベア駆動機構を示す図である。
【図8】図7における矢視 VIII 図である。
【図9】図1に示した自動販売機の制御系を示す機能ブロック図である。
【図10】図9に示したモード切替制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】図9に示した蓋ロック制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体キャビネット
2 前面開口
3 商品取出口
4 収容庫
40 蓋部材
41 蓋ロック手段
42 蓋部材開閉検出センサ
50 商品陳列棚
70 商品受台
73 受台駆動機構
1000 主制御部
1001 メモリ
1010 モード切替制御部
1011 動作モード判定部
1012 動作切替制御部
1013 操作部状態検出センサ
1014 温度設定状態検出センサ
1015 動作制御データ設定部
1016 データ格納部
1017 運用条件取得部
1018 クロック機能部
1019 外部照度センサ
1020 販売動作制御部
1030 蓋ロック制御部
1031 計時処理部
1032 解錠時間設定部
1033 データ抽出部
1034 データテーブル

Claims (6)

  1. 本体キャビネットの内部において商品の陳列を行う商品陳列装置と、
    前記本体キャビネットの内部において移動可能に配設され、商品陳列装置の任意の位置に陳列された商品を受け入れる商品受台と
    を備え、販売指令に応じて前記商品受台を適宜移動させることにより、商品陳列装置に陳列された商品の搬出を行い、前記本体キャビネットの商品取出口を通じて当該商品の取り出しを可能とする自動販売機において、
    前記商品取出口を開閉する態様で設けた蓋部材と、
    販売待機状態において前記蓋部材を施錠し、該蓋部材の開動作を阻止する蓋ロック手段と、
    商品の受け入れ動作を行った商品受台を本体キャビネットの商品取出口に対向した取出位置に配置させる受台駆動制御手段と、
    前記受台駆動制御手段によって商品受台が商品取出口に配置された場合、当該商品取出口を通じて商品の取り出し動作が行われたか否かを監視し、取り出し動作が終了するまでの間、前記蓋ロック手段の施錠を解除するロック制御手段と
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記ロック制御手段は、少なくとも商品の受け入れ動作を行った商品受台が商品取出口に配置された場合に商品検出手段を通じて商品の有無を検出し、商品有りを検出した後、商品無しを検出するまでの間、前記蓋ロック手段の施錠を解除することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記ロック制御手段は、商品の受け入れ動作を行った商品受台が商品取出口に配置された場合に前記蓋ロック手段の施錠を解除する一方、前記蓋部材が開放された時点から計時を行い、予め設定した解錠時間が経過した時点で前記蓋ロック手段を再び施錠することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  4. 前記ロック制御手段は、
    商品の種類に応じて設定した複数の解錠時間を当該商品の識別情報に関連付けて格納したデータテーブルと、
    販売指令によって特定される商品の種類に基づいて前記データテーブルから当該商品に対応した解錠時間を抽出し、該抽出した解錠時間を計時の対象とするデータ抽出部と
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
  5. 前記解錠時間を設定する解錠時間設定手段を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の自動販売機。
  6. 前記ロック制御手段は、取出位置に配置された商品受台に商品が存在する場合に報知手段を駆動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の自動販売機。
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CN109035574A (zh) * 2018-11-02 2018-12-18 湖南金码智能设备制造有限公司 一种自动售货机的取货机构及出货方法
CN113313878A (zh) * 2021-06-07 2021-08-27 杭州福柜科技有限公司 基于plc控制的自动售货机

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