JP3513674B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP3513674B2
JP3513674B2 JP32821494A JP32821494A JP3513674B2 JP 3513674 B2 JP3513674 B2 JP 3513674B2 JP 32821494 A JP32821494 A JP 32821494A JP 32821494 A JP32821494 A JP 32821494A JP 3513674 B2 JP3513674 B2 JP 3513674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給紙テーブル等に積載
されたシートを、エアーの吸引とエアーの吹き付けを利
用して、上から1枚ずつ取り出して繰り出す給紙装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】給紙テーブル上に積載されたシートを1
枚ずつ繰り出すための機構として、従来から、エアーの
吸引と吹き付けを利用した給紙装置が知られている。
【0003】一例として、特開平1ー117139号公
報に記載の給紙装置がある。これは、図12に示すよう
に、シート1が積載された給紙テーブル2の上方に搬送
ベルト3を配置すると共に、給紙テーブル2の上端部に
は前方側にエアー吹出手段を、又後方側に高さ位置検出
レバー5を配置した構成となっている。搬送ベルト3に
は全体に亘って多数の吸引孔(図示せず)が形成されて
おり、搬送ベルト3に配設された吸引手段6によって搬
送ベルト3にシート1を吸着させながらシート搬送を行
う。この給紙装置においては、給紙テーブル2を上昇さ
せてシート1の最上紙面1aが高さ位置検出レバー5に
接触したときに給紙テーブル2を停止し、それと同時に
エアー吹き出し手段4からシート1の前端部に向けてエ
アーを吹き出してシート1の最上部付近を捌いた後、搬
送ベルト3を回転させて最上紙をベルトに吸着して繰り
出すこととしている。
【0004】また、重ねられているシート類の最上シー
トを2枚目以下から分離して繰り出す手段として、特開
昭56ー103037号公報に記載の給紙ドラムの下に
配置された吸引手段が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平1ー117139号公報に記載の給紙装置にあっ
ては、シート1を給紙する際の最上紙面1aの高さ位置
を高さ位置検出レバー5によって設定しており、その後
のエアー吹き付け時には最上紙面1aの高さ位置につい
ては何ら考慮していないために、エアーを吹き付けた時
のシートのさばきが不十分であったような場合には、シ
ート1が確実に搬送されない事態が生じ得た。さらに、
給紙テーブルに積載されたシートが薄く座屈力が小さい
場合には、必ずしも最上位のシートと2枚目以下のシー
トに吹き付けられたエアーによる空気の層が形成される
とは限らず、2枚目以下のシートを阻止する手段がない
ので、最上位のシートの吸引移動に連れられて2枚目以
下のシートが繰り出されてしまうことがあった。
【0006】また、上記の特開昭56ー103037号
公報に記載の給紙ドラムの下に配置された阻止用吸引手
段は、その吸引口を如何に構成しても多数枚のシートが
吸引口を覆うようなことがあれば、上部のシートに対し
てはその阻止力が及ばないこととなり、シートの重複供
給を完全には排除し得なかった。
【0007】本願発明は、給紙すべきシートの大きさ、
厚さ又はシートの材質の違いによる座屈力等の如何に係
わらず、また皺、ファイル癖等の変形状態の如何に拘わ
らず、高速に且つ確実に1枚ずつシートを繰り出すこと
を可能とする給紙装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明に係る給紙装置
は、シートを給送する方向に回転する給紙ローラ及びシ
ートを給紙テーブル側へ戻す方向に回転する分離ローラ
からなり、それぞれが軸と平行方向にローラ表面に間隔
をおいて開けられた複数の穴が選択的に負圧源と連通し
てシートを吸引するようになした給紙手段と、前記給紙
ローラと前記分離ローラのシート繰り出し個所に対して
シートの進行方向前方からエアーを吹き付けるエアー吹
付手段、から成り、前記分離ローラは前記エアー吹付手
段によって吹き付けられたエアーの通路となる凹部を有
することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上述の構成により、給紙テーブルにおける最上
面のシートを吸引力により確実に捉える給紙ローラと2
枚目以下のシートを吸引力により確実に引き剥がす分離
ローラの相互作用と共に、双方のローラが接触する接点
部であって、積み重ねられていたシートが捌かれて1枚
ずつ繰り出されようとする箇所に対して、シートの進行
方向前方からエアーを吹き付けることにより、座屈力の
弱いシートや、皺やファイル癖が付けられているシート
であっても、1枚ずつ繰り出されることを確実とするの
である。ファイル癖等により同時に複数枚のシートが繰
り出されそうな場合には、前記前方からのエアー吹き付
けによる捌きと、ローラ表面に間隔をおいて開けられた
複数の穴が選択的に負圧源と連通してシートを吸引する
ようになした回転する分離ローラとの相互作用により、
最上位面シートのみが給紙ローラに吸引されて繰り出さ
れることを確実にするのである。
【0010】また、本願発明に係る給紙装置のエアー吹
付手段によれば、幅の広いシートであっても、シートの
進行方向前方からシートの比較的中央部に吹き付けるこ
とにより、シート間の捌きを確実にでき、且つ給紙テー
ブルに積載されるシートの最上シート面の高さ位置を正
確に検知できるのである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の給紙装置の詳細を図面に基づ
いて説明する。図1乃至図3は本発明に係る給紙装置の
一実施例を示したものである。この給紙装置において、
符号10はシート1を積載するための給紙テーブルであ
り、テーブル昇降手段22によって昇降可能となってい
る。この給紙テーブル10上の最上面シート1aの上方
位置には前側中央部にキックローラ11が配設され、ま
たその近傍にはシートの捌き具合を検出する検出手段が
12が配設されている。キックローラ11は、バキュー
ムポンプ(図示せず)に接続されているステータ13
と、このステータ13の回りを回転するローラ部14と
で構成されている。ローラ部14は中央にくびれ部23
(図4)が形成された左右一対の略円筒体からなり、そ
の円筒体の外周面には円弧の一部をカットした2つの平
面部15を有し、その円筒部分にはゴム若しくは軟質プ
ラスチック等からなる摩擦部材24が被着されている。
また、この円筒部分には摩擦部材24も含めて前記ステ
ータ13に貫通する多数の小孔16が形成されている。
これらの小孔16は円筒部分に沿って複数設けられてお
り、この小孔16の開設位置に対応したステータ13の
下部側にも吸引孔17が設けられている。
【0012】このキックローラ11は間欠駆動し、図2
に示したように給紙待機時には上記平面部15が上下に
位置しており、給紙時においてローラ部14がステータ
13の回りを回転する。その時に、ローラ部14に開設
された小孔16がステータ13の吸引孔17に順次一致
し、給紙テーブル10に積載されているシート1の最上
紙1aをこのローラ部14の表面に吸着することができ
る。
【0013】上記キックローラ11は、図1に示したよ
うに後端にバランサ18を備えたアーム19の先端部に
設けられている。アーム部19は回転軸20を支点とし
て自由回転が可能である。従って、バランサ18の位置
を変えることによってキックローラ11の押圧力を調整
することでができる。なお、符号21はキックローラ1
1の最下端位置を決めるストッパである。この実施例で
は紙厚の違いによって給紙テーブル10の移動量を予め
変えておき、薄紙のときよりも厚紙の方がシート最上紙
面1aがキックローラ11により近ずくように設定して
おく。そうすることによって、厚紙をキックローラ11
で繰り出す場合には吸引力に加えて回転時の押し圧によ
る摩擦力も働くことになるが、その時に上記のようなバ
ランサ18の位置を変えるだけでキックローラ11に最
適な押圧力を付与することができる他、キックローラ1
1も自在に可動し得るために最上紙面1aからの反発力
が強い場合には上方に逃げることも可能であり、シート
繰り出しに最適な摩擦力が得られ易くなる。なお、上記
の実施例ではバランサ18によって押圧力を調整してい
るが、キックローラ11を常時下方向に付勢するスプリ
ング(図示せず)をアーム19に設けることによっても
同様の作用効果が得られる。
【0014】一方、前記検出手段12は、図4に示した
ように、回転軸25に後端部が固定された検出レバー2
6と、この検出レバー26にピニオンギヤ27を介して
回転力を与えるサーボモータ28と、検出レバー26の
回転角を電圧値に換算して出力するポテンショメータ2
9とで構成されている。検出レバー26は上記キックロ
ーラ11の中央部に配置されるが、特に検出レバー26
の回転時に検出レバー26の先端部がキックローラ11
の中央部のくびれ部23内に挿入されるように配置され
ている。その結果、前記検出レバー26は、図1に示し
たように常時は上方向に回動していて紙面から離れてい
るが、紙面のたわみ量を検出する際にはサーボモータ2
8の駆動によって反時計方向に回転し、キックローラ1
1のほぼ真下でシート1の最上紙面1aを押圧すること
ができる。なお、紙面のたわみ量の検出では、前記最上
紙面1aを押圧したときに、その押圧部分の紙面の凹み
を検出するのみならず、最上紙面1aがたわむときには
紙面全体のたわみを検出する場合も含む。
【0015】本給紙装置には、分離ローラ41を回転軸
の垂直方向に貫き、シートを給紙テーブル側へ押し戻す
方向のエアーを吹き付けるエアー吹付手段61が配置さ
れている。このエアー吹付手段61は、エアー供給管6
2の先端部にエアーノズル63を備えており、所定の高
さ位置に設定されたシート1の進行方向前方からエアー
を吹き付ける。本実施例においては、図2においてエア
ーノズル63を2個設けているが単数個でも3個以上設
けてもよい。いずれにしても、エアーノズル63はシー
トの前方中央部を均等に吹き付けるように配置する。こ
のように、給紙ローラ40と分離ローラ41の両ローラ
が接触する接点部であって、積み重ねられていたシート
が1枚ずつ繰り出されようとする箇所に、シートの進行
方向前方からエアーが吹き付けられるので、シート1の
捌きが確実となる。
【0016】また、本給紙装置には、前記エアー吹付手
段61と共に、前記エアー吹付手段61のエアーノズル
63から吹き付けられるエアーの高さとほぼ同等の位置
にあって、シート1の進行方向の両サイド側からエアー
を吹き付けるためのサイドエアー吹付手段を併設しても
よい。このサイドエアー吹付手段は、エアーノズル33
(図3にて点線で図示)を備えており、該ノズルへのエ
アー供給は通常前記エアー供給管62からの分岐管によ
るが、サイドエアー吹付手段専用のエアー供給管を設け
ることも可能である。この場合、前方からの吹き付けエ
アー圧力とサイドからの吹き付けエアー圧力を別個に設
定することもできる。前方及びサイドからのエアー吹き
付けは、薄く座屈力の弱いシートであっても、給紙テー
ブル10上に積載された上側のシート1を全面に亘って
捌くことを可能とする。
【0017】前記キックローラ11の前方には、該キッ
クローラ11から繰り出されたシート1を搬送するため
の給紙ローラ40が配設され、またこの給紙ローラ40
の下部近傍には逆方向に回転する分離ローラ41が配設
されている。これらの給紙ローラ40及び分離ローラ4
1は電磁弁を介してバキュームポンプに接続されてお
り、上記キックローラ11と同様にその表面にシート1
を吸引して搬送する。前記給紙ローラ40は、支軸42
とその回りを回転するローラ部43とで構成されてい
る。そして、ローラ部43の外周面には前記キックロー
ラ11と同様の摩擦部材50が被着されていると共に、
全周面に亘って多数の小孔44が設けられている。ま
た、ローラ部43の内部には前記小孔44と連通する吸
引孔45が放射状に設けられており、これらの吸引孔4
5及び小孔44が給紙ローラ40の一方の側部に取り付
けられた吸引部材46を通じてバキュームポンプと連通
している。即ち、図1及び図6に示したように、吸引部
材46の下部にはバキュームホース47の接続口48が
開設されている他、この接続口48に続く凹部49が内
側に設けられており、この凹部49と前記吸引孔45と
が連通する構造となっている。そして、凹部49の大き
さは上記吸引孔45の一つに対応しており、ローラ部4
3が回転したときには放射状に設けられている吸引孔4
5の一つ一つが順次に凹部49と連通するし、その連通
した吸引孔45に続く小孔44を通して吸引することが
できる。
【0018】一方、分離ローラ41は、前述のキックロ
ーラ11と同様に中空軸51とその回りを回転するロー
ラ部52とで構成されている。そして、図7に示したよ
うに、上方に向けて設けられた中空軸51の吸引孔53
は、前記給紙ローラ40の吸引孔45のやや後方側でほ
ぼ向かい合うようにして近接配置されている。また、図
1に示したように、ローラ部52は、円筒体の長手方向
に数カ所の凹部又はくびれ部59が形成された状態とな
っており、その凹部又はくびれ部59はエアー吹付手段
のエアーの通路となり、そしてそれら凹部又はくびれ部
59にガイド部材54のくし歯状に形成された先端部が
入り込んでいる。そのために、キックローラ11から繰
り出されたシート1は、ガイド部材54の先端部にガイ
ドされて給紙ローラ40にスムーズに送り込まれること
になる。なお、図3に示したように、ローラ部52の外
周には前記給紙ローラ40のローラ部43と同様に摩擦
部材58が被着されている他、全周に亘って小孔55が
設けられており、更にこの小孔55の周縁部は、図7に
示したように回転方向に対して後側の角部56(図7)
が落としてある。この角部56を落としたことで、キッ
クローラ11から繰り出されたシート1の先端部が分離
ローラ41で吸引されても小孔55の周縁部に引っかか
らずに済むことができる。
【0019】なお、前記給紙ローラ40及び分離ローラ
41の前方には搬送シートの前端検出センサS1及び後
端検出センサS2がそれぞれ設置されている他、その前
方には一対のピンチローラ57が配設されており、これ
ら検出センサS1,S2でシートの端部を検出したの
ち、搬送経路(図示せず)にシートを送り込む。
【0020】また、給紙テーブル10の後方両サイドに
は、エアーを吹き付けてシートを捌いたときに、シート
1の後端のばらつきを規制する押さえ部材34(図1に
て、その一方のみを図示)が配置されている。この押さ
え部材34は、図3に示したように、給紙テーブル10
の後側部において、給紙テーブル10上のシートの後端
位置P1から前方への繰り出し長Xの範囲に配置される
が、この繰り出し長Xは給紙テーブル10上のシート1
の前端位置P2から給紙ローラ40と分離ローラ41と
の分離位置P3までの送り長Lに対して、L≧Xの位置
関係となっている。その結果、エアー吹付装置61ない
しはサイドエアー吹付装置でシート1を捌いた時の後端
部の位置ずれを防止することができ、その状態でキック
ローラ11によるシート1の繰り出しが可能となると共
に、前記分離位置P3ではシート後端部が押さえ部材3
4に拘束されないので、供給ローラ40によるシート搬
送が妨げられるといったことがない。
【0021】次に、図8に示すタイムチャートに基づい
て本願給紙装置を用いたシートの給紙方法について説明
する。給紙テーブル10の高さ位置、検出レバー26の
押圧力、エアー吹付手段61のエアー圧力などの制御条
件は、用紙サイズや用紙厚などの情報を操作パネルから
入力することで自動的に設定される。先ず、操作パネル
の電源スイッチを入れると給紙ローラ40及び分離ロー
ラ41が回転し始め、更に分離ローラ41の吸引が始ま
る。次いで、スタートボタンを押すと前記給紙ローラ4
0が吸引し始めると同時に給紙テーブル10が上昇し、
シート1の最上紙面1aに検出レバー26の先端部が当
たる。検出レバー26は給紙テーブル10が更に上昇す
るのに伴って最上紙面1aを押さえながら上方向に回転
し、所定角度まで回転したときに給紙テーブル10の上
昇を停止させ、シート1の最上紙面1aを所定の高さ位
置に設定する。その後、検出レバー26が上方向に回転
してシート1の最上紙面1aから離れるとほぼ同時に、
エアーノズル63からシート1の進行方向前側端面に向
かってエアーが吹き付けられ、最上部付近のシート1が
捌かれる。
【0022】次に、このように捌かれたシート1の最上
紙面1aを、前記検出レバー26の先端部で叩き、所定
のトルクで最上紙面1aを押圧してシート1をたわませ
る。このときの検出レバー26の押圧力はさほど大きな
ものではなく、押圧したときにも最上紙の浮揚が保持さ
れる程度のものである。そして、撓ませたときに得られ
る検出レバー26の回転角θに対応する電圧値を紙面の
たわみ量としてポテンショメータ29から得る。そし
て、この電圧値と制御部の補正手段において予め設定さ
れている基準の電圧値とを比較して補正値を算出し、そ
の補正値に基づいて再び給紙テーブル10が昇降動して
シート1の最上紙面1aが最終的な給紙位置に設定され
る。検出レバー26はシート1の最上紙面1aを叩いた
のち、すぐに上方向に回転して元の待機位置に戻る。
【0023】この高さ位置を補正するための制御は、例
えば、図9に示したように上記エアーノズル63からの
エアーの吹き付けによってシート1が十分に捌けた場合
と、図10に示したように捌きが不十分な場合とでは検
出レバー26の回転角θに違いが生ずることを利用した
ものである。即ち、図9に示したように十分に捌けてい
てシート上部が粗の状態になっている場合の検出レバー
26の回転角θ1より、図10に示したように捌きが不
十分でシート上部が密の状態になっている場合の検出レ
バー26の回転角θ2の方が大きくなる。従って、この
場合には図9における給紙テーブル10の上げ幅h1よ
り、図10における給紙テーブル10の上げ幅h2を大
きくしてシート1の最上紙面1aをキックローラ11に
近づけ吸引を容易にしている。このように、シートの捌
き具合によって最終的な給紙テーブル10の高さ位置を
調整することで、キックローラ11に対するシート最上
紙面1aの給紙位置を補正することができる。
【0024】図11は、上述のようにして最上紙面1a
の高さ位置を補正したことで、左に示すように捌きが十
分である場合と、右に示すように捌きが不十分である場
合とで最上紙面1aの高さ位置を同一にしたのち、再度
検出レバー26によって最上紙面1aを押圧し、シート
の撓み具合を検出するときの状態を示す。この場合に
は、捌きが十分である左に示す場合の方が最上紙面1a
の撓みが大きくなるので、必然的に捌きが十分である場
合のθ1の方が、捌きが不十分である場合のθ2より大
きくなり、上述とは反対に、左の場合の給紙テーブル1
0の上げ幅を右の場合よりも大きくして、最上紙面1a
を適正な給紙位置に設定する。このような高さ位置制御
は、最初のシートを繰り出す場合に最上紙面1aの給紙
位置を複数回に亘って調整する場合や、積載シートの2
枚目以降を繰り出す場合などに用いられる。
【0025】なお、図9乃至図11に示した何れの場合
も、積載シートの最上紙が必要以上に捌かれて浮揚し過
ぎてしまい、検出レバー26で検出した電圧値が前記基
準の電圧値より小さくなったときには、上述とは逆に給
紙テーブル10を下降させて最上紙面1aの高さ位置を
下げるための補正が行われる。
【0026】上述のようなエアー吹き付けによる上部シ
ート1の捌きと給紙テーブル10の高さ調整が済んだ段
階で、キックローラ11を駆動して半回転させる。この
とき、浮揚している最上紙はキックローラ11により繰
り出されたシート1は、先端部がガイド部材54のくし
歯状先端部に沿って給紙ローラに吸引される。そして、
更に前後の紙端検出センサS1、S2を介してピンチロ
ーラ57に送り込まれる。この場合に、キックローラ1
1で最上紙1枚だけを繰り出した場合には、分離ローラ
41の吸引孔53位置に達する直前で給紙ローラ40の
吸引孔45の負圧によって吸引されるために、分離ロー
ラ41によって下側から吸引されたとしてもその影響は
受けない。一方、キックローラ11が最上紙と共にその
下のシートも一緒に繰り出してしまった場合には、最上
紙は上述と同様に給紙ローラ40によって吸引される
が、下側のシートは分離ローラ41によって吸引されて
逆方向に引き戻されるため、最上紙と一緒にピンチロー
ラ57に送り込まれてしまうといったことを防止でき
る。特に、この実施例にあっては、くし歯状のガイド部
材54に沿ってシート1が給紙ローラ40に送り込まれ
るために、シート1の先端部が分離ローラ41に巻き込
まれてしまう事態が防止される。
【0027】先端検出センサS1によって繰り出しシー
トの先端を検出した所定時間後に再び検出手段12が駆
動し、検出レバー26を回転させて積載シートの最上紙
面1aを叩き、前述と同様にその時の撓み量に基づいて
シートの捌き具合を計測して、検出レバー26の回転角
θに応じた給紙テーブル10の高さ調整を行う。そし
て、後端検出センサS2によって上記繰り出しシートの
後端を検出した所定時間後に再びキックローラ11を駆
動して最上紙を繰り出し、上述と同様の手段で給紙を行
う。このようにして、最上紙を1枚ずつ給紙するごとに
検出手段12で最上紙面1aの高さ位置を補正しながら
連続給紙を行う。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る給紙
装置によれば、給紙テーブルにおける最上面のシートを
吸引力により確実に捉える給紙ローラと2枚目以下のシ
ートを吸引力により確実に引き剥がす分離ローラの相互
作用と共に、双方のローラが接触する接点部であって、
積み重ねられていたシートが捌かれて1枚ずつ繰り出さ
れようとする箇所に、シートの進行方向前方からエアー
が吹き付けられることにより、座屈力の弱いシートや、
皺やファイル癖が付けられているシートであっても、1
枚ずつ繰り出されることを確実とするのである。薄く、
透気度が大きいシートを取り扱う場合は、エアーの吸引
力が2枚目以降のシートに対しても及ぶこととなり、こ
のことが従来のエアー吸引ローラ方式の弱点であった。
本発明においては、給紙ローラによる吸引力の及ぶ領域
に、エアー吹付手段によりエアー層を作り、2枚目以降
のシートに対する吸引力の影響を遮断する効果を持たせ
つつ回転する分離ローラで2枚目以降のシートを引き剥
がす、という2つの相乗効果によりシートの分離性能を
著しく向上させることができたのである。
【0029】さらに、シートに対してエアーを吹き付け
たときのシートの捌きの程度を、最上紙面を押してシー
トを撓ませた時の撓み量から検出し、この検出値に基づ
いて給紙テーブルを昇降させるようにしているので、さ
ばきの程度に拘わらず最上紙面の高さ位置を常に所定の
高さ位置に設定することができる。その結果、吸引給紙
する際の繰り出しが確実となり、シートの不送や重送を
確実に防止することができる。また、最上紙を1枚ずつ
給紙するごとに最上紙面の撓み量を検出し、その都度、
最上紙面の高さ位置を補正することで、連続給紙を高速
で確実に行うことを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙装置の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】本発明に係る給紙装置のエアーノズルの配置位
置を示す図である。
【図3】本発明に係る給紙装置の側面概略図である。
【図4】シートの捌き具合を検出する検出手段を示す斜
視図である。
【図5】エアーノズルの高さ位置を示す説明図である。
【図6】給紙ローラの断面図である。
【図7】給紙ローラと分離ローラとの小孔の位置関係を
示す断面図である。
【図8】本発明に係る給紙装置を制御するためのタイム
チャートである。
【図9】検出レバーによってシートの撓みを検出する場
合の説明図である。
【図10】捌きが不十分であるシートの撓みを検出する
場合の説明図である。
【図11】高さ位置調整後に再度シートの撓みを検出す
る場合の説明図である。
【図12】従来における給紙装置の一例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 シート 1a 最上紙面 10 給紙テーブル 11 キックローラ 12 検出手段 22 昇降手段 26 検出レバー 61 エアー吹付手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 設楽 真一 東京都港区西麻布2丁目26番30号富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 橘 大 東京都港区西麻布2丁目26番30号富士写 真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−61305(JP,A) 特開 平5−286597(JP,A) 特開 昭50−20469(JP,A) 特開 昭56−103037(JP,A) 特開 平1−117139(JP,A) 実開 昭61−151935(JP,U) 実開 昭59−192059(JP,U) 特公 昭48−19673(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/10 B65H 1/14 322 B65H 3/48 310 B65H 3/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙テーブルに積載されたシートを上面
    から順次に1枚ずつ繰り出す給紙装置において、シート
    を給送する方向に回転する給紙ローラとシートを給紙テ
    ーブル側へ戻す方向に回転する分離ローラからなり、そ
    れぞれが軸と平行方向にローラ表面に間隔をおいて開け
    られた複数の穴が選択的に負圧源と連通してシートを吸
    引するようになした給紙手段と、前記給紙ローラと前記
    分離ローラのシート繰り出し個所に対してシートの進行
    方向前方からエアーを吹き付けるエアー吹付手段と、
    らなり、前記分離ローラは前記エアー吹付手段によって
    吹き付けられたエアーの通路となる凹部を有することを
    特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記給紙テーブルに積載されたシートの
    側部にエアーを吹き付けるエアー吹付手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 最上紙面を押してシートの撓み量を検出
    する検出手段と、該検出値により給紙テーブルを昇降さ
    せる昇降手段を有する請求項1に記載の給紙装置。
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