JP3525621B2 - 紙葉類分離装置 - Google Patents

紙葉類分離装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、束状の紙葉類を一
枚ずつに分離して繰り出す装置に係り、特に、サイズ、
厚さ、材質の異なる書状を一枚ずつに分離して繰り出す
書状分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】束状の紙葉類を一枚ずつに分離して繰り
出す装置の例として、例えば特開平6−321372号
公報に示される発送物を個々に取出す装置がある。この
装置では、紙葉類(発送物)が重ねて引き出されるいわ
ゆる重送を防ぐため、紙葉類が積載される支え面内、及
び紙葉類を案内する案内壁の範囲に紙葉類間に圧力空気
を吹き付けるためのノズルを配置し、また、別のノズル
を案内壁と通過ギャップの間に配置している。そして、
これらのノズルから紙葉類の搬送方向とは逆方向で所定
の傾きで圧力空気を吹き出すことで、紙葉類を離解させ
重送の低減を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、紙葉
類を一枚ずつに分離して繰り出す際の重送を低減するた
めに、圧力空気を用いて束状の紙葉類の間に空間を生じ
させようとするものである。しかし、特に紙葉類が薄い
ビニ−ルやセロハンの紙葉類では、静電気や湿気等によ
る影響で、単に圧力空気を吹き付けただけでは紙葉類の
間に空間を生じさせることができず、重送を低減するこ
とができない問題があった。
【0004】本発明の目的はサイズ、厚さ、材質の異な
る書状を重送を発生させずに一枚ずつに分離して繰り出
すことのできる書状分離装置を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、束状の紙葉
類を積載するための積載手段と、前記積載手段上の紙葉
類を順に繰り出すための繰り出し手段と、前記積載手段
上の束状の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ送るため
の送り手段と、前記積載手段上の紙葉類を前記繰り出し
手段の方向へ吸引しかつ繰り出し手段に紙葉類が吸着し
て繰り出されるようにその内部が負圧となるチャンバ
と、紙葉類が前記繰り出し手段に吸着されて繰り出され
る際に繰り出される紙葉類に隣合った紙葉類が同時に繰
り出されることを防ぐ抵抗手段と、前記積載手段上の紙
葉類が前記繰り出し手段に吸着したことを検知する検知
手段とを有する紙葉類の分離装置において、前記繰り出
し手段と繰り出される紙葉類が接触する接触面より積載
手段側に突出し、かつ、力が作用すると前記接触面より
引っ込むように取り付けられた突起手段を有し、また、
前記積載台上の紙葉類の最前部付近の書状に奥側より圧
力空気を吹き付ける吹き出しノズル手段を前記チャンバ
の最上位孔の高さと前記突起手段の高さ間に設けたこと
により達成される。 また、上記目的は、束状の紙葉類
を積載するための積載手段と、前記積載手段上の紙葉類
を順に繰り出すための繰り出し手段と、前記積載手段上
の束状の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ送るための
送り手段と、前記積載手段上の紙葉類を前記繰り出し手
段の方向へ吸引しかつ繰り出し手段に紙葉類が吸着して
繰り出されるようにその内部が負圧となるチャンバと、
紙葉類が前記繰り出し手段に吸着されて繰り出される際
に繰り出される紙葉類に隣合った紙葉類が同時に繰り出
されることを防ぐ抵抗手段と、前記積載手段上の紙葉類
が前記繰り出し手段に吸着したことを検知する検知手段
とを有する紙葉類の分離装置において、前記繰り出し手
段と繰り出される紙葉類が接触する接触面より積載手段
側に突出し、かつ、力が作用すると前記接触面より引っ
込むように取り付けられた突起手段を有するとともに、
前記繰出し手段に吸着されて繰出される紙葉類の吸着面
と反対の面へ圧力空気を吹き付ける吹き出し手段を前記
積載手段奥側のフレームに設けたことをことにより達成
される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例として、
はがき、封書等の郵便書状を分離して繰り出す書状分離
装置の例を、図1〜図18を用いて説明する。
【0007】図1は、本発明の書状分離装置の概略図で
ある。図1の分離装置は、分離すべき束状の書状を積載
するための積載台1、積載台1上の束状の書状の最前の
書状を繰り出すための複数本の繰り出しベルト2、積載
台1上の束状の最前部の書状を、繰り出しベルト2の方
向へ吸引し、さらに繰り出しベルト2に書状が吸着して
繰り出されるように、その内部が負圧となるチャンバ
3、束状の書状の最前の書状が繰り出しベルト2に吸着
されて繰り出される際に、繰り出される書状に隣合った
書状が同時に繰り出されることを防ぐための抵抗手段と
しての分離パッド4、積載台上の書状の最前部付近の書
状に圧力空気を吹き付ける吹き出しノズル5、最前の書
状が繰り出しベルト2に吸着したことを検知するための
検知レバ−6、繰り出しベルト2の吸着面Aより積載台
側に突出して取り付けられた突起レバ−7、積載台1上
の束状の書状を繰り出しベルト2の方向へ送るための送
りベルト8とフォ−ク9、書状上方の前方への倒れを支
える上部ガイド10、検知レバ−6の位置を検出する発
光素子と受光素子からなる検知レバ−センサ11、繰り
出される書状や後続の書状の位置を検出する書状位置検
出センサ12、及びフレ−ム13から構成されている。
【0008】繰り出しベルト2は、書状を繰り出すため
に表面は摩擦係数の高い材料で被覆されており、また、
チャンバ3の負圧を書状へ作用させるための複数の孔1
4が設けられている。繰り出しベルト2は、図2に示す
ように、これを駆動するためのプ−リ15、及び繰り出
しベルトに従動して回転するロ−ラ16にある張力で掛
けられている。駆動プ−リ15は、図示されないサ−ボ
モ−タにより駆動される。
【0009】さらに、本実施例における繰り出しベルト
2は、後に示すような分離パッド4との入れ子の状態の
量が変化しないように、摩耗しにくいハードベルトが用
いられている。
【0010】チャンバ3の積載台側の面Bにも、繰り出
しベルト2の孔14と同様に孔17が設けられている。
チャンバ3の内部は図示されないブロアによって大気圧
よりも低い負圧状態になっており、この負圧により積載
台1上の書状は繰り出しベルト2の方向へ吸引されて引
き寄せられ、繰り出しベルト2に吸着する。繰り出され
る書状に作用する搬送力は、この吸着力と繰り出しベル
ト2の摩擦係数が大きいほど大きくなる。
【0011】チャンバ3の幅寸法、高さ寸法は、分離装
置で取り扱われる書状の最小寸法に見合って定められ
る。幅寸法に関しては、チャンバ3に隣接して設けられ
ている書状位置検出センサ12が書状位置を検出するた
め書状の最小の幅寸法以内に設けられなければならな
い。したがって、チャンバ3の幅寸法はこれより小さく
なる。
【0012】チャンバ3の高さ寸法は、後で述べるよう
に、書状が分離装置下流の搬送路27に挟持されたこと
を書状位置検出センサ12で検出すると繰り出しベルト
の駆動が停止されるため、搬送路27と繰り出しベルト
の最上部の距離が書状の最短寸法より小さければ、書状
の重送は生じない。従って、チャンバ3の高さ寸法は、
この条件を満たすように定められる。
【0013】ところで本実施例の分離装置では、チャン
バ3は図3に示すように内部が仕切板3A、3Bにより
3つの部屋に仕切られている。そして3つの部屋は仕切
板に設けられたオリフィス3C、3Dでつながれてい
る。上部の部屋3Rには、孔3Eが設けられ図示されな
いブロアと管3Fでつながれている。なお、仕切板3A
の位置は、積載台の位置とほぼ同じ高さの位置である。
このようにチャンバ内を複数の部屋に分割したのは以下
のような理由による。
【0014】本実施例のように、積載台1より下側のチ
ャンバ3の面、及び繰り出しベルト2の全面に孔が設け
られている場合には、積載台1上の書状が繰り出しベル
ト2に吸着しても積載台1より下側の孔が開いているた
め、仕切板がなければチャンバ内の負圧の圧力が下がっ
てしまう。そこでチャンバ3を図3のようなオリフィス
を設けた仕切板3A、3Bによって仕切り、また、チャ
ンバ3の積載台1より下側の孔を小さくすることで、書
状を吸引するのに重要な最上部の部屋の負圧の低下を抑
制することができる。チャンバ3の積載台1より下側の
孔が小さくても、繰り出しベルト2の孔の大きさは変わ
らないので書状を搬送するのに重要な吸着力は下がるこ
とはない。
【0015】分離パッド4は、複数の繰り出しベルト2
の間にくるように配置されている。また分離パッド4と
繰り出しベルト2は、図4に示すように入れ子状に配置
されている。このように分離パッドと繰り出しベルトを
配置すると、1枚目の書状の先端部は入れ子部分に沿っ
て変形するが、2枚目以降の書状は変形が生じにくいた
め、繰り出される書状以外の書状は入れ子部分に進入し
にくくなり書状の重送を防ぐことができる。
【0016】分離パッド4は繰り出される書状の厚さに
対応して動くことができるように、図2に示すように背
面からバネ手段4A、4Bでチャンバ3に押しつけられ
るように取り付けられている。分離パッド4とチャンバ
3とは図4に示すように接触していても良いが、図5に
示すように他のストッパ4Cを用いて分離パッド4の位
置を決め、分離パッド4とチャンバ3の間にすきまを設
けてもよい。
【0017】束状の書状の最前部付近の書状に圧力空気
を吹き付ける吹き出しノズル5は、フレ−ム13に設け
られている。フレ−ム13の裏側には図示されないチャ
ンバが設けられ、さらにこのチャンバにはやはり図示さ
れないブロアから圧力空気が供給されノズルから吹き出
される。吹き出しノズル5の高さ位置は、図2に示すよ
うにチャンバ3の最上の孔17Aと突起レバ−7の間で
ある。
【0018】検知レバ−6はくの字状の形状をしてお
り、軸18に回転自在に運動するように取り付けられて
いる。検知レバ−の一部にはバネ19が取り付けられ、
バネ19はバネ取付け軸20に掛けられている。また、
検知レバ−6の書状接触部6Aと反対側の端部近傍には
ストッパ21が設けられており、バネ力による検知レバ
−6の回転を阻止している。書状が吸着面A上にない場
合には、検知レバ−6の書状接触部6Aは、繰り出しベ
ルト2の吸着面Aより積載台側に突出した位置にあるよ
うにストッパ21の位置は調整されている。そして、書
状が吸着面A上にある場合には、書状接触部6Aが書状
により押されて引っ込むように構成されている。
【0019】突起レバ−7も、軸18に回転自在に運動
するように取り付けられている。また突起レバ−の一部
にもバネ22が取り付けられ、バネ22はバネ取付け軸
20に掛けられている。また、突起レバ−7の書状接触
部7Aと反対側の端部近傍にもストッパ21が設けられ
ており、バネ力による突起レバ−の回転を阻止してい
る。書状が吸着面A上にない場合の突起レバ−7の書状
接触部7Aの位置は、検知レバ−6の書状接触部6Aの
位置よりさらに積載台側に突出した位置にあるように突
起レバ−7の形状やストッパ21の位置が調整されてい
る。さらに、突起レバー7の幅方向の取付け位置は、書
状の幅方向の中央からずれた位置である。
【0020】積載台1上では、送りベルト8の書状搬送
面8Aが積載台より幾分高くなるように設けられてい
る。送りベルト8は図2に示されるように駆動プ−リ2
3により駆動される。駆動プ−リ23には図示されない
サ−ボモ−タから駆動力が伝達されている。送りベルト
の書状搬送面8Aは、書状が搬送できるように摩擦係数
が高い材料で被覆されている。
【0021】フォ−ク9は、フレ−ム13に設けられた
長孔部24から突き出されるように設けられている。フ
ォ−ク9はフレ−ム13の裏側で、図示されないチェイ
ンに取り付けられ、図示されないサ−ボモ−タで駆動さ
れる。
【0022】送りベルト8とフォ−ク9は同期して駆動
される。駆動のオン、オフは、検知レバ−6の動作で決
定される。繰り出しベルト2の吸着面A上に書状がな
く、検知レバ−6の書状接触部6Aが吸着面Aより出て
いる場合には、検知レバ−6は検知レバ−センサ11の
発光素子から出ている光を遮光しない。この場合には送
りベルト8とフォ−ク9は書状を送るように駆動され
る。書状が吸引され繰り出しベルト2に吸着された場合
には吸着力により検知レバ−6が押し込まれる。この時
検知レバ−6は検知レバ−センサ11を遮光し、この信
号で送りベルト8とフォ−ク9の駆動は停止される。
【0023】積載台1の繰り出しベルト側には、ガイド
25が設けられており、さらにその先端部には、分離パ
ッド4と繰り出しベルト2の間への書状の落ちこみを防
ぐための可橈性の弾性材からなる補助ガイド26が設け
られている。
【0024】積載台1の上には分離されるべき書状が束
の状態で積載される。積載された書状の束は、送りベル
ト8とフォ−ク9で繰り出しベルト2の方向へ送られ
る。積載台1やガイド25の表面は、書状の送りが円滑
に行われるようにプラスチックシートのような摩擦係数
の極めて低い材質で被覆されている。従って送りベルト
が途切れた後も、後方から送られて来る書状や、チャン
バからの吸引力で束状の書状の最前部は繰り出しベルト
側へ送られる。
【0025】次に書状の分離動作について説明する。書
状が繰り出される際の課題は、薄い書状の場合では重送
であり、厚手の書状の場合は繰り出し力の不足である。
本実施例ではこれらの課題を以下のようにして解決して
いる。
【0026】繰り出しベルト2の近傍まで送られてきた
書状の内、薄い書状はその重量も小さいためチャンバか
らの吸引力で容易に繰り出しベルト2に吸着される。こ
の時、繰り出しベルト2に吸着された書状は検知レバ−
6を押し込むため、送りベルト8やフォ−ク9の駆動が
停止される。薄い書状が繰り出しベルト2に吸着される
際の速度は、送りベルト8やフォ−ク9の駆動速度より
も速いため、繰り出しベルト2近傍の書状の束の密度は
少なくなり、この部分では書状間にすきまができやすい
状態になる。
【0027】図6に示すように、繰り出しベルト2に吸
着された薄い書状S1は、突起レバ−7も押し込もうと
する。しかし、突起レバ−7に連結されているバネ22
は、検知レバ−6に連結されているバネ19に比べバネ
定数の大きなバネが取り付けられている。したがって、
突起レバ−7は薄い書状が吸着されただけでは完全に押
し込まれず、吸着された薄い書状の突起レバ−近傍は繰
り出しベルト2に接触せず離れた状態となり、図6に示
すように三次元の変形状態となる。
【0028】一方、繰り出しベルト2に吸着された書状
S1に後続する書状S2にはチャンバ3からの吸引、吸
着力は作用しない。従ってこれ以降の書状には突起レバ
ー7による力がほぼ均一に作用するため三次元の変形は
生じず、図6に示すように単純曲げ変形のような二次元
的な変形状態のみとなる。この時、繰り出しベルト2に
吸着された薄い書状S1と後続の書状S2との間には、
変形状態の違いからフレーム側ですきまが生じる。この
すきまに、フレ−ムに設けられた吹き出しノズル5から
圧力空気が吹き出されるためこれらの書状S1、S2間
には大きな剥離力が作用する。従って、繰り出しベルト
2近傍の書状の束の部分は、書状間にすきまができて捌
かれた状態となり、これらの書状が静電気の影響でくっ
ついているような場合でも書状の間にすきまが生じ、繰
り出しの際に後続する書状S2が同時に繰り出されるこ
とを防ぐことが容易となる。
【0029】書状を捌かれた状態とする他の利点は、積
載台に積載された際に図7に示すように端面の位置が揃
えられていない書状S4についても、書状間に空間が生
じ重力の影響で積載台1上に落下し、書状S3と同じよ
うに底面が揃えられた状態となることである。図7のよ
うに書状の底面側が揃っていない場合には最前の書状と
後続の書状の両方に吸着力が作用するため重送が生じや
すい。書状を捌くことによって、書状の不揃いが原因の
重送も防止できる。
【0030】なお、本実施例の書状の分離装置では、図
7に示すようにフレーム13は垂直面に対してある角度
を持って取り付けられており、これにより積載台1も手
前側が高くなるように傾いている。従って、上述のよう
に書状を捌いてすきまを作ることにより、端面が不揃い
の書状の奥側の側端面を揃えることもできる。
【0031】サイズが異なる書状を取扱う際には、幅方
向の寸法の違いから側端面が揃わないことがある。この
不揃いの程度が大きいとやはり重送が生じやすい。これ
を防ぐために、フレーム側の繰り出しベルト2の孔をな
くし、これに対応するチャンバの孔をなくしてもよい。
【0032】吹き出しノズル5から吹き出される圧力空
気の強さが過度に強いと、積載台上の書状が吹き飛ばさ
れる。従って、吹き出しノズル5からの圧力空気の強さ
は、書状が吹き飛ばされない程度に調整されている。
【0033】繰り出しベルト2の近傍まで送られてきた
書状の内、厚い書状は重量も大きいため薄い書状のよう
にチャンバ3からの吸引力では繰り出しベルト2に吸引
されない。したがって厚い書状に対しては、繰り出しベ
ルト2へ書状を吸着させるためにフォ−ク9による繰り
出しベルト2への押しつけ作用が必要となる。この押し
つけ作用が不十分な場合には、書状に作用する繰り出し
力が不足するため、繰り出し不良や処理能力の低下とい
った問題が生じる。
【0034】フォ−クにより厚い書状を繰り出しベルト
に押しつける場合、図8に示すように突起レバ−7は検
知レバ−6と同様に押し込まれる。突起レバ−7に連結
されたバネ22の力が過度に大きいと、書状に作用する
抵抗力も大きくなるため突起レバ−7が完全に押し込ま
れない。この場合、書状は繰り出しベルト2に吸着され
ずやはり繰り出し不良となる。従って、突起レバ−7の
バネ22は厚い書状を繰り出しベルト2に押しつけるこ
とが可能な程度のものが取り付けられる。
【0035】チャンバ3の上部に取り付けられた上部ガ
イド10は、繰り出しベルト2へ送られて来た書状の過
度の倒れや、過度の繰り出しベルト2への押しつけを防
ぐ。また、上部ガイド10の形状はこのような機能を果
たす形状となっている。
【0036】繰り出しベルト2近傍の書状の先端部は、
ガイド25によって案内され図9のようにくさび状にな
っている。このうち繰り出しベルト2に吸着された書状
S1のみが繰り出しベルト2により繰り出され、後続す
る残りの書状は、分離パッド4と補助ガイド26により
繰り出しが阻まれる。また、後続する書状が繰り出しベ
ルト2と分離パッド4の間に入り込んだ場合でも後続の
書状には分離パッド4から摩擦による抵抗力が働き、こ
の抵抗力は繰り出される書状から作用する繰り出し力よ
り大きいため、これらの書状が重ねて送られることはな
い。このようにして束状の書状が一枚づつに分離して繰
り出される。
【0037】本実施例での書状分離装置は、繰り出され
る書状と書状との間隔が書状の長さに関係無くほぼ一定
値のものである。次にこの動作について説明する。
【0038】書状が繰り出される際には、繰り出された
書状S1の先端部と後端部、及び後続の書状S2の先端
部が書状位置検出センサ12で検出される。繰り出され
た書状S1の先端部が分離装置下流の搬送路27に挾持
されると図10に示すようにこの部分の検出センサ12
Aがこれを検出する。この検出信号に基づいて、繰り出
しベルト2の駆動が制御装置により停止される。
【0039】繰り出された書状S1がさらに搬送される
と、繰り出された書状S1の後端部と後続の書状S2の
先端部との間に図11に示すように間隔が生じる。書状
位置検出センサ12の内、最初に間隔が生じた部分の検
出センサ12Bはこれを検出する。検出センサ12の位
置はあらかじめ定められているため、制御装置では検出
センサ12Aと12Bの位置情報を基に繰り出された書
状との間隔を算出する。そしてあらかじめ定められた書
状間隔になるまである時間繰り出しベルト2の駆動を停
止させ、その後繰り出しベルト2を駆動する。このよう
にして繰り出される書状と書状の間隔をほぼ一定の値と
することができる。
【0040】本実施例は、下方へ書状を繰り出す分離装
置であり、最前の書状S1は、ほぼ積載台の高さの位置
で繰り出しベルト2に吸引、吸着される。しかし、図1
2に示すように、繰り出される書状以降のの書状は、重
力の影響で分離パッド4と繰り出しベルト2の間に落ち
こんでしまう。このため、落ちこんだ書状にも先端部に
吸着力が作用し重送が生じる場合がある。補助ガイド2
6は、この書状の落ちこみを防止するものである。弾性
材であるため、厚さの厚い書状が繰り出される場合には
変形し、繰り出しミスは生じない。
【0041】また、本発明の分離装置では、先にも述べ
たようにチャンバ3の幅寸法は最小幅寸法の書状に見合
って定められているため、分離パッド4の位置もフレ−
ム側に片寄る。このため、幅の広い書状が分離される場
合には、書状の手前側方向へは重力の影響で傾き、スキ
ュ−したまま分離されてしまう。これを防ぐためには、
補助ガイド26を図13に示すように幅方向に伸ばした
ものや図14示すように新たに幅方向に傾きを防止する
ロ−ラ28、29を設けてもよい。
【0042】図14において、ローラ28と29の接触
位置は、繰り出しベルト2の吸着面Aの位置と同じであ
る。また、分離パッド側のローラ29は軸30にアーム
31にて取り付けられ、厚い書状が繰り出される場合に
は退避し、繰り出された後には回転ばね32の復元力に
よりローラ28に押し付けられる。ローラ28は固定軸
33に回転するように取り付けられている。
【0043】ところで、本実施例の図3、図4で示した
ように、繰り出しベルト2と分離パッド4との入れ子の
状態の程度が大きいと、繰り出される書状の先端がめく
れて破損される場合がある。このめくれによる破損は分
離パッド4の抵抗力が原因である。先端部に最も大きな
抵抗力が働くのは、書状が繰り出しベルトと分離パッド
の入れ子の部分に進入する時であり、この時にめくれが
最も発生しやすい。
【0044】これを防ぐためには、書状が入れ子の部分
に進入する分離パッド4の部分に、図15に示すプラス
チックシートのような摩擦係数の低い材質の案内カバー
34を設けることで防ぐことができる。この案内カバー
は図16に示すように分離パッド4の上部全面を覆って
も良いが分離パッド4のエッジの部分だけでも良い。
【0045】また、書状のめくれは入れ子部への進入の
際だけでなく、進入した後にも生じる場合もある。これ
を防ぐために、図16に示した分離パッドのように、パ
ッドのエッジが書状の同一部分に抵抗力を及ぼすような
直線状のものより、図17、図18に示すようにエッジ
が曲線、あるいは傾きを持った直線であるパッドの形状
とし、書状先端部の同一の部分に抵抗力が作用しないよ
うにすることで防ぐことができる。
【0046】なお、本実施例では、突起手段としてレバ
ー状の突起レバーを用いたが、これがプッシュ式の棒状
のもののような他の手段であってもよい。
【0047】また、本実施例では積載台上の書状を送る
手段として送りベルトとフォ−クを用いた例を示した
が、これらがスクリュ−状の送り手段であったり、プレ
−ト状の手段であってもよい。また、繰り出される書状
に後続する書状に抵抗力を作用させる手段として分離パ
ッドを用いたが、これがゴムロ−ラといったような他の
手段であってもよいことはもちろんである。
【0048】さらに、本発明は、書状が重力方向に繰り
出される分離装置を例に説明したが、これが水平方向に
繰り出される分離装置であってもよいことはもちろんで
ある。
【0049】
【発明の効果】本発明により、積載台上の紙葉類の間に
容易にすきまを生じさせることができ、分離の際の重送
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙葉類分離装置の一実施例としての書状分離装
置の概略を示した図。
【図2】図1に示す装置の別なる説明図。
【図3】本実施例におけるチャンバの内部構成図。
【図4】本実施例における繰り出しベルトと分離パッド
の位置を示した図。
【図5】本実施例における繰り出しベルトと分離パッド
の位置を示した図。
【図6】分離の際の書状の変形状態を示した説明図。
【図7】積載台上の揃っていない書状の状態を示した
図。
【図8】厚手の書状が分離される際の説明図。
【図9】分離の際の書状の先端部の様子を示した図。
【図10】本実施例の紙葉類分離装置の繰り出しの様子
を説明した図。
【図11】本実施例の紙葉類分離装置の繰り出しの様子
を説明した図。
【図12】補助ガイドがない場合の書状先端部の様子を
示した図。
【図13】補助ガイドの他の実施例を示した図。
【図14】補助ガイドの他の実施例を示した図。
【図15】分離パッドの他の実施例を示した図。
【図16】分離パッドの他の実施例を示した図。
【図17】分離パッドの他の実施例を示した図。
【図18】分離パッドの他の実施例を示した図。
【符号の説明】
1…積載台、2…繰り出しベルト、3…チャンバ、4…
分離パッド、5…吹き出しノズル、6…検知レバー、7
…突起レバー、8…送りベルト、9…フォーク、10…
上部ガイド、11…検知レバーセンサ、12…書状位置
検知センサ、13…フレーム、25…ガイド、26…補
助ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭48−75379(JP,U) 実開 昭55−7883(JP,U) 実開 平5−30035(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/12 310 B65H 3/48 320

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】束状の紙葉類を積載するための積載手段
    と、前記積載手段上の紙葉類を順に繰り出すための繰り
    出し手段と、前記積載手段上の束状の紙葉類を前記繰り
    出し手段の方向へ送るための送り手段と、前記積載手段
    上の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ吸引しかつ繰り
    出し手段に紙葉類が吸着して繰り出されるようにその内
    部が負圧となるチャンバと、紙葉類が前記繰り出し手段
    に吸着されて繰り出される際に繰り出される紙葉類に隣
    合った紙葉類が同時に繰り出されることを防ぐ抵抗手段
    と、前記積載手段上の紙葉類が前記繰り出し手段に吸着
    したことを検知する検知手段とを有する紙葉類の分離装
    置において、前記繰り出し手段と繰り出される紙葉類が
    接触する接触面より積載手段側に突出し、かつ、力が作
    用すると前記接触面より引っ込むように取り付けられた
    突起手段を有し、また、前記積載台上の紙葉類の最前部
    付近の書状に奥側より圧力空気を吹き付ける吹き出しノ
    ズル手段を前記チャンバの最上位孔の高さと前記突起手
    段の高さ間に設けたことを特徴とする紙葉類分離装置。
  2. 【請求項2】束状の紙葉類を積載するための積載手段
    と、前記積載手段上の紙葉類を順に繰り出すための繰り
    出し手段と、前記積載手段上の束状の紙葉類を前記繰り
    出し手段の方向へ送るための送り手段と、前記積載手段
    上の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ吸引しかつ繰り
    出し手段に紙葉類が吸着して繰り出されるようにその内
    部が負圧となるチャンバと、紙葉類が前記繰り出し手段
    に吸着されて繰り出される際に繰り出される紙葉類に隣
    合った紙葉類が同時に繰り出されることを防ぐ抵抗手段
    と、前記積載手段上の紙葉類が前記繰り出し手段に吸着
    したことを検知する検知手段とを有する紙葉類の分離装
    置において、前記繰り出し手段と繰り出される紙葉類が
    接触する接触面より積載手段側に突出し、かつ、力が作
    用すると前記接触面より引っ込むように取り付けられた
    突起手段を有するとともに、前記繰出し手段に吸着され
    て繰出される紙葉類の吸着面と反対の面へ圧力空気を吹
    き付ける吹き出し手段を前記積載手段奥側のフレームに
    設けたことを特徴とする紙葉類分離装置。
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