JP3620198B2 - 紙葉類の分離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、束状の紙葉類を一枚づつに分離して繰り出す装置に係り、特に紙葉類のサイズ、厚さ、材質の異なる書状を一枚づつに分離して繰り出す書状の分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
束状の紙葉類を一枚づつに分離して繰り出す装置の例として、例えば特開平6‐321372号公報に示される発送物を個々に取り出す装置がある。この装置では、紙葉類(発送物)が重ねて引き出されるいわゆる重送を防ぐため、紙葉類が積載される支え面内、及び紙葉類を案内する案内壁の範囲に紙葉類間に圧力空気を吹き付けるためのノズルを配置し、また別のノズルを案内壁と通過ギャップの間に配置している。そして、これらのノズルから紙葉類の搬送方向とは逆方向で所定の傾きで圧力空気を吹き出すことで紙葉類を離解させ重送の低減を図っている。それでもなお連行される紙葉類はストリッパーによって搬送が抑制され重送が低減される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特に厚さの異なる紙葉類を分離して繰り出す装置においては、紙葉類の重送を抑制するための抵抗手段は、上記従来例で示されるストリッパーのように搬送方向に揺動可能に取り付けられ、搬送される紙葉類の厚さに対応して紙葉類に抵抗力が作用することができるようになっている。また、紙葉類の通過後に初期の所定の位置に戻るために復元力が作用するようにばね手段が取り付けられている。
【0004】
ところがこのような抵抗手段では、抵抗手段が揺動するため紙葉類へ作用する抵抗力が十分でないことがあり、紙葉類の重送を低減することが困難であった。
【0005】
またこのような従来の抵抗手段では、例えばジャムのような障害によって繰り出し手段と抵抗手段の間に紙葉類が停止した場合、この紙葉類を取り出そうとすると紙葉類と抵抗手段の間で作用する摩擦力によって抵抗手段は紙葉類の搬送方向と逆方向に回転しようとする。このため紙葉類は抵抗手段と繰り出し手段に強く挟み込まれるため紙葉類を取り出すことが困難となる問題があった。
【0006】
また一般に抵抗手段にはゴムのような高摩擦の部材が用いられる。しかし、紙葉類を分離する際に、紙葉類と高摩擦部材が接触するために接触部分が激しく摩耗してしまい、重送抑制の効果が低減する問題があった。
【0007】
本発明の目的は、重送の発生を防止し、ジャム等が発生しても簡単にジャムった紙葉類を取り除ける構成の分離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の紙葉類の分離装置では、紙葉類に抵抗力を作用させる効果を確実にするために、抵抗手段を紙葉類の搬送方向に複数個設けた。
【0009】
また上記問題を解決するために、本発明の紙葉類の分離装置では、外周に高摩擦部材を有する回転体と、さらにこの回転体の回転中心に位置する支持軸と、前記回転体の回転中心と異なる位置に中心を持つ他の軸と、前記他の軸と前記支持軸とを連結する連結手段と、回転体が所定の位置に戻るようなばねを設け、かつ、前記回転体を支持軸に紙葉類の搬送方向と逆方向に回転するような一方向クラッチを介して取り付けるようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例として、はがき、封書等の郵便書状を分離して繰り出す書状分離装置の例を図面を用いて説明する。
【0011】
図1は、本発明の紙葉類の分離装置の一実施例である書状分離装置の概略図である。図1の分離装置は、分離すべき束状の書状を積載するための積載台1と、積載台1上の束状の書状の最前の書状を繰り出すための書状に対向して設けられ、書状吸引用の穴を備えた複数本の繰り出しベルト2と、積載台1上の束状の書状の最前部を、繰り出しベルト2の方向へ吸引し、さらに繰り出しベルト2に書状が吸着して繰り出されるように、繰り出しベルトの背面側に設けられその内部が負圧となるチャンバ3と、束状の書状の最前の書状が繰り出しベルト2に吸着されて繰り出される際に、繰り出される書状に隣り合った書状が連行して同時に繰り出されることを防ぐために抵抗力を作用させる抵抗手段である複数の分離ローラ4(本実施例は上下2つのローラで構成)と、積載台1上の書状の最前部付近の書状に圧力空気を吹き付けるフレーム13側に設けられた吹き出しノズル5と、最前の書状が繰り出しベルトに吸着したことを検知するための検知レバー6と、繰り出しベルト2の吸着面より積載台1側に突出して取り付けられた突起レバー7と、積載台1上の束状の書状を繰り出しベルト2の方向へ送るための送りベルト8とフォーク9と、書状上部の前方への倒れを支える上部ガイド10と、検知レバー6の位置を検出する発光素子と受光素子からなる検知レバーセンサ11と、繰り出される書状や後続の書状の先端位置を検出する書状位置検出センサ12、及びフレーム13から構成されている。
【0012】
繰り出しベルト2は、前述のように書状を繰り出すために表面は摩擦係数の高い材料で被覆されており、また、チャンバ3の負圧を書状へ作用させるための複数の穴14が設けられている。
【0013】
図2は図1の正面断面を示したものである。繰り出しベルト2は、図2に示すように、繰り出しベルト2を駆動するための複数の駆動プーリ15と、繰り出しベルト2に従動して回転するローラ16とに所定の張力でかけられている。なお、駆動プーリ15は図示されないサーボモータにより駆動される。
【0014】
さらに、本実施例における繰り出しベルト2は、後に示すような分離ローラ4の入り込みの状態が変化しにくいように、摩耗しにくいハードベルトが用いられている。
【0015】
チャンバ3の積載台側の面にも、繰り出しベルト2の穴と同様に穴17が設けられている。チャンバ3の内部は、図示されないブロアによって大気圧よりも低い負圧状態となっており、この負圧により積載台1上の書状は繰り出しベルト2の方向へ吸引されて引き寄せられ、繰り出しベルト2に吸着する。繰り出される書状に作用する搬送力は、この吸着力と繰り出しベルト2の摩擦係数が高いほど大きくなる。
【0016】
チャンバ3の幅寸法と高さ寸法は、分離装置で取り扱われる書状の最小寸法に見合って定められる。幅寸法に関しては、チャンバ3に隣接して設けられる書状位置検出センサ12が書状位置を検出するため、書状の最小の幅寸法以内に設けられなければならない。従って、チャンバ3の幅寸法はこれより小さくなる。
【0017】
チャンバ3の高さ寸法は、後で述べるように、書状が分離装置下流の搬送路27に挟持されたことを書状位置検出センサ12で検出すると繰り出しベルト2の駆動が停止されるため、搬送路27と繰り出しベルト2の最上部の距離が書状の最短寸法より小さければ後続の書状が吸着されることはないため書状の重送は生じない。従って、チャンバ3の高さ寸法はこの条件を満たすように定められている。
【0018】
ところで、本実施例での書状分離装置では、チャンバ3は内部が仕切り板3A、3Bにより三つの部屋に仕切られている。そして、三つの部屋は仕切り板に設けられたオリフィスでつながれている。上部の部屋には穴が設けられ、図示されないブロアと管でつながれている。なお仕切り板3Aの位置は積載台1とほぼ同じ高さの位置である。
【0019】
このようにチャンバ内を複数の部屋に分割したのは以下の様な理由による。本実施例のように、積載台1より下側のチャンバ3の面、及び繰り出しベルト2の全面に穴が設けられている場合には、積載台1上の書状が繰り出しベルト2に吸着しても積載台1より下側の穴が開いているため、仕切り板が無ければチャンバ内の負圧の圧力が下がってしまう。そこでチャンバ3を図2の様なオリフィスを設けた仕切り板3A、3Bによって仕切り、また、チャンバ3の積載台1より下側の穴を小さくすることで書状を吸引するために重要な最上部の部屋の負圧の低下を抑制することができる。チャンバ3の積載台1より下側の穴が小さくても、繰り出しベルト2の穴の大きさは変わらないので書状を搬送するために重要な吸着力が下がることはない。
【0020】
図3は図1の上下2の分離ローラのうちの1つの分離ローラ部の詳細を示したものである。
【0021】
分離ローラ4は、図3に示すように複数の繰り出しベルト2の間にくるように左右1対のローラで構成している。また、分離ローラ4は、繰り出しベルト2の表面の位置よりチャンバ3側に入り込んだ状態で配置されている。このように配置すると、1枚目の書状の先端部は分離ローラ4と繰り出しベルト2に沿って波形に変形するが、2枚目以降の書状は波形の変形が生じにくいため、繰り出される書状以外の書状は分離ローラ4と繰り出しベルト2の間に進入しにくくなり書状の重送を防ぐことができる。
【0022】
なお、本実施例では、左右に配置された分離ローラ4は夫々独立して揺動できるにように構成しているが、1本の回転軸に1つ又は複数のローラを配置する構成とすることもできる。
【0023】
図4は分離ローラ4の取り付け部分の一実施例を詳細に示した側面図である。本発明の紙葉類の分離装置では、紙葉類に抵抗力を作用させる紙葉類の搬送方向に夫々設けられた分離ローラ4には、その外周にゴムの高摩擦部材4Aを有している。また分離ローラ4の回転中心に位置する支持軸41と、分離ローラ4の回転中心と異なる位置に中心を持つ他の軸42と、軸42と支持軸41を連結する連結手段としてのアーム43、分離ローラ4が所定の位置に戻るような回転ばね44が設けられている。そして分離ローラ4は、支持軸41に紙葉類の搬送方向と逆方向に回転するような一方向クラッチ45を介して取り付けられており、図4の矢印Aの方向へ回転可能である。軸42は分離ローラホルダ47に固定してとりつけられており、さらにホルダ47はメインホルダ48を介してフレーム13に固定してとりつけられている。
【0024】
分離ローラ4は、繰り出される書状の厚さに対応して動くことができるようにばね手段によりチャンバ3に押しつけられるように取り付けられている。図3では分離ローラとチャンバは離れているが、分離ローラ4とチャンバ3は接触していても良い。本実施例ではストッパ46を用いて分離ローラ4の位置を決め、分離ローラ4とチャンバ3の間に隙間を設けている。ここでは、ストッパ46は分離ローラホルダ47に設けられている切り欠き部49に接触することで分離ローラ4の位置決めをする構造となっている。
【0025】
本発明では、分離ローラ4が紙葉類の搬送方向に複数個設けられている。このように分離ローラを搬送方向に複数個設けることにより、特に厚さの異なる紙葉類を分離して繰り出す際に、紙葉類が1つの分離ローラ4に衝突してその分離ローラ4が揺動しても、搬送方向に位置の異なる他の分離ローラ4は揺動しないため、繰り出される紙葉類に抵抗力を作用させることができる。このように、紙葉類の搬送方向に複数個の分離ローラを配置することにより、紙葉類に抵抗力を確実に作用させることができ、繰り出しの際の重送を低減することが可能となる。
【0026】
束状の書状の最前部付近に圧力空気を吹き付ける吹き出しノズル5は、フレーム13に設けられている。フレーム13の裏側には図示されないチャンバが設けられ、さらにこのチャンバには、やはり図示されないブロアから圧力空気が供給されノズルから吹き出される。吹き出しノズル5の高さ位置は、図2に示すようにチャンバ3の最上の穴17と突起レバー7の間である。
【0027】
検知レバー6は、図2に示すようにくの字状の形状をしており、軸18に回転自在に運動するように取り付けられている。検知レバーの一部には、ばね19が取り付けられ、ばね19はばね取り付け軸20にかけられている。また、検知レバー6の書状接触部6Aと反対側の端部近傍にはストッパ21が設けられており、ばね力による検知レバーの回転を阻止している。
【0028】
書状が繰り出しベルトの書状吸着面上にない場合には、検知レバー6の書状接触部6Aは書状吸着面より積載台1側に突出した位置にあるようにストッパ21の位置が調整されている。そして、書状が繰り出しベルトの書状吸着面上にある場合には、書状接触部6Aが吸着された書状に押されて書状吸着面より引っ込む様に構成されている。
【0029】
突起レバー7も軸18に回転自在に運動するように取り付けられている。また、突起レバー7の一部にもばねが取り付けられている。このばねは、ばね取り付け軸20にかけられている。さらに、突起レバー7の書状接触部7Aと反対側の端部近傍にもストッパ21が設けられており、ばね力による突起レバー7の回転を阻止している。
【0030】
書状が繰り出しベルト2の書状吸着面上に無い場合の突起レバー7の書状接触部7Aの位置は、検知レバー6の書状接触部6Aの位置よりさらに積載台1側に突出した位置にあるようにストッパ21の位置が調整されている。なお、突起レバー7の奥行き方向の取り付け位置は、書状の幅方向の中央から奥側へずれた位置である。
【0031】
積載台1上では、送りベルト8の書状搬送面8Aが積載台1表面より幾分高くなるように設けられている。送りベルト8は、図2に示されるように、駆動プーリ23により駆動される。駆動プーリ23には図示されないサーボモータから駆動力が伝達されている。送りベルト8の書状搬送面8Aは、書状が搬送できるように摩擦係数が高い材料で被覆されている。
【0032】
なお、図1に示すように、フォーク9はフレーム13に設けられた長孔部24から突き出されるようにして設けられている。フォーク9はフレーム13の裏側で図示されないチェインに取り付けられ、図示されないサーボモータで駆動される。
【0033】
送りベルト8とフォーク9は同期して駆動される。駆動のオン、オフは、検知レバー6の動作で決定される。繰り出しベルト2の書状吸着面上に書状が無く、検知レバー6の書状接触部6Aが書状吸着面より出ている場合には、検知レバー6は検知レバーセンサ11の発光素子から出ている光を遮光しない。この時には送りベルト8とフォーク9は積載台1上の書状を繰り出しベルト2の方向へ送るように駆動される。書状が吸引され繰り出しベルト2に吸着された場合には吸着力により検知レバー6が押し込まれる。この時検知レバー6は検知レバーセンサ11を遮光し、この信号で送りベルト8とフォーク9の駆動は停止される(図1参照)。
【0034】
積載台1のチャンバ3側にはガイド25が設けられており、さらにその先端部には分離ローラ4と繰り出しベルト2の間への書状の落ち込みを防ぐために、可撓性の弾性材からなる補助ガイド26が設けられている。積載台1の表面やガイド25、補助ガイド26の表面は書状の送りが円滑に行われるように摩擦係数の低い材料で被覆されている。
【0035】
次に書状の分離動作について説明する。書状が繰り出される際の問題は、薄い書状の場合では重送であり、厚手の書状の場合は繰り出し力の不足である。本実施例ではこれらの問題点を以下のようにして解決している。
【0036】
繰り出しベルト2の近傍まで送られてきた書状のうち、薄手の書状はその重量も小さいためチャンバ3からの吸引力で容易に繰り出しベルト2に吸着される。この時、繰り出しベルト2に吸着された書状は検知レバー6を押し込むため、送りベルト8やフォーク9の駆動が停止される。薄い書状が繰り出しベルト2に吸着される際の速度は、送りベルト8やフォーク9の駆動速度より速いため、繰り出しベルト2の近傍の書状の束の密度は少なくなり、この部分では書状間に隙間ができやすい状態になる。
【0037】
以下、この状態を図5を用いて説明する。
【0038】
繰り出しベルト2に吸着された薄い書状S1は、突起レバー7も押し込もうとする。しかし、突起レバー7に連結されているばね22は検知レバー6に連結されているばね19に比べばね定数の大きなばねが取り付けられているため、突起レバー7は、薄い書状が吸着されただけでは完全に押し込まれず、吸着された薄い書状の突起レバー7の近傍は繰り出しベルト2に接触せず離れた状態になり、図5に示すように三次元に変形した状態となる。
【0039】
一方、繰り出しベルト2に吸着された書状S1に後続する書状S2には、チャンバ3からの吸引、吸着力は作用しない。したがって、これ以降の書状には突起レバー7による力がほぼ均一に作用するため三次元の変形は生じにくく図5に示すように単純曲げ変形に近い二次元的な変形状態となる。この時、繰り出しベルト2に吸着された薄い書状S1と後続の書状S2の間には上述の変形状態の違いから隙間ができる。この隙間にフレーム13に設けられた吹き出しノズル5から圧力空気が吹き出されるため、書状S1、S2の間には大きな剥離力が作用する。従って、繰り出しベルト2近傍の書状の束の部分は、書状間に隙間ができて捌かれた状態となり、書状が連行されて繰り出される重送を防ぐことが容易となる。
【0040】
図6に端面位置が揃えられていない場合の書状の重送防止のための説明図を示す。
【0041】
上述のように書状を捌かれた状態とする他の利点は、書状の束が積載台1に積載された際に端面の位置が揃えられていない書状S4についても、図6に示すように書状間に空間が生じ重力の影響で書状が積載台1上にS4’のように落下し、書状S3と同じように底面が揃えられた状態となることである。図6のように書状の底面が揃っていない場合には、最前の書状と後続の書状の両方に吸着力が作用するため重送が生じやすい。書状を捌くことによって、書状の不揃いが原因の重送も抑制することができる。
【0042】
なお、本実施例の書状分離装置では、図6に示すようにフレーム13は垂直面に対してある角度を持って取り付けられており、これにより積載台1も手前側が高くなるように傾いている。従って、上述のように書状を捌いて隙間を作ることにより、端面が不揃いの書状の奥側の側端面を揃えることもできる。
【0043】
吹き出しノズル5から吹き出される圧力空気の強さが過度に強いと、積載台1上の書状が吹き飛ばされる。従って、吹き出しノズル5からの圧力空気の強さは書状が吹き飛ばされない程度に調整されている。
【0044】
繰り出しベルト2の近傍まで送られてきた書状のうち、厚い書状は重量も大きいため薄い書状のようにチャンバ3からの吸引力では繰り出しベルト2に吸引されない。したがって厚い書状に対しては、繰り出しベルト2に書状を吸着させるためにフォーク9による繰り出しベルト2への押しつけ作用が必要となる。この押しつけ作用が不十分な場合には、書状に作用する繰り出し力が不足するため繰り出し不良や処理能力の低下といった問題が生じる。
【0045】
図7を用いて上記問題点の解決手法を説明する。
【0046】
フォーク9に、厚い書状を繰り出しベルト2に押しつける場合、図7に示すように突起レバー7は検知レバー6と同様に押し込まれる。突起レバー7に連結されたばね22の力が過度に大きいと書状に作用する抵抗力も大きくなるため突起レバー7が完全に押し込まれない。この場合には書状は繰り出しベルト2に吸着されず繰り出し不良となる。したがって突起レバー7のばね22は、厚い書状を繰り出しベルト2に押しつけることが可能な程度のものが取り付けられる。
【0047】
チャンバ3の上部に取り付けられた上部ガイド10は、繰り出しベルト2へ送られてきた書状の過度の倒れや押しつけを防ぐ。
【0048】
次に、図8及び図9で書状の落ち込みとその対策方法に関して説明する。
【0049】
本実施例は、書状をほぼ重力方向へ繰り出す分離装置であり、最前の書状S1はほぼ積載台1の高さの位置で繰り出しベルト2に吸引、吸着される。しかし図8に示すように、繰り出される書状以降の書状は重力の影響で分離ローラ4と繰り出しベルト2の間へ落ち込んでしまう。このため落ち込んだ書状にも先端部に吸着力が作用し重送が生じる場合がある。図9に示す補助ガイド26はこの書状の落ち込みを防止するものである。補助ガイド26は弾性材料で構成されているため、厚さの厚い書状が繰り出される場合には変形し繰り出しミスが生じない。
【0050】
繰り出しベルト2近傍の書状の先端部はガイド25、及び補助ガイド26によって案内され、図9のようにくさび状になっている。このうち繰り出しベルト2に吸着された書状S1のみが繰り出しベルト2により繰り出され、後続の残りの書状は分離ローラ4と補助ガイド26により繰り出しが阻まれる。また、後続の書状が繰り出しベルト2と分離ローラ4の間に入り込んだ場合でも、後続の書状には分離ローラ4からの抵抗力が働き、この抵抗力は繰り出される書状から作用する繰り出し力より大きいためこれらの書状が連行されて送られることはない。
【0051】
しかしながら、葉書のように薄い書状は重なって吸着されやすいため、2枚重なって分離ローラを通過する場合が発生しやすい。そのため、本発明では、分離ローラを搬送方向に複数個設けたもので、もし重なって上流側の分離ローラより送出された場合でも下流側の分離ローラで重なった葉書に摩擦力を加えて分離を確実にするようにしたものである。
【0052】
本実施例は、上下方向の分離ローラ4の摩擦力は同じとしているが、摩擦力を上側と下側で変えることによってこの効果を更に増すことができる。
【0053】
ところで、厚さの異なる書状が混在した場合、特に厚さの厚い書状が繰り出される際には分離ローラ4は大きく揺動する。書状の繰り出し速度は3.4m/sと高速のため、分離ローラ4が大きく跳ね上げられる。このように分離ローラ4が揺動した場合、後続の書状への抵抗力は作用しないか、ごくわずかな抵抗力しか作用しないため重送が発生しやすい。しかし、本発明では抵抗手段としての分離ローラ4は搬送方向に複数個設け、それぞれのローラが独立して揺動する構成としたため、上流側の分離ローラが揺動した場合でも下流側の分離ローラが抵抗力を書状に及ぼし、また、下流側の分離ローラが揺動した場合には上流側の分離ローラは基の位置へ戻るため書状へ抵抗力を及ぼすことができ重送を防ぐことができる。
【0054】
本実施例での書状の分離装置は、繰り出される書状と書状の間隔が書状の長さに関係なく、ほぼ一定値のものである。次にこの動作について図10を用いて説明する。
【0055】
図10は書状分離部と検出センサ12の位置関係を示したものである。
【0056】
書状が繰り出される際には、繰り出された書状S1の先端部と後端部、及び後続の書状S2の先端部が書状位置検出センサ12で検出される。繰り出された書状S1の先端部が搬送路27に挟持されると図10に示す書状位置検出センサ12Aがこれを検出する。この検出信号に基づいて繰り出しベルトの駆動が制御装置により停止される。この時、後続の書状S2の先端部は上側繰り出しローラ4Aで押さえられる。
【0057】
繰り出された書状S1がさらに搬送されると、繰り出された書状S1の後端部と後続の書状S2の先端部との間に図10に示すように間隔が生じる。書状位置検出センサ12のうち最初に間隔が生じた部分の検出センサ12Bはこれを検出する。制御装置では、間隔が生じた信号を検知してから予め定められた時間だけ繰り出しベルトの駆動を停止させた後繰り出しベルト2を再び駆動する。このようにして繰り出される書状と書状の間隔をほぼ一定な値とすることができる。
【0058】
図11は補助ガイド及びその他の構造を示した上面図、及び図12にその側面図を示す。
【0059】
本発明の分離装置は、先に述べたようにチャンバ3の奥行き方向の寸法は書状の最小寸法に見合って定められているため、分離ローラ4の位置もフレーム13側へ片寄る。このため幅の広い書状が分離される場合には書状の手前側方向へ重力の影響で傾き、スキューしたまま分離されてしまう。これを防ぐために補助ガイド26のみを図11に示すように幅方向へ伸ばすだけでもよいが、図12に示すような傾き防止ローラ28、29をチャンバよりも手前側に設けても良い。
【0060】
図12において、ローラ28と29の接触位置は繰り出しベルト2の書状吸着面の位置と同じ位置である。また分離ローラ側のローラ29は軸30にアーム31を介して取り付けられ、厚い書状が繰り出される場合には退避し、書状が繰り出された後には回転ばね32の復元力によりローラ28に再び接触する。ローラ28は固定軸33に回転するように取り付けられている。
【0061】
次に、図13及び図14を用いて分離ローラ4の動作を説明する。
【0062】
本実施例の分離装置では、厚さの異なる書状を分離して繰り出すため、書状の重送を抑制するための抵抗手段としての分離ローラ4は、軸42を回転中心として書状の搬送方向に揺動可能に取り付けられ、搬送される書状の厚さに対応して書状に抵抗力が作用させることができるようになっている。また、書状の通過後に初期の所定の位置に戻るために復元力が作用するように回転ばね44が取り付けられている。さらに、搬送方向に設けられたそれぞの分離ローラ4は独立に揺動できる構成としている。
【0063】
ところが従来のこのような構成では、例えばジャムのような障害によって繰り出しベルト2と分離ローラ4の間に書状が停止した場合、この書状を取り出そうとすると書状と分離ローラ4の間で作用する摩擦力によって軸42に関して反時計方向へモーメントが作用するため分離ローラ4は図13に示す矢印の方向に軸42を中心として矢印Aのように揺動しようとする。このため書状は分離ローラ4と繰り出しベルト2に強く挟み込まれ、かつ分離ローラ4は反時計方向へ回転することができないため書状を取り出すことが困難となる問題があった。しかし、本発明では分離ローラ4は、支持軸41に対して書状の搬送方向と逆方向に回転自在となるような一方向クラッチ45を介して取り付けられているため、書状を取り出す際に分離ローラ4は図13の矢印Bのように回転し、容易に書状を取り出すことができる。
【0064】
また本実施例のような分離装置では一般には、分離ローラ4の外周にはゴムのような高摩擦の部材が用いられる。しかし、書状を分離する際に、書状と高摩擦部材が接触するために接触部分が激しく摩耗してしまい、重送抑制の効果が低減する問題がある。しかし、本発明では、分離ローラ4は一方向クラッチ45を介して支持軸41に取り付けられているため、書状が通過する際に生じる図14の矢印Aのような揺動運動によって分離ローラ4には図14の矢印Bのような搬送方向とは逆方向の回転運動が生じる。したがって、特定の部分のみ高摩擦部材が摩耗することが無く重送抑制効果の低下を防ぐことができる。
【0065】
次に、図15を用いて、以下分離ローラ4が搬送方向とは逆方向の回転を行う原理について説明する。
【0066】
書状が繰り出される場合、分離ローラ4は図15のAの状態からBの状態へ変化する。この時ローラの支持軸41は、分離ローラ4の揺動に伴いAの状態に対して時計方向へ幾分回転した状態となる。もし分離ローラ4の回転が外部から拘束されているならば、この時に分離ローラ4は支持軸41に対して状態Cのように回転するが、実際には繰り出される書状からの摩擦力により、分離ローラ4も矢印Aのように時計方向へ回転しようとするため、反時計方向への回転はほとんど生じず、支持軸41と分離ローラ4は相対的な回転運動をほとんど生じることなく状態Bのようになる。
【0067】
次に、書状が繰り出されると分離ローラ4は再びAの状態へ戻ろうとする。この時支持軸41は、分離ローラ4の揺動に伴いBの状態に対して反時計方向へ幾分回転する。この場合には、支持軸41は分離ローラ4も反時計方向へ回転させる。その後、支持軸41は状態Dのようにストッパ46により揺動が拘束されることにより回転は止まるが、分離ローラ4は一方向クラッチ45の効果で支持軸41に対して反時計方向への回転が自在なため慣性力による回転が矢印Bのように生じる。その結果、支持軸41と分離ローラ4の間には角度θだけ回転変位が生じる。
【0068】
このようにして、分離ローラ4は支持軸41に対して反時計方向へ回転するため、書状が繰り出される度に書状と分離ローラ外周の高摩擦部材との接触位置が変化し、高摩擦部材の摩耗の集中を防ぐことができる。
【0069】
【発明の効果】
本発明により、厚さの異なる紙葉類の分離を行う際にも重送を確実に防ぐことのできる紙葉類分離装置を実現することができる。また、本発明により、ジャム除去作業が容易であり、かつ、紙葉類に抵抗力を作用させる高摩擦部材の長寿命化を図った紙葉類の分離装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙葉類分離装置の一実施例としての書状分離装置の概略を示した図。
【図2】図1に示す装置の別なる説明図。
【図3】本実施例における分離ローラの取り付け部分の詳細を示した上面図。
【図4】本実施例における分離ローラの取り付け部分の詳細を示した側面図。
【図5】分離の際の書状の変形状態を示した説明図。
【図6】積載台上の揃っていない書状の状態を示した図。
【図7】厚手の書状が分離される際の説明図。
【図8】分離の際の書状の先端部の様子を示した図。
【図9】本実施例の分離装置の書状の繰り出しの様子を説明した図。
【図10】補助ガイドが無い場合の書状先端部の様子を説明した図。
【図11】補助ガイドの他の実施例を示した上面図。
【図12】補助ガイドの他の実施例を示した側面図。
【図13】ジャム除去の際の分離ローラの回転方向を示した図。
【図14】書状が繰り出される際の分離ローラの回転を示した図。
【図15】書状が繰り出される際の分離ローラの回転原理を示した図。
【符号の説明】
1…積載台、2…繰り出しベルト、3…チャンバ、4…分離ローラ、5…吹き出しノズル、6…検知レバー、7…突起レバー、8…送りベルト、9…フォーク、10…上部ガイド、11…検知レバーセンサ、12…検出センサ、13…フレーム、25…ガイド、26…補助ガイド、44…回転ばね、45…一方向クラッチ
Claims (1)
- 束状の紙葉類を積載するための積載手段と、前記積載手段上の紙葉類を順に繰り出すための繰り出し手段と、前記積載手段上の束状の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ送るための送り手段と、前記積載手段上の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ吸引し、かつ繰り出し手段に紙葉類が吸着して繰り出されるように、その内部が負圧となるチャンバと、紙葉類が前記繰り出し手段に吸着されて繰り出される際に、繰り出される紙葉類に隣り合った紙葉類が同時に繰り出されることを防ぐ抵抗手段と、前記積載手段上の紙葉類が前記繰り出し手段に吸着したことを検知する検知手段と、前記積載手段上の紙葉類の最前部付近に圧力空気を吹き付ける吹き出し手段と、前記繰り出し手段と繰り出される紙葉類が接触する接触面より積載手段側に突出し、かつある値以上の力が作用すると前記接触面より引っ込むように取り付けられた突起手段を有する紙葉類の分離装置において、
前記抵抗手段が、外周に高摩擦部材を有する回転体と、前記回転体の回転中心に位置する支持軸と、前記回転体の回転中心と異なる位置に中心を持つ他の軸と、前記他の軸と前記支持軸とを連結する連結手段を備え、前記回転体が、紙葉類の搬送方向と逆方向に回転するような一方向クラッチにより支持軸に支持され、前記抵抗手段が紙葉類の搬送方向に複数個設けられていることを特徴とする紙葉類の分離装置。
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| JP03735897A JP3620198B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 紙葉類の分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP03735897A JP3620198B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 紙葉類の分離装置 |
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| JPH10231040A JPH10231040A (ja) | 1998-09-02 |
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-
1997
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