JPH06247576A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及び画像形成装置

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JPH06247576A
JPH06247576A JP5055096A JP5509693A JPH06247576A JP H06247576 A JPH06247576 A JP H06247576A JP 5055096 A JP5055096 A JP 5055096A JP 5509693 A JP5509693 A JP 5509693A JP H06247576 A JPH06247576 A JP H06247576A
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sheet
air
belt
suction
feeding device
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Shinsuke Unobayashi
伸介 鵜林
Yasuyoshi Yoshida
康美 吉田
Takanari Kominato
隆成 小湊
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】繊維絡みや切断時のバリ等でシート同士が密着
している場合でも、シートの分離を確実に行えるように
する。 【構成】搬送ベルト103の下流側端の近傍に、搬送ベ
ルト103のシート吸着面103に吸着したシートS
を、トレイ101方向に加圧するシート加圧棒117を
設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明(第1の発明、第2の発
明、第3の発明)は、複写機、プリンタ、ファクシミリ
等の画像形成装置に備えられる給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
〈従来の技術1〉複写機、プリンタ、ファクシミリ等の
画像形成装置に備えられている給紙装置は、給紙ローラ
の回転によってシートトレイ上に積載されたシートを下
流側に搬送する、給紙ローラ式の給紙装置が一般的であ
る。
【0003】この従来の給紙ローラ式の給紙装置は、給
紙ローラ表面がゴム等の弾性体で構成され、その給紙性
能が給紙ローラ表面の摩擦係数によるところが大きい。
従って、摩擦による給紙ローラの外形変化、給紙ローラ
の材質の経時変化、給紙ローラへの紙粉の付着等による
給紙ローラ表面の摩擦係数の変化により給紙性能が安定
しなかったり、各種の表面性の違うシートに対応しきれ
ないという欠点があった。
【0004】このようなことから、近時、エアの吸引力
を利用してシートを吸着、搬送するエア吸引式の給紙装
置が提案されている。
【0005】図16は、従来提案されているエア吸引式
の給紙装置の一例(従来例1)である。
【0006】シートSを積載したトレイ101の上方に
は、シート搬送部100が配置されている。シート搬送
部100は、シート吸着部102、複数の吸着用開口1
03Aを有する搬送ベルト103、搬送ベルトの開口1
03A及びシート吸着部102の開口を通してエアを吸
引するブロワ104により構成されている。
【0007】トレイ101上のシート先端近傍には、シ
ートSを浮上させるべくエアを噴出させるノズル10
5、2枚目以降のシートSにエアを吹き付けてシートS
を1枚だけ分離するためのノズル106が配置されてい
る。ノズル105,106は、ブロワ107に連結さ
れ、エアを供給される。
【0008】本給紙装置は、以下のように作動する。
【0009】まず、ノズル105からブロワ107の作
用によりエアを噴出させ、トレイ上のシートSを数枚浮
上させる。そして、ブロワ104の作用により一番上の
シートSを搬送ベルト103の平面状のシート吸着面1
03Hに吸着させる。次に搬送ベルト103を駆動し、
シートSを下流側に搬送する。このとき、ブロワ107
の作用によりノズル106からシート先端にエアを吹き
付け、重送してきたシートSを吹き戻して分離する。そ
してシートSを1枚だけ次の搬送ローラ対108まで搬
送する。 〈従来の技術2〉また、従来提案されているエア吸引式
の給紙装置の別の例(従来例2)として、図19に示す
給紙装置がある。
【0010】符号1は複数枚のシートを積載可能なトレ
イであり、シートSは、その先端がシート揃えガイド板
2に突き当てられるように積載されている。符号3はシ
ート搬送部である。
【0011】符号4は第1のシート吸着部であり、トレ
イ1上に積載されたシート束に対向した略平面状底面
5、略平面状底面5にあけられたエア吸引用開口6、吸
引チャンバ7により構成されている。
【0012】符号8は第2のシート吸着部であり、第1
の略平面状底面5に対してシート搬送方向下流側に配置
され、所定の角度θを成して第1の略平面状底面5の上
方に変位した第2の略平面状底面9、第2の略平面状底
面9にあけられたエア吸引用開口10、吸引チャンバ1
1により構成されている。
【0013】第1のシート吸着部4と第2のシート吸着
部8は、エア吸引用のブロワ12に接続されている。ブ
ロワ12の吸引は、バルブ13によりON/OFF可能
となっている。
【0014】第1のシート吸着部4と第2のシート吸着
部9の表面を覆うようにして、搬送ベルト14が巻き掛
けられている。搬送ベルト14には、複数の吸引用開口
14Aがあけられている。
【0015】搬送ベルト14は、ローラ15,16,1
7,18により所定の張力で支持されており、図示しな
い駆動手段により矢印A方向に断続的に駆動され、シー
トSを搬送する。
【0016】ローラ15は第1の略平面状底面5と第2
の略平面底面9の交わる位置に配置され、シートSを下
向きに変位させるための変位支点部15Aとして機能す
る。
【0017】符号19は、シートSを浮上させるために
エアを噴出するノズル、符号20は、シートSを1枚だ
け分離するためにエアを噴出するノズルである。ノズル
19,20はエア噴出用のブロワ21に接続されてい
る。ノズル10,20からのエアの噴出は、バルブ22
により選択的に切り換え可能となっている。
【0018】符号23は搬送されてきたシートSを更に
下流側に搬送する搬送ローラ対である。
【0019】次に、本給紙装置の動作を説明する。
【0020】まず、図示しないソレノイド等の切り換え
手段によりバルブ22がaの位置に切り換えられ、ブロ
ワ21が作動して、ノズル19からトレイ1上のシート
先端に向けてエアが噴出する。すると、数枚のシートS
が吹き上げられて浮上する。
【0021】そして、図示しないソレノイド等の切り換
え手段によりバルブ13がcの位置に切り換えられ、ブ
ロワ12が作動し、吸引用開口6,10,14Aを通し
てエアが吸引される。すると、一番上のシートS1は第
1、第2のシート吸着部4,8に吸引され、搬送ベルト
14の平面状のシート吸着面14H−1,14H−2に
密着する。
【0022】すなわち、シートSの中央部付近は第1の
シート吸着部4に吸着され、シートSの先端付近は第2
のシート吸着部8に吸着される。このとき、第1、第2
のシート吸着部4,8の吸引力によって、シートSはシ
ートSの腰に抗して変位支点部15Aを支点にして屈曲
し、シートSの先端、中央部共に搬送ベルト14のシー
ト吸着面14H−1,14H−2に密着し、シートS1
は、略平面状底面5,9にならい、変位支点部15aを
支点とした下側に凸の『く』の字状になる。
【0023】このとき、2枚目のシートS2がシートS
1と密着していたとする。この場合、シートS2の中央
部付近はシートS1に概ねならっている。ところが、第
2のシート吸着部8の表面はシートS1で覆われている
ため、シートS2の先端付近は吸着される力が働かな
い。したがって、シートS2の腰の力が勝って、シート
S2は変位支点部15Aを支点にして屈曲せずに平面状
を維持し、シートS2の先端はシートS1の先端から分
離し、両シート先端間に隙間eができる。
【0024】その後、図示しない駆動手段により搬送ベ
ルト14が駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送さ
れる。それと同時に、バルブ22がbの位置に切り換わ
り、ノズル20からシートS1とシートS2の隙間eに
エアが吹き込まれ、シートS2は安定して分離する。し
たがって、シートS1のみが下流に向けて搬送され、搬
送ローラ対23に渡される。
【0025】この後、バルブ22がaの位置に戻ってブ
ロワ21が停止し、バルブ13がdの位置に戻ってブロ
ワ12が停止する。
【0026】図20は上記従来例1あるいは従来例2の
給紙装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す。
【0027】給紙装置の搬送ベルト103(あるいは1
4)によりトレイ101(あるいは1)上から給紙され
たシートSは、搬送ローラ対108(あるいは23)に
よりレジストローラ対109へ送られ、次いでレジスト
ローラ対109により画像形成部110へ送られ、ここ
で所定のトナー像を得る。
【0028】その後、シートSは搬送部111により下
流へ搬送され、定着装置112によりトナー像が定着さ
れた後、排紙ローラ対113により機外へ排出される。
【0029】レジストローラ対109の直上流と搬送部
111と排紙ローラ対113の直上流には、それぞれJ
AM検知センサ114,115,116が配置され、シ
ートSの遅延、滞留を検知することによりシートづまり
(JAM)を検知している。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
〈第1の発明の課題〉ところで、上記従来例1の給紙装
置(図16)において大切なのは、搬送すべき1枚目の
シートと分離すべき2枚目のシートの間にエアを吹き付
けることである。
【0031】図17に示すように、1枚目のシートS1
と2枚目のシートS2の間にエアが吹き込まれると、こ
の部分は正圧となり、2枚目のシートS2には分離を補
助するような下向きの力が発生し、また、1枚目のシー
トS1には搬送ベルト103に対する吸着を助けるよう
な上向きの力が発生する。したがって、1枚目のシート
S1と2枚目のシートS2は自然に分離する。
【0032】このように、搬送すべき1枚目のシートS
1と分離すべき2枚目のシートS2の先端に少しでも隙
間があればそこからエアが両シートS1,S2間に入り
込んで2枚目のシートS2を分離することができる。
【0033】しかしながら、シートS1,S2の繊維の
からみつきやシートS1,S2の裁断不良などによるバ
リ等により、1枚目のシートS1と2枚目のシートS2
の先端が密着していいる場合は、図18に示すように、
1枚目のシートS1と2枚目のシートS2の間にエアが
入り込まず、2枚目のシートS2の下側が正圧の状態に
なる。
【0034】この場合、2枚目のシートS2の下側から
エアが吹き上げるような状態になり、1枚目のシートS
1と2枚目のシートS2が密着するの助ける力が働いて
しまう。また特に薄いシートの場合、1枚目のシートS
1と同時に2枚目のシートS2まで、搬送ベルト103
の開口103Aからのエアの吸引力により吸着されてし
まう。
【0035】このように、先端が完全に密着したシート
S1,S2に対して重送を充分に防止できないという欠
点があった。
【0036】また、重送を防止しようとしてノズル10
6からのエアの噴出力を強くすれば、搬送すべき1枚目
のシートS1まで吹き戻してしまう問題が発生してしま
う。
【0037】以上説明したように、従来例1の給紙装置
では、給紙不良がなくかつ給紙性能の経時変化のない安
定した給紙が実現できなかった。
【0038】そこで第1の発明は、上述の如き事情に鑑
みてなされたもので、シート同士が密着していてもシー
トの重送を確実に防止できる給紙装置を提供することを
目的とする。 〈第2の発明の課題〉しかし、上記従来例2の給紙装置
(図19)においては、シートの腰が強い場合、第1の
シート吸着部4(シート吸着面14H−1)には吸着し
ても、吸引力不足のために、シートSはシートSの腰の
力に抗して変位支点部15Aを支点にして屈曲して第2
のシート吸着部8(シート吸着面14H−2)に完全に
吸着することができない場合があり、このよう場合、エ
アによるシートの分離が行えず、給紙不良や重送の原因
となっていた。
【0039】そこで第2の発明は、上述の如き事情に鑑
みてなされたもので、腰の強いシートであってもエアに
よる分離を確実に行うことができる給紙装置を提供する
ことを目的とする。 〈第3の発明の課題〉また、上記従来例1,2の給紙装
置のように、エアの吹き付けによってシートの分離を行
うものの場合、シートの種類(例えば、厚いシート、薄
いシート、分離性の良いシート、分離性の悪いシート
等)に応じてエアの強さや吹き付け方向を設定しないと
シートの分離が適切に行われず、重送等が生じることが
あり、給紙性能が安定しない問題があった。
【0040】そこで第3の発明は、上述の如き事情に鑑
みてなされたもので、シートの種類に影響されず高い分
離性能が発揮できる給紙装置を提供することを目的とす
る。
【0041】
【課題を解決するための手段】
〈第1の発明の手段〉第1の発明は、シート積載部(1
01)上に積載されたシート(S)に対向する平面状の
シート吸着面(103H)を有する搬送ベルト(10
3)と、前記シート積載部(101)上に積載された上
部のシート(S)にエアを吹き付けて浮上させるシート
浮上用エア吹付け手段(105)と、前記搬送ベルト
(103)の前記シート吸着面(103H)に吸着され
たシート(S)にエアを吹き付けて最上紙以外のシート
(S)を最上紙から分離させるシート分離用エア吹付け
手段(106)と、を備えている給紙装置に係る。
【0042】そして、第1の発明は、上記目的を達成す
るため、前記搬送ベルト(103)の前記シート吸着面
(103H)に吸着されたシート(S)の下流側先端を
前記シート積載部(101)方向に加圧するシート加圧
手段(117)を有したことを特徴とする。 〈第2の発明の手段〉第2の発明は、シート積載部
(1)上に積載されたシート(S)に対向する平面状の
第1のシート吸着面(14H−1)と、前記第1の吸着
面(14H−1)の下流側に位置して上方に傾斜してい
る平面状の第2の吸着面(14H−2)とを有する搬送
ベルト(14)と、前記シート積載部(1)上に積載さ
れた上部のシート(S)にエアを吹き付けて浮上させる
シート浮上用エア吹付け手段(19)と、前記搬送ベル
ト(14)の前記第2の吸着面(14H−2)に吸着さ
れたシート(S)の下流側先端にエアを吹き付けて最上
紙(S1)以外のシート(S2)を最上紙(S1)から
分離させるシート分離用エア吹付け手段(20)と、を
備えている給紙装置に係る。
【0043】そして、第2の発明は、上記目的を達成す
るため、前記搬送ベルト(14)の前記第1の吸着面
(14H−1)に吸着されたシート(S)を前記シート
積載部(1)方向に押し出すシート押出し手段(24)
を有したことを特徴とする。 〈第3の発明の手段〉第3の発明は、シート積載部
(1)上に積載されたシート(S)に対向する平面状の
シート吸着面(14H)を有する搬送ベルト(14)
と、前記シート積載部(1)上に積載された上部のシー
ト(S)にエアを吹き付けて浮上させるシート浮上用エ
ア吹付け手段(19)と、を備えている給紙装置に係
る。
【0044】そして、第3の発明は、上記目的を達成す
るため、前記搬送ベルト(14)によって搬送されたシ
ート(S)を、前記搬送ベルト(14)とは逆の方向に
駆動して1枚ずつ分離する分離ベルト(31)を有した
ことを特徴とする。
【0045】また、前記分離ベルト(31)は、前記搬
送ベルト(14)が駆動している時は常に駆動すること
を特徴とする。
【0046】また、前記分離ベルト(31)の近傍で前
記搬送ベルト(14)によって搬送されたシート(S)
の重送を検知する重送検知手段(34)を有し、前記重
送検知手段(34)が重送を検知すると、前記分離ベル
ト(31)が駆動することを特徴とする。
【0047】
【作用】
〈第1の発明の作用〉上記構成とした第1の発明の給紙
装置によれば、搬送ベルト(103)のシート吸着面
(103H)に吸着されたシート(S)の下流側先端
(SA)をシート加圧手段(117)がシート積載部
(101)方向に加圧する。
【0048】従って、このシート加圧手段(117)の
加圧作用により、最上紙(S1)に重なった状態でシー
ト吸着面(103H)に吸着されている最上紙以外のシ
ート(S2)の下流側先端(SA)が最上紙(S1)か
ら剥れるようになり、この最上紙(S1)の下流側先端
(SA)と最上紙以外のシート(S2)の下流側先端
(SA)との間にシート分離用エア吹付け手段(10
6)のエアを吹き付けると、最上紙以外のシート(S
2)は最上紙(S1)から分離する。
【0049】これにより、繊維の絡みや切断時のバリ等
でシート同士が密着しているようなことがあってもシー
トの分離を確実に行うことが可能になる。 〈第2の発明の作用〉上記構成とした第2の発明の給紙
装置によれば、搬送ベルト(14)の第1のシート吸着
面(14H−1)に吸着されたシート(S)をシート押
出し手段(24)がシート積載部(1)方向に押し出
す。
【0050】従って、この状態で、シート浮上用エア吹
付け手段(19)からエアを吹き付けると、シート押出
し手段(24)によって押し出されているシート(S)
によって上流側へのエアの流れが塞ぎ止められるので、
下流側の圧力が上昇する。このことから第1のシート吸
着面(14H−1)に吸着されたシート(S)の下流側
先端(SA)が押し上げられるようになり、第2のシー
ト吸着面(14H−2)に吸着される。
【0051】これにより、腰の強いシートであってもそ
の下流側先端(SA)が確実に第2のシート吸着面(1
4H−2)に吸着されるようになり、シート分離用エア
吹付け手段(20)から吹き付けられたエアによるシー
トの分離機能が果たせる。 〈第3の発明の作用〉上記構成とした第3の発明の給紙
装置によれば、搬送ベルト(14)によって搬送された
シート(S)を分離ベルト(31)が摩擦力によって1
枚ずつ分離する。
【0052】従って、分離性の悪いシート等を用いた場
合でも、シートの分離は可能となる。
【0053】これにより、シートの種類によって分離部
を調整する必要もなく、給紙性能が安定する。
【0054】なお、上記カッコ内の符号は、図面を参照
するためのものであって、発明の構成を何等限定するも
のではない。
【0055】
【実施例】以下、第1の発明、第2の発明、第3の発明
の各実施例を図面に基づて説明する。 〈第1の発明の実施例1〉図1は第1の発明の実施例1
に係る給紙装置の全体構成を示す。
【0056】なお、本給紙装置において、上記従来例1
の給紙装置(図16)と同一の部材等には同一符号を付
すと共に、構成的、機能的に変わらないものについては
その説明を省略する。後述する第1の発明の実施例2、
3、4についても同様とする。
【0057】本給紙装置において、符号117は先端に
加圧ローラ117Aを有するシート加圧棒(シート加圧
手段)であり、搬送ベルト103の下流側端の近傍にあ
り、搬送ベルト013とは重ならないように設置されて
いる。また符号118はシート加圧棒117を上方向に
引いている付勢ばねであり、符号119はシート加圧棒
117を駆動するソレノイドである。
【0058】このソレノイド119は、シート加圧棒1
17がベルト103のシート吸着面103Hに吸着され
たシートSを加圧するときにONとなり、シート加圧棒
117を図2(b) に示すFの位置に下げる。通常はソレ
ノイド119がOFFであり、シート加圧棒117は図
2(a) に示すEの位置にある。
【0059】本給紙装置は以下のように作動する。
【0060】まず、ノズル105からブロワ107の作
用によりエアを噴出させ、トレイ101上のシートSを
数枚浮上させる。そしてブロワ104の作用により一番
上のシートS1を搬送ベルト103のシート吸着面10
3Hに吸着させる。ここで、シート加圧棒117を図2
のFの位置に比較的衝撃的に下ろすためにソレノイド1
19をONにする。
【0061】このとき、1枚目のシートS1が2枚目の
シートS2と密着している場合(図2(a) )には、1枚
目のシートS1と2枚目のシートS2との間にシート加
圧棒117の加圧作用で隙間Gができる(図2(b) )。
【0062】次に、ブロワ107の作用によりノズル1
06からシートS1,S2の先端にエアを吹き付け、1
枚目のシートS1と2枚目のシートS2を完全に分離さ
せる。その後、ソレノイド119がOFFとなり、シー
ト加圧棒117は付勢ばね118によって元の位置Eに
戻る(図2(c) )。
【0063】次に、搬送ベルト103を駆動し、シート
S1を1枚だけ次の搬送ローラ対108まで搬送する。
【0064】本実施例では、シート加圧棒117は略垂
直方向にシートを加圧するようになっているが、これに
限らず、斜め方向にシートを加圧してもよい。 〈第1の発明の実施例2〉図3は第1の発明の実施例2
に係る給紙装置の全体構成を示す。
【0065】本給紙装置において、符号120はシート
加圧エアノズル(シート加圧手段)であり、搬送ベルト
103の下流側端の近傍にあり、搬送ベルト103と重
ならないように設置されている。また、符号122はフ
ァンであり、符号121はエアシャッタである。
【0066】このエアシャッタ121は、ファン112
2からのエアをON/OFFして、シート加圧エアノズ
ル120に供給する。通常はエアシャッタ121はOF
Fになっている。すなわち、ベルト103のシート吸着
面103Hに吸着されたシートSにエアを吹き付けない
ようになっている。
【0067】本給紙装置は以下のように作動する。
【0068】まず、ノズル105からブロワ107の作
用によりエアを噴出させ、トレイ101上のシートSを
数枚浮上させる。そしてブロワ104の作用により一番
上のシートS1を搬送ベルト103のシート吸着面10
3Hに吸着させる。ここで、ファン122を作動させる
又は前もって作動させておく。続いて、エアシャッタ1
21をONにして、シート加圧エアノズル120からシ
ートSに向かってエアを吹き付ける。
【0069】このとき、1枚目のシートS1と2枚目の
シートS2が密着している場合(図4(a) )には、1枚
目のシートS1と2枚目のシートS2との間にシート加
圧エアノズル120の作用で隙間Gができる(図4(b)
)。
【0070】次に、ブロワ107の作用によりノズル1
06からシートS1,S2の先端にエアを吹き付け、1
枚目のシートS1と2枚目のシートS2を完全に分離さ
せる。その後、エアシャッタ121がOFFとなり、シ
ート加圧エアノズル120からのエアの噴出は止まる
(図4(c) )。
【0071】次に、搬送ベルト103を駆動し、シート
S1を1枚だけ次の搬送ローラ対108まで搬送する。
【0072】本実施例では、シート加圧エアノズル12
0からの噴出するエアは略垂直方向にシートを加圧する
ようになっているが、これに限らず、斜め方向にシート
を加圧するようにしてもよい。 〈第1の発明の実施例3〉図5は第1の発明の実施例3
に係る給紙装置の全体構成を示す。
【0073】本給紙装置において、符号123はシート
加圧振動棒(シート加圧手段)であり、符号124はシ
ート加圧振動棒123を駆動する振動発生装置である。
加圧振動棒123は搬送ベルト103の下流側端の近傍
にあり、搬送ベルト103とは重ならないように設置さ
れている。
【0074】本給紙装置は以下のように作動する。
【0075】まず、ノズル105からブロワ107の作
用によりエアを噴出させ、トレイ101上のシートSを
数枚浮上させる。そしてブロワ104の作用により一番
上のシートS1を搬送ベルト103のシート吸着面10
3Hに吸着させる。ここで、振動発生装置124を駆動
してシート加圧振動棒123を振動させる。そしてある
一定の時間振動させることによって複数回の衝撃をシー
トSに与える。
【0076】このとき、1枚目のシートS1と2枚目の
シートS2が密着している場合には、シート加圧振動棒
123による衝撃によって、1枚目のシートS1と2枚
目のシートS2の下流側先端に隙間ができる。
【0077】次に、ブロワ107の作用によりノズル1
06からシートS1,S2の先端にエアを吹き付け、1
枚目のシートS1と2枚目のシートS2を完全に分離さ
せる。その後、振動発生装置124がOFFとなり、シ
ート加圧振動棒123の振動が停止する。
【0078】次に、搬送ベルト103を駆動し、シート
S1を1枚だけ次の搬送ローラ対108まで搬送する。
【0079】本実施例では、シート加圧振動棒123に
よって直接的にシートSを振動させているが、これに限
らず、搬送ベルト103の一部を介して間接的にシート
Sを振動させても良い。 〈第1の発明の実施例4〉図6は第1の発明の実施例4
に係る給紙装置の全体構成を示す。
【0080】本給紙装置において、符号125はゴムな
どの弾性体からなるシート加圧パドル(シート加圧手
段)であり、搬送ベルト103の下流側端の近傍にあ
り、搬送ベルト103とは重ならないように設定されて
いる。このシート加圧パドル125は不図示の駆動装置
によってON/OFF自在に矢印方向に回転し、搬送ベ
ルト103のシート吸着面103Hに吸着したシートS
に対して衝撃を与えるようになっている。シート加圧パ
ドル125は通常はOFFとなっており、回転していな
い。図7にシート加圧パドル125の斜視図を示す。
【0081】本給紙装置は以下のように作動する。
【0082】まず、ノズル105からブロワ107の作
用によりエアを噴出させ、トレイ101上のシートSを
数間浮上させる。そしてブロワ104の作用により一番
上のシートS1を搬送ベルト103のシート吸着面10
3Hに吸着させる。ここで、シート加圧パドル125を
回転させる。そして、ある一定の時間回転させることに
よって複数回の衝撃をシートSに与える。
【0083】このとき、1枚目のシートS1と2枚目の
シートS2が密着している場合には、シート加圧パドル
125による衝撃によって、1枚目のシートS1と2枚
目のシートS2の下流側先端に隙間ができる。
【0084】次に、ブロワ107の作用によりノズル1
06からシートS1,S2の先端にエアを吹き付け、1
枚目のシートS1と2枚目のシートS2を完全に分離さ
せる。その後、シート加圧材パドル125の回転はOF
Fとなる。
【0085】次に、搬送ベルト103を駆動し、シート
S1を1枚だけ次の搬送ローラ対108まで搬送する。 〈第2の発明の実施例1〉図8は第2の発明の実施例1
に係る給紙装置の全体構成を示す。
【0086】なお、本給紙装置において、上記従来例2
の給紙装置(図19)と同一の部材等には同一符号を付
すと共に、構成的、機能的に変わらないものについては
その説明を省略する。後述する第2の発明の実施例2、
及び第3の発明の実施例1、2、3の給紙装置も同様と
する。
【0087】本給紙装置において、符号24は先端にロ
ーラ29Aを有するシート押出し棒(シート押出し手
段)であり、搬送ベルト14の上流側端の近傍にあり、
搬送ベルト14とは重ならないように設置されている。
また、符号25はシート押出し棒24を上方向に引いて
いる付勢ばねであり、符号26はソレノイドである。
【0088】このソレノイド26は、シート押出し棒2
4がベルト103のシート吸着面103Hに吸着された
シートSを押し出す時にONとなり、シート押出し棒2
4を図9(b) に示すFの位置に下げる。通常はソレノイ
ド26がOFFであり、シート押出し棒24は図9(a)
に示すEの位置にある。
【0089】次に、本給紙装置の動作を図9を参照して
説明する。
【0090】まず、図示しないソレノイド等の切り換え
手段によりバルブ22がaの位置に切り換えられ、ブロ
ワ21が作動して、ノズル19からシート先端に向けて
エアが噴出する。すると、数枚のシートS1,S2が吹
き上げられて浮上する(図9(a) )。
【0091】そして、図示しないソレノイド等の切り換
え手段によりバルブ13がcの位置に切り換えられ、ブ
ロワ12が作動し、吸引用開口6,10,14Aを通し
てエアが吸引される。それと同時に、シート押出し棒2
4をFの位置に下ろすためにソレノイド26をONにす
る(図9(b) )。
【0092】すると、XとYのエリアのエアの流れが塞
ぎ止められ、XとYのエリアの圧力が上昇する。そし
て、吸引チャンバ11,7に対するエリアX,Yの圧力
が著しく大きくなるため、一番上のシートS1は第1、
第2のシート吸着部4,8に吸引され、搬送ベルト14
のシート吸着面14H−1,14H−2に安定的に密着
することになる。
【0093】その後、ソレノイド26がOFFとなり、
シート押出し棒24の押出し作用が解除することによ
り、X,Yのエリアのエアの流れも圧力も元のようにな
る。(図9(c) )。この場合、第1、第2のシート吸着
部4,8の吸引力によって、シートS1はシートの腰の
力に抗して変位支点部15Aを支点にして屈曲し、シー
トS1の先端、中央部共に搬送ベルト14のシート吸着
面14H−1,14H−2に密着する。つまり、シート
S1は、シート吸着面14H−1,14H−2になら
い、変位支点部15Aを支点とした下側に凸の『く』の
字状になる。
【0094】このとき、2枚目のシートS2が1枚目の
シートS1と密着している場合、シートS2の中央部付
近はシートS1に概ねならっているが、第2のシート吸
着部8の表面はシートS1で覆われているため、シート
S2の先端付近は吸着される力が働かない。
【0095】従って、2枚目のシートS2はシートの腰
の力が勝ち、2枚目のシートS2は変位支点部15Aを
支点にして屈曲せずに平面状を維持し、シートS2のシ
ート先端はシートS1のシート先端から分離し、両シー
ト先端間に隙間eができる(図9(c) )。
【0096】その後、図示しない駆動手段により搬送ベ
ルト14は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送さ
れる。それと同時に、バルブ22がbの位置に切り換わ
り、ノズル20からシートS1とシートS2の隙間eに
エアが吹き込まれ、シートS2はシートS1から安定し
て分離する(図9(d) )。従って、シートS1のみが下
流に向けて搬送され、搬送ローラ対23に渡される。
【0097】本実施例では、シート押出し棒24は略垂
直方向にシートを加圧するようになっているが、これに
限らず、斜め方向にシートを押し出しても、また、支点
を中心に回転して押し出してもよい。 〈第2の発明の実施例2〉図10は第2の発明の実施例
2に係る給紙装置の全体構成を示す。
【0098】本給紙装置において、符号27はシート押
出しエアノズルであり、搬送ベルト14の上流側端の近
傍にあり、搬送ベルト14とは重ならないように設定さ
れている。また符号30はシート押出しエアノズル27
にエアを供給するファンであり、符号28はシート押出
しエアノズル27のエアのON/OFFを切り換えるシ
ャッタである。このシャッタ28は通常、OFFになっ
ている。
【0099】図11に本給紙装置の動作順序を示すが、
基本的な動作は上記第2の発明の実施例1の給紙装置の
場合と同じである。
【0100】本給紙装置の場合には、図11(b) におい
て、シート押出しエアノズル27からエアを噴出鎖せて
シートS1,S2を押し出し、X,Yのエリアのエアの
流れを塞ぎ止めてX,Yのエリアの圧力を高めるのであ
る。
【0101】本実施例では、シート押出しエアノズル2
7から噴出するエアは略垂直方向にシートを押出すよう
になっているが、これに限らず、斜めの方向からシート
を押し出してもよい。 〈第3の発明の実施例1〉図12は第3の発明の実施例
1に係る給紙の全体構成を示す。本給紙装置において、
符号35はベルト分離部である。符号31は分離ベルト
であり、ローラ32,33に巻き掛けられている。この
分離ベルト31はモータM2により駆動を受け、矢印B
方向に駆動される。
【0102】搬送ベルト14は、ローラ16,17,1
8により所定の張力で支持されている。ローラ17は駆
動ローラであり、モータM1により駆動される。搬送ベ
ルト14は駆動ローラ17により矢印A方向に断続的に
駆動され、シートSを搬送する。
【0103】符号34は重送検知センサであり、分離ベ
ルト31の近傍に配置されている。
【0104】次に、本給紙装置の動作を説明する。
【0105】まず、図示しないソレノイド等の切り換え
手段によりバルブ22がaの位置に切り換えられ、ブロ
ワ21が作動して、ノズル19からシート先端に向けて
エアが噴出する。すると、数枚のシートS1,S2が吹
き上げられて浮上する。
【0106】そして、図示しないソレノイド等の切り換
え手段によりバルブ13がcの位置に切り換えられ、ブ
ロワ12が作動し、吸引用開口6,10,14Aを通し
てエアが吸引される。すると、一番上のシートS1は第
1、第2のシート吸着部4,8に吸引され、搬送ベルト
14のシート吸着面14H−1,14H−2に密着す
る。
【0107】詳しくは、シートS1の中央部付近は第1
のシート吸着部4に吸着され、シートS1の先端付近は
第2のシート吸着部8に吸着される。このとき、第1、
第2のシート吸着部4,8の吸引力は充分に強く設定し
てあるので、シートS1はシートの腰の力抗して変位支
点部15Aを支点にして屈曲し、シートS1の先端、中
央部共に搬送ベルト14のシート吸着面14H−1,1
4H−2に密着する。つまり、シートS1は、シート吸
着面14H−1,14H−2にならい、変位支点部15
Aを支点とした下側に凸の『く』の字状になる。
【0108】このとき、2枚目のシートS2が1枚目の
シートS1と密着していたとすると、シートS2の中央
部付近はシートS1に概ねならっているが、第2のシー
ト吸着部8の表面はシートS1で覆われているため、シ
ートS2の先端付近は吸着される力が働かない。従っ
て、シートS2の腰の力が勝ち、シートS2の変位支点
部15Aを支点にして屈曲せずに平面状を維持し、シー
トS1とシートS2の先端は分離し両シートS1,S2
間に隙間eができる。
【0109】その後、バルブ22がbの位置に切り換わ
り、シートSを浮上させるエアの噴出を停止し、ブロワ
21も停止する。すると、2枚目のシートS2は自重に
よりトレイ1上に落下する。
【0110】それと同時に、モータM1により搬送ベル
ト14が駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送され
る。従って、シートS1のみが下流に向けて搬送され、
搬送ローラ対23に渡される。
【0111】さて、上述の説明では、ノズル19からの
エアの噴出が停止するとシートS2は自重で落下すると
説明したが、シートの種類、シート端部の裁断不良、シ
ートの帯電などによっては、シート同士が密着して、1
枚目のシートS1と同時に2枚目のシートS2まで搬送
されてしまうことがある。
【0112】このとき、シートS1は搬送ベルト14に
密着して矢印A方向に搬送されるが、シートS2はシー
トS1に引きずられて分離ベルト31に突き当たる。こ
の状態を図13に示す。そして更に引きずられてシート
S2の先端が重送検知センサ34に到達する。すると、
重送検知センサ34がシートS2を検知することにより
モータM2が作動し、分離ベルト31が矢印B方向に駆
動する。従って、シートS2は分離ベルト31の摩擦力
によりトレイ1上に戻される。分離ベルト31は所定時
間後に動作を停止する。
【0113】このように、重送したシートS2でも、分
離ベルト31の作用により確実に分離できる。
【0114】本実施例では、分離ベルト31の作動は重
送検知センサ34の検知よって行ったが、搬送ベルト1
4が駆動しているときは、常に分離ベルト31が駆動し
ているようにしても良い。 〈第3の発明の実施例2〉図14は第3の発明の実施例
2に係る給紙装置の全体構成を示す。
【0115】本給紙装置において、符号50は第2のシ
ート吸着部である。この第2のシート吸着部50は、第
1のシート吸着部4に対しシート搬送方向下流側に配置
される。また、第2のシート吸着部50は、表面に複数
の吸引孔51Aを有する中空の吸引ローラ51と、吸引
チャンバ部52と、吸引ローラ51のシートSを吸引す
る部分以外を概略覆うカバー53とにより成る。
【0116】吸引ローラ51のシートSを吸着する面
は、曲率がついているため、実質的に第1のシート吸着
部4の略平面状底面5より上方に位置している。
【0117】第1のシート吸着部4及び第2のシート吸
着部50はブロワ12に接続されている。この第1のシ
ート吸着部4と第2のシート吸着部50の表面を覆うよ
うにして、搬送ベルト14が掛け渡されている。
【0118】搬送ベルト14は、ローラ51,16,1
7,18により所定の張力で支持されており、モータM
1により矢印A方向に断続的に駆動され、シートSを搬
送する。
【0119】符号35はベルト分離部であり、トレイ1
に対して搬送方向下流側に第2のシート吸着部50に対
向してい配置されている。このベルト分離部35の構成
は、上記第3の発明の実施例1と同じ構成である。
【0120】このような構成の本給紙装置においても、
上記第3の発明の実施例1と全く同様な動作をすること
により、重送したシートS2をシートトレイ1上に戻す
ことができる。 〈第3の発明の実施例3〉図15は第3の発明の実施例
3に係る給紙装置の全体構成を示す。
【0121】本給紙装置においては、搬送ベルト14
は、ローラ40,16,17,18により所定の張力で
支持されている。ローラ17は駆動ローラであり、モー
タM1により駆動される。搬送ベルト14は駆動ローラ
17により矢印A方向に断続的に駆動され、シートSを
搬送する。
【0122】符号35はベルト分離部である。符号31
は分離ベルトであり、ローラ32,33に巻き掛けられ
ている。この分離ベルト31はモータM2により駆動を
受け、矢印B方向に駆動される。
【0123】符号34は重送検知センサであり、分離ベ
ルト31の近傍に配置されている。
【0124】次に、本給紙装置の動作を説明する。
【0125】本給紙装置の動作は上記第3の発明の実施
例1の場合と同じである。すなわち、1枚目のシートS
1と同時に2枚目のシートS2まで搬送されてしまった
ときは、シートS1は搬送ベルト14に密着して矢印A
方向に搬送され、シートS2はシートS1に引きずられ
ていく。
【0126】そしてシートS2の先端は、重力によって
下方に垂れ、分離ベルト31に突き当たる。そして更に
引きずられてシートS2の先端が重送検知センサ34に
到達する。
【0127】すると、重送検知センサ34がシートS2
を検知することによりモータM2が作動して、分離ベル
ト31が矢印B方向に駆動する。
【0128】これによって、シートS2が分離ベルト3
1の摩擦力によりトレイ1上に戻される。分離ベルト3
1は所定時間後に動作を停止する。
【0129】このように、重送したシートS2でも、分
離ベルト31の作用により確実に分離できる。
【0130】本実施例では、分離ベルト31の作動は重
送検知センサ34の検知によって行たっが、搬送ベルト
14が駆動しているときは、常に分離ベルト31が駆動
しているようにしても良い。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明の給紙
装置においては、搬送ベルトのシート吸着面に吸着した
シートの下流側先端を、シート加圧手段によってシート
積載部方向に加圧するようにしたので、繊維の絡みや切
断時のバリ等でシート同士が密着していてもシートの分
離を確実に行得る。
【0132】また、第2の発明の給紙装置においては、
搬送ベルトの第1のシート吸着面に吸着したシートを、
シート押出し手段によってシート積載部方向に押し出す
ようにしたので、腰の強いシートを用いた場合でもシー
トの分離機能が果たせる。
【0133】また、第3の発明の給紙装置においては、
搬送ベルトによって搬送されたシートを、搬送ベルトと
は逆の方向に駆動する分離ベルトで1枚ずつ分離するよ
うにしたので、分離部をシートの種類に応じて調整しな
くてもシートの分離を確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例1に係る給紙装置の全体構
成を示す縦断側面図。
【図2】同給紙装置の動作を説明する縦断側面図。
【図3】第1の発明の実施例2に係る給紙装置の全体構
成を示す縦断側面図。
【図4】同給紙装置の動作を説明する縦断側面図。
【図5】第1の発明の実施例3に係る給紙装置の全体構
成を示す縦断側面図。
【図6】第1の発明の実施例4に係る給紙装置の全体構
成を示す縦断側面図。
【図7】同給紙装置において用いたシート加圧パドルの
構成を示す斜視図。
【図8】第2の発明の実施例1に係る給紙装置の全体構
成を示す縦断側面図。
【図9】同給紙装置の動作を説明する縦断側面図。
【図10】第1の発明の実施例2に係る給紙装置の全体
構成を示す縦断側面図。
【図11】同給紙装置の動作を説明する縦断側面図。
【図12】第3の発明の実施例1に係る給紙装置の全体
構成、及び動作を説明する縦断側面図。
【図13】同給紙装置の動作を説明する縦断側面図。
【図14】第3の発明の実施例2に係る給紙装置の全体
構成、及び動作を説明する縦断側面図。
【図15】第3の発明の実施例3に係る給紙装置の全体
構成、及び動作を説明する縦断側面図。
【図16】従来例1の給紙装置の全体構成を示す縦断側
面図。
【図17】同給紙装置においてシートが分離される状態
を説明する縦断側面図。
【図18】同給紙装置においてシートの分離不良が生じ
た状態を説明する縦断側面図。
【図19】従来例2の給紙装置の全体構成を示す縦断側
面図。
【図20】従来例(1,2)の給紙装置を備えた画像形
成装置の全体構成を示す縦断側面図。
【符号の説明】 1,101 トレイ(シート積載部) 14,103 搬送ベルト 14H−1 第1のシート吸着面 14H−2 第2のシート吸着面 19,105 ノズル(シート浮上用エア吹付け手段) 20,106 ノズル(シート分離用エア吹付け手段) 24 シート押出し棒(シート押出し手段) 27 シート押出しエアノズル(シート押出し手
段) 31 分離ベルト 34 重送検知センサ(重送検知手段) 103H シート吸着面 117 シート加圧棒(シート加圧手段) 120 シート加圧エアノズル(シート加圧手段) 123 シート加圧振動棒(シート加圧手段) 125 シート加圧パドル(シート加圧手段) S シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 7/12 9037−3F H04N 1/00 108 L 7046−5C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート積載部上に積載されたシートに対
    向する平面状のシート吸着面を有する搬送ベルトと、 前記シート積載部上に積載された上部のシートにエアを
    吹き付けて浮上させるシート浮上用エア吹付け手段と、 前記搬送ベルトの前記シート吸着面に吸着されたシート
    にエアを吹き付けて最上紙以外のシートを最上紙から分
    離させるシート分離用エア吹付け手段と、 を備えている給紙装置において、 前記搬送ベルトの前記シート吸着面に吸着されたシート
    を部分的に前記シート積載部方向に加圧するシート加圧
    手段を有したことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 シート積載部上に積載されたシートに対
    向する平面状の第1のシート吸着面と、前記第1の吸着
    面の下流側に位置して上方に傾斜している平面状の第2
    の吸着面とを有する搬送ベルトと、 前記シート積載部上に積載された上部のシートにエアを
    吹き付けて浮上させるシート浮上用エア吹付け手段と、 前記搬送ベルトの前記第2の吸着面に吸着されたシート
    の下流側先端にエアを吹き付けて最上紙以外のシートを
    最上紙から分離させるシート分離用エア吹付け手段と、 を備えている給紙装置において、 前記搬送ベルトの前記第1の吸着面に吸着されたシート
    を前記シート積載部方向に押し出すシート押出し手段を
    有したことを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 シート積載部上に積載されたシートに対
    向する平面状のシート吸着面を有する搬送ベルトと、 前記シート積載部上に積載された上部のシートにエアを
    吹き付けて浮上させるシート浮上用エア吹付け手段と、 を備えている給紙装置において、 前記搬送ベルトによって搬送されたシートを、前記搬送
    ベルトとは逆の方向に駆動して1枚ずつ分離する分離ベ
    ルトを有したことを特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記分離ベルトは、前記搬送ベルトが駆
    動している時は常に駆動することを特徴とする請求項3
    記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記分離ベルトの近傍で前記搬送ベルト
    によって搬送されたシートの重送を検知する重送検知手
    段を有し、前記重送検知手段が重送を検知すると、前記
    分離ベルトが駆動することを特徴とする請求項3記載の
    給紙装置。
  6. 【請求項6】 シート積載部上に積載されたシートに対
    向する平面状のシート吸着面を有する搬送ベルトと、 前記シート積載部上に積載された上部のシートにエアを
    吹き付けて浮上させるシート浮上用エア吹付け手段と、 前記搬送ベルトの前記シート吸着面に吸着されたシート
    にエアを吹き付けて最上紙以外のシートを最上紙から分
    離させるシート分離用エア吹付け手段と、を備え、 前記搬送ベルトの前記シート吸着面に吸着されたシート
    を部分的に前記シート積載部方向に加圧するシート加圧
    手段を有する給紙装置を備えてなる画像形成装置。
  7. 【請求項7】 シート積載部上に積載されたシートに対
    向する平面状の第1のシート吸着面と、前記第1の吸着
    面の下流側に位置して上方に傾斜している平面状の第2
    の吸着面とを有する搬送ベルトと、 前記シート積載部上に積載された上部のシートにエアを
    吹き付けて浮上させるシート浮上用エア吹付け手段と、 前記搬送ベルトの前記第2の吸着面に吸着されたシート
    の下流側先端にエアを吹き付けて最上紙以外のシートを
    最上紙から分離させるシート分離用エア吹付け手段と、
    を備え、 前記搬送ベルトの前記第1の吸着面に吸着されたシート
    を前記シート積載部方向に押し出すシート押出し手段を
    有する給紙装置を備えてなる画像形成装置。
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