JP3632405B2 - 紙葉類分離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、束状の紙葉類を一枚づつに分離して繰り出す装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
束状の紙葉類を一枚づつに分離して繰り出す装置の例として、例えば特開平6―321372号公報に記されている紙葉類分離装置がある。この装置では、紙葉類(発送物)が重ねて引き出されるいわゆる重送を防ぐため、紙葉類が積載される支え面内、及び紙葉類を案内する案内壁の範囲に紙葉類間に圧力空気を吹き付けるためのノズルを配置し、また別のノズルを案内壁と通過ギャップとの間に配置している。そして、これらのノズルから紙葉類の搬送方向とは逆方向で所定の傾きで圧力空気を吹き出すことで紙葉類を離解させ重送の低減を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の紙葉類の分離装置等のように上方に紙葉類を繰り出す装置では、送りベルトを繰り出し手段と接するような位置にまで設けることができるが、下方に紙葉類を繰り出す装置では、紙葉類の通る厚さなどの分送り手段を繰り出し手段から離れた位置にまでしか設けることができない。そのため、紙葉類の束が送りベルトを外れるとフォークのみで送られることになり、紙葉類と積載手段との間には摩擦力が作用する。またフォークはベースフレームへ待避するためフォークによる送り力は紙葉類の束のベースフレーム側にのみ作用する。このため紙葉類の束にはモーメントが作用し紙葉類の束は回転しながら繰り出し手段の方へ送られる。このように紙葉類の束が回転するとフォークや送りベルトの送り力が作用しなくなる場合があり、この時には質量の重い紙葉類はチャンバからの吸引力では繰り出し手段へ吸引できず紙葉類が繰り出されない問題があった。また軽い紙葉類の場合でも、回転運動により紙葉類のベースフレーム側が先に吸引・吸着され、紙葉類の手前側は積載手段や補助ガイドに残ったまま繰り出されるため手前側が折れ曲がる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、束状の紙葉類を積載するための積載手段と、積載手段上の紙葉類を順に繰り出すための繰り出し手段と、積載手段上の束状の紙葉類を繰り出し手段の方向へ送るためのベースフレームより突出したフォーク手段と、積載手段面に露出した送りベルト手段とを有する紙葉類の分離装置であって、少なくとも送りベルトよりベースフレーム側の積載手段は、フォーク手段がベースフレームに待避する点と送りベルト手段の最も繰り出し手段に近い点とを結ぶ線分の反繰り出し手段側にのみ存在するように配置するものとする。
【0005】
もしくは、束状の紙葉類を積載するための積載手段と、積載手段上の紙葉類を順に繰り出すための繰り出し手段と、積載手段上の束状の紙葉類を繰り出し手段の方向へ送るための積載手段面に露出した送りベルト手段とを有する紙葉類の分離装置であって、積載手段は、送りベルト手段の最も繰り出し手段に近い点を通るベースフレームに対する垂線の反繰り出し手段側にのみ存在するように配置するものとする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例として、はがき、封書等の郵便書状を分離して繰り出す書状分離装置の例を図1〜図11を用いて説明する。
【0007】
図1は本発明の紙葉類の分離装置の一実施例である書状分離装置の側面から見た概略図であり、図2は上面から見た概略図である。この分離装置は、重力方向に近い方向(下方)へ書状を繰り出すものであって、分離すべき束状の書状を積載する積載手段である積載台1、積載台1上の束状の書状の最前の書状を繰り出す繰り出し手段である繰り出しベルト2、積載台1上の束状の書状の最前部を、繰り出しベルト2の方向へ吸引し、さらに繰り出しベルト2に書状が吸着して繰り出されるように、その内部が負圧となるチャンバ3、束状の書状の最前の書状が繰り出しベルト2に吸着されて繰り出される際に、繰り出される書状に隣り合った書状が同時に繰り出されることを防ぐための分離ローラ4、積載台1上の書状の最前部付近の書状に圧力空気を吹き付ける吹き付け手段であるノズル5A、5B、最前の書状が繰り出しベルトに吸着したことを検知するための検知レバー6、繰り出しベルト2の吸着面より積載台1側に突出して取り付けられ、かつ繰り出される書状の先端側角部に対応して設けられた突起レバー7、積載台1上の束状の書状を繰り出しベルト2の方向へ送る送り手段である送りベルト8とフォーク9、繰り出しベルト2の吸着面より積載台1側に突出して取り付けられ、かつ繰り出される書状の後端側角部に対応して設けられた突起手段としてのローラ10、書状後端側の前方への倒れを支える上部ガイド11、検知レバー6の位置を検出する発光素子と受光素子からなる検知レバーセンサ12、繰り出される書状の通過を検出する書状通過検出センサ13、ベースフレーム14、及び可撓性の補助ガイド18から構成されている。
【0008】
繰り出しベルト2の書状と接触する側の面は、書状を繰り出すために表面が摩擦係数の高い材料で被覆されている。また繰り出しベルト2にはチャンバ3の負圧を書状へ作用させるため、図3に示すようにの複数の穴15がベルトの全周にわたって設けられている。そして、繰り出しベルト2は、これを駆動するためのプーリ16、及び繰り出しベルトに従動して回転するローラ17に所定の張力でかけられている。駆動プーリ16は図示されないサーボモータにより駆動される。
【0009】
チャンバ3の積載台側の面にも、繰り出しベルト2の穴と同様に穴が設けられている。チャンバ3の内部は、図示されないブロアによって大気圧よりも低い負圧状態となっており、この負圧により積載台1上の書状は繰り出しベルト2の方向へ吸引されて引き寄せられ、繰り出しベルト2に吸着する。
【0010】
束状の書状の最前部付近に圧縮空気を吹き付ける吹き出しノズル5A、5Bは、ベースフレーム14と積載台1の終端部近傍に設けられている。ベースフレーム14の裏側や積載台1の下側にはチャンバが設けられ、さらにこのチャンバには、図示されないブロアから圧縮空気が供給されノズルから吹き出される。積載台1の端部に設けられたノズル5Aは積載台1上の書状の束の最前部付近を、ベースフレーム14に設けられたノズル5Bは、積載台1上の書状の束と繰り出しベルト2に吸着された書状の近傍に圧力空気を吹き付ける。
【0011】
検知レバー6は、軸19に回転自在に運動するように取り付けられている。検知レバーの一部には、ばね20が取り付けられ、ばね20はばね取り付け軸にかけられている。また、検知レバー6の書状接触部と反対側の端部近傍には図示されないストッパが設けられており、ばね力による検知レバー6の回転を阻止している。
【0012】
書状が書状吸着面上にない場合には、検知レバー6の書状接触部は書状吸着面Aより積載台1側に突出した位置にあるようにストッパの位置が調整されている。そして、書状が書状吸着面上にある場合には、書状接触部が吸着された書状に押されて書状吸着面より引っ込む様に構成されている。
【0013】
突起レバー7は、初期状態では繰り出しベルト2の吸着面より積載台1側に突出するようにチャンバ3の手前側に取り付けられている。また、この突起レバー7は、繰り出される書状の先端側角部に対応しており、曲げ剛性の低い書状が突起レバー7に接触する場合には書状を変形させ、硬い書状や曲げ剛性の高い書状が接触した場合には、吸着面より待避するように軸22とばね23により取り付けられている。
【0014】
積載台1上の手前側には、送りベルト8の書状搬送面8Aが積載台1の表面より幾分高くなるように設けられている。送りベルト8は駆動プーリ24により駆動される。駆動プーリ24には図示されないサーボモータから駆動力が伝達されている。送りベルト8の書状搬送面は、書状が搬送できるように摩擦係数が高い材料で被覆されている。また積載台上のベースフレーム側には送りベルト8の書状搬送面8Aより低くかつ積載台1の表面より高い位置にガイドプレート8Bが設けられている。このガイドプレートは書状の手前側が送りベルト8に乗ることのより書状のベースフレーム側と積載台との間の浮き上がりを無くし、書状のベースフレームとの接触点と書状の送りベルトとの接触点を結ぶ線を軸とする回転による転倒を防ぐためのものである。
【0015】
フォーク9はベースフレーム14に設けられた長孔部28から突き出されるようにして設けられている。フォーク9はベースフレーム14の裏側で図示されないチェインに取り付けられ、図示されないサーボモータで駆動される。
【0016】
送りベルト8とフォーク9は同期して駆動される。駆動のオン、オフは、検知レバー6の動作で決定される。書状吸着面上に書状が無く、検知レバー6の書状接触部6Aが書状吸着面Aより出ている場合には、検知レバー6は検知レバーセンサ12の発光素子から出ている光を遮光しない。この時には送りベルト8とフォーク9は積載台1上の書状を繰り出しベルト2の方向へ送るように駆動される。書状が吸引され繰り出しベルト2に吸着された場合には吸着力により検知レバー6が押し込まれる。この時検知レバー6は検知レバーセンサ12を遮光し、この信号で送りベルト8とフォーク9の駆動は停止される。
【0017】
次に書状の分離動作について説明する。
【0018】
積載台1上の書状がフォーク9や送りベルト8により繰り出しベルト2の近傍まで送られてくると、最前部の書状はチャンバ3からの吸引力で吸引されて繰り出しベルト2に吸着される。この時、繰り出しベルト2に吸着された書状が検知レバー6を押し込み検知レバー近傍に設けられたセンサ12を遮光する。そして、図示されない制御部はセンサ12によるこの検知信号に基づいて、送りベルト8やフォーク9の駆動を停止させる。
【0019】
繰り出しベルト2は、書状が吸着された時には既に駆動されていて、繰り出しベルト2に書状が吸着されると書状と繰り出しベルトの間に作用する吸着による摩擦力が搬送力となって作用し書状が繰り出される。
【0020】
書状が繰り出されると書状の先端部は、搬送路に沿って3カ所に設けられた書状通過検出センサ13で検出される。そして、繰り出された書状の先端部が噛み込みローラ25に挟持されると、全ての通過検知センサ13が書状の通過を検知しこの検知信号に基づいて繰り出しベルトが停止される。これ以降は、噛み込みローラ25とその下流側搬走路26の搬送力によって、書状は繰り出しベルト2と分離ローラ4に挟まれた状態から引き抜かれる形で搬送される。
【0021】
書状が搬送されると書状の後端部が検知レバー部6を通過する。書状の後端部がここを通過すると検知レバー6が初期の位置へ戻るためセンサ12が遮光されずフォーク9や送りベルト8が再び駆動される。書状がさらに搬送されると、繰り出された書状の後端部と後続の書状との間に間隔が生じる。搬走路に沿って設けられた書状通過検知センサ13のいずれかがこの間隔を検知すると繰り出しベルト2が再び駆動される。
【0022】
従来の分離装置では、図4に示すように積載手段である積載台1が送りベルト8の最も繰り出しベルト側の点8Pとフォークのベースフレームの待避点9Pとを結ぶ線より繰り出しベルト側にも設けられていた。また、積載台上に露出するように設けられた送りベルト8は、積載台1の終端部に設けられたノズル5Aと書状送り方向に同じ部分に取り付けるとノズルから吹き出される圧力空気による書状の捌き効果が低下して重送が多くなるためノズル5Aの手前までしか設けられていない。このため、ノズル5Aが設けられた部分より繰り出しベルト側の積載台上の書状は、フォーク9のみで繰り出しベルトの方へ送られる。さらにフォーク9は、図4に示すようにベースフレーム14へ待避するようになっている。
【0023】
ノズル5Aが設けられた部分より繰り出しベルト側の積載台上の書状は、前述したようにフォーク9のみで繰り出しベルトの方へ送られることと、手前側は送りベルトから外れてしまい積載台との間の摩擦力が作用するためにベースフレーム側のみが送られて図5に示すように回転する。このように書状が回転すると、後続の書状がない場合には繰り出し手段側への送り力がなくなるため書状が積載台上に繰り出されずに残ってしまう。一方繰り出しベルトは駆動されたままであるため書状と繰り出しベルトの長時間の接触により書状が破損する場合がある。
【0024】
本発明はこのような繰り出し不良を防ぐために、積載台1の形状が送りベルト8の最も繰り出しベルト側の点8Pとフォークのベースフレームの待避点9Pとを結ぶ線より繰り出しベルト側にないような形状とした。また、送りベルトをタイミングベルトの歯付き面のような突起部を有するベルトとして書状の送りの信頼性向上を図る一方、フォークの退避動作による書状の回転を防止した。送りベルトを突起部を有するベルトとした他の利点は、上述した書状の回転動作の際、書状の手前側が、回転動作によって送られてきた位置より送られる方向とは逆方向に戻ってしまうことも防止する。
【0025】
このように、積載台を送りベルト8の最も繰り出しベルト側の点8Pとフォークのベースフレームの待避点9Pとを結ぶ線より繰り出しベルト側にないように設けることで、例え書状が回転して送り力がなくなっても、図6に示すように、これより先は可撓性の補助ガイドであるため書状は繰り出し口へ入り込み易くなり、繰り出しベルトと長時間接触することなく繰り出すことができる。
【0026】
他の分離機構の実施例を図7と図8に示す。図7は上面から見た概略図であり、図8は側面から見た概略図である。この実施例では、図7に示すように積載手段1が送りベルト手段の最も繰り出し手段に近い点8Pを通るベースフレームに対する垂線より繰り出し手段側にはないような形状としたものである。
【0027】
図1、図2に示した実施例の場合では、例えば往復葉書のように開くような紙葉類の場合、送りベルトで送られていても折れ曲がりぐせによって図9に示すように積載台上に書状の開いた部分が残ってしまう場合があり、繰り出しミスや積載台1に残った部分が折れ曲がる等の問題がある。
【0028】
図7に示す積載台の形状は、図1、図2に示した実施例の場合より積載台1が送りベルトより繰り出し手段側には存在しない形状である。このため、往復葉書のような開くような紙葉類の場合であっても、開いた部分までも確実に繰り出し口の入口まで送ることができ繰り出しミスや折れ曲がりを低減することができる。
【0029】
図7に示すような形状の積載台の場合には、ノズル5Aは積載台1よりも繰り出しベルト側に設けられることになる。このためノズル部分に書状が引っかかることの無いようにノズル5Aの下部に設けられるチャンバ5Cの形状は図8に示すように書状の案内機能を有する形状となっている。
【0030】
なお本実施例では積載台上の送り手段として突起部を有するベルト手段を用いたものを示したが、本発明はこれに限られるものではなく、これが螺旋ローラ、歯車等の送り手段であってもよい。また、積載台上の送り手段が積載台の手前側に一つ設けたものを示したが、これが図10のように複数であってもよい。ただしこの場合には、積載手段の設けられる場所はフォークの退避点と積載台上の最も手前側の送り手段との位置の関係で定められる。さらに積載手段の形状が、図11に示すように積載台上の送り手段より手前側のフォークの退避点と最も手前側の送り手段の最も繰り出し手段側の点を結ぶ線より繰り出し手段側に無いような形状にしてもよいことはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】
本発明により、紙葉類を安定して繰り出すことができる。また、繰り出し不良によって生じる紙葉類の折れ曲がりや破損等を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の書状分離装置の側面から見た概略図である。
【図2】一実施例の書状分離装置の上面から見た概略図である。
【図3】繰り出しベルトの説明図である。
【図4】従来の書状分離装置の上面図である。
【図5】従来の書状分離装置の問題点の説明図である。
【図6】本発明における書状動作を示した図である。
【図7】他の実施例の書状分離装置の上面から見た概略図である。
【図8】他の実施例の書状分離装置の側面から見た概略図である。
【図9】図1の実施例での問題点の説明図である。
【図10】他の実施例の書状分離装置の上面から見た概略図である。
【図11】他の実施例の書状分離装置の上面から見た概略図である。
【符号の説明】
1…積載台、2…繰り出しベルト、3…チャンバ、4…分離ローラ、5…吹き出しノズル、6…検知レバー、7…突起レバー、8…送りベルト、9…フォーク、10…突出ローラ、12…検知レバーセンサ、13…書状位置検出センサ、14…ベースフレーム。

Claims (1)

  1. 紙葉類を積載する積載手段と、この積載手段上の前記紙葉類を繰り出す繰り出し手段と、前記積載手段上の前記紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ送るフォークと、前記積載手段上の紙葉類を前記繰り出し手段へ送る送り手段とを有する紙葉類の分離装置において、
    前記送り手段よりベースフレーム側の積載手段は、前記フォークが待避する点と前記送り手段の最も前記繰り出し手段に近い点とを結ぶ線分より、反繰り出し手段側にのみ存在するように配置した紙葉類の分離装置。
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