JP3513469B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置Info
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Description
らびに該電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジ
および電子写真装置に関する。
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来より用いられている。また、ポリビニルカルバゾー
ル、オキサジアゾール、アゾ顔料、フタロシアニンなど
の有機光導電材料は無機光導電材料に比べてその無公害
性、高生産性などの利点があるが感度が低く、その実用
化は困難であった。そのため、いくつかの増感方法が提
案されているが、その効果的な方法としては電荷発生層
と電荷輸送層を積層した機能分離型の感光体をもちいる
ことが主流となり、実用化されるようになってきた。
のインパクト型のプリンターに代わり、電子写真技術を
応用したノンインパクト型のプリンターが広く普及して
きている。これらは主としてレーザー光を光源とするレ
ーザービームプリンターであり、その光源としてはコス
ト、装置の大きさなどの点から半導体レーザーが用いら
れる。現在、主として用いられている半導体レーザーは
その発振波長が650〜820nmと長波長のため、こ
れらの長波長の光に十分な感度を有する電子写真感光体
の開発が進められてきた。
領域まで感度を有する電荷発生材料として極めて有効で
あり、特にオキシチタニウムフタロシアニンやガリウム
フタロシアニンは、従来のフタロシアニン化合物に比べ
優れた感度特性を有しており、これまでに、特開昭61
−239248号公報、特開昭61−217050号公
報、特開昭62−67094号公報、特開昭63−21
8768号公報、特開昭64−17066号公報、特開
平5−98181号公報、特開平5−263007号公
報、特開平10−67946号公報などに様々な結晶形
が開示されている。また、特開平7−12888号公
報、特開平9−34149号公報にフタロシアニン化合
物の問題点を改良するために特定のアゾ化合物との組み
合わせが開示されているが、より高感度特性を維持しつ
つ、より画像欠陥のない画像を提供する感光体が望まれ
ていた。
は、上述の優れた感度特性を有している反面、生成した
フォトキャリアーが感光層に残存し易く、一種のメモリ
ーとして電位変動を起こし易いという欠点があった。原
理的には確認されたわけではないが、電荷発生層中に残
されたエレクトロンが何らかの理由で電荷発生層と電荷
輸送層の界面または電荷発生層と下引き層あるいは下引
き層と導電層との界面に移行し、界面近傍のホール注入
のバリアー性を上げるかまたは下げるものと思われる。
現する現象としては、電荷輸送層と電荷発生層の界面に
エレクトロンが留まる場合は、連続プリント時の明部電
位や残留電位の低下として現れる。例えば、現在プリン
ターでよく使用されている暗部電位部分を非現像部分と
し明部電位部分を現像部分とする現像プロセス(いわゆ
る反転現像系)で使用した場合、前プリント時に光が当
たった所の感度が速くなり、次プリント時に前面白画像
をとると、前プリント部分が黒く浮き出る、いわゆるゴ
ースト現象(以下、ポジゴーストと略す)が顕著に現れ
てしまう。
層と導電層の界面にエレクトロンが留まる場合は、逆に
プリント時の明部電位の上昇となって現れる。反転現像
系で使用した場合、前プリント時に光が当たった所の感
度が遅くなり、次プリント時に前面黒画像をとると、前
プリント部分が白く浮き出る、いわゆるゴースト現象
(以下、ネガゴーストと略す)が顕著に現れてしまう。
期に、ポジゴーストは連続プリント中に出ることが多
い。この現象は特に電荷発生層の接着層として下引き層
などを使用した感光体はこの現象が著しく、低温低湿の
環境下では電荷発生層および下引き層のエレクトロンに
対する体積抵抗が上がるためエレクトロンが電荷発生層
中に充満し易く、さらにゴースト現象が出易いという欠
点があった。
度、特に半導体レーザー波長域で高感度特性を維持しつ
つ画像欠陥のない画像を供給する電子写真感光体を提供
すること、また該電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジならびに電子写真装置を提供することである。
光層を有する電子写真感光体において、該感光層がフタ
ロシアニン顔料を含有し、かつ、下記式(1)で示され
るアゾ化カリックス[n]アレーン化合物を該フタロシ
アニン顔料に対して0.3〜10質量%含有することを
特徴とする電子写真感光体から構成される。 式(1)
3は水素原子またはアルキル基を示し、Arは結合基を
介して結合してもよい置換基を有してもよい芳香族炭化
水素環または置換基を有してもよい複素環を示す。)
光体、および帯電手段、現像手段、クリーニング手段か
らなる群より選ばれる少なくとも1つの手段を一体に支
持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴と
するプロセスカートリッジから構成される。
光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を
有することを特徴とする電子写真装置から構成される。
れるフタロシアニン顔料としては、無金属フタロシアニ
ン、軸配位子を有してもよい金属フタロシアニン、いか
なるフタロシアニンでも使用でき、置換基を有してもよ
いが、特にオキシチタニウムフタロシアニンおよびガリ
ウムフタロシアニンが好ましい。さらにいかなる結晶形
でもよいが、その中でもCuKα特性X線回折における
ブラッグ角2θの7.4°±0.2°、28.2°±
0.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン、CuKα特性X線回折におけるブ
ラッグ角2θ±0.2°が7.4°、16.6°、2
5.5°、28.3°に強いピークを有する結晶形のク
ロロガリウムフタロシアニン、CuKα特性X線回折に
おけるブラッグ角2θの27.2°±0.2°に強いピ
ークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン
が優れた感度特性を有し好ましい。さらには、CuKα
特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.
2°、28.2°±0.2°に強いピークを有する結晶
形のヒドロキシガリウムフタロシアニン、CuKα特性
X線回折におけるブラッグ角2θの27.2°±0.2
°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタ
ロシアニンが好ましい。またその中でも特に、CuKα
特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.
3°、24.9°、28.1°に強いピークを有する結
晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン、CuKα特
性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.5
°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°、
28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガ
リウムフタロシアニン、CuKα特性X線回折における
ブラッグ角2θ±0.2°の9.0°、14.2°、2
3.9°、27.1°に強いピークを有する結晶形のオ
キシチタニウムフタロシアニン、CuKα特性X線回折
におけるブラッグ角2θ±0.2°の9.5°、9.7
°、11.7°、15.0°、23.5°、24.1
°、27.3°に強いピークを有する結晶形のオキシチ
タニウムフタロシアニンが好ましい。
化カリックス[n]アレーン化合物は、例えば特開平9
−80779号公報などにも記載されており、下記式
(1)で示される。 式(1)
3は水素原子またはアルキル基を示し、Arは結合基を
介して結合してもよい置換基を有してもよい芳香族炭化
水素環または置換基を有してもよい炭素環を示す。)
チル、プロピルなどの基が挙げられるが、R1、R2お
よびR3は水素原子であることが特に好ましい。
してもよい芳香族炭化水素環または置換基を有してもよ
い複素環としてはベンゼン、ナフタレン、フルオレン、
フェナンスレン、アンスラセン、フルオランテン、ピレ
ンなどの炭化水素系芳香環、フラン、チオフェン、ピリ
ジン、インドール、ベンゾチアゾール、カルバゾール、
ベンゾカルバゾール、アクリドン、ジベンゾチオフェ
ン、ベンゾオキサゾール、ベンゾトリアゾール、オキサ
チアゾール、チアゾール、フェナジン、シンノリン、ベ
ンゾシンノリンなどの複素環、さらに上記芳香族炭化水
素環または複素環を直接あるいは芳香族性基または非芳
香族性基で結合したもの、例えばトリフェニルアミン、
ジフェニルアミン、N−メチルジフェニルアミン、ビフ
ェニル、ターフェニル、ビナフチル、フルオレノン、フ
ェナンスレンキノン、アンスラキノン、ベンズアンスロ
ン、ジフェニルオキサゾール、フェニルベンズオキサゾ
ール、ジフェニルメタン、ジフェニルスルホン、ジフェ
ニルエーテル、ベンゾフェノン、スチルベン、ジスチリ
ルベンゼン、テトラフェニル−p−フェニレンジアミ
ン、テトラフェニルベンジジンなどが挙げられる。
炭化水素環または複素環の有してもよい置換基として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどのアルキル
基、メトキシ、エトキシなどのアルコキシ基、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノなどのジアルキルアミノ基、ア
ゾフェニルなどのアゾアリール基、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子などのハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロメチル基などが挙げられる。
アノ基、ニトロ基、アゾフェニル基、ハロゲン原子が結
合した基が特に好ましい。
いられるアゾ化カリックス[n]アレーン化合物例を表
1〜5に掲げるが、本発明においては、これらの化合物
に限定されるものではない。
7、15および21が好ましく、さらには、例示化合物
1、2および21が特に好ましい。
体上にフタロシアニン顔料と式(1)で示されるアゾ化
カリックス[n]アレーン化合物および電荷輸送材料を
同時に含有する単一層からなる感光層を有する層構成
と、支持体上にフタロシアニン顔料と式(1)で示され
るアゾ化カリックス[n]アレーン化合物を含有する電
荷発生層を有し、該電荷発生層上に電荷輸送材料を含有
する電荷輸送層を積層する感光層を有する層構成があ
る。なお、電荷発生層と電荷輸送層の積層関係は逆であ
ってもよい。
ればよく、アルミニウム、ステンレスなどの金属あるい
は導電層を設けた金属、プラスチック、紙などが挙げら
れ、形状としては円筒状またはフィルム状などが挙げら
れる。
機能を有する下引き層を設けることもできる。下引き層
の材料としてはポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キシド、エチルセルロース、メチルセルロース、カゼイ
ン、ポリアミド、にかわ、ゼラチンなどが挙げられる。
これらの材料は適当な溶剤に溶解して支持体上に塗布さ
れる。その膜厚は0.2〜3.0μmである。
のムラや欠陥の被覆、干渉縞防止を目的とした導電層を
設けることが好適である。導電層は、カーボンブラッ
ク、金属粒子、金属酸化物などの導電性粉体をバインダ
ー樹脂中に分散した液を用いて形成される。導電層の膜
厚は5〜40μm、好ましくは10〜30μmである。
顔料と特定のアゾ化カリックス[n]アレーン化合物と
電荷輸送材料とを適当なバインダー樹脂溶液中に混合し
て、この混合液を支持体上に塗布し、乾燥することによ
って形成される。
電荷発生層は、フタロシアニン顔料と特定のアゾ化カリ
ックス[n]アレーン化合物を適当なバインダー樹脂溶
液と共に分散し、この分散液を塗布し、乾燥して形成す
る方法が挙げられる。電荷輸送層は、主として電荷輸送
材料とバインダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗布液を
塗布し、乾燥して形成される。
アミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化
合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チ
アゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物などが挙
げられるが、本発明のフタロシアニン顔料および特定の
アゾ化カリックス[n]アレーン化合物と組み合わせる
電荷輸送材料としては、トリフェニルアミン系化合物が
好ましい。
は、例えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリビニルカ
ルバゾール、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリ
ビニルブチラール、ポリスチレン、ポリビニルアセテー
ト、ポリサルホン、ポリアリレート、塩化ビニリデン、
アクリロニトリル共重合体、ポリビニルベンザールなど
の樹脂が挙げられるが、本発明のフタロシアニン顔料お
よび特定のアゾ化カリックス[n]アレーン化合物を分
散させる樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルベンザールが好ましい。
法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング
法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、
ビームコーティング法などの塗布方法が挙げられる。
mであることが好ましく、特に10〜30μmであるこ
とが好ましい。積層構造の場合、電荷発生層の膜厚は
0.01〜10μmであることが好ましく、特に0.0
5〜5μmであることが好ましく、電荷輸送層の膜厚は
5〜40μmであることが好ましく、特に10〜30μ
mであることが好ましい。
料の含有量は、感光層に対して3〜30質量%が好まし
い。特定のアゾ化カリックス[n]アレーン化合物の含
有量は0.1〜10質量%が好ましい。電荷輸送材料の
含有量は感光層に対して30〜70質量%が好ましい。
積層構造の場合、フタロシアニン顔料の含有量は、電荷
発生層に対して30〜90質量%、さらには50〜80
質量%が好ましい。特定のアゾ化カリックス[n]アレ
ーン化合物の含有量は、0.01〜50質量%、さらに
は0.1〜10質量%が好ましい。電荷輸送材料の含有
量は電荷輸送層に対して20〜80質量%、さらには3
0〜70質量%が好ましい。いずれの場合においても、
特定のアゾ化カリックス[n]アレーン化合物の含有量
はフタロシアニン顔料に対して0.3〜10質量%が好
ましく、特に0.5〜5質量%が好ましい。
もよい。保護層はポリビニルブチラール、ポリエステ
ル、ポリカーボネート(ポリカーボネートZ、変性ポリ
カーボネートなど)、ナイロン、ポリイミド、ポリアリ
レート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマ
ー、エチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アク
リロニトリルコポリマーなどの樹脂を適当な有機溶剤に
よって溶解し、感光層の上に塗布乾燥して形成される。
保護層の膜厚は0.05〜20μmが好ましい。また、
保護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤などを含有させて
もよい。導電性粒子としては、例えば酸化スズ粒子など
の金属酸化物が好ましい。
子写真装置について説明する。図1に本発明の電子写真
感光体を有するプロセスカートリッジを有する電子写真
装置の概略構成を示す。図において、1はドラム状の本
発明の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に
所定の周速度で回転駆動される。感光体1は回転過程に
おいて、一次帯電手段3によりその周面に正または負の
所定電位の均一帯電を受け、次いでスリット露光やレー
ザービーム走査露光などの露光手段(不図示)からの露
光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が
順次形成されていく。
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピー)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリーニング手段9によって転写残りトナーの除
去を受けて清浄面化され、さらに前露光手段(不図示)
からの前露光光10により除電処理がされた後、繰り返
し画像形成に使用される。なお、一次帯電手段3が帯電
ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露
光は必ずしも必要ではない。
帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段9など
の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジ
として一体に結合して構成し、このプロセスカートリッ
ジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真
装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば一
次帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段9の
少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持してカート
リッジ化し、装置本体のレール12などの案内手段を用
いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ11と
することができる。また、露光光4は、電子写真装置が
複写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光
や透過光を用いる、あるいは、センサーで原稿を読み取
り、信号化し、この信号に従って行われるレーザービー
ムの走査、LEDアレイの駆動および液晶シャッターア
レイの駆動などにより照射される光である。
は、それぞれ「質量%」及び「質量部」を意味する。
酸化チタン粉体50部、レゾール型フェノール樹脂25
部、メチルセロソルブ20部、メタノール5部およびシ
リコーンオイル(ポリジメチルシロキサン・ポリオキシ
アルキレン共重合体、平均分子量3000)0.002
部を直径1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で
2時間分散して、導電層用塗料を調製した。アルミニウ
ムシリンダー(直径30mm×長さ260.5mm)上
に、この塗料を浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥さ
せ、膜厚20μmの導電層を形成した。
リアミド共重合体樹脂5部をメタノール70部とブタノ
ール25部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬塗布し、1
μm厚の下引き層を形成した。
ラッグ角2θ±0.2°の7.5°、9.9°、16.
3°、18.6°、25.1°、28.3°に強いピー
クを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン
10部と前記例示化合物1を0.2部およびポリビニル
ブチラール樹脂(商品名エスレックBX−1、積水化学
工業(株)製)5部をシクロヘキサノン250部に添加
し、直径1mmノガラスビーズを用いたサンドミル装置
で1時間分散し、これに250部の酢酸エチルを添加し
て希釈し、この塗料を下引き層上に浸漬塗布し、100
℃で10分間乾燥して、膜厚0.16μmの電荷発生層
を形成した。
10部、
三菱ガス化学(株)製)10部をモノクロルベンゼン7
0部に溶解した溶液を調製し、電荷発生層上に浸漬塗布
し、110℃で1時間乾燥して、膜厚25μmの電荷輸
送層を形成し、電子写真感光体を作成した。
1と全く同様にして実施例2の電子写真感光体を作成し
た。
全く同様にして実施例3の電子写真感光体を作成した。
全く同様にして実施例4の電子写真感光体を作成した。
全く同様にして実施例5の電子写真感光体を作成した。
と全く同様にして実施例6の電子写真感光体を作成し
た。
グ角2θ±0.2°の7.5°、9.9°、16.3
°、18.6°、25.1°、28.3°に強いピーク
を有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニンを
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2
°の9.0°、14.2°、23.9°、27.1°に
強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシ
アニンに代えた他は、実施例1と全く同様にして実施例
7の電子写真感光体を作成した。
に、下記構造式を有する電荷輸送材料10部、
三菱ガス化学(株)製)10部をモノクロルベンゼン1
00部に溶解した溶液を調製し、電荷発生層上に浸漬塗
布し、150℃で30分間乾燥して、膜厚15μmの電
荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成した。
に、下記構造式を有する電荷輸送材料7部、
00、三菱ガス化学(株)製)10部をモノクロルベン
ゼン70部に溶解した溶液を調製し、電荷発生層上に浸
漬塗布し、110℃で1時間乾燥して、膜厚32μmの
電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成した。
なかった他は、実施例1と全く同様にして比較例1の電
子写真感光体を作成した。
実施例7と全く同様にして比較例2の電子写真感光体を
作成した。
するビスアゾ顔料3部を添加した他は、実施例7と全く
同様にして比較例3の電子写真感光体を作成した。
位測定およびゴースト画像評価を行った。評価はレーザ
ービームプリンター(商品名レーザージェット400
0、ヒューレットパッカード社製)を改造して使用し
た。まず、23℃、55%RH環境下での初期の明部電
位の測定およびゴースト画像評価を行った後、同環境下
で1000枚の通紙耐久試験を行い、耐久直後および1
5時間後での明部電位の測定およびゴースト画像の評価
を行った。
機と共に、15℃、10%RHの低温低湿(L/L)下
で3日間放置した後、明部電位の測定およびゴースト画
像の評価を行った。
トの間欠モードで耐久パターンは約0.5mm幅の線を
縦10mmおきに印字するモードで行った。
た。ゴースト画像は5mm角の黒四角パターンをドラム
一周分任意の数だけ印字し、その後、全面ハーフトーン
画像(1ドット1スペースのドット密度の画像)または
全面白画像とした。ゴースト画像サンプルは、機械の現
像ボリューム、F5(中心値)とF9(濃度薄い)で各
サンプリングした。評価は目視で行い、ゴーストの程度
で下記のようにランク付けした。ランク1は「いずれの
モードでもゴーストは全く見えないレベル」ランク2は
「特定のモードでゴーストがうっすら見えるレベル」ラ
ンク3は「いずれのモードでもゴーストがうっすら見え
るレベル」ランク4は「いずれのモードでもゴーストが
見えるレベル」
半導体レーザー波長領域で高感度特性を維持しつつ画像
欠陥の無い画像を提供できるという顕著な効果を奏す
る。また、この電子写真感光体を有するプロセスカート
リッジならびに電子写真装置において、同様の効果を奏
する。
ートリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図で
ある。
Claims (15)
- 【請求項1】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
体において、該感光層がフタロシアニン顔料を含有し、
かつ下記式(1)で示されるアゾ化カリックス[n]ア
レーン化合物を該フタロシアニン顔料に対して0.3〜
10質量%含有することを特徴とする電子写真感光体。 式(1) 【化1】 (式中、nは4〜8の整数を示し、R1、R2およびR
3は水素原子またはアルキル基を示し、Arは結合基を
介して結合してもよい置換基を有してもよい芳香族炭化
水素環または置換基を有してもよい複素環を示す。) - 【請求項2】 前記フタロシアニン顔料がオキシチタニ
ウムフタロシアニンである請求項1に記載の電子写真感
光体。 - 【請求項3】 前記オキシチタニウムフタロシアニンが
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの27.
2°±0.2°に強いピークを有する結晶形のオキシチ
タニウムフタロシアニンである請求項2に記載の電子写
真感光体。 - 【請求項4】 前記オキシチタニウムフタロシアニンが
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2
°の9.0°、14.2°、23.9°、27.1°に
強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシ
アニンである請求項3に記載の電子写真感光体。 - 【請求項5】 前記オキシチタニウムフタロシアニンが
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2
°の9.5°、9.7°、11.7°、15.0°、2
3.5°、24.1°、27.3°に強いピークを有す
る結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンである請求
項3に記載の電子写真感光体。 - 【請求項6】 前記フタロシアニン顔料がガリウムフタ
ロシアニンである請求項1に記載の電子写真感光体。 - 【請求項7】 前記ガリウムフタロシアニンがヒドロキ
シガリウムフタロシアニンである請求項6に記載の電子
写真感光体。 - 【請求項8】 前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン
がCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.
4°±0.2°、28.2±0.2°に強いピークを有
する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニンである
請求項7に記載の電子写真感光体。 - 【請求項9】 前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン
がCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.
2°の7.3°、24.9°、28.1°に強いピーク
を有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニンで
ある請求項8に記載の電子写真感光体。 - 【請求項10】 前記ヒドロキシガリウムフタロシアニ
ンがCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±
0.2°の7.5°、9.9°、16.3°、18.6
°、25.1°、28.3°に強いピークを有する結晶
形のヒドロキシガリウムフタロシアニンである請求項8
に記載の電子写真感光体。 - 【請求項11】 前記Arがシアノ基、ニトロ基、アゾ
フェノル基、およびハロゲン原子からなる群より選ばれ
る少なくとも1つの基がベンゼン環に結合した基である
請求項1〜10のいずれかに記載の電子写真感光体。 - 【請求項12】 前記R1、R2およびR3がすべて水
素原子であり、また前記Arが3,5−ジニトロフェニ
ル基である請求項1〜11のいずれかに記載の電子写真
感光体。 - 【請求項13】 前記フタロシアニン顔料と前記アゾ化
カリックス[n]アレーン化合物を含有する電荷発生層
と電荷輸送層の少なくとも2層からなる請求項1〜12
のいずれかに記載の電子写真感光体。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の電
子写真感光体、および帯電手段、現像手段、クリーニン
グ手段からなる群より選ばれる少なくとも1つの手段を
一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であること
を特徴とするプロセスカートリッジ。 - 【請求項15】 請求項1〜13のいずれかに記載の電
子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転
写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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