JP3512899B2 - ハタケシメジの人工栽培方法 - Google Patents

ハタケシメジの人工栽培方法

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JP3512899B2
JP3512899B2 JP08344895A JP8344895A JP3512899B2 JP 3512899 B2 JP3512899 B2 JP 3512899B2 JP 08344895 A JP08344895 A JP 08344895A JP 8344895 A JP8344895 A JP 8344895A JP 3512899 B2 JP3512899 B2 JP 3512899B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食用きのことして有用
なハタケシメジ〔学名 リオフィラム デカステス(Ly
ophyllum decastes)〕子実体の人工栽培方法、当該菌糸
体の培養方法、及びこれらの方法に使用するハタケシメ
ジ用培地に関する。
【0002】
【従来の技術】ハタケシメジは、夏から秋にかけて人家
や、畑、林地等に広く発生するきのこで、形はホンジメ
ジに良く似ている。味は非常に良く、肉質はホンジメジ
より固くて歯切れのよいきのこであり、好んで食用とさ
れている。近年、エノキタケ、ヒラタケ、ブナシメジ、
ナメコ等において、主に鋸屑と米糠を混合した培地を用
いて行う菌床人工栽培方法が確立され、一年を通して四
季に関係なく、安定してきのこが収穫できるようになっ
ている。ハタケシメジについても食用きのことして有用
なことから、栽培方法が種々検討されている。例えば、
福島県林業試験場ではバーク堆肥を培地素材の主体と
し、それに栄養添加剤として米糠やフスマを加えた培地
を用いた袋栽培方法や、培養基を野外に埋め込む自然栽
培方法を検討している(福島県林業試験場研究報告N
o.19、No.20)。しかしながら、これらの方法
では、発生が長期間にわたり、作業効率が著しく悪い。
また、特公平4−25766号、同5−15404号各
公報においても、ハタケシメジの栽培方法が開示されて
いるが、前者では、菌かき、注水処理後に瓶口を逆にし
て一週間程度栽培(逆向け栽培)し、あと瓶口を上とす
る元の状態に戻し、再び栽培する工程を行っており、後
者では、接種した種菌の菌糸が栽培容器内にまん延した
時期に、微細粒子からなる鉱物質で栽培容器の開口部を
被覆する工程(覆土工程)を行っている。しかしながら
逆向け栽培や覆土工程は、操作が煩雑で、作業性も悪
い。そこで、本発明者らは、各地よりハタケシメジの採
集を行い、鋭意検討し、逆向け栽培や覆土工程のない菌
床人工栽培方法で栽培を行っても、容易かつ高収量で良
好な子実体を形成する能力を有する菌株をスクリーニン
グすることに成功した(特開平4−211308号)。
しかしながら、これら菌株を用いても、使用する腐植性
基材によっては、ハタケシメジの発生を見ないことか
ら、本発明者らは、更に、培地の性質を改善し、安定し
てハタケシメジを発生させることのできる培地添加剤を
開発した(特開平5−192035号:以後この公報記
載の添加剤を発生率向上剤と称する)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにハタケシ
メジは腐生性菌であり、その培地の構成成分として、腐
葉土、バーク堆肥、麦わら堆肥、廃オガの堆肥、コンポ
ストなどの腐植性基材を加えることが望ましい。そし
て、特開平5−192035号公報記載の発生率向上剤
の使用により、菌株、腐植性基材の品質を問わず、ハタ
ケシメジを安定発生させることは可能となった。しか
し、これら腐植性基材の多くは、密度が高く、そのもの
の取扱いが困難な上、培地に混合すると、培地が重くな
り、培養基の取扱いにも支障を来す。腐植性基材を使用
しないハタケシメジの栽培方法としては、前述の特公平
5−15404号公報記載の方法があり、また、特開平
5−192035号公報記載の発生率向上剤を使用して
も可能である。ただし、前者は、既に述べた理由によっ
て操作性に難があり、後者も、発生率向上剤の添加によ
って、菌廻りが著しく遅れ、その結果培養に必要な日数
も伸び、総栽培日数が長くなるという欠点を有する。な
お、本明細書において、菌廻りとは、培養基全体に菌糸
がまん延することをいい、培養基表面全体が菌糸に覆わ
れた時点が菌廻り終了時期である。また、菌廻り日数と
は、植菌から菌廻り終了までの日数をいい、試験区ごと
の菌廻り日数は、供試サンプルの過半数が菌廻りした日
数をもって代表させる。この菌廻りを改善する方法とし
て、無機酸あるいは有機酸を用いて、培地pHを調整す
る方法(特開平5−252828号)なども開示されて
いるが、この方法はカンゾウタケの菌廻り改善効果が記
載されているのみである。本発明の目的は、上記現状に
かんがみて、ハタケシメジの人工栽培に際し、発生率向
上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によって
も、菌廻りが遅れないハタケシメジの人工栽培方法、及
び該方法に使用する培地を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は、ハタケシメジ子実体の人工栽培方
法に関し、アルミニウム、アルミニウム化合物、及びア
ルカリ土類金属化合物からなる群から選択した1種以上
からなる発生率向上剤を含有する固形培地を用いるハタ
ケシメジの菌床人工栽培方法において、当該固形培地
が、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、アルギン
酸、イタコン酸、ケイ酸、コハク酸、マレイン酸、酒石
酸、及び乳酸からなる群から選択される酸の1種類以上
を含有することを特徴とする。また、本発明の第2の発
明はハタケシメジ菌糸体の培養方法に関し、アルミニウ
ム、アルミニウム化合物、及びアルカリ土類金属化合物
からなる群から選択した1種以上からなる発生率向上剤
を含有する固形培地を用いるハタケシメジ菌糸体の培養
方法において、当該固形培地が、クエン酸、リンゴ酸、
アスコルビン酸、アルギン酸、イタコン酸、ケイ酸、コ
ハク酸、マレイン酸、酒石酸、及び乳酸からなる群から
選択される酸の1種類以上を含有することを特徴とす
る。更に、本発明の第3の発明はハタケシメジ用固形培
地に関し、アルミニウム、アルミニウム化合物、及びア
ルカリ土類金属化合物からなる群から選択した1種以上
からなる発生率向上剤を含有するハタケシメジ用固形培
地であって、当該固形培地がクエン酸、リンゴ酸、アス
コルビン酸、アルギン酸、イタコン酸、ケイ酸、コハク
酸、マレイン酸、酒石酸、及び乳酸からなる群から選択
される酸の1種類以上を含有することを特徴とする。
【0005】本発明者らは、ハタケシメジの人工栽培に
おける従来法の欠点を改善するため、発生率向上剤を含
有する固形培地を用いた菌床人工栽培によって、種々の
栽培実験を行い、各種有機酸及び無機酸について広範囲
に検索、鋭意検討を重ねた結果、クエン酸、リンゴ酸、
アスコルビン酸、アルギン酸、イタコン酸、ケイ酸、コ
ハク酸、マレイン酸、酒石酸、及び乳酸が有効であるこ
とを発見し、本発明を完成した。
【0006】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明で使用するハタケシメジの菌床人工栽培方法とは、例
えば、エノキタケ、ヒラタケ、ナメコ、ブナシメジなど
の栽培と同様の方法であって、瓶栽培、袋栽培、箱栽培
等であるが、ここで一例として、瓶栽培について述べる
と、その方法とは通常、培地調製、瓶詰め、殺菌、接
種、培養、菌かき、芽だし、生育、収穫の各工程からな
る。
【0007】培地調製とは、人工栽培に用いる各種基材
を計量、かくはんし、加水して水分調整する工程を言
う。本発明で用いられるハタケシメジの人工培養基は、
鋸屑、チップダスト、コーンコブ等の培地基材、米
糠、フスマ、大麦粉砕物等の栄養源、発生率向上剤、
クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、アルギン酸、
イタコン酸、ケイ酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、
及び乳酸(以下、これらの酸を本発明の物質と称す)か
らなる群から選択される1種類以上の酸、の混合物に水
を適当量加えて調製するのが適当である。なお、本発明
では、腐植性基材を人工培養基に含有させても良いが、
腐植性基材は密度が高く、取扱いが困難なこと、培地に
混合すると、培地が重くなり、培養基の取扱いも支障を
来すこと等より、必ずしも人工培養基に含有させなくと
も良い。培地の水分含量は60〜75%、好ましくは6
5%以上付近が適当である。また、鋸屑としては、広葉
樹鋸屑あるいは針葉樹鋸屑をそれぞれ単独で用いてもよ
いが、混合して使用してもよい。
【0008】発生率向上剤としては、特開平5−192
035号公報に記載のように、アルミニウム、アルミニ
ウム化合物、アルカリ土類金属化合物、及びオカラから
なる群から選択した材料を1種以上用いればよい。な
お、ここで、アルカリ土類金属には、ベリリウムとマグ
ネシウムを含む。瓶詰めとは、耐熱性広口瓶に、調製し
た培地を圧詰し、中央に穴を開け、打栓する工程を言
い、その例としては800〜1000ml容、好ましく
は850ml容の耐熱性広口瓶に、調製した培地を45
0〜750g、好ましくは550g圧詰し、中央に3c
m程度の穴を開け、打栓する工程である。殺菌とは、蒸
気により培地中のすべての微生物を死滅させる工程で、
通常常圧殺菌では98℃、4〜5時間、高圧殺菌では1
20℃、30〜90分間行われる。以上の工程により培
養基が調製される。次に、接種とは、放冷された培養基
に種菌を無菌的に、植えつける工程で、種菌の例として
はハタケシメジ菌株を液体培地で25℃、10〜15日
間培養したものを用いることもできるが、種菌接種済み
の培養基を、25℃で30〜40日間培養し、培養基全
体にハタケシメジの菌糸がまん延したものを固体種菌と
して用いることが多い。接種量の例としては、1瓶当り
15gほど植えつける。培養とは、接種済みの培養基を
適温適湿条件下で菌糸をまん延させ、更に熟成をさせる
工程をいい、通常温度20〜25℃、湿度40〜70%
で、菌廻り日数+0〜60日間程度行われる。菌かきと
は、種菌部分と培養基表面をかき取り、原基形成を促す
工程で、培養終了後に行う。菌かき後は、通常直ちに瓶
口まで水を入れ3〜5時間後排水する。芽だしとは、子
実体原基を形成させる工程で、通常温度10〜20℃、
好ましくは15℃前後、湿度80%以上、好ましくは8
5〜95%前後、照度500ルクス以下、好ましくは5
0ルクス以下で10〜20日間行う。生育とは、子実体
原基から成熟子実体を形成させる工程で、通常芽だし工
程とほぼ同条件但し照度50ルクス以上、好ましくは2
00〜500ルクスまで上げて、5〜15日間行う。
【0009】以上の工程により、ハタケシメジの成熟子
実体を得ることができ、収穫を行って栽培の全工程は終
了する。以上瓶栽培方法について詳細に説明したが、本
発明で使用する人工栽培は上記瓶栽培の方法に限定され
るものではない。また、瓶栽培においても培地基材の改
変、菌かき方法の変更、培養、芽だし、生育工程の条件
変更など、一連の工程内での変更は本発明の菌床人工栽
培方法の範囲内に入るものである。また、エノキタケの
ように、芽だし工程後に、抑制、紙巻き工程を有する方
法を適用しても良い。なお、逆向け栽培、覆土工程を要
する人工栽培においても、発生率向上剤を添加すること
は可能であり、したがって、本発明の物質を添加するこ
とは有効である。そして、発生率向上剤と、本発明の物
質を添加することにより、発生はより安定する。
【0010】本発明の人工栽培方法によって、発生率向
上剤を添加すると、菌廻りの延長無しでは不可能であっ
たハタケシメジの栽培が短期間で可能となった。例とし
て、ポリプロピレン製広口瓶(850ml容)を使用
し、培地材料としては、杉鋸屑100g(乾重:以後、
培地材料については、すべて乾重表示とする)と米糠8
6gを用い、発生率向上剤として、メタケイ酸アルミン
酸マグネシウム〔富士化学工業(株)製、商品名ノイシ
リン〕8g、本発明の物質として、無水クエン酸〔ナカ
ライテスク(株)製、試薬一級〕3gを使用して、前述
の工程に従って、ハタケシメジK−3303株(FER
M BP−4347)を栽培した結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1に示すように、無水クエン酸のみの使
用では、子実体の発生は認められないが、発生率向上剤
との組合せ使用により、発生率向上剤単独使用と比べ菌
廻り日数が著しく改善され、その結果総栽培日数が顕著
に短縮されている。なお、発生率や収率への影響は全く
ない。
【0013】次に、本人工栽培方法によって栽培可能な
ハタケシメジの菌株の例としては、前述のK−3303
株(FERM BP−4347)のほかに、ハタケシメ
ジK−3304株(FERM BP−4348)、同K
−3305株(FERM BP−4349)、同F−6
23株(FERM P−13165)、同F−1154
株(FERM P−13166)、同F−1488株
(FERM P−13167)、IFO 30161
株、IFO 30260株、IFO 32184株、I
FO 32185株などがある。しかしながら、使用で
きる菌株は、上記10菌株に限られるものではない。
【0014】次に、本発明の物質の主要基材への添加の
例を述べる。本発明の物質の主要基材への添加量は、用
いる主要培地基材、栄養源の種類や、発生率向上剤の種
類や添加量によっても異なるが、例として、一瓶当り、
杉鋸屑100g、米糠86g、発生率向上剤として、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)
製、商品名ノイシリン〕8gを使用した培地の場合、ク
エン酸、リンゴ酸、コハク酸、イタコン酸、マレイン
酸、酒石酸、及び乳酸では、それぞれ1〜5g、アスコ
ルビン酸、アルギン酸、及びケイ酸では、それぞれ1〜
10g使用するのがよい。しかしながら、本発明の物質
の添加量は、上記の数値によって特に制約されるもので
はない。また、本発明の物質は、単独で用いてもよい
が、混合して用いてもよい。また、添加方法は問わな
い。このため、固体のものを溶液にして添加してもよ
く、液体のものを希釈して添加してもよい。なお、本発
明で使用される物質は無水物でも、含水物でもよい。ま
た、不可避不純物を含有してもよい。
【0015】以上詳細に説明したように、本発明の物質
からなる群から選択される1種類以上の酸を含有する固
形培地を用いることによって、発生率向上剤を含有する
培地を用いた菌床人工栽培方法でありながら、菌廻りの
遅れをもたらすことなく、ハタケシメジを栽培すること
が可能となった。
【0016】本発明の方法により得られるハタケシメジ
菌糸体は、きのこの交配又は変異に有用なプロトプラス
トを作るために用いることもでき、また菌糸体自体も、
紫外線等による変異を生じさせるために用いることもで
きる。更に、菌糸体を培養した固形培地、又は菌糸体よ
り生理活性物質を探索、単離することもできる。なお、
培養菌糸体を含有する固形培地は種菌として使用するこ
とができる。
【0017】次に本発明の子実体栽培方法は、雑菌汚染
の無い胞子を得るために有用である。また、人工栽培時
の子実体形態とその安定性をみるためにも有用である。
更に、子実体自体は当然食用として有用であり、また子
実体より生理活性物質を探索、単離することもできる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は以下の実施例の範囲のみに限定されるものではな
い。
【0019】実施例1 PGY液体培地(組成:グルコース2.0%、ペプトン
0.2%、酵母エキス0.2%、KH2 PO4 0.05
%及びMgSO4 ・7H2 O0.05%、pH6.0)
120mlにハタケシメジK−3303株を接種して、
25℃で10日間培養し液体種菌とした。一方、ポリプ
ロピレン製の広口培養瓶(850ml)に、鋸屑(杉
材)100g、米糠86gをよく混合し、水分含有率を
63%に調整した固形培養基を8本準備した。これに上
記の液体培養種菌を植菌し、25℃で40日間培養し固
体種菌とした。一方、鋸屑(杉材)100g、米糠86
gをよく混合し、これに、メタケイ酸アルミン酸マグネ
シウム〔富士化学工業(株)製、商品名ノイシリン〕を
0又は8g添加し、更に、無水クエン酸〔ナカライテス
ク(株)製、試薬一級〕を0又は3g添加し、水分含有
率を63%に調整した固形培養基を各区32本準備し
た。これに上記の固体種菌を植菌し、暗所にて、温度2
5℃、湿度55%の条件下で培養し、菌廻り日数を測定
した。更に30日間同じ条件下で培養を続け熟成させ
た。次に、菌かきをして培養基の上部から約1cmほど
の菌糸層を除いてから、水道水を瓶口まで加えて3時間
放置後排水し、照度20ルクス、温度15℃、湿度90
%の条件下で11日間培養を続け、子実体原基を形成さ
せた。原基が形成された培養基は、次に照度500ルク
ス、温度15℃、湿度90%の条件下12日間培養を続
け、成熟子実体が得られた瓶数、及び1瓶当りの子実体
収量を測定し、クエン酸が、腐植性基材を含有せず発生
率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によ
るハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−330
3株の菌廻り日数、発生率、及び収量に与える影響を調
べた。結果は前出表1の通りであった。表1で明らかな
ように、人工培養基に、クエン酸を添加することによ
り、腐植性基材を含有せず発生率向上剤を含有する培地
を用いた菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培にお
いて、ハタケシメジK−3303株の菌廻り日数が、発
生率及び収量を低下させることなく、著しく改善され、
その結果総栽培日数も短縮された。
【0020】実施例2 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業
(株)製、商品名ノイシリン〕を0又は8g添加し、更
に、無水クエン酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一
級〕及び/又はDL−リンゴ酸〔ナカライテスク(株)
製、試薬一級〕を0、2.5、又は5g添加し、水分含
有率を63%に調整した固形培養基を各区32本準備し
た。これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と同様に
栽培し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数及び1
瓶当りの子実体収量を測定し、クエン酸及び/又はリン
ゴ酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤を含有する
培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培
において、ハタケシメジK−3304株の菌廻り日数、
発生率、及び収量に与える影響を調べた。結果を表2に
示す。
【0021】
【表2】
【0022】表2で明らかなように、人工培養基に、ク
エン酸及び/又はリンゴ酸を添加することにより、腐植
性基材を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用いた
菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培において、ハ
タケシメジK−3304株の菌廻り日数が、発生率及び
収量を低下させることなく、著しく改善され、その結果
総栽培日数も短縮された。
【0023】対照例1 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業
(株)製、商品名ノイシリン〕を0又は8g添加し、更
に、塩酸〔ナカライテスク(株)製、試薬特級、塩化水
素35%含有〕又は硝酸〔ナカライテスク(株)製、試
薬特級、硝酸60%含有〕を0又は2.5g添加し、水
分含有率を63%に調整した固形培養基を各区32本準
備した。これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と同
様に栽培し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数及
び1瓶当りの子実体収量を測定し、塩酸又は硝酸が、腐
植性基材を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用い
た菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培において、
ハタケシメジK−3304株の菌廻り日数、発生率、及
び収量に与える影響を調べた。結果を表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】表3で明らかなように、人工培養基に、塩
酸又は硝酸を添加することにより、腐植性基材を含有せ
ず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方
法によるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−
3304株の菌廻り日数は短縮されたが、収量が低下し
た。
【0026】対照例2 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業
(株)製、商品名ノイシリン〕を0又は8g添加し、更
に、無水シュウ酸〔ナカライテスク(株)製、一級〕を
0、2.5、又は5g添加し、水分含有率を63%に調
整した固形培養基を各区32本準備した。これに上記の
固体種菌を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り日
数、成熟子実体が得られた瓶数及び1瓶当りの子実体収
量を測定し、シュウ酸が、腐植性基材を含有せず発生率
向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法による
ハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−3304
株の菌廻り日数、発生率、及び収量に与える影響を調べ
た。結果を表4に示す。
【0027】
【表4】
【0028】表4で明らかなように、人工培養基に、シ
ュウ酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず発
生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法に
よるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−33
04株の菌廻り日数は短縮されなかった。
【0029】実施例3 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3305株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業
(株)製、商品名ノイシリン〕を0又は2g及び炭酸カ
ルシウム〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0又
は3g、更に、無水クエン酸〔ナカライテスク(株)
製、試薬一級〕又はDL−リンゴ酸〔ナカライテスク
(株)製、試薬一級〕を0、2.5、又は5g添加し、
水分含有率を63%に調整した固形培養基を各区32本
準備した。これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と
同様に栽培し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶
数、及び1瓶当りの子実体収量を測定し、クエン酸又は
リンゴ酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤を含有
する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケシメジ
栽培において、ハタケシメジK−3305株の菌廻り日
数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。結果を表
5に示す。
【0030】
【表5】
【0031】表5で明らかなように、人工培養基に、ク
エン酸又はリンゴ酸を添加することにより、腐植性基材
を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人
工栽培方法によるハタケシメジ栽培において、ハタケシ
メジK−3305株の菌廻り日数が、発生率及び収量を
低下させることなく、著しく改善され、その結果総栽培
日数も短縮された。
【0032】実施例4 実施例1と同様にして、ハタケシメジF−623株の固
体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑(杉
材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、Al
2 3 、CaO、SiO2 を下記式(化1):
【0033】
【化1】(Al2 3 1 (CaO)2 (SiO2 1
【0034】で表される重量比で含有するケイアルミン
酸カルシウム化合物〔協和化学工業(株)製、試作品、
分析値:Al2 3 16.0%、CaO33.7%、S
iO217.3%〕を0又は4g添加し、更に、無水ク
エン酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0、
2.5、又は5g添加し、水分含有率を63%に調整し
た固形培養基を各区32本準備した。これに上記の固体
種菌を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り日数、
成熟子実体が得られた瓶数、及び1瓶当りの子実体収量
を測定し、クエン酸が、腐植性基材を含有せず発生率向
上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハ
タケシメジ栽培において、ハタケシメジF−623株の
菌廻り日数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。
結果を表6に示す。
【0035】
【表6】
【0036】表6で明らかなように、人工培養基に、ク
エン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず発
生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法に
よるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジF−62
3株の菌廻り日数が、発生率及び収量を低下させること
なく、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮され
た。
【0037】実施例5 実施例1と同様にして、ハタケシメジF−1154株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
Al2 3 、CaO、SiO2 を式(化1)で表される
重量比で含有するケイアルミン酸カルシウム化合物〔協
和化学工業(株)製、試作品〕を0又は2g及び炭酸カ
ルシウム〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0又
は3g、更に、無水クエン酸〔ナカライテスク(株)
製、試薬一級〕を0、2.5、又は5g添加し、水分含
有率を63%に調整した固形培養基を各区32本準備し
た。これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と同様に
栽培し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数、及び
1瓶当りの子実体収量を測定し、クエン酸が、腐植性基
材を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床
人工栽培方法によるハタケシメジ栽培において、ハタケ
シメジF−1154株の菌廻り日数、発生率、及び収量
に与える影響を調べた。結果を表7に示す。
【0038】
【表7】
【0039】表7で明らかなように、人工培養基に、ク
エン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず発
生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法に
よるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジF−11
54株の菌廻り日数が、発生率及び収量を低下させるこ
となく、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮さ
れた。
【0040】実施例6 実施例1と同様にして、ハタケシメジF−1488株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業
(株)製、商品名ノイシリン〕を0又は8g添加し、更
に、クエン酸一水塩〔ナカライテスク(株)製、試薬一
級〕を0、2.5、又は5g添加し、水分含有率を63
%に調整した固形培養基を各区32本準備した。これに
上記の固体種菌を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌
廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数、及び1瓶当りの
子実体収量を測定し、クエン酸が、腐植性基材を含有せ
ず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方
法によるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジF−
1488株の菌廻り日数、発生率、及び収量に与える影
響を調べた。結果を表8に示す。
【0041】
【表8】
【0042】表8で明らかなように、人工培養基に、ク
エン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず発
生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法に
よるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジF−14
88株の菌廻り日数が、発生率及び収量を低下させるこ
となく、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮さ
れた。
【0043】実施例7 実施例1と同様にして、(財)発酵研究所より分譲され
たハタケシメジ菌株、IFO 30161株の固体種菌
を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑(杉材)1
00g、米糠86gをよく混合し、これに、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)製、商品
名ノイシリン〕を0又は8g添加し、更に、無水クエン
酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0、2.
5、又は5g添加し、水分含有率を63%に調整した固
形培養基を各区32本準備した。これに上記の固体種菌
を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り日数、成熟
子実体が得られた瓶数、及び1瓶当りの子実体収量を測
定し、クエン酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤
を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケ
シメジ栽培において、IFO 30161株の菌廻り日
数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。結果を表
9に示す。
【0044】
【表9】
【0045】表9で明らかなように、人工培養基に、ク
エン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず発
生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法に
よるハタケシメジ栽培において、IFO 30161株
の菌廻り日数が、発生率及び収量を阻害することなく、
著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮された。
【0046】実施例8 実施例1と同様にして、(財)発酵研究所より分譲され
たハタケシメジ菌株、IFO 30260株の固体種菌
を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑(杉材)1
00g、米糠86gをよく混合し、これに、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)製、商品
名ノイシリン〕を0又は8g添加し、更に、無水クエン
酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0、2.
5、又は5g添加し、水分含有率を63%に調整した固
形培養基を各区32本準備した。これに上記の固体種菌
を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り日数、成熟
子実体が得られた瓶数、及び1瓶当りの子実体収量を測
定し、クエン酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤
を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケ
シメジ栽培において、IFO 30260株の菌廻り日
数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。結果を表
10に示す。
【0047】
【表10】
【0048】表10で明らかなように、人工培養基に、
クエン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず
発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法
によるハタケシメジ栽培において、IFO 30260
株の菌廻り日数が、発生率及び収量を阻害することな
く、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮され
た。
【0049】実施例9 実施例1と同様にして、(財)発酵研究所より分譲され
たハタケシメジ菌株、IFO 32184株の固体種菌
を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑(杉材)1
00g、米糠86gをよく混合し、これに、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)製、商品
名ノイシリン〕を0又は8g添加し、更に、無水クエン
酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0、2.
5、又は5g添加し、水分含有率を63%に調整した固
形培養基を各区32本準備した。これに上記の固体種菌
を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り日数、成熟
子実体が得られた瓶数、及び1瓶当りの子実体収量を測
定し、クエン酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤
を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケ
シメジ栽培において、IFO 32184株の菌廻り日
数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。結果を表
11に示す。
【0050】
【表11】
【0051】表11で明らかなように、人工培養基に、
クエン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず
発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法
によるハタケシメジ栽培において、IFO 32184
株の菌廻り日数が、発生率及び収量を阻害することな
く、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮され
た。
【0052】実施例10 実施例1と同様にして、(財)発酵研究所より分譲され
たハタケシメジ菌株、IFO 32185株の固体種菌
を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑(杉材)1
00g、米糠86gをよく混合し、これに、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)製、商品
名ノイシリン〕を0又は8g添加し、更に、無水クエン
酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0、2.
5、又は5g添加し、水分含有率を63%に調整した固
形培養基を各区32本準備した。これに上記の固体種菌
を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り日数、成熟
子実体が得られた瓶数、及び1瓶当りの子実体収量を測
定し、クエン酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤
を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケ
シメジ栽培において、IFO 32185株の菌廻り日
数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。結果を表
12に示す。
【0053】
【表12】
【0054】表12で明らかなように、人工培養基に、
クエン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず
発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法
によるハタケシメジ栽培において、IFO 32185
株の菌廻り日数が、発生率及び収量を阻害することな
く、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮され
た。
【0055】実施例11 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
Al2 3 、CaO、SiO2 を式(化1)で表される
重量比で含有するケイアルミン酸カルシウム化合物〔協
和化学工業(株)製、試作品〕を0又は4g添加し、更
に、L−アスコルビン酸〔ナカライテスク(株)製、試
薬特級〕、無水二酸化ケイ素〔ナカライテスク(株)
製、沈降性無水ケイ酸、試薬特級〕、又はアルギン酸
〔ナカライテスク(株)製、化学用〕を0、5、又は1
0g添加し、水分含有率を63%に調整した固形培養基
を各区32本準備した。これに上記の固体種菌を植菌
し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り日数、成熟子実体
が得られた瓶数、及び1瓶当りの子実体収量を測定し、
アスコルビン酸、ケイ酸、又はアルギン酸が、腐植性基
材を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床
人工栽培方法によるハタケシメジ栽培において、ハタケ
シメジK−3304株の菌廻り日数、発生率、及び収量
に与える影響を調べた。結果を表13に示す。
【0056】
【表13】
【0057】表13で明らかなように、人工培養基に、
アスコルビン酸、ケイ酸、又はアルギン酸を添加するこ
とにより、腐植性基材を含有せず発生率向上剤を含有す
る培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽
培において、ハタケシメジK−3304株の菌廻り日数
が、発生率及び収量を低下させることなく、著しく改善
され、その結果総栽培日数も短縮された。
【0058】実施例12 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
Al2 3 、CaO、SiO2 を式(化1)で表される
重量比で含有するケイアルミン酸カルシウム化合物〔協
和化学工業(株)製、試作品〕を0又は4g添加し、更
に、イタコン酸〔ナカライテスク(株)製、試薬特
級〕、コハク酸〔ナカライテスク(株)製、試薬特
級〕、又はマレイン酸〔ナカライテスク(株)製、試薬
特級〕を0、2.5、又は5.0g添加し、水分含有率
を63%に調整した固形培養基を各区32本準備した。
これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と同様に栽培
し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数、及び1瓶
当りの子実体収量を測定し、イタコン酸、コハク酸、又
はマレイン酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤を
含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケシ
メジ栽培において、ハタケシメジK−3304株の菌廻
り日数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。結果
を表14に示す。
【0059】
【表14】
【0060】表14で明らかなように、人工培養基に、
イタコン酸、コハク酸、又はマレイン酸を添加すること
により、腐植性基材を含有せず発生率向上剤を含有する
培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培
において、ハタケシメジK−3304株の菌廻り日数
が、発生率及び収量を低下させることなく、著しく改善
され、その結果総栽培日数も短縮された。
【0061】実施例13 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
Al2 3 、CaO、SiO2 を式(化1)で表される
重量比で含有するケイアルミン酸カルシウム化合物〔協
和化学工業(株)製、試作品〕を0又は4g添加し、更
に、L−(+)−酒石酸〔ナカライテスク(株)製、試
薬特級〕又は乳酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一
級〕を0、2.5、又は5.0g添加し、水分含有率を
63%に調整した固形培養基を各区32本準備した。こ
れに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と同様に栽培
し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数、及び1瓶
当りの子実体収量を測定し、酒石酸又は乳酸が、腐植性
基材を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌
床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培において、ハタ
ケシメジK−3304株の菌廻り日数、発生率、及び収
量に与える影響を調べた。結果を表15に示す。
【0062】
【表15】
【0063】表15で明らかなように、人工培養基に、
酒石酸又は乳酸を添加することにより、腐植性基材を含
有せず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽
培方法によるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジ
K−3304株の菌廻り日数が、発生率及び収量を低下
させることなく、著しく改善され、その結果総栽培日数
も短縮された。
【0064】実施例14 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
水酸化カルシウム〔ナカライテスク(株)製、試薬特
級〕を0又は6g、酸化カルシウム〔ナカライテスク
(株)製、試薬特級〕を0又は6g、ケイ酸カルシウム
〔ナカライテスク(株)製、化学用〕を0又は8g、又
は炭酸カルシウム〔ナカライテスク(株)製、試薬一
級〕を0又は8g、更に、無水クエン酸〔ナカライテス
ク(株)製、試薬一級〕を0又は2.5g添加し、水分
含有率を63%に調整した固形培養基を各区32本準備
した。これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と同様
に栽培し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数、及
び1瓶当りの子実体収量を測定し、クエン酸が、腐植性
基材を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌
床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培において、ハタ
ケシメジK−3304株の菌廻り日数、発生率、及び収
量に与える影響を調べた。結果を表16に示す。
【0065】
【表16】
【0066】表16で明らかなように、人工培養基に、
クエン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず
発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法
によるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−3
304株の菌廻り日数が、発生率及び収量を低下させる
ことなく、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮
された。
【0067】実施例15 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
Al2 3 、CaO、SiO2 を下記式(化2):
【0068】
【化2】(Al2 3 W (CaO)X (SiO2 Y
【0069】で表される重量比で含有する化合物につい
て、表17の組合せのもの〔協和化学工業(株)製、試
作品〕をそれぞれ0又は6g添加し、更に、無水クエン
酸〔ナカライテスク(株)製、試薬特級〕を0、2.5
又は5.0g添加し、水分含有率を63%に調整した固
形培養基を各区32本準備した。これに上記の固体種菌
を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り日数、成熟
子実体が得られた瓶数、及び1瓶当りの子実体収量を測
定し、クエン酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤
を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケ
シメジ栽培において、ハタケシメジK−3304株の菌
廻り日数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。結
果を表18に示す。
【0070】
【表17】
【0071】
【表18】
【0072】表18で明らかなように、人工培養基に、
クエン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず
発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法
によるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−3
304株の菌廻り日数が、発生率及び収量を低下させる
ことなく、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮
された。
【0073】実施例16 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
草木灰〔市販品、分析例:石灰全量11.7%〕を0又
は10g添加し、更に、無水クエン酸〔ナカライテスク
(株)製、試薬一級〕を0、2.5、又は5g添加し、
水分含有率を63%に調整した固形培養基を各区32本
準備した。これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と
同様に栽培し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶
数、及び1瓶当りの子実体収量を測定し、クエン酸が、
腐植性基材を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用
いた菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培におい
て、ハタケシメジK−3304株の菌廻り日数、発生
率、及び収量に与える影響を調べた。結果を表19に示
す。
【0074】
【表19】
【0075】表19で明らかなように、人工培養基に、
クエン酸を添加することにより、腐植性基材を含有せず
発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法
によるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−3
304株の菌廻り日数が、発生率及び収量を低下させる
ことなく、著しく改善され、その結果総栽培日数も短縮
された。
【0076】対照例3 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
Al2 3 、CaO、SiO2 を式(化1)で表される
重量比で含有するケイアルミン酸カルシウム〔協和化学
工業(株)製、試作品〕を0又は4g添加し、更に、安
息香酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0、
0.5、又は2g、酢酸〔キシダ化学(株)製、試薬特
級〕を0、1、又は2g、又はホウ酸〔ナカライテスク
(株)製、試薬一級〕を0、1、又は4g添加し、水分
含有率を63%に調整した固形培養基を各区32本準備
した。これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と同様
に栽培し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数及び
1瓶当りの子実体収量を測定し、安息香酸、酢酸、又は
ホウ酸が、腐植性基材を含有せず発生率向上剤を含有す
る培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽
培において、ハタケシメジK−3304株の菌廻り日
数、発生率、及び収量に与える影響を調べた。結果を表
20に示す。
【0077】
【表20】
【0078】表20で明らかなように、人工培養基に、
安息香酸、酢酸、又はホウ酸を添加することにより、腐
植性基材を含有せず発生率向上剤を含有する培地を用い
た菌床人工栽培方法によるハタケシメジ栽培において、
ハタケシメジK−3304株は菌廻りせず、発生操作に
移せなかった。
【0079】対照例4 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
Al2 3 、CaO、SiO2 を式(化1)で表される
重量比で含有するケイアルミン酸カルシウム化合物〔協
和化学工業(株)製、試作品〕を0又は4g添加し、更
に、アクリル酸〔ナカライテスク(株)製、試薬特級、
モノマー〕を0、1、又は2g、ギ酸〔キシダ化学
(株)製、試薬特級〕を0、0.5、又は1g、ソルビ
ン酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一級〕を0、0.
5、又は2g、又はプロピオン酸〔ナカライテスク
(株)製、試薬一級〕を0、0.5、又は2g添加し、
水分含有率を63%に調整した固形培養基を各区32本
準備した。これに上記の固体種菌を植菌し、実施例1と
同様に栽培し、菌廻り日数、成熟子実体が得られた瓶数
及び1瓶当りの子実体収量を測定し、アクリル酸、ギ
酸、ソルビン酸、又はプロピオン酸が、腐植性基材を含
有せず発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽
培方法によるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジ
K−3304株の菌廻り日数、発生率、及び収量に与え
る影響を調べた。結果を表21に示す。
【0080】
【表21】
【0081】表21で明らかなように、人工培養基に、
アクリル酸、ギ酸、ソルビン酸、又はプロピオン酸を少
量添加すると、腐植性基材を含有せず発生率向上剤を含
有する培地を用いた菌床人工栽培方法によるハタケシメ
ジ栽培において、ハタケシメジK−3304株は菌廻り
が遅れ、更に収量が低下した。また、添加量が増える
と、菌廻りせず、発生操作に移せなかった。
【0082】対照例5 実施例1と同様にして、ハタケシメジK−3304株の
固体種菌を準備した。一方、実施例1と同様に、鋸屑
(杉材)100g、米糠86gをよく混合し、これに、
Al2 3 、CaO、SiO2 を式(化1)で表される
重量比で含有するケイアルミン酸カルシウム化合物〔協
和化学工業(株)製、試作品〕を0又は4g添加し、更
に、L−グルタミン酸〔ナカライテスク(株)製、試薬
特級〕、アジピン酸〔ナカライテスク(株)製、試薬一
級〕、グリコール酸〔ナカライテスク(株)製、化学
用、70%含有〕、フタル酸〔和光純薬工業(株)製、
試薬特級〕、又はフマル酸〔ナカライテスク(株)製、
試薬特級〕を0又は2g添加し、水分含有率を63%に
調整した固形培養基を各区32本準備した。これに上記
の固体種菌を植菌し、実施例1と同様に栽培し、菌廻り
日数、成熟子実体が得られた瓶数及び1瓶当りの子実体
収量を測定し、グルタミン酸、アジピン酸、グリコール
酸、フタル酸、又はフマル酸が、腐植性基材を含有せず
発生率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法
によるハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−3
304株の菌廻り日数、発生率、及び収量に与える影響
を調べた。結果を表22に示す。
【0083】
【表22】
【0084】表22で明らかなように、人工培養基に、
グルタミン酸、アジピン酸、グリコール酸、フタル酸、
又はフマル酸を添加すると、腐植性基材を含有せず発生
率向上剤を含有する培地を用いた菌床人工栽培方法によ
るハタケシメジ栽培において、ハタケシメジK−330
4株は菌廻りが遅れ、グリコール酸とフタル酸では収量
も低下した。
【0085】
【発明の効果】以上本発明によれば、発生率向上剤を含
有した培地を用いた菌床人工栽培方法においても、菌廻
りの遅れをもたらすことなく、ハタケシメジを栽培する
ことが可能となり、簡便かつ、高収量の工業的ハタケシ
メジ子実体、菌糸体の生産方法、及び該方法を用いる効
率の良い培地が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 日出男 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平5−192035(JP,A) 特開 平6−22644(JP,A) 特開 昭62−278922(JP,A) 特開 平3−160926(JP,A) 特開 昭60−149321(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム、アルミニウム化合物、及
    びアルカリ土類金属化合物からなる群から選択した1種
    以上からなる発生率向上剤を含有する固形培地を用いる
    ハタケシメジの菌床人工栽培方法において、当該固形培
    地が、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、アルギン
    酸、イタコン酸、ケイ酸、コハク酸、マレイン酸、酒石
    酸、及び乳酸からなる群から選択される酸の1種類以上
    を含有することを特徴とするハタケシメジ子実体の人工
    栽培方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム、アルミニウム化合物、及
    びアルカリ土類金属化合物からなる群から選択した1種
    以上からなる発生率向上剤を含有する固形培地を用いる
    ハタケシメジ菌糸体の培養方法において、当該固形培地
    が、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、アルギン
    酸、イタコン酸、ケイ酸、コハク酸、マレイン酸、酒石
    酸、及び乳酸からなる群から選択される酸の1種類以上
    を含有することを特徴とするハタケシメジ菌糸体の培養
    方法。
  3. 【請求項3】 アルミニウム、アルミニウム化合物、及
    びアルカリ土類金属化合物からなる群から選択した1種
    以上からなる発生率向上剤を含有するハタケシメジ用固
    形培地であって、当該固形培地が、クエン酸、リンゴ
    酸、アスコルビン酸、アルギン酸、イタコン酸、ケイ
    酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、及び乳酸からなる
    群から選択される酸の1種類以上を含有することを特徴
    とするハタケシメジ用固形培地。
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