JP2860959B2 - きのこの人工栽培方法 - Google Patents

きのこの人工栽培方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は培養基を改良したきのこの人工栽培方法に関
する。
〔従来の技術〕 従来、きのこの栽培はコナラ、クヌギ、ブナ等の原木
を利用したほだ木栽培がほとんどであり、そのため気象
条件により収穫が左右されることが多く、また、最近で
はほだ木栽培においては原木又は原木切り出しのための
労働力が不足していること等によってほだ木の入手が困
難になりつつある。更に、ほだ木栽培では栽培期間が長
いこと、すなわち種菌の接種からきのこの収穫までに1
年半〜2年も要することにより、生産コストが相当高く
つくのが実情である。
しかるに、近年、エノキタケ、ヒラタケ、シロタモギ
タケ、ナメコ等において、主に鋸屑に米糠を配合した培
養基を用い、瓶又は箱で栽培を行う菌床人工栽培方法が
確立され、一年を通して、四季に関係なく安定してきの
こが収穫できるようになっている。すなわち、農家での
副業的性格が強く、小規模生産に頼っていたきのこの栽
培が、現在では大規模専業生産が可能で、かつ原料が入
手しやすい菌床人工栽培法に移りつつある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、菌床人工栽培法においても、きのこの大量に
連続栽培するには、いまだ収率も低く、かつ栽培期間が
かなり長いため、その生産コストは安価とはいえず、故
に今後これら生産性の改善が切望されている。
本発明の目的は、上記現状にかんがみ、高収量できの
こを人工栽培する方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明はきのこの栽培方法に関
する発明であって、きのこの人工栽培において、MgO、A
l2O3及びSiO2を下記式〔I〕: (MgO)(Al2O3(SiO2 ……〔1〕 (式中、wは1〜3の数、xは1〜5の数、yは0〜3
の数、を示す。但し、wが1、xが2.5、yが2.5の場
合、及びwが1、xが1、yが0の場合を除く)で表さ
れる重量比で含有する化合物(以下化合物Iと略す)の
少なくとも1種を人工培養基に含有させることを特徴と
する。
本発明者らは、きのこの人工栽培における従来法の欠
点を改善するため、鋸屑培養基を用いて、種々の栽培実
験を行い、鋭意検討を重ねた結果、既にアルミニウム及
び/又はアルミニウム化合物を培養基に添加することに
より、きのこを高収量で栽培できることを見出し、該栽
培方法の特許を出願した(特願昭63−267237号)。この
うち、特に性状がきのこ栽培の現状に適し、かつ収量性
が高かったアルミン酸マグネシウム及び、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムについて、類縁化合物の検討を更
に進めた結果、化合物Iにおいて、より少量の添加で、
アルミン酸マグネシウム及びメタケイ酸アルミン酸マグ
ネシウムと同等の収量性が得られることを発見し、本発
明を完成した。
化合物Iは、一般に水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、
シリカゾル、シリカゲル等を原料とし、水熱合成によっ
て得られる共沈化合物である。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明に用いられるきのこの人工培養基は、通常、鋸
屑、ふすま、もみがらなどの炭素源と米糠、大豆粕など
の窒素源の混合物に水を適当量加え、これを瓶又は箱に
圧詰めして調製するのが適当である。炭素源として鋸屑
を用いる場合、鋸屑は乾物重量として培地全乾物重量の
20〜90%の範囲で使用することができるが、使用量は窒
素源として用いる培地成分により変動する。一例として
窒素源として米糠を用いる場合、鋸屑は乾物重量として
培地全乾物重量の20〜90%の範囲で使用し、残余に米糠
を用いれば良いが、好ましくは鋸屑と米糠を重量比1:1
で混合した混合物に水を加えて、水分含有率を60〜65%
に調整したものを、広口瓶に圧詰めして調製することが
望ましい。
また、鋸屑としては広葉樹鋸屑あるいは針葉樹鋸屑を
それぞれ単独で用いてもよいが、混合して使用してもよ
い。
次に化合物Iと鋸屑との混合比率は、化合物の組成に
よって異なるが、例として組成比が(MgO)(Al2O3
(SiO2の場合は重量比で、1〜20:100、好ましく
は2〜10:100が最も良い。また、(MgO)(Al2O3
(SiO2の場合は重量比1〜20:100、好ましくは3〜
10:100が最も良い。以下、(MgO)(Al2O3(Si
O2の場合は重量比1〜20:100、好ましくは4〜13:1
00が最も良い。(MgO)(Al2O3(SiO2の場合
は、重量比1〜20:100、好ましくは2〜13:100が最も良
い。(MgO)(Al2O3(SiO2の場合は、重量比
1〜20:100、好ましくは2〜5:100が最も良い。(MgO)
(Al2O3(SiO2の場合は重量比1〜20:100、
好ましくは2〜5:100が最も良い。しかしながら、これ
らの化合物の添加量は上記の数値によって特に制約され
るものではない。また化合物Iは単独で用いても良いが
2種類以上を混合して使用しても良い。なお、本発明で
使用される化合物は無水物でも含水物でも良い、。また
不可避不純物を含有しても良い。
本発明で使用されるきのこは人工栽培できるきのこで
あり、例えば、エノキタケ、ヒラタケ、シロタモギタ
ケ、ナメコ等が挙げられる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は以
下の実施例の範囲のみに限定されるものはない。
実施例1 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)50
g、米糠100gをよく混合し、これにMgO、Al2O3及びSiO2
を約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比で含有す
る化合物〔協和化学(株)製、試作品;分析値,MgO:12.
3%,Al2O3:33.6%、SiO2:12.9%〕を0、1、2、3、
4、5、7、10、13、15又は20g添加し、水分含有率を6
3%に調整したものをプラスチック製850ml広口瓶に圧詰
めした。各々の中央に直径1cmの穴を開け、打栓後、120
℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフイラム、ウルマリ
ウム(M−8171株、FERM BP−1415)の鋸屑種菌を常法
どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55%の条件下で30
日間培養し(菌まわし工程)、更に30日間培養を続けて
熟成させた。次に栓をはずして培養基の上部から約1cm
程度菌かきをして菌糸層を除いた後、水道水20mlを添加
して充分に吸水させた。4時間放置後上部に残った水を
取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20ルックスの条件
下で、10日間培養して子実体原基を形成させ、更に照度
を200ルックスに上げて、15日間培養を続け、約(MgO)
(Al2O3(SiO2の重量比を有する化合物が、
子実体収量に及ぼす影響について検討した。結果を第1
表に示す。
第1表で明らかなように、人工培養基に、約(MgO)
(Al2O3(SiO2の重量比を有する化合物を添
加することにより、リオフィラム ウルマリウム(M−
8171株、FERM BP−1415)の収量が飛躍的に増大した。
また、最大収量を得た添加量は、3(g/瓶)と、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムの7及び10(g/瓶)、ある
いは、アルミン酸マグネシウムの10(g/瓶)より、少量
で同等の効果を得ている。
実施例2 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)50
g、米糠100gをよく混合し、これにMgO、Al2O3及びSiO2
を約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比で含有す
る化合物〔協和化学(株)製、試作品;分析値、MgO:3
0.4%、Al2O3:10.2%、SiO2:9.8%〕を0、1、2、
3、4、5、7、10、13、15又は20g添加し、水分含有
率を63%に調整したものをプラスチック製850ml広口瓶
に圧詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を開け、
打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフィラ
ム ウルマリウム(M−8171株、FERM BP−1415)の鋸
屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55%
の条件下で30日間培養し(菌まわし工程)、更に30日間
培養を続けて熟成させた。次に栓をはずして培養基の上
部から約1cm程度菌かきをして菌糸層を除いた後、水道
水20mlを添加して充分に吸水させた。4時間放置後上部
に残った水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20ル
ックスの条件下で、10日間培養して子実体原基を形成さ
せ、更に照度を200ルックスに上げて、15日間培養を続
け、約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比を有す
る化合物が子実体収量に及ぼす影響について検討した。
結果を第2表に示す。
第2表で明らかなように、人工培養基に、約(MgO)
(Al2O3(SiO2の重量比を有する化合物を添
加することにより、リオフィラム ウルマリウム(M−
8171株、FERM BP−1415)の収量が飛躍的に増大した。
また、最大収量を得た添加量は、5(g/瓶)と、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムの7及び10(g/瓶)、ある
いは、アルミン酸マグネシウムの10(g/瓶)より、少量
で同等の効果を得ている。
実施例3 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)50
g、米糠100gをよく混合し、これにMgO、Al2O3及びSiO2
を約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比で含有す
る化合物〔協和化学(株)製、試作品;分析値、MgO:1
3.3%、Al2O3:12.4%、SiO2:41.2%〕を0、1、2、
3、4、5、7、10、13、15又は20g添加し、水分含有
率を63%に調整したものをプラスチック製850ml広口瓶
に圧詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を開け、
打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフィラ
ム ウルマリウム(M−8171株、FERM BP−1415)の鋸
屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55%
の条件下で30日間培養し(菌まわし工程)、更に30日間
培養を続けて熟成させた。次に栓をはずして培養基の上
部から約1cm程度菌かきをして菌糸層を除いた後、水道
水20mlを添加して充分に吸水させた。4時間放置後上部
に残った水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20ル
ックスの条件下で、10日間培養して子実体原基を形成さ
せ、更に照度を200ルックスに上げて、15日間培養を続
け、約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比を有す
る化合物が子実体収量に及ぼす影響について検討した。
結果を第3表に示す。
第3表で明らかなように、人工培養基に、約(MgO)
(Al2O3(SiO2の重量比を有する化合物を添
加することにより、リオフィラム ウルマリウム(M−
8171株、FERM BP−1415)の収量が飛躍的に増大した。
また、最大収量を得た添加量は、5及び7(g/瓶)とメ
タケイ酸アルミン酸マグネシウムの7及び10(g/瓶)あ
るいは、アルミン酸マグネシウムの10(g/瓶)より、少
量で同等の効果を得ている。
実施例4 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)50
g、米糠100gをよく混合し、これにMgO、Al2O3及びSiO2
を約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比で含有す
る化合物〔協和化学(株)製、試作品;分析値、MgO:1
8.8%、Al2O3:21.1%、SiO2:21.9%〕を0、1、2、
3、4、5、7、10、13、15又は20g添加し、水分含有
率を63%に調整したものをプラスチック製850ml広口瓶
に圧詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を開け、
打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフィラ
ム ウルマリウム(M−8171株、FERM BP−1415)の鋸
屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55%
の条件下で30日間培養し(菌まわし工程)、更に30日間
培養を続けて熟成させた。次に栓をはずして培養基の上
部から約1cm程度菌かきをして菌糸層を除いた後、水道
水20mlを添加して充分に吸水させた。4時間放置後上部
に残った水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20ル
ックスの条件下で、10日間培養して子実体原基を形成さ
せ、更に照度を200ルックスに上げて、15日間培養を続
け、約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比を有す
る化合物が子実体収量に及ぼす影響について検討した。
結果を第3表に示す。
第4表で明らかなように、人工培養基に、約(MgO)
(Al2O3(SiO2の重量比を有する化合物を添
加することにより、リオフィラム ウルマリウム(M−
8171株、FERM BP−1415)の収量が飛躍的に増大した。
また、最大収量を得た添加量は、4(g/瓶)とメタケイ
酸アルミン酸マグネシウムの7及び10(g/瓶)あるい
は、アルミン酸マグネシウムの10(g/瓶)より、少量で
同等の効果を得ている。
実施例5 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)50
g、米糠100gをよく混合し、これにMgO、Al2O3及びSiO2
を約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比で含有す
る化合物〔協和化学(株)製、試作品;分析値、MgO:9.
4%、Al2O3:45.9%〕を0、1、2、3、4、5、7、1
0、13、15又は20g添加し、水分含有率を63%に調整した
ものをプラスチック製850ml広口瓶に圧詰めした。各々
の中央に直径1cm程度の穴を開け、打栓後、120℃で90分
間殺菌した。冷却後、リオフィラム ウルマリウム(M
−8171株、FERM BP−1415)の鋸屑種菌を常法どおり植
菌し、暗所、温度25℃、湿度55%の条件下で30日間培養
し(菌まわし工程)、更に30日間培養を続けて熟成させ
た。次に栓をはずして培養基の上部から約1cm程度菌か
きをして菌糸層を除いた後、水道水20mlを添加して充分
に吸水させた。4時間放置後上部に残った水を取除い
て、温度15℃、湿度95%、照度20ルックスの条件下で、
10日間培養して子実体原基を形成させ、更に照度を200
ルックスに上げて、15日間培養を続け、約(MgO)(A
l2O3(SiO2の重量比を有する化合物が子実体収
量に及ぼす影響について検討した。結果を第5表に示
す。
第5表で明らかなように、人工培養基に、約(MgO)
(Al2O3(SiO2の重量比を有する化合物を添
加することにより、リオフィラム ウルマリウム(M−
8171株、FERM BP−1415)の収量が飛躍的に増大した。
また、最大収量を得た添加量は、2(g/瓶)と、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムの7及び10(g/瓶)あるい
は、アルミン酸マグネシウムの10(g/瓶)より少量で同
等の効果を得ている。
実施例6 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)50
g、米糠100gをよく混合し、これにMgO、Al2O3及びSiO2
を約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比で含有す
る化合物〔富士化学(株)製、ノイシリンA;分析値、Mg
O:24.3%、Al2O3:29.4%、SiO2:18.4%〕を0、1、
2、3、4、5、7、10、13、15又は20g添加し、水分
含有率を63%に調整したものをプラスチック製850ml広
口瓶に圧詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を開
け、打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフ
ィラム ウルマリウム(M−8171株、FERM BP−1415)
の鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度
55%の条件下で30日間培養し(菌まわし工程)、更に30
日間培養を続けて熟成させた。次に栓をはずして培養基
の上部から約1cm程度菌かきをして菌糸層を除いた後、
水道水20mlを添加して充分に吸水させた。4時間放置後
上部に残った水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度
20ルックスの条件下で、10日間培養して子実体原基を形
成させ、更に照度を200ルックスに上げて、15日間培養
を続け、約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比を
有する化合物が子実体収量に及ぼす影響について検討し
た。結果を第6表に示す。
第6表で明らかなように、人工培養基に、約(MgO)
(Al2O3(SiO2の重量比を有する化合物を添
加することにより、リオフィラム ウルマリウム(M−
8171株、FERM BP−1415)の収量が飛躍的に増大した。
また、最大収量を得た添加量は、4(g/瓶)と、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムの7及び10(g/瓶)あるい
は、アルミン酸マグネシウムの10(g/瓶)より、少量で
同等の効果を得ている。
実施例7 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)50
g、米糠100gをよく混合し、これにMgO、Al2O3及びSiO2
を約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比で含有す
る化合物〔協和化学(株)製、試作品;分析値、MgO:1
2.3%、Al2O3:33.6%、SiO2:12.9%〕を0、1、2、
3、4、5、7、10、13、15又は20g添加し、水分含有
率を63%に調整したものをプラスチック製850ml広口瓶
に圧詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を開け、
打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、ヒラタケの
鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55
%の条件下で30日間培養した。次に栓をはずして培養基
の上部から約1cm程度菌かきをして菌糸層を除いた後、
水道水20mlを添加して充分に吸水させた。4時間放置後
上部に残った水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度
20ルックスの条件下で、4日間培養して子実体原基を形
成させ、更に照度を200ルックスに上げて、10日間培養
を続け、約(MgO)(Al2O3(SiO2の重量比を
有する化合物が子実体収量に及ぼす影響について検討し
た。結果を第7表に示す。
第7表で明らかなように、人工培養基に、約(MgO)
(Al2O3(SiO2の重量比を有する化合物を添
加することにより、ヒラタケの収量が飛躍的に増大し
た。また、最大収量を得た添加量は、3(g/瓶)と、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウムの10(g/瓶)あるい
は、アルミン酸マグネシウムの10(g/瓶)より少量で同
等の効果を得ている。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したとおり、本発明による栽培方法に
よれば、きのこを高収率で得ることが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 侑 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−85941(JP,A) 特開 昭64−34216(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】きのこの人工栽培において、MgO、Al2O3
    びSiO2を下記式〔1〕: (MgO)(Al2O3(SiO2 ……〔1〕 (式中、wは1〜3の数、xは1〜5の数、yは0〜3
    の数、を示す。但し、wが1、xが2.5、yが2.5の場
    合、及びwが1、xが1、yが0の場合を除く)で表さ
    れる重量比で含有する化合物の少なくとも1種を人工培
    養基に含有させることを特徴とするきのこの人工栽培方
    法。
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