JP3511762B2 - インクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの製造方法

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JP3511762B2
JP3511762B2 JP29804795A JP29804795A JP3511762B2 JP 3511762 B2 JP3511762 B2 JP 3511762B2 JP 29804795 A JP29804795 A JP 29804795A JP 29804795 A JP29804795 A JP 29804795A JP 3511762 B2 JP3511762 B2 JP 3511762B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に用いるインクジェット記録ヘッドの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力用として使用
されるプリンタには、印字の高速化、カラー化、低騒音
化の要求が高まってきている。この中でインクジェット
プリンタは、ノンインパクト記録方式であるため記録時
の静粛性が図られ、インクを小滴化して飛翔させ、記録
紙上に付着させて画像を形成するため高速記録が可能で
あり、また、特別な定着処理なしに普通紙に記録できる
ため用途分野が広範囲である。さらに、三原色のインク
を別々に飛翔させることによりカラー化も容易である。
このような特徴によって、家庭用、オフィス用コンピュ
ータの出力用プリンタとして広く利用されるようになっ
てきた。
【0003】インクジェット記録方式の印字機構は、小
滴の発生法や飛翔方向の制御法によってコンティニアス
方式とオンデマンド方式に大別され、現在、記録信号に
応じてインクを飛翔させる方式であるオンデマンド方式
が主流となっている。
【0004】コンティニアス方式は、例えば、米国特許
第3060429号明細書に開示されている方式であっ
て、インクの小滴化を静電吸引的に行い、発生した小滴
を記録信号に応じて電解制御し、記録紙上に小滴を選択
的に付着させて記録を行うものである。このコンティニ
アス方式は、小滴の発生に高電圧を要し、マルチノズル
化が困難であるため高速記録には不適である。
【0005】オンデマンド方式は、例えば、米国特許第
34747120号明細書に開示されている方式で、小
滴を吐出するノズル孔を有する記録ヘッドに付設されて
いるピエゾ振動素子に、電気的な記録信号を付加し、こ
の電気記録信号をピエゾ振動素子の機械的振動に変え、
機械的振動によってノズル孔からインク小滴を吐出させ
て記録紙に付着させることで記録を行うものである。す
なわち、記録信号に対応したインク吐出を行う。このオ
ンデマンド方式は、コンティニアス方式のように吐出飛
翔する小滴のうち、画像の記録に要さなかった小滴を回
収することが不要であるため、シンプルな構成が可能で
ある。ただし、記録ヘッドの加工の困難さや、ピエゾ振
動素子の小型化が極めて困難でマルチノズル化が難し
く、また、ピエゾ振動素子の機械振動という機械的エネ
ルギーで小滴の飛翔を行うので、高速記録に向かない等
の欠点を有する。
【0006】更には、オンデマンド方式の他の例とし
て、インクを加熱してインク中にバブルを発生させその
体積変化でインクを飛翔させる、いわゆるバブルジェッ
ト方式がある。例えば、米国特許第3179042号明
細書(スペリーの特許)に開示されている方式は、ピエ
ゾ振動素子等の手段による機械的振動エネルギーを利用
する代わりに、熱エネルギーを利用することが記載され
ており、機械的振動エネルギーを利用する方式と比較
し、エネルギー変換効率が高く、マルチノズル化が容易
であるといった特徴がある。
【0007】図6は、交流電流通電による高周波加熱で
インクが沸騰し、バブルを発生させその体積変化でイン
クを吐出させる従来の通電方式を用いたインクジェット
記録ヘッドの要部断面図である。
【0008】図6において、1は一対の対向電極とイン
ク沸騰室とオリフィスとを複数設けるための基材、2
a,2bはインク室内に導電性インクに接するように配
置された信号電極、5はオリフィス6を複数有するオリ
フィスプレート、6は導電性インクを吐出するオリフィ
ス、8は導電性インク、9は導電性インク8で満たされ
たインク沸騰室、10はインク沸騰室9内に発生した沸
騰気泡、11はオリフィス6から吐出されるインク滴、
12は記録媒体としての記録用紙、13は信号電極2
a,2bに電圧を印加するための駆動装置、13a,1
3bは信号電極2a,2bを各々駆動するために駆動装
置13内に設けられたドライバ、19は導電性インク8
を収容するインクタンク、20は複数のインク沸騰室9
に導電性インク8を供給するための共通インク室、21
はインクタンク19から共通インク室20へ導電性イン
ク8を供給するためのインク流路、22は駆動装置13
と信号電極2a,2bを接続する導線をそれぞれ示す。
【0009】以上のように構成された従来のインクジェ
ットプリンタについてその動作原理を以下に説明する。
【0010】駆動装置13をONすることにより、信号
電極2a,2b間に高周波電圧が印加され、導電性イン
ク8に電流が流れ、インク中に存在する電解質が振動運
動を行う。その結果、ジュール熱が発生し、信号電極2
a,2bの先端間の導電性インク8が沸騰する。このイ
ンクの沸騰により沸騰気泡10が発生し、この沸騰気泡
10の圧力によってオリフィス6からインク滴11が吐
出され、記録媒体12に印字ドットが形成される。基材
1上には複数のインク滴11を吐出することが可能とな
るように信号電極2a,2b、オリフィス6、インク沸
騰室9が複数設けられ、駆動装置13により複数のオリ
フィス6から選択的にインク滴11が吐出され、記録媒
体12に所望の文字を形成できるようにしている。この
後、駆動装置13をOFFすることにより、信号電極2
a,2b間の高周波電圧が除かれてインクは急激に冷却
され、気泡が消滅し初期の状態に戻る。
【0011】図7は複数のオリフィスが同一基材上に形
成されたインク吐出装置の要部拡大斜視図である。1は
基材、2a,2bは信号電極、5は複数のオリフィス6
が形成されたオリフィスプレート、6はオリフィス、9
はインク沸騰室、11は吐出されたインク滴、20は各
々のインク沸騰室9と連通した共通インク室である。
【0012】このような構成の記録ヘッドにおいて、オ
リフィス6を加工する手段として、エキシマレーザー,
CO2 レーザー,YAGレーザーなどの各種レーザーが
用いられている。中でもエキシマレーザーは紫外光を発
振し、アブレーションと呼ばれる現象によって加工が進
むことから、CO2 レーザー,YAGレーザーに比べて
加工部分の断面やエッジをきれいに仕上げることができ
るため、エキシマレーザーによるオリフィスの加工が主
流になりつつある。
【0013】また、インクが吐出するオリフィスプレー
ト5表面の撥水性が不十分であると、インク滴11がオ
リフィス6周辺に不均一に溜まるようになり、吐出イン
クの飛翔方向が乱れ、良好な記録が行われなくなる。こ
の対策として、インク吐出オリフィスプレート表面、も
しくはオリフィス6周辺に撥水処理を施すことが行われ
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような記録ヘッド
では、通常記録ヘッドのオリフィス近傍は常にインクと
接しているため、そのインクを除去するためのパージ,
ブレード等の回復操作が行われている。この回復操作に
よって撥水層が擦られ、磨耗したり、甚だしい場合には
撥水層が剥離することがある。また、撥水層を形成する
オリフィスプレート上に汚れが存在すると、記録ヘッド
を使用しているうちに撥水層が剥離したり、抜け落ちた
りすることもある。このような撥水層の剥離等によっ
て、インク溜まりが発生したり、剥離物がインク吐出口
に詰まり、印字品質の低下を招いていた。
【0015】また、エキシマレーザーを照射してインク
吐出口となるオリフィスを加工する際、樹脂が分解し副
生成物(例えばカーボン)が発生し、これが、オリフィ
ス近傍及びインク流路内に堆積するが、この副生成物
は、オリフィスプレートへの付着力が強く、超音波洗浄
等では完全に除去することができない。この副生成物が
インク吐出口となるオリフィス近傍に付着した場合、付
着箇所が親水性を示す状態になり、そこにインク溜まり
が発生する。これによって、インク滴の直進性は失わ
れ、印字品質の低下を招いていた。また、インク流路内
に付着した場合、インク中に剥離、浮遊してオリフィス
に詰まり、吐出不良となって印字品質の低下を引き起こ
していた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の課題を解決するためになされたものであり、オリフィ
ス表面に撥水層を有するインクジェット記録ヘッドの製
造方法であって、オリフィスプレートにパルスレーザー
を照射して前記オリフィスを形成した後、イオンブロー
によって前記パルスレーザー加工時に発生した副生成物
を除き、さらに、前記オリフィス表面をプラズマ、イオ
ンミリング、逆スパッタの少なくとも1種以上の方法に
より処理し、その後、前記オリフィス表面に撥水層を形
成することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製
造方法である。
【0017】また、インクを吐出するオリフィス表面に
撥水層をもつ、あるいはオリフィスプレート自体が撥水
剤で構成されているオリフィスプレートであって、オリ
フィスプレートのインク流路側、インクを吐出するオリ
フィス側表面の少なくとも一方に、耐熱性樹脂シートを
保護シートとして貼り付けてパルスレーザーを照射して
前記オリフィスを形成し、さらにその後、保護シートを
剥がすことによってシート上に付着した副生成物を除去
することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造
方法である。
【0018】この発明によれば、撥水層の密着力を向上
させ、オリフィスプレートに対してパルスレーザーを照
射してオリフィス加工する際、オリフィス側もしくはイ
ンク流路側に親水性の大きい副生成物が付着するのを防
ぐことができ、これによって、オリフィス近傍へのイン
クの付着やオリフィスへの副生成物の目詰まりを回避
し、印字品質の低下を防ぐことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
オリフィス表面に撥水層を有するインクジェット記録ヘ
ッドの製造方法であって、オリフィスプレートにパルス
レーザーを照射して前記オリフィスを形成した後、イオ
ンブローによって前記パルスレーザー加工時に発生した
副生成物を除き、さらに、前記オリフィス表面をプラズ
マ、イオンミリング、逆スパッタの少なくとも1種以上
の方法により処理し、その後、前記オリフィス表面に撥
水層を形成することを特徴とするインクジェット記録ヘ
ッドの製造方法であり、オリフィスプレート上の汚れ、
有機物及びパルスレーザー加工時発生した副生成物を除
去することができるため、付着力の強い撥水層を形成す
ることができるという作用を有する。その結果、記録ヘ
ッド使用時にオリフィス近傍の撥水層剥離を防止するこ
とができるため、オリフィス近傍へのインク付着を防ぐ
ことができ、インク滴の飛翔方向が安定し、印字品質の
低下を防ぐことができる。
【0020】請求項2記載の発明は、インクを吐出する
オリフィス表面に撥水層をもつ、あるいはオリフィスプ
レート自体が撥水剤で構成されているオリフィスプレー
トであって、オリフィスプレートのインク流路側、イン
クを吐出するオリフィス側表面の少なくとも一方に、耐
熱性樹脂シートを保護シートとして貼り付けてパルスレ
ーザーを照射して前記オリフィスを形成し、さらにその
後、保護シートを剥がすことによってシート上に付着し
た副生成物を除去することを特徴とするインクジェット
記録ヘッドの製造方法であり、パルスレーザー加工時発
生した副生成物がオリフィスプレート上に付着するのを
防止することができるため、オリフィス近傍へのインク
付着を防ぐことができ、インク滴の飛翔方向が安定し、
印字品質の低下を防ぐことができるという作用を有す
る。
【0021】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
インクジェット記録ヘッドの要部断面図である。図1に
おいて、1は基材、2a及び2bは同一の形状を有し、
基材1上にパターン形成された信号電極、3は絶縁層、
4は接合樹脂層、5はオリフィス6を有するオリフィス
プレート、7は撥水層、8は導電性インク、9はインク
沸騰室、10はインク沸騰室9内に発生した沸騰気泡、
11はオリフィス6から吐出されるインク滴、12は印
字が行われる記録媒体としての記録用紙、13は信号電
極2a,2bに電圧を印加するための駆動装置である。
【0022】基材1の材料としては、ガラス,セラミッ
ク等の絶縁材料、半導体、表面を高抵抗材料で被覆した
金属,金属合金,絶縁物,半導体が使用できる。ガラス
基板としては、カリ石灰ガラス,ソーダ石灰ガラス,硼
珪酸ガラス,クラウンガラス,亜鉛クラウンガラス,ソ
ーダカリガラス,バリウム硼珪酸ガラス,96%珪酸ガ
ラス,99.5%珪酸ガラス,燐酸ガラス,低融点ガラ
ス,リチウム珪酸ガラス,亜鉛アルミ珪酸ガラス,珪酸
ジルコニウムガラス等が使用できる。また、セラミック
基板としては、酸化アルミニウム(アルミナ),酸化チ
タン(チタニア),MgO・SiO2 (ステアタイ
ト),2MgO・SiO2 (ホルステライト),BeO
(ベリリア),MgO・Al23 (スピネル)等が使
用できる。半導体基板としては、シリコン,炭化シリコ
ン,ダイアモンド,ゲルマニウム等が使用できる。
【0023】信号電極2a,2bの材料としては、Ti
族金属(Ti,Zr,Hr)、白金族金属(Pt,R
u,Rh,Pd,Os,Ir)、高融点金属(W,T
a,Mo)、その他V,Cr,Fe,Co,Ni,N
b,Au,Ag,Al等の単金属又はこれらの合金(N
i−Fe,NiCr,TiCr等)が使用できる。ま
た、これらの酸化物(酸化チタン,酸化ハフニウム,酸
化錫,酸化インジウム等)、窒化物(窒化チタン,窒化
クロム等)、炭化物(炭化チタン,炭化タングステン
等)、硼化物も使用できる。
【0024】絶縁層3としては、有機高分子はポリイミ
ド,ポリアミドイミド,尿素樹脂,フェノール樹脂,エ
ポキシ樹脂,フッ素樹脂,アクリル樹脂,及びシリコン
樹脂等の有機高分子が挙げられるが、ポリイミド等の耐
熱性高分子が特に好ましい。また、ゾルゲル法に用いら
れる金属アルコキシドを使用してもよいし、SiO2
Al23 ,TiO2 等の金属酸化物を蒸着法やスパッ
タ法にて形成してもよい。
【0025】接合樹脂層4としては、エポキシ樹脂,ポ
リイミド樹脂,トリアジン樹脂,アクリル樹脂,ポリウ
レタン樹脂,シリコン樹脂,尿素樹脂等の熱硬化性樹脂
が使用できる。可撓性を付与するためにニトリルゴム,
シリコンゴム,ナイロン,ポリエステル樹脂等の熱可塑
性樹脂を添加することもできる。また、SiO2 ,Al
23 ,TiO2 等の金属酸化物の微粉を充填材として
添加してもよく、接着性を向上させるためにカップリン
グ剤を適量添加してもよい。耐インク性、耐熱性を考慮
するとエポキシ樹脂、及びまたはポリイミド樹脂が好ま
しい。接合樹脂層は所定の膜厚を得る濃度に有機溶剤で
希釈し、あらかじめ樹脂シートに塗布した後、加熱によ
り溶剤を揮発させ接合樹脂を形成する。
【0026】オリフィスプレート5としては、ポリイミ
ド,ポリアミドイミド,ポリエーテルスルホン,ポリフ
ェニレンスルフド,ポリエーテルエーテルケトン等の耐
熱性エンジニアリングプラスチックが使用できるが、耐
インク性、レーザー加工性を考慮するとポリイミド,ポ
リエーテルスルホンが好ましい。
【0027】撥水層7としては、アルキルポリフルオロ
カーボン等のフッ素を含む高分子化合物、あるいは、ヘ
プタデカフルオロデシルトリメトキシシラン等のフッ素
を含む有機ケイ素化合物を用いることができる。また、
オリフィスプレートとの密着力が弱い場合には、撥水層
の下地としてたとえば二酸化ケイ素等を形成することが
できる。
【0028】次に、上記の材料を用いて記録ヘッドを作
製する方法の一例を述べる。ガラス,あるいはシリコン
等のセラミクスからなる非導電性の基材1上に、Ti,
Au,Pt等の導電性金属膜を蒸着法やスパッタ法など
の物理成膜法あるいは鍍金法等により積層する。この金
属膜を積層した基材にフォトリソグラフィ法により電極
パターンを形成し、電極以外の部分をイオンミリングま
たはケミカルエッチングにより除去し、信号電極2a,
2bを形成する。次いで、インク沸騰室9に露出してい
ない電極と基材上に有機高分子あるいはセラミクス等の
絶縁層3を塗布または蒸着法やスパッタ法により形成す
る。この絶縁膜と電極を積層した基材上にエキシマレー
ザー加工機により形成されたオリフィス6を有するオリ
フィスプレート5とオリフィス6の中心が二つの電極の
中心と一致するように接着層で接着することにより、図
1に示す記録ヘッドを作製する。
【0029】次に、オリフィス6からインク滴を噴射す
る動作について説明する。基材1に設けられた一対の信
号電極2a,2bに、駆動装置13から電圧(本実施の
形態では10〜30V)が印加されると、ある抵抗率
(本実施の形態では20〜50Ω・cm)を有する導電
性インク8を介して、信号電極2a,2b間に電気力線
が発生する。この電気力線に沿って電流が流れ、I2 ×
R(I:電流値、R:導電性インク8の抵抗)で表され
る電流のジュール損失によって、電気力線の電流集中部
におけるインクが自己発熱して10〜20μs後につい
には沸騰が始まり、沸騰気泡10が発生する。発生した
気泡が膨張することによって、インク沸騰室9内の導電
性インク8の圧力が急激に高まり、この圧力を解放しよ
うとする力によってインクはオリフィス6からインク滴
11となって噴射され、記録用紙12に付着してドット
を形成する。
【0030】図2は本発明の実施の形態1におけるオリ
フィス加工の処理手順を示す加工工程概略図であり、同
図を参照してオリフィス加工工程について説明する。
【0031】まず、図2(a)に示すように、予めエポ
キシ系の接合樹脂層4を3μm塗布してあるポリイミド
系のオリフィスプレート5に、エキシマレーザー光14
を用いてインク沸騰室9、オリフィス6を加工する。こ
こで15は、エキシマ加工で発生した副生成物である。
次に、図2(b)に示すように、イオンガンによるイオ
ンブロー16によってエキシマ加工で発生した副生成物
15をできる限り除去する。次に、図2(c)に示すよ
うに、インクが吐出するオリフィス6面側にイオンミリ
ング処理を施し、オリフィスプレート5上の強固に付着
した副生成物及び有機物層を完全に除去する。イオンミ
リング処理は、COMMON WEALTH SCIE
NTIFIC社製ミリング装置を用いて、Arガス圧2
×10-4Torr、Power200V,100mA、
処理時間10分で行った。次に、図2(d)に示すよう
に、撥水層7として、イオンミリング処理面に蒸着装置
の電子ビームによる加熱蒸発を利用して二酸化ケイ素薄
膜を500Å程度形成した後、その上にフッ素含有アミ
ノシラン化合物を100Å程度の膜厚になるように形成
した。蒸着装置には、アネルバ社製EVC−500Aを
用いた。
【0032】以上、一連の処理で得られた撥水層付きの
オリフィスプレート5について、次の方法で撥水性、耐
磨耗性を評価した。また、実際に図1に示した記録ヘッ
ドを作製し、目詰まりによるドット抜け、オリフィス6
近傍の撥水膜剥離や異物付着による着弾位置ズレ等の印
字品質を評価した。
【0033】(1)撥水性 :協和化学(株)製 接触
角計(CA−S150)を用いて蒸留水による液適法で
測定した接触角で評価した。
【0034】(2)密着性 :蒸留水中で超音波洗浄3
0分後の蒸留水による接触角測定で評価した。
【0035】(3)耐磨耗性:1)磨耗試験機UMGS
−7を用いて、摺動速度3000mm/min,ラバー
硬度60°で摺動回数30000回後の蒸留水による接
触角で評価した。
【0036】2)撥水膜表面を木綿で1kgの荷重にて
500回磨耗試験後、傷、汚れ等の表面状態を観察し
た。判定基準を以下に示す。
【0037】 ○:無傷である。 △:1〜10本の細かい傷がつく。
【0038】×:無数の傷がつく。もしくは撥水膜が剥
離する。 (4)印字品質:前記条件で印字したサンプルにおける
ドット抜け及び着弾位置ズレ等の印字品質を評価した。
判定基準を以下に示す。
【0039】○:ドット抜け及び着弾位置ズレがなく、
印字品質良好。 △:ドット抜け及び着弾位置ズレは有るが、文字の判別
可能。
【0040】×:ドット抜け及び着弾位置ズレがひど
く、文字の判別不可能。
【0041】評価結果は、(表1)に示す通り良好な結
果が得られている。耐磨耗試験において若干の接触角低
下がみられたが、十分に撥水効果を維持している。
【0042】なお、ミリング条件は、Arガス圧等他の
条件でもよく、蒸着装置の加熱手段も、抵抗加熱、ハロ
ゲンランプ加熱等による方法でもよく、本実施の形態1
に限定されるものではない。また、接合樹脂層3、撥水
層7の物質、及びオリフィスプレートと撥水層間の膜も
上記の材料、膜厚、層数に限定されるものではない。さ
らに、撥水層形成法においてもスパッタ等による方法で
もよく、本実施の形態1に限定されるものではない。
【0043】
【表1】
【0044】(実施の形態2)本実施の形態における記
録ヘッドは、実施の形態1と同様の構造のものである
が、インクが吐出するオリフィス6面側に逆スパッタ処
理を施した後、撥水層7として、二酸化ケイ素薄膜を5
00Å形成し、その上にフッ素含有アミノシラン化合物
を100Å程度の膜厚になるように形成したものであ
る。装置はアネルバ社製3105スパッタ装置を用い、
逆スパッタ条件は、Ar圧10mtorr,Power
200W,処理時間10minで行った。
【0045】評価は実施の形態1と同じ方法で実施した
が、(表1)に示すように良好な結果が得られた。な
お、逆スパッタ条件は、Arガス圧等他の条件でもよ
く、本実施の形態2に限定されるものではない。
【0046】(実施の形態3)本実施の形態3における
記録ヘッドは、実施の形態1と同様の構造のものであ
る。本実施の形態3では、インクが吐出するオリフィス
6面側にO2 プラズマ処理を施した後、撥水層7とし
て、二酸化ケイ素薄膜を500Å形成し、その上にフッ
素含有アミノシラン化合物を100Å程度の膜厚になる
ように形成したものである。ミリング装置は、東京応化
工業(株)製OAPM−400を用い、条件は、Pow
er200W,処理時間5minで行った。
【0047】評価は実施の形態1と同じ方法で実施して
おり、(表1)に示すように良好な結果が得られた。
【0048】なお、O2 プラズマ条件は、Power等
他の条件でもよく、本実施の形態3に限定されるもので
はない。
【0049】(比較例1)図3は比較例1におけるオリ
フィスプレート加工の処理手順を示す加工工程概略図で
ある。本比較例1における記録ヘッドは、実施の形態1
と同様の構造のもので、図3(a)に示すように、本比
較例1では、まず、オリフィスプレート5に、エキシマ
レーザーを用いてインク沸騰室9、オリフィス6を加工
する。次に、図3(b)に示すように、イオンブローに
よるエキシマ加工で発生した副生成物15の除去、及び
インクが吐出するオリフィス6面側にイオンミリング,
逆スパッタ,O2 プラズマ等の処理を行わず、撥水層7
を形成したものである。
【0050】評価結果を(表1)に示す。撥水性は、実
施の形態1,2,3と同様に良好な結果が得られたが、
密着性及び耐磨耗性は、オリフィスプレート5上の汚れ
部分では二酸化ケイ素薄膜及び撥水層7からの剥離が観
察された。また、エキシマ加工で発生した副生成物15
付着部分では、副生成物からの剥離が観察され、密着性
も低く、耐磨耗性も悪かった。印字品質においては、印
字途中で剥離物目詰まりによるドット抜け、及びオリフ
ィス近傍の撥水膜剥離による着弾位置ズレが発生し、良
好な印字が得られなかった。
【0051】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4における記録ヘッドの作製工程を示したもので、図
4(a)は、本実施の形態4で用いたオリフィスプレー
ト5の断面図である。予めエポキシ系の接合樹脂層4を
3μm塗布してあるポリイミド系のオリフィスプレート
5に、厚さ10μmのポリイミド系の接合樹脂層側の耐
熱性樹脂シート18a,オリフィス側の耐熱性樹脂シー
ト18bを保護シートとして貼り合わせてある。次に、
エキシマレーザー光14を接合樹脂層4側から照射して
インク沸騰室9及びオリフィス6を形成した(図4
(b))後、エキシマレーザー加工終了後にエキシマ加
工で発生した副生成物15が付着したオリフィス6側の
オリフィス側の耐熱性樹脂シート18bを剥がし、実施
の形態1と同じイオンミリング17を施した後(図4
(c))、撥水層7を形成した。次に、撥水層7形成
後、接合樹脂層4側の接合樹脂層側の耐熱性樹脂シート
18aを剥がして(図4(d))、電極及び絶縁層3が
形成してある基材1に接着して実施の形態1に示した記
録ヘッドを完成した。
【0052】評価は実施の形態1と同じ方法で実施して
おり、(表2)に示すように良好な結果が得られた。
【0053】なお、エキシマレーザー加工方向はオリフ
ィス6側からでもよく、本実施の形態4に限定されるも
のではない。また、接合樹脂層側の耐熱性樹脂シート1
8a,オリフィス側の耐熱性樹脂シート18bは、ポリ
イミド,ポリアミドイミド,ポリエーテルスルホン,ポ
リフェニレンスルフド,ポリエーテルエーテルケトン等
の耐熱性エンジニアリングプラスチックが使用できる
が、エキシマレーザー加工性を考慮するとポリイミド、
ポリエーテルスルホンが好ましい。接合樹脂層側の耐熱
性樹脂シート18a,オリフィス側の耐熱性樹脂シート
18bの厚みは、エキシマレーザー加工性を考慮して好
ましくは5〜35μm、より好ましくは5〜15μmが
望ましい。
【0054】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5における記録ヘッドの作製工程図を示したもので、
図5(a)は本実施の形態5で用いたオリフィスプレー
ト5の断面図を示す。同図において、4は接合樹脂層、
5はオリフィスプレート、18aは接合樹脂層側の耐熱
性樹脂シート、18bはオリフィス側の耐熱性樹脂シー
トである。予めポリイミド系のオリフィスプレート5の
片面に接合樹脂層4を3μm塗布及び反対側の面に撥水
層7を形成し、さらに厚さ10μmのポリイミド系の接
合樹脂層側の耐熱性樹脂シート18a,オリフィス側の
耐熱性樹脂シート18bを保護シートとして接合樹脂層
4及び撥水層7面上に貼り合わせてある。次に、図5
(b)に示すように、エキシマレーザー光14を接合樹
脂層4側から照射してインク沸騰室9及びオリフィス6
を形成した。次に、図5(c)に示すように、エキシマ
レーザー加工終了後、エキシマ加工で発生した副生成物
15が付着した接合樹脂層側の耐熱性樹脂シート18
a,オリフィス側の耐熱性樹脂シート18bを剥がし、
電極及び絶縁層3が形成してある基材1に接着して実施
の形態1に示した記録ヘッドを完成した。
【0055】評価は実施の形態1と同じ方法で実施して
おり、(表2)に示すように良好な結果が得られた。
【0056】なお、エキシマレーザー加工方向はオリフ
ィス6側からでもよく、本実施の形態に限定されるもの
ではない。また、実施の形態5で用いたオリフィスプレ
ート5は、オリフィスプレート5自体が撥水性を持つも
のにも有効であり、本実施の形態に限定されるものでは
ない。また、オリフィスプレートのインク流路側、イン
ク吐出側表面に保護シートを設けることにより、例えば
エキシマレーザーの照射により発生した副生成物を完全
に除去することができる。従って、記録ヘッド使用時に
オリフィス近傍へのインク付着を防ぐことができるた
め、インク滴の飛翔方向が安定し、印字品質の低下を防
ぐことができるという有利な効果が得られる。また、副
生成物の脱落が無く、それによる目詰まりによる不吐出
等のない、長期信頼性を満足するインクジェット記録ヘ
ッドの供給が可能となる。
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、撥水層の
形成前にオリフィスプレートのインクが吐出するオリフ
ィス表面をイオンブローにより処理した後、プラズマ、
イオンミリング、逆スパッタの少なくとも1種以上の工
法により処理し、撥水層の密着力を向上させることで、
パージ、ブレード等の回復操作による撥水層の剥離を防
止することができる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるインクジェット
記録ヘッドの要部断面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるオリフィス加工
の処理手順を示す加工工程概略図
【図3】比較例1におけるオリフィスプレート加工の処
理手順を示す加工工程概略図
【図4】本発明の実施の形態4における記録ヘッドの作
製工程図
【図5】本発明の実施の形態5における記録ヘッドの作
製工程図
【図6】従来の通電方式を用いたインクジェット記録ヘ
ッドの要部断面図
【図7】複数のオリフィスが同一基材上に形成されたイ
ンク吐出装置の要部拡大斜視図
【符号の説明】
1 基材 2a 信号電極 2b 信号電極 3 絶縁層 4 接合樹脂層 5 オリフィスプレート 6 オリフィス 7 撥水層 8 導電性インク 9 インク沸騰室 10 沸騰気泡 11 インク滴 12 記録用紙(記録媒体) 13 駆動装置 14 エキシマレーザー光 15 エキシマ加工で発生した副生成物 16 イオンブロー 17 イオンミリング 18a 接合樹脂層側の耐熱性樹脂シート 18b オリフィス側の耐熱性樹脂シート 19 インクタンク 20 共通インク室 21 インク流路 22 導線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−138888(JP,A) 特開 平6−116708(JP,A) 特開 平5−116327(JP,A) 特開 平5−330046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/135

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オリフィス表面に撥水層を有するインクジ
    ェット記録ヘッドの製造方法であって、オリフィスプレ
    ートにパルスレーザーを照射して前記オリフィスを形成
    した後、イオンブローによって前記パルスレーザー加工
    時に発生した副生成物を除き、さらに、前記オリフィス
    表面をプラズマ、イオンミリング、逆スパッタの少なく
    とも1種以上の方法により処理し、その後、前記オリフ
    ィス表面に撥水層を形成することを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】オリフィスを形成するための前記パルスレ
    ーザーは、紫外光レーザーであることを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】前記紫外光レーザーはエキシマレーザーで
    あることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記
    録ヘッドの製造方法。
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