JP2003341070A - インクジェットヘッド、インクジェットヘッド製造方法、及びインクジェットヘッド記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッド、インクジェットヘッド製造方法、及びインクジェットヘッド記録装置

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JP2003341070A
JP2003341070A JP2002157017A JP2002157017A JP2003341070A JP 2003341070 A JP2003341070 A JP 2003341070A JP 2002157017 A JP2002157017 A JP 2002157017A JP 2002157017 A JP2002157017 A JP 2002157017A JP 2003341070 A JP2003341070 A JP 2003341070A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル形成部材表面に形成した撥水膜のワイ
ピングに対する耐久性を向上させて撥水性能を維持でき
るようにすると同時に、エキシマレーザによるノズル孔
の加工性を確保して異形孔がないようにしたノズルプレ
ートを備えるインクジェットヘッドを提供する。 【解決手段】 インク滴を吐出する複数のノズル孔44
を有するノズル形成部材121と、各ノズル孔44が連
通するノズル連通口127を有する複数のインク液室と
を有し、各ノズル孔44に対応するエネルギー発生手段
を駆動することでインク液室内の容積を変化させ、ノズ
ル孔44からインク滴を吐出させる。ノズル形成部材1
21の表面は、フッ素系撥水剤123でコーティングさ
れており、ノズル形成部材121とフッ素系撥水剤12
3との間にはSiO2薄膜層122が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッド、インクジェットヘッド製造方法及びインクジェッ
ト記録装置に関し、より詳細には、撥水性,ワイピング
耐性に優れ、エキシマレーザによる加工性を向上させた
ノズルプレートを有することでインクジェットプリンタ
等に用いてより好適なインクジェットヘッド、該インク
ジェットヘッドの製造方法、及び、該インクジェットヘ
ッドを具備するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ,複写機,複合機等の画像形成
装置に用いられるインクジェットヘッドにおいては、ノ
ズルからインク滴を吐出させて記録を行うため、ノズル
の形状,精度がインク滴の噴射特性に大きな影響を与え
る。また、ノズル孔を形成しているノズル形成部材の表
面の特性もインク滴の噴射特性に影響を与えることが知
られている。例えば、ノズル形成部材表面のノズル孔周
辺部にインクが付着して不均一なインクだまりが発生す
ると、インク滴の吐出方向が曲げられたり、インク滴の
大きさにバラツキが生じたり、インク滴の飛翔速度が不
安定になる等の不都合が生じることが知られている。そ
こで、インクジェットヘッドにおいては、ノズルの吐出
側表面に撥インク膜を形成して撥インク性を持たせ、ノ
ズル形成部材の表面の均一性を高め、インク滴の飛翔特
性の安定化を図るようにすることが必要である。
【0003】ところで、樹脂材料をノズル形成部材とし
て使用する場合、撥インク膜を樹脂材料の表面に形成す
ることになるが、樹脂材料と撥インク剤との密着性があ
まり良くないため、直接塗布することは非常に困難であ
る。そのため、樹脂材料の表面を粗面化して微細な凹凸
を形成し、その上に撥水剤を塗布することで密着力の向
上を図ったりしているが、十分な密着力の確保には至っ
ていない。すなわち、塗布後の初期には撥水性は得られ
ているが、ノズルプレート表面やノズル開口部に付着し
たインク滴やゴミ等の除去のために行われるワイピング
によって表面が擦られるため、密着性が十分でない分、
徐々に撥水層の剥がれが発生し、撥水性が劣化すること
になる。そこで、ノズル形成部材と撥インク膜との密着
性を高める必要もある。
【0004】上述のような問題を解決するために、特開
平10−305582号公報には、支持基体の一方の面
に、テトラフルオロエチレンを成分とする共重合体を含
む有機樹脂層を撥水層として持つノズルを備えたインク
ジェット式プリントノズルヘッドが提案されている。
【0005】また、特開平6−87216号公報には、
ノズル形成部材の表面に含フッ素重合体からなるコーテ
ィング層を設け、その背面側からエキシマレーザを照射
してノズル孔加工を行うインクジェット記録ヘッドのノ
ズル形成方法が提案されている。
【0006】更に、特許2914146号公報には、ノ
ズルプレートの一方の面に粘着部材を貼り付け、その反
対側面からレーザビームを照射し、プレートの一部が残
るように加工した後、粘着部材を剥がして残った一部を
除去するノズルプレートの製造方法が提案されている。
【0007】また、ノズル形成部材の表面に、耐摩耗性
のある微粉末層と撥水層を重ねて設けることにより、撥
水層の密着性・ワイピング耐久性を向上させたインクジ
ェットヘッドや、ノズル周縁部を表面酸化処理したノズ
ルプレート上に、0℃〜70℃の温度範囲で液相状態と
なり、且つ、加水分解可能な官能基を少なくともひとつ
持つ非晶質樹脂を酸素を介して重ねて構成することで、
撥水性と耐久性を向上させ、樹脂材料をノズル形成部材
とした場合、密着力が低くワイピング耐性が悪いという
問題を解決可能なインクジェット記録ヘッドを提案して
いる。
【0008】更には、ノズル形成部材と撥水層の間に無
機酸化物の島状薄層を形成し、薄層の材料(例えば、S
iO2,TiO2等)、薄層の膜厚を指定することによ
り、撥水性とエキシマレーザによる加工性を両立させた
インクジェットヘッドを提案している。
【0009】更には、有機材料からなる耐摩耗性のある
微粒子をエキシマレーザによる加工性のある材料(ポリ
イミド)とし、当該微粒子を有する微粒子層をノズル形
成部材と撥水層との間に設けることで、ワイピング耐性
が十分でないという問題を解決したインクジェットヘッ
ドを提案している。
【0010】上述のごとく、撥インク層としてフッ素系
撥水剤を使用する場合などでは、ノズル形成部材である
樹脂材料等の表面に、SiO2膜を形成し、その上にフ
ッ素系撥水剤を塗布することで密着力を向上することも
試みられている。この場合、SiO2膜厚をある程度厚
くしないと十分な密着力向上効果が得られない。ところ
が、例えば、ノズル孔加工をエキシマレーザ加工等で行
う場合、ノズル形成部材はポリイミド等で形成すればエ
キシマレーザによる加工性を確保できるが、SiO2
はエキシマレーザによる加工性が悪いため、きれいなノ
ズル孔加工ができなくなり、異形ノズル孔が発生してし
まうことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な実情に鑑みてなされたもので、ノズル形成部材表面に
形成した撥水膜のワイピングに対する耐久性を向上させ
撥水性能を維持すると共に、紫外線レーザによる加工性
を確保し異形孔のないノズルプレートを提供することに
より、画像品質が良好で、且つ、経時的劣化のないイン
クジェット記録装置用のインクジェットヘッドを提供す
ることを目的としたものである。
【0012】具体的には、ノズル形成部材に対しフッ素
系撥水剤を高い密着力でコーティングできるようにする
ことを目的としたものである。
【0013】また、ノズル形成部材が樹脂材料である場
合であっても、フッ素系撥水剤とノズル形成部材との間
で高い密着力を得ることができるようにすることを目的
としたものである。
【0014】更には、フッ素系撥水剤とノズル形成部材
との間で高い密着力を得ることにより、従来のように、
密着性の悪さを撥水層の厚さでカバーする、すなわち、
徐々に減ることを見込んで厚い膜を形成して摩耗に対応
することで、膜形成時間,材料費などが大きくなりコス
トがかさむということがないようにすることを目的とし
てなされたものである。
【0015】更には、SiO2膜とパーフルオロポリオ
キセタンまたは変性パーフルオロポリオキセタンまたは
双方の混合物との化学的結合により高い密着力を得るこ
とを目的としてなされたものである。
【0016】更には、撥水膜のワイピング耐久性(撥水
膜の密着性)の向上と紫外光レーザによるノズル孔加工
時の被加工性はトレードオフの関係にあるが、この両特
性が十分なレベルで両立する条件を得ることを目的とし
たものである。
【0017】更には、SiO2膜形成後、チャンバから
取り出すことなくディッピングやスピンコートでのフッ
素系撥水剤の成膜を行い、表面汚染等のために高い密着
力が得られなくなることを防ぐことを目的とするもので
ある。
【0018】更には、SiO2膜形成時に、Si材料を
直接スパッタすることによって(換言すれば、SiO2
を直接スパッタしないことによって)SiOが一部混ざ
ったり、膜質が緻密でなかったりすることをなくし、良
質な膜が形成されるようにすることを目的としてなされ
たものである。
【0019】更には、ノズル形成工程を短くすることに
より、部品コストを低減することと、メッキ工法を行わ
ないことにより、排水汚染などの環境問題を起こさない
ようにすることとを目的としてなされたものである。
【0020】更には、撥水膜のワイピング耐久性と紫外
光レーザによるノズル孔加工時の被加工性とを両立した
インクジェットヘッドを具備するインクジェット記録装
置を提供することを目的としてなされたものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
ク滴を吐出する複数のノズルを有するノズル形成部材
と、前記各ノズルが連通する複数のインク液室とを有
し、前記各ノズルに対応するエネルギー発生手段を駆動
することで前記インク液室内の容積を変化させ、前記ノ
ズルからインク滴を吐出させるインクジェットヘッドに
おいて、前記ノズル形成部材の表面がフッ素系撥水剤で
コーティングされていること、及び前記ノズル形成部材
と前記フッ素系撥水剤との間に、SiO2膜が形成され
ていることを特徴としたものである。
【0022】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ノズル形成部材が、ポリイミド樹脂で形成され
ていることを特徴としたものである。
【0023】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記フッ素系撥水剤の膜厚が、1Å以上3
0Å以下であることを特徴としたものである。
【0024】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1の発明において、前記フッ素系撥水剤が、パーフ
ルオロポリオキセタンまたは変性パーフルオロポリオキ
セタンまたは双方の混合物であることを特徴としたもの
である。
【0025】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れか1の発明において、前記SiO 2膜の膜厚が、1Å
以上300Å以下であることを特徴としたものである。
【0026】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れか1のインクジェットヘッドを製造するインクジェッ
トヘッド製造方法において、前記フッ素系撥水剤は、前
記SiO2膜が形成されたノズル形成部材に真空蒸着法
でコーティングされることを特徴としたものである。
【0027】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記フッ素系撥水剤の真空蒸着は、真空中での前記
SiO2膜の形成に引き続いて同一チャンバ内で連続し
て行われることを特徴としたものである。
【0028】請求項8の発明は、請求項6または7の発
明において、前記ノズル形成部材と前記フッ素系撥水剤
との間に形成する前記SiO2膜は、前記ノズル形成部
材に対してSiをスパッタ後、O2イオン処理をして形
成することを特徴としたものである。
【0029】請求項9の発明は、請求項6乃至8のいず
れか1の発明において、前記ノズル形成部材に前記Si
2膜を形成し、その後前記フッ素系撥水剤を真空蒸着
した後、紫外光レーザでノズル孔を加工することを特徴
としたものである。
【0030】請求項10の発明は、記録信号に応じて駆
動される駆動素子の発生する駆動エネルギーにより、ノ
ズルからインク滴を吐出して記録媒体上に画像を記録す
るインクジェット記録装置であって、少なくとも請求項
1乃至5のいずれか1のインクジェットヘッドを具備す
ることを特徴としたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るインク
ジェット記録装置の機構部の概略斜視図、図2は、同機
構部の側面図で、このインクジェット記録装置は、記録
装置本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッ
ジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからな
る記録ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインク
カートリッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、
給紙カセット4或いは手差しトレイ5から給送される用
紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像を記
録した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙す
る。
【0032】印字機構部2は、図示しない左右の側板に
横架したガイド部材である主ガイドロッド11と従ガイ
ドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で
紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ1
3にはイエロー(Y),シアン(C),マゼンタ
(M),ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する
インクジェットヘッドからなるインクジェットヘッド1
4をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッ
ジ13の上側にはインクジェットヘッド14に各色のイ
ンクを供給するための各インクタンク(インクカートリ
ッジ)15を交換可能に装着している。
【0033】インクカートリッジ15は上方に大気と連
通する大気口、下方にはインクジェットヘッド14へイ
ンクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された
多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインク
ジェットヘッド14へ供給されるインクをわずかな負圧
に維持している。このインクカートリッジ15からイン
クをインクジェットヘッド14内に供給する。
【0034】ここで、キャリッジ13は後方側(用紙搬
送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に装着
し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド1
2に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ
13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ1
7で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19と
の間にタイミングベルト20を張装し、このタイミング
ベルト20をキャリッジ13に固定しており、主走査モ
ータ17の正逆回転によりキャリッジ13が往復駆動さ
れる。
【0035】また、記録ヘッドとしてここでは各色のイ
ンクジェットヘッド14を用いているが、各色のインク
滴を吐出するノズルを有する1個のインクジェットヘッ
ドでもよい。さらに、インクジェットヘッド14として
は、後述するように、インク流路の壁面の少なくとも一
部を形成する振動板とこれに対向する電極とを備え、静
電力で振動板を変形変位させてインクを加圧する静電型
インクジェットヘッドを用いている。
【0036】一方、給紙カセット4にセットした用紙3
をインクジェットヘッド14の下方側に搬送するため
に、給紙カセット4から用紙3を分離給装する給紙ロー
ラ21及びフリクションパッド22と、用紙3を案内す
るガイド部材23と、給紙された用紙3を反転させて搬
送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24の周面に
押し付けられる搬送コロ25、及び、搬送ローラ24か
らの用紙3の送り出し角度を規定する先端コロ26とを
設けている。搬送ローラ24は副走査モータ27によっ
てギヤ列を介して回転駆動される。
【0037】そして、キャリッジ13の主走査方向の移
動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙
3をインクジェットヘッド14の下方側で案内する用紙
ガイド部材である印写受け部材29を設けている。この
印写受け部材29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を
排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ3
1,拍車32を設け、さらに、用紙3を排紙トレイ6に
送り出す排紙ローラ33及び拍車34と、排紙経路を形
成するガイド部材35,36とを配設している。
【0038】記録時には、キャリッジ13を移動させな
がら画像信号に応じてインクジェットヘッド14を駆動
することにより、停止している用紙3にインクを吐出し
て1行分を記録し、用紙3を所定量搬送後、次の行の記
録を行う。記録終了信号または、用紙3の後端が記録領
域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了
させ用紙3を排紙する。
【0039】また、キャリッジ13の移動方向右端側の
記録領域を外れた位置には、インクジェットヘッド14
の吐出不良を回復するための回復装置37を配置してい
る。回復装置37は、キャップ手段と吸引手段とクリー
ニング手段を有している。キャリッジ13は印字待機中
にはこの回復装置37側に移動されてキャッピング手段
でインクジェットヘッド14をキャッピングされ、吐出
口部(ノズル孔)を湿潤状態に保つことによりインク乾
燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記
録と関係しないインクを吐出する(パージする)ことに
より、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した
吐出性能を維持する。
【0040】吐出不良が発生した場合等には、キャッピ
ング手段でインクジェットヘッド14の吐出口(ノズ
ル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口から
インクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着した
インクやゴミ等をクリーニング手段により除去し吐出不
良を回復する。また、吸引されたインクは、本体下部に
設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク
溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
【0041】次に、図1に示したインクジェット記録装
置のヘッド14を構成するインクジェットヘッドについ
て図3乃至図6を参照して説明する。ここで、図3は、
図1に示したインクジェットヘッドの分解斜視図、図4
は、同ヘッドの振動板長手方向に沿う断面図、図5は、
同ヘッドの振動板長手方向に沿う要部断面図、図6は、
同ヘッドの振動板短手方向に沿う要部断面図である。
【0042】インクジェットヘッド40は、単結晶シリ
コン基板,多結晶シリコン基板,SOI基板などのシリ
コン基板等を用いた第一基板である流路基板41と、こ
の流路基板41の下側に設けたシリコン基板,パイレッ
クス(登録商標)ガラス基板,セラミックス基板等を用
いた第二基板である電極基板42と、流路基板41の上
側に設けた第三基板であるノズル板43とを備え、複数
のインク滴を吐出するノズル孔44、各ノズル孔44が
連通するインク流路である加圧室46、各加圧室46に
インク供給路を兼ねた流体抵抗部47を介して連通する
共通液室流路48などを形成している。
【0043】流路基板41には加圧室46及びこの加圧
室46の壁面である底部をなす第1電極を兼ねた振動板
50を形成する凹部を形成し、ノズル板43には流体抵
抗部47を形成する溝を形成し、また流路基板41と電
極基板42には共通液室流路48を形成する貫通部を形
成している。
【0044】ここで、流路基板41は、例えば、単結晶
シリコン基板を用いた場合、振動板の厚さに予めボロン
を注入してエッチングストップ層となる高濃度ボロン層
を形成し、電極基板42と接合した後、加圧室46とな
る凹部をKOH水溶液などのエッチング液を用いて異方
性エッチングすることにより、高濃度ボロン層がエッチ
ングストップ層となって振動板50が高精度に形成され
る。また、多結晶シリコン基板で振動板50を形成する
場合は、液室基板上に振動板となる多結晶シリコン薄膜
を形成する方法、または、予め電極基板42を犠牲材料
で平坦化し、その上に多結晶シリコン薄膜を成膜した
後、犠牲材料を除去する方法で形成できる。
【0045】なお、振動板50に別途電極膜を形成して
もよいが、ここでは、上述したように、不純物の拡散な
どによって振動板が電極を兼ねるようにしている。ま
た、振動板50の電極基板42側の面に絶縁膜を形成す
ることもできる。この絶縁膜としてはSiO2等の酸化
膜系絶縁膜、Si34等の窒化膜系絶縁膜などを用いる
ことができる。絶縁膜の成膜は、振動板表面を熱酸化し
て酸化膜を形成したり、成膜手法を用いたりすることが
できる。
【0046】さらに、この流路基板41には共通電極を
設けている。この共通電極は、Al等の金属をスパッタ
してシンタリング(熱拡散)することにより付設してお
り、流路基板41との導通を確保して、半導体基板より
なる流路基板41とオーミックコンタクトを取ってい
る。
【0047】また、電極基板42には酸化膜層42aを
形成し、この酸化膜層42aの部分に凹部54を形成し
て、この凹部54の底面に振動板50に対向する第2電
極である電極55を設け、振動板50と電極55との間
に所定のギャップ56(ここでは、ギャップ0.2μm
としている。)を形成し、これらの振動板50と電極5
5とによってアクチュエータ部を構成している。なお、
電極55の表面にはSiO2膜などの酸化膜系絶縁膜、
Si34膜などの窒化膜系絶縁膜からなる電極保護膜5
7を成膜しているが、電極55の表面に電極保護膜57
を形成しないで、振動板50の側に絶縁膜を形成するこ
ともできる。
【0048】これらの流路基板41と電極基板42との
接合は、接着剤による接合も可能であるが、より信頼性
の高い物理的な接合、例えば、電極基板42がシリコン
で形成される場合、酸化膜を介した直接接合法を用いる
ことができる。この直接接合は1000℃程度の高温下
で実施する。また、電極基板42がガラスの場合、陽極
接合を行うことができる。電極基板42をシリコンで形
成して、陽極接合を行う場合には、電極基板42と流路
基板41との間にパイレックス(登録商標)ガラスを成
膜し、この膜を介して陽極接合を行うこともできる。さ
らに、流路基板41と電極基板42にシリコン基板を使
用して金等のバインダーを接合面に介在させた共晶接合
で接合することもできる。
【0049】また、電極基板42の電極55としては、
通常、半導体素子の形成プロセスで一般的に用いられる
Al,Cr,Ni等の金属材料や、Ti,TiN,W等
の高融点金属、または不純物により低抵抗化した多結晶
シリコン材料などを用いることができる。電極基板42
をシリコンウエハで形成する場合には、電極基板42と
電極55との間には絶縁層(上述した酸化膜層42a)
を形成する必要がある。電極基板42にガラス等の絶縁
性材料を用いる場合には電極55との間に絶縁層を形成
する必要はない。
【0050】また、電極基板42にシリコン基板を用い
る場合、電極55としては、不純物拡散領域を用いるこ
とができる。この場合、拡散に用いる不純物は基板シリ
コンの導電型と反対の導電型を示す不純物を用い、拡散
領域周辺にpn接合を形成し、電極55と電極基板42
とを電気的に絶縁する。
【0051】ノズル板43は多数のノズル孔44を二列
配置して形成したものであり、吐出面には撥水処理を施
している。ここでは、このノズル板43は、後に詳述す
るように、樹脂部材と金属部材との複層部材からなる。
このノズル板43は流路基板41に接着剤にて接合して
いる。
【0052】このように、このインクジェットヘッド4
0ではノズル孔44を二列配置し、この各ノズル孔44
に対応して加圧室46,振動板50,電極55なども二
列配置し、各ノズル列の中央部に共通液室流路48を配
置して、左右の加圧室46にインクを供給する構成を採
用している。これにより、簡単なヘッド構成で多数のノ
ズルを有するマルチノズルヘッドを構成することができ
る。
【0053】そして、インクジェットヘッド40の電極
55は外部に延設して接続部(電極パッド部)55aと
し、これにヘッド駆動回路であるドライバIC60を搭
載したFPCケーブル61を異方性導電膜などを介して
接続している。このとき、電極基板42とノズル板43
との間は、図4に示すように、エポキシ樹脂等の接着剤
を用いたギャップ封止剤62にて気密封止している。
【0054】さらに、インクジェットヘッド40全体を
フレーム部材65上に接着剤で接合している。このフレ
ーム部材65にはインクジェットヘッド40の共通液室
流路48に外部からインクを供給するためのインク供給
穴66を形成しており、また、FPCケーブル61等は
フレーム部材65に形成した穴部67に収納される。
【0055】このフレーム部材65とノズル板43との
間は、図4に示すように、エポキシ樹脂等の接着剤を用
いたギャップ封止剤68にて封止し、撥水性を有するノ
ズル板43表面のインクが電極基板42やFPCケーブ
ル61等に回り込むことを防止している。
【0056】そして、このインクジェットヘッド14の
フレーム部材65にはインクカートリッジ15とのジョ
イント部材70が連結されて、フィルタ71を介してイ
ンクカートリッジ15からインク供給穴66を通じて共
通液室流路48にインクが供給される。
【0057】このインクジェットヘッド40において
は、振動板50を共通電極とし、電極55を個別電極と
して、振動板50と電極55との間に駆動電圧を印加す
ることによって、振動板50と電極55との間に発生す
る静電力によって振動板50が電極55側に変形変位
し、この状態から振動板50と電極55との間の電荷を
放電させることによって振動板50が復帰変形して、加
圧室46の内容積(体積)/圧力が変化することによっ
て、ノズル孔44からインク滴が吐出される。
【0058】すなわち、個別電極とする電極55にパル
ス電圧を印加すると、共通電極となる振動板50との間
に電位差が生じて、個別電極55と振動板50の間に静
電力が生じる。この結果、振動板50は印加した電圧の
大きさに応じて変位する。その後、印加したパルス電圧
を立ち下げることで、振動板50の変位が復元して、そ
の復元力により加圧室46内の圧力が高くなり、ノズル
孔44からインク滴が吐出される。
【0059】次に、図7から図11を用いて、従来例及
び本発明の詳細を説明する。図7は、従来のインクジェ
ットヘッドの一例を示した断面図で、ノズル板43は樹
脂部材101と高剛性部材102とを熱可塑性接着剤1
03で接合し、樹脂部材101の表面に微粉末層104
及び撥水膜105を順次積層形成したものであり、樹脂
部材101に所要精度のノズル孔44を形成し高剛性部
材102にノズル孔44に連通するノズル連通口106
を形成している。そして、このノズル板43は高剛性部
材102側を接着剤で流路基板に接合している。微粉末
層104はアンダーコート剤111に耐磨耗性を有する
微粉末112を混合分散している。このように、樹脂材
料の表面に耐磨耗性を有する微粉末層及び撥水層を順次
積層することでワイピング耐性を向上させている。
【0060】しかし、この従来例では、アンダーコート
層(微粉末層)104に加える微粉末の粒径は適当な範
囲に入っている必要がある。すなわち、あまり粒径が大
きいと次工程のエキシマレーザ加工でノズル孔を加工し
た際、ちょうどノズル外形部に粒子が存在するとエキシ
マレーザで加工しきれずに、凸状粒子として残ってしま
うことになる。凸状粒子が残れば当然ノズル外周部が異
形となり噴射特性に影響が出ることになる。また、粒径
が小さすぎると撥水層のワイピング耐性が低下し、撥水
性能が必要な寿命まで持たないことになる。また、粒径
が小さくても、やはりノズル外周となる部分に粒子が存
在すると、影響が小さいとはいえ、微小な凸状粒子は残
るため、噴射特性への影響は少なからず発生することに
なる。
【0061】図8は、本発明のインクジェットヘッドの
一実施例を示した図で、エキシマレーザ加工でノズル孔
が形成された状態を示している。ノズル板43は樹脂部
材121と高剛性部材125とを熱可塑性接着剤126
で接合したもので、樹脂部材121の表面はSiO2
膜層122とフッ素系撥水層123を順次積層形成した
ものであり、樹脂部材121に所要径のノズル孔44を
形成し、高剛性部材125にはノズル孔44に連通する
ノズル連通口127を形成している。SiO2薄膜層1
22の形成には、比較的熱のかからない、すなわち、樹
脂部材に熱的影響の発生しない範囲の温度で成膜可能な
方法で形成する。具体的にはスパッタリング,イオンビ
ーム蒸着,イオンプレーティング,CVD(化学蒸着
法),P−CVD(プラズマ蒸着法)などが適している
といえる。
【0062】SiO2薄膜層122の膜厚は、密着力が
確保できる範囲で必要最小限の厚さとするのが工程時
間,材料費から見て有利である。この膜厚があまり厚く
なると、エキシマレーザでのノズル孔加工に支障がでて
くる場合があるからである。すなわち、樹脂部材121
はきれいにノズル孔形状に加工されていても、SiO2
薄膜層122の一部が十分に加工されず、加工残りにな
ることがある。したがって、具体的には密着力が確保で
き、エキシマレーザ加工時にSiO2薄膜層122が残
らない範囲として、膜厚1Å〜300Åの範囲が適して
いるといえる。より好適には、10Å〜100Åの範囲
が適している。実験結果では、SiO2膜厚が30Åで
も密着性は十分であり、エキシマレーザによる加工性に
ついてはまったく問題がなかった。また、300Åでは
僅かな加工残りが観察されたが使用可能範囲であり、3
00Åを超えるとかなり大きな加工残りが発生し、使用
不可能なほどのノズル異形が見られた。
【0063】フッ素系撥水層123に使用されるフッ素
系撥水材料については、いろいろな材料が知られている
が、ここでは、パーフルオロポリオキセタン及び変性パ
ーフルオロポリオキセタンの混合物(ダイキン工業製、
商品名:オプツールDSX)を1Å〜30Åの厚さに蒸
着することで必要な撥水性を得ている。実験結果では、
オプツールDSXの厚さは、10Åでも20Å,30Å
でも撥水性,ワイピング耐久性能に差は見られなかっ
た。よって、コストなどを考慮するとより好適には、1
Å〜20Åが良い。また、フッ素系撥水層123の表面
には樹脂製のフィルムに粘着材を塗布した粘着テープ1
24が貼り付けられていて、エキシマレーザ加工時の補
助機能をはたしている。
【0064】図9は、ノズル孔を加工する際に使用する
エキシマレーザ加工機の構成を示した図で、レーザ発振
器81から射出されたエキシマレーザビーム82はミラ
ー83,85,88によって反射され、加工テーブル9
0に導かれている。レーザビーム82が加工テーブル9
0に至るまでの光路には、加工物に対して最適なビーム
が届くように、ビームエキスパンダ84,マスク86,
フィールドレンズ87,結像光学系89が所定の位置に
設けられている。加工物(ノズルプレート)91は加工
テーブル90の上に載置され、レーザビームを受けるこ
とになる。加工テーブル90は、周知のXYZテーブル
等で構成されていて、必要に応じて加工物91を移動し
所望の位置にレーザビームを照射することができるよう
になっている。ここでレーザは、エキシマレーザを利用
して説明したが、アブレーション加工が可能である短波
長な紫外光レーザであれば、種々なレーザが利用可能で
ある。
【0065】図10は、本発明のインクジェットヘッド
の製造方法におけるノズル板製造工程を模式的に示した
図で、図10(A)は、ノズル形成部材の基材となる材
料を示しており、ここでは、樹脂フィルム121とし
て、例えば、Dupont製ポリイミドフィルムである
カプトン(商品名)の粒子無しのフィルムを使用してい
る。一般的なポリイミドフィルムはロールフィルム取り
扱い装置での取り扱い性(滑り)からフィルム材料の中
にSiO2(シリカ)などの粒子が添加されている。と
ころが、エキシマレーザでノズル孔加工を行う場合に
は、SiO2(シリカ)の粒子がエキシマレーザによる
加工性が悪いためノズル異形が発生する。よって、本発
明の材料は、SiO2(シリカ)の粒子が添加されてい
ないフィルムを使用しているのである。
【0066】図10(B)は、樹脂フィルム121の表
面にSiO2薄膜層122を形成する工程を示してお
り、このSiO2薄膜層122の形成は真空チャンバ内
で行われるスパッタリング工法が適しており、膜厚は数
Å〜200Å程度が適しており、ここでは10〜50Å
の厚さに形成している。ここで、スパッタリングの方法
としては、Siをスパッタした後、Si表面にO2イオ
ンを当てることでSiO2膜を形成する方法を用いるこ
とが、SiO2膜の樹脂フィルム121への密着力が向
上すると共に、均質で緻密な膜が得られ、撥水膜のワイ
ピング耐久性向上により効果的であることがわかった。
【0067】図10(C)は、フッ素系撥水剤123a
を塗布する工程であり、塗布方法としては、スピンコー
タ,ロールコータ,スクリーン印刷,スプレーコータな
どの方法が使用可能であるが、真空蒸着で成膜する方法
が撥水膜の密着性を向上させることにつながるので、よ
り効果的であることが確認された。また、その真空蒸着
は、図10(B)でのSiO2薄膜層122を形成した
後、そのまま真空チャンバ内で実施することでさらに良
い効果が得られることもわかった。すなわち、従来は、
SiO2薄膜層122を形成後、一旦真空チャンバから
ワークを取り出すので、不純物などが表面に付着するこ
とにより密着性が損なわれるものと考えられる。なお、
フッ素系撥水材料については、いろいろな材料が知られ
ているが、ここでは、フッ素非晶質化合物としてパーフ
ルオロポリオキセタンまたは変形パーフルオロポリオキ
セタンまたは双方の混合物を使用することで、インクに
対する必要な撥水性を得ることができた。前述のダイキ
ン工業製「オプツールDSX」は「アルコキシシラン末
端変性パーフルオロポリエーテル」と称されることもあ
る。
【0068】図10(D)は、撥水膜蒸着後の空中放置
工程であり、これによりフッ素系撥水剤123aとSi
2薄膜層122とが、空気中の水分を仲介として化学
的結合をし、フッ素系撥水層123になる。
【0069】図10(E)は、粘着テープ124を貼り
付ける工程であり、フッ素系撥水層123の塗布された
面に粘着テープ124を貼り付ける。この粘着テープ1
24を貼るときには気泡が生じないように貼り付けるこ
とが必要である。気泡があると、気泡のある位置に開け
たノズル孔は、加工時の付着物などで品質の良くないも
のになってしまうことがあるからである。
【0070】図10(F)は、ノズル孔44の加工工程
で、ポリイミドフィルム121側からエキシマレーザを
照射してノズル孔44を形成する。ノズル孔44の加工
後は、粘着テープ124を剥がして使用することにな
る。なお、ここでは、図8で説明したノズル板43の剛
性を上げるために用いられる高剛性部材125は説明を
省略したが、この工程に適用すれば、図10(D)工程
と図10(E)工程の間に実施するのが適当である。
【0071】図11は、本発明におけるインクジェット
ヘッド製造方法によりインクジェットヘッドを製造する
際に使用する装置について概要を示す図で、この装置2
00は、USAのOCLI(OPTICAL COAT
ING LABORATORY INC.)が開発し
た、「メタモードプロセス」と呼ばれる工法を装置化し
たものであり、ディスプレイなどの反射防止・防汚膜の
作製に使用されている。図にあるように、ドラム201
の周囲4個所にステーションであるSiスパッタ20
2,O2イオンガン203,Nbスパッタ204,オプ
ツール蒸着205が配置されて、全体が真空引きできる
チャンバの中にある。先ずSiスパッタ202によりS
iをスパッタし、その後、O2イオンガン203により
2イオンをSiに当ててSiO2とする。そのあとNb
スパッタ204,オプツール蒸着205でNb,オプツ
ールDSXを適宜蒸着する。反射防止膜の場合は、Nb
とSiO2を所定の厚さで必要層数重ねた後蒸着するこ
とになる。本発明の場合は、反射防止膜の機能は必要な
いので、Nbは不要でSiO2,オプツールDSXを1
層ずつつければ良い。この装置を使用することで、上述
したように、SiO2薄層122を形成した後、そのま
ま真空チャンバ内でオプツールDSXの真空蒸着を実施
するのが可能となる。
【0072】
【発明の効果】(請求項1の効果)ノズル形成部材とフ
ッ素系撥水剤の間にSiO2膜を介在させることで、フ
ッ素系撥水剤が化学的結合によりSiO2膜と密着する
ため、ノズル形成部材との密着力が高くなり、ワイピン
グなどの擦りに対し強い耐性を持つ撥水膜が得られる。
【0073】(請求項2の効果)ノズル形成部材をポリ
イミド樹脂で形成したので、ノズル孔の加工方法の選択
範囲が広くなり、具体的には、紫外光レーザ加工での精
度の高いノズル孔加工が効率的に、且つ、低コストで可
能となった。
【0074】(請求項3の効果)SiO2膜とフッ素系
撥水剤が化学的結合により密着するため、フッ素系撥水
膜を非常に薄くすることが可能になり、必要材料が低減
でき、且つ、処理時間も短縮できコストダウンができ
た。
【0075】(請求項4の効果)パーフルオロポリオキ
セタンまたは変性パーフルオロポリオキセタンまたは双
方の混合物をフッ素系撥水剤として使用することで、撥
水膜のワイピング耐久性の向上と紫外光レーザによる加
工性の向上を両立することができた。すなわち、パーフ
ルオロポリオキセタンまたは変性パーフルオロオキセタ
ンまたは双方の混合物とSiO2膜との密着性が高いの
で、SiO2膜厚及び撥水剤膜厚を薄くすることがで
き、紫外光レーザによる加工が良好になった。
【0076】(請求項5の効果)請求項4の効果で記載
したように、SiO2膜厚を薄くすることが可能になっ
たため、紫外光レーザによる加工が良好となり、精度の
高いノズル孔加工が効率的に、且つ、低コストで可能と
なった。
【0077】(請求項6の効果)フッ素系撥水剤を真空
蒸着によって形成するため、薄く均質で、且つ、SiO
2膜との密着性が高い撥水膜が得られる。
【0078】(請求項7の効果)真空中で連続してSi
2蒸着処理とフッ素系撥水膜蒸着処理とを行うため、
SiO2膜とフッ素系撥水膜との間がゴミ,汚れなどで
汚染される恐れがなくなり、SiO2膜とフッ素系撥水
膜との間で高い密着性が得られる。
【0079】(請求項8の効果)Siをスパッタ後、O
2イオン処理をしてSiO2膜を形成するため、緻密、且
つ、均質で完全なSiO2膜が形成でき、ノズル形成部
材とフッ素系撥水剤双方共に、SiO2膜と強固な密着
性を得ることができる。
【0080】(請求項9の効果)SiO2膜とフッ素系
撥水剤の真空蒸着を同一チャンバ内で連続して行った
後、紫外光レーザ加工によりノズル孔を形成するため、
SiO2膜を薄くしてもSiO2膜とフッ素系撥水膜との
密着力、ワイピング耐久性が確保できると共に、SiO
2膜を薄くすることで、紫外光レーザによる加工性も確
保できる。すなわち、精度の高いノズルを低コストで実
現できる。
【0081】(請求項10の効果)低コストで、画像品
質が高く、安定した性能を持つインクジェット記録装置
が提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクジェット記録装置の機構
部の概略斜視図である。
【図2】 本発明に係るインクジェット記録装置の機構
部の側面図である。
【図3】 図1に示したインクジェットヘッドの分解斜
視図である。
【図4】 図1に示したインクジェットヘッドの振動板
長手方向に沿う断面図である。
【図5】 図1に示したインクジェットヘッドの振動板
長手方向に沿う要部断面図である。
【図6】 図1に示したインクジェットヘッドの振動板
短手方向に沿う要部断面図である。
【図7】 従来のインクジェットヘッドの一例を示した
断面図である。
【図8】 本発明のインクジェットヘッドの一実施例を
示した図である。
【図9】 ノズル孔を加工する際に使用するエキシマレ
ーザ加工機の構成を示した図である。
【図10】 本発明のインクジェットヘッドの製造方法
におけるノズル板製造工程を模式的に示した図である。
【図11】 本発明におけるインクジェットヘッド製造
方法によりインクジェットヘッドを製造する際に使用す
る装置について概要を示す図である。
【符号の説明】
1…記録装置本体、2…印字機構部、3…用紙、4…給
紙カセット、5…トレイ、6…排紙トレイ、11…主ガ
イドロッド、12…従ガイドロッド、13…キャリッ
ジ、14…インクジェットヘッド、15…インクカート
リッジ、17…主走査モータ、18…駆動プーリ、19
…従動プーリ、20…タイミングベルト、21…給紙ロ
ーラ、22…フリクションパッド、23…ガイド部材、
24…搬送ローラ、25…搬送コロ、26…先端コロ、
27…副走査モータ、29…部材、31…搬送コロ、3
2…拍車、33…排紙ローラ、34…拍車、35,36
…ガイド部材、37…回復装置、40…インクジェット
ヘッド、41…流路基板、42…電極基板、42a…酸
化膜層、43…ノズル板、44…ノズル孔、46…加圧
室、47…流体抵抗部、48…共通液室流路、50…振
動板、54…凹部、55…電極、55a…接続部(電極
パッド部)、56…ギャップ、57…電極保護膜、60
…ドライバIC、61…FPCケーブル、62…ギャッ
プ封止剤、65…フレーム部材、66…インク供給穴、
67…穴部、68…ギャップ封止剤、70…ジョイント
部材、71…フィルタ、81…レーザ発振器、82…エ
キシマレーザビーム、83,85,88…ミラー、84
…ビームエキスパンダ、86…マスク、87…フィール
ドレンズ、89…結像光学系、90…加工テーブル、9
1…加工物、101…樹脂部材、102…高剛性部材、
103…熱可塑性接着剤、104…微粉末層、105…
撥水膜、106…ノズル連通口、111…アンダーコー
ト剤、112…微粉末、121…樹脂部材(樹脂フィル
ム,ポリイミドフィルム)、122…SiO2薄膜層、
123…フッ素系撥水層、123a…フッ素系撥水剤、
124…粘着テープ、125…高剛性部材、126…熱
可塑性接着剤、127…ノズル連通口、200…装置、
201…ドラム、202…Siスパッタ、203…O2
イオンガン、204…Nbスパッタ、205…オプツー
ル蒸着。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズルを有す
    るノズル形成部材と、前記各ノズルが連通する複数のイ
    ンク液室とを有し、前記各ノズルに対応するエネルギー
    発生手段を駆動することで前記インク液室内の容積を変
    化させ、前記ノズルからインク滴を吐出させるインクジ
    ェットヘッドにおいて、前記ノズル形成部材の表面がフ
    ッ素系撥水剤でコーティングされていること、及び前記
    ノズル形成部材と前記フッ素系撥水剤との間に、SiO
    2膜が形成されていることを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズル形成部材が、ポリイミド樹脂
    で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系撥水剤の膜厚が、1Å以上
    30Å以下であることを特徴とする請求項1または2に
    記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記フッ素系撥水剤が、パーフルオロポ
    リオキセタンまたは変性パーフルオロポリオキセタンま
    たは双方の混合物であることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1に記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記SiO2膜の膜厚が、1Å以上30
    0Å以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1に記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1に記載のイ
    ンクジェットヘッドを製造するインクジェットヘッド製
    造方法において、前記フッ素系撥水剤は、前記SiO2
    膜が形成されたノズル形成部材に真空蒸着法でコーティ
    ングされることを特徴とするインクジェットヘッド製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記フッ素系撥水剤の真空蒸着は、真空
    中での前記SiO2膜の形成に引き続いて同一チャンバ
    内で連続して行われることを特徴とする請求項6に記載
    のインクジェットヘッド製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ノズル形成部材と前記フッ素系撥水
    剤との間に形成する前記SiO2膜は、前記ノズル形成
    部材に対してSiをスパッタ後、O2イオン処理をして
    形成することを特徴とする請求項6または7に記載のイ
    ンクジェットヘッド製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ノズル形成部材に前記SiO2膜を
    形成し、その後前記フッ素系撥水剤を真空蒸着した後、
    紫外光レーザでノズル孔を加工することを特徴とする請
    求項6乃至8のいずれか1に記載のインクジェットヘッ
    ド製造方法。
  10. 【請求項10】 記録信号に応じて駆動される駆動素子
    の発生する駆動エネルギーにより、ノズルからインク滴
    を吐出して記録媒体上に画像を記録するインクジェット
    記録装置であって、少なくとも請求項1乃至5のいずれ
    か1に記載のインクジェットヘッドを具備することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
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