JP4645220B2 - 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 - Google Patents
液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4645220B2 JP4645220B2 JP2005037287A JP2005037287A JP4645220B2 JP 4645220 B2 JP4645220 B2 JP 4645220B2 JP 2005037287 A JP2005037287 A JP 2005037287A JP 2005037287 A JP2005037287 A JP 2005037287A JP 4645220 B2 JP4645220 B2 JP 4645220B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- flow path
- circuit board
- path forming
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
しかし、上記の如く静電アクチュエータを高密度に配置すると、それに伴い各静電アクチュエータから引き出される端子も高密度に配置する必要が生じるため、下記特許文献1では、高密度に配列された静電アクチュエータから引き出された外部接続端子と、外部駆動回路とを、フレキシブル基板(FPC;Flexible Print Circuit)を介して電気的に接続することとしている。
また本発明は、上記液滴吐出ヘッドを備え、高精細の描画処理を行うことができる液滴吐出装置を提供することを目的としている。
この構成によれば、前記回路基板とノズル基板との間に、前記電極に電子黄信号を供給して液滴吐出動作を行う駆動回路部が設けられているので、外部機器と接続するための配線基板には配線パターンのみを形成すればよいものとなる。したがって、省スペース性に優れ、かつ外部機器への実装に際してのハンドリング性に優れた液滴吐出ヘッドとなる。また、前記封止部材によって、前記配線基板と回路基板との導電接続構造を成す外部接続部をノズル基板と配線基板との間の領域内に封止した構成となっているので、前記外部接続部における物理的、電気的信頼性を大きく向上させることができ、信頼性に優れる液滴吐出ヘッドを提供することができる。
この構成によれば、前記回路基板上に配置された流路形成基板の近接位置に前記駆動回路部を配置でき、液滴吐出ヘッドの省スペース化を実現できる。また、ノズル基板と回路基板との距離が流路形成基板の厚さ相当になるので、液滴吐出ヘッドの薄型化を実現できる。
この構成によれば、所定の方向に配列した前記電極と、これらの電極に沿って配置した駆動回路部とを前記接続端子によって電気的に接続するので、前記各接続端子の長さを互いに略同一の長さとすることができる。したがって、前記駆動回路部と各電極との接続に係る電気的経路の長さを揃えることができ、時定数の不均一を解消することができる。これにより、駆動回路部における電気信号の出力タイミングの調整がほぼ不要になるので、駆動条件の設定が極めて容易になり、また吐出不良等も生じ難い信頼性に優れた液滴吐出ヘッドとなる。
図1は、本発明に係る液滴吐出ヘッドの一実施の形態であるインクジェットヘッドの斜視構成図である。図2は、図1に示すノズル基板を取り除いて示すインクジェットヘッドの斜視構成図である。図3(a)は、図2のA−A’線に沿う分断面構成図であり、図3(b)は、(a)図のB−B’矢視図である。
なお、本明細書で参照する各図では、図面を見やすくするために各部の大きさや厚さ等を適宜変更して表示したり、配列された構成要素(ノズル、圧力発生室、電極等)の数を減じて表示している。
なお、図1では各ノズル群151〜154が、21個のノズル15により構成されているように表示しているが、実際のインクジェットヘッドでは、各ノズル群は720個程度の多数のノズル15を配列してなるものとされる。
異方性エッチングとは、エッチング速度がエッチング方向により異なることを利用してなされるエッチングであり、単結晶シリコンをエッチングする場合、Si(100)面のエッチング速度がSi(111)面に比較して約40倍以上速いことを利用したエッチング方法である。各溝部の深さは、エッチング時間により容易に調整することができる。
詳細は後述するが、前記駆動回路部200Aは、第1流路形成基板111の平面領域内に設けられた第1ノズル群151、及び第2流路形成基板112の平面領域内に設けられた第2ノズル群152から液滴を吐出させるための電気信号の供給動作を行うものである。また前記駆動回路部200Bは、第3流路形成基板113の平面領域内に設けられた第3ノズル群153、及び第4流路形成基板114の平面領域内に設けられた第4ノズル群154から液滴を吐出させるための電気信号の供給動作を行うものである。
すると、第1流路形成基板111は制御装置500と電気的に接続されて一定の電圧に保持されているから、電極36と振動板14(第1流路形成基板111)との間に電位差を生じ、この電位差に起因する静電気力によって可撓性の振動板14が電極36に引き寄せられる。これにより、圧力発生室12の容積が拡大され、リザーバ24から圧力発生室12へ液体材料が流入する。その後、液体材料が十分供給されたタイミングで駆動回路部200Aによる電圧の印加を止めると、振動板14が静電気力から解放され、その復元力により圧力発生室12に対し圧力が付与される。この圧力によってノズル15から液滴が吐出される。
その後圧力発生室12及びインク流路22内の液体材料の振動が流路抵抗により減衰して収束すると、液滴吐出部31が吐出動作前の状態に戻るので、次の液滴の吐出を行えるようになる。
次に、上記実施形態のインクジェットヘッド10の製造方法について、図5から図9を参照して説明する。なお、図5から図9では、図1から図4に示したインクジェットヘッド10のうち、フレキシブル基板51との接続端周辺の部分のみを示すが、フレキシブル基板52との接続端周縁の部分も同様の構成である。
回路基板20は、ホウ珪酸ガラス等からなるガラス基板上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、Al等の配線材料からなる各種配線パターンを形成することで作製することができる。本実施形態に係る回路基板20の表面(図示上面)には、平面視略矩形状の複数の電極36と、各電極36から延出された接続端子34と、平面視略矩形状の電極371,372と、フレキシブル基板51との電気的接続を成す外部接続部21aを構成する複数の接続配線27a〜27cが形成されている。前記接続配線27a〜27cのうち、図示両端(Y軸方向両端)に形成された接続配線27a、27bは、それぞれ電極371,372に接続された共通電極配線である。複数(図示では5本)の配線パターンを含む接続配線27cは、回路基板20の中央部側に向かって延在する駆動回路配線である。
第1流路形成基板111,112の一の角部には、当該角部を切り欠いてなる切欠部111a、112aがそれぞれ形成されており、回路基板20と接合した際に、回路基板20上の接続配線27cが流路形成基板111,112と接触しないようになっている。
フリップチップ実装の形態としては、Au−Au接合や、ACP(異方性導電ペースト)、ACF(異方性導電フィルム)等の異方性導電材料による接合、NCP(被導電性ペースト)、NCF(被導電性フィルム)等の非導電性材料を用いた接着等、種々の形態が採用できる。上記に例示した各実装方法を採用することで、実装厚さを抑制しつつ信頼性に優れた電気的接合が得られ、インクジェットヘッドのコンパクト化と信頼性の向上を実現できる。
なお、上記溝部550は、ノズル基板16と回路基板20とが平面視略同一の形状であり、それらに挟持される流路形成基板111,112の縁端が、ノズル基板16及び回路基板20の縁端より基板中央部側へ若干後退した位置に配されるために形成されるものである。
なお、上記実施の形態では、1個のインクジェットヘッド10を製造する場合について説明したが、インクジェットヘッド10は、大型の基板を用いて複数個を一括に製造することが可能である。すなわち、複数個分の回路基板20が作り込まれた大型回路基板と、複数個分の流路形成基板111〜114が作り込まれた大型流路形成基板と、複数個分のノズル基板16が作り込まれた大型ノズル基板とを用意し、それらを上記各工程に供して複数個のインクジェットヘッド10を一括に作製した後、インクジェットヘッド10の外周端に相当する位置でダイシングして切り離せば、複数個のインクジェットヘッド10を得ることができる。
また、当該インクジェットヘッド10を外部機器に接続するフレキシブル基板51,52を回路基板20の外部接続部21a、21bに接続した後、当該外部接続部21a、21bを覆うようにノズル基板16を接合し、さらにノズル基板16と回路基板20との間に設けた封止部材40によって前記フレキシブル基板51,52と回路基板20との接続部分を封止するようにしているので、フレキシブル基板51,52の接続部分において、物理的、電気的に極めて優れたインクジェットヘッドを製造することができる。
また、駆動回路部200Aがインクジェットヘッド10の内部に封止されるので、駆動回路部200A自体や駆動回路部200Aの実装部が外気やインクの影響を受けにくく、信頼性に優れたインクジェットヘッドを実現できる。
次に、上述したインクジェットヘッド10を備えた液滴吐出装置の一例について図10を参照しながら説明する。本例では、その一例として、前述のインクジェットヘッドを備えたインクジェット式記録装置について説明する。
Claims (4)
- 平面的に配列された複数の電極を有する回路基板と、前記複数の電極のそれぞれに対応する複数の圧力発生室を有する流路形成基板と、前記圧力発生室のそれぞれに対応するノズルを有するノズル基板とを積層してなる液滴吐出ヘッドであって、
前記回路基板とノズル基板との間に、前記電極を駆動するための駆動回路部が設けられており、
前記回路基板の電極形成面に、少なくとも前記駆動回路部と電気的に接続された接続配線を含む外部接続部が設けられ、当該外部接続部には、配線パターンを有する配線基板が電気的に接続されており、
前記ノズル基板と前記回路基板との間の領域の外周部に封止部材が設けられ、
前記外部接続部が、前記封止部材により前記ノズル基板と回路基板とに挟まれた領域内に封止されており、
前記回路基板上に、各々の前記電極から延出された複数の接続端子が形成されており、前記複数の接続端子が、前記電極を覆って前記回路基板上に配置された流路形成基板の外側まで延びて当該延出位置にて前記各電極に駆動信号を供給する駆動回路部と電気的に接続されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記回路基板上に複数の前記流路形成基板が配置され、当該複数の流路形成基板の間の前記回路基板上に、前記駆動回路部が実装されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
- 平面的に配列された複数の電極を有する回路基板と、前記複数の電極のそれぞれに対応する複数の圧力発生室を有する流路形成基板と、前記圧力発生室のそれぞれに対応するノズルを有するノズル基板とを積層してなる液滴吐出ヘッドであって、
前記回路基板とノズル基板との間に、前記電極を駆動するための駆動回路部が設けられており、
前記回路基板の電極形成面に、少なくとも前記駆動回路部と電気的に接続された接続配線を含む外部接続部が設けられ、当該外部接続部には、配線パターンを有する配線基板が電気的に接続されており、
前記ノズル基板と前記回路基板との間の領域の外周部に封止部材が設けられ、
前記外部接続部が、前記封止部材により前記ノズル基板と回路基板とに挟まれた領域内に封止されており、
前記回路基板上に複数の前記流路形成基板が配置され、当該複数の流路形成基板の間の前記回路基板上に、前記駆動回路部が実装されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005037287A JP4645220B2 (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005037287A JP4645220B2 (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006224310A JP2006224310A (ja) | 2006-08-31 |
JP4645220B2 true JP4645220B2 (ja) | 2011-03-09 |
Family
ID=36986097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005037287A Active JP4645220B2 (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4645220B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06155726A (ja) * | 1992-01-21 | 1994-06-03 | Seiko Epson Corp | インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの駆動方法 |
JP2003039680A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Kyocera Corp | インクジェットヘッド |
JP2003341070A (ja) * | 2002-05-30 | 2003-12-03 | Ricoh Co Ltd | インクジェットヘッド、インクジェットヘッド製造方法、及びインクジェットヘッド記録装置 |
-
2005
- 2005-02-15 JP JP2005037287A patent/JP4645220B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06155726A (ja) * | 1992-01-21 | 1994-06-03 | Seiko Epson Corp | インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの駆動方法 |
JP2003039680A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Kyocera Corp | インクジェットヘッド |
JP2003341070A (ja) * | 2002-05-30 | 2003-12-03 | Ricoh Co Ltd | インクジェットヘッド、インクジェットヘッド製造方法、及びインクジェットヘッド記録装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006224310A (ja) | 2006-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7255428B2 (en) | Droplet ejection head and droplet ejection apparatus | |
JP6443146B2 (ja) | 電子デバイス | |
US20110018943A1 (en) | Liquid ejecting head, manufacturing method thereof, and liquid ejecting apparatus | |
JP2016168817A (ja) | ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2017124540A (ja) | 配線基板、memsデバイス及び液体噴射ヘッド | |
JP2015160339A (ja) | 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
US8960861B2 (en) | Liquid droplet ejecting head, printing apparatus and method of manufacturing liquid droplet ejecting head | |
US10207503B2 (en) | MEMS device, liquid ejecting head, liquid ejecting apparatus, and MEMS device manufacturing method | |
JP2007050639A (ja) | デバイス実装構造、デバイス実装方法、電子装置、液滴吐出ヘッド、及び液滴吐出装置 | |
EP2769846B1 (en) | Liquid ejection apparatus and connection method for flexible wiring board | |
US9579892B2 (en) | Wiring structure, method of manufacturing wiring structure, liquid droplet ejecting head, and liquid droplet ejecting apparatus | |
JP2011136462A (ja) | 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 | |
JP2010099872A (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2016162999A (ja) | 電子デバイス、及び、電子デバイスの製造方法 | |
JP2007203481A (ja) | インクジェット式記録ヘッド | |
JP2006192685A (ja) | 液滴吐出ヘッド及びその製造方法、並びに液滴吐出装置 | |
JP6269164B2 (ja) | 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
US9566790B2 (en) | Method of forming stacked wiring | |
JP4661228B2 (ja) | 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 | |
JP6604035B2 (ja) | 液体吐出装置、及び液体吐出装置の製造方法 | |
JP4645220B2 (ja) | 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 | |
JP4737389B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP2006224311A (ja) | 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 | |
JP2015150793A (ja) | 配線実装構造の製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法及び配線実装構造 | |
US8960865B2 (en) | Liquid droplet ejecting head and printing apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100824 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101021 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20101021 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101109 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4645220 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |