JP6269164B2 - 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6269164B2
JP6269164B2 JP2014036413A JP2014036413A JP6269164B2 JP 6269164 B2 JP6269164 B2 JP 6269164B2 JP 2014036413 A JP2014036413 A JP 2014036413A JP 2014036413 A JP2014036413 A JP 2014036413A JP 6269164 B2 JP6269164 B2 JP 6269164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
main surface
terminal
base
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014036413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015160360A (ja
Inventor
博司 杉田
博司 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014036413A priority Critical patent/JP6269164B2/ja
Publication of JP2015160360A publication Critical patent/JP2015160360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6269164B2 publication Critical patent/JP6269164B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14233Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm
    • B41J2002/14241Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm having a cover around the piezoelectric thin film element
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14491Electrical connection

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、配線と半導体素子とを接続する配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
液滴を噴射する液体噴射ヘッドとしては、ノズル開口に連通する圧力発生室が形成された流路形成基板(第2基体)と、流路形成基板の一方面側に設けられた圧電アクチュエーターと、流路形成基板の圧電アクチュエーター側に接合された保護基板(第1基体)とを具備し、圧電アクチュエーターによって圧力発生室内の液体に圧力変化を生じさせることで、ノズル開口から液体を噴射する。
このようなインクジェット式記録ヘッドでは、保護基板の流路形成基板とは反対面側に駆動回路を実装し、保護基板に開口部を形成して、開口部内に圧電アクチュエーターから引き出されたリード電極を露出させ、リード電極と駆動回路とを保護基板上及び開口部の内面に形成された配線によって接続するようにしたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−290232号公報
しかしながら、流路形成基板と保護基板とは接着剤によって接着されているため、駆動回路と圧電アクチュエーターとを接続する配線を接着剤上に亘って形成しなくてはならず、保護基板や流路形成基板と接着剤との線膨張係数の違いによっての吸湿等によって配線が断線する虞があるという問題がある。
また、接着剤上に設けられた配線は、接着剤の吸湿等によってマイグレーションが発生し易いという問題がある。
なお、このような問題は液体噴射ヘッドだけではなく、他のデバイスに用いられる配線実装構造においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、配線の断線やマイグレーションを抑制した配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、第1主面と、該第1主面とは反対側の裏面とされる第2主面と、該第2主面に開口する凹部と、該凹部内に設けられた第1配線端子と、該第1配線端子と電気的に接続されて前記第2主面に設けられた第2配線端子と、を有する第1基体と、前記第1基体の前記凹部内に配置され、前記第1配線端子と電気的に接続される端子を有する半導体素子と、前記第1基体の前記第2主面と対向配置される第3主面を有し、該第3主面に前記第2配線端子と電気的に接続される接続端子が設けられ、前記半導体素子によって駆動される駆動素子を有する第2基体と、を備え、前記半導体素子は、前記第1基体の前記凹部と前記第2基体の前記第3主面との間で構成される空間に収納されており、前記第2配線端子と前記接続端子とは対向して配置されることで電気的に接続されていることを特徴とする配線実装構造にある。
かかる態様では、第2配線端子と接続端子とを対向配置させて接続することで、第1基体と第2基体とを接着する接着剤等上に跨がって接続配線を形成する必要がなく、第2配線端子と接続端子とを確実に接続することができ、接続配線の断線やマイグレーションの発生を抑制することができる。また、半導体素子を空間内に配置することで、半導体素子が液体や湿気によって破壊されるのを抑制することもできる。
ここで、前記半導体素子が、前記凹部の前記第1基体と前記第2基体との積層方向の深さ内に収められており、前記第1基体の前記第2主面と前記第2基体の前記第3主面とが接合されることで、前記第2配線端子と前記接続端子とが電気的に接続されていることが好ましい。これによれば、部品点数を減らしてコストを低減することができると共に、第2配線端子と接続端子とを容易に接続することができる。
また、前記凹部は、底部と、該底部と前記第2主面との間で側壁を構成する斜面と、を具備し、前記斜面には、一端側が前記第1配線端子と接続されると共に、他端が前記第2主面に設けられた前記第2配線端子に向けて導出された傾斜面配線が設けられており、前記第2基体の前記第3主面には、前記接続端子から前記駆動素子の側に向けて導出されると共に、前記駆動素子と電気的に接続される引き出し配線が設けられていることが好ましい。これによれば、駆動素子と第2配線端子とを引き出し配線によって容易に接続することができる。
また、前記空間内には、前記第2基体の前記第3主面に設けられた前記駆動素子が収容されており、前記引き出し配線は、前記接続端子から前記空間内に導出されて設けられていることが好ましい。これによれば、駆動素子を液体や湿気などの外部環境から保護することができ、駆動素子の外部環境に起因する破壊を抑制することができる。
また、前記第1基体の前記凹部内には、前記半導体素子の端子と接続される第3配線端子と、該第3配線端子と電気的に接続されて前記第2主面に設けられた第4配線端子と、を具備し、前記第2基体の前記第3主面には、前記空間の外側において、前記第4配線端子と接続される第1連絡端子と、該第1連絡端子に電気的に接続されて、前記第1基体に設けられた開口部に導出される第2連絡端子と、をさらに具備することが好ましい。これによれば、駆動回路に外部配線を容易に接続することができると共に凹部によって形成された空間を容易に密封することが可能となる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の前記第2基体には、液体を噴射するノズル開口に連通する流路、及び前記駆動素子として前記流路内に圧力変化を生じさせる前記駆動素子が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、第2配線端子と接続端子とを確実に接続して、信頼性を向上した液体噴射ヘッドを実現できる。
また、本発明の他の態様は、第1主面と、該第1主面とは反対側の裏面とされる第2主面と、該第2主面に開口する凹部と、該凹部内に設けられた第1配線端子と、該第1配線端子と電気的に接続されて前記第2主面に設けられた第2配線端子と、を有する第1基体と、前記第1基体の前記凹部内に配置され、前記第1配線端子と電気的に接続される端子を有する半導体素子と、前記第1基体の前記第2主面と対向配置される第3主面と、該第3主面に前記第2配線端子と電気的に接続される接続端子と、液体を噴射するノズル開口に連通する流路と、前記接続端子が電気的に接続され、前記半導体素子によって駆動されて前記流路内に圧力変化を生じさせる駆動素子と、第2基体と、を備え、前記半導体素子は、前記第1基体の前記凹部と前記第2基体の前記第3主面との間で構成される空間に収納されており、前記第2配線端子と前記接続端子とは対向して配置されることで電気的に接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、第2配線端子と接続端子とを対向配置させて接続することで、第1基体と第2基体とを接着する接着剤等上に跨がって接続配線を形成する必要がなく、第2配線端子と接続端子とを確実に接続することができ、接続配線の断線やマイグレーションの発生を抑制することができる。また、半導体素子を空間内に配置することで、半導体素子が液体や湿気によって破壊されるのを抑制することもできる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、信頼性を向上した液体噴射装置を実現できる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である 他の実施形態に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の概略図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドの平面図である。また、図3は図2のA−A′線断面図であり、図4は図3の要部を拡大した図であり、図5は図2のB−B′線断面図であり、図6は、図5の要部を拡大した図である。
図示するように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド1は、流路形成基板10、連通板15、ノズルプレート20、保護基板30、コンプライアンス基板45等の複数の部材を備える。
流路形成基板10は、ステンレス鋼やNiなどの金属、ZrOあるいはAlを代表とするセラミック材料、ガラスセラミック材料、MgO、LaAlOのような酸化物などを用いることができる。本実施形態では、流路形成基板10は、シリコン単結晶基板からなる。この流路形成基板10には、一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12がインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12が第1の方向Xに沿って形成された圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの双方に交差する方向を本実施形態では、第3の方向Zと称する。なお、本実施形態では、説明理解を容易にするために各方向(X、Y、Z)の関係を直交とするが、各構成の配置関係が必ずしも直交するものに限定されるべきものでないことを言及しておく。
また、流路形成基板10には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部側に、当該圧力発生室12よりも開口面積が狭く、圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を付与する供給路等が設けられていてもよい。
また、流路形成基板10の一方面側(積層方向であって−Z方向)には、連通板15とノズルプレート20とが順次積層されている。すなわち、流路形成基板10の一方面に設けられた連通板15と、連通板15の流路形成基板10とは反対面側に設けられたノズル開口21を有するノズルプレート20と、を具備する。
連通板15には、圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このように連通板15を設けることによってノズルプレート20のノズル開口21と圧力発生室12とを離せるため、圧力発生室12の中にあるインクは、ノズル開口21付近のインクで生じるインク中の水分の蒸発による増粘の影響を受け難くなる。また、ノズルプレート20は圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16の開口を覆うだけで良いので、ノズルプレート20の面積を比較的小さくすることができ、コストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル開口21が開口されて、インク滴が吐出される面を液体噴射面20aと称する。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部(絞り流路、オリフィス流路)18とが設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を厚さ方向(連通板15と流路形成基板10との積層方向)に貫通して設けられている。
また、第2マニホールド部18は、連通板15を厚さ方向に貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給連通路19が、圧力発生室12毎に独立して設けられている。この供給連通路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。
このような連通板15としては、ステンレスやNiなどの金属、またはジルコニウムなどのセラミックなどを用いることができる。なお、連通板15は、流路形成基板10と線膨張係数が同等の材料が好ましい。すなわち、連通板15として流路形成基板10と線膨張係数が大きく異なる材料を用いた場合、加熱や冷却されることで、流路形成基板10と連通板15との線膨張係数の違いにより反りが生じてしまう。本実施形態では、連通板15として流路形成基板10と同じ材料、すなわち、シリコン単結晶基板を用いることで、熱による反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
ノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル開口21が形成されている。このようなノズル開口21は、第1の方向Xに並設され、この第1の方向Xに並設されたノズル開口21の列が第2の方向Yに2列形成されている。
このようなノズルプレート20としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)等の金属、ポリイミド樹脂のような有機物、又はシリコン単結晶基板等を用いることができる。なお、ノズルプレート20としてシリコン単結晶基板を用いることで、ノズルプレート20と連通板15との線膨張係数を同等として、加熱や冷却されることによる反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
一方、流路形成基板10の連通板15とは反対面側には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力発生室12等の液体流路は、流路形成基板10を一方面側(ノズルプレート20が接合された面側)から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力発生室12等の液体流路の他方面は、弾性膜51によって画成されている。
また、流路形成基板10の振動板50上には、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを有する圧電アクチュエーター300が設けられている。本実施形態では、圧電アクチュエーター300が流路内に圧力変化を生じさせる圧力発生手段であって、詳しくは後述する半導体素子である駆動回路200によって駆動される駆動素子となっている。ここで、圧電アクチュエーター300は、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80を含む部分をいう。一般的には、圧電アクチュエーター300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極を圧力発生室12毎にパターニングして構成する。本実施形態では、第1電極60を複数の圧電アクチュエーター300に亘って連続して設けることで共通電極とし、第2電極80を圧電アクチュエーター300毎に独立して設けることで個別電極としている。もちろん、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。なお、上述した例では、振動板50が弾性膜51及び絶縁体膜52で構成されたものを例示したが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、振動板50として弾性膜51及び絶縁体膜52の何れか一方を設けたものであってもよく、また、振動板50として弾性膜51及び絶縁体膜52を設けずに、第1電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。また、圧電アクチュエーター300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABOで示されるペロブスカイト型酸化物からなることができ、鉛を含む鉛系圧電材料や鉛を含まない非鉛系圧電材料などを用いることができる。
また、圧電アクチュエーター300の各電極60、80には、引き出し配線であるリード電極90の一端がそれぞれ接続されている。リード電極90の他端部は、振動板50上であって、第2の方向Yで隣り合う圧電アクチュエーター300の列の間とは反対側に引き出されている。ここで、引き出されたリード電極90の他端部が、詳しくは後述する半導体素子である駆動回路200に接続される接続端子91となっている。本実施形態では、圧電アクチュエーター300の列毎に接続端子91が本実施形態の基準方向である第1の方向Xに並設された接続端子列91Aが形成されている。すなわち、接続端子91が第1の方向Xに並設されて構成された接続端子列91Aは、第2の方向Yに2列並設されている。すなわち、本実施形態では、リード電極90は、圧電アクチュエーター300の端部から第1の方向Xに沿って直線状に延設されている。また、このように接続端子91が設けられた流路形成基板10が第2基体に相当し、流路形成基板10の保護基板30側の面、すなわち振動板50の保護基板30側の面を第3主面101と称する。
また、流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。本実施形態では、保護基板30が第1基体に相当し、保護基板30の流路形成基板10に接合される面とは反対側の面を第1主面301と称し、流路形成基板10に接合される面を第2主面302と称する。すなわち、第2基体である流路形成基板10の第3主面101は、第1基体である保護基板30の第2主面302と接合されている。
このような保護基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。また、流路形成基板10と保護基板30との接合方法は特に限定されず、例えば、本実施形態では、流路形成基板10と保護基板30とを接着剤35を介して接合されている。
ここで、保護基板30は、図4〜図6に示すように、第2主面302に開口する凹部31を有する。凹部31は、保護基板30を厚さ方向である第3の方向Zに貫通することなく形成されており、流路形成基板10の第3主面101との間で空間である保持部32を形成する。
凹部31は、第3主面101に相対向する底部311と、第2の方向Yの両側の壁面である第1側壁部312(図4参照)と、第1の方向Xの両側の壁面である第2側壁部313(図6参照)と、を具備する。
第1側壁部312は、底部311と第2主面302との間で傾斜して設けられた斜面となっている。すなわち、斜面である第1側壁部312は、基準方向である第1の方向Xに延在している。ここで、第1側壁部312が斜面になっているとは、第2主面302に対して傾斜して設けられていることを言う。すなわち、第1側壁部312が第2主面302と同じ面方向で形成されておらず、また、第1側壁部312が第2主面302に直交する第3の方向Zと同じ面方向に設けられていないことを言う。つまり、第1側壁部312は、第3の方向Zに対しても傾斜して設けられている。このような第1側壁部312の傾斜角度は特に限定されないが、例えば、保護基板30をシリコン単結晶基板で形成した場合、シリコン単結晶基板の面方位にもよるが、例えば、第1側壁部312は、第2主面302に対して54.7度となる。また、第2の方向Yで相対向する2つの第1側壁部312の間隔は、第3の方向Zにおいて流路形成基板10とは離れる方向に向かって漸小して設けられている。
なお、本実施形態では、図6に示すように、凹部31の第1の方向Xの両側の壁面である2つの第2側壁部313についても第1側壁部312と同様に第2主面302に対して傾斜して設けられている。このように第1側壁部312と第2側壁部313とを傾斜して設けることにより、凹部31を例えば異方性エッチングによって容易に高精度に形成することができる。
このような凹部31内の底部311には、本実施形態の半導体素子である駆動回路200が設けられている。駆動回路200は、各圧電アクチュエーター300に接続される端子201を有する。本実施形態では、2列の圧電アクチュエーター300の列に対して、1つの駆動回路200を設けるようにした。そして、駆動回路200は、第1の方向Xに所定の間隔で端子201が並設された列が、第2の方向Yの両側に設けられている。
また、圧電アクチュエーター300は、凹部31によって形成された空間である保持部32内に保持されている。すなわち、圧電アクチュエーター300は、凹部31に相対向する領域に形成されている。そして、圧電アクチュエーター300から引き出された引き出し配線であるリード電極90は、凹部31の外側、すなわち、第2主面302に相対向する領域まで延設されている。具体的には、リード電極90は、圧電アクチュエーター300から凹部31に相対向しない領域まで第2の方向Yに直線上に引き出されている。このリード電極90の第2主面302に相対向する端部が接続端子91となっている。
また、保護基板30には、駆動回路200の端子201とリード電極90の接続端子91とを接続する接続配線33が設けられている。
接続配線33は、底部311に設けられた第1接続配線331と、第2主面302に設けられた第2接続配線332と、斜面である第1側壁部312に形成されて第1接続配線331と第2接続配線332とを接続する傾斜面配線333と、を具備する。
接続配線33は、凹部31の第1の方向Xの両側に、第1の方向Xに複数並設されている。すなわち、接続配線33は、圧電アクチュエーター300の列毎に第1の方向Xに並設されている。
ここで、第1接続配線331は、凹部31の底部311に第1の方向Xに並設されている。本実施形態では、第1接続配線331は、第2の方向Yに直線上に延設されている。このような第1接続配線331の一端部が、半導体素子である駆動回路200の端子201が接続される第1配線端子331aとなっている。本実施形態では、第1接続配線331は、リード電極90の隣り合う接続端子91のピッチよりも狭いピッチで第1の方向Xに並設されている。
各第2接続配線332は、各リード電極90の接続端子91に相対向する位置に設けられて、接続端子91に電気的に接続されている。すなわち、第2接続配線332と接続端子91とは対向配置されて電気的に接続されている。このような第2接続配線332は、リード電極90と同じピッチで第1の方向Xに並設されている。つまり、第2接続配線332が、実質的にリード電極90の接続端子91と電気的に接続される第2配線端子となっている。
なお、第2接続配線332(第2配線端子)とリード電極90(接続端子91)との接続方法は、特に限定されず、例えば、ハンダ付けやろう付けなどのろう接や、共晶接合、溶接、導電性粒子を含む導電性接着剤(ACP、ACF)、非導電性接着剤(NCP、NCF)等が挙げられる。例えば、接続配線33とリード電極90とが同じ材料、特に金(Au)や銅(Cu)で形成されている場合には、間に接着剤を介在させずに直接接着するいわゆる金(Au)−金(Au)接合や、銅(Cu)−銅(Cu)接合などの熱圧着を用いるようにしてもよい。また、圧電アクチュエーター300や駆動回路200が保持される空間である保持部32を密封する場合には、例えば、金属バンプ等の導電性粒子を含む導電性接着剤や非導電性接着剤によって流路形成基板10と保護基板30とを接着することで、接続配線33とリード電極90とを電気的に接続すると共に保持部32を密封することができる。もちろん、金(Au)−金(Au)等の直接接続と保持部32を密封する接着剤とを同時に用いるようにしてもよい。また、導電性接着剤を用いた場合であっても、保持部32は必ずしも密封していなくてもよい。ちなみに、圧電アクチュエーター300の高密度化に伴いリード電極90が高密度に配置されている場合には、リード電極90と接続配線33とのろう接による接続は困難であるため、直接接合、導電性接着剤、非導電性接着剤等によって接合するのが好ましい。本実施形態では、流路形成基板10と保護基板30とを非導電性接着剤である接着剤35によって接合すると共に、リード電極90と接続配線33とを直接接触させて電気的に接合するようにした。
傾斜面配線333は、第1接続配線331と第2接続配線332とを繋ぐように形成されている。なお、傾斜面配線333は、第2配線端子である第2接続配線332のピッチを第1接続配線331の第1配線端子311aのピッチに変換するように、第2の方向Yに対して傾斜して設けられている。
もちろん、駆動回路200の端子201をリード電極90と同じピッチで設け、接続配線33の傾斜面配線333を第2の方向Yに対して傾斜させずに直線上に形成してもよい。ただし、駆動回路200は、電子回路がケース内に納められたものであるため、第1の方向Xにおいて、複数の端子201をリード電極90の列と同じ長さで形成すると、駆動回路200の全体の長さがリード電極90の列よりも長くなってしまう。このように大型化した駆動回路200を保持部32内に納めるには、保護基板30を大型化する必要があり、インクジェット式記録ヘッド1が大型化してしまう。本実施形態では、端子201のピッチをリード電極90のピッチよりも狭くすることで、駆動回路200を小型化して、駆動回路200が収まる保持部32を小さくすることができ、インクジェット式記録ヘッド1を小型化することができる。
このような構成では、上述のように駆動回路200と圧電アクチュエーター300との接続を、駆動回路200に直接接続された第2主面302の接続配線33と、圧電アクチュエーター300に直接接続された第3主面101のリード電極90と、を直接電気的に接続することで行うため、接続配線33等が保護基板30と流路形成基板10とを接着する接着剤35上に亘って形成する必要がない。すなわち、予め接続配線33が形成された保護基板30をリード電極90が形成された流路形成基板10に接合するだけで、接続配線33とリード電極90とを電気的に接続することができるため、接続配線33を接着剤35上に跨がって形成する必要がない。したがって、接続配線33を接着剤35上に形成することによる断線やマイグレーションの発生を抑制して、信頼性の高いインクジェット式記録ヘッド1を実現することができる。
また、本実施形態では、予め接続配線33が形成された保護基板30を流路形成基板10に接合するだけで、接続配線33とリード電極90との電気的接合を行うことができるため、流路形成基板10と保護基板30とを接合した後、成膜及びリソグラフィー法によって接続配線を接合する場合に比べて製造工程を簡略化して、接続配線33とリード電極90とを電気的に確実に接続することができる。
また、保持部32を密封すれば、駆動回路200をインクや湿気から保護することができ、駆動回路200の外部環境に起因する破壊を抑制することができる。同様に、保持部32を密封すれば、圧電アクチュエーター300をインクや湿気から保護することができ、圧電アクチュエーター300の外部環境に起因する破壊を抑制することができる。
なお、図5及び図6に示すように、保持部32内に設けられた駆動回路200は、保護基板30に設けられた外部接続配線36と、この外部接続配線36に接続された流路形成基板10上に設けられた連絡配線92とを介して外部配線400に接続される。
具体的には、保護基板30の凹部31から第1の方向Xの一端側に外部接続配線36が導出されている。外部接続配線36は、底部311に設けられた第1外部接続配線361と、凹部31の第1の方向Xの一端側の第2主面302に設けられた第2外部接続配線362と、第2側壁部313上に設けられて第1外部接続配線361と第2外部接続配線362とを接続する傾斜面外部接続配線363と、を具備する。
このような外部接続配線36の第1外部接続配線361の一端部に駆動回路200の第1の方向Xに設けられた端子201が電気的に接続される。したがって、第1外部接続配線361の一端部が第3配線端子361aとなる。
また、流路形成基板10の第3主面101には、第2外部接続配線362に相対向する位置に設けられた第2外部接続配線362に第3の方向Zで当接して電気的に接続される連絡配線92が設けられている。
連絡配線92は、第1の方向Xに直線上に延設されており、一端が第2外部接続配線362に電気的に接続される第1連絡端子92aとなっている。すなわち、第2外部接続配線362が連絡配線92の第1連絡端子92aに接続される第4配線端子となる。
また、連絡配線92の他端は、保護基板30に第3の方向Zに貫通して設けられた開口部である貫通孔37内に露出して設けられている。この貫通孔37内に露出した連絡配線92の他端が外部配線400の接続される第2連絡端子92bとなっている。なお、本実施形態では、第2連絡端子92bを露出する開口部を貫通孔37によって形成したが、特にこれに限定されず、保護基板30の第1の方向Xの長さを流路形成基板10よりも短くして、保護基板30の外側に開口部が形成されてもよい。
このように駆動回路200に外部接続配線36及び連絡配線92を介して外部配線400を接続することで、保持部32を密封した状態で、駆動回路200と外部配線400とを電気的に接続することができる。また、本実施形態のように流路形成基板10の第3主面101に設けられた連絡配線92を介して駆動回路200と外部配線400とを接続することで、流路形成基板10と保護基板30との接合体に第3の方向Zの一方面側からアクセスして外部配線400を接続することができる。したがって、外部配線400を接続する工程を簡略化することができる。もちろん、駆動回路200が設けられた凹部31を外部に連通して、凹部31の底部311において、外部配線400と外部接続配線36とを接続することもできるが、凹部31の底部311において、外部配線400と接続するのは困難であり、保持部32が外部に連通してインク等が侵入した際に配線の短絡や圧電アクチュエーター300の破壊が発生する虞がある。また、駆動回路200に接続される外部接続配線36を第1主面301側に引き出すこともできるが、外部接続配線36の製造が困難になり、高コストになってしまう。本実施形態では、流路形成基板10上に設けられた連絡配線92を介して接続することで、保持部32を容易に密封することができると共に外部接続配線36の製造を簡略化してコストを低減することができる。なお、外部接続配線36は、接続配線33と共に成膜及びリソグラフィー法により同時に形成することができる。これによってもコストを低減することができる。また、連絡配線92についても、リード電極90と同時に形成することでコストを低減することができる。また、外部接続配線36と連絡配線92との接続は、上述した接続端子91と接続配線33との接続と同様である。また、外部接続配線36と連絡配線92との接続を接続端子91と接続配線33との接続と同時に行うことでさらにコストを低減することができる。
なお、このような流路形成基板10、保護基板30、連通板15及びノズルプレート20の接合体には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100を形成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。また、ケース部材40には、凹部41の第2の方向Yの両側に凹形状を有する第3マニホールド部42が形成されている。この第3マニホールド部42と、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18とによって本実施形態のマニホールド100が構成されている。
なお、ケース部材40の材料としては、例えば、樹脂や金属等を用いることができる。ちなみに、ケース部材40として、樹脂材料を成形することにより、低コストで量産することができる。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口する面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の液体噴射面20a側の開口を封止している。このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、封止膜46と、固定基板47と、を具備する。封止膜46は、可撓性を有する薄膜(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やステンレス鋼(SUS)等により形成された厚さが20μm以下の薄膜)からなり、固定基板47は、ステンレス鋼(SUS)等の金属等の硬質の材料で形成される。この固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の第1主面301を露出してフレキシブル基板210が挿通される接続口43が設けられている。
このような構成のインクジェット式記録ヘッド1では、インクを噴射する際に、インクが貯留された液体貯留手段から導入路44を介してインクを取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路200からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各圧電アクチュエーター300に電圧を印加することにより、圧電アクチュエーター300と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル開口21からインク滴が噴射される。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1では、凹部31の底部311に駆動回路200を設けるようにしたが、特にこれに限定されない。ここで、他の例を図7に示す。なお、図7は、本発明の他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。
図7に示すように、圧電アクチュエーター300の列毎に駆動回路200が設けられており、各駆動回路200は、第1側壁部312に固定されている。このような構成であっても、上述した実施形態1と同様の効果を奏することができる。
また、上述した実施形態1では、2列の圧電アクチュエーター300の列を1つの保持部32内に保持させるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、圧電アクチュエーター300の列毎に独立した凹部31を設け、各凹部31によって形成された保持部32内のそれぞれに駆動回路200を設けるようにしてもよい。もちろん、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列において途中で分割する凹部31を設けるようにしてもよい。つまり、2以上の圧電アクチュエーター300を圧電アクチュエーター群として、圧電アクチュエーター群毎に凹部31を形成してもよい。
また、上述した実施形態1では、1つの流路形成基板10に対して1つの保護基板30を設けるようにしたが、例えば、圧電アクチュエーター300の列毎に凹部31が設けられている場合には、凹部31毎に保護基板30を設けるようにしてもよい。すなわち、1つの流路形成基板10に対して2つの保護基板30を設けるようにしてもよい。また、上述した実施形態1では、1枚の保護基板30に厚さ方向である第3の方向Zに貫通しない凹部31を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、保護基板30として、2枚の基板を第3の方向Zに積層して構成し、一方の基板に厚さ方向に貫通する貫通孔を設けることで凹部を形成するようにしてもよい。ただし、上述した実施形態1のように、1枚の保護基板30に凹部31を形成することで、部品点数を減らしてコストを低減することができる。
さらに、上述した実施形態1では、圧電アクチュエーター300の列が第2の方向Yに2列設けられた構成を例示したが、圧電アクチュエーター300の列の数は特にこれに限定されず、3列以上であってもよい。そして、凹部31は、3列以上の圧電アクチュエーター300の列に対して1つ設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、凹部31によって形成された保持部32内に圧電アクチュエーター300を収容するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、駆動回路200を収容する凹部31によって形成された保持部32とは別に、圧電アクチュエーター300を収容する凹部を設けてもよい。
また、上述した各実施形態では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーター300を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッド1は、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備するインクジェット式記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図8は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図8に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、インクジェット式記録ヘッド1は、インク供給手段を構成するカートリッジ2が着脱可能に設けられ、インクジェット式記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、インクジェット式記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
なお、上述したインクジェット式記録装置Iでは、インクジェット式記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッド1が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置Iは、液体貯留手段であるカートリッジ2がキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、貯留手段とインクジェット式記録ヘッド1とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体貯留手段がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。
また、本発明は、広く配線実装構造全般を対象としたものであり、液体噴射ヘッド以外の他のデバイスに適用することができる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 10 流路形成基板、 101 第3主面、 15 連通板、 20 ノズルプレート、 20a 液体噴射面、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 301 第1主面、 302 第2主面、 31 凹部、 311 底部、 312 第1側壁部、 313 第2側壁部、 32 保持部、 33 接続配線、 331 第1接続配線、 331a 第1配線端子、 332 第2接続配線(第2配線端子)、 333 傾斜面配線、 35 接着剤、 36 外部接続配線、 361 第1外部接続配線、 361a 第3配線端子、 362 第2外部接続配線(第4配線端子)、 363 傾斜面外部接続配線、 37 貫通孔、 40 ケース部材、 45 コンプライアンス基板、 50 振動板、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 90 リード電極、 91 接続端子、 92 連絡配線、 92a 第1配線端子、 92b 第2配線端子、 100 マニホールド、 200 駆動回路(半導体素子)、 201 端子、 300 圧電アクチュエーター(圧力発生手段:駆動素子)

Claims (6)

  1. 第1主面と、該第1主面とは反対側の裏面とされる第2主面と、該第2主面に開口する凹部と、該凹部内に設けられた第1配線端子と、該第1配線端子と電気的に接続されて前記第2主面に設けられた第2配線端子と、を有する第1基体と、
    前記第1基体の前記凹部内に配置され、前記第1配線端子と電気的に接続される端子を有する半導体素子と、
    前記第1基体の前記第2主面と対向配置される第3主面と、該第3主面に設けられて前記第2配線端子と電気的に接続される接続端子と、液体を噴射するノズル開口に連通する流路と、前記接続端子が電気的に接続され、前記半導体素子によって駆動されて前記流路内に圧力変化を生じさせる駆動素子と、を有する第2基体と、
    を備え、
    前記半導体素子は、前記第1基体の前記凹部と前記第2基体の前記第3主面との間で構成される空間に収納されており、前記第2配線端子と前記接続端子とは対向して配置されることで電気的に接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記半導体素子が、前記凹部の前記第1基体と前記第2基体との積層方向の深さ内に収められており、
    前記第1基体の前記第2主面と前記第2基体の前記第3主面とが接合されることで、前記第2配線端子と前記接続端子とが電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド
  3. 前記凹部は、底部と、該底部と前記第2主面との間で側壁を構成する斜面と、を具備し、前記斜面には、一端側が前記第1配線端子と接続されると共に、他端が前記第2主面に設けられた前記第2配線端子に向けて導出された傾斜面配線が設けられており、
    前記第2基体の前記第3主面には、前記接続端子から前記駆動素子の側に向けて導出されると共に、前記駆動素子と電気的に接続される引き出し配線が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッド
  4. 前記空間内には、前記第2基体の前記第3主面に設けられた前記駆動素子が収容されており、
    前記引き出し配線は、前記接続端子から前記空間内に導出されて設けられていることを特徴とする請求項3記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記第1基体の前記凹部内には、前記半導体素子の端子と接続される第3配線端子と、該第3配線端子と電気的に接続されて前記第2主面に設けられた第4配線端子と、を具備し、
    前記第2基体の前記第3主面には、前記空間の外側において、前記第4配線端子と接続される第1連絡端子と、該第1連絡端子に電気的に接続されて、前記第1基体に設けられた開口部に導出される第2連絡端子と、をさらに具備することを特徴とする請求項1〜 4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド
  6. 請求項1〜 5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
JP2014036413A 2014-02-27 2014-02-27 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Active JP6269164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014036413A JP6269164B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014036413A JP6269164B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015160360A JP2015160360A (ja) 2015-09-07
JP6269164B2 true JP6269164B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=54183796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014036413A Active JP6269164B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6269164B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6672647B2 (ja) 2015-09-08 2020-03-25 セイコーエプソン株式会社 Memsデバイス、液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置
JP6572689B2 (ja) * 2015-09-08 2019-09-11 セイコーエプソン株式会社 Memsデバイスの製造方法
JP6582859B2 (ja) * 2015-10-19 2019-10-02 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射ヘッドの製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004363735A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Nec Corp 水晶発振器、その製造方法
JP2006116767A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Seiko Epson Corp 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置
JP2006281777A (ja) * 2005-03-08 2006-10-19 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出ヘッド、及び、液滴吐出装置
JP5023488B2 (ja) * 2005-03-09 2012-09-12 セイコーエプソン株式会社 デバイス実装構造とデバイス実装方法、液滴吐出ヘッド及び駆動ユニット並びに半導体装置
JP2006310554A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Katsuya Hiroshige 引き揃え導電配線基板
KR100987525B1 (ko) * 2008-09-19 2010-10-13 삼성전기주식회사 잉크젯 헤드

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015160360A (ja) 2015-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6447819B2 (ja) ヘッド及び液体噴射装置
JP6394903B2 (ja) ヘッド及び液体噴射装置
JP6504348B2 (ja) ヘッド及び液体噴射装置
JP6813790B2 (ja) 圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6711048B2 (ja) 圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2017124540A (ja) 配線基板、memsデバイス及び液体噴射ヘッド
JP6711047B2 (ja) 圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2015160339A (ja) 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6269164B2 (ja) 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2010099872A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
TWI593561B (zh) 微機電系統裝置、噴頭及液體噴射裝置
JP2010158846A (ja) 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP2019147333A (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射装置、及び、電子デバイス
US9566790B2 (en) Method of forming stacked wiring
JP6256641B2 (ja) 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置
JP2015150793A (ja) 配線実装構造の製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法及び配線実装構造
JP2015160359A (ja) 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2006327159A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2015163440A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2015217571A (ja) 配線実装構造及びその製造方法、並びに液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2016060177A (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2015150830A (ja) 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP7087511B2 (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射装置、及び、電子デバイス
JP2010099871A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2019018398A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160628

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6269164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150