JP4737389B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
ノズル開口に連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。
そして、後者のたわみ振動モードのアクチュエータを使用したものとしては、例えば、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けて圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが知られている。このような圧電素子は比較的高密度に配列することができる。
また、インクジェット式記録ヘッドとしては、ノズル開口に連通する圧力発生室が画成される流路形成基板と、この流路形成基板の一方面側に形成される圧電素子と、流路形成基板の圧電素子側の面に接着されて圧電素子を封止する圧電素子保持部を有する封止基板とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このインクジェット式記録ヘッドでは、封止基板上に駆動回路を実装し、この駆動回路と圧電素子から流露形成基板上に引き出された引き出し配線とをボンディングワイヤ等の接続配線を介して電気的に接続している。
しかしながら、引き出し配線と駆動回路とを電気的に接続する接続配線は、引き出し配線や駆動回路にワイヤボンディングにより1本ずつ接続されるため、接続に時間がかかると共に歩留まりが悪いという問題がある。
なお、このような問題は、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドだけではなく、勿論、インク以外の液滴を吐出する他の液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
特開2004−82722号公報(第9頁、第1図及び第8図)
本発明はこのような事情に鑑み、駆動回路と圧電素子との接続を容易に行って組立時間を短縮すると共に歩留まりを向上した液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、液滴を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室が形成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられて前記圧力発生室内に圧力変化を生じさせる圧電素子と、前記流路形成基板の前記圧電素子側の面に接合された保護基板と、を具備すると共に、リジット配線が設けられたリジット基板とフレキシブル配線が設けられたフレキシブル基板とが積層されて構成されたリジットフレキシブル配線基板に実装された駆動回路が、前記保護基板上方に設けられており、前記リジットフレキシブル配線基板の前記リジット基板が前記保護基板の貫通孔に相対向する領域に設けられており、前記リジット配線が前記リジット基板を貫通して設けられており、前記リジットフレキシブル配線基板の前記リジット基板の前記リジット配線が、前記圧電素子から前記流路形成基板上に引き出された引き出し配線に電気的に接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第1の態様では、リジットフレキシブル配線基板によって、保護基板上に設けられた駆動回路と、この保護基板とは段差のある流路形成基板上の引き出し配線とを接続することができると共に、リジットフレキシブル配線基板と引き出し配線とを一括して接続することができるため、接続時間を短縮して製造コストを低減することができる。また、リジットフレキシブル基板のリジット基板を引き出し配線に接続することにより、リジット基板が異種材料の線膨張差を緩衝することができ、実装時のピッチずれを低減することができる。
また、前記引き出し配線にリジット基板のリジット配線を接続することにより、リジット基板が流路形成基板の表面と保護基板の表面との段差を減少させて、フレキシブル基板の曲がりを減少させることができ、リジットフレキシブル配線基板の取り回しを容易に行うことができる
本発明の第の態様は、第の態様において、前記駆動回路が前記リジットフレキシブル配線基板の前記フレキシブル基板のみで構成されるフレキシブル領域に実装されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第の態様では、フレキシブル領域に駆動回路を実装することができる。
本発明の第の態様は、第1又は2の態様において、前記圧電素子の前記引き出し配線と前記リジットフレキシブル配線基板とが、熱溶着により接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。

かかる第の態様では、リジットフレキシブル配線基板と引き出し配線とを電気的に確実に接続できる。
本発明の第の態様は、第1〜の何れか一つの態様に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。

かかる第の態様では、製造コスト及び信頼性を向上した液体噴射装置を実現できる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの斜視図であり、図2は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図及び要部拡大断面図である。
図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その両面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ0.5〜2μmの弾性膜50が形成されている。
この流路形成基板10には、その他方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁11によって区画された圧力発生室12が幅方向に2列形成され、その長手方向外側には、各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100の一部を構成する連通部13が形成され、各圧力発生室12の長手方向一端部とそれぞれインク供給路14を介して連通されている。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
また、流路形成基板10の開口面側には、圧力発生室12を形成する際のマスクとして用いられた保護膜等を介して、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側で連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が常温下で接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば、2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス又はステンレス鋼(SUS)などからなる。ノズルプレート20は、一方の面で流路形成基板10の一面を全面的に覆い、シリコン単結晶基板を衝撃や外力から保護する補強板の役目も果たす。
一方、流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、二酸化シリコンからなり厚さが例えば、約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、酸化ジルコニウム等からなり厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、白金及びイリジウム等からなり厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなり厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、イリジウム等からなり厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが積層形成されて圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。なお、上述した例では、弾性膜50、絶縁体膜55及び下電極膜60が振動板として作用する。
ここで、圧電素子300の個別電極である各上電極膜80には、図2(a)に示すように、インク供給路14とは反対側の端部近傍から引き出され、圧力発生室12の列間に対向する領域の弾性膜50上にまで延設される、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が接続されている。
このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上、すなわち、下電極膜60、弾性膜50及びリード電極90上には、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部31を有する保護基板30が接着剤34を介して接合されている。このリザーバ部31は、本実施形態では、保護基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の幅方向に亘って形成されており、上述のように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
また、保護基板30の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられている。この圧電素子保持部32は、複数の圧電素子300を一体的に覆う大きさで形成されており、各圧電素子300は、この圧電素子保持部32内に配置されている。これにより、各圧電素子300は外部環境の影響を殆ど受けない状態に保護されている。なお、圧電素子保持部32は、必ずしも密封されている必要はない。
このような保護基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、保護基板30には、保護基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔33が設けられている。そして、各圧電素子300の上電極膜80から引き出されたリード電極90の端部近傍は、貫通孔33内に露出するように設けられている。
また、保護基板30上には、圧電素子300を駆動するための駆動回路110が実装されたリジットフレキシブル配線基板120が固定され、駆動回路110と圧電素子300から引き出された引き出し配線であるリード電極90とがリジットフレキシブル配線基板120を介して電気的に接続されている。
詳しくは、リジットフレキシブル配線基板120は、可撓性を有するフレキシブル基板121と、ガラスエポキシ等からなる硬質のリジット基板122とが積層されて構成されており、リジットフレキシブル配線基板120には、駆動回路110とリード電極90とを電気的に接続する接続配線123が設けられている。
フレキシブル基板121は、保護基板30の上面を覆う大きさを有するポリイミド等からなる。
リジット基板122は、フレキシブル基板121に保護基板30の貫通孔33に相対向する領域に固定されている。本実施形態ではリジット基板122をフレキシブル基板121のリード電極90側及びその反対側に設け、2枚のリジット基板122によってフレキシブル基板121を挟み込んだ構造となっている。なお、リジット基板122は、保護基板30の貫通孔33よりも小さい面積を有し、リジット基板122は、貫通孔33内に挿入可能となっている。
このようなリジットフレキシブル配線基板120は、フレキシブル基板121のみで構成される可撓可能なフレキシブル領域121aと、フレキシブル基板121とリジット基板122とで構成される可撓不能なリジット領域122aとを有する。そして、リジットフレキシブル配線基板120は、リジット基板122が保護基板30の貫通孔33に相対向する領域に設けられているため、リジット基板122が設けられたリジット領域122aが貫通孔33内でリード電極90と接続されるようになっている。
また、本実施形態のリジットフレキシブル配線基板120は、リジット基板122が設けられていないフレキシブル基板121のみで構成されるフレキシブル領域121aが、貫通孔33に相対向する領域以外の領域となっており、このフレキシブル領域121aの保護基板30に接合される部分に駆動回路110が実装されている。すなわち、駆動回路110は、保護基板30上にリジットフレキシブル配線基板120のフレキシブル基板121を介して固定されていることになる。なお、本実施形態では、リジットフレキシブル配線基板120の駆動回路110が実装される領域をフレキシブル基板121のみで構成し、駆動回路110がフレキシブル領域121aに実装するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、リジットフレキシブル配線基板120の駆動回路110が実装される領域にリジット基板を設け、駆動回路110がリジット領域122aに実装されるようにしてもよい。
ここで、実際に駆動回路110とリード電極90とを接続する接続配線123は、フレキシブル基板121に設けられたフレキシブル配線124と、リジット基板122に設けられたリジット配線125とで構成されている。
フレキシブル配線124は、フレキシブル基板121の保護基板30に接合される面側に設けられている。また、リジット配線125は、リジット基板122を貫通して設けられており、フレキシブル配線124とリード電極90とを電気的に接続している。そして、駆動回路110とリード電極90とは、接続配線123を介して電気的に接続されている。
このようなリジットフレキシブル配線基板120を用いることにより、駆動回路110が固定される保護基板30上と、圧電素子300から引き出されたリード電極90が設けられる流路形成基板10上とに段差があったとしても、ボンディングワイヤ等を用いることなく、容易に且つ確実に両者を電気的に接続することができる。
なお、リジットフレキシブル配線基板120のフレキシブル基板121は、図1に示すように、そのまま外部の駆動信号などが入力される外部配線となるように延設されている。これにより、外部配線を接続する工程が不要となり、作業工程を簡略化することができると共に、部品点数を減らすことができる。勿論、リジットフレキシブル配線基板120に外部配線を接続するようにしてもよく、駆動回路110に外部配線を接続するようにしてもよい。
また、リジットフレキシブル配線基板120に実装される駆動回路110としては、例えば、回路基板や半導体集積回路(IC)などを挙げることができる。このようなリジットフレキシブル配線基板120に駆動回路110は、例えば、フリップチップ実装で搭載されている。また、駆動回路110のリジットフレキシブル配線基板120への実装方式としては、金(Au)−金(Au)接続、金(Au)−錫(Sn)接続などの金属接続や、ACF(異方性導電ペースト)、ACP(異方性導電膜)、半田バンプ接続などを用いることができる。
また、リジットフレキシブル配線基板120の接続配線123とリード電極90とは、例えば、ACF、ACPにより接続することができる。このようなリジットフレキシブル配線基板120とリード電極90との接続では、リード電極90にリジットフレキシブル配線基板120を所定の圧力で押圧した状態で、加熱して溶着させることで行われる。このため、フレキシブル基板121が流路形成基板10や保護基板30が加熱された際に、線膨張係数の違いにより実装時のピッチずれを起こすが、リード電極90と接続される領域にリジット基板122を設けてリジット領域122aとすることで、リジット基板122が線膨張差を緩衝して、実装時のピッチずれを防止することができ、信頼性を向上することができる。
また、リジットフレキシブル配線基板120を用いた接続では、リード電極90と駆動回路110とをボンディングワイヤなどの接続配線で接続する必要がなく、ワイヤボンディングによる接続不良や歩留まりの低下を防止することができる。
さらに、リジットフレキシブル配線基板120によって、駆動回路110とリード電極90とを一括して接続、いわゆるギャングボンディングできるため、製造工程を簡略化することができると共に製造時間を短縮して、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態のリジットフレキシブル配線基板120は、フレキシブル基板121のリード電極90側にリジット基板122を設けるようにしたため、リジット基板122の厚さにより、フレキシブル基板121の曲げ量を減少させることができる。すなわち、フレキシブル基板121を流路形成基板10の表面まで屈曲させる必要がなく、接続配線123の断線等を確実に防止することができると共に、リジットフレキシブル配線基板120とリード電極90との接続を容易に行うことができる。
また、このような保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
また、このリザーバ100の長手方向略中央部外側のコンプライアンス基板40上には、リザーバ100にインクを供給するためのインク導入口44が形成されている。さらに、保護基板30には、インク導入口44とリザーバ100の側壁とを連通するインク導入路35が設けられている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段と接続したインク導入口44からインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路110からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図及び要部拡大断面図である。
図3に示すように、本実施形態のリジットフレキシブル配線基板120Aは、フレキシブル基板121のリード電極90とは反対側にリジット基板122Aが接合されて構成されている。また、フレキシブル基板121のリジット基板122Aとは反対側の面にフレキシブル配線124が設けられており、このフレキシブル配線124が直接リード電極90と接続されている。すなわち、本実施形態では、フレキシブル配線124が接続配線123Aとなっている。
このようなリジットフレキシブル配線基板120Aを用いても、リジット基板122Aによってフレキシブル基板121の線膨張差を緩衝することができ、実装時のピッチずれの発生を低減させることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1及び2では、フレキシブル基板121の保護基板30と接合される側にフレキシブル配線124を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、フレキシブル基板121の駆動回路110が実装される面側にフレキシブル配線124を設けるようにしてもよい。勿論、フレキシブル基板121の両面にフレキシブル配線124を設けてもよい。
また、例えば、上述した実施形態1及び2では、保護基板30に圧電素子保持部32を設け、この圧電素子保持部32内に圧電素子300を形成するようにしたが、これに限定されず、保護基板30に圧電素子保持部32を設けなくてもよい。この場合には、圧電素子300の表面をアルミナなどの無機材料からなる保護膜によって覆い、水分(湿気)に起因する圧電体層70の破壊を防止するようにすればよい。勿論、保護膜により覆われた圧電素子300を圧電素子保持部32内に設けるようにしてもよい。
さらに、例えば、上述した実施形態1及び2では、成膜及びリソグラフィ法を応用して製造される薄膜型のインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型のインクジェット式記録ヘッドにも本発明を採用することができる。
さらに、このようなインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図4は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。図4に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
なお、上述した実施形態では、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態2に係る記録ヘッドの断面図である。 一実施形態に係る記録装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 31 リザーバ部、 32 圧電素子保持部、 40 コンプライアンス基板、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 100 リザーバ、 110 駆動回路、 120 リジットフレキシブル配線基板、 121 フレキシブル基板、 122 リジット基板、 121a フレキシブル領域、 122a リジット領域、 123 接続配線、 300 圧電素子

Claims (4)

  1. 液滴を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室が形成される流路形成基板と、
    該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられて前記圧力発生室内に圧力変化を生じさせる圧電素子と、
    前記流路形成基板の前記圧電素子側の面に接合された保護基板と、を具備すると共に、リジット配線が設けられたリジット基板とフレキシブル配線が設けられたフレキシブル基板とが積層されて構成されたリジットフレキシブル配線基板に実装された駆動回路が、前記保護基板上方に設けられており、
    前記リジットフレキシブル配線基板の前記リジット基板が前記保護基板の貫通孔に相対向する領域に設けられており、
    前記リジット配線が前記リジット基板を貫通して設けられており、
    前記リジットフレキシブル配線基板の前記リジット基板の前記リジット配線が、前記圧電素子から前記流路形成基板上に引き出された引き出し配線に電気的に接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記駆動回路が前記リジットフレキシブル配線基板の前記フレキシブル基板のみで構成されるフレキシブル領域に実装されていることを特徴とする請求項記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記圧電素子の前記引き出し配線と前記リジットフレキシブル配線基板とが、熱溶着により接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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