JP4352851B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被噴射液を吐出する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室に供給されたインクを圧電素子によって加圧することにより、ノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。そして、たわみ振動モードのアクチュエータを使用したものとしては、例えば、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが知られている。また、このような圧電素子は、一般的に、駆動IC(半導体集積回路)等によって駆動され、この駆動ICは、例えば、圧力発生室が形成された流路形成基板の一方面側に接合される接合基板(リザーバ形成基板)上に実装される。そして、この駆動ICと各圧電素子から引き出されるリード配線とが、ワイヤボンディングによって形成された駆動配線によって電気的に接続される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このようなインクジェット式記録ヘッドでは、圧電素子の高密度化に伴い、リード電極の幅及びピッチが狭くなるため、リード電極と駆動配線とを接続する際に、隣接するリード電極が短絡してしまうという問題がある。すなわち、リード電極の駆動配線が接続される領域が狭くなるため、駆動配線がリード電極の外側にはみ出して隣接するリード電極が短絡してしまうという問題がある。また、駆動配線とリード電極との接続面積が狭くなるため、両者の接合強度が低下するという問題がある。なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけでなく、勿論、インク以外の液体を噴射する他の液体噴射ヘッドにおいても、同様に存在する。
特開2002−160366号公報(第3頁、第2図)
本発明はこのような事情に鑑み、リード電極と駆動配線とを確実に接続できて信頼性を向上することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、ノズル開口に連通する圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、圧電体層及び上電極からなる複数の圧電素子と、各圧電素子から前記流路形成基板上に引き出される複数のリード電極とを有する液体噴射ヘッドにおいて、前記リード電極が、前記流路形成基板上に引き出される延設部と該延設部よりも幅広で前記圧電素子を駆動する駆動ICから引き出される駆動配線が接続される接続部とを有する第1及び第2のリード電極を含み、前記第1のリード電極の前記接続部が前記延設部と同一平面上に設けられ、前記第2のリード電極の前記接続部が前記延設部に対応する領域に設けられる絶縁層上に形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第1の態様では、リード電極を高密度に配列しても、隣接するリード電極同士を短絡させることなく接続部を容易に形成できる。
本発明の第2の態様は、前記接続部の幅が、前記延設部のピッチよりも広いことを特徴とする第1の態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第2の態様では、接続部の幅が比較的広くても、隣接するリード電極同士を短絡させることなく接続部を形成することができる。したがって、リード電極をより高密度に配列することができる。
本発明の第3の態様は、各リード電極の前記接続部が、隣接するリード電極の前記接続部と、前記リード電極の延設方向で異なる位置に設けられていることを特徴とする第1又は2の態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第3の態様では、各リード電極の接続部同士の短絡を確実に防止することができる。
本発明の第4の態様は、前記第1のリード電極と前記第2のリード電極とが交互に配置されていることを特徴とする第1〜3の何れかの態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第4の態様では、比較的狭いスペースに各リード電極の接続部を効率的に配置することができ、ヘッドを大型化することなくリード電極を高密度に配列できる。
本発明の第5の態様は、隣接する一組のリード電極の各接続部が、当該リード電極の並設方向で同じ位置となるように設けられていることを特徴とする第4の態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第5の態様では、比較的狭いスペースに各リード電極の接続部をさらに効率的に配置することができる。
本発明の第6の態様は、前記絶縁層上に設けられた前記接続部が、前記絶縁層に設けられた接続孔を介して前記延設部と電気的に接続されていることを特徴とする第1〜5の何れかの態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第6の態様では、隣接するリード電極同士を短絡させることなく、接続部と延設部とを確実に接続することができる。
本発明の第7の態様は、第1〜6の何れかの態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる第7の態様では、液体の吐出効率を大幅に向上した液体噴射ヘッドを実現することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図2は、図1の平面図及び断面図である。図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成されている。流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がその幅方向に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部13が形成され、連通部13と各圧力発生室12とが、各圧力発生室12毎に設けられたインク供給路14を介して連通されている。なお、連通部13は、後述する保護基板のリザーバ部と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバの一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
また、流路形成基板10の開口面側には、圧力発生室12を形成する際のマスクとして用いられた絶縁膜51を介して、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又は不錆鋼などからなる。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。
また、圧電素子300の個別電極である上電極膜80の長手方向一端部近傍には、リード電極90が接続されている。このリード電極90は、流路形成基板10上に延設される所定幅の延設部91と、延設部91の先端部側に設けられて延設部91よりも幅広の接続部92とで構成されている。そして、この接続部92には、圧電素子300を駆動するための駆動IC100から延設される駆動配線110が接続される。なお、本実施形態では、接続部92は、リード電極90のピッチよりも広い幅で、延設部91の幅方向一方側に突出するようにそれぞれ配置されている。
このような各リード電極90は、本実施形態では、隣接するリード電極とは異なる長さで形成されている。具体的には、図3に示すように、リード電極90は、延設部91が流路形成基板10の端部近傍まで引き出された第1のリード電極90Aと、この第1のリード電極90Aの延設部91Aよりも長さの短い延設部91Bを有する第2のリード電極90Bとを含み、これら第1のリード電極90Aと第2のリード電極90Bとが交互に配置されている。
第1のリード電極90Aの延設部91Aの先端部には、延設部91Aと同一平面上に設けられた接続部92Aが接続されている。すなわち、第1のリード電極91Aの接続部92Aは、延設部91Aと同一平面に連続的に設けられている。そして、流路形成基板10の端部近傍には、各第1のリード電極91Aの接続部92Aが並設されている。
一方、第2のリード電極90Bの延設部91Bの先端部には、延設部91Bとは異なる平面上に設けられた接続部92Bが接続されている。すなわち、第1及び第2のリード電極90A,90Bの延設部91A,91Bに対向する領域には、例えば厚さが1μm程度の絶縁層120が形成されている。そして、この絶縁層120の第2のリード電極90Bの延設部91Bの先端部に対向する領域上に、第2のリード電極90Bの接続部92Bが設けられている。すなわち、第2のリード電極90Bの接続部92Bは、絶縁層120を介して、リード電極90の延設方向で異なる位置に、第1のリード電極90Aの接続部92Aとは重ならないように設けられている。そして、この接続部92Bと延設部91Bとが絶縁層120に設けられた接続孔121を介して電気的に接続されている。
このように、本実施形態の構成では、第2のリード電極の接続部92Bを、絶縁層120上に設けるようにしたので、複数のリード電極90(第1及び第2のリード電極90A,90B)を高密度に配列しても、隣接するリード電極90同士の短絡を防止することができる。例えば、本実施形態では、各リード電極90の接続部92は、リード電極90のピッチよりも広い幅を有するため、リード電極90を単純に並設した場合、隣接する接続部92同士が短絡してしまう。しかしながら、本実施形態の構成では、隣接する接続部92同士を短絡させることなくリード電極90を高密度に配列することができる。
また、本実施形態では、各接続部92A,92Bが千鳥状に配置されているが、リード電極90の並設方向で同じ位置となるように配置されているのが好ましい。これにより、スペースを有効に利用でき、ヘッドの小型化を図ることができるからである。
なお、流路形成基板10の圧電素子300側の面には、圧電素子300に対向する領域にその運動を阻害しない程度の空間を確保可能な圧電素子保持部31を有する保護基板30が接着剤35を介して接合されている。圧電素子300は、この圧電素子保持部31内に形成されているため、外部環境の影響を殆ど受けない状態で保護されている。そして、上述したように、各リード電極90が圧電素子保持部31の外側まで延設されて接続部92が形成され、保護基板30上に実装された駆動IC100から延設される駆動配線110の一端が各接続部92に接続されている。
さらに、保護基板30には、流路形成基板10の連通部13に対応する領域にリザーバ部32が設けられている。このリザーバ部32は、本実施形態では、保護基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の並設方向に沿って設けられており、上述したように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ130を構成している。保護基板30の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス材料、金属、樹脂等が挙げられるが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料で形成されていることがより好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部32の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ130に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ130の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ130からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動IC100からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、絶縁体膜55、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
ここで、このようなインクジェット式記録ヘッドの製造方法について、図4〜図6を参照して説明する。なお、図4及び図5は、圧力発生室12の長手方向の断面図であり、図6は、リード電極の製造工程を示す概略斜視図である。まず、図4(a)に示すように、シリコン単結晶基板である流路形成基板10を約1100℃の拡散炉で熱酸化し、流路形成基板10の表面に弾性膜50及びマスク膜51を構成する二酸化シリコン膜52を形成する。次いで、図4(b)に示すように、弾性膜50(二酸化シリコン膜52)上に、ジルコニウム(Zr)層を形成後、例えば、500〜1200℃の拡散炉で熱酸化して酸化ジルコニウム(ZrO)からなる絶縁体膜55を形成する。次いで、図4(c)に示すように、例えば、白金とイリジウムとを絶縁体膜55上に積層することにより下電極膜60を形成後、この下電極膜60を所定形状にパターニングする。
次に、図4(d)に示すように、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層70と、例えば、イリジウムからなる上電極膜80とを流路形成基板10の全面に形成する。次いで、図5(a)に示すように、圧電体層70及び上電極膜80を、各圧力発生室12に対向する領域にパターニングして圧電素子300を形成する。
次に、図5(b)に示すように、リード電極90を形成する。具体的には、まず、流路形成基板10の全面に亘って、例えば、金(Au)からなる第1金属層93を形成し、例えば、レジスト等からなるマスクパターン(図示なし)を介してこの第1金属層93をパターニングして、図6(a)に示すように、第1のリード電極90A(延設部91A、接続部92A)及び第2のリード電極90Bの延設部91Bを形成する。次いで、流路形成基板10の全面に、例えば、二酸化シリコン(SiO)あるいは酸化アルミニウム(Al)等からなる絶縁層120を形成しパターニングする。これにより、図6(b)に示すように、第1及び第2のリード電極90A,90Bの延設部91A,91Bに対向する領域に絶縁層120を形成すると共に、第2のリード電極91Bの延設部92Bの先端部近傍に対向する領域に、接続孔121を形成する。
次に、例えば、金(Au)からなる第2の金属層94を流路形成基板10の全面に形成後、パターニングすることにより、図6(c)に示すように、第2のリード電極90Bの延設部91Bの先端部に対向する領域に接続部92Bを形成する。なお、第2の金属層94は、接続孔121内にも形成されるため、第2のリード電極90Bの接続部92Bと延設部91Bとは、この接続孔121を介して電気的に接続される。
次に、図5(c)に示すように、流路形成基板10の圧電素子300側に保護基板30を接着剤35によって接合し、所定形状にパターニングしたマスク膜51を介して流路形成基板10を異方性エッチングすることにより圧力発生室12等を形成する。
なお、実際には、上述した一連の膜形成及び異方性エッチングによって一枚のウェハ上に多数のチップを同時に形成し、プロセス終了後、図1に示すような一つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割する。その後は、流路形成基板10にマスク膜51を介してノズルプレート20を接合し、保護基板30上に駆動IC100を実装すると共にコンプライアンス基板40を接合することにより本実施形態のインクジェット式記録ヘッドとなる。
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係るリード電極を示す概略斜視図である。上述した実施形態1では、延設部91Aと接続部92Aとが同一平面に形成された第1のリード電極90Aと、接続部92Bが絶縁層120上に形成された第2のリード電極90Bとを設けるようにした例を説明したが、本実施形態は、全てのリード電極90の接続部92を絶縁層120上に形成するようにした例である。すなわち、図7に示すように、本実施形態では、流路形成基板10(絶縁体膜55)上には、各リード電極90の延設部91のみが設けられている。そして、これらの延設部91を覆って絶縁層120が設けられ、この絶縁層120上に各リード電極90に対応する接続部92が設けられている以外は、実施形態1と同様である。
このような構成としても、実施形態1と同様に、隣接するリード電極90を高密度に配列することができる。また、本実施形態では、全てのリード電極90の接続部92が同一平面上に設けられているため、駆動配線110を形成する際の位置制御が容易となる。したがって、各リード電極90の接続部92と駆動配線110とを良好に接続でき、歩留まりが向上するという効果が得られる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、絶縁層をリード電極の延設部に対向する領域のみに設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、絶縁層を圧電素子に対向する領域まで連続的に設け、この絶縁層が圧電素子の湿度に起因する破壊を防止するための保護膜を兼ねるようにしてもよい。なお、このように絶縁層が保護膜を兼ねるようにする場合には、圧電素子に対向する領域の絶縁層の厚さを薄くするのが好ましい。
また、例えば、上述の実施形態では、成膜及びリソグラフィプロセスを応用して製造される薄膜型のインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型のインクジェット式記録ヘッドにも本発明を採用することができる。
また、これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図8は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図8に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
また、上述した実施形態においては、本発明の液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを説明したが、液体噴射ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。本発明は、広く液体噴射ヘッドの全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射するものにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断面図。 実施形態1に係るリード電極を示す概略斜視図。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す概略斜視図。 実施形態2に係るリード電極を示す概略斜視図。 一実施形態に係る記録装置の概略図。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 40 コンプライアンス基板、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 91 延設部、 92 接続部、 100 駆動IC、 110 駆動配線、 120 絶縁層、 121 接続孔、 130 リザーバ、 300 圧電素子

Claims (7)

  1. ノズル開口に連通する圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、圧電体層及び上電極からなる複数の圧電素子と、各圧電素子から前記流路形成基板上に引き出される複数のリード電極とを有する液体噴射ヘッドにおいて、
    前記リード電極が、前記流路形成基板上に引き出される延設部と該延設部よりも幅広で前記圧電素子を駆動する駆動ICから引き出される駆動配線が接続される接続部とを有する第1及び第2のリード電極を含み、前記第1のリード電極の前記接続部が前記延設部と同一平面上に設けられ、前記第2のリード電極の前記接続部が前記延設部に対応する領域に設けられる絶縁層上に形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記接続部の幅が、前記延設部のピッチよりも広いことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 各リード電極の前記接続部が、隣接するリード電極の前記接続部と、前記リード電極の延設方向で異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記第1のリード電極と前記第2のリード電極とが交互に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液体噴射ヘッド。
  5. 隣接する一組のリード電極の各接続部が、当該リード電極の並設方向で同じ位置となるように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記絶縁層上に設けられた前記接続部が、前記絶縁層に設けられた接続孔を介して前記延設部と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体噴射ヘッド。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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