JP3511015B2 - 鍛造プレス装置 - Google Patents

鍛造プレス装置

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JP3511015B2
JP3511015B2 JP2001047137A JP2001047137A JP3511015B2 JP 3511015 B2 JP3511015 B2 JP 3511015B2 JP 2001047137 A JP2001047137 A JP 2001047137A JP 2001047137 A JP2001047137 A JP 2001047137A JP 3511015 B2 JP3511015 B2 JP 3511015B2
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叙之 久米
良幸 前田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上型と下型を備え
た鍛造プレスによりエンジンバルブなどをプレス成形し
た後、成形品を下型から取り上げて移送する機能を有し
た鍛造プレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鍛造プレス加工は、鍛造材料をインダク
タコイル等の加熱炉で加熱し、加熱した材料をプレスの
金型に装填しプレスをすることで、成形品を造る加工方
法であり、広く用いられている。
【0003】図11(a)〜(c)は鍛造プレスにより
エンジンバルブを成形する例を示す工程概略流れ図であ
り、図11(d)は、各工程における材料の形状を表す
斜視図である。
【0004】エンジンバルブの熱間鍛造工程は、通常、
図11(a)に示すように、鍛造用素材26aをインダ
クタコイルを備えた加熱箱のような加熱装置24に送り
込み、加熱装置24から加熱されて出てくる加熱材料2
6bを鍛造プレス14のダイセット27に装着されてい
る荒成形用下型20aに供給し、次いで図11(b)に
示すように、荒成形用下型20aと荒成形用上型20b
でプレスを行う。この工程において、プレス前の材料2
6a,26bの形状は、図11(d)に示すような円柱
形状をしており、荒成形用下型20aでプレスした後の
荒成形品28は図11(d)に示すような形状をしてい
る。
【0005】次いで、荒成形用上型20bの上昇時に、
荒成形品28を取り上げた後、荒成形品28を移動させ
て仕上げ成形用下型21aに供給し、同時に加熱装置2
4から加熱されて出てくる加熱材料26bを荒成形用下
型20aに供給する。
【0006】次いで、図11(b)に示すように、荒成
形用下型20aと荒成形用上型20b、仕上げ成形用下
型21aと仕上げ成形用上型21bによりプレスを行う
ことで、荒成形と仕上げ成形とを同時に行う。仕上げ成
形品29は、図11(d)のような形状となっている。
【0007】次いで図11(c)に示すように荒成形品
28及び仕上げ成形品29を取り上げた後に移動させ
て、荒成形品28を仕上げ成形用下型21aに供給する
とともに、仕上げ成形品29をプレス装置14の外の次
工程へ送り出す。
【0008】図12は従来の成形品搬送装置の主要構造
を示した概略斜視図である。
【0009】図12に示す成形品搬送装置は、加熱装置
24から出て来る加熱材料26bをプレス装置のダイセ
ット27に装着された荒成形用下型20aに供給するた
めの材料供給装置35と、荒成形品を荒成形用下型20
aから仕上げ成形用下型21aに移送する荒成形品移送
用ハンド30及び仕上げ成形品をプレス装置外へ送り出
す仕上げ成形品移送用ハンド31を備え、荒成形品移送
用ハンド30及び仕上げ成形品移送用ハンド31は、前
後進用エアーシリンダー32、横行用エアーシリンダー
33、及び昇降用エアーシリンダー34により前後進・
横行・昇降の直交動作をさせる装置で構成され、これら
の装置は、通常鍛造プレスに、固定ボルト33aなどで
固定されている。
【0010】前記成形品搬送装置では、加熱装置24か
ら出てきた加熱材料26bをシュート等により下方に待
ち受ける材料供給装置35の受け孔35aに入れ、エア
ーシリンダー36を動かすことにより受け孔35aを荒
成形用下型20aまで移動させて加熱材料26bを荒成
形用下型20a内に落下させて供給した後、プレスを行
った後、次のプレスまでに、荒成形品移送用ハンド30
により荒成形品を仕上げ成形用下型21aに差し込み、
同時に仕上げ成形品移送用ハンド31により仕上げ成形
品をプレス装置外へ送り出す。
【0011】図13(a)〜(e)は、図12に示す従
来方式の成形品搬送装置による一連の動作を表した流れ
図で、図11〜図13を参照して動作について説明す
る。
【0012】図13(a)は待機状態を示す。図13
(b)は材料供給装置35が加熱材料26bをエアーシ
リンダー36で押し出し荒成形用下型20aに供給す
る。供給装置35が待機位置に戻った後にプレスを行
う。次いでプレス上型が上昇している間に、図13
(c)に示すように成形品搬送装置のエアーシリンダー
32により、荒成形品移送用ハンド30及び仕上げ成形
品移送用ハンド31により荒成形用下型20a及び仕上
げ成形用下型21aより押し出された荒成形品28及び
仕上げ成形品29を把持し、昇降用エアーシリンダー3
4を上昇させることにより、各成形品28,29を各下
型20a,21aから引き抜く。
【0013】次に、図13(d)に示すように、成形品
搬送装置の横行用エアーシリンダー33を動作させ、荒
成形品移送用ハンド30で荒成形品28を仕上げ成形用
下型21aの位置に移動させるととともに、仕上げ成形
品移送用ハンド31で仕上げ成形品29を鍛造プレスの
外に送り出す位置まで移動する。ここで昇降用エアーシ
リンダー34により下降し、荒成形品28を、仕上げ成
形用下型21aに差し込むと同時に、仕上げ成形品29
をプレス装置14の外に放出する。
【0014】次いで、図13(e)に示すように、成形
品搬送装置のハンド30,31は、前後進用エアーシリ
ンダー32により後退し、ここで、プレスを行う。次に
プレス上型が上昇位置に戻る間に搬送装置は図13
(a)の待機位置へ戻る。以上の動作を、繰り返してエ
ンジンバルブの鍛造成形を行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】鍛造プレスの連続工程
においては、金型寿命によってその都度頻繁に金型交換
を行う必要がある。さらに金型からの成形品離れをよく
する目的で金型に離型剤等の溶剤を吹き付けるため、金
型及びダイセット周辺がかなり汚れ、成形品搬送装置も
含めこれらの清掃を行う必要もある。
【0016】しかしながら、従来の成形品搬送装置が固
定された鍛造プレス装置では、鍛造プレス本体フレー
ム、成形品搬送装置及びその周辺機器が鍛造プレスの回
りに配置されているため、金型周辺の空間が小さく、そ
のため、鍛造プレス本体フレーム、成形品搬送装置及び
その周辺機器を避けて狭い隙間から作業者が無理な姿勢
で手や顔を入れて金型交換を行ったり、成形品搬送装置
を含めた鍛造プレスのメンテナンス及び清掃作業を行っ
ており、いずれの作業も非常に不便を強いられるものと
なっている。
【0017】そこで、本発明は、成形品搬送装置を備え
た鍛造プレス装置の金型交換、メンテナンスあるいは清
掃作業を効率よく行うことができる鍛造プレス装置を提
供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の鍛造プレス装置
は、上型と下型によりプレス成形する鍛造プレス本体
と、鍛造プレス本体で荒成形した荒成形品を荒成形用下
型から取り上げて仕上げ成形用下型に供給する荒成形品
移送用ハンドと、仕上げ成形した仕上げ成形品を仕上げ
成形用下型から取り上げて鍛造プレス外に搬出する仕上
げ成形品移送用ハンドとを3軸直交運動装置により前後
進・横行・昇降の直交動作をさせて鍛造プレス本体で成
形された成形品を下型から取り上げて搬送する成形品搬
送装置と、成形品搬送装置を搭載して成形品搬送装置を
搭載して鍛造プレスから独立して前進後退可能で、且つ
成形品搬送装置から独立して前進後退可能な走行装置と
を備えた鍛造プレス装置であって、鍛造プレス本体に
は、成形品搬送装置を支持固定する支持部材を設け、成
形品搬送装置には、前記支持部材に係合可能な係合部材
を設け、走行装置には、成形品搬送装置を上昇させて鍛
造プレス本体から分離し、また搭載した成形品搬送装置
を下降させて鍛造プレス本体に結合させる昇降装置を備
えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例をエンジン
バルブの鍛造プレスの例について説明する。
【0020】図1は本発明の成形品搬送装置が鍛造プレ
ス本体から離れている状態を示す斜視図である。なお、
図2〜図10において、図1に示す同一部材には同一符
号を付しその説明は省略する。
【0021】図1は、荒成形及び仕上げ成形のプレス工
程を同時に行ってエンジンバルブの成形を行う鍛造プレ
ス装置の例を示すもので、成形品搬送装置4は、荒成形
工程での荒成形品と仕上げ成形工程での仕上げ成形品を
同時に金型から取り上げ、荒成形品を仕上げ成形用金型
に供給すると同時に仕上げ成形品をプレス装置外に搬出
する機能を有した荒成形品移送ハンド1と仕上げ成形品
移送ハンド2を備えている。荒成形品移送ハンド1と仕
上げ成形品移送ハンド2は、モーター駆動する3台の3
軸直交運動装置39により前後進・横行・昇降の直交動
作をさせる。荒成形品移送用ハンド1及び仕上げ成形品
移送用ハンド2の間に、離型剤噴射用ノズル3を設ける
ことができる。
【0022】成形品搬送装置4は、走行装置5に搭載さ
れ、レール6上をモーター8で駆動する車輪7で前進後
退する。走行装置5は、成形品搬送装置4を鍛造プレス
に装着後は、成形品搬送装置4から単独で走行可能とし
てもよい。
【0023】成形品搬送装置4には、鍛造プレスと対向
する側に、成形品搬送装置4を鍛造プレスに装着するた
め、前方部に下向きに凹型のフック9aを有するプレー
ト状の係合部材9が取り付けられている。
【0024】図2は、成形品搬送装置を鍛造プレスに装
着するために鍛造プレスに取り付けた支持部材及び固定
用エアークランプシリンダーを示す斜視図である。な
お、本図は成形品搬送装置側から見た図である。
【0025】図2において、成形品搬送装置4に取り付
けられた係合部材9の凹型のフック9aがプレート状の
支持部材10の上部の凸部10aと係合すると同時に、
支持部材10の両端に設けたガイドブロック12で側面
を規制する。さらにエアーシリンダー11にはクランプ
11aが設けられ、エアーシリンダー11によりクラン
プ11aを支持部材10側に回動させて係合部材9を支
持部材10に押し付けてクランプする。なお、成形品搬
送装置4が、確実に鍛造プレスに装着されていることを
近接センサー13で確認する。
【0026】図3は、支持部材の別実施例を示す斜視図
である。鍛造プレスに取り付けた支持プレート10の一
側面に油圧シリンダー19を設けたもので、図2に示す
支持プレート10に対し、側面を油圧シリンダー19に
より他方の側面ガイドブロック12に対し、成形品搬送
装置4の係合プレート9を押し当てて固定することで、
成形品搬送装置4の鍛造プレス14への取付位置精度及
び装着力を高めることができる。
【0027】図4は本発明の成形品搬送装置と鍛造プレ
スとを着脱する様子を示す側面流れ図である。図4
(a)は成形品搬送装置4が鍛造プレス14に装着され
た状態を示し、成形品搬送装置4の係合プレート9が鍛
造プレス14の支持プレート10に係合し、係合プレー
ト9はエアシリンダー11のクランプ11aにより支持
プレート10に押し付けられている。
【0028】鍛造作業時は、図4(a)に示すように鍛
造プレス14に対し成形品搬送装置4がそれぞれの支持
プレート10と係合プレート9により装着され一体の状
態となっており、搬送装置4の直下には走行装置5が待
機している。
【0029】次いで、図4(b)に示すように、成型品
搬送装置4を鍛造プレス14から切り離す際にエアーシ
リンダー11を駆動させてクランプ11aを解除し、走
行装置5のシリンダー5aを駆動させて昇降台5bを上
昇させて成型品搬送装置4を持ち上げ、成形品搬送装置
4を走行装置5に搭載する事で、係合プレート9と支持
プレート10の係合を解除する。
【0030】次いで、図4(c)に示すように、成型品
搬送装置4を搭載した走行装置5がレール6上を後退す
る。以上の図4(a)〜(c)に示す動作により、成形
品搬送装置4を鍛造プレス14から着脱することができ
る。成形品搬送装置4を鍛造プレス14から離すことに
より、鍛造プレスの金型回りに作業空間を形成すること
ができる。鍛造作業時、場合によっては図4(d)に示
すように走行装置5のみが搬送装置4から離れて待機す
るようにもできる。
【0031】図5は本発明の成形品搬送装置の別実施例
を示す斜視図である。本実施例は、インダクタコイルを
備えた加熱箱等の加熱装置24から加熱されて出てくる
加熱材料を加熱材料供給アーム17の先端に設けた筒状
の受け孔17aで受け取り、旋回駆動部18で加熱材料
供給アーム17を旋回させて、鍛造プレス本体の荒成形
用下型に移動させて供給する装置を一体構成としたもの
である。本実施例では加熱材料供給アーム17及び旋回
駆動部18を含めた旋回方式の材料供給装置を鍛造プレ
スから独立させて着脱することが可能となり、鍛造プレ
スの金型回りに作業空間を形成することができる。
【0032】図6(a)〜(e)は、図5に示す本発明
の成形品搬送装置による一連の動作を示す平面流れ図で
ある。
【0033】図6(a)に示すように、加熱装置24か
ら供給される加熱材料を成形品搬送装置4に設けられて
いる旋回方式の材料供給装置の加熱材料供給アーム17
で受け取る。
【0034】次に、図6(b)に示すように、加熱材料
供給アーム17が旋回して加熱材料を荒成型用下型20
aに供給した後、加熱材料供給アーム17が待機位置に
戻った後プレスを行う。
【0035】次いで、図6(c)に示すように、プレス
上型が上昇している間に、成形品搬送装置4の荒成形品
移送用ハンド1が前進し荒成型用下型20aから押し出
された荒成形品を把持するととともに、フック形状をし
た仕上げ成形品移送用ハンド2により仕上げ成形用下型
21aから押し出された仕上げ成形品の首下を引っか
け、上昇しそれぞれの成形品を下型20a,21aから
引き抜く。
【0036】次に、図6(d)に示すように成形品搬送
装置4が横行動作し、荒成形品移送用ハンド1が把持し
た荒成形品を仕上げ成形用下型21aの位置に移動させ
るとともに、仕上げ成形品移送用ハンド2に引っかけた
仕上げ成形品をプレス装置14の外の搬出装置へ送り出
す。同時に、荒成形品移送用ハンド1が下降し、荒成形
品を、仕上げ成形用下型21aに供給する。
【0037】次に、図6(e)に示すように、成形品搬
送装置4が後退する。ここで、プレス装置がプレスを行
った後、上型が待機位置に戻る間に成形品搬送装置4
は、図6(a)の待機位置へ戻る。以上の動作を、繰り
返してエンジンバルブの鍛造成形を行う。
【0038】図7は、図5に示す本発明の旋回式材料供
給装置が一体となった成形品搬送装置が、鍛造プレスと
着脱する様子を示す平面図である。プレス成形時には、
図7(a)に示すように、鍛造プレス14に成形品搬送
装置4が係合プレート9と支持プレート10によって装
着され、金型交換やメインテナンス作業時には、図7
(b)に示すように、成形品搬送装置4が走行装置5に
搭載されて鍛造プレス14から離れ、金型回りの作業空
間を開けて作業し易くする。
【0039】図8は、本発明の成形品搬送装置の別実施
例を示す斜視図である。本発明の成形品搬送装置に加熱
装置から供給される加熱材料を把持する機能を持つ加熱
材料移送用ハンド25が固定されたもので、加熱材料移
送用ハンド25を備えた供給装置を鍛造プレスから離す
ことができ、金型回りの作業空間を開けて作業し易くす
ることができる。
【0040】図9は、図8に示す成形品搬送装置による
一連の動作を表した流れ図である。
【0041】図9(a)に示すように、成形品搬送装置
4が待機状態にあり、荒成形及び仕上げ成形が完了す
る。
【0042】次いで図9(b)に示すように、成形品搬
送装置4と一体化した加熱材料移送用ハンド25が前進
し加熱装置24から供給される加熱材料を把持すると共
に、荒成形品移送用ハンド1は荒成形品を、また仕上げ
成形品移送用ハンド2は仕上げ成形品をそれぞれ把持あ
るいは引っかける。
【0043】その後、図9(c)に示すように、荒成形
品移送用ハンド1及び仕上げ成形品移送用ハンド2は上
昇して荒成形品及び仕上げ成形品を荒成形用下型20a
及び仕上げ成形下型21aから引き抜いて横行動作し、
荒成形品を仕上げ成形用下型21aの位置に移動させる
とともに、仕上げ成形品を鍛造プレス14の外の搬出装
置23に送り出す。この時、加熱材料移送用ハンド25
は昇降動作は行わない。次いで、荒成形品移送用ハンド
1及び仕上げ成形品移送用ハンド2が下降し、荒成形品
を、仕上げ成形用下型21aに差し込む。この時加熱材
料移送用ハンド25は、横行動作のみを行い荒成形下型
20aに加熱材料を供給する。
【0044】次に図9(d)に示すように、成形品搬送装
置4は後退する。ここで、プレス装置14がプレスを行
い、プレス上型が上昇位置に戻る間に成形品搬送装置4
は、図9(a)の待機位置へ戻る。以上の動作を、繰り
返してエンジンバルブの鍛造成形をおこなっている。
【0045】図10は、図8に示す成形品搬送装置が鍛
造プレスから着脱する様子を示す平面図である。プレス
成形時には、図10(a)に示すように、鍛造プレス1
4に成形品搬送装置4が係合プレート9と支持プレート
10によって装着され、金型交換やメインテナンス作業
時には、図10(b)に示すように、成形品搬送装置4
が走行装置5に搭載されて鍛造プレス14から離れ、金
型回りの作業空間を設けて作業し易くする。
【0046】図1〜図10に示すいずれの場合も荒成形
品移送用ハンド1及び仕上げ成形品移送用ハンド2の間
に、離型剤噴射用ノズル3を備え、荒成形品を仕上げ成
形用下型21aに供給する直前に、適量の離型剤を仕上
げ成形用下型21aに吹きかけるように構成することが
できる。
【0047】
【発明の効果】本発明においては、成形品搬送装置に取
り付けた係合プレートと、鍛造プレスに取り付けた支持
プレートとの抜き差しにより、成形品搬送装置を鍛造プ
レスから容易に着脱でき、しかも成形品搬送装置を搭載
する走行装置により鍛造プレスから離れた場所まで移動
させることを可能にしたため、金型回りの作業空間を設
けることができるので、鍛造プレスにおける金型の交換
作業や清掃作業を容易に行うことが可能となるととも
に、成形品搬送装置のメンテナンス及び清掃作業も容易
に行うことが可能となる。
【0048】また、本発明においては、加熱装置から供
給される加熱材料を、筒型の受け構造部品で受け取り、
加熱材料供給アーム方式でプレス本体の荒成形用下型に
供給する装置を成形品搬送装置と一体構成とすること
で、門幅が狭いプレスにおいても加熱材料供給装置を構
成することが可能となる。
【0049】また、本発明においては、着脱が容易な成
形品搬送装置の支持プレートにおいて、一側面から油圧
シリンダーによる加圧力を加え、反対側面の側面ガイド
ブロックに成型品搬送装置全体を確実に押し当てること
で、取付位置精度と装着力を高め、振動の激しいプレス
装置に対しても確実に成形品搬送装置の固定が可能とな
る。
【0050】さらに、本発明においては、加熱装置から
出て来る加熱材料を把持する機能を持つ加熱材料移送用
ハンドを成形品搬送装置に設けて横行動作させること
で、加熱材料の荒成型用下型への供給を確実にし、加熱
材料供給装置の芯出し調整作業を容易にすることが可能
となる。
【0051】また、本発明においては、荒成形品を仕上
げ成形用下型に供給する際に、荒成形品移送用ハンドと
仕上げ成形品移送用ハンドの間に、離型材の噴射ノズル
を設けることにより、荒成形品を仕上げ成形用金型に供
給する直前に、仕上げ成形用金型に離型剤を適量吹き付
けることが出来るため、鍛造プレスの金型周辺を必要以
上に汚さないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形品搬送装置が鍛造プレスから離れ
ている状態を示す斜視図。
【図2】本発明の成形品搬送装置を鍛造プレスに装着す
るために鍛造プレスに取り付けた支持プレート及びエア
ークランプシリンダーを示す斜視図。
【図3】本発明の支持プレートの別実施例を示す斜視
図。
【図4】本発明の成形品搬送装置と鍛造プレスとを着脱
する様子を示す側面流れ図。
【図5】本発明の成形品搬送装置の別実施例を示す斜視
図。
【図6】図5に示す本発明の成形品搬送装置による一連
の動作を示す平面流れ図。
【図7】図5に示す本発明の旋回式材料供給装置が一体
となった成形品搬送装置が、鍛造プレスと着脱する様子
を示す平面図。
【図8】本発明の成形品搬送装置の別実施例を示す斜視
図。
【図9】図8に示す成形品搬送装置による一連の動作を
表した流れ図。
【図10】図8に示す成形品搬送装置が鍛造プレスから
着脱する様子を示す平面図。
【図11】熱間鍛造プレスによりエンジンバルブを成形
する工程を示す概略流れ図。
【図12】熱間鍛造によりエンジンバルブを成形する工
程における従来の成形品搬送装置の主要構造を示したイ
メージ概略斜視図。
【図13】熱間鍛造によりエンジンバルブを成形する工
程における従来の成形品搬送装置による一連の動作を表
した流れ図である。
【符号の説明】
1:荒成形品移送用ハンド 2:仕上げ成形品移送用ハ
ンド 3:離型剤噴射ノズル 4:成形品搬送装置
5:走行装置 5a:シリンダー 5b:昇降台 6:走行レール 7:車輪 8:走行移動用モーター
9:係合プレート 9a:フック 10:支持プレート
10a:支持プレート上部の凸部 11:エアーシリ
ンダー 11a:クランプ 12:側面ガイドブロック
13:着脱確認センサー 14:鍛造プレス 15:
ガイドポスト 17:加熱材料供給アーム 17a:受け孔 18:旋回式加熱材料供給装置の駆動
装置 19:油圧シリンダー 20a:荒成形用下型
20b:荒成形用上型 21a:仕上げ成形用下型 2
1b:仕上げ成形用上型 22:プレス本体フレーム
23:搬出装置 24:加熱装置 25:加熱材料移送用ハンド 26
a:鍛造用素材 26b:加熱材料 27:ダイセット
28:荒成形品 29:仕上げ成形品 30:荒成形
品移送用ハンド 31:仕上げ成形品移送用ハンド 3
2:前後進用エアーシリンダー 33:横行用エアーシ
リンダー 33a:固定ボルト 34:昇降用エアーシ
リンダー 35:直動式材料供給装置 35a:受け孔
36:直動式材料供給用エアーシリンダー 39:モ
ーター駆動する3軸直交運動装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型によりプレス成形する鍛造プ
    レス本体と、鍛造プレス本体で荒成形した荒成形品を荒成形用下型か
    ら取り上げて仕上げ成形用下型に供給する荒成形品移送
    用ハンドと、仕上げ成形した仕上げ成形品を仕上げ成形
    用下型から取り上げて鍛造プレス外に搬出する仕上げ成
    形品移送用ハンドとを3軸直交運動装置により前後進・
    横行・昇降の直交動作をさせて 鍛造プレス本体で成形さ
    れた成形品を下型から取り上げて搬送する成形品搬送装
    置と、 成形品搬送装置を搭載して鍛造プレスから独立して前進
    後退可能で、且つ成形品搬送装置から独立して前進後退
    可能な走行装置とを備えた鍛造プレス装置であって、 鍛造プレス本体には、成形品搬送装置を支持固定する支
    持部材を設け、 成形品搬送装置には、前記支持部材に係合可能な係合部
    材を設け、 走行装置には、成形品搬送装置を上昇させて鍛造プレス
    本体から分離し、また搭載した成形品搬送装置を下降さ
    せて鍛造プレス本体に結合させる昇降装置を備えたこと
    を特徴とする鍛造プレス装置。
  2. 【請求項2】 前記鍛造プレス本体が上型と下型により
    荒成形及び仕上げ成形を同時に行う鍛造プレス本体であ
    り、前記支持部材が成形品搬送装置を支持固定する支持
    プレートであり、前記係合部材が鍛造プレス本体に取り
    付けた支持プレートに係合可能な係合プレートである
    とを特徴とする請求項1記載の鍛造プレス装置。
  3. 【請求項3】 前記成形品搬送装置に旋回可能な加熱材
    料供給アームが旋回可能に設けられ、加熱材料供給アー
    ムに加熱装置から供給される加熱材料を受け取り且つ加
    熱材料供給アームの旋回により鍛造プレス本体の荒成形
    用下型に供給する受け取り孔が形成されていることを特
    徴とする請求項2記載の鍛造プレス装置。
  4. 【請求項4】 前記成形品搬送装置にチャック自在の加
    熱材料供給アームが固定され、加熱材料供給アームに加
    熱装置から供給される加熱材料を受け取り把持し且つ加
    熱材料供給アームの横行により鍛造プレス本体の荒成形
    用下型位置まで移動し、チャックを解除することで荒成
    形用下型に供給する構造になっていることを特徴とする
    請求項2記載の鍛造プレス装置。
  5. 【請求項5】 前記支持プレートに係合した係合プレー
    トを背面から押圧して支持プレートに押し付ける押圧装
    置を設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1
    項に記載の鍛造プレス装置。
  6. 【請求項6】 前記支持プレートに係合した係合プレー
    トを一側面から押圧して支持プレートの反対側面に設け
    られた側面ガイドブロックに押し付ける押圧装置を設け
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の鍛造プレス装置。
  7. 【請求項7】 前記成形品搬送装置の荒成形品移送用ハ
    ンドと仕上げ成形品移送用ハンドの間に、仕上げ成形用
    下型に離型剤を噴射する噴射ノズルを設けたことを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鍛造プレス
    装置。
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