JP3900316B2 - プレス成形品の取外し方法、及びその取外し装置 - Google Patents

プレス成形品の取外し方法、及びその取外し装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス成形品の取外し方法及び、その取外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15には、図16に示すプレス成形品101を作成するためのプレス台105周辺におけるロボット106A、106Bの様子を示したものである。このうち、プレス台105の短辺側に配置されたロボット106Aはプレス成形品101を加工する前に樹脂に表皮材101Aを載置するためのものであり、長辺側の二台のロボット106Bはプレス成形品101を取り出すためのものである。
【0003】
さて、図16に示すようなアンダーカット100(プレス金型102において上側金型がプレスする方向に対して裏面側に形成される部分)を有するプレス成形品101を加工する場合には、図17に示すように下側のプレス金型102の一部を昇降変位可能なイジェクタピン103としておく。このイジェクタピン103を下降した状態でプレス加工した後、プレス成形品101をイジェクタピン103の上面に載せたまま下側のプレス金型102から浮き上がらせる。ここでロボット106Bのロボットアーム107の先端に取り付けたホルダ104が、プレス成形品101を挟みつけて垂直方向に回動させることにより、プレス成形品101をイジェクタピン103から取り外すという工程を経ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなプレス成形品101の取り外し工程ではロボットアーム107が上下方向に回動するための作業空間を必要とする。このため、このようなプレス成形品101を複数ならべたプレス金型を用いてプレス加工しようとする場合には次のような問題点があった。すなわち、プレス成形品101の個数と同じ数のロボット106A,106Bを使用すると、プレス台105の周辺空間が混雑してロボットアーム107同士が接触する虞がある。一方、これを回避しようとしてプレス成形品101の数よりも少ない数のロボット106A,106Bしか使用しないと取り外し工程に時間が掛かるために生産性が悪くなってしまう。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、生産性の良好なプレス成形品の取外し方法及び、その取外し装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1の発明に係るプレス成形品の取り外し方法は、一部にアンダーカット部を有するプレス成形品を、先端にフック部を有するイジェクタピンによって、前記アンダーカット部と前記フック部とを係止させつつ成形用金型から突き出した後、前記プレス成形品の上方に把持装置を位置させこの把持装置によって前記プレス成形品を幅方向から挟み込むときに、この挟み込み動作に連動してプレス成形品が前記アンダーカット部を中心として回動させるようにして、前記アンダーカット部と前記フック部との係合を解除し、イジェクタピンから取り外されたプレス成形品を把持装置によって型外へ搬出することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明に係るプレス成形品の取り外し装置は、一部にアンダーカット部を有するプレス成形品を、先端にフック部を有するイジェクタピンによって、前記アンダーカット部と前記フック部とを係止させつつ成形用金型から突き出した後、前記プレス成形品をフック部とアンダーカット部との係止を解除しつつイジェクタピンから取り外すための装置であって、型開き状態にある一対の成形用金型間に進入・退避可能であるとともに、前記プレス成形品の上方から近接可能な把持装置を設け、かつこの把持装置は前記プレス成形品に対して前記アンダーカット部側から接近してアンダーカット部を下面側から受け止める第1クランプ部と、前記アンダーカット部とは反対側から接近し前記第1クランプ部とによるクランプ動作によって前記アンダーカット部を中心としてプレス成形品を回動させて前記フック部との係合を解除可能な第2クランプ部とを備えてなることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明に係るプレス成形品の取外し装置は、プレス成形品をイジェクタピンによって係止させつつ成形用金型から突き出した後、前記プレス成形品をイジェクタピンから取り外すための装置であって、型開き状態にある一対の成形用金型間に進入・退避可能であるとともに、前記プレス成形品に近接して把持可能な把持装置を設ける一方、この把持装置の上面側には、次のプレス動作によって成形されるプレス成形品の表面を覆う表皮材を上側の成形用金型に供給するための表皮供給部が連結されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2に記載のものであって、前記把持装置の上面側には、次のプレス動作によって成形されるプレス成形品の表面を覆う表皮材を上側の成形用金型に供給するための表皮供給部が連結されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用および効果】
請求項1及び2の発明によれば、把持装置の把持動作に連動してアンダーカット部の係止解除が可能であるため、従来のようにロボットアーム全体を回動させる必要がなく、取り外しのための装置スペースを小さくできる。
【0010】
請求項3及び4の発明によれば、従来には表皮取付装置と成形品の取外し装置とが別々に備えられており、成形型に対して二つの方向から作用していたが、本発明によれば、一方向から成形型に作用すればすむので、装置に必要な場所を小さくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態について図1〜図14を参照しつつ説明する。
【0012】
図1には、本実施形態のプレス成形品の取外し装置1によって形成されるプレス成形品3を示した。このプレス成形品3は自動車ドア(図示せず)の内面に取り付けられるドアトリムのアッパベース(図示せず)であり、断面略扇状で細長く形成されている。扇の一方の弦には断続的に四個のアンダーカット部3Aが形成される。このアンダーカット部3Aがあるため、プレス加工を行った後にプレス成形品3をプレス金型から一方向に取り外すことができなくなっている。また、プレス成形品3のうち弧状をなす弧状面3Bの表面には表皮材8が備えられている。
【0013】
さて、図2には上記したプレス成形品3を加工するためのプレス成形品の取外し装置1の概要を示した。このプレス成形品の取外し装置1にはプレス台2において加工されたプレス成形品3を取り外すための製品取出部4と、プレス成形品3に表皮材8を供給するための表皮供給部5とが備えられている。この製品取出部4と表皮供給部5とはスライダ14の前端部分に取り付けられており、このスライダ14はプレス台2に対して接離可能とされている。また、スライダ14の下方位置にはトンネル状の移送路29が形成されており、この移送路29を貫通するようにベルトコンベア9が備えられている。このベルトコンベア9の一端は移送路29の外方(プレス台2から遠ざかる方向、図2において右側)まで突設する一方、他端側は待避位置にある製品取出部4の下方に位置している。ベルトコンベア9は製品把持装置15によってプレス台2から運搬されるプレス成形品3を一端側まで移送する。
【0014】
このプレス成形品の取外し装置1の作用について簡単に説明すると、次のようである。プレス台2に配置された上下一対の金型6,7によってプレス成形品3が形成されると、上側の金型6が開放位置まで上昇する。ここで、図2において実線で示す待避位置に待避していたプレス成形品の取外し装置1がプレス台2の方向に延出し、下側の金型7の上方の取出供給位置に至る(図2において二点鎖線で示した位置)。次に、製品取出部4がプレス成形品3を取り出すとともに、表皮供給部5が次のプレスサイクル用の表皮材8を上側の金型6に供給する。すると、プレス成形品の取外し装置1は待避位置まで縮み変位し、製品取出部4によって運ばれたプレス成形品3はベルトコンベア9に落とされて移送路29の外側まで運搬される。また、このとき表皮供給部5においては、次のプレス用の表皮材8が載置される。一方、プレス台2においては、下側の金型7から溶融した樹脂が吐出されたところに上側の表皮材8を保持した金型6が下降してプレス成形品3が形成される。このようなプレスサイクルを繰り返すことにより、プレス成形品3が生産される。
【0015】
さて、プレス台2は長方形状の基台2Aの四隅から上方に支柱2Bが延設され、その上には上台2Cが載置されて構成される。上台2Cの下面には上側の金型6が備えられており、図示はしないが油圧によって昇降する吊柱によって吊り支持されている。なお、同様に図示はしないが上側の金型6の周辺部分には表皮材8を吸引保持しておくためのエアーパイプが備えられている。一方、基台2Aの上面には図3に示すように下側の金型7が備えられており、この金型7には四個のプレス型10が並列して突設されている。
【0016】
プレス型10は前後方向に長く、かつ断面略扇形とされており、扇の一つの弦が下面に一体化されて構成される。四個のプレス型10のうち左右の二個づつが一対の組となるようにされており、各組においてプレス型10は互いに弦を向き合わせて前述したプレス成形品3のアンダーカット部3Aが外側を向くようにして配置されている。各プレス型10のうち弧をなす弧状面10Aには、断続的に四個のピン用溝12が凹み形成されており、ここにはイジェクタピン11が備えられる(図7を合わせて参照)。イジェクタピン11は、ほぼピン用溝12の形状に合わせて面一に収容されるようにして構成されている。しかし、このイジェクタピン11の下面側はフック部41とされて、ピン用溝12との間に弧状面10A側に開放する隙間が設けられるようになっている。この隙間にはプレス成形品3のアンダーカット部3Aが形成される。また、イジェクタピン11の下面には二本の昇降軸11Aが連結されており、この昇降軸11Aの下方には図示しない駆動装置が備えられて、これによりイジェクタピン11は昇降可能とされる。イジェクタピン11はプレス加工のときにはピン用溝12内に収容されて、弧状面10Aに対して面一に連結している一方、プレス成形品3を取り外す時にはプレス成形品3をフック部41に係止しつつ弧状面10Aから突設する。また、弧状面10Aには下側に開口する樹脂孔13が設けられており、プレス加工の際にはここからプレス成形品3の原料となる所定量の溶融樹脂が吐出される。
【0017】
図4には、プレス成形品の取外し装置1のうち製品取出部4と、その上面に位置する表皮供給部5とを示すものである。両部4,5は板状に形成されたスライダ14の先端部分に備えられている。スライダ14は後述する移送路29の上面に備えられており、プレス成形品の取外し装置1を待避位置と取出供給位置との間でスライド変位できるようにされている。
【0018】
表皮供給部5はスライダ14の上部に組み付けられており、表皮材8が載置される四個の表皮材用溝5Aを備えた枠状に形成される。この表皮材用溝5Aは前述した四個のプレス型10の位置に合わせて設けられている。表皮供給部5には、後述する表皮投入装置33によって表皮材8が供給される。
【0019】
また、スライダ14の下面側には製品取出部4が取り付けられる。製品取出部4はスライダ14から昇降可能な昇降柱18を介して板状の基部19が設けられ、この基部19から四個のプレス型10に合わせて四個の製品把持装置15が並列して垂下している。図5及び図6には、製品把持装置15を示した。この製品把持装置15には、プレス成形品3の長さ方向に沿ってこれを挟み付ける位置に左右一対のクランプ部20,21が備えられており、これらの間にプレス成形品3を位置させた後、第2クランプ部21を第1クランプ部20に近接変位させることにより、プレス成形品3をイジェクタピン11から挟み付けるように取り外す。
【0020】
各々の製品把持装置15にはプレス成形品3のアンダーカット部3Aが形成される側に沿って支持ボード22が配されるようになっており、この支持ボード22の下端側には上下に回動可能な第1クランプ部20が配置される一方、支持ボード22の上部には水平方向に接離可能な第2クランプ部21が備えられる。支持ボード22の裏面側(第2クランプ部21が突設される方向とは逆の面側)には第1駆動部16が吊り下げ支持される。この第1駆動部16の先端には第1ロッド23が延出されており、その第1ロッド23の先端部分には第1クランプ部20の操作片20Aが回動可能に組み付けられる。
【0021】
第1クランプ部20はプレス成形品3の長さ方向に沿って備えられる基枝24と、この基枝24から第2クランプ部21に向かって延出する等間隔な四本の分枝25とから構成されており、各分枝25の間隔はイジェクタピン11の間隔と同じとされる。また、基枝24の中央にはコ字状の支持片26が突設されており、この支持片26の先端部分に形成された挿通孔と支持ボード22の先端側に形成された挿通孔とを貫通する軸部材39によって、第1クランプ部20は支持ボード22の先端に回動可能に組み付けられる。支持片26の中央には支持ボード22の裏面側に操作片20Aが突設されており、これが第1駆動部16のロッド23に連結されて昇降されることにより、軸部材39を回動中心として分枝25が上下に回動可能とされる。
【0022】
また、支持ボード22の上部からは表面側(プレス成形品3が位置する側)に第2駆動部17が突設されている。この第2駆動部17の先端には支持ボード22に対して垂直方向に接離する第2ロッド27が備えられる。この第2ロッド27の先端には略ヨ字状の第2クランプ部21が垂下するようにして取り付けられており、第2駆動部17の作動によって支持ボード22に対して略平行状態を保ちつつ接離変位する。第2クランプ部21は三本の掻き取り枝28を備えており、その先端部分は第1クランプ部20に向かってやや折り曲げられる。掻き取り枝28は前述した四本の分枝25と互い違いになるように構成されており、製品把持装置15がプレス成形品3を挟み込む位置においては、三本の掻き取り枝28は、プレス型10から突設される四本のイジェクタピン11の中間に位置する(図7を参照)。
【0023】
ところで、図8に示すように、ベルトコンベア9の端部のうちプレス台2に近接する側には、ベルトコンベア9に垂直方向から表皮材供給台30が設けられる。この表皮材供給台30は四列に並列させた表皮材8を重ね置いた運搬体40を複数個に渡って備えておくためのものである。表皮材供給台30の上面には空回りするローラ31が備えられており、ベルトコンベア9の方向に運搬体40を順に押し込むことができる。なお、空になった運搬体40は図示しない坂面(表皮材供給台30の側面に沿って備えられる。)側に押し出すことによって取り出せるようになっている。また、この表皮材供給台30とベルトコンベア9の端部との上方空間を連結するようにして支持枠32が構成されている。支持枠32の上部には、表皮材供給台30からベルトコンベア9の方向に走る二本のレール34が設けられ、このレール34の下部が六本の脚部32Aによって支持されている。このレール34には表皮投入装置33がスライド可能に載置される。
【0024】
表皮投入装置33は表皮材供給台30に載置された運搬体40から表皮供給部5まで表皮材8を運搬するためのものである。表皮投入装置33は一対のレール34の幅に合わせたスライド板35と、このスライド板35の下面に配される四列のバキュームノズル36、さらにスライド板35の上面にはバキュームノズル36を昇降させるシリンダ37及びバキュームノズル36に対して空気を吸い出しするエアーガイド38とが備えられる。バキュームノズル36はスライダ14上面の表皮供給部5に設けられる四個の表皮材用溝5Aの位置に合わせて構成され、左右の二列づつの上部において連結されて、そのおのおのに対して一本のシリンダ37と、このシリンダ37を挟んで一対のエアーガイド38が連結される。
【0025】
次に上記のように構成された本実施形態の作用及び効果について説明する。
なお、プレス成形品の取外し装置1の作用においてはサイクルを構成しているため、どこから説明してもよいのであるが説明の都合上、プレス台2においてプレス成形品3が加工されるところから始める。
【0026】
まず、プレス台2では上側の金型6が油圧によって下降されており、一対の金型6,7間には四本のプレス成形品3が形成されている。このとき、スライダ14は待避位置にあるとともに、表皮供給部5の表皮材用溝5Aには四枚の表皮材8が載置されている。この状態で所定のプレス時間を経た後、上側の金型6が開放位置まで上昇する。そこで、スライダ14がプレス台2方向に延出し、製品取出部4と表皮供給部5とが取出供給位置に至る。
【0027】
次に、製品把持装置15がプレス成形品3をイジェクタピン11から取り外すときの作用について、図9〜図13を参照しつつ説明する。プレス型10の上部に形成されたプレス成形品3は、イジェクタピン11が上昇することによって、四個のイジェクタピン11に係止されたまま上方に移行する(図9を参照)。一方、取出供給位置にある製品取出部4では、第1ロッド23が最上端に位置しており、分枝25が下方を向いて第1クランプ部20は開放状態にある。また、このとき第2ロッド27は最も延出しており、第2クランプ部21は支持ボード22に対して最も遠い位置にある(図10参照)。
【0028】
次に、昇降柱18が図示しない駆動手段により下降し、一対のクランプ部20,21の間にプレス成形品3を位置させる。第1駆動部16と第2駆動部17とが連動しつつ、第1ロッド23が延出する方向に、第2ロッド27が支持ボード22に近接する側に変位する(図11を参照)。第2クランプ部21がプレス成形品3の上端側を支持ボード22側に引き寄せるようにすると、アンダーカット部3Aを回動中心とするようにしてプレス成形品3が回動しながらプレス成形品3とフック部41との係止が外れる。このとき、第1クランプ部20はプレス成形品3がが脱落してくる位置に回動している。こうして、あたかもゲーム機器のUFOキャッチャーが景品を挟み付けるようにして、両クランプ部20,21の間にプレス成形品3が把持される(図12及び図13を参照)。図13に示すように両クランプ部20,21によってプレス成形品3が保持された状態で昇降柱18が元の位置まで上昇する。また、このとき下側の金型7においては、イジェクタピン11が下降してプレス型10はほぼ面一状態に復帰する。
【0029】
一方、製品取出部4が上記の作用を行う間に、スライダ14の上面においては、表皮供給部5によって運搬された表皮材8に対して上側の金型6が下降してくる。そして、図示しないエアーパイプによって表皮材8が吸引保持したまま金型6は上昇してもとの位置まで戻る。
【0030】
次に、スライダ14が取出供給位置から待避位置までスライド変移すると、製品取出部4においては第1駆動部16と第2駆動部17とが前述の動作と逆方向に作動して、製品把持装置15を開放する方向に変位する。すると、プレス成形品3は製品把持装置15から外れ(図14参照)、ベルトコンベア9上に落とされ移送路29の外方に運搬される。
【0031】
また、このとき表皮投入装置33によって、表皮材8が表皮供給部5に投入される。そのときの作用を示すと次のようである。
まず、表皮投入装置33は表皮材8を取り出すために表皮材供給台30の上方にある。シリンダ37がバキュームノズル36を下降させ、バキュームノズル36が四列の表皮材8を吸引保持するとシリンダ37が所定の位置まで上昇する。次に、表皮材8を保持したまま表皮投入装置33がベルトコンベア9側にスライド移動し、表皮供給部5の上面に至るとシリンダ37が下降して表皮材8を表皮用溝5Aに載置する。ここで、バキュームノズル36から表皮材8が外れて表皮供給部5の準備が完了する。そして、表皮投入装置33は次のサイクルの表皮材8を吸引するために表皮材供給台30の上方へスライドする。
【0032】
こうして、製品取出部4と表皮供給部5とは次のサイクルに対する準備を終了する。
また、この間には、プレス台2において上側の金型6が下側の金型7に下降しており、プレス成形品3が作成されている。
上記のサイクルを繰り返すことによりプレス成形品3が連続して形成される。
【0033】
このように本実施形態によれば、製品把持装置15の把持動作に連動してプレス成形品3のアンダーカット部3Aの係止解除が可能であるため、従来のようにロボットアーム107およびホルダ104全体を回動させる必要がなく、取り外しのための装置スペースを小さくできる。このため、四列に並列させて形成されるプレス成形品3を一度にイジェクタピン11から取り外せるため、生産性の良好なプレス成形品の取外し装置1とすることができる。
【0034】
また、表皮供給部5と製品取出部4とがスライダ14の先端部分に取り付けられており、このスライダ14をプレス台2に出し入れするだけでプレス成形品3の取出しと表皮材8の搬入が行われる。このため、従来のように表皮取付用のロボット106Aと成形品の取外し用とのロボット106Bとが別々に備えられて、成形型に対して二つの方向から作用していた場合に比べると、装置に必要な場所を小さくすることができる。
【0035】
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)プレス成形品の個数は四個に限らない。これより少なくても、多くてもよい。
(2)プレス成形品のアンダーカット部の形状や個数は、本実施形態のものには限らない。
(3)本実施形態のプレス成形品の取外し装置のように、スライダの先端部分に製品取出部と表皮供給部とを備えたものは、アンダーカット部のないプレス成形品を作成する場合にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるプレス成形品の斜視図
【図2】プレス成形品の取外し装置の側面図
【図3】下側の金型の斜視図
【図4】スライダが待避位置にあるときの先端部分の斜視図
【図5】製品取出部の斜視図
【図6】製品把持装置の斜視図
【図7】製品把持装置の水平掻き取り部がプレス成形品を掻き取るときにおいて、イジェクタピンとの位置関係を示す斜視図
【図8】プレス成形品がイジェクタピンによって上昇されたときに、製品把持装置がその上方に位置したときの斜視図
【図9】製品把持装置がプレス成形品を掻き取り始めるときの断面図
【図10】製品把持装置がプレス成形品を掻き取り途中の断面図
【図11】製品把持装置がプレス成形品を掻き取り、運搬するときの断面図
【図12】製品把持装置がベルトコンベアの上方位置においてプレス成形品を落とすときの断面図
【図13】表皮投入装置の断面図
【図14】下側の金型においてプレス成形品を作成後にイジェクタピンが上昇したときに断面図
【図15】従来例のおけるプレス台周辺の様子を示す斜視図
【図16】同例におけるプレス成形品の斜視図
【図17】同例においてプレス成形品をイジェクタピンから取り外すときの断面図
【符号の説明】
1…プレス成形品の取り外し方法
3…プレス成形品
3A…アンダーカット部
5…表皮供給部
7…下側の金型(成形用金型)
8…表皮材
11…イジェクタピン
15…製品把持装置(把持装置)
20…第1クランプ部
21…第2クランプ部
41…フック部

Claims (4)

  1. 一部にアンダーカット部を有するプレス成形品を、先端にフック部を有するイジェクタピンによって、前記アンダーカット部と前記フック部とを係止させつつ成形用金型から突き出した後、前記プレス成形品の上方に把持装置を位置させこの把持装置によって前記プレス成形品を幅方向から挟み込むときに、この挟み込み動作に連動してプレス成形品が前記アンダーカット部を中心として回動させるようにして、前記アンダーカット部と前記フック部との係合を解除し、イジェクタピンから取り外されたプレス成形品を把持装置によって型外へ搬出することを特徴とするプレス成形品の取り外し方法。
  2. 一部にアンダーカット部を有するプレス成形品を、先端にフック部を有するイジェクタピンによって、前記アンダーカット部と前記フック部とを係止させつつ成形用金型から突き出した後、前記プレス成形品をフック部とアンダーカット部との係止を解除しつつイジェクタピンから取り外すための装置であって、
    型開き状態にある一対の成形用金型間に進入・退避可能であるとともに、前記プレス成形品の上方から近接可能な把持装置を設け、かつこの把持装置は前記プレス成形品に対して前記アンダーカット部側から接近してアンダーカット部を下面側から受け止める第1クランプ部と、前記アンダーカット部とは反対側から接近し前記第1クランプ部とによるクランプ動作によって前記アンダーカット部を中心としてプレス成形品を回動させて前記フック部との係合を解除可能な第2クランプ部とを備えてなることを特徴とするプレス成形品の取り外し装置。
  3. プレス成形品をイジェクタピンによって係止させつつ成形用金型から突き出した後、前記プレス成形品をイジェクタピンから取り外すための装置であって、
    型開き状態にある一対の成形用金型間に進入・退避可能であるとともに、前記プレス成形品に近接して把持可能な把持装置を設ける一方、この把持装置の上面側には、次のプレス動作によって成形されるプレス成形品の表面を覆う表皮材を上側の成形用金型に供給するための表皮供給部が連結されていることを特徴とするプレス成形品の取り外し装置。
  4. 前記把持装置の上面側には、次のプレス動作によって成形されるプレス成形品の表面を覆う表皮材を上側の成形用金型に供給するための表皮供給部が連結されていることを特徴とする請求項2に記載のプレス成形品の取り外し装置。
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