JP2664762B2 - 表皮材成形装置および表皮材の成形方法 - Google Patents

表皮材成形装置および表皮材の成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は表皮材成形装置および表皮材の成形方法に関
し、一層詳細には、例えば、自動車の内装部品であるイ
ンストルメントパネル用の表皮材を成形型で成形する場
合に、可動型の上昇速度と、表皮材を把持する手段の上
昇速度を異ならせて型開きを行うことによって、型から
の成形品の取り出しを容易化し成形工程の生産効率の向
上を図った表皮材成形装置および表皮材の成形方法に関
する。
[発明の背景] 一般に、インストルメントパネル等の自動車の内装部
品は、ポリ塩化ビニル等を材質にその表面にしぼ模様等
が付加された表皮材と、芯材としての発泡樹脂とを一体
成形して製造する。この中、表皮材を成形するには、次
のような工程を経る。すなわち、シート状の素材から所
定長し裁断されたシート(以下、単位シートという)を
加熱し、この単位シートを固定型と可動型から構成され
る成形型の間で挟圧して所定形状に成形する。
従来、成形された表皮材を成形型から取り出す作業
は、作業員の手作業、あるいは専用のアンローダ装置に
よって行っている。
ところで、表皮材といってもそのサイズは大小様々で
あり、その形状に至っては千差万別である。特に、イン
ストルメントパネルの製造に用いる表皮材のように大き
く、しかも、形状の複雑な表皮材の成形工程にあって
は、成形型からの取り出しが相当煩雑な作業とならざる
を得ない。
また、車内において、インストルメントパネルは運転
席前方に取り付けられることから、人目に付き易く見た
目の美観が必要不可欠な内装部品である。このため、イ
ンストルメントパネル用の表皮材を成形型から取り出す
際には、損傷を与えないようにその取扱に十分な注意が
必要とされる。
さらに、インストルメントパネルの形状に対応して表
皮材は成形されることから、例えば、そのアンダカット
形状部が成形型に密着し、表皮材の取り出しが困難にな
ることがある。しかし、この場合でも、損傷防止のため
に押出ピン等を使用することが出来ず、取り出し作業に
手間取るという不都合が指摘されている。
一方、表皮材を専用のアンローダ装置を用いて成形型
から取り出す場合には、次のような欠点が存在する。す
なわち、成形型は固定型と可動型とから構成されるのが
一般的であるが、固定型から可動型を離間させて型開き
を行った後、前記固定型に対してアンローダ装置を進入
させて、この固定型から成形品を取り出すことになる。
しかし、このような場合、移動中の可動型とアンローダ
装置との干渉を回避するために、型開きとアンローダ装
置の進入動作とを並行して行えないことから、作業能率
が上がらないという不都合があった。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもの
であって、型開きする際に、可動型よりも表皮材の端部
を把持する手段が遅れるように上昇変位させて当該表皮
材を離型させることにより、成形装置自体に成形品取り
出しの機能を持たせ、表皮材取り出しの効率向上を大幅
に達成することを可能とする表皮材成形装置および表皮
材の成形方法を提供することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明はシート状の素
材を第1の成形型と第2の成形型の間で挟圧して所望の
形状の表皮材を成形する装置であって、前記第1成形型
が保持される固定盤と、前記第2成形型が保持される昇
降自在な型ラムと、固定盤と前記型ラムとの間にあって
昇降自在な枠ラムとを含み、前記第1成形型と第2成形
型とを嵌合させて型締めした際に外部に露出した表皮材
の端部を保持する把持手段を前記枠ラムに配設したこと
を特徴とする。
また、本発明は固定された第1の成形型と、型ラムに
保持されて可動な第2の成形型でシート状の素材を挟圧
して所望の形状の表皮材を成形する方法において、前記
第1成形型と第2成形型を型締めした際に外部に露出し
た表皮材の端部を前記第1成形型と第2成形型の間にお
いて可動な枠ラムに設けた把持手段によって保持し、そ
の後、型開きを行う際に第2成形型を上昇させる型ラム
の変位速度よりも前記枠ラムの変位速度を遅く制御しな
がら、前記型ラムと枠ラムを上昇させて前記第2成形型
から表皮材を離型させることを特徴とする。
[実施態様] 次に、本発明に係る表皮材成形装置および表皮材の成
形方法について好適な実施態様を挙げ、添付の図面を参
照しながら以下詳細に説明する。
第1図において、参照符号10は本実施態様に係る表皮
材成形装置を示す。この表皮材成形装置10は、下定盤12
と、この下定盤12の四隅に夫々立設される4本のガイド
ポスト14a乃至14dと、このガイドポスト14a乃至14dの上
端部に固定される上定盤16とを含む。
先ず、前記下定盤12上には下ダイベース18が固設さ
れ、この下ダイベース18に雄型20が固定される。一方、
前記上定盤16の下方には、ガイドポスト14a乃至14dに案
内されかつ鉛直上下方向に変位自在な型ラム22が設けら
れる。
型ラム22は上定盤16に配設される型締め用油圧シリン
ダ23の作用下に昇降変位自在であって、この型締め用シ
リンダ23から延びるシリンダロッド23aが型ラム22の上
面部に連結される。また、この型ラム22の下面にはダイ
プレート25を介して雌型24が固定される。この場合、前
記雄型20の凸部形状の製品成形面と前記雌型24の凹部形
状の製品形成面とにより、素材である、例えば、ポリ塩
化ビニル製の単位シートSを挟圧して、この単位シート
Sを所定形状、すなわち、本実施態様においては、自動
車の内装部材であるインストルメントパネルの製造に供
される表皮材に成形する。なお、前記単位シートSは別
の装置によって加熱された後、表皮材成形装置10に搬入
されるものであるが、それについては後述する。
次に、型ラム22と下定盤12の間において、ガイドポス
ト14a乃至14dに嵌合する円筒状の摺動部材26a乃至26dを
含む枠ラム28が設けられる。さらに、第4図に示すよう
に、前記枠ラム28は、上定盤16の下面部の両側に夫々配
設される補助油圧シリンダ29、30から延在するシリンダ
ロッド29a、30aと連結され、この補助油圧シリンダ29、
30に駆動されて枠ラム28は昇降可能に構成される。そし
て、このような補助油圧シリンダ29、30には供給する圧
油の流量を制御することによって枠ラム28の変位速度を
数段階に切換可能なものを用いている。なお、このこと
は型ラム22を昇降させる型締め用油圧シリンダ23につい
ても同様である。一方、前記枠ラム28には表皮材の端部
を把持する把持手段32、34が配設されている。
この把持手段32、34は枠ラム28に夫々同一の構成のも
のが対向して設けられるものであって、第5図および第
6図に基づき、枠ラム28において設けられる一方の把持
手段32について説明し、他方の把持手段34については、
同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な
説明は省略する。
すなわち、枠ラム28に固定される取付部材36にはその
下面にブラケット37を介し、把持手段32を進退動させる
駆動源としてのシリンダ38が取着される。また、取付部
材36の下面両端部にはガイドレール40a、40bが垂設され
る。参照符号42は後述するクランプ機構が固定される長
尺な支持部材を示し、この支持部材42には前記ガイドレ
ール40a、40bに摺動自在に係合するスライダ44a、44bが
設けられる。この場合、前記シリンダ38のピストンロッ
ド38aは連結部材46を介して支持部材42と連結されてお
り、従って、シリンダ38の駆動作用下に支持部材42に配
設されるクランプ機構は矢印方向に進退変位自在であ
る。
ここで、前記クランプ機構としてのシートクランパ48
a乃至48cは夫々所定間隔離間させて支持部材42上に設け
られるものである。この場合、シートクランパ48a乃至4
8cは支持部材42から延在するブラケット50a乃至50cにお
いて固定される第1のクランプアーム52a乃至52cと、軸
54を介して回動自在に軸支される第2のクランプアーム
56a乃至56cとを含む。前記第2クランプアーム56a乃至5
6cの基端部はシリンダ58a乃至58cのピストンロッド60a
乃至60cと連結されている。
次に、このような表皮材成形装置10に単位シートSは
搬入用台車によって搬入されるものであり、従って、こ
の搬入用台車を走行可能とするレールが枠ラム28に設け
られる。すなわち、第7図に示されるように、前記枠ラ
ム28において一対の平行な第1のレール64、64が架設さ
れる。この第1レール64、64に沿って単位シートSを保
持する機構を備えた搬入用台車66が走行する。
この場合、前記搬入用台車66は第8図および第9図に
その構成が示されている。すなわち、第8図は搬入用台
車66の平面図であって、搬入用台車66は、第1レール6
4、64に対して平行な横メンバ68、69の一端部間に縦メ
ンバ70を架設し、この縦メンバ70の両端側に単位シート
Sを案内するガイド板72、72が取り付けられた枠状の台
車である。前記横メンバ68、69の両端側には、前記第1
レール64、64の溝に嵌合すると共に転動自在なローラ73
が設けられる。また、横メンバ68、69の端部から内側に
支持部材74が設けられ、この支持部材74と縦メンバ70と
の間に中空状の角状パイプ76が架設される。この角状パ
イプ76の両端部に取り付けられたブラケット78、80の間
には軸81が回転自在に挿通され、第9図から了解される
ように、この軸81の一端部に一体的にアーム82が軸着さ
れる。また、軸81に対しては所定間隔をあけて複数のク
ランプ棹84が一体的に取り付けられ、このクランプ棹84
には単位シートSに刺入してこれを保持するための針86
が植設される。なお、以上のように構成される搬入用台
車66はシリンダ88によって、表皮材成形装置10の内側に
移動出来るようにしている(第7図参照)。
次に、前記搬入用台車66によって供給された単位シー
トSを成形後、表皮材を払い出すための搬出手段90が第
10図および11図に示されている。
枠ラム28において摺動部材26a、26bに対して固定され
る一対の片持梁92、92には、所要数の支持片93を介して
第2のレール94、94が支持される。この第2のレール9
4、94は前述した第1レール64、64と連続的に接続さ
れ、搬出用台車96が第2レール94、94から第1レール6
4、64に沿って表皮材成形装置10の内側に移動し、成形
後の表皮材を受け取った後、表皮財を払い出せるように
している。従って、前記第1レール64、64は、前述した
搬入用台車66と、搬出用台車96にとっての共通のレール
となる。
この場合、搬出用台車96は前述した搬入用台車66と同
様、枠状のものであり、第11図に示すように、第2レー
ル94、94に複数のローラ98を介して係合する横メンバ10
0、101と、この横メンバ100、101の一端部においてこれ
らに架けわたされるように接合され、且つ、ワークフレ
ーム102、102を片持ち支持する縦メンバ104とからな
る。前記ワークフレーム102、102には回動自在なアーム
106a乃至106dが接続される。このアーム106a乃至106dは
モータ108a乃至108dにより矢印方向に回動可能であると
共に、その先端には鉛直方向に伸縮自在であって、受け
取った表皮材の形状を保つための保持棒110a乃至110dを
備えている。
一方、第2図に示すように、第2レール94、94の終端
には搬出用台車96から表皮材を取り出す払出装置112
と、表皮材をさらに外部へ搬出するコンベア114が配設
されている。前記払出装置112は、表皮材を下方から押
し上げるようにして搬出用台車96から取り出す払出アー
ム116と、この払出アーム116を所定角度回動させるシリ
ンダ118とを備えている。この場合、払出アーム116を支
持する梁120、121は支軸122において回動自在に支承さ
れると共に、連結レバー124を介して前記シリンダ118の
ピストンロッド118aと連結されている。一方、コンベア
114としては、この場合、ベルトコンベアが用いられ
る。
本実施態様に係る表皮材成形装置は、基本的には、以
上のように構成されるものであり、次に、この表皮材成
形装置と共に表皮材の加工工程を担い表皮材の素材とし
ての単位シートSを供給する装置について、第7図に基
づき以下説明する。
同図において、参照符号130は単位シートSの投入装
置を、また、参照符号132は前記投入装置130から供給さ
れた単位シートSを表皮材成形装置10に供給するに先立
って前処理として加熱する加熱装置を示す。
前記投入装置130は枠体134を含み、この枠体134の下
方にレール136、136が架設され、このレール136、136上
を移動し単位シートSが収納されるシートパレット138
を当該投入装置130に対して出入自在としている。ま
た、前記枠体134の上部には昇降シリンダ140を設け、こ
の昇降シリンダ140のピストンロッド142下端に可動盤14
4が取り付けられる。
前記可動盤144の両端部には支持片146が垂設され、こ
の支持片146を介してレール148が支持される。このレー
ル148は投入装置130の前後にわたるように一対平行に設
けられるものである。そして、このレール148の中、一
方には搬入用台車66を移動させるシリンダ150を固設し
ている。
また、可動盤144にはシリンダ152を固設し、このシリ
ンダ152のロッド先端には前記シートパレット138から単
位シートSを取り出すための吸引盤154を複数備えた吸
引部材156が取り付けられている。
一方、加熱装置132はボックス状の本体158を含み、こ
の本体158の上部に排気ダクト160が設けられると共に、
両側の側壁には夫々上部開口部162、162および下部開口
部164、164が形成される。この中、前記上部開口部16
2、162をシリンダ166、166の作動により昇降動する扉16
8、168で開放または閉塞出来るように構成している。そ
して、前記上部開口部162、162を貫くように前述して搬
入用台車66が走行可能な一対の平行な上部レール170、1
70が架設され、同様に、下部開口部164、164を貫いて一
対の平行な下部レール172、172が架設される。さらに、
上部レール170、170の上下位置には単位シートSを軟化
させるための複数の加熱用ヒータ174が配設されてい
る。
なお、前記投入装置130に設けられたレール148、148
は上昇限(図中、二点鎖線で図示されている)において
加熱装置132に設けられた上部レール170、170とその高
さが等しくなり、一方、その加工限においては下部レー
ル172、172とその高さが等しくなるように構成される。
また、上昇限、下降限においてレール148、148の端部が
上部レール170、170、下部レール172、172の端部に接近
するようになっている。なお、表皮材成形装置10の第1
レール64、64はその上昇限、下降限において夫々上部レ
ール170、170、下部レール172、172とその高さが等しく
なり、且つ端部が接近するようになっている。
投入装置130、加熱装置132は、基本的には、以上のよ
うに構成されるものであり、次に、表皮材成形方法につ
いて説明しながら併せて本実施態様に係る表皮材成形装
置の作用並びに効果について説明する。
第7図において、先ず、シートパレット138が投入装
置130の下方に搬入された後、シリンダ152が作動し吸引
部材156が降下する。この吸引部材156の備える吸引盤15
4によって単位シートSがシートパレット138から取り出
される。その後、単位シートSはシリンダ152の逆動作
によりレール148、148の位置まで上昇する。この時、搬
入用台車66は加熱装置132の下部レール172、172におい
て停止している。
次いで、シリンダ150のロッド150aが伸びてその先端
に設けた係合片(図示せず)が搬入用台車66に係合す
る。そして、このシリンダ150のロッド150aが後退す
る。これにより、搬入用台車66は、下部レール172、172
に沿って走行して投入装置130のレール148、148に乗り
移り、このレール148、148を走行して吸引盤154に吸着
している単位シートSの下方に入り込む。
その後、可動盤144下面に設けられているシリンダ
(図示せず)を作動し、搬入用台車66のアーム82を第9
図において矢印A方向に倒し、これによりクランプ棹84
は角状パイプ76に倒れ、このクランプ棹84の先端に植設
されている針86が単位シートSを突き通り、角状パイプ
76に形成されている孔に刺入される。従って、単位シー
トSは角状パイプ76上に保持される。そして、単位シー
トSの保持が完了した後、吸引盤154による吸引を解除
する。
次いで、昇降シリンダ140が作動され、可動盤144と共
に搬入用台車66が停止しているレール148は、加熱装置1
32の上部レール170、170と等しい高さまで上昇する。そ
して、シリンダ150が作動され、そのロッド150aが前進
し、これにより搬入用台車66は単位シートSを保持した
ままレール148、148を走行して加熱装置132の上部レー
ル170、170に移り、この上部レール170、170を走行して
当該加熱装置132内に入る、この間、単位シートSは加
熱用ヒータ174により軟化点近くまで加熱される。
この時、表皮材成形装置10の枠ラム28は上昇してお
り、この枠ラム28に設けられている第1レール64、64が
前記上部レール170、170と等しい高さとなっている。
そこで、枠ラム28に設けられているシリンダ88が作動
され、このシリンダ88のロッド88aが加熱装置132内部に
まで延び、そのロッド88aの先端部と搬入用台車66とが
連結される。その後、シリンダ88は逆作動され、そのロ
ッド88aがシリンダ88内部に後退する。これにより、単
位シートSを保持した搬入用台車66は上部レール170、1
70を走行し、さらに第1レール64、64に乗り移り、この
第1レール64、64を走行して表皮材成形装置10の雌型24
の下方位置に到着する。
その後、補助油圧シリンダ29、30のピストンロッド29
a、30aが伸長して枠ラム28が下降し、この枠ラム28にお
いて単位シートSを保持した搬入用台車66ごとこの枠ラ
ム28が下降する。これと共に、型締め用油圧シリンダ23
のシリンダロッド23aが伸長して型ラム22と一体的な雌
型24が下降する。
第2図に示されるように、雄型20に雌型24が嵌合して
型締め用油圧シリンダ23の作用下に所定加圧力で型締め
されることにより、単位シートSは雄型20と雌型24の間
に挟圧されて所定形状の表皮材に成形される。
しかる後、搬入用台車66はシリンダ88の駆動作用下に
前記と逆の動作により第1レール64、64から加熱装置13
2の下部レール172、172に乗り移り、この下部レール17
2、172上において次の単位シートSの搬送に備えて待機
する。
次いで、第5図および第6図において、把持手段32、
34を構成するシートクランパ48a乃至48cを雄型20および
雌型24側へ前進させ、雄型20および雌型24のパーティン
グラインから外部に露出している単位シートSの一部を
当該シートクランパ48a乃至48cによって把持させる。こ
の場合、第5図および第6図から諒解されるように、シ
リンダ38においてそのピストンロッド38aが後退するこ
とによってガイドレール40a、40bに案内されつつ支持部
材42に配置されるシートクランパ8a乃至48cは表示材W
の近傍に変位する。そして、シートクランパ48a乃至48c
の備えるシリンダ58a乃至58cを付勢することによって第
2クランプアーム54a乃至54cを矢印方向に回動させ、第
1クランプアーム52a乃至52cと第2クランプアーム56a
乃至56cの先端部で単位シートSの端部が把持される。
その後、搬入用台車66で、第9図において、クランプ
棹84は矢印B方向に回動し、これにより針86は単位シー
トSから抜けるため、当該単位シートSはシートクラン
パ48a乃至48cにのみ保持される。
次いで、型開きして加工された表皮材を型から取り出
す工程となる。
第3図に示すように、表皮材Wの取り出しは型ラム22
と枠ラム28の変位速度を異ならせ、例えば、型ラムの変
位速度の半分で枠ラム28を上昇変位させることによって
行う。すなわち、型締め用油圧シリンダ23に送る圧油の
流量と補助油圧シリンダ29、30に送る圧油の流量を制御
することによって型ラム22に較べて枠ラム28を遅い速度
で上昇させる。この結果、型ラム22に保持される雄型20
と枠ラム28に設けられ表皮材Wを把持したままの把持手
段32、34との距離が開いてくることから、型開き当初雌
型24に密着していた表皮材Wは自動的に、しかも確実に
離型させることが出来る。最終的に雌型24および枠ラム
28を第3図に示される位置で停止させる。
次いで、表皮材Wを搬出用台車96に上載して外部に搬
送する工程となる。第4図に示すように、搬出用台車96
が第2レール94、94に沿って移動し、さらに、枠ラム28
の第1レール64、64に乗り移って雌型24の下方位置まで
移動する。搬出用台車96にあってはシートクランパ48a
乃至48cとの干渉防止のために横メンバ100、101と同じ
方向を向いていたアーム106a乃至106dをモータ108a乃至
108dの作用下に矢印方向に回転させ、表皮材Wを受け取
るのに好適な位置に当該アーム106a乃至106d先端の保持
棒110a乃至110dを待機させる(第11図参照)。そこで、
シートクランパ48a乃至48cにおいてシリンダ58a乃至58c
の作用下に第1クランプアーム52a乃至52cから第2クラ
ンプアーム56a乃至56cが開くことによって表皮材は搬出
用台車96上に落下する。
この時、表皮材Wは形状保持手段である保持棒110a乃
至110dによって支えられる。この場合、離型直後の表皮
材Wは温度が高くその剛性が弱いことから、直接、搬出
用台車96上に落下させると変形が生じ、温度低下と共に
変形したままの形状が定着してしまい、結果的に不良品
となる。本実施態様のように、搬送手段である搬出用台
車96に形状保持のための治具を設けることによって斯か
る不都合が除去される。なお、形状保持手段としては、
アーム106a乃至106dの先端からエアを吹き出すようにし
て、離型直後の表皮材Wの形状を保つようにしても良
い。この場合、エアによる冷却効果も得られることにな
る。
その後、搬出用台車96が第1レール64、第2レール94
に沿ってその終端まで移動した際、払出装置112が作動
し表皮材Wをコンベア114に払い出す。
この場合、第12図に示す払出装置112において、シリ
ンダ118のピストンロッド118aが伸び、払出アーム116は
支軸122を中心に矢印方向、すなわち、コンベア114側に
揺動する。これにより、搬出用台車96においてその保持
棒110a乃至110dにより支持されていた表皮材Wは下方か
らすくい上げられるようにして取り出され、払出アーム
116の傾斜が大きくなるとその表面を滑動してコンベア1
14に払い出される。その後、コンベア114によって表皮
材Wは次段の工程、すなわち、発泡成形型にセットされ
て芯材である発泡樹脂と一体化される工程が行われる場
所へと移送される。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、可動型を保持する型
ラムの変位速度に較べて成形品の一部を把持する把持手
段が設けられた枠ラムの変位速度が遅くなるように制御
しながら表皮材加工後の型開きを行い、自動的に成形品
を確実に離型出来るようにしている。このため、成形装
置自体の動作に付随させて成形品の離型が遂行されるの
で、成形品の取出工程の能率が大幅に向上するという利
点が得られる。
また、枠ラムに設けられたレールを共通として搬入用
台車が交互に乗り入れられるようにしていることから、
素材、成形品の移送に必要な機構がコンパクトにまとま
ることになる。
さらに、成形品を搬出する台車には離型直後の成形品
の変形を防止する治具が設けられていることから、成形
品を損傷なく安全確実に搬出出来るという効果がある。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明し
たが、本発明はこの実施態様に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良
並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は成形工程開始時の本発明に係る表皮材成形装置
の一部省略正面図、 第2図は型締時の当該表皮材成形装置の一部省略正面
図、 第3図は成形品が雌型から離型した状況を示す当該表皮
材成形装置の一部省略正面図、 第4図は本発明に係る表皮材成形装置の側面図、 第5図は本発明に係る表皮材成形装置に設けられる成形
品把持手段の一部省略斜視説明図、 第6図は第5図における把持手段の側面説明図、 第7図は当該表皮材成形装置に併設される投入装置およ
び加熱装置を示す側面図、 第8図は搬入用台車の平面図、 第9図は当該搬入用台車の要部を示す一部省略側面図、 第10図は当該表皮材成形装置の備える表皮材を搬出する
ためのレールおよび搬出用台車を示す図、 第11図は当該搬出用台車の平面図、 第12図は表皮材を払い出す装置の構成説明図である。 10……表皮材成形装置、12……下定盤、 14……ガイドポスト、16……上定盤、 20……雄型、22……型ラム 23……型締め用油圧シリンダ、24……雌型 28……枠ラム 29、30……補助油圧シリンダ、32、34……保持手段 48a〜48c……シートクランパ 64、94……レール、96……搬出用台車 110a〜110d……保持棒、W……表皮材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状の素材を第1の成形型と第2の成
    形型の間で挟圧して所望の形状の表皮材を成形する装置
    であって、前記第1成形型が保持される固定盤と、前記
    第2成形型が保持される昇降自在な型ラムと、固定盤と
    前記型ラムとの間にあって昇降自在な枠ラムとを含み、
    前記第1成形型と第2成形型とを嵌合させて型締めした
    際に外部に露出した表皮材の端部を保持する把持手段を
    前記枠ラムに配設したことを特徴とする表皮材成形装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、把持手段は
    固定クランプアームと可動クランプアームの先端部で表
    皮材を保持する複数のクランプ機構を対向させて配置す
    ると共に、当該クランプ機構を成形型に対して進退自在
    に構成してなることを特徴とする表皮材成形装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置において、枠
    ラムには水平方向に延びる第1のレールと、この第1レ
    ールに接続されて装置外方に延在する第2のレールが設
    けられ、素材を搬入する台車と、離型した表皮材を前記
    第2レールに沿って搬出する台車を前記第1レールを共
    通にして当該装置内に交互に出し入れ可能に構成したこ
    とを特徴とする表皮材成形装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の装置において、搬出用台車
    に離型した表皮材の変形を防止する形状保持手段を設け
    たことを特徴とする表皮材成形装置。
  5. 【請求項5】固定された第1の成形型と、型ラムに保持
    されて可動な第2の成形型でシート状の素材を挟圧して
    所望の形状の表皮材を成形する方法において、前記第1
    成形型と第2成形型を型締めした際に外部に露出した表
    皮材の端部を前記第1成形型と第2成形型の間において
    可動な枠ラムに設けた把持手段によって保持し、その
    後、型開きを行う際に第2成形型を上昇させる型ラムの
    変位速度よりも前記枠ラムの変位速度を遅く制御しなが
    ら、前記型ラムと枠ラムを上昇させて前記第2成形型か
    ら表皮材を離型させることを特徴とする表皮材の成形方
    法。
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