JP2803883B2 - 合成樹脂成形方法 - Google Patents

合成樹脂成形方法

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/03Injection moulding apparatus
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、成形品の表面形状に対応して成形される表
皮材を用いて、合成樹脂製成形品を効率的に且つ容易に
成形可能な合成樹脂成形方法に関する。
[従来の技術] 例えば、自動車用車体を構成する内装体として、しぼ
模様が形成された表皮材に、発泡樹脂が一体的に設けら
れた合成樹脂製成形品が用いられている。
この場合、成形型を構成する下型に、予め成形品の表
面形状に対応して成形された表皮材が配置された後、上
型と下型とが型締めされてこれらの間に形成されるキャ
ビテイに発泡樹脂が注入され、さらにこの発泡樹脂が硬
化することにより、成形品が得られている。
ここで、実際上、下型から成形品を取り出す作業は、
作業者の手作業により行われており、成形品の取出時に
この下型を傾動させて、作業性の向上を図る工夫がなさ
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このように成形品を取り出すべく、下
型を比較的大きく傾動させると、次に行われる表皮材の
下型への取付作業が、煩雑なものとなってしまう。すな
わち、表皮材は、シート状で極めて薄く且つ軟質なた
め、比較的大きく傾動している下型の所望の部位に、こ
の表皮材を確実に配置することが困難なものとなる。こ
のため、作業者が、表皮材を下型に押圧し続けるか、あ
るいはこの表皮材に固定手段を設ける必要があり、成形
作業の効率化並びに簡素化が達成されないという問題が
ある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、成形
品の取出作業および表皮材の取付作業を、効率的に且つ
確実に遂行することができるとともに、専用の固定手段
を不要にし得る合成樹脂成形方法を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明は、下型と上型
とを、型開きした状態で互いに反対方向に傾動させて、
この下型に所定の形状に成形されている表皮材を配置す
る工程と、 前記下型と上型とを、型締めしてこれらの間に画成さ
れたキャビテイに、溶融樹脂を注入する工程と、 前記キャビテイ内で溶融樹脂を硬化させて、前記表皮
材と一体的に成形品を成形する工程と、 前記下型と上型とを、型開きした状態で互いに反対方
向に、且つこの下型を表皮材配置作業用角度よりも大き
な角度を有するように傾動させて、前記下型から成形品
を取り出す工程と、 を備えることを特徴とする。
[作用] 上記の本発明に係る合成樹脂成形方法おいては、下型
と上型とが、所定の角度傾動することにより、この下型
に表皮材を確実に配置することができるとともに、下型
から成形品を取り出す際には、この下型が比較的大きく
傾動して成形品を容易に取り出すことが可能になる。
[実施例] 本発明に係る合成樹脂成形方法について、これを実施
するための反応射出成形装置との関連で実施例を挙げ、
添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
第1図および第2図において、参照符号10は、本実施
例に係る反応射出成形装置を示す。この反応射出成形装
置10は、少なくとも三台の成形型12の開閉、表皮材14の
取付作業並びに成形品16の取出作業を行う第1ステーシ
ョン20と、発泡樹脂液の注入を行う第2ステーション22
と、この発泡樹脂の硬化待機を行う第3および第4ステ
ーション24、26とを備える。これら第1ステーション20
乃至第4ステーション26は、第1搬送路28a乃至第4搬
送路28dによりループ状に連結されてそれぞれの成形型1
2を順次移送する。
成形型12は、下型30と上型32とを備え、これらの間に
キャビテイ34が画成されるとともに、この上型32に後述
する樹脂液注入ヘッドが係合される。
第1ステーション20は、反転テーブル36を備え、この
反転テーブル36が、支軸38に支持されてシリンダ40の駆
動作用下に成形品取出角度θ1(約45°)と、表皮材取
付角度θ2(約10°)とに傾動する(第1図参照)。
反転テーブル36に、下型30を位置決め保持すべくシリ
ンダ42により昇降自在なピン44が設けられるとともに、
この反転テーブル36の上方にプレス機構46が配設され
る。このプレス機構46は、4本の支柱48上に支持される
固定盤50を備え、この固定盤50に固定されたシリンダ52
のピストンロッド52aにラム54が保持される。このラム5
4に、保持枠56が支軸58を介して回動自在に配設され、
この支軸58に固定されたピニオン60に、ラック62が噛合
するとともに、このラック62は、ラム54に固定されたシ
リンダ64に連結される。保持枠56に、上型32を保持すべ
くクランプ手段66が設けられる。
第1搬送路28aは、台車70を備え、この台車70が、シ
リンダ72を介して第1ステーション20と第2ステーショ
ン22との間を進退する。
第2ステーション22は、コラム74に支持された樹脂液
注入用ポンプユニット76を備え、このポンプユニット76
を構成する注入ヘッド78が、シリンダ80の作用下に昇降
自在に配設される(第3図参照)。
第2および第4搬送路28b、28dは、互いに平行で且つ
長尺なラック82a、82bを備え、このラック82a、82bに噛
合する図示しないピニオンを連結したモータ84a、84b
が、可動台86a、86bに固定される。可動台86a、86bに、
シリンダ88a、88bの作用下に昇降変位して下型30に係合
自在な係止ピン90a、90bが設けられる。
第3搬送路28cは、モータ92の駆動作用下にチェーン9
4を介して回転される複数の搬送ローラ96を備える。
次に、上記のように構成される反応射出成形装置の動
作を説明する。
第1ステーション20において、成形型12を構成する下
型30は、第1図中、二点鎖線で示すように、反転テーブ
ル36に配置されて垂直方向から角度θ2傾斜しており、
一方、上型32は、この下型30とは逆方向に傾斜してい
る。そして、作業者Eが、上型32に各種取付部品を配置
するとともに、作業者Fが、皮革模様が形成された表皮
材14を下型30に配置する。
次に、シリンダ40が駆動されて反転テーブル36が、水
平状態になる一方、プレス機構46を構成するシリンダ64
が駆動されてラック62とピニオン60の作用下に保持枠56
と上型32とが、一体的に回転して水平状態になった後、
シリンダ52が駆動され、ラム54が下降されて成形型12が
型締めされる(第3図および第4図参照)。
クランプ手段66が駆動されて上型32の保持作用が解除
されるとともに、シリンダ42の作用下にピン44が下型30
から離脱する。そして、シリンダ72の駆動作用下に、台
車70を介して成形型12が、第1ステーション20から第2
ステーション22へと搬送される。
この第2ステーション22では、ポンプユニット76を構
成する注入ヘッド78が、シリンダ80の作用下に下降され
て上型32に係合し、この注入ヘッド78からキャビテイ34
に溶融樹脂が注入される。
注入ヘッド78が上昇された後、モータ84aの作用下に
可動台86aを介して成形型12が、第3ステーション24に
移送される。さらに、モータ92を介して第4ステーショ
ン26に搬送されて発泡樹脂が硬化した後、成形型12が、
可動台86bにより第1ステーション20に搬送される。こ
こで、可動台86a、86bに設けられているシリンダ88a、8
8bの作用下に係止ピン90a、90bが、下型30に係合して成
形型12を移送する。
第1ステーション20では、下型30が、ピン44により反
転テーブル36に支持されるとともに、上型32が、クラン
プ手段66により保持枠56に支持される。この保持枠56
が、シリンダ52を介して上昇され、さらにシリンダ64の
作用下にラック62、ピニオン60を介して垂直方向に120
°回転する。この状態で、作業者Eが上型32に取付部品
の配置作業を行う。
一方、下型30は、シリンダ40の作用下に角度θ1傾斜
して、作業者Fによる成形品16の取出作業が行われる。
成形品16が取り出された下型30は、シリンダ40の作用
下に角度θ2傾斜されて、表皮材14の取付作業が行われ
る。
なお、一の成形型12の動作について説明したが、この
間、他の成形型12においても、同様の作業が行われてい
る。
この場合、本実施例では、成形品16の取出作業時に下
型30が、比較的大きな角度θ1傾斜しているため、作業
者Fは、楽な作業姿勢でこの成形品16の取出作業を遂行
することができる。
さらに、表皮材14の取付作業時には、下型30が、前記
角度θ1よりも小さな角度θ2だけ傾斜しているため、
この表皮材14が、下型30のキャビテイ34を画成する壁面
から離脱することがない。これによって、表皮材14の取
付不良を可及的に阻止することが可能になり、効率的且
つ容易な成形作業が達成されるという効果が得られる。
その際、上型32が、下型30とは逆方向に傾斜しているた
め、この上型32が表皮材14の取付作業に干渉することが
ない。
[発明の効果] 以上のように、本発明に係る合成樹脂成形方法では、
下型を所定の角度傾斜させてこの下型に、所定の形状に
成形されている表皮材を配置する一方、前記下型を、さ
らに大きな角度傾斜させて成形品の取出作業を行う。こ
のため、成形品の取出作業が容易に遂行されるととも
に、表皮材を下型の所望の部位に確実に配置することが
できる。従って、成形作業の効率化が図られるという利
点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る合成樹脂成形方法を実施するため
の反応射出成形装置の概略正面図、 第2図は前記装置の概略平面図、 第3図は前記装置の側面図、 第4図は前記装置の概略正面図である。 10……装置 12……成形型 14……表皮材 16……成形品 20、22、24、26……ステーション 28a〜28d……搬送路 36……反転テーブル 40……シリンダ 70……台車

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下型と上型とを、型開きした状態で互いに
    反対方向に傾動させて、この下型に所定の形状に成形さ
    れている表皮材を配置する工程と、 前記下型と上型とを、型締めしてこれらの間に画成され
    たキャビテイに、溶融樹脂を注入する工程と、 前記キャビテイ内で溶融樹脂を硬化させて、前記表皮材
    と一体的に成形品を成形する工程と、 前記下型と上型とを、型開きした状態で互いに反対方向
    に、且つこの下型を表皮材配置作業用角度よりも大きな
    角度を有するように傾動させて、前記下型から成形品を
    取り出す工程と、 を備えることを特徴とする合成樹脂成形方法。
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JP5647803B2 (ja) * 2010-03-11 2015-01-07 東芝機械株式会社 射出成形機の金型開閉装置および金型開閉方法

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