JP3499859B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3499859B2 JP2002197141A JP2002197141A JP3499859B2 JP 3499859 B2 JP3499859 B2 JP 3499859B2 JP 2002197141 A JP2002197141 A JP 2002197141A JP 2002197141 A JP2002197141 A JP 2002197141A JP 3499859 B2 JP3499859 B2 JP 3499859B2
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    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/41Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions
    • H01L29/423Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions not carrying the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/42312Gate electrodes for field effect devices
    • H01L29/42316Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors
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    • H01L29/42392Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors with insulated gate for thin film field effect transistors, e.g. characterised by the thickness or the shape of the insulator or the dimensions, the shape or the lay-out of the conductor fully surrounding the channel, e.g. gate-all-around

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体薄膜によ
り形成される半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図31は、IEDM'90(International Elec
tron Devices Meeting) Technical Digest p.595に示さ
れた、GAA(Gate All Around)タイプの薄膜トランジ
スタを備える半導体装置の構成及びその製造方法を示す
図である。図31において、1はシリコン基板、2はシ
リコン基板1の上に形成され、トランジスタの電極を形
成するための下地としての絶縁膜である第1のシリコン
酸化膜、3はトランジスタの出力電極を形成するための
シリコン単結晶からなるチャネルシリコン膜である。同
図のシリコン基板1、第1のシリコン酸化膜2及びチャ
ネルシリコン膜3はSIMOX(Separation by IMplan
ted OXygen)と呼ばれる製造方法によって形成される。
SIMOXは、シリコン基板1中に酸素を高濃度イオン
注入し、酸化膜を形成することによりシリコン基板1と
チャネルシリコン膜3とを分離する方式である。
【0003】4は、第1のシリコン酸化膜2に設けら
れ、後述するように、ゲート電極6によりチャネルシリ
コン膜3を同図の上下方向(図31(b)におけるq、
q’方向)から挟みこむように覆うための開口部(穴)
である。ゲート電極6をこのように形成する点が、この
GAAトランジスタの特徴的な部分である。5は、チャ
ネルシリコン膜3とゲート電極6とを絶縁するためのゲ
ート絶縁膜である第2のシリコン酸化膜、6はポリシリ
コン膜により形成されるゲート電極である。
【0004】図32は、この半導体装置の製造方法を説
明するための図であり、図31(c)に示すA−A’線矢
視断面(図31(a)及び(b)においても同様)を示してお
り、図32(b)は図31(a)の断面を、図32(c)は図3
1(b)の断面を、図32(e)は図31(c)の断面をそれぞ
れ示している。図33は、図31(c)のB−B’線矢視
断面を示す図である。
【0005】このような構造をもつGAAトランジスタ
には、トランジスタがオンしたときの電流が大きいとい
う特徴がある。GAAトランジスタにおいて、図31
(c)、図32(e)及び図33に示すようにチャネルシリコ
ン膜3の両側(図31(b)、図32(e)及び図33に示す
ようにチャネルシリコン膜3の両側(図31(b)、図3
2(e)、図33におけるq、q’方向)から挟み込むよ
うに、その上下にゲート電極6が形成されている。そし
て、ゲート電極6のバイアスによってチャネルシリコン
膜3にチャネルが形成され、電流が流れるのであるか
ら、図31(c)、図32(e)、図33の構造においては、
チャネルシリコン膜3のq、q’方向の上下いずれの界
面においてもチャネルが形成されることになる。したが
って、トランジスタがオンした時の電流が、ゲート電極
が片側しかない従来のトランジスタの場合に比べ、少な
くとも2倍になる。さらに、チャネルシリコン膜3が薄
い場合は、チャネルシリコン膜3全体にチャネルが形成
され、より多くの電流が流れる。
【0006】次に、GAAトランジスタの製造法を説明
する。まず、SIMOXウエハの表面シリコン膜21を
選択的にエッチングして所望のパターンを得(図32
(a))、そして、写真製版技術(リソグラフィー)によ
り所定のパターンのチャネルシリコン膜3を形成する
(図31(a)、図32(b))。次にGAAトランジスタの
チャネルシリコン膜3におけるチャネルが形成される部
分の下部の第1のシリコン酸化膜2を、ウエットエッチ
ングにより除去して開口部4を設ける。この開口部4に
より、チャネルシリコン膜3のチャネルが形成される部
分は、A−A’線矢視断面において空中に浮いたブリッ
ジ状になる(図31(b)、図32(c))。
【0007】次に、トランジスタのゲート絶縁膜である
第2のシリコン酸化膜5を形成する(図32(d))。こ
のとき、第2のシリコン酸化膜5をCVD(Chemical Va
por Deposition)法で形成するので、チャネルシリコン
膜3の周囲を覆うように第2のシリコン酸化膜5が形成
される。そして、ゲート電極6となるポリシリコン膜
を、第2のシリコン酸化膜5上に堆積し、写真製版技術
により所定のパターンにパターニングする。これによ
り、チャネルが形成されるチャネルシリコン膜3の上下
両側にゲート電極6を備え、チャネルシリコン膜3の上
下両側にチャネルが形成されるGAAトランジスタが完
成する(図31(c)、図32(e))。
【0008】図33に、このように形成されたGAAト
ランジスタの別の断面図(B−B’面)を示す。図33
から分かるように、ゲート電極6は、上方からエッチン
グされるので、チャネルシリコン膜3の下に形成された
ゲート電極6bは、パターニングの際にエッチングされ
ずに残る。したがって、チャネルシリコン膜3の上のゲ
ート電極6aより長くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の半導体
装置及びその製造方法は、SIMOXを用いて製造及び
構成していた。これは、チャネルに電流が多く流れるよ
うに、チャネルシリコン膜3をシリコン単結晶により構
成するためである。ところが、このように形成されたG
AAトランジスタの上に、さらに重ねてシリコン単結晶
を形成することはできないから、せいぜい一層のGAA
トランジスタを形成できるのみで、多層に形成すること
はできず、集積度の向上は困難であった。
【0010】また、従来の半導体装置の製造方法におい
て、まず単結晶シリコン膜21からチャネルシリコン膜
3を形成し、しかる後に、その薄膜トランジスタを構成
する開口部4を形成する。したがって、開口部4を形成
するためのエッチングにドライエッチングを用いること
ができず(チャネルシリコン膜3に隠れた部分の第1の
シリコン酸化膜2の除去困難)、フッ酸等の液体を用い
た湿式エッチング(ウエットエッチング)を用いてい
た。ところが、湿式エッチングは、全ての方向を平等に
エッチングする等方性エッチングであるため、第1のシ
リコン酸化膜2をシリコン基板1の方向(図32(c)に
おけるq方向)にエッチングするのみならず、シリコン
基板1に対し平行な方向(図32(c)におけるp方向。
p方向とq方向とは直交する)にもエッチングがなされ
る。したがって、リソグラフィー工程において設けられ
たレジスト膜のパターンよりも、p方向に多少大きな開
口部4が形成されることになる。よって、微細パターン
に基づく開口部4を設けるのは困難で、GAAトランジ
スタの集積度の向上は困難であった。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、チャネルが形成される部分の
構造を微細にできて、集積度が高くできる薄膜トランジ
スタの構造を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、絶縁膜が形成された半導体基板との間に空間部を
設けて形成された制御電極と、上記制御電極を覆うよう
に薄膜形成法により形成され、上記制御電極により複数
のチャネルを生じるチャネル部材とをもつトランジスタ
を備えたものである。
【0013】また、上記半導体基板と上記制御電極との
間隔を、上記チャネル部材の厚みより大きく、かつ、形
成時に隙間が生じない間隔としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施の形態を図について説明する。図1及び図2は、
この実施の形態による半導体装置の構造及びこの半導体
装置の製造方法を説明するための図であり、便宜上、一
連の製造工程を図1及び図2の2つの図面に分けて示し
ている。すなわち図1(c)に示す工程と図2(a)に示す工
程とは連続している。
【0015】図1及び図2において、1はシリコン基
板、2はシリコン基板1の上に形成され、トランジスタ
の電極を形成するための下地としての絶縁膜である第1
のシリコン酸化膜、3は、薄膜形成法により形成される
多結晶シリコン(ポリシリコン)からなり、トランジス
タのチャネルを形成するためのチャネルシリコン膜、4
は、ゲート電極6により第1のシリコン酸化膜2に設け
られ、チャネルシリコン膜3を上下から挟むように覆う
ための開口部(穴)である。5はチャネルシリコン膜3
とゲート電極6とを絶縁するための、ゲート絶縁膜であ
る第2のシリコン酸化膜、6はポリシリコン膜により形
成されるゲート電極、8はチャネルシリコン膜3が開口
部4に入り込まないように、開口部4を一時的に埋める
ためのダミー膜であるシリコン窒化膜である。
【0016】また、図3及び図4は、図1(c)及び図2
(d)に示すA−A’線矢視断面図(他の図においても同
様)であり、図3(a)は図1(a)の断面、図3(c)は図1
(b)の断面、図4(a)は図1(c)の断面、図4(b)は図2
(a)の断面、図4(c)は図2(b)の断面、図4(d)は図2
(c)(d)の断面を、それぞれ示す。
【0017】この実施の形態による、チャネルシリコン
膜3にポリシリコンを用いたGAAトランジスタにおい
て、トランジスタがオンしたときの電流が大きいという
特徴があるのは従来例の場合と同じである。すなわち、
チャネルシリコン膜3の上下いずれの界面(図4(d)に
おけるq、q’方向の界面)においてもチャネルが形成
されることにより、トランジスタがオンした時の電流
が、片側しかない従来のトランジスタの場合に比べ、ほ
ぼ2倍になる。
【0018】一方、従来例のチャネルシリコン膜3をシ
リコン単結晶により形成した場合と比べ、この実施の形
態のチャネルシリコン膜3をポリシリコンにより形成し
た場合では、トランジスタの構成に大幅に自由度が生じ
る。すなわち、従来のGAAトランジスタにおいては、
トランジスタを一層に形成することができるのみであっ
たが、シリコン単結晶の代わりに用いたポリシリコンに
よりチャネルシリコン膜3を多層に形成することがで
き、この実施の形態のトランジスタの製造方法におい
て、エピタキシャル層形成は不要となる。したがって、
必要に応じて、トランジスタを重ねて何層でも形成する
ことができる。
【0019】このことは、多層構造をとるSRAM(Sta
tic Random Access Memory)等についてGAAトランジ
スタを応用する場合、必須の条件となる。
【0020】さらに、シリコン単結晶を成長させる必要
はないから、基板は必ずしもシリコン基板であることを
要しない。したがって、基板を選択する自由度が高くな
り、用途が広がる。例えば、ガラス基板の上に形成する
ことができるから、TFT(Thin Film Transistor)方式
の液晶パネルに対してGAAトランジスタを応用するこ
とが可能になる。
【0021】次に、この実施の形態の半導体装置の製造
方法を、後述する工程A〜Cについては図3を、工程D
〜Hについては図4を主に参照しつつ製造方法を説明す
る。 工程A シリコン基板1上に、例えば熱酸化法によって所定の厚
み(例えば1000Å程度)をもつシリコン酸化膜を形
成する。そして、写真製版技術により、所定のパターン
のレジストを形成し、異方性ドライエッチング技術(例
えば、反応性イオンエッチング法)を用いてこのシリコ
ン酸化膜を除去し、所定の大きさの開口部4を設ける
(図1(a)、図3(a))。エッチングがされた後の所望の
パターンをもつシリコン酸化膜は第1のシリコン酸化膜
2となる。ここで、異方性ドライエッチング技術を用い
ているので、エッチングはシリコン基板1の方向(図3
(a)におけるq方向)に対して行われ、シリコン基板1
と平行の方向(図3(a)におけるp方法)にエッチング
されることがなく、したがって、開口部4がレジストの
パターンより大きくなることがない。よって、微細な開
口部4を設けることが可能である。
【0022】ここで、ドライエッチングにより開口部4
を設ける際に、その部分の第1のシリコン酸化膜2を完
全に除去し、シリコン基板1を露出させてもよいし、露
出させなくてもよい。つまり、開口部4の深さ(図1〜
図4における下方向)が所定の深さ(例えば1000Å
程度の深さ)があればよい。また、開口部4の大きさ
(面積)は、製造しようとしている薄膜トランジスタの
チャネル寸法(LとW)より少し大きな程度であればよ
い。
【0023】工程B この開口部4に対し、減圧CVD法(反応温度は例えば
700〜800℃)をもちいて、シリコン窒化膜8を埋
め込む(図3(b))。これは、チャネルシリコン膜3を
形成する際に、チャネルシリコン膜3が開口部4に落ち
込み、埋まることを防止するためである。ここで、開口
部4に入り込んだシリコン窒化膜8は、後の工程におい
て、第1のシリコン酸化膜2やチャネルシリコン膜3等
の他の部分に影響を与えることなく、除去する必要があ
る。そのために、開口部4に埋め込まれる物質は、ウエ
ットエッチングで選択的に除去できるものでなければな
らない(例えば、シリコン酸化膜やポリシリコンよりも
エッチングされやすい性質をもつこと)。そこで、この
ような条件を満足するものとして、シリコン窒化膜等を
用い、そしてそれを除去するためのウエットエッチング
液として、熱リン酸等を用いる。
【0024】シリコン窒化膜8は開口部4を埋めるよう
に、例えば、図3(b)に示すように開口部4の幅1/2
以上の厚さに、減圧CVD法で堆積させる(例えば、開
口部の幅が0.5μmなら、0.25μm以上の厚
さ)。
【0025】次に、異方性のエッチング(反応性イオン
エッチング等)を用いて全面のエッチバックを行う。す
なわち、エッチングによりシリコン窒化膜8を除去して
いき、図3(c)のように第1のシリコン酸化膜2が露出
したところでエッチングを停止する。このことにより、
シリコン窒化膜8は開口部4にのみ残り、開口部4は埋
められ、表面は平坦になる(図1(b))。
【0026】工程C この埋め込まれたシリコン窒化膜8の上に、ポリシリコ
ンによりチャネルシリコン膜3を形成する。これは、減
圧CVD法等(例えば反応温度400〜700℃)によ
り、不純物を添加しないポリシリコンを所定の厚み(例
えば400Å)堆積し(図3(d))、写真製版技術とエ
ッチング技術により形成する(図1(c)、図4(a))。こ
れが薄膜トランジスタの本体になる。
【0027】工程D 工程Bにおいて埋め込んだシリコン窒化膜8を除去す
る。例えば、150〜200℃の熱リン酸中に浸して、
シリコン窒化膜8を除去する。このことにより、第1の
ポリシリコン3の下に空隙10が形成される(図2
(a)、図4(b))。この高さは、開口部4においてシリコ
ン基板1が露出している場合、第1のシリコン酸化膜2
の厚さに等しくなる。
【0028】工程E 減圧CVD法(例えば反応温度600〜900℃)を用
いて、第2のシリコン酸化膜5を所定の厚み(例えば2
00Å)堆積させる。これにより、第1のシリコン酸化
膜2の表面と、チャネルシリコン膜3の周囲と、開口部
4の内部に、第2のシリコン酸化膜5が形成される(図
2(b)、図4(c))。なお、このシリコン酸化膜5を熱酸
化法(例えば反応温度800〜1000℃)により形成
してもよい。
【0029】工程F ゲート電極6を形成するために、工程Eで形成したシリ
コン酸化膜5上にリンを添加したポリシリコン膜11を
減圧CVD法(例えば反応温度500〜700℃)を用
いて、所定の厚み(例えば1500Å程度)堆積させる
(図2(c))。この減圧CVD法はカバレッジが非常に
優れており、空隙10の内部は、全てこのポリシリコン
膜11により埋め尽くされる。
【0030】工程G このポリシリコン膜11を、写真製版技術とエッチング
技術により所定のパターンに形成する(図2(d)、図4
(d))。このようにして、GAAトランジスタのゲート
電極6が形成される。
【0031】工程H イオン打ち込みにより、ポリシリコン膜(ゲート電極)
6に覆われていないチャネルシリコン膜3にヒ素を注入
すると、N型領域になり、薄膜トランジスタの出力電極
であるソース・ドレイン領域が形成される。
【0032】以上のように、本実施の形態による半導体
装置の製造方法において、GAAトランジスタのチャネ
ルシリコン膜3の下部に設ける開口部4を、チャネルシ
リコン膜3を形成する前に形成するので、ウエットエッ
チングでなくて、異方性のあるドライエッチングにより
形成でき、微細パターン(例えば、1.0μm程度)の
形成が可能である。
【0033】なお、ウエットエッチングにより開口部4
を形成する場合には、このような微細なパターンを形成
することはできない。このことを図5を用いて説明す
る。図5は、開口幅Dであるレジスト31を用いて第1
のシリコン酸化膜2をエッチングし、開口部4を形成す
る場合の断面図である。図5において、フッ酸液により
第1のシリコン酸化膜2を除去する際に、縦方向ととも
に横方向についても距離dだけエッチングされる。この
横方向へのエッチングはサイドエッチングと呼ばれる。
このサイドエッチングにより、シリコン基板1が露出し
てエッチングが終了したとき、レジスト31の開口幅D
よりも2dだけ大きなエッチング開口部32が得られ
る。このようにウエットエッチングにおいてはサイドエ
ッチングが生じるので、開口部はレジスト31の所望の
開口幅Dよりも大きくなる。
【0034】所望の開口幅Dのエッチング開口部32を
得るためには、サイドエッチングによる拡大分(2d)
だけレジスト31の開口を小さくしておけばよい(D’
=D−2d)。しかし、レジストの開口幅には一定の限
界(開口限界)があり、リソグラフィにおける最小抜き
幅より小さくすることができない。言い換えると、第1
のシリコン酸化膜2に開口できる最小幅は、リソグラフ
ィで決まる開口最小幅とサイドエッチングの幅の合計以
下にすることはできない。これに対して、ドライエッチ
ングを用いる場合、サイドエッチングがないので開口最
小幅と同程度のエッチング開口部32が得られる。
【0035】したがって、この実施の形態1によりドラ
イエッチングを用いてエッチングすることにより、1μ
m程度のレジストの開口限界以内の開口部を設けること
が、初めて可能となる。
【0036】実施の形態2.次に、この発明の他の実施
の形態について説明する。この実施の形態2は、実施の
形態1の開口部4を用いることなく、GAAトランジス
タを製造するものである。図6及び図7は、この実施の
形態による半導体装置の構造及びこの半導体装置の製造
方法を説明するための図であり、便宜上、一連の製造工
程を図6及び図7の2つの図面に分けて説明している。
すなわち、図6(c)に示す工程と図7(a)に示す工程とは
連続している。
【0037】図6及び図7において、9は第1のシリコ
ン酸化膜2上に形成され、第1のシリコン酸化膜2とチ
ャネルシリコン膜3との間に空隙10を設けるためのシ
リコン窒化膜である。シリコン基板1、第1のシリコン
酸化膜2、チャネルシリコン膜3、第2のシリコン酸化
膜5、ゲート電極6は、実施の形態1の場合と同じもの
であり、説明を省略する。
【0038】また、図8は、図6(c)及び図7(c)に示す
A−A’線矢視断面図であり、図8(a)は図6(a)の断
面、図8(b)は図6(b)の断面、図8(c)は図6(c)の断
面、図8(d)は図7(a)の断面、図8(e)は図7(b)及び
(c)の断面を、それぞれ示す。また、図9は、図7(c)の
B−B’線矢視断面図である。
【0039】次に、この実施の形態の半導体装置の製造
方法を、図8及び、工程A〜Cについては図6を、工程
D〜Fについては図7を参照しつつ説明する。 工程A シリコン基板1上に、例えば熱酸化法により所定の厚み
(例えば1000Å程度)の第1のシリコン酸化膜2を
形成し、その表面に減圧CVD法(例えば反応温度70
0〜800℃)により、シリコン窒化膜9を所定の厚み
(例えば2000Å程度)堆積させる。次に、このシリ
コン窒化膜9を、目的のトランジスタのチャネル長の幅
に対応して、線状にパターニングする(図6(a)、図8
(a))。
【0040】工程B 工程Aで形成した第1のシリコン酸化膜2及びシリコン
窒化膜9の上に、トランジスタのチャネルシリコン膜3
となるポリシリコン膜を、減圧CVD法(例えば反応温
度500〜700℃)により所定の厚み(例えば500
Å)堆積させ、これを所望のパターンに形成する(図6
(b)、図8(b))。
【0041】工程C 工程Aにおいて形成したシリコン窒化膜9を除去する。
例えば、150℃の高温のリン酸液に浸して、シリコン
窒化膜9を全面的に除去する(図6(c)、図8(c))。こ
のシリコン窒化膜9はチャネルシリコン膜3の下を通っ
ており、シリコン窒化膜9の上のチャネルシリコン膜3
の部分が持ち上げられているため、これが除去される
と、同図のように、チャネルシリコン膜3の下に空隙1
0が形成される。このようにして、実施の形態1の開口
部4を設けなくても、チャネルシリコン膜3をゲート電
極で挟むための空隙10を作ることができる。リン酸液
はシリコン酸化膜をエッチングしないため、シリコン基
板1上の第1のシリコン酸化膜2はそのまま残る。
【0042】工程D 減圧CVD法(例えば反応温度400〜900℃)を用
いて、全面にゲート絶縁膜となる第2のシリコン酸化膜
5を所定の厚み(例えば200Å)堆積させる。これに
より、第1のシリコン酸化膜2上はもとより、ブリッジ
状になったチャネルシリコン膜3の周囲にも、第2のシ
リコン酸化膜5が形成される(図7(a)、図8(d))。
【0043】工程E 減圧CVD法(例えば反応温度500〜700℃で、P
を含んだSiHガスを用いる方法)により、リン
の添加された第2のポリシリコン膜(ドープトポリシリ
コン膜)12を、工程Dにおいて形成した第2のシリコ
ン酸化膜5上の全面に所定の厚さ(例えば2000Å程
度)堆積させると、ブリッジ状のチャネルシリコン膜3
の下の空隙10(高さ2000Å程度)の中も、第2の
ポリシリコン膜12で満たされる(図7(b)、図8
(e))。これは減圧CVD法による堆積膜のカバレッジ
が非常に優れているからである。
【0044】工程F この第2のポリシリコン膜12を、所望のパターンに加
工することによりゲート電極6とする。すなわち、第2
のドープトポリシリコン膜12を所望のパターンに形成
する(図7(c))。このとき、図8(e)に示すように、チ
ャネルシリコン膜3はゲート電極6により覆われる。ま
た、B−B’線矢視断面においては、図9に示すよう
に、下側のゲート電極6bは上側のゲート電極6aより
も長い。次に、チャネルシリコン膜3に重ねて形成され
たゲート電極6をマスクにして、上方よりヒ素イオンを
注入することにより、トランジスタのソース、ドレイン
電極が形成され、GAAトランジスタが完成する。
【0045】以上のように、実施の形態2による半導体
装置の製造方法において、開口部を設けずにチャネルシ
リコン膜3と第1のシリコン酸化膜2との間に空隙10
を設け、GAAトランジスタのゲート電極6を形成する
ので、開口部を設けるための工程を省略でき、製造が容
易になるとともに、微細なトランジスタを形成でき、集
積度が向上する。
【0046】なお、実施の形態1及び実施の形態2にお
いて、シリコン窒化膜を用いて空隙10を形成したが、
これに限らず、後の工程で浸式エッチングによりチャネ
ルシリコン膜3等に影響を与えることなく、選択的に除
去できる材料であれば何でもよい。もっとも、堆積と除
去の間に入る減圧CVD工程の温度(約600℃)に耐
えられることが望ましい。
【0047】また、シリコン窒化膜を除去する工程にお
いて、これを全て除去しなくてもよい。つまり、チャネ
ルシリコン膜3の下部に、必要な空隙10が存在し、ゲ
ート電極6がチャネルシリコン膜3を挟むように形成で
きればよい。
【0048】なお、上記の説明において、GAAトラン
ジスタを備える半導体装置を例にとり説明したが、薄膜
トランジスタを有する半導体装置はもちろんのこと、さ
らには、他の開口部を有する半導体装置の製造について
も適用できる。また減圧CVDを用いた場合について説
明したが、他の薄膜形成法を用いてもよりことは、言う
までもない。
【0049】実施の形態3.なお、上記実施の形態2に
おいて、図6(c)のようにチャネルシリコン膜3をブ
リッジ状に形成した時点で、図10に示すようにその中
央部が垂れて第1のシリコン酸化膜2に接触してしまう
こと(以下、単に「垂れ」と記す)がある。これは、主
に、ブリッジの両端のチャネルシリコン膜3(シリコン
基板1に垂直に設けられ、ブリッジを支える部分)が十
分な厚みをもたず、ブリッジを支えきれないために生じ
るものであり、チャネル長(ブリッジ長)が長いほど、
ブリッジの高さが低いほど、また、チャネルシリコン膜
3が薄いほど発生しやすい。
【0050】この実施の形態3は、図11(c)に示す
ように、チャネルシリコン膜3のブリッジの支柱部分に
シリコン酸化膜13による枠パターン14a,14bを
設け、ブリッジを十分に支えられるようにして垂れを防
止するものである。このとき、チャネルシリコン膜3の
支柱部分及び枠パターン14a,14bがブリッジ部分
のチャネルシリコン膜3を支える。
【0051】次に、この実施の形態3の半導体装置の製
造方法について説明する。まず、実施の形態2の場合と
同様にしてシリコン基板1、第1のシリコン酸化膜2に
重ねて、チャネルシリコン膜3をブリッジ状にして空隙
10を設けるためのシリコン窒化膜9を形成する(図1
1(a))。このときのB−B’矢視断面図を図12
(a)に示す。
【0052】次に、CVD法により、全面にシリコン酸
化膜13を1000Å程度堆積する(図12(b))。
その後、RIE等の異方性ドライエッチングによりシリ
コン酸化膜13をエッチングすると、シリコン窒化膜9
の側面にサイドウオール状にシリコン酸化膜13が残
る。これが枠パターン14a,14bとなる(図12
(c))。
【0053】その後、チャネルシリコン膜3を堆積して
所望のパターンに形成する(図11(b)、図12
(d))。そして、シリコン窒化膜9を除去すると枠パ
ターン14a,14bにより補強されたブリッジ状のチ
ャネルシリコン膜3が得られる(図ユ1(c),図12
(e))。この枠パターン14a,14bがブリッジ部
のチャネルシリコン膜3を支えるので垂れが生じにくく
なる。
【0054】なお、枠パターン14a,14bは、ブリ
ッジの両端に設けられるのでゲート電極6によるチャネ
ル形成を妨げない。
【0055】実施の形態4.実施の形態3では、ブリッ
ジの両脇にシリコン酸化膜による枠パターンを設けるこ
とによりブリッジの垂れを防止したが、ブリッジとシリ
コン基板との間のシリコン窒化膜9を全て除去してしま
わずにその一部を支柱部分として残し、ブリッジを支え
るようにして垂れを防止してもよい。例えば、100−
A程度の厚みのシリコン窒化膜を支柱部分として残せば
ブリッジ部分を支えることができる。
【0056】次に、この実施の形態4の半導体装置の製
造方法について説明する。実施の形態2の工程によりシ
リコン窒化膜9上にチャネルシリコン膜3を形成する
(図13(b)、図14(b))。次のシリコン窒化膜
9を熱リン酸で除去する工程において、エッチング液に
浸す時間を、シリコン窒化膜9を完全に除去するために
必要な時間より少し短く設定することにより、シリコン
窒化膜9の一部をブリッジの支柱部分15として残すこ
とができる(図13(c)、図14(c))。ブリッジ
部のシリコン窒化膜9に対するエッチングは、ブリッジ
の両側から行われるからブリッジのほぼ中央に支柱部分
15が形成される。以下の工程は、実施の形態2の場合
と同様である(図14(d)(e))。
【0057】ところで、図13(c)からわかるよう
に、支柱部分15はブリッジの全長、すなわち、空隙1
0側のチャネルの全長にわたって形成されているが、支
柱部分15はチャネルシリコン膜3中を流れる電流の方
向と平行に設けられているので、支柱部分15によりチ
ャネルが形成されない部分が生じても、チャネルの電流
の流れは妨げられないので問題はない。
【0058】なお、この実施の形態4は、実施の形態1
に示される開口部をもつ半導体装置にも適用できる。
【0059】実施の形態5.上記実施の形態3及び4に
おいて、枠パターン14あるいは支柱部分15によりブ
リッジ状のチャネルシリコン膜3を支えることによりそ
の垂れを防止したが、垂れが生じないようにブリッジの
形状を設計することにより垂れを防止してもよい。図1
5に示すように、チャネル長をL、ブリッジ高さをh、
チャネルシリコン膜3の厚みtとしたとき、チャネルシ
リコン膜3の垂れはチャネル長Lが長い程発生しやす
い。
【0060】いくつかの実験結果を図16に示す。プロ
ットA〜Cは、ブリッジの高さhが0.2μmの場合の
実験結果である。プロットAはチャネル長L=1μmで
チャネルシリコン膜の厚みt=0.06μmの場合で、
このとき垂れは生じない。プロットBはチャネル長L=
2μmでチャネルシリコン膜の厚みt=0.06μmの
場合で、このときも垂れは生じない。プロットCはチャ
ネル長L=8μmでチャネルシリコン膜の厚みt=0.
06μmの場合で、このときは垂れが生じる。
【0061】この実験結果によると、ブリッジの高さh
が0.2μmの場合において、チャネル長Lがチャネル
シリコン膜3の厚さの40倍以上のときに垂れが発生す
る。つまり、同図の実線の直線t(μm)=L(μm)
/40を境界として、下側の領域において垂れが生じる
が、上側の領域において垂れは生じない。このことから
わかるように、チャネル長Lをチャネルシリコン膜3の
厚さtの40倍以内とすればよい。 L≦40t
【0062】なお、図16には、ブリッジ高さh=0.
1μm及び0.3μmの場合の垂れが生じる限界のグラ
フが一点鎖線で示されている。
【0063】なお、大きいチャネル長Lを備えるトラン
ジスタが必要なときに、上記条件を満足できなくなる場
合が考えられる。そのときは、図17(a)、(b)に
示された断面図及び平面図のように、上記の条件を満足
する短いチャネル長L/3を備える3つのトランジスタ
から1つのトランジスタを構成するようにしてもよい。
このとき、3つのトランジスタのそれぞれのゲートは並
列に接続され、3つのトランジスタは1つのゲート信号
により駆動される。なお、分割数は3に限らず2,4,
5、・・・でもよい。
【0064】なお、この実施の形態4は、実施の形態1
に示される開口部をもつ半導体装置にも適用できる。
【0065】実施の形態6.実施の形態5において、チ
ャネル長Lとチャネルシリコン膜の厚さtとの関係に着
目したが、チャネル長Lとブリッジ高さhとの関係に着
目して垂れが生じないようにブリッジの形状を定めても
良い。
【0066】一般的に、ブリッジの高さhが高い場合、
間隔が十分にあるから、チャネルシリコン膜3が垂れて
第1のシリコン酸化膜2に接触することはなくなる。チ
ャネルシリコン膜3と第1のシリコン酸化膜2とが接触
しなければゲート電極6がチャネルシリコン膜3を包み
込むように形成され、GAAトランジスタを構成するこ
とができる。図ユ6の実験結果において、垂れの生じる
限界は、チャネルシリコン膜の厚みt=0.1μmのと
き、チャネル長L=4μm、ブリッジ高さh=0.2μ
mであり、ブリッジ高さhが0.2μmより高くなると
垂れは生じず、逆に、0.2μmより低くなると垂れが
生じる。このように、ブリッジの高さhがチャネル長L
の20分の1以上あればよい。よって、ブリッジの高さ
hをチャネル長Lの20分の1以上とすればよい。 L≦h/20
【0067】なお、この実施の形態4は、実施の形態1
に示される開口部をもつ半導体装置にも適用できる。
【0068】実施の形態7.上記実施の形態1及び2に
おいて、熱リン酸でシリコン窒化膜9を除去した。この
とき、チャネルシリコン膜3の下のシリコン窒化膜9は
横方向からのみエッチングされる。したがって、この部
分のシリコン窒化膜9を完全に除去するにはチャネル幅
Wに対応して所定の時間だけエッチングする必要があ
る。しかし、1つのシリコン基板1上に形成される複数
のトランジスタのチャネル幅Wが一定でなく、広狭さま
ざまである場合において、広いチャネル幅Wのシリコン
窒化膜9を完全に除去できないという不都合があった。
例えば、図18(a)のようにチャネル幅Wが1μmで
あるとき、エッチングによる侵食の幅t’は0.5μm
程度でよい。一方、チャネル幅Wが10μmであると
き、侵食の幅がt’=0.5μm程度ではシリコン窒化
膜9はほとんど除去されない。
【0069】そこで、広いチャネル幅Wのトランジスタ
が必要な場合において、狭いチャネル幅Wをもつ、いく
つかのトランジスタに分割し、これらトランジスタから
1つのトランジスタを構成することで解決できる。
【0070】例えば、図19(a)、(b)により示さ
れた断面図及び平面図のように、短いチャネル幅W/3
を備える3つのトランジスタから1つのトランジスタを
構成するようにしてもよい。このときのチャネル幅W/
3は、図示しない他のトランジスタのチャネル幅と等し
いとする。これら3つのトランジスタのそれぞれのソー
ス及びドレインは並列に接続され、3つのトランジスタ
は共通の1つのゲート信号により駆動される。このとき
の分割数は3に限らず2,4,5、・・・でもよい。
【0071】なお、このときのチャネルシリコン膜3−
1と3−2との間隔、及びチャネルシリコン膜3−2と
3−3との間隔aは、ウエットエッチングの熱リン酸が
浸透する間隔でなければならないので、0.5μm以上
が望ましい。
【0072】なお、この実施の形態4は、実施の形態1
に示される開口部をもつ半導体装置にも適用できる。
【0073】実施の形態8.チャネルシリコン膜3はポ
リシリコンであり、結晶中に多くのグレイン(結晶粒)
を含む。この、グレインの境界である粒界や格子欠陥に
より、オフ時のリーク電流が増大したり、オン時のドレ
イン電流が減少してしまう問題があった。この実施の形
態8は、実施の形態1及び実施の形態2の構造におい
て、チャネルシリコン膜3に対して熱酸化処理を行い、
電気特性を向上させることのできる製造方法を提供す
る。
【0074】具体的には、実施の形態1の場合、図2
(a)のようにチャネルシリコン膜3が開口部4上に形
成された工程Dの後に、700℃〜1000℃でdry
又はwet0雰囲気の下で熱酸化処理を行う。ま
た、実施の形態2の場合、図6(c)のようにチャネル
シリコン膜3がブリリジ状に形成された工程Cの後に同
様の処理を行えばよい。
【0075】この処理により、ブリッジ状のチャネルシ
リコン膜3は、上下左右の全面から熱酸化を受ける。す
ると、酸化された部分からシリコン原子が放出され、こ
れは余剰シリコンとなる。この余剰シリコンは、格子欠
陥の部分のシリコン原子と結合するので格子欠陥が解消
される。同様に、余剰シリコンは粒界のシリコン原子と
結合するので粒界の格子欠陥が低減されて、粒界による
影響洲氏減される。
【0076】この熱酸化処理による結晶性の向上は、余
剰シリコンが多いほど大きいから、酸化される面積が大
きいほど結晶性が向上することになる。したがって、こ
の熱酸化処理は、上述のようにチャネルシリコン膜3の
4面が露出している状態で行うのが望ましい。この実施
の形態8の製造方法では4面から処理を行うから、従来
の上面からだけの熱酸化処理に比べ、非常に高い効果を
得ることができる。
【0077】このように熱酸化処理を行うことにより、
結晶性が向上し、電気特性が向上する。なお、これによ
り形成された熱酸化膜は、そのままトランジスタのゲー
ト絶縁膜として使ってもよいし、いったん除去して別途
ゲート絶縁膜をCVD法等で形成してもよい。
【0078】実施の形態9.実施の形態1及び実施の形
態2において、図1(c)及び図6(b)に示されたよ
うに、チャネルシリコン膜3がダミー材料であるシリコ
ン窒化膜9に直接接触している。この状態において、シ
リコン窒化膜9中の窒素がチャネルシリコン膜3の中に
入り、ドナーになることがある。これにより、チャネル
シリコン膜3の電気的特性が不安定になることがある。
そこで、この実施の形態9は、両者の間に酸化膜を形成
して直接接触を防止し、かかる弊害を防止するための半
導体装置の製造方法である。
【0079】次に具体的な製造方法について説明する。
説明の便宜上、実施の形態3のトランジスタを例に取り
説明する。まず、シリコン基板1、第1のシリコン酸化
膜2に重ねてシリコン窒化膜9を形成する(図20
(a))。次に、シリコン酸化膜13を形成する(図2
0(b))。次に、RIEによりシリコン酸化膜13を
除去し、シリコン窒化膜の側面にサイドウオール状の枠
パターン14a,14bを形成する(図20(c))。
ここまでの工程は、実施の形態3の場合と同じである。
【0080】次に、実施の形態3の場合と異なり、チャ
ネルシリコン膜3を形成する前に、第1のシリコン酸化
膜2、シリコン窒化膜9、枠パターン14a,14bの
上にシリコン酸化膜18をCVD法により200Åの厚
みに形成する(図20(d))。
【0081】その後、シリコン酸化膜18の上にチャネ
ルシリコン膜3を形成する(図21(a))。次に、シ
リコン窒化膜9をエッチングにより除去する(図21
(b))。さらに、空隙10部分において露出したシリ
コン酸化膜14を、フッ酸により除去する(図21
(c))。その後、第2のシリコン酸化膜5、ゲート電
極6を形成するのは実施の形態3の場合と同じである
(図21(d))。
【0082】ここで、図21(c)においてブリッジ部
分の酸化膜18を除去するのは、チャネルが形成される
部分におけるゲートの酸化膜の厚みが不均一になるのを
防止するためである。もし酸化膜18を除去しなけれ
ば、図21(d)において第2のシリコン酸化膜5を形
成した際に、空隙10側の酸化膜の厚みは、第2のシリ
コン酸化膜5の厚みと酸化膜18の厚みの合計となる。
一方、空隙10の反対側の酸化膜の厚みは第2のシリコ
ン酸化膜5の厚みとなる。したがってゲート電極6の酸
化膜の厚みがチャネルシリコン膜3の上下で異なること
になる。GAAトランジスタにおいて、酸化膜は薄い方
が望ましく、かつ、チャネルの特性が上下で均一である
ことが望ましい。
【0083】なお、シリコン酸化膜18の厚みが十分薄
く、トランジスタの特性の点で問題が生じなければ、シ
リコン酸化膜18を除去する図21(c)の工程を省略
してもよい。
【0084】実施の形態10.実施の形態1及び2にお
いて、熱リン酸によるエッチングによりシリコン窒化膜
9を除去するとき、そのエッチング速度は、1分間に5
0Å程度と非常に小さいためエッチングの処理時間が長
くかかっていた。例えば、トランジスタのゲート幅Wが
0.6μmである場合、エッチングに要する時間は約1
20分である。
【0085】そこで、この実施の形態10は、実施の形
態1の工程Bあるいは実施の形態2の工程Aにおいて、
シリコン窒化膜をLP−CVD法でなくプラズマCVD
法で形成することにより、エッチングに要する時間を短
縮するものである。プラズマCVD法により堆積された
シリコン窒化膜の密度が小さいため、熱リン酸によるエ
ッチング速度はLP−CVD法の窒化膜に比べて50%
以上速くなる。したがって、実施の形態1及び実施の形
態2においてシリコン窒化膜8、9を除去するための時
間が、半分になる。
【0086】実施の形態11.また、実施の形態2の図
6において、下地の第1のシリコン酸化膜2をLP−C
VD法で形成したシリコン窒化膜に、そして、シリコン
窒化膜9をLP−CVD法で形成したシリコン酸化膜に
入れ換えてもよい。シリコン酸化膜はフッ酸によりエッ
チングできるので、フッ酸を用いてブリッジを形成する
ことができる。そして、フッ酸によるシリコン酸化膜の
エッチング速度は、500から6000Åと非常に速い
ため、短時間でブリッジ形成ができる。
【0087】なお、実施の形態1の図1において、下地
の第1のシリコン酸化膜2をLP−CVD法で形成した
シリコン窒化膜に、シリコン窒化膜8をLP−CVD法
で形成したシリコン酸化膜に入れ換えても同様の効果を
奏する。
【0088】実施の形態12.また、実施の形態2の図
6において、下地の第1のシリコン酸化膜2をそのまま
に、そして、シリコン窒化膜9をBSG,PSG等の不
純物を含む膜を用いてもよい。BSG(ボロンシリケー
トガラス)はボロンを含むシリコン酸化膜であり、PS
G(リンシリケートガラス)はリンを含むシリコン酸化
膜であり、いずれもCVD法で形成される。これらBS
G,PSGの膜のエッチングはフッ酸により行われ、そ
のエッチング速度はシリコン酸化膜のエッチング速度よ
りも2倍以上速い。さらに、このエッチングによりBS
G,PSGを選択的に除去することができる。エッチン
グの際のBSGとシリコン酸化膜との選択比は40程度
である。
【0089】したがって、この実施の形態によれば、実
施の形態1においてシリコン窒化膜9を除去するための
時間が、半分になる。
【0090】なお、実施の形態1の図1において、シリ
コン窒化膜8をBSG,PSGに入れ換えても同様の効
果を奏する。
【0091】実施の形態13.実施の形態1及び実施の
形態2において、チャネルシリコン膜を形成した後にゲ
ートシリコン膜を形成したが、この順序を逆にして、ゲ
ートシリコン膜を形成した後にチャネルシリコン膜を形
成するようにしてもよい。
【0092】次に、この実施の形態のトランジスタの製
造方法を、実施の形態2の図8と類似する図21に基づ
き説明する。シリコン基板1、第1のシリコン酸化膜2
に重ねてシリコン窒化膜9を形成する(図22
(a))。その後、シリコン窒化膜9に重ねてポリシリ
コンを堆積しゲート電極6を形成する(図22
(b))。次に、エッチングによりシリコン窒化膜9を
除去してゲート電極6をブリッジ状に形成する(図22
(c))。
【0093】以下、実施の形態2の場合と同様に、表面
に第2のシリコン酸化膜5を形成する(図22
(d))。その後、チャネルシリコン膜3をゲート電極
6を覆うように形成する(図22(e))。
【0094】このように、実施の形態2において、チャ
ネルシリコン膜3とゲートシリコン膜6の役割を入れ換
えて形成することにより、この実施の形態によるトラン
ジスタは、ゲート電極6のポリシリコン膜の周囲にチャ
ネルシリコン膜3が巻き付いた構造になる。この実施の
形態によるトランジスタにおいて、チャネルシリコン膜
3の内部全体に電流が流れるので、実施の形態2のトラ
ンジスタの効果であるチャネルコンダクダンスが従来の
2倍以上になるという効果は得られない。しかし、ゲー
ト電極6の上下それぞれにチャネル面が形成され、ソー
スとドレイン間のチャネルが2つになるため、電流駆動
能力が2倍になるという効果が得られる。
【0095】上記の説明において、実施の形態2の製造
方法を例にとり説明したが、実施の形態1の製造方法に
も適用できる。
【0096】実施の形態14.従来のTFTにおいて、
チャネルシリコン膜の厚みはCVD法でデポしたポリシ
リコンの厚みで決まっており、チャネル部だけ厚くする
ことはできなかった。この実施の形態14では、上記実
施の形態13の製造方法に基づきチャネル部のみ厚くす
ることを可能にする。
【0097】この実施の形態のTFTの特徴は、図23
に示すように、ブリッジ状に形成されたゲート電極6の
高さtをチャネルシリコン膜3の厚みtの2倍以内
とする点である。
【0098】次に、ゲート電極6の高さtとチャネル
シリコン膜3の厚みtとが、t≦2tの関係を満
足するように設定すると、図23の構造のTFTが得ら
れることの理由について、図25に基づいて説明する。
【0099】ゲート電極6のブリッジの高さtが、後
に堆積されるチャネルシリコン膜3の厚みtの2倍で
あるとする(図25(a))。CVD法によるチャネル
シリコン膜の堆積工程において、シリコン基板1上の第
2のシリコン酸化膜5上にチャネルシリコン膜3が堆積
されるとともに、ゲート電極6の全周にチャネルシリコ
ン膜3が堆積される(図25(b))。このチャネルシ
リコン膜の堆積工程が継続するにつれて、その厚みは次
第に増して来る(図25(c))。図から分かるよう
に、空隙10は、ゲート電極6の下面に堆積されたチャ
ネルシリコン膜3と、シリコン基板1上に堆積されたチ
ャネルシリコン膜3との両方により埋められる。したが
って、空隙10におけるチャネルシリコン膜3成長速度
は、シリコン基板1上における成長速度やゲート電極6
の上面における成長速度の2倍程度となる。このことよ
り、ゲート電極6の高さがチャネルシリコン膜3の厚み
の2倍であっても、空隙10はチャネルシリコン膜3に
より隙間なく埋められるのである。
【0100】ところで、一般に、ポリシリコン膜のグレ
イン径は、ポリシリコン膜が厚いほど大きくなる(図2
4)。したがって、この実施の形態14のTFTの構造
によれば、チャネルが形成される部分であるシリコン基
板1とゲート電極6との間のチャネルシリコン膜が他の
部分に比べ厚いのであるから、このチャネル部分のチャ
ネルシリコン膜3のグレインは他の蔀分に比べ大きくな
り、このトランジスタのオン時のドレイン電流が向上す
る。また、オフ時のドレイン電流はドレイン端で発生
し、その大きさは発生部分の体積で決まるので、オフ時
のドレイン電流はチャネルシリコン膜3自体の厚みt
に関係し、チャネル部分の厚みtに関係しない。した
がって、オフ時のドレイン電流が大きくなることはな
い。
【0101】さらに、形成されるチャネルシリコン膜3
の膜厚tは、チャネル部分の膜厚tの1/2である
から、全面に膜厚tのチャネルシリコン膜3を形成す
る場合と比ベエッチングしやすく、チャネルシリコン膜
3のパターニングが容易になるという利点がある。
【0102】なお、ゲート電極6のブリッジの高さt
がチャネルシリコン膜の厚さtの2倍を越える場合に
は、ブリッジの下の空隙10はチャネルシリコン膜によ
り埋めつくされず、多少の隙間が生じる。
【0103】以上のように、この実施の形態14による
方法により製造されたトランジスタは、オフ時のドレイ
ン電流が大きくなることなくオン時のドレイン電流が増
大するという特徴、及びトランジスタのパターニングが
容易であるという優れた特徴を有する。
【0104】実施の形態15.実施の形態13及び14
において示されたゲート電極をチャネルシリコン膜の前
に形成するプロセスにより製造されたトランジスタは、
GAA構造ではない。この実施の形態15のトランジス
タの製造方法は、ゲート電極を先に形成するプロセスを
採用しつつ、チャネルシリコン膜の上下にゲート電極を
設けることのできるものである。
【0105】図26及び図27は、この実施の形態によ
る半導体装置の構造及びこの半導体装置の製造方法を説
明するための斜視図であり、図28及び図29は、図2
6及び図27のA−A’矢視断面図である。これらの図
において、22はシリコン基板1の上の第1のシリコン
酸化膜2に重ねて形成された第1のゲートシリコン膜、
23はシリコン窒化膜9及び第1のゲートシリコン膜2
2に重ねて形成された第2のゲートシリコン膜、24は
第1のゲートシリコン膜22及び第2のゲートシリコン
膜23を所定の形状にパターニングしてゲート電極を形
成するためのレジスト膜である。
【0106】次に製造方法について、図26〜図29に
基づき説明する。 工程A シリコン基板1上に、例えば、熱酸化法によって100
0Å程度のシリコン酸化膜2を形成する。その表面に、
減圧CVD法(600〜700℃)によりリンを添加し
た第1のゲートシリコン膜22を例えば1500Å程度
堆積させる。さらに、減圧CVD法(600〜700
℃)によりシリコン窒化膜9を例えば2000Å堆積さ
せる。次に、このシリコン窒化膜9を、目的のトランジ
スタのチャネルの長さに対応して線状にパターニングす
る(図26(a)、図28(a))。
【0107】工程B 次に、リンを添加した第2のゲートシリコン膜23を減
圧CVD法により例えば1000Å堆積させる(図26
(b)、図28(b))。
【0108】工程C 次に、表面にレジストを塗布した後に、リソグラフィ技
術により、レジスト膜24を形成すべきトランジスタの
活性層のパターンに対応するようにパターニングする。
そして、第2のゲートシリコン膜23とこのレジストパ
ターンとが同一になるようにエッチング加工を行う(図
26(c)、図28(c))。なお、図26(c)にお
いて、第2のゲートシリコン膜23に対してのみエッチ
ングを行っているが、このとき同時に下の第1のゲート
シリコン膜22の一部に対してエッチングしてもよい。
【0109】工程D 次に、レジストパターン24を残したまま、150℃程
度のリン酸溶液に浸すことによりシリコン窒化膜9を全
て除去する。これにより、第1のゲートシリコン膜22
と第2のゲートシリコン膜23との間には空隙10が形
成され、第2のゲートシリコン膜23はブリッジ状にな
る(図27(a)、図28(d))。
【0110】工程E 次に、レジストパターン24をマスクとして用い、第1
のゲートシリコン膜22に対してプラズマによるポリシ
リコンェッチングを行い、第1のゲートシリコン膜22
を形成すべきトランジスタに対応してパターニングす
る。その後、レジスト24を酸素プラズマにより全面的
に除去する(図27(b)、図29(a))。
【0111】工程F 次に、減圧CVD法(400〜900℃)を用いて、全
面にゲート絶縁膜となる第2のシリコン酸化膜5を所定
の厚み(例えば200Å)堆積させる。この処理によ
り、第1のシリコン酸化膜2上はもとより、第1のゲー
トシリコン膜22上及び空隙10の周囲に第2のシリコ
ン酸化膜5が形成される(図29(b))。次に減圧C
VD法により、チャネルシリコン膜3を、第2のシリコ
ン酸化膜5上の全面に所定の厚さ(例えば2000Å)
堆積させる。このとき、ブリッジ状の第2のゲートシリ
コン膜23の下の空隙ユOの中も、チャネルシリコン膜
3で満たされる(図29(c))。
【0112】このチャネルシリコン膜3に対しリソグラ
フィーを用いてパターニングを行い、所望のパターンに
加工する(図27(c)、図29(d))。そして、後
工程でヒ素イオンを注入することにより、トランジスタ
のソース部及びドレイン部を形成する。なお、この実施
の形態による製造方法において、実施の形態2の場合と
異なりソース・ドレインを形成するためのイオンの注入
の際にゲート電極22、23をマスクにすることができ
ないので、まずマスクとなるレジストパターンを形成
し、それからヒ素イオンを注入する。
【0113】なお、この実施の形態において、シリコン
窒化膜9を、CVD法によるシリコン酸化膜で置き換え
ることができる。シリコン酸化膜はエッチングレートの
大きいフッ酸により除去できて、プロセスが容易にな
る。
【0114】この実施の形態の製造方法によるトランジ
スタにおいて、形成されるチャネル面は合計3つにな
る。第1のゲートシリコン膜22と第2のゲートシリコ
ン膜23とに挟まれたチャネルシリコン膜3において、
チャネルは上下それぞれに生じる。また、第2のゲート
シリコン膜23の上に形成されたチャネルシリコン膜3
において、チャネルはゲート電極側に1つ生じる。この
ように、チャネルが合計3面に生じることにより、この
実施の形態の製造方法によるトランジスタは、非常に大
きな電流駆動能力を備えることができる。また、この実
施の形態の製造方法によれば、チャネルシリコン膜をゲ
ートシリコン膜の後に形成するプロセスにおいても、ゲ
ートオールアラウンド構造を実現することができる。
【0115】実施の形態16.なお、実施の形態15に
おいて、チャネルシリコン膜が3a,3bの2層からな
るトランジスタを示したが、チャネルシリコン膜を3
層、4層と多層にしてもよい。
【0116】図30にチャネルシリコン膜が5層からな
るトランジスタの断面図を示す。同図において、1はシ
リコン基板、2はシリコン基板1の上に形成された第1
のシリコン酸化膜である。22、23はそれぞれ第1、
第2のゲートシリコン膜、25〜27は、それぞれ第3
〜第5のゲートシリコン膜であり、これらは順番に堆積
されている。第1のゲートシリコン膜22と第2のゲー
トシリコン膜23との間にはチャネルシリコン膜3aが
形成され、第2のゲートシリコン膜23と第3のゲート
シリコン膜25との間にはチャネルシリコン膜3bが形
成され、第3のゲートシリコン膜25と第4のゲートシ
リコン膜26との間にはチャネルシリコン膜3cが形成
され、第4のゲートシリコン膜26と第5のゲートシリ
コン膜27との間にはチャネルシリコン膜3dが形成さ
れている。さらに、第5のゲートシリコン膜27の上に
はチャネルシリコン膜3eが形成されている。
【0117】図30のトランジスタにおいて、第1のゲ
ートシリコン膜22及び第2のゲートシリコン膜23に
より、チャネルシリコン膜3aの両面にチャネル面が形
成される。同様に、チャネルシリコン膜3b〜3dの両
面にチャネル面が形成される。そして、チャネルシリコ
ン膜3eの下面に1つのチャネル面が形成される。した
がって、図30のトランジスタは、9つのチャネル面を
有し、電流駆動能力が著しく向上する。
【0118】次に、図30のトランジスタの製造方法に
ついて説明する。実施の形態15の工程を複数回繰り返
すことにより、ゲートシリコン膜とシリコン窒化膜を多
層に積み重ねることができる。その後、最も上にあるゲ
ートシリコン膜からパターニングとシリコン窒化膜除去
を繰り返すことによりブリッジ状のゲートシリコン膜を
多層積み重ねた構造を得ることができる。その後、実施
の形態15と同様にゲート絶縁膜とチャネルシリコンと
を順番に堆積すると、図30に示すようにチャネルシリ
コン膜が5つ重ねられたトランジスタが形成できる。な
お、チャネルシリコン膜を5つ以上重ねる場合も同様で
ある。
【0119】以下、各実施の形態で述べた半導体装置に
おける効果を列挙すると次の通りである。第1に、絶縁
膜が形成された半導体基板との間に空間部を設けて形成
されたチャネル部材と、上記チャネル部材を覆うように
形成され、上記チャネル部材の両面にチャネルを生じさ
せる制御電極とをもつトランジスタを備えた半導体装置
において、上記チャネル部材を多結晶半導体で構成した
ので、薄膜形成法によりチャネル部材を形成できて、ト
ランジスタを重ねることが可能となり、半導体装置の集
積度を向上することができる。
【0120】第2に、上記半導体基板と上記チャネル部
材との間に上記チャネル部材を支持する支持部材をチャ
ネルの電流の流れを妨げないように設けたので、チャネ
ル部材が半導体基板と接触することを防止できてトラン
ジスタの性能の劣化を防止できる。
【0121】第3に、上記チャネル部材に形成されるチ
ャネルの長さを、上記チャネル部材が上記半導体基板に
接触しないように、上記チャネル部材の厚みに対応して
短くしたので、チャネル部材が半導体基板と接触するこ
とを防止できてトランジスタの性能の劣化を防止でき
る。
【0122】第4に、上記チャネル部材に形成されるチ
ャネルの長さを、上記チャネル部材が上記半導体基板に
接触しないように、上記半導体基板と上記チャネル部材
との間隔に対応して短くしたので、チャネル部材が半導
体基板と接触することを防止できてトランジスタの性能
の劣化を防止できる。
【0123】第5に、上記制御電極を、上記チャネル部
材をそれぞれ異なる部分で覆う複数の制御電極部から構
成したので、チャネル部材が半導体基板と接触すること
防止しつつ、1つのトランジスタのチャネル長を長くす
ることができる。
【0124】第6に、上記チャネル部材を、上記制御電
極のそれぞれ異なる部分により覆われる複数のチャネル
部から構成したので、チャネル部材が半導体基板と接触
することを防止しつつ、1つのトランジスタのチャネル
幅を広くすることができる。
【0125】第7に、絶縁膜が形成された半導体基板と
の間に空間部を設けて形成されたチャネル部材と、上記
チャネル部材を覆うように形成され、上記チャネル部材
の両面にチャネルを生じさせる制御電極とをそれぞれも
つ複数のトランジスタを備える半導体装置において、上
記複数のトランジスタの上記チャネル部材の幅を、それ
ぞれ概略同じにしたので、それぞれのトランジスタにつ
いてチャネル部材を形成するための処理が同じになり、
同一の工程で処理できて生産性が向上する。
【0126】第8に、絶縁膜が形成された半導体基板
と、上記半導体基板に設けられた開口部と、上記開口部
をまたぐように形成されたチャネル部材と、上記チャネ
ル部材を覆うように上記開口部に形成され、上記チャネ
ル部材の両面にチャネルを生じさせる制御電極とをもつ
トランジスタを備えた半導体装置において、上記チャネ
ル部材を多結晶半導体で構成したので、薄膜形成法によ
りチャネル部材を形成できて、トランジスタを重ねるこ
とが可能になり半導体装置の集積度を向上させることが
できる。
【0127】第9に、上記開口部を、異方性エッチング
により形成し、レジストの開口限界以内の大きさとした
ので、微細なトランジスタが得られ、さらに半導体装置
の集積度が向上する。
【0128】第10に、絶縁膜が形成された半導体基板
との間に空間部を設けて形成されたチャネル部材と、上
記チャネル部材を覆うように形成され、上記チャネル部
材の両面にチャネルを生じさせる制御電極とをもつトラ
ンジスタを備えた半導体装置において、上記チャネル部
材を多結晶半導体で構成するとともに、上記チャネル部
材を湾曲させて形成し、上記半導体基板との間に空間部
を有するブリッジ状に構成したので、薄膜形成法により
チャネル部材を形成できて、トランジスタを重ねること
が可能となり、半導体装置の集積度を向上させることが
できるとともに、製造工程が容易になる。
【0129】第11に、上記チャネル部材の湾曲部に、
上記半導体基板と上記チャネル部材との間隔を保持する
保持部材を設けたので、チャネル部材が半導体基板と接
触することを防止できて、トランジスタの性能劣化を防
止できる。
【0130】第12に、絶縁膜が形成された半導体基板
との間に空間部を設けて形成された制御電極と、上記制
御電極を覆うように薄膜形成法により形成され、上記制
御電極により複数のチャネルを生じるチャネル部材とを
もつトランジスタを備えたので、上記制御電極の両面の
チャネル部材にチャネルが発生し、トランジスタの電流
駆動能力が増加する。
【0131】第13に、上記半導体基板と上記制御電極
との間隔を、上記チャネル部材の厚みより大きく、か
つ、形成時に隙間が生じない間隔としたので、チャネル
部分のポリシリコンのグレインが大きくなり、トランジ
スタのオン時のドレイン電流が増加する。
【0132】第14に、絶縁膜が形成された半導体基板
上に設けられた第1の制御電極と、上記第1の制御電極
上に空間部を設けて形成された第2の制御電極と、上記
第2の制御電極を覆うように、薄膜形成法により形成さ
れたチャネル部材とを備え、上記第1の制御電極及び上
記第2の制御電極が上記空間部の上記チャネル部材の両
面にチャネルを生じさせるとともに、上記第2の制御電
極がこの制御電極上の上記チャネル部材にチャネルを生
じさせる構成としたので、上記チャネル部材の3面にチ
ャネルが発生し、トランジスタの電流駆動能力がさらに
増加する。
【0133】第15に、絶縁膜が形成された半導体基板
上に、複数の制御電極と複数のチャネル部材とが交互に
重ねられて構成され、上記複数の制御電極が、これら制
御電極間に挟まれる上記チャネル部材の両面に、それぞ
れチャネルを生じさせる構成としたので、多くのチャネ
ルが発生し、トランジスタの電流駆動能力がさらに増加
する。
【0134】第16に、半導体基板上に形成された絶縁
膜に、異方性エッチングにより開口部を形成する第1の
工程と、上記開口部にダミー部材を埋め込む第2の工程
と、上記絶縁膜及び上記ダミー部材に重ねてチャネル部
材を薄膜形成法により形成する第3の工程と、上記ダミ
ー部材を除去し、上記開口部に空隙を設ける第4の工程
と、上記チャネル部材の両側にチャネルを生じさせるト
ランジスタの制御電極としての薄膜を、上記チャネル部
材を覆うように上記チャネル部材上及び上記空隙に形成
する第5の工程とを備えたので、微細なトランジスタを
形成でき、半導体装置の集積度が向上する。
【0135】第17に、半導体基板上に形成された絶縁
膜上に、ダミーパターンを形成する第1の工程と、上記
絶縁膜及び上記ダミーパターンに重ねてチャネル部材を
薄膜形成法により形成する第2の工程と、上記ダミーパ
ターンを除去し、上記チャネル部材と上記絶縁膜との間
に空隙を設ける第3の工程と、上記チャネル部材の両側
にチャネルを生じさせるトランジスタの制御電極として
の薄膜を、上記チャネル部材を覆うように上記チャネル
部材上及び上記空隙に形成する第4の工程とを備えたの
で、上記絶縁膜に開口部を設けるための工程を省くこと
ができ、製造が容易になるとともに、微細なトランジス
タを形成でき、半導体装置の集積度が向上する。
【0136】第18に、上記ダミー部材を除去して空隙
を設けた後に、上記チャネル部材に対して熱処理を行い
表面に酸化膜を形成する工程を備えるので、上記チャネ
ル部材中の粒界及び格子欠陥が減少し、トランジスタの
特性が向上する。
【0137】第19に、上記開口部にダミー部材を埋め
込んだ後に、上記ダミー部材上に酸化膜を形成する工程
を備えるので、上記ダミー部材とチャネル部材とが直接
接触することがなく、チャネル部材に不純物が混入しな
い。これによりトランジスタの電気特性が安定する。
【0138】第20に、上記開口部に埋め込むダミー部
材を、シリコン窒化膜としプラズマCVD法により形成
するので、ダミー部材又はダミーパターンの除去に要す
る時間が短くなり、生産性が向上する。
【0139】第21に、半導体基板上に形成された絶縁
膜を、シリコン窒化膜としCVD法により形成するとと
もに、上記開口部に埋め込むダミー部材を、シリコン酸
化膜としCVD法により形成するので、ダミー部材の除
去に要する時間が短くなり、生産性が向上する。
【0140】第22に、上記開口部に埋め込むダミー部
材を、不純物を含むシリコン酸化膜としCVD法により
形成するので、ダミー部材の除去に要する時間が短くな
り、生産性が向上する。
【0141】第23に、半導体基板上に形成された絶縁
膜上に、第1の制御電極を形成する第1の工程と、上記
第1の制御電極に重ねてダミーパターンを形成する第2
の工程と、上記第1の制御電極及び上記ダミーパターン
に重ねて第2の制御電極を形成する第3の工程と、上記
ダミーパターンを除去し、上記第1の制御電極と上記第
2の制御電極との間に空隙部を設ける第4の工程と、上
記第2の制御電極を覆うように、チャネル部材を上記第
2の制御電極上及び上記空隙部に形成する第5の工程と
を備えたので、多くのチャネルを発生させることがで
き、大きな電流駆動能力をもつトランジスタを製造でき
る。
【0142】
【0143】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、絶縁
膜が形成された半導体基板との間に空間部を設けて形成
された制御電極と、上記制御電極を覆うように薄膜形成
法により形成され、上記制御電極により複数のチャネル
を生じるチャネル部材とをもつトランジスタを備えたの
で、上記制御電極の両面のチャネル部材にチャネルが発
生し、トランジスタの電流駆動能力が増加する。
【0144】また、上記半導体基板と上記制御電極との
間隔を、上記チャネル部材の厚みより大きく、かつ、形
成時に隙間が生じない間隔としたので、チャネル部分の
ポリシリコンのグレインが大きくなり、トランジスタの
オン時のドレイン電流が増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の半導体装置及びそ
の製造方法を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の半導体装置及びそ
の製造方法を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の半導体装置及びそ
の製造方法を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の半導体装置及びそ
の製造方法を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における開口幅の説
明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2の半導体装置及びそ
の製造方法を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2の半導体装置及びそ
の製造方法を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2の半導体装置及びそ
の製造方法を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2の半導体装置及びそ
の製造方法を示す断面図である。
【図10】 チャネルシリコン膜の垂れの説明図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態3の半導体装置及び
その製造方法を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態3の半導体装置及び
その製造方法を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態4の半導体装置及び
その製造方法を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態4の半導体装置及び
その製造方法を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態5の半導体装置の説
明図である。
【図16】 この発明の実施の形態5及び実施の形態6
の半導体装置に係る、チャネル長L、チャネルシリコン
膜t、ブリッジ高さhとブリッジの垂れの発生との関係
を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態5の半導体装置を示
す平面図及び断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態7の半導体装置の説
明図である。
【図19】 この発明の実施の形態7の半導体装置を示
す平面図及び断面図である。
【図20】 この発甲の実施の形態9の半導体装置の製
造方法を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態9の半導体装置の製
造方法を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態13の半導体装置の
製造方法を示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態14の半導体装置を
示す断面図である。
【図24】 この発明の実施の形態14の半導体装置に
係る、ポリシリコン膜厚とポリシリコンの粒径との関係
を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態14の半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図26】 この発明の実施の形態15の半導体装置及
びその製造方法を示す図である。
【図27】 この発明の実施の形態15の半導体装置及
びその製造方法を示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態15の半導体装置及
びその製造方法を示す断面図である。
【図29】 この発明の実施の形態15の半導体装置及
びその製造方法を示す断面図である。
【図30】 この発明の実施の形態16の半導体装置を
示す断面図である。
【図31】 従来の半導体装置及びその製造方法を示す
図である。
【図32】 従来の半導体装置及びその製造方法を示す
断面図である。
【図33】 従来の半導体装置及びその製造方法を示す
断面図である。
【符号の説明】
1シリコン基板、2 第1のシリコン酸化膜、3 チャ
ネルシリコン膜、4開口部、5 第2のシリコン酸化
膜、6 ゲート電極、8 シリコン窒化膜、9 シリコ
ン窒化膜、10 空隙、11 ポリシリコン膜、12
第2のポリシリコン膜、13 シリコン酸化膜、14
枠パターン、15 支柱部分、16レジスト、17 エ
ッチング開口部、18 シリコン酸化膜、21 単結晶
シリコン膜、22 第1のゲートシリコン膜、23 第
2のゲートシリコン膜、24レジストパターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/336 H01L 29/786

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜が形成された半導体基板との間に
    空間部を設けて形成された制御電極と、上記制御電極を
    覆うように薄膜形成法により形成され、上記制御電極に
    より複数のチャネルを生じるチャネル部材とを持つトラ
    ンジスタを備え、上記半導体基板上に形成される上記制御電極の高さ t2
    が、半導体基板の上部に制御電極が形成されていない領
    域のチャネルシリコンの膜厚t1よりも厚いことを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記制御電極の高さt2と上記チャネル
    シリコンの膜厚t1とが、t2≦2t1の関係を満足す
    るよう設定されることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
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