JP3358544B2 - 電界効果型トランジスタの製造方法 - Google Patents

電界効果型トランジスタの製造方法

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JP3358544B2 JP18629498A JP18629498A JP3358544B2 JP 3358544 B2 JP3358544 B2 JP 3358544B2 JP 18629498 A JP18629498 A JP 18629498A JP 18629498 A JP18629498 A JP 18629498A JP 3358544 B2 JP3358544 B2 JP 3358544B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、埋め込み絶縁層
上の半導体層(SOI)に形成された電界効果型トラン
ジスタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化、高速化には、トラン
ジスタの微細化が有効であることは良く知られている。
多くのLSIには、電界効果型トランジスタが用いられ
るが、電界効果型トランジスタを微細化すると、しきい
値電圧やSファクタが変化してしまうという問題(短チ
ャネル効果等の性能劣化)が起きる。ここで、しきい値
電圧とは、トランジスタの導通状態と非導通状態との切
り替えが起きるゲート電圧であり、トランジスタの寸法
が変わってもこれが変わらないことが望ましい。
【0003】また、Sファクタとは、ゲート電圧がしき
い値電圧に達しない状態において、トランジスタに流れ
る電流の大きさを一桁変化させるために必要なゲート電
圧の変化量である。このSファクタについても、トラン
ジスタを微細化しても変わらないことが望ましい。な
お、しきい値電圧やSファクタの変化(劣化)は、主に
ドレイン領域からチャネル領域へ向かう二次元的な電界
(図15の矢印A)の影響によって、チャネル形成領域
の電位が変化するために起きる。
【0004】この問題を解決するために、例えば、図1
5に示す電界効果型トランジスタが有効であると報告さ
れている(文献:大村ら、1991年アイ・イー・ディ
ー・エム、テクニカルダイジェスト、679ページ(IED
M,Tech.Dig.))。この素子においては、支持基板150
1上に埋め込み絶縁層1502が設けられ、その上に薄
いシリコン単結晶からなるSOI層1503が設けられ
ている。また、SOI層1503上にはゲート絶縁膜1
504及びゲート電極1505が形成され、また、SO
I層1503中にはn+ 形のソース領域1506及びド
レイン領域1507が形成されている。
【0005】SOI層1503のうち、ゲート電極15
05の下部に位置し、ソース領域1506とドレイン領
域1507に挟まれた領域にはチャネルが形成される。
この領域を以下チャネル形成領域という。この素子で
は、ソース領域1506およびドレイン領域1507の
縦方向の深さXj は、SOI層1503の厚さで決ま
る。したがって、SOI層1503を薄くすることによ
って、Xj を小さくすることができる。Xj が小さくな
ると、ドレイン領域からチャネルへ向かう電界(図15
中矢印A)は弱まり、チャネル領域の電位を変化させる
効果が減るので、前述したトランジスタの特性劣化が抑
えられる。
【0006】これについて、図16のモデルを用いて説
明する。なお、この図16において、同一のものは、図
15と同一の符号を付してある。前述したドレイン領域
1507からの二次元的な電界による電位変動は、チャ
ネル形成領域の点pとドレイン領域1507間の容量に
相当する仮想的な容量C1 によって起きると考えること
ができる。ここで、ドレイン領域1507の厚さXj
小さくすると、容量C1 を形成するコンデンサの面積が
減るので、容量C1 が小さくなる。この結果、C1 を介
した静電気的な結合が減るので、その結果チャネル形成
領域での電位変動が小さくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した微細
化に伴う特性劣化は、埋め込み絶縁層を経由する電界
(図15の矢印B)によっても、矢印Aの電界による場
合と同様に、引き起こされる。このように、埋め込み絶
縁層を経由する横方向の電界(矢印Bの電界)は、ドレ
イン領域の側面(ドレイン領域とチャネル領域との界
面)だけでなく、ドレイン領域の下部界面からも発生す
るので、ドレイン領域を薄くしただけでは有効に減らせ
ない。これらの横方向の電界について、図16を用いて
説明する。ここでC1 は、チャネル形成領域における任
意の点pとドレイン側面との仮想的な容量を、C2 は点
pとドレイン底面との仮想的な容量である。
【0008】容量C1 は、それぞれドレイン側面とチャ
ネル形成領域との間の静電気的結合を代表しており、容
量C2 はドレイン底面とチャネル形成領域との間の静電
気的結合を代表している。そして容量C1 及び容量C2
の大きさは、それぞれ矢印A及び矢印Bで示した電界の
大きさと、正の相関を持つ。前述したようにXj を小さ
くするとドレイン側面の断面積が減るので容量C1は減
るが、Xj を小さくしても容量C2 は減らない。つま
り、いくらXj を小さくしても、容量C2 を介した静電
気的結合(図15の矢印Bの電界)は残存するので、チ
ャネル電位の変動やそれによるしきい値電圧、および、
Sファクタ等の特性劣化を充分に減らすことができな
い。
【0009】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、埋め込み絶縁層上の半導
体層(SOI)に形成された電界効果型トランジスタの
特性劣化を抑制することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の一形態におけ
る電界効果型トランジスタの製造方法によれば、基板上
に空洞を挾んで配置された半導体層と、この半導体層上
の表面にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
と、このゲート電極下部の領域を残してこれを挾むよう
に半導体層に表面より形成されたソースおよびドレイン
領域とを備え、半導体層の裏面を、全域が空洞に接する
ように配置することもできる。従って、半導体層(チャ
ネル形成領域)下は、シリコン酸化物より誘電率が低い
低誘電率層となっている。この構造は、半導体層下の横
方向の電界(図15の矢印B)の経路に、低誘電率層と
なる空洞を設けるものである。これにより、矢印Bの電
界が低減するので、前述の特性劣化(しきい値電圧やS
ファクタの変化)を抑制できる。矢印Bの電界が緩和さ
れるのは、埋め込み絶縁層となる空洞を通した静電気結
合(仮想的な容量C2 で代表されるもの)が減るためで
ある。
【0011】また、空洞は半導体層下面に接して形成し
ているので、ドレイン領域下部からチャネルにいたる電
界の経路が、空洞によってより多く占められるようにな
り、空洞部分を経由する電界をより低減でき、特性劣化
をより抑制できる。これは仮想的な容量C2がより低減
されるためであると説明できる。 また、以上に述べた効
果に加えて、チャネル領域下部に設けた空洞はゲート−
基板間、およびチャネル−基板間の寄生容量を低減させ
る効果を持ち、ソース・ドレイン領域下に設けた空洞
は、ソース・ドレイン領域−基板間の寄生容量を低減さ
せる効果を持ち、各々上記電界効果型トランジスタによ
り構成した回路の高速化に寄与する。 なお、上記電界効
果型トランジスタにおいて、半導体層側部に形成され半
導体層を基板上に空洞をあけて支持する絶縁体からなる
側壁により、半導体層を支持するようにすればよい。
【0012】この発明の他の形態における電界効果型ト
ランジスタの製造方法によれば、基板上に所定の間隔を
あけて配置された半導体層と、この半導体層側部に形成
され半導体層を基板上に間隔をあけて支持する絶縁体か
らなる側壁と、半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成
されたゲート電極と、このゲート電極下部の領域を残し
てこれを挾むように半導体層に表面より形成されたソー
スおよびドレイン領域とを備えることもできる。この電
界効果型トランジスタによれば、半導体層は、この側部
において絶縁体からなる側壁を介して基板とつながって
いる。
【0013】上記電界効果型トランジスタにおいて、側
壁は、Si 3 4 から構成するようにしてもよく、また、
側壁の外側に配置された酸化膜を設けるようにしても良
い。 また、側壁の外側を埋め込むように形成されたフィ
ールド酸化膜を備え、ゲート電極が、フィールド酸化膜
上に延在して形成されるようにしてもよい。
【0014】本発明の他の形態における電界効果型トラ
ンジスタの製造方法によれば、基板上に所定の間隔をあ
けて配置された半導体層と、半導体層上にゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極下部
の領域を残してこれを挾むように半導体層に表面から裏
面に達して形成されたソースおよびドレイン領域とを
えることもできる。この電界効果型トランジスタによれ
ば、ソース・ドレイン下に、誘電率の高いシリコン層が
存在しない状態となる。この結果、図17に矢印Cで示
した電界が、誘電率の高いシリコン層が存在することに
より強くなることを抑制できるようになる。
【0015】本発明の他の形態における電界効果型トラ
ンジスタの製造方法によれば、基板上に所定の間隔をあ
けて配置された半導体層と、半導体層上にゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極下部
の領域を残してこれを挾むように半導体層に表面より形
成されたソースおよびドレイン領域と、半導体層に達す
るようにゲート電極の側面に形成されたSi3N4からな
るゲート側壁とを備えることもできる。
【0016】この発明の一形態における電界効果型トラ
ンジスタの製造方法は、支持基板上に埋め込み絶縁層を
介して半導体の膜が形成された埋め込み絶縁層基板を用
意し、その半導体の膜を選択的にエッチング除去して素
子が形成される半導体層を形成する。次に、半導体層下
の領域を残すように、半導体層周囲の下の埋め込み絶縁
層を選択的に除去し、半導体層下に犠牲層を形成する。
次に、半導体層および犠牲層側面に犠牲層とは異なる材
料から構成された側壁を形成する。次に、半導体層上に
ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する。次に、ゲ
ート電極両脇の半導体層にソース・ドレイン領域を形成
する。次に、側壁の一部に開口部を形成して犠牲層側面
を露出させる。そして、支持基板、半導体層、および側
壁に対して犠牲層を選択的に除去するエッチングによ
り、開口部を介して犠牲層を除去して半導体層の下部に
空洞を形成するようにした。この結果、ソースおよびド
レイン領域に挾まれた半導体層下の領域がシリコン酸化
物より誘電率の低い状態に形成される。
【0017】この発明の他の形態における電界効果型ト
ランジスタの製造方法は、支持基板上に埋め込み絶縁層
を介して半導体の膜が形成された埋め込み絶縁層基板を
用意し、半導体の膜を選択的にエッチング除去して素子
が形成される半導体層を形成する。次に、半導体層下の
領域を残すように、半導体層周囲の下の埋め込み絶縁層
を選択的に除去し、半導体層下に犠牲層を形成する。次
に、半導体層および犠牲層側面に犠牲層とは異なる材料
から構成された側壁を形成する。次に、半導体層の一部
に開口部を形成して犠牲層面を露出させる。次に、支
持基板、半導体層、および側壁に対して犠牲層を選択的
に除去するエッチングにより、開口部を介して犠牲層を
除去して半導体層の中央部下部に空洞を形成する。次
に、半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形
成する。そして、ゲート電極両脇の半導体層にソース・
ドレイン領域を形成するようにした。この結果、ソース
およびドレイン領域に挾まれた半導体層下の領域がシリ
コン酸化物より誘電率の低い状態に形成される。
【0018】この発明の他の形態における電界効果型ト
ランジスタの製造方法は、支持基板上に埋め込み絶縁層
を介して半導体の膜が形成された埋め込み絶縁層基板を
用意し、その半導体の膜を選択的にエッチング除去して
素子が形成される半導体層を形成する。次に、半導体層
下の領域を残すように、半導体層周囲の下の埋め込み絶
縁層を選択的に除去し、半導体層下に犠牲層を形成す
る。次に、半導体層および犠牲層側面に犠牲層とは異な
る材料から構成された側壁を形成する。次に、側壁の一
部に開口部を形成して犠牲層側面を露出させる。次に、
支持基板、半導体層、および側壁に対して犠牲層を選択
的に除去するエッチングにより、開口部を介して犠牲層
を除去して半導体層の中央部下部に空洞を形成する。次
に、半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形
成する。そして、ゲート電極両脇の半導体層にソース・
ドレイン領域を形成するようにした。この結果、ソース
およびドレイン領域に挾まれた半導体層下の領域がシリ
コン酸化物より誘電率の低い状態に形成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。 実施の形態1 以下、この発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1における電界効果型ト
ランジスタの構成を示す断面図である。この電界効果型
トランジスタでは、まず、シリコン基板101上に、た
とえば厚さ20nmの空洞102を介し、厚さ10nm
の単結晶シリコンよりなる半導体層103が形成されて
いる。また、この半導体層103上には、厚さ3nmの
ゲート絶縁膜104を介してn+ ポリシリコンよりなる
ゲート電極105が形成されている。
【0020】また、半導体層103には、ゲート電極1
05下部の領域を挾むようにソース・ドレイン領域10
6が形成され、そのソース・ドレイン領域106に挾ま
れたゲート電極105下部の領域にチャネル形成領域1
07が形成されるようになる。ここで、ソース・ドレイ
ン領域106は、たとえばリンを1×1020cm-3導入
することで形成し、n+ 形の領域とする。そして、この
ソース・ドレイン領域106は、半導体層103下部界
面に到達するように形成する。
【0021】ここで、図17に示すように、ゲート電極
1705両脇のソース・ドレイン領域1706が半導体
層1703の下部界面に達していないと、ソース・ドレ
イン領域1706の下にはまだ半導体層1703が存在
することになる。すると、図15の矢印Bで示した電界
に加えて、ソース・ドレイン領域1706の下部から、
半導体層1703中を通ってチャネル形成領域1707
に向かう電界Cが形成される。一般のSOI構造のMO
SFETにおいては、半導体層はシリコンでありその誘
電率は埋め込み絶縁層を通常形成するSiO2 よりもさ
らに大きい。従って、誘電率が高い層(ソース・ドレイ
ン領域1706下部の半導体層1703)を介した静電
気的な結合C3 は大きくなるので、ドレイン領域の電界
がチャネル領域の電位に与える影響が増加し、微細化に
伴う特性の劣化が増強されてしまう。
【0022】従って、前述したように、ソース・ドレイ
ン領域106は、半導体層103下部界面に到達するよ
うに形成する。また、チャネル形成領域107には、た
とえば硼素が2×1018cm-3導入され、p- 領域が形
成されているまた、半導体層103は、その端部におい
てSi34よりなる絶縁体側壁108によって、シリコ
ン基板101上に空洞102を介して保持された状態と
している。なお、その絶縁体側壁108は、例えば高さ
30nmで厚さ(図1の横方向)30nmである。
【0023】以上示したように、この電界効果型トラン
ジスタは、半導体層103が絶縁体である空洞102上
に形成されたSOI構造に形成された構造となってい
る。ここで、半導体層103の厚さには特に制限はない
が、ソース・ドレイン領域106を半導体層103の下
まで届かせるという観点からは、100nm以下が好ま
しい。これよりも半導体層103が厚い場合には、ソー
ス・ドレイン領域106が半導体層10の下まで届く
ように、ソース・ドレイン領域106を形成するための
不純物を拡散させる必要があるが、この時、不純物が横
向きにも拡散してチャネル形成領域107に侵入するの
で、微細なチャネル長を持ったトランジスタを形成しに
くくなる。
【0024】この実施の形態1における電界効果型トラ
ンジスタでは、半導体層103下に、少なくともチャネ
ル形成領域107の下部に位置する一部の領域に、Si
2よりも誘電率の低い領域である空洞102を設ける
ようにした。空洞102には空気等の気体を満たすか、
空洞102内を真空状態とする。空気等の気体の誘電率
はほぼ1程度と低く(SiO2 は約3.9)、また、真
空は理論上最も誘電率が低い状態である。
【0025】空洞102を介した静電気的な結合(図1
6のC2 に相当)は小さいので、この実施の形態1によ
れば、トランジスタの特性の劣化を有効に抑制できる。
【0026】以上に説明したように、この実施の形態1
の電界効果型トランジスタの構成は、埋め込み絶縁層中
を通した電界の影響を緩和するので、ソース・ドレイン
領域106から半導体層103を経由した電界の影響
(矢印Aの電界)が小さく、埋め込み絶縁層中を通した
電界(矢印Bの電界)の寄与が大きい電界効果型トラン
ジスタに用いると、効果が顕著になる。例えば、SOI
層(半導体層103)の厚さが30nm以下の電界効果
型トランジスタが挙げられる。
【0027】ところで、酸化シリコンよりも低誘電率な
埋め込み絶縁層である空洞102の厚さにも特に制限は
ない。空洞102が厚い場合には、ソース・ドレイン領
域106の寄生容量が減る効果が得られる。
【0028】ゲート絶縁膜104の比誘電率をε1(シ
リコン酸化膜の場合では3.9)、膜厚をTOXとし、半
導体層103の下部の領域(埋め込み絶縁層)の比誘電
率をε2、その厚さ(半導体層103とシリコン基板1
01との間隔)をTBGAPとすると、TOXとTBGAPの関係
を、K×TBGAP/ε2>TOX/ε1とすることにより、
埋め込み絶縁層側の容量すなわち半導体層103下部界
面とシリコン基板101との間の容量を、ゲート容量の
1/K以下にすることができる。通常Kの値は8から2
00である(ゲート酸化膜厚10nm、埋め込み絶縁層
厚80nmの組み合わせではε1=ε2でK=8、ゲー
ト酸化膜厚2nm、埋め込み絶縁層厚400nmの組み
合わせではε1=ε2でK=200)。
【0029】なお、ここで、低誘電率層(図1では空洞
102)の厚さを、たとえば100nm以下と薄くする
と、ソース・ドレイン領域106からの電界をシリコン
基板101で終端できる割合が増し、図15矢印Bの電
界を減少させ、短チャネル効果を抑制するという効果も
顕著になる。通常の埋め込み絶縁層を持つSOI構造
で、同様の効果を得るために埋め込み絶縁層を薄くする
と、ソース・ドレイン領域と基板間の寄生容量が増す。
しかし、この実施の形態1における電界効果型トランジ
スタの空洞102の誘電率は酸化シリコンよりも小さい
ので、その寄生容量が増えないという長所がある。基板
バイアス効果の増加及びSファクタの増加という特性劣
化をひき起こすチャネル基板間容量についても、同じ
ことが言え、この実施の形態1の電界効果型トランジス
タによれば、その容量も小さくできる。
【0030】ところで、ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜1
04)の膜厚は、一般に3nmから12nmが好まし
い。その厚さを3nm以上とするのはバンド間トンネル
による漏れ電流を防ぐためであるが、漏れ電流がLSI
の動作特性を損なわないように、回路設計がなされてい
る場合には3nm以下でも良い。また、その厚さを12
nm以下とするのは、一般にLSIにおいてドレイン電
流を確保するためであるが、高耐圧素子等において、ド
レイン電流の確保よりもゲート酸化膜を厚くすることに
よる耐圧の確保の方が重要である場合は、これよりも厚
くても良い。また、絶縁体側壁108の幅は、そのゲー
ト絶縁膜104よりも大きくても良い。また、以降に示
すように、素子分離領域のフィールド酸化膜と連続して
形成するようにしても良い。この場合は、フィールド酸
化膜は絶縁体側壁と同じ材質であっても、異なる材質で
あっても良い。また、側壁とそれに隣接するフィールド
酸化膜は半導体中の熱を基板側に逃がす経路になるとい
う役割も持つ。
【0031】ところで、図2に示すように、空洞102
の内部、半導体層103の下部またはシリコン基板10
1の上部に、薄い絶縁膜110を備えるようにしてもよ
い。たとえば、空洞102を大気中に露出すれば、自然
酸化膜がこの領域に自然に成長して薄い絶縁膜110を
形成し、その界面を安定させる。また、熱酸化すること
で薄い絶縁膜110を形成することにより、より安定な
界面を形成することもできる。また、CVD法により
絶縁膜110を形成するようにしてもよい。これら人
為的に薄い絶縁膜110を形成して界面を安定化する場
合、その厚さは、通常ゲート酸化膜形成工程において形
成される膜厚(12nm以下)と同程度か、より薄いこ
とが好ましい。
【0032】これは、半導体層101下に厚い酸化膜が
付くと、酸化膜を通して、ソース・ドレイン領域からの
電界がチャネル形成領域へ回り込むからである。すなわ
ち、矢印Bの電界が充分に低減されなくなるからであ
る。酸化膜が薄ければ、この影響は小さい。 空洞の
上下に存在する酸化膜の影響についてシミュレーション
をした結果を述べる。SOI膜厚は10nm、ゲート酸
化膜厚は3nm、ゲート長は0.06μmとし、ドレイ
ン電圧を0.1Vから1.0Vまで変化させた場合に生
じるしきい値電圧の変化(以下ΔVth1 と記す)を調べ
た。チャネル幅0.06μmの素子において、10-7
のドレイン電流が流れるゲート電圧をしきい値電圧とし
た。埋め込み絶縁層の全体の厚さは400nmとし、埋
め込み絶縁層の内部、その上下の両方にSiO2 が付着
し、SiO2 に挟まれた領域は空洞とした。上下に付着
したSiO2 の膜厚(以下Tbox1、一方における膜厚で
あり両者の合計でなはい)は双方とも同じとし、その厚
さが変化した場合のΔVth1を調べた。
【0033】その結果を図18に示す。横軸はTbox1
あり、Tbox1が増すとΔVth1 が増す。空洞内に酸化膜
が無い場合、ΔVth1 は63mVであった。ΔVth1
酸化膜が無い場合の1.5倍以下(94.5mV以下)
にするには、埋め込み絶縁層内の酸化膜厚Tbox1は12
nm以下とする必要がある。ΔVth1 を酸化膜が無い場
合の2倍以下(94.5mV以下)にするには、埋め込
み絶縁層内の酸化膜厚Tbox1は34nm以下とする必要
がある。従って、埋め込み絶縁層内の酸化膜の影響と抑
制してトランジスタの特性を向上させるという観点から
は、埋め込み絶縁層内の酸化膜厚は34nm以下が好ま
しく、より好ましくは11nm以下である。また、埋め
込み絶縁層内の酸化膜厚を通常ゲート酸化膜形成工程に
おいて形成される膜厚(12nm以下)とすれば、ΔV
th1 を酸化膜が無い場合の1.5倍以下(94.5mV
以下)にする条件を満たせると言える。また、ゲート長
が0.18μm以下のトランジスタでは、ゲート酸化膜
厚は6nm以下となるすることが多いので、ゲート長が
0.18μm以下のトランジスタでは、埋め込み絶縁層
内の酸化膜厚をゲート酸化膜厚の2倍以下とすれば良
い。
【0034】ここでは埋め込み絶縁層内の上下に酸化膜
が付く場合を述べたが、ソース・ドレイン領域に隣接す
る上部の酸化膜が重要であるので、上部だけに絶縁膜が
付く場合も、上の結果をそのまま用いても良い。 ま
た、埋め込み絶縁層において、低誘電率層とSiO2
層状に形成される構造、低誘電率層がSiO2 の内部に
含まれる構造を用いても良い。 また、この条件では、
box1とすると、上の定義によるΔVth1 を100mV
以下に抑制できるといえる。ΔVth1 を100mV以下
に抑制することは、CMOS回路などの回路において、
漏れ電流を抑制するという観点から好ましい。
【0035】次に、この実施の形態1における電界効果
型トランジスタの製造方法について、図3,4を用いて
説明する。なお、図4において、(b),(d),
(f),(h)は(a)のAA’断面を示し、(c),
(e),(g),(i)は(a)のBB’断面を示して
いる。まず、図3(a)に示すように、シリコン基板1
01上に厚さ80nmに酸化膜301、その上に単結晶
シリコンよりなる半導体層103aを持つ基板を用意
し、その上に、所定の領域を覆うようにレジストパター
ン302を形成する。このレジストパターン302は、
公知のフォトリソグラフィ技術により形成すればよい。
【0036】次に、図3(b)に示すように、レジスト
パターン302をマスクに、半導体層103aおよび酸
化膜301を、たとえばリアクティブイオンエッチング
(RIE)によりエッチング除去し、半導体層103が
犠牲酸化膜301a(犠牲層)上に形成された状態とす
る。次に、レジストパターン302を除去した後、図3
(c)に示すように、全面にCVDにより厚さ30nm
のSi34膜を形成し、これをRIEでエッチバックす
ることによって、絶縁体側壁108を形成する。そして
全体を厚さ20nmのCVD酸化膜303で覆う。
【0037】次に図4(a)の平面図に示すように、C
VD酸化膜303の適当な位置に開口部303aを設け
る。この開口部303aの形成は、次のようにすればよ
い。まず、開口部303aの所に開口を持つレジストパ
ターンを、CVD酸化膜303上にフォトリソグラフィ
等により形成する。そして、そのレジストパターンをマ
スクにCVD酸化膜303をRIEまたはウェットエッ
チングにより除去する。ここで、ウェットエッチングの
ほうが、半導体層103に与えるダメージを小さくでき
る(図4(b),図4(c))。
【0038】次に、図4(d),(e)に示すように、
加熱したリン酸により、開口部303aにおいて、Si
34よりなる絶縁体側壁108を選択的に除去し、開口
部108aを形成する。この結果、図4(d)に示すよ
うに、開口部108aでは犠牲酸化膜301aの側面が
露出する。次に、全体を希フッ酸または緩衝フッ酸など
のエッチング液に浸すことにより、開口部303aおよ
び開口部108aからエッチング液を侵入させ、犠牲酸
化膜301aを選択的に除去する。このときCVD酸化
膜303も同時に除去される。そして、エッチング液を
純水等で洗い流した後、乾燥させると、犠牲酸化膜30
1aがあった位置に、図4(f),(g)に示すよう
に、空洞102が形成される。
【0039】この後、CVDによるSiO2 の堆積およ
びエッチバック、または,スパッタによるSiO2 等の
絶縁膜の堆積によって、開口部108aをSiO2 で塞
いだ後、ゲート絶縁膜104,ゲート電極105,およ
び,ソース・ドレイン領域106を形成すれば、図1に
示した電界効果型トランジスタが完成する。なお、この
場合、空洞102の高さは80nmになる。なお、上述
では、レジストパターン302を直接半導体層103a
上に形成するようにしたが、酸化膜を介して形成するよ
うにしてもよい。この場合、図3(b)に対応する工程
では、その酸化膜も同時にエッチングし、このパターン
形成された酸化膜は、側壁絶縁膜108の形成後に除去
するようにしてもよい。
【0040】ここで、たとえば、ゲート絶縁膜104
は、半導体層103表面を熱酸化することなどにより形
成すればよい。また、たとえば、ポリシリコンを堆積し
てこれを公知のフォトリソグラフィ技術およびエッチン
グ技術により加工してゲート電極10を形成すればよ
い。また、そのゲート電極10をマスクとしたイオン
注入などにより、自己整合的にソース・ドレイン領域1
06を形成すればよい。逆でも良い。
【0041】 ここで、開口部を塞ぐための他の方法に
ついて説明する。まず、図5を用い、スパッタ法とCV
D法とにより堆積した2層のシリコン酸化膜により、開
口部を塞ぐ方法について説明する。なお、図5におい
て、(a)は平面図、また、(b),(d),(f),
(h)は(a)のAA’断面を示し、(c),(e),
(g),(i)は(a)のBB’断面を示している。ま
ず、シリコン基板101上に埋め込み酸化膜301、さ
らにその上に単結晶シリコン(半導体層)103aが形
成されている半導体基板(SOI基板)を用意し、埋め
込み酸化膜301と単結晶シリコン103aをレジスト
パターン302を用いてパターニングし、図3(b)に
示すように、半導体層103が犠牲酸化膜301a上に
形成された状態とする。次いで、レジストパターン30
2を除去した後、全面にCVDによりSi34膜を形成
し、これをRIEでエッチバックすることによって、絶
縁体側壁108を形成し、図5(a)に示すように、そ
の一部に開口部108aを形成し、ここより犠牲酸化膜
を除去した半導体層103下部に空洞102ができた状
態とする。これは、図4(f),(g)に示す状態と同
様である。
【0042】次に、図5(b),(c)に示すように、
スパッタ法により全面にSiO2 を堆積し、膜厚100
nm程度の酸化膜501を形成する。このとき、スパッ
タ法では堆積物の側部への回り込みが悪いため、半導体
層103の下部には酸化膜501がほとんど形成されな
い。この結果、半導体層103下部の空洞102を小さ
くすることがないという長所がある。但し、スパッタ法
で形成される酸化膜は脆弱な場合があるので、この堆積
に続いて、窒素、不活性ガス、または酸素中における、
例えば850℃10分間程度の熱処理をすることが
しい。引き続き、図5(d),(e)に示すように、今
度はCVD法により全面にSiO2 を堆積し、厚さ50
nm程度の酸化膜502を形成する。
【0043】次いで、それら酸化膜501および酸化膜
502を、RIEによりエッチバックする。このエッチ
バックは、半導体層103表面が露出するまで行う。こ
のとき、平坦化領域において酸化膜502がなくなり、
酸化膜501がエッチングされている状態において、特
に開口部108領域の半導体層103の側部において
は、酸化膜502の一部が残った状態となる。従って、
半導体層103表面が露出するまでエッチバックを行っ
ても、その酸化膜502の一部の下部の酸化膜501が
エッチングされずに残り、この部分によって、図5
(f)に示すように、絶縁体側壁108の開口部108
aが塞がれた状態が得られる。なお、図5(g)に示す
ように、開口部108が形成されていない絶縁体側壁
108の外側にも、酸化膜501の一部が残る。
【0044】次に、CVD法だけで堆積したシリコン酸
化膜だけにより、開口部を塞ぐ方法について説明する。
CVD法だけでシリコン酸化膜を堆積すると、図6
(a)に示すように、シリコン基板101と半導体層1
03との間の空洞102内にまで、酸化膜601が形成
されていく。しかし、半導体層103下部の中央部にお
いて、その酸化膜601が形成されていなければよい。
なお、この図6(a)および以降に示す図6(b),
(c),(d)は、図5(a)におけるAA’断面に相
当する箇所を示している。なお、空洞内に酸化膜が侵入
しにくいようにするには、CVD法で用いるガスの圧力
を通常よりも高くすれば良い。
【0045】また、CVD法だけで堆積することで、シ
リコン基板101と半導体層103との間の空洞102
内にまで、図6(b)に示すように、酸化膜602が形
成され、半導体層103下部中央部にも酸化膜602が
形成される場合もある。しかし、酸化膜602の半導体
層103下部中央部の膜厚が薄ければ、前述した図2の
状態と同様の結果となる。ここで、その膜厚が厚くなる
と、空洞を形成した効果は薄くなるが、わずかであって
も、空洞が残っていれば、空洞を形成したことによる効
果を得ることができる。すなわち、半導体層103がシ
リコン基板101上に、所定の埋め込み絶縁層を介して
半導体層103が形成されている構造において、その埋
め込み絶縁層が全てシリコン酸化物から構成されている
より、その一部が空間に置き換わっている方が、埋め込
み絶縁層の誘電率を低下させることができる。この結
果、前述した実施の形態1における、短チャネル効果の
低減、チャネル−基板間容量の低減という効果を得るこ
とができる。
【0046】ここで、図6(c)や図6(d)に示すよ
うに、開口部分にスペーサ603もしくはスペーサ60
5を形成し、開口広さを小さくしておいてもよい。この
ようにすれば、CVDにより酸化膜を堆積しても、堆積
物がシリコン基板101と半導体層103との間の空洞
102内に入り込みにくくなる。この結果、図6(図6
(c)や図6(d)に示すように、ほぼ開口部を塞いだ
だけの状態に酸化膜604もしくは酸化膜606を形成
することができる。ここで、たとえば、図5(a)に示
したような、絶縁体側壁108の一部をエッチング除去
することで開口部108aを形成するときに、そのエッ
チングを途中で止めることで、上述したスペーサ605
を形成すればよい。また、開口部108aを完全に形成
した後、新たに絶縁物を(スパッタにより開口部を完全
に塞がない程度に)堆積してパターン形成するなどによ
り、スペーサ603を形成するようにしてもよい。
【0047】ところで、上述では、SOI構造の半導体
層側部に形成した絶縁体側壁の一部に開口を形成し、こ
の開口より半導体層下の犠牲酸化膜を除去するようにし
たが、これに限るものではない。SOI構造の半導体層
に開口を形成するようにしてもよい。すなわち、まず、
図7(a)に示すように、シリコン基板101上に、絶
縁体側壁108により支持された半導体層103が形成
された状態で、その半導体層103の周囲に近い箇所
に、直径0.2μm程度の開口部701を形成する。そ
して、その開口部701を介してエッチングすること
で、半導体層103下部に空洞102を形成するように
してもよい。
【0048】この場合、この空洞102の形成後で、C
VDによりSiO2 を例えば100nm堆積してこれを
エッチバックすることで、図7(b)に示すように、開
口部701を絶縁膜702で塞ぐようにすればよい。こ
の開口をぐ工程は、上述したように、空洞102形成
の直後でなく、トランジスタ構造の形成後や、あるいは
形成中(例えばゲート酸化後など)であっても良い。図
4の工程においては、SOI基板の埋め込み酸化膜を犠
牲層とし、犠牲層を抜き取ることによって半導体層の下
に空洞を設けることにより、半導体層(SOI層)の厚
さ及び埋め込み絶縁膜層の厚さに対する制御性と、これ
らの膜厚における均一性を確保している。SOIMOS
FETにおいては、半導体層(SOI層)の厚さと、埋
め込み絶縁膜層の厚さに対する制御性が良く、またこれ
らの膜厚がより均一であることが望ましい。通常のSO
I基板(例えば、SIMOX、張り合わせ等)の埋め込
み酸化膜を抜き取り、空洞を形成する方法では、半導体
層(SOI層)の厚さと、埋め込み絶縁膜層の厚さにお
いて、原材料として用いた通常のSOI基板と同一の良
好な均一性が得られる。
【0049】また、希フッ酸はほとんどSiとは反応し
ないので、希フッ酸(HF、あるいは緩衝フッ酸等)を
用いて埋め込み酸化膜を除去して空洞を形成する工程
が、半導体層にダメージを与えないという点において
も、本実施の形態の方法は優れる。通常のシリコン基板
上にトランジスタを形成し、トランジスタ下のシリコン
基板をエッチングして除去することにより空洞を形成し
ても良いが、図4等に示した埋め込み酸化膜を除去して
空洞を形成する工程は、上述のように、半導体層(SO
I層)の厚さと、埋め込み絶縁膜層の厚さに対する制御
性、及びこれらの膜厚の均一性において優れる。また、
支持体となる絶縁体側壁を設けた後、続いて開口部から
埋め込み酸化膜を除去しているので、埋め込み酸化膜を
除去しても半導体層が剥離することがない。また、後述
するようにソース・ドレイン領域等のトランジスタに必
要な構造を形成した後に、埋め込み酸化膜を抜き取る方
法は、ソース・ドレイン領域等を形成するための熱処理
によって、空洞周辺にストレスが発生することを低減で
きる。
【0050】実施の形態2 次に、この発明の第2の実施の形態における電界効果型
トランジスタの製造方法について説明する。まず、実施
の形態1の図3(a)と同様に、シリコン基板101上
に厚さ80nmに酸化膜301、その上に単結晶シリコ
ンよりなる半導体層103aを持つ基板を用意し、その
上に、所定の領域を覆うようにレジストパターン302
を形成する。このレジストパターン302は、公知のフ
ォトリソグラフィ技術により形成すればよい。次に、図
3(b)と同様に、レジストパターン302をマスク
に、半導体層103aおよび酸化膜301を、たとえば
リアクティブイオンエッチング(RIE)によりエッチ
ング除去し、半導体層103が犠牲酸化膜301a(犠
牲層)上に形成された状態とする。
【0051】次に、レジストパターン302を除去した
後、図8(c)に示すように、全面にCVDにより厚さ
30nmのSi34膜を形成し、これをRIEでエッチ
バックすることによって、絶縁体側壁108を形成す
る。次いで、半導体層103上に、ゲート絶縁膜104
を介してゲート電極105を形成する。ついで、ゲート
電極105をマスクとしたイオン注入などにより、自己
整合的にソース・ドレイン領域106を形成する。これ
らは、公知の工程(ゲート酸化、ゲートポリシリコンの
堆積とRIEによるパターニング、イオン注入、不純物
拡散等によるソース・ドレイン領域の形成)によればよ
く、電界効果型トランジスタが構成される。
【0052】次いで、全体にSi34膜を10nm堆積
してこれをエッチバックすることにより、図8(b)に
示すように、ゲート側壁802を形成する。このゲート
側壁802により、ゲート絶縁膜104が保護されるよ
うになる。次に、図8(c)に示すように、半導体層1
03の絶縁体側壁108の近くに、開口部803を形成
する。これは、公知のフォトリソグラフィ技術とRIE
等のエッチング技術により形成すればよい。
【0053】そして、この開口部803を形成した後、
シリコン基板101ごと希弗酸に浸漬することにより、
開口部803より希弗酸を進入させて犠牲酸化膜801
を除去する。このエッチングの時、Si34からなるゲ
ート側壁802の存在により、ゲート絶縁膜104はエ
ッチングされずに残る。この結果、図8(d)に示すよ
うに、半導体層103とシリコン基板101との間に、
空洞102が形成されることになる。なお、それら希弗
酸によるエッチングの後、純水によるリンスなどを行っ
て、シリコン基板101上より希弗酸を除去した後、そ
れらを乾燥させる。
【0054】次に、図8(e)に示すように、CVD法
により酸化シリコンを膜厚500nm程度堆積すること
で、層間絶縁膜804を形成する。このとき、堆積され
たシリコン酸化物は、開口部803より空洞102端部
領域の一部にまで進入し、開口部803を塞ぐ。以上示
したことにより、半導体層103下にシリコン酸化物よ
り誘電率の低い埋め込み絶縁層が形成されたSOI構造
の電界効果型トランジスタが形成されたことになる。そ
して、この実施の形態2では、電界効果型トランジスタ
上の層間絶縁膜の形成時に、空洞102形成のための開
口部を同時に塞ぐようにしたものである。
【0055】ところで、上述では、半導体層にあけた開
口部より空洞を形成し、層間絶縁膜形成時にその開口部
を塞ぐようにしたが、これに限るものではない。以下に
示すように、半導体層を支持する絶縁体側壁にあけた開
口部より空洞を形成し、層間絶縁膜形成時にその開口部
を塞ぐようにしてもよい。すなわち、図9(a)に示す
ように、シリコン基板101と半導体層103との間の
側部に形成した開口部により空洞102を形成した場
合、CVD法により酸化シリコンを膜厚500nm程度
堆積することで、層間絶縁膜901を形成すればよい。
このとき、半導体層103端部の開口部より、層間絶縁
膜901の一部が半導体層103下に進入し、開口部を
塞ぐ。
【0056】また、図9(b)に示すように、シリコン
基板101と半導体層103との間の側部に形成した開
口部により空洞102を形成し、スパッタ法により酸化
シリコンを膜厚500nm程度堆積することで、層間絶
縁膜902を形成するようにしてもよい。スパッタ法に
よれば、半導体層103端部の開口部より、層間絶縁膜
902の一部が半導体層103下にあまり進入せずに、
開口部を塞ぐことができる。また、シリコン基板101
と半導体層103との間の側部に形成した開口部により
空洞102を形成し、CVD法により酸化シリコンを膜
厚500nm程度堆積する場合、開口部にスペーサ90
3を形成して狭めてからその堆積を行って層間絶縁膜9
04を形成すればよい。このように、スペーサ903に
より開口部を狭めておけば、層間絶縁膜904の一部が
半導体層103下にあまり進入せずに、開口部を塞ぐこ
とができる。
【0057】なお、図9においては、半導体層103上
には、ゲート絶縁膜104を介してゲート電極105が
形成され、また、半導体層103には、ゲート電極10
5下部の領域を挾むようにソース・ドレイン領域106
が形成され、電界効果型トランジスタが構成されてい
る。ここで、半導体層103の、特にソース・ドレイン
領域106に挾まれた領域の下部と半導体基板101と
の間に、シリコン酸化物より低誘電率の埋め込み絶縁層
が備えられているようにするために、空洞102そのま
ま用いるのではなく、空洞内をフッ素化アモルファスカ
ーボンやSiOF等の、SiO2 よりも誘電率の低い材
料で埋め込むようにしてもよい。それら材料は、被覆性
の良いCVD等によって形成すればよい。
【0058】また、ゲートあるいはソース・ドレイン領
域を形成後に空洞を形成する製造方法において、実施の
形態1に述べた製造方法(図5、6、及び7に係わる方
法)と同様に、層間絶縁膜の形成以前に開口部を塞いで
も良い。 埋め込み絶縁層のすべてが低誘電率領域で
ない場合、埋め込み絶縁層のうち、少なくともソース・
ドレイン領域とチャネル形成領域との接続部の下部を含
む領域に、SiO2よりも誘電率の低い領域が設けるこ
とが有効である。また、図9(a)のように、チャネル
形成とそれを挟む二つのソース・ドレイン領域との接続
部の下部を含んだ連続した一つの領域に、SiO2 より
も誘電率の低い領域が設けられることが有効である。
【0059】埋め込み絶縁層を経由する横方向の電界
(図15のB)は、ソース・ドレイン領域とチャネル形
成領域の接続部の下に位置する埋め込み絶縁層を経由す
るものであるから、ソース・ドレイン領域の接続部の下
において、埋め込み絶縁層の誘電率をSiO2 の誘電率
よりも低くすることが、前記横方向の電界の影響を弱め
ることに有効である。また、チャネル形成領域の両側に
おいてソース・ドレイン領域とをなす二つの接続部に対
して、両方の該接続部の下部を含んだ連続した一つの領
域に、SiO2 よりも誘電率の低い領域を設ける方法
は、チャネル形成領域の下部、及び前記接続部の下部に
位置する、埋め込み絶縁層を経由する横方向の電界の経
路をすべて誘電率の低い材料に置き換えることになるの
で、前記横方向の電界の影響を弱めるためには、より有
効である。
【0060】実施の形態3 次に、この発明の第3の実施の形態における電界効果型
トランジスタの製造方法について説明する。ところで、
図10に示すように、上述した電界効果型トランジスタ
の形成領域1001は、素子分離のための素子分離領域
1002で囲われている。そして、たとえばゲート電極
105は、半導体層103からこの素子分離領域100
2上にまで延在して形成されている。なお、図10にお
いて、半導体層103側面には絶縁体側壁108が形成
され、ゲート電極105側面には、ゲート側壁1102
が形成されている。この、素子分離領域1002には、
通常のメサ分離を行ったSOIMOSFETでは埋め込
み絶縁層が存在しており、また通常のLOCOS分離を
行ったSOIMOSFETでは埋め込み絶縁層とフィー
ルド酸化膜が存在しており、たとえばこの上に延在する
ゲート電極があっても、そのゲート電極とシリコン基板
との間には厚い絶縁層があるので、寄生容量はほとんど
問題にならない。
【0061】ところが、前述までに説明した状態では、
電界効果型トランジスタの形成領域1001以外は、シ
リコン基板101上を覆う絶縁膜がほとんどない状態と
なっている。たとえば、図4(f),(g)に引き続い
て、ゲート絶縁膜104,ゲート電極105などを形成
していく場合、素子分離領域1002に延在するゲート
電極105下にはゲート絶縁膜104しか存在しないこ
とになる。このように、ゲート絶縁膜104のみで、シ
リコン基板101とゲート電極105とが絶縁されてい
る状態では、それらの間の寄生容量により、電界効果型
トランジスタの動作特性に悪影響を及ぼす場合がある。
従って、その素子分離領域1002に、新たにフィール
ド酸化膜を形成するようにした方がよい。
【0062】以下、そのフィールド酸化膜の形成につい
て図11を用いて説明する。なお、図11は、図10の
AA’断面を示している。まず、図11(a)に示すよ
うに、シリコン基板101上に絶縁体側壁108に支持
されて下部に空洞102がある半導体層103が形成さ
れた状態で、全域に厚さ150nm程度に酸化シリコン
を堆積して絶縁膜を形成し、この絶縁膜をケミカルメカ
ニカルポリッシュ(CMP)によって平坦化研磨して半
導体層103上を露出させ、その周囲がフィールド酸化
膜1101で埋め込まれた状態とする。この後、図11
(b)に示すように、ゲート絶縁膜104を介してゲー
ト電極105を形成し、引き続いて、ソース・ドレイン
領域を形成したり、ゲート側壁1102を形成するなど
により、電界効果型トランジスタを形成すればよい。
【0063】この結果、図11(b)に示すように、半
導体層103より延在しているゲート電極10とシリ
コン基板101とがフィールド酸化膜1101により離
間しているので、寄生容量がほとんど問題にならなくな
る。また、図11(a)及び(b)の構造に比べて平坦
性は劣るが、シリコン基板101上に絶縁体側壁108
に支持されて下部に空洞102がある半導体層103が
形成された状態で、全体にCVDによりフィールド酸化
膜1101を堆積し、半導体層上のフィールド酸化膜
を、半導体層の端に近い部分を除いて、フォトリソグラ
フィとRIEによりフィールド酸化膜1101を除去す
る工程を用いても良い。この場合も同様の効果を得るこ
とができる。これを図11(c)に示す。
【0064】また、図3(c)の工程で、全体に堆積す
るSi34膜を例えば200nmと厚めにする。そし
て、半導体層の中央部を除いてレジストで覆ったのち、
RIE等によってSi3N4膜エッチングし、図11
(c)における絶縁体側壁108と、フィールド絶縁膜
1101が、一体のSi3N4膜で形成される構造を得
る。この方法ではあらためてフィールド絶縁膜を堆積し
ないぶんだけ、工程が短縮できる。また、図11の各図
面を参照して述べたフィールド酸化膜1101の形成
を、空洞がまだ形成されていない状態(犠牲層が除かれ
ていない状態)で行い、フィールド酸化膜を形成したの
ちに、あるいはさらにゲート電極やソース・ドレイン領
域を形成したのち、犠牲層を除いて空洞を形成しても良
い。この方法では、フィールド酸化膜の形成に関する熱
ストレスが空洞の周辺に影響を与えることを防ぐことが
できる。
【0065】実施の形態4 次に、この発明の第4の実施の形態における電界効果型
トランジスタの製造方法について説明する。上記実施の
形態3では、フィールド酸化膜を新たに形成するように
したが、これに限るものではない。まず、図12(a)
に示すように、シリコン基板101上に酸化膜301を
形成し、その上に単結晶シリコンよりなる半導体層10
3aを形成し、その上に、所定の領域を覆うようにレジ
ストパターン302を形成する。このレジストパターン
302は、公知のフォトリソグラフィ技術により形成す
ればよい。
【0066】ここまでは、前述した図3(a)により説
明した製造方法と同様である。しかし、この実施の形態
4では、図12(b)に示すように、そのレジストパタ
ーン302を用いて半導体層103aのみを選択エッチ
ングして、半導体層103を形成する。次いで、今度
は、図12(c)に示すように、半導体層103の周囲
の所定幅の領域がスリット状に開口したレジストパター
ン1201を設ける。レジストパターンは半導体上のレ
ジストパターン1201と、埋め込み絶縁層上のレジス
トパターン1203から成り、両者の間に前記スリット
が設けられる。そのスリットの幅は、たとえば、2μm
程度とすればよい。レジストパターン1201及び12
03は、レジストパターン302を除去したのちに、同
時に形成しても良い。あるいはレジストパターン302
を除去せずに残して、これをレジストパターン1203
とし、その上にレジストを塗布して露光、現像を施すこ
とにより、レジストパターン1201を形成しても良
い。
【0067】次に、そのレジストパターン1201をマ
スクとして酸化膜301を選択的にエッチングすること
で、図12(d)に示すように、半導体層103下に犠
牲酸化膜301aが形成され、加えて、半導体層103
周囲のシリコン基板101上にはフィールド酸化膜12
02が形成された状態が得られる。この後、レジストパ
ターン1201を除去し、CVD法により厚さ120n
mのSi34膜を堆積し、これをエッチバックすること
により、図12(e)に示すように、絶縁体側壁108
を形成し、後は、前述した実施の形態1と同様にすれば
よい。この結果、この実施の形態4によれば、上述した
実施の形態3の図11で説明したように、新たにフィー
ルド酸化膜1101を形成する必要がない。
【0068】なお、実施の形態3及び4に述べた素子分
離領域に係わる製造方法00を、実施の形態2のよう
に、ゲートあるいはソース・ドレイン領域形成後に、空
洞を開口する製造方法に適用しても良い。また実施の形
態3及び4に述べた素子分離領域に係わる構造を、実施
の形態2のように、ゲートあるいはソース・ドレイン領
域形成後に、空洞を開口して得られる構造に適用しても
良い。例えば図8(a)と図8(b)の工程の間に、図
11(a)あるいは(c)と同様に述べたフィールドを
形成する工程を挿入すれば良い。また、図12(e)の
構造を得た後、先にゲート電極やソース・ドレイン領域
を形成したのち、空洞を形成すれば良い。
【0069】実施の形態5 次に、この発明の第5の実施の形態における電界効果型
トランジスタの製造方法について説明する。以下では、
張り合わせによる製造方法について説明する。まず、図
13(a)に示すように、シリコン基板1301上に高
エッチングレート層1302を形成し、その上に、ノン
ドープのシリコン層1303を形成する。ここで、高エ
ッチングレート層1302は水素イオン注入により設け
た多孔質なシリコンやリン等の不純物を多量に導入した
シリコンを用いればよく、適当なエッチャントに対して
ノンドープのシリコン層1303よりエッチングされに
くい材料を用いればよい。また、シリコン層1303
は、気相エピタキシャル成長により形成した不純物濃度
の低い層であり、膜厚は例えば100nmとする。
【0070】次に、図13(b)に示すように、シリコ
ン層1303上に、部分的に除去された開口部を有する
絶縁膜1304を形成する。その開口部において、下層
のシリコン層1303が露出していてもよく、薄く絶縁
膜1304が存在している状態でもよい。次いで、図1
3(c)に示すように、絶縁膜1304上に支持基板1
305を加熱接着する。この結果、支持基板1305と
シリコン層1303との間には、空洞1306が形成さ
れる。
【0071】次いで、図13(d)に示すように、シリ
コン基板1301を除去する。このとき、たとえばフッ
酸と硝酸の混合液を用いたエッチング、研削、研磨等の
機械的方法によりシリコン基板1301をエッチング除
去する。この後、濃度の低いフッ酸と硝酸の混合液、あ
るいは、これに酢酸,ヨードなどを加えたエッチング液
を用い、高エッチングレート層1302のみを選択的に
エッチング除去する。ここで、高エッチングレート層の
材料とエッチング液の組み合わせは、高エッチングレー
ト層のエッチングレートが表面のシリコン層1303よ
りも大きくなるという条件を満たせば良い。このエッチ
ングでは、シリコン層1303はエッチングされにくい
ので、このエッチングをシリコン層1303表面で停止
させることは容易である。
【0072】そして、各空洞1306形成部上の領域を
覆うような平面形状に、シリコン層1303をパターニ
ングして分離し、図13(e)に示すように、SOI構
造の半導体層1313を形成し、この上に、ゲート絶縁
膜1314を介してゲート電極1315を形成し、その
両脇の半導体層1313にソース・ドレイン領域131
6を形成すれば、この実施の形態5における電界効果型
トランジスタが形成されることになる。そして、この電
界効果型トランジスタは、支持基板1305上の領域と
半導体層1313に挾まれた、ソース・ドレイン領域1
6の間のチャネル形成領域下が、シリコン酸化物よ
り誘電率の低い埋め込み絶縁層である空洞1306とな
っている。なお、凹凸のある酸化膜はノンドープシリコ
ン層上でなく、支持基板側に設けても良い。すなわち、
ノンドープシリコン層上には酸化膜を堆積せず、支持基
板上に酸化膜を堆積し、これに凹凸を加工した後、張り
合わせるという方法を用いても良い。また、凹凸の凹部
では酸化膜が完全に除去されても良いし、酸化膜が一部
残るように加工されていても良い。
【0073】実施の形態6 以下、この発明の第6の実施の形態について説明する。
この実施の形態6においても、張り合わせによる電界効
果型トランジスタの製造方法について述べる。まず、図
14(a)に示すように、シリコン基板1401上に高
エッチングレート層1402を形成し、その上に、ノン
ドープのシリコン層1403を形成する。ここで、高エ
ッチングレート層1402は水素イオン注入により設け
た多孔質なシリコンやリン等の不純物を多量に導入した
シリコンを用いればよく、適当なエッチャントに対して
シリコン基板1401よりエッチングされにくい材料を
用いればよい。また、シリコン層1403は、気相エピ
タキシャル成長により形成した不純物濃度の低い層であ
り、膜厚100nmとする。以上のことは、上述した実
施の形態5と同様である。
【0074】次に、図14(b)に示すように、シリコ
ン層1403上に、低誘電率絶縁層1404を形成す
る。この低誘電率絶縁層1404は、たとえば、SiO
Fや多孔質SiO2 などのバルクの酸化シリコンよりも
誘電率が低い材料を用いればよい。次に、図14(c)
に示すように、低誘電率絶縁層1404表面に支持基板
1405を加熱接着する。次に、図14(d)に示すよ
うに、シリコン基板1401を除去し、加えて、高エッ
チングレート層1402を除去する。
【0075】このシリコン基板1401の除去は、前述
した実施の形態5と同様であり、たとえば、フッ酸と硝
酸の混合液を用いたエッチング、あるいは研削、研磨等
の機械的方法を用いる。次いで、たとえば、濃度の低い
フッ酸と硝酸の混合液、あるいは、これに酢酸、ヨード
などを加えたエッチング液により高エッチングレート層
1402のみを選択的にエッチング除去する。この結
果、支持基板1405上に、低誘電率絶縁層1404を
介してシリコン層1403が形成された状態が得られ
る。
【0076】そして、所定の領域を残すようにシリコン
層1403をパターニングして分離し、図14(e)に
示すように、SOI構造の半導体層1413を形成し、
この上に、ゲート絶縁膜1414を介してゲート電極1
415を形成し、その両脇の半導体層1413にソース
・ドレイン領域1416を形成すれば、この実施の形態
6における電界効果型トランジスタが形成されることに
なる。そして、この電界効果型トランジスタは、支持基
板1405上の領域と半導体層1413に挾まれた、ソ
ース・ドレイン領域1416の間のチャネル形成領域下
が、シリコン酸化物より誘電率の低い埋め込み絶縁層で
ある低誘電率絶縁層1404となっている。
【0077】以下、他の実施の形態について述べると、
前記の実施の形態1〜6においては、以下のような構成
を用いても良い。上述したこの発明の電界効果型トラン
ジスタにおいて、ソース・ドレイン領域に導入する不純
物は、上述したリンに限るものではなく、ヒ素やまたそ
の他のドナーを用いるようにしてもよい。また、上述で
は、nチャネルトランジスタの構成について説明した
が、pチャネルトランジスタの構成としても、同様であ
る。この場合、ソース・ドレイン領域には、硼素などの
アクセプタを導入するようにすればよい。また、ソース
・ドレイン領域に導入するそれらの不純物の濃度は、5
×1018cm-3から2×1021cm-3程度の範囲とすれ
ばよい。一般的には、1×1019cm-3から2×1020
cm-3の範囲とされている。これらは、ソース・ドレイ
ン領域の低抵抗化と、その領域の結晶性の確保が実現で
きるようにすればよい。
【0078】また、ソース・ドレイン領域に挾まれたチ
ャネル形成領域に導入する不純物は、nチャネルトラン
ジスタを構成する場合は、硼素などのアクセプタを用い
ればよい。また、pチャネルトランジスタを構成する場
合は、チャネル形成領域に導入する不純物として、リン
やヒ素などのドナーを用いるようにすればよい。これら
の不純物濃度は、一般的には、2×1017cm-3から5
×1018cm-3の範囲とすればよく、トランジスタの動
作における所望とするしきい値を満たすように適宜設定
すればよい。なお、不純物散乱の抑制という観点から
は、その不純物濃度は、2×1018cm-3以下としたほ
うがよい。
【0079】ところで、上述した不純物濃度は、ゲート
電極にポリシリコンを用いた場合である。たとえば、n
チャネルトランジスタにおいて、ポリシリコンあるいは
+形のポリシリコンよりも仕事関数の大きい材料によ
りゲート電極を構成する場合、また、ゲート絶縁膜に接
する一部がより仕事関数の大きい材料である場合、チャ
ネル形成領域の不純物濃度は、以上に示した2×1017
cm-3以下の濃度としもよい。また、チャネル形成領域
に、同程度かそれ以下の濃度のドナーを導入するように
してもよい。典型的には、チャネル領域に不純物を導入
しないようにすればよい。またゲート電極は、埋め込み
ゲート形成プロセスや、自己整合でない方法を用いるこ
とにより、ソース・ドレイン領域の形成後に形成しても
良い。
【0080】n+ 形のポリシリコンよりも仕事関数の大
きい材料をゲート電極に用いた場合、トランジスタの動
作のしきい値を上昇させる作用があるためであり、通常
不純物導入によるしきい値の設定を必要としないからで
ある。ここで、n+ 形のポリシリコンよりも仕事関数の
大きい材料としては、TiN,Mo,W,タングステン
シリサイド,モリブデンシリサイドなどの、高融点金属
あるいは高融点金属化合物、もしくは、高融点金属のシ
リサイドなどがあげられる。
【0081】また、pチャネルトランジスタにおいて、
上述したような金属からなるゲート電極を用いるように
した場合、やはりチャネル形成領域の不純物濃度は、前
述した値より低くするようにしてもよい。また、同程度
かそれ以下の濃度のアクセプタを導入するようにしても
よい。この場合においても、典型的には、チャネル領域
に不純物を導入しないようにすればよい。また、しきい
値を所望とする値に設定するために、シリコン基板に適
当な電位を印加するようにしてもよい。これは、nチャ
ネルトランジスタの場合は負の電位を印加し、pチャネ
ルトランジスタの場合は正の電位を印加するようにすれ
ばよい。
【0082】なお、上述したこの発明による電界効果型
トランジスタのしきい値電圧(ゲート電圧)は、通常の
メモリや論理回路などの集積回路に用いられているトラ
ンジスタと同等とすればよい。たとえば、nチャネルト
ランジスタに構成する場合は、そのしきい値を0.1V
から1Vとすればよい。また、pチャネルトランジスタ
に構成する場合は、そのしきい値を−1Vから−0.1
Vとすればよい。ただし、高耐圧トランジスタやパワー
トランジスタなどに用い、高い電圧が印加される場合
は、しきい値電圧をこれより高くするようにしてもよ
い。たとえば、数十Vから数百Vに達する値としてもよ
い。
【0083】また、ディプリーションモードのトランジ
スタに構成する場合は、しきい値電圧を、nチャネルト
ランジスタでは0.1V以下、pチャネルトランジスタ
では−0.1V以上に設定してもよい。また、ディプリ
ーションモードのトランジスタとするためには、nチャ
ネルトランジスタの場合はチャネル形成領域にドナーを
導入し、pチャネルトランジスタの場合はチャネル形成
領域にアクセプタを導入すればよい。そして、その濃度
は、2×1017cm-3から5×1018cm-3の範囲とす
ればよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では基板
上に空洞を挾んで配置された半導体層と、この半導体層
上の表面にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
と、このゲート電極下部の領域を残してこれを挾むよう
に半導体層に表面より形成されたソースおよびドレイン
領域とを備え、半導体層の裏面を、全域が空洞に接する
ように配置した。従ってドレイン領域下部からゲート電
極下に向かう電界が緩和されるので、短チャネル効果を
抑制できる。また、チャネルと基板間の寄生容量を低減
できる。また、本発明では低誘電率領域をソース・ドレ
イン領域下まで延長する。これによりソース・ドレイン
領域と基板間の寄生容量を低減できる。この結果、埋め
込み絶縁層上の半導体層(SOI)に形成された電界効
果型トランジスタの特性劣化を抑制すると同時に、特性
を向上できるようになる
【0085】また、この発明では、支持基板上に埋め込
み絶縁層を介して半導体の膜が形成された埋め込み絶縁
層基板を用意し、その半導体の膜を選択的にエッチング
除去して素子が形成される半導体層を形成する。次に、
半導体層下の領域を残すように、半導体層周囲の下の埋
め込み絶縁層を選択的に除去し、半導体層下に犠牲層を
形成する。次に、半導体層および犠牲層側面に犠牲層と
は異なる材料から構成された側壁を形成する。次に、半
導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成す
る。次に、ゲート電極両脇の半導体層にソース・ドレイ
ン領域を形成する。次に、側壁の一部に開口部を形成し
て犠牲層側面を露出させる。そして、支持基板、半導体
層、および側壁に対して犠牲層を選択的に除去するエッ
チングにより、開口部を介して犠牲層を除去して半導体
層の下部に空洞を形成するようにした。
【0086】また、この発明では、支持基板上に埋め込
み絶縁層を介して半導体の膜が形成された埋め込み絶縁
層基板を用意し、半導体の膜を選択的にエッチング除去
して素子が形成される半導体層を形成する。次に、半導
体層下の領域を残すように、半導体層周囲の下の埋め込
み絶縁層を選択的に除去し、半導体層下に犠牲層を形成
する。次に、半導体層および犠牲層側面に犠牲層とは異
なる材料から構成された側壁を形成する。次に、半導体
層の一部に開口部を形成して犠牲層側面を露出させる。
次に、支持基板、半導体層、および側壁に対して犠牲層
を選択的に除去するエッチングにより、開口部を介して
犠牲層を除去して半導体層の中央部下部に空洞を形成す
る。次に、半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電
極を形成する。そして、ゲート電極両脇の半導体層にソ
ース・ドレイン領域を形成するようにした。
【0087】またこの発明では、支持基板上に埋め込み
絶縁層を介して半導体の膜が形成された埋め込み絶縁層
基板を用意し、その半導体の膜を選択的にエッチング除
去して素子が形成される半導体層を形成する。次に、半
導体層下の領域を残すように、半導体層周囲の下の埋め
込み絶縁層を選択的に除去し、半導体層下に犠牲層を形
成する。次に、半導体層および犠牲層側面に犠牲層とは
異なる材料から構成された側壁を形成する。次に、側壁
の一部に開口部を形成して犠牲層側面を露出させる。次
に、支持基板、半導体層、および側壁に対して犠牲層を
選択的に除去するエッチングにより、開口部を介して犠
牲層を除去して半導体層の中央部下部に空洞を形成す
る。次に、半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電
極を形成する。そして、ゲート電極両脇の半導体層にソ
ース・ドレイン領域を形成するようにした。
【0088】この結果、ソースおよびドレイン領域に挾
まれた半導体層下の領域がシリコン酸化物より誘電率の
低い状態に形成されるので、まず、ドレイン領域下部か
らゲート電極下にかけて形成される寄生の容量が低下す
るので短チャネル効果を抑制できる。また、ソース・ド
レイン領域と基板間の寄生容量を低減できる。また、チ
ャネルと基板間の寄生容量を低減できる。この結果、こ
の発明によれば、埋め込み絶縁層上の半導体層(SO
I)に形成された電界効果型トランジスタの特性劣化を
抑制できるようになる。
【0089】
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電界効果型
トランジスタの構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の他の形態における電界効果型トラ
ンジスタの構成を示す断面図である。
【図3】 実施の形態1における電界効果型トランジス
タの製造方法を説明するための説明図である。
【図4】 図3に続く、実施の形態1における電界効果
型トランジスタの製造方法を説明するための説明図であ
る。
【図5】 この発明の電界効果型トランジスタの他の形
態の製造方法を説明するための説明図である。
【図6】 この発明の他の形態における電界効果型トラ
ンジスタの一部の構成を示す断面図である。
【図7】 この発明の電界効果型トランジスタの他の形
態の製造方法を説明するための説明図である。
【図8】 この発明の第2の実施の形態における電界効
果型トランジスタの製造方法について説明するための説
明図である。
【図9】 この発明の他の形態における電界効果型トラ
ンジスタの構成を示す断面図である。
【図10】 この発明の第3の実施の形態における電界
効果型トランジスタの製造方法について説明するための
説明図である。
【図11】 この発明の第3の実施の形態における電界
効果型トランジスタの製造方法について説明するための
説明図である。
【図12】 この発明の第4の実施の形態における電界
効果型トランジスタの製造方法について説明する説明図
である。
【図13】 この発明の第5の実施の形態における電界
効果型トランジスタの製造方法について説明する説明図
である。
【図14】 この発明の第6の実施の形態における電界
効果型トランジスタの製造方法について説明する説明図
である。
【図15】 従来よりあるSOI構造の電界効果型トラ
ンジスタの構成を示す断面図である。
【図16】 従来よりあるSOI構造の電界効果型トラ
ンジスタの他の構成を示す断面図である。
【図17】 従来よりあるSOI構造の電界効果型トラ
ンジスタの他の構成を示す断面図である。
【図18】 空洞内の上もしくは下に付着したSiO2
の膜厚(Tbox1)が変化した場合のΔVth1 の変化を示
す特性図である。
【符号の説明】
101…シリコン基板、102…空洞、103…半導体
層、104…ゲート絶縁膜、105…ゲート電極、10
6…ソース・ドレイン領域、107…チャネル形成領
域、108…絶縁体側壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−29321(JP,A) 特開 平5−114611(JP,A) 特開 平5−21465(JP,A) 特開 昭63−278375(JP,A) 特開 平1−128442(JP,A) 特開 平4−304653(JP,A) 特開 平5−275664(JP,A) 特開 平7−235651(JP,A) 特開 平11−274500(JP,A) 特開 平11−97350(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板上に埋め込み絶縁層を介して半
    導体の膜が形成された埋め込み絶縁層基板を用意する第
    1の工程と、 前記半導体の膜を選択的にエッチング除去して素子が形
    成される半導体層を形成する第2の工程と、 前記半導体層下の領域を残すように、前記半導体層周囲
    の下の埋め込み絶縁層を選択的に除去し、前記半導体層
    下に犠牲層を形成する第3の工程と、 前記半導体層および前記犠牲層側面に前記犠牲層とは異
    なる材料から構成された側壁を形成する第4の工程と、 前記半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形
    成することと、このゲート電極が設けられない位置の前
    記半導体層にソース・ドレイン領域を形成することを含
    む第5の工程と、 これらの工程に続いて実施される、前記側壁の一部に開
    口部を形成して前記犠牲層側面を露出させる第6の工程
    と、 前記支持基板、半導体層、および側壁に対して前記犠牲
    層を選択的に除去するエッチングにより、前記開口部を
    介して前記犠牲層を除去して前記半導体層の中央部下部
    に空洞を形成する第7の工程とを少なくとも備えたこと
    を特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 支持基板上に埋め込み絶縁層を介して半
    導体の膜が形成された埋め込み絶縁層基板を用意する第
    1の工程と、 前記半導体の膜を選択的にエッチング除去して素子が形
    成される半導体層を形成する第2の工程と、 前記半導体層下の領域を残すように、前記半導体層周囲
    の下の埋め込み絶縁層を選択的に除去し、前記半導体層
    下に犠牲層を形成する第3の工程と、 前記半導体層および前記犠牲層側面に前記犠牲層とは異
    なる材料から構成された側壁を形成する第4の工程と、 前記半導体層の一部に開口部を形成して前記犠牲層
    を露出させる第5の工程と、 前記支持基板、半導体層、および側壁に対して前記犠牲
    層を選択的に除去するエッチングにより、前記開口部を
    介して前記犠牲層を除去して前記半導体層の下部に空洞
    を形成する第6の工程と、 前記半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形
    成することと、このゲート電極が設けられない位置の前
    記半導体層にソース・ドレイン領域を形成する第7の工
    程とを少なくとも備えたことを特徴とする電界効果型ト
    ランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 支持基板上に埋め込み絶縁層を介して半
    導体の膜が形成された埋め込み絶縁層基板を用意する第
    1の工程と、 前記半導体の膜を選択的にエッチング除去して素子が形
    成される半導体層を形成する第2の工程と、 前記半導体層下の領域を残すように、前記半導体層周囲
    の下の埋め込み絶縁層を選択的に除去し、前記半導体層
    下に犠牲層を形成する第3の工程と、 前記半導体層および前記犠牲層側面に前記犠牲層とは異
    なる材料から構成された側壁を形成する第4の工程と、 前記半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形
    成することと、このゲート電極が設けられない位置の前
    記半導体層にソース・ドレイン領域を形成する第5の工
    程と、 これらの工程に続いて実施される、前記半導体層の一部
    に開口部を形成して前記犠牲層面を露出させる第6の
    工程と、 前記支持基板、半導体層、および側壁に対して前記犠牲
    層を選択的に除去するエッチングにより、前記開口部を
    介して前記犠牲層を除去して前記半導体層の下部に空洞
    を形成する第7の工程とを少なくとも備えたことを特徴
    とする電界効果型トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の電界
    効果型トランジスタの製造方法において、 前記空洞は前記半導体層の少なくとも前記ソース・ドレ
    イン領域に挾まれた領域の下部が露出するように形成す
    ることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項記載の電界効果型トランジスタ
    の製造方法において、 前記空洞を形成した後で、前記半導体層下面の前記空洞
    内に露出している領域に前記ゲート絶縁膜の厚さの2倍
    以下の厚さの絶縁膜を形成することを特徴とする電界効
    果型トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項記載の電界効果型トランジスタ
    の製造方法において、 前記絶縁膜は熱酸化により形成することを特徴とする電
    界効果型トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項に記載の電界
    効果型トランジスタの製造方法において、 前記半導体層周囲の前記支持基板上にフィールド酸化膜
    を形成した後で、前記ゲート電極を形成することを特徴
    とする電界効果型トランジスタの製造方法。
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