JP3499336B2 - 老化防止化粧料 - Google Patents
老化防止化粧料Info
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Description
関する。さらに詳しくは、すぐれた老化防止作用を奏
し、基礎化粧品をはじめ、メイクアップ化粧品、頭髪用
化粧品、浴剤などに好適に使用しうる化粧料に関する。
考慮されてきていたが、老化に関するメカニズム、定義
などが明らかではなかったため、一般的には、肌の潤い
として保湿状態の計測や肌の弾力の計測を行なったり、
肌の色を視覚的に観察して判定してきた。
の老化は、コラーゲンの架橋反応、ヒアルロン酸をはじ
めとするムコ多糖類の減少、紫外線による細胞の損傷な
どが主な原因であることが知られるようになり、従来の
化粧品のように、ムコ多糖類やコラーゲンなどの生化学
製品および合成高分子製品を配合して水分保持に努める
だけでは、皮膚の老化を充分に防止することができない
ことが明らかとなった。
術に鑑みてなされたものであり、皮膚内の線維芽細胞に
働きかけることにより、真皮の重要な成分の一つである
コラーゲンを生合成させ、さらに過酸化脂質を抑制する
ことで肌のトラブルを防止するとともに、日常の紫外線
により知らず知らずのあいだに受けた皮膚細胞の損傷を
回復させ、若々しい肌の状態を維持するといったすぐれ
た化粧効果を奏する化粧料を提供することを目的とす
る。
め蛋白分解酵素で処理してえた低アレルゲン米のアルカ
リ抽出液を、1種または2種以上の蛋白分解酵素で処理
してえられた分解物が配合された老化防止化粧料に関す
る。
したように、米をあらかじめ蛋白分解酵素で処理してえ
た低アレルゲン米のアルカリ抽出液を、1種または2種
以上の蛋白分解酵素で処理してえられた分解物が配合さ
れたものである。
を蛋白分解酵素で処理してえたものであり、本発明にお
いて、該低アレルゲン米を用いたことに大きな特徴の1
つがある。なお、用いる米は、通常あらかじめ水洗し、
使用する蛋白分解酵素の至適pHに調整した水に浸漬し
て加温しておくことが好ましい。
しては、たとえばアクチナーゼがあげられる。たとえば
該アクチナーゼで米を処理することにより、通常、米に
含まれるアレルゲン、すなわちアレルギーを起こす原因
物質の一種であるグロブリンの約50〜70重量%が分
解、除去される。
使用量は、用いる酵素の種類などによっても異なるが、
その作用効果を考慮すると、米100部(重量部、以下
同様)に対して、通常0.001部程度以上、好ましく
は0.005部程度以上であることが望ましく、また1
部程度以下、好ましくは0.1部程度以下であることが
望ましい。
は、用いる酵素の種類や分解温度などによって異なり、
一概には決定することができないが、通常1〜48時間
程度、好ましくは12〜24時間程度であることが望ま
しい。
の分解温度は約30〜40℃である。
には、処理される米の溶液のpHが、用いる蛋白分解酵
素の至適pHとなるように調整すればよい。かかる米の
溶液のpHを調整するには、必要に応じて、たとえば後
述する抽出を行なう際に用いられるアルカリ調整剤や、
クエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤などを
用いることができる。
ン米にアルカリ抽出処理を施す。
しては、たとえば精製水などの水;エタノールなどの1
価の低級アルコール類;オレイルアルコール、ステアリ
ルアルコール、オクチルドデカノールなどの1価の高級
アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールなどの
ポリオール類;アセトンなどのケトン類;酢酸エチルな
どのエステル類;ヘキサン、クロロホルム、ベンゼンな
どの炭化水素系溶剤などがあげられ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して用いることができる。これらの
なかでは、化粧料への幅広い適用が可能であるという点
から、精製水や、精製水と、エタノール、グリセリンお
よび1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上
との混合溶媒が好ましい。
たとえば精製水とエタノールとの混合溶媒のばあいに
は、両者の容量比は1:1〜25:1、精製水とグリセ
リンとの混合溶媒のばあいには、両者の容量比は1:1
〜15:1、精製水と1,3−ブチレングリコールとの
混合溶媒のばあいには、両者の容量比は1:1〜15:
1であることが好ましい。
とえば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのナトリ
ウム塩;水酸化カリウムなどのカリウム塩などのアルカ
リ調整剤を用い、抽出処理に供される溶液のpHを7.
5〜14程度に設定すればよい。なお、これらのアルカ
リ調整剤のなかでは、低濃度で目的とするpHとなるよ
うに調整することができるという点から、水酸化ナトリ
ウムおよび炭酸ナトリウムが好ましい。
溶媒やアルカリ調整剤の種類、目的とするpH、抽出温
度などによって異なり、一概には決定することができな
いが、たとえばpHが8.5〜14のばあい、通常室温
で6時間〜7日間程度、好ましくは24〜48時間程度
であることが望ましい。なお、抽出温度は、4〜40℃
程度、好ましくは4〜20℃程度であることが望まし
い。
出液を、さらに1種または2種以上の蛋白分解酵素で処
理する。
チナーゼなどのアクチナーゼ類、ペプシンなどのペプシ
ン類、トリプシン、キモトリプシンなどのトリプシン
類、パパイン、キモパパインなどのパパイン類、グリシ
ルグリシンペプチターゼ、カルボキシペプチターゼ、ア
ミノペプチターゼなどのペプチターゼ類、ブロメライン
などの蛋白分解酵素があげられ、これらのなかから1種
または2種以上が選択して用いられる。これらのなかで
は、アクチナーゼと、ペプシン類、トリプシン類、パパ
イン類、ペプチターゼ類およびブロメラインから選ばれ
た蛋白分解酵素の少なくとも1種とを組合わせたもの
が、えられる分解物が配合された老化防止化粧料がさら
に保存安定性および安全性にすぐれるという点から好ま
しく、アクチナーゼと、ペプシンおよびトリプシンとの
組合わせがとくに好ましい。
ばあいには、通常1回につき1種類の酵素が用いられ
る。
使用量は、用いる酵素の種類などによっても異なるが、
その作用効果を考慮すると、前記アルカリ抽出液100
部に対して0.0005部程度以上、好ましくは0.0
01部程度以上、また0.05部程度以下、好ましくは
0.005部程度以下であり、合計して0.003〜
0.015部程度であることが望ましい。
類や分解温度などによって異なり、一概には決定するこ
とができないが、1種類の酵素につき通常1〜24時間
程度、好ましくは2〜4時間程度であることが望まし
い。なお、前記例示した酵素の分解温度は約30〜50
℃である。
防止化粧料に配合してもよく、たとえば減圧下で濃縮し
て濃度を調整したのち配合してもよく、またたとえば凍
結乾燥法やスプレイドライ法によって粉末化したものを
配合してもよい。
への安全性の点からpH4〜8程度に調整されることが
好ましい。
は、目的とする化粧料の種類などによって異なり、一概
には決定することができないが、該分解物を配合したこ
とによる老化防止効果を充分に発現させるためには、老
化防止化粧料100部に対して固形分換算で0.000
5部以上、好ましくは0.005部であることが望まし
く、また化粧料に安定に配合するためには、老化防止化
粧料100部に対して固形分換算で5部以下、好ましく
は1部以下であることが望ましい。
対してすぐれた過酸化脂質生成抑制作用、スーパーオキ
シドジスムターゼ(以下、SODという)様活性作用、
コラーゲン合成促進作用および紫外線損傷回復作用を同
時に奏するものであるので、該分解物が配合された老化
防止化粧料は、肌の老化を防ぎ、若々しく健康な肌の状
態を維持しうるものである。さらに該分解物は、米をあ
らかじめ蛋白分解酵素で処理してえた低アレルゲン米か
ら調製されたものであるので、該分解物は、アレルギー
性が小さいことはもちろんのこと、経時的な不溶物の析
出などを防止することができるということから、その品
質の安定性が高く、該分解物が配合された老化防止化粧
料は、保存安定性にきわめてすぐれたものとなる。
配合されたものであるが、本発明においては、該分解物
のほかにも、たとえば一般に化粧料に用いられている賦
形剤、香料などをはじめ、油脂類、界面活性剤、保湿
剤、pH調整剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、顔料、洗浄剤、賦形剤、乳化剤などの各種化粧料
成分を老化防止化粧料に適宜配合することができる。
されているたとえば流動パラフィン、パラフィン、セタ
ノール、アボカド油、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油な
どの植物性油脂;牛脂、豚脂、馬脂、タートル油、ミン
ク油、パーセリン油、スクワランなどの動物性油脂;メ
チルポリシロキサン、ベヘニルアルコール、トリカプリ
ルカプリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、
トリイソパルミチン酸グリセリン、シリコーンオイルな
どの合成油脂などがあげられる。
ル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミ
ン、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの陰イオン性界
面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベ
ンザルコニウムなどの陽イオン性界面活性剤;グリセリ
ルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポ
リオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖エステル、脂肪
酸アミドなどの非イオン性界面活性剤などがあげられ
る。
ン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、
ピロリドンカルボン酸ソーダ、パントテテイン−S−ス
ルホン酸塩などの合成保湿剤;ヒアルロン酸、コラーゲ
ン、エラスチン、胎盤抽出液、ローヤルゼリー、微生物
発酵液などの天然保湿液などがあげられる。
酸ナトリウム、クエン酸などの有機酸およびその塩類な
どがあげられる。
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、
ポリビニルアルコール、トラガントガム、アルギン酸ナ
トリウム、カラギーナンなどがあげられる。
ベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラ
ベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエ
タノール、エタノール、デヒドロ酢酸などがあげられ
る。
ンE、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒ
ドロキシアニゾール(BHA)などがあげられる。
酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、ナイロンパウダー、セ
リサイト、マイカ、タルクなどがあげられる。
酸ナトリウムなどがあげられる。
ウムなどがあげられる。
ン油などがあげられる。
る老化防止化粧料の用途などにより異なるため一概には
決定することができず、用途に応じて適宜調整されるこ
とが好ましい。
り、とくに限定されるものではないが、本発明の老化防
止化粧料は、肌の老化を防ぎ、若々しく健康な肌の状態
を維持するなどのすぐれた性質を有するので、たとえば
クリーム、乳液、ローション、エッセンス、洗顔料、パ
ックなどの基礎化粧品、口紅、ファンデーション、リキ
ッドファンデーション、プレスパウダーなどのメイクア
ップ化粧品、ボディーソープ、石鹸などのトイレタリー
製品などとして用いることができる。
辺および頭髪に作用し、枝毛や切れ毛の防止、頭髪保護
にも有効であるため、たとえばシャンプー、リンス、ト
リートメント、コンディショナー、整髮料などのヘアー
製品などとして用いることができる。
したばあいには、角質細胞間の面積のバラツキを改善す
る効果による入浴後の保温感の維持および肌の状態の向
上に効果があることから、本発明の老化防止化粧料は、
浴用剤などのバス製品としても使用することができる。
このように本発明の老化防止化粧料を浴用剤として使用
するばあいには、分解物の老化防止化粧料への配合量
は、かかる分解物が奏する効果を考慮すると、老化防止
化粧料100部に対して分解物の固形分換算で0.00
05部以上、好ましくは0.001部以上、また5部以
下、好ましくは0.1部以下であることが望ましい。な
お、前記浴用剤を用いるばあい、該浴用剤の使用量は、
通常湯200リットルに対して浴用剤が20〜30g程
度となるように調整することが好ましい。
基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施
例のみに限定されるものではない。
液の酵素分解物の製造) 米100gを、炭酸水素ナトリウムでpHを8〜9に調
整した水溶液に浸漬し、アクチナーゼ(至適pH8.
0)5mgを添加して30〜40℃で24時間かけて処
理を行ない、低アレルゲン米をえた。なお、えられた低
アレルゲン米は、アレルゲンの1種であるグロブリンの
約50重量%が分解、除去されたものであった。
製水1000mlに加え、0.1N水酸化ナトリウム水
溶液にてpHを11〜13に調整し、室温下で約24時
間浸漬して抽出し、抽出液(固形分含量:約5重量%)
約500mlをえた。
適pH8.0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2
時間かけて処理を行ない、つぎにペプシン(至適pH
2.0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2時間か
けて処理を行ない、最後にトリプシン(至適pH8.
0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2時間かけて
処理を行なった。
各酵素の至適pHとなるように調整した。
液(固形分含量:約2重量%)約300mlをえた。
液の酵素分解物の製造) 調製例1において、ペプシンのかわりにパパイン(至適
pH7.0)を用いたほかは調製例1と同様にして淡黄
色透明の酵素分解物溶液(固形分含量:約2重量%)約
300mlをえた。
液の酵素分解物の凍結乾燥処理物の製造) 調製例1でえられた酵素分解物溶液100gを濃縮し、
ついで真空凍結乾燥して分解物の乾燥粉末約2gをえ
た。
液の酵素分解物のスプレイドライ処理物の製造) 調製例2でえられた酵素分解物溶液250gをスプレイ
ドライ処理して分解物の乾燥粉末約5gをえた。
い、以下に示す試験を行なった。
ン酸緩衝液(pH7.0)10mlおよびエタノール
9.0mlをそれぞれ正確に秤量し、共栓付き三角フラ
スコ中で充分に撹拌した。これに正確に秤量した前記酵
素分解物溶液5.0mlを加えて充分に撹拌した。
恒温槽中で7日間放置した溶液とについて、それぞれ
0.1mlずつを正確に秤量し、これに75%エタノー
ル4.7ml、30%チオシアン酸アンモニウム溶液
0.1mlおよび0.02M塩化第一鉄の3.5%塩酸
溶液0.1mlを加えて充分に混合撹拌したのち、正確
に3分後のOD.500nmにおける吸光度を測定し、
以下の式に基づいて過酸化物価指数を求めた。
過後の分解物溶液が添加された溶液の吸光度、B7 は試
験開始から7日間経過後の分解物溶液のかわりに精製水
が添加された溶液の吸光度、T0 は試験開始直後の分解
物溶液が添加された溶液の吸光度、B0 は試験開始直後
の分解物溶液のかわりに精製水が添加された溶液の吸光
度を示す。
て同様に操作したものをブランクとした。これらの結果
を表1に示す。
調製例1でえられた分解物溶液は、すぐれた過酸化脂肪
生成抑制作用を奏することがわかる。
アミン四酢酸(以下、EDTAという)四ナトリウム塩
溶液0.30ml、0.2mMチトクロームC溶液0.
20mlおよび1mMキサンチン溶液0.30mlをそれぞれ
正確に秤量し、共栓付き三角フラスコ中で充分に撹拌し
た。これに正確に秤量した前記酵素分解物溶液0.10
ml、キサンチンオキシターゼ溶液(0.01U/0.
01ml)0.05mlおよび精製水1.90mlを加
えたのち、OD.550nmにおける60秒間経過ごと
の吸光度を測定した。その結果を図1のグラフAに示
す。
て同様に操作したものをブランクとした。その結果を図
1のグラフBに示す。
調製例1でえられた分解物溶液は、すぐれたSOD様活
性作用を奏することがわかる。
う)含有イーグル最少必須培地(以下、MEMという)
を用い、細胞として、ヒト真皮由来線維芽細胞を用い
た。
前記酵素分解物溶液を5容量%含有した培地を添加し、
37℃で5日間培養した。そのあいだに培地交換を1回
行なった。また基本培地のみを用いて培養したものをブ
ランクとした。
て、該細胞104個あたりのコラーゲン量および非コラ
ーゲン量を測定し、コラーゲンの合成促進作用を調べ
た。なお、コラーゲンの定量は、コスモバイオ社のコラ
ーゲンステインキットを用いて行なった。その結果を図
2に示す。
調製例1でえられた分解物溶液は、すぐれたコラーゲン
合成促進作用を奏することがわかる。
を用い、細胞として、ヒト由来線維芽細胞を用いた。
紫外線ランプ(東芝健康線ランプ、(株)東芝製、出力
30w)にて紫外線を照射しながら前記分解物溶液を1
0容量%含有した培地を添加し、37℃で10日間培養
した。そのあいだに培地交換を2回行なった。また基本
培地のみを用いて培養したものをブランクとした。
て、培養後にトリプシンEDTAを用い、細胞を剥離し
て細胞数および蘇生細胞数を測定し、紫外線による損傷
の回復作用を調べた。その結果を図3に示す。
調製例1でえられた分解物溶液は、紫外線による細胞の
損傷回復作用にすぐれたものであることがわかる。
し、40℃で90日間にわたって恒温条件で保存した。
間、60日間および90日間経過後の分解物溶液におけ
る着色および沈殿の有無を目視にて観察した。また、調
製例1において、低アレルゲン米のかわりに通常の米を
用いてえられた酵素分解物溶液をブランクとし、調製例
1でえられた分解物溶液と同様にして保存し、着色およ
び沈殿の有無を目視にて観察した。その結果を表2に示
す。
調製例1でえられた分解物溶液は、90日間といった長
期間にわたって着色や沈殿が認められないことから、品
質が変化せず、保存安定性にすぐれたものであることが
わかる。
に加温後、(A)成分および(B)成分を混合撹拌し
た。これを50℃まで冷却後、前記(C)成分を加えて
さらに撹拌混合して均一なクリームを調製した。
まで加温したのち、(A)成分および(B)成分を混合
撹拌した。これを50℃まで冷却後、前記(C)成分を
加えてさらに撹拌し、均一な乳液を調製した。
した。
一なシャンプーを調製した。
一なリンスを調製した。
リートメントを調製した。
ち、(A)成分および(B)成分を混合撹拌した。これ
を再加温し、前記(C)成分を添加して型に流し込み急
冷して口紅を調製した。
ち、(A)成分および(B)成分を混合撹拌した。これ
を再加温し前記(C)成分を添加して型に流しこみ室温
になるまで撹拌してリキッドファンデーションを調製し
た。
用いたほかは処方例1と同様にしてクリームを調製し
た。
用いたほかは処方例2と同様にして乳液を調製した。
用いたほかは処方例3と同様にしてローションを調製し
た。
用いたほかは処方例4と同様にしてエッセンスを調製し
た。
用いたほかは処方例5と同様にしてパックを調製した。
用いたほかは処方例6と同様にして洗顔料を調製した。
用いたほかは処方例7と同様にしてシャンプーを調製し
た。
用いたほかは処方例8と同様にしてリンスを調製した。
用いたほかは処方例9と同様にしてトリートメントを調
製した。
用いたほかは処方例10と同様にして整髪料を調製し
た。
を用いたほかは処方例11と同様にして浴用剤を調製し
た。
ーを用いたほかは処方例12と同様にして口紅を調製し
た。
ン) 調製例2でえられた酵素分解物溶液のかわりに精製水を
用いたほかは処方例13と同様にしてリキッドファンデ
ーションを調製した。
について、それぞれ以下に示すモニターテストを行なっ
た。その結果を表3に示す。
25〜57歳の健常な成人女性100名を被験者とし、
各化粧料を顔面の皮膚に連日1カ月間使用したのちの、
(イ)肌のくすみ、しみに対する改善効果、(ロ)小ジ
ワに対する改善効果および(ハ)角質細胞間の面積のバ
ラツキに対する縮小効果についてそれぞれ調べた。
て評価した。
て評価した。
る縮小効果 被験者の顔面左頬部の細胞30個について、両面紙テー
プ(ナイスタック、(株)ニチバン製)を用い、テープ
ストリッピング法により角質細胞を剥離させ、細胞1個
ずつの面積を測定した。求められた細胞面積について標
準偏差を算出し、以下の評価基準に基づいて評価した。
方例1〜6でえられた化粧料を用いた際に、皮膚に異常
が生じた被験者は1名もなかった。
いずれも1カ月間でその状態に変化が生じることはなか
った。
処方例1〜6でえられた化粧料を用いたばあいには、角
質細胞間の面積のバラツキがいちじるしく縮小され、肌
のくすみ、しみや小ジワが改善されることがわかる。
髪用化粧料について、それぞれ以下に示すハーフヘッド
テストを行なった。その結果を表4に示す。
年齢25〜60歳の健常な成人女性20名を被験者と
し、各頭髪用化粧料を頭髪に1日1回、30日間使用し
たのちの、頭髪の(ニ)枝毛、(ホ)コシおよび(ヘ)
ツヤについて、それぞれ以下の評価基準に基づいて評価
した。
て、処方例7〜10でえられた頭髪用化粧料を用いた際
に、頭髪や頭皮に異常が生じた被験者は1名もなかっ
た。
粧料は、いすれも30日間でその状態に変化が生じるこ
とはなかった。
処方例7〜10でえられた頭髪用化粧料を用いたばあい
には、頭髪の枝毛、コシおよびツヤがいずれも改善され
ることがわかる。
いて、それぞれ以下に示すモニターテストを行なった。
その結果を表5に示す。
27〜59歳の健常な成人男女20名を被験者とし、各
浴用剤を4週間使用したのち、肌の状態として(ト)角
質細胞間の面積のバラツキに対する縮小効果について調
べた。なお、浴用剤はお湯200リットルに対して25
gを添加して溶解させた。
縮小効果 被験者の左脇腹部の細胞30個を用いたほかは、実施例
1と同様にして標準偏差を算出し、以下の評価基準に基
づいて評価した。
方例11でえられた浴用剤を用いた際に、皮膚に異常が
生じた被験者は1名もなかった。
週間でその状態に変化が生じることはなかった。
処方例11でえられた浴用剤を用いたばあいには、角質
細胞間の面積のバラツキがいちじるしく縮小されること
がわかる。
た化粧料について、それぞれ以下に示すモニターテスト
を行なった。その結果を表6に示す。
25〜57歳の健常な成人女性100名を被験者とし、
各化粧料を顔面頬部の皮膚に連日1カ月間使用したのち
の(チ)小ジワに対する改善効果、唇または顔面頬部の
皮膚に連日1カ月間使用したのちの(リ)角質細胞間の
面積のバラツキに対する縮小効果についてそれぞれ調べ
た。
て評価した。
縮小効果 処方例12および比較処方例12の化粧料については被
験者の唇の細胞30個を、また処方例13および比較処
方例13の化粧料については被験者の顔面左頬部の細胞
30個を用いたほかは、実施例1と同様にして標準偏差
を算出し、以下の評価基準に基づいて評価した。
方例12〜13でえられた化粧料を用いた際に、皮膚に
異常が生じた被験者は1名もなかった。
は、いずれも1カ月間でその状態に変化が生じることは
なかった。
処方例12〜13でえられた化粧料を用いたばあいに
は、角質細胞間の面積のバラツキがいちじるしく縮小さ
れ、小ジワが改善されることがわかる。
カリ抽出液を1種または2種以上の蛋白分解酵素で処理
してえられた分解物は、従来から要求されてきた皮膚の
老化防止効果の指標となる過酸化脂質生成抑制作用、S
OD様活性作用、コラーゲン合成促進作用、紫外線損傷
回復作用などの効果を併せもつので、該分解物が配合さ
れた本発明の老化防止化粧料は、単なる保湿効果を有す
るものではなく、ヒトの皮膚に対してターンオーバーを
正常にし、角質細胞間の面積のバラツキを縮小して肌の
くすみ、しみを防止し、皮膚の細胞を活性化することに
よって小ジワを改善するといったすぐれた効果を奏す
る。また、頭髪用化粧料としたばあいには、頭髪の枝
毛、コシ、ツヤなどを改善するといった効果を奏する。
をあらかじめ蛋白分解酵素で処理してえた低アレルゲン
米からえられたものであるので、アレルギー性が小さい
ことはもちろんのこと、その品質の安定性が高く、該分
解物が配合された本発明の老化防止化粧料は、保存安定
性にすぐれるといった効果を奏する。
プルおよびブランクの、OD.550nmにおける60
秒間経過ごとの吸光度を示すグラフである。
プルおよびブランク中の、細胞104個あたりのコラー
ゲン量および非コラーゲン量を示すグラフである。
プルおよびブランク中の細胞数、ならびに分解物溶液を
含有したサンプル中の蘇生細胞数を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 米をあらかじめ蛋白分解酵素で処理して
えた低アレルゲン米のアルカリ抽出液を、1種または2
種以上の蛋白分解酵素で処理してえられた分解物が配合
された老化防止化粧料。 - 【請求項2】 アルカリ抽出液を処理する蛋白分解酵素
が (A)アクチナーゼと、 (B)ペプシン類、トリプシン類、パパイン類、ペプチ
ターゼ類およびブロメラインから選ばれた蛋白分解酵素
の少なくとも1種とを組合わせたものである請求項1記
載の老化防止化粧料。 - 【請求項3】 米をあらかじめ蛋白分解酵素で処理して
えた低アレルゲン米が、米をアクチナーゼを用い、30
〜40℃で1〜48時間処理したものである請求項1記
載の老化防止化粧料。
Priority Applications (1)
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