JP2001131043A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2001131043A
JP2001131043A JP31063199A JP31063199A JP2001131043A JP 2001131043 A JP2001131043 A JP 2001131043A JP 31063199 A JP31063199 A JP 31063199A JP 31063199 A JP31063199 A JP 31063199A JP 2001131043 A JP2001131043 A JP 2001131043A
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acid
product
oil
cosmetics
examples
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JP31063199A
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English (en)
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Mikinobu Satou
幹延 佐藤
Masakazu Okumura
昌和 奥村
Atsushi Kaiya
篤 海谷
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Nippon Fine Chemical Co Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Fine Chemical Co Ltd
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全であるとともに抗酸化作用、美白作用に優
れ、さらに化粧品の外観を損なわない化粧料組成物の提
供。 【解決手段】親水性溶媒で抽出された着色米の抽出物の
淡色化処理物を化粧品に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、化粧料および入
浴剤に関し、詳しくは、着色米の抽出物を淡色化処理し
たものを配合することにより皮膚の脂質成分の酸化や皮
膚の酸化傷害の防止効果や、肌の美白作用が高く、かつ
肌荒れ防止に有効な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】 従
来、化粧料の原料として使用できる抗酸化または美白作
用のある物質としては、ビタミンE、ビタミンC、アル
ブチン、コウジ酸など種々の物質が知られているが、合
成品は長期間人間の肌に適用した場合の安全性の保証が
なく使用が制限されつつある。また、天然物では抗酸化
作用や美白作用が弱いものが多い。このため、化粧料の
原料として、安全性に優れ、抗酸化作用および美白作用
の高い物質が望まれている。
【0003】このような状況の中で、親水性溶媒で抽出
された着色米の抽出物に抗酸化作用および美白作用が見
いだされ、化粧料への利用が開示されている(特開平1
0−287525号公報)。
【0004】しかしながら、この抽出物はアントシアニ
ン系化合物の色素を含むため化粧料へ配合した場合にそ
の外観に影響を及ぼすために配合量に制約があった。さ
らに、この色素は化粧料に配合後経時で退色していくた
めに、最終製品の外観の安定性に問題があった。
【0005】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、人体に適用して安全であるととも
に、抗酸化作用および美白作用が大きく、さらに活性酸
素抑制効果に優れ、肌荒れなどに有効かつ、最終製品の
外観に影響を及ぼさない成分を含んだ化粧料を提供する
ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検
討を行った結果、着色米から親水性溶媒で抽出される抽
出物の淡色化処理物について、抗酸化剤および美白剤と
しての有効性を検討したところ、淡色化処理前と同等の
抗酸化作用と美白作用があることを見いだした。さら
に、この淡色化処理物の色は淡色かつ安定であるため化
粧料へ配合した場合、最終製品の外観になんら影響しな
いことを見いだした。
【0007】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たもので、親水性溶媒で抽出された着色米抽出物の淡色
化処理物を含有することにより、外観を損なうこと無
く、化粧料に抗酸化作用や美白作用を付与することがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る着色米は、玄米中の
果皮、種皮、糊粉層またはでんぷん層の一部または全部
が黒から紫色、または赤色に着色している米などが好ま
しい。特に玄米の果皮や種皮にアントシアニン系化合物
の色素を含む黒米または黒紫米が抗酸化作用や美白作用
に優れており、好適である。このような黒米または黒紫
米は、アッサム州などのインド北東部の山間部、中国南
西部、ジャワ島まで東南アジア山間部で広く栽培されて
いるものを使用することができ、いわゆるジャポニカ種
およびインディカ種のいずれをも使用することができ
る。これらの具体例としては、紹紫703号(中国折江
省)、奥羽需349号(東北地方農業試験場)、番陽黒
米(中国遼寧省)、赤系黒米03号(中国地方農業試験
場)等〔生研機構(生物系特定産業技術研究所推進機
構)発行植物遺伝資源配布録(昭和62年9月)の稲類
(RICE)項〕を挙げることができるが、これに限定
されるものではない。
【0009】本発明に係る親水性溶媒は、水との親和性
を有する溶媒であり、たとえば、分子内に水酸基、カル
ボキシル基、カルボニル基などの親水基を有する親水性
有機溶媒をいう。たとえば、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ア
セトン等を挙げることができる。また、水も親水性溶媒
の中に入れることができる。これら親水性溶媒のなかで
も水またはエタノールが好ましい。また、溶出を考える
と、水以外の親水性有機溶媒と水との混合液がよい。水
と水以外の親水性有機溶媒と水との混合比率は、親水性
有機溶媒の種類によって変化するが、抽出効率を考慮す
ると10〜1:1〜10が好ましく、より好ましくは3
〜1:1〜2である。
【0010】本発明に係る抽出物の抽出法は、着色米そ
のものを親水性溶媒で抽出してもよく、または着色米の
糠の部分を抽出してもよい。本発明に係る抗酸化作用や
美白作用を有する有効成分は、糠の部分に多く含まれて
いることがわかっており、特に糠の部分を抽出すること
が好ましい。たとえば、まず精米機でとう精して糠の部
分を得る。得られた糠の部分を必要により粉砕し親水性
溶媒で抽出する。抽出に際して、攪拌や超音波等利用す
れば抽出効率が向上する。また親水性溶媒の種類や攪
拌、超音波等の利用は用途や必要性に応じて選択し、ま
た組み合わせることができる。
【0011】得られた抽出液は不溶物除去等の精製を行
う。たとえば、不溶物除去方法としてデカンテーショ
ン、遠心分離、ろ過、吸引ろ過等を挙げることができ
る。
【0012】本発明に係る抽出物の淡色化処理は、上記
抽出液の状態のまま行うことができる。淡色化処理方法
としてはたとえば、日光や紫外線照射装置等の紫外線を
含む光に暴露する方法、酸化剤を用いて酸化させる方
法、酸素または空気を液中に吹き込んで酸化させる方
法、還元剤を用いて還元する方法等が挙げられる。ま
た、これらの方法を組み合わせて行うこともできる。酸
化剤としては、過酸化水素、アルキルヒドロペルオキシ
ド、過酸化ジアシルなどが例示できる。
【0013】還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素カリウム、
水素化ナトリウムなどが例示できる。
【0014】これらの淡色化処理は、抽出液のpHが中
性からアルカリ性の領域で行うほうが効率がよい。ま
た、溶媒が沸騰しない程度の加温下で行うほうが効率が
よい。
【0015】さらに、水以外の溶媒を除去したい場合や
乾燥物にしたい場合等、用途により精製した抽出液の濃
縮、乾燥を行うことが好ましい。濃縮、乾燥方法として
は、加熱乾燥、スプレードライ、減圧乾燥、凍結乾燥等
を利用できる。
【0016】このようにして得られた着色米抽出物の淡
色化処理物を化粧料に添加することにより、外観を損な
うことなく、優れた抗酸化作用及び美白作用を有する化
粧料が得られる。本発明でいう淡色化処理は、元の着色
米抽出物の色が淡く、薄くなるような処理でよい。具体
的には、濃度0.1%溶液で色差計により測定し、未淡
色化処理物の場合の値と比較して、色差計で求めたL
値、a値またはb値のいずれかの数値またはこれらすべ
ての数値が、10%以上増減する程度に色が淡色になれ
ばよい。
【0017】本発明化粧料への着色米抽出物の淡色化処
理物の配合量は、特に限定されないが、優れた抗酸化作
用や美白作用を発揮させるための好ましい範囲として
は、固形分として0.001〜20重量%程度であり、
0.01〜5重量%が特に好ましい。また、本発明化粧
料には必要に応じて水及び通常化粧料に配合される添加
成分、例えば油剤、乳化剤、アルコール類、保湿剤、増
粘剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、pH
調整剤、紫外線吸収剤、溶剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒
剤、消炎剤、制汗剤、清涼剤、還元剤、抗ヒスタミン
剤、収れん剤、刺激剤、育毛用薬剤、高分子粉体、ヒド
ロキシ酸、ビタミン類及びその誘導体類、糖類及びその
誘導体類、有機酸類、酵素類、核酸類、ホルモン類、粘
土鉱物類、香料、色素等を配合することができる。
【0018】これらの添加成分を例示すると、油剤とし
ては、例えばセタノール、ミリスチルアルコール、オレ
イルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリル
アルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコー
ル、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアル
コール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコー
ル、2−オクチルドデカノール等の高級アルコール類;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、1
2−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサ
ヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカ
ン酸、アンテイソペンタデカン酸、長鎖分岐脂肪酸等の
高級脂肪酸類及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、
マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩等の金属石けん
類、及びアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン、
流動イソパラフィン、ポリイソブチレン、ポリイソプレ
ン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、固型パラフィ
ン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化
水素類;サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカ
ド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミ
アナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ロー
ズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティー
トリー油、ハッカ油、硬化ヒマシ油等の植物油類;カカ
オ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油
等の植物脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、
タートル油等の動物性油脂類;カルナウバロウ、キャン
デリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物性ロ
ウ類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィ
ー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、
吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、
ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラ
ノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコー
ル、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリ
ル)エステル等のラノリン類;ホスファチジルコリン、
ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノ
シトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸、リ
ゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、水
素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロ
ール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒ
ドロラノステロール、フィトステロール等のステロール
類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステア
リン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、
オレイン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタ
ミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシ
ル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステ
リル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グル
タミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシ
ル)、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マ
カデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッ
ツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトス
テリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリ
ン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、
長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロール
エステル類;オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチ
ル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチ
ル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソ
トリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アル
コール脂肪酸エステル類;ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン
酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、コハク酸ジオクチル等の高級アルコール脂肪酸エス
テル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等の高
級アルコールオキシ酸エステル類;トリオレイン酸グリ
セリド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプ
リル・カプリン酸)グリセリド、ジオレイン酸プロピレ
ングリコール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;シ
リコン樹脂、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリ
シロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチ
ルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロ
キサン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチルシロキ
サン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェ
ニルポリシロキサン等のシリコーン誘導体類;パーフル
オロポリエーテル等が挙げられる。
【0019】乳化剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸
エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪ア
ミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエ
ーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰
イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸
部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アル
キルポリグリコシド、エチレンオキシド・プロピレンオ
キシドブロック共重合体等の非イオン界面活性剤;アル
キルトリメチルアンモニウムクロリド、短鎖ポリオキシ
エチレンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化
ベンザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチル
アミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−
N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面
活性剤;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウ
ム、デンプン誘導体、トラガントゴム、アクリル酸・メ
タクリル酸共重合体等の高分子界面活性剤;等を例示す
ることができる。
【0020】保湿剤としては、プロピレングリコール、
グリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール等の
多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸
塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパ
ク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖
体、ベタイン、コンドロイチン硫酸、セラミド(タイプ
1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似
セラミド、スフィンゴ糖脂質、グルタチオン、ポリエチ
レングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナ
トリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウ
ム、アルブミン、トリメチルグリシン;コラーゲン、エ
ラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペ
プチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプ
チド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチ
ド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の
蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、
グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メ
チオニン、ロイシン、トリプトファン、テアニン等のア
ミノ酸類;胎盤抽出液、エラスチン、コラーゲン、アロ
エ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、
カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出
成分等を例示することができる。
【0021】増粘剤としてはグアーガム、クインスシー
ドガム、キサンタンガム、カラギーナン、パルミチン酸
デキストリン、アルギン酸、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニル
ピロリドン、両性メタクリル酸エステル共重合体、カチ
オン化セルロース、ポリアクリル酸エステル共重合体、
ニトロセルロース等の高分子化合物類等を例示すること
ができる。
【0022】酸化防止剤としては、BHT、BHA、没
食子酸プロピル、トコフェロール等を例示することがで
きる。
【0023】防腐剤としては、フェノール類、安息香酸
及びその塩類、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド
類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。
【0024】殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、
ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチ
オール、フェノール、イソプロピルフェノール、感光素
類等を例示することができる。
【0025】キレート剤としては、エデト酸塩、シュウ
酸ナトリウム等を例示することができる。
【0026】pH調整剤としては、クエン酸、コハク
酸、塩酸、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウ
ム、塩化カルシウム等を例示することができる。
【0027】紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘
導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸
誘導体、サルチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン
酸エチル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベ
ンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチ
ル、ルチン及びその誘導体等を例示することができる。
【0028】溶剤類としては、エタノール、プロパノー
ル等の低級アルコール類;アセトン、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、トルエン等を例示することがで
きる。
【0029】角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、
イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例
示することができる。
【0030】鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミ
ン、マレイン酸クロルフェラミン、カンファー等を例示
することができる。
【0031】消炎剤としては、グリチルリチン酸及びそ
の誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコーチゾン、プ
レドニゾン等を例示することができる。
【0032】制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミ
ニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノール
スルホン酸亜鉛等を例示することができる。
【0033】清涼剤としては、メントール、サリチル酸
メチル等を例示することができる。
【0034】還元剤としては、チオグリコール酸、シス
テイン等を例示することができる。
【0035】抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェドラ
ミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン
酸誘導体等を例示することができる。
【0036】収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳
酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示
することができる。
【0037】刺激剤としては、カンタリンスチンキ、シ
ョウヨウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジ
ル等を例示することができる。
【0038】育毛用薬剤としては、センブリエキス、セ
ファランチン、ビタミンE及びその誘導体、γ−オリザ
ノール、トウガラシチンキ、ショウチョウチンキ、カン
タリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、アラント
イン、感光素301、感光素401等を例示することが
できる。
【0039】高分子粉体としては、デンプン、ナイロン
パウダー、セルロースパウダー、ポリエチレン末、ポリ
メタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポ
リメチルメタクリレート積層末等を例示することができ
る。
【0040】α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類とし
ては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒドロキシカ
プリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロ
キシ脂肪酸コレステリル等を例示することができる。
【0041】ビタミン類及びその誘導体類としては、ビ
タミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パ
ントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸ア
スコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン
酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、ア
スコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、
酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェ
ルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示する
ことができる。
【0042】糖類及びその誘導体類としては、シクロデ
キストリン、β−グルカン、キチン、キトサン、グルコ
ース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、
ゼラチン、デキストリン、有機変性シクロデキストリ
ン、デキストラン等の糖類及びその誘導体を例示するこ
とができる。
【0043】有機酸類としては、アビエチン酸、酒石酸
等を例示することができる。
【0044】酵素類としては、塩化リゾチーム、ケラチ
ナーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を
例示することができる。
【0045】核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナ
トリウム等を例示することができる。
【0046】ホルモン類としては、エストラジオール、
エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、
ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を例示することがで
きる。
【0047】粘土鉱物類としては、モンモリロナイト、
セリサイト、カオリナイト、カオリン等を例示すること
ができる。
【0048】香料としては、リモネン、リナノール、シ
トラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、イン
ドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオー
ル、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャ
スミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示するこ
とができる。
【0049】色素としては、マイカ、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、
群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜
鉛、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック
顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体等の無機顔
料;β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、
クロロフィル等の天然色素;染料、レーキ、有機顔料等
の有機合成色素類等を例示することができる。
【0050】その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分
などに使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲
において、適宜配合することができる。
【0051】本発明の化粧料は、通常の方法に従って製
造することができ、基礎化粧料、メーキャップ化粧品、
毛髪用化粧品、芳香化粧品、ボディ化粧品等が包含され
る。
【0052】基礎化粧料としては、例えばクレンジング
フォーム、クレンジングジェル、洗粉、洗顔パウダー、
クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジ
ングローション、クレンジングオイル、クレンジングマ
スク等の洗顔料;柔軟化粧水、収れん化粧水、洗浄用化
粧水、多層式化粧水等の化粧水;エモリエントローショ
ン、モイスチャーローション、ミルキィーローション、
ナリシングローション、ナリシングミルク、スキンモイ
スチャー、モイスチャーエマルション、マッサージロー
ション、クレンジングローション、プロテクトエマルシ
ョン、サンプロテクト、サンプロテクター、UVケアミ
ルク、サンスクリーン、メーキャップローション、角質
スムーザー、エルボーローション、ヘアーミルク、ハン
ドローション、ボディローション等の乳液;エモリエン
トクリーム、栄養クリーム、ナリシングクリーム、バニ
シングクリーム、モイスチャークリーム、ナイトクリー
ム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メー
キャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップ
クリーム、サンスクリーンクリーム、サンタンクリー
ム、ヘアリムーバー、ヘアクリーム、デオドラントクリ
ーム、シェービングクリーム、角質軟化クリーム等のク
リーム;クレンジングジェル、モイスチャージェル等の
ジェル:化粧石鹸、透明石鹸、薬用石鹸、液状石鹸、ひ
げそり石鹸、合成化粧石鹸等の石鹸;ピールオフパッ
ク、粉末パック、ウォッシングパック、オイルパック、
クレンジングマスク等のパック・マスク類;保湿エッセ
ンス、美白エッセンス、紫外線防止エッセンス等のエッ
センス等を例示することができる。
【0053】メーキャップ化粧品としては、白粉・打粉
類、ファンデーション類、口紅類、頬紅類、アイライナ
ー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、アイブロー、ネー
ルエナメル、エナメルリムーバー、ネールトリートメン
ト等を例示することができる。
【0054】毛髪用化粧品としては、オイルシャンプ
ー、クリームシャンプー、コンディショニングシャンプ
ー、ふけ用シャンプー、リンス一体型シャンプー等のシ
ャンプー、リンス、育毛剤、ヘアフォーム、ヘアムー
ス、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアジェル、ウォータ
ーグリース、セットローション、カーラーローション、
ヘアリキッド、ポマード、チック、ヘアクリーム、ヘア
ブロー、枝毛コート、ヘアオイル、パーマネントウェー
ブ用剤、染毛剤、ヘアブリーチ等を例示することができ
る。
【0055】芳香化粧品としては、香水、パフューム、
パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデ
コロン、練香水、芳香パウダー、香水石鹸、ボディロー
ション、バスオイル等を例示することができる。
【0056】ボディ化粧品としては、ボディシャンプー
等のボディ洗浄料;デオドラントローション、デオドラ
ントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントス
ティック等の防臭化粧品;脱色剤、脱毛・除毛剤;浴用
剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラー等を例示す
ることができる。
【0057】また、剤型としては水中油(O/W)型、
油中水(W/O)型、W/O/W型、O/W/O型の乳
化型化粧料、油性化粧料、固型化粧料、液状化粧料、練
状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉
状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト
状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミス
ト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型で用いることが
できる。
【0058】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるも
のではない。
【0059】まず、実施例で使用される着色米抽出物の
淡色化物の製造例について説明する。
【0060】製造例1 ジャポニカ種の黒米500gを精米機にてとう精して糠
を回収する。この糠に水:エタノール(60:40、v
/v)混液2000mlを加え、振とう機で125rp
mで1時間攪拌し、その後、攪拌しつつ10分間超音波
処理した。これを遠心分離して上澄みを吸引ろ過した。
ろ液をガラス容器に移し、太陽光に一か月間暴露した。
その後減圧濃縮した後、凍結乾燥して抽出物の淡色化処
理物を得た。
【0061】製造例2 ジャポニカ種の黒米500gを精米機にてとう精して糠
を回収する。この糠に水:エタノール(60:40、v
/v)混液2000mlを加え、振とう機で125rp
mで1時間攪拌し、その後、攪拌しつつ10分間超音波
処理した。これを遠心分離して上澄みを吸引ろ過した。
ろ液をガラス容器に移し、紫外線照射装置を用い、波長
220〜390nmの紫外線を2.5mV/cmの強
度で7日間照射した。その後減圧濃縮した後、凍結乾燥
して抽出物の淡色化処理物を得た。
【0062】製造例3 ジャポニカ種の黒米500gを精米機にてとう精して糠
を回収する。この糠に水:エタノール(60:40、v
/v)混液2000mlを加え、振とう機で125rp
mで1時間攪拌し、その後、攪拌しつつ10分間超音波
処理した。これを遠心分離して上澄みを吸引ろ過した。
ろ液をガラス容器に移し、35%過酸化水素水2.5m
lを添加し、50℃で1時間攪拌した。その後減圧濃縮
した後、凍結乾燥して抽出物の淡色化処理物を得た。
【0063】製造例4 ジャポニカ種の黒米500gを精米機にてとう精して糠
を回収する。この糠に水:エタノール(60:40、v
/v)混液2000mlを加え、振とう機で125rp
mで1時間攪拌し、その後、攪拌しつつ10分間超音波
処理した。これを遠心分離して上澄みを吸引ろ過した。
ろ液をガラス容器に移し、水素化ホウ素ナトリウム0.
25gを添加し、50℃で1時間攪拌した。その後減圧
濃縮した後、凍結乾燥して抽出物の淡色化処理物を得
た。
【0064】比較例1 ジャポニカ種の黒米500gを精米機にてとう精して糠
を回収する。この糠に水:エタノール(60:40、v
/v)混液2000mlを加え、振とう機で125rp
mで1時間攪拌し、その後、攪拌しつつ10分間超音波
処理した。これを遠心分離して上澄みを吸引ろ過した。
ろ液をガラス容器に移し、減圧濃縮した後、凍結乾燥し
て抽出物を得た。これを未淡色化処理物とした。
【0065】製造例1、2、3、4で得られた淡色化処
理物および比較例1で得られた未淡色化処理物の色を確
認するため、0.1%水溶液の色調を色差計を用いて測
定した。結果を表1に示す。表1からわかるように、製
造例1、2、3、4の淡色化処理物は比較例1の未淡色
化処理物に較べL値の増加すなわち黒みの減少、a値の
低下すなわち赤みの減少、b値の増加すなわち青みの減
少が認められ、淡色化処理が行われていることが確認で
きた。
【0066】
【表1】
【0067】試験例2 着色米抽出物の淡色化処理物の特性を抗酸化試験で評価
した。
【0068】0.13mlのリノール酸(東京化成工業
株式会社製)、10mlの0.1Mリン酸緩衝液(pH
7.0)、10mlのエタノール、5mlの蒸留水から
なる液に製造例1、2、3、4の淡色化処理物および比
較例1の未淡色化処理物を0.2mg添加し、ネジ蓋付
きガラス容器に入れ、40℃で保存した。これから0.
1mlを試験管にサンプリングし、4.7mlのエタノ
ール、0.1mlの30%チオシアン化アンモニウム、
0.1mlの0.02M塩化第一鉄/3.5%塩酸を添
加し、3分間反応させた後、500nmの吸光度を測定
し、酸化抑制効果を評価した。酸化抑制効果は、吸光度
が0.3に達するまでの保存日数で判定した。なお、対
照としてビタミンE(DL−α−トコフェロール、東京
化成工業社製)を添加したものについても同様に操作し
た。
【0069】500nmの吸光度が0.3に達するまで
の保存日数は、 製造例1の淡色化処理物;13日 製造例2の淡色化処理物;13日 製造例3の淡色化処理物;13日 製造例4の淡色化処理物;13日 比較例1の未淡色化処理物;13日 ビタミンE;8日 であり、黒米抽出物の淡色化処理物は未淡色化処理物と
同等でビタミンEより優れた抗酸化作用を示した。
【0070】試験例3 活性酸素抑制作用をSODテストワコー(和光純薬工業
社製)を用い、キサンチン−キサンチンオキシダーゼ系
にて発生させたスーパーオキシドアニオンについて、亜
硝酸法にて測定した。すなわち、キサンチン0.40m
mol/L、ニトロブルーテトラゾリウム0.24mm
ol/L、0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)からな
る発色試薬1.0mlに製造例1の淡色化処理物および
比較例1の未淡色化処理物の0.05%水溶液0.1m
lを添加後、キサンチンオキシダーゼ(バターミルク由
来)を含む0.1Mリン酸緩衝液(pH8.0)を1.
0ml添加、混合し、37℃で20分間加温後、69m
mol/Lのドデシル硫酸ナトリウム2.0mlを添
加、混合してして反応停止させた。反応停止後水を対照
液として560nmの吸光度を測定した。なお、対照と
してビタミンE(DL−α−トコフェロール、東京化成
工業社製)を添加したものについても同様に操作した。
【0071】活性酸素抑制率(%)は、次式により算出
した。 活性酸素抑制率(%)=((B−D)−(A−C))/
(B−D))×100
【0072】ここで、Aは検体とキサンチンオキシダー
ゼを含む系での560nmの吸光度、Bはキサンチンオ
キシダーゼは含むが検体を含まない系での560nmの
吸光度、Cは検体は含むがキサンチンオキシダーゼを含
まない系での560nmの吸光度、Dは検体もキサンチ
ンオキシダーゼも含まない系での560nmの吸光度を
それぞれ示す。
【0073】活性酸素抑制率は、 製造例1の淡色化処理物;15.9% 製造例2の淡色化処理物;14.4% 製造例3の淡色化処理物;14.3% 製造例4の淡色化処理物;15.7% 比較例1の未淡色化処理物;14.2% ビタミンE;8.7% であり、黒米抽出物の淡色化処理物は未淡色化処理物と
同等でビタミンEより優れた活性酸素抑制率を示した。
【0074】試験例4 美白効果をB−16メラノーマ細胞を用いて評価した。
すなわち、検体を所定の濃度になるように、イーグルM
EM培地に加え、除菌フィルターで濾過後、牛胎児血清
が10%になるように添加し、B−16メラノーマ細胞
浮遊液(1×10cell/ml)を0.005ml加え、5%CO
、95%空気の条件下で37℃で3日間培養した。さ
らに、培地交換(上記の検体が入った10%牛胎児血清
含有イーグルMEN培地)を行い、3日間培養した。そ
の後、細胞を剥離し、遠心分離して細胞を集め、肉眼で
白色度の判定を行った。結果を表2に示す。なお、ブラ
ンクは検体を加えない場合であり、比較例Aは、美白用
薬剤として知られているコウジ酸を用いた場合である。
また、表中の評価基準は次の通りである。 −;ブランクと比較して差がない。 +;ブランクと比較してわずかに白色化傾向がみられた ++;ブランクに比較して明らかに白色化傾向がみられ
た +++;ブランクに比較して強い白色化傾向がみられた
【0075】
【表2】
【0076】表2より、黒米抽出物の淡色化処理物は未
淡色化処理物と同等で美白用薬剤として優れていること
がわかる。
【0077】実施例1 製造例1の淡色化処理物を美容液に配合した。 成 分 比率(重量%) ソルビトール 8.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 PEG 1500 7.0 ヒアルロン酸ナトリウム水溶液(1重量%) 10.0 製造例1の淡色化処理物 0.5 エタノール 7.0 POEオレイルアルコールエーテル 1.0 オリーブ油 0.2 香料 適量 防腐剤 適量 緩衝剤 適量 精製水 全体を100とする量
【0078】精製水にソルビトール、1、3−ブチレン
グリコール、PEG1500、ヒアルロン酸ナトリウム
水溶液、製造例1の淡色化処理物、緩衝剤を順次室温に
て溶解する。エタノールにPOEオレイルアルコールエ
ーテル、オリーブ油、香料、防腐剤を順次溶解後、前述
の水相に可溶化後、濾過して美容液を調製した。
【0079】比較例2 実施例1の淡色化処理物(0.5重量%)に代えて、比
較例1の未淡色化処理物0.5重量%を用いた他は、実
施例1と同様にして美容液を調製した。
【0080】比較例3 実施例1の淡色化処理物(0.5重量%)に代えて、水
0.5重量%を用いた他は、実施例1と同様にして美容
液を調製した。
【0081】実施例2 製造例2の淡色化処理物を美容液に配合した。 成 分 比率(重量%) プレソーム R−3 0.5 (セラミド3/リン脂質/コレステロール複合体、日本精化(株)製) ヒアルロン酸ナトリウム水溶液(1重量%) 20.0 1,3−ブチレングリコール 15.0 グリセリン 9.0 製造例2の淡色化処理物 0.5 防腐剤 適量 精製水 55.0
【0082】精製水に1,3−ブチレングリコール、グ
リセリン、製造例2の淡色化処理物、防腐剤を80℃で
均一に溶解する。その後80℃にてゆっくり攪拌しなが
らプレソーム R−3(A)を添加し、均一に分散させ
る。その後、ホモミキサーで30分間処理した後、マイ
クロフルイダイザーにて、処理(1000bar、2パ
ス)する。これに、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液(1
重量%)を均一に混合し、濾過して美容液を調製した。
【0083】比較例4 実施例2の淡色化処理物(0.5重量%)に代えて、比
較例1の未淡色化処理物0.5重量%を用いた他は、実
施例2と同様にして美容液を調製した。
【0084】比較例5 実施例2の淡色化処理物(0.5重量%)に代えて、水
0.5重量%を用いた他は、実施例2と同様にして美容
液を調製した。
【0085】実施例3 製造例3で得られた淡色化処理物をエモリエントクリー
ムに配合した。 成 分 比率(重量%) 油相成分: マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 5.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0 スクワラン 5.0 メチルポリシロキサン 2.0 セタノール 4.0 コンポジット−PC (リン脂質/コレステロール複合体、日本精化(株)製) 3.0 水相成分: 製造例3の淡色化処理物 0.5 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 防腐剤 適量 精製水 全体を100とする量
【0086】油相成分を75℃に加熱・攪拌し均一とす
る。水相成分を75℃で均一にする。ホモミキサーで攪
拌しながら水相を油相へ徐々に加え、均一に混合した
後、熱交換機にて30℃まで冷却してエモリエントクリ
ームを調製した。
【0087】比較例6 実施例3の淡色化処理物(0.5重量%)に代えて、比
較例1の未淡色化処理物0.5重量%を用いた他は、実
施例2と同様にしてエモリエントクリームを調製した。
【0088】比較例7 実施例3の淡色化処理物(0.5重量%)に代えて、水
0.5重量%を用いた他は、実施例3と同様にしてエモ
リエントクリームを調製した。
【0089】実施例4 製造例4で得られた淡色化処理物を乳液に配合した。 成 分 比率(重量%) 油相成分: マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 3.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0 スクワラン 3.0 メチルポリシロキサン 1.0 コンポジット−PC (リン脂質/コレステロール複合体、日本精化(株)製) 2.0 水相成分: 製造例4の淡色化処理物 0.5 エタノール 1.0 グリセリン 3.0 1,3−ブチレングリコール 7.0 カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 20.0 防腐剤 適量 苛性ソーダ 適量 精製水 全体を100とする量
【0090】油相成分を75℃に加熱・攪拌し均一とす
る。水相成分を75℃で均一にし、苛性ソーダでpH6
に調整する。この水相を先に調製した油相へ徐々に加
え、ホモミキサーで均一に混合した後、熱交換機にて3
0℃まで冷却して乳液を調製した。
【0091】比較例8 実施例4の淡色化処理物(0.5重量%)に代えて、比
較例1の未淡色化処理物0.5重量%を用いた他は、実
施例4と同様にしてエモリエントクリームを調製した。
【0092】比較例9 実施例4の淡色化処理物(0.5重量%)に代えて、水
0.5重量%を用いた他は、実施例4と同様にしてエモ
リエントクリームを調製した。
【0093】試験例1 女性パネラー32名を4名ずつ8グループに分け、それ
ぞれ実施例1並びに比較例2で調製した美容液を使用す
るグループ、実施例1並びに比較例3で調製した美容液
を使用するグループ、実施例2並びに比較例4で調製し
た美容液を使用するグループ、実施例2並びに比較例5
で調製した美容液を使用するグループ、実施例3並びに
比較例6で調製したエモリエントクリームを使用するグ
ループ、実施例3並びに比較例7で調製したエモリエン
トクリームを使用するグループ実施例4並びに比較例8
で調製した乳液を使用するグループ、実施例4並びに比
較例9で調製した乳液を使用するグループとし実際に使
用させ、実用評価を行った。この場合、使用部位は顔面
を左右に分け、一方を実施例、もう一方を比較例の化粧
品を塗布した。使用回数は1日1回とし、3カ月間連用
し、その後の肌の状態、化粧品の外観の状態を評価し
た。なお、評価項目と評点の基準は次の通りである。結
果は4人のパネラーの評点の合計で示した。結果を表3
に示す。
【0094】[美白効果] ”+2”:実施例のほうがかなり良い、”+1”:実施
例の方がやや良い、”0”:実施例と比較例で差がな
い、”−1”:比較例の方がやや良い、”−2”:比較
例の方がかなり良い [肌あれ防止効果] ”+2”:実施例のほうがかなり良い、”+1”:実施
例の方がやや良い、”0”:実施例と比較例で差がな
い、”−1”:比較例の方がやや良い、”−2”:比較
例の方がかなり良い [肌のつや] ”+2”:実施例のほうがかなり良い、”+1”:実施
例の方がやや良い、”0”:実施例と比較例で差がな
い、”−1”:比較例の方がやや良い、”−2”:比較
例の方がかなり良い [肌のはり] ”+2”:実施例のほうがかなり良い、”+1”:実施
例の方がやや良い、”0”:実施例と比較例で差がな
い、”−1”:比較例の方がやや良い、”−2”:比較
例の方がかなり良い [化粧品の外観の色の安定性] ”+2”:実施例のほうがかなり良い、”+1”:実施
例の方がやや良い、”0”:実施例と比較例で差がな
い、”−1”:比較例の方がやや良い、”−2”:比較
例の方がかなり良い
【0095】
【表3】
【0096】表3より、本発明の黒米抽出物の淡色化処
理物を配合した美容液、エモリエントクリーム、乳液の
肌に与える効果は未淡色化処理物を配合したものと同等
であり、外観の色の安定性については非常に優れている
ことがわかる。
【0097】
【発明の効果】本発明にて、親水性溶媒で抽出された着
色米の抽出物の淡色化処理物は未淡色化処理物と同等の
抗酸化効果、美白効果を有することを見いだした。
【0098】本発明の化粧品は、親水性溶媒で抽出され
た着色米の抽出物の淡色化処理物を含有するので、肌の
美白や肌あれや肌のつや、はりを良くする。なおかつ、
親水性溶媒で抽出された着色米の抽出物の淡色化処理物
は淡色であり、化粧品の外観を損なうこともない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海谷 篤 神奈川県川崎市麻生区上麻生2丁目4番7 号 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AA122 AB032 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC182 AC422 AC642 AD042 AD092 AD152 AD332 AD492 AD572 CC01 CC04 CC05 CC25 DD23 DD31 EE12 EE16 FF05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性溶媒で抽出された着色米の抽出物
    の淡色化処理物およびそれを含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 光照射および/または酸化剤処理および
    /または還元剤処理の方法によって得られる請求項1の
    着色米の抽出物の淡色化処理物およびそれを含有する化
    粧料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004099578A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Oriza Yuka Kk 美肌用組成物
JP2011037781A (ja) * 2009-08-13 2011-02-24 Kracie Home Products Ltd 毛髪損傷予防剤及びそれらを配合した毛髪化粧料
JP2011213658A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Naris Cosmetics Co Ltd 抗酸化剤、紫外線傷害抑制剤及び抗光老化化粧料
JP2021038150A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 花王株式会社 発泡性固体浴用剤

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