JP2004244319A - 化粧料及び皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】香気性に優れ、保湿性が高く、皮膚や頭髪にしっとり感を付与する、レシチン含有の化粧料及び皮膚外用剤を提供すること
【解決手段】アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩はリン脂質の臭気をやわらげる効果があり、A)リン脂質、B)アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩とC)沸点が150−210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上の香料化合物を含有させることにより香気性に優れ、保湿性が高くかつ安全性の高い化粧料を得ることができる。
【解決手段】アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩はリン脂質の臭気をやわらげる効果があり、A)リン脂質、B)アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩とC)沸点が150−210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上の香料化合物を含有させることにより香気性に優れ、保湿性が高くかつ安全性の高い化粧料を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリン脂質とアスコルビン酸誘導体および香料化合物からなる香気性にすぐれた保湿性の高い化粧料及び皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】リン脂質は保湿性が高く、安全性の高い界面活性剤として知られており、皮膚や頭髪にしっとり感を付与する目的で、あるいは有効成分を乳化分散させたり、リポソーム製剤の基剤などとして汎用されている。しかしながらリン脂質は特有の臭気があり、化粧料として使用するには臭気が許容できる範囲の少量を使用するか、香料を多く使用してこの臭気をマスキングしたりすることがなされてきた。またリン脂質の臭気を低減するために水素添加する方法が特開2000−247987に提案されているが、まだ十分なまで低減されていないのが現状である。
また特開平3−181491にはリン脂質とアスコルビン酸誘導体のアルカリ土類金属塩を配合した化粧料が記載され、リン脂質の水への分散性を改良することを述べているが、リン脂質の臭気低減については記載されていない。
【0003】
この出願の発明に関する先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】特開平3−181491号公報
【特許文献2】特開2000−247987号公報
【特許文献3】特開2001−278811号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リン脂質を化粧料に適用するには、その臭気をマスキングするためにトップノートを多くした香料を使用することになり、香料の臭気バランスがくずれ、臭気の強すぎる化粧料になってしまう。また臭気の許容範囲でしかリン脂質を使用しなければ保湿性の高いものが得られず、香気性に優れた保湿性の高い、リン脂質含有の化粧料及び皮膚外用剤が望まれていた。
【0005】
従って本発明は、香気性に優れ、保湿性が高く、皮膚や頭髪にしっとり感を付与する、レシチン含有の化粧料及び皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、リン脂質にアスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩を配合するとリン脂質の臭気が低減され、さらに特定の香料化合物を配合したものが化粧料および皮膚外用剤として香気性に優れ、保湿性が高くかつ安全性の高いことを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明はA)リン脂質、B)アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩とC)沸点が150−210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上の香料化合物を含有することを特徴とする化粧料及び皮膚外用剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明における成分Aのリン脂質としては動植物から抽出精製することにより得られる。この様なものに大豆レシチン、水素添加大豆レシチン、卵黄レシチン、水素添加卵黄レシチンがある。天然のものはホスファチジルコリンのほかホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸などの混合物として得られる。これらはアセトン等の溶剤で精製することにより、ホスファチジルコリンの含有量を高めることができる。また脂肪酸とグリセリルホスホリルコリンにホスホリパーゼを作用させる有機合成法によってもホスファチジルコリンを得ることができる。この脂肪酸としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン酸、動植物油脂肪酸類などの高級脂肪酸類を例示できる。
本発明のリン脂質としては水素添加レシチンなどのヨウ素価の低いものが酸化安定性、色、臭気に優れ好ましい。また溶剤等で精製したホスファチジルコリン含有量の高いレシチンも好ましい。
成分Aは全成分中に0.05〜50重量%、特に0.1〜20重量%さらに好ましくは0.2〜10重量%用いることができる。
【0008】
本発明の成分Bのアスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩としてはアスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸マグネシウムなどのアスコルビン酸アルカリ土類金属塩やアスコルビルリン酸カルシウム、アスコルビルリン酸マグネシウムなどのアスコルビルリン酸のアルカリ土類金属塩などを例示できる。これらのうちアスコルビン酸カルシウム、アスコルビルリン酸マグネシウムが好ましい。
成分Bは安全性の高い美白剤としてよく知られたものである。成分Bは成分Aに対して
重量比で0.05以上、特に0.2以上、更に0.5以上用いることが好ましい。0.05以下であれば臭気の改善効果が低くなってしまう。
【0009】
本発明の成分Cの香料化合物は沸点が150〜210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上のものである。このようなものは香料化合物のなかでは比較的揮発性が高く、いわゆるトップノートといわれている香質に属するもので、初期臭気が強く、マスキング性のつよいものが多い。このような香料化合物としては、リモネン(178℃)、ミルセン(167℃)、α−ピネン(156℃)、β−ピネン(164℃)、リナロール(197℃)などを例示できる。このうちリモネン、ミルセン、ピネンが好ましい。
成分Cの配合量はリン脂質と成分Cの重量比が100:30〜0.001、特に100:5〜0.01が好ましい。成分Cの配合量が多すぎると、香気の強すぎる、バランスのくずれた化粧料になってしまうからである。
【0010】
前記の成分A、B、Cは通常の化粧品等の配合に用いられる方法にてそれそれ配合することもできるが、リン脂質の分散を容易にするため成分Aのリン脂質と成分Bのアスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩及び必要に応じて、補助成分などと共に、水、メタノール、エタノール、トルエン、クロロホルムなどの溶媒に溶解又は分散させた後、溶媒を蒸発させたプレミックス粉体を用いることができる。このような粉体は粉体化粧品に容易に適用することができ、また水への分散性も良好であり好ましい。溶媒の蒸発方法としてはスプレードライ法、凍結乾燥法などの周知の技術を利用できるが、凍結乾燥法が熱変性を受けづらく、プレミックス粉体の水への分散性も良好であり好ましい。
【0011】
補助成分としてはリン脂質の分散を助けるコレステロール、フィトステロールなどのステロール類、マルトース、トレハロース、グリセリン等の多価アルコールなどを例示できる。
【0012】
本発明の化粧料には前記成分のほか、必要に応じて水及び通常化粧料に配合される添加成分、例えば油脂類、乳化剤、アルコール類、保湿剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、美白剤、溶剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒剤、消炎剤、制汗剤、清涼剤、還元剤、抗ヒスタミン剤、収れん剤、刺激剤、育毛用薬剤、高分子粉体、ヒドロキシ酸、ビタミン類及びその誘導体類、糖類及びその誘導体類、有機酸類、酵素類、核酸類、ホルモン類、粘土鉱物類、香料、色素等を配合することができる。
【0013】
これらの添加成分を例示すると、油脂類としては、例えばセタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン酸、長鎖分岐脂肪酸等の高級脂肪酸類及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、固型パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、硬化ヒマシ油等の植物油類;カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油等の植物脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物性ロウ類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール等のステロール類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソトリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコール脂肪酸エステル類;ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、コハク酸ジオクチル等の高級アルコール脂肪酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等の高級アルコールオキシ酸エステル類;トリオレイン酸グリセリド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド、ジオレイン酸プロピレングリコール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;シリコーン樹脂、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン誘導体類;パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
【0014】
乳化剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルポリグリコシド等の非イオン界面活性剤;アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、短鎖ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化ベンザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体等の高分子界面活性剤;等を例示することができる。
【0015】
保湿剤としては、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、ベタイン、コンドロイチン硫酸、グルタチオン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、アルブミン、トリメチルグリシン;コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メチオニン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出成分等を例示することができる。また、必要に応じて、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質等を併用しても良い。
【0016】
増粘剤としてはグアーガム、クインスシードガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、ポリビニルピロリドン、両性メタクリル酸エステル共重合体、カチオン化セルロース、ニトロセルロース等の高分子化合物類等を例示することができる。
【0017】
酸化防止剤としては、BHT、BHA、没食子酸プロピル、ビタミンE(トコフェロール)および/またはその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体等を例示することができる。
【0018】
防腐剤としては、フェノール類、安息香酸及びその塩類、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。
【0019】
殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルフェノール、感光素類等を例示することができる。
【0020】
キレート剤としては、エデト酸塩、シュウ酸ナトリウム等を例示することができる。
【0021】
pH調整剤としては、クエン酸、コハク酸、塩酸、リン酸、亜リン酸、硫酸、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウム、塩化カルシウム等を例示することができる。
【0022】
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸誘導体、サルチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体等を例示することができる。
【0023】
美白剤としては、アルブチン、アスコルビン酸及びその誘導体、コウジ酸、グルタチオン,エラグ酸、プラセンタエキス、オリザノール、ブチルレゾルシノール、カモミラエキス、等を例示することができる。
【0024】
溶剤類としては、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類;アセトン、エチレングリコールモノエチルエーテル、トルエン等を例示することができる。
【0025】
角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例示することができる。
【0026】
鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェラミン、カンファー等を例示することができる。
【0027】
消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
【0028】
制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等を例示することができる。
【0029】
清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。
【0030】
還元剤としては、チオグリコール酸、システイン等を例示することができる。
【0031】
抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン酸誘導体等を例示することができる。
【0032】
収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示することができる。
【0033】
刺激剤としては、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジル等を例示することができる。
【0034】
育毛用薬剤としては、センブリエキス、セファランチン、ビタミンE及びその誘導体、γ−オリザノール、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、アラントイン、感光素301、感光素401等を例示することができる。
【0035】
高分子粉体としては、デンプン、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末等を例示することができる。
【0036】
α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類としては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等を例示することができる。
【0037】
ビタミン類及びその誘導体類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示することができる。
【0038】
糖類及びその誘導体類としては、シクロデキストリン、β−グルカン、キチン、キトサン、グルコース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン等の糖類及びその誘導体を例示することができる。
【0039】
有機酸類としては、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、アビエチン酸、酒石酸等を例示することができる。
【0040】
酵素類としては、塩化リゾチーム、ケラチナーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を例示することができる。
【0041】
核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナトリウム等を例示することができる。
【0042】
ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
【0043】
粘土鉱物類としては、モンモリロナイト、セリサイト、カオリナイト、カオリン等を例示することができる。
【0044】
香料としては、シトラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、インドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオール、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャスミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示することができる。
【0045】
色素としては、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体等の無機顔料;β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、クロロフィル等の天然色素;染料、レーキ、有機顔料等の有機合成色素類等を例示することができる。
【0046】
その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分などに使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲において、適宜配合することができる。
【0047】
本発明の化粧料および皮膚外用剤は、通常の方法に従って製造することができ、基礎化粧料、メーキャップ化粧品、毛髪用化粧品、芳香化粧品、ボディ化粧品、軟膏剤等が包含される。
【0048】
基礎化粧料としては、例えばクレンジングフォーム、クレンジングジェル、洗粉、洗顔パウダー、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、クレンジングジェル、クレンジングオイル、クレンジングマスク等の洗顔料;柔軟化粧水、収れん化粧水、洗浄用化粧水、多層式化粧水等の化粧水;エモリエントローション、モイスチャーローション、ミルキィーローション、ナリシングローション、ナリシングミルク、スキンモイスチャー、モイスャーエマルション、マッサージローション、クレンジングローション、プロテクトエマルション、サンプロテクト、サンプロテクター、UVケアミルク、サンスクリーン、メーキャップローション、角質スムーザー、エルボーローション、ヘアーミルク、ハンドローション、ボディローション等の乳液;エモリエントクリーム、栄養クリーム、ナリシングクリーム、バニシングクリーム、モイスチャークリーム、ナイトクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メーキャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップクリーム、サンスクリーンクリーム、サンタンクリーム、ヘアリムーバー、ヘアクリーム、デオドラントクリーム、シェービングクリーム、角質軟化クリーム等のクリーム;クレンジングジェル、モイスチャージェル等のジェル:化粧石鹸、透明石鹸、薬用石鹸、液状石鹸、ひげそり石鹸、合成化粧石鹸等の石鹸;ピールオフパック、粉末パック、ウォッシングパック、オイルパック、クレンジングマスク等のパック・マスク類;保湿エッセンス、美白エッセンス、紫外線防止エッセンス等のエッセンス等を例示することができる。
【0049】
メーキャップ化粧品としては、白粉・打粉類、ファンデーション類、口紅類、頬紅類、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、アイブロー、ネールエナメル、エナメルリムーバー、ネールトリートメント等を例示することができる。
【0050】
毛髪用化粧品としては、オイルシャンプー、クリームシャンプー、コンディショニングシャンプー、ふけ用シャンプー、リンス一体型シャンプー等のシャンプー;リンス;育毛剤;ヘアフォーム、ヘアムース、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアジェル、ウォーターグリース、セットローション、カラーローション、ヘアリキッド、ポマード、チック、ヘアクリーム、ヘアブロー、枝毛コート、ヘアオイル、パーマネントウェーブ用剤、染毛剤、ヘアブリーチ等を例示することができる。
【0051】
芳香化粧品としては、香水、パフューム、パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン、練香水、芳香パウダー、香水石鹸、ボディローション、バスオイル等を例示することができる。
【0052】
ボディ化粧品としては、ボディシャンプー等のボディ洗浄料;デオドラントローション、デオドラントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントスティック等の防臭化粧品;脱色剤、脱毛・除毛剤;浴用剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラー等を例示することができる。
【0053】
また、剤型としては水中油(O/W)型、油中水(W/O)型、W/O/W型、O/W/O型の乳化型化粧料、リポソーム化粧料、油性化粧料、固形化粧料、液状化粧料、練状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミスト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型で用いることができる。
【0054】
皮膚外用剤は、軟膏剤、貼付剤、ローション剤、リニメント剤、液状塗布剤などの剤型で皮膚に直接適用する。
【0055】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこの実施例によってなんら限定されるものではない。
【0056】
プレミックス品1−4の調製
リン脂質の分散を容易にしたリン脂質−コレステロール複合体であるプレソームCSII(日本精化社製 リン脂質含量80%)50gを50℃ に加温した4重量%アスコルビン酸リン酸マグネシウム水溶液500gに加え、ヤマト科学社製分散器(ULTRA−DISPERSER LK−41)にて均一に分散混合後、凍結乾燥をしてプレミックス品1の粉末を得た。
プレミックス品2−3はプレミックス品1のアスコルビン酸リン酸マグネシウム水溶液のところを表1のアスコルビン酸塩に置き換えて、プレミックス品1と同様に調製した。
プレミックス品4は水添大豆レシチン(ホスファチジルコリン含量95%)50gを50℃に加温した4重量%アスコルビン酸カルシウム水溶液に加え上述分散器にて均一に分散混合後、凍結乾燥を行い粉末として得た。
表1にプレミックス品の概要を示す。プレミックス品はいずれも水に容易に溶解分散する。アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸カルシウムはいづれもリン脂質の臭気を低減している。
【0057】
【表1】
【0058】
実施例1〜3及び比較例1〜3 クリームローション組成物の調製
下記表2の成分6)〜17)を50℃にて加温溶解し、そこへ撹拌をしながら精製水50部を注ぎ乳液とする。更に1)〜5)を加え、ついで18)〜23)及び残余の精製水を加えてローションを調製した。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
調製した試料を女子5名のパネラーの皮膚に塗り、使用感をみた。その結果を表3に示す。
実施例1、2、3は 塗布後の皮膚がさっぱりしてねとつきがなく、かつしっとり感があリ湿潤性に富み保湿性が高く、香気性も良好であつた。一方比較例のものはバランスに欠けたかおりのものや、しっとり感のないものであった。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように、アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩はリン脂質の臭気をやわらげる効果があり、A)リン脂質、B)アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩とC)沸点が150−210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上の香料化合物を含有させることにより香気性に優れ、保湿性が高くかつ安全性の高い化粧料を得ることができる。
【発明の属する技術分野】本発明はリン脂質とアスコルビン酸誘導体および香料化合物からなる香気性にすぐれた保湿性の高い化粧料及び皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】リン脂質は保湿性が高く、安全性の高い界面活性剤として知られており、皮膚や頭髪にしっとり感を付与する目的で、あるいは有効成分を乳化分散させたり、リポソーム製剤の基剤などとして汎用されている。しかしながらリン脂質は特有の臭気があり、化粧料として使用するには臭気が許容できる範囲の少量を使用するか、香料を多く使用してこの臭気をマスキングしたりすることがなされてきた。またリン脂質の臭気を低減するために水素添加する方法が特開2000−247987に提案されているが、まだ十分なまで低減されていないのが現状である。
また特開平3−181491にはリン脂質とアスコルビン酸誘導体のアルカリ土類金属塩を配合した化粧料が記載され、リン脂質の水への分散性を改良することを述べているが、リン脂質の臭気低減については記載されていない。
【0003】
この出願の発明に関する先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】特開平3−181491号公報
【特許文献2】特開2000−247987号公報
【特許文献3】特開2001−278811号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リン脂質を化粧料に適用するには、その臭気をマスキングするためにトップノートを多くした香料を使用することになり、香料の臭気バランスがくずれ、臭気の強すぎる化粧料になってしまう。また臭気の許容範囲でしかリン脂質を使用しなければ保湿性の高いものが得られず、香気性に優れた保湿性の高い、リン脂質含有の化粧料及び皮膚外用剤が望まれていた。
【0005】
従って本発明は、香気性に優れ、保湿性が高く、皮膚や頭髪にしっとり感を付与する、レシチン含有の化粧料及び皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、リン脂質にアスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩を配合するとリン脂質の臭気が低減され、さらに特定の香料化合物を配合したものが化粧料および皮膚外用剤として香気性に優れ、保湿性が高くかつ安全性の高いことを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明はA)リン脂質、B)アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩とC)沸点が150−210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上の香料化合物を含有することを特徴とする化粧料及び皮膚外用剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明における成分Aのリン脂質としては動植物から抽出精製することにより得られる。この様なものに大豆レシチン、水素添加大豆レシチン、卵黄レシチン、水素添加卵黄レシチンがある。天然のものはホスファチジルコリンのほかホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸などの混合物として得られる。これらはアセトン等の溶剤で精製することにより、ホスファチジルコリンの含有量を高めることができる。また脂肪酸とグリセリルホスホリルコリンにホスホリパーゼを作用させる有機合成法によってもホスファチジルコリンを得ることができる。この脂肪酸としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン酸、動植物油脂肪酸類などの高級脂肪酸類を例示できる。
本発明のリン脂質としては水素添加レシチンなどのヨウ素価の低いものが酸化安定性、色、臭気に優れ好ましい。また溶剤等で精製したホスファチジルコリン含有量の高いレシチンも好ましい。
成分Aは全成分中に0.05〜50重量%、特に0.1〜20重量%さらに好ましくは0.2〜10重量%用いることができる。
【0008】
本発明の成分Bのアスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩としてはアスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸マグネシウムなどのアスコルビン酸アルカリ土類金属塩やアスコルビルリン酸カルシウム、アスコルビルリン酸マグネシウムなどのアスコルビルリン酸のアルカリ土類金属塩などを例示できる。これらのうちアスコルビン酸カルシウム、アスコルビルリン酸マグネシウムが好ましい。
成分Bは安全性の高い美白剤としてよく知られたものである。成分Bは成分Aに対して
重量比で0.05以上、特に0.2以上、更に0.5以上用いることが好ましい。0.05以下であれば臭気の改善効果が低くなってしまう。
【0009】
本発明の成分Cの香料化合物は沸点が150〜210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上のものである。このようなものは香料化合物のなかでは比較的揮発性が高く、いわゆるトップノートといわれている香質に属するもので、初期臭気が強く、マスキング性のつよいものが多い。このような香料化合物としては、リモネン(178℃)、ミルセン(167℃)、α−ピネン(156℃)、β−ピネン(164℃)、リナロール(197℃)などを例示できる。このうちリモネン、ミルセン、ピネンが好ましい。
成分Cの配合量はリン脂質と成分Cの重量比が100:30〜0.001、特に100:5〜0.01が好ましい。成分Cの配合量が多すぎると、香気の強すぎる、バランスのくずれた化粧料になってしまうからである。
【0010】
前記の成分A、B、Cは通常の化粧品等の配合に用いられる方法にてそれそれ配合することもできるが、リン脂質の分散を容易にするため成分Aのリン脂質と成分Bのアスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩及び必要に応じて、補助成分などと共に、水、メタノール、エタノール、トルエン、クロロホルムなどの溶媒に溶解又は分散させた後、溶媒を蒸発させたプレミックス粉体を用いることができる。このような粉体は粉体化粧品に容易に適用することができ、また水への分散性も良好であり好ましい。溶媒の蒸発方法としてはスプレードライ法、凍結乾燥法などの周知の技術を利用できるが、凍結乾燥法が熱変性を受けづらく、プレミックス粉体の水への分散性も良好であり好ましい。
【0011】
補助成分としてはリン脂質の分散を助けるコレステロール、フィトステロールなどのステロール類、マルトース、トレハロース、グリセリン等の多価アルコールなどを例示できる。
【0012】
本発明の化粧料には前記成分のほか、必要に応じて水及び通常化粧料に配合される添加成分、例えば油脂類、乳化剤、アルコール類、保湿剤、増粘剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、美白剤、溶剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒剤、消炎剤、制汗剤、清涼剤、還元剤、抗ヒスタミン剤、収れん剤、刺激剤、育毛用薬剤、高分子粉体、ヒドロキシ酸、ビタミン類及びその誘導体類、糖類及びその誘導体類、有機酸類、酵素類、核酸類、ホルモン類、粘土鉱物類、香料、色素等を配合することができる。
【0013】
これらの添加成分を例示すると、油脂類としては、例えばセタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン酸、長鎖分岐脂肪酸等の高級脂肪酸類及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、固型パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、硬化ヒマシ油等の植物油類;カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油等の植物脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物性ロウ類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール等のステロール類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソトリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコール脂肪酸エステル類;ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、コハク酸ジオクチル等の高級アルコール脂肪酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等の高級アルコールオキシ酸エステル類;トリオレイン酸グリセリド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド、ジオレイン酸プロピレングリコール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;シリコーン樹脂、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン誘導体類;パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
【0014】
乳化剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルポリグリコシド等の非イオン界面活性剤;アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、短鎖ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化ベンザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体等の高分子界面活性剤;等を例示することができる。
【0015】
保湿剤としては、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、ベタイン、コンドロイチン硫酸、グルタチオン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、アルブミン、トリメチルグリシン;コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メチオニン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出成分等を例示することができる。また、必要に応じて、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質等を併用しても良い。
【0016】
増粘剤としてはグアーガム、クインスシードガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、ポリビニルピロリドン、両性メタクリル酸エステル共重合体、カチオン化セルロース、ニトロセルロース等の高分子化合物類等を例示することができる。
【0017】
酸化防止剤としては、BHT、BHA、没食子酸プロピル、ビタミンE(トコフェロール)および/またはその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体等を例示することができる。
【0018】
防腐剤としては、フェノール類、安息香酸及びその塩類、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。
【0019】
殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルフェノール、感光素類等を例示することができる。
【0020】
キレート剤としては、エデト酸塩、シュウ酸ナトリウム等を例示することができる。
【0021】
pH調整剤としては、クエン酸、コハク酸、塩酸、リン酸、亜リン酸、硫酸、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウム、塩化カルシウム等を例示することができる。
【0022】
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸誘導体、サルチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体等を例示することができる。
【0023】
美白剤としては、アルブチン、アスコルビン酸及びその誘導体、コウジ酸、グルタチオン,エラグ酸、プラセンタエキス、オリザノール、ブチルレゾルシノール、カモミラエキス、等を例示することができる。
【0024】
溶剤類としては、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類;アセトン、エチレングリコールモノエチルエーテル、トルエン等を例示することができる。
【0025】
角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例示することができる。
【0026】
鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェラミン、カンファー等を例示することができる。
【0027】
消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
【0028】
制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等を例示することができる。
【0029】
清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。
【0030】
還元剤としては、チオグリコール酸、システイン等を例示することができる。
【0031】
抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン酸誘導体等を例示することができる。
【0032】
収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示することができる。
【0033】
刺激剤としては、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジル等を例示することができる。
【0034】
育毛用薬剤としては、センブリエキス、セファランチン、ビタミンE及びその誘導体、γ−オリザノール、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、アラントイン、感光素301、感光素401等を例示することができる。
【0035】
高分子粉体としては、デンプン、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末等を例示することができる。
【0036】
α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類としては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等を例示することができる。
【0037】
ビタミン類及びその誘導体類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示することができる。
【0038】
糖類及びその誘導体類としては、シクロデキストリン、β−グルカン、キチン、キトサン、グルコース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン等の糖類及びその誘導体を例示することができる。
【0039】
有機酸類としては、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、アビエチン酸、酒石酸等を例示することができる。
【0040】
酵素類としては、塩化リゾチーム、ケラチナーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を例示することができる。
【0041】
核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナトリウム等を例示することができる。
【0042】
ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
【0043】
粘土鉱物類としては、モンモリロナイト、セリサイト、カオリナイト、カオリン等を例示することができる。
【0044】
香料としては、シトラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、インドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオール、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャスミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示することができる。
【0045】
色素としては、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体等の無機顔料;β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、クロロフィル等の天然色素;染料、レーキ、有機顔料等の有機合成色素類等を例示することができる。
【0046】
その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分などに使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲において、適宜配合することができる。
【0047】
本発明の化粧料および皮膚外用剤は、通常の方法に従って製造することができ、基礎化粧料、メーキャップ化粧品、毛髪用化粧品、芳香化粧品、ボディ化粧品、軟膏剤等が包含される。
【0048】
基礎化粧料としては、例えばクレンジングフォーム、クレンジングジェル、洗粉、洗顔パウダー、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、クレンジングジェル、クレンジングオイル、クレンジングマスク等の洗顔料;柔軟化粧水、収れん化粧水、洗浄用化粧水、多層式化粧水等の化粧水;エモリエントローション、モイスチャーローション、ミルキィーローション、ナリシングローション、ナリシングミルク、スキンモイスチャー、モイスャーエマルション、マッサージローション、クレンジングローション、プロテクトエマルション、サンプロテクト、サンプロテクター、UVケアミルク、サンスクリーン、メーキャップローション、角質スムーザー、エルボーローション、ヘアーミルク、ハンドローション、ボディローション等の乳液;エモリエントクリーム、栄養クリーム、ナリシングクリーム、バニシングクリーム、モイスチャークリーム、ナイトクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メーキャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップクリーム、サンスクリーンクリーム、サンタンクリーム、ヘアリムーバー、ヘアクリーム、デオドラントクリーム、シェービングクリーム、角質軟化クリーム等のクリーム;クレンジングジェル、モイスチャージェル等のジェル:化粧石鹸、透明石鹸、薬用石鹸、液状石鹸、ひげそり石鹸、合成化粧石鹸等の石鹸;ピールオフパック、粉末パック、ウォッシングパック、オイルパック、クレンジングマスク等のパック・マスク類;保湿エッセンス、美白エッセンス、紫外線防止エッセンス等のエッセンス等を例示することができる。
【0049】
メーキャップ化粧品としては、白粉・打粉類、ファンデーション類、口紅類、頬紅類、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、アイブロー、ネールエナメル、エナメルリムーバー、ネールトリートメント等を例示することができる。
【0050】
毛髪用化粧品としては、オイルシャンプー、クリームシャンプー、コンディショニングシャンプー、ふけ用シャンプー、リンス一体型シャンプー等のシャンプー;リンス;育毛剤;ヘアフォーム、ヘアムース、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアジェル、ウォーターグリース、セットローション、カラーローション、ヘアリキッド、ポマード、チック、ヘアクリーム、ヘアブロー、枝毛コート、ヘアオイル、パーマネントウェーブ用剤、染毛剤、ヘアブリーチ等を例示することができる。
【0051】
芳香化粧品としては、香水、パフューム、パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン、練香水、芳香パウダー、香水石鹸、ボディローション、バスオイル等を例示することができる。
【0052】
ボディ化粧品としては、ボディシャンプー等のボディ洗浄料;デオドラントローション、デオドラントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントスティック等の防臭化粧品;脱色剤、脱毛・除毛剤;浴用剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラー等を例示することができる。
【0053】
また、剤型としては水中油(O/W)型、油中水(W/O)型、W/O/W型、O/W/O型の乳化型化粧料、リポソーム化粧料、油性化粧料、固形化粧料、液状化粧料、練状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミスト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型で用いることができる。
【0054】
皮膚外用剤は、軟膏剤、貼付剤、ローション剤、リニメント剤、液状塗布剤などの剤型で皮膚に直接適用する。
【0055】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこの実施例によってなんら限定されるものではない。
【0056】
プレミックス品1−4の調製
リン脂質の分散を容易にしたリン脂質−コレステロール複合体であるプレソームCSII(日本精化社製 リン脂質含量80%)50gを50℃ に加温した4重量%アスコルビン酸リン酸マグネシウム水溶液500gに加え、ヤマト科学社製分散器(ULTRA−DISPERSER LK−41)にて均一に分散混合後、凍結乾燥をしてプレミックス品1の粉末を得た。
プレミックス品2−3はプレミックス品1のアスコルビン酸リン酸マグネシウム水溶液のところを表1のアスコルビン酸塩に置き換えて、プレミックス品1と同様に調製した。
プレミックス品4は水添大豆レシチン(ホスファチジルコリン含量95%)50gを50℃に加温した4重量%アスコルビン酸カルシウム水溶液に加え上述分散器にて均一に分散混合後、凍結乾燥を行い粉末として得た。
表1にプレミックス品の概要を示す。プレミックス品はいずれも水に容易に溶解分散する。アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸カルシウムはいづれもリン脂質の臭気を低減している。
【0057】
【表1】
【0058】
実施例1〜3及び比較例1〜3 クリームローション組成物の調製
下記表2の成分6)〜17)を50℃にて加温溶解し、そこへ撹拌をしながら精製水50部を注ぎ乳液とする。更に1)〜5)を加え、ついで18)〜23)及び残余の精製水を加えてローションを調製した。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
調製した試料を女子5名のパネラーの皮膚に塗り、使用感をみた。その結果を表3に示す。
実施例1、2、3は 塗布後の皮膚がさっぱりしてねとつきがなく、かつしっとり感があリ湿潤性に富み保湿性が高く、香気性も良好であつた。一方比較例のものはバランスに欠けたかおりのものや、しっとり感のないものであった。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように、アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩はリン脂質の臭気をやわらげる効果があり、A)リン脂質、B)アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩とC)沸点が150−210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上の香料化合物を含有させることにより香気性に優れ、保湿性が高くかつ安全性の高い化粧料を得ることができる。
Claims (3)
- A)リン脂質、B)アスコルビン酸および又はその誘導体のアルカリ土類金属塩とC)沸点が150−210℃である炭化水素テルペン類、テルペンアルコール類から選択される1種以上の香料化合物を含有することを特徴とする化粧料及び皮膚外用剤。
- リン脂質とC)の香料化合物の比が100:30〜0.001である請求項1記載の化粧料及び皮膚外用剤。
- リン脂質が水素添加レシチンである請求項1ないし請求項2に記載の化粧料及び皮膚外用剤。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2005004829A1 (ja) * | 2003-07-10 | 2006-08-24 | 株式会社コーセー | 粉末状組成物およびこれを含有する皮膚外用剤 |
JP2009167310A (ja) * | 2008-01-17 | 2009-07-30 | Nankai Kagaku Kogyo Kk | 木材用塗料組成物 |
KR101503476B1 (ko) | 2012-04-20 | 2015-03-18 | 주식회사 엘지생활건강 | 테르펜이 감소된 향료, 이의 제조방법 및 저온 안정성이 우수한 화장료 조성물 |
CN106074190A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-11-09 | 广东科玮生物技术股份有限公司 | 一种抗衰老美白隔离霜及其制备方法 |
-
2003
- 2003-02-10 JP JP2003032676A patent/JP2004244319A/ja active Pending
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