JP3635423B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、色黒の皮膚を予防し、色黒の皮膚を速やかに淡色化する効果を有し、さらに優れた肌荒れ防止効果、角質改善効果、老化防止効果及び美肌効果を発現し、皮膚を健やかに保つことのできる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、肌のしみやそばかす等の予防や治療を目的とする美白化粧料には、L−アスコルビン酸およびその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸等のピロン類、プラセンターエキス等の胎盤抽出物が配合されている。
【0003】
これらの物質は、メラニン生成の抑制、生成したメラニンの淡色漂白作用等の効果を有し、美白効果を有する物質として広く知られている。しかし、これらの物質を単独で使用した場合、例えばL−アスコルビン酸およびその誘導体は保存安定性が十分でなくその効果が十分に発揮されなかったり、またハイドロキノン誘導体は安全性に問題があるなど十分なものではなかった。
【0004】
米または米糠を中性媒体で抽出して得た抽出物の酵素分解物は、チロシナーゼ活性阻害効果やメラニン生成抑制効果があり、これを配合した美白用化粧料が提案されている(特開平7−304648)。しかし、これを単独で配合した場合も、十分な効果は得られなかった。
【0005】
そこで本発明者らは鋭意研究した結果、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸およびその塩から選ばれる少なくとも1種と、米または米糠を中性媒体で抽出してなる抽出物の酵素分解物を含有する皮膚化粧料は、表皮に存在するメラニンを速やかに排除し、新たに皮膚内にメラニンが生成することを抑制し、安全性に優れる等、優れた美白効果を有することを見出し、さらに、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸およびその塩から選ばれる少なくとも1種と米または米糠を中性媒体で抽出してなる抽出物の酵素分解物中に含まれる保湿成分の相乗作用により、優れた肌荒れ防止効果、角質改善効果、老化防止効果及び美肌効果を発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の目的は色黒の皮膚を予防し、色黒の皮膚を速やかに淡色化する効果を有し、さらに優れた肌荒れ防止効果、角質改善効果、老化防止効果及び美肌効果を発現し、皮膚を健やかに保つことのできる皮膚化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸およびその塩からなる群から選択された少なくとも1種と、米または米の精製残渣である米糠を中性媒体で抽出して得た抽出物をさらに酵素処理して得た分解物を配合したことを特徴とする皮膚化粧料である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
【0009】
本発明に用いられるジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸は血行促進作用又は細胞賦活作用を有する。またこれらの成分のうち、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸塩の場合、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸を苛性カリ、苛性ソーダ、または水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムで中和したγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、同ナトリウム塩、同カルシウム塩、同マグネシウム塩などもγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸と同程度の血行促進作用又は細胞賦活作用を有する。
【0010】
これらの血行促進作用または細胞賦活作用を有する成分は、1種又は2種以上配合される。その含有量は、作用効果或いは当該化粧料の剤型等により適宜調製されるものであるが、通常後記の表1に示す配合量が好ましい。
【0011】
【表1】
【0012】
本発明に用いられる米または米糠を抽出するための抽出溶媒としては、例えば精製水などの水;エタノールなどの1価の低級アルコール類;オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの1価の高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールなどのポリオール類;アセトンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル類;ヘキサン、クロロホルム、ベンゼンなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。これらの中では、化粧料への幅広い適用が可能であるという点から、精製水や精製水とエタノール、グリセリンおよび1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上との混合溶媒が好ましい。
【0013】
なお、前記混合溶媒を用いる場合には、例えば精製水とエタノールとの混合溶媒の場合には、両者の容量比は1:1〜25:1、精製水とグリセリンとの混合溶媒の場合には、両者の容量比は1:1〜15:1、精製水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒の場合には、両者の容量比は1:1〜15:1であることが好ましい。
【0014】
本発明において、中性媒体で米または米糠の抽出を行う際には、米または米糠を含有した抽出溶媒のpHが5〜9程度であればよく、前記溶媒をそのまま用いても良いが、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのナトリウム塩、水酸化カリウムなどのカリウム塩などのアルカリ性調整剤や、例えばクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤などを前記溶媒に配合し、目的とするpHとなるように調整することもできる。これらの調整剤の中では、低濃度で目的とするpHとなるように調整することができるという点から、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩酸およびリン酸が好ましい。
【0015】
前記抽出処理に要する時間は、用いる溶媒の種類、目的とするpH、抽出温度などによって異なるので一概には決定することができないが、例えばpHが5〜9の場合、通常室温で6時間〜7日間程度が好ましく、さらに好ましくは12〜48時間程度である。なお、抽出温度は、4〜40℃程度が好ましく、さらに好ましくは10〜30℃程度である。
【0016】
かくして得られた抽出物を酵素で処理して酵素分解物を得る。
【0017】
前記酵素としては、例えばアクチナーゼなどのアクチナーゼ類、ペプシンなどのペプシン類、キモトリプシンなどのトリプシン類、パパイン、キモパパインなどのパパイン類、グリシルグリシンペプチターゼ、カルボキシペプチターゼ、アミノペプチターゼなどのペプチターゼ類およびブロメラインから選ばれた蛋白分解酵素などが挙げられる。これらの中ではアクチナーゼと、ペプシン類、トリプシン類、パパイン類、ペプチターゼ類およびブロメラインからなる群より選ばれた蛋白分解酵素の少なくとも1種とを組み合わせたものが、得られた分解物が配合された皮膚化粧料の保存安定性および安全性が優れるという点から好ましく、アクチナーゼとペプシンおよびトリプシンとの組み合わせが特に好ましい。
【0018】
なお、本発明においては、2種類以上の酵素を用いて処理する場合には、通常1回につき1種類の酵素が用いられる。
【0019】
酵素処理を行う際の1回あたりの酵素の使用量は、米や米糠を含有した中性の抽出溶液100重量%に対して0.0005〜0.05重量%程度が好ましく、さらに好ましくは0.003〜0.005重量%程度であり、合計して0.003〜0.015重量%程度である事が、酵素の作用効果の点で好ましい。
【0020】
前記酵素処理に要する時間は、用いる酵素の種類や分解温度などによって異なるので一概には決定することができないが、1種類の酵素につき通常30分間〜24時間程度が好ましく、さらに好ましくは1〜4時間程度である。なお前記例示した酵素の分解温度は約30〜50℃である。
【0021】
また前記酵素処理を行う際には、抽出溶液のpHが用いる酵素の至適pHとなるように調整すればよく、かかる抽出液のpHを調整するには必要に応じて、例えば前記抽出を行う際に用いられる酸性調整剤やアルカリ性調整剤などを用いることができる。
【0022】
かくして得られた抽出物は、そのまま皮膚化粧料に配合してもよく、例えば減圧下で濃縮して濃度を調整した後配合してもよく、また例えば凍結乾燥法やスプレードライ法などによって粉末化したものを配合してもよい。
【0023】
なお、得られた分解物を含む溶液は、皮膚への安全性の点からpH4〜8に調整されることが好ましい。
【0024】
その配合量は化粧料全量中、固形物に換算して0.00001〜1重量%が好ましい。
【0025】
本発明の皮膚化粧料にはこれらのほかにも、例えば一般に化粧料で用いられている賦形剤、香料などをはじめ、油脂類、界面活性剤、保湿剤、美白剤、pH調整剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、洗浄剤、乳化剤などの各種化粧料成分を皮膚化粧料に適宜配合することができる。
【0026】
前記油脂類としては、一般に化粧料で汎用されている、例えば流動パラフィン、パラフィン、セタノール、アボガド油、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油などの植物性油脂;牛脂、豚脂、馬脂、タートル油、ミンク油、パーセリン油、スクワランなどの動物性油脂;メチルポリシロキサン、ベヘニルアルコール、トリカプリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリン、シリコーンオイルなどの合成油脂などが挙げられる。
【0027】
前記界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの陰イオン性界面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウムなどの陽イオン性界面活性剤;グリセリルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖エステル、脂肪酸アミドなどの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
【0028】
前記保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ソーダ、パンテテイン−Sスルホン酸塩などの合成保湿剤;ヒアルロン酸、エラスチン、胎盤抽出液、ローヤルゼリー、微生物発酵液、例えばキチン、キトサン、ペクチンなどや、その他の植物や動物由来の抽出液などの天然保湿液などが挙げられる。
【0029】
前記美白剤としては、例えばコウジ酸、アスコルビン酸、アルブチン、胎盤抽出液やこれらの誘導体などのほかにも、その他の植物や動物由来の抽出液などが挙げられる。
【0030】
前記pH調整剤としては、例えばクエン酸、クエン酸ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムなどの有機酸、無機酸およびその塩類などが挙げられる。
【0031】
前記増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ベントナイトなどが挙げられる。
【0032】
前記防腐剤としては、例えばメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、エタノール、デヒドロ酢酸などが挙げられる。
【0033】
前記酸化防止剤としては、例えばブチルオキシトルエン(BHT)、ニコチン酸dl−α−トコフェロールなどが挙げられる。
【0034】
前記顔料としては、例えばベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、ナイロンパウダー、酸化亜鉛、セリサイト、マイカ、タルクなどが挙げられる。
【0035】
前記洗浄剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0036】
前記乳化剤としては、例えば大豆レシチン油などが挙げられる。
【0037】
前記賦形剤としては、例えば硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0038】
本発明の皮膚化粧料の形態は特に限定されるものではないが、例えばクリーム、乳液、化粧水、エッセンス、洗顔料、クレンジング料、パックなどの基礎化粧品、口紅、ファンデーション、プレストパウダーなどのメイクアップ化粧品、ボディソープ、石鹸などのトイレタリー製品などとして用いることができる。
【0039】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳述する。尚、実施例に示す%とは重量%である。実施例に記載の皮膚色明度回復試験法、角質層のターンオーバー速度測定方法(老化防止効果)、荒れ肌改善効果の測定法、官能テスト(美肌効果)は下記のとおりである。
【0040】
(1)皮膚色明度回復試験法
被験者20名の背部皮膚にUV−B領域の紫外線を最小紅斑量の2倍照射し、試料塗布部位と非塗布部位を設定して各々の皮膚の基準明度(V0 値、V0 ´値)を測定した。引き続いて塗布部位には試料を1日2回ずつ15週間連続塗布した後、3、6、9、12、15週間後の塗布部位及び非塗布部位の皮膚の明度(Vn 値、Vn ´値)を測定し、下記の判定基準にしたがって皮膚色の回復を評価した。
尚、皮膚の明度(マンセル表色系V値)は高速分光色彩計で測定して得られたX、Y、Z値より算出した。また評価は被験者20名ついて、6週間後の評価点の平均値で示した。
【0041】
(2)角質層のターンオーバー速度測定
蛍光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5重量%配合した軟膏を作り、被験者の前腕部の皮膚に24時間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライドを浸透結合する。その後同じ部位に1日2回(朝、夕)被験試料を塗布し、毎日ダンシルクロライドの蛍光を調べ、その蛍光が消滅するまでの日数を皮膚角質のターンオーバー速度とした。なお、通常の皮膚角質層のターンオーバー速度は、14〜16日であるが、老化した皮膚においては18日前後に延び、それに対して老化防止効果が現れると12日前後にまで短縮される。
【0042】
(3)荒れ肌改善効果の測定試験法
下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部位に1日2回約1gの試料を塗布し、試験開始前及び終了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右側下脚は試料を塗布せず対照とした。
試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば;+→−、++→±)を「有効」、1段階改善された場合を「やや有効」、変化がなかった場合を「無効」とした。試験結果は「有効」「やや有効」となった被験者の人数で示した。
【0043】
(4)官能試験
被験者20名が資料を10日間連用した後の試料の特性を評価した。評価は、平滑性、美白効果、弾力性のアンケート項目に対し、「皮膚が滑らかになった」、「美白効果が感じられた」、「皮膚に張りが生じた」と回答した人数で示した。
【0044】
また、以下実施例で用いた米または米糠を中性媒体で抽出してなる抽出物の酵素分解物の調製方法は以下の通りであるが、本発明の範囲はこれらのみに限定されるものではない。
調製例1(米中性抽出物の酵素分解物の製造)
米200gを精製水800mlに加え、0.1N水酸化ナトリウム水溶液にてpHを6.0〜8.0に調整し、室温下で約24時間浸漬して抽出し、抽出液(固形分含量:約1.5重量%)約480mlを得た。
【0045】
ここに得られた抽出液に、アクチナーゼ(至適pH8.0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2時間かけて処理を行い、つぎにペプシン(至適pH2.0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2時間かけて処理を行い、最後にトリプシン(至適pH8.0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2時間かけて処理を行った。なお、各酵素を添加する際には、抽出液が各酵素の至適pHとなるように調整した。これをろ過して淡黄色透明の酵素分解物溶液(固形分含量:約2.0重量%)約250mlを得た。
【0046】
調製例2(米糠中性抽出物の酵素分解物の製造)
調製例1において、米のかわりに米糠を用いたほかは調製例1と同様にして抽出液(固形分含量:約1.5重量%)約480mlを得た。
【0047】
調製例1の抽出液のかわりに、ここに得られた抽出液を用いたほかは調製例1と同様にして淡黄色透明の酵素分解物溶液(固形分含量:約2.0重量%)約250mlを得た。
【0048】
調製例3(米糠中性抽出物の酵素分解物の製造)
調製例2において、ペプシンのかわりにパパイン(至適pH7.0)を用いたほかは調製例2と同様にして淡黄色透明の酵素分解物溶液(固形分含量:約2.0重量%)約250mlを得た。
【0049】
調製例4(米糠中性抽出物の酵素分解物のスプレードライ品の製造)
調製例2で得られた酵素分解物溶液250gをスプレードライ処理して分解物の乾燥粉末約5gを得た。
【0050】
実施例1〜10、比較例1〜4
血行促進作用または細胞賦活作用を有する成分と、米または米糠を中性媒体で抽出してなる抽出物およびその酵素分解物を表2の組成において配合し、下記の調製方法に基づいてスキンクリームを調製した。各々について前記の試験を実施し、その結果を表3に示した。
組成
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
調製方法
(A)(B)を70℃にて均一に溶解し、(A)を攪拌しながら(B)を(A)に注入して乳化分散した後、攪拌しながら温度30℃まで冷却して調製する。
【0054】
特性
本発明の実施例1〜10のスキンクリームは、前記諸試験において良好な結果を示した。一方、比較例1〜4のスキンクリームは、十分な効果が認められず、本発明の実施例に比べて劣っていた。
【0055】
実施例11[スキンローション]
表4の組成により本発明のスキンローションを下記の製法によって調製した。
組成
【0056】
【表4】
【0057】
調製法
(A)、(B)の各成分をそれぞれ混合溶解し、(B)を(A)に加えて混合攪拌して調製した。
【0058】
特性
この実施例11のスキンローションは、前記諸試験において良好な結果を示した。
【0059】
実施例12[デイエッセンス]
表5の組成により本発明のデイエッセンス(日中用美容液)を下記の製法によって調製した。
組成
【0060】
【表5】
【0061】
調製法
(A)(B)を70℃にて各成分をそれぞれ混合溶解し、(B)を(A)に加えて混合攪拌し、30℃まで冷却して調製した。
【0062】
特性
この実施例12のデイエッセンスは前記諸試験において良好な結果を示した。
【0063】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明が、色黒の皮膚を予防し、色黒の皮膚を速やかに淡色化する効果を有し、さらに優れた肌荒れ防止効果、角質改善効果、老化防止効果及び美肌効果を発現し、皮膚を健やかに保つことのできる優れた皮膚化粧料を提供することは明らかである。
Claims (2)
- ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸およびその塩からなる群から選択された少なくとも1種と、米または米の精製残渣である米糠を中性媒体で抽出して得た抽出物をさらに酵素処理して得た分解物を配合したことを特徴とする皮膚化粧料。
- 酵素が(A)アクチナーゼと、(B)ペプシン類、トリプシン類、パパイン類、ペプチターゼ類およびブロメラインからなる群より選ばれた蛋白分解酵素の少なくとも1種とを組み合わせたものである請求項1記載の皮膚化粧料。
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