JP3498595B2 - 熱線感知式負荷制御システムの子器増設器 - Google Patents

熱線感知式負荷制御システムの子器増設器

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JP3498595B2
JP3498595B2 JP29422298A JP29422298A JP3498595B2 JP 3498595 B2 JP3498595 B2 JP 3498595B2 JP 29422298 A JP29422298 A JP 29422298A JP 29422298 A JP29422298 A JP 29422298A JP 3498595 B2 JP3498595 B2 JP 3498595B2
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博俊 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体から放射され
る熱線を検知することにより検知エリア内での人の存否
を検出し、人の存否に応じて負荷をオンオフさせる熱線
感知式負荷制御システムの子器増設器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、焦電型赤外線センサのような
熱線センサを用いて人体から放射される熱線を感知する
ことより、熱線センサの検知エリア内での人の存否を検
知し、人の存否に応じて負荷をオンオフさせる熱線感知
式負荷制御システムが、たとえば特開平6−24335
7号公報などに提案されている。この公報に記載された
熱線感知式負荷制御システムは、人体から放射される熱
線を感知する熱線センサをそれぞれ有する親器と子器と
を備え、親器と子器とは信号線を介して接続されてい
る。
【0003】親器は商用電源から電源が供給されるとと
もに負荷が接続されており、親器に設けた熱線センサに
より人が検知されると、負荷をオンにするように構成さ
れている。子器は信号線を通して親器から電源が供給さ
れており、子器に設けた熱線センサにより人が検知され
ると、信号線を通して負荷制御信号を親器に伝送するよ
うに構成されている。子器には負荷は接続されておら
ず、子器に供給される電源は子器の内部回路を動作させ
るのに必要な程度の直流低電圧を信号線の線間に印加す
ることによって供給されている。親器では信号線を通し
て子器から負荷制御信号が伝送されると、親器に設けた
熱線センサにより人を検知した場合と同様に負荷をオン
にする。このように、親器と子器とのどちらで人が検知
された場合も負荷をオンにすることができ、子器を設け
ることによって親器の検知エリアを拡張することが可能
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、親器は子器に電源を供給しているから、親器の電
源容量によって親器に接続可能な子器の台数が制限され
ることになる。現状の親器では子器を2台まで接続可能
に設計してあり、検知エリアの設定箇所が最大3箇所に
制限されている。
【0005】一方、廊下などに配置した照明負荷を負荷
とする場合には、検知エリアを4箇所以上に設定し、照
明負荷を一括して点灯させることが要求される場合もあ
るが、現状の親器ではこのような要求を満たすことがで
きないという問題がある。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的は、親器の電源容量にかかわりなく子
器の増設を可能とし、検知エリアの設定箇所数を制限な
く拡張可能とする熱線感知式負荷制御システムの子器増
設器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、人体
から放射される熱線を感知することにより人を検出する
か外部からの負荷制御信号を受けると負荷をオンオフさ
せる親器と、信号線を介して電源を供給され人体から放
射される熱線を感知することにより人を検出すると上記
信号線を通して負荷制御信号を親器に伝送する子器とを
備える熱線感知式負荷制御システムに用いられ、親器と
子器との間の信号線上に挿入され親器側の信号線と子器
側の信号線とを絶縁するとともに子器で発生した負荷制
御信号を親器に中継して伝送する中継回路と、子器側の
信号線を通して子器に電源を供給する電源供給回路とを
備えるものである。この構成によれば、中継回路によっ
て親器側と子器側とを電気的に絶縁するとともに子器か
ら親器への負荷制御信号を伝送可能とし、かつ子器側の
信号線を通して電源供給回路から子器に電源を供給して
いるから、親器が子器に電源を供給するか否かにかかわ
らず子器に電源を供給することが可能になり、かつ子器
からの負荷制御信号は親器に伝送可能となる。つまり、
親器の電源容量にかかわりなく子器を増設することが可
能になって、検知エリアの設定箇所数を制限なく拡張す
ることが可能になる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記中継回路が、子器側の信号線を通して伝送され
た負荷制御信号を検出する信号検出回路と、信号検出回
路により検出した負荷制御信号を親器側の信号線に送出
する信号出力回路とからなり、信号検出回路と信号出力
回路との間に負荷制御信号を伝送するフォトカプラが設
けられているものである。この構成は、親器側の信号線
と子器側の信号線とをフォトカプラによって絶縁しかつ
負荷制御信号の伝送を可能とする具体構成である。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、上記子器として人を検知すると信号
線に印加されている電圧を引き下げることにより負荷制
御信号を伝送するものを用い、上記電源供給回路が、商
用電源を電源として直流定電圧を出力する電源回路と、
電源回路と子器側の信号線との間に介在して信号線に流
れる電流の上限値を規制する電流制限回路とからなるも
のである。この構成によれば、直流定電圧が印加されて
いる状態と電圧が引き下げられた状態との電圧変化によ
って、負荷制御信号の有無を識別することができる。ま
た、信号線の線間電圧の変化に伴って信号線に流れる電
流に変化が生じても電流制限回路によって、信号線に過
電流が流れるのを防止することができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、上記親器側の信号線を無極性に接続
するダイオードブリッジを備えるものである。この構成
によれば、親器側の信号線の極性を考慮することなく接
続することができ、結線作業が容易になる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、壁面に取付可能なケースを備えるも
のである。この構成によれば、壁面に取り付けて使用す
ることができるから、壁面に取り付けられる子器ととも
に使用するのに適したものになる。
【0012】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、上記ケースとして一部が壁面に埋込配置される埋込
型配線器具の単位寸法の3個分に相当する寸法を有し、
埋込型配線器具の取付用に設けた取付枠に取着可能な取
付部が上記ケースの両側面に形成されたものを用いるも
のである。この構成によれば、埋込型配線器具と同様の
施工技術を適用して施工することができ、施工用の部材
を新たに設計したり、施工技術を新たに教育するなどの
手間が不要であり、全体としてのコスト増を抑制するこ
とができる。また、埋込型であるから施工状態で露出部
分が少なく施工場所の外観を損なわずに施工することが
できる。
【0013】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、天井板の上面に当接する形で固定さ
れるケースを備えるものである。この構成によれば、天
井板の上面側に配置されるから、天井に取り付けられる
子器とともに使用するのに適したものになる。しかも、
露出部分がないから施工場所の外観を損なうことがな
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。
【0015】(実施形態1)図1(a)は本発明に係る
熱線感知式負荷制御システムの子器増設器のブロック図
であり、図1(b)は子器増設器を用いた熱線感知式負
荷制御システムの施工例を示す配線図である。
【0016】子器増設器3は、図1(b)のように親器
1と子器4との間の信号線に介在するものであって、以
下では親器1と子器増設器3との間の信号線S1を親器
側の信号線と呼び、子器増設器3に対して親器1とは反
対側の信号線S2を子器側の信号線と呼ぶ。図示例では
親器側の信号線S1に1台の子器4が接続され、子器側
の信号線S2には2台の子器4が接続されている。つま
り、現状の親器1は、従来構成として説明したように、
2台の子器4を接続可能であるから、親器1から見て子
器増設器3を子器4と等価に扱えるように構成すること
により、親器側の信号線S1に2台の子器4を接続した
場合と等価にしてある。また、子器側の信号線S2に接
続された子器4に対しては、親器1から電源を供給する
ことができないから、子器増設器3から電源を供給して
いる。つまり、子器増設器3を設けることによって、子
器4の台数増加による電源容量不足の問題を解決してい
るのである。なお、各子器4はいわゆる送り配線が可能
となるように端子が形成されており、たとえば親器側の
信号線S1に接続された子器4は、親器1との間の信号
線と子器増設器3との間の信号線との2組の信号線が接
続可能になっている。ただし、両信号線は子器4を通し
て電気的に接続されているから、以下の説明では親器側
の信号線S1と子器側の信号線S2とをそれぞれ1本の
信号線として扱う。
【0017】ところで、親器1および子器4はそれぞれ
焦電型赤外線センサのような熱線センサを備え、人体か
ら放射される熱線を熱線センサが感知すると、あらかじ
め設定されている検知エリア内に人が存在すると判断す
る。親器1では内蔵した熱線センサにより人の存在が検
知されると負荷線L2を介して接続された負荷(図示例
では照明負荷)2に商用電源を供給する。また、子器4
では内蔵した熱線センサにより人の存在が検知されると
信号線S1,S2を通して負荷制御信号を親器1に伝送
する。負荷制御信号を検出した親器1は、親器1に内蔵
した熱線センサにより人を検知したときと同様に、負荷
線L2を介して接続された負荷(照明負荷)2に商用電
源を供給する。つまり、親器1と子器4とのどちらかで
人が検知されると、負荷に商用電源が供給されるのであ
る。
【0018】一方、親器1は、親器1と子器4とのいず
れにおいても人が検知されなくなると、最後に人が検知
されなくなった時点から一定時間後に照明負荷2を消灯
させるように構成してある。つまり、親器1で人が検知
されなくなり、かつ子器4からの負荷制御信号が親器1
に入力されなくなると、一定時間後に照明負荷2を消灯
させる。
【0019】上述の動作から明らかなように、子器4で
負荷制御信号が発生すると親器1に伝送しなければなら
ないから、子器増設器3は子器側の信号線S2に接続さ
れた子器4で発生した負荷制御信号を親器側の信号線S
1に送出する機能を有している。また、親器1から親器
側の信号線S1を通して子器4に供給されている電源
は、子器側の信号線S2に接続された子器4に供給され
ると不都合であるから、親器側の信号線S1と子器側の
信号線S2とは電気的に絶縁される。
【0020】上述した機能を実現するために、子器増設
器3は図1(a)のように構成されている。すなわち、
商用電源から電源が供給され子器側の信号線S2に接続
された子器4に電源を供給する構成としては、子器側の
信号線S2に直流定電圧を重畳する電源供給回路を備え
る。電源供給回路は、商用電源を電源として直流定電圧
を出力する電源回路10と、信号線S2に流れる電流の
上限値を規制する電流制限回路11とからなる。また、
子器側の信号線S2に接続された子器4で発生した負荷
制御信号を中継して親器側の信号線S1に送出する構成
としては中継回路を備える。中継回路は、子器側の信号
線S2を伝送された負荷制御信号を検出する信号検出回
路12と、信号検出回路12で負荷制御信号が検出され
ると親器側の信号線S1の信号線に負荷制御信号を送出
する信号出力回路13とからなる。信号検出回路12と
信号出力回路13との間は負荷制御信号を伝送するが電
気的には絶縁されている。
【0021】子器増設器3には、商用電源を供給する電
源線L1と親器側の信号線S1と子器側の信号線S2と
をそれぞれ接続する必要があるから、電源線L1を接続
する電源端子T1と、親器側の信号線S1を接続する接
続端子T3と、子器側の信号線S2を接続する接続端子
T2とが設けられる。
【0022】子器増設器3における中継回路の構成をさ
らに詳しく説明する。中継回路は、図2に示す構成を有
しており、図2における点Aは、図1(b)における点
Aに相当し、電流制限回路11に接続されて接地点との
間に直流定電圧(たとえば、12V)が印加されてい
る。接続端子T2は点Aおよび接地点に電気的に接続さ
れており、したがって接続端子T2に接続される子器側
の信号線S2の線間に印加される電圧は常時は電流制限
回路11の出力電圧になる。子器4では人の存在を検知
すると子器側の信号線S2の線間電圧を引き下げる(た
とえば、7.9Vにする)ように動作するのであって、
信号検出回路12は、このような線間電圧の変化を検出
するように構成されている。
【0023】信号検出回路12は、接続端子T2の端子
間に接続されたツェナダイオードZD1と2個の抵抗R
1,R2との直列回路を備える。ツェナダイオードZD
1のブレークオーバ電圧は、子器側の信号線S2の常時
の線間電圧と子器4が人を検知したときの線間電圧との
間の値に設定されており、ツェナダイオードZD1は常
時は導通している。また、当然ながら子器側の信号線S
2に接続された子器4が人を検知するとツェナダイオー
ドZD1は非導通になる。
【0024】信号検出回路12は、抵抗R1,R2の接
続点にベースが接続されたトランジスタQ1を備え、ト
ランジスタQ1のコレクタには抵抗R3が接続される。
トランジスタQ1のコレクタ−エミッタと抵抗R3との
直列回路は接続端子T2の端子間に接続され、さらに、
トランジスタQ1のコレクタはトランジスタQ2のベー
スに接続され、トランジスタQ2のベースとエミッタと
の間には抵抗R4が接続される。また、トランジスタQ
2のコレクタにはフォトカプラPC1の発光素子である
発光ダイオードPD1を介して抵抗R5が接続され、ト
ランジスタQ2のコレクタ−エミッタと発光ダイオード
PD1と抵抗R5との直列回路は接続端子T2の端子間
に接続される。
【0025】この構成によって、ツェナダイオードZD
1が導通している常時には、トランジスタQ1がオンに
なり、トランジスタQ2がオフになるから、発光ダイオ
ードPD1は点灯せず、フォトカプラPC1はオフに保
たれる。一方、子器側の信号線S2に接続された子器4
において人が検知されると、子器側の信号線S2の線間
電圧が引き下げられるから、ツェナダイオードZD1が
非導通になり、トランジスタQ1がオフ、トランジスタ
Q2がオンになって発光ダイオードPD1が点灯する。
つまり、子器側の信号線S2を通して伝送される子器4
からの負荷制御信号が検出されるとフォトカプラPC1
がオンになる。なお、接続端子T2の端子間にはサージ
アブソーバZが接続されている。
【0026】フォトカプラPC1の受光素子であるフォ
トトランジスタPT1は、コレクタにツェナダイオード
ZD2が接続され、フォトトランジスタPT1とツェナ
ダイオードZD2との直列回路はダイオードブリッジD
B1の直流出力端間に接続される。このダイオードブリ
ッジDB1の交流入力端には親器側の信号線S1を接続
するための接続端子T3が設けられる。つまり、フォト
トランジスタPT1、ツェナダイオードZD2、ダイオ
ードブリッジDB1により信号出力回路13が構成され
ており、フォトカプラPC1によって信号検出回路12
と信号出力回路13とが電気的に絶縁されることにな
る。また、信号検出回路12と信号出力回路13とを電
気的に絶縁するために両回路の接地点を異ならせている
(信号検出回路12の接地点は無印で示し、信号出力回
路13の接地点は*印付きで示している)。
【0027】信号出力回路13は、子器4と等価な負荷
制御信号を送出するために、ツェナダイオードZD2の
ブレークオーバ電圧を、子器4が人を検知したときの子
器側の信号線S2の線間電圧に等しく設定してある(つ
まり、7.9V)。一方、接続端子T3の端子間には親
器側の信号線S1が接続される。親器1は親器側の信号
線S1の線間に直流定電圧(たとえば、12V)を印加
しているのであって、フォトカプラPC1がオンになれ
ば接続端子T3の端子間電圧はツェナダイオードZD2
のブレークオーバ電圧まで引き下げられるから、この電
圧変化によって親器1に負荷制御信号を伝送することが
できる。親器側の信号線S1には直流電圧が印加されて
いるが、ダイオードブリッジDB1を設けていることに
よって、親器側の信号線S1の極性を考慮することなく
接続端子T3を接続することができる。つまり、ダイオ
ードブリッジDB1は接続端子T3の接続極性を無極性
化するために設けられている。
【0028】以上説明したように、子器側の信号線S2
を通して子器増設器3から子器4に電源が供給され、子
器4において人が検出されると人が検出されていない待
機時における線間電圧よりも線間電圧が引き下げられる
ことにより負荷制御信号が子器増設器3に伝送される。
子器増設器3では、子器側の信号線S2の線間電圧の変
化を信号検出回路12で検出すると、フォトカプラPC
1を介して信号出力回路13に負荷制御信号を伝送し、
信号出力回路13では親器側の信号線S1の線間電圧を
引き下げることによって負荷制御信号を親器1に伝送す
るのである。
【0029】ところで、図1(b)に示す施工例では、
熱線感知式負荷制御システムを廊下Cに適用してあり、
3個の照明負荷2を廊下Cの壁面上部に配置し、1台の
親器1および3台の子器4を廊下Cの壁面に配置してあ
る。また、子器増設器3も廊下Cの壁面に配置し、子器
側の信号線S2に接続された子器4に隣接して配置して
ある。
【0030】親器1には電源線L1を通して商用電源が
供給され、また、親器1には負荷線L2を介して照明負
荷2が負荷として接続されている。ここに、3個の照明
負荷2は負荷線L2を分岐して接続している。なお、負
荷線L2を分岐する形態には、負荷線L2の途中に照明
負荷2を接続する形態と、隣合う各一対の照明負荷2の
間を異なる負荷線L2で接続するようにしたいわゆる送
り配線による形態とがある。子器増設器3にも親器1と
同様に電源線L1を通して商用電源が供給される。この
構成例では、親器1と子器4とにより設定された4箇所
の検知エリアのいずれかにおいて人の存在が検知される
と、3個の照明負荷3を点灯させることになる。また、
親器1と子器4とのいずれもが人を検知しなくなると、
最後に人が検知された時点から一定時間後に照明負荷2
が消灯する。
【0031】このように、子器増設器3を設けることに
より、子器4への電源を子器増設器3から供給するので
あり、子器増設器3は任意の台数を設けることができる
から、親器1の電源容量には関係なく子器4の台数を増
やすことができる。また、子器増設器3は子器4からの
負荷制御信号を中継して親器1に伝送するから、すべて
の子器4を1系統で扱うことができる。つまり、1系統
の負荷を制御するための子器4を何台でも設けることが
可能になり、検知エリアの設定箇所数を任意に増やすこ
とが可能になるのである。
【0032】本実施形態において用いる子器増設器3
は、壁面に取り付けるものであるから、埋込型の配線器
具と同様の施工方法で壁面に取付けることができるよう
に、図3に示す構造を有している。すなわち、子器増設
器のケース20は、前面(図3の上面)が開口した直方
体状のボディ21と、ボディ21の前面開口に覆着され
るカバー22とを結合して形成される。ボディ21とカ
バー22とは、ボディ21の周壁の要所(4ヶ所)に形
成された係合孔(図示せず)に、カバー22の周部にボ
ディ21に向かって突設された係合爪23を係合させる
ことにより結合される。また、ケース20には図1
(a)に示した回路を実装した回路基板24が納装され
る。
【0033】回路基板24には、電源端子T1と接続端
子T2と接続端子T3とを構成する6個の端子板25が
実装される。各端子板25は鎖錠ばね26と解除釦27
とともに速結端子を構成する。ボディ21の後面には電
線挿入口(図示せず)が開口し、この電線挿入口から挿
入される電線を端子板25と鎖錠ばね26との間に挟持
するのである。つまり、鎖錠ばね26は、ばね材よりな
る帯板の両端部を屈曲して形成され、電線が挿入される
向きに向かって端子板25に近付くように傾斜した鎖錠
片26aと、電線に弾接する接触片26bとを備える。
電線挿入口を通して挿入された電線は、鎖錠片26aお
よび接触片26bと端子板25との間に挟持され、鎖錠
片26aの先端縁が電線に食い込むことにより、電線の
抜け止めがなされるようになっている。また、解除釦2
7は、ボディ21の後面に開口する釦操作孔(図示せ
ず)を通してボディ21に挿入される工具(ドライバー
の先端部など)で押されることによって、鎖錠片26a
を端子板25から引き離す向きに押圧し、電線に対する
鎖錠片26aの鎖錠状態を解除して、電線を容易に抜く
ことができるようにする。
【0034】ケース20は、JIS規格において埋込型
の配線器具用として規格化されている大角連用形の配線
器具の3個モジュール寸法(単位寸法の3個分)に形成
されている。つまり、配線器具の施工に用いる3個用の
取付枠30にケース20を1個取り付けることができ
る。図示する取付枠30は金属製であって、取付枠30
の開口窓36の内周縁に3対の保持爪34が内向きに突
設され、取付枠30における保持爪34の近傍には操作
孔35が形成されている。
【0035】ケース20の前部に突設された突台29の
両側面には、それぞれ取付枠30に取着可能な取付部と
して保持孔28が2個ずつ形成されている。突台29を
取付枠30の開口窓36に挿入すると、保持孔28と保
持爪34との位置が互いに対応し、この状態で操作孔3
5に工具(ドライバーの先端部など)を挿入して保持爪
34が保持孔28に挿入されるように、取付枠30にお
ける保持爪34の周囲を塑性変形させると、取付枠30
にケース20を結合することができるのである。
【0036】この取付枠30には、スイッチボックスの
ような埋込ボックスに螺合するボックスねじが挿通され
る長孔状のボックス固定孔31、取付枠30の前面側を
覆う化粧プレートを取付けるためのプレートねじが螺合
するねじ孔であるプレート固定孔32、挟み金具(図示
せず)を引掛けるための挟み金具保持孔33が形成され
ている。挟み金具は、一端部が挟み金具保持孔33に引
掛けられ、ボックス固定孔31を通して挿入されるねじ
が螺合する金具であり、挟み金具に螺合するねじを締め
付けることによって他端部が取付枠30との距離を小さ
くするものである。したがって、壁パネルに形成した取
付孔に挟み金具を挿入し、壁パネルの表面に取付枠30
を当接させた状態で、ねじを締め付けると取付枠30と
挟み金具との間に壁パネルに形成した取付孔の周部が挟
持され、取付枠30を壁パネルに固定することができる
のである。さらに、壁面に螺合するタッピングねじをボ
ックス固定孔31に挿入すれば、壁面に取付枠30を直
付けすることも可能である。いずれにしても、ケース2
0は壁面に一部が埋込配置されることになる。
【0037】上述のように、本実施形態の子器増設器3
は配線器具用に規格化されている取付枠30を用いて壁
面に取り付けることができるから、配線器具と同じ施工
部材を用いて配線器具と同様の施工方法で施工すること
ができ、壁面への施工が容易になる。
【0038】(実施形態2)本実施形態は、図4に示す
ように、親器1および子器4を廊下Cの天井面に配置し
た施工例であって、子器増設器3も子器4に隣接して天
井板の上面に配置することができるように図5に示す構
造に形成されている。図4に示す施工例は、親器1、子
器増設器3,子器4の形態が異なり、取付場所が異なる
点を除けば実施形態1と同様の構成であるから、同機能
の部材には同符号を付して説明を省略する。
【0039】ところで、本実施形態で用いる子器増設器
3のケース40は、図5に示すように、上面側が開口し
た直方体状のボディ41と、ボディ41の上面開口に覆
着されるカバー42とを結合して形成される。ボディ4
1とカバー42とは、ボディ41の周壁の要所(2ヶ
所)に形成された結合孔43に、カバー42を通して挿
入される結合ねじ45を螺合させることにより結合され
る。また、ケース40には図1(a)に示した回路部を
実装した回路基板46が納装される。このケース40
は、天井板の上面に載置するだけでもよいが、必要に応
じて両面粘着シートを用いることにより固定される。
【0040】本実施形態における電源端子T1および接
続端子T2,T3は、端子ねじ47を備えるねじ付き端
子であって、カバー42に設けた端子台48に保持され
た端子板49に端子ねじ47を螺合させてある。他の構
成および動作は実施形態1と同様であるから説明を省略
する。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、人体から放射される
熱線を感知することにより人を検出するか外部からの負
荷制御信号を受けると負荷をオンオフさせる親器と、信
号線を介して電源を供給され人体から放射される熱線を
感知することにより人を検出すると信号線を通して負荷
制御信号を親器に伝送する子器とを備える熱線感知式負
荷制御システムに用いられ、親器と子器との間の信号線
上に挿入され親器側の信号線と子器側の信号線とを絶縁
するとともに子器で発生した負荷制御信号を親器に中継
して伝送する中継回路と、子器側の信号線を通して子器
に電源を供給する電源供給回路とを備えるものであり、
中継回路によって親器側と子器側とを電気的に絶縁する
とともに子器から親器への負荷制御信号を伝送可能と
し、かつ子器側の信号線を通して電源供給回路から子器
に電源を供給しているから、親器が子器に電源を供給す
るか否かにかかわらず子器に電源を供給することが可能
になり、かつ子器からの負荷制御信号は親器に伝送可能
となるのである。その結果、親器の電源容量にかかわり
なく子器を増設することが可能になって、検知エリアの
設定箇所数を制限なく拡張することが可能になるという
利点がある。
【0042】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、中継回路が、子器側の信号線を通して伝送された負
荷制御信号を検出する信号検出回路と、信号検出回路に
より検出した負荷制御信号を親器側の信号線に送出する
信号出力回路とからなり、信号検出回路と信号出力回路
との間に負荷制御信号を伝送するフォトカプラが設けら
れているものであり、親器側の信号線と子器側の信号線
とをフォトカプラによって絶縁しかつ負荷制御信号の伝
送を可能としている。
【0043】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、子器として人を検知すると信号線に
印加されている電圧を引き下げることにより負荷制御信
号を伝送するものを用い、電源供給回路が、商用電源を
電源として直流定電圧を出力する電源回路と、電源回路
と子器側の信号線との間に介在して信号線に流れる電流
の上限値を規制する電流制限回路とからなるものであ
り、直流定電圧が印加されている状態と電圧が引き下げ
られた状態との電圧変化によって、負荷制御信号の有無
を識別することができ、また、信号線の線間電圧の変化
に伴って信号線に流れる電流に変化が生じても電流制限
回路によって、信号線に過電流が流れるのを防止するこ
とができるという利点がある。
【0044】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、親器側の信号線を無極性に接続する
ダイオードブリッジを備えるものであり、親器側の信号
線の極性を考慮することなく接続することができ、結線
作業が容易になるという利点がある。
【0045】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、壁面に取付可能なケースを備えるも
のであり、壁面に取り付けて使用することができるか
ら、壁面に取り付けられる子器とともに使用するのに適
したものになるという利点がある。
【0046】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、ケースとして一部が壁面に埋込配置される埋込型配
線器具の単位寸法の3個分に相当する寸法を有し、埋込
型配線器具の取付用に設けた取付枠に取着可能な取付部
がケースの両側面に形成されたものを用いるものであ
り、埋込型配線器具と同様の施工技術を適用して施工す
ることができ、施工用の部材を新たに設計したり、施工
技術を新たに教育するなどの手間が不要であり、全体と
してのコスト増を抑制することができるという利点があ
り、また、埋込型であるから施工状態で露出部分が少な
く施工場所の外観を損なわずに施工することができると
いう利点がある。
【0047】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、天井板の上面に当接する形で固定さ
れるケースを備えるものであり、天井板の上面側に配置
されるから、天井に取り付けられる子器とともに使用す
るのに適したものになり、しかも、露出部分がないから
施工場所の外観を損なうことがないという利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示し、(a)はブロック
図、(b)は施工例を示す配線図である。
【図2】同上の具体回路図である。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】本発明の実施形態2の施工例を示す配線図であ
る。
【図5】同上の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 親器 2 照明負荷 3 子器増設器 4 子器 10 電源回路 11 電流制限回路 12 検知信号検出回路 13 信号出力回路 20 ケース 30 取付枠 40 ケース PC1 フォトカプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−243357(JP,A) 特開 平5−315822(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/00 - 31/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体から放射される熱線を感知すること
    により人を検出するか外部からの負荷制御信号を受ける
    と負荷をオンオフさせる親器と、信号線を介して電源を
    供給され人体から放射される熱線を感知することにより
    人を検出すると上記信号線を通して負荷制御信号を親器
    に伝送する子器とを備える熱線感知式負荷制御システム
    に用いられ、親器と子器との間の信号線上に挿入され親
    器側の信号線と子器側の信号線とを絶縁するとともに子
    器で発生した負荷制御信号を親器に中継して伝送する中
    継回路と、子器側の信号線を通して子器に電源を供給す
    る電源供給回路とを備えることを特徴とする熱線感知式
    負荷制御システムの子器増設器。
  2. 【請求項2】 上記中継回路は、子器側の信号線を通し
    て伝送された負荷制御信号を検出する信号検出回路と、
    信号検出回路により検出した負荷制御信号を親器側の信
    号線に送出する信号出力回路とからなり、信号検出回路
    と信号出力回路との間には負荷制御信号を伝送するフォ
    トカプラが設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の熱線感知式負荷制御システムの子器増設器。
  3. 【請求項3】 上記子器は人を検知すると信号線に印加
    されている電圧を引き下げることにより負荷制御信号を
    伝送し、上記電源供給回路は、商用電源を電源として直
    流定電圧を出力する電源回路と、電源回路と子器側の信
    号線との間に介在して信号線に流れる電流の上限値を規
    制する電流制限回路とからなることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の熱線感知式負荷制御システムの
    子器増設器。
  4. 【請求項4】 上記親器側の信号線を無極性に接続する
    ダイオードブリッジを備えることを特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の熱線感知式負荷制御
    システムの子器増設器。
  5. 【請求項5】 壁面に取付可能なケースを備えることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    熱線感知式負荷制御システムの子器増設器。
  6. 【請求項6】 上記ケースは一部が壁面に埋込配置され
    る埋込型配線器具の単位寸法の3個分に相当する寸法を
    有し、埋込型配線器具の取付用に設けた取付枠に取着可
    能な取付部が上記ケースの両側面に形成されていること
    を特徴とする請求項5記載の熱線感知式負荷制御システ
    ムの子器増設器。
  7. 【請求項7】 天井板の上面に当接する形で固定される
    ケースを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の熱線感知式負荷制御システムの子
    器増設器。
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