JP3494448B2 - 孔版印刷機 - Google Patents
孔版印刷機Info
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- JP3494448B2 JP3494448B2 JP02312793A JP2312793A JP3494448B2 JP 3494448 B2 JP3494448 B2 JP 3494448B2 JP 02312793 A JP02312793 A JP 02312793A JP 2312793 A JP2312793 A JP 2312793A JP 3494448 B2 JP3494448 B2 JP 3494448B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate cylinder
- stencil
- stencil sheet
- plate
- cylindrical plate
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、孔版印刷機に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来の孔版印刷機は、図示しないが、外
周面に孔版原紙が装着されて自身の中心軸線の周りに回
転駆動手段で回転される多孔性の円筒状版胴と、円筒状
版胴の外周面の軸線方向に沿って延在し、前記孔版原紙
の先端部を挟持する閉鎖位置とその挟持を解除する開放
位置との間を揺動するクランプ手段と、孔版原紙を排版
する排版ローラ対とを有していて、クランプ手段に孔版
原紙の先端部を挟持して円筒状版胴に装着し、円筒状版
胴を回転して印刷を行い、印刷を終了した孔版原紙を排
版する際、円筒状版胴から孔版原紙を剥離するために、
排版ローラ対のうち上側のローラの軸を中心として下側
のローラを揺動させて円筒状版胴に圧接し、下側のロー
ラを回転させて孔版原紙を円筒状版胴から剥離し、排版
ローラ対を元の位置に戻して、孔版原紙を排版ローラ対
の間に導いて、排版するものや、円筒状版胴から孔版原
紙を剥離するために、円筒状版胴と孔版原紙との間に分
離爪を揺動させて挿入し、排版ローラ対の間に孔版原紙
を導くものが用いられている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の孔
版印刷機は、使用済みの孔版原紙を円筒状版胴から剥離
するために、ローラを円筒状版胴の方向に揺動させて円
筒状版胴に圧接するものにあっては、ソレノイドやそれ
を保持するアーム、及びスプリング等を必要とし、ロー
ラを揺動させた時、ドラムと平行でなければならないた
めにアームは左右両側に取り付ける必要があり、また分
離爪を用いるものにあっては分離爪を揺動させるために
ソレノイドや、それを保持するアーム及びスプリング、
それを作動させる装置等が必要となり、揺動させたとき
に分離爪が円筒状版胴に接触すると、円筒状版胴の表面
を傷つけるので、最適な位置で揺動させるように微妙な
位置調整を行うことができる装置を必要とするという問
題がある。 【０００４】そこでこの発明の目的は、使用済みの孔版
原紙を円筒状版胴から剥離するために、新たな揺動部品
を必要とせず、円筒状版胴の表面を傷つけず、簡単かつ
安価な装置で行うことができ、小型化、低価格化ができ
る孔版印刷機を提供するにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、孔版原紙が装着される版胴
と、この版胴の外周面に配置され、前記孔版原紙の先端
部を挟持するクランプ手段と、前記版胴の外周面の近傍
に配置され、前記孔版原紙を排版する一対の排版ローラ
とを有する孔版印刷機であって、前記一対の排版ローラ
の一方のローラ表面に弾性体からなる羽根部材が放射状
に突き出して設けられ、この羽根部材は、前記排版ロー
ラの近傍にクランプ手段が位置して版胴が回転を停止し
たとき、その停止した状態で、一方のローラと共に回転
することにより、前記クランプ手段による挟持解除によ
り版胴から離間し、そのカールした性質により自発的に
羽根部材側に倒れ込んで接触する孔版原紙の先端部を、
互いに喰え込む方向に回転する一対の排版ローラ間へ導
入するようになっていることを特徴とする。 【０００６】 【作用】前記のようなこの発明において、請求項１の発
明は、前記のような孔版印刷機において、孔版原紙は円
筒状版胴の外周面から離間する方向に湾曲する習性を有
し、円筒状版胴の回転位置を検知する検知手段が設けら
れ、検知手段の検知出力が回転駆動手段とクランパ駆動
手段とに入力されていて、排版を行う際、所定の位置の
範囲内にクランプ手段を位置させて円筒状版胴の回転駆
動を停止し、クランプ手段が開放位置に揺動され、円筒
状版胴の外周面から孔版原紙が自然に剥がれ落ち、その
先端部が排版ローラ対の間に導入されて排版される。 【０００７】 【実施例】この発明の第１実施例を図１〜５に示す。第
１実施例において、クランプ手段２は前記孔版原紙の先
端部を挟持する閉鎖位置とその挟持を解除する開放位置
との間を揺動するクランパ３と、クランパ３を作動させ
る図示しないクランプ開閉駆動手段とからなり、クラン
パ３は円筒状版胴の外周面の軸線方向に沿って延在して
設け、また上排版ローラ５は、弾性体からなる８枚の羽
根部材６をころ状の弾性体からなる排版ローラ本体15か
ら放射状に等しい放射角をもって羽根車状に突き出して
構成し、上排版ローラ５は円筒状版胴１と同じ方向に回
転駆動され、かつ、湾曲癖の付いた孔版原紙８がクラン
パ３から開放された際、孔版原紙８の先端部が円筒状版
胴１から剥離して、それが上排版ローラ５の羽根部材６
に呼込まれて当接するような位置に設ける。なお上排版
ローラ５は羽根車状の代わりに極めて軟らかいゴム製の
円筒状のころ体を圧入してもよい。また上排版ローラ５
のほぼ真下に位置して上排版ローラ５の羽根部材６を押
圧して屈曲させて、孔版原紙８を喰え込む位置に下排版
ローラ７を設け、その回転方向は上排版ローラ５と逆方
向にする。 【０００８】孔版原紙８は、図２に示すように、一層円
筒状版胴１の外周面から離間する方向に湾曲癖が付けら
れた状態で、ロール状に巻かれて装着されていて、サー
マルヘッド９で製版されると同時にプラテンローラ10に
よって搬送されて、ガイド板11にガイドされてテンショ
ンローラ12を通り、クランパ３で挟持されて円筒状版胴
１に巻き付けられ、図示しないカッターによって所定の
長さに切断されて、円筒状版胴１が図示しないメインモ
ータによって回転することによって円筒状版胴１に装着
される。孔版原紙８は、このような経路で給版されるた
め、円筒状版胴１上では円筒状版胴１に巻き付くのと反
対方向のカール（円筒状版胴１から剥がれようとする方
向のカール）が付いている。 【０００９】図１に示す排版動作に入る前の状態におい
て、図示しない操作パネルの図示しない製版キーを押す
と、円筒状版胴１はクランパ３が円筒状版胴１の軸中心
の真横（水平位置）からほぼ25°上方にある排版開始の
停止位置で回転を停止する。また、ジャム処理後など
に、円筒状版胴１の回転位置が排版開始の停止位置にな
いときは、前記所定の位置まで回転して停止するように
なっている。 【００１０】円筒状版胴１の回転が停止した後、図３に
示すように、図示しないクランパ開閉駆動手段がクラン
パ軸４を中心にしてクランパ３を回動させて孔版原紙８
を開放し、孔版原紙８は、円筒状版胴１の外周面から離
間する方向に湾曲する習性を有しているので、そのカー
ルした性質によって、円筒状版胴１から剥離し易く、図
４に示すように上排版ローラ５の方向に自発的に倒れ込
んで上排版ローラ５の羽根に接触し、図示しない排版ロ
ーラ駆動モータによって上排版ローラ５及び排版下ロー
ラ７が図４に示す矢印の方向に回転して、排版上ローラ
４の羽根部材６によって、上排版ローラ５と下排版ロー
ラ７との間へ喰え込みが容易に行われ、円筒状版胴１か
ら剥離されながら下流側に存在する図示しない排版ボッ
クスに排出される。そのときは、図５に示すようにクラ
ンパ３はクランパ開閉駆動手段で閉じた状態にされてい
る。 【００１１】第２実施例は、図示しないが、円筒状版胴
の回転位置を検知する検知手段を設け、検知手段の出力
を円筒状版胴の回転駆動手段と、クランパ開閉駆動手段
とに入力し、円筒状版胴の停止位置制御を行うものであ
る。検知手段は、円筒状版胴に固定されている図示しな
いアクチェータと、孔版印刷機の本体に取り付けられて
いる図示しない回転位置検知センサとからなり、孔版原
紙が円筒状版胴の外周面から離間した際、孔版原紙が円
筒状版胴から自重で倒れて剥がれ落ち、その先端が排版
ローラ対に喰い込まれるような円筒状版胴の位置範囲を
あらかじめ設定しておいて、排版キーが押されたとき、
円筒状版胴に設けられたアクチェータが回転位置検知セ
ンサをよぎることによって、回転位置検知センサの出力
が回転駆動手段に入力され、円筒状版胴のメインモータ
に電気ブレーキを作動させ、設定された位置の範囲内に
円筒状版胴の回転を停止させ、クランパを開放するよう
になっている。孔版原紙が円筒状版胴の外周面から離間
する方向に湾曲する習性を有しているものを用いると、
円筒状版胴から剥離し易く、排版ローラ対への喰え込み
を更に効果的に行うことができる。 【００１２】 【発明の効果】この発明は、前記のようであって、孔版
原紙が装着される版胴と、この版胴の外周面に配置さ
れ、前記孔版原紙の先端部を挟持するクランプ手段と、
前記版胴の外周面の近傍に配置され、前記孔版原紙を排
版する一対の排版ローラとを有する孔版印刷機であっ
て、前記一対の排版ローラの一方のローラ表面に弾性体
からなる羽根部材が放射状に突き出して設けられ、この
羽根部材は、前記排版ローラの近傍にクランプ手段が位
置して版胴が回転を停止したとき、その停止した状態
で、一方のローラと共に回転することにより、前記クラ
ンプ手段による挟持解除により版胴から離間し、そのカ
ールした性質により自発的に羽根部材側に倒れ込んで接
触する孔版原紙の先端部を、互いに喰え込む方向に回転
する一対の排版ローラ間へ導入するようになっているの
で、版胴に装着されている孔版原紙を排版するに際し
て、前記のようにクランプ手段の挟持を解除するだけ
で、孔版原紙は前記のような習性を有することから、そ
の先端部が排版ローラの間を指向し、羽根部材によって
導入されて排版されることとなり、この間複雑な構成の
排版部材を必要とすることがなくて、版胴の損傷を生じ
ることがなく、又印刷機全体を小型化してコストダウン
を図ることができる等の効果がある。
る。 【０００２】 【従来の技術】従来の孔版印刷機は、図示しないが、外
周面に孔版原紙が装着されて自身の中心軸線の周りに回
転駆動手段で回転される多孔性の円筒状版胴と、円筒状
版胴の外周面の軸線方向に沿って延在し、前記孔版原紙
の先端部を挟持する閉鎖位置とその挟持を解除する開放
位置との間を揺動するクランプ手段と、孔版原紙を排版
する排版ローラ対とを有していて、クランプ手段に孔版
原紙の先端部を挟持して円筒状版胴に装着し、円筒状版
胴を回転して印刷を行い、印刷を終了した孔版原紙を排
版する際、円筒状版胴から孔版原紙を剥離するために、
排版ローラ対のうち上側のローラの軸を中心として下側
のローラを揺動させて円筒状版胴に圧接し、下側のロー
ラを回転させて孔版原紙を円筒状版胴から剥離し、排版
ローラ対を元の位置に戻して、孔版原紙を排版ローラ対
の間に導いて、排版するものや、円筒状版胴から孔版原
紙を剥離するために、円筒状版胴と孔版原紙との間に分
離爪を揺動させて挿入し、排版ローラ対の間に孔版原紙
を導くものが用いられている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の孔
版印刷機は、使用済みの孔版原紙を円筒状版胴から剥離
するために、ローラを円筒状版胴の方向に揺動させて円
筒状版胴に圧接するものにあっては、ソレノイドやそれ
を保持するアーム、及びスプリング等を必要とし、ロー
ラを揺動させた時、ドラムと平行でなければならないた
めにアームは左右両側に取り付ける必要があり、また分
離爪を用いるものにあっては分離爪を揺動させるために
ソレノイドや、それを保持するアーム及びスプリング、
それを作動させる装置等が必要となり、揺動させたとき
に分離爪が円筒状版胴に接触すると、円筒状版胴の表面
を傷つけるので、最適な位置で揺動させるように微妙な
位置調整を行うことができる装置を必要とするという問
題がある。 【０００４】そこでこの発明の目的は、使用済みの孔版
原紙を円筒状版胴から剥離するために、新たな揺動部品
を必要とせず、円筒状版胴の表面を傷つけず、簡単かつ
安価な装置で行うことができ、小型化、低価格化ができ
る孔版印刷機を提供するにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、孔版原紙が装着される版胴
と、この版胴の外周面に配置され、前記孔版原紙の先端
部を挟持するクランプ手段と、前記版胴の外周面の近傍
に配置され、前記孔版原紙を排版する一対の排版ローラ
とを有する孔版印刷機であって、前記一対の排版ローラ
の一方のローラ表面に弾性体からなる羽根部材が放射状
に突き出して設けられ、この羽根部材は、前記排版ロー
ラの近傍にクランプ手段が位置して版胴が回転を停止し
たとき、その停止した状態で、一方のローラと共に回転
することにより、前記クランプ手段による挟持解除によ
り版胴から離間し、そのカールした性質により自発的に
羽根部材側に倒れ込んで接触する孔版原紙の先端部を、
互いに喰え込む方向に回転する一対の排版ローラ間へ導
入するようになっていることを特徴とする。 【０００６】 【作用】前記のようなこの発明において、請求項１の発
明は、前記のような孔版印刷機において、孔版原紙は円
筒状版胴の外周面から離間する方向に湾曲する習性を有
し、円筒状版胴の回転位置を検知する検知手段が設けら
れ、検知手段の検知出力が回転駆動手段とクランパ駆動
手段とに入力されていて、排版を行う際、所定の位置の
範囲内にクランプ手段を位置させて円筒状版胴の回転駆
動を停止し、クランプ手段が開放位置に揺動され、円筒
状版胴の外周面から孔版原紙が自然に剥がれ落ち、その
先端部が排版ローラ対の間に導入されて排版される。 【０００７】 【実施例】この発明の第１実施例を図１〜５に示す。第
１実施例において、クランプ手段２は前記孔版原紙の先
端部を挟持する閉鎖位置とその挟持を解除する開放位置
との間を揺動するクランパ３と、クランパ３を作動させ
る図示しないクランプ開閉駆動手段とからなり、クラン
パ３は円筒状版胴の外周面の軸線方向に沿って延在して
設け、また上排版ローラ５は、弾性体からなる８枚の羽
根部材６をころ状の弾性体からなる排版ローラ本体15か
ら放射状に等しい放射角をもって羽根車状に突き出して
構成し、上排版ローラ５は円筒状版胴１と同じ方向に回
転駆動され、かつ、湾曲癖の付いた孔版原紙８がクラン
パ３から開放された際、孔版原紙８の先端部が円筒状版
胴１から剥離して、それが上排版ローラ５の羽根部材６
に呼込まれて当接するような位置に設ける。なお上排版
ローラ５は羽根車状の代わりに極めて軟らかいゴム製の
円筒状のころ体を圧入してもよい。また上排版ローラ５
のほぼ真下に位置して上排版ローラ５の羽根部材６を押
圧して屈曲させて、孔版原紙８を喰え込む位置に下排版
ローラ７を設け、その回転方向は上排版ローラ５と逆方
向にする。 【０００８】孔版原紙８は、図２に示すように、一層円
筒状版胴１の外周面から離間する方向に湾曲癖が付けら
れた状態で、ロール状に巻かれて装着されていて、サー
マルヘッド９で製版されると同時にプラテンローラ10に
よって搬送されて、ガイド板11にガイドされてテンショ
ンローラ12を通り、クランパ３で挟持されて円筒状版胴
１に巻き付けられ、図示しないカッターによって所定の
長さに切断されて、円筒状版胴１が図示しないメインモ
ータによって回転することによって円筒状版胴１に装着
される。孔版原紙８は、このような経路で給版されるた
め、円筒状版胴１上では円筒状版胴１に巻き付くのと反
対方向のカール（円筒状版胴１から剥がれようとする方
向のカール）が付いている。 【０００９】図１に示す排版動作に入る前の状態におい
て、図示しない操作パネルの図示しない製版キーを押す
と、円筒状版胴１はクランパ３が円筒状版胴１の軸中心
の真横（水平位置）からほぼ25°上方にある排版開始の
停止位置で回転を停止する。また、ジャム処理後など
に、円筒状版胴１の回転位置が排版開始の停止位置にな
いときは、前記所定の位置まで回転して停止するように
なっている。 【００１０】円筒状版胴１の回転が停止した後、図３に
示すように、図示しないクランパ開閉駆動手段がクラン
パ軸４を中心にしてクランパ３を回動させて孔版原紙８
を開放し、孔版原紙８は、円筒状版胴１の外周面から離
間する方向に湾曲する習性を有しているので、そのカー
ルした性質によって、円筒状版胴１から剥離し易く、図
４に示すように上排版ローラ５の方向に自発的に倒れ込
んで上排版ローラ５の羽根に接触し、図示しない排版ロ
ーラ駆動モータによって上排版ローラ５及び排版下ロー
ラ７が図４に示す矢印の方向に回転して、排版上ローラ
４の羽根部材６によって、上排版ローラ５と下排版ロー
ラ７との間へ喰え込みが容易に行われ、円筒状版胴１か
ら剥離されながら下流側に存在する図示しない排版ボッ
クスに排出される。そのときは、図５に示すようにクラ
ンパ３はクランパ開閉駆動手段で閉じた状態にされてい
る。 【００１１】第２実施例は、図示しないが、円筒状版胴
の回転位置を検知する検知手段を設け、検知手段の出力
を円筒状版胴の回転駆動手段と、クランパ開閉駆動手段
とに入力し、円筒状版胴の停止位置制御を行うものであ
る。検知手段は、円筒状版胴に固定されている図示しな
いアクチェータと、孔版印刷機の本体に取り付けられて
いる図示しない回転位置検知センサとからなり、孔版原
紙が円筒状版胴の外周面から離間した際、孔版原紙が円
筒状版胴から自重で倒れて剥がれ落ち、その先端が排版
ローラ対に喰い込まれるような円筒状版胴の位置範囲を
あらかじめ設定しておいて、排版キーが押されたとき、
円筒状版胴に設けられたアクチェータが回転位置検知セ
ンサをよぎることによって、回転位置検知センサの出力
が回転駆動手段に入力され、円筒状版胴のメインモータ
に電気ブレーキを作動させ、設定された位置の範囲内に
円筒状版胴の回転を停止させ、クランパを開放するよう
になっている。孔版原紙が円筒状版胴の外周面から離間
する方向に湾曲する習性を有しているものを用いると、
円筒状版胴から剥離し易く、排版ローラ対への喰え込み
を更に効果的に行うことができる。 【００１２】 【発明の効果】この発明は、前記のようであって、孔版
原紙が装着される版胴と、この版胴の外周面に配置さ
れ、前記孔版原紙の先端部を挟持するクランプ手段と、
前記版胴の外周面の近傍に配置され、前記孔版原紙を排
版する一対の排版ローラとを有する孔版印刷機であっ
て、前記一対の排版ローラの一方のローラ表面に弾性体
からなる羽根部材が放射状に突き出して設けられ、この
羽根部材は、前記排版ローラの近傍にクランプ手段が位
置して版胴が回転を停止したとき、その停止した状態
で、一方のローラと共に回転することにより、前記クラ
ンプ手段による挟持解除により版胴から離間し、そのカ
ールした性質により自発的に羽根部材側に倒れ込んで接
触する孔版原紙の先端部を、互いに喰え込む方向に回転
する一対の排版ローラ間へ導入するようになっているの
で、版胴に装着されている孔版原紙を排版するに際し
て、前記のようにクランプ手段の挟持を解除するだけ
で、孔版原紙は前記のような習性を有することから、そ
の先端部が排版ローラの間を指向し、羽根部材によって
導入されて排版されることとなり、この間複雑な構成の
排版部材を必要とすることがなくて、版胴の損傷を生じ
ることがなく、又印刷機全体を小型化してコストダウン
を図ることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の第１実施例の円筒状版胴が所定の位
置で停止し、クランパが閉鎖している状態を示す概略縦
断面図である。 【図２】同上の給版の過程を示した孔版印刷機の概略縦
断面図である。 【図３】同上の円筒状版胴が所定の位置で停止し、クラ
ンパが開放され孔版原紙の先端が円筒状版胴から剥離し
た状態を示す概略縦断面図である。 【図４】同上の円筒状版胴が所定の位置で停止し、クラ
ンパが開放され孔版原紙の先端が円筒状版胴から剥離
し、上下排版ローラ間に孔版原紙の先端が導入された状
態を示す概略縦断面図である。 【図５】同上の円筒状版胴が所定の位置で停止し、孔版
原紙の先端が円筒状版胴から剥離し、上下排版ローラ間
に孔版原紙の先端が導入されて排版が開始され始め、ク
ランパが閉鎖された状態を示す概略縦断面図である。 【符号の説明】 １ 円筒状版胴 ２ クランプ手段 ３ クランパ ４ クランパ支軸 ５ 上排版ローラ ６ 羽根部材 ７ 下排版ローラ ８ 孔版原紙
置で停止し、クランパが閉鎖している状態を示す概略縦
断面図である。 【図２】同上の給版の過程を示した孔版印刷機の概略縦
断面図である。 【図３】同上の円筒状版胴が所定の位置で停止し、クラ
ンパが開放され孔版原紙の先端が円筒状版胴から剥離し
た状態を示す概略縦断面図である。 【図４】同上の円筒状版胴が所定の位置で停止し、クラ
ンパが開放され孔版原紙の先端が円筒状版胴から剥離
し、上下排版ローラ間に孔版原紙の先端が導入された状
態を示す概略縦断面図である。 【図５】同上の円筒状版胴が所定の位置で停止し、孔版
原紙の先端が円筒状版胴から剥離し、上下排版ローラ間
に孔版原紙の先端が導入されて排版が開始され始め、ク
ランパが閉鎖された状態を示す概略縦断面図である。 【符号の説明】 １ 円筒状版胴 ２ クランプ手段 ３ クランパ ４ クランパ支軸 ５ 上排版ローラ ６ 羽根部材 ７ 下排版ローラ ８ 孔版原紙
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭61−229588（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−98480（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−38373（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−24989（ＪＰ，Ａ)
実開 昭57−39233（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B41L 13/14
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 孔版原紙が装着される版胴と、この版胴
の外周面に配置され、前記孔版原紙の先端部を挟持する
クランプ手段と、前記版胴の外周面の近傍に配置され、
前記孔版原紙を排版する一対の排版ローラとを有する孔
版印刷機であって、 前記一対の排版ローラの一方のローラ表面に弾性体から
なる羽根部材が放射状に突き出して設けられ、この羽根
部材は、前記排版ローラの近傍にクランプ手段が位置し
て版胴が回転を停止したとき、その停止した状態で、一
方のローラと共に回転することにより、前記クランプ手
段による挟持解除により版胴から離間し、そのカールし
た性質により自発的に羽根部材側に倒れ込んで接触する
孔版原紙の先端部を、互いに喰え込む方向に回転する一
対の排版ローラ間へ導入するようになっている ことを特
徴とする孔版印刷機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02312793A JP3494448B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 孔版印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02312793A JP3494448B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 孔版印刷機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06234264A JPH06234264A (ja) | 1994-08-23 |
| JP3494448B2 true JP3494448B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=12101859
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02312793A Expired - Lifetime JP3494448B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 孔版印刷機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3494448B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP02312793A patent/JP3494448B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06234264A (ja) | 1994-08-23 |
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