JP3491489B2 - タブテープ及びその製造方法 - Google Patents
タブテープ及びその製造方法Info
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- H01L2224/50—Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto
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Description
製造方法に関し、特に、反りの少ないタブテープ及びそ
の製造方法に関する。
MATED BONDING TAPE)として、たと
えば、図4に示されるようなものが知られている。
に、たとえば、デバイスホール10を形成し、このデバ
イスホール10の周りを囲むように複数のボールパッド
12を配置するとともに、これらからデバイスホール1
0にかけてリード13を延ばすなどした配線パターンを
ベースフィルム1の上に形成し、さらに、この配線パタ
ーンの上には、ソルダーレジスト部(絶縁保護膜)7を
設けて構成されているもので、そのすぐれた薄型軽量性
や高密度実装性、あるいは曲げ配線可能なしなやかさな
どから、たとえば液晶表示パネルや高集積論理LSI等
の用途において広く活用されている。
従来のタブテープによると、ソルダーレジスト部7の形
成方法に問題があることから、テープ全体に反りが発生
することがあり、このため、後工程でのIC実装作業や
樹脂封止作業などに支障をきたすことがある。
ム1に対して金属箔をラミネートし、その上にフォトレ
ジストを塗布し、次いでこの塗布膜に対して露光および
現像処理を行い、さらに、不要部を除去してエッチング
処理をほどこすことによって所定パターンの配線を設
け、この配線パターンの上にソルダーレジストを塗布
し、加熱硬化させることによって製造されている。
ジスト部7の構成材料としては、一般に加熱硬化型のも
のが使用されており、これにはフォトソルダーレジスト
やエポキシ樹脂塗料のような含有樹脂分の固いものと、
ポリイミド系のような柔らかいものとがあるが、それぞ
れに一長一短がある。
いソルダーレジスト層を構成できる半面、樹脂分が固い
ことから、この固さが加熱硬化中における自身の熱膨張
量とベースフィルムの熱膨張量との間に差を生じ、この
ため、タブテープに反りが発生することがある。
工程でハンダメッキや金メッキ等をほどこすのが普通で
あるが、その際に、ホイスカー防止や乾燥等の目的で実
施されるメッキ後の熱処理が、この熱膨張の差による反
りをさらに助長するように作用し、このため、タブテー
プとしての品質をいっそう損なわせることがある。
ためのボンディング作業や、樹脂封止作業を進めるうえ
において支障となるものであり、したがって、この現象
の発生は極力おさえなければならない。
ーレジスト部7をポリイミド系のような柔軟性のある樹
脂塗料によって構成することが、このタブテープの反り
を防ぐうえにおいて有効であることが確認されている。
精度が悪く、厳しい寸法精度を要求されるタブテープの
ためのソルダーレジストとしては、不適当であるという
ことも、また、確認されている。
いタブテープと、これを製造するための製造方法とを提
供することにある。
成するため、ベースフィルムに形成された配線パターン
の所定の部分をソルダーレジスト層で被覆したタブテー
プにおいて、硬質樹脂材料によって前記ソルダーレジス
ト層の境界に所定の幅で形成された縁取部と、軟質樹脂
材料によって前記縁取部で区画された領域に形成され、
前記縁取部と一体になって前記ソルダーレジスト層を構
成するソルダーレジスト部を備え、前記縁取部は、前記
配線パターンのアウターリードの終端を露出させながら
前記アウターリードと直交するように直線状の形状を有
することを特徴とするタブテープを提供するものであ
り、さらには、このタブテープを得るための以下のよう
な製造方法も提供するものである。
線パターンの所定の部分をソルダーレジスト層で被覆し
たタブテープの製造方法において、前記ソルダーレジス
ト層を形成する領域の境界に所定の幅の硬質樹脂塗料を
塗布し、前記硬質樹脂塗料を加熱硬化して縁取部を形成
し、前記縁取部により区画された前記領域に軟質樹脂塗
料を塗布し、前記軟質樹脂塗料を加熱硬化して前記縁取
部と一体にして前記ソルダーレジスト層を形成すること
を特徴とする製造方法をも発明の対象とするものであ
る。
リイミド系フィルムが使用される。
は、たとえば、デバイスホールやボールパッド、あるい
はアウターリード終端部などである。
脂材料製の縁取部は、配線パターンのインナーリード先
端を露出させるようにして、デバイスホールを取り囲む
ように形成される。
ルと他の部分とに区画され、この区画された他の部分に
は、軟質樹脂材料製のソルダーレジスト部が縁取部と一
体化するように形成され、これによって縁取部とソルダ
ーレジスト部とから成るソルダーレジスト層が形成され
る。
部は、ボールパッドを露出させるようにして、その外縁
を被覆するようにリング状に形成される。
を形成する場合には、縁取部は、アウターリードの終端
を露出させ、且つアウターリードと直交するようにし
て、直線状に形成される。
ては、エポキシ樹脂系のものやフォトソルダーレジスト
の使用が望ましく、具体的には、前者については株式会
社旭化学研究所製のエポキシソルダーレジストが適して
おり、後者については太陽インキ株式会社製のフォトソ
ルダーレジストが好適である。
1〜5mm程度におさえるべき縁取部の形成手段として
は、たとえばスクリーン印刷が適している。
もと、連続して送られてくるタブテープの縁取部形成個
所に対して、エポキシ系樹脂塗料などを一定量づつ自動
滴下し、その後、これを加熱硬化させることによって、
縁取部を形成することは考えられる。
ーロボットの採用によって可能であり、特に、縁取部形
成個所が複数個あるときに有効である。
ジストを使用する場合には、まず、フォトソルダーレジ
ストをスクリーン印刷等によって配線パターン上に塗布
し、次に、これへ露光、現像処理をほどこすことによっ
て形状を決め、その後、不要部除去、及び加熱硬化工程
を経ることによって、縁取部は形成される。
塗料の使用が好ましく、具体的には、宇部興産株式会社
製のポリイミドソルダーレジストが好適である。
と、その製造方法の実施形態について説明する。
プのひとつの実施形態を示したもので、1はポリイミド
製のベースフィルム、2はこのベースフィルム1の両サ
イドに形成されたスプロケットホール、3は接着剤4を
介してベースフィルム1へラミネートされた銅箔に対
し、フォトレジスト塗布、露光、現像、及びエッチング
等の一連の処理をほどこすことによって形成された配線
パターン、5はアウターホール、6a、6bは配線パタ
ーン3の所定の個所に所定の幅で形成された縁取部、7
はこれら縁取部6a、6bによって区画された領域へ設
けられたソルダーレジスト部を示す。
とは、互いに一体化されており、これによって配線パタ
ーン3を被覆するソルダーレジスト層8が構成されてい
る。
れたこれら縁取部のうちの一方側の6aは、配線パター
ンのインナーリード先端9を露出させるようにしてデバ
イスホール10を取り囲んでおり、もう一方の直線状の
縁取部6bは、露出したアウターリードの終端11と直
交するように設けられている。
された本発明によるタブテープの製造実施例と、従来の
製造例とについて説明する。
するが、従来の製造例が対象とするタブテープには、当
然、図1における縁取部6a、6bはない。
ダーレジストを、スクリーン印刷により配線パターン3
上の所定の位置に塗布し、これを窒素ガス雰囲気下にお
いて130℃で3時間加熱することによって、縁取部6
a、6bを形成した。
画された領域に、宇部興産株式会社製のポリイミド系ソ
ルダーレジストを塗布し、これを140℃で3時間加熱
することによって、ポリイミドソルダーレジスト部7を
形成した。
ダーレジストを、スクリーン印刷によって配線パターン
3を覆うように塗布した。
対して、露光、現像、不要部除去処理をほどこしたの
ち、これを窒素ガス雰囲気下で150℃に2時間加熱す
ることにより、縁取部6a、6bを形成した。
領域に対して、実施例1で使用したポリイミド系ソルダ
ーレジストを塗布し、次いでこれを140℃で3時間加
熱することにより、ポリイミド製のソルダーレジスト部
7を形成した。
ソルダーレジストを、スクリーン印刷によって配線パタ
ーン3上に塗布し、これを130℃で1時間加熱するこ
とにより、ソルダーレジスト部7を形成した。
ダーレジストを、スクリーン印刷によって配線パターン
3の上に塗布した。
び不要部除去処理をほどこしたのち、これを150℃に
2時間加熱することにより、ソルダーレジスト部7を形
成した。
ブテープの他の実施形態を示したものである。
周りに複数のボールパッド12を配置するとともに、デ
バイスホール10とボールパッド12間に、インナーリ
ードにつながる引廻リード13を配列した配線パターン
を備えている。
層8の境界部には、インナーリードの先端9を露出させ
るようにして所定幅の縁取部6cが形成されており、さ
らに、ボールパッド12には、パット12を露出させた
かたちでその外縁を被覆するリング状の縁取部6dが形
成されている。
によって区画された領域に設けられており、ソルダーレ
ジスト層8は、互いに一体化されたこれらソルダーレジ
スト部7と縁取部6dとによって構成されている。
れた本発明によるタブテープの製造実施例と、従来の製
造例とを以下に述べる。
は、縁取部6c、6dはない。
ソルダーレジストを、スクリーン印刷によって配線パタ
ーンの上に塗布した。
に対して、露光、現像、不要部除去処理を順次ほどこし
たのち、これを150℃で2時間加熱することによっ
て、縁取部6c、6dを形成した。
に対して、実施例1におけるのと同じポリイミド系ソル
ダーレジストを塗布し、これを150℃に2時間加熱す
ることによって、ポリイミド製のソルダーレジスト層8
を形成した。
ダーレジストを、配線パターン3上に塗布した。
象に、露光、現像、不要部除去処理をほどこし、これを
150℃で2時間加熱することによって、ソルダーレジ
スト部7を形成した。
タブテープと従来例のタブテープとを対象に、それぞれ
の反り量を測定した結果をまとめたものである。
で、一定の幅を有する長さ70mmのタブテープ14を
定盤15上に置いたときのタブテープ14の長手方向の
反り量であるD寸法をもって反り量とした。
もが4.3mm以上の大きな反り量を示しているのに対
して、本発明による実施例1〜3の場合には、そのすべ
てが、0.5mm以下の低い水準におさえられており、
両者間には明確な差が認められる。
れば、ポリイミド樹脂塗料のような軟質樹脂の塗料を塗
布し、これを加熱硬化させることによってソルダーレジ
スト層の主体部分を構成したものであることから、加熱
硬化時等におけるベースフィルムとソルダーレジスト間
の熱膨張の差は、このソルダーレジストの柔軟性によっ
て吸収されることになり、したがって、表1において実
証されたような反りの少ないタブテープを提供すること
ができる。
止作業等に及ぼしていた反りによる悪影響は、解消され
ることになる。
層の境界に、塗布精度のすぐれた硬質樹脂材料から成る
所定幅の縁取部を形成し、この縁取部により区画された
領域に対してソルダーレジスト部を一体に形成するもの
であることから、本来塗布精度の悪い軟質樹脂塗料によ
ってこのソルダーレジスト部を構成するにもかかわら
ず、縁取部の存在が塗布精度を保証するかたちとなり、
したがって、全体として精度のよいソルダーレジスト層
を形成することができる。
説明図であり、(イ)は平面図、(ロ)はA−A部の拡
大断面図、(ハ)は(ロ)の平面図である。
図であり、(イ)は平面図、(ロ)はデバイスホール1
0周辺の拡大図、(ハ)はそのB−B部拡大断面図、
(ニ)はボールパッド12周辺の拡大図、(ホ)はその
C−C部断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】ベースフィルムに形成された配線パターン
の所定の部分をソルダーレジスト層で被覆したタブテー
プにおいて、硬質樹脂材料によって前記ソルダーレジス
ト層の境界に所定の幅で形成された縁取部と、軟質樹脂
材料によって前記縁取部で区画された領域に形成され、
前記縁取部と一体になって前記ソルダーレジスト層を構
成するソルダーレジスト部を備え、 前記縁取部は、前記配線パターンのアウターリードの終
端を露出させながら前記アウターリードと直交するよう
に直線状の形状を有する ことを特徴とするタブテープ。 - 【請求項2】ベースフィルムに形成された配線パターン
の所定の部分をソルダーレジスト層で被覆したタブテー
プにおいて、硬質樹脂材料によって前記ソルダーレジス
ト層の境界に所定の幅で形成された縁取部と、軟質樹脂
材料によって前記縁取部で区画された領域に形成され、
前記縁取部と一体になって前記ソルダーレジスト層を構
成するソルダーレジスト部を備え、 前記縁取部は、前記配線パターンのボールパッドを露出
させながらその外縁を被覆するリング状の形状を有する
ことを特徴とするタブテープ。 - 【請求項3】ベースフィルムに形成された配線パターン
の所定の部分をソルダーレジスト層で被覆したタブテー
プの製造方法において、前記ソルダーレジスト層を形成
する領域の境界に所定の幅の硬質樹脂塗料を塗布し、前
記硬質樹脂塗料を加熱硬化して縁取部を形成し、前記縁
取部により区画された前記領域に軟質樹脂塗料を塗布
し、前記軟質樹脂塗料を加熱硬化して前記縁取部と一体
にして前記ソルダーレジスト層を形成することを特徴と
するタブテープの製造方法。 - 【請求項4】前記縁取部が、エポキシ系樹脂塗料の塗
布、及び加熱硬化によって形成されることを特徴とする
請求項第3項記載のタブテープの製造方法。 - 【請求項5】前記縁取部が、フォトソルダーレジストの
塗布、露光、現像、不要部除去、及び加熱によって形成
されることを特徴とする請求項第3項記載のタブテープ
の製造方法。 - 【請求項6】前記軟質樹脂塗料が、ポリイミド系の樹脂
塗料であることを特徴とする請求項第3項ないし第5項
のいずれかに記載のタブテープの製造方法。
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JP07145997A JP3491489B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | タブテープ及びその製造方法 |
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JPH10270504A JPH10270504A (ja) | 1998-10-09 |
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CN109762476B (zh) * | 2019-02-02 | 2023-09-19 | 广州视源电子科技股份有限公司 | 板件包边机构及板件包边方法 |
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1997
- 1997-03-25 JP JP07145997A patent/JP3491489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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