JP3491288B2 - 窒化ホウ素含有膜被覆基体とその製造方法 - Google Patents

窒化ホウ素含有膜被覆基体とその製造方法

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JP3491288B2
JP3491288B2 JP00036093A JP36093A JP3491288B2 JP 3491288 B2 JP3491288 B2 JP 3491288B2 JP 00036093 A JP00036093 A JP 00036093A JP 36093 A JP36093 A JP 36093A JP 3491288 B2 JP3491288 B2 JP 3491288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、窒化ホウ素含有膜被
覆基体とその製造方法に関し、より詳細には、高硬度で
優れた摺動性を有する窒化ホウ素含有膜被覆基体と窒化
ホウ素を基体に密着性良く形成させるための製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】窒化ホ
ウ素(BN)は、結晶構造によって六方晶系のグラファ
イトと類似した構造のもの(h−BN)、立方晶系閃亜
鉛鉱型のもの(c−BN)、あるいは六方晶系のウルツ
鉱型のもの(w−BN)等に大別される。h−BNはC
軸方向に僻開性を持つ物質であるため、軟質ではあるが
摺動性に優れ、現在では人工的に合成された粉末状のも
のが各種摺動部品の摩擦係数を下げるために広く用いら
れている。
【0003】一方、c−BNはダイヤモンドに次ぐ高硬
度、熱伝導率を有し、さらに、熱的・化学的安定性はダ
イヤモンドより優れていることから、切削工具といった
耐摩耗性を必要とする分野やヒートシンク用材料に応用
されている。また、w−BNも硬度、熱衝撃性に優れ、
工具を中心にした応用に供されている。h−BNは低圧
下で容易に粉状に合成され、また各種PVD法(Physic
al Vapor Deposition)やCVD法(Chemical Vapor Dep
osition )によっても、容易に膜状に形成されてきたも
のの、c−BNやw−BNは、高温度下や高圧力下でバ
ルク状にしか合成され得ず、また合成されたとしてもそ
の製造コストは非常に高くなり、その応用範囲が限られ
たものとなっている。そこで、c−BNやw−BNを低
温度下で膜合成させようとする試みが、さかんに研究さ
れている。
【0004】熱CVD法での研究の一例を述べると、こ
の手法では基体を反応室に入れて、ホウ素元素(B)を
含有するガスや窒素元素(N)を含有する原料ガスを反
応室に導入し、1000℃近い温度に加熱させることに
よって、前記原料ガスを熱分解させて基体の表面に膜形
成しようとするものである。
【0005】しかし、この手法では基体に耐熱性が要求
されるため、基体種が限定されてしまうという欠点があ
る。例えば、高速度工具鋼(ハイス鋼)のような約50
0℃以上の温度で硬度の劣化を生じる様なものや、高温
下での変形による寸法精度のくるいが許されない金型と
いったものを基体として用いることが出来ない。さら
に、CVD法ではh−BNの合成は容易になされてきた
ものの、c−BNの合成例はまだ報告されておらず、研
究段階にあるのが実状である。
【0006】さらに、PVD法においても、例えばレー
ザーを照射することによって窒化ホウ素よりなるターゲ
ットをスパッタリングし、基体表面に窒化ホウ素含有膜
を形成しようとする方法が試みられたが、CVD法と同
じく、c−BNの合成は不可能であった。
【0007】しかし、近年イオンやプラズマを積極的に
用いて、低温下でc−BNを合成しようとする試みが幾
つも行われ、少しではあるが、c−BNの合成に成功し
た事例が報告されるようになった。例えば、原料ガスを
プラズマを利用して分解、反応させるプラズマCVD法
は、前記熱的に原料ガスを分解、反応させる熱CVD法
と比較して、低温下で窒化ホウ素含有膜を合成できる利
点を有し、原料ガスの励起状態も高いため、基体に与え
る熱的なダメージが比較的少ない温度でc−BNが合成
される。
【0008】その他のイオン、プラズマを利用してのc
−BNの合成例も幾つか報告されてきており、c−BN
の低温合成が工業的に注目される様になってきている。
プラズマ、イオン等の利用によって、低温下での窒化ホ
ウ素含有膜の合成への道は開けたものの、工業的な実用
化に当たっての基体と膜との密着性はまだ解決されてい
ない。
【0009】従来試みられた熱CVD法の様に、基体に
熱を加えて膜を合成する手法は、基体の熱的なダメージ
が問題になりながらも、密着性に関しては、低温下で成
膜する手法に比べ優れるという傾向があった。c−BN
の低温合成が成功したものの、基体への熱的なダメージ
なしに膜を得ることと、密着性の良い膜を得ることとを
両立させ得る手法の確立がいまだなされていないのが現
状である。
【0010】また、c−BN膜が合成できたとしても、
c−BNはダイヤモンドに次ぐ高硬度を有していること
より、合成された膜が摺動する相手材の硬度に比べて高
すぎるため、摺動する相手材が激しく摩耗する恐れがあ
る。そのため、c−BNの硬度を調節する必要の生じる
場合があるが、窒化ホウ素含有膜の硬度を調節する手段
やその手法は、まだ見いだされていない。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、摺動する相手材を激しく摩耗させたりすることな
く、耐摩耗性等を向上させるために窒化ホウ素含有膜が
低温下で密着性良く基体に被覆された窒化ホウ素含有膜
被覆基体とその製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基体上
に周期律表におけるVIa族元素を含有する膜が形成さ
れ、該膜上に窒化ホウ素含有膜が形成されている基体で
あって、前記窒化ホウ素含有膜の結晶構造が基体側から
膜表面側に移行するに従って、立方晶系閃亜鉛鉱型ある
いは六方晶系ウルツ鉱型の結晶構造の少なくともいずれ
かを含むものから、前記結晶構造の少なくともいずれか
と、六方晶系のグラファイトに類似した結晶構造との混
成したものに順次変化している窒化ホウ素含有膜被覆基
体が提供される。
【0013】また、基体上に周期律表におけるVIa族元
素を含有する物質の真空蒸着と、窒素イオン及び不活性
ガスイオンの少なくともいずれかを含むイオンの照射と
を併用することによって、VIa族元素を含有する物質よ
りなる膜を形成した後、該膜上に窒化ホウ素含有膜を形
成し、該窒化ホウ素含有膜を、ホウ素元素を含有する物
質の真空蒸着又はスパッタと、窒素イオン又は窒素イオ
ンとArイオンの照射とを併用することによって形成
し、前記窒化ホウ素含有膜を形成する際の照射イオンの
加速エネルギーが約40keV以下とし、かつ当該基体
上に到達するホウ素原子と窒素イオンとの比が約0.5
〜60として、下記(1)〜(3) (1)照射イオンが窒素イオンで、加速エネルギーが2
keV以上の場合、B/N輸送比(基体上に到達するホ
ウ素原子と窒素イオンとの比)を1に順次近づけること (2)照射イオンが窒素イオンで、加速エネルギーが2
keVより小さい場合、B/N輸送比(基体上に到達す
るホウ素原子と窒素イオンとの比)を1から順次大きく
すること、 (3)照射イオンが窒素イオンとArイオンの場合、B
/N輸送比(基体上に到達するホウ素原子と窒素イオン
との比)を1から順次大きくすることのいずれかの条件
によって 窒化ホウ素含有膜の結晶構造が基体側から膜表
面側に移行するに従って、立方晶系閃亜鉛鉱型あるいは
六方晶系ウルツ鉱型の結晶構造の少なくともいずれかを
含むものから、前記結晶構造の少なくともいずれかと、
六方晶系のグラファイトに類似した結晶構造との混成し
たものに順次変化させる窒化ホウ素含有膜被覆基体の製
造方法が提供される。
【0014】本発明を実施するための膜形成装置は、蒸
発源及びイオン源等を具備するものであり、例えば、図
2に示したような膜形成装置を用いることができる。図
2において、1は基体、6は基体ホルダー、7a及び7
bは蒸発源、8はイオン源であり、それらは真空容器9
内に納められている。真空容器9は排気装置12によっ
て所定の真空度に排気され、保持されている。なお、7
a及び7bの蒸発源は電子ビーム、抵抗や高周波によっ
てVIa族元素を含有する物質及びホウ素含有物質を加熱
させ蒸気化させるもので、他にスパッタリング等、任意
の手法を用いることができる。また、8のイオン源の方
式も特に限定されず、カウフマン型やバケット型等を適
宜用いることができる。また、基体ホルダー6近傍には
基体1への蒸着原子の蒸着量をモニターすることができ
る膜厚モニター10が、また、基体1へのイオンの照射
量をモニターすることができるイオン電流測定器11が
配設されている。これら膜厚モニター10及びイオン電
流測定器11の方式は特に限定されるものではなく、例
えば、膜厚モニター10としては水晶振動子を用いたも
の、イオン電流測定器11としてはファラデーカップ等
を適宜用いることができる。
【0015】本発明を実施するにあたっては、基体を基
体ホルダーに設置し、真空容器内に納め、例えば1×1
-6torr以下の真空度に排気した後、蒸発源よりVIa族
元素を含有する物質を加熱し、蒸気化させることによっ
て基体上に蒸着させる。VIa族元素含有物質としては、
Cr,Mo,Wの単体、あるいは酸化物、窒化物を用い
ることができる。そして、該物質の蒸着と同時、交互、
または蒸着後に、イオン源より窒素イオンあるいは不活
性ガスイオンのどちらかを含有するイオンを照射する。
この時、VIa族元素を含有する物質よりなる膜の膜厚
は、約10nm〜1000nmに形成することが好まし
い。10nmより薄い場合は、該膜の密着性に及ぼす効
果が充分に出ず、1000nmより厚い場合には、この
後、該膜の上に形成される窒化ホウ素含有膜に、当該膜
の硬度の影響が出てしまい、窒化ホウ素含有膜の硬度の
低下につながるので好ましくない。
【0016】このVIa族元素を含有する膜を形成する際
に照射するイオンとしては、窒素イオンを用いるのが効
果的であるが、基体の種類によっては以下述べる様に、
不活性ガスを用いることもできる。例えば、一般的な切
削工具に用いるハイス鋼(高速度工具鋼)の様な金属か
らなる基体は、該膜を形成する初期に、Ar,Xeなど
の原子量の重い不活性ガスイオンの混合量を増すことに
よって基体と膜の混合層の形成を促進し、膜の表面近く
では窒素イオンの混合量を増し、該膜の表面の窒化を促
進する様にする。
【0017】また、精密な表面精度を必要とする金型で
あって、前記混合層の形成によって表面粗度が悪くなる
のを防ぐ必要のあるものは、例えば、10KeV以下の
低い加速エネルギーの窒素イオンのみを用い、基体との
界面近くでは、基体に到達するVIa族元素と窒素イオン
との個数比(輸送比)を大きくし、膜を形成するにつれ
て、連続的あるいは断続的に該輸送比を小さくする様に
膜を形成する。これは、基体付近には化学的に活性な原
子を、化合物を作らないフリーな状態で多く存在させ
て、該膜が基体との密着性を向上する様に働かせ、また
該膜の表面付近では膜内に占める窒化物の割合を多くし
て、該膜が窒化ホウ素含有膜との濡れ性の改善に作用す
る様に働かせるためである。
【0018】本発明において、VIa族元素を含有する膜
を形成する際のイオンの加速エネルギー、電流密度等
は、特に限定されないが、基体の耐熱性等を考慮して適
宜選択することができる。例えば、超硬合金などの耐熱
性の高い基体の場合には、2KeV以上の加速エネルギ
ーで電流密度の大きな値でイオン照射を行い、樹脂など
の場合には、熱的なダメージが基体にもたらされない様
に1KeV以下の加速エネルギー、小さな電流密度を用
いる。また、この際の基体へのイオンの入射角度は特に
限定されず、形成される膜の膜厚を均一にするために、
基体を回転しながら成膜を行なっても良い。
【0019】また、VIa族元素を含有する膜が基体上に
形成された後、蒸発源よりホウ素含有物質が基体上に蒸
着される。この際のホウ素含有物質はホウ素単体、ホウ
素の酸化物、窒化物、炭化物等任意のものを用いること
ができる。そして、当該蒸着と同時、交互または蒸着後
に、イオン源よりイオンが基体に照射される。この際用
いるイオンは、窒素元素と不活性ガス元素ガスあるいは
水素元素とを含有するイオンを用いることができる。不
活性ガス元素ガスや水素元素を含有するイオンは、蒸発
したホウ素原子をより高励起化させ、c−BN,w−B
Nの形成に有利になる。また、この際の基体へのイオン
の入射角度も特に限定されず、前記と同じく基体を回転
しながら成膜を行なっても良い。
【0020】本発明における窒化ホウ素含有膜のc−B
N,w−BNあるいはh−BNの結晶構造の制御は、照
射イオンの加速エネルギー、イオン種、電流密度と、当
該基体上に到達するホウ素原子と窒素イオンとの比(B
/N輸送比)の組合せによって制御することができる。
つまり、イオンの照射エネルギー、電流密度を一定にし
て、基体に到達するホウ素原子と窒素イオンの個数比
(B/N輸送比)を連続的にあるいは断続的に変化させ
たり、同じB/N輸送比でイオンの加速エネルギー、電
流密度を連続的または断続的に変化させる。または、イ
オンの照射エネルギー、B/N輸送比を共に連続的にあ
るいは断続的に変化させる。さらにはイオン種を適宜選
択する等によって行うことができる。例えば、窒素イオ
ンを用いた場合、加速エネルギーが2KeV以上の場
合、電流密度が0.1mA/cm2 以下では、B/N輸
送比を1より大きくすればする程、c−BNやw−BN
の結晶成長が促進され、逆にB/N輸送比が1に近いほ
ど、h−BNが合成され易い。また、電流密度が0.1
mA/cm2 より大きい場合は、B/N輸送比に拘ら
ず、c−BNやw−BNの結晶成長が促進される。ま
た、2KeVより小さい加速エネルギーの窒素イオンを
用いる場合、電流密度に拘らず、B/N輸送比が1に近
い程、c−BNやw−BNの結晶成長が促進され、B/
N輸送比が1より大きくなる程、h−BNが合成され易
い。
【0021】また、窒素イオンとArイオンを混合させ
たものを用いて窒化ホウ素含有膜内のBNの結晶構造を
制御することもでき、その場合は、イオンの電流密度に
拘らず、B/N輸送比が1に近づく程、c−BNやw−
BNの結晶成長が促進され、B/N輸送比が1より大き
い場合にはh−BNの結晶成長が促進されるので、それ
を利用して窒化ホウ素含有膜の結晶構造を変化させる。
但し、イオンの加速エネルギーが40KeVを越える
と、膜内に過大な欠陥が生成され、該膜の硬度や化学的
安定性が劣化するので好ましくない。また、B/N輸送
比が0.5より小さい場合には、蒸着ホウ素の照射イオ
ンによるスパッタが過大になり、やはり膜内に過大な欠
陥が生成され、該膜の硬度や化学的安定性が劣化するの
で好ましくない。B/N輸送比が60より多くなると、
膜内に含有される窒化ホウ素の量が少なくなり、該窒化
ホウ素の特性が充分に引き出されなくなるので好ましく
ない。
【0022】さらに、本発明において、熱的なダメージ
を極端に避けなければならない基体を用いる場合には、
基体ホルダーを水冷により冷却させながら成膜を行うの
が好ましい。
【0023】
【作用】一般に、c−BNやw−BNは、特に金属や樹
脂との濡れ性に劣るため、金属や樹脂からなる基体上に
c−BNやw−BNを含有する膜を形成する場合、膜内
のc−BNの含有量が多くなればなる程、それら基体と
の密着性が劣ってくる傾向にある。さらに下地基体との
格子定数の違いや、基体との熱膨張係数の違いにより、
合成されたc−BNやw−BN内に誘起される内部応力
が過大になる結果、膜の密着性の長期安定性が劣る恐れ
がある。また、例えば樹脂の様な、耐熱性の低い基体へ
の熱的なダメージを考慮して、照射イオンの照射量を大
きくとれない場合にも、膜の密着性の向上は顕著には図
れないことが確認されている。
【0024】本発明は、基体上に周期律表におけるVIa
族元素を含有する膜が形成され、該膜上に窒化ホウ素含
有膜が形成されている基体であって、前記窒化ホウ素含
有膜の結晶構造が基体表面から膜の表面に移行するに従
って、立方晶系閃亜鉛鉱型あるいは六方晶系ウルツ鉱型
の結晶構造の少なくともどちらかを含むものから、立方
晶系閃亜鉛鉱型あるいは六方晶系ウルツ鉱型の結晶構造
の少なくともどちらかと、六方晶系のグラファイトに類
似した結晶構造との混成したものに順次変化しているの
で、VIa族元素と窒素イオン又は不活性ガスイオンとの
混合層、あるいはホウ素元素と窒素イオンとの混合層
が、膜/基体、あるいは膜/膜界面に形成されることと
なり、基体、基体とVIa族元素を含有する膜の構成原子
よりなる混合層、VIa族元素を含有する膜、VIa族元素
を含有する膜とc−BN含有膜の混合層、c−BN含有
膜という構成になり、VIa族元素を含有する膜が化学的
に活性であるために該膜と基体及び該膜とc−BNやw
−BNを含有する膜の密着性が向上し、基体に対する窒
化ホウ素含有膜の密着性が促進される。また、窒化ホウ
素含有膜においては、c−BNやw−BNが下地層とし
て存在し、上地層にc−BNやw−BNとh−BNとが
混在して存在しているので、硬度が高く、耐摩耗性に優
れた層と、c−BNやw−BNのもつ高硬度とh−BN
のもつ潤滑性及び摺動性とを兼ね合わせた特性をもつ層
とが形成されることとなる。
【0025】さらに、基体上に周期律表におけるVIa族
元素を含有する物質の真空蒸着と、窒素イオン及び不活
性ガスイオンの少なくともいずれかを含むイオンの照射
とを併用することによって、VIa族元素を含有する物質
よりなる膜を形成した後、該膜上に、ホウ素元素を含有
する物質の真空蒸着又はスパッタと、少なくとも窒素イ
オンを含有するイオンの照射とを併用することによって
窒化ホウ素含有膜を形成させるので、VIa族元素の蒸発
原子と窒素イオン又は不活性ガスイオン等の照射イオン
が衝突し、それら原子が基体内部に押し込まれ、膜と基
体との混合層が楔の様な働きをして、膜の密着強度が優
れたものとなる。また、ホウ素元素の蒸発原子と窒素イ
オン又は不活性ガスイオン等の照射イオンが衝突するこ
とにより、蒸発原子が励起され、高温・高圧相であるc
−BNやw−BNが、非熱平衡的に、低温下で合成され
ることとなる。
【0026】さらに、窒化ホウ素含有膜の硬度は、上地
層であるc−BN,w−BNとh−BNとの混合量を調
節することによって決定され、相手材の硬度に応じて、
その混合の割合を変化させ、相手材と最も良い摺動条件
になる膜硬度を得られる様に決定される。例えば磁気ヘ
ッド表面に当該膜を形成して磁気テープと摺動させる場
合、基体の高硬度を磁気テープの1.5倍程度になる様
にh−BNとc−BNやw−BNを混入させれば、磁気
テープを傷つけることなく、耐摩耗性良好な磁気ヘッド
が開発できるものである。
【0027】
【実施例】本発明による窒化ホウ素含有膜被覆基体は、
図1に示すように、基体1上にVIa族元素を含有する膜
2及び窒化ホウ素含有膜3が順次形成されており、基体
1とVIa族元素を含有する膜2との間には、それらの構
成元素を含有する混合層4、VIa族元素を含有する膜2
と窒化ホウ素含有膜3との間には、それらの構成元素を
含有する混合層5がそれぞれ形成されている。以下、窒
化ホウ素含有膜被覆基体の製造方法について説明する。
【0028】実施例1 図2に示す装置を用いて、パーマロイ合金よりなる基体
(25×25×3t)1を基体ホルダー6に設置し、5
×10-7torrの真空度に真空容器9を保持した。その
後、純度99.99 %のCrペレットを電子ビーム蒸発源7
aを用いて気化させ、基体1上にVIa族元素を含有する
膜2であるCr膜を形成すると同時に、イオン源8に純
度5Nの窒素ガスを真空容器9内が5×10-5torrにな
るまで導入し、イオン源8内にてイオン化させ、基体1
に2KeVの加速エネルギーで、基体1に立てた法線に
対して0°の角度で照射した。この時のCr/Nの輸送
比は3であった。なお、イオン源8はカスプ磁場を用い
たバケット型イオン源を用いた。
【0029】その後、純度99.7%のホウ素ペレット
を電子ビーム蒸発源7bを用いて気化し、基体1上にホ
ウ素膜を成膜すると同時に、イオン源8に純度5Nの窒
素ガスを真空容器9内が5×10-5torrになるまで導入
し、イオン化させ、基体1に15KeVの加速エネルギ
ー、電流密度0.1mA/cm2 で、基体1に立てた法
線に対して0°の角度で照射した。その際、B/Nの輸
送比が15になるように、ホウ素原子の蒸発量と窒素イ
オンの照射量を調整し、約500nmの膜厚で窒化ホウ
素含有膜3を成膜した。
【0030】次に、イオンの加速エネルギー2KeV、
電流密度0.1mA/cm2 、B/N輸送比=2の条件
で前記膜の上に、引続き約500nmの窒化ホウ素含有
膜3を成膜した。なお、本実施例と同じ基体1に対し
て、窒素イオンの加速エネルギーを15KeV、電流密
度0.1mA/cm2 、B/N輸送比を15で500n
m厚の窒化ホウ素含有膜を形成したものの構造を赤外吸
収(IR)によって調べたところ、窒化ホウ素含有膜は
c−BNよりなるものであった。
【0031】また、本実施例と同じ基体1に対して、窒
素イオンの加速エネルギーを2KeV、電流密度0.1
mA/cm2 、B/N輸送比を2で500nm厚の窒化
ホウ素含有膜を形成したものの構造を赤外吸収(IR)
によって調べたところ、窒化ホウ素含有膜はh−BNと
c−BNとからなるものであった。
【0032】実施例2 実施例1と同じ基体1を用い、純度99.99 %のCrペレ
ットを電子ビーム蒸発源7aを用いて気化し、基体1上
に、VIa族元素を含有する膜2であるCr膜を形成する
と同時に、イオン源8より窒素イオンを2KeVの加速
エネルギーで基体1に照射した。この時のCr/Nの輸
送比は2であった。
【0033】その後、窒素イオンの加速エネルギー10
KeV、電流密度0.1mA/cm 2 、B/N輸送比=
15の条件で窒化ホウ素含有膜3を約500nm成膜
し、その後、イオンの加速エネルギー10KeV、電流
密度0.1mA/cm2 、B/N輸送比=2の条件で窒
化ホウ素含有膜3(以下「上地膜」と記す)をさらに約
500nm成膜した。なお、その他の条件は実施例1と
同じであった。
【0034】窒化ホウ素含有膜3の上地膜のみを形成し
たものの構造を赤外吸収(IR)によって調べたとこ
ろ、窒化ホウ素含有膜3はh−BNとc−BNよりなる
ものであった。
【0035】実施例3 実施例1と同じ基体1を用い、実施例1と同じ様にして
VIa族元素を含有する膜2としてCrよりなる膜を形成
した後、イオンの加速エネルギー40KeV、電流密度
0.1mA/cm2 、B/N輸送比=30の条件で約2
50nm窒化ホウ素含有膜3(以下「第1層目膜」と記
す)を成膜し、その後、イオンの加速エネルギー2Ke
V、電流密度0.1mA/cm2 、B/N輸送比=8の
条件で約250nmの窒化ホウ素含有膜3(以下「第2
層目膜」と記す)を成膜し、さらにイオンの加速エネル
ギー200eV、電流密度0.1mA/cm2 、B/N
輸送比=3の条件で約500nmの窒化ホウ素含有膜3
(以下「第3層目膜」と記す)を成膜した。なお、その
他の条件は実施例1と同じであった。第1層目膜のみを
形成したものの構造を赤外吸収(IR)によって調べた
ところ、窒化ホウ素含有膜3はc−BNよりなるもので
あり、第2層目と第3層目の膜のみを形成したものの構
造を赤外吸収(IR)によって調べたところ、窒化ホウ
素含有膜3はいずれものも、h−BNとc−BNよりな
るものであった。
【0036】比較例1 実施例1と同じ基体1を用い、イオンの加速エネルギー
15KeV、B/N輸送比=15の条件で約500nm
の窒化ホウ素含有膜を成膜し、その後、イオンの加速エ
ネルギー2KeV、B/N輸送比=2の条件で約500
nmの窒化ホウ素含有膜を成膜した。なお、その他の条
件は実施例1と同じであった。
【0037】比較例2 実施例1と同じ基体1を用い、イオンの加速エネルギー
10KeV、B/N組成比=15の条件で約1μm成膜
した。なお、その他の条件は実施例1と同じであった。
【0038】比較例3 実施例1と同じ基体1を用い、イオンの加速エネルギー
200KeV、B/N組成比=3の条件で約1μm成膜
した。なお、その他の条件は実施例1と同じであった。
【0039】比較例4 実施例1と同じ基体1に対して、実施例1と同じように
してVIa族元素を含有する膜2としてCrよりなる膜を
形成した後、実施例1と同じようにして、イオンの加速
エネルギー15KeV、B/N輸送比=15の条件で約
1μm窒化ホウ素含有膜を成膜した。その他の条件は実
施例1と同じであった。上記のような各条件下で成膜し
た試料の硬度と密着性を測定した結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 なお、硬度は10g微小ビッカース硬度計で測定し、密
着性はダイヤモンド圧子を用いたAEセンサ付きスクラ
ッチ試験機によって、ONから連続的に荷重を圧子に加
えながら膜を引っかき、AE信号が急激に立ち上がる荷
重を剥離荷重として、その値の大きさで評価した。
【0041】表1より明らかなように、実施例1〜3に
よって形成された膜は、いずれも高硬度、高密着性を有
していた。一方、比較例1のものは、硬度は実施例1と
同じものであったが、密着性が実施例1のものより劣る
結果となり、比較例2のものは、実施例のものよりも高
硬度のものが得られたが、密着性は同じく実施例のもの
よりも大きく劣り、また、比較例3のものは、硬度、密
着性の両者共に実施例のものより劣った。
【0042】次に、実施例1〜3のものと比較例4のも
のの基体を用いて#8000ラッピングフィルムを用い
た摺動実験を行ったところ、実施例1〜3の膜が約50
nm摩耗する間に、摺動させたラッピングフィルムには
傷が生じなかったが、比較例4のものは、膜が約50n
m摩耗する間に、ラッピングフィルムに傷がついた。こ
れは、比較例4のものは、膜内にc−BNが形成された
ものの膜の硬度が摺動材に比べて高すぎたために、摺動
したラッピングフィルムとの硬度差が大きくなりすぎ、
その結果、摺動材が傷ついたものと考えられる。
【0043】なお、パーマロイ合金は音声用磁気ヘッド
の基体、#8000ラッピングフィルムは磁気テープを
想定したものであり、本結果より、実施例の膜を磁気ヘ
ッドの磁気テープとの摺動面に被覆させると、磁気テー
プを傷つけずに耐摩耗性が向上する磁気ヘッドを供給す
ることが可能になり、一方、比較例のものは、実施例の
ものと比較して、膜の硬度か密着性が劣った耐摩耗性の
良くない磁気ヘッドになるか、あるいは耐摩耗性は良好
でも磁気テープを傷つける磁気ヘッドになると考えら
れ、工業上の応用に供されないものとなる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係わる窒化ホウ素含有膜被覆基
体とその製造方法によれば、 (1)慴動する相手材によって窒化ホウ素含有膜の硬度
が調節でき、相手材を傷つけない耐摩耗性膜を形成する
ことができる。 (2)低温下でc−BN,w−BN含有膜の合成を行う
ことができ、基体の選択の自由度が大きく広がり、硬度
の高い、かつ化学的安定性、摺動性、潤滑性等に優れた
窒化ホウ素含有膜を作製することができる。 (3)VIa族元素を含有する膜が窒化ホウ素含有膜と基
体との形成されていることにより、それらの化学的活性
度によって該膜と基体、窒化ホウ素含有膜との密着性が
向上し、結果として、膜全体の基体への密着強度が向上
する。 (4)膜の形成時にイオン照射を併用するので、該膜と
基体、あるいは膜と膜との界面に混合層が形成され、そ
の結果、膜と基体や膜と膜との密着性がさらに向上す
る。 (5)VIa族元素を含有する膜の形成時に、窒素イオン
を含むイオンの照射を併用すれば、それら窒化物の形成
により、c−BN,w−BNとの濡れ性が改善し、また
熱膨張係数の差が少なくなることにより該BN内に誘起
される内部応力が緩和され、該窒化ホウ素含有膜の密着
性の長期安定性が確保される。また、c−BNとの格子
定数の近い物質が生成される様に、VIa族元素を選択す
れば、該膜上に形成されるc−BNの結晶成長が促進さ
れる。
【0045】従って、切削工具、金型、磁気ヘッドある
いは各種の摺動部品といった基体の摩擦・摩耗・潤滑性
能等の性能が向上し、高硬度で優れた摺動性を有する窒
化ホウ素含有膜被覆基体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる窒化ホウ素含有膜被覆基体を示
す概略断面図である。
【図2】本発明の窒化ホウ素含有膜被覆基体を製造する
際に用いられる膜形成装置の要部の概略断面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 VIa族元素を含有する膜 3 窒化ホウ素含有膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒方 潔 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電 機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−164869(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 14/58 C23C 16/00 - 16/56 C01B 21/064

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に周期律表におけるVIa族元素を
    含有する膜が形成され、 該膜上に窒化ホウ素含有膜が形成されている基体であっ
    て、前記窒化ホウ素含有膜の結晶構造が基体側から膜表
    面側に移行するに従って、立方晶系閃亜鉛鉱型あるいは
    六方晶系ウルツ鉱型の結晶構造の少なくともいずれかを
    含むものから、前記結晶構造の少なくともいずれかと、
    六方晶系のグラファイトに類似した結晶構造との混成し
    たものに順次変化していることを特徴とする窒化ホウ素
    含有膜被覆基体。
  2. 【請求項2】 基体上に周期律表におけるVIa族元素を
    含有する物質の真空蒸着と、窒素イオン及び不活性ガス
    イオンの少なくともいずれかを含むイオンの照射とを併
    用することによって、VIa族元素を含有する物質よりな
    る膜を形成した後、該膜上に窒化ホウ素含有膜を形成
    し、該窒化ホウ素含有膜を、ホウ素元素を含有する物質
    の真空蒸着又はスパッタと、窒素イオン又は窒素イオン
    とArイオンの照射とを併用することによって形成し、 前記窒化ホウ素含有膜を形成する際の照射イオンの加速
    エネルギーが約40keV以下とし、かつ当該基体上に
    到達するホウ素原子と窒素イオンとの比が約0.5〜6
    0として、下記(1)〜(3) (1)照射イオンが窒素イオンで、加速エネルギーが2
    keV以上の場合、B/N輸送比(基体上に到達するホ
    ウ素原子と窒素イオンとの比)を1に順次近づけること (2)照射イオンが窒素イオンで、加速エネルギーが2
    keVより小さい場合、B/N輸送比(基体上に到達す
    るホウ素原子と窒素イオンとの比)を1から順次大きく
    すること、 (3)照射イオンが窒素イオンとArイオンの場合、B
    /N輸送比(基体上に到達するホウ素原子と窒素イオン
    との比)を1から順次大きくすることのいずれかの条件
    によって 窒化ホウ素含有膜の結晶構造が基体側から膜表
    面側に移行するに従って、立方晶系閃亜鉛鉱型あるいは
    六方晶系ウルツ鉱型の結晶構造の少なくともいずれかを
    含むものから、前記結晶構造の少なくともいずれかと、
    六方晶系のグラファイトに類似した結晶構造との混成し
    たものに順次変化させる窒化ホウ素含有膜被覆基体の製
    造方法。
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