JP3491196B2 - 間欠塗布装置及び間欠塗布方法 - Google Patents

間欠塗布装置及び間欠塗布方法

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JP3491196B2 JP2000029518A JP2000029518A JP3491196B2 JP 3491196 B2 JP3491196 B2 JP 3491196B2 JP 2000029518 A JP2000029518 A JP 2000029518A JP 2000029518 A JP2000029518 A JP 2000029518A JP 3491196 B2 JP3491196 B2 JP 3491196B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は連続走行する基材に
塗料を間欠的に塗布形成する間欠塗布装置、間欠塗布方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料を連続走行する基材に間欠的に塗布
する装置としては、特開平7−311997号公報に示
されている。これは、電池分野の基材をバックロールに
巻回して、これを対向する位置にノズルを設け、ノズル
への塗料の供給と停止を繰り返すことにより、基材上に
塗料を塗布していない部分、すなわちリード溶接部を設
ける方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平7
−311997号公報の塗布手段により、集電体に塗料
として電池用ペーストを間欠塗布したとき、図7に示す
ように、集電体の走行方向に活物質層の塗布始端から約
20mmまでの厚みが約30〜100μm厚く塗布され
てしまい後工程の圧延時に厚く塗布された部分の活物質
層が剥がれて脱落する場合があった。これは、間欠手段
とするヘッドの移動により、間欠時の供給路とリターン
路の切り替え時に供給路とリターン路が瞬間的に同時開
放状態となるために、リターン側の塗料が供給側すなわ
ちノズル内部に過剰に流れ込むことが考えられる。よっ
て、塗布開始時にノズル内部に過剰に流れ込まれた塗料
の量だけが厚く塗布される。
【0004】本発明は、基材上に間欠的に塗布形成した
長手方向の厚みが均一で且つ塗布始端部の厚塗りを抑制
できる間欠塗布装置及び方法を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の本発明(請求項1
に対応)は、基材上に塗料を塗布するノズルと、前記ノ
ズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、リタ
ーン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための間欠
手段とを備えた間欠塗布装置であって、少なくとも塗布
開始時において、前記間欠手段は、前記ノズルへの塗料
の供給を開始した後に、前記リターン側への塗料の排出
を停止させることを特徴とする間欠塗布装置である。
【0006】第2の本発明(請求項2に対応)は、前記
ノズルへの塗料の供給の開始のタイミングは、前記リタ
ーン側への塗料の排出の停止のタイミングより、5ms
ec以上500msec以下の範囲内で早いことを特徴
とする第1の本発明の間欠塗布装置である。
【0007】第3の本発明(請求項3に対応)は、前記
ノズルへの塗料の供給の開始のタイミングは、前記リタ
ーン側への塗料の排出の停止のタイミングより、5ms
ec以上100msec以下の範囲内で早いことを特徴
とする第1の本発明の間欠塗布装置である。
【0008】第4の本発明(請求項4に対応)は、前記
間欠手段は、2方弁又は3方弁を用いて動作を行うこと
を特徴とする第1〜3のいずれかの本発明の間欠塗布装
置である。
【0009】第5の本発明(請求項5に対応)は、基材
上に塗料を塗布するノズルと、前記ノズルへの前記塗料
の供給と停止を繰り返し、また、リターン側への前記塗
料の排出と停止を繰り返すための間欠手段とを備え、少
なくとも塗布終了時において、前記間欠手段は、前記ノ
ズルへの塗料の供給を停止した後に、前記リターン側へ
の塗料の排出を開始させることを特徴とする間欠塗布装
置である。
【0010】第6の本発明(請求項6に対応)は、前記
ノズルへの塗料の供給の停止のタイミングは、前記リタ
ーン側二への塗料の排出の開始のタイミングより、0m
sec以上、100msec以下の範囲内で早いことを
特徴とする第5の本発明の間欠塗布装置である。
【0011】第7の本発明(請求項7に対応)は、前記
ノズル内部の前記塗料を吸引し、またノズル内部へ戻す
動作を繰り返すための塗料引き戻し手段をさらに備え、
前記塗料引き戻し手段は、塗布開始時においては、前記
ノズルへの塗料の供給の開始のタイミングと同時に、塗
料をノズル内部へ戻し、塗布終了時には、前記ノズルへ
の塗料の供給の停止のタイミングと同時に、塗料をノズ
ル内から吸引することを特徴とする第1〜6のいずれか
の本発明の間欠塗布装置である。
【0012】第8の本発明(請求項8に対応)は、ノズ
ルに塗料を間欠的に供給する間欠手段と、前記ノズル内
部の前記塗料の吸引と戻しを繰り返すための塗料引き戻
し手段とを備えた間欠塗布装置の塗布装置であって、前
記ノズル内部から前記塗料を吸引する動作時間Aと、前
記塗料を前記ノズル内部に戻す動作時間Bとの関係がA
<Bであることを特徴とする間欠塗布装置である。
【0013】第9の本発明(第9に対応)は、前記ノズ
ル内部から吸引する塗料の量は0.01cc以上、10
cc以下の範囲であることを特徴とする第7又は8の本
発明の間欠塗布装置である。
【0014】第10の本発明(請求項10に対応)は、
前記ノズル内部に戻す塗料の流量は、1cc/msec
以上であることを特徴とする第7、8又は9の本発明の
間欠塗布装置である。
【0015】第11の本発明(請求項11に対応)は、
前記塗料引き戻し手段による動作は、圧電素子を利用し
て行うことを特徴とする第1〜10のいずれかの本発明
の間欠塗布装置である。
【0016】第12の本発明(請求項12に対応)は、
ノズルに塗料を間欠的に供給する間欠手段と、前記ノズ
ル内部に設けたベロフラムの上下動により、前記ノズル
内部の前記塗料の吸引と戻しを繰り返す塗料引き戻し手
段とを備えたことを特徴とする間欠塗布装置である。
【0017】第13の本発明(請求項13に対応)は、
前記ノズル内部から吸引する塗料の量は0.01cc以
上、10cc以下の範囲であることを特徴とする第12
の本発明の間欠塗布装置である。
【0018】第14の本発明(請求項14に対応)は、
基材上に塗料を塗布するノズルと、前記ノズルへの前記
塗料の供給と停止を繰り返し、また、リターン側への前
記塗料の排出と停止を繰り返すための間欠手段とを備え
た間欠塗布装置であって、前記間欠手段は、前記ノズル
への前記塗料の供給と停止を繰り返す供給側二方弁と、
リターンへの前記塗料の排出と停止を繰り返すリターン
側二方弁と、塗料の流れる流路とを備え、前記供給側二
方弁と、前記リターン側二方弁とは、個別に動作を制御
できる制御手段を備えたことを特徴とする間欠塗布装置
である。
【0019】第15の本発明(請求項15に対応)は、
少なくとも前記リターン側二方弁は、前記流路をピスト
ンの移動で遮断もしくは開放する構成を有し、さらに、
遮断時の前記ピストンの移動方向は、前記塗料のリター
ンへの流れと一致することを特徴とする第14の本発明
の間欠塗布装置である。
【0020】第16の本発明(請求項16に対応)は、
少なくとも塗布開始時の前記供給側二方弁の切り替えタ
イミングは、前記リターン側二方弁の切り替えタイミン
グより、5msec以上500msec以下の範囲内で
早いことを特徴とする第14の本発明の間欠塗布装置で
ある。
【0021】第17の本発明(請求項17に対応)は、
少なくとも塗布開始時の前記供給側二方弁の切り替えタ
イミングは、前記リターン側二方弁の切り替えタイミン
グより、5msec以上100msec以下の範囲内で
早いことを特徴とする第14の本発明の間欠塗布装置で
ある。
【0022】第18の本発明(請求項18に対応)は、
前記ノズル内部から吸引する塗料の量は0.01cc以
上、10cc以下の範囲であることを特徴とする第14
の本発明の間欠塗布装置である。
【0023】第19の本発明(請求項19に対応)は、
基材上に塗料を塗布するノズルと、前記ノズルへの前記
塗料の供給と停止を繰り返し、また、リターン側への前
記塗料の排出と停止を繰り返すための間欠手段と、前記
ノズルと前記間欠手段との間の流路内に設けられた混合
器と、を備えたことを特徴とする間欠塗布装置である。
【0024】第20の本発明(請求項20に対応)は、
前記混合器の長さは、1mm以上、200mm以下であるこ
と特徴とする第19の本発明の間欠塗布装置である。
【0025】第21の本発明(請求項21に対応)は、
前記混合器の直径は、5mm以上100mm以下であること
を特徴とする第19の本発明の間欠塗布装置である。
【0026】第22の本発明(請求項22に対応)は、
基材上に塗料を塗布するノズルと、前記ノズルへの前記
塗料の供給と停止を繰り返し、また、リターン側への前
記塗料の排出と停止を繰り返すための間欠手段とを備え
た間欠塗布装置を利用して間欠塗布する間欠塗布方法で
あって、少なくとも塗布開始時において、前記間欠手段
は、前記ノズルへの塗料の供給を開始した後に、前記リ
ターン側への塗料の排出を停止させることを特徴とする
間欠塗布方法である。
【0027】第23の本発明(請求項23に対応)は、
基材上に塗料を塗布するノズルと、前記ノズルへの前記
塗料の供給と停止を繰り返し、また、リターン側への前
記塗料の排出と停止を繰り返すための間欠手段とを備え
た間欠塗布装置を利用して間欠塗布を行う間欠塗布方法
であって、少なくとも塗布終了時において、前記間欠手
段は、前記ノズルへの塗料の供給を停止した後に、前記
リターン側への塗料の排出を開始させることを特徴とす
る間欠塗布方法である。
【0028】第24の本発明(請求項24に対応)は、
ノズルに塗料を間欠的に供給する間欠手段と、前記ノズ
ル内部の前記塗料の吸引と戻しを繰り返すための塗料引
き戻し手段とを備えた間欠塗布装置の塗布装置を利用し
て間欠塗布を行う間欠塗布方法であって、前記ノズル内
部から前記塗料を吸引する動作時間Aと、前記塗料を前
記ノズル内部に戻す動作時間Bとの関係がA<Bである
ことを特徴とする間欠塗布方法である。
【0029】第25の本発明(請求項25に対応)は、
ノズルに塗料を間欠的に供給する間欠手段を利用して、
間欠塗布を行う間欠塗布方法において、前記ノズル内部
に設けたベロフラムの上下動により、前記ノズル内部の
前記塗料の吸引と戻しを繰り返すことが出来ることを特
徴とする間欠塗布方法である。
【0030】第26の本発明(請求項26に対応)は、
基材上に塗料を塗布するノズルと、前記ノズルへの前記
塗料の供給と停止を繰り返し、また、リターン側への前
記塗料の排出と停止を繰り返すための間欠手段とを備え
た間欠塗布装置を利用して間欠塗布を行う間欠塗布方法
であって、前記間欠手段を構成する、前記ノズルへの前
記塗料の供給と停止を繰り返す供給側二方弁と、リター
ンへの前記塗料の排出と停止を繰り返すリターン側二方
弁とを、個別に制御することを特徴とする間欠塗布方法
である。
【0031】第27の本発明(請求項27に対応)は、
基材上に塗料を塗布するノズルと、前記ノズルへの前記
塗料の供給と停止を繰り返し、また、リターン側への前
記塗料の排出と停止を繰り返すための間欠手段と、前記
ノズルと前記間欠手段との間の流路内に設けられた混合
器と、を備えた間欠塗布装置を利用して間欠塗布を行う
間欠塗布方法であって、前記混合器によって、圧力損失
を生じさせることを特徴とする間欠塗布方法である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて説明する。
【0033】(実施の形態1)図1に、本発明にかかる
第1の実施の形態の塗布装置及び方法の一実施の形態を
示す概略 図を示す。
【0034】ノズル1は、上流側リップ101と、下流
側リップ102と、塗料6の溜であるマニホールド10
3と、押し出しのためのスリット104とで構成され
る。そのスリット104の幅はGで示される。
【0035】駆動部5は、ピストン501を矢印Aもし
くはB方向に移動させるためのエアシリンダー502
と、これをノズル1へ装着するための治具503で構成
される。タンク7内の塗料6は、タンク7からポンプ8
によりフィルター9、間欠手段100を通り、ノズル1
のマニホールド103へ供給され、スリット104から
押し出されるようになっている。
【0036】基材2は、バックロール4に支持され且
つ、下流リップ102の先端との距離dが50〜500
μmとなるように配置されており、その距離dは塗料粘
度によって適宜設定する。この隙間にスリット104か
ら押し出された塗料6が流れ込み、基材2の上に塗膜と
して塗布形成される。
【0037】次に塗料6を基材2上に、所定のピッチで
間欠手段100とピストン501の動作により、間欠的
に塗布形成する動作について説明する。
【0038】塗料6を塗布したくないときは、間欠手段
100の供給側の弁(図示省略)を遮断すると同時にリ
ターン側の弁(図示省略)を開放させて、ポンプ8から
送られてくる塗料6の流れを供給側からリターン側に切
り替えることで、ノズル1への塗料供給を停止する。と
同時に、ピストン501を矢印方向A方向に移動させ、
スリット104や塗料溜まり61に存在する塗料6を吸
引する。
【0039】これにより特に塗布終端部の切れの良い間
欠塗布が可能となる。
【0040】次に塗布再開時には、間欠手段100の供
給側の弁の開放と、ピストン501を矢印B方向に移動
させて前記吸引した塗料をノズル内部へ戻す動作とを同
時に行い、さらにこれらの動作が開始した後に、間欠手
段100のリターン側の弁を遮断させて、ポンプ8から
送られてくる塗料6の流れを供給側に切り替えてノズル
1への塗料供給を再開する。
【0041】この動作の繰り返しにより所定のピッチで
安定した間欠塗布ができる。本実施の形態では間欠手段
の例として二方弁を用いる。
【0042】次に本実施の形態の特徴について詳細に説
明する。
【0043】第1の特徴は、図2に示すように間欠手段
100の一例として、供給側とリターン側に二方弁をそ
れぞれ設けたことである。
【0044】塗布再開時には、供給側二方弁10の切り
替えをリターン側二方弁11より5msec以上、50
0msec以下の範囲で早く動作させることである。さ
らに好ましくは、5msec以上、100msec以下
が望ましい。
【0045】供給側二方弁10の切り替えをリターン側
二方弁11より5msec以下しか早くしない場合は、
供給側二方弁10が開放するまでにリターン側二方弁1
1が遮断するため、流路12の過剰の塗料が流入し、塗
料圧力が上昇して塗布始端部が厚塗りとなる。
【0046】また、供給側二方弁10の切り替えをリタ
ーン側二方弁11より500msec以上早くした場合
は、供給側二方弁10の開放する動作が早すぎて、塗布
再開したにもかかわらずリターン側二方弁11が遮断し
ないため、十分な量の塗料が供給ができず、塗布始端部
が薄塗りとなる。
【0047】また、塗布終了時に供給側二方弁10の切
り替えをリターン側二方弁11より0msec以上、1
00msec以下の範囲で早く動作させることが望まし
い。
【0048】供給側二方弁10の切り替えをリターン側
二方弁11より0msec以下しか早くしないと、つま
り同時又は遅くしてしまうと、供給側二方弁10が遮断
するまでにリターン側二方弁11が開放するため、所定
量の塗料供給ができずに塗布されてしまうので、塗布終
端部が薄塗りとなる。
【0049】また供給側二方弁10の切り替えをリター
ン側二方弁11より100msec以上早くした場合、
供給側二方弁10の遮断する動作が早すぎて、塗布終了
したにもかかわらずリターン側二方弁11が開放しない
ため、塗布終了直前まで塗料圧力が上昇して塗布終端部
が厚塗りとなる。
【0050】このようにして、本実施例の形態では、図
8に示すように、塗布始端部の盛り上がりが無く、塗布
始端から終端に至るまで、極めて厚みが均一な塗膜を作
成することができる。
【0051】なお、間欠手段100は、図1に示したよ
うにポンプ8から供給された塗料6の流路12と、ノズ
ル1への塗料6の供給と停止と、リターンへの塗料6の
排出と停止を繰り返す三方弁100であって、塗布開始
時のリターン側から供給側へ切り替えるピストン501
の動作速度を、塗布間欠時の供給側からリターン側へ切
り替えるピストン501の動作速度より、50msec
以上、500msec以下の範囲で遅らせて動作させて
も二方弁と同様に(図8)に示すような形態の塗膜を作
成することができる。
【0052】第2の特徴は、吸引装置5のピストン50
1の繰り返し動作の際に、塗料にせん断力が加わり凝集
塊を破壊することにより、塗工スジが抑制できる。
【0053】また、吸引装置5によりピストン501を
矢印A方向に移動させ、スリット104や塗料溜まり6
1の塗料を吸引する塗料の量は、0.01cc以上、1
0cc以下と極めて少なくすることが重要である。
【0054】塗料の量が0.01ccよりも少ない場
合、吸引する量が少なすぎてノズル1と基材2との間に
塗料が残存し、塗布始終端を直線的にできなくなる。
【0055】また、塗料の量が10ccよりも多い場
合、吸引する量が多いためにスリット105内部に塗料
と同時に空気を巻き込んでしまうので、塗布再開時に吸
引された塗料を押し出す際に空気も同時に押し出される
ため、塗布始端部が乱れ、マニホールド圧力変動により
厚みバラツキが10%以上となる。
【0056】本実施の形態では、マニホールド圧力変化
が無いため、ノズルからの塗料吐出量に変動が無く、始
端から終端に至るまで、厚みが均一な塗膜を作成するこ
とができ、幅方向厚みバラツキを1%以内を達成するこ
とができる。
【0057】次に本実施の形態の具体例をリチウムイオ
ン2次電池に応用した場合について説明する。
【0058】ノズル1は図1に示すもので、d=200
μm、スリットギャップG=0.5mmとし、塗布幅4
80mmである。塗布開始時における供給側二方弁10
の開放動作タイミングをリターン側二方弁11の遮断動
作タイミングより−150〜510msecの範囲で変
化させ、さらにノズル内部に吸引する塗料の量を0.0
05〜11ccの範囲で変化させた。
【0059】負極としては、集電体が厚み10μm、幅
500mmの銅箔、負極用ペーストは炭素材、CMC
(カルボキシメチルセルロース)及び水を混練したもの
を用いた。
【0060】これを、まず本実施の形態の装置を利用し
て、集電体上に300〜400mmの所定のピッチで間
欠的に活物質層を塗布形成、乾燥した。
【0061】正極としては、集電体が厚み20μm、幅
500mmのアルミ箔、正極用ペーストはLiCoO
2、導電性カーボンブラック、フッ素系樹脂、CMC及
び水を混練したものを用いた。
【0062】これを、まず本実施の形態により集電体上
に所定のピッチで間欠的に活物質層を塗布形成、乾燥し
た。得られた正極及び負極板を所定の厚みに圧延した
後、所定の幅にスリットしてリチウムイオン2次電池を
作成した。
【0063】比較例として従来の間欠塗布装置により同
様の間欠塗布を行った。得られた正極及び負極板を所定
の厚みに圧延した後、所定の幅にスリットして、比較例
のリチウムイオン2次電池を作成した。
【0064】上記塗布乾燥後の極板と電池に対して以下
の評価を行い本実施の形態の効果を確認した。
【0065】(1)塗布始端部の厚み(盛り上がり量) 活物質層について厚みをマイクロメーターにより塗布始
端から20mmまでを1mmピッチの20箇所測定し、
塗布始端部の最大厚みと最小厚みの差を盛り上がり量と
して評価した。
【0066】その結果を(表1)にまとめて示す。本実
施の形態の範囲内であれば、明らかに始端部の盛り上が
り量をなくすことができ、電池極板として良好なことが
わかる。
【0067】
【表1】 (2)圧延状況 所定の厚みに圧延するときの特に始端部の剥がれによる
活物質層の脱落の状況を目視観察で比較した。その結
果、本実施の形態の範囲内であれば、明らかに始端部の
盛り上がりによる活物質層の脱落がなく、電池極板とし
て良好なことがわかる。
【0068】(3)サイクル特性 常温において一定条件(放電:電流1600mA、終止
電圧3V、充電:電流160mA、終止電圧4.2V)
で充放電を繰り返して放電容量を測定し、初期放電容量
の90%になったときの充放電回数(サイクル)で比較
した。
【0069】結果を、図9に示す。本実施の形態による
電池はサイクル特性が従来例による電池に比べて明らか
にアップしている。
【0070】上記評価の結果、本実施の形態の効果を以
下にまとめて説明する。
【0071】第1に、集電体上に間欠的に活物質層を塗
布形成したとき、特に塗布開始時の供給側二方弁10の
開放動作をリターン側二方弁11の遮断動作より早くす
ることで、塗布始端部の盛り上がりを抑制することがこ
とが可能である。従って、塗布始端から終端に至るまで
活物質層の厚みを極めて均一に塗布形成することができ
ることから、リチウムイオン2次電池などの生産工程、
特に圧延工程における活物質層の剥がれによる脱落がな
いため、製品歩留まりを格段に向上させることができ
た。
【0072】第2に、駆動部5のピストン501を繰り
返し動作させているため、ノズル内部のペーストに大き
なせん断力を働かせることができ、ペースト中の活物質
粉の凝集塊を破壊できることと流動性を向上できるた
め、活物質粉が均質に分散され且つ塗工スジを抑制した
活物質層を得ることができる。
【0073】その結果、本実施の形態で作成した電池の
サイクル特性を向上させることができた。さらに、製品
歩留まりを格段に向上させることができた。
【0074】(実施の形態2)図3に、本発明にかかる
第2の実施の形態の塗布装置及び方法を実施するための
装置の概略図を示す。
【0075】本実施の形態の特徴は、駆動部5におい
て、ノズル内部の吸引部(図示せず)に塗料6を引き込
むピストン501の動作時間Amsecを、吸引部の塗
料6をノズル内部に戻すピストン501の動作時間Bm
secに対してA<Bとしたことである。
【0076】さらに、ピストン501の駆動は、圧電素
子502を利用したことも特徴である。また、間欠手段
100として三方弁を用いている。
【0077】駆動部5以外の構成は実施の形態1のもの
を用いることができ、ここでは説明を省略する。
【0078】塗料6を塗布しないときは、間欠手段10
0によりポンプ8から送られてくる塗料6の流れをリタ
ーン側に切り替えることでノズル1への塗料供給を停止
すると同時に、圧電素子502によりピストン501を
矢印A方向に移動させ、スリット104や塗料溜まり6
1に存在する塗料6を吸引する。
【0079】次に塗布再開時には、間欠手段100によ
りポンプ8から送られてくる塗料6の流れを供給側に切
り替えることでノズル1への塗料供給を再開すると同時
に、圧電素子502によるピストン501の動作を、上
記吸引する動作時間より長い時間をかけてピストン50
1を矢印B方向に移動させる。このようにして、塗布開
始から塗布終了に掛けて、上記吸引していた体積分の塗
料6を徐々にノズル内部へ戻す。
【0080】すなわち、ノズル内部の吸引部に塗料6を
圧電素子502によるピストン501の引き込む動作時
間をAmsecとし、吸引部の塗料6をノズル内部に戻
す動作時間をBmsecとした場合、もしA>Bの場合
は、塗布開始から塗布終了までのいずれかの時に、吸引
した塗料6を一気に戻すため、塗膜3の長手方向の厚み
変動が大きくなる。よってA<Bが望ましい。
【0081】さらに、吸引部の塗料6をノズル内部に戻
す流量を1cc/msec以上にすることが重要であ
る。吸引部の塗料6をノズル内部に戻す流量が1cc/
msec以下の場合、塗膜3の長手方向の厚み変動が大
きくなる。
【0082】1cc/msec以上にすることにより、
塗布開始から塗布終了までのいずれかの箇所に吸引した
塗料6をもとに戻すことがないため、図8に示すよう
に、塗布始端部の盛り上がりが無く、塗布始端から終端
に至るまで、極めて厚みが均一な塗膜を作成することが
できる。
【0083】本実施の形態の効果は、実施の形態1と全
く同様の効果が得られた。
【0084】(実施の形態3)図4に、本発明にかかる
第3の実施の形態の塗布装置を実施するための装置の概
略図を示す。
【0085】本実施の形態の特徴は、駆動部5のピンの
移動により、ベロフラム501を移動させ、ノズル内部
の塗料6及び塗料溜まり61を吸排させることである。
【0086】それ以外の構成は実施の形態1のものを用
いることができ、ここでは説明を省略する。
【0087】本実施の形態において、ベロフラム501
の周端をノズル内部に固定して、ベロフラム501の中
心部をピンにより矢印AもしくはB方向に移動させる。
【0088】従って、ノズル内部の壁面との摺動抵抗の
影響を全く受けずにベロフラム501の吸引及び、もと
に戻す速度が常に一定にできるため、所定のピッチで間
欠的に塗布形成したときの間欠ピッチを格段に向上させ
ることが可能である。
【0089】それ以外では、実施の形態1と同様の効果
が得られる。
【0090】(実施の形態4)図5に、本発明にかかる
第4の実施の形態の塗布装置を実施するための装置の概
略図を示す。
【0091】本実施の形態は、二方弁本体の構造に関す
るものであり、それ以外は実施の形態1と同様のため省
略する。
【0092】本実施の形態は、ノズル内部に設けられた
ピストン(図示せず)の移動により、ノズル内部の塗料
44を吸排する手段と、ノズル(図示せず)への塗料4
4の供給と停止を繰り返す供給側二方弁41と、リター
ンへの塗料44の排出と停止を繰り返すリターン側二方
弁42と、供給側二方弁41とリターン側二方弁42の
間等を連結する流路43とを備える。
【0093】さらに本実施の形態は、流路43をピスト
ン4101、4201の移動で遮断もしくは開放する構
成を有し、供給側二方弁41とリターン側二方弁42を
電磁弁45により個別に動作をコントロールする制御手
段を備えたことを特徴とする。
【0094】さらに、遮断時のピストン4201の移動
方向は、塗料44のリターンへの流れと一致させてあ
る。
【0095】塗布停止時は、あらかじめ設定された制御
信号(図示せず)により電磁弁45から駆動エアーを供
給側二方弁41へ供給し、供給側二方弁41のピストン
4101を矢印B方向に移動させ、流路43をノズル方
向に流れる塗料44の供給を停止すると同時にリターン
側二方弁42の駆動エアーを電磁弁45から排出し、リ
ターン側二方弁42のピストン4201を矢印B方向に
移動させ、流路43を流れる塗料44をリターン方向に
排出する。
【0096】次に塗布開始時は、電磁弁45から駆動エ
アーを供給側二方弁41へ供給し、供給側二方弁41の
ピストン4101を矢印A方向に移動させ、流路43を
流れる塗料44をノズル方向に供給すると同時にリター
ン側二方弁42の駆動エアーを電磁弁45から排出し、
リターン側二方弁42のピストン4201を矢印A方向
に移動させ、流路43を流れる塗料4をリターン方向に
排出を停止する。
【0097】本実施の形態によれば、塗布開始時におけ
るリターン側二方弁42のピストン201を塗料44の
リターンへの流れと一致させるため、ピストン4201
の移動分の塗料44の体積がノズル内部へ過剰に流れ込
むことがない。
【0098】さらに、塗布再開時に、供給側二方弁10
の切り替えをリターン側二方弁11の切り替えより5m
sec以上、500msec以下の範囲で早く動作させ
ることは極めて重要である。
【0099】さらに好ましくは、その時間を5msec
以上、100msec以下とする。
【0100】供給側二方弁10の切り替えをリターン側
二方弁11より5msec以下の場合、供給側二方弁1
0が開放するまでにリターン側二方弁11が遮断するた
め、流路12の過剰の塗料が流入し、塗料圧力が上昇し
て塗布始端部が厚塗りとなる。
【0101】また、供給側二方弁10の切り替えをリタ
ーン側二方弁11の切り替えより500msec以上の
場合、供給側二方弁10の開放する動作が早すぎて、塗
布再開したにもかかわらずリターン側二方弁11が遮断
しないため、所定量の塗料供給ができずに塗布されてし
まうので、塗布始端部が薄塗りとなる。
【0102】また、塗布終了時に供給側二方弁10の切
り替えを、リターン側二方弁11の切り替えより0ms
ec以上、100msec以下の範囲で早く動作させる
ことは重要である。
【0103】なぜなら、供給側二方弁10の切り替えを
リターン側二方弁11の切り替えより0msec以下と
すると、供給側二方弁10が遮断するまでにリターン側
二方弁11が開放するため、十分な塗料供給ができず
に、塗布終端部が薄塗りとなる。
【0104】また供給側二方弁10の切り替えをリター
ン側二方弁11の切り替えより100msec以上早く
した場合、供給側二方弁10の遮断する動作が早すぎ
て、塗布終了したにもかかわらずリターン側二方弁11
が開放しないため、塗布終了直前まで塗料圧力が上昇し
て塗布終端部が厚塗りとなる。
【0105】本実施例の形態では、図8に示すように、
塗布始端部の盛り上がりが無く、塗布始端から終端に至
るまで、極めて厚みが均一な塗膜を作成することができ
る。
【0106】本実施の形態の効果は、実施の形態1と全
く同様の効果が得られた。
【0107】(実施の形態5)次に、本発明にかかる実
施の形態5の塗布装置の構成を説明する。
【0108】図6に、本発明にかかる第5の実施の形態
の塗布装置の概略構成図を示す。
【0109】本実施の形態の特徴は、図6に示すよう
に、塗料6を塗布するノズル1と間欠手段100との間
の流路12の中に配置した混合器13により、間欠手段
100の供給側からノズル1へ供給する塗料6に圧力損
失をかけて、塗料6を間欠塗布形成することにある。
【0110】それ以外の構成は実施の形態1のものを用
いることができ、ここでは説明を省略する。
【0111】本実施の形態において、流路12の中の混
合器13の長さLを1mm以上、200mm以下の範囲
にすることが重要である。長さLが1mmより小さい場
合、混合器13にかかる圧力損失が小さく、ノズル1へ
の塗料6が流れやすくなるため、流れ方向が変わる時の
急激な圧力上昇の影響を受けて塗布されるので、塗布始
端部が厚塗りとなる。
【0112】また、長さLが200mmより大きい場
合、混合器13にかかる塗料6の圧力損失が大きく、ノ
ズル1への塗料6が流れにくくなるため、十分な量の塗
料供給ができず、塗布始端部が薄塗りとなる。
【0113】また、流路12の中の混合器13の径φを
5mm以上、100mm以下の範囲にすることが重要で
ある。径φが5mmより小さい場合、混合器13にかか
る塗料6の圧力損失が大きく、ノズル1への塗料6が流
れにくくなるため、十分な量の塗料供給ができず、塗布
始端部が薄塗りとなる。
【0114】また、径φが100mmより大きい場合、
混合器13にかかる圧力損失が小さく、ノズル1への塗
料6が流れやすくなるため、流れ方向が変わる時の急激
な圧力上昇の影響を受けて塗布されるので、塗布始端部
が厚塗りとなる。
【0115】本実施の形態によれば、間欠手段100に
よりリターン側から供給側への流れ方向が変わる時の急
激な圧力上昇がないため、図8に示すように、特に塗布
始端部の盛り上がりが無く、塗布始端から終端に至るま
で、極めて厚みが均一な塗膜を作成することができる。
【0116】本実施の形態の効果は、実施の形態1と全
く同様の効果が得られた。
【0117】
【発明の効果】発明によれば、基材上に間欠的に塗布形
成した長手方向の厚みを均一化できるとともに、塗布始
端部の厚塗りを抑えることができるため、電池やコンデ
ンサーなどの 性能向上と製品歩留まりの向上に大きな
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態の塗布方法を
示す略示構成図
【図2】本発明にかかる第1の実施の形態の塗布方法を
示す略示構成図
【図3】本発明にかかる第2の実施の形態の塗布方法を
示す略示構成図
【図4】本発明にかかる第3の実施の形態の塗布装置を
示す略示構成図
【図5】本発明にかかる第4の実施の形態の塗布装置を
示す略示構成図
【図6】本発明にかかる第5の実施の形態の塗布装置を
示す略示構成図
【図7】従来の間欠塗布手段による電池電極板の斜視図
【図8】本発明にかかる第1〜5の実施の形態における
電池電極板の斜視図
【図9】本発明にかかる第1〜5の実施の形態における
サイクル特性の測定結果を示す図
【符号の説明】
1 ノズル 2 基材 3 塗膜 4 ロール 5 駆動部 6 塗料 7 タンク 8 ポンプ 9 フィルター 10 供給側二方弁 11 リターン側二方弁 12 流路 13 混合器 100 間欠手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/02 B05C 11/10 B05D 1/26

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に塗料を塗布するノズルと、前記
    ノズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、リ
    ターン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための間
    欠手段とを備えた間欠塗布装置であって、 少なくとも塗布開始時において、前記間欠手段は、前記
    ノズルへの塗料の供給を開始した後に、前記リターン側
    への塗料の排出を停止させることを特徴とする間欠塗布
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズルへの塗料の供給の開始のタイ
    ミングは、前記リターン側への塗料の排出の停止のタイ
    ミングより、5msec以上500msec以下の範囲
    内で早いことを特徴とする請求項1記載の間欠塗布装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルへの塗料の供給の開始のタイ
    ミングは、前記リターン側への塗料の排出の停止のタイ
    ミングより、5msec以上100msec以下の範囲
    内で早いことを特徴とする請求項1記載の間欠塗布装
    置。
  4. 【請求項4】 前記間欠手段は、2方弁又は3方弁を用
    いて動作を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の間欠塗布装置。
  5. 【請求項5】 基材上に塗料を塗布するノズルと、前記
    ノズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、リ
    ターン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための間
    欠手段とを備え、 少なくとも塗布終了時において、前記間欠手段は、前記
    ノズルへの塗料の供給を停止した後に、前記リターン側
    への塗料の排出を開始させることを特徴とする間欠塗布
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルへの塗料の供給の停止のタイ
    ミングは、前記リターン側二への塗料の排出の開始のタ
    イミングより、0msec以上、100msec以下の
    範囲内で早いことを特徴とする請求項5記載の間欠塗布
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズル内部の前記塗料を吸引し、ま
    たノズル内部へ戻す動作を繰り返すための塗料引き戻し
    手段をさらに備え、 前記塗料引き戻し手段は、塗布開始時においては、前記
    ノズルへの塗料の供給の開始のタイミングと同時に、塗
    料をノズル内部へ戻し、塗布終了時には、前記ノズルへ
    の塗料の供給の停止のタイミングと同時に、塗料をノズ
    ル内から吸引することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の間欠塗布装置。
  8. 【請求項8】 ノズルに塗料を間欠的に供給する間欠手
    段と、前記ノズル内部の前記塗料の吸引と戻しを繰り返
    すための塗料引き戻し手段とを備えた間欠塗布装置の塗
    布装置であって、 前記ノズル内部から前記塗料を吸引する動作時間Aと、
    前記塗料を前記ノズル内部に戻す動作時間Bとの関係が
    A<Bであることを特徴とする間欠塗布装置。
  9. 【請求項9】 前記ノズル内部から吸引する塗料の量は
    0.01cc以上、10cc以下の範囲であることを特
    徴とする請求項7又は8記載の間欠塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記ノズル内部に戻す塗料の流量は、
    1cc/msec以上であることを特徴とする請求項
    7、8又は9記載の間欠塗布装置。
  11. 【請求項11】 前記塗料引き戻し手段による動作は、
    圧電素子を利用して行うことを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれかに記載の間欠塗布装置。
  12. 【請求項12】 ノズルに塗料を間欠的に供給する間欠
    手段と、前記ノズル内部に設けたベロフラムの上下動に
    より、前記ノズル内部の前記塗料の吸引と戻しを繰り返
    す塗料引き戻し手段とを備えたことを特徴とする間欠塗
    布装置。
  13. 【請求項13】 前記ノズル内部から吸引する塗料の量
    は0.01cc以上、10cc以下の範囲であることを
    特徴とする請求項12記載の間欠塗布装置。
  14. 【請求項14】 基材上に塗料を塗布するノズルと、前
    記ノズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、
    リターン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための
    間欠手段とを備えた間欠塗布装置であって、 前記間欠手段は、前記ノズルへの前記塗料の供給と停止
    を繰り返す供給側二方弁と、リターンへの前記塗料の排
    出と停止を繰り返すリターン側二方弁と、塗料の流れる
    流路とを備え、 前記供給側二方弁と、前記リターン側二方弁とは、個別
    に動作を制御できる制御手段を備えたことを特徴とする
    間欠塗布装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも前記リターン側二方弁は、
    前記流路をピストンの移動で遮断もしくは開放する構成
    を有し、さらに、遮断時の前記ピストンの移動方向は、
    前記塗料のリターンへの流れと一致することを特徴とす
    る請求項14記載の間欠塗布装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも塗布開始時の前記供給側二
    方弁の切り替えタイミングは、前記リターン側二方弁の
    切り替えタイミングより、5msec以上500mse
    c以下の範囲内で早いことを特徴とする請求項14記載
    の間欠塗布装置。
  17. 【請求項17】 少なくとも塗布開始時の前記供給側二
    方弁の切り替えタイミングは、前記リターン側二方弁の
    切り替えタイミングより、5msec以上100mse
    c以下の範囲内で早いことを特徴とする請求項14記載
    の間欠塗布装置。
  18. 【請求項18】 前記ノズル内部から吸引する塗料の量
    は0.01cc以上、10cc以下の範囲であることを
    特徴とする請求項14記載の間欠塗布装置。
  19. 【請求項19】 基材上に塗料を塗布するノズルと、前
    記ノズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、
    リターン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための
    間欠手段と、 前記ノズルと前記間欠手段との間の流路内に設けられた
    混合器と、を備えたことを特徴とする間欠塗布装置。
  20. 【請求項20】 前記混合器の長さは、1mm以上、200
    mm以下であること特徴とする請求項19記載の間欠塗
    布装置。
  21. 【請求項21】 前記混合器の直径は、5mm以上100m
    m以下であることを特徴とする請求項19記載の間欠塗
    布装置。
  22. 【請求項22】 基材上に塗料を塗布するノズルと、前
    記ノズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、
    リターン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための
    間欠手段とを備えた間欠塗布装置を利用して間欠塗布す
    る間欠塗布方法であって、 少なくとも塗布開始時において、前記間欠手段は、前記
    ノズルへの塗料の供給を開始した後に、前記リターン側
    への塗料の排出を停止させることを特徴とする間欠塗布
    方法。
  23. 【請求項23】 基材上に塗料を塗布するノズルと、前
    記ノズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、
    リターン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための
    間欠手段とを備えた間欠塗布装置を利用して間欠塗布を
    行う間欠塗布方法であって、 少なくとも塗布終了時において、前記間欠手段は、前記
    ノズルへの塗料の供給を停止した後に、前記リターン側
    への塗料の排出を開始させることを特徴とする間欠塗布
    方法。
  24. 【請求項24】 ノズルに塗料を間欠的に供給する間欠
    手段と、前記ノズル内部の前記塗料の吸引と戻しを繰り
    返すための塗料引き戻し手段とを備えた間欠塗布装置の
    塗布装置を利用して間欠塗布を行う間欠塗布方法であっ
    て、 前記ノズル内部から前記塗料を吸引する動作時間Aと、
    前記塗料を前記ノズル内部に戻す動作時間Bとの関係が
    A<Bであることを特徴とする間欠塗布方法。
  25. 【請求項25】 ノズルに塗料を間欠的に供給する間欠
    手段を利用して、間欠塗布を行う間欠塗布方法におい
    て、 前記ノズル内部に設けたベロフラムの上下動により、前
    記ノズル内部の前記塗料の吸引と戻しを繰り返すことが
    出来ることを特徴とする間欠塗布方法。
  26. 【請求項26】 基材上に塗料を塗布するノズルと、前
    記ノズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、
    リターン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための
    間欠手段とを備えた間欠塗布装置を利用して間欠塗布を
    行う間欠塗布方法であって、 前記間欠手段を構成する、前記ノズルへの前記塗料の供
    給と停止を繰り返す供給側二方弁と、リターンへの前記
    塗料の排出と停止を繰り返すリターン側二方弁とを、
    個別に制御することを特徴とする間欠塗布方法。
  27. 【請求項27】 基材上に塗料を塗布するノズルと、前
    記ノズルへの前記塗料の供給と停止を繰り返し、また、
    リターン側への前記塗料の排出と停止を繰り返すための
    間欠手段と、 前記ノズルと前記間欠手段との間の流路内に設けられた
    混合器と、を備えた間欠塗布装置を利用して間欠塗布を
    行う間欠塗布方法であって、 前記混合器によって、圧力損失を生じさせることを特徴
    とする間欠塗布方法。
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