JP2021104479A - 塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗布終了端部での液切れ性を損なわず、高精度な塗布領域を形成可能な塗布装置の提供。【解決手段】基材Wの表面に塗液を塗布する塗布装置100であって、供給路13a〜cを介して塗液が供給される第1のマニホールド11を有し、スリット15を経由して吐出口16から基材の表面に塗液を塗布する塗布部1と、前記供給路を開閉する第1の弁体21を有する供給バルブ2と、前記第1の弁体を開閉方向に駆動させる第1の弁体駆動部22とを有しており、前記第1のマニホールドに接続されるようにサックバック機構3をさらに備え、前記サックバック機構は、第2の弁体32を有するサックバックバルブ31と前記第2の弁体を押引方向に駆動させる第2の弁体駆動部33aを有し、前記第1の弁体を閉方向に駆動させる際に前記第2の弁体を引方向に駆動させ、塗液の塗布の停止を補助するように前記第1のマニホールドから塗液をサックバックする構成とする。【選択図】図2
Description
本発明は、連続的に搬送される基材の表面に、塗液を塗布し、基材の搬送方向に塗布領域を形成する塗布装置に関するものである。
従来より、リチウムイオン電池の電池用極板は、ロールトゥロールで搬送される基材に活物質、バインダー、導電助剤および溶媒を含むスラリー(以下、塗液)が塗布され製造されている。
近年、リチウムイオン電池の電池用極板の製造において、生産性向上のための高速化、塗液のロス軽減のために間欠塗布方式による塗布装置が提案されている(たとえば、特許文献1)。
従来の間欠塗布装置は、特許文献1等に記載されているように、塗液タンクから供給された塗液をダイ(以下、塗布部)から基材表面に吐出させる流路と、塗液を塗液タンクに回収させる流路との切り替えを、2つの切替バルブ(供給バルブ、循環バルブ)によって行っている。これにより、塗液タンクからの塗液の供給を連続的に行いながら、連続的に搬送される基材の表面に、塗布領域と不塗布領域とを連続的に形成することができる。
リチウムイオン電池の電池用極板の製造においては、塗布開始端部、塗布終了端部までの全領域で膜厚の均一性を高精度にすることが求められている。特に塗布終了端部では、塗布部から所定量の塗液が吐出された後、塗液の吐出を停止する液切りが行われる。
しかし、従来の間欠塗布装置では、塗布終了時に供給バルブを閉める動作に伴い供給バルブよりも下流側において塗液の圧力が残留し、一部の塗液が吐出口から漏れ出てしまう虞がある。この結果、塗布終了端部での塗液の液切れが悪くなり、基材上の塗布すべきでない部分に塗液が付着するなどの問題が生じる。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その主な目的は、連続的に搬送される基材の表面に塗液を塗布して、液切れ性を損なわず、精度の良い塗布領域を形成することができる塗布装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の塗布装置は、連続的に搬送される基材の表面に塗液を塗布する塗布装置であって、幅方向に長く塗液を溜める空間から成り供給路を介して塗液が供給される第1のマニホールドを有し、前記第1のマニホールドと繋がった前記幅方向に広いスリットを経由して吐出口から基材の表面に塗液を塗布する塗布部と、前記供給路を開閉する第1の弁体を有する供給バルブと、前記第1の弁体を開閉方向に駆動させる第1の弁体駆動部とを有しており、前記第1のマニホールドに接続されるようにサックバック機構をさらに備え、前記サックバック機構は、第2の弁体を有するサックバックバルブと前記第2の弁体を押引方向に駆動させる第2の弁体駆動部を有し、前記第1の弁体駆動部により前記第1の弁体を閉方向に駆動させる際に前記第2の弁体駆動部により前記第2の弁体を引方向に駆動させ、塗液の塗布の停止を補助するように前記第1のマニホールドから塗液をサックバックすることを特徴としている。
上記塗布装置によれば、第1のマニホールドに接続されたサックバック機構により吐出口からの塗液の吐出を停止する補助をすることができるので、供給バルブよりも下流側において残留する圧力を抑制することができ、塗布終了端部での液切れ性を損なわず、高精度な塗布領域を形成することが可能となる。
上記課題を解決するための本発明の塗布装置は、連続的に搬送される基材の表面に塗液を塗布する塗布装置であって、幅方向に長く塗液を溜める空間から成り供給路を介して塗液が供給される第1のマニホールドを有し、前記第1のマニホールドと繋がった前記幅方向に広いスリットを経由して吐出口から基材の表面に塗液を塗布する塗布部と、前記供給路を開閉する第1の弁体を有する供給バルブと、前記第1の弁体を開閉方向に駆動させる第1の弁体駆動部とを有しており、前記塗布部は、前記第1のマニホールドよりも小さい前記幅方向に長く塗液を溜める空間から成る第2のマニホールドを前記スリットの途中に備え、前記第2のマニホールドに接続されるようにサックバック機構をさらに備え、前記サックバック機構は、第2の弁体を有するサックバックバルブと前記第2の弁体を押引方向に駆動させる第2の弁体駆動部を有し、前記第1の弁体駆動部により前記第1の弁体を閉方向に駆動させる際に前記第2の弁体駆動部により前記第2の弁体を引方向に駆動させ、塗液の塗布の停止を補助するように前記第2のマニホールドから塗液をサックバックすることを特徴としている。
上記塗布装置によれば、第1のマニホールドよりも吐出口の近傍に位置する第2のマニホールドにおいて塗液をサックバック機構により吐出口から吐出することを停止する補助をすることができるので、塗布終了端部での液切れ性を損なわず、より容易に高精度な塗布領域を形成することが可能となる。
また、前記塗布装置は、連続的に搬送される基材の表面に、塗液を間欠的に塗布し、基材の搬送方向に塗布領域と不塗布領域とを交互に形成する構成としてもよい。
この構成によれば、基材上に高精度な塗布領域と不塗布領域を交互に形成することが可能となる。
また、前記サックバック機構が、複数設けられており、複数の前記サックバック機構は、前記幅方向に配列されている構成としてもよい。
この構成によれば、幅方向に配列されたサックバック機構が塗液の流量を幅方向にわたって液切りをすることができるので、より容易に高精度な塗布領域を形成することが可能となる。
また、前記第2の弁体駆動部は、前記第2の弁体を押引方向に駆動させるモータである構成としてもよい。
この構成によれば、第2の弁体の開閉方向への駆動を高速ですることができ、かつ、駆動する距離の位置制御が可能であるため、サックバック力の調整をすることができる。これによって、塗布終了端部での液切れ性をより損なうことなく、より容易に高精度な塗布領域を形成することが可能となる。
本発明の塗布装置によれば、塗布終了端部での液切れ性を損なわず、高精度な塗布領域を形成することが可能となる。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態に係る塗布装置100について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第一実施形態に係る塗布装置100について図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本発明の第一実施形態に係る塗布装置の構成を模式的に示した図で、図1は、塗液を基材Wに塗布しているときの状態を示し、図2は、基材Wへの塗液の塗布を停止しているときの状態を示している。なお、本実施形態における塗布装置100は、連続的に搬送される基材Wの表面に塗液を間欠的に塗布して、塗布領域Aと不塗布領域B(図3参照)を交互に形成する装置である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る塗布装置100は、塗液を供給する塗液タンク5と、ロールトゥロールにより搬送される基材Wの表面に塗液を塗布する塗布部1と、塗液タンク5から塗布部1に塗液を供給する供給路13と、供給路13の途中から分岐し、供給路13内にある塗液を循環させ塗液タンク5に回収する循環路14とを備えている。
塗布部1は、幅方向に長く構成されており、幅方向に長く塗液を溜める空間からなる第1のマニホールド11と、この第1のマニホールド11と繋がった幅方向に広いスリット15とを有している。ここでいう幅方向は、図1におけるY軸方向である。なお、以下の説明でも同様な意味で使われる。
ここで、塗布部1は供給路13から供給された塗液を第1のマニホールド11に溜め、この第1のマニホールド11に溜められている塗液をスリット15で幅方向に均一にし、吐出口16からロール8上の基材Wに塗液を吐出する。
なお、基材Wを搬送する手段は、ロールトゥロール方式であり、複数のロールによって基材Wを搬送する。本実施形態では、塗液を塗布する場所に基材Wを案内するロール8のみを図で示している。また、ロール8は塗布部1と対向し、基材Wと吐出口16との間隔を一定に保つ位置に配置される。
塗液を送液するためのポンプ6と塗布部1との間の供給路13には、供給路13の開閉を制御する供給バルブ2が設けられている。また、ポンプ6と塗液タンク5との間の循環路14には、循環路14の開閉を制御する循環バルブ4が設けられている。
ここで、供給バルブ2は、供給路13の開閉を行うための第1の弁体21を有し、この第1の弁体21を第1の弁体駆動部(たとえば、エアシリンダ等)22によって第1のピストン23を第1の弁体21の開閉方向に駆動させて供給路13の開閉を行う。なお、第1の弁体駆動部22は制御部7によって制御される。
また、循環バルブ4は、循環路14の開閉を行うための第3の弁体41を有し、この第3の弁体41を第3の弁体駆動部(たとえば、エアシリンダ等)42によって第3のピストン43を第3の弁体41の開閉方向に駆動させて循環路14の開閉を行う。なお、第3の弁体駆動部42は制御部7によって制御される。
塗液タンク5に収容された塗液は、第1の弁体21が開方向に駆動され、第3の弁体41が閉方向に駆動されているとき、供給路13の途中に設けられたポンプ6によって供給路13aから循環バルブ4、供給路13bへと供給バルブ2へ向かって送液され、供給バルブ2と供給路13cを経由して、塗布部1内の第1のマニホールド11に供給されて、この第1のマニホールド11に供給された塗液は、塗布部1のスリット15を経由して吐出口16から吐出される。これにより、基材Wの表面に塗布領域Aが形成される。
また、第1の弁体21が閉方向に駆動され、第3の弁体41が開方向に駆動されているとき、吐出口16からの塗液の吐出が停止し、供給路13a内の塗液はポンプ6によって循環バルブ4へ送液され、循環バルブ4と循環路14を経由して塗液タンク5に循環される。
塗布装置100は、塗布部1から塗液を吐出し、塗布領域Aを形成後、不塗布領域Bの形成を行うために塗液の吐出を停止する補助を行うサックバック機構3を第1のマニホールド11に接続されるように備えている。
サックバック機構3は、第1のマニホールド11内の塗液を抜くサックバックを行うためのサックバックバルブ31を備えており、このサックバックバルブ31は第2の弁体32を有し、この第2の弁体32を第2の弁体駆動部33aによって第2のピストン34を第2の弁体32の押引方向に駆動させる。なお、サックバックは、第2の弁体32を引方向に駆動させることで行われる。ここで、サックバックバルブ31からサックバックした塗液は第2の弁体32が引方向に駆動したときにできるサックバックバルブ31内の空間に貯留される。ここでいう、押方向とはサックバックされた塗液を第2の弁体32により第1のマニホールド11に押し戻す方向をいう。また、引方向とは塗液を第2の弁体により第1のマニホールドから引きこむ方向をいう。また、第2の弁体駆動部33aは制御部7によって制御される。また、サックバックバルブ31が引き込んだり押し戻す塗液の量は、供給路13を介して第1のマニホールド11に供給される塗液の量と比べて微量である。
第2の弁体駆動部33aは、たとえばボイスコイルモータである。ボイスコイルモータは、可動巻き線(コイル)と、永久磁石とを備え、可動巻き線に電流を流し、永久磁石の磁界中で直線運動させるモータである。
図3は、図1及び図2に示した塗布装置100において、供給バルブ2と循環バルブ4の開閉動作およびサックバックバルブ31の動作と、間欠塗布により形成された塗布領域Aおよび不塗布領域Bを示した図である。
図1および図3に示すように、第1の弁体駆動部22と第3の弁体駆動部42を駆動させることによって、供給バルブ2を開放し、循環バルブ4を閉鎖する。これにより、塗液タンク5から供給された塗液は、塗布部1の吐出口16から吐出されて、基材Wの表面に塗布領域Aが形成される。この際にサックバックバルブ31においては、第2の弁体駆動部33aを駆動させることによって、第2の弁体32を押方向に駆動させる。
ここで、サックバックバルブ31における第2の弁体駆動部33aによる第2の弁体32の押方向への駆動は、図3に示すように第1の弁体21と第3の弁体41よりも緩やかな速度で駆動することが好ましい。これにより、供給バルブ2よりも下流側において塗液の圧力を急に上げることがないので、塗布開始端部での塗布膜の盛り上がりを防ぐことができる。より具体的には、第2の弁体32の押方向への駆動を高速で行った場合、塗布部1により塗液を吐出する際に供給路13より供給される塗液とサックバックバルブ31から押し戻される塗液が合わさることで、塗液の流量が多くなってしまい塗布開始端部での塗布膜が盛り上がってしまう虞があるため、サックバックバルブ31から第1のマニホールド11への塗液の押し戻しは緩やかな速度でする必要がある。なので、第2の弁体駆動部33aによる第2の弁体駆動部32の駆動を緩やかにすることで塗布膜の盛り上がりを防ぐことができる。
次に、図2および図3に示すように、第1の弁体駆動部22と第3の弁体駆動部42を駆動させることによって、供給バルブ2を閉鎖し、循環バルブ4を開放する。これにより、塗布部1の吐出口16からの塗液の吐出が停止し、基材Wの表面に不塗布領域Bが形成されるとともに、供給路13a内の塗液は、循環バルブ4と循環路14を介して、塗液タンク5に循環される。この際にサックバックバルブ31においては、第2の弁体駆動部33aを駆動させることによって、第2の弁体を引方向に駆動させる。これにより、供給バルブ2よりも下流側において塗液の残留する圧力を抑制することができ、良好に液切りを行うことができる。
ここで、サックバックバルブ31における第2の弁体駆動部33aによる第2の弁体32の引方向への駆動は、図3に示すように第1の弁体21と第3の弁体41よりも高速で駆動することが好ましい。具体的には、10msec以下で駆動することが好ましい。これにより、塗布終了端部で塗液の液切れ性を良くできるので、不塗布領域Bに塗液が付着することを防ぐことができる。より具体的には、塗布部1による塗液の吐出を停止し、不塗布領域Bを形成する際に塗布膜の塗布終了端部が幅方向へ直線状となるように液切りをするためには、短時間に塗液の吐出を停止させる必要がある。その際、供給バルブ2よりも下流側において塗液の圧力が上昇することにより、吐出口16から塗液が漏れ出てしまい塗液が不塗布領域Bに吐出されてしまう虞がある。なので、第1のマニホールド11内にある塗液をサックバックバルブ31によってサックバックし、供給バルブ2よりも下流側において塗液の残留する圧力を抑制し、また、高速でそれを行うことで、より良好に液切りを行うことができる。
このように、第一実施形態に係る塗布装置100によれば、第1のマニホールド11に接続されたサックバック機構3により吐出口16からの塗液の吐出を停止する補助をすることができるので、塗液の吐出を停止させる際に、供給バルブ2よりも下流側において塗液の残留する圧力を抑制し、吐出口16から塗液が漏れ出るのを防ぐことができるので、塗布終了端部での液切れ性を損なわず、高精度な塗布領域Aおよび高精度な不塗布領域Bを形成することが可能となる。
また、第2の弁体駆動部33aがボイスコイルモータであるため、エアシリンダを用いた場合と比較して、第2の弁体32を高速で駆動することができるので、エアシリンダを用いた場合よりも短時間に強くサックバックすることができ、塗布終了端部での液切れ性をより損なうことなく、より容易に高精度な塗布領域Aと不塗布領域Bを形成することが可能となる。また、第2の弁体32の駆動距離を制御することができるので、サックバック力の調節が可能となる。また、塗布開始端部においても第2の弁体駆動部33aにより塗布膜が盛り上がらないように第2の弁体32の駆動距離を調節しながら塗液の吐出をすることができるので、より高精度な塗布領域Aを形成することが可能となる。なお、第2の弁体駆動部33aは、ボイスコイルモータと同様な効果を得ることのできるモータであれば、たとえばシャフトモータやリニアモータでも構わない。
〔第二実施形態〕
次に本発明の第2実施形態に係る塗布装置100について図4を参照しながら説明する。第一実施形態と同様の構成については同一な符号を付し、詳細な説明を省略する。本実施形態では、第2のマニホールド12が設けられ、サックバック機構3が第1のマニホールド11ではなく、第2のマニホールド12に接続するように備えられていること以外は、第一実施形態と同じ構成をしている。
次に本発明の第2実施形態に係る塗布装置100について図4を参照しながら説明する。第一実施形態と同様の構成については同一な符号を付し、詳細な説明を省略する。本実施形態では、第2のマニホールド12が設けられ、サックバック機構3が第1のマニホールド11ではなく、第2のマニホールド12に接続するように備えられていること以外は、第一実施形態と同じ構成をしている。
塗布装置100は、図4に示すように第1のマニホールド11よりも小さく幅方向に長く塗液を溜める空間からなる第2のマニホールド12が第1のマニホールド11と吐出口16の間に設けられている。この第2のマニホールド12は、第1のマニホールド11よりも容積が小さく、第1のマニホールド11よりも下流でもう一度幅方向に塗液を広げ幅方向の塗液の流量をより均一にすることができる。
本実施形態では、第2のマニホールド12に接続されるようにサックバック機構3を備えている。これにより、第1のマニホールド11よりも吐出口16の近傍に位置する第2のマニホールド12において塗液をサックバック機構3によりサックバックすることができるので、塗布終了端部での液切れ性を損なわず、より容易に高精度な塗布領域Aと不塗布領域Bを形成することが可能となる。また、第2のマニホールド12は、第1のマニホールド11よりも容積が小さいため、サックバックの応答性を上げることができ、局所的なサックバックを発生させることなく、幅方向にサックバック力を均一化させることができる。
また、本実施形態では、第2の弁体駆動部33bはボイスコイルモータやシャフトモータ、リニアモータなどのモータに限らずエアシリンダを用いても構わない。これは、第2のマニホールド12が吐出口16の近傍にあるため、応答良くサックバックすることができるので、エアシリンダでも十分な効果を得ることが可能であるからである。
〔第三実施形態〕
次に本発明の第3実施形態に係る塗布装置100について図5を参照しながら説明する。第一実施形態若しくは第二実施形態と同様な構成については同様な構成については同一な符号を付し、詳細な説明を省略する。本実施形態では、サックバック機構3が複数設けられ、このサックバック機構3が幅方向に配列されていること以外は、第一実施形態若しくは第二実施形態と同じ構成をしている。
次に本発明の第3実施形態に係る塗布装置100について図5を参照しながら説明する。第一実施形態若しくは第二実施形態と同様な構成については同様な構成については同一な符号を付し、詳細な説明を省略する。本実施形態では、サックバック機構3が複数設けられ、このサックバック機構3が幅方向に配列されていること以外は、第一実施形態若しくは第二実施形態と同じ構成をしている。
図5は、図1の塗布装置100においてサックバック機構3が複数設けられ、幅方向に配列されていることとした場合のAA’断面図を示した図である。
本実施形態では、図5に示すようにサックバック機構3が複数設けられており、このサックバック機構3が幅方向にわたって配列されている。これにより、幅方向に配列されたサックバック機構3が塗液の流量を幅方向にわたって調節することができるので、より容易に高精度な塗布領域Aと不塗布領域Bを形成することが可能となる。また、サックバックの効果が局所的に働くことを防ぐことができるので、幅方向にわたって液切りをすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述したが、各実施形態における構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の追加、省略、置換及びその他の変更が可能である。たとえば、第1の弁体駆動部22と第3の弁体駆動部42は、エアシリンダに限られず、ボイスコイルモータでも構わない。また、サックバック機構3は、図1で示すようにマニホールドの上から接続されるとは限られず、マニホールドの下から接続されるように設けられても構わない。また、本発明は実施形態によって限定されることなく、請求の範囲によってのみ限定される。
100 塗布装置
1 塗布部
11 第1のマニホールド
12 第2のマニホールド
13 供給路
13a 供給路
13b 供給路
13c 供給路
14 循環路
15 スリット
16 吐出口
2 供給バルブ
21 第1の弁体
22 第1の弁体駆動部
23 第1のピストン
3 サックバック機構
31 サックバックバルブ
32 第2の弁体
33a 第2の弁体駆動部(モータ)
33b 第2の弁体駆動部(エアシリンダ等)
34 第2のピストン
4 循環バルブ
41 第3の弁体
42 第3の弁体駆動部
43 第3のピストン
5 塗液タンク
6 ポンプ
7 制御部
8 ロール
A 塗布領域
B 不塗布領域
W 基材
1 塗布部
11 第1のマニホールド
12 第2のマニホールド
13 供給路
13a 供給路
13b 供給路
13c 供給路
14 循環路
15 スリット
16 吐出口
2 供給バルブ
21 第1の弁体
22 第1の弁体駆動部
23 第1のピストン
3 サックバック機構
31 サックバックバルブ
32 第2の弁体
33a 第2の弁体駆動部(モータ)
33b 第2の弁体駆動部(エアシリンダ等)
34 第2のピストン
4 循環バルブ
41 第3の弁体
42 第3の弁体駆動部
43 第3のピストン
5 塗液タンク
6 ポンプ
7 制御部
8 ロール
A 塗布領域
B 不塗布領域
W 基材
Claims (5)
- 連続的に搬送される基材の表面に塗液を塗布する塗布装置であって、
幅方向に長く塗液を溜める空間から成り供給路を介して塗液が供給される第1のマニホールドを有し、前記第1のマニホールドと繋がった前記幅方向に広いスリットを経由して吐出口から基材の表面に塗液を塗布する塗布部と、
前記供給路を開閉する第1の弁体を有する供給バルブと、
前記第1の弁体を開閉方向に駆動させる第1の弁体駆動部とを有しており、
前記第1のマニホールドに接続されるようにサックバック機構をさらに備え、
前記サックバック機構は、第2の弁体を有するサックバックバルブと前記第2の弁体を押引方向に駆動させる第2の弁体駆動部を有し、前記第1の弁体駆動部により前記第1の弁体を閉方向に駆動させる際に前記第2の弁体駆動部により前記第2の弁体を引方向に駆動させ、塗液の塗布の停止を補助するように前記第1のマニホールドから塗液をサックバックすることを特徴とする塗布装置。 - 連続的に搬送される基材の表面に塗液を塗布する塗布装置であって、
幅方向に長く塗液を溜める空間から成り供給路を介して塗液が供給される第1のマニホールドを有し、前記第1のマニホールドと繋がった前記幅方向に広いスリットを経由して吐出口から基材の表面に塗液を塗布する塗布部と、
前記供給路を開閉する第1の弁体を有する供給バルブと、
前記第1の弁体を開閉方向に駆動させる第1の弁体駆動部とを有しており、
前記塗布部は、前記第1のマニホールドよりも小さい前記幅方向に長く塗液を溜める空間から成る第2のマニホールドを前記スリットの途中に備え、
前記第2のマニホールドに接続されるようにサックバック機構をさらに備え、
前記サックバック機構は、第2の弁体を有するサックバックバルブと前記第2の弁体を押引方向に駆動させる第2の弁体駆動部を有し、前記第1の弁体駆動部により前記第1の弁体を閉方向に駆動させる際に前記第2の弁体駆動部により前記第2の弁体を引方向に駆動させ、塗液の塗布の停止を補助するように前記第2のマニホールドから塗液をサックバックすることを特徴とする塗布装置。 - 前記塗布装置は、連続的に搬送される基材の表面に、塗液を間欠的に塗布し、基材の搬送方向に塗布領域と不塗布領域とを交互に形成することを特徴とする請求項1若しくは請求項2のいずれかに記載の塗布装置。
- 前記サックバック機構が、複数設けられており、
複数の前記サックバック機構は、前記幅方向に配列されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の塗布装置。 - 前記第2の弁体駆動部は、前記第2の弁体を押引方向に駆動させるモータであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の間欠塗布装置。
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