JP3490960B2 - フルオレン誘導体の製造方法 - Google Patents
フルオレン誘導体の製造方法Info
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Description
ルム、光ファイバー、光ディスク等の素材原料として有
用なフルオレン誘導体の製造方法に関する。
リマー(例えば、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポ
リエステル等)において、従来品よりも一層の耐熱性、
透明性および高屈折率を備えた材料が強く要望されてい
る。フルオレン誘導体の一種である9,9−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)フルオレン類は、耐熱性に優れ、
高透明性で高屈折なポリマーを製造するための原料とし
て有望であり、自動車用ヘッドランプレンズ、CD、C
D−ROMピックアップレンズ、フレネルレンズ、レー
ザープリンター用fθレンズ、カメラレンズ、リアプロ
ジェクションテレビ用投影レンズ等の光学レンズ、位相
差フィルム、拡散フィルム等のフィルム、プラスチック
光ファイバー、光ディスク基板等の素材原料として期待
されている。
フルオレンの合成方法としては、フルオレンを空気酸化
して得られるフルオレノンを出発原料とし、塩化水素ガ
スおよびメルカプトプロピオン酸を触媒として用いてフ
ェノールと縮合反応させる方法が知られている〔J.A
ppl.Polym.Sci.,27(9),328
9,1982、特開平6−145087号公報、特開平
8−217713号公報〕。
酸触媒として取扱いの難しい気体の塩化水素ガスを使用
し、工業的に実施するためには専用の塩化水素ガス発生
設備および除外装置を設ける必要がある。また、塩化水
素ガスは消防法、高圧ガス取締法、毒劇物取締法、大気
汚染防止法等の各種法規による規制があり、設備の設
置、取扱い、貯蔵については充分な安全対策、環境対策
が必要である。
は、水の存在にもかかわらず、濃硫酸の脱水能力によ
り、反応は進行する。しかし、硫酸廃液が多量に排出さ
れ処理に多大な労力を要する。
する製造方法で得られるフルオレン誘導体は、一般にス
ルホン化物などの不純物が存在し、黄色に着色する。従
って、高い透明性が要求される前述のポリカーボネート
やポリエステル樹脂の原料として使用するためには、前
記製造方法で得られたフルオレン誘導体を高度かつ厳密
に精製する必要がある。そのため、種々の精製方法が検
討されている(特開平6−321836号公報など)。
しかし、このような精製では、多くの溶媒を使用し、ま
た製造工程が長くなるため、製造原価のコストアップの
要因になる。
は、取扱いの難しい塩化水素ガスを使用することなく、
安全かつ簡便に高収率で、フルオレン誘導体を製造する
方法を提供することにある。
行うことなく、安価かつ簡便に、透明性に優れた高純度
なフルオレン誘導体を製造する方法を提供することにあ
る。
技術の問題点に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、塩化水素
ガスに代えて塩酸を用い、チオール類との共存下で反応
を行うと、着色度合いの少ない透明性に優れたフルオレ
ン誘導体を簡便な方法で得られることを見出した。
レノンと式(I)で表されるフェノール類とを、チオー
ル類および塩酸の共存下で縮合反応させることにより、
式(II)で表されるフルオレン誘導体を製造する方法で
あって、チオール類と塩酸中の塩化水素との割合(重量
比)が、チオール類/塩化水素=1/0.1〜1/3で
あるとともに、得られた反応混合物に抽剤を添加して目
的化合物を有機層に分配させ、その有機層に晶析溶媒を
添加する。
アリール基又はシクロアルキル基を表す。nは0〜2の
整数を表す)前記フェノール類としては、2−C1-4ア
ルキルフェノールが好ましい。前記チオール類として、
メルカプトカルボン酸(特にβ−メルカプトプロピオン
酸)を用いると、着色度合いが少なく、透明性に優れた
フルオレン誘導体が得られる。また、チオール類の使用
量をいわゆる触媒量よりも多くするのが好ましい。例え
ば、フルオレノンとチオール類との割合(重量比)は、
フルオレノン/チオール類=1/0.01〜1/0.
5、好ましくは1/0.05〜1/0.3程度である。
チオール類と塩酸中の塩化水素との割合(重量比)は、
チオール類/塩化水素=1/0.3〜1/2程度であっ
てもよい。フルオレン誘導体としては、9,9−ビス
(C1-4アルキルヒドロキシフェニル)フルオレン、特
に9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−C1-4アルキル
フェニル)フルオレンが好ましい。
により、従来の製造方法よりも黄色度を格段に低下でき
る。
方法は、フルオレノンとフェノール類とを、チオール類
および塩酸水の共存下で縮合反応させる。
フルオレン誘導体において、Rはアルキル基、シクロア
ルキル基、アルコキシ基又はアリール基を表し、nは0
〜2の整数(特に、0又は1)を表す。
基、プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert
−ブチル基等のC1-4アルキル基が例示できる。
ル基、シクロヘキシル基等のC4-8シクロアルキル基
(好ましくはC5-6シクロアルキル基)が例示できる。
キシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキ
シ基、tert−ブトキシ基等のC1-4アルコキシ基が例示
できる。
チルフェニル基、3−メチルフェニル基等のC1-4アル
キルフェニル基、ナフチル基等が例示できる。
アルキル基、特にメチル基)、シクロアルキル基(例え
ば、シクロヘキシル基)、アリール基(例えば、フェニ
ル基)が好ましい。
基Rの置換位置は、特に制限されず、例えば、ヒドロキ
シル基は、2−位、3−位、4−位のいずれであっても
よく、好ましくは4−位である。置換基Rの置換位置
は、nによっても変動するが、例えば、2−位、3−
位、4−位、2,3−位、2,4−位、3,4−位等が
例示でき、好ましくは3−位である。
ば、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン;9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−
エチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−ヒド
ロキシ−6−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビ
ス(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニ
ル)フルオレン等の9,9−ビス(アルキルヒドロキシ
フェニル)フルオレン;9,9−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジメチルフェニル)フルオレン、9,9−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)フルオレン等の9,9−ビス(ジアルキルヒドロキ
シフェニル)フルオレン;9,9−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−シクロヘキシルフェニル)フルオレンなどの
9,9−ビス(シクロアルキルヒドロキシフェニル)フ
ルオレン;9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニ
ルフェニル)フルオレンなどの9,9−ビス(アリール
ヒドロキシフェニル)フルオレン等を挙げることができ
る。
9−ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−
ビス(C1-4アルキルヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(ヒドロキシアリールフェニル)フル
オレン、特に9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−C
1-4アルキルフェニル)フルオレン[例えば、9,9−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレ
ン]が好ましい。
に限定されないが、通常、95重量%以上、好ましくは
99重量%以上である。
(I)で表される。式(I)におけるR及びnは前記式
(II)と同様である。
フェノール、アルキルフェノール(o−クレゾール、m
−クレゾール、p−クレゾール等のクレゾール類)、ジ
アルキルフェノール(2,3−ジメチルフェノール、
2,5−ジメチルフェノール、2,6−ジメチルフェノ
ール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール等)、アル
コキシフェノール(o−メトキシフェノールなどのアニ
ソール類など)、アリールフェノール(o−フェニルフ
ェノールなど)、シクロアルキルフェノール(2−シク
ロヘキシルフェノールなど)等を挙げることができる。
フェノール類は、単独で又は二種以上組み合わせて使用
できる。
ルキルフェノール、特に2−C1-4アルキルフェノール
(例えば、o−クレゾールなど)が好ましい。
が、通常、95重量%以上、好ましくは99重量%以上
である。
を収率よく生成させる点及び副反応を抑制する点から、
フルオレノンに対して、通常、過剰量用いられる。例え
ば、両者の割合(モル比)は、フルオレノン/フェノー
ル類=1/2〜1/30、好ましくは1/3〜1/2
0、さらに好ましくは1/4〜1/10程度である。な
お、フェノール類を過剰量使用し、反応溶媒として用い
ることもできる。
5〜36重量%程度であり、好ましくは20〜36重量
%程度である。塩酸の割合(重量比)は、通常、塩化水
素換算で、フルオレノン/塩化水素=1/0.01〜1
/1、好ましくは1/0.05〜1/0.5、さらに好
ましくは1/0.1〜1/0.3程度である。なお、フ
ルオレノンとフェノール類との反応は脱水反応であるた
め、塩酸を用いても触媒活性を有効に発現させることが
できない。しかし、チオール類と組み合わせると、塩酸
を用いても、前記反応が有効に進行する。
は、慣用のチオール類を使用することができる。例え
ば、メルカプトカルボン酸(チオ酢酸、β−メルカプト
プロピオン酸、α−メルカプトプロピオン酸、チオグリ
コール酸、チオシュウ酸、メルカプトコハク酸、メルカ
プト安息香酸等)、アルキルメルカプタン(メチルメル
カプタン、エチルメルカプタン、プロピルメルカプタ
ン、イソプロピルメルカプタン、n−ブチルメルカプタ
ン等のC1-4アルキルメルカプタン等)、アラルキルメ
ルカプタン(ベンジルメルカプタンなど)又はこれらの
塩等が挙げられる。塩としては、例えば、アルカリ金属
塩(ナトリウム塩など)が例示できる。チオール類は、
単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
カルボン酸(例えば、β−メルカプトプロピオン酸)が
好ましい。
フルオレノン/チオール類=1/0.01〜1/0.
5、好ましくは1/0.05〜1/0.3、さらに好ま
しくは1/0.08〜1/0.15程度である。本発明
の製造方法では、塩化水素水溶液と組み合わせて使用す
るチオール類を通常の触媒量よりも多く用いることによ
り、取扱いの難しい塩化水素ガスを用いることなく、高
収率で高純度のフルオレン誘導体を得ることが可能とな
る。
は、塩酸を塩化水素に換算して、通常、チオール類/塩
化水素=1/0.1〜1/3、好ましくは1/0.3〜
1/2、さらに好ましくは1/0.5〜1/1.5程度
である。本発明の製造方法では、チオール類と塩酸とを
前記割合で用いることにより、透明性に優れたフルオレ
ン誘導体を簡便に製造することが可能となる。
(I)、チオール類、及び前記塩酸を、反応器に仕込
み、不活性ガス雰囲気中、攪拌することにより行うこと
ができる。
ール類の種類によって異なるが、通常、10〜80℃程
度であり、好ましくは20〜50℃程度である。反応温
度が低すぎると反応速度が遅くなり、高すぎると副反応
が生じて収率の低下を招く。
在下で行ってもよいが、通常、溶媒の非存在下で行うこ
とができる。また、過剰量のフェノール類を溶媒として
用いる場合には、反応をよりスムーズに行うことができ
る。
跡でき、反応混合物中に未反応のフルオレノンが0.5
重量%以下となった時点を終点とすることができる。反
応終了後の反応混合物には反応生成物であるフルオレン
誘導体以外に、未反応のフルオレノン、未反応のフェノ
ール類、触媒、副反応生成物等が含まれている。
ルオレン誘導体が得られる。例えば、反応混合物にアル
カリ水溶液を加えて中和し、水層を除去した後、有機層
に適宜、晶析用溶媒[例えば、芳香族炭化水素(トルエ
ン、キシレン等)、低級脂肪族アルコール(メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール
等のC1-3アルキルアルコール)、低級脂肪族ケトン
(アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、エ
チルプロピルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジイソ
プロピルケトン等のC3-7アルキルケトン)等、又はこ
れらの混合溶媒]を加え、冷却することによって、結晶
化させる。次いで、ろ過、分離することにより目的物を
得ることができる。加える晶析用溶媒の量はフルオレン
誘導体の種類により異なるが、通常、粗製品の1〜5重
量倍(好ましくは2〜5重量倍)程度である。
行うだけで、透明性が要求されるポリマー(ポリカーボ
ネート、ポリエステル、エポキシ樹脂等)の原料となり
うる高純度なフルオレン誘導体が得られる。得られたフ
ルオレン誘導体の黄色度(可視紫外吸収装置を用いて測
定した透過率により算出)は、例えば、3以下、好まし
くは2以下、さらに好ましくは1.5以下である。
い気体の塩化水素ガスを用いる代わりに、これまで酸触
媒としては水分の存在が反応阻害となって活性が有効に
発現しなかった塩酸を使用できるため、安全かつ簡便に
高収率でフルオレン誘導体が得られる。また、得られる
フルオレン誘導体の純度及び透明度が高く、1回の晶析
操作でポリマー原料として使用できるので、精製コスト
を抑制できる。
細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
トグラフィー(Waters(株)製)に逆層カラムを用いて
分析し、面積百分率で表示した。また、黄色度は可視紫
外吸収装置((株)日立製作所製)を用いて測定した透
過率より算出した。さらに、収率は、フルオレノンに対
するフルオレン誘導体の割合(モル比)を算出した。
器に、99重量%のフルオレノン75g、o−クレゾー
ル270g、β−メルカプトプロピオン酸8.5g、お
よび36重量%塩酸27gを仕込み、不活性ガス雰囲気
中、25℃で6時間、続いて35℃で11時間攪拌する
ことにより、反応を行った。反応生成物をHPLCで確
認した結果、フルオレノンの残存量は0.1重量%以下
であった。
び水80gを加えた後、32重量%水酸化ナトリウム水
溶液を加えてpHが約7になるまで中和した後、水層を
除去した。有機層を80℃に加温した後に、水80gで
3回洗浄した。
たのち、有機層にトルエン−アセトンの混合液(混合比
率1:4(重量比))500mlを加えて70℃で1時
間攪拌したのちに、10℃まで冷却し、結晶化させるこ
とにより、目的生成物である9,9−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)フルオレン140g(収率
89%)を得た。
6重量%であった。また、黄色度は1.3(無色透明)
であり、これ以上の晶析操作を行うことなく、ポリマー
原料として使用できる。
用いる以外は実施例1と同様にして行った。その結果、
目的生成物である9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレン127g(収率87%)が得られた。
3重量%であった。また、黄色度は1.7(無色透明)
であり、これ以上の晶析操作を行うことなく、ポリマー
原料として使用できる。
ル425gを用いる以外は実施例1と同様にして行っ
た。その結果、目的生成物である9,9−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−フェニルフェニル)フルオレン185g
(収率90%)が得られた。
0重量%であった。また、黄色度は1.8(無色透明)
であり、これ以上の晶析操作を行うことなく、ポリマー
原料として使用できる。
えた2Lのガラス容器に、99重量%のフルオレノン7
5g、o−クレゾール160g及びβ−メルカプトプロ
ピオン酸2gを仕込み、不活性ガス雰囲気中、50℃で
加熱撹拌し、フルオレノンを完全に溶解させた。塩化水
素ガスを200ml/分で吹き込むことにより反応を開
始し、反応温度を50℃に保ち、4時間反応を継続し
た。反応終了後、窒素ガスを5L/分で30分間吹き込
み、反応器内に残留する塩化水素ガスを追い出した。
び水80gを加えたのち、32重量%水酸化ナトリウム
水溶液を加えてpHが約7になるまで中和した後、水層
を除去した。有機層を80℃に加温した後に、水80g
で3回洗浄した。
たのち、有機層にトルエン−アセトンの混合液(混合比
率1:4(重量比))500mlを加えて70℃で1時
間攪拌したのちに、10℃まで冷却し、結晶化させるこ
とにより、目的生成物である9,9−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)フルオレン120g(収率
76%)を得た。
2重量%であった。また、黄色度は12.5(淡黄色)
であり、ポリマー原料として使用可能な黄色度3以下に
するためには、同条件で晶析操作をさらに3回行う必要
があった。
用いる以外は比較例1と同様にして行った。その結果、
目的生成物である9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレン101g(収率69%)が得られた。
9重量%であった。また、黄色度は18.5(淡黄色)
であり、ポリマー原料として使用可能な黄色度3以下に
するためには、同条件で晶析操作をさらに3回行う必要
があった。
ノール252gを用いる以外は比較例1と同様にして行
った。その結果、目的生成物である9,9−ビス(4−
ヒドロキシ−3−フェニルフェニル)フルオレン113
g(収率55%)が得られた。
1重量%であった。また、黄色度は19.3(淡黄色)で
あり、ポリマー原料として使用可能な黄色度3以下にす
るためには、晶析操作をさらに3回行う必要があった。
Claims (7)
- 【請求項1】 フルオレノンと式(I)で表されるフェ
ノール類とを、チオール類および塩酸の共存下で縮合反
応させて、式(II)で表されるフルオレン誘導体を製造
する方法であって、チオール類と塩酸中の塩化水素との
割合(重量比)が、チオール類/塩化水素=1/0.1
〜1/3であるとともに、得られた反応混合物に抽剤を
添加して目的化合物を有機層に分配させ、その有機層に
晶析溶媒を添加する方法。 【化1】 【化2】 (式中、Rはアルキル基、アルコキシ基、アリール基又
はシクロアルキル基を表す。nは0〜2の整数を表す) - 【請求項2】 式(I)で表されるフェノール類が2−
C1-4アルキルフェノールである請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 チオール類がメルカプトカルボン酸であ
る請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 フルオレノンとチオール類との割合(重
量比)が、フルオレノン/チオール類=1/0.01〜
1/0.5である請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 フルオレノンとチオール類との割合(重
量比)が、フルオレノン/チオール類=1/0.05〜
1/0.3であり、チオール類と塩酸中の塩化水素との
割合(重量比)が、チオール類/塩化水素=1/0.3
〜1/2である請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 式(II)で表されるフルオレン誘導体が
9,9−ビス(C1-4アルキルヒドロキシフェニル)フ
ルオレンである請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 フルオレノンと2−C1-4アルキルフェ
ノールとをβ−メルカプトプロピオン酸及び塩酸の共存
下で縮合反応させて、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−
3−C1-4アルキルフェニル)フルオレンを製造する方
法であって、β−メルカプトプロピオン酸と塩酸中の塩
化水素との割合(重量比)が、メルカプトカルボン酸/
塩化水素=1/0.1〜1/3であるとともに、得られ
た反応混合物に抽剤を添加して目的化合物を有機層に分
配させ、その有機層に晶析溶媒を添加する方法。
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