JP7170374B2 - フルオレン骨格を有するビスフェノール化合物の製造方法 - Google Patents
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以下式(1):
脂肪族ケトン類が、2-ペンタノン、3-ペンタノン、2-ヘキサノン、3-ヘキサノン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、2-オクタノン、3-オクタノン、4-オクタノン、メチルイソブチルケトン、メチルイソアミルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、2-メチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノン及び4-メチルシクロヘキサノンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、[1]に記載の製造方法。
脂肪族ケトン類の使用量が、以下式(1):
装置 :島津製作所製 LC-2010A、
カラム:SUMIPAX ODS A-211(5μm、4.6mmφ×250mm)、
移動相:純水/アセトニトリル(アセトニトリル30%→100%)、
流量 :1.0ml/min、カラム温度:40℃、検出波長:UV 254nm。
上記式(1)で表されるアルコール化合物の結晶1gを10mlメスフラスコに量り取り、純度99重量%以上のジグライムで定溶後溶解させ、以下の条件で得られたジグライム溶液のYI値(黄色度)を測定した。
装置 :色差計(日本電色工業社製,SE6000)、
使用セル:光路長10mm 石英セル。
なお、測定に使用するジグライム自身の着色が測定値に影響を与えないよう、事前にジグライムの色相を測定して補正した。(ブランク測定)。前記ブランク測定を実施したうえで、サンプルを測定した値を本発明におけるYI値とする。
攪拌器、加熱冷却器、および温度計を備えたガラス製反応器に、9-フルオレノン160g(0.89mol)、98%硫酸262g、ドデカンチオール8.8g、o-フェニルフェノール907gを加え、80℃まで昇温し、同温度で5時間撹拌後、HPLCにて9-フルオレノンの転化率が99%であることを確認した。得られた上記式(1)で表される化合物を含む反応液は1325gであった。
製造例1で得られた反応液167gに、水192g、水酸化ナトリウム26gを添加し室温で1時間撹拌した後、メチルイソブチルケトン280gを添加し、85℃まで昇温し同温度で1時間撹拌した後、0.2℃/分で冷却して22℃とした。22℃で結晶をろ別し、得られた結晶を内圧2kPaの減圧下、内温90℃で8時間乾燥させ、上記式(1)で表される化合物の結晶を得た。得られた結晶の重さは42g(収率75%)、純度は98.3%、YI値は1.0であった。
メチルイソブチルケトンの使用量を280gから400gに変更する以外は実施例1と同様に行い、上記式(1)で表される化合物の結晶を得た。得られた結晶の重さは38g(収率68%)、純度は98.4%、YI値は0.9であった。
製造例1で得られた反応液167gに、水192g、水酸化ナトリウム26gを添加し、室温で1時間撹拌した後、メチルイソブチルケトン370gを添加し、85℃でまで昇温し、同温度で1時間撹拌し、静置後、水層を分離した。得られた有機層に水96gを加え、80~85℃で30分撹拌し、静置後、水層を分離した。同じ操作を3回繰り返した後、得られた有機層を濃縮することでメチルイソブチルケトン及びo-フェニルフェノールを除去し、濃縮物を得た。得られた濃縮物にメチルイソブチルケトン400gを添加し、115℃まで昇温し、同温度で1時間撹拌した後、0.2℃/分で冷却して25℃とした。25℃で結晶をろ別し、得られた結晶を内圧2kPaの減圧下、内温90℃で8時間乾燥させ、上記式(1)で表される化合物の結晶を得た。得られた結晶の重さは45g(収率80%)、純度は99.6%、YI値は0.5であった。
メチルイソブチルケトンを2-ヘプタノンに変更する以外は実施例1と同様に行い、上記式(1)で表される化合物の結晶を得た。得られた結晶の重さは40g(収率71%)、純度は98.2%、YI値は1.1であった。
メチルイソブチルケトンをトルエンに変更する以外は実施例1と同様に行い、上記式(1)で表される化合物の結晶を得た。得られた結晶の重さは47g(収率85%)、純度は96.2%、YI値は2.4であった。
メチルイソブチルケトンをシクロペンチルメチルエーテルに変更する以外は実施例2と同様に行い、上記式(1)で表される化合物の結晶を得た。得られた結晶の重さは23g(収率42%)、純度は98.5%、YI値は0.8であった。
攪拌器、加熱冷却器、および温度計を備えたガラス製反応器に、9-フルオレノン160g(0.89mol)、35%塩酸902g、ドデカンチオール8.8g、o-フェニルフェノール907gを加え、80℃まで昇温し、同温度で26時間撹拌後、HPLCにて9-フルオレノンの転化率が99%であることを確認した。得られた上記式(1)で表される化合物を含む反応液は1950gであった。
製造例2で得られた反応液247gに水317g、水酸化ナトリウム43gを添加し室温で1時間撹拌した後、メチルイソブチルケトン280gを添加し、85℃まで昇温し、同温度で1時間撹拌した後、0.2℃/分で冷却し21℃とした。21℃で結晶をろ別し、得られた結晶を内圧2kPaの減圧下、内温90℃で8時間乾燥させ、上記式(1)で表される化合物の結晶を得た。得られた結晶の重さは39g(収率70%)、純度は97.8%、YI値は1.2であった。
メチルイソブチルケトンをトルエンに変更する以外は実施例5と同様に行い、上記式(1)で表される化合物の結晶を得た。得られた結晶の重さは44g(収率79%)、純度は95.7%、YI値は2.8であった。
スケールを1/3.5とする以外は特開2003-221352号実施例3に記載される方法と同様の方法により9-フルオレノンとo-フェニルフェノールとを反応させ上記式(1)で表される化合物を含む反応液を得た。得られた反応液にトルエン86g、水23gを加えたが結晶が溶解せず、結晶を溶解させるため還流温度(内温86℃)まで昇温し10時間撹拌を継続したが、結晶は完溶せず、分液操作を実施することができなかった。
Claims (3)
- 脂肪族ケトン類が、2-ペンタノン、3-ペンタノン、2-ヘキサノン、3-ヘキサノン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、2-オクタノン、3-オクタノン、4-オクタノン、メチルイソブチルケトン、メチルイソアミルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、2-メチルシクロヘキサノン、3-メチルシクロヘキサノン及び4-メチルシクロヘキサノンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の製造方法。
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