JP3487340B2 - 自己融着線、多芯自己融着線及びこれらを用いた偏向ヨークコイル - Google Patents

自己融着線、多芯自己融着線及びこれらを用いた偏向ヨークコイル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にテレビ受像
器、ディスプレイ装置の偏向ヨークコイル等の巻き線に
用いられる自己融着線、多芯自己融着線及びこれらを用
いた偏向ヨークコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からテレビジョン,パソコン等のデ
ィプレイ装置として多用されているブラウン管方式に
は、電子銃から発したビームを収束、走査させるために
各種のエナメル線を巻線した偏向ヨークコイルが取り付
けられているが、この偏向ヨークコイルは使用するエナ
メル線の特性や品質によって表示画像の精査輝度や歪
み、色ずれ等に大きな影響を及ぼすことが知られてい
る。
【0003】この偏向ヨークコイルは、一般にセパレー
タと呼ばれる樹脂製のボビンに直接、エナメル線を巻線
してなる方法と、自己融着線を用いて鞍型のボビンレス
コイルを巻線した後、セパレータに取り付けてなる方法
に大別されるが、現在では製造設備の進歩と生産性の観
点から後者の方法が主流となっている。
【0004】この自己融着線を用いた偏向ヨークコイル
の製造工程としては、先ず、導体上に融着樹脂が塗布さ
れた自己融着線を金型に巻線し、コイル端末間に電気を
流して通電加熱した後、その融着樹脂を軟化させ、プレ
スにより所定の形状に成形する。次いで、金型で固定し
た状態でエアー等により冷却を行い、コイルが固化した
状態で排出してボビンレスのコイルを得る方法が一般的
に多く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この偏向ヨ
ークコイルに用いられる自己融着線は、導体上に、温度
指数が155〜180℃の絶縁樹脂塗料、例えば、ポリ
エステルイミド樹脂や直接はんだ付けが可能な変性ポリ
エステルイミド樹脂を塗布、焼き付けて絶縁層を形成し
た後、その絶縁層上にフェノキシ樹脂や共重合ポリアミ
ド樹脂等の熱可塑性樹脂を主体とした樹脂組成物を有機
溶剤に溶解してなる自己融着塗料を塗布、焼き付けてな
る自己融着層を備えたものが多く用いられている。
【0006】しかしながら、この自己融着層を形成する
フェノキシ樹脂は、偏向ヨークコイルのコイル成形歪が
小さいという利点を有しているが、加熱溶融時の流動性
が低く、その結果として通電接着時の接着強度が低いと
いった欠点がある。また、軟化温度がポリアミド樹脂等
に比べて低いことから、耐熱変形性にも劣るといった欠
点がある。
【0007】そのため、接着強度の改善策として、フェ
ノキシ樹脂中にさらにエポキシ樹脂やノボラックフェノ
ール樹脂等をポリマーブレンドする方法が考えられる
が、これら添加樹脂は比較的低分子物であることから、
コイル成形歪が大きくなってしまうと共に耐熱変形性を
低下させ、フェノキシ樹脂の利点を相殺してしまうとい
った問題点がある。また、耐熱変形性の改善策として、
フェノキシ樹脂構造の一部を水素から臭素等のハロゲン
に置換したものを用いることも考えられるが、樹脂の構
造上、環境負荷物質となるおそれがあり、実用化は難し
い。また、同様にスルホン基を導入したものも提案され
ているが、加熱溶融時の樹脂の流動性は改善されず、接
着強度が劣ってしまう。
【0008】一方、共重合ポリアミド樹脂は、加熱溶融
時の樹脂の流動性が高いことから接着強度に優れ、樹脂
の軟化温度も任意のものが比較的容易に合成できること
から、特に軟化温度110〜160℃のものが自己融着
線用樹脂として最も多く使用されている。
【0009】しかしながら、この共重合ポリアミド樹脂
は、コイル製造直後のコイル成形歪が大きく、さらに
的にこの歪が進行してしまうといった欠点がある。す
なわち、偏向ヨークコイルのコイル成形歪みは、セパレ
ータへの取付作業時の作業性を低下させると共に、ディ
スプレイに取り付けた後に磁界の偏重をきたいし、その
結果として表示画像の精彩度や歪み、色ずれ(ミスコン
バーゼンス)などを引き起こすことから、いかにコイル
成形歪みを少なくするかが必要不可欠な技術的課題とな
っている。
【0010】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、接
着強度及び耐熱変形性に優れ、かつコイル成形後の歪が
小さい新規な自己融着線、多芯自己融着線及びこれらを
用いた偏向ヨークコイルを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、偏向ヨークコイル等の巻線に用いられる自
己融着線において、軟化温度が100〜160℃で、か
つ軟化後の再結晶温度が80℃以上である共重合ポリア
ミド樹脂を主体としてなる樹脂組成物を有機溶剤に80
〜120℃の温度で溶解した後、冷却して自己融着塗料
を形成し、この自己融着塗料を導体上に直接、又は絶縁
層を介して塗布、焼き付けしてなるものである。
【0012】そして、このような自己融着線を用いるこ
とにより、接着強度及び耐熱変形性に優れ、かつコイル
成形歪を大幅に改善することが可能となる。
【0013】すなわち、本発明者らは、上記課題を詳細
に探求した結果、偏向ヨークコイルの製造工程と、自己
融着線の融着樹脂の物性に着目し、コイル成形歪が偏向
ヨークコイル排出時のコイル温度と、共重合ポリアミド
樹脂の再結晶化温度に大きく左右されることを見出し
た。具体的には、偏向ヨークコイルの製造工程における
コイル排出時のコイル温度において、共重合ポリアミド
樹脂が再結晶化していない場合には、コイル巻線、成形
時の残留応力により、初期のコイル成形歪を引き起こ
し、再結晶化が進行する間は経時的にもコイル成形歪が
進行することがわかった。
【0014】そして、このような着目点から、通電接着
時のコイル温度で軟化し、要求される耐熱変形温度以上
の軟化温度を有し、コイル排出時のコイル温度で結晶化
する共重合ポリアミド樹脂を使用すれば、初期のコイル
成形歪を大幅に低減し、かつ経時的なコイル成形歪も低
減することが可能となるとの着想に到達し、上記のよう
な本発明に至ったものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は本発明に係る自己融着線1の実施の
一形態を示したものであり、図中2は導体、3はこの導
体2上に形成される絶縁層、4はこの絶縁層3上に形成
される自己融着層である。
【0017】この自己融着層4は、軟化温度が100〜
160℃で、かつ軟化後の再結晶温度が80℃以上であ
る共重合ポリアミド樹脂を主体としてなる樹脂組成物を
有機溶剤に溶解した自己融着塗料を絶縁層3を介して塗
布、焼き付けしてなるものであり、このような組成の自
己融着層4を有することにより、接着強度及び耐熱変形
性が向上するため、巻線後における初期のコイル成形歪
が大幅に低減され、かつ経時的なコイル成形歪も低減可
能な自己融着線1を得ることができる。
【0018】ここで、自己融着層4を形成する自己融着
塗料中に含まれる共重合ポリアミド樹脂の軟化温度の下
限を100℃に限定したしたのは、偏向ヨークコイルに
要求される耐熱性温度が少なくとも100℃以上必要で
あるからである。一方、その上限を160℃に限定した
のは、160℃を超える温度では、偏向ヨークコイルを
通電接着させる際に、接着強度を得るために通電電流、
通電電圧を高くする必要があり、自己融着線1の絶縁皮
膜を熱劣化させたり、場合によっては絶縁不良を引
こすおそれがあるからである。尚、熱劣化を防ぐために
通電時間を長くすると、偏向ヨークコイルの生産性が低
下してしまう結果となる。
【0019】また、再結晶温度を80℃以上としたの
は、偏向ヨークコイルの製造工程におけるコイル排出時
のコイル温度が表面温度で40〜50℃程度、内部温度
で最大70℃を超える温度になっており、この温度以上
で共重合ポリアミド樹脂が再結晶化しない場合には、コ
イル成形歪の低減効果が期待できないからである。
【0020】尚、このような共重合ポリアミド樹脂は、
例えば、DSC法により軟化温度を測定した後、毎分1
0℃の温度で冷却して再結晶化温度を測定することで容
易に判断することができる。
【0021】そして、これらの条件を満たす共重合ポリ
アミド樹脂の具体例としては、MX2441/1.6S
F、MX2441F、MX2447(以上、エルフ・ア
トケム社商品名)等が挙げられ、これらはそれぞれ単独
で或いは組み合わせて使用することができる。また、温
度条件を満たさない共重合ポリアミド樹脂であっても、
結晶核剤等の添加剤を添加したりすることで結晶化を促
進し、上記の条件を満たすものであれば使用することが
できる。
【0022】また、このような共重合ポリアミド樹脂を
溶かし込む有機溶剤としては、特に限定されるものでは
ないが、フェノール、m−クレゾール、o−クレゾー
ル、p−クレゾール、キシレノールの各異性体の単独又
はこれらの混合溶剤と、希釈剤として脂肪族炭化水素、
芳香族炭化水素と混合したものを使用することが好まし
い。
【0023】また、本発明の自己融着線1にあっては、
潤滑性を付与するために融着塗料中に潤滑剤を添加する
か、あるいはその表面に潤滑剤を塗布するようにしても
良い。この場合、使用可能な潤滑剤としては特に限定さ
れるものではないが、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂などの
樹脂の他に蜜ろう、鯨ろう、木ろう、オゾケライト、カ
ルナウバワックス、ホホバ油、ラノリン、モンタンワッ
クス、セレシン、キャンデリラワックス、ライスワック
ス等の天然ワックス、パラフィンワックス、サゾールワ
ックス、エステルワックス等の合成ワックス等を用いる
ことが可能であり、これらを単独又は複数組み合わせて
使用しても良い。
【0024】一方、絶縁層3としては、従来と同様にポ
リエステルイミド樹脂、変性ポリエステルイミド樹脂、
変性ポリエステル樹脂のいずれかあるいはこれら樹脂を
適宜組み合わせたものを用いることができるが、この絶
縁層3は必ずしも必要とするものでなく、場合によって
は省略し、上記自己融着層4を直接導体2上に塗布形成
するようにしても良い。
【0025】また、このような自己融着線1を単独で巻
線してコイルを製造しても良いが、使用時の高周波、環
境温度によるコイル温度の抑制目的として、予め複数本
の自己融着線1を撚り合わせたり、束ねたりしてなるい
わゆる多芯自己融着線を用いてコイルを製造するように
しても良い。
【0026】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を説明する。
尚、本発明はこれら実施例に限定するものではないこと
は勿論である。
【0027】(実施例1) 先ず、容量2000ccの丸底フラスコに攪拌装置、温
度計及び環流冷却管を取り付けた後、その丸底フラスコ
内に、融点:135℃、再結晶化温度:95℃である共
重合ポリアミド樹脂(MX2441:エルフ・アトケム
社製)150gと、m−クレゾール510g及びキシレ
ン340gを入れ、80〜120℃の温度で3時間攪拌
し、その後、30〜40℃まで冷却して不揮発分15%
の自己融着塗料を得た。
【0028】次に、このようにして得られた自己融着塗
料を、炉長2mの焼付炉を用いて、炉温400℃、線速
31m/minの条件で、導体径0.32mm、仕上げ
外径0.36mmのポリエステルイミド線上に4回塗
布、焼き付けを行い、融着皮膜厚さ0.01mmの自己
融着線を得た。
【0029】そして、このようにして得られた自己融着
線を2本用意し、室温25℃、相対湿度45%の雰囲気
で偏向ヨークコイル巻線機(SUPER−VH2、日特
エンジニアリング社製)を用いて通電電流29A、通電
電圧200V、通電時間1.5秒、冷却プレス時間22
秒の条件で図2に示すような偏向ヨークコイル5を金型
上に巻線加工した。
【0030】その後、この偏向ヨークコイル5を金型か
ら取り出し、図3に示すように水平な板8を利用して直
ちにそのネジレ量9を測定した後、その偏向ヨークコイ
ル5を室温で放置し、そのネジレ量9を一定時間毎(2
4時間,48時間,72時間,168時間)に測定し
た。その測定結果を以下の表1の実施例1の欄に示す。
【0031】(実施例2) 融点:137℃、再結晶化温度:94℃である共重合ポ
リアミド樹脂(MX2447:エルフ・アトケム社製)
を用いた他は実施例1と同様な方法で自己融着線を製造
すると共に、同様な測定方法でそのネジレを測定し、そ
の測定結果を以下の表1の実施例2の欄に示す。
【0032】(実施例3) 融点:137℃、再結晶化温度:94℃である共重合ポ
リアミド樹脂(MX2447:エルフ・アトケム社製)
146g、ノボラックフェノール樹脂(ヒタノールH1
133:日立化成工業社製)4g及びm−クレゾール5
10g、キシレン340gを用いた他は実施例1と同様
な方法で自己融着線を製造すると共に、同様な測定方法
でそのネジレを測定し、その測定結果を以下の表1の実
施例3の欄に示す。
【0033】(比較例1) 融点:127℃、再結晶化温度:70℃である共重合ポ
リアミド樹脂(X7079:ダイセルヒュルス社製)を
用いた他は実施例1と同様な方法で自己融着線を製造す
ると共に、同様な測定方法でそのネジレを測定し、その
測定結果を以下の表1の比較例1の欄に示す。
【0034】(比較例2) 融点:123℃、再結晶化温度:59℃である共重合ポ
リアミド樹脂(M1422:エルフ・アトケム社製)を
用いた他は実施例1と同様な方法で自己融着線を製造す
ると共に、同様な測定方法でそのネジレを測定し、その
測定結果を以下の表1の比較例2の欄に示す。
【0035】(比較例3) 融点:106℃、再結晶化温度:59℃である共重合ポ
リアミド樹脂(T470:ダイセルヒュルス社製)を用
いた他は実施例1と同様な方法で自己融着線を製造する
と共に、同様な測定方法でそのネジレを測定し、その測
定結果を以下の表1の比較例3の欄に示す。
【0036】
【表1】
【0037】この結果、表1からも分かるように、再結
晶化温度が80℃未満の共重合ポリアミド樹脂を使用し
た自己融着線からなる比較例1〜3の偏向ヨークコイル
にあっては、金型から排出された直後のネジレが大き
く、排出直後からも経時的にネジレが進行し、その変化
量も大きくなった。例えば、比較例1の場合は、排出直
後において既に0.53mmもネジレが生じ、しかもこ
のネジレは時間が経ってもなかなか止まらなかった。
【0038】これに対し、再結晶温度が80℃以上であ
る共重合ポリアミド樹脂を使用した本発明に係る自己融
着線からなる偏向ヨークコイルにあっては、実施例1〜
3の欄に示すように、金型から排出された直後に僅かな
ネジレが発生したものの、その量はいずれも比較例1〜
3を大幅に下回り、しかも経時的な変化量も極僅かであ
った。例えば、比較例1の場合は、排出直後におけるネ
ジレ量は僅か0.20mmであり、比較例3のそれに比
較して1/3以下であった。また、その経時的なネジレ
変化は、実施例2,3にあっては約48時間の計測時点
で、実施例1にあっては約78時間の計測時点でストッ
プし、それ以後は殆ど変化することはなかった。
【0039】また、コイルの接着強度も良好であり、従
来の自己融着線と同等以上の接着強度が得られた。
【0040】
【発明の効果】以上要するに本発明の自己融着線は、接
着強度及び耐熱変形性に優れ、かつコイル成形後の歪が
極めて小さいといった優れた効果を発揮する。従って、
このような自己融着線で形成された偏向ヨークコイルに
あっては、金型から排出した直後のコイル成形歪が極め
て小さいことは勿論、経時的なネジレの進行も殆どない
ため、高品質な偏向ヨークコイルを容易に提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自己融着線の実施の一形態を示す
拡大断面図である。
【図2】本実施例で形成した偏向ヨークコイルを示す斜
視図である。
【図3】本実施例で採用した偏向ヨークコイルのネジレ
の測定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自己融着線 2 導体 3 絶縁層 4 自己融着層 5 偏向ヨークコイル 6 リア部フランジ 7 フロント部フランジ 8 水平な板 9 ネジレ量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 正明 埼玉県入間市狭山ケ原松原108番8号 花島電線株式会社 埼玉工場内 (56)参考文献 特開 平2−135610(JP,A) 特開 平4−249008(JP,A) 特開 平4−274111(JP,A) 特開 平5−225831(JP,A) 特開 平7−161239(JP,A) 特開 平7−182929(JP,A) 特開 平8−17253(JP,A) 特開 平10−154420(JP,A) 特開 平11−185537(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/76 H01B 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向ヨークコイル等の巻線に用いられる
    自己融着線において、軟化温度が100〜160℃で、
    かつ軟化後の再結晶温度が80℃以上である共重合ポリ
    アミド樹脂を主体としてなる樹脂組成物を有機溶剤に
    0〜120℃の温度で溶解した後、冷却して自己融着塗
    料を形成し、この自己融着塗料を導体上に直接、又は絶
    縁層を介して塗布、焼き付けしてなることを特徴とする
    自己融着線。
  2. 【請求項2】 上記自己融着塗料中に潤滑剤が溶解又は
    分散、或いは表面に潤滑剤が塗布されていることを特徴
    とする請求項1に記載の自己融着線。
  3. 【請求項3】 上記絶縁層が、ポリイミド樹脂、変性ポ
    リエステルイミド樹脂、変性ポリエステル樹脂のいずれ
    かであることを特徴とする請求項1又は2記載の自己融
    着線。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜3のいずれかに記載の自
    己融着線を複数本、撚り合わせ又は束ねてなることを特
    徴とする多芯自己融着線。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜3のいずれかに記載の自
    己融着線又は請求項4に記載の多芯自己融着線を、偏向
    ヨークコイル巻線機を用いて金型に巻線加工すると共に
    通電加熱して自己融着塗料又は多芯自己融着線を軟化さ
    せ、プレスにより偏向ヨークコイル形状に成形すると共
    に冷却し、金型から取り外して得られた偏向ヨークコイ
    ルであって、排出後のコイル成形歪みの進行が少ないこ
    とを特徴とする自己融着線及び多芯自己融着線を用いた
    偏向ヨークコイル。
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