JP3486157B2 - プログラム実行システム、中継装置、操作装置、記録媒体およびプログラム実行装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、テレビゲームシ
ステム等のエンタテインメントシステムに適用して好適
なプログラム実行システム、中継装置、操作装置、記録
媒体およびプログラム実行装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来からテレビゲーム等で使用される操
作装置、いわゆるコントローラには、テレビジョン受像
機の画面上での、たとえばキャラクタ全体のＸＹ直交２
軸正負４方向の移動各方向を指示する方向ボタンや、前
記キャラクタの左腕、右腕、左足、右足それぞれの移動
を指示する操作ボタン等が操作部として配置されてい
る。

【０００３】このように複数のボタン等の操作部を有す
る操作装置は、たとえば、テレビゲーム装置本体に接続
され、操作者による前記複数の操作部の操作に対応する
各操作部の操作データ（操作したか操作していないか等
を表すデータ）を前記テレビゲーム装置本体に送出す
る。

【０００４】この場合、画像生成処理部を有するテレビ
ゲーム装置本体には、上述した画面等を有するモニタと
してのテレビジョン受像機が接続され、前記操作装置か
ら送出された操作データの内容に基づき、次のフレーム
で前記テレビジョン受像機の画面に表示すべき画像を前
記画像生成処理部で計算する。

【０００５】画像生成処理部で計算された画像は、この
画像生成処理部により、例えばＶＲＡＭ（video RAM）
に描画される。そして、テレビゲーム装置内部のクロッ
クに基づき発生されるフレームの切換信号が発生したと
き、該テレビゲーム装置本体から前記テレビジョン受像
機の画面上に前記ＶＲＡＭに描画されている画像が、Ｎ
ＴＳＣ信号等のテレビ信号として転送されて表示され
る。

【０００６】このように、テレビゲーム装置では、以下
に示す（１）〜（３）の処理を、図１９中、上段の処理
１に示すように、各１フレーム、たとえば、１／６０秒
で、連続的に行うことで、画面上に操作装置の操作に基
づく画像をリアルタイムに表示させることができるよう
になっている。

【０００７】（１）時間ｔａで、テレビゲーム装置本体
が操作装置と通信する。

【０００８】（２）時間ｔｂで、テレビゲーム装置本体
が操作装置との通信結果に応じてゲーム画像を計算す
る。

【０００９】（３）時間ｔｃで、計算されたゲーム画像
をＶＲＡＭ上に描画する。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、たと
えば、ゲーム等の内容の高度化、複雑化等に伴い、操作
装置上の操作部の数を多くしたいという要求や、操作部
の機能を単純なオンオフ機能出力（２値出力）ではなく
押す力の大きさに応じたアナログ機能出力（多階調出
力）等が望ましいという要求がある。

【００１１】これらの要求を満足するためには、操作装
置からテレビゲーム装置本体に送信する送信データの容
量、たとえば、バイト数を増加させる必要がある。

【００１２】ところが、操作装置からテレビゲーム装置
本体に送信するデータの容量が大きくなると、上記
（１）や（２）の時間が増加し、結果として（３）の処
理が遅延するおそれがある。

【００１３】この（３）の処理が遅延すると、図１９
中、下段の処理２に示すように、画像の表示が所定時間
（この例では１／６０秒）でのフレームの切り換えに間
に合わなくなり、テレビジョン受像機上の画面が乱れた
りスローモーションのように遅くなるというおそれがあ
る。

【００１４】これらの問題を解決するためには、たとえ
ば、テレビゲーム装置本体と操作装置（コントローラ）
との通信時間を短縮することが考えられ、通信速度（ボ
ーレート）等を上げることが必要になる。

【００１５】しかしながら、通信速度を上げると、操作
装置内に、より高速なマイクロコンピュータやクロック
発生器が必要になりコストが増加するという問題があ
る。

【００１６】さらに、通信速度が上がると、ノイズや不
要輻射も増加し、その対策が必要となり、これによりコ
ストがさらに増加するという問題も発生する。

【００１７】この発明はこのような種々の課題を考慮し
てなされたものであり、操作装置と、この操作装置が接
続される本体側との通信時間を増加させることなく、操
作部の数を多くしたいという要求や、操作部の機能を単
純なオンオフ機能出力ではなく押す力の大きさに応じた
アナログ機能出力等が望ましいという要求に応えるこ
と、さらには操作装置と本体との間のワイヤレス通信を
可能とするプログラム実行システム、中継装置、操作装
置、記録媒体およびプログラム実行装置を提供すること
を目的とする。

【００１８】

【課題を解決するための手段】この発明に係るプログラ
ム実行システムは、記録媒体に記憶されているプログラ
ムを読み出して実行するプログラム実行装置と、該プロ
グラム実行装置に接続され、かつ複数の操作部を有し、
操作者による操作要求を前記複数の操作部の操作に対応
して前記プログラム実行装置に操作データとして送出す
る操作装置とを有し、前記プログラム実行装置は、前記
プログラムの実行開始時および（または）前記プログラ
ムの実行中に、前記プログラム実行装置と前記操作装置
との間の前記操作データの送受に要する通信時間を所定
時間以内に制御すべく、前記操作装置に対して、該操作
装置から送出する操作データの種類を所定の数に制限す
る送出規定指示データを送出することを特徴とする（請
求項１記載の発明）。

【００１９】この発明によれば、プログラムの実行開始
時および（または）プログラムの実行中に、前記プログ
ラム実行装置と前記操作装置との間の前記操作データの
送受に要する通信時間を所定時間以内に制御すべく、こ
のプログラム実行装置から操作装置に対して、該操作装
置から送出する操作データの種類を所定の数に制限する
送出規定指示データを送出するようにしているので、プ
ログラム開始時あるいはプログラムの実行中に、操作装
置からプログラム実行装置に送出される操作データの容
量を低減できる。

【００２０】この場合、プログラム実行装置と操作装置
との間に、プログラム実行装置に接続されて該プログラ
ム実行装置と操作装置との間のワイヤレス通信を行う中
継装置を配置することが可能である（請求項２記載の発
明）。

【００２１】また、操作装置に、送出規定指示データを
保持する記憶部を設けておくことで、送出規定指示デー
タの変更がない限り、プログラムの実行中に送出規定指
示データをプログラム実行装置から操作装置に送出する
必要がない（請求項３記載の発明）。

【００２２】したがって、プログラム実行装置が、操作
装置から送出する操作データの種類を規定する送出規定
指示データの内容を更新（変更）したいときには、プロ
グラムの実行中に、操作装置に対して、更新用送出規定
指示データを送出することにより更新（変更）すること
ができる（請求項４、５記載の発明）。

【００２３】この発明に係るプログラム実行装置は、記
録媒体に記憶されているプログラムを読み出して実行す
るプログラム実行装置と、該プログラム実行装置に接続
され、第１のワイヤレス通信部を有する中継装置と、複
数の操作部と、前記第１のワイヤレス通信部と通信する
ための第２のワイヤレス通信部を有し、操作者による操
作要求を前記複数の操作部の操作に対応して、前記中継
装置に対し操作データを送出する操作装置とを備え、前
記プログラム実行装置は、前記プログラムの実行開始時
および（または）前記プログラムの実行中に、前記中継
装置に対して、前記操作装置から該中継装置を介して前
記プログラム実行装置に送出される前記操作データの種
類を規定する送出規定指示データを送出することを特徴
とする（請求項６記載の発明）。

【００２４】この発明によれば、プログラムの実行開始
時および（または）プログラムの実行中に、このプログ
ラム実行装置から中継装置に対して、操作装置から該中
継装置を介してプログラム実行装置に送出される操作デ
ータの種類を規定する送出規定指示データを送出するよ
うにしているので、プログラム開始時あるいはプログラ
ムの実行中に、操作装置から中継装置を経由してプログ
ラム実行装置に送出される操作データの容量を低減でき
る可能性が得られる。

【００２５】また、中継装置に、送出規定指示データを
保持する記憶部を設けておくことで、送出規定指示デー
タの変更がない限り、プログラムの実行中に送出規定指
示データをプログラム実行装置から中継装置に送出する
必要がない（請求項７記載の発明）。

【００２６】したがって、プログラム実行装置が、操作
装置から送出する操作データの種類を規定する送出規定
指示データの内容を更新（変更）したいときには、プロ
グラムの実行中に、中継装置に対して、更新用送出規定
指示データを送出することにより更新（変更）すること
ができる（請求項８記載の発明）。

【００２７】プログラム実行システム中、プログラム実
行装置としては、着脱自由な記録媒体に記憶されている
プログラムを読み出して該プログラムを実行するエンタ
テインメント装置に適用することができる（請求項９記
載の発明）。

【００２８】この発明に係る中継装置は、プログラム実
行装置と操作装置との間でのワイヤレス通信を簡単に可
能とするもの（請求項１０記載の発明）、あるいはプロ
グラム実行装置と操作装置とのワイヤレス通信を可能と
するものであって操作装置から送信されてきたワイヤレ
ス操作データを処理してプログラム実行装置に送るもの
がある（請求項１１記載の発明）。

【００２９】この発明に係る操作装置は、複数の操作部
を有し、操作者による前記複数の操作部の操作に対応す
る各操作データを出力する操作装置において、外部入力
指示により、前記外部入力指示を発行する装置と前記操
作装置との間の前記操作データの送受に要する通信時間
を所定時間以内に制御すべく、前記出力する操作データ
の種類を所定の数に制限する操作データ送出規定手段を
有することを特徴とする（請求項１４記載の発明）。

【００３０】この発明によれば、外部入力指示により、
操作装置から出力する操作データの種類を規定する操作
データ送出規定手段を備えているので、操作データの種
類が多い場合であっても、操作データの出力時間を低減
させることができる可能性が得られる。

【００３１】この場合、操作装置内に、出力する操作デ
ータの種類を記憶する記憶部を設けておくことにより、
操作データ送出規定手段が、この記憶部に記憶されてい
る前記操作データの種類に基づき操作データを出力する
ことができる（請求項１５記載の発明）。

【００３２】また、この操作装置に、ピンコンパチブル
な下位互換操作装置が存在する場合、前記操作装置に電
源が供給されたとき、記憶部に前記下位互換操作装置か
ら出力される操作データの種類が記憶されるようにする
ことで、この操作装置を前記下位互換操作装置に代替し
て使用可能とすることができる（請求項１６記載の発
明）。

【００３３】この発明に係る記録媒体は、プログラム実
行装置のコンピュータに、下記ステップを実行させるた
めのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体において、複数の操作部を有し、操作者による
前記複数の操作部の操作に対応する各操作データを出力
する操作装置との電気的接続を確認するステップと、前
記プログラムの実行開始時および（または）前記プログ
ラムの実行中に、前記プログラム実行装置と前記操作装
置との間の前記操作データの送受に要する通信時間を所
定時間以内に制御すべく、前記操作装置に対して、該操
作装置から送出する操作データの種類を所定の数に制限
する送出規定指示データを送出するステップとを有する
プログラムを格納している（請求項１７記載の発明）。

【００３４】このプログラムを、操作装置に接続される
プログラム実行装置のコンピュータに実行させることに
より、プログラム実行装置により操作装置から送出され
る操作データの種類を所定の数に制限することができ
る。

【００３５】この発明に係る記録媒体は、プログラム実
行装置のコンピュータに、下記ステップを実行させるた
めのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体において、複数の操作部を有し、操作者による
前記複数の操作部の操作に対応する各操作データを出力
する操作装置との電気的接続を確認するステップと、前
記プログラムの実行開始時および（または）前記プログ
ラムの実行中に、前記プログラム実行装置と前記操作装
置との間の前記操作データの送受に要する通信時間を所
定時間以内に制御すべく、前記操作装置に対して、通常
動作モードから、送出する操作データの種類を所定の数
に制限する操作データ送出規定モードに移行させるステ
ップと、前記操作装置に対して、送出する操作データの
種類を所定の数に制限する送出規定指示データを送出す
るステップと、前記操作装置に対して、操作データ送出
規定モードから前記通常動作モードに移行させるステッ
プとを有するプログラムを格納している（請求項１８記
載の発明）。

【００３６】この発明によれば、たとえば、プログラム
の実行中に、上記各ステップを実行することで、該プロ
グラムの実行中に、操作装置から送出される操作データ
の種類の規定を更新（変更）することができる。

【００３７】

【００３８】

【００３９】この発明に係るプログラム実行装置は、操
作者による複数の操作部の操作に対応する各操作データ
を出力する操作装置に接続されるとともに、記録媒体に
記憶されているプログラムを読み出して実行するプログ
ラム実行装置において、前記読み出したプログラムの内
容に従い、前記プログラムの実行開始時および（また
は）前記プログラムの実行中に、前記プログラム実行装
置と前記操作装置との間の前記操作データの送受に要す
る通信時間を所定時間以内に制御すべく、前記操作装置
から該プログラム実行装置に送出する操作データの種類
を所定の数に制限する送出規定指示データを前記操作装
置に対して送出する送出規定指示データ送出手段を有す
ることを特徴とする（請求項１９記載の発明）。

【００４０】この発明によれば、送出規定指示データ送
出手段により、前記プログラム実行装置と前記操作装置
との間の前記操作データの送受に要する通信時間を所定
時間以内に制御すべく、操作装置から該プログラム実行
装置に送出する操作データの種類を所定の数に制限する
送出規定指示データを前記操作装置に対して送出するよ
うにしているので、プログラム実行装置により操作装置
から送出される操作データの種類を所定の数に制限する
ことができる。

【００４１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。

【００４２】図１は、この発明の一実施の形態が適用さ
れたエンタテインメントシステム１０の斜視構成を示し
ている。

【００４３】このエンタテインメントシステム１０は、
ＣＤ−ＲＯＭ（compact disk-readonly memory）、ＤＶ
Ｄ（digital video disk）等に代表される光ディスクな
どの記録媒体に記憶されているプログラムを読み出して
実行するプログラム実行装置としてのエンタテインメン
ト装置１２と、このエンタテインメント装置１２のスロ
ット部１４Ａ、１４Ｂに設けられた下段のジャック部１
６Ａ、１６Ｂに着脱自由に装着される操作装置（コント
ローラ）２００と、エンタテインメント装置１２から映
像・音声出力信号が供給されるテレビジョン受像機等の
モニタ２０とから構成されている。

【００４４】なお、エンタテインメント装置１２のスロ
ット部１４Ａ、１４Ｂの上段のジャック部１８Ａ、１８
Ｂには、図示していないが、ゲームの途中経過等を記録
するためのフラッシュメモリ等を有するメモリカード
や、脱着して個別にゲーム等を実行することのできる携
帯情報端末を装着することが可能である。

【００４５】エンタテインメント装置１２には、各種プ
ログラム（アプリケーションプログラムやデバイスドラ
イバ等）およびデータが記録されたＣＤ−ＲＯＭ等の光
ディスク（以下、符号をＯＤとする。）を再生する読出
・再生装置として機能する光ディスク駆動部２２や、光
ディスクＯＤに記録されたプログラムに従いモニタ２０
の画面に背景画面やキャラクタを表示させるための画像
処理手段であるグラフィックシステム等が内蔵されてい
る。

【００４６】また、このエンタテインメント装置１２
は、光ディスクＯＤが装着されるディスク装着部２４
と、エンタテインメント装置１２内のコンピュータ（Ｃ
ＰＵ）をリセットするリセットスイッチ２６と、電源ス
イッチ２８と、光ディスクＯＤをディスク装着部２４に
装着あるいは離脱させる際に該ディスク装着部２４の蓋
体を開放する蓋体開放操作ボタン３０を備えている。

【００４７】図２は、図１に示したエンタテインメント
システム１０中、操作装置２００の上面構成を示してい
る。

【００４８】図１および図２において、操作装置２００
とエンタテインメント装置１２との接続は、操作装置２
００の装置本体２０１から引き出された多心ケーブルで
ある接続コード２０２を介して行われる。この接続コー
ド２０２の先端にはコネクタであるプラグ２０３が設け
られ、このプラグ２０３をエンタテインメント装置１２
の上面側に設けられたジャック部１６Ａまたは１６Ｂに
挿入することで、操作装置２００がエンタテインメント
装置１２に対して電気的かつ機械的に接続される。

【００４９】操作装置２００の装置本体２０１には、そ
の上面に第１および第２の操作部２１０、２２０が設け
られている。

【００５０】第１の操作部２１０には、それぞれが操作
部（操作スイッチあるいは操作ボタンともいう。）であ
る第１〜第４の操作ボタン２１１、２１２、２１３、２
１４が組み込まれている。

【００５１】第１の操作部２１０は、光ディスクＯＤに
記録されているアプリケーションプログラム等によりそ
れらの機能が決定されるが、通常の場合、たとえば、モ
ニタ２０の画面に表示されたキャラクタに動作を与える
ための操作部とされ、第１〜第４の操作ボタン２１１〜
２１４を押圧操作して、モニタ２０の画面に表示される
キャラクタ等を上下左右等に動かす機能を有するものと
される。

【００５２】たとえば、第１の操作ボタン２１１にはキ
ャラクタを左に、第２の操作ボタン２１２にはキャラク
タを右に、第３の操作ボタンにはキャラクタを上に、第
４の操作ボタン２１４にはキャラクタを下に、それぞれ
動かす機能が割り付けられる。

【００５３】また、第２の操作部２２０にも、それぞれ
が操作部（操作スイッチ）である第５〜第８の操作ボタ
ン２２１、２２２、２２３、２２４が組み込まれてい
る。この第２の操作部２２０も、光ディスクＯＤに記録
されたアプリケーションプログラムによりその機能が設
定され、第５〜第８の操作ボタン２２１〜２２４にそれ
ぞれキャラクタの状態を変化させる機能が割り付けられ
る。一例としては、キャラクタが人物等であるとき、第
５の操作ボタン２２１に左腕を、第６の操作ボタン２２
２に右腕を、第７の操作ボタン２２３に左足を、第８の
操作ボタン２２４に右足をそれぞれ動かす機能が割り付
けられる。

【００５４】さらに、装置本体２０１には、回転操作が
可能でアナログ的な入力が可能なスティック操作部２４
１、２４２が設けられている。

【００５５】さらにまた、装置本体２０１には、ゲーム
等の開始を指示するスタートスイッチ２３０と、ゲーム
の難易度等を選択するための選択スイッチ２３１と、前
記スティック操作部２４１、２４２を使用可能にするか
どうか等の操作モード等を選択するモード選択スイッチ
２３２と、選択された操作モードを表示するための発光
素子により構成される表示部２３３が設けられている。

【００５６】さらに、装置本体２０１の背面部には、ア
プリケーションプログラムによりその機能が設定される
それぞれ２個からなる操作部であるＲ（Ｒ１、Ｒ２）ボ
タン２３４（２３４ａ、２３４ｂ）と、Ｌ（Ｌ１、Ｌ
２）ボタン２３５（２３５ａ、２３５ｂ）が配置されて
いる。

【００５７】このように構成される図１に示すエンタテ
インメントシステム１０では、光ディスク駆動部２２に
より光ディスクＯＤに記録されているプログラムを読み
出し、その一方、操作装置２００上の第１および第２の
操作部２１０、２２０等の各種ボタンやスイッチ等を操
作者（たとえば、ゲームプレイヤ）が操作する。この操
作者による操作に基づく操作要求が、複数の操作部２５
０の操作に対応する操作データとしてエンタテインメン
ト装置１２に送出されることで、エンタテインメント装
置１２では、所望の画像を計算し、モニタ２０の画面上
に画像を表示し、また音声出力の補助により、たとえ
ば、光ディスクＯＤから読み出したプログラムによるゲ
ームを実行することができる。なお、ゲームの実行と
は、主としてゲームの進行および表示や音声を制御する
ことをいう。

【００５８】この実施の形態において、操作装置２００
を構成する操作部２５０中、１２個のそれぞれ４ビット
の多階調出力操作部２５１｛第１の操作部２１０（第１
〜第４の操作ボタン２１１〜２１４）、第２の操作部２
２０（第５〜第８の操作ボタン２２１〜２２４）、Ｒボ
タン２３４、２３４、Ｌボタン２３５、２３５｝には、
以下に説明するように、素子のひずみで抵抗値が変化す
る感圧素子（感圧抵抗体ともいう。）が使用されてい
る。

【００５９】したがって、この操作装置２００では、こ
の感圧素子の抵抗値の変化をＡ／Ｄ（analog to digita
l）変換して、たとえば、４ビット（１８階調）の出力
（多階調出力）、あるいは押されたかどうかの１ビット
の出力（２値出力）を、感圧素子の出力側に接続された
比較器の出力｛あるいはＡ／Ｄ変換を行うＡ／Ｄ変換器
のＬＳＢ（least significant bit）出力｝により検知
し「１」または「０」の１ビットの２値出力を切り換え
て出力できるようになっている。

【００６０】操作部２５０中、２値出力操作部２５２
（スタートスイッチ２３０、選択スイッチ２３１と、モ
ード選択スイッチ２３２）には、いわゆるオンオフスイ
ッチが採用されている。

【００６１】操作部２５０中、２個のスティック操作部
２４１、２４２には、それぞれ２個の可変抵抗器が接続
され、その可変抵抗器の出力電圧がそれぞれＡ／Ｄ変換
され、それぞれ８ビットの多階調出力を出力できるよう
になっている。

【００６２】図３は、多階調出力あるいは２値出力を操
作情報として出力することの可能な感圧素子を用いた上
記１２個の操作部中、一例として、第２の操作部２２０
の構成を示す一部省略した分解斜視図を示している。

【００６３】また、図４は、第２の操作部２２０の一部
を拡大した断面図を示している。

【００６４】図３から分かるように、第２の操作部２２
０は、操作ボタン２２１、２２２、２２３、２２４にそ
れぞれ対応する４個の操作ボタン３０１と、弾性体３０
２と、感圧抵抗体部３０４とを備えている。

【００６５】図４に示すように、操作ボタン３０１は、
頭部が操作装置２００の装置本体２０１の上面から露出
し、かつ軸方向へ移動自在な状態で装置本体２０１に組
み込まれている。

【００６６】弾性体３０２は、絶縁性ゴム等で形成さ
れ、上方に突きだした弾力部３０２ａを有し、この弾力
部３０２ａの上壁で操作ボタン３０１の下端を支持して
いる。操作ボタン３０１が操作者により押し込まれる
と、この弾力部３０２ａの斜面部分が撓んで上壁が操作
ボタン３０１とともに移動する。一方、操作ボタン３０
１への押圧力が解除されると、撓んでいた弾力部３０２
ａの斜面部が弾性により復元して、操作ボタン３０１を
押し上げる。すなわち、弾性体３０２は、押圧操作によ
り押し込まれた操作ボタン３０１を元の位置まで自動的
に復元させるための付勢手段として機能している。

【００６７】また、弾力部３０２ａの上壁には、その内
側天井面に絶縁体の可動接点３０５が形成されている
（図４参照）。この可動接点３０５は、操作ボタン３０
１の押圧操作に伴う弾力部３０２ａの撓み変形により下
方に移動する。

【００６８】感圧抵抗体部３０４は、薄い絶縁シート３
０８の上面における適所に感圧抵抗体３０９を設けた構
成とされている。それぞれの感圧抵抗体３０９は、操作
ボタン３０１、弾力部３０２ａの上壁、および可動接点
３０５とほぼ同一直線上に配置され、操作ボタン３０１
に加えられた押圧力が、弾力部３０２ａの上壁および可
動接点３０５を介して感圧抵抗体３０９に伝えられる。

【００６９】感圧抵抗体３０９は、たとえば、感圧導電
性ゴムで形成することができ、それぞれ、対称位置にあ
る２つの端部に電極３０９ａ、３０９ｂが形成された構
成となっている。各電極３０９ａ、３０９ｂ間の電気的
な抵抗値は、感圧抵抗体３０９に作用する圧力に応じて
変化し、これにより多階調出力が可能となる。各電極３
０９ａ、３０９ｂは、操作装置２００の４ビット分解能
のＡ／Ｄ変換器を含む内部回路に結線される。

【００７０】上述したように、この多階調出力可能な操
作装置２００は、前記Ａ／Ｄ変換器の全分解能（あるい
は一部の分解能）を利用して多階調出力が可能であると
ともに、そのＡ／Ｄ変換器の、たとえば、ＬＳＢを利用
して２値出力が可能である。

【００７１】実際上、この操作装置２００は、スティッ
ク操作部２４１、２４２を除き、２値出力のみが出力可
能で現在市場で流通している操作装置（一部互換操作装
置あるいは下位互換操作装置という。）の上位互換装置
として機能させるため、下位互換操作装置と差し替えて
使用できるように、プラグ２０３（図１参照）の形状や
そのピン配置を現在市場で流通している、あるいは家庭
等で現在使用されている操作装置といわゆるピンコンパ
チブル（pin compatible：ピン互換）な構成としてい
る。

【００７２】図５は、２値出力のみを操作情報として出
力することの可能な操作部を有する下位互換操作装置２
００Ｐの構成図であり、上記第２の操作部２２０に対応
する構成を示す一部省略した分解斜視図を示している。

【００７３】図６は、上記第２の操作部２２０に対応す
る構成を示す一部省略した下位互換操作装置２００Ｐの
断面図である。

【００７４】なお、この下位互換操作装置２００Ｐの外
形形状は、この実施の形態では、操作装置２００と同一
の外形形状としている。同一外形形状であっても、それ
ぞれの操作装置２００、２００Ｐを色、ラベルあるいは
型式番号等により外観上一目で判別することができる構
成にできることはいうまでもない。

【００７５】理解の便宜のため、この下位互換操作装置
２００Ｐの構成部分の中、操作装置２００と対応する構
成部分には同一の符号を付け、その詳細な説明は省略す
る。

【００７６】図５、図６から分かるように、下位互換操
作装置２００Ｐでは、操作装置２００の感圧抵抗体部３
０４が、スイッチ固定接点部３０３に代替された構成と
され、図６に示す可動接点３０５Ｐは、絶縁性ではなく
導電性の可動接点３０５Ｐとされている。

【００７７】スイッチ固定接点部３０３は、メンブレン
等の可撓性を有する薄肉のシート部材３０６に形成され
ている。すなわち、シート部材３０６の上面には、適所
に第１および第２の固定接点３０７ａ、３０７ｂからな
る固定接点部３０７が形成され、これら固定接点部３０
７が可動接点３０５Ｐと対向配置されている。

【００７８】この構成により、操作ボタン３０１の押圧
操作に伴い、弾力部３０２ａの上壁に形成された可動接
点３０５Ｐが移動して第１および第２の固定接点３０７
ａ、３０７ｂに接触し、これら固定接点３０７ａ、３０
７ｂ間を電気的に導通させることができる。各固定接点
３０７ａ、３０７ｂには、それぞれ電極３０７ｃ、３０
７ｄが形成され、それら電極３０７ｃ、３０７ｄが下位
互換操作装置２００Ｐの内部回路に結線されることで、
その内部回路から２値出力の操作データを出力すること
ができる。

【００７９】図７は、図１に示したエンタテインメント
装置１２の概略的な電気回路ブロック構成を含むエンタ
テインメントシステム１０の全体構成を示す電気回路ブ
ロック図である。

【００８０】図７に示すように、エンタテインメント装
置１２は、基本的には、送出規定指示データ送出手段等
として機能する中央演算処理装置（ＣＰＵ：central pr
ocessing unit）１５０Ａおよびその周辺装置等からな
る制御システム１５０と、画像を計算するとともに図示
していないフレームバッファに描画を行う画像処理装置
（ＧＰＵ：graphic processing unit）等からなるグラ
フィックシステム１５２と、楽音・効果音等を発生する
音声処理装置（ＳＰＵ：sound processing unit）等か
らなるサウンドシステム１５４と、アプリケーションプ
ログラムおよびデータさらには必要に応じてデバイスド
ライバ等が記録されている光ディスクＯＤの読出制御を
行い読出装置として機能する光ディスク駆動部２２と、
操作者からの指示が入力される操作装置２００や図示し
ていないメモリカードとの通信を行う通信制御部１６０
と、前記各部１５０、１５２、２２、１５４、１６０が
接続されているバス１６２等を備えている。前記グラフ
ィックシステム１５２とサウンドシステム１５４の出力
がモニタ２０に接続されている。

【００８１】ここで、制御システム１５０は、ＣＰＵ１
５０Ａと、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ：random a
ccess memory）からなるメインメモリ（主記憶装置）１
５０Ｂと、このメインメモリ１５０Ｂ、グラフィックシ
ステム１５２、サウンドシステム１５４等の管理を行う
いわゆるオペレーティングシステム等のシステムプログ
ラムが格納された読出専用メモリ（ＲＯＭ：read only
memory）１５０Ｃと、割込制御やダイレクトメモリアク
セス（ＤＭＡ：direct memory access）転送の制御等を
行う図示していない周辺装置制御部等とを備えている。

【００８２】また、グラフィックシステム１５２は、座
標変換等の処理を行うジオメトリトランスファエンジン
（ＧＴＥ：geometric transfer engine）と、ＣＰＵ１
５０Ａからの描画指示に従って描画を行う上記ＧＰＵ
と、このＧＰＵにより描画された画像を記憶するフレー
ムバッファと、離散コサイン変換等の直交変換により圧
縮されて符号化された画像データを復号する画像デコー
ダとを備えている。

【００８３】光ディスク駆動部２２は、光ディスクＯＤ
に記録されたプログラムやデータを再生する光ディスク
装置と、エラー訂正符号（ＥＣＣ：error correction c
ode）が付加されて記録されているプログラム・データ
等を復号するデコーダと、光ディスク装置から読み出し
たデータを一時的に記憶することにより光ディスクＯＤ
からのデータの読み出しを高速化するバッファとを備え
ている。

【００８４】さらに、通信制御部１６０は、操作装置２
００に対してバス１６２を介してＣＰＵ１５０Ａとの通
信の制御を行う。

【００８５】図８は、エンタテインメント装置１２のジ
ャック部１６Ａまたは１６Ｂに、接続コード２０２およ
びプラグ２０３を介して接続される操作装置２００の概
略的な構成の電気回路ブロック図を示している。

【００８６】この操作装置２００は、バス１７１に接続
されたＣＰＵ１７０ＡとＲＯＭ１７０ＢとＲＡＭ１７０
Ｃとを含むマイクロコンピュータ１７０を有し、このマ
イクロコンピュータ１７０に対して１２個の４ビット分
解能のＡ／Ｄ変換器１７３Ａと４個の８ビット分解能の
Ａ／Ｄ変換器１７３Ｂを有するインタフェース（Ｉ／
Ｆ）１７２を介して、多階調出力操作部２４１、２４
２、２５１と、２値出力操作部２５２とからなる操作部
２５０が接続されている。

【００８７】なお、１２個の４ビット分解能のＡ／Ｄ変
換器１７３Ａは、それぞれ、４ビットの多階調出力操作
部２５１｛第１の操作部２１０（第１〜第４の操作ボタ
ン２１１〜２１４）、第２の操作部２２０（第５〜第８
の操作ボタン２２１〜２２４）、Ｒボタン２３４、２３
４、Ｌボタン２３５、２３５｝の出力側に接続されて４
ビットの多階調出力（４ビット出力）をマイクロコンピ
ュータ１７０に供給し、４個の８ビット分解能のＡ／Ｄ
変換器１７３Ｂは、それぞれ、スティック操作部２４
１、２４２の出力側に接続されて８ビットの多階調出力
（８ビット出力）をマイクロコンピュータ１７０に供給
する。

【００８８】このマイクロコンピュータ１７０に対して
インタフェース（Ｉ／Ｆ）１７４および接続コード２０
２を介してプラグ２０３が接続されている。このプラグ
２０３は、図１例では、エンタテインメント装置１２の
ジャック部１６Ｂに接続されている。

【００８９】なお、上記ＣＰＵ１７０Ａには、設定レジ
スタとして、操作装置２００からエンタテインメント装
置１２側へ送出する操作データの種類を規定する送出規
定指示データを保持する記憶部としてのボタン情報レジ
スタ４００が組み込まれている。

【００９０】図９は、ボタン情報レジスタ４００の機能
を説明するレジスタ機能説明図である。

【００９１】この実施の形態において、ボタン情報レジ
スタ４００は、それぞれ１Ｂ（１バイト：８ビット）の
第１および第２ボタン情報レジスタ（単に、第１レジス
タおよび第２レジスタともいう。）４００Ａ、４００Ｂ
を備えている。

【００９２】第１ボタン情報レジスタ４００Ａのビット
０（ＬＳＢ）〜ビット７（ＭＳＢ）と、第２ボタン情報
レジスタ４００Ｂのビット０（ＬＳＢ）〜ビット７（Ｍ
ＳＢ）には、それぞれ、１Ｂ（バイト）のボタン情報
（操作データの情報）が対応してＲＡＭ１７０Ｃの所定
アドレス｛ボタン情報記憶部４０１（ボタン情報記憶部
４０１Ａ〜４０１Ｍから構成される。）という。｝に記
憶されるようになっている。なお、この１Ｂのボタン情
報（操作データの情報）の記憶は、ＲＡＭ１７０Ｃでは
なくレジスタ４００の他の部分を利用するように構成す
ることもできる。

【００９３】第１ボタン情報レジスタ４００Ａのビット
０とビット１のボタン情報記憶部４０１Ａ、４０１Ｂ
（合計１６ビット）には、１５個の操作部｛２５１（１
２個）＋２５２（３個）｝のオンオフ情報（２値情報）
が格納される。

【００９４】また、第１ボタン情報レジスタ４００Ａの
ビット２〜５のボタン情報記憶部４０１Ｃ〜４０１Ｆに
は、４個のＡ／Ｄ変換器１７３Ｂの出力に対応するそれ
ぞれ８ビットのスティック操作部２４２のＸ方向情報、
Ｙ方向情報、スティック操作部２４１のＸ方向情報、Ｙ
方向情報が格納される。

【００９５】また、第１ボタン情報レジスタ４００Ａの
ビット６、ビット７および第２ボタン情報レジスタ４０
０Ｂのビット０〜３のボタン情報記憶部４０１Ｇ〜４０
１Ｌには、１２個の操作部２５１の感圧情報である４ビ
ット情報が格納される。

【００９６】具体的には、操作ボタン２１１、２１２の
感圧情報である各４ビット情報がボタン情報記憶部４０
１Ｇに、操作ボタン２１３、２１４の感圧情報である各
４ビット情報がボタン情報記憶部４０１Ｈに、操作ボタ
ン２２１、２２３の感圧情報である各４ビット情報がボ
タン情報記憶部４０１Ｉに、操作ボタン２２２、２２４
の感圧情報である各４ビット情報がボタン情報記憶部４
０１Ｊに、Ｒ（Ｒ１）ボタン２３４とＬ（Ｌ１）ボタン
２３５の感圧情報である各４ビット情報がボタン情報記
憶部４０１Ｋに、Ｒ（Ｒ２）ボタン２３４とＬ（Ｌ２）
ボタン２３５の感圧情報である各４ビット情報がボタン
情報記憶部４０１Ｌに、それぞれ格納される。

【００９７】なお、第２ボタン情報レジスタ４００Ｂの
ビット４〜７に対応するボタン情報記憶部４０１Ｍ（４
Ｂ分）は、未定部分（予備部分）である。

【００９８】この実施の形態に係るエンタテインメント
システム１０は、基本的には以上のように構成されるも
のであり、次に、その動作について詳しく説明する。

【００９９】図１０は、エンタテインメント装置１２と
操作装置２００との間の、操作装置２００のデバイスド
ライバの説明に供されるシーケンス図である。

【０１００】図１１は、このシーケンスに係わるエンタ
テインメント装置１２のＣＰＵ１５０Ａのフローチャー
トである。

【０１０１】図１２は、このシーケンスに係わる操作装
置２００のＣＰＵ１７０Ａのフローチャートである。

【０１０２】この場合、電源スイッチ２８の未投入の状
態でエンタテインメント装置１２のジャック部１６Ｂに
操作装置２００のプラグ２０３が挿入されることで、エ
ンタテインメント装置１２と操作装置２００が接続され
る。なお、操作装置２００のプラグ２０３は、ジャック
部１６Ａに接続することもできる。

【０１０３】次に、蓋体開放操作ボタン３０を操作する
（押す）ことで、ディスク装着部２４の蓋体を開放し、
所望の光ディスクＯＤをディスク装着部２４に装着して
蓋体を閉じる。

【０１０４】この実施の形態では、記録媒体である光デ
ィスクＯＤには、アプリケーションプログラムやデータ
および操作装置２００のデバイスドライバが記憶されて
いる。

【０１０５】この状態において、エンタテインメント装
置１２の電源スイッチ２８が押下されると、エンタテイ
ンメント装置１２においてステップＳ１の初期化処理が
行われるとともに、操作装置２００に対してエンタテイ
ンメント装置１２から電源が供給されることで、操作装
置２００においてもステップＳ２１の初期化処理が行わ
れる。

【０１０６】このステップＳ１の初期化処理において、
エンタテインメント装置１２では、制御システム１５０
のＣＰＵ１５０ＡがＲＯＭ１５０Ｃに記憶されているオ
ペレーティングシステムを実行してグラフィックシステ
ム１５２、サウンドシステム１５４等の制御を可能とす
る。そして、さらに、光ディスクＯＤ中の操作装置２０
０に対するデバイスドライバを読み出してメインメモリ
１５０Ｂに格納する。

【０１０７】なお、操作装置２００に対するデバイスド
ライバ（操作装置２００との通信制御に供され、操作装
置２００を利用可能とするソフトウエア）は、予め記録
媒体であるＲＯＭ１５０Ｃに、ＢＩＯＳ（basic I/O sy
stem）の一部として記憶しておくことも可能であり、そ
の記憶したものを電源投入時に実行させることもでき
る。

【０１０８】さらに、この操作装置２００のデバイスド
ライバは、エンタテインメント装置１２に無線通信機能
あるいは公衆回線への接続機能を持たせることにより、
放送やインターネットを通じてダウンロードすることも
可能である。

【０１０９】次いで、ＣＰＵ１５０Ａは、メインメモリ
１５０Ｂに格納した操作装置２００のデバイスドライバ
を（予めＲＯＭ１５０Ｃに格納してある場合には、予め
ＲＯＭ１５０Ｃに格納してある操作装置２００のデバイ
スドライバを優先的に）参照して、ボタン情報レジスタ
４００の第１レジスタ４００Ａおよび第２レジスタ４０
０Ｂの各ビット０〜７を初期化するために、図１０に記
載したシーケンス処理を行う。

【０１１０】この場合、まず、ＣＰＵ１５０Ａは、エン
タテインメント装置１２の通信制御部１６０を介して操
作装置２００に対してシーケンスＫ１に係る接続確認コ
マンドを送る。

【０１１１】一方、操作装置２００において、ステップ
Ｓ２１では、この接続確認コマンドを受け取ったとき、
その接続がＯＫ（正常）であることを返事するための確
認信号である確認（ＡＣＫ）信号をシーケンスＫ２でエ
ンタテインメント装置１２に送る。

【０１１２】この確認（ＡＣＫ）信号を受けたエンタテ
インメント装置１２は、シーケンスＫ３において、ボタ
ン情報レジスタ４００（４００Ａ、４００Ｂ）の設定モ
ードへの最初の移行指令を操作装置２００に対して送出
する。

【０１１３】設定モードへの最初の移行指令を受けた操
作装置２００は、移行をＯＫであることを返事するため
の確認信号である確認（ＡＣＫ）信号をシーケンスＫ４
でエンタテインメント装置１２に送る。

【０１１４】設定モードへの最初の移行指令に対する確
認（ＡＣＫ）信号を受けたエンタテインメント装置１２
は、明示的な指定のない約束ごとであるデフォルト処理
として、操作装置２００から出力する操作データの種類
を規定するための初期送出規定指示データＤｂを操作装
置２００に対してシーケンスＫ５で送信する。

【０１１５】この電源投入時のデフォルトによる初期送
出規定指示データＤｂの内容は、負論理で、Ｄｂ＝｛第
１ボタン情報レジスタ４００Ａ（ビット０，１，２，
３，４，５，６，７），第２ボタン情報レジスタ４００
Ｂ（ビット０，１，２，３，４，５，６，７）｝＝（０
０１１１１１１，１１１１１１１１）＝（３ｆ，ｆｆ）
ｈとされている。なお、（＊＊，＊＊）ｈは、１６進表
示を意味している。

【０１１６】この初期送出規定指示データＤｂがボタン
情報レジスタ４００Ａおよび４００Ｂに設定されて記憶
されるが、この初期設定により、ボタン情報レジスタ４
００Ａのビット０とビット１に対応するボタン情報記憶
部４０１Ａ、４０１Ｂの合計２Ｂのデータのみが、操作
装置２００から出力される送信対象としての操作データ
とされる。

【０１１７】第１および第２ボタン情報レジスタ４００
Ａ、４００Ｂに初期送出規定指示データＤｂ＝（３ｆ，
ｆｆ）ｈが記憶されたとき、更新終了信号（ここでは初
期化の場合であるので初期化終了信号）である確認（Ａ
ＣＫ）信号をシーケンスＫ６で操作装置２００からエン
タテインメント装置１２に対して送信する。

【０１１８】この更新終了信号である確認（ＡＣＫ）信
号を受けたエンタテインメント装置１２は、初期化処理
を終了するための通常モードへの移行指令をシーケンス
Ｋ７で操作装置２００に送信する。

【０１１９】この通常モードへの移行指令に対する確認
信号である確認（ＡＣＫ）信号を操作操作２００からエ
ンタテインメント装置１２に対してシーケンスＫ８で送
信することで、操作装置２００およびエンタテインメン
ト装置１２の初期化処理（ステップＳ１，Ｓ２１）が終
了する。

【０１２０】このように、電源投入時に、ステップＳ１
およびＳ２１で行われるシーケンスＫ１〜Ｋ８の初期化
処理では、操作装置２００のボタン情報レジスタ４００
（４００Ａ、４００Ｂ）の内容がデフォルト値として、
ピンコンパチブルな下位互換操作装置２００Ｐ（図５、
図６参照）に対応するものとなるようにしている。この
ため、この初期化処理では、操作装置２００から、下位
互換操作装置２００Ｐから出力される操作データと同一
のデータのみが出力されるように設定されるので、操作
装置２００を下位互換操作装置２００Ｐに代替して使用
することができる。

【０１２１】このステップＳ１、Ｓ２１の初期化処理の
後、エンタテインメント装置１２では、ステップＳ２の
通常モードの処理（通常処理ともいう。）が行われ、こ
れに対して操作装置２００においてもステップＳ２２の
通常モードでの処理（通常処理ともいう。）が行われ
る。

【０１２２】この通常処理では、エンタテインメント装
置１２において、光ディスクＯＤからアプリケーション
プログラムが読み出され、このアプリケーションプログ
ラムが実行される。そして、このアプリケーションプロ
グラムの実行に伴い、モニタ２０上の画面表示等に対応
する操作者による操作部２５０の操作中、第１および第
２ボタン情報レジスタ４００Ａ、４００Ｂのビットの内
容が「０」（負論理としているので有効なビットは
「１」ではなく「０」）となっている操作データのみ
が、この場合は、初期化処理の後であるので、ビット０
＝「０」とビット１＝「０」のボタン情報記憶部４０１
Ａ、４０１Ｂに記憶されている各１Ｂ合計２Ｂ（１６ビ
ット）の操作データ（２値出力ボタン情報）のみが、図
１９中、上段の処理１に示した「操作装置との通信時
間」ｔａの間に、操作装置２００からエンタテインメン
ト装置１２に送信される。

【０１２３】さらに、具体的には、初期化処理後の通常
処理では、１２個の操作部｛操作ボタン２１１〜２１
４、２２１〜２２４、２３４、２３４、２３５、２３
５｝からなる操作部２５１のオンオフ情報（２値出力情
報）のみがエンタテインメント装置１２に送信される。

【０１２４】ここで、操作装置２００のボタン情報レジ
スタ４００（第１および第２レジスタ４００Ａ、４００
Ｂ）とＣＰＵ１７０Ａとは、操作装置２００から見れば
外部装置であるエンタテインメント装置１２に出力する
操作データの種類を規定するので、操作データ送出規定
手段として機能する。なお、操作装置２００から見れば
エンタテインメント装置１２からの指示は外部入力指示
であるので、ボタン情報レジスタ４００（第１および第
２レジスタ４００Ａ、４００Ｂ）とＣＰＵ１７０Ａと
は、外部入力指示により、操作装置２００から出力する
操作データの種類を規定する操作データ送出規定手段で
あるということもできる。

【０１２５】次に、エンタテインメント装置１２におい
てステップＳ３では、光ディスクＯＤに記録されている
アプリケーションプログラムの実行中、そのアプリケー
ションプログラムの途中に操作装置２００から送出され
る操作データの種類を規定する送出規定指示データＤｂ
の内容を更新（変更）する指令（コマンド）である設定
モードへの移行指令が存在するかどうかが確認される。
なお、送出規定指示データＤｂの内容を更新する指令
は、たとえば、ゲームプログラムの実行中、シチュエー
ションが変わる際、あるいは複雑さの段階が変更する際
等に発行される。

【０１２６】ステップＳ３において設定モードへの移行
指令が存在しない場合には、ステップＳ２の通常処理を
繰り返して行う。

【０１２７】ステップＳ３においてＣＰＵ１５０Ａは、
現在実行中のアプリケーションプログラム中に設定モー
ドへの移行指令が存在することを確認した場合、上述し
た初期化処理と同様の図１０に示したシーケンスに係わ
る送出規定指示データＤｂの内容を更新（変更）するた
めのボタン情報レジスタ４００のビット内容の更新処理
を行う。

【０１２８】すなわち、ＣＰＵ１５０Ａは、ステップＳ
３において、メインメモリ１５０Ｂに格納されている操
作装置２００に対するデバイスドライバを参照して、第
１および第２ボタン情報レジスタ４００Ａ、４００Ｂの
各ビット０〜７の内容を更新する処理を遂行するため
に、まず、操作装置２００に対してステップＳ４のシー
ケンスＫ１で接続確認指令を送る。

【０１２９】操作装置２００は、ステップＳ２３におい
て、この接続確認指令を確認した場合、その確認（ＡＣ
Ｋ）信号をステップＳ２４のシーケンスＫ２で送る。

【０１３０】その確認信号（ＡＣＫ）をステップＳ５で
受けたエンタテインメント装置１２は、ステップＳ６の
シーケンスＫ３において、ボタン情報レジスタ４００
（４００Ａ、４００Ｂ）の設定モードへの移行指令を操
作装置２００に対して送出する。

【０１３１】ステップＳ２５で設定モードへの移行指令
を受けたことを確認した操作装置２００は、ステップＳ
２６のシーケンスＫ４によりその確認信号（ＡＣＫ）を
エンタテインメント装置１２に送る。

【０１３２】ステップＳ７で確認信号（ＡＣＫ）を受け
たエンタテインメント装置１２は、ステップＳ８におい
て、アプリケーションプログラムにより指定される更新
用の更新用送出規定指示データＤｂをシーケンスＫ５で
操作装置２００に送る。

【０１３３】ステップＳ２７において、この更新用送出
規定指示データＤｂを受け取った操作装置２００は、ス
テップＳ２８において、ボタン情報レジスタ４００（４
００Ａ、４００Ｂ）の各ビット０〜７のレジスタ内容
を、更新用送出規定指示データＤｂにより変更する。

【０１３４】この更新用送出規定指示データＤｂの内容
が、たとえば、Ｄｂ＝（１１１１１１００，００００１
１１１）＝（ｆｃ，０ｆ）ｈであった場合、第１ボタン
情報レジスタ４００Ａ（ビット０，１，２，３，４，
５，６，７）は、（ビット０，１，２，３，４，５，
６，７）＝（１１１１１１００）とされ、第２ボタン情
報レジスタ４００Ｂ（ビット０，１，２，３，４，５，
６，７）は、（ビット０，１，２，３，４，５，６，
７）＝（００００１１１１）とされる。

【０１３５】この更新後の設定によれば、第１ボタン情
報レジスタ４００Ａのビット０、１が無効とされる一
方、第１ボタン情報レジスタ４００Ａのビット６、７と
第２ボタン情報レジスタ４００Ｂのビット０〜３が有効
とされるので、操作装置２００は、２値出力から感圧情
報に係る多階調出力に機能が変更される。

【０１３６】操作装置２００は、ステップＳ２８におけ
るボタン情報レジスタ４００の内容の更新処理が終了し
たとき、ステップＳ２９においてシーケンスＫ６によ
り、更新終了通知をエンタテインメント装置１２へ送
る。

【０１３７】ステップＳ９において、更新終了通知を受
け取ったエンタテインメント装置１２は、更新処理が終
了したものと判断して、ステップＳ１０のシーケンスＫ
７により通常モードへの移行指令を操作装置２００に送
る。

【０１３８】ステップＳ３０において、この通常モード
への移行指令を確認した操作装置２００は、この確認
（ＡＣＫ）信号をシーケンスＫ８でエンタテインメント
装置１２に対して送信するとともに、自身は、ステップ
Ｓ２２の通常モード処理に移行する。

【０１３９】また、シーケンスＫ８の確認信号（ＡＣ
Ｋ）を受けたエンタテインメント装置１２もステップＳ
２の通常処理に移行する。

【０１４０】エンタテインメント装置１２と操作装置２
００の通常処理では、更新されたボタン情報レジスタ４
００の有効ビットに係るボタン情報記憶部４０１に記憶
されている操作データ、この場合、具体的には、ボタン
情報記憶部４０１Ｇ〜４０１Ｌに記憶されている操作デ
ータである「感圧情報（左右方向キー）」、「感圧情報
（上下方向キー）」、「感圧情報（○，△）」、「感圧
情報（□，×）」、「感圧情報（Ｒ１，Ｌ１）」、「感
圧情報（Ｒ２，Ｌ２）」のみを、種類の規定された操作
データとして、図１９中、上段の処理１に示した「操作
装置との通信時間」ｔａの間に、操作装置２００からエ
ンタテインメント装置１２に送信する。

【０１４１】すなわち、エンタテインメント装置１２か
ら操作装置２００の設定レジスタであるボタン情報レジ
スタ４００に操作データの種類を規定した後には、操作
装置２００のＣＰＵは、画面の１フレーム毎に処理１中
の時間ｔａの間にボタン情報レジスタ４００に設定され
ている種類の操作データのみをエンタテインメント装置
１２に送信することとなる。送信する操作データの種類
を制限することで、通信時間を短縮することができる。

【０１４２】このように上述の実施の形態によれば、操
作装置２００における操作部２５０の数や機能を従来の
下位互換操作装置２００Ｐに比較して多くしたり向上さ
せたりした場合においても、操作装置２００からエンタ
テインメント装置１２に対して送信される操作データの
種類を、光ディスクＯＤに記録されているプログラムの
内容により、たとえば、図１９中、上段の処理１に示し
た「操作装置との通信時間」ｔａ内で送信可能な所定の
数に規定（制限）することにより、操作装置２００と、
この操作装置２００が接続される本体側の装置であるエ
ンタテインメント装置１２との通信時間を増加させたり
ボーレートを増加させたりすることなく、たとえば、操
作部を押す力の大きさに応じたアナログ出力機能（多階
調出力機能）等をも持たせることができる。

【０１４３】なお、上記例では、多階調出力操作部２５
１の各出力を４ビットとしているが、操作部２４１、２
４２と同様に８ビット出力としてもよい。

【０１４４】また、光ディスクＯＤに、操作装置２００
とのデバイスドライバである、操作装置２００との電気
的接続を確認するステップ（シーケンスＫ１、Ｋ２）
と、この接続確認後に通常モードから設定モード（操作
データ送出規定モード）に移行させるステップ（シーケ
ンスＫ３、Ｋ４）と、操作装置２００に対して、送出す
る操作データの種類を規定する送出規定指示データＤｂ
を送出するステップ（シーケンスＫ５、Ｋ６）と、操作
装置２００に対して、設定モード（操作データ送出規定
モード）から通常モードに移行させるステップ（シーケ
ンスＫ７、Ｋ８）とを有するプログラムを格納しておく
ことにより、この光ディスクＯＤをプログラム実行装置
としてのエンタテインメント装置１２により実行させる
ことで、プログラムの実行開始時はもちろんのこと、該
エンタテインメント装置１２により操作装置２００から
送出される操作データの種類をプログラム実行中に規定
して更新することができるという効果が達成される。

【０１４５】なお、光ディスクＯＤに、上記ステップ
中、操作装置２００との電気的接続を確認するステップ
（シーケンスＫ１、Ｋ２）と、操作装置２００に対し
て、送出する操作データの種類を規定する送出規定指示
データを送出するステップ（シーケンスＫ５、Ｋ６）の
２つのステップを有するプログラムを格納しておくこと
により、少なくともプログラムの実行開始時には、操作
装置２００からエンタテインメント装置１２に送出され
る操作データの種類を規定することができる。

【０１４６】図１３は、この発明の他の実施の形態が適
用されたエンタテインメントシステム１０Ａの模式的な
外観を示している。なお、以下に参照する図面におい
て、上述したものと対応するものには、同一の符号ある
いは同一の符号に「Ａ」を付けて、その詳細な説明は省
略する。

【０１４７】このエンタテインメントシステム１０Ａ
は、各種プログラムを実行させる等の機能を有するエン
タテインメント装置１２Ａと、このエンタテインメント
装置１２Ａに対して着脱自由とされるカード型外部記憶
装置（外部メモリ）であるメモリカード５１４と、エン
タテインメント装置１２Ａに対して着脱自由な中継装置
５１５を介してワイヤレス方式で操作者（ユーザ・ゲー
ムプレイヤ）による操作要求をエンタテインメント装置
１２Ａに対して指示する操作装置（コントローラ）２０
０Ａと、エンタテインメント装置１２Ａから出力される
映像・音声信号が供給され映像を表示するとともに音声
を出力するテレビジョン受像機等の表示装置であるモニ
タ（ディスプレイ）２０とから基本的に構成される。

【０１４８】このエンタテインメント装置１２Ａは、扁
平な直方体を重ねた形状を有しており、前面パネルに
は、プログラム・データの記録媒体である光ディスクＯ
Ｄが装着されるディスク装着部としての前後に移動する
ディスクトレイ２４Ａと、現在実行中のプログラム等を
任意にリセット等するためのリセットスイッチ２６と、
ディスクトレイ２４Ａを引き出すためのオープンボタン
３０Ａと、メモリカード５１４の２つの差込口であるジ
ャック部１８Ａ、１８Ｂと、中継装置５１５のコネクタ
（プラグ）が差し込まれる２つのジャック部１６Ａ、１
６Ｂ等とが配置され、背面側には、電源スイッチ２８、
映像と音声の出力端子であり、ＡＶ（audio visual）ケ
ーブルを介してモニタ２０と接続される図示していない
ＡＶマルチ出力端子等が配置されている。

【０１４９】なお、エンタテインメント装置１２Ａ中、
中継装置５１５のコネクタが差し込まれる２つのジャッ
ク部１６Ａ、１６Ｂには、図１、図２に示した操作装置
２００のプラグ２０３を装着して、そのまま使用するこ
ともできる。また、図１例のエンタテインメント装置１
２のジャック部１６Ａ、１６Ｂに、図１３に示した中継
装置５１５を装着することにより、エンタテインメント
１２に対してもワイヤレスの操作装置２００Ａを使用す
ることができる。

【０１５０】図１３例のエンタテインメント装置１２Ａ
は、コンピュータゲーム（ビデオゲーム）のプログラム
やデータが記録されたＣＤＲＯＭ、ＤＶＤＲＯＭ等の記
録媒体である光ディスクＯＤから当該プログラムを読み
取り、それを実行することによりモニタ２０にキャラク
タやシーンを表示させる制御機能のほか、他の光ディス
クＯＤであるＤＶＤ（digital video disk）に記録され
ている映画の再生およびＣＤＤＡ（compact disk digit
al audio）による音楽の再生等の各種制御機能が内蔵さ
れている。また、通信ネットワーク等を介して通信によ
り得られるプログラムを実行する機能も有する。ゲーム
プログラムの実行中には、表示装置としてのモニタ２０
上にエンタテインメント装置１２Ａが生成した３次元コ
ンピュータグラフィックス映像が表示される。

【０１５１】この場合、操作装置２００Ａからの信号
も、エンタテインメント装置１２Ａの上記制御機能の一
つによって処理され、その内容がモニタ２０の画面上
の、たとえばキャラクタの動き、キャラクタの切り替
え、シーンの切り替えなどに反映されるようになってい
る。

【０１５２】なお、後述するように、操作装置２００Ａ
は、ＤＶＤあるいはＣＤＤＡを再生する際に、再生、一
時停止、字幕の切り替え等の指令をエンタテインメント
装置１２Ａに送るいわゆるワイヤレスリモコンとしても
機能する。

【０１５３】操作装置２００Ａは、上述したように、上
面の中央左右に第１、第２の操作部２１０、２２０が設
けられ、側面には第３、第４操作部２３５、２３４が設
けられ、上面の手前側左右には、アナログ操作を行うた
めのそれぞれがジョイスティックである左スティック２
４１と右ステック２４２とが設けられている。

【０１５４】図示はしないが、この左右ステック２４
１、２４２にも、その駆動部に振動用モータが配置さ
れ、プログラムの指示により左右ステック２４１、２４
２に振動が付与されるように構成されている。

【０１５５】第１の操作部２１０は、たとえばモニタ２
０の画面に表示されたキャラクタ等に動作を与えるため
の押圧操作部であり、光ディスクＯＤに記録されている
プログラム等によりその機能が設定され、キャラクタ等
を上下左右等に動かす機能を有する４つの操作ボタン
（操作キー・方向キーともいう。）２１１〜２１４から
構成されている。方向キー２１１は左方向キー、方向キ
ー２１２は右方向キー、方向キー２１３は上方向キー、
方向キー２１４は下方向キーともいう。

【０１５６】第２の操作部２２０は、押圧操作用の円柱
状をした４個の操作ボタン２２１〜２２４を有し、各操
作ボタン２２１〜２２４の頭部には、それぞれ「○」、
「□」、「△」、「×」の識別マークが付けられてお
り、各操作ボタン２２１〜２２４は、それぞれ○ボタン
２２１、□ボタン２２２、△ボタン２２３、×ボタン２
２４ともいう。

【０１５７】この第２の操作部２２０の各操作ボタン２
２１〜２２４は、光ディスクＯＤに記録されたプログラ
ム等によりその機能が設定され、各操作ボタン２２１〜
２２４に、たとえばキャラクタ等の右腕、右足、左腕、
左足を動かす機能が割り付けられる。

【０１５８】第３、第４操作部２３５、２３４は、ほぼ
同じ構造をしており、ともに上下に並ぶ押圧操作用の２
個の操作ボタン（Ｌ１ボタンともいう。）２３５ａ、操
作ボタン（Ｌ２ボタンともいう。）２３５ｂ、および操
作ボタン（Ｒ１ボタンともいう。）２３４ａ、操作ボタ
ン（Ｒ２ボタンともいう。）２３４ｂを備えている。こ
れら第３、第４操作部２３５、２３４も、光ディスクＯ
Ｄに記録されたプログラムによりその機能が設定され、
たとえばキャラクタに特殊な動作をさせる機能、キャラ
クタを変更させる機能が割り付けられる。

【０１５９】左スティック２４１と右スティック２４２
は、それぞれ操作軸を中心に３６０゜方向に回転可能と
される可変抵抗器等の信号入力素子を備えている。この
左右スティック２４１、２４２は、図示していない弾性
部材により中立位置に復帰するようになっている。な
お、この中立位置において、左右スティック２４１、２
４２は、それぞれ押圧操作用の第５、第６操作部として
の操作ボタン（Ｌ３ボタン）２４１ａ、（Ｒ３ボタン）
２４２ａの機能を有している。

【０１６０】左右スティック２４１、２４２を回転操作
することにより、たとえばキャラクタ等を回転させなが
ら移動させ、あるいは速度を可変しながら移動させ、さ
らには状態を変更させる等のアナログ的な動きを行うこ
とを可能とする指令信号を入力することが可能となる。
なお、この実施の形態においては、左ステック２４１を
操作することにより、後述するように、矢印カーソルの
方向にキャラクタを移動させることができるようになっ
ている。

【０１６１】図１４は、操作装置２００Ａ中の内部一部
構成を示す断面図である。

【０１６２】第１の操作部２１０を構成する方向キー２
１１〜２１４、第２の操作部２２０を構成する操作ボタ
ン２２１〜２２４、第３、第４の操作部２３５、２３４
を構成するＬ１、Ｌ２ボタン２３５ａ、２３５ｂ、Ｒ
１、Ｒ２ボタン２３４ａ、２３４ｂ、第５、第６の操作
部を構成する操作ボタン２４１ａ、２４２ａ（これらを
代表して操作子１０２という。）のそれぞれの裏面に
は、図１４に示すように、絶縁性の弾性体１０４を介し
て、中央を頂部とする山形状に形成された弾性を有する
導電部材１０６が取り付けられ、各導電部材１０６に対
向する位置には、一端部がパターンを介して電圧Ｖｃｃ
の電圧源に接続され他端部がパターンを介して固定の抵
抗体（固定抵抗器）１０８に接続されている抵抗体（抵
抗器）１１０が配置されている。抵抗体１１０、１０８
は絶縁性の基板１１２上に配置され、固定の抵抗体１０
８の他端部は接地されている。

【０１６３】そして、図１４は、押圧力に比例した信号
出力を出力する素子としての感圧素子の動作、図１５
は、操作装置２００Ａと中継装置５１５の主要部の構成
を示している。

【０１６４】この場合、方向キー２１１〜２１４、操作
ボタン２２１〜２２４、Ｌ１、Ｌ２ボタン２３５ａ、２
３５ｂ、Ｒ１、Ｒ２ボタン２３４ａ、２３４ｂ、操作ボ
タン２４１ａ、２４２ａ（各操作子１０２）が、それぞ
れ押圧されたとき、対向する抵抗体１１０に導電部材１
０６が接触し、その押圧力に応じた導電部材１０６との
接触面積に対応して抵抗体１１０の抵抗値が見かけ上変
化するようにされ、抵抗体１１０と抵抗体１０８の分圧
電圧値（アナログ信号）Ｖａが変化し、Ａ／Ｄ変換部１
１４への信号入力とされる。

【０１６５】このように、導電部材１０６と抵抗体１１
０とで感圧素子が構成され、この感圧素子は、操作子１
０２から受ける押圧力に応じて電気的な抵抗値が変化す
る。このため、抵抗体１１０は、可変抵抗器として機能
する。

【０１６６】図１５に示すように、操作装置２００Ａ
は、制御手段としてのＭＰＵ（microprocessor unit）
１１８を有し、このＭＰＵ１１８内に、記憶部である上
述したボタン情報レジスタ４００を含む制御手段として
のＣＰＵ１７０Ａ、これにバス１７１を介して相互に接
続されるＲＯＭ１７０Ｂ、ＲＡＭ１７０Ｃを有してい
る。

【０１６７】また、ＭＰＵ１１８は、ＣＰＵ１７０Ａに
より動作が制御される切替器１２６とＡ／Ｄ変換部１１
４とを備えている。抵抗体１１０の出力端子から出力さ
れるアナログ信号（電圧）Ｖａが、Ａ／Ｄ変換部１１４
に入力され、デジタル信号Ｖｄに変換される。

【０１６８】Ａ／Ｄ変換部１１４から出力されたデジタ
ル信号Ｖｄは、操作装置２００Ａの内部基板に設けたイ
ンターフェース（Ｉ／Ｆ）１７４Ａを介し、ワイヤレス
の赤外線信号により中継装置５１５を通じてエンタテイ
ンメント装置１２Ａに送られ、このデジタル信号Ｖｄに
より、たとえばゲームキャラクタの動作等を実行させ
る。

【０１６９】この操作装置２００Ａ内には、着脱自由と
される電池１９０が装着され、この電池１９０に接続さ
れる電圧源としてのレギュレータ１９２により電圧Ｖｃ
ｃの電源が発生され、操作装置２００Ａ内の各回路に供
給される。

【０１７０】一方、中継装置５１５は、制御手段として
のＭＰＵ（microprocessor unit）５２０を有し、この
ＭＰＵ５２０内に、記憶部である上述したボタン情報レ
ジスタ４００を含む制御手段としてのＣＰＵ５２２、こ
れに相互に接続されるＲＯＭ５２４、ＲＡＭ５２６を有
している。また、ＭＰＵ５２０は、ＣＰＵ５２２により
通信動作が制御される赤外線通信部５２８を備えてい
る。

【０１７１】なお、ボタン情報レジスタ４００は、操作
装置２００Ａあるいは中継装置５１５のどちら側にあっ
てもよい。

【０１７２】操作装置２００ＡのＩ／Ｆ１７４Ａ内に
は、中継装置５１５の赤外線通信部（第１のワイヤレス
通信部）５２８と赤外線通信を行うための赤外線通信部
５３０（第２のワイヤレス通信部）が設けられている。
なお、ワイヤレス通信は、赤外線通信にかぎらず、微弱
電波を使用した無線電波通信を採用することもできる。

【０１７３】そして、抵抗体１１０の出力端子から出力
されたアナログ信号Ｖａのレベル変化は、上述したよう
に操作子１０２から受ける押圧力の変化に対応してい
る。Ａ／Ｄ変換部１１４から出力されるデジタル信号Ｖ
ｄは、ユーザによる操作子１０２の押圧力に対応したも
のである。ユーザの押圧操作とこのような関連を持つデ
ジタル信号により、ゲームキャラクタの動作等を制御す
れば、「１」または「０」の２値化デジタル信号による
制御に比べアナログ的な滑らかな動作を実現することが
可能となる。

【０１７４】ここで、操作装置２００Ａは、光ディスク
ＯＤに記録されたプログラムに基づき、エンタテインメ
ント装置１２Ａから中継装置５１５を経由して送られて
くる制御信号である上述の送出規定指示データＤｂによ
り、Ｉ／Ｆ１７４Ａを介して切替器１２６を制御する構
成となっている。

【０１７５】すなわち、エンタテインメント装置１２Ａ
からは、光ディスクＯＤに記録されたプログラムを実行
した際、そのプログラムの内容に応じて、Ａ／Ｄ変換部
１１４を、たとえば０〜２５５の値をとる多値化したデ
ジタル信号Ｖｄを出力する手段として機能させるか、ま
たは値「０」、値「１」をとる２値化したオンオフのデ
ジタル信号Ｖｄを出力する手段として機能させるかを指
定する送出規定指示データＤｂが出力される。

【０１７６】この送出規定指示データＤｂは、たとえ
ば、ＣＰＵ１７０Ａに付属するボタン情報レジスタ４０
０に記憶される。ＣＰＵ１７０Ａは、この送出規定指示
データＤｂに基づき、切替器１２６を切り替え、Ａ／Ｄ
変換部１１４の機能（２値出力あるいは多値出力）を選
択する。したがって、２値出力とするか多値出力とする
かは、光ディスクＯＤに記録されているプログラムによ
り決定されることになる。

【０１７７】図１３において、左右スティック２４１、
２４２は、上記第１および第２の操作部２１０、２２０
と切り替えて使用可能となる。その切り替えは、モード
選択スイッチ２３２により行う。モード選択スイッチ２
３２により左右スティック２４１、２４２が選択される
と、表示部２３３が点灯して、左右スティック２４１、
２４２の選択状態を表示するようになっている。

【０１７８】操作装置２００Ａには、上記の他にゲーム
等の開始を指示するスタートボタン（スタートスイッ
チ）２３０や、ゲーム開始に際してゲームの難易度等を
選択するためのセレクトボタン（選択スイッチ）２３１
などが設けられている。

【０１７９】次に、図１６のブロック図を参照して、図
１３に示したエンタテインメントシステム１０Ａの内部
構成とその一般的な動作について説明する。

【０１８０】コンピュータでありプログラムの実行部
（実行手段）としてのＣＰＵ４０１に対して、半導体メ
モリとしてのＲＡＭ４０２およびバス４０３がそれぞれ
接続される。この場合、ＲＡＭ４０２は、光ディスクＯ
Ｄに記録されているデータを含むプログラムを順次記憶
する記憶部としても機能し、ＣＰＵ４０１は、この記憶
部としてのＲＡＭ４０２（光ディスクＯＤ）中のプログ
ラムを実行する実行部としても機能する。

【０１８１】バス４０３に対して、グラフィックシンセ
サイザー（ＧＳ）４０４、インプットアウトプットプロ
セッサ（ＩＯＰ）４０９がそれぞれ接続される。ＧＳ４
０４には、フレームバッファ、Ｚバッファおよびテクス
チャメモリ等を含むＲＡＭ４０５と、このＲＡＭ４０５
中のフレームバッファへの描画機能を含むレンダリング
機能を有するレンダリングエンジン４０６とが含まれ
る。

【０１８２】このように構成されるＧＳ４０４には、例
えばデジタルＲＧＢ信号等をＮＴＳＣ標準テレビジョン
方式に変換するためのエンコーダ４０７を介して、外部
機器としてのモニタ２０が接続される。

【０１８３】ＩＯＰ４０９には、光ディスクＯＤに記録
されているデータを再生し、デコードするためのドライ
バ（ＤＲＶ）４１０、サウンドプロセッサ（ＳＰ）４１
２、フラッシュメモリからなる外部メモリとしてのメモ
リカード５１４、中継装置５１５を介してワイヤレスで
接続される操作装置２００Ａおよびオペレーティング・
システム等の記録されたＲＯＭ４１６がそれぞれ接続さ
れる。ＳＰ４１２は、増幅器４１３を介して、外部機器
としてのスピーカ４１４およびモニタ２０に接続され、
音声信号を供給する。

【０１８４】ここで、メモリカード５１４は、たとえば
ＣＰＵもしくはゲートアレイおよびフラッシュメモリか
らなるカード型の外部記憶装置であって、図１３に示さ
れたエンタテインメント装置１２Ａに対し、そのジャッ
ク部１８Ａ、１８Ｂを介して着脱自由となっている。こ
のメモリカード５１４は、ゲームの途中状態を記憶した
り、ＤＶＤ再生用のプログラム（ＤＶＤプレーヤとして
のプログラム）等が記憶されている。このＤＶＤ再生用
のプログラムは、光ディスクＯＤに記録されているプロ
グラムにより更新することが可能である。

【０１８５】操作装置２００Ａは、該操作装置２００Ａ
に搭載された複数のボタンの押圧により、指令（２値指
令または多値指令）をエンタテインメント装置１２Ａに
与えるためのものである。また、ドライバ４１０は、Ｍ
ＰＥＧ（moving picture experts group）標準に基づい
てエンコードされた画像をデコードするためのデコーダ
を備えている。

【０１８６】図１７は、操作装置２００Ａが、ＤＶＤプ
レーヤとして機能するエンタテインメント装置１２Ａの
ワイヤレスのリモートコントローラ（リモコン）として
動作する際の説明に供される図である。

【０１８７】図１７において、スタートスイッチ２３０
は、再生または一時停止ボタンとして機能する。選択ス
イッチ２３１は、操作パネルの呼び出しスイッチとして
機能する。選択スイッチ２３１を押す毎に、モニタ２０
の画面上でＤＶＤプレーヤの操作パネルの表示、非表示
が切り替えられ、操作パネルが表示されているとき、方
向キー２１１〜２１４により所望の機能が選択でき、○
ボタン２２１により機能を決定することができる。

【０１８８】△ボタン２２３は、光ディスクＯＤである
ＤＶＤに記憶されているＤＶＤメニューを呼び出すこと
ができる。同様に、□ボタン２２２では、ＤＶＤに記憶
されているタイトルを呼び出すことができる。

【０１８９】また、Ｒ１ボタン２３４ａでは次のチャプ
ター、Ｌ１ボタン２３５ａでは前のチャプター、Ｒ２ボ
タン２３４ｂでは早送りサーチ、およびＬ２ボタン２３
５ｂでは巻き戻しサーチを行うことができる。

【０１９０】さらに、×ボタン２２４は、取り消しある
いは停止操作を行うことができる。Ｒ３ボタン２４２ａ
は、音声切り替え用ボタンであり、英語、日本語等の音
声を切り替えることができる。また、Ｌ３ボタン２４１
ａは、字幕切り替え用ボタンであり、英語、日本語、字
幕無し等の字幕の切り替えを行うことができる。モード
選択スイッチ２３２は、電源をオンオフすることができ
る。

【０１９１】なお、機能の選択は、画面上の映像を参照
しながら、方向キー２１１〜２１４の操作と、決定のた
めの○ボタン２２１、取り消しのための×ボタン２２４
の操作により行うことができる。

【０１９２】また、操作装置２００ＡをＤＶＤプレーヤ
やＣＤプレーヤ等のリモコンとして用いる場合には、図
１８に示すような、カード形状の専用のワイヤレスリモ
コンとしての操作装置２００Ｂを用いることができる。

【０１９３】なお、操作装置２００Ｂの各操作ボタンの
機能について、図１７に示したものと対応するものには
同一の符号にＢを付け、その詳細な説明は省略する。

【０１９４】このように、図１３例のエンタテインメン
トシステム１０Ａによれば、光ディスクＯＤに記録され
ているプログラムの実行開始時および（または）プログ
ラムの実行中あるいはデータの再生開始時および（また
は）再生中に、エンタテインメント装置１２Ａから中継
装置５１５を介してワイヤレス通信により操作装置２０
０Ａに対して、該操作装置２００Ａから送出する操作デ
ータの種類を規定する送出規定指示データＤｂを送出す
るようにしているので、プログラム開始時あるいはプロ
グラムの実行中に、操作装置２００Ａからエンタテイン
メント装置１２Ａに送出される操作データの容量を低減
することができる。

【０１９５】なお、操作装置２００Ａあるいは中継装置
５１５のいずれか、あるいは両方に、送出規定指示デー
タＤｂを保持する記憶部であるボタン情報レジスタ４０
０を設けておくことで、送出規定指示データＤｂの変更
がない限り、プログラムの実行中に送出規定指示データ
Ｄｂをエンタテインメント装置１２Ａから中継装置５１
５に、あるいは中継装置５１５を経由して操作装置２０
０Ａに送出する必要がない。

【０１９６】したがって、エンタテインメント装置１２
Ａが、操作装置２００Ａから送出する操作データの種類
を規定する送出規定指示データＤｂの内容を更新（変
更）したいときには、プログラムの実行中に、中継装置
５１５に対して、あるいは中継装置５１５を介して操作
装置２００Ａに更新用の送出規定指示データＤｂを送出
することにより、更新（変更）することができる。

【０１９７】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。

【０１９８】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、操作装置から出力される操作データの種類を規定す
ることができる。

【０１９９】このため、操作部の数を多くしても、ま
た、操作部の機能を、たとえば、単純なオンオフ機能出
力ではなく、押す力の大きさに応じたアナログ機能出力
等に機能を向上したとしても、操作装置とこの操作装置
が接続される本体側との間での通信時間を増加させるこ
とのない操作装置を実現することができる。

【０２００】すなわち、この発明によれば、通信データ
である操作データの種類を必要に応じて調整（制限）す
ることで、操作装置とこの操作装置が接続される装置と
の間での通信時間を短縮することができる。

【０２０１】実際上、この発明は、たとえば、アプリケ
ーションプログラム側から考慮すると、ほとんど全ての
アプリケーションプログラムは操作装置の全ての操作
部、たとえば、機能ボタンを使用している訳ではなく、
どの操作部を使用するかはアプリケーションプログラム
により異なるので、操作装置には全ての操作部を用意す
る必要があるが、ほとんど全てのアプリケーションプロ
グラムはそれぞれいくつかの機能を必要としないという
事実を考慮してなされている。

【０２０２】すなわち、この発明では、操作装置のどの
操作部を使用するのか、より具体的には、操作装置のど
のボタンのデータのみを送出するようにするのかを設定
可能とし、プログラム、たとえば、アプリケーションプ
ログラムからその設定を更新できるようにすることで、
通信時間を短縮することができる。

【０２０３】具体例で説明すれば、たとえばゲームプロ
グラムの実行中、シチュエーション（場面）が変わると
きに、次の場面で必要となる操作部を規定する（有効操
作部の数を制限する）ことができる。

【０２０４】なお、本体側に対してワイヤレス通信用の
中継装置を着脱自由としておくことで、操作装置をワイ
ヤレスで使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施の形態が適用されたエンタテ
インメントシステムの構成を示す斜視図である。

【図２】図１例のエンタテインメントシステム中、操作
装置の上面図である。

【図３】多階調出力を出力可能な操作部の構成を示す一
部省略分解斜視図である。

【図４】多階調出力可能な操作部の構成を示す一部省略
断面図である。

【図５】２値出力を出力可能な操作部の構成を示す一部
省略分解斜視図である。

【図６】２値出力を出力可能な操作部の構成を示す一部
省略断面図である。

【図７】図１例のエンタテインメントシステムの電気的
構成を示すブロック図である。

【図８】図１例のエンタテインメントシステム中、操作
装置の電気的構成を示すブロック図である。

【図９】ボタン情報レジスタの内容説明に供される表図
である。

【図１０】ボタン情報レジスタの設定および更新の動作
説明に供されるシーケンス図である。

【図１１】ボタン情報レジスタの設定および更新の動作
説明に供されるエンタテインメント装置のフローチャー
トである。

【図１２】ボタン情報レジスタの設定および更新の動作
説明に供される操作装置のフローチャートである。

【図１３】この発明の他の実施の形態が適用されたエン
タテインメントシステムの構成図である。

【図１４】多階調出力可能な操作部の他の構成を示す一
部省略断面図である。

【図１５】図１３例のエンタテインメントシステム中、
中継装置および操作装置の主要部の電気的構成を示すブ
ロック図である。

【図１６】図１３例のエンタテインメントシステムの電
気的構成を示すブロック図である。

【図１７】操作装置をＤＶＤプレイヤ用のワイヤレスリ
モコンとして使用する場合の説明図である。

【図１８】ＤＶＤプレイヤ等用のワイヤレスリモコン専
用機の正面図である。

【図１９】１フレーム期間の間に行われる処理内容の説
明に供される図である。

【符号の説明】

１０、１０Ａ…エンタテインメントシステム １２、１２Ａ…エンタテインメント装置（プログラム実
行装置） １４Ａ、１４Ｂ…スロット部 １６Ａ、１６Ｂ…ジャ
ック部 １８Ａ、１８Ｂ…ジャック部 ２０…モニタ ２２…光ディスク駆動部 ２８…電源スイッチ ３０…蓋体開放操作ボタン ３０Ａ…オープンボタ
ン １０２…操作子 １７０、５２０…ＭＰ
Ｕ １５０…制御システム １５０Ａ、１５１、１７０Ａ、４０１、５２２…ＣＰＵ １５０Ｂ…メインメモリ １５０Ｃ、１７０Ｂ、
４１６…ＲＯＭ １５２…グラフィックシステム １５４…サウンドシス
テム １６２、１７１…バス １７０Ｃ、４０２、４０５、５２４、５２６…ＲＡＭ １７３Ａ、１７３Ｂ…Ａ／Ｄ変換器 １７４、１７４Ａ…インタフェース ２００、２００Ａ、２００Ｂ、２００Ｐ…操作装置 ２０１…装置本体 ２０２…接続コード ２０３…プラグ ２１０…第１の操作部 ２１１〜２１４…第１〜第４の操作ボタン ２２０…第２の操作部 ２２１〜２２４…第５
〜第８の操作ボタン ２３０…スタートスイッチ ２３１…選択スイッチ ２３２…モード選択スイッチ ２３４…第４操作部 ２３５…第３操作部 ２４１、２４２…ステ
ィック ３０１…操作ボタン ３０２…弾性体 ３０２ａ…弾力部 ３０３…スイッチ固定
接点部 ３０４…感圧抵抗体部 ３０５、３０５Ｐ…可
動接点 ３０６…シート部材 ３０７ａ、３０７ｂ…
固定接点 ３０８…絶縁シート ３０９…感圧抵抗体 ３０９ａ、３０９ｂ…電極 ４００、４００Ａ、４００Ｂ…ボタン情報レジスタ ４０１、４０１Ａ〜４０１Ｍ…ボタン情報記憶部 ５１５…中継装置 ５２８、５３０…赤外
線通信部 ＯＤ…光ディスク

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−133799（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−272508（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−171573（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−19931（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−258870（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−110827（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06F 3/02 390 A63F 13/06 H04Q 9/00 301

Claims (19)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記録媒体に記憶されているプログラムを読
   み出して実行するプログラム実行装置と、 該プログラム実行装置に接続され、かつ複数の操作部を
   有し、操作者による操作要求を前記複数の操作部の操作
   に対応して前記プログラム実行装置に操作データとして
   送出する操作装置とを有し、 前記プログラム実行装置は、前記プログラムの実行開始
   時および（または）前記プログラムの実行中に、前記プ
   ログラム実行装置と前記操作装置との間の前記操作デー
   タの送受に要する通信時間を所定時間以内に制御すべ
   く、前記操作装置に対して、該操作装置から送出する操
   作データの種類を所定の数に制限する送出規定指示デー
   タを送出することを特徴とするプログラム実行システ
   ム。
2. 【請求項２】記録媒体に記憶されているプログラムを読
   み出して実行するプログラム実行装置と、 該プログラム実行装置に接続され、第１のワイヤレス通
   信部を有する中継装置と、 複数の操作部と、前記第１のワイヤレス通信部と通信す
   るための第２のワイヤレス通信部を有し、操作者による
   操作要求を前記複数の操作部の操作に対応して、前記中
   継装置を介し前記プログラム実行装置に操作データを送
   出する操作装置とを備え、 前記プログラム実行装置は、前記プログラムの実行開始
   時および（または）前記プログラムの実行中に、前記プ
   ログラム実行装置と前記操作装置との間の前記操作デー
   タの送受に要する通信時間を所定時間以内に制御すべ
   く、前記操作装置に対し、前記中継装置を介して前記操
   作装置から送出する操作データの種類を所定の数に制限
   する送出規定指示データを送出することを特徴とするプ
   ログラム実行システム。
3. 【請求項３】請求項１または２記載のプログラム実行シ
   ステムにおいて、 前記操作装置には、前記送出規定指示データを保持する
   記憶部が設けられていることを特徴とするプログラム実
   行システム。
4. 【請求項４】請求項１記載のプログラム実行システムに
   おいて、 前記プログラム実行装置は、前記プログラムの実行中
   に、前記操作装置に対して、該操作装置から送出する操
   作データの種類を所定の数に制限する送出規定指示デー
   タの内容を更新する更新用送出規定指示データを送出す
   ることを特徴とするプログラム実行システム。
5. 【請求項５】請求項２記載のプログラム実行システムに
   おいて、 前記プログラム実行装置は、前記プログラムの実行中
   に、前記操作装置に対して、該操作装置から送出する操
   作データの種類を所定の数に制限する送出規定指示デー
   タの内容を更新する更新用送出規定指示データを前記中
   継装置を介して送出することを特徴とするプログラム実
   行システム。
6. 【請求項６】記録媒体に記憶されているプログラムを読
   み出して実行するプログラム実行装置と、 該プログラム実行装置に接続され、第１のワイヤレス通
   信部を有する中継装置と、 複数の操作部と、前記第１のワイヤレス通信部と通信す
   るための第２のワイヤレス通信部を有し、操作者による
   操作要求を前記複数の操作部の操作に対応して、前記中
   継装置に対し操作データを送出する操作装置とを備え、 前記プログラム実行装置は、前記プログラムの実行開始
   時および（または）前記プログラムの実行中に、前記プ
   ログラム実行装置と前記操作装置との間の前記操作デー
   タの送受に要する通信時間を所定時間以内に制御すべ
   く、前記中継装置に対して、前記操作装置から該中継装
   置を介して前記プログラム実行装置に送出される前記操
   作データの種類を規定する送出規定指示データを送出す
   ることを特徴とするプログラム実行システム。
7. 【請求項７】請求項６記載のプログラム実行システムに
   おいて、 前記中継装置には、前記送出規定指示データを保持する
   記憶部が設けられていることを特徴とするプログラム実
   行システム。
8. 【請求項８】請求項６または７記載のプログラム実行シ
   ステムにおいて、 前記プログラム実行装置は、前記プログラムの実行中
   に、前記中継装置に対して、前記操作装置から該中継装
   置を介して前記プログラム実行装置に送出される前記操
   作データの種類を規定する送出規定指示データの内容を
   更新する更新用送出規定指示データを送出することを特
   徴とするプログラム実行システム。
9. 【請求項９】請求項１〜８のいずれか１項に記載のプロ
   グラム実行システムにおいて、 前記プログラム実行装置が、着脱自由な記録媒体に記憶
   されているプログラムを読み出して該プログラムを実行
   するエンタテインメント装置であることを特徴とするプ
   ログラム実行システム。
10. 【請求項１０】記録媒体に記憶されているプログラムを
    読み出して実行するプログラム実行装置に対して着脱自
    由とされ、前記プログラム実行装置に装着されていると
    きに、該プログラム実行装置と複数の操作部を有する操
    作装置との間でのワイヤレス通信を可能とする中継装置
    であって、 該中継装置は、前記プログラム実行装置が、前記プログ
    ラムの実行開始時および（または）前記プログラムの実
    行中に、前記プログラム実行装置と前記操作装置との間
    の前記操作データの送受に要する通信時間を所定時間以
    内に制御すべく、前記操作装置に対し、該操作装置から
    送出される操作データの種類を規定する送出規定指示デ
    ータを出力した際、該送出規定指示データをワイヤレス
    データとして前記操作装置に送信することを特徴とする
    中継装置。
11. 【請求項１１】記録媒体に記憶されているプログラムを
    読み出して実行するプログラム実行装置に対して着脱自
    由とされ、該プログラム実行装置に装着されているとき
    に、該プログラム実行装置と複数の操作部を有する操作
    装置との間でのワイヤレス通信を可能とする中継装置で
    あって、 該中継装置は、前記プログラム実行装置が、前記プログ
    ラムの実行開始時および（または）前記プログラムの実
    行中に、前記プログラム実行装置と前記操作装置との間
    の前記操作データの送受に要する通信時間を所定時間以
    内に制御すべく、該中継装置に対して、前記操作装置か
    ら該中継装置を介して前記プログラム実行装置に送出さ
    れる前記操作データの種類を規定する送出規定指示デー
    タを送ってきた後には、前記操作装置から送信されてき
    たワイヤレス操作データを、前記送出規定指示データに
    従い処理して前記プログラム実行装置に送ることを特徴
    とする中継装置。
12. 【請求項１２】請求項１１記載の中継装置において、 該中継装置には、前記送出規定指示データを保持する記
    憶部が設けられていることを特徴とする中継装置。
13. 【請求項１３】請求項１０〜１２のいずれか１項に記載
    の中継装置において、 前記プログラム実行装置が、着脱自由な記録媒体に記憶
    されているプログラムを読み出して該プログラムを実行
    するエンタテインメント装置であることを特徴とする中
    継装置。
14. 【請求項１４】複数の操作部を有し、操作者による前記
    複数の操作部の操作に対応する各操作データを出力する
    操作装置において、 外部入力指示により、前記外部入力指示を発行する装置
    と前記操作装置との間の前記操作データの送受に要する
    通信時間を所定時間以内に制御すべく、前記出力する操
    作データの種類を所定の数に制限する操作データ送出規
    定手段を有することを特徴とする操作装置。
15. 【請求項１５】請求項１４記載の操作装置において、 さらに、前記外部入力指示により規定される前記出力す
    る操作データの種類を記憶する記憶部が設けられ、 前記操作データ送出規定手段は、この記憶部に記憶され
    ている前記操作データの種類に基づき操作データを出力
    することを特徴とする操作装置。
16. 【請求項１６】複数の操作部を有し、操作者による前記
    複数の操作部の操作に対応する各操作データを出力する
    操作装置において、 外部入力指示により、前記外部入力指示を発行する装置
    と前記操作装置との間の前記操作データの送受に要する
    通信時間を所定時間以内に制御すべく、前記出力する操
    作データの種類を規定する操作データ送出規定手段と、 前記外部入力指示により規定される前記出力する操作デ
    ータの種類を記憶する記憶部とが設けられ、 前記操作データ送出規定手段は、この記憶部に記憶され
    ている前記操作データの種類に基づき操作データを出力
    し、 前記操作装置に、ピンコンパチブルな下位互換操作装置
    が存在する場合、 前記操作装置に電源が供給されたとき、前記記憶部に前
    記下位互換操作装置から出力される操作データの種類が
    記憶されるようにしたことを特徴とする操作装置。
17. 【請求項１７】プログラム実行装置のコンピュータに、
    下記ステップを実行させるためのプログラムを格納した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 複数の操作部を有し、操作者による前記複数の操作部の
    操作に対応する各操作データを出力する操作装置との電
    気的接続を確認するステップと、前記プログラムの実行開始時および（または）前記プロ
    グラムの実行中に、前 記プログラム実行装置と前記操作
    装置との間の前記操作データの送受に要する通信時間を
    所定時間以内に制御すべく、 前記操作装置に対して、該
    操作装置から送出する操作データの種類を所定の数に制
    限する送出規定指示データを送出するステップとを有す
    るプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
18. 【請求項１８】プログラム実行装置のコンピュータに、
    下記ステップを実行させるためのプログラムを格納した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 複数の操作部を有し、操作者による前記複数の操作部の
    操作に対応する各操作データを出力する操作装置との電
    気的接続を確認するステップと、前記プログラムの実行開始時および（または）前記プロ
    グラムの実行中に、前記プログラム実行装置と前記操作
    装置との間の前記操作データの送受に要する通信時間を
    所定時間以内に制御すべく、 前記操作装置に対して、通
    常動作モードから、送出する操作データの種類を所定の
    数に制限する操作データ送出規定モードに移行させるス
    テップと、 前記操作装置に対して、送出する操作データの種類を所
    定の数に制限する送出規定指示データを送出するステッ
    プと、 前記操作装置に対して、操作データ送出規定モードから
    前記通常動作モードに移行させるステップとを有するプ
    ログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
19. 【請求項１９】操作者による複数の操作部の操作に対応
    する各操作データを出力する操作装置に接続されるとと
    もに、記録媒体に記憶されているプログラムを読み出し
    て実行するプログラム実行装置において、 前記読み出したプログラムの内容に従い、前記プログラ
    ムの実行開始時および（または）前記プログラムの実行
    中に、前記プログラム実行装置と前記操作装置との間の
    前記操作データの送受に要する通信時間を所定時間以内
    に制御すべく、前記操作装置から該プログラム実行装置
    に送出する操作データの種類を所定の数に制限する送出
    規定指示データを前記操作装置に対して送出する送出規
    定指示データ送出手段を有することを特徴とするプログ
    ラム実行装置。