JP3484521B2 - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP3484521B2
JP3484521B2 JP19442694A JP19442694A JP3484521B2 JP 3484521 B2 JP3484521 B2 JP 3484521B2 JP 19442694 A JP19442694 A JP 19442694A JP 19442694 A JP19442694 A JP 19442694A JP 3484521 B2 JP3484521 B2 JP 3484521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は田植機、詳しくは、線引
マーカーを機体の幅方向に突出させる線引作用姿勢と前
記機体側に収納させる収納姿勢とに姿勢変更可能にし、
この線引マーカーを線引作用姿勢にロックするロック機
構と、植付クラッチを入から切にしたとき、前記ロック
機構を解除して、前記線引マーカーを収納姿勢に姿勢変
更するロック解除機構とを備えた田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田植機には、機体の幅方向両側に
線引マーカーをそれぞれ線引作用姿勢と収納姿勢とに姿
勢変更可能に支持し、これら各線引マーカーを前記機体
に設けた各手動操作レバーに連結部材を介して連動連結
させると共に、前記機体側には前記各線引マーカーを線
引作用姿勢にロックするロック機構と、該ロック機構に
よるロック解除を行って前記各線引マーカーを前記線引
作用姿勢から収納姿勢へと姿勢変更するロック解除機構
とをそれぞれ設けている。また、前記ロック機構は、前
記機体側に搖動可能に支持され、前記線引マーカー側に
設けた係止部材を受入可能な係合部をもったカム板を設
け、このカム板の係合部に前記係止部材を係合させて前
記線引きマーカーを線引作用姿勢にロックするように構
成しており、さらに、前記ロック解除機構としては、前
記ロック機構のカム板に、苗植付部への動力の伝達,遮
断を行う植付クラッチのクラッチレバーに連動するワイ
ヤなどの連結部材を連結し、前記クラッチレバーで前記
苗植付部への動力を遮断するとき、該クラッチレバーに
連動して前記カム板による前記線引マーカーの線引作用
姿勢を解除して収納姿勢に自動的に戻すようにしてい
る。
【0003】そして、田植機による苗植作業時には、手
作業でもって前記線引マーカーを線引作用姿勢に突出位
置させ、この線引マーカーに設けた係止部材を前記カム
板の係合部に係合させることにより、前記線引マーカー
を線引作用姿勢に保持するのであって、前記機体を圃場
において往復移動させながら前記苗植付部で苗植作業を
行うとき、その往動時に前記線引作用姿勢に保持された
前記線引マーカーにより圃場の土壌面にマークを付与さ
せられるのである。従って、復動時に該マークに沿って
機体走行を行うことにより、前記機体の往復移動時にお
ける前記苗植付部による苗植付列を所定間隔に保持する
ことができるのである。また、前記苗植作業を終了する
場合など前記線引マーカーが不要な場合には、前記植付
クラッチのクラッチレバーを入から切側に操作すること
により、該クラッチレバーと前記ロック機構のカム板と
の間に介装された前記連結部材を介して前記カム板を、
その係合部が前記線引マーカーの係止部材から係合解除
される方向に搖動させて、ロック解除することにより、
この線引マーカーをバネなどにより前記線引作用姿勢か
ら収納姿勢へと自動的に戻すことができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の従来
の構成によれば、前記カム板とクラッチレバーとが連結
部材で連結され、前記クラッチレバーの切操作でロック
解除する構造となっているため、前記線引マーカーを線
引作用姿勢に一旦突出位置させると、前記植付クラッチ
のクラッチレバーを入から切側に操作しないと、前記線
引マーカーを収納姿勢に戻すことはできないのであり、
つまり、前記線引マーカーを線引作用姿勢から収納姿勢
へと戻すとき、この線引マーカーは、その係止部材を前
記ロック機構を構成するカム板の係合部に係合させるこ
とにより前記線引作用姿勢に保持されていることから、
前記クラッチレバーの切側への操作で前記カム板の係合
部を前記線引マーカーの係止部材から係合解除させない
と収納姿勢に戻せないのであり、また、前記クラッチレ
バーを切操作しないで前記線引マーカーを収納姿勢に戻
そうとすると、前記カム板や係止部材などが破損する問
題がある。従って、従来では、前記線引作用姿勢に突出
位置された前記線引マーカーを手動操作で収納姿勢へと
戻すためには、前記植付クラッチのクラッチレバーを必
ず切側に操作する必要があった。即ち、例えば圃場の畝
際側で苗植作業を行うとき、前記各線引マーカーの両者
を前記線引作用姿勢に突出位置させたままで機体走行を
行うと、前記畝際側に位置される線引マーカーが畝など
に衝突したりして破損する恐れがあることから、この畝
際側の線引マーカーは線引作用姿勢から収納姿勢へと戻
す必要があるのであるが、このとき、該線引マーカーを
収納姿勢に戻すためには、前記クラッチレバーを一旦切
側に操作して行わなければならず、このため、前記苗植
付部への動力が遮断され、該苗植付部による苗植作業が
一旦中断されてしまって欠落苗が発生したり作業効率が
悪くなったりするのである。
【0005】本発明の目的は、線引マーカーを線引作用
姿勢から収納姿勢へと姿勢変更するとき、植付クラッチ
の入から切側への操作で姿勢変更できるだけではなく、
手動操作レバーの操作によっても、前記線引マーカーを
線引作用姿勢に保持するロック機構などの破損を招くこ
となく、前記線引マーカーの収納姿勢側への姿勢変更を
行うことができるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、線引マーカー4を、機体1
の幅方向に突出させる線引作用姿勢と、前記機体1側に
収納させる収納姿勢とに姿勢変更可能にし、この線引マ
ーカー4を線引作用姿勢にロックするロック機構6と、
植付クラッチを入から切にしたとき、前記ロック機構6
を解除して、前記線引マーカー4を収納姿勢に姿勢変更
するロック解除機構7とを備えた田植機において、前記
線引マーカー4の支持軸43に、手動操作レバー5に連
動して動作する作動アーム8を設けて、この作動アーム
8を前記線引マーカー4に連動させると共に、前記ロッ
ク機構6のカム板65に前記作動アーム8が干渉するロ
ック解除カム部9を設けて、前記手動操作レバー5の操
作時、前記作動アーム8のロック解除カム部9への干渉
により前記カム板65による前記線引マーカー4のロッ
クを解除可能としたのである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記作動動
アーム8と前記線引マーカー4との連動部間に、前記作
動アーム8の動作後所定遅れで前記線引マーカー4が動
作する遊び隙間Tを設けたのである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、田植機による苗
植作業時には、前記手動操作レバー5の操作又は手作業
で前記線引マーカー4を、その支持軸43を中心に収納
姿勢から線引作用姿勢へと搖動させて、この線引作用姿
勢で前記線引マーカー4を前記ロック機構6のカム板6
5でロックし、斯かる線引作用姿勢にロックされた前記
線引マーカー4で圃場の土壌面にマークを付し、このマ
ークに沿って機体走行を行うことにより、苗植付部によ
る苗植付列を所定間隔に保持しながら苗植作業を行なう
ことができ、また、苗植作業を終了するような場合で前
記線引マーカー4の不使用時には、前記苗植付部に動力
を伝達,遮断する植付クラッチを入から切側に操作し
て、前記ロック解除機構7を介して前記カム板65によ
る線引マーカー4の線引作用姿勢でのロック状態を解除
することにより、該線引マーカー4を線引作用姿勢から
収納姿勢へと姿勢変更させることができながら、この線
引マーカー4の収納姿勢への姿勢変更を、前記手動操作
レバー5を操作することによっても行なうことができる
のである。つまり、前記手動操作レバー5の操作時、そ
の操作に連動して前記支持軸43に設けた作動アーム8
が前記ロック機構6のカム板65から離間方向に搖動さ
れ、該カム板65に設けたロック解除カム部9に前記作
動アーム8が干渉して、前記カム板65による前記線引
マーカー4の線引作用姿勢でのロック状態を解除し、こ
のロック解除により前記線引マーカー4が線引作用姿勢
から収納姿勢へと姿勢変更させ得るのである。従って、
例えば圃場の畝際側で苗植作業を行うとき、前記線引マ
ーカー4を収納姿勢側へ姿勢変更を行うとき、前記植付
クラッチを切側に操作したりして前記苗植付部への動力
を遮断し、該苗植付部による苗植作業を一旦中断しなく
とも、この苗植付部への動力伝達を継続した状態で、前
記手動操作レバー5の操作で前記線引マーカー4を破損
なく収納姿勢側への姿勢変更を行うことができるのであ
る。
【0009】また、請求項2記載の発明によれば、前記
線引マーカー4と前記作動動アーム8との連動部間に、
該作動アーム8の動作後所定遅れで前記線引マーカー4
が動作する遊び隙間Tを設けているため、前記線引マー
カー4を線引作用姿勢から収納姿勢へと姿勢変更する場
合で、この収納姿勢側への姿勢変更を前記手動操作レバ
ー5で行うときには、先ず、該操作レバー5の操作に伴
い前記作動アーム8が、前記カム板65の線引マーカー
4に対する解除動作に先行して、前記カム板65に設け
たロック解除カム部9に干渉し、この干渉によって前記
カム板65が前記線引マーカー4のロック解除方向へと
搖動され、この後前記作動アーム8を介して前記線引マ
ーカー4のカム板65からの解除動作が行われるのであ
り、従って、前記手動操作レバー5で前記線引マーカー
4を収納姿勢側に姿勢変更するとき、その姿勢変更を該
線引マーカー4を線引作用姿勢に保持する前記ロック機
構6の破損なく、円滑かつ確実に行うことができのであ
る。
【0010】
【実施例】図6,図7は6条植タイプの歩行型田植機を
示しており、機体1の前方部でボンネット1a内にエン
ジン10を設け、前記機体1の中央下部側にミッション
ケース11を設けると共に、このミッションケース11
の両側には左右一対のスイングケース12を上下搖動可
能に支持して、該各スイングケース12の下部側に前記
エンジン10に連動連結する駆動車輪13を支持する一
方、前記機体1の後方側には苗植付部3を配設してい
る。この苗植付部3は、機体幅方向中央部とその左右両
側位置に配設される3つの植付伝動ケース31を備え、
これら各ケース31の左右両側にそれぞれ一対の植付爪
32を支持すると共に、前記各ケース31の後部側に
は、前記各植付爪32で取出される苗を搭載する苗載台
33を設けている。
【0011】そして、前記ミッションケース11に、そ
の内部のミッション機構に連動する伝動軸を内装した伝
動フレーム14を機体後方側に突出させ、これら伝動フ
レーム14を介して前記苗植付部3の各植付伝動ケース
31を前記ミッションケース11側に連動連結させると
共に、前記各植付伝動ケース31のうち左右両側に位置
されるものの上部側に背面視門形状の連結フレーム15
を一体状に連結して、該連結フレーム15の中央部に下
方に延びる分岐杆15aを突設し、この分岐杆15aを
前記植付伝動ケース31の中央部に位置されるものに連
結することにより、これら各植付伝動ケース31をそれ
ぞれ前記連結フレーム15及び分岐杆15aを介して互
いに一体状に結合させている。また、前記各植付伝動ケ
ース31は、その左右両側に位置されるものに沿って後
方側へと延びる縦杆部16aと、該各縦杆部16aの後
端部から前記苗載台33の背面下部側へと回り込む横杆
部16bとから成る連結フレーム16を介しても互いに
一体状に結合させている。
【0012】さらに、前記苗載台33の背面側には、該
苗載台33を支持する苗台フレーム17を設けており、
この苗台フレーム17は、前記苗載台33に沿って機体
幅方向に延びる横杆部17aと、該横杆部17aの左右
両端から下方側に延びる縦杆部17bとから成り、斯か
る苗台フレーム17の各縦杆部17bを前記連結フレー
ム16の横杆部16bに結合一体化させることにより、
これら連結フレーム16と苗台フレーム15とで背面視
概略台形状のフレーム構造体を形成しており、そして、
前記連結フレーム16と苗台フレーム17との各横杆部
16b,17bに、機体後方に延びるハンドルフレーム
18を支持させている。
【0013】また、前記ハンドルフレーム18の上部側
には、上方後端側に握り部19aをもつハンドル部19
を設け、このハンドル部19の握り部19a近くには、
前記エンジン10からミッションケース11への動力伝
達を入,切操作する主クラッチレバー20と、前記苗植
付部3の植付伝動ケース31側に設けた植付クラッチ
(図示せず)に連結され、前記ミッションケース11か
ら前記植付伝動ケース31への動力伝達を入,切操作す
る植付クラッチレバー21とを設けている。さらに、各
図の実施例では、前記ハンドル部19の握り部19a近
くに、前記各レバー20,21と共に前記機体1の高さ
を上下調整する昇降レバー22を備えており、この昇降
レバー22は、前記機体1の前部側に搭載した油圧装置
23の昇降制御用バルブ23aに連結され、該バルブ2
3aの開度調整により前記機体1に備えた昇降シリンダ
24を操作し、この昇降シリンダ24に連結された昇降
アーム25を介して前記スイングケース12を上下搖動
させ、このスイングケース12の上下搖動で前記車輪1
3の軸支高さを変更して前記機体1の高さを上下調整す
るようにしている。尚、図6,7において、26は前記
機体1の下部中央位置に設けられたセンターフロート、
27はセンターフロート26の左右両側位置に設けられ
た左右一対のサイドフロートである。また、前記苗植付
部3の各植付伝動ケース31を連結する前記連結フレー
ム15と、前記各植付伝動ケース31とミッションケー
ス11とを連結する伝動フレーム14との前部側とに、
側面視門形状の支持フレーム28を架設して、この支持
フレーム28の上部側に予備苗載台29を設けている。
【0014】さらに、前記機体1の幅方向両側には、軸
杆部41と、該軸杆部41の長さ方向先端側に支持され
た線引部42とから成る左右一対の線引マーカー4を、
前記機体1の幅方向外方に水平状に向けて突出位置され
る図1の仮想線で示す線引作用姿勢Aと、前記機体1側
にほぼ垂直状に収納される図1及び図7の実線で示す収
納姿勢Bとに姿勢変更可能に設けるのである。即ち、図
6,7の実施例においては、前記各植付伝動ケース31
を連結する前記連結フレーム16の横杆部16bで、そ
の左右両側位置に後方に向けて突出する支持軸43を突
設し、該支持軸43に筒体44を回動可能に挿嵌支持さ
せて、この筒体44に前記線引マーカー4における軸杆
部42の基端側を固定しており、また、前記連結フレー
ム16に一体状に結合された前記苗台フレーム17の横
杆部17aには、その左右両側に後方に延びる軸杆51
を突設し、該軸杆51に筒体52を回動可能に挿嵌支持
させて、この筒体52に手動操作アーム5を固着すると
共に、該手動操作アーム5の長さ方向中間部には突起5
3を突設して、この突起53と前記線引マーカー4の軸
杆部41との間を連結ロッド54を介して連動連結させ
ている。そして、前記手動操作レバー5を前記軸杆51
を中心に機体外方側へと搖動操作することにより、前記
連結ロッド54を介して前記線引マーカー4を、その支
持軸43を中心に前記収納姿勢Bから線引作用姿勢Aへ
と姿勢変更できるのであり、また、前記線引マーカー4
は、手で把持しながら前記収納姿勢Bから線引作用姿勢
Aへと手作業でも姿勢変更できるようになっている。ま
た、この作用姿勢Aにおいては、後記するロック機構に
よりロックしてその姿勢Aを保持できるようになってお
り、さらに、前記線引マーカー4を線引作用姿勢Aから
収納姿勢Bへと姿勢変更するときには、後記するよう
に、前記植付クラッチレバー21の操作に連動してロッ
ク機構による前記線引マーカー4のロックを解除した
り、また前記手動操作レバー5の操作に伴いロック解除
カム部を介して前記ロック機構による線引マーカー4の
ロックを解除したりすることにより、該線引マーカー4
を前記収納姿勢Bへ姿勢変更できるようにしている。
尚、図2において、44aは前記支持軸43における筒
体44の挿通外端側に設けた抜止体である。
【0015】更に詳記すると、前記線引マーカー4を支
持する支持軸43上の筒体44と、該筒体44から機体
内方側に離れた前記連結フレーム16の横杆部16bと
には、それぞれバネ受板45,46を設けて、これら各
受板45,46の間に前記線引マーカー4を前記収納姿
勢B側に常時付勢させるバネ47を介装させることによ
り、このバネ47を介して前記線引マーカー4を前記線
引作用姿勢Aから収納姿勢Bへと自動的に復帰させ得る
ようにしている。
【0016】さらに、前記連結フレーム16の横杆部1
6aで前記線引マーカー4を支持する支持軸43の機体
外方側には、この線引マーカー4を前記線引作用姿勢A
にロックするロック機構6と、前記各苗植付部3の植付
伝動ケース31への動力伝達を入,切操作する前記植付
クラッチレバー21に連動し、該クラッチレバー21を
入から切操作したとき、前記ロック機構6による前記線
引マーカー4のロック状態を解除し、この線引マーカー
4を前記線引作用姿勢Aから収納姿勢Bへと姿勢変更さ
せるロック解除機構7とを設けている。
【0017】即ち、図に示した実施例では、前記ロック
機構6として、前記線引マーカー4における軸杆部41
の長さ方向中間部に突杆61を設け、該突杆61に機体
前方側に延びるロックピン62を突出状に支持させると
共に、前記横杆部16aの機体外方側には、上部が開放
された概略コ形状のブラケット63を取付けて、このブ
ラケット63の内部で、前記線引マーカー4が線引作用
姿勢Aと収納姿勢Bとの範囲で搖動するときの前記ロッ
クピン62の移動軌跡上に、該ロックピン62が係合さ
れる半円弧形状の係合溝64をもったカム板65を軸杆
66を介して機体内外方に搖動可能に支持し、そして、
前記線引マーカー4が線引作用姿勢Aに姿勢変更された
とき、前記ロックピン62を前記カム板65の係合溝6
4に係合させることにより、前記線引マーカー4を前記
線引作用姿勢Aに保持するようになすのである。また、
前記カム板65における軸杆66の周りにはコイルバネ
67を挿嵌させ、該バネ67の長さ方向両端に設けた各
脚片を前記ブラケット63と前記カム板65とに掛止し
て、このカム板65を前記軸杆66を中心に常時機体内
方側に付勢させることにより、前記線引マーカー4が線
引作用姿勢Aに位置されて前記ロックピン62がカム板
65の係合溝64に係合されたとき、この係合溝64に
前記ロックピン62を係合保持させて、前記線引マーカ
ー4を線引作用姿勢Aに保持するようになすのである。
【0018】一方、前記ロック解除機構7としては、前
記ロック機構6のカム板65から下方に突出された解除
アーム71と、前記植付クラッチレバー21の操作に連
動して、前記カム板65の解除操作を行う操作ケーブル
72とを備えており、また、この操作ケーブル72は、
アウター筒72aと、該アウター筒72a内に挿通され
るインナーワイヤ72bとから成り、この操作ケーブル
72のアウター筒72aを、前記連結フレーム16の横
杆部16bで前記支持軸43とカム板65との間に設け
たアウター受73に支持させ、該アウター受73から機
体外方側に延びるインナーワイヤ72bの長さ方向一端
側を連結部材74を介して前記カム板65の解除アーム
71に連結すると共に、前記アウター筒72a及びイン
ナーワイヤ72bの長さ方向他端側を前記機体1の後方
側に延出させて、この延出後端部側のインナーワイヤ7
2bを前記植付クラッチレバー21に連動連結させてお
り、そして、該植付クラッチレバー21を切操作して前
記苗植付部3への動力を遮断するとき、前記インナーワ
イヤ72bで前記解除アーム71を引張操作して、前記
カム板65を前記コイルバネ67の付勢力に抗し機体外
方側へと搖動させ、該解除アーム71の搖動で前記カム
板65の係合溝64から前記ロックピン62を開放する
ことにより、前記線引マーカー4と連結フレーム16と
の間に介装したバネ47を介して前記線引マーカー4を
線引作用姿勢Aから収納姿勢Bへと自動的に復帰させる
のである。尚、図の実施例では、前記アウター受73と
前記連結部材74との間で前記インナーワイヤ72bの
外周囲にゴム製ブーツ75を被嵌させている。
【0019】しかして、以上の構成において、前記線引
マーカー4の支持軸43に、前記手動操作レバー5に連
動して動作する作動アーム8を設けて、この作動アーム
8を前記線引マーカー4に連動させると共に、前記ロッ
ク機構6のカム板65に前記作動アーム8が干渉するロ
ック解除カム部9を設けて、前記手動操作レバー5の操
作時、前記作動アーム8のロック解除カム部9への干渉
により前記カム板65による前記線引マーカー4のロッ
クを解除可能としたのである。
【0020】具体的には、図1〜図3で明らかにしたよ
うに、前記支持軸43における筒体44の機体前部側に
前記作動アーム8を機体幅方向に搖動可能に支持して、
該作動アーム8の長さ方向中間部に機体内方側が開放さ
れたコ形状の枠体81を固着すると共に、この枠体81
の内部に前記線引マーカー4における軸杆部41の基部
側を介入させ、かつ、前記枠体81の相対向する側壁の
一方側に前記手動操作レバー5から延びる連結ロッド5
4を連結する一方、前記作動アーム8における枠体81
の開放側には、前記線引マーカー4の軸杆部41と対向
状に突杆82を突設させて、前記手動操作レバー5の操
作で連結ロッド54を介して前記枠体81を機体外方側
へと押動することにより、前記作動アーム8を前記支持
軸43を中心に機体外方側へと搖動させ、これに伴い前
記突杆82で前記線引マーカー4を収納姿勢Bから線引
作用姿勢Aへと姿勢変更させ、また、前記枠体81を機
体内方側へ引動作することにより、前記枠体81を介し
て前記線引マーカー4を線引作用姿勢Aから収納姿勢B
に姿勢変更させられるようになし、また、前記作動アー
ム8の先端側には、前記ロック機構6のカム板65に設
けたロック解除カム部9に干渉する干渉ピン83を設け
るのである。
【0021】そして、前記線引マーカー4と前記作動ア
ーム8の突杆82との間には、図3で示すように、該作
動アーム8の動作後所定遅れで前記線引マーカー4を動
作させる遊び隙間Tを形成し、この遊び隙間Tを設ける
ことにより、前記線引マーカー4を前記線引作用姿勢A
と収納姿勢Bとにわたって姿勢変更させるとき、前記線
引マーカー4に設けたロックピン62が前記カム板65
の係合溝64に係脱される以前に先行して前記作動アー
ム8の干渉ピン83で前記ロック解除カム部9を作動さ
せ、この作動で前記カム機構6のカム板65を搖動させ
るようになすのである。
【0022】また、前記ロック解除カム部9は、前記ロ
ック機構6を構成するカム板65の機体内方側に一体状
に形成するのであって、図の実施例では、前記ロック解
除カム部9に、前記線引マーカー4を収納姿勢Bから線
引作用姿勢Aへと姿勢変更するとき、該線引マーカー4
側に設けたロックピン62が前記カム板65の係合溝6
4に係合される以前に先行して前記作動アーム8の干渉
ピン83が当接される第1カム面91と、前記線引マー
カー4が線引作用姿勢Aに移動位置されたとき、前記干
渉ピン83が係止される係止面92と、前記線引マーカ
ー4を線引作用姿勢Aから収納姿勢Bへと姿勢変更させ
るとき、前記ロックピン62が前記係合溝64から離合
される以前に先行して前記干渉ピン83が当接される第
2カム面93とを形成するのであり、この干渉ピン83
による前記ロック解除カム部9に対する作用については
後記する。
【0023】次に、以上の構成による作用について説明
する。以上の田植機による苗植作業時には、前述したよ
うな前記手動操作レバー5の操作により、又は、手作業
でもって前記線引マーカー4を、図1で示すように、そ
の支持軸43を中心に収納姿勢Bから線引作用姿勢Aへ
と搖動させ、このとき、前記線引マーカー4側に設けた
ロックピン62を前記カム板65の係合溝64に係合さ
せて、前記コイルバネ67により前記線引マーカー4を
線引作用姿勢Aにロック状態に保持するのである。そし
て、例えば前記機体1を圃場において往復移動させなが
ら前記苗植付部3で苗植作業を行うとき、その往動時に
前記線引作用姿勢Aに保持された前記線引マーカー4に
より圃場の土壌面にマークを付し、復動時に該マークに
沿って機体走行を行いながら前記苗植付部3による苗植
作業を行い、このようなマークに沿った苗植作業を繰り
返し行うことにより、前記機体1の往復移動時における
前記苗植付部3による苗植付列を所定間隔に保持するこ
とができるのである。
【0024】また、苗植作業を終了するような場合で前
記線引マーカー4の不使用時には、前記苗植付部3に動
力を伝達,遮断する前記植付クラッチレバー21を入か
ら切側に操作し、このクラッチレバー21に連動する前
記インナーワイヤ72bで前記カム板65に一体形成し
た前記解除アーム71を引張操作して、前記カム板65
を前記コイルバネ67の付勢力に抗し機体外方側へと搖
動させ、該解除アーム71の搖動で前記カム板65の係
合溝64から前記ロックピン62を開放して、前記線引
マーカー4の線引作用姿勢Aでのロック状態を解除する
ことにより、この線引マーカー4と前記連結フレーム1
6との間に介装したバネ47を介して前記線引マーカー
4を線引作用姿勢Aから収納姿勢Bへと自動的に復帰さ
せることができる。
【0025】さらに、前記線引マーカー4の収納姿勢B
側への姿勢変更は、前記手動操作レバー5を操作するこ
とによってもできる。つまり、該手動操作レバー5の操
作により、その支持軸43上に支持した前記作動アーム
8を前記ロック機構6のカム板65から離間方向に搖動
させ、該カム板65に設けたロック解除カム部9に前記
作動アーム8の干渉ピン83を干渉させて、前記カム板
65を機体外方側へと搖動させ、該解除アーム71の搖
動で前記カム板65の係合溝64から前記ロックピン6
2を開放することにより、前記線引マーカー4の線引作
用姿勢Aでのロック状態を解除し、このロック解除によ
り前記線引マーカー4を線引作用姿勢かAら収納姿勢B
へと姿勢変更させることができるのであり、従って、前
記植付クラッチレバー21を切側に操作したりして前記
苗植付部3への動力を遮断し、該苗植付部3による苗植
作業を一旦中断したりすることなく、この苗植付部3へ
の動力伝達を継続した状態で、前記手動操作レバー5の
操作で前記線引マーカー4を収納姿勢B側への姿勢変更
を行うことができるのである。
【0026】しかして、以上のように、前記手動操作レ
バー5の操作で前記線引マーカー4を支持軸43を中心
に収納姿勢Bから線引作用姿勢Aへと搖動させるときに
は、前記手動操作レバー5の操作に連動して前記作動ア
ーム8が支持軸43を中心に機体外方側に搖動され、こ
れに伴い前記作動アーム8に設けた突杆82で前記線引
マーカー4が収納姿勢Bから線引作用姿勢Aへと姿勢変
更されるのであるが、このとき、前記線引マーカー4と
作動アーム8の突杆82との間には前記遊び隙間Tが形
成されていることにより、図3の仮想線で示したよう
に、前記線引マーカー4に設けたロックピン62が前記
カム板65の係合溝64に係合される以前に先行して、
前記作動アーム8の干渉ピン83が前記ロック解除カム
部9の第1カム面91に当接され、該カム面91が前記
干渉ピン83で押動されることにより、前記カム板65
がコイルバネ67に抗しながら軸杆66を中心に機体外
方側へと後退されて、この後退状態で前記ロックピン6
2が前記係合溝64との対向位置にまで移動され、そし
て、前記干渉ピン83が前記ロック解除カム部9の係止
面92に係止されたとき、前記コイルバネ67の付勢力
で前記カム板65が機体内方側へと搖動されて、該カム
板65の係合溝64に前記ロックピン62が係合され、
この係合状態を前記コイルバネ67で保持することによ
り、図4の実線で示したように、前記線引マーカー4が
前記線引作用姿勢Aにロック保持されるのである。
【0027】また、前記手動操作レバー5の操作で前記
線引マーカー4を線引作用姿勢Aから収納姿勢Bへと姿
勢変更させるときには、前記線引マーカー4と前記作動
アーム8の突杆82との間に前記遊び隙間Tを設けてい
ることにより、図4の仮想線で示したように、前記線引
マーカー4のロックピン62が前記カム板65の係合溝
64から離合される以前に先行して、前記作動アーム8
の干渉ピン83が前記ロック解除カム部9の係止面92
から移動されて第2カム面93に当接され、該カム面9
3が前記干渉ピン83で押動されることにより、前記カ
ム板65がコイルバネ67に抗しながら軸杆66を中心
に機体外方側へと後退されて、この後退状態で前記ロッ
クピン62が前記係合溝64から離合され、前記線引マ
ーカー4と前記連結フレーム16との間に介装したバネ
47により、図3の実線で示したように、前記線引マー
カー4が前記線引作用姿勢Aから収納姿勢Bへと自動的
に復帰されるのである。
【0028】従って、以上のように、前記手動操作レバ
ー5で前記線引マーカー4を線引作用姿勢Aと収納姿勢
Bとに姿勢変更させるとき、前記線引マーカー4と作動
アーム8との間に前記遊び隙間Tを形成することによ
り、前記線引マーカー4側に設けたロックピン62や前
記ロック機構6のカム板65が破損したりするのを更に
有効に防止できて、前記線引マーカー4の線引作用姿勢
Aと収納姿勢Bとにわたる姿勢変更を円滑かつ確実に行
うことができのである。
【0029】ところで、前記線引マーカー4としては、
図5で示したように、機体幅方向に延びる軸部4aと、
該軸部4aから機体下方側に屈曲する脚部4bとを備
え、この脚部4bの下端側に圃場土壌面Dへのマーク形
成用として土盛りスコップ4cを設けた概略L形状のも
のを用いよいのであり、同図の実施例では、前記線引マ
ーカー4の軸部4aに突片101をもつ筒体102を挿
嵌させて、この筒体102の突片101を前記機体1側
のステップ103に設けた支持板104に支持させると
共に、前記軸部4aに前記駆動車輪13側へと延びる突
杆105を突設させ、該突杆105の下端側に軸杆10
6を介して作動杆107を、前記駆動車輪13の中心ボ
ス部13aとリング体13bとの間に放射状に架設され
る各スポーク13c間に介入及び離間可能(同図の実線
及び仮想線状態)に支持し、また、前記作動杆107の
前記各スポーク13c間への介入時に、その回転に伴い
前記作動杆107が前記各スポーク13cを乗り越えな
がら機体幅方向に移動するようになす一方、前記線引マ
ーカー4の軸部14a上にはコイルバネ108を挿嵌さ
せて、該バネ108の長さ方向両端に設ける各脚片を前
記筒体102と突杆105とにそれぞれ掛止させてい
る。
【0030】そして、苗植作業時を行う場合で、特に、
土壌面D上の水が深いようなときには、同図の実線で示
すように、前記軸杆106を中心に前記作動杆107を
搖動させ、その先端側を前記各スポーク13c間に介入
させて前記駆動車輪13の回転駆動を行うことにより、
その各スポーク13cで前記作動杆107を押動し、こ
れに伴い前記突杆105を介して前記線引マーカー4の
脚部4bを前記筒体102に挿嵌された軸部4aを中心
に回動させ、かつ、前記ばね108を圧縮させながら、
前記土盛りスコップ4cを土壌面Dに突入させて土壌一
部を掬い上げ、前記作動杆107が前記各スポーク13
cを乗り越えて機体幅方向外方側へと移動されたとき、
前記バネ108で前記脚部4bを下方側に搖動させて、
前記土盛りスコップ4cによる掬い上げ土壌を前記土壌
面D上に盛り上げ状に投擲し、斯かる土盛りスコップ4
cによる土壌一部の掬い上げと投擲とを前記各スポーク
13cの回転に伴い間歇的に繰り返すことにより、前記
土壌面D上に盛り上げられた盛り上げ土をマークとしな
がら苗植作業を行うのであり、斯くするときには、前記
土壌面D上の水が深いようなときでも、前記土壌面D上
に盛り上げられた盛り上げ土をマークとしながら前記苗
植付部3による苗植付列を所定間隔に保持することがで
きるのである。一方、前記土壌面D上の水が浅いときに
は、同図仮想線に示すように、前記作動杆107を前記
各スポーク13cに対し動力遮断側に搖動させ、かつ、
前記土盛りスコップ4cを接地させた状態で作業走行を
行うことにより、該スコップ4cで前記土壌面Dに線状
のマークを付すこともできるのである。
【0031】また、同図の実施例では、前記筒体102
に前記線引マーカー4の軸部4aを機体幅方向に伸縮可
能に挿嵌させると共に、この軸部4aに複数の貫通孔4
dを形成して、前記筒体102に設ける取付孔から前記
各貫通孔4dを選択して固定ピン109を挿通固定する
ことにより、前記線引マーカー4を機体幅方向に伸縮調
整できるようにしている。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、線引マーカー4を、機体1の幅方向に突出
させる線引作用姿勢と、前記機体1側に収納させる収納
姿勢とに姿勢変更可能にし、この線引マーカー4を線引
作用姿勢にロックするロック機構6と、植付クラッチを
入から切にしたとき、前記ロック機構6を解除して、前
記線引マーカー4を収納姿勢に姿勢変更するロック解除
機構7とを備えた田植機において、前記線引マーカー4
の支持軸43に、手動操作レバー5に連動して動作する
作動アーム8を設けて、この作動アーム8を前記線引マ
ーカー4に連動させると共に、前記ロック機構6のカム
板65に前記作動アーム8が干渉するロック解除カム部
9を設けて、前記手動操作レバー5の操作時、前記作動
アーム8のロック解除カム部9への干渉により前記カム
板65による前記線引マーカー4のロックを解除可能と
したから、苗植作業時には、前記手動操作レバー5の操
作又は手作業で前記線引マーカー4を、その支持軸43
を中心に収納姿勢から線引作用姿勢へと搖動させて、こ
の線引作用姿勢で前記線引マーカー4を前記ロック機構
6のカム板65でロックし、斯かる線引作用姿勢にロッ
クされた前記線引マーカー4で圃場の土壌面にマークを
付し、このマークに沿って機体走行を行うことにより、
苗植付部による苗植付列を所定間隔に保持しながら苗植
作業を行うことができ、また、苗植作業を終了するよう
な場合で前記線引マーカー4の不使用時には、前記苗植
付部に動力を伝達,遮断する植付クラッチを入から切側
に操作して、前記ロック解除機構7を介して前記カム板
65による線引マーカー4の線引作用姿勢でのロック状
態を解除することにより、該線引マーカー4を線引作用
姿勢から収納姿勢へと姿勢変更させることができ、しか
も、この線引マーカー4の収納姿勢への姿勢変更は、前
記手動操作レバー5を操作することによっても行うこと
できるのである。つまり、該手動操作レバー5の操作時
には、その操作に連動して前記支持軸43に設けた作動
アーム8を前記ロック機構6のカム板65から離間方向
に搖動させ、該カム板65に設けたロック解除カム部9
に前記作動アーム8を干渉させて、前記カム板65によ
る前記線引マーカー4の線引作用姿勢でのロック状態を
解除し、このロック解除により前記線引マーカー4を線
引作用姿勢から収納姿勢へと姿勢変更させ得るのであ
り、従って、前記植付クラッチを切側に操作したりして
前記苗植付部への動力を遮断し、該苗植付部による苗植
作業を一旦中断したりすることなく、この苗植付部への
動力伝達を継続した状態で、前記手動操作レバー5の操
作で前記線引マーカー4を収納姿勢側への破損なく姿勢
変更を行うことができるのである。
【0033】また、請求項2記載の発明によれば、前記
線引マーカー4と前記作動動アーム8との連動部間に、
該作動アーム8の動作後所定遅れで前記線引マーカー4
が動作する遊び隙間Tを設けているため、前記線引マー
カー4を線引作用姿勢から収納姿勢へと姿勢変更する場
合で、この収納姿勢側への姿勢変更を前記手動操作レバ
ー5で行うとき、該操作レバー5の操作に伴い前記作動
アーム8を、前記カム板65の線引マーカー4に対する
解除動作に先行して、前記カム板65に設けたロック解
除カム部9に干渉させ、この干渉によって前記カム板6
5を前記線引マーカー4のロック解除方向へと搖動さ
せ、この後前記作動アーム8を介して前記線引マーカー
4のカム板65からの解除動作を行うことにより、前記
手動操作レバー5で前記線引マーカー4を収納姿勢側に
姿勢変更するとき、その姿勢変更を、該線引マーカー4
を線引作用姿勢に保持する前記ロック機構6の破損をよ
り有効に防止して、円滑かつ確実に行うことができるの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる田植機の要部を示す背面図。
【図2】同要部の側面図。
【図3】図1の矢印C方向から見た要部の拡大図。
【図4】作用状態を示す一部切欠き背面図。
【図5】線引マーカーの他の実施例を示す一部切欠背面
図。
【図6】田植機の全体構造を示す側面図。
【図7】同背面図。
【符号の説明】
1……機体 4……線引マーカー 43…支持軸 5……手動備えレバー 6……ロック機構 65…カム板 7……ロック解除機構 8……作動アーム 9……ロック解除カム部 T……遊び隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 69/02 A01C 11/02 330

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線引マーカー(4)を、機体(1)の幅
    方向に突出させる線引作用姿勢と、前記機体(1)側に
    収納させる収納姿勢とに姿勢変更可能にし、この線引マ
    ーカー(4)を線引作用姿勢にロックするロック機構
    (6)と、植付クラッチを入から切にしたとき、前記ロ
    ック機構(6)を解除して、前記線引マーカー(4)を
    収納姿勢に姿勢変更するロック解除機構(7)とを備え
    た田植機において、 前記線引マーカー(4)の支持軸(43)に、手動操作
    レバー(5)に連動して動作する作動アーム(8)を設
    けて、この作動アーム(8)を前記線引マーカー(4)
    に連動させると共に、前記ロック機構(6)のカム板
    (65)に前記作動アーム(8)が干渉するロック解除
    カム部(9)を設けて、前記手動操作レバー(5)の操
    作時、前記作動アーム(8)のロック解除カム部(9)
    への干渉により前記カム板(65)による前記線引マー
    カー(4)のロックを解除可能としていることを特徴と
    する田植機。
  2. 【請求項2】 作動アーム(8)と線引マーカー(4)
    との連動部間に、前記作動アーム(8)の動作後所定遅
    れで前記線引マーカー(4)が動作する遊び隙間(T)
    を設けていることを特徴とする請求項1記載の田植機。
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