JP3483799B2 - 機能素子の製造方法 - Google Patents

機能素子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能素子製造方
法に係り、特にシリコン基板上あるいは基板内に基板の
(100)面に対して45°の角度を持つほぼ平坦な斜
面を有する機能素子を湿式のエッチングによって製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、CD−ROM(Compact
Disc − Read Only Memory)や
DVD(Digital Versatile Di
sk)に代表されるように、所定の波長を有するレーザ
光を用いて情報の再生を行う光ディスク装置が広く普及
している。その光ディスク装置の中心部にあたるのが光
学ヘッドである。光学ヘッドには、レーザ・ダイオード
やフォト・ダイオードが集積されている。図1は、光学
ヘッドの中心部であるIOU(Integrated
Optical Unit)の概略構成を示す斜視図で
あり、シリコン基板21上に、反射光を取り入れる受光
素子24や、45°ミラー26を使って90°方向を変
えて出射光22を照射するレーザ・ダイオード25など
が集積されている。図2は、レーザ・ダイオード25と
45°ミラー26とを示した断面図である。シリコン基
板21の上に取り付けられたレーザ・ダイオード25か
ら発せられた出射光は45°ミラー26に反射されて上
方に偏向され、レンズ系(不図示)を通ってディスクに
あたる。この出射光22を反射する45°ミラー26
は、シリコン基板21をエッチング加工し、エッチング
によって出来上がった45°面の表面にAlやAu等の
反射膜を堆積したものである。
【0003】この集積化されたIOU20はコンパクト
であるが、使用するシリコン基板21の加工費用が高い
という大きな問題を抱えている。それは45°反射面2
6に(111)面を選んだために、特殊仕様の基板を使
用しなければならないためである。通常、シリコン・イ
ンゴットを切断して(100)シリコンウエハとして売
られているウエハの切断面を(100)面という。この
シリコン基板21の(100)面をエッチングすると、
シリコン基板21の断面は図3(A)に示すように、
(100)面に対して54.74°の角度で(111)
面が現れることが知られている。このままでは45°ミ
ラーとして使えないため、図3(B)のようにウエハを
シリコン・インゴット31から斜めに切り出して9.7
4°offの(100)シリコンウエハを作り、そのウ
エハをエッチングすることにより45°面を得ている。
シリコン・インゴット31から切り出す際にこの9.7
4°という傾き角度を精度よく制御することは難しい。
例えば、丸いインゴットから斜めに切り出すと切り出し
た形状は楕円なる。楕円のままでは、通常の露光装置な
どで作業をすることは困難であるので、切り出したウエ
ハの断面を円形にするための整形作業が必要である。こ
の整形作業は手間がかかり、コスト高を招いている。
【0004】また、ウエハをインゴット31から斜めに
切り出すので1本のインゴットから作れるウエハの数は
少なくなるため、更にコストは高くなる。現状レベルで
は、通常の(100)シリコンウエハの3〜4倍の高価
格となっている。また、価格の安い(100)シリコン
ウエハを用いて45°面を形成しようとする試みもあ
る。図4のように<100>方向にパターニングを行っ
て異方性エッチャントだけでエッチングして、シリコン
基板の(100)面に対して45°の角度に形成された
面、すなわち、(110)面からなる45°面を作ろう
というものである。しかし、実際には用いるエッチャン
トによっては図5に示すように断面が45°にならず垂
直になる場合がある。また、45°面が得られたとして
も表面に大きな凹凸が発生し、この45°面のrms
(root−mean square)が50nm以下
になることがないために、反射面として使えるような滑
らかな面を作ったという報告は見当たらない。上述した
ように、従来の半導体装置及びその製造方法では、45
°面の価格が非常に高いという問題点があった。また、
低価格のウエハを用いて作ろうとする試みもなされてい
るが、所望の形状、動作に至ることができなかった。
【0005】そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑み
てなされたもので、低価格なウエハである(100)シ
リコンウエハを用いて、(110)面からなる45°面
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る機能素子の
製造方法は、(100)シリコン基板に<100>方向
に沿った辺を有するパターンを形成するパターンニング
工程と、超音波が印加された水酸化カリウム水溶液を
方性エッチャントとして用いて前記パターンを備えた前
記(100)シリコン基板をエッチングし、(100)
面に対して45°の角度を有する(110)面を形成す
るエッチング工程とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。なお、同一構成要素には同一
符号を付してある。図6から図10を用いて、本発明の
(110)面からなるシリコン製の45°面の製造方法
について説明する。ここで、図6は45°面製造の説明
をするためのマスク・パターン図の平面図であり、図7
は図6のA−A線で切り取った断面図である。図8はエ
ッチング後の平面図であり、図9は図8のB−B線で切
り取った断面図、図10は図8のC−Cの線で切り取っ
た断面図である。まず、45°面を形成するために、
(100)シリコンウエハであるシリコン基板1の(1
00)面に形成したマスク層2を、図6,7を用いて以
下で説明するパターニングする。パターンの基準方向は
<100>方向である。尚、ここでの<100>方向と
は、(100)面内のみを考えているので、[10
0]、[−100]、[010]、[0−10]の4つ
の方位を表す。マスク層2としては、一般的にはシリコ
ン酸化膜やシリコン窒化膜が使われる。この基板を界面
活性剤を添加した異方性エッチャントを用い、超音波を
印加しながらエッチングを行う。異方性エッチャントと
しては、水酸化カリウム(KOH)水溶液や水酸化テト
ラメチルアンモニウム(TMAH)水溶液などがある。
界面活性剤としては、非イオン系活性剤が望ましく、例
えばポリオキシエチレン・アルキル・フェニル・エーテ
ル(polyoxyethylene alkyl phenyl ether)が30
%含まれた和光純薬工業社製高純度洗浄剤(商品名;N
CW−601A)がある。前記非イオン系界面活性剤の
アルカリ水溶液に対する添加量は、前記水溶液に対して
0.01〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量
%の範囲することが望ましい。前記非イオン性界面活性
剤の添加量を0.01重量%未満にすると、シリコン基
板の(110)面および(111)面のエッチングレー
トを低減することが困難になる。一方、前記非イオン性
界面活性剤の添加量が10重量%を越えるとアルカリ水
溶液によるエッチング性が阻害される恐れがある。
【0008】また、超音波の印加方法としては、例えば
底部に超音波振動子が設けられた超音波洗浄槽中に、前
記界面活性剤が添加された異方性エッチャントを満た
し、この中に(100)シリコン基板を鉛直方向に立て
た状態で含浸させることにより実現される。超音波振動
子に印加するパワーは、例えばエッチャントの量が30
00から4000ccで、基板が数cm角程度の場合は
100W程度で充分である。尚、異方性エッチャントの
量が多い場合またはダイシング前の大口径ウエハを処理
する場合のように基板の大きさが大きい場合は、超音波
振動子に印加するパワーは適宜大きくする必要が有る。
また、超音波の周波数は、単一の周波数を印加する、あ
るいは、複数の周波数を周期的に切り替えて印加するの
いずれでも所望の作用は期待されるが、超音波により生
じる定在波の影響により基板が局所的にエッチングされ
ることの抑制、あるいは、エッチング形状のパターン依
存性を抑制するため、複数の周波数の超音波を周期的に
切り替えて印加することがより望ましい。このような条
件のもとで、エッチングを行うと、図8乃至10に示す
ような(110)面からなる45°面3が得られる。
【0009】先に示した図3Bのように、9.74°o
ffの(100)シリコン基板の片側には(111)面
からなる45°面が得られる一方で、反対側の面は60
°を超える面となっていたが、本発明では、反対側の面
つまり両側共に実質的に45°に、更に図10のように
直交する方向の面も45°面3となるという特徴があ
る。また、異方性エッチャントに界面活性剤を添加せ
ず、超音波の印加も行わない場合は、図5に示したよう
に断面は45°にならず、垂直になったり、一部に45
°面が現れるにすぎないが、本発明では45°面3が得
られる。尚、マスク・パターンの形成においては、パタ
ーンの<100>方向合わせが重要である。パターンの
<100>方向が1°ずれても、エッチングで得られた
45°面には、上下方向に筋状の凹凸が発生するので、
反射ミラーとしては使えない。この凹凸発生を防ぐため
には、高精度の<100>方向合わせが必要である。例
えば、方向出しとしては、扇型状のパターン(不図示)
が知られており、このパターンを用いると、高精度で<
110>方向出しを行うことができる。<100>方向
は、<110>方向と45°で交差するので、上述した
扇形状パターンを用いるなどにより得られた<110>
方向を基準にして基板を45°回転させれば、正確に<
100>方向を合わせることができる。あるいは、マス
ク作製時にパターンを45°回転させて描画しておけ
ば、<110>方向に合わせることで正確な方向合わせ
ができる。
【0010】次に、方向出し工程を含めた45°ミラー
の製造プロセスの一例を図11,12を参照して説明す
る。マスクとして、<110>方向を基準方向として、
パターンを45°回転させて描画したものを用いた場合
である。図11は、プロセス・フロー図であり、図12
は、各プロセスでのミラーを形成する部分の基板の断面
図である。但し、図12に於いて、方向出しのパターン
とミラー形成用のパターンとは同一断面には含まれるこ
とは少ないが、説明の便宜上同一断面に描いてある。 (1)図11及び図12の(a)に示すように、基板1
を熱酸化してマスク層2aを形成する。 (2)図11及び図12の(b)に示すように、マスク
層2aに<110>方向出しのパターニングを行う。 (3)パターニングを行った後、図11及び図12の
(c)に示すように、異方性エッチャントでエッチング
を行う。 (4)方向出しのエッチング後、図11及び図12の
(d)に示すように、マスク層2aを剥離する。 (5)剥離後、図11及び図12の(e)に示すよう
に、もう一度熱酸化し、マスク層2bを形成する。図1
1及び図12の(d)と(e)とはマスク層を新しくす
るためのものであるので省略することもできる。
【0011】(6)図11及び図12の(f)に示すよ
うに、ミラー形成用パターンを方向合わせを行ってパタ
ーニングする。 (7)図11及び図12の(g)に示すように、この基
板1を界面活性剤を添加した異方性エッチャントを用い
超音波を印加しながらエッチングを行う。以上の工程に
よって、45°面が完成する。なお、実際に反射ミラー
とする場合には、シリコン自体は反射率が低いので表面
に、Al、Au等の反射膜材料をコーティングする。T
MAH22%水溶液に、界面活性剤としてNCW−60
1Aを1%添加し、28、45、100kHzの3波周
波数の超音波を1秒づつ切り替えて印加しながらエッチ
ングして作製した45°面の表面状態の測定結果を、図
13Aに示す。3次元非接触測定器で測定し、測定面で
ある45°面の1断面を表示したものである。rmsが
15nmと20nm以下で、波長λをHe−Neレーザ
の633nmとすると、λ/30以下の非常に滑らかな
面が得られていることがわかる。なお、界面活性剤を添
加しない異方性エッチャントを用い超音波を印加しなが
らエッチングして作製した(110)面の表面状態の測
定結果を図13B に示す。3次元非接触測定器で測定
し、測定面の1断面を表示したものである。図13Bよ
り、界面活性剤を添加しなくても、rmsが24nmと
30nm以下で、波長λをHe−Neレーザの633n
mとするとλ/20以下と、従来に比べて、滑らかな面
が得られていることもわかる。
【0012】また、異方性エッチャントに界面活性剤を
添加し、超音波の印加をしない場合でも(100)基板
に対して45°傾斜した面を得ることが可能であり、こ
の場合の45°面のrmsは図13Cに示すように47
nmと50nm以下となる。上述したように、本発明で
は、安価な(100)シリコン基板上に表面状態の良好
な45°面が形成できる。しかも、図8のように4方向
に向いた45°面が形成できる。この特徴を生かすと、
後述する種々の機能素子が実現できる。また、反射ミラ
ーだけではなく、V溝の加工もできる。特に、この方法
で作製したV溝は底の角度が90°であるので、後述す
る直角の角を持つ物体の固定を安定に行うことができ
る。また、必要に応じて従来の(111)面からなるV
溝と同じ70.52°の溝を形成することもできる。ま
た、異方性エッチャントに超音波を印加する、または、
界面活性剤を添加する、あるいは超音波を印加すると共
に界面活性剤を添加することにより、上述したように
(100)基板に対して平坦な45°面を得ることがで
きるが、エッチャントに界面活性剤を添加しない場合は
添加した場合と比較すると、エッチングの際にマスク層
2の下へのサイドエッチング量が多い。サイドエッチン
グ量が多いとマスク層2bと45°ミラーの位置ずれが
大きくなり45°ミラーの位置制御が困難となる場合が
有る。従って、ミラーの位置をより正確に制御したい場
合には、エッチャントに界面活性剤を添加し、必要に応
じてさらに超音波を印加することが望ましい。
【0013】以下、本発明に係る変形例を示す。 (変形例1)変形例1は光偏向素子である。図14,1
5を参照して説明する。図14は、偏向素子の断面図で
ある。第1の45°ミラー4、第2の45°ミラー5
と、45°ミラーを対向して形成したミラー用基板6の
上に、光入射のための穴9を開けた遮光用基板7を貼り
合わせたものである。マスク層は省略してある。以後も
特に断らない限りは省略する。光を第1の45°ミラー
4の上方から遮光用基板7の穴から入射させると、入射
光8は、第1の45°ミラー4で反射される。更に第2
の45°ミラー5に反射されて、遮光用基板7の穴を通
って、上方に進む。このように、45°ミラーを2枚組
み合わせた光偏向素子を作ることができる。また、図1
5に示すように、ミラー用基板6の両面からエッチング
を行って平行に第1の45°ミラー4と第2の45°ミ
ラー5とを形成することもできる。光を第1の45°ミ
ラー4の上方から入射させると、入射光8は第1ミラー
で反射し更に第2のミラーに反射して下方に出ていく。
このように45°ミラーを平行に2枚組み合わせた光偏
向素子を作ることができる。この例では、ミラー用基板
6の両側に遮光用基板7をはり合わせている。
【0014】(変形例2)変形例2は、変形例1と別の
光偏向素子である。図16,17,18を参照して説明
する。図16,17は、それぞれ偏向素子41の平面図
及びその断面図である。ミラー基板6に45°ミラーを
4枚逆ピラミッド状に形成したものである。このような
構造にすると図17に示すように入射光8は入射してき
た方向に戻っていく。従って、対向する角度が変わって
も入射光8を入射方向へ反射させるミラーを作ることが
できる。また、このミラーの凹部周辺の平坦部を極力少
なくして、図18のように多数並べてミラーアレイ16
を作ると、正面以外でもどこから見ても自分の姿が見え
るミラーができる。またミラーアレイ16はコーナーキ
ューブリフレクタとして用いることも可能である。 (変形例3)変形例3はV溝付き45°ミラーを形成し
た光偏向素子の他の例である。図19乃至22を参照し
て説明する。図19,20は、V溝付き45°ミラーの
平面図及びその断面図である。45°面ミラーの他に光
ファイバーを固定するためのV溝10を形成している。
図21,22は、光ファイバー11を固定した場合の断
面図である。光ファイバーの光を上方に偏向することが
できる。このように光ファイバーを固定できる45°ミ
ラーを実現できる。
【0015】更に、本変形例の長所は、上下・左右の4
方向にV溝付き45°ミラーを形成できる点であり、図
23の平面図に示すように4方向からファイバーを固定
することもできる。また、図24に示すようにミラー用
基板6の両面から加工を行い下向きのミラーを形成すれ
ば、光ファイバーの光を下方に偏向することもできる。
(変形例4)変形例4は2枚の基板のはり合わせの位置
合わせ用にV溝を形成した例で、図25に断面図を示
す。はり合わせ基板12、13のはり合わせ面側の所定
の位置にV溝が形成されている。2枚の基板のはり合わ
せの際には、断面が例えば、正方形のスペーサー14を
V溝に嵌め込んで位置合わせを行う。V溝の位置合わせ
法としては、(111)面からなるV溝に光ファイバー
をスペーサーとして嵌め込む方法が考えられているが、
V溝に丸いファイバーではうまく嵌合しないため位置合
わせ精度はよくない。一方、本発明ではV溝の交差角度
は90°であり、これに正方形のスペーサーはよく嵌合
するので、精度のよい位置合わせが可能となる。また、
スペーサーは正方形なので加工もしやすい。 (変形例5)次に図26及び図27を用いて本発明の光
ディスク装置について説明する。
【0016】ここで、図26は光ディスク装置の内部構
成を示す断面図、なお、図26においては、駆動系の図
示が省略されている。図26において、光ディスク装置
135は、図示されないベースに固定されたスピンドル
モータ102と、このスピンドルモータ102に設けら
れたマグネットチャック等のチャッキング手段136
と、このチャッキング手段36により保持される光ディ
スク,光磁気ディスク等の情報の記録再生のために用い
られるディスク103と、を備えており、前記ディスク
103は、記録再生時には前記スピンドルモータ102
によって安定に回転駆動されている。前記ディスク10
3の下側には、光学ヘッド104を搭載したキャリッジ
120が設けられている。光学ヘッド104は、光源お
よび光検出器を備える集積光学装置140と、光源から
出射された光の方向をディスク103の面と直交する方
向に変更すると共にディスク103からの読出し光の方
向を光検出器方向に変更する立上げミラー106と、デ
ィスク103の情報記録面に対向して光学ヘッド104
の上面に設けられ立上げミラー106からの光をディス
ク103の情報記録面に所望の点に集束させて光スポッ
トを形成する対物レンズ107と、対物レンズ107を
保持する対物レンズホルダ108と、を備えている。集
積光学装置140は、HOE素子138と、放熱性を高
くするため複数の凹凸が形成されて集積光学装置の裏面
に設けられたヒートシンク139と、光源としての半導
体レーザ111と、を備えている。
【0017】ここで、図27に示す斜視図を用いて、本
実施形態に係る集積光学装置140の構成を説明する。
図27に示すように、集積光学装置140は、(10
0)シリコン基板により形成されたプレート141と、
プレート141に形成された凹部142の底面143に
薄膜144を介して設けられた半導体レーザ111と、
プレート141の一方側の凸部145に設けられたフォ
トディテクタ112と、プレート141の他方側の凸部
146に設けられた自動出力制御(以下、APC―Auto
matic Power Control ―と略記する。)用フォトデ
ィテクタ149と、を備えている。前記凹部142は、
一方の凸部145と他方の凸部146との段差部分に傾
斜面147,148を有し、この傾斜面147,148
に金属薄膜や誘電体多層膜等の反射膜を蒸着することに
より、反射ミラー面が形成されている。なお、APC用
フォトディテクタ149は、その出力を半導体レーザ1
11にフィードバックして半導体レーザの出力を制御す
るものである。ここで、凹部142は上述したように超
音波を印加した水酸化カリウム水溶液等の異方性エッチ
ャントにより(100)シリコン基板を異方性エッチン
グして形成される。このように(100)シリコン基板
を超音波を印加した異方性エッチャントによりエッチン
グすることにより、上述した実施例と同様に、凹部14
2の径斜面147、148は底面143に対して正確に
45°傾斜すると共に平坦な表面を有することとなる。
【0018】 なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々変
形して実施できることは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、安価
な(100)シリコン基板を用いて表面状態の優れた4
5°面を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のIOUの構造図である。
【図2】 従来のIOUの45°ミラー及びレーザの断
面模式図である。
【図3】 従来の(111)面からなる45°面の作製
方法説明図である。
【図4】 従来の(110)面からなる45°ミラー作
製用のマスク・パターンの平面図である。
【図5】 従来のエッチング後の断面図(X−X)の例
である。
【図6】 本発明の実施形態に係る45°ミラーの製造
方法の説明をするためのマスク・パターンの平面図であ
る。
【図7】 本発明の実施形態に係る45°ミラーのマス
ク・パターンの断面図(A−A)である。
【図8】 本発明の実施形態に係る45°ミラーのエッ
チング後の平面図である。
【図9】 本発明の実施形態に係る45°ミラーのエッ
チング後の断面図(B−B)である。
【図10】 本発明の実施形態に係る45°ミラーのエ
ッチング後の断面図(C−C)である。
【図11】 本発明の実施形態に係る45°ミラーの作
製プロセス・フロー図である。
【図12】 本発明の実施形態に係る45°ミラーの各
プロセスでの断面図である。
【図13】 本発明の実施形態に係る45°ミラーの表
面状態図である。
【図14】 本発明の実施形態に係る45°ミラーを用
いた光偏向素子の断面図である。
【図15】 本発明の実施形態に係る45°ミラーを用
いた光偏向素子の断面図である。
【図16】 本発明の実施形態に係る45°ミラーを用
いた光偏向素子の平面図である。
【図17】 本発明の実施形態に係る45°ミラーを用
いた光偏向素子の断面図(D−D)である。
【図18】 本発明の実施形態に係る45°ミラーを用
いた偏向ミラーアレイの平面図である。
【図19】 本発明の実施形態に係るV溝付きの45°
ミラーの平面図である。
【図20】 本発明の実施形態に係るV溝付きの45°
ミラーの断面図(E−E)である。
【図21】 本発明の実施形態に係る光ファイバーを固
定したV溝付き45°ミラーの断面図(E−E)であ
る。
【図22】 本発明の実施形態に係る光ファイバーを固
定したV溝付き45°ミラーの断面図(F−F)であ
る。
【図23】 本発明の実施形態に係る光ファイバーを4
本固定したV溝付き45°ミラーの平面図である。
【図24】 本発明の実施形態に係る光ファイバーを固
定したV溝付き45°ミラーの断面図である。
【図25】 本発明の実施形態に係る基板はり合わせの
断面図である。
【図26】 本発明の実施形態に係る光ディスク装置の
内部構造を示す断面図である。
【図27】 本発明の実施形態に係る光ディスク装置の
集積光学装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 (100)シリコン基板 102 スピンドルモータ 107 対物レンズ 111 半導体レーザ 112、149 フォトディテクタ 120 キャリッジ 136 チャッキング手段 141 プレート 147、 148 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−144954(JP,A) 特開 平9−246254(JP,A) 特開 平6−97153(JP,A) 特開 昭50−147281(JP,A) 特開 平7−240398(JP,A) 特開 平6−299372(JP,A) 特開 平6−224177(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/306,21/3063,21/308

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(100)シリコン基板に<100>方向
    に沿った辺を有するパターンを形成するパターンニング
    工程と、超音波が印加された水酸化カリウム水溶液を
    方性エッチャントとして用いて前記パターンを備えた前
    記(100)シリコン基板をエッチングし、(100)
    面に対して45°の角度を有する(110)面を形成す
    るエッチング工程とを備えたことを特徴とする機能素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】前記水酸化カリウム水溶液に界面活性剤が
    添加されていることを特徴とする請求項1記載の機能素
    子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記界面活性剤は非イオン系界面活性剤で
    あることを特徴とする請求項記載の機能素子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記エッチング工程により形成された前記
    (110)面上に光反射膜を形成する工程をさらに有す
    ことを特徴とする請求項記載の機能素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記(100)シリコン基板の主面と平行
    な向きの光を前記反射膜に照射する発光素子を該シリコ
    ン基板上に形成する工程をさらに有することを特徴とす
    る請求項記載の機能素子の製造方法。
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