JP2006005254A - 光半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Tomoaki Tojo
友昭 東條
Kazuhiko Yamanaka
一彦 山中
Kenichi Inoue
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Kazutoshi Onozawa
和利 小野澤
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Abstract

【課題】性能に優れた多数の光半導体装置をウェハ単位で安価に一括製造しうる光半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】各光半導体装置形成領域に受光素子132が形成された第1の基板130と、側面の一部が反射面または反射面の下地面となる突起部123を有する第2の基板120とを対向させて、突起部の底面と第1の基板の一部とを接合する。第2の基板120のうち突起部123を残して残部を除去してから、第1の基板130を受光素子基板ごとに分断する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光ディスクや光磁気ディスク等の光記録媒体に対し、情報の記録や読み出しを行う光ピックアップの個別部品が集積された光半導体装置の製造方法に関するものである。
CD(コンパクトディスク)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光記録媒体に対し、情報の記録や読み出しを行うための重要な構成部品として光学ヘッドがある。光学ヘッドには、レーザ光を出射する半導体レーザや、受光素子、ビームスプリッタや対物レンズなどの光学部品を備える必要がある。
従来、光学ヘッドの構成をコンパクト化するため、例えば、特許文献1や特許文献2のような光半導体装置が開発されている。
図14は、特許文献1の光半導体装置の構造を立体的に表した斜視図である。図15は、特許文献2の光半導体装置の構造を示す斜視図である。
図14に示す光半導体装置501は、シリコン基板である半導体基板502と、半導体基板502の主面503側に設けられた受光素子507及び信号増幅素子(図示せず)と、半導体基板502の主面503側に設けられた凹部504と、凹部504の底面506上に配置された半導体レーザ508とを備えている。凹部504の側面である斜面505は鏡面であり、斜面505により、半導体レーザ508の下部から出射されたレーザ光509を反射して、出射光として上方に送るようになっている。また、図示しない光ディスクからの反射光は受光素子507で受光される。この光半導体装置501の製造工程においては、半導体基板502上に半導体プロセスを用いて受光素子507および信号増幅素子を集積する。続いて、この半導体基板502の主面503に、異方性エッチングを用いて所定の深さの、側面が斜面である凹部504を形成する。次に、凹部504の底面506上に半導体レーザ508を、例えば、半田等を利用して所定の位置に接着・配置する。
図15に示す光半導体装置510は、シリコン基板である半導体基板502と、半導体基板502の主面503側に設けられた受光素子507及び信号増幅素子(図示せず)と、半導体基板502の主面503上に、サブマウント511を挟んで搭載された半導体レーザ508と、半導体基板502の主面503上に、半導体レーザ508に対向して配置されたマイクロミラー524とを備えている。サブマウント524の斜面525は鏡面であり、斜面525により、半導体レーザ508の下部から出射されたレーザ光509を反射して、出射光として上方に送るようになっている。また、図示しない光ディスクからの反射光は受光素子507で受光される。
特開2002―176039号公報(図14) 特開平09―218304号公報(図15)
しかしながら、図14,図15に示す従来の光半導体装置においては、以下のような不具合があった。
例えば図14に示す光半導体装置501においては、半導体基板502の一部に異方性エッチングにより凹部504を形成し、半導体レーザ508からのレーザ光509を斜面505で反射させるようにしている。このような構造の場合、レーザ光509の反射位置と受光素子507との位置関係を高精度に制御するためには、半導体レーザ508が配置される凹部504の底面506の位置・平坦性や、レーザ光509が反射される斜面505の位置を高精度に作製しなければならない。しかしながら、凹部504の底面506や斜面505の位置を確定する異方性エッチングの深さ方向の制御および底面の平坦性の制御は難しく、光半導体装置501の製造歩留まりを悪化させる要因となっていた。
さらに、半導体基板502の主面503から垂直方向に半導体レーザのレーザ光509を取り出すためには、凹部504の斜面505を底面506に対して概ね45°傾いた角度で形成する必要がある。このような傾き概ね45°の斜面を、一般的なアルカリ系のKOH(水酸化カリウム)溶液やTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)溶液を用いたシリコン基板の異方性エッチングにより形成するためには、基板として(100)面から[111]方向に概ねね9.7°傾斜した面を主面としたシリコン基板を第2の基板520として使用する必要があった。従って、受光素子507、および信号増幅素子をこの基板上に作製するためには、特殊なシリコン基板に対応したプロセスが必要であり、この特殊なシリコン基板により、受光素子507は信号増幅素子の性能が制限されていた。
一方、図15に示す光半導体装置510の構造では、レーザ光509の反射面を受光素子および信号増幅素子を集積した半導体基板502に直接形成しないため、前述の(100)面から[111]方向に概ね9.7°傾斜した主面を有するシリコン基板を、受光素子および信号増幅素子を集積する基板として使用する必要がなくなり、これらの素子の性能が向上する。しかしながら、図15に示す構成においては、同一の半導体ウエハに形成した多数の半導体基板502に対して、個々にマイクロミラー524を接着剤等を利用して実装する必要がある。その場合、マイクロミラー524の実装コストが高くなり、その結果、光半導体装置510の製造コストが高くなる。
本発明の目的は、性能に優れた多数の光半導体装置をウェハ単位で安価に一括製造しうる光半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の光半導体装置の製造方法は、多数の光半導体装置形成領域を有する第1の基板と、側面の一部が反射面または反射面の下地面となる突起部を有する第2の基板とを準備して、第2の基板と第1の基板との相対的な位置を調整しつつ、第2の基板と第1の基板との各一部同士を接合した後、第2の基板のうち突起部を残して残部を除去し、さらに、第1の基板を受光素子基板ごとに分断する方法である。
この方法により、第1の基板に半導体レーザを設置するための凹部を形成する必要がないことから、従来技術のような凹部形成の異方性エッチング条件の制御が不要になり、反射面または反射面の下地面の製造歩留まりが向上する.また、反射面または反射面の下地面の形成および受光素子や信号増幅素子の形成を別々に行うことができるため、全体として光半導体装置の製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。
また、第2の基板に形成した多数の突起部を第1の基板の各光半導体装置形成領域に高精度で一括して接合することが可能となるので、製造コストを低減することができる。さらに、受光素子や信号増幅素子が形成される第1の基板の材料は、反射面の形成に制約されることなく自由に選択することができるため、高性能な光半導体装置の作製が可能になる。
第2の基板として主面が( 1 0 0)面から[ 1 1 1]方向に概ね9.7°傾斜している半導体基板を用い、第2の基板の主面の[ 0 1-1]方向にその一辺を持つ矩形状の領域を囲む溝部を形成しておいて、第2の基板を異方性エッチング溶液によりエッチングすることにより、第2の基板の主面に対して概ね45°の角度で傾斜した鏡面の側面を有する逆テーパ状の突起部を容易に形成することができる。
その場合、第2の基板としてシリコン基板を用い、異方性エッチング溶液としてKOHまたはTMAHを含む溶液を用いることができる。
特に、溝部を第2の基板の主面に垂直な方向から[ 1 1 1]方向に傾斜させて形成することにより、反射面または反射面の下地面となる突起部の側面を効率的に形成することができる。
また、第2の基板として主面が( 1 0 0)面から[ 1 1 1]方向に概ね9.7°傾斜している化合物半導体基板を用い、第2の基板主面の[1−10]方向にその一辺を持つ矩形状のエッチングマスクを用いて、異方性エッチング溶液により第2の基板をエッチングすることによっても、第2の基板の主面に対して概ね45°の角度で傾斜した鏡面の側面を有する逆テーパ状の突起部を形成することができる。
第2の基板としてガリウム砒素基板を用いる場合には、異方性エッチング溶液として、Br2−CH3OH系,HCl−H22−H2O系,H2SO4−H22−H2O系,H3PO4−H22−H2O系、HNO3−H22−H2O系のうちから選ばれる少なくとも1つの溶液を用いることが好ましい。
第1の基板と第2の基板との各一部を接合させるには、第1,第2の基板の少なくとも一方の接触面に形成された金属膜や樹脂膜を加熱,加圧処理すれば、安価なウェハ単位の接合が可能になる。また、第1,第2の基板の少なくとも一方の接触面をプラズマにより活性化した後、少なくとも加熱、あるいは加圧処理してもよい。
第2の基板の突起部を残して他の部分を除去するには、研磨またはエッチングすることにより、容易かつ安価に第2の基板を薄膜化することができる。
さらに、第1の基板として、フォトリソグラフィー工程とメッキ工程により主面側に凸部が形成された基板を用い、第2の基板の主面側における突起部と突起部以外の領域との段差を第1の基板の凸部の高さよりも高くすることにより、半導体レーザが搭載されるサブマウントとなる凸部をウェハ単位で一括して製造することができる。
本発明の光半導体装置の製造方法によれば、性能に優れた多数の光半導体装置をウェハ単位で一括して安価に製造することが可能になる。
(第1の実施形態)
図1(a)〜図4(c)は、本発明の第1の実施形態における光半導体装置の製造工程を示す断面図(左図)及び平面図(右図)である。以下、図1(a)〜図4(c)を参照しながら、第1の実施形態における光半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図1(a)に示す工程において、第2の基板120を例えば1200℃程度の温度で酸化することにより、第2の基板120の主面124上に厚み0.5〜2μmの酸化膜121(SiO2 膜)を形成する。このとき、第2の基板120の裏面側にも同厚の酸化膜122(SiO2 膜)が形成される。第2の基板120は、例えば、厚みが600μmのφ6インチの基板のシリコンウェハの一部であり、その主面124は( 1 0 0)面から[ 1 1 1]方向に概ね9.7°傾斜した面で構成されている。本実施形態及び後述する各実施形態においては、見やすくするために、1つの光半導体装置形成領域しか図示されていないが、ウェハには多数の光半導体装置形成領域が設けられている。
次に、図1(b)に示す工程で、第2の基板120の酸化膜121の一部と酸化膜122の全部を、フォトリソグラフィー等を用いてパターニングしたレジストで覆い、例えば弗酸系のエッチング液によりエッチングすることにより、酸化膜121のうち第1の基板130と接合する領域以外の領域を除去する。このとき、第2の基板120の傾き方向に垂直な方向である[ 0 1-1]方向にその一辺を有する矩形状のレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンを用いて酸化膜121をパターニングする。これにより、エッチングマスクとなる酸化膜121の形状が定まる。
次に、図1(c)に示す工程で、第2の基板120の主面124上の酸化膜121の各辺と平行に、例えばダイシングあるいはドライエッチングにより、矩形状の領域(酸化膜121)を囲む,例えば幅30〜230μm、深さ100〜500μmの溝部125を形成する。
次に、図2(a)に示す工程で、酸化膜121をエッチングマスクとして用い、第2の基板120を、例えばKOH(水酸化カリウム)溶液あるいはTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)溶液により、異方性エッチングする。これにより、酸化膜121の下方に、下方に向かうほど狭くなるような,いわゆる逆テーパ状の突起部123と、さらにその下方における順テーパ状の突起部とを形成する。このとき、酸化膜121直下の突起部123には、第2の基板120の主面124に対して概ね45°傾いた,反射面または反射面の下地面となる斜面127が形成されている。
次に、図2(b)に示す工程で、第2の基板120上の酸化膜121を、例えば弗酸等によりエッチング除去する。このとき、第2の基板120の裏面上の酸化膜122も除去される。
次に、図2(c)に示す工程で、第1の基板130を準備する。第1の基板130は、例えば、厚みが200μmのφ6インチのシリコンウェハの一部であり、半導体プロセスを用いて基板主面134上に受光素子132および信号増幅素子(図示しない)が形成されたものである。
そして、第1の基板130の主面134上の第2の基板120と接合されるべき領域にフォトリソグラフィーを用いて接着層131を形成する。このとき、例えば、第1の基板130の主面134上に、厚さ50nmのTi膜と厚さ300nmのAu膜とを順次積層した後、フォトリソグラフィーにより所定形状のレジスト膜を形成し、レジスト膜をエッチングマスクとして用いて、王水(硝酸:塩酸=1:3)によりAu膜をエッチングした後、弗酸等によりTi膜をエッチングすることにより接着層131を形成する。
次に、図3(a)に示す工程で、第2の基板120の主面124と第1の基板130の主面134とが接合される位置を、アライナ等を利用して調整し、重ね合わせる。
次に、図3(b)に示す工程で、第2の基板120と第1の基板130を例えば375℃,3000Paで加熱,加圧することにより、第2の基板120のシリコンと、第1の基板130の接着膜131のAuがシリコンと共晶化し、これにより二つの基板が互いに接着される。
次に、図3(c)に示す工程で、第2の基板120をその裏面から研磨することにより、第2の基板120の突起部123以外の部分を除去する。
次に、図4(a)に示す工程で、開口を有する遮蔽膜180を用いたスパッタ蒸着法等の蒸着法により、突起部123の斜面127を含む側面及び上面上に反射膜140を形成する。このとき反射膜140は、波長780nmや660nmのレーザ光に対しては、例えば、厚さ50nmのTi膜と、厚さ300nmのAu膜とを積層した膜を用い、波長405nmのレーザ光に対しては、例えば厚さ300nmのAl膜と、厚さ100nmのMgF2 膜とを積層した膜を用いる。
次に、図4(b)に示す工程で、半導体レーザ150を、サブマウント151を介して第1の基板130の主面134に実装する。
また、図4(b)に示す工程の後、または図4(b)に示す工程の前に、図4(c)に示す工程で、例えばダイシングソー等の切断機170を用いて第1の基板130をダイシングラインに沿って切断することにより、第1の基板130を個々の光半導体装置に分離させる。このとき、分離された各第1の基板130が受光素子基板である。
ここで,図4(b)に示す工程と、図4(c)に示す工程とは、いずれを先に行なっても構わない。
本実施形態の光半導体装置の製造方法によれば、レーザ光の反射面または反射面の下地面となる斜面127が形成された第2の基板120と、少なくとも受光素子132が形成された第1の基板130とをいずれもウェハのままで接合することにより、図14に示す従来の光半導体装置のような,凹部形成時の異方性エッチング条件の制御は不要であるので、斜面127の製造歩留まりが向上する.また、斜面127は第2の基板120に、受光素子や信号増幅素子の形成は第1の基板120に、個別に形成することができるので、全体として光半導体装置の製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。
また、第2の基板120に形成された多数のマイクロミラーである突起部123を、第1の基板130に高精度に一括に接合することが可能となるので、実装コストを低減することができる。さらに、受光素子、信号増幅素子の製造に利用される第1の基板130の材料は自由に選択することができるため、高性能な光半導体装置の製造が可能になる。
なお、第1の実施形態では、第2の基板120として、シリコンウェハを利用したが、他の半導体材料からなる基板を用いても、同じ効果を得ることは可能である。
なお、図1(a)に示す工程における酸化膜121の形成方法として、熱酸化法に代えて、水蒸気酸化法やスパッタ法やCVD法等の薄膜形成方法を用いた場合にも同じ効果が得られる。
なお、図2(c)に示す工程において、接着層131を構成する金属膜の形成方法として、金属膜を形成しない領域をレジストで覆った後、金属膜をスパッタ法等の薄膜形成方法により堆積し、レジスト上の金属膜をリフトオフする方法を採用しても、本実施形態と基本的には同じ効果を発揮しうる構造を得ることができる。
なお、接着層131を構成する金属膜として、AuとSnとの共蒸着膜や、Au膜の代わりにAl膜を利用したTi/Al積層膜等を用いても、図3(b)に示す工程において、Ti/Al積層膜に適合する加熱・加圧処理を行うことで、本実施形態と同じ接合部を形成することができる。
なお、図4(a)に示す工程において、反射膜140の形成方法として、反射膜140を形成しない領域をレジスト膜で覆った後、金属膜をスパッタ法等の薄膜形成方法により堆積し、レジスト膜上の金属膜をリフトオフする方法を採用しても、本実施形態と基本的には同じ効果を発揮しうる構造を得ることができる。
なお、第1の実施形態では、第1の基板130と第2の基板120との接合方法として、金属膜からなる接着層131を形成したが、接着層131として金属膜に代えて樹脂膜を用いる方法や、接合面をプラズマ活性化により、金属膜を第1の基板130に直接接合する方法を採用しても、本実施形態と基本的には同じ効果を発揮しうる構造を得ることができる。
(第2の実施形態)
図5(a)〜図8(c)は、本発明の第2の実施形態における光半導体装置の製造工程を示す断面図(左図)及び平面図(右図)である。以下、図5(a)〜図8(c)を参照しながら、第2の実施形態における光半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図5(a)に示す工程において、第2の基板220の主面224上に厚み2μmの樹脂膜(例えばBCB(ベンゾシクロブテン)樹脂膜)221を形成する。また、第2の基板220の裏面側にも同厚の樹脂膜222を形成する。第2の基板220は、例えば、厚みが600μmのφ6インチの基板のシリコンウェハの一部であり、その主面224は( 1 0 0)面から[ 1 1 1]方向に概ね9.7°傾斜した面で構成されている。
次に、図5(b)に示す工程で、第2の基板220の樹脂膜221をパターニングして、樹脂膜221のうち第1の基板230と接合する領域以外の領域を除去する。このとき、第2の基板220の傾き方向に垂直な方向である[ 0 1-1]方向にその一辺を有する矩形状の樹脂膜221を形成する。これにより、接着層及びエッチングマスクとなる樹脂膜221の形状が定まる。
次に、図5(c)に示す工程で、第2の基板220の主面224上の樹脂膜221の各辺と平行に、例えばダイシングあるいはドライエッチングにより、例えば幅30〜230μm、深さ100〜500μmの溝部225を形成する。このとき、斜面227の底辺となる辺に対してのみ、溝部225を第2の基板220の主面224に垂直な方向から[ 1 1 1]方向に傾斜させて形成する。
次に、図6(a)に示す工程で、樹脂膜221をエッチングマスクとして用い、第2の基板220を、例えばKOH(水酸化カリウム)溶液あるいはTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)溶液により、異方性エッチングする。これにより、樹脂膜221の下方に、下方に向かうほど狭くなるような,いわゆる逆テーパ状の突起部223と、さらにその下方における順テーパ状の突起部とを形成する。このとき、樹脂膜221直下の突起部223には、第2の基板220の主面224に対して概ね45°傾いた,反射面または反射面の下地面となる斜面227が形成されている。この斜面227は、第2の基板220の主面224に垂直な方向から[ 1 1 1]方向に傾斜させて形成された溝部225の影響により、第1の実施形態のごとく溝部を基板主面に対して垂直に形成した場合よりも、広い面積を有している。
図9は、切り込みよって第2の基板220に形成される溝部225の主面224に対する傾き角と、その後のエッチングによって形成される斜面227との関係を説明するための断面図である。同図に示すように、切り込みによって形成される溝部225の主面に対する角度が90,65,55°の場合を比較すると、切り込みによって形成される溝部225の主面224に対する角度が55°のときに、もっとも広い斜面227が得られることがわかる。
次に、図6(b)に示す工程で、第1の基板230を準備する。第1の基板230は、例えば、厚みが200μmのφ6インチのシリコンウェハの一部であり、半導体プロセスを用いて基板主面234上に受光素子232および信号増幅素子(図示しない)が形成されたものである。
そして、第1の基板230の主面234上の第2の基板220と接合されるべき領域に接着層231を形成する。このとき、例えば、スピンコート法により概ね2μmの厚みのBCB等の樹脂膜を形成し、フォトリソグラフィーを用いて、樹脂膜をパターニングすることにより、接着層231が形成される。
次に、図6(c)に示す工程で、第2の基板220の主面224と第1の基板230の主面234とが接合される位置を、アライナ等を利用して調整し、重ね合わせる。このとき、例えば第1の基板230の主面234に形成された受光素子232と第2の基板220の主面224に形成された突起部223の一部とをアライメントのキーとして利用する。
次に、図7(a)に示す工程で、第2の基板220と第1の基板230を例えば320℃,3000Paで加熱,加圧することにより、第2の基板220の樹脂膜221と、第1の基板230の接着膜231とが結合し、これにより二つの基板が互いに接着される。
次に、図7(b)に示す工程で、接合されている第2の基板220と第1の基板230との間に、例えばワックス等の充填剤260を注入する。
次に、図7(c)に示す工程で、第2の基板220をその裏面から研磨することにより、第2の基板220の突起部223以外の部分を除去する。
次に、図8(a)に示す工程で、第1の基板220上に堆積されている充填剤260を、例えば酸素アッシングや有機溶媒により除去する。
次に、図8(b)に示す工程で、例えば金属で構成された開口を有する遮蔽膜280を用いたスパッタ蒸着法等の蒸着法により、突起部223の斜面227を含む側面及び上面上に反射膜240を形成する。このとき反射膜240は、波長780nmや660nmのレーザ光に対しては、例えば、厚さ50nmのTi膜と、厚さ300nmのAu膜とを積層した膜を用い、波長405nmのレーザ光に対しては、例えば厚さ300nmのAl膜と、厚さ100nmのMgF2 膜とを積層した膜を用いる。
次に、図8(c)に示す工程で、半導体レーザ250を、サブマウント241を介して第1の基板230の主面234に実装する。
また、図示しないが、図8(c)に示す工程の後、または図8(c)に示す工程の前に、例えばダイシングソー等の切断機を用いて第1の基板230をダイシングラインに沿って切断することにより、第1の基板230を個々の光半導体装置に分離させる。このとき、分離された各第1の基板230が受光素子基板である。
ここで、半導体レーザ250を第1の基板230上に実装する工程と、第1の基板230をダイシングする工程とは、いずれを先に行なっても構わない。
本実施形態の光半導体装置の製造方法によれば、レーザ光の反射面または反射面の下地面となる斜面227が形成された第2の基板220と、少なくとも受光素子232が形成された第1の基板230とをいずれもウェハのままで接合することにより、図14に示す従来の光半導体装置のような,凹部形成時の異方性エッチング条件の制御は不要であるので、斜面127の製造歩留まりが向上する.また、斜面227は第2の基板220に、受光素子や信号増幅素子の形成は第1の基板220に、個別に形成することができるので、全体として光半導体装置の製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。
特に、第1の実施形態とは異なり、図5(c)に示す工程において、溝部225を第2の基板220の主面224に垂直な方向から[ 1 1 1]方向に傾斜させて形成することにより、図9に示すように、広い斜面227を得ることができる。したがって、斜面227を効率的に形成することができ、製造コストのさらなる低減を図ることができる。
また、第2の基板220に形成された多数のマイクロミラーである突起部223を、第1の基板230に高精度に一括に接合することが可能となるので、実装コストを低減することができる。
なお、第2の実施形態では、第2の基板220として、シリコンウェハを利用したが、他の半導体材料からなる基板を用いても、同じ効果を得ることは可能である。
なお、図8(b)に示す工程において、反射膜240の形成方法として、反射膜240を形成しない領域をレジスト膜で覆った後、金属膜をスパッタ法等の薄膜形成方法により堆積し、レジスト膜上の金属膜をリフトオフする方法を採用しても、本実施形態と基本的には同じ効果を発揮しうる構造を得ることができる。
なお、第2の実施形態では、第1の基板230と第2の基板220との接合方法として、樹脂膜221,231を使用した方法を説明しているが、樹脂膜に代えて金属膜を用いる方法や、接合面をプラズマ活性化により直接接合する方法を使用しても、本実施形態と基本的には同じ効果を発揮しうる構造を得ることができる。
(第3の実施形態)
図10(a)〜図13(c)は、本発明の第3の実施形態における光半導体装置の製造工程を示す断面図(左図)及び平面図(右図)である。以下、図10(a)〜図13(c)を参照しながら、第3の実施形態における光半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図10(a)に示す工程において、第1の基板330の主面334上に、例えばスピンコート法によりレジスト膜353を形成し、フォトリソグラフィー工程により、凸部352が形成される領域に開口部を形成する。第1の基板330は、例えば、厚みが250μmのφ4インチのシリコンウェハの一部であり、その主面334上には、受光素子332及び信号増幅素子(図示せず)が形成されている。
次に、図10(b)に示す工程で、第1の基板330の主面334のうちレジスト膜353の開口部に位置する領域に、メッキ法により、例えばAuメッキ膜で構成される半導体レーザ実装用の凸部352を形成する。
次に、図10(c)に示す工程において、第2の基板320の主面上に、例えばプラズマCVD等を用いて厚さ0.5〜2μmのSiO2膜である酸化膜321を形成し、第2の基板320の裏面には、ワックス膜322を塗布する。第2の基板320は、例えば、厚みが600μmのφ4インチのガリウム砒素ウェハの一部であり、その主面324は( 1 0 0)面から[ 1 1 1]方向に概ね9.7°傾斜した面で構成されている。
次に、図11(a)に示す工程で、第2の基板320の酸化膜321の一部をレジスト膜によって覆い、例えば弗酸系のエッチング液によりエッチングすることにより、酸化膜321のうち第1の基板330と接合する領域以外の領域を除去する。このとき、第2の基板320の傾き方向に垂直な方向である[ 0 1-1]方向にその一辺を有する矩形状のレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンを用いて酸化膜321をパターニングする。これにより、エッチングマスクとなる酸化膜321の形状が定まる。
次に、図11(b)に示す工程で、酸化膜321をエッチングマスクとして用い、第2の基板220を、Br2−CH3OH(Br−メタノール)溶液により、異方性エッチングする。これにより、酸化膜321の下方に、下方に向かうほど狭くなるような,いわゆる逆テーパ状の突起部323が形成される。このとき、酸化膜321直下の突起部323には、第2の基板320の主面324に対して概ね45°傾いた,反射面または反射面の下地面となる斜面327が形成されている。同時に、第2の基板320の突起部323の高さが第1の基板330の凸部352の高さよりも大きくなるように、第2の基板320のうち突起部323以外の領域をエッチングする。
次に、図11(c)に示す工程で、第2の基板320上の酸化膜321を、例えば弗酸等によりエッチング除去し、裏面上のワックス膜322を、例えば有機溶媒及び酸素アッシング等により除去する。
次に、図12(a)に示す工程で、第2の基板320の主面324と第1の基板330の主面334とが接合される位置を、アライナ等を利用して調整し、重ね合わせる。このとき、例えば第1の基板330の主面334に形成された凸部352と、第2の基板320の主面324に形成された突起部323の一部とをアライメントマークとして利用する。
次に、図12(b)に示す工程で、第2の基板320の主面324と第1の基板330の主面334とを例えばチャンバ内でプラズマ処理をした後、真空雰囲気で加熱、加圧することにより、第2の基板320を構成するガリウム砒素と、第1の基板330を構成するシリコンとが結合し、これにより二つの基板が互いに接合される。
次に、図12(c),図13(a)に示す工程で、第2の基板320をその裏面から例えばBr2−CH3OH溶液によりエッチングすることにより、第2の基板320の突起部323以外の部分を除去する。
次に、図13(b)に示す工程で、開口を有する遮蔽膜380を用いたスパッタ蒸着法等の蒸着法により、突起部323の斜面327を含む側面及び上面上に反射膜340を形成する。このとき反射膜340は、波長780nmや660nmのレーザ光に対しては、例えば、厚さ50nmのTi膜と、厚さ300nmのAu膜とを積層した膜を用い、波長405nmのレーザ光に対しては、例えば厚さ300nmのAl膜と、厚さ100nmのMgF2 膜とを積層した膜を用いる。
次に、図13(c)に示す工程で、半導体レーザ350を、第1の基板330の主面334上の凸部352の上に実装する。
また、図13(c)に示す工程の後、または図8(c)に示す工程の前に、例えばダイシングソー等の切断機を用いて第1の基板330をダイシングラインに沿って切断することにより、第1の基板330を個々の光半導体装置に分離させる。このとき、分離された各第1の基板330が受光素子基板である。
ここで、半導体レーザ350を第1の基板330上に実装する工程と、第1の基板330をダイシングする工程とは、いずれを先に行なっても構わない。
本実施形態の光半導体装置の製造方法によれば、レーザ光の反射面または反射面の下地面となる斜面327が形成された第2の基板320と、少なくとも受光素子332が形成された第1の基板330とをいずれもウェハのままで接合することにより、図14に示す従来の光半導体装置のような,凹部形成時の異方性エッチング条件の制御は不要であるので、斜面327の製造歩留まりが向上する.また、斜面327は第2の基板320に、受光素子や信号増幅素子の形成は第1の基板320に、個別に形成することができるので、全体として光半導体装置の製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。
また、第2の基板320に形成された多数のマイクロミラーである突起部323を、第1の基板330に高精度に一括に接合することが可能となるので、実装コストを低減することができる。さらに、受光素子、信号増幅素子の製造に利用される第1の基板330の材料は自由に選択することができるため、高性能な光半導体装置の製造が可能になる。
なお、第3の実施形態では、第2の基板320として、ガリウム砒素ウェハを利用したが、例えばインジウム燐、ガリウム燐等の化合物半導体基板を利用した場合にも、各材料に適合した異方性エッチング液を利用することにより、本実施形態と基本的には同じ効果を発揮しうる構造及び効果が得られる。
なお、図13(a)に示す肯定において、第2の基板320を裏面から薄膜化する方法として、ドライエッチングする方法や裏面研磨する方法を採用しても、本実施形態と基本的には同じ効果を発揮しうる構造を得ることができる。
なお、図13(b)に示す工程において、反射膜340の形成方法として、反射膜340を形成しない領域をレジスト膜で覆った後、金属膜をスパッタ法等の薄膜形成方法により堆積し、レジスト膜上の金属膜をリフトオフする方法を採用しても、本実施形態と基本的には同じ効果を発揮しうる構造を得ることができる。
なお、第3の実施形態では、第1の基板330と第2の基板320との接合方法として直接接合法を使用した方法を説明しているが、第2の基板320の接合面に、例えばAuあるいはAlを含む金属膜を用い、第1の基板330であるシリコンウェハのシリコンとAuあるいは、Alを共晶化させて接合する方法もある。また、第1の基板330および2の基板320の各接合面に樹脂膜を形成して接合する方法もある。
本発明の光半導体装置の製造方法は、光ピックアップの個別部品が集積された光半導体装置の製造方法としてだけでなく、発光素子と光学素子を組み合わせた光半導体装置をウェハ単位で一括に製造方法としても有用である。例えば,バーコードリーダ用の光集積装置の製造方法としても利用できる。
(a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第1の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,Ia-Ia線,Ib-Ib線及びIc-Ic線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第1の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,IIa-IIa線,IIb-IIb線及びIIc-IIc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第1の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,IIIa-IIIa線,IIIb-IIIb線及びIIIc-IIIc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第1の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,IVa-IVa線,IVb-IVb線及びIVc-IVc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第2の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,Va-Va線,Vb-Vb線及びVc-Vc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第2の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,VIa-VIa線,VIb-VIb線及びVIc-VIc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第2の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,VIIa-VIIa線,VIIb-VIIb線及びVIIc-VIIc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第2の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,VIIIa-VIIIa線,VIIIb-VIIIb線及びVIIIc-VIIIc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 第2の実施形態における切り込みよって第2の基板に形成される溝部の主面に対する傾き角と、その後のエッチングによって形成される斜面との関係を説明するための断面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第3の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,Xa-Xa線,Xb-Xb線及びXc-Xc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第3の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,XIa-XIa線,XIb-XIb線及びXIc-XIc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第3の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,XIIa-XIIa線,XIIb-XIIb線及びXIIc-XIIc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 (a)〜(c)は、それぞれ順に、本発明の第3の実施形態における光半導体装置の製造工程の一部を示す,XIIIa-XIIIa線,XIIIb-XIIIb線及びXIIIc-XIIIc線における断面図(左図)及び平面図(右図)である。 特許文献1に記載されている従来の光半導体装置の構造を示す斜視図である。 特許文献2に記載されている従来の光半導体装置の構造を示す斜視図である。
符号の説明
120,220,320 第2の基板
121,122,321 酸化膜
322 ワックス
123,223,323 突起部
124,224,324 主面
125,225,325 溝部
127,227,327 斜面
130,230,330 第1の基板
131 金属膜
231 樹脂膜
132,232,332 受光素子
134,234,334 基板主面
140,240,340 反射膜
150,250,350 半導体レーザ
151,251 サブマウント
352 凸部
353 レジスト
260 充填剤
170 ダイシングソー

Claims (12)

  1. 主面側に受光素子が形成された受光素子基板と、上記受光素子基板の主面側に搭載された半導体レーザと、上記受光素子基板の主面側に設けられ、半導体レーザからのレーザ光を反射する反射面とを備えた光半導体装置の製造方法であって、
    多数の光半導体装置形成領域を有し、各光半導体装置形成領域に受光素子が形成された第1の基板を準備する工程(a)と、
    上記第1の基板の光半導体装置形成領域に対応して、裏面側に向かうほど狭くなる逆テーパ状に形成され、側面の一部が上記反射面または反射面の下地面となる突起部を有する第2の基板を準備する工程(b)と、
    上記第2の基板と上記第1の基板との相対的な位置を調整しつつ、上記第1の基板及び第2の基板を互いに対向させて、上記第2の基板と第1の基板との各一部同士を接合する工程(c)と、
    上記第2の基板のうち上記突起部を残して残部を除去する工程(d)と、
    上記第1の基板を上記受光素子基板ごとに分断する工程(e)と
    を含む光半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(b)は、上記第2の基板として、主面が( 1 0 0)面から[ 1 1 1]方向に概ね9.7°傾斜している半導体基板を用い、
    上記第2の基板の主面の[ 0 1-1]方向にその一辺を持つ矩形状の領域を囲む溝部を形成する工程(b1)と、
    上記第2の基板を異方性エッチング溶液によりエッチングすることにより、上記突起部を形成する工程(b2)と
    を含む光半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記第2の基板として、シリコン基板を用い、
    上記異方性エッチング溶液としてKOHまたはTMAHを含む溶液を用いる,光半導体装置の製造方法。
  4. 請求項2または3記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(b1)では、上記溝部を上記第2の基板の主面に垂直な方向から[ 1 1 1]方向に傾斜させて形成する,光半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(b)は、上記第2の基板として、主面が( 1 0 0)面から[ 1 1 1]方向に概ね9.7°傾斜している化合物半導体基板を用い、
    上記第2の基板の主面上に[1−10]方向にその一辺を持つ矩形状のエッチングマスクを形成する工程(b3)と、
    上記エッチングマスクを用いて、異方性エッチング溶液により上記第2の基板をエッチングする工程(b4)と
    を含む,光半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
    上記第2の基板として、ガリウム砒素基板を用い、
    上記異方性エッチング溶液として、Br2−CH3OH系,HCl−H22−H2O系,H2SO4−H22−H2O系,H3PO4−H22−H2O系、HNO3−H22−H2O系のうちから選ばれる少なくとも1つの溶液を用いる,半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(c)では、上記第1の基板と上記第2の基板とのうちいずれか一方または双方の接触面に形成された金属膜を加熱、加圧処理することにより接合する,光半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(c)では、上記第1の基板と上記第2の基板とのうちいずれか一方または双方の接触面に形成された樹脂膜を加熱,加圧処理することにより接合する,光半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(c)では、上記第1の基板と上記第2の基板とのうちいずれか一方または双方の接触面をプラズマにより活性化した後、少なくとも加熱または加圧処理することにより接合する,光半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(d)は、上記第2の基板を研磨する工程を含む,光半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1〜10のうちいずれか1つに記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(d)は、上記第2の基板をエッチングする工程を含む,光半導体装置の製造方法。
  12. 請求項1〜11のうちいずれか1つに記載の光半導体装置の製造方法において、
    上記工程(a)は、上記第1の基板として、フォトリソグラフィー工程とメッキ工程により主面側に凸部が形成された基板を用い、
    上記工程(b)では、上記第2の基板の主面側における突起部と突起部以外の領域との段差を上記第1の基板の凸部の高さよりも高くする,光半導体装置の製造方法。
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