JP2002140830A - 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置の製造方法 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置の製造方法

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JP2002140830A
JP2002140830A JP2000336076A JP2000336076A JP2002140830A JP 2002140830 A JP2002140830 A JP 2002140830A JP 2000336076 A JP2000336076 A JP 2000336076A JP 2000336076 A JP2000336076 A JP 2000336076A JP 2002140830 A JP2002140830 A JP 2002140830A
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pickup device
optical pickup
substrate
light
rising mirror
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JP2000336076A
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Yoshiyuki Kiyozawa
良行 清澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、薄型で安価な光ピックアップ装置及
び光ピックアップ装置の製造方法を提供する。 【解決手段】光ピックアップ装置1は、光源としての半
導体レーザ2、基板3、立ち上げミラー4及び対物レン
ズ5等を備えているとともに、受光素子等を備えてお
り、対物レンズ5の上部に光ディスク6が配設される。
立ち上げミラー4は、基板3上にフォトレジストで傾斜
面形状を形成し、ドライエッチングで基板3にフォトレ
ジストの傾斜面形状を転写して、当該基板3に転写され
た傾斜面に反射膜を形成することで形成されている。し
たがって、立ち上げミラー4、ひいては光ピックアップ
装置1を小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、安価なも
とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置及び光ピックアップ装置の製造方法に関し、詳細に
は、薄型で安価な光ピックアップ装置及び光ピックアッ
プ装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ピックアップ装置は、音楽の記
録・再生だけでなく、情報やデータの記録・再生を行う
装置として広く使われている。現在では、ほとんどのパ
ーソナルコンピュータ(PC)に内蔵されるようにな
り、PCの小型化、軽量化に伴って、光ピックアップ装
置の小型化、薄型化が要求されている。特に、ノート型
PCに内蔵される光ピックアップ装置は、非常に薄型の
ものが要求されている。また、PCは、低価格化が進ん
でおり、それに伴って、光ピックアップ装置の製造コス
トの低減化も要求されている。さらに、性能、機能の面
においても、大容量化(高記録密度化)が要望され、再
生だけでなく、書き込み、書き換え可能なものが要望さ
れている。
【0003】そして、従来の光ピックアップ装置は、薄
型化という点においては、立ち上げミラーを使用して、
光源からの光を偏向させることにより、薄型化を図って
いる。例えば、特開平6−203403、特開2000
−11422及び特開平10−214433において
は、ミラーやプリズムを使って光源からの光を偏向させ
ることで薄型化を図った光ピックアップが提案されてい
る。
【0004】すなわち、特開2000−11422号公
報には、光学ピックアップ装置としては、図11に示す
ようなものが示されており、光ディスク101に対向し
て配置された対物レンズ102と、小型化、及びコスト
の低減化を図るためにハイブリット化されたいわゆるレ
ーザカプラ103とから構成されている。レーザカプラ
103は、たとえば、図12に示す構造となっている。
図12において、レーザカプラ103は、2つのフォト
ディテクタ104、105が形成された半導体集積回路
基板106上に、プリズム107及びフォトダイオード
108が搭載されている。フォトダイオード108上に
は、レーザ出力モニタ用フォトディテクタ109が形成
されているとともに、レーザダイオード110が搭載さ
れている。レーザダイオード110は、プリズム107
のビームスプリッタ面107aに向けてレーザ光を出射
するとともに、後方にもレーザダイオード110の出力
を自動的にコントロールするためのAPC(Auto Power
Control)用のレーザ光を出射し、モニタ用フォトディテ
クタ109によって受光される。プリズム107のビー
ムスプリッタ面107aに出射されたレーザ光は、ビー
ムスプリッタ面107aにおいて反射して対物レンズ1
02を通じて光ディスク101の信号面に集光する。こ
の光は、ピットにより変調を受け、反射して同一の光路
でビームスプリッタ面107aに入射する。ビームスプ
リッタ面107aに入射した反射光は、フォトディテク
タ104に集光し、さらに、フォトディテクタ104で
反射した光はプリズム107の上面である反射面107
bで反射してフォトディテクタ105に入射する。
【0005】また、特開平10−214433号公報に
は、図13に示すような光ピックアップ装置が示されて
おり、図13において、120は光源、121はビーム
スプリッタ、122は受光手段、123は立ち上げ手
段、124は集光レンズ、125は光ディスクである。
ビームスプリッタ121は光源120から出射された光
の一部を透過するとともに光ディスク125から反射さ
れて戻ってきた光の一部を受光手段122へ分離して導
く働きを有している。立ち上げ手段123は、入射して
きた光を光ディスク125に向けるとともに拡散光で入
射してきた光の拡散角を変換して、その拡散角を小さく
するか若しくは略平行光にする働きを有しており、反射
面123aを形成する凹曲面は、光源120から出射さ
れ、発散しながら入射してくる光を反射するとともに略
平行光に変換する働きを有している。即ち立ち上げ手段
123の反射面123aの形状は、光源120からの全
発散光束のうち少なくとも光ディスク125の再生及び
各種誤差信号の形成に供される光束が反射後に互いに略
平行となるように設計されている。
【0006】さらに、特開平6−203403号公報に
は、図14に示すような光ピックアップ装置の光源部が
示されており、この半導体レーザ装置の光源部は、保護
板130上にチップ搭載部131及びヒートシンク用シ
リコン基板132が搭載されて、当該シートシンク用シ
リコン基板132に半導体レーザチップ133が搭載さ
れている。保護板130上には、これらのチップ搭載部
131及びヒートシンク用シリコン基板132を取り囲
むように枠体134が設けられており、枠体134の上
部は、レーザ出射光135を透過するガラスや樹脂等か
らなる光学平板136で閉止されている。
【0007】上述のように、従来の光ピックアップ装置
は、マイクロプリズムや立ち上げミラー、またはシリコ
ン基板に形成した反射面を使って光を偏向させており光
ピックアップ装置を薄型化している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、より一層の小型化、低コス
ト化を図る上で、また、より一層正確な信号検出を行う
上で、なお改良の必要があった。
【0009】すなわち、特開2000−11422号公
報記載の光ピックアップ装置は、マイクロプリズムの反
射面が平面であると、ビーム整形やコリメート機構がな
いので、光学系を有限系で構成し、また、半導体レーザ
からのビームは楕円形であるので、ビームの一部分をカ
ットして使うようになる。一般的に、対物レンズの設計
は光学系が無限系の場合に比べて光学系が有限系の場合
のほうが難しく、また、高記録密度化のためにビームス
ポットを小さく絞るために対物レンズのNA(Numerica
l Aperture:開口数)を大きくすると、有限系での対物
レンズの設計はさらに難しくなる。また、現在光ピック
アップ装置の光源として主流になっている半導体レーザ
のほとんどは非点収差があるため、これを補正せずにレ
ンズで集光すると、半導体レーザの接合面に対して垂直
方向と水平方向とで焦点位置にズレが生じるため、波長
程度までビームを絞ろうとすると、これが問題になり、
絞ることができなくなる。さらに、ビームの一部分をカ
ットして使うような半導体レーザからの光を低効率で使
用する方法は、パワーを必要としない再生のみの光ピッ
クアップ装置として使用することはできるが、記録・再
生を行う装置の光ピックアップ装置としてはパワーが不
十分であり、使用することができない。したがって、こ
れらの光ピックアップ装置にも使用できるようにする場
合には、新たにビーム整形やコリメート光学系を追加す
る必要があり、光ピックアップが大きくなるとともに、
コストが高くなるという問題がある。
【0010】また、特開平6−203403号公報記載
の立ち上げミラーの製造方法のように、シリコン基板の
結晶異方性エッチングを利用して傾斜面を形成した場
合、平坦な傾斜面は容易に形成可能であるが、任意の曲
面を形成するのは非常に困難である。したがって、ビー
ム整形およびコリメートが必要な場合は別途光学部品が
必要となり、光ピックアップの小型化が難しく、コスト
も高くなるという問題がある。
【0011】さらに、特開平10−214433号公報
記載の立ち上げミラーは、平面および任意曲面を形成す
るのに、切削、研磨、型形成で行なっているが、切削、
研磨は一括して大量に作ることが困難であり、コストア
ップが高くなるという問題がある。また、型形成は大量
生産が可能でコストダウンを図ることはできるが、材料
が樹脂や低融点のガラスに限られ、使用環境の温度変化
などによる形状変動が起きてしまうという問題があっ
た。
【0012】そこで、請求項1記載の発明は、光源から
出射された光を対物レンズ方向に偏向して光情報記録媒
体に照射させる立ち上げミラーを、基板上にフォトレジ
ストで傾斜面形状を形成し、ドライエッチングで基板に
フォトレジストの傾斜面形状を転写して、当該基板に転
写された傾斜面に反射膜を形成することで形成すること
により、小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、安価な光
ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0013】請求項2記載の発明は、基板上に塗布され
たフォトレジストの傾斜面形状を、基板上に露光量分布
を生じさせた露光を行うことで形成することにより、小
型・薄型で、信頼性が高く、かつ、より一層安価な光ピ
ックアップ装置を提供することを目的とする。
【0014】請求項3記載の発明は、立ち上げミラーの
形成された基板に、当該立ち上げミラーで対物レンズ方
向に偏向された光の通過するレンズを形成することによ
り、小型・薄型で、より一層信頼性が高く、かつ、安価
な光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0015】請求項4記載の発明は、立ち上げミラー
に、光源からの光を対物レンズ方向と検出用受光素子方
向とに分離する分離機能を持たせることにより、より一
層小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、安価な光ピック
アップ装置を提供することを目的とする。
【0016】請求項5記載の発明は、立ち上げミラー
を、ハーフミラーとすることにより、より一層小型・薄
型で、信頼性が高く、かつ、より一層安価な光ピックア
ップ装置を提供することを目的とする。
【0017】請求項6記載の発明は、基板の傾斜面を、
光源から出射される光の一部を対物レンズ方向に偏向す
る立ち上げミラーの形成された領域と、当該立ち上げミ
ラーの形成されていない領域と、を有し、当該立ち上げ
ミラーの形成されていない領域に照射された光源からの
光の一部が、基板を透過して検出用受光素子に照射され
るものとすることにより、より一層小型・薄型で、信頼
性が高く、かつ、より一層安価な光ピックアップ装置を
提供することを目的とする。
【0018】請求項7記載の発明は、基板に、立ち上げ
ミラーを少なくとも2つ以上形成することにより、小型
・薄型で、信頼性が高く、かつ、安価なものとするとと
もに、異なる複数の規格の光情報記録媒体にも対応する
ことのできる光ピックアップ装置を提供することを目的
としている。
【0019】請求項8記載の発明は、2つ以上形成され
た立ち上げミラーを、それぞれ異なる形状とすることに
より、小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、安価なもの
とするとともに、異なる複数の規格の光情報記録媒体に
もより一層適切に対応することのできる光ピックアップ
装置を提供することを目的としている。
【0020】請求項9記載の発明は、立ち上げミラー
を、検出用受光素子及び受光素子の上部に配設すること
により、より一層小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、
安価な光ピックアップ装置を提供することを目的とす
る。
【0021】請求項10記載の発明は、少なくとも光
源、立ち上げミラー、検出用受光素子及び受光素子を1
つのパッケージ内に収納することにより、外気と遮断し
て、光源やミラー等への結露を防止するとともに、取り
扱いを容易なものとし、小型・薄型で、より一層信頼性
が高く、かつ、安価で生産性の良好な光ピックアップ装
置を提供することを目的とする。
【0022】請求項11記載の発明は、対物レンズを、
少なくとも2つ以上のレンズからなるレンズ群で形成す
ることにより、光情報記録媒体への光のスポットを非常
に小さくして、より一層高密度の記録再生を可能とし、
小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、高密度記録再生が
可能な安価な光ピックアップ装置を提供することを目的
とする。
【0023】請求項12記載の発明は、光源から出射さ
れた光を対物レンズ方向に偏向して光情報記録媒体に照
射させる立ち上げミラーを、基板上にフォトレジストで
傾斜面形状を形成し、ドライエッチングで基板にフォト
レジストの傾斜面形状を転写して、当該基板に転写され
た傾斜面に反射膜を形成することで形成することによ
り、小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、安価な光ピッ
クアップ装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0024】請求項13記載の発明は、基板上に塗布さ
れたフォトレジストの傾斜面形状を、基板上に露光量分
布を生じさせた露光を行うことで形成することにより、
小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、より一層安価な光
ピックアップ装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
ピックアップ装置は、光源から出射された光を立ち上げ
ミラーで対物レンズ方向に偏向して、当該対物レンズを
通して光情報記録媒体に照射し、当該光情報記録媒体か
らの反射光を受光素子に集光照射するとともに、前記光
源からの光を検出用受光素子で検出して当該光源の光量
調整を行う光ピックアップ装置において、前記立ち上げ
ミラーは、基板上にフォトレジストで傾斜面形状が形成
され、ドライエッチングで前記基板に前記フォトレジス
トの傾斜面形状を転写して、当該基板に転写された傾斜
面に反射膜を形成することで形成されていることによ
り、上記目的を達成している。
【0026】上記構成によれば、光源から出射された光
を対物レンズ方向に偏向して光情報記録媒体に照射させ
る立ち上げミラーを、基板上にフォトレジストで傾斜面
形状を形成し、ドライエッチングで基板にフォトレジス
トの傾斜面形状を転写して、当該基板に転写された傾斜
面に反射膜を形成することで形成しているので、小型・
薄型で、信頼性が高く、かつ、安価なもとすることがで
きる。
【0027】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記基板上に塗布されたフォトレジストの傾斜面
形状は、前記基板上に露光量分布を生じさせた露光を行
うことで形成されていてもよい。
【0028】上記構成によれば、基板上に塗布されたフ
ォトレジストの傾斜面形状を、基板上に露光量分布を生
じさせた露光を行うことで形成しているので、小型・薄
型で、信頼性が高く、かつ、より一層安価なものとする
ことができる。
【0029】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記光ピックアップ装置は、前記立ち上げミラーの
形成された前記基板に、当該立ち上げミラーで前記対物
レンズ方向に偏向された光の通過するレンズが形成され
ていてもよい。
【0030】上記構成によれば、立ち上げミラーの形成
された基板に、当該立ち上げミラーで対物レンズ方向に
偏向された光の通過するレンズを形成しているので、小
型・薄型で、より一層信頼性が高く、かつ、安価なもの
とすることができる。
【0031】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記立ち上げミラーは、前記光源からの光を前記対
物レンズ方向と前記検出用受光素子方向とに分離する分
離機能を有していてもよい。
【0032】上記構成によれば、立ち上げミラーに、光
源からの光を対物レンズ方向と検出用受光素子方向とに
分離する分離機能を持たせているので、より一層小型・
薄型で、信頼性が高く、かつ、安価なものとすることが
できる。
【0033】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記立ち上げミラーは、ハーフミラーであってもよ
い。
【0034】上記構成によれば、立ち上げミラーを、ハ
ーフミラーとしているので、より一層小型・薄型で、信
頼性が高く、かつ、より一層安価なものとすることがで
きる。
【0035】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記基板の前記傾斜面は、前記光源から出射される
光の一部を前記対物レンズ方向に偏向する前記立ち上げ
ミラーの形成された領域と、当該立ち上げミラーの形成
されていない領域と、を有し、当該立ち上げミラーの形
成されていない領域に照射された前記光源からの光の一
部は、前記基板を透過して前記検出用受光素子に照射さ
れるものであってもよい。
【0036】上記構成によれば、基板の傾斜面を、光源
から出射される光の一部を対物レンズ方向に偏向する立
ち上げミラーの形成された領域と、当該立ち上げミラー
の形成されていない領域と、を有し、当該立ち上げミラ
ーの形成されていない領域に照射された光源からの光の
一部が、基板を透過して検出用受光素子に照射されるも
のとしているので、より一層小型・薄型で、信頼性が高
く、かつ、より一層安価なものとすることができる。
【0037】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記基板は、前記立ち上げミラーが少なくとも2つ
以上形成されていてもよい。
【0038】上記構成によれば、基板に、立ち上げミラ
ーを少なくとも2つ以上形成しているので、小型・薄型
で、信頼性が高く、かつ、安価なものとすることができ
るとともに、異なる複数の規格の光情報記録媒体にも対
応することができる。
【0039】さらに、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記2つ以上形成された前記立ち上げミラーは、そ
れぞれ異なる形状であってもよい。
【0040】上記構成によれば、2つ以上形成された立
ち上げミラーを、それぞれ異なる形状としているので、
小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、安価なものとする
ことができるとともに、異なる複数の規格の光情報記録
媒体にもより一層適切に対応することができる。
【0041】また、例えば、請求項9に記載するよう
に、前記立ち上げミラーは、前記検出用受光素子及び前
記受光素子の上部に配設されていてもよい。
【0042】上記構成によれば、立ち上げミラーを、検
出用受光素子及び受光素子の上部に配設しているので、
より一層小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、安価なも
のとすることができる。
【0043】さらに、例えば、請求項10に記載するよ
うに、前記光ピックアップ装置は、少なくとも前記光
源、前記立ち上げミラー、前記検出用受光素子及び前記
受光素子が1つのパッケージ内に収納されていてもよ
い。
【0044】上記構成によれば、少なくとも光源、立ち
上げミラー、検出用受光素子及び受光素子を1つのパッ
ケージ内に収納しているので、外気と遮断して、光源や
ミラー等への結露を防止することができるとともに、取
り扱いを容易なものとすることができ、小型・薄型で、
より一層信頼性が高く、かつ、安価で生産性の良好なも
のとすることができる。
【0045】また、例えば、請求項11に記載するよう
に、前記対物レンズは、少なくとも2つ以上のレンズか
らなるレンズ群で形成されていてもよい。
【0046】上記構成によれば、対物レンズを、少なく
とも2つ以上のレンズからなるレンズ群で形成されてい
るので、光情報記録媒体への光のスポットを非常に小さ
くして、より一層高密度の記録再生を可能とすることが
でき、小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、高密度記録
再生が可能で安価なものとすることができる。
【0047】請求項12記載の発明の光ピックアップ装
置の製造方法は、光源から出射された光を立ち上げミラ
ーで対物レンズ方向に偏向して、当該対物レンズを通し
て光情報記録媒体に照射し、当該光情報記録媒体からの
反射光を受光素子に集光照射するとともに、前記光源か
らの光を検出用受光素子で検出して当該光源の光量調整
を行う光ピックアップ装置の製造方法において、基板上
にフォトレジストで傾斜面形状を形成し、ドライエッチ
ングで前記基板に前記フォトレジストの傾斜面形状を転
写して、当該基板に転写された傾斜面に反射膜を形成す
ることで前記立ち上げミラーを形成することにより、上
記目的を達成している。
【0048】上記構成によれば、光源から出射された光
を対物レンズ方向に偏向して光情報記録媒体に照射させ
る立ち上げミラーを、基板上にフォトレジストで傾斜面
形状を形成し、ドライエッチングで基板にフォトレジス
トの傾斜面形状を転写して、当該基板に転写された傾斜
面に反射膜を形成することで形成しているので、小型・
薄型で、信頼性が高い光ピックアップ装置を安価に製造
することができる。
【0049】この場合、例えば、請求項13に記載する
ように、前記基板上に塗布されたフォトレジストを、前
記基板上に露光量分布を生じさせた露光を行うことで前
記フォトレジストの傾斜面を形成してもよい。
【0050】上記構成によれば、基板上に塗布されたフ
ォトレジストの傾斜面形状を、基板上に露光量分布を生
じさせた露光を行うことで形成しているので、小型・薄
型で、信頼性が高い光ピックアップ装置をより一層安価
に製造することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0052】図1〜図3は、本発明の光ピックアップ装
置及び光ピックアップ装置の製造方法の第1の実施の形
態を示す図である。
【0053】図1は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第1の実施の形態を適
用した光ピックアップ装置1の要部構成図である。光ピ
ックアップ装置1は、光源としての半導体レーザ2、基
板3、立ち上げミラー4及び対物レンズ5等を備えてい
るとともに、図示しないフォトダイオード等の受光素子
等を備えており、対物レンズ5の上部に光ディスク(光
情報記録媒体)6が配設される。
【0054】立ち上げミラー4は、図2(a)〜図2
(e)に示す手順で作成される。まず、図2(a)に示
すように、石英ガラスで形成された基板3にフォトレジ
ス7を塗布し、プリベークを行う。次に、露光量に分布
が生じるような露光方法を用いて、図2(b)に示すよ
うに、露光を行い、フォトレジスト7を現像して傾斜面
形状を形成する。
【0055】この場合の露光量とフォトレジスト(ポジ
レジスト)7との現像後の残膜量の関係は、図3のよう
に示され、図3から分かるように、露光量を制御するこ
とで、フォトレジスト7の残膜量を制御することができ
る。したがって、露光量に分布が生じるような露光を行
い、任意のレジスト形状を形成することができる。この
場合の露光量に分布が生じるような露光方法としては、
光学的濃淡の分布があるフォトマスクを用いて露光する
方法、微小ドットパターンの密度に分布のあるマスクを
使い露光時に故意にデフォーカスさせる方法等を用いる
ことができる。
【0056】次に、フォトレジスト7でパターンの形成
された基板3を、図2(c)に示すように、ECR(電
子サイクロトロン共鳴)エッチング装置等のドライエッ
チングを行うエッチング装置を用いてドライエッチング
して、フォトレジスト7の傾斜面形状を基板3に転写す
る。このドライエッチングにおいては、エッチングガス
として、例えば、CF4 を用い、これにH2 あるいはO
2 を添加してエッチングレートやエッチング選択比を調
整して、ドライエッチングを行う。
【0057】上記フォトレジスト7で形成した形状をそ
のままの大きさで基板3に転写させる場合、エッチング
選択比(石英ガラスエッチングレート/レジストエッチ
ングレート)が、1.0となるようなエッチング条件を
選択する。
【0058】基板3に曲面が凹面の傾斜面を形成する
と、次に、この傾斜面に反射膜としての立ち上げミラー
4を、例えば、Al蒸着膜で形成する。すなわち、立ち
上げミラー4は、Al蒸着膜で形成する場合、傾斜面を
形成した基板3に、図2(d)に示すように、Al蒸着
膜8を一面に真空蒸着させた後、フォトリソグラフィ工
程で、当該傾斜面にフォトレジストパターンを残し、エ
ッチング液として、H3PO4+HNO3+CH3COOH
で、図2(e)に示すように、ウェットエッチングし
て、傾斜面にのみAl蒸着膜8を残して、当該Al蒸着
膜8を立ち上げミラー4とする。
【0059】なお、上記立ち上げミラー4の作製方法
は、1個の立ち上げミラー4の製造工程について説明し
ているが、実際には、1枚の基板3上に1回の作製工程
で多数の立ち上げミラー4を作製することができ、最終
的に、ダイシング等で分割する。
【0060】また、本実施の形態では、図2に示したよ
うに、反射面が凹面である立ち上げミラー4を作製して
いるが、レジストパターン形成時に任意の曲面を形成す
ることができるため、反射面が凸面となっている立ち上
げミラーや球面だけでなく、非球面形状の立ち上げミラ
ーを作製することができ、さらに、傾斜面が、曲面では
なく、平坦な面であっても作製することができる。
【0061】このように、本実施の形態においては、製
造工程で立ち上げミラー4を作製しているので、大量生
産することができ、立ち上げミラー4の製造コストを下
げることができる。また、任意形状の反射面を形成して
当該反射面に立ち上げミラー4を形成しているので、立
ち上げミラー4にビーム整形機能やコリメートレンズと
しての機能も持たせることができ、光ピックアップ装置
1の部品点数を少なくして、光ピックアップ装置1を小
型薄型化および低価格化することができる。
【0062】また、本実施の形態においては、立ち上げ
ミラー4を基板3に形成しているが、基板としては、石
英ガラス以外のガラスやガラス以外の材質であっても形
成することができる。この場合、ドライエッチングの条
件は、エッチングガスの種類も含めて、基板3の材質に
合わせて、変更する必要がある。しかしながら、特に石
英ガラスは熱膨張係数が非常に小さく、環境温度の変化
による変形が少ないことから、石英ガラスを用いた基板
3に立ち上げミラー4を形成することは、光ピックアッ
プ装置1の信頼性を向上させる上で、有効である。
【0063】さらに、本実施の形態においては、フォト
レジスト7で形成した形状をそのままの大きさで基板3
に転写しているが、図4(a)〜(e)に示すように、
フォトレジスト7で形成したパターンの高さ方向を拡大
して基板3に転写することもできる。
【0064】すなわち、図4(a)に示すように、石英
ガラスで形成された基板3にフォトレジスト7を塗布
し、図4(b)に示すように、フォトレジスト7を露光
して傾斜面を形成する。このフォトレジスト7に形成し
た傾斜面を、ドライエッチングにより、拡大して、図4
(c)に示すように、傾斜面を基板3に形成する。この
場合、ドライエッチングでの選択比(石英ガラスエッチ
ングレート/レジストエッチングレート)を高くするこ
とで、フォトレジスト7の傾斜面を拡大した傾斜面を基
板3に形成することができ、エッチングガスとしては、
CF4 にH2 を大量に添加したり、あるいは、CHF3
やC26 、C48 などを用いることで、容易に高選
択比を得ることができる。
【0065】その後、図2の場合と同様に、図4(d)
に示すように、傾斜面の形成された基板3の表面全体に
蒸着法で、Al蒸着膜8を形成し、フォトリソグラフィ
工程で、当該傾斜面にフォトレジストパターンを残し
て、エッチング液として、H3PO4+HNO3+CH3
OOHで、図4(e)に示すように、ウェットエッチン
グして、傾斜面にのみAl蒸着膜8を残して、当該Al
蒸着膜8を立ち上げミラー4とする。
【0066】図4に示す方法は、比較的大きな立ち上げ
ミラー4を作製する場合などに有効である。また、図4
の場合とは逆に、エッチングの選択比を1よりも小さく
することで、フォトレジスト7で形成するパターンの高
さ方向を縮小して、基板3にフォトレジスト7に形成し
たパターンを転写することもできる。
【0067】また、本実施の形態においては、ドライエ
ッチング装置として、ECRエッチング装置を使用して
いるが、ICPエッチング装置等の他の方式によるエッ
チング装置を用いることができ、この場合、エッチング
方式やエッチング装置が異なると、エッチングレートお
よび選択比が異なるので、エッチング条件を変更する必
要がある。
【0068】さらに、本実施の形態においては、反射膜
としての立ち上げミラー4として、Al蒸着膜8を用い
ているが、立ち上げミラー4としては、使用する波長に
対して反射率の高い材質であれば他の材料、例えば、A
u等を用いることができる。また、反射膜としての立ち
上げミラー4のパターニングを、リフトオフ工法で行っ
ているが、他の工法であってもよい。
【0069】図5は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第2の実施の形態を示
す図である。
【0070】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態の光ピックアップ装置と同様の光ピックアップ装置
に適用したものであり、本実施の形態の説明において
は、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0071】図5は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第2の実施の形態を適
用した光ピックアップ装置10の要部構成図である。光
ピックアップ装置10は、上記第1の実施の形態と同様
の光源としての半導体レーザ2、基板3、立ち上げミラ
ー4、対物レンズ5及び図示しないフォトダイオード等
の受光素子等を備えているとともに、レンズ11を備え
ており、対物レンズ5の上部に光ディスク6が配設され
る。
【0072】基板3には、上記第1の実施の形態と同様
の作製方法で、立ち上げミラー4が形成されており、こ
の立ち上げミラー4の形成された基板3に、立ち上げミ
ラー4と同様のフォトリソ工程とドライエッチング工程
により、レンズ11が形成されている。
【0073】立ち上げミラー4の形成工程において、同
時に、アライメントマークを形成しておき、レンズ形成
工程において、このアライメントマークを用いて位置合
わせを行って、レンズ11を形成する。
【0074】本実施の形態においても、第1の実施の形
態で説明したように、反射面を任意の形状に形成するこ
とができるため、反射面とレンズ面の2つの面で、ビー
ム整形およびコリメートするように設計することで、ビ
ーム整形機能とコリメート機能の双方を有した立ち上げ
ミラー4を作製することができる。
【0075】このように、本実施の形態の作製方法で、
ビーム整形機能およびコリメート機能を有した立ち上げ
ミラー4を作製することにより、大量生産することがで
き、製造コストを下げることができる。また、立ち上げ
ミラー4がビーム整形機能とコリメート機構の双方の機
能を有しているため、ビーム整形を行う光学部品やコリ
メートレンズを別途設ける必要がなく、光ピックアップ
装置10の部品点数を削減して、光ピックアップ装置1
0を小型薄型化および低価格化することができる。
【0076】また、本実施の形態では、立ち上げミラー
4を形成した後、レンズ11を形成しているが、先にレ
ンズ11を形成してもよく、また、反射膜としての立ち
上げミラー4の形成を最後に行ってもよい。
【0077】図6は、本発明の本発明の光ピックアップ
装置及び光ピックアップ装置の製造方法の第3の実施の
形態を示す図である。
【0078】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態の光ピックアップ装置と同様の光ピックアップ装置
に適用したものであり、本実施の形態の説明において
は、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0079】図6は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第3の実施の形態を適
用した光ピックアップ装置20の要部構成図であり、光
ピックアップ装置20は、上記第1の実施の形態と同様
の光源としての半導体レーザ2、基板3及び対物レンズ
5等を備えているとともに、立ち上げミラー21及び受
光素子等を備えており、対物レンズ5の上部に光ディス
ク6が配設される。
【0080】立ち上げミラー21は、誘電体膜で形成さ
れており、半導体レーザ2からの光の一部を透過し、一
部を対物レンズ5方向に反射するという光路分離機能を
有している。
【0081】立ち上げミラー21は、第1の実施の形態
の立ち上げミラー4と同様の作成方法で作成することが
でき、この場合、傾斜面の形成された基板3の表面に、
Al蒸着膜の代わりに、誘電体膜を形成することで、光
路分離機能を有した立ち上げミラー21を形成する。
【0082】立ち上げミラー21の形成された基板3
は、受光素子22に接着されており、受光素子22とし
ては、例えば、フォトダイオードが用いられている。
【0083】この光ピックアップ装置20は、半導体レ
ーザ2から立ち上げミラー21に向かって出射された光
が、立ち上げミラー21でその一部が対物レンズ5方向
に反射されて、対物レンズ5で光ディスク6に集光さ
れ、光ディスク6への情報の記録や光ディスク6からの
情報の再生に利用される。また、立ち上げミラー21
は、半導体レーザ2から入射された光の一部を透過さ
せ、、立ち上げミラー21を透過した光は、石英ガラス
で形成されている基板3を通って受光素子(検出用受光
素子)22に照射されて、受光素子22の出力する信号
が半導体レーザ2の制御化回路へと帰還される。
【0084】すなわち、光ピックアップ装置20は、半
導体レーザ2から出射された光を立ち上げミラー21で
分離して、一方を基板3を通過して受光素子22で受光
して、半導体レーザ2の出力をモニタし、受光素子22
の出力信号を半導体レーザ2の制御回路に帰還して、半
導体レーザ2のオートパワーコントロールを行う。
【0085】したがって、半導体レーザ2の出力を安定
させて、安定した記録・再生を行うことができ、光ピッ
クアップ装置20の信頼性を向上させることができる。
【0086】また、本実施の形態の光ピックアップ装置
20は、ハーフミラーである立ち上げミラー21を形成
した基板3をフォトダイオード等の受光素子22に直接
接着しているため、外部衝撃などによる相互の位置ズレ
を抑制することができ、信頼性を向上させることができ
る。
【0087】また、本実施の形態の光ピックアップ装置
20は、接着工程においては、石英ガラスの基板3に形
成したアライメントと受光素子22に形成したアライメ
ントマークを用いて位置合わせを行っているため、高精
度にかつ容易に位置合わせを行うことができ、自動化も
容易に行うことができる。また、アライメントマーク
は、立ち上げミラー21、受光素子22それぞれの製造
工程の中で、特に工程を追加することなく、形成するこ
とができる。
【0088】なお、本実施の形態においては、立ち上げ
ミラー21を誘電体膜で形成してハーフミラーとしてい
るが、Al等の金属膜を若干光が透過する程度に薄く形
成してもよい。
【0089】図7は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第4の実施の形態を示
す図である。
【0090】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態の光ピックアップ装置と同様の光ピックアップ装置
に適用したものであり、本実施の形態の説明において
は、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0091】図7は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第4の実施の形態を適
用した光ピックアップ装置30の要部構成図である。光
ピックアップ装置30は、上記第1の実施の形態と同様
の光源としての半導体レーザ2、基板3、対物レンズ5
及び立ち上げミラー31及び受光素子32等を備えてお
り、対物レンズ5の上部に光ディスク6が配設される。
【0092】基板3の傾斜面には、上記第1の実施の形
態と同様の作製方法で、立ち上げミラー31が形成され
ているとともに、立ち上げミラー31の形成されていな
い領域が形成されており、この立ち上げミラー31は、
上記第1の実施の形態の場合と同様に、傾斜面を形成し
た基板3の表面にAlを蒸着した後、フォトリソ工程で
レジストパターンを形成する際に、傾斜面の一部の領域
のフォトレジストを、立ち上げミラー31の形成しない
領域となる部分として、取り除き、その後、ウェットエ
ッチングを行うことで形成する。この立ち上げミラー3
1は、半導体レーザ2から照射される光を全て対物レン
ズ5方向に反射する。
【0093】基板3には、フォトダイオード等の受光素
子32が接着されており、受光素子32には、基板3の
立ち上げミラー31の形成されていない傾斜面部分に照
射された光が基板3を透過して照射される。受光素子3
2は、受光量に対応する検出信号を半導体レーザ2の制
御回路に出力する。
【0094】本実施の形態の光ピックアップ装置30
は、半導体レーザ2から出射されたの光の一部が、立ち
上げミラー31で反射されて対物レンズ5を通して光デ
ィスク6に照射され、立ち上げミラー31の形成されて
いない基板3の傾斜面に照射された光が、石英ガラスの
基板31に入射して、フォトダイオード等の受光素子
(検出用受光素子)32に照射される。
【0095】したがって、光ピックアップ装置30は、
基板3の傾斜面に立ち上げミラー31の形成されていな
い領域を設けることで、半導体レーザ2から出射された
光を対物レンズ5方向に反射する光と基板3を透過して
受光素子32に入射させる光とに分離し、基板3を透過
した光を受光素子32で受光して半導体レーザ2の出力
をモニタして、その信号を半導体レーザ2の制御回路に
帰還してオートパワーコントロールを行うことができ
る。その結果、半導体レーザ2の出力を安定させて、安
定した記録・再生ができ、光ピックアップ装置30の信
頼性を向上させることができる。
【0096】また、本実施の形態の光ピックアップ装置
30は、傾斜面に立ち上げミラー31の形成していない
領域を有する石英ガラスの基板3をフォトダイオード等
の受光素子32に直接接着しているため、外部衝撃など
による相互の位置ズレを抑制することができ、信頼性を
向上させることができる。
【0097】さらに、接着工程においても、石英ガラス
の基板3に形成したアライメントマークと受光素子32
に形成したアライメントマークを用いて位置合わせを行
うので、非常に精度良く、容易に行うことができ、自動
化も容易に行うことができる。アライメントマークは、
立ち上げミラー、フォトダイオードそれぞれの製造工程
の中で、特に工程を追加することなく、形成することが
できる。
【0098】図8は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第5の実施の形態を示
す図である。
【0099】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態の光ピックアップ装置と同様の光ピックアップ装置
に適用したものであり、本実施の形態の説明において
は、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、
図示しない部分についても、必要に応じて同一の符号を
用いて説明する。
【0100】図8は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第5の実施の形態を適
用した光ピックアップ装置40の要部構成図であり、光
ピックアップ装置40は、2つの光源としての半導体レ
ーザ2a、2b、基板41、及び2つの立ち上げミラー
42a、42b等を備えているとともに、図示しない2
つの対物レンズや受光素子等を備えており、対物レンズ
の上部に光ディスク6が配設される。
【0101】2つの半導体レーザ2a、2bは、それぞ
れ波長が異なっており、規格の異なる光ディスクに対応
する波長の光をそれぞれ出射する。
【0102】基板41の傾斜面には、2つの立ち上げミ
ラー42a、42bが同時に形成されており、立ち上げ
ミラー42aと立ち上げミラー42bは、それぞれ2つ
の半導体レーザ2a、2bの出射する波長の光を反射す
る形状に形成されている。これらの2つの立ち上げミラ
ー42aと立ち上げミラー42bは、同じ作製工程で同
時に作製されており、また、石英ガラスの基板41に多
数の組の立ち上げミラー42a、42bが同時に作製さ
れている。
【0103】したがって、立ち上げミラー42a、42
bの製造コストを、第1の実施の形態の場合と同程度の
コストで作製することができる。また、光ピックアップ
装置40の組立工程においても、立ち上げミラー42
a、42bの実装を1回で済み、実装コストの低減にも
つながる。
【0104】このように、複数の立ち上げミラー42
a、42bを1つの基板41に形成することで、異なる
複数の規格の光ディスク6にも対応できる光ピックアッ
プ装置40を小型化、低価格化することができる。
【0105】図9は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第6の実施の形態を示
す図である。
【0106】なお、本実施の形態は、上記第4の実施の
形態の光ピックアップ装置と同様の光ピックアップ装置
に適用したものであり、本実施の形態の説明において
は、上記第4の実施の形態と同様の構成部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0107】図9は、本発明の光ピックアップ装置及び
光ピックアップ装置の製造方法の第6の実施の形態を適
用した光ピックアップ装置50の要部構成図である。光
ピックアップ装置50は、上記第4の実施の形態と同様
の光源としての半導体レーザ2、基板3、立ち上げミラ
ー31、受光素子32等を備えているとともに、ヒート
シンク51、サブマウント52、セラミックスパッケー
ジ53、リードフレーム54、窓部55及びホログラム
56等を備えており、窓部55の上部に図示しない対物
レンズ5が配設され、さらに、対物レンズ5の上部に光
ディスク6が配設される。
【0108】半導体レーザ2は、セラミックスパッケー
ジ53上に配設されたヒートシンク51上に、サブマウ
ント52を介して配設されており、光ピックアップ装置
50は、ヒートシンク51上のサブマウント52上に半
導体レーザ2、受光素子32及び立ち上げミラー31の
形成された基板3が1つのセラミックスパッケージ53
内に封入されている。
【0109】窓部55は、セラミックスパッケージ53
の上部を閉止する状態で配設されており、石英ガラス等
の半導体レーザ2の出射する波長の光を透過する透明部
材で形成されている。窓部55の立ち上げミラー31で
反射された光の照射される部分には、ホログラム56が
配設されており、窓部55のホログラム56部分を透過
した光は、図示しない対物レンズ5を経て光ディスク6
に照射される。
【0110】光ディスク6で反射されたビームは、ホロ
グラム56で光路が変わり、立ち上げミラー31の形成
されている石英ガラスの基板3の立ち上げミラー31部
文意外の部分を通って、受光素子32に照射される。
【0111】フォトダイオード32には、半導体レーザ
2のパワーモニタを行う受光領域と光ディスク6からの
戻り光を受光する領域が形成されており、基板3には、
この検出光学系を作り込むことも可能である。
【0112】このように、本実施の形態の光ピックアッ
プ装置50は、立ち上げミラー31、受光素子32及び
半導体レーザ2等をセラミックスパッケージ53内に一
緒にパッケージングされており、外気と遮断されてい
る。したがって、半導体レーザ2の出射端面や立ち上げ
ミラー31の反射膜が結露等で汚れることを防止するこ
とができ、光ピックアップ装置50の信頼性を大幅に向
上させることができる。
【0113】また、高い実装精度の要求される立ち上げ
ミラー31、受光素子32、半導体レーザ2及びホログ
ラム56を先に実装してモジュール化しておくことで、
取り扱いを容易なものとし、光ピックアップ装置50の
製造工程での生産性を向上させることができる。
【0114】なお、本実施の形態においては、第4の実
施の形態の光ピックアップ装置30の立ち上げミラー3
1と同様の立ち上げミラーを備えている場合について説
明したが、立ち上げミラーとしては、これに限るもので
はなく、上記第1から第3の実施の形態または第5の実
施の形態の立ち上げミラー構造のものにも同様に適用す
ることができる。
【0115】図10は、本発明の光ピックアップ装置及
び光ピックアップ装置の製造方法の第7の実施の形態を
示す図である。
【0116】なお、本実施の形態は、上記第2の実施の
形態の光ピックアップ装置と同様の光ピックアップ装置
に適用したものであり、本実施の形態の説明において
は、上記第2の実施の形態と同様の構成部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0117】図10は、本発明の光ピックアップ装置及
び光ピックアップ装置の製造方法の第7の実施の形態を
適用した光ピックアップ装置60の要部構成図である。
光ピックアップ装置60は、半導体レーザ2、レンズ1
1の形成された基板3、立ち上げミラー4、フォトダイ
オード等の受光素子61、基板62に形成された第1レ
ンズ63と第2レンズ64等を備えており、基板62の
対物レンズ5の第2レンズ64の上部に光ディスク6が
配設される。
【0118】基板62には、立ち上げレンズ4側に第1
レンズ63が形成され、光ディスク6側に第2レンズが
形成されており、これらの第1レンズ63と第2レンズ
64で構成されるレンズ群は、立ち上げミラー4で反射
されてレンズ11で平行光とされた光を光ディスク6上
にスポットとして集光させる。これらの第1レンズ63
と第2レンズ64で構成されるレンズ群は、高NAを実
現しやすくなるため、光ディスク6上のスポットを小さ
くすることができ、高密度の記録・再生を行うことがで
きる。
【0119】さらに、第2レンズ64を光ディスク6の
極近傍(例えば、光源波長の1/4程度)まで接近させ
た構成にすると、近接場光による記録・再生を行うこと
ができ、実効的なNAを「1」以上にすることができ
る。したがって、非常に小さなスポット(例えば、0.
2〜0.3μm)を得ることができ、より高密度の記録
・再生を行うことができる。
【0120】このように構成することで、小型で低価格
で、かつ、高密度記録・再生が可能な光ピックアップ装
置60を提供することができる。
【0121】なお、本実施の形態においては、第2の実
施の形態の光ピックアップ装置10の立ち上げミラー4
と同様の立ち上げミラー及びレンズ11を備えている場
合について説明したが、立ち上げミラーとしては、これ
に限るものではなく、上記第1または第3の実施の形態
から第5の実施の形態の立ち上げミラー構造のものにも
同様に適用することができる。
【0122】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0123】
【発明の効果】請求項1記載の発明の光ピックアップ装
置によれば、光源から出射された光を対物レンズ方向に
偏向して光情報記録媒体に照射させる立ち上げミラー
を、基板上にフォトレジストで傾斜面形状を形成し、ド
ライエッチングで基板にフォトレジストの傾斜面形状を
転写して、当該基板に転写された傾斜面に反射膜を形成
することで形成しているので、小型・薄型で、信頼性が
高く、かつ、安価なもとすることができる。
【0124】請求項2記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、基板上に塗布されたフォトレジストの傾斜面
形状を、基板上に露光量分布を生じさせた露光を行うこ
とで形成しているので、小型・薄型で、信頼性が高く、
かつ、より一層安価なものとすることができる。
【0125】請求項3記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、立ち上げミラーの形成された基板に、当該立
ち上げミラーで対物レンズ方向に偏向された光の通過す
るレンズを形成しているので、小型・薄型で、より一層
信頼性が高く、かつ、安価なものとすることができる。
【0126】請求項4記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、立ち上げミラーに、光源からの光を対物レン
ズ方向と検出用受光素子方向とに分離する分離機能を持
たせているので、より一層小型・薄型で、信頼性が高
く、かつ、安価なものとすることができる。
【0127】請求項5記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、立ち上げミラーを、ハーフミラーとしている
ので、より一層小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、よ
り一層安価なものとすることができる。
【0128】請求項6記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、基板の傾斜面を、光源から出射される光の一
部を対物レンズ方向に偏向する立ち上げミラーの形成さ
れた領域と、当該立ち上げミラーの形成されていない領
域と、を有し、当該立ち上げミラーの形成されていない
領域に照射された光源からの光の一部が、基板を透過し
て検出用受光素子に照射されるものとしているので、よ
り一層小型・薄型で、信頼性が高く、かつ、より一層安
価なものとすることができる。
【0129】請求項7記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、基板に、立ち上げミラーを少なくとも2つ以
上形成しているので、小型・薄型で、信頼性が高く、か
つ、安価なものとすることができるとともに、異なる複
数の規格の光情報記録媒体にも対応することができる。
【0130】請求項8記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、2つ以上形成された立ち上げミラーを、それ
ぞれ異なる形状としているので、小型・薄型で、信頼性
が高く、かつ、安価なものとすることができるととも
に、異なる複数の規格の光情報記録媒体にもより一層適
切に対応することができる。
【0131】請求項9記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、立ち上げミラーを、検出用受光素子及び受光
素子の上部に配設しているので、より一層小型・薄型
で、信頼性が高く、かつ、安価なものとすることができ
る。
【0132】請求項10記載の発明の光ピックアップ装
置によれば、少なくとも光源、立ち上げミラー、検出用
受光素子及び受光素子を1つのパッケージ内に収納して
いるので、外気と遮断して、光源やミラー等への結露を
防止することができるとともに、取り扱いを容易なもの
とすることができ、小型・薄型で、より一層信頼性が高
く、かつ、安価で生産性の良好なものとすることができ
る。
【0133】請求項11記載の発明の光ピックアップ装
置によれば、対物レンズを、少なくとも2つ以上のレン
ズからなるレンズ群で形成されているので、光情報記録
媒体への光のスポットを非常に小さくして、より一層高
密度の記録再生を可能とすることができ、小型・薄型
で、信頼性が高く、かつ、高密度記録再生が可能で安価
なものとすることができる。
【0134】請求項12記載の発明の光ピックアップ装
置の製造方法によれば、光源から出射された光を対物レ
ンズ方向に偏向して光情報記録媒体に照射させる立ち上
げミラーを、基板上にフォトレジストで傾斜面形状を形
成し、ドライエッチングで基板にフォトレジストの傾斜
面形状を転写して、当該基板に転写された傾斜面に反射
膜を形成することで形成しているので、小型・薄型で、
信頼性が高い光ピックアップ装置を安価に製造すること
ができる。
【0135】請求項13記載の発明の光ピックアップ装
置の製造方法によれば、基板上に塗布されたフォトレジ
ストの傾斜面形状を、基板上に露光量分布を生じさせた
露光を行うことで形成しているので、小型・薄型で、信
頼性が高い光ピックアップ装置をより一層安価に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置の第1の実施の形
態を適用した光ピックアップ装置の要部構成図。
【図2】図1の立ち上げミラーの製造手順を示す図。
【図3】露光量とフォトレジストの現像後の残膜量との
関係を示す図。
【図4】図1の立ち上げミラーの別の製造手順を示す
図。
【図5】本発明の光ピックアップ装置の第2の実施の形
態を適用した光ピックアップ装置の要部構成図。
【図6】本発明の光ピックアップ装置の第3の実施の形
態を適用した光ピックアップ装置の要部構成図。
【図7】本発明の光ピックアップ装置の第4の実施の形
態を適用した光ピックアップ装置の要部構成図。
【図8】本発明の光ピックアップ装置の第5の実施の形
態を適用した光ピックアップ装置の要部構成図。
【図9】本発明の光ピックアップ装置の第6の実施の形
態を適用した光ピックアップ装置の要部構成図。
【図10】本発明の光ピックアップ装置の第7の実施の
形態を適用した光ピックアップ装置の要部構成図。
【図11】従来の光ピックアップ装置の概略構成図。
【図12】図11のレーザカプラの斜視図。
【図13】他の従来の光ピックアップ装置の概略構成
図。
【図14】他の従来の光ピックアップ装置の光源部の正
面断面図。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置 2 半導体レーザ 3 基板 4 立ち上げミラー 5 対物レンズ 6 光ディスク 7 フォトレジスト 8 Al蒸着膜 10 光ピックアップ装置 11 レンズ 20 光ピックアップ装置 21 立ち上げミラ
ー 22 受光素子 30 光ピックアッ
プ装置 31 立ち上げミラー 32 受光素子 40 光ピックアップ装置 41 基板 42a、42b 立ち上げミラー 50 光ピックアッ
プ装置 51 ヒートシンク 52 サブマウント 53 セラミックスパッケージ 54 リードフレー
ム 55 窓部 56 ホログラム 60 光ピックアップ装置 61 受光素子 62 基板 63 第1レンズ 64 第2レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 17/08 G02B 17/08 Z Fターム(参考) 2H042 DA02 DA08 DA12 DA22 DB01 DC01 DC02 DC08 DD08 DD09 DE00 2H087 KA13 LA01 PA01 PA02 PA17 QA01 QA02 QA05 QA07 QA13 QA14 QA21 QA33 QA34 QA41 RA41 RA48 TA01 TA03 TA06 5D119 AA01 AA05 AA38 AA41 BA01 CA09 DA01 DA05 EA02 EA03 EC45 EC47 FA05 FA08 JA16 JA57 JA64 KA02 LB07 MA01 NA05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から出射された光を立ち上げミラーで
    対物レンズ方向に偏向して、当該対物レンズを通して光
    情報記録媒体に照射し、当該光情報記録媒体からの反射
    光を受光素子に集光照射するとともに、前記光源からの
    光を検出用受光素子で検出して当該光源の光量調整を行
    う光ピックアップ装置において、前記立ち上げミラー
    は、基板上にフォトレジストで傾斜面形状が形成され、
    ドライエッチングで前記基板に前記フォトレジストの傾
    斜面形状を転写して、当該基板に転写された傾斜面に反
    射膜を形成することで形成されていることを特徴とする
    光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】前記基板上に塗布されたフォトレジストの
    傾斜面形状は、前記基板上に露光量分布を生じさせた露
    光を行うことで形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】前記光ピックアップ装置は、前記立ち上げ
    ミラーの形成された前記基板に、当該立ち上げミラーで
    前記対物レンズ方向に偏向された光の通過するレンズが
    形成されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】前記立ち上げミラーは、前記光源からの光
    を前記対物レンズ方向と前記検出用受光素子方向とに分
    離する分離機能を有していることを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】前記立ち上げミラーは、ハーフミラーであ
    ることを特徴とする請求項4記載の光ピックアップ装
    置。
  6. 【請求項6】前記基板の前記傾斜面は、前記光源から出
    射される光の一部を前記対物レンズ方向に偏向する前記
    立ち上げミラーの形成された領域と、当該立ち上げミラ
    ーの形成されていない領域と、を有し、当該立ち上げミ
    ラーの形成されていない領域に照射された前記光源から
    の光の一部は、前記基板を透過して前記検出用受光素子
    に照射されることを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】前記基板は、前記立ち上げミラーが少なく
    とも2つ以上形成されていることを特徴とする請求項1
    から請求項6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】前記2つ以上形成された前記立ち上げミラ
    ーは、それぞれ異なる形状であることを特徴とする請求
    項7記載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】前記立ち上げミラーは、前記検出用受光素
    子及び前記受光素子の上部に配設されていることを特徴
    とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の光ピッ
    クアップ装置。
  10. 【請求項10】前記光ピックアップ装置は、少なくとも
    前記光源、前記立ち上げミラー、前記検出用受光素子及
    び前記受光素子が1つのパッケージ内に収納されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記
    載の光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】前記対物レンズは、少なくとも2つ以上
    のレンズからなるレンズ群で形成されていることを特徴
    とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の光ピ
    ックアップ装置。
  12. 【請求項12】光源から出射された光を立ち上げミラー
    で対物レンズ方向に偏向して、当該対物レンズを通して
    光情報記録媒体に照射し、当該光情報記録媒体からの反
    射光を受光素子に集光照射するとともに、前記光源から
    の光を検出用受光素子で検出して当該光源の光量調整を
    行う光ピックアップ装置の製造方法において、基板上に
    フォトレジストで傾斜面形状を形成し、ドライエッチン
    グで前記基板に前記フォトレジストの傾斜面形状を転写
    して、当該基板に転写された傾斜面に反射膜を形成する
    ことで前記立ち上げミラーを形成することを特徴とする
    光ピックアップ装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記基板上に塗布されたフォトレジスト
    を、前記基板上に露光量分布を生じさせた露光を行うこ
    とで前記フォトレジストの傾斜面を形成することを特徴
    とする請求項12記載の光ピックアップ装置の製造方
    法。
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