JP4445220B2 - 半導体レーザ装置及びピックアップ装置 - Google Patents

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本発明は、光記録媒体への情報記録および/または情報読出に用いる光ピックアップ装置と光ピックアップ装置に用いられる半導体レーザ装置に関する。
近年、CD、DVD等に代表される光ディスク技術はめざましい進歩を遂げている。特に、光ディスクへの情報の記録を行う光ピックアップ装置は、記録速度の高速化や装置の小型化が図られており、そこに用いられる半導体レーザ装置では、レーザ出射光の高出力化が要求されている。
図7は、従来の半導体レーザ装置(例えば、特許文献1)を示す断面図である。
この半導体レーザ装置は、シリコン基板701に形成された凹部702の底面703に半導体レーザ704が載置されており、半導体レーザ704からの出射光を凹部702の側面に形成された反射ミラー705で反射し、シリコン基板701の上方に位置する光ディスク(図示せず)に照射する構成である。
なお、シリコン基板701の基板主軸に5°〜15°傾いた結晶面(100)に、リソグラフィーにより矩形開口パターンを形成し、異方性ウェットエッチングにより凹部702を形成すると、凹部702の側面の一つは、結晶面(111)の斜面となる。この斜面に反射ミラー705を形成すると、反射ミラー705で反射される半導体レーザ704からの出射光軸706を底面703の上方向にすることができる。
また、半導体レーザ704の出射端面707と反対側の端面(以下、「後方端面」という)708からも半導体レーザ704からの光が出射されるように後方端面708の反射率が調整されている。シリコン基板701の凹部702の後方端面708に対向する側面にフォトダイオード709が形成されている。半導体レーザ704の後方端面708から出射される光をフォトダイオード709で受光し、フォトダイオード709の信号を半導体レーザ704の出力モニタ信号としている。
ところが、この半導体レーザ装置では、本来用いられるべき半導体レーザ704の出射端面707から出射される光(以下、「前方光」という)の一部を後方端面708から出射させているため、前方光の強度が低下し、レーザ光の高出力化という要請に反することになる。
このような、半導体レーザ装置の課題を解決するため、例えば、半導体レーザから出射される前方光のうち、有効に利用されていない光を出力モニタ光として利用する構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
図8は、特許文献2に示された従来のピックアップ装置の構成を示す模式図である。
半導体レーザ801から出射された前方光は、コリメータレンズ802により平行ビームに変換された後、ビームスプリッタ803に入射する。ビームスプリッタ803では、透過光と反射光とに分離され、透過光は対物レンズ804で絞られ、光ディスク805に入射し、微小レーザ光スポットとして照射され、情報の記録、消去または再生が行なわれる。
光ディスク805での反射光は、入射光と同じ経路を戻り、ビームスプリッタ803に入射し、分岐されて受光素子806に入射する。受光素子806で光電変換された信号は、光ディスク805のピット情報信号、フォーカスエラー検出信号、トラッキングエラー検出信号として用いられる。
コリメータレンズ802の外方には、半導体レーザ801からの前方光を検出する前方光受光素子807が設けられている。前方光受光素子807は、コリメータレンズ802の外方に出射された前方光を検出し、出力モニタ信号として出力制御回路808に出力している。
出力制御回路808は、半導体レーザ801の出射光の強度が所定の値となるよう、半導体レーザ801に供給する電力を制御している。
ところが、従来の光ピックアップ装置では、コリメータレンズ802の外方に前方光受光素子807を設ける必要があり、光ピックアップ装置全体が大型化し、装置の小型化の要請に反することになる。
特開平4−196189号公報 特開平4−33646号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、装置の大型化を防止し、かつ、半導体レーザからのレーザ出射光の高出力化を実現するピックアップ装置及びそれに用いられる半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、載置基板に形成された凹部の底面に載置された半導体レーザと、前記凹部の側面に設けられ、前記半導体レーザの出射光を反射して上方へ光路変更する反射ミラーと、前記半導体レーザの出射光の強度を検出する受光素子とを備える半導体レーザ装置であって、前記側面の半導体レーザの照射域に、階段状の斜面が形成され、前記底面に略平行な前記半導体レーザの光軸と交差する一の斜面に前記反射ミラーが形成され、前記受光素子の受光面が前記一の斜面と平行な他の斜面に形成されていることとしている。
上記目的は、載置基板に形成された凹部の底面に載置された半導体レーザと、前記凹部の側面に設けられ、前記半導体レーザの出射光を反射して上方へ光路変更する反射ミラーと、前記半導体レーザの出射光の強度を検出する受光素子とを備える半導体レーザ装置であって、前記側面の半導体レーザの照射域に、階段状の斜面が形成され、前記底面に略平行な前記半導体レーザの光軸と交差する一の斜面に前記反射ミラーが形成され、前記受光素子の受光面が前記一の斜面と平行な他の斜面に形成されていることで達成することができる。
このような構成によって、半導体レーザから前方光のみを出射して、反射ミラーで反射されない一部の光を利用して出射光の強度を検出できるので、レーザ光の高出力化を図ることができ、かつ、外部に出射光の強度を検出する受光素子を配置することもないので、装置の小型化を図ることができる。
また、前記側面は、1段の階段状の斜面であり、前記底面に接する下段の斜面に前記反射ミラーが形成され、前記受光面は、上段の斜面に形成されていることとしている。
このような構成によって、半導体レーザから出射される出射光を底面から上方向に反射ミラーで反射することができ、反射ミラーで反射されない出射光の強度を検出することができる。
また、前記底面と斜面との角度を45°とし、前記半導体レーザの出射光軸と前記反射ミラーとの交点から反射ミラーの上端までの前記出射光軸と平行な方向の距離をa、前記半導体レーザの出射端面から前記半導体レーザの出射光軸と前記反射ミラーとの交点までの距離をb、前記反射ミラーと前記受光面との間に形成されたステップの出射光軸に平行な方向の距離をc、前記受光面の高さをdとするとき、
(d/(c+d))>(a/(a+b))
の関係を満たすようにすることとしている。
このような構成によって、受光面において、確実に半導体レーザから直接出射された出射光の強度を検出することができる。
また、前記半導体レーザの上方に載置され、前記半導体レーザの波長と異なる波長の光を出射する別の半導体レーザを更に備え、前記側面は、2段の階段状の斜面であり、前記底面に接する下段の斜面に前記反射ミラーが形成され、前記側面の上段の斜面に前記別の半導体レーザの出射光を前記底面の上方に反射する別の反射ミラーが更に形成され、前記受光面が前記側面の中段の斜面に形成され、前記受光素子は、前記別の半導体レーザの出射光の強度を別個に検出することとしている。
このような構成によって、異なる波長の光を出射する半導体レーザの強度を共通する受光素子で別個に検出することができるので、半導体レーザ装置の小型化を図ることができ、また前方光だけを利用するので、高出力化も図ることができる。
また、前記受光素子で検出される半導体レーザの出射光の強度を所定の強度に保持するよう前記半導体レーザへの電力供給を制御する制御手段を更に備えることとしている。
このような構成によって、半導体レーザから出射される光の一部をモニタ光として、出射される光の強度を所定の強度に保持することができる。
また、前記受光面には、前記半導体レーザの出射光を透過する反射防止膜が形成されていることとしている。
このような構成によって、受光面から効率よくモニタ光を受光して、その強度の検出感度を向上することができる。
また、前記半導体レーザ装置と、前記反射ミラーで反射された半導体レーザからの光を光記録媒体に入射する入射手段と、光記録媒体から反射された戻り光を分岐する光分岐手段と、分岐された反射戻り光を受光する受光素子とを備えることとしている。
このような構成によって、高出力のレーザ光を出射でき、小型化された光ピックアップ装置を得ることができる。
また、前記光ピックアップ装置の光学倍率をwとし、前記光記録媒体における焦点位置がzμmシフトした場合に、前記光記録媒体から反射した戻り光の広がり角がφ'とするとき、前記反射ミラーと前記受光面との間に形成されたステップの出射光軸に平行な方向の距離cを
c>2zw2tanφ'
の関係を満たすようにすることとしている。
このような構成によって、光記録媒体の面ぶれ等による戻り光によって、半導体レーザ装置から出射されるモニタ光の強度検出の精度に悪影響を及ぼすことのない光ピックアップ装置を得ることができる。
以下、本発明に係る光ピックアップ装置及びそれに用いられる半導体レーザ装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る光ピックアップ装置の実施の形態1を説明する模式図である。
この光ピックアップ装置は、半導体レーザ装置101と、半導体レーザ装置101からの出射光を半導体レーザ装置101の上方に配置された光記録媒体102の情報記録面103に入射する入射部104と、情報記録面103から反射された戻り光を分岐する光分岐部105と、分岐された戻り光を受光する受光素子106とを備えている。
半導体レーザ装置101は、載置基板である半導体基板111の凹部112の底面113に載置された半導体レーザ114と、半導体レーザ114からの出射光を上方に反射する反射ミラー115と、半導体レーザ114からの出射光を検出するモニタ光検出用フォトダイオード116と、モニタ光検出用フォトダイオード116が検出した出射光の強度を所定の値にするための出力制御回路117とを備えている。なお、モニタ光検出用フォトダイオード116が出射光を検出する受光面118と反射ミラー115とは、凹部112の平行な斜面に形成されている。
光記録媒体102は、CDやDVD等の光ディスクであり、特に書換え可能なDVD−RAM等に有効である。
入射部104は、反射ミラー115からの反射光を平行光とするコリメータレンズ121と、光記録媒体102の情報記録面103の微小スポットに平行光を集光する対物レンズ122とからなる。
光分岐部105は、ホログラム素子からなり、情報記録面103で反射された戻り光を回折して受光素子106に受光させる。
受光素子106で検出された信号は、ピット情報信号やフォーカスエラー検出信号、トラッキングエラー検出信号として光記録媒体102からの情報読み出し及び光ピックアップ装置の位置制御に利用される。
図2は、半導体レーザ装置の構造を説明する半導体レーザからの出射光軸に沿う縦断面図である。なお、半導体レーザ装置101の半導体基板111のハッチングを省略している。
半導体レーザ114のレーザ光の出射端面201に対向する半導体基板111に形成された凹部112の側面には、平行な斜面202とその上方の斜面203とが形成されている。これらの斜面202、203は、凹部112の底面113と45°の角度で形成されている。斜面202とその上方の斜面203との間には、出射光軸に平行な方向の距離cのステップ204が形成されている。
なお、図3は、この凹部112の生成処理を説明する断面図である。
半導体基板111をシリコン基板とし、シリコン基板の基板主軸が5°〜15°、好ましくは9.7°傾いた結晶面(100)の表面に絶縁膜301、例えばSiO2等で図3(a)に示すように、リソグラフィーにより矩形開口部301を形成した後、図3(b)に示すように、異方性ウェットエッチングを用いて凹部303を形成する。
このとき、凹部303の両側面には、結晶面(111)が露出し、基板主軸の傾きを9.7°としているときには、凹部303の一つの側面は、底面113に対して正確に45°の角度をなす斜面202になる。
次に、露出した凹部303の斜面202と他の側面および底面113を再び絶縁膜304等で覆い、斜面202の上縁部近傍の絶縁膜304等を除去し、矩形開口部305を図3(c)に示すように形成する。更に、異方性ウェットエッチングを行うことにより、図3(d)に示すように、斜面203とステップ204とを形成する。
絶縁膜304等を除去すると、図3(e)に示すように、半導体基板111に斜面202とその上方の斜面203とステップ204とが形成された凹部112が生成される。
なお、この凹部112の生成処理は、特開平6−204208号公報に詳細に記載されている。
底面113に接する斜面202には、反射ミラー115が形成されている。反射ミラー115は、SiO2,TiO2等の酸化膜、Si34等の窒化膜の多層膜やAu等の金属膜で形成される。
なお、反射ミラー115の開口数は、光ピックアップ装置の対物レンズ122の開口数よりも大きく設定されている。
上方の斜面203には、反射防止膜が形成され、半導体レーザ114の出射光を透過する受光面118が構成されている。なお、反射防止膜は、誘電体の多層膜で形成されている。
モニタ光検出用フォトダイオード116は、受光面118の近傍に設けられ、受光面に入射したモニタ光の強度を検出し、その強度信号を出力制御回路117に出力する。
出力制御回路117は、モニタ光検出用フォトダイオード116から出力された強度信号が所定の値を保持するよう、半導体レーザ114に電力を供給し、半導体レーザ114からの出射光の強度を一定とする。
半導体レーザ114の出射端面201からレーザ光が出射され、反射ミラー115で反射された反射光が底面113の上方のコリメータレンズ121(図1参照)に入射される。この出射端面201から反射ミラー115までの出射光軸205の距離をb、出射光軸205と反射ミラー115との交点から反射ミラー115の上端までの高さをaとし、反射ミラー115の出射光の取り込み角をθとする。
受光面118の下端と反射ミラー115の上端との間に形成されたステップ204の距離をc、受光面118の高さをdとし、受光面118の出射光の取り込み角をθ´とする。
受光面118で直接出射光を受光するためには、θ´>θの関係に従う必要がある。
ここで、
θ =tan-1(a/(a+b))・・・(1)
θ´=tan-1(d/(c+d))・・・(2)
であるので、
d/(c+d)>a/(a+b)・・・・(3)
の条件を満足するような位置関係に設定される。
受光面118と出射端面201との距離を縮めた状態で前方光を検出できるため、受光面118の面積が小さくても十分なモニタ光の検出精度が得られる。また、半導体レーザ114を載置した半導体基板111にモニタ光検出用フォトダイオード116を形成するため、部品点数の削減および装置の小型化が図れる。
次に、光ピックアップ装置からの戻り光について説明する。光ピックアップ装置では、光記録媒体102の情報記録面103で反射された戻り光は、光分岐部105で分岐され、受光素子106に検出されるが、その一部は光分岐部105から反射ミラー115からの入射光と逆の経路を辿り反射ミラー115側に戻ってくる。
光記録媒体102の情報記録面103の微小スポットに正確に照射されている場合には、図4に示すようにフォーカス光として示すように、光軸401と広がり角φの戻り光となる。
光ピックアップ装置の光学倍率をwとし、情報記録面103における焦点を結ぶ位置がzμmシフトした場合、半導体レーザ光の出射位置よりも約2zw2μmシフトして焦点を結ぶ。この場合、焦点シフトがない場合と比べて、戻り光の広がり幅yは、
y=2zw2tanφ´・・・(4)
となる。ここで、φ´は、デフォーカスしたときの戻り光の広がり角である。
そこで、ステップ204の距離cをyより大きくなるように設定すると、光記録媒体102の回転による面ぶれ等によって、ディスク側での焦点がシフトしても、戻り光を受光面118で受光することが防止され、受光面118は、半導体レーザ114から直接出射される光だけを受光することができる。
c>2zw2tanφ´・・・(5)
ステップ204の距離cは、式(5)に従うように設定される。
図5は、上記実施の形態とは異なる半導体レーザ装置の構造を説明する模式図である。
この半導体レーザ501は、半導体基板502の凹部503の底面504に半導体レーザ505が載置されている。
半導体レーザ505から出射されるレーザ光は、凹部503に形成された斜面506の下方に設けられた反射ミラー507で底面504の上方に反射される。反射ミラー507の上方の斜面に受光面508が設けられ、受光面508にモニタ光検出用フォトダイオード509が設けられている。
上記実施の形態と異なり、ステップが形成されていないので、単に反射ミラー507が形成された斜面のうち、反射ミラーが形成されていない領域に前方光検出用の受光面508を設けたのでは、光記録媒体の記録/再生時におけるディスク回転によって生じる面ぶれにより、戻り光のスポットサイズが変動するため、戻り光の一部がモニタ光検出用フォトダイオード509で検出され、正確にモニタ光の検出をすることができない。この結果、半導体レーザ505から出射されるレーザ光出力が不安定になる虞がある。
本実施の形態では、反射ミラー115が設けられた斜面202と受光面118が設けられた斜面203との間にステップ204を介しているので、戻り光のスポットサイズがある程度変動しても、直接受光面118に戻り光が入射することが無く、半導体レーザ114の出射端面201と受光面118との距離を近づけても戻り光の影響を受けにくい。
すなわち、ステップ204を設けて、受光面118との距離を取ることにより、戻り光のスポットサイズが正常な面積よりも拡がっても、ステップ204の上面に戻り光が入射するだけで斜面203の受光面118には入射しない。
(実施の形態2)
図6は、本発明に係る半導体レーザ装置の実施の形態2の構造を説明する模式図である。
この半導体レーザ装置601は、載置基板である半導体基板602と凹部603の底面604に載置された赤色半導体レーザ605とその上部に載置された青色半導体レーザ606と、凹部603の一方の側面に形成され、底面604に接する斜面607に形成された第1反射ミラー608と、上方の斜面609に形成された第2反射ミラー610と、斜面607と斜面609とに挟まれた斜面611に形成された受光面612と、前方光検出用フォトダイオード613と、斜面607の上部と斜面611の下部との間のステップ614と、斜面611の上部と斜面609の下部との間のステップ615とを備えている。
なお、各斜面607,611,609は、底面604と45°の角度に形成されている。
また、第1反射ミラー608は、例えば、Au等の金属膜で形成されており、第2反射ミラー610は、誘電体多層膜で形成されている。
赤色半導体レーザ605の出射端面から出射される赤色レーザ光は、第1反射ミラー608で反射され、底面604の上方に導かれる。同様に青色レーザ光は、第2反射ミラー610で反射され、底面604の上方に導かれる。
第1反射ミラー608と第2反射ミラー610との中間の斜面611には、受光面612を形成する反射防止膜が形成されている。
この受光面612は、赤色半導体レーザ605から赤色レーザ光が第1反射ミラー608に出射されているとき、その上端より上側に出射される前方光の一部を受光し、受光面612に設けられたモニタ光検出フォトダイオード613で強度が検出される。
また、青色半導体レーザ606から青色レーザ光が第2反射ミラー609に出射されているとき、その下端より下側に出射される前方光の一部を受光し、受光面612に設けられたモニタ光検出フォトダイオード613で強度が検出される。
モニタ光検出用フォトダイオード613で検出された赤色レーザ光又は青色レーザ光の強度は、上記実施の形態と同様出力制御回路(図6では図示せず)にその信号が与えられ、赤色レーザ光又は青色レーザ光の強度を所定の値に保持させる。
また、ステップ614とステップ615との出射光軸に平行な方向の距離は、上記実施の形態と同様に、数式(5)に従い赤色レーザ光の戻り光又は青色レーザ光の戻り光が受光面612に入射しない距離にそれぞれ選ばれる。
本実施の形態では、赤色と青色との異なる波長の光を発生する半導体レーザを上下に一体化して配置し、両半導体レーザのモニタ光の受光面を共通にする構造としている。このことにより、部品点数の削減効果が大幅に向上し、半導体レーザ装置の小型化が更に進められる。
なお、第1反射ミラー608と第2反射ミラー610の材質を共通化すると、それぞれの反射率を最大化することはできないけれども、上述したように第1反射ミラー608と第2反射ミラー610の材質を異ならしめることによって、それぞれのレーザ光の反射率を大にすることができ、実効的にレーザ光の高出力化が図れる。
また、第1反射ミラー608では青色光を吸収し、第2反射ミラー610では赤色光を吸収するように膜構造を調製しておくと、それぞれの出射光が対応しない反射ミラーに漏れ込んでも、底面604の上方に導かれることがなく、ノイズ光の発生を抑えることができる。
また、各レーザ光の取り込み角の範囲は、上記実施の形態1の数式(3)を基に同様に算出することができる。
本発明の活用例としては、DVDプレーヤやCDプレーヤに用いられる光ピックアップ装置であり、光ピックアップ装置には、半導体レーザ装置を利用することができる。
本発明に係る半導体レーザ装置を用いた光ピックアップ装置の実施の形態1の模式図である。 上記実施の形態の半導体レーザ装置の縦断面図である。 上記実施の形態の半導体基板の凹部の生成処理を説明する断面図である。 上記実施の形態の斜面のステップの距離についての説明図である。 上記実施の形態と異なり、ステップを形成しない半導体レーザ装置を示す図である。 本発明に係る半導体レーザ装置の実施の形態2の構造を説明する断面図である。 従来の半導体レーザ装置を示す断面図である。 従来の光ピックアップ装置を示す模式図である。
符号の説明
101,601 半導体レーザ装置
102 光記録媒体
104 入射部
105 光分岐部
106 受光素子
111,602 半導体基板
112,603 凹部
113,604 底面
114 半導体レーザ
115 反射ミラー
116,613 モニタ光検出用フォトダイオード
117 出力制御回路
118,612 受光面
121 コリメータレンズ
122 対物レンズ
201 出射端面
202 斜面
203 上方の斜面
204 ステップ
205 出射光軸
605 赤色半導体レーザ
606 青色半導体レーザ
607,609,611 斜面
608 第1反射ミラー
610 第2反射ミラー
612 受光面
613 モニタ光検出用フォトダイオード
614,615 ステップ

Claims (7)

  1. 載置基板に形成された凹部の底面に載置された半導体レーザと、前記凹部の側面に設けられ、前記半導体レーザの出射光を反射して上方へ光路変更する反射ミラーと、前記半導体レーザの出射光の強度を検出する受光素子とを備える半導体レーザ装置であって、
    前記側面の半導体レーザの照射域に、階段状の斜面が形成され、
    前記底面に略平行な前記半導体レーザの光軸と交差し、前記底面に接する下段の斜面内に前記反射ミラーが形成され、
    前記受光素子の受光面が前記下段の斜面と平行な上段の斜面に形成されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記底面と斜面との角度を45°とし、
    前記半導体レーザの出射光軸と前記反射ミラーとの交点から反射ミラーの上端までの前記出射光軸と平行な方向の距離をa、
    前記半導体レーザの出射端面から前記半導体レーザの出射光軸と前記反射ミラーとの交点までの距離をb、
    前記反射ミラーと前記受光面との間に形成されたステップの出射光軸に平行な方向の距離をc、
    前記受光面の高さをdとするとき、
    (d/(c+d))>(a/(a+b))
    の関係を満たすようにすることを特徴とする請求項記載の半導体レーザ装置。
  3. 載置基板に形成された凹部の底面に載置された半導体レーザと、前記凹部の側面に設けられ、前記半導体レーザの出射光を反射して上方へ光路変更する反射ミラーと、前記半導体レーザの出射光の強度を検出する受光素子とを備える半導体レーザ装置であって、
    前記側面の半導体レーザの照射域に、階段状の斜面が形成され、
    前記底面に略平行な前記半導体レーザの光軸と交差する一の斜面に前記反射ミラーが形成され、
    前記受光素子の受光面が前記一の斜面と平行な他の斜面に形成されており、
    前記半導体レーザの上方に載置され、前記半導体レーザの波長と異なる波長の光を出射する別の半導体レーザを更に備え、
    前記側面は、2段の階段状の斜面であり、
    前記底面に接する下段の斜面に前記反射ミラーが形成され、
    前記側面の上段の斜面に前記別の半導体レーザの出射光を前記底面の上方に反射する別の反射ミラーが更に形成され、
    前記受光面が前記側面の中段の斜面に形成され、前記受光素子は、前記別の半導体レーザの出射光の強度を別個に検出することを特徴とする半導体レーザ装置。
  4. 前記受光素子で検出される半導体レーザの出射光の強度を所定の強度に保持するよう前記半導体レーザへの電力供給を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記受光面には、前記半導体レーザの出射光を透過する反射防止膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  6. 請求項1記載の半導体レーザ装置と、
    前記反射ミラーで反射された半導体レーザからの光を光記録媒体に入射する入射手段と、
    光記録媒体から反射された戻り光を分岐する光分岐手段と、
    分岐された反射戻り光を受光する受光素子とを備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 載置基板に形成された凹部の底面に載置された半導体レーザと、前記凹部の側面に設けられ、前記半導体レーザの出射光を反射して上方へ光路変更する反射ミラーと、前記半導体レーザの出射光の強度を検出する受光素子とを備える半導体レーザ装置であって、
    前記側面の半導体レーザの照射域に、階段状の斜面が形成され、
    前記底面に略平行な前記半導体レーザの光軸と交差する一の斜面に前記反射ミラーが形成され、
    前記受光素子の受光面が前記一の斜面と平行な他の斜面に形成されてなる半導体レーザ装置と、
    前記反射ミラーで反射された半導体レーザからの光を光記録媒体に入射する入射手段と、
    光記録媒体から反射された戻り光を分岐する光分岐手段と、
    分岐された反射戻り光を受光する受光素子とを備え、
    学倍率をwとし、
    前記光記録媒体における焦点位置がzμmシフトした場合に、
    前記光記録媒体から反射した戻り光の広がり角がφ'とするとき、
    前記反射ミラーと前記受光面との間に形成されたステップの出射光軸に平行な方向の距離cを
    c>2zw2tanφ'
    の関係を満たすようにすることを特徴とする光ピックアップ装置。
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