JP2002298397A - 半導体レーザ装置及びそれを備えた光ピックアップ - Google Patents

半導体レーザ装置及びそれを備えた光ピックアップ

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JP2002298397A
JP2002298397A JP2001104502A JP2001104502A JP2002298397A JP 2002298397 A JP2002298397 A JP 2002298397A JP 2001104502 A JP2001104502 A JP 2001104502A JP 2001104502 A JP2001104502 A JP 2001104502A JP 2002298397 A JP2002298397 A JP 2002298397A
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semiconductor laser
stem
light
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emission direction
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Akira Tsuji
亮 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキング制御信号が乱れるのを防止で
き、しかも低コストで製造できる半導体レーザ装置及び
それを備えた光ピックアップを提供する。 【解決手段】 ステム3は、搭載面3aと、この搭載面
3aに垂直な垂直面3bとを有する。このステム3の搭
載面3aには半導体レーザチップ1を搭載しており、半
導体レーザチップ1の垂直面3b側の光出射端面からレ
ーザが発射される。そして、垂直面3bの搭載面3aの
近傍には梨地7を形成している。これにより、垂直面3
bの搭載面3aの近傍における出射方向の反射率が低く
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザ装置及
びそれを備えた光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる3ビーム法を用いる光ピ
ックアップとしては、図8に示すようなものがある。こ
の光ピックアップは、半導体レーザチップ1をステム8
3の搭載面83aに搭載している。上記ステム83で
は、搭載面83aに垂直な垂直面83bに光検出器2を
搭載している。また、上記半導体レーザチップ1と光デ
ィスク6との間には、ホログラム素子4,対物レンズ5
を配置していて、そのホログラム素子4,対物レンズ5
を半導体レーザチップ1のレーザ光が経由する。上記ホ
ログラム素子4は、透明基板からなり、半導体レーザチ
ップ1側の端面に回折格子4aを有し、光ディスク6側
の端面にホログラム4bを有している。また、上記ホロ
グラム素子4はステム83と一体にされる場合もある。
【0003】上記構成の光ピックアップは、半導体レー
ザチップ1から出射されたレーザ光を、回折格子4aに
より0次光(メインビームB0)及び±1次光(サイドビ
ームB1,B2)に分ける。上記メインビームB0及び
サイドビームB1,B2は、対物レンズ5により光ディ
スク6の情報記録面6a上に集光される。これにより、
上記情報記録面6aでは、図8(b)に示すように、メ
インビームB0に対応するメインビームスポットS0が
生じると共に、サイドビームB1,B2に対応するサイ
ドビームスポットS1,S2が生じる。このとき、上記
メインビームスポットS0及びサイドビームスポットS
1,S2は、信号ピットPが並んだトラックTに対し数
度(φ)傾いた方向に並ぶように配置される。上記メイ
ンビームB0が、信号を記録した信号ピット列(トラッ
クT)の中心にある場合、2つのサイドビームB1,B
2はトラックの中心から互いに反対方向に同じ距離だけ
離れた位置にある。即ち、2つのサイドビームB1,B
2は同じ面積だけ信号ピットPにかかっている。一方、
上記メインビームB0がトラックTの中央からずれた場
合、2つのサイドビームB1,B2は信号ピットPにか
かる面積が異なってくる。
【0004】そして、図8(a)に示すように、上記光
ディスク6からの反射光は、ホログラム4b等のビーム
スプリット機能を有する光学素子(ビームスプリッター)
により光検出器2に照射される。この光検出器2は、複
数の光検出素子2a,2b,…,2eからなり、サイド
ビームB1を光検出素子2dで検出し、サイドビームB
2を光検出素子2eで検出する。
【0005】上記トラックTとメインビームスポットS
0の位置関係をサイドビームB1,B2を検出する光検
出器2の信号の大きさでいうと、メインビームスポット
S0がトラックTの中心にあるときは2つのサイドビー
ムB1,B2を検出する光検出器2の信号の大きさは等
しく(Sd=Se)、メインビームスポットS0がトラッ
クTの中心からずれた場合、そのずれ方向に対応して、
いずれかのサイドビームB1,B2の信号が大きくなる
ので、サイドビームB1,B2の信号の大きさの差(S
d−Se)を検出し、その差が0になるように対物レン
ズ5の位置を制御する。これにより、上記メインビーム
スポットS0をトラックTの中心に保持することができ
る。以上が通常の3ビーム法によるトラッキング誤差制
御の原理である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記3ビーム法を用い
た光ピックアップでは、ビームスプリッターの特性にも
よるが、光ディスク6からの反射光のすべてが光検出器
2に照射されるわけではない。上記光ディスク6からの
反射光の一部は、直進してホログラム素子4を通過し、
図9に示すように、戻り光のメインビームR0と戻り光
のサイドビームR1,R2の3つのビームとなって、半
導体レーザチップ1の垂直面83b側の光出射端面1
a、及び、その光出射端面1a近傍に向かって戻ってく
る。3つのビームは互いに数度の傾きを有しており、ス
テム83の垂直面83bの近傍では、戻り光のメインビ
ームR0と戻り光のサイドビームR1の間隔dは略70
〜120μmになっている。そして、上記ステム83の
垂直面83bに入射する戻り光のサイドビームR1は、
垂直面83bの搭載面83a近傍で反射されて光ディス
ク6の方に戻り、ホログラム4bで回折され、光検出素
子2dまたは光検出素子2eに照射されてしまう。
【0007】このように、上記ステム83の垂直面83
bで再び反射された反射光のサイドビームR1は、半導
体レーザチップの光出力が小さい再生専用の光ピックア
ップでは問題にならなかった。しかし、光出射端面での
光出力が50mW以上の高出力の半導体レーザチップを
使用する情報の書き換えが可能な光ピックアップでは、
反射されたサイドビームR1の出力が大きい為、トラッ
キング制御信号を乱すという問題がある。
【0008】この問題を解決するための方法が、特開昭
61―250844号公報に開示されている。特開昭6
1―250844号公報では、ステムにおいて戻り光の
サイドビームが照射される部分を照射方向に対して傾け
ている。しかしながら、このような方法では、戻り光の
サイドビームが照射される部分を照射方向に対して傾く
ようにステムを形成する為に、ステムの製造が困難にな
り、ステムが高価なものとなるという欠点がある。
【0009】そこで、本発明の課題は、トラッキング制
御信号が乱れるのを防止でき、しかも低コストで製造で
きる半導体レーザ装置及びそれを備えた光ピックアップ
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、発明の半導体レーザ装置は、搭載面とこの搭載面に
略垂直な垂直面とを有するステムと、上記搭載面に搭載
された半導体レーザチップとを備えて、上記半導体レー
ザチップの上記垂直面側の光出射端面からレーザ光を出
射する半導体レーザ装置において、上記垂直面は上記搭
載面の近傍に、レーザ光の出射方向への反射を防止する
出射方向反射防止部を備えたことを特徴としている。
【0011】上記構成の半導体レーザ装置によれば、上
記半導体レーザチップの光出射端面からレーザ光を例え
ば光ディスクへ向けて出射した場合、光ディスクで反射
されたレーザ光の一部が、ステムの垂直面に向かって戻
って、垂直面の搭載面の近傍に照射される。このとき、
上記垂直面の搭載面の近傍には、レーザ光の出射方向へ
の反射を防止する出射方向反射防止部があるから、戻り
光のレーザ光が出射方向へ反射するのを防げる。したが
って、例えば光ピックアップに使用すると、3ビーム法
またはそれに類似のサイドビーム法を採用するトラッキ
ング誤差制御システムによりトラッキング誤差信号を安
定かつ正確に得られるので、トラッキング制御信号が乱
れるのを阻止できる。
【0012】また、上記半導体レーザ装置は、戻り光の
レーザ光が出射方向へ反射するのを防げるから、半導体
レーザチップが高出力であっても、トラッキング制御信
号を乱さない。したがって、高出力の半導体レーザチッ
プを必要とする情報書き換え用光ディスクシステムに使
用できる。
【0013】一実施形態の半導体レーザ装置は、上記出
射方向反射防止部は梨地である。
【0014】上記実施形態の半導体レーザ装置によれ
ば、例えば、放電加工により表面を荒らした金型を用い
て、梨地を有するステムを製造できる。このように、上
記梨地の形成が容易であるから、ステムを簡単・安価に
製造できる。
【0015】一実施形態の半導体レーザ装置は、上記出
射方向反射防止部は凹部または黒色部である。
【0016】上記実施形態の半導体レーザ装置によれ
ば、例えば、レーザマーカによる加工によって、凹部ま
たは黒色部を有するステムを製造できる。このように、
上記凹部および黒色部の形成は容易であるから、ステム
の製造は簡単で、かつ、その製造のコストが安価であ
る。
【0017】本発明の光ピックアップは、上記半導体レ
ーザ装置と、上記半導体レーザ装置の上記半導体レーザ
チップが光ディスクへ向けて出射したレーザ光を、メイ
ンビームと上記メインビームの両側の2つのサイドビー
ムとに分ける回折格子と、上記回折格子と上記光ディス
クとの間に配置される対物レンズと、上記光ディスクで
反射された上記メインビーム及び上記サイドビームを、
上記対物レンズを介して受ける光検出器とを備えて、上
記光ディスクで反射された上記メインビーム及び上記サ
イドビームのうちの少なくとも2つに基づく上記光検出
器からの検出出力を用いて、上記光ディスク上の上記メ
インビームのトラッキング状態に応じたトラッキング誤
差信号を得ることを特徴としている。
【0018】上記構成の光ピックアップによれば、上記
半導体レーザ装置を有しているから、3ビーム法または
それに類似のサイドビーム法を採用するトラッキング誤
差制御システムでトラッキング誤差信号が安定かつ正確
に得られて、トラッキング制御信号が乱れるのを阻止で
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体レーザ装置
及びそれを備えた光ピックアップを図示の実施の形態に
より詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の半導体レーザ装置を備え
る光ピックアップの概略構成図であり、図2は、上記半
導体レーザ装置の要部を側方から見た概略図である。図
1,図2において、図8に示した従来例の構成部と同一
構成部は、図8における構成部と同一参照番号を付して
説明を省略する。
【0021】上記光ピックアップは、図1に示すよう
に、光検出器2、ホログラム素子4、対物レンズ5及び
半導体レーザ装置100を具備している。
【0022】上記半導体レーザ装置100は、搭載面3
aと、この搭載面3aに垂直な垂直面3bとを有するス
テム3と、このステム3の搭載面3aに搭載された半導
体レーザチップ1とを備えている。上記垂直面3bの搭
載面3aの近傍には、レーザ光の出射方向への反射を防
止する出射方向反射防止部としての梨地7を形成してい
る。また、上記半導体レーザチップ1は、図2に示すよ
うに、ステム3の垂直面3b側の光出射端面1aからレ
ーザ光を出射する。また、上記ステム3では、搭載面3
aと垂直面3bとがR面3cを介して繋がっている。こ
のR面3cに対して梨地7が隣接している。
【0023】上記構成の光ピックアップは、半導体レー
ザチップ1の光出射端面1aから光ディスク6へ向けて
出射されたレーザ光を、回折格子4aによりメインビー
ムB0とメインビームB0の両側の2つのサイドビーム
B1,B2とに分ける。そして、上記メインビームB0
及び2つのサイドビームB1,B2が対物レンズ5を介
して光ディスク6に入射させる。そうすると、上記メイ
ンビームB0及び2つのサイドビームB1,B2は、光
ディスク6で反射して再び対物レンズ5を通過し、ホロ
グラム素子4のホログラム4bにより光検出器2の方向
へ回折される。これにより、上記光ディスク6で反射さ
れたメインビームB0及びサイドビームB1,B2のう
ちの少なくとも2つに基づく光検出器2からの検出出力
を用いて、光ディスク6上におけるメインビームB0の
トラッキング状態に応じたトラッキング誤差信号を得
る。
【0024】このとき、上記垂直面3bにおいて戻り光
のサイドビームR1が照射される部分、つまり垂直面3
bの搭載面3aの近傍が梨地加工により粗されているの
で、戻り光のサイドビームR1が垂直面3bの搭載面3
aの近傍に照射されると、そのサイドビームR1は散乱
される。これにより、上記垂直面3bの搭載面3aの近
傍における出射方向の反射率が低くなっている。上記垂
直面3bにおける出射方向の反射率を測定した結果を図
7に示す。図7から分るように、加工が施されていない
垂直面3bでは、出射方向の反射率が35%〜60%と
なり、特にコーティング等が行われていない光出射端面
1aの出射方向の反射率32%と略同じかあるいはそれ
より大きい反射率となっている。これに対して、梨地加
工が施された垂直面3bでは、出射方向の反射率が4%
〜12%となり、特にコーティング等が行われていない
光出射端面1aの出射方向の反射率よりも低い値とな
る。
【0025】このように、上記垂直面3bの搭載面3a
の近傍における出射方向の反射率が低いので、戻り光の
サイドビームR1が垂直面3bの搭載面3aの近傍で出
射方向へ反射するのは困難である。したがって、上記ト
ラッキング誤差信号が安定かつ正確に得られて、トラッ
キング制御信号が乱れるのを防止できる。
【0026】また、上記半導体レーザ装置100は、戻
り光のサイドビームR1が出射方向へ反射するのを防げ
るから、半導体レーザチップ1が高出力であっても、ト
ラッキング制御信号を乱さない。したがって、高出力の
半導体レーザチップを必要とする情報書き換え用光ディ
スクシステムに使用できる。
【0027】図3(a)は、上記ステム2の製作方法を
説明するための図であり、図3(b)は、上記ステム2
の垂直面3bの表面状態を示す模式図である。なお、図
3(b)では、上記半導体レーザチップ1とステム3と
の位置関係が分るように、半導体レーザチップ1を点線
で図示している。
【0028】上記ステム3の形成には、図3(a)に示
すように、放電加工により粗した表面10を有す金型9
を使用する。これにより、図3(b)に示すように、上
記垂直面3bの搭載面3a近傍が粗くなる。つまり、上
記垂直面3bの搭載面3a近傍に梨地加工が施される。
このように、上記垂直面3bに対して梨地7を容易に形
成できるので、ステム6を簡単・安価に製造できる。
【0029】上記実施の形態では、半導体レーザチップ
1をステム3に直接取り付けていたが、サブマウントを
介してステム3に取り付けてもよい。この場合は、上記
サブマウントをステムの一部とみなす。
【0030】上記実施の形態では、ステム3の垂直面3
bは搭載面3aに対して垂直であったが、搭載面3aに
対して略垂直であってもよい。
【0031】また、上記搭載面3aと垂直面3bとはR
面3cで繋がっていたが、搭載面3aと垂直面3bは直
接繋がっていてもよい。つまり、上記ステム3にR面3
cが形成されていてもされていなくてもよい。
【0032】また、上記実施の形態では、ステム3とホ
ログラム素子4とは、別体であったが、一体であっても
よい。
【0033】図4は、本発明の他の実施の形態の半導体
レーザ装置を備える光ピックアプの概略構成図であり、
図5は、上記半導体レーザ装置の要部を側方から見た概
略図である。図4,図5において、図8に示した従来例
の構成部と同一構成部は、図8における構成部と同一参
照番号を付して説明を省略する。また、図4,図5の光
ピックアップは、図1,図2の光ピックアップと同じ様
にして、トラッキング誤差信号を得ている。
【0034】上記光ピックアップは、図4に示すよう
に、光検出器2、ホログラム素子4、対物レンズ5及び
半導体レーザ装置101を具備している。
【0035】上記半導体レーザ装置101は、搭載面4
3aとこの搭載面43aに垂直な垂直面43bとを有す
るステム43と、その搭載面43aに搭載された半導体
レーザチップ1とを備えている。上記垂直面43bの搭
載面43aの近傍には、レーザ光の出射方向への反射を
防止する出射方向反射防止部としての黒色部15,凹部
16を形成している。また、上記半導体レーザチップ1
は、図5に示すように、垂直面43b側の光出射端面1
aからレーザ光を出射する。上記ステム43では、搭載
面43aと垂直面43bとがR面43cを介して繋がっ
ている。このR面43cに対して黒色部15,凹部16
が隣接している。上記黒色部15は約0.3mmφ程度
であり、黒色部15の中心にある凹部16は約0.1m
m〜0.2mmφ程度である。
【0036】上記構成の半導体レーザ装置101によれ
ば、上記垂直面43bにおいて戻り光のサイドビームR
1が照射される部分、つまり垂直面43bの搭載面43
aの近傍には、黒色部15,凹部16が形成されている
ので、戻り光のサイドビームR1が黒色部15により吸
収されると共に、戻り光のサイドビームR1が凹部16
により散乱される。これにより、上記垂直面43bの搭
載面43aの近傍における出射方向の反射率が低くな
る。図7から分るように、加工が施されていない垂直面
43bでは、反射率が35%〜60%となり、特にコー
ティング等が行われていない光出射端面1aの出射方向
の反射率32%と略同じかあるいはそれより大きい反射
率となっているのに対して、レーザマーカによる加工で
黒色部15,凹部16が形成された垂直面43bでは、
出射方向の反射率が15%〜25%となり、特にコーテ
ィング等が行われていない光出射端面1aの出射方向の
反射率よりも低い値となる。
【0037】このように、上記垂直面43bの搭載面4
3aの近傍における出射方向の反射率が低いので、戻り
光のサイドビームR1が垂直面3bの搭載面3aの近傍
で出射方向へ反射するのは困難である。したがって、上
記トラッキング誤差信号が安定かつ正確に得られて、ト
ラッキング制御信号が乱れるのを防止できる。
【0038】また、上記半導体レーザ装置101は、戻
り光のサイドビームR1が出射方向へ反射するのを防げ
るから、半導体レーザチップ1が高出力であっても、ト
ラッキング制御信号を乱さない。したがって、高出力の
半導体レーザチップを必要とする情報書き換え用光ディ
スクシステムに使用できる。
【0039】図6(a)は、上記ステム43の作製方法を
説明するための図であり、図6(b)は、上記ステム4
3の垂直面43bの表面状態を示す模式図である。図6
(a),図6(b)において、上記半導体レーザチップ1
とステム43との位置関係が分るように、半導体レーザ
チップ1を点線で図示している。
【0040】上記ステム43の垂直面43bの黒色部1
5,凹部16は、レーザマーカによる加工で形成され
る。具体的には、図6(a)に示すようなYAGレーザ
12を用いて、YAGレーザ12のレーザ光14をレン
ズ13で集光させる。その集光させたレーザ光14を垂
直面43bの搭載面43a近傍に照射する。これによ
り、上記垂直面43bの搭載面43a近傍に、つまり戻
り光のサイドビームR1が照射される部分に、黒色部1
5,凹部16が形成される。このように、上記黒色部1
5,凹部16の形成が容易であるから、ステム43を簡
単・安価に製造することができる。
【0041】上記他の実施の形態では、半導体レーザチ
ップ1をステム43に直接取り付けていたが、サブマウ
ントを介してステム43に取り付けてもよい。この場合
は、上記サブマウントをステムの一部とみなす。
【0042】上記他の実施の形態では、ステム43の垂
直面43bは搭載面43aに対して垂直であったが、搭
載面43aに対して略垂直であってもよい。
【0043】また、上記搭載面43aと垂直面43bと
はR面43cで繋がっていたが、搭載面43aと垂直面
43bが直接繋がっていてもよい。つまり、上記ステム
43にR面43cが形成されていてもいなくてもよい。
【0044】また、上記他の実施の形態では、ステム4
3とホログラム素子4とは、別体であったが、一体であ
ってもよい。
【0045】また、上記他の実施の形態では、上記垂直
面43bの搭載面43aの近傍に黒色部15,凹部16
を設けていたが、黒色部15,凹部16のうちの一方の
みを設けるだけでもよい。また、凹部の形状は特に限定
されるものではない。
【0046】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の半導
体レーザ装置は、ステムにおいて垂直面の搭載面の近傍
には、レーザ光の出射方向への反射を防止する出射方向
反射防止部があるから、垂直面の搭載面の近傍における
レーザ光の出射方向への反射を防げる。したがって、例
えば光ピックアップに使用すると、トラッキング誤差信
号が安定かつ正確に得られ、トラッキング制御信号が乱
れるのを防止できる。
【0047】また、上記垂直面の搭載面の近傍における
レーザ光の出射方向への反射を阻止できるから、半導体
レーザチップが高出力であっても、トラッキング制御信
号を乱さない。したがって、高出力の半導体レーザチッ
プを必要とする情報書き換え用光ディスクシステムに使
用できる。
【0048】一実施形態の半導体レーザ装置によれば、
上記出射方向反射防止部が梨地であるから、例えば、放
電加工により表面を荒らした金型を用いて、梨地を有す
るステムを簡単・安価に製造できる。
【0049】一実施形態の半導体レーザ装置によれば、
上記出射方向反射防止部は凹部または黒色部であるか
ら、例えば、レーザマーカによる加工によって、凹部ま
たは黒色部を有するステムを簡単・安価に製造できる。
【0050】本発明の光ピックアップは、上記半導体レ
ーザ装置を有しているから、例えばトラッキング誤差制
御システムによってトラッキング誤差信号が安定かつ正
確に得られ、トラッキング制御信号が乱れるのを阻止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態の光ピックアッ
プの概略構成図である。
【図2】 図2は上記光ピックアップの半導体レーザ装
置の要部の概略側面図である。
【図3】 図3(a)は上記光ピックアップの半導体レ
ーザ装置のステムの作製方法を説明するための図であ
り、図3(b)は上記ステムの垂直面の表面状態の模式
図である。
【図4】 図4は本発明の他の実施の形態の光ピックア
ップの概略構成図である。
【図5】 図5は他の実施の形態の光ピックアップの半
導体レーザ装置の要部の概略側面図である。
【図6】 図6(a)は上記他の実施の形態の光ピック
アップの半導体レーザ装置のステムの作製方法を説明す
るための図であり、図6(b)は上記ステムの垂直面の
表面状態の模式図である。
【図7】 図7は、ステムの垂直面における出射方向の
反射率を示すグラフである。
【図8】 図8(a)は従来の光ピックアップの概略構
成図であり、図8(b)は光ディスクの情報記録面の状
態を示す模式図である。
【図9】 図9は上記従来の光ピックアップの半導体レ
ーザ装置の要部の側面図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザチップ 3,43 ステム 3a,43a 搭載面 3b,43b 垂直面 7 梨地 16 凹部 17 黒色部 100,101 半導体レーザ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA13 BA01 BB02 CD03 CF16 CG04 CG24 CG33 5D119 AA20 AA38 BA01 BB02 BB04 BB05 DA01 EA02 EC41 FA05 FA28 5F073 AB25 AB27 BA05 FA02 FA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載面とこの搭載面に略垂直な垂直面と
    を有するステムと、上記搭載面に搭載された半導体レー
    ザチップとを備えて、上記半導体レーザチップの上記垂
    直面側の光出射端面からレーザ光を出射する半導体レー
    ザ装置において、 上記垂直面は上記搭載面の近傍に、レーザ光の出射方向
    への反射を防止する出射方向反射防止部を備えたことを
    特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザ装置にお
    いて、 上記出射方向反射防止部は梨地であることを特徴とする
    半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体レーザ装置にお
    いて、 上記出射方向反射防止部は凹部または黒色部であること
    を特徴とする半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    半導体レーザ装置と、 上記半導体レーザ装置の上記半導体レーザチップが光デ
    ィスクへ向けて出射したレーザ光を、メインビームと上
    記メインビームの両側の2つのサイドビームとに分ける
    回折格子と、 上記回折格子と上記光ディスクとの間に配置される対物
    レンズと、 上記光ディスクで反射された上記メインビーム及び上記
    サイドビームを、上記対物レンズを介して受ける光検出
    器とを備えて、 上記光ディスクで反射された上記メインビーム及び上記
    サイドビームのうちの少なくとも2つに基づく上記光検
    出器からの検出出力を用いて、上記光ディスク上の上記
    メインビームのトラッキング状態に応じたトラッキング
    誤差信号を得ることを特徴とする光ピックアップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010177501A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Sony Corp 光学素子パッケージおよび光学素子パッケージの製造方法

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