JPH11134703A - 部品及びその製造方法 - Google Patents

部品及びその製造方法

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JPH11134703A
JPH11134703A JP9301739A JP30173997A JPH11134703A JP H11134703 A JPH11134703 A JP H11134703A JP 9301739 A JP9301739 A JP 9301739A JP 30173997 A JP30173997 A JP 30173997A JP H11134703 A JPH11134703 A JP H11134703A
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JP
Japan
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mask
etching
base
forming
substrate
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JP9301739A
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Inventor
Naoyuki Tajima
尚之 田嶋
Susumu Kimijima
進 君島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、例えば光ディスクドライブのLDH
ユニットなどのマイクロミラーを有する部品及びその製
造方法に関する。 【解決手段】本発明は、多重段差構造の形成を、厚さの
異なるマスクを用いることにより、1回のエッチングだ
けで形成するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
ドライブのLDHユニット( Laser Detector Hologram
Unit) などのマイクロミラーを有する部品及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ポータブルタイプのCDプレー
ヤ、光ディスクドライブ等の薄型化を実現するために、
光ピックアップの薄型化が課題となっている。そこで、
図16に示すような半導体レーザ素子LDと受光素子P
Dを2次元的に集積化することにより、光ピックアップ
の薄型化を実現したLDHユニットが開発されている。
すなわち、このLDHユニットは、45°のマイクロミ
ラーMMが形成された基体シリコンSWにハイブリッド
に半導体レーザ素子LDが実装されている。このシリコ
ン基体SWには、半導体レーザ素子LDを挟む両側の位
置に受光素子PDが形成されている。これら一対の受光
素子PDには、図示せぬホログラム素子を介して光ディ
スクからの反射レーザ光LBが入射し、光信号に光電変
換される。
【0003】ところで、マイクロミラーMMの具備すべ
き条件として、1)ミラーのNA(開口数:Numerical
Aperture)を大きくとること、2)光軸に対してマイク
ロミラーMMの上側と下側のNAを大きくとること、が
ある。とくに、1)は半導体レーザ素子LDからのレー
ザ光LHの光量を有効に利用するという観点から重要で
ある。
【0004】これら1)及び2)の要求を満たすため
に、図17に示すように、基体シリコンSWの構造を二
段構造としている。すなわち、この基体シリコンSW
は、二段構造を有する凹部CCを有している。しかし
て、この凹部CCは、半導体レーザ素子LDが搭載され
る第1段差部SFと、この第1段差部SFより低い隣接
位置に設けられた第2段差部SSと、この第2段差部S
Sを挟んだ第1段差部SFとは反対側に設けられマイク
ロミラーMMが形成されたマイクロミラー形成部MFと
からなっている。ここで、第1段差部SFの深さは、半
導体レーザ素子LDの厚さにより決定されている。ま
た、第2段差部SSの深さは、前記1)及び2)の要求
に基づいて決定されている。
【0005】図18は、このような凹部CCの形成プロ
セスを示している。すなわち、まず素材から切断したシ
リコン基体SW(図18(a)参照)を熱酸化し酸化膜
SOを形成する(図18(b)参照)。つぎに、酸化膜
SO上にレジスト膜SRを形成し、所定領域のみレジス
ト膜SRを除去する(図18(c)参照)。しかる後、
レジスト膜SRが除去された領域のみエッチングして酸
化膜SOを除去する(図18(d)参照)。さらに、残
存しているレジスト膜SRを剥離する(図18(e)参
照)。つぎに、エッチングにより酸化膜SOが除去され
た領域に第2段差部SSを形成する(図18(f)参
照)。さらに、残存している酸化膜SO上にレジスト膜
SRを塗布する(図18(g)参照)。さらに、第1段
差部SFを形成する部位の酸化膜SOを除去する(図1
8(h)参照)。そして、残存しているレジスト膜SR
を剥離する(図18(i)参照)。さらに、残存してい
る酸化膜SOをマスクとして、エッチングし、第1段差
部SF及び第2段差部SSを形成する(図18(j)参
照)。この場合、第2段差部SSは、前工程にて形成さ
れているが、本工程では、その深さが深められるととも
に、マイクロミラー形成部MFが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ン基体SWに対してエッチングマスクとして機能する酸
化膜SOのパターン形成工程及びシリコン基体SWのエ
ッチング工程をそれぞれ2回ずつ行わなければならず、
工程の増大と煩雑化を招き、歩留りの低下や生産コスト
の上昇の原因となっている。本発明は、上記事情を勘案
してなされたもので、工程の増大と煩雑化を招くことが
ない部品及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の部品は、単結
晶シリコンからなる基体と、前記基体に形成された光出
射部と、前記光出射部に近接して前記基体に設けられた
光入射部とを具備し、前記光出射部は、前記基体に穿設
された凹部と、前記凹部に収納された半導体レーザ素子
と、前記凹部の一側壁面に形成されたマイクロミラーと
を具備し、且つ、前記凹部は、前記半導体レーザ素子が
搭載される第1段差部と、この第1段差部より低い隣接
位置に設けられた第2段差部と、この第2段差部を挟ん
で前記第1段差部に対向して設けられ前記マイクロミラ
ーが形成されたマイクロミラー形成部とを有し、前記凹
部は、前記基体の前記凹部が形成されない領域に第1の
マスクを被着する第1マスク形成工程と、前記基体の前
記第1段差部が形成される領域に前記第1のマスクより
も厚さが薄い第2のマスクを被着する第2マスク形成工
程と、この第2マスク形成工程後に前記基体が露出して
いる領域をエッチングして前記第2段差部を形成すると
同時にこのエッチングにより前記第2のマスクを消失さ
せたのち前記第1段差部を形成するするエッチング工程
とを有する製造方法により形成されている。
【0008】請求項2の部品は、請求項1において、前
記第1のマスク及び前記第2のマスクは、シリコン酸化
膜であり、前記第1段差部及び前記第2段差部は、前記
第1のマスク及び前記第2のマスクの厚さの差を利用し
て形成されている。
【0009】請求項3の部品は、請求項1において、前
記第2のマスクは、陽極酸化法により形成されている。
請求項4の部品は、請求項1において、前記基体の前記
凹部が設けられている主面は、<110>方向に9°オ
フした(100)であり、前記エッチングにより形成さ
れた前記マイクロミラーの傾斜角は45°である。
【0010】請求項5の部品の製造方法は、基体と、前
記基体に穿設された凹部とを具備し、且つ、前記凹部に
は深さの異なる複数の段差部が隣接して設けられた部品
の製造方法において、前記基体に前記段差部の深さに応
じた厚さのマスクを被着するマスク形成工程と、このマ
スク形成工程後に前記マスクをエッチングしこのエッチ
ングによる前記マスクの消失に伴う前記基体のエッチン
グ開始時点の差により前記複数の段差部を一度に形成す
るエッチング工程とを具備する。請求項6の部品の製造
方法は、請求項5において、前記基体は、シリコン基体
であり、且つ、前記マスクは、陽極酸化法で形成された
シリコン酸化膜である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して詳述する。図1は、この一実施形態の部品を
示している。この部品は、前記LDHユニット用のもの
であって、単結晶シリコンからなる縦4mm,横8m
m,厚さ0.6mmの基体1と、この基体1の中央部に
形成された光出射部2と、光出射部2を挟む両側に設け
られた光入射部3とからなっている。
【0012】しかして、光入射部3は、一対の5分割受
光素子3a,3b(図1にては一方のみを示している。
他方は、光出射部2を挟んだ反対側に設けられてい
る。)及び光出力モニター用受光素子3cを有してい
る。CDメディアにて反射されたレーザビームは、5分
割受光素子3a,3bにて受光された後、光電変換され
る。光電変換された信号からは、RF信号(レーザ光を
光ディスクに当て、この面上に記録されたピットの有無
により変調され、戻ってきた光信号を受光素子で光電変
換し得られる電気信号),フォーカスエラー信号(光デ
ィスクの信号面が合焦位置からずれた場合、そのずれ量
に応じて生成する電気信号)及びトラッキングエラー信
号(光ディスクの信号面のトラック上にレーザ光が常に
追随していくように、このトラックからずれた場合、そ
のずれ量に応じて生成する電気信号)を得ることができ
る。
【0013】一方、光出射部2は、基体1の中央部に穿
設された凹部4と、この凹部4に収納された半導体レー
ザ素子5と、上記凹部4の一側壁面に形成されたマイク
ロミラー6とを具備している。
【0014】しかして、凹部4は、後述する方法により
得られたもので、半導体レーザ素子5が搭載される第1
段差部7と、この第1段差部7より低い隣接位置に設け
られた第2段差部8と、この第2段差部8を挟んだ第1
段差部7とは反対側に設けられ前記マイクロミラー6が
形成されたマイクロミラー形成部9とを有している。
【0015】前記第1段差部7の寸法は、例えば、深さ
75μm且つ平面寸法2000μm×3000μであ
る。また、前記第2段差部8の寸法は、例えば、深さ2
5μm且つ平面寸法2000μm×28μである。さら
に、マイクロミラー形成部9は、前記マイクロミラー6
となる斜面を形成するもので、その斜面は、基体1の上
面から第2段差部8にまで達するもので、そのこう配角
θは、例えば45°である。
【0016】他方、第1段差部7と基体1の上面との間
には、こう配が例えば63°の第1斜面10が形成され
ている。また、第1段差部7と第2段差部8との間に
は、こう配が例えば63°の第2斜面11が形成されて
いる。
【0017】そして、第1段差部7には、半導体レーザ
素子5が、例えば半田により接着されている。この半導
体レーザ素子5は、縦2mm,横3mm,厚さ0.1m
mであって、発光点高さhは、例えば10μmである。
【0018】このように、この実施形態の部品は、第1
段差部7に半導体レーザ素子5を搭載し、この搭載され
た半導体レーザ素子5からのレーザ光LAを下端エッジ
部が第2段差部8に達するマイクロミラー6の全面によ
り上方に反射させるようにしているので、マイクロミラ
ー6の下端エッジ部及び半導体レーザ素子5の上側面で
の回折を避けることができるようになる。その結果、マ
イクロミラー6のNA(開口数)を大きくとることがで
きるようになるとともに、半導体レーザ素子5の光軸に
対してマイクロミラー6の上側と下側のNA(開口数)
を同じにとることができるようになり、部品としての性
能向上に寄与することができた。
【0019】つぎに、上記構成の部品の製造方法につい
て図3を参照して述べる。まず、単結晶シリコン基体1
1上に一対の5分割受光素子3a,3b及びを形成する
(図3参照)。このシリコン基体11の5分割受光素子
3a,3bが形成されている主面は、<110>方向に
9°オフした(100)となっている。
【0020】つぎに、5分割受光素子3a,3b(図1
参照)及び光出力モニター用受光素子3cが形成されて
いるシリコン基体11上に例えば厚さ1μmの第1のシ
リコン酸化膜12を例えば熱酸化法により形成する(図
3参照)。このシリコン酸化膜12は、パッシベーショ
ン膜の役目を果たす。
【0021】さらに、上記シリコン酸化膜12上に材質
が例えばノボラック樹脂を主成分としたもので、厚さが
例えば2μm のポジ型の第1のホトレジスト膜13を被
着させ、感光・現像・定着・洗浄を各順に行い、所定領
域のみ第1のホトレジスト膜13を除去する(図4参
照)。
【0022】しかして、例えばフッ酸とフッ化アンモニ
ウムの混合液などのエッチング液によりホトレジスト膜
13が欠落した領域の第1のシリコン酸化膜12を除去
する(図5参照)。
【0023】つぎに、前工程にて第1のシリコン酸化膜
12が除去された領域のほぼ半分を被覆するように材質
が例えばノボラック樹脂を主成分としたもので厚さが例
えば2μm の第2のホトレジスト膜14を形成する(図
6参照)。
【0024】さらに、図7に示すように、エッチング液
31を満たした槽32中にシリコン基体11を浸漬する
とともに、同様にしてエッチング液31中に浸漬されて
いる電極33との間に電圧を印加する陽極酸化法によ
り、シリコン基体11上に前記例えば厚さ10 〜10
00 の第2のシリコン酸化膜15を例えば陽極酸化法
により形成する(図8参照)。このときの成膜条件は、
エッチング液31として、硝酸カリウムのエチレングリ
コール溶液を使用し、40°〜50°以下の液温で印加
電圧は、1.25V〜1.00Vである。
【0025】しかるのち、第1のホトレジスト膜13及
び第2のホトレジスト膜14を剥離液により剥離する
(図9参照)。つぎに、例えば水酸化カリウム水溶液な
どのエッチング液にシリコン基体11を浸漬して,第1
のシリコン酸化膜12及び第2のシリコン酸化膜15を
マスクとして、シリコン基体11を異方性エッチングす
る。この場合のエッチング条件としては、エッチング液
の濃度30〜60重量%及び液温55〜85°Cであ
る。その結果、主面に対して45°の角度をもつ(11
1)面が得られる。この(111)面は、(100)面
に比べてエッチング速度が遅く、化学的に安定な面であ
るので、光学的に平坦な面を得ることができる。
【0026】しかして、エッチング初期においては、シ
リコン基体11が露出した領域71のみがエッチングさ
れる(図10参照)。しかし、シリコン基体11のエッ
チングと平行して、第1のシリコン酸化膜12及び第2
のシリコン酸化膜15のエッチングも進行する。ただ
し、エッチング速度は、シリコン基体11の方が、第1
のシリコン酸化膜12及び第2のシリコン酸化膜15よ
りも早い。
【0027】しかして、エッチングが進行すると、第2
のシリコン酸化膜15が消失した状態となる(図11参
照)。一方、第1のシリコン酸化膜12は、第2のシリ
コン酸化膜15よりも例えば0.9μm程度厚いので、
第2のシリコン酸化膜15が消失した時点においても、
第1のシリコン酸化膜12は例えば0.9μm残存して
いる。そこで、水酸化カリウム水溶液などのエッチング
液によるエッチングを継続すると、いままでマスクとし
て作用していた第2のシリコン酸化膜15が消失するこ
とにより露出したシリコン基体11の領域72が、これ
以前に露出しているシリコン基体11の領域と併せてエ
ッチングされる(図12参照)。
【0028】これにより、第1及び第2段差部7,8及
びマイクロミラー6及び第1及び第2斜面10,11が
形成される。そうして、エッチングにより第1のシリコ
ン酸化膜12が完全に消失した時点で、エッチング作業
を終了させる(図13参照)。
【0029】この後、第1段差部7に半導体レーザ素子
5を例えば半田により接着する。このとき、第1斜面1
0と第1段差部7との交線部を利用して半導体レーザ素
子LDの位置決めを行う(図1及び図2参照)。
【0030】以上のようにして得られた凹部4の構造
は、半導体レーザ素子5が搭載される第1段差部7と、
この第1段差部7より低い隣接位置に設けられた第2段
差部8と、この第2段差部8を挟んだ第1段差部7とは
反対側に設けられ前記マイクロミラー6が形成されたマ
イクロミラー形成部9とからなっている。そして、第1
段差部7の寸法は、例えば、深さ75μm且つ平面寸法
2000μm×3000μである。また、第2段差部8
の寸法は、例えば、深さ25μm且つ平面寸法2000
μm×28μである。さらに、マイクロミラー形成部9
には、前記マイクロミラー6が形成され、そのこう配角
θは、例えば45°且つ表面粗さは例えばRa =0.0
2である。
【0031】他方、第1段差部7と基体1の上面との間
には、こう配が例えば63°の第1斜面10が形成され
ているとともに、第1段差部7と第2段差部8との間に
は、こう配が例えば63°の第2斜面11が形成されて
いる。
【0032】以上のように、この発明においては、以下
のような格別の作用効果を奏する。 [1]従来法によれば、第1段差部7と第2段差部8の
それぞれについて、シリコン酸化膜12のパターン形成
工程並びにシリコン基体11のエッチング工程をそれぞ
れ2回ずつ行わなければならないため生産性(コスト低
減,歩留上昇)向上の妨げとなっていたが、この発明に
よれば、マスクとなるシリコン酸化膜の厚さを段差の深
さに応じて異ならせることにより、所望の二重段差構造
を一括して形成することができるので、生産性(コスト
低減,歩留上昇)が大幅に向上する。
【0033】[2]第2のシリコン酸化膜15を陽極酸
化法により成膜するようにしているので、シリコン基体
11上に形成された一対の5分割受光素子3a,3bを
はじめとする各種素子の特性に劣化を与えることがなく
なり、部品としての信頼性及び品質が向上する。
【0034】[3]第2のシリコン酸化膜15を陽極酸
化法により成膜するようにしているので、エッチング槽
と同様の装置で成膜が可能となり、熱酸化法で成膜する
場合に比べてコスト低減に寄与できる。
【0035】[4]フッ酸を使用する工程を少なくでき
るため危険な作業を伴う工程を減らすことが可能とな
り、また、環境に対する悪影響を防止することが可能と
なる。なお、本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではない。すなわち、上記実施形態においては、二重段
差構造の形成を例示しているが、例えば図14に示すよ
うに、厚さの異なる4種のシリコン酸化膜55,56,
57,58を段差状に形成することにより、図15に示
すように、四重の段差81,82,83,84を有する
シリコン基体60を製作することが可能となる。すなわ
ち、段差数に応じてマスク厚を変化させることにより、
所望数の段差構造を得ることが可能となる。
【0036】さらに、上記実施形態においては、基体の
材質としてシリコンを選択し、且つ、マスクの材質とし
てシリコン酸化膜を選択しているが、本発明は、これに
拘泥されることなく、例えば基体の材質としてゲルマニ
ウム(Ge)を選択し、且つ、マスクの材質としてシリ
コン窒化膜を選択してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の部品及びその製造方法は、以下
のような格別の効果を奏する。 [1]従来法によれば、多重段差構造を形成するには、
各段差ごとに、マスクのパターン形成工程並びに基体の
エッチング工程をそれぞれ1回ずつ行わなければならな
いため生産性(コスト低減,歩留上昇)向上の妨げとな
っていたが、この発明によれば、厚さの異なるマスクを
用いることにより、1回のエッチングで、多重段差構造
を一度に形成することができるので、生産性(コスト低
減,歩留上昇)が大幅に向上する。
【0038】[2]マスク(シリコン酸化膜)を陽極酸
化法により成膜するようにしているので、(シリコン)
基体上に形成された各種素子の特性に劣化を与えること
がなくなり、部品としての信頼性及び品質が向上する。
【0039】[3]マスク(シリコン酸化膜)を陽極酸
化法により成膜するようにしているので、エッチング槽
と同様の装置で成膜が可能となり、熱酸化法で成膜する
場合に比べてコスト低減に寄与できる。 [4]フッ酸を使用する工程を少なくできるため危険な
作業を伴う工程を減らすことが可能となり、また、環境
に対する悪影響を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の部品の全体構成を示す要
部を欠切して示す斜視図である。
【図2】図1の要部断面正面図である。
【図3】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明図
である。
【図4】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明図
である。
【図5】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明図
である。
【図6】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明図
である。
【図7】本発明の一実施形態の部品の製造方法の一部で
ある陽極酸化法の説明図である。
【図8】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明図
である。
【図9】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明図
である。
【図10】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明
図である。
【図11】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明
図である。
【図12】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明
図である。
【図13】本発明の一実施形態の部品の製造方法の説明
図である。
【図14】本発明の他の実施形態の部品の製造方法の説
明図である。
【図15】図14により製造された部品の要部断面図で
ある。
【図16】従来技術の説明図である。
【図17】従来技術の説明図である。
【図18】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:基体,4:凹部,5:半導体レーザ素子,6:マイ
クロミラー,7:第1段差部,8:第2段差部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶シリコンからなる基体と、前記基体
    に形成された光出射部と、前記光出射部に近接して前記
    基体に設けられた光入射部とを具備し、前記光出射部
    は、前記基体に穿設された凹部と、前記凹部に収納され
    た半導体レーザ素子と、前記凹部の一側壁面に形成され
    たマイクロミラーとを具備し、且つ、前記凹部は、前記
    半導体レーザ素子が搭載される第1段差部と、この第1
    段差部より低い隣接位置に設けられた第2段差部と、こ
    の第2段差部を挟んで前記第1段差部に対向して設けら
    れ前記マイクロミラーが形成されたマイクロミラー形成
    部とを有し、前記凹部は、前記基体の前記凹部が形成さ
    れない領域に第1のマスクを被着する第1マスク形成工
    程と、前記基体の前記第1段差部が形成される領域に前
    記第1のマスクよりも厚さが薄い第2のマスクを被着す
    る第2マスク形成工程と、この第2マスク形成工程後に
    前記基体が露出している領域をエッチングして前記第2
    段差部を形成すると同時にこのエッチングにより前記第
    2のマスクを消失させたのち前記第1段差部を形成する
    するエッチング工程とを有する製造方法により形成され
    ていることを特徴とする部品。
  2. 【請求項2】前記第1のマスク及び前記第2のマスク
    は、シリコン酸化膜であり、前記第1段差部及び前記第
    2段差部は、前記第1のマスク及び前記第2のマスクの
    厚さの差を利用して形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の部品。
  3. 【請求項3】前記第2のマスクは、陽極酸化法により形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の部品。
  4. 【請求項4】前記基体の前記凹部が設けられている主面
    は、<110>方向に9°オフした(100)であり、
    前記エッチングにより形成された前記マイクロミラーの
    傾斜角は45°であることを特徴とする請求項1記載の
    部品。
  5. 【請求項5】基体と、前記基体に穿設された凹部とを具
    備し、且つ、前記凹部には深さの異なる複数の段差部が
    隣接して設けられた部品の製造方法において、前記基体
    に前記段差部の深さに応じた厚さのマスクを被着するマ
    スク形成工程と、このマスク形成工程後に前記マスクを
    エッチングしこのエッチングによる前記マスクの消失に
    伴う前記基体のエッチング開始時点の差により前記複数
    の段差部を一度に形成するエッチング工程とを具備する
    ことを特徴とする部品の製造方法。
  6. 【請求項6】前記基体は、シリコン基体であり、且つ、
    前記マスクは、陽極酸化法で形成されたシリコン酸化膜
    であることを特徴とする請求項5記載の部品の製造方
    法。
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