JP2014191245A - 光導波回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度を上げることなく低コストで作製することができ、基板表面に垂直な方向の光を所望の位置からより狭いアレイ間隔で入出力することができる光導波回路装置を提供する。
【解決手段】平坦な表面に平行に、所定の深さ位置に形成された光導波路12を備えるPLC基板11と、所定の面方位を持つシリコン基板21とを有し、光導波路12を横断する所定深さより深い溝15をPLC基板11の所望の位置に設け、異方性エッチングにより表出されて所定の面方位に対し45度の傾きを持つ斜面と斜面の表面に形成された金属反射膜とからなり、頂点が所定深さより高く溝15の深さより低い45度ミラー22を、溝15の位置に対応してシリコン基板21に設け、溝15の内側に45度ミラー22を挿入して、PLC基板11とシリコン基板21とを接合した。
【選択図】図1

Description

本発明は、光情報通信で用いられる光導波路を持つ平面型の光回路において、基板に対して垂直方向に光入出力する光導波回路装置に関する。
光通信は大容量、超高速性という特長があり、近年では多くの情報通信網で実用化されている。10Gbps程度の高速化では、光信号を光ファイバで数十km程度伝送しても、光ファイバの損失や分散等による光信号の波形劣化は軽微であるため、一つの波長に全ての情報を重畳して伝送することが一般的である。
しかしながら、40Gbpsや100Gbpsを超える高速化では、光ファイバの分散等による光信号の波形劣化は無視できなくなる。更に、これほど高速な信号は、現在、最も一般的で低コストで作製できるシリコンを用いたCMOS電子回路では処理できない。そこで、例えば、40Gbpsでは20Gbps×2波長、100Gbpsでは25G×4波長というように、複数の波長の光信号に分割し、分割した情報を重畳して送受信を行っている。更に大容量化が必要なときは、これらを更に多くの波長を用いて分割し、分割した情報を重畳して送受信を行なっている。
このように、複数の光信号を一つの光ファイバで伝送し、送受信側でこれらの光信号を合分波して個々の光信号を送受信するので、光導波回路には多数のポートを制御できる構造が必要である。
通信用光部品は、その必要特性に応じて様々な構造のものが存在するが、入出力の形態から、基板の端面方向から光が入出力される端面入出力型と、基板表面から入出力される表面入出力型に大きく分けられる。端面入出力型には、例えば、石英ガラスで作製される平面光導波回路(PLC)、InPなどの化合物半導体で作製される半導体レーザや電界吸収型光変調器などがある。表面入出力型には、例えば、InPなどの化合物半導体で作製される面型フォトダイオード(PD)や面発光型半導体レーザ(VCSEL)、更には、それらの光束を制御するガラスやシリコンで作製されたマイクロレンズアレイなどがある。
これらの端面入出力型の光部品と表面入出力型の光部品とを光接続するための構成の一つとして、45度ミラーを用いた構成がある。これは端面入出力型の光部品の基板表面に対し平行に伝播している光信号を、45度ミラーを用いて、基板表面に対して垂直に光路を変更し、表面入出力型の光部品と高効率で光結合させるものである(例えば、特許文献1)。
特開2008−262116号公報
45度ミラーを実現する構成としては、図3や図4(a)、(b)に示されたものがある。具体的には、図3においては、PLC基板51の端面の近傍まで光導波路52を形成し、その端面を45度に斜めに研磨し、研磨した斜面に金属膜53を形成して、45度ミラー54とすることで、45度ミラーを実現する構成としている。又、図4(a)、(b)においては、PLC基板61に光導波路62を形成し、光導波路62を横断する溝63をPLC基板61に形成すると共に、45度に斜めに研磨された三角プリズム64の斜面に金属膜65を形成することで、45度ミラー66を有する光部品67を別途作製し、この光部品67をPLC基板61の溝63に配置することで、45度ミラーを実現する構成としている。
しかしながら、図3に示す構成の場合には、端面の同一直線状にしか45度ミラー54を形成できないため、例えば、PLC基板51の中心部分に45度ミラー54を配置することは不可能であり、更に、2列のアレイ状に作製することも不可能である。
図4(a)、(b)に示す構成の場合には、ガラス製の1辺が2mm程度の三角プリズム64を用い、その隣接した斜面の小型の45度ミラー66を用いることで、低コスト化が実現可能である。
このような光部品67を溝63に配置する場合の構成を考えてみる。まず、三角プリズム64は、良好な反射特性を得るために、斜面を物理的に研磨する必要があるが、頂点近傍は非常に薄くなるため、機械的に脆くなり、ひび割れや不均一な研磨状態となるので、反射領域として適さないか、若しくは、歩留まりが大幅に低くなるため、高コストになる。従って、低コストで安定して反射領域として利用できるのは、ガラスの強度を勘案すると、少なくとも頂点から0.2mm以上離れた部分、つまり、不均一な部分Aを除いた部分となる。そのため、隣接する斜面を用いて、2列のアレイ状に作製する場合には、その2点間の最小の間隔Gとして、少なくとも約280μm(≒2×0.2mm×cos(45°))以上間隔を空ける必要がある。
更に、三角プリズム64からなる光部品67をPLC基板61の溝63に配置する際には、間隔Gを狭めない場合でも、溝63の最小の深さDとして、少なくとも約140μm(=0.2mm×sin(45°))以上の深さの溝63を精度よく作製する必要があり、更に、間隔Gを狭める場合には、三角プリズム64の上方を用いる必要があるので、深さDとして、より深くする必要があり、例えば、1辺が2mm程度の三角プリズム64の場合には、2mm近い深さの溝63を精度よく作製する必要がある。
このように、従来の構成では、光回路の設計自由度が狭く、45度ミラーを光回路基板の中心部分に配置できなかったり、2列のアレイ状の構成において、狭い間隔で配置できなかったり、配置できても、作製コストが増加する課題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、精度を上げることなく低コストで作製することができ、基板表面に垂直な方向の光を所望の位置からより狭いアレイ間隔で入出力することができる光導波回路装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る光導波回路装置は、
平坦な表面に平行に、所定の深さ位置に形成された少なくとも1つの光導波路を備える光回路基板と、
所定の面方位を持つシリコン基板とを有し、
前記光導波路を横断する前記所定の深さより深い溝を、前記光回路基板の所望の位置に設け、
異方性エッチングにより表出されて前記所定の面方位に対し45度の傾きを持つ斜面と前記斜面の表面に形成された金属反射膜とからなり、頂点が前記所定の深さより高く前記溝の深さより低い45度ミラーを、前記溝の位置に対応して前記シリコン基板に設け、
前記溝の内側に前記45度ミラーを挿入して、前記光回路基板と前記シリコン基板とを接合したことを特徴とする。
つまり、溝の内側に45度ミラーを挿入することにより、溝に横断された光導波路からの光を光回路基板の表面に垂直な方向に反射することになる。
上記課題を解決する第2の発明に係る光導波回路装置は、
上記第1の発明に記載の光導波回路装置において、
更に、面型光デバイスを設けた面型光デバイス基板を有し、
前記シリコン基板を接合した面とは異なる前記光回路基板の面であって、前記45度ミラーにより反射した光が前記面型デバイスに入射する位置に、前記面型光デバイス基板を接合したことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る光導波回路装置は、
上記第1又は第2の発明に記載の光導波回路装置において、
請求項1又は請求項2に記載の光導波回路装置において、
前記異方性エッチングにより前記斜面を隣接して表出し、隣接する前記斜面の両面を前記45度ミラーとして用いることを特徴とする。
本発明によれば、光回路基板において、光導波路を横断する溝を所望の位置に設け、所定の面方位を持つシリコン基板において、異方性エッチングにより表出した斜面に金属反射膜を形成した45度ミラーを光回路基板の溝に対応した位置に設け、光回路基板の溝にシリコン基板の45度ミラーを挿入し、光回路基板とシリコン基板を接合して、光導波回路装置を構成するので、斜面の平坦性が高く高反射な45度ミラーを用い、基板表面に垂直な方向の光を、より狭いアレイ間隔で、例えば、100μm以下のアレイ間隔で、所望の位置から入出力することができる。又、作製精度を上げることなく低コストで作製することができる。
本発明に係る光導波回路装置の実施形態の一例を示す側面図である。 図1に示した光導波回路装置を構成する各基板の図であり、(a)はPLC基板の斜視図、(b)はシリコン基板の斜視図、(c)はPDアレイ基板の斜視図である。 PLC基板の端面に45度ミラーを作製した従来の構成を示す斜視図である。 三角プリズムにより作製した45度ミラーをPLC基板に配置した従来の構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
以下、図1、図2を参照して、本発明に係る光導波回路装置の実施形態を説明する。
[実施例1]
本実施例の光導波回路装置を図1、図2を参照して説明する。ここで、図1は、本実施例の光導波回路装置の側面図である。又、図2(a)〜(c)は、図1に示した光導波回路装置を構成する各基板の図であり、図2(a)はPLC基板の斜視図、図2(b)はシリコン基板の斜視図、図2(c)はPDアレイ基板の斜視図である。
本実施例の光導波回路装置は、少なくとも、PLC基板(光回路基板)11とシリコン基板21とから構成される。
PLC基板11においては、図2(a)に示すように、PLC基板11の平坦な表面に平行な方向に、その表面から所定の深さ位置に光導波路12が形成されており、更に、PLC基板11の表面上にアライメント用のマーク13、ハンダ固定用のハンダ固定部14が形成され、PLC基板11の所望の位置に溝15が形成されている。なお、光導波路12、溝15の数は、光導波回路装置の構成に応じて、1つでもよいし、複数でもよい。又、マーク13、ハンダ固定部14の数も、光導波回路装置の構成に応じて、1対でもよいし、複数対でもよい。
光導波路12は、一般的に、表面から20〜30μm下に形成されている。光導波路12の作製は、一般的な方法を用いればよく、まず、シリコンからなるPLC基板11上に、火炎堆積法によりSiO2から成る下側クラッド層と、SiO2−GeO2から成るコア層とを順次堆積する。その後、フォトリソグラフィとドライエッチングを用いて、光導波路12を形成する部分のコア層以外を除去する。その後、再度火炎堆積法により上側クラッド層を堆積する。
その後、フォトリソグラフィによるレジストのパターニングをして、EB(Electron Beam)蒸着法により金属を基板表面全体に形成し、先ほどパターニングしたレジストを用いてリフトオフを行い、基板表面の所望の位置にアライメント用のマーク13及びハンダ固定用のハンダ固定部14を形成する。
その後、光導波路12を横断する位置であって、後述する45度ミラー22に対応した位置に、フォトリソグラフィとドライエッチングにより、トレンチ構造の溝15を作製する。溝15は、光導波路12より深く、つまり、その所定の深さ位置より深く形成されており、溝15の側壁に光導波路12の端面が露出して、この端面からの光が溝15の内側に挿入する45度ミラー22に導かれることになる。又、溝15は、45度ミラー22とPLC基板11が接触しないように、深さ及び幅が45度ミラー22を収容可能な大きさに形成されている。そして、溝15は、PLC基板11の端部に限らず、任意の位置、例えば、PLC基板11の中央部分にも形成可能である。
シリコン基板21においては、図2(b)に示すように、シリコン基板21の表面上に45度ミラー22、アライメント用のマーク23、ハンダ固定用のハンダ固定部24が形成されている。ここでは、4つのマーク23が形成されており、端部側の2つのマーク23は、PLC基板11とのアライメント用であり、中央側の2つのマーク23は、後述するPDアレイ基板31とのアライメント用である。なお、45度ミラー22の数は、光導波回路装置の構成に応じて、1つでもよいし、複数でもよい。又、マーク23、ハンダ固定部24の数も、光導波回路装置の構成に応じて、1対でもよいし、複数対でもよい。
シリコン基板21は、表面が所定の面方位を有するものであり、45度ミラー22では、所定の面方位に対し45度の傾きを持つ面を異方性エッチングで隣接して表出し、この隣接する2つの斜面を利用している。この斜面は、例えば、シリコン基板21の表面の面方位を(100)とすると、面方位(100)に対し45度の傾きを持つ(110)面などが表出するように、KOH(水酸化カリウム)やEDP(エチレンジアミンピロカテコール)などで異方性ウェットエッチングを行うことにより、作製することができる。このとき、斜面の頂点、つまり、45度ミラー22の頂点は、光導波路12の所定の深さより高く、溝15の深さより低く形成する。なお、(100)面、(110)面などに替えて、こられの面と等価な面を用いてもよい。
作製方法としては一般的なもので良く、まず、フォトリソグラフィで、溝15の位置に対応した部分であって、面方位を考慮した45度ミラー22を設置したい部分の斜面の頂点近傍のみを残してパターニングし、それをマスクとして、上述した異方性ウェットエッチングを行う。このとき、斜面の頂点近傍のみに残すマスクの幅が狭ければ、断面が三角形又は略三角形の形状となり、斜面の頂点近傍のみに残すマスクの幅が広ければ、断面が台形の形状となる。パターンを剥離後、フォトリソグラフィにより45度ミラー22の斜面部分のみが露出するようにレジストをパターニングして、EB蒸着法により金属を基板表面全体に形成し、先ほどパターニングしたレジストを用いてリフトオフを行い、斜面表面に全反射用の金属反射膜を形成する。全反射用の金属としては、金などを用いる。
最後に、同様の方法で、フォトリソグラフィによるレジストのパターニングをし、EB蒸着法により金属を基板表面全体に形成し、先ほどパターニングしたレジストを用いてリフトオフを行い、基板表面の所望の位置にアライメント用のマーク23及びハンダ固定用のハンダ固定部24を形成する。
この作製方法では、ウェットエッチングにより45度ミラー22の斜面を形成するため、斜角及び表面平坦性は安定している。更に、研磨ではなく、エッチングによって45度ミラー22の斜面が形成されるため、基板表面近傍及び頂点近傍まで45度ミラー22の斜面の平坦性が維持されている。
従って、45度ミラー22の隣り合う2つの斜面に対して光を入射するとき、入射した2つの光の45度ミラー22での反射点の間隔Gを可能な限り近づけることを考えると、45度ミラー22の頂点近傍まで斜面を用いることができるので、間隔Gを0に近い距離まで近づけることが可能である。通常、PLC基板11の光導波路12は、その基板表面からの深さが20〜30μmの位置に形成されており、又、光ビーム径は、10μm程度であるので、作製マージンとして、これらの2倍の高さの45度ミラーを考慮して、2列のアレイ状にする場合でも、間隔Gを100μm以下まで近づけることができる。
本実施例では、シリコン基板21の結晶面方位に依存した方向にしか45度ミラー22を形成することができないので、PLC基板11の光導波路12の設計自由度が一部低下するが、図2(a)に示すように、曲線導波路を用いて光導波路12の入出力方向を揃えればよいので、本発明の効果は十分に発揮することができる。
本実施例では、図1に示すように、シリコン基板21はPLC基板11の表面にパッシブアライメントで設置され、ハンダ融着により接合して固定される。アライメント方法は一般的なもので良く、例えば、シリコン基板21上のアライメント用のマーク23を、IR(Infrared Ray)カメラでシリコン基板21を透過して観察し、同時に、PLC基板11上のアライメント用のマーク13も観察して位置合わせを行い、PLC基板11の所望の位置に配置する。その後、熱処理によりハンダ固定部14、24のハンダ金属を溶かして、シリコン基板21とPLC基板11を融着する。このようなアライメント法により、PLC基板11の溝15の内側に、シリコン基板21の45度ミラー22が挿入されることになる。
この際に重要な指標となる設置位置の誤差は以下のようになる。
高さ方向では、PLC基板11の表面を基準とすると、光導波路12の上側クラッド層の層厚分だけ下に光導波路12の光導波路層がある。従って、45度ミラー22の斜面(頂点)の高さは、シリコン基板21の表面から、この上側クラッド層の層厚と光のビーム径程度あればよい。一般的な上側クラッド層の層厚は20〜30μm、光のビーム径は10μm程度なので、作製誤差を±1%としても、高さ方向の誤差は±0.4μm以下となり、高い精度で高さ合わせが可能である。これは、従来のように数百μm以上の溝を形成して三角プリズムを配置するような作製方法では、同じ作製誤差であっても得られない性能である。
横の方向では、PLC基板11上にシリコン基板21を設置するときの位置ずれ誤差が支配的である。一般的な画像認識を用いたパッシブアライメント実装において、その位置ずれ誤差は±1μm程度まで抑えられる。しかしながら、本実施例では、この誤差は影響しないことが特長である。PLC基板11などの光回路からの出力光の放射角は、光導波路12のクラッド層とコア層の屈折率差で規定され、PLC基板11の場合には10度程度である。従って、45度ミラー22との距離が1μm程度変動しても、ビーム径などには全く影響しない。更に、45度ミラー22はシリコン基板21上に全て作り込まれているため、上記位置ずれが起きても、全ての45度ミラー22が相対的にシフトするだけなので、位置ずれはシリコン基板22上への作り込み時の作製誤差のみで決まる。
最後に、全体の相対的な位置ずれでは、高さ方向の誤差により発生する。図1に示すように、高さ方向がずれた場合、シリコン基板21の45度ミラー22が逆三角となっているので、45度ミラー22の高さが高くなると間隔Gが広がり、低くなると間隔Gが狭くなることが分かる。しかしながら、この相対的な位置ずれは、上記作製誤差であれば±0.4μm以下となるため、実用的にはほとんど問題ない。もし、この作製誤差が問題となる場合には、45度ミラー22の斜面を同一方向に作製して、曲線導波路を用いて所望の光回路を構成することもできる。
次に、面型光デバイスと集積して高機能化する場合を考える。本実施例のように、PLC基板11の表面上にシリコン基板21を設置して、PLC基板11の平坦な表面に平行な光入出力を垂直方向に切り替える場合には、面型光デバイスへ入出力することが想定され、その代表的なものとして、PDアレイやマイクロレンズアレイ、そして、これを経由して、面発光型LDを設置することが考えられる。ここでは、それらの代表例として、図1、図2(c)に示すPDアレイ基板31(面型光デバイス基板)との接続について述べるが、マイクロレンズアレイでもその他の光デバイスでも同様である。
PDアレイ基板31においては、図2(c)に示すように、PDアレイ基板31に複数の面型PD32(面型光デバイス)が形成されて、PDアレイが構成されており、更に、PDアレイ基板31の表面上にアライメント用のマーク33、ハンダ固定用のハンダ固定部34が形成されている。なお、マーク33、ハンダ固定部34の数は、光導波回路装置の構成に応じて、1対でもよいし、複数対でもよい。又、複数の面型PD32も、光導波回路装置の構成に応じて、1つでもよい。
図2(c)に示すPDアレイ基板31は、シリコン基板21とは干渉しないように、シリコン基板21を接合した面とは異なるPLC基板11の裏面側に設置し固定する。設置方法は、上述したシリコン基板21の設置と同様に、シリコン基板21上のアライメント用のマーク23とPDアレイ基板31上のアライメント用のマーク33をIRカメラで観察し、画像認識により位置合わせを行い、熱処理を行って、ハンダ固定部16、34のハンダ金属で両者を融着し接合して固定する。このとき、シリコン基板21の45度ミラー22により反射した光が面型PD32に入射する位置となるように、PDアレイ基板31のアライメントを行う。この方法だと、PDアレイ基板31は、シリコン基板21に対してアライメントされるため、シリコン基板21とPLC基板11との間の実装位置のずれは考慮する必要がなく、高効率で光結合できる。
なお、PLC基板11の裏面に必要なハンダ固定用のハンダ固定部16は、上記ハンダ固定部14と同様の方法で作製すればよい。又、ハンダ固定部14、16、24、34は、電極として用いてもよい。
本発明は、光情報通信で用いられる平面型光導波路回路に好適なものである。
11 PLC基板
12 光導波路
15 溝
21 シリコン基板
22 45度ミラー
31 PDアレイ基板
32 面型PD

Claims (3)

  1. 平坦な表面に平行に、所定の深さ位置に形成された少なくとも1つの光導波路を備える光回路基板と、
    所定の面方位を持つシリコン基板とを有し、
    前記光導波路を横断する前記所定の深さより深い溝を、前記光回路基板の所望の位置に設け、
    異方性エッチングにより表出されて前記所定の面方位に対し45度の傾きを持つ斜面と前記斜面の表面に形成された金属反射膜とからなり、頂点が前記所定の深さより高く前記溝の深さより低い45度ミラーを、前記溝の位置に対応して前記シリコン基板に設け、
    前記溝の内側に前記45度ミラーを挿入して、前記光回路基板と前記シリコン基板とを接合したことを特徴とする光導波回路装置。
  2. 請求項1に記載の光導波回路装置において、
    更に、面型光デバイスを設けた面型光デバイス基板を有し、
    前記シリコン基板を接合した面とは異なる前記光回路基板の面であって、前記45度ミラーにより反射した光が前記面型デバイスに入射する位置に、前記面型光デバイス基板を接合したことを特徴とする光導波回路装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光導波回路装置において、
    前記異方性エッチングにより前記斜面を隣接して表出し、隣接する前記斜面の両面を前記45度ミラーとして用いることを特徴とする光導波回路装置。
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