JP2014035486A - 受光デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトダイオードの表面実装において、光路変換による光導波路素子との間で発生する反射戻り光および光結合の偏波依存性を、結合損失を増加させることなく低減させる受光デバイスを提供する。
【解決手段】基板303と、基板上に設けられ、コア301およびクラッド302からなる光導波路と、コアの出射方向と交わり、基板の垂直方向に対してコアよりも深く形成された傾斜面304と、傾斜面に被着され、コアからの出射光の少なくとも一部がクラッドの上方に反射されたビームの方向309が、基板の垂直方向から傾くように形成された反射膜とを備えた光導波路部品と、クラッドの上面に設けられ、クラッドの上方に反射されたビームを受光する受光素子307とを備えた受光デバイス。基板の垂直方向から見て、傾斜面への光導波路の出力方向と傾斜面の法線からなる角度が0度よりも大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は、受光デバイスに関し、より詳細には、光導波路部品から出力された光を受光する受光素子を、光導波路部品上に集積した受光デバイスに関する。
近年、光ファイバ伝送の普及に伴い、多数の光機能素子を高密度に集積する技術が求められており、その一つとして、石英系平面光波回路(以下、PLC)が知られている。PLCは低損失、高信頼性、高い設計自由度といった優れた特徴を有する導波路型光デバイスであり、実際に光通信伝送端における伝送装置には合分波器、分岐・結合器等の機能を集積したPLCが搭載されている。また、伝送装置内にはPLC以外の光デバイスとして、光と電気の信号を変換するフォトダイオード(以下、PD)や、レーザーダイオードなどの光デバイスも搭載されている。さらなる通信容量の拡大に向けて、光信号処理を行うPLC等の導波路型光デバイスと光電変換を行うPD等の光デバイスを集積した高機能な光電子集積型デバイスが求められている。このような集積型光デバイスのプラットフォームとしてPLCは有望であり、個別に作製したPDチップとPLCチップをハイブリッドに集積した光電子集積型デバイスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この例では、導波路の一部の領域に45度ミラーを設け、その導波路上にPDを実装することで、光導波路を伝搬する光をミラーで垂直に光路変換し、PDとの光結合を行う方法が採用されている。このようなPLC上に光結合用ミラーとPDを実装する集積型の受光デバイス構造は、デバイスの小型化、および光波回路設計自由度の面で利点がある。このとき、実際にPDを実装するためにはPLC上にPDを何らかの方法で接合すると同時に電気的に接続する必要がある。一般的に、裏面入射型の面PDの場合は通信波長の透過性が高い接着剤でPDの基板側を接合、ワイヤボンディング等で表面のPD電極と接続し、表面入射型の面PDの場合はPLC側に設けた電極に対してバンプ接続することで接合を同時に行う。その結果、導波路から出射されたビームはミラーで光路変換された後、クラッドを透過して、PD基板またはバンプの距離を経た後、PDと光結合する。ビームは導波路からの出射時に回折され、光結合距離が長くなるほどビームが拡がるため、効率的に光結合可能な大口径の低速PD(〜数GHz)をハイブリッド集積した受光デバイスは光強度モニタ用途に限られていた。一方で、高速なPD(〜数十GHz)を集積するには小口径(例えば20μm以下)のPD受光部に対し、レンズ等の光学素子で集光する必要がある。その結果、導波路・PD間の光結合距離が長くなるため、高速な受光デバイスでは小型化が困難になる。このように受光デバイスのハイブリッド集積において小型化と高速化は相反する事項であり、これらを両立することでより高機能化が可能な受光デバイスの実現が課題であった。
この課題に対し、光結合距離を究極まで縮めることで、高速PDへの高効率光結合を可能にする集積技術としてヘテロジニアス集積がある(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。上記の受光デバイスでは、PLC表面上へのPD実装構造として、PD基板、バンプ等のPD本来の機能以外の部分が含まれており、光結合距離が数百μmオーダーと、長くなる原因となっていた。レンズ等を用いずに高速PDを集積し、光結合距離を短くするには、PDの機能部分、つまり光半導体のエピタキシャル層からなるPD構造のみがPLC表面に接合された構造が望ましい。ヘテロジニアス集積技術は異なる材料同士を接合した後、プラットフォーム基板上でデバイスを作製するプロセスから成る異種材料融合集積技術であり、この技術を用いることで上記の構造を実現可能である。具体的には、光半導体エピタキシャル層を形成した基板をフェイスダウンでPLCのオーバークラッド表面に接合し、基板を研磨やエッチング等で除去することで、エピタキシャル層のみがPLC表面上に接合された状態とする。この状態でフォトリソグラフィーおよびエッチングのような一般的な光半導体加工プロセスでPD構造を形成する工程を経て、基板やバンプを除いた必要な部分のみでPD構造106が集積される(図1)。高効率な光結合には、PLCとエピタキシャル層を薄い層(〜1μm)で接合する必要があるため、ダイレクトボンディングや樹脂による接着が用いられる。こうすることで、30μm以下の光結合距離で低損失な光結合を実現できると共に、レンズ等が不要であるため小型化が可能である。また、異種材料を接合し、プラットフォーム基板上で光デバイスを作製するプロセスは、材料的にPLC自体が本来持たない光半導体の機能を高密度に集積できる。さらに、ハイブリッド集積では集積するそれぞれの光デバイス間で精密な光学実装が必要なのに対し、ヘテロジニアス集積ではフォトリソグラフィプロセスを適用することで、一括で高精度にアライメントでき、高スループットな光デバイスを作製できる。
特開2005−70365号公報 特開2012−42515号公報
Kurata, Yu; Nasu, Yusuke; Tamura, Munehisa; Yokoyama, Haruki; Muramoto, Yoshifumi," Heterogeneous Integration of High−Speed InP PDs on Silica−Based Planar Lightwave Circuit Platform", Proc. ECOC2011, Th.12, LESALEVE.5, (2011年) 倉田優生、那須悠介、田村宗久、村本好史、横山春喜"ヘテロジニアス技術による高速InP−PD集積型石英系PLCデバイス", 信ソ会,2011, C−3−33 (2011年)
しかしながら、光結合距離を短くすることで、従来のハイブリッド集積よりも通信用受光デバイスとして好ましくない反射戻り光が発生し易い。これは、導波路から出射されたビームの一部がPD表面等の屈折率界面で反射され、ミラーを介して逆方向にPLC内へ戻ってくるとき、ビームの一部が導波路に結合することで発生する。上記のヘテロジニアス集積型受光デバイス構造は光結合距離が短く、戻ってくるビーム径が小さいため、その結果、導波路への反射戻り光の結合が増加する。反射戻り光は光信号の伝送品質に大きく影響することから、特に光通信システムに適用する場合、30dB以上損失させることが求められる。この反射戻り光を低減する手法として、屈折率界面に対するビームの入射角を8度以上にすることで、戻り光損失を増加させる方法が一般的である。
図2に、基板203とミラー面のなす角(ミラー傾斜角θ205)が、45度±8度以上となる受光デバイスの一例を示す。受光デバイスでも、ミラー傾斜角θ205を45度から±8度以上傾けることで同様の効果が得られる。しかし、入射角を大きくするにつれて透過率の偏波依存性が大きくなり、その結果、偏波依存性損失(以下、PDL)が増加し、受光特性が損なわれる。このように、ヘテロジニアス集積型受光デバイスでは、高速PDを小型かつ低損失に集積し、高機能な受光デバイスを実現できる一方で、相反する問題である反射戻り光の低減とPDLの低減の両立が課題となっている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、フォトダイオードの表面実装において、光路変換による光導波路素子と光素子間の光信号入出力に伴い発生する反射戻り光および光結合の偏波依存性を、結合損失を増加させることなく低減させる受光デバイスを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板と、前記基板上に設けられ、コアおよびクラッドからなる光導波路と、前記コアの出射方向と交わり、前記基板の垂直方向に対して前記コアよりも深く形成された傾斜面と、前記傾斜面の少なくとも前記コアの前記出射方向と交わる領域に被着され、前記コアからの出射光の少なくとも一部が前記クラッドの上方に反射されたビームの軸方向が、前記基板の垂直方向から傾くように形成された反射膜とを備えた光導波路部品と、前記クラッドの上面に設けられ、前記クラッドの上方に反射された前記ビームを受光する受光素子とを備えた受光デバイスであって、前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が0度よりも大きいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の受光デバイスであって、前記受光素子は、基板材料が取り除かれた状態で前記クラッドの上面へ接合された光半導体エピタキシャル層により形成され、接着層によって前記クラッド上に接着され、並びに受光径20μm以下の受光部を有し、前記受光素子の受光面が前記反射膜を備えた前記傾斜面を介して、前記光導波路の前記コアと光学的に結合されたときの光強度分布の標準偏差の4倍が前記受光素子の前記受光径以下であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の受光デバイスであって、前記光導波路部品は、入力された光信号の偏波分離を行う偏波分離回路を含み、前記受光素子は、偏波分離された光信号のTE偏光を受光する第1の受光素子と、偏波分離された光信号のTM偏光を受光する第2の受光素子とを含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の受光デバイスであって、前記基板の水平方向に対する前記傾斜面の角度が43.5度から46.5度であり、かつ前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が6度から10度であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の受光デバイスであって、前記基板の水平方向に対する前記傾斜面の角度が46.5度から60度であり、かつ前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が6度から10度であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受光デバイスであって、前記基板の水平方向に対する前記傾斜面の角度が60度から78度であり、かつ前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が7度から17度であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受光デバイスであって、前記基板の水平方向に対する前記傾斜面の角度が60度から78度であり、かつ前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が0度から4度であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の受光デバイスであって、前記光導波路がシリコン、あるいは石英系ガラスで形成されていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、出力導波路の端部に備えられたミラーを含む光導波路部品上に、出力された光信号の受信用光素子が集積された光デバイスにおいて、光結合効率を保持しながら、PDLと反射戻り光を簡便に抑制した光デバイスを提供することが可能となる。
従来技術における、光半導体のエピタキシャル層からなるPD構造のみがPLC表面に接合された構造を示す平面図であり、(a)は側面図であり、(b)はコアの出射方向の逆方向から見た正面図である。 従来技術における、ミラー傾斜角を45度から±8度以上傾けることで反射戻り光損失を増加させる効果が得られることを示す平面図であり、(a)は側面図であり、(b)はコアの出射方向の逆方向から見た正面図である。 本発明の基本構成を示す平面図であり、(a)は側面図であり、(b)はコアの出射方向の逆方向から見た正面図である。 本発明における、第1の実施形態を示す平面図である。 図5(a)は、本発明の第1の実施形態における、受光部の構造を示す平面図であり、図5(b)は側面図である。 本発明の第1の実施形態における、受光デバイスに波長1.55μmの光を入力したときのミラー傾斜角に対する戻り光損失を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、受光デバイスに波長1.55μmの光を入力したときのミラー傾斜角に対する結合損失を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、受光デバイスに波長1.55μmの光を入力したときのミラー傾斜角に対するPDLを示す図である。 本発明における、第2の実施形態を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態における、出力用光導波路に光学的に結合された受光部の構造を示す平面図である。 図11(a)は、本発明の第2の実施形態における、受光部の構造を示す平面図であり、図11(b)は側面図である。 本発明の第2の実施形態における、受光デバイスに波長1.55μmの光を入力したときのミラー傾斜角に対する戻り光損失を示す図である。 本発明の第2の実施形態における、受光デバイスに波長1.55μmの光を入力したときのミラー傾斜角に対するTEモード受光部での光結合損失を示す図である。 本発明の第2の実施形態における、受光デバイスに波長1.55μmの光を入力したときのミラー傾斜角に対するTMモード受光部の光結合損失とPDLの計算値を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(発明の基本構成)
図3に、本発明の基本構成を示す。本発明の基本構成は、Si基板303と、光導波路部品であるPLCと、PDとを備える。
PLCの光導波路は、コア301を包含したクラッド302とで構成されている。PLCはSi基板303上に形成され、PLCのコア301の出射端部を含むクラッド302には傾斜面304が形成されている。コア301の出射端部にかかる傾斜面304には、反射膜が被着されたミラーが形成されている。クラッド302の上面には、PD構造306が形成されており、PD構造306は、クラッド302とPDが接着するための接着面310と、2つのPD電極308にはさまれたPD受光部307とで構成されている。
図3に示される具体的な方法として、Si基板303の面を基準として、PLC面内に作製するミラー傾斜角θ305を従来の45度から0〜20度程度(実施例における角度の詳細は後述する)傾け、かつ、基板垂直方向から見て、ミラーへの出力導波路とミラー傾斜面304の法線からなるミラー入射角φ311を従来の0度より大きい角度から45度程度(実施例における角度の詳細は後述する)まで適切に傾けることで、結合効率を低減させることなく、反射戻り光とPDLの低減を行う。ミラーとなる傾斜面304は、基板面303に対して導波路のコア301よりも深く形成され、導波路の出射方向と交わる領域に反射膜が被着される。これによりクラッド302の上方に反射された出射光の方向軸は基板垂直方向から傾き、クラッド表面に形成されたPDの受光部307に対して斜めに入射する。
以上説明したように、本発明は、光導波路部品中にミラーとなる反射膜が被着された傾斜面を有し、そのミラー傾斜角θ305が基板面を基準として45度程度(実施例における角度の詳細は後述する)から傾いた角度で形成され、かつ、基板垂直方向から見て、ミラーへの出力導波路とミラー面の法線からなる角度をミラー入射角φ311とすると、ミラー入射角φ311が垂直(0度)から傾いた構造を特徴としている。ミラー入射角φ311が0度の場合、ミラー傾斜角θ305を45度程度から傾けていくと、上記の説明のように光結合の偏波依存性により、PDLが生じる。このとき、導波路を伝搬するTMモードとTEモードは、それぞれミラー反射面においてp波とs波に対応し、PDの受光面に対しても、p波とs波として入射する。それに対し、ミラー入射角φ311を0度から傾けることで、例えばTMモードはs波とp波の両方の成分としてミラー反射面に入射することになり、その結果、PD受光面に対してもp波とs波の両方の成分として入射する。ミラー入射角φ311を0度から傾けていくと、p波のTMモード成分が、はじめは減少してゆき、ある角度で半分となり、さらに減少してゼロになったところで再び増加に転じても元に戻ってゆく。一方、p波のTEモード成分においては逆の増減を示し、TMモードが減少するに応じてゼロから増加してゆくため、p波のTMモードとTEモード成分の和は一定となる。s波では上記のTMとTEが逆になった挙動を示し、ある角度でp波と同じようにTMモードとTEモード成分の比が1対1になる。ある角度のとき、p波はTMモード成分とTEモード成分の割合が1対1となり、s波もTMモード成分とTEモード成分の比率が1対1となる。逆にTMモード成分、TEモード成分を構成するp波とs波の割合を考えると、TMモード成分、TEモード成分ともs波とp波の割合は1対1となる。従って、s波とp波の偏波依存性があるが、TMモード成分、TEモード成分はそれぞれを同じだけ含んでいるのでTMモード成分、TEモード成分に対する偏波依存性(PDL)は生じないことになる。また、含まれるTM/TEモードの比を変えることができるため、TMモードをs波、TEモードをp波としてPDに入射することが可能である。さらにPDへの入射時に生じた反射光が再び導波路に結合することで戻り光が発生するが、本発明のようにPDへの入射角φ311を傾けることで、戻り光と導波路の結合軸と結合角をずらし、戻り光も同時に減少させることができる。
このようにミラー傾斜角およびミラー入射角を適切な角度に設定することで、PDLと反射戻り光を両方低減することが可能である。一方で、ミラー傾斜角や入射角を従来の値から傾けていくことで光結合距離が長くなり、結合損失が増加する恐れがあるため、従来の値から大きく外れることは望ましくない。したがって、特定のミラー傾斜角および入射角の範囲において、従来構造と同等の結合損失のまま、発明の効果を得ることが可能となる。このようなミラー構造の工夫により、従来の作製工程に制限を加えることなく、簡便に実施可能で、PDLと反射戻り光を同時に低減した、良好な特性の受光デバイスを提供することが可能となる。
(第1の実施形態)
図4に、本発明における、第1の実施形態を表す平面図を示す。本発明の第1の実施形態にかかる受光デバイスは、入力用光導波路401、光回路402、および複数の受光部404で構成される。
光デバイスにおいて、入力用光導波路401に光回路402が接続され、複数の受光部404と光回路402が、複数の出力用光導波路403で接続されている。
光回路で光信号処理された光信号は、それぞれ出力用光導波路403を介して受光部404へ導波され、電気信号へ変換される。受光部の構造は、上記で説明したように、ヘテロジニアス集積により作製されたPDと導波路・PD間光結合のためのミラーで構成される。全体のチップサイズは縦15mm、横20mm(図4の平面図では、長方形型)である。本発明の効果を検証するため、上記の受光デバイス構成で、結合損失と反射戻り光を抑えつつ、本発明の構造を用いることにより、PDLを低減する検討を行った。具体的には、ミラー入射角度φを従来の0度から傾けた構造の受光部を設計し、ミラー傾斜角度θ依存性を光結合損失や反射戻り光損失およびPDLの評価を求めた。
はじめに受光デバイスの構造を示す。光導波路部品として、サイズが縦15mm、横20mmで、コア径4.5μm、オーバークラッド膜厚15.5μm、コアとクラッドの屈折率差1.5 %の直線導波路(401,403)がシリコン基板上に形成された石英系PLCを用いた。光入力はPLCの短辺(15mm)側に設けられた導波路から行い、ミラーとなる傾斜面は入力側導波路の反対側に形成する。光回路402としてスプリッタが設けられ、光信号はスプリッタで受光部404へと4分岐される。
図5に受光部404の構造を示す。受光部404の構造は、図3の構成と同様、Si基板503と、光導波路部品であるPLCと、PDとを備える。
石英系PLCはシリコン基板503上に形成され、その光導波路のコア501端部には傾斜面504が形成されている。傾斜面504は、反射膜としてアルミが蒸着されており、コア501の傾斜面側から出射されたビームとPD受光部507を光結合するための光路変換ミラーとして機能する。形成される傾斜面504の角度(ミラー傾斜角θ505)は、基板面を基準として55度に設定した。このとき、基板垂直方向から見て、ミラーへの出力導波路とミラー面の法線からなるミラー入射角φ511を4つの受光部でそれぞれ異なった角度で設定し、6度、8度、10度、12度とした。コア501傾斜面端部の上方にはPD受光部507が(受光径19μm)、クラッド502上の膜厚0.8μm、屈折率1.55の樹脂からなる接着層510を介して接合されている。この石英系PLC上のもう一方の短辺(15mm)側に形成したPD構造506の位置は、上記のミラー角度に対して、最も結合効率の高くなるようにそれぞれ設計した。このとき、ビーム径を光強度分布の標準偏差の4倍とすると、反射されたビーム径はPD受光部において、10μm程度に拡大するが受光径に対して十分小さいため損失は発生しない。しかしながら、光結合距離が38μmより長くなるとビーム径が受光径より大きくなるため原理的に損失が発生するため、38μm以下であることが望ましい。このような構成により、コア501から出射されたビームは光路変換ミラーにより上方に、基板垂直軸から傾いた角度で反射される。反射されたビームはPD受光部507で受光される。
次に上記の構造を作製するプロセスを示す。まず適切な工程により作製した石英系PLCを用意し、クラッド502上にエピタキシャル層508付きInP基板510の表面側を接合する。接合された後、基板510を研磨、ウェットエッチングにより除去することでエピタキシャル層508のみがPLC基板上に残る。この状態でエピタキシャル層を、フォトリソグラフィーおよび、エッチングにより加工することでPDを作製する。続いてドライエッチングにより深さが導波路より深くなるように傾斜面504を形成する(例えば、特許文献2参照)。なお、傾斜面の作製方法が、発明の効果を限定するものではないが、ドライエッチングにより作製することで高精度かつ自由度の高いミラーレイアウトが可能となる。続いて傾斜面に対し、蒸着またはスパッタなどにより金やアルミ等の金属を被着させ反射膜とし、ミラーを形成する。このとき、蒸着源、またはスパッタリングターゲットに対して基板表面を傾斜させることで、傾斜面に反射膜が成膜される。PDおよびミラーの位置は、設定したミラー角度に対して、最も結合効率が高くなるように、エッチングシフト等を考慮して設定する。こうすることでフォトマスクによってPDとミラー位置が一意に決まり、ハイブリッド集積のような高精度な位置合わせによる光学実装等が不要となる。
このような受光デバイスに波長1.55μmの光を入力したときのミラー傾斜角θ505に対する戻り光損失、結合損失、PDLの関係をそれぞれ図6、図7、図8に示す。図6、図7、図8には、従来のミラー入射角φ511=0度の場合も併せて示す。各材料界面での反射率、透過率、反射角、屈折角を計算し、導波路端から出射されて拡がったビームとPD受光面との結合、および戻り光と導波路との結合を求めた。
図7に示すように、ミラー入射角φ511=12度を除くと、今回のミラー傾斜角θ505が、55度を含む45度から60度の範囲で、各ミラー入射角φ511間で結合損失は0.5dB以下でほぼ一定であることがわかる。
また、図6より、ミラー傾斜角θ505を従来の45度から傾け、46.5度以上に設定することで反射戻り光損失が増加し、50dB以上の十分な損失が取れていることがわかる。
一方、図8より従来のミラー入射角φ511=0度でミラー傾斜角θ505を45度から傾けていくと、PDLが増加する傾向が見られる。しかし今回の発明のように、ミラー入射角φ511を6度から10度の範囲で適切に設定することで、ミラー傾斜角θ505が46.5度から60度の範囲でもPDLを0.1dB以下に低減することが可能となる場合があることがわかる。例えば、今回のミラー傾斜角θ505=55度では、ミラー入射角φ511を傾けていくことでPDLが徐々に低減され、特にミラー入射角φ511=8度に設定することでPDLがほぼゼロになることがわかる。さらに、従来のミラー傾斜角θ505=45度の場合でも、ミラー入射角φ511を傾けることで反射戻り光損失を50dB以上に増加することができ、ミラー傾斜角θ505が43.5度から46.5度の範囲で、ミラー入射角φ511を6度から10度に設定することで、反射戻り光とPDLを低減する本発明の効果が得られる。
このように、ミラー傾斜角θ505とミラー入射角φ511を適切に設定する今回の発明を用いることで反射戻り光と同時に、PDLも低減することが可能となり、低損失で良好な特性を持つ高機能な受光デバイスを提供できる。
(第2の実施形態)
図9に、本発明における、第2の実施形態を示し、本発明の第2の実施形態にかかる受光デバイスは入力用光導波路901、光回路902、出力用光導波路903および905、受光部904および906で構成される。
光デバイスにおいて、入力用光導波路901に光回路902が接続され、第1の受光部904と光回路902とが、第1の出力用光導波路903で接続され、第2の受光部906と光回路902とが、第2の出力用光導波路905で接続されている。
光回路902として偏波分離回路が形成され、TEおよびTMモードへと偏波分離される。TEモードは第1の出力用光導波路903を介して第1の受光部904へと導波され、一方、TMモードは第2の出力用光導波路905を介して第2の受光部906へと導波され、それぞれ電気信号へと変換される。受光部の構造は、上記で説明したヘテロジニアス集積により作製されるPDと導波路・PD間光結合のためのミラーで構成され、全体のチップサイズは縦19mm、横12mm(図9の平面図では、長方形型)である。本発明の効果を検証するため、上記の受光デバイス構成で、2つの受光部にそれぞれ別のミラー入射角を設定し、反射戻り光を抑えつつ、TEモードおよびTMモードの光結合損失を低減させる検討を行った。具体的にはいくつかのミラー傾斜角を設定したそれぞれの受光デバイスにおいてミラー入射角度を0度から傾けた構造の受光部を設計し、反射戻り光損失と、第1の受光部904におけるTEモードの光結合損失、および第2の受光部906におけるTMモードの光結合損失を求めた。
はじめに受光デバイスの構造を示す。光導波路部品として、サイズが縦19mm、横12mmで、コア径4.2μm、オーバークラッド膜厚15.5μm、コアとクラッドの屈折率差2.5 %の直線導波路(901,903,905)がシリコン基板上に形成された石英系PLCを用いた。光入力はPLCの長辺(19mm)側に設けられた導波路から行い、ミラーとなる傾斜面は入力側導波路の反対側に形成する。光回路として、マッハツェンダー干渉計による偏波分離回路を設けた。マッハツェンダー干渉計の導波路アームにはλ/4波長板が挿入され、偏波間に位相差を設けることで、光信号をTEモードとTMモードに25dB以上の偏波消光比で分離する。その後、TEモードとTMモードはそれぞれ図10で示される構造の受光部へとそれぞれ導波される。
図10は、第1の受光部904、第2の受光部906の詳細図である。図10で示される構造では、4つのコア(1001、1002、1003、1004)を有するPLC上に4つのPDが集積されている。4つのPDは、それぞれPD構造(1005、1006、1007、1008)を有している。
図11に第1の受光部904、第2の受光部906の構造を示す。第1の受光部904、第2の受光部906は、図3の構成と同様、Si基板1103と、光導波路部品であるPLCと、PDとを備える。
石英系PLCはSi基板1103上に形成され、その光導波路のコア1101端部には傾斜面1104が形成されている。傾斜面1104は、反射膜としてアルミが蒸着されており、コア1101の傾斜面側から出射されたビームとPD受光部1107を光結合するための光路変換ミラーとして機能する。形成される傾斜面1104の角度(ミラー傾斜角θ1105)を、基板面を基準として45度、66度、72度、78度の4水準に設定した。ミラー傾斜角はTEモード受光部、TMモード受光部で同じ角度である。また、基板垂直方向から見て、ミラーへの出力導波路とミラー面の法線からなる角をミラー入射角φ1111とした。コア1101傾斜面端部の上方にはPD受光部1107が(受光径20μm)、クラッド1102上の膜厚0.7μm、屈折率1.55の樹脂からなる接着層1110を介して接合されている。この石英系PLC上の短辺側に形成したPD構造1106の位置は、上記のミラー角度に対して、最も結合効率の高くなるようにそれぞれ設計した。このとき、ビーム径を光強度分布の標準偏差の4倍とすると、反射されたビーム径はPD受光部において、14μm程度に拡大するが受光径に対して十分小さいため損失は発生しない。しかしながら、光結合距離が30μmより長くなるとビーム径が受光径より大きくなるため原理的に損失が発生するため、30μm以下であることが望ましい。このような構成により、コア1101から出射されたビームは光路変換ミラーにより上方に、基板垂直軸から傾いた角度で反射される。反射されたビームはPD受光部1107で受光される。
次に上記の構造を作製するプロセスを示す。まず適切な工程により作製した石英系PLCを用意し、クラッド上にエピタキシャル層付きInP基板の表面側を接合する。接合された後、基板を研磨、ウェットエッチングにより除去することでエピタキシャル層のみがPLC基板上に残る。この状態でエピタキシャル層を、フォトリソグラフィーおよび、エッチングにより加工することでPDを作製する。続いてドライエッチングにより深さが導波路より深くなるように傾斜面を形成する(例えば、特許文献2参照)。このとき、TE・TMモード受光部のミラーが一度に作製されるため、どちらも同じミラー傾斜角θ1105となる。なお、傾斜面の作製方法が、発明の効果を限定するものではないが、ドライエッチングにより作製することで、偏波ごとに異なるミラー入射角でのミラー作製が容易に実現できる。続いて傾斜面に対し、蒸着またはスパッタなどにより金やアルミ等の金属を被着させ反射膜とし、ミラーを形成する。このとき、蒸着源、またはスパッタリングターゲットに対して基板表面を傾斜させることで、傾斜面に反射膜が成膜される。PDおよびミラーの位置は、設定したミラー角度に対して、最も結合効率が高くなるように、エッチングシフト等を考慮して設定する。こうすることでフォトマスクによってPDとミラー位置が一意に決まり、ハイブリッド集積のような高精度な位置合わせによる光学実装等が不要となる。
このような受光デバイスに波長1.55μmの光を入力したときのミラー入射角φ1111に対する戻り光損失、TEモード受光部での光結合損失、TMモード受光部の光結合損失とPDLの計算値をそれぞれ図12、図13、図14に示す。各材料界面での反射率、透過率、反射角、屈折角を計算し、導波路端から出射されて拡がったビームとPD受光面との結合、および戻り光と導波路との結合を求めた。ここで、ミラー入射角φ1111は、TEモードに係るミラー入射角度の場合、φTEとし、TMモードに係るミラー入射角度の場合、φTMとする。
図12に示すように、ミラー傾斜角θ1105=45度の場合を除き、0度から25度のミラー入射角度φ1111で50dB以上の十分な反射戻り光損失が得られている。また、ミラー傾斜角θ1105=45度の場合でもミラー入射角度φ1111を6度以上傾けることで十分な反射戻り光損失が得られることが分かる。
図13では、TEモード光結合損失のミラー入射角度φTE依存性が示されるが、どの入射角度においてもミラー入射角度φTEを傾けていく(大きくする)ことで結合損失が低減され、あるミラー傾斜角θ1105で最小値となり、再び増加する傾向が示される。ミラー傾斜角θ1105により、最小の結合損失の値と、そのときのミラー入射角φTEは異なるが、ミラー傾斜角θ1105が60度から78度の場合、ミラー入射角φTEが7度から17度の範囲で、0.4dB以下の低損失を達成できる場合があることがわかる。例えば、ミラー傾斜角θ1105が60度でミラー入射角φTEが10度から17度、ミラー傾斜角θ1105が66度でミラー入射角φTEが8度から16度、ミラー傾斜角θ1105が72度でミラー入射角φTEが7度から14度、ミラー傾斜角θ1105が78度でミラー入射角φTEが7度から9度である。特にミラー傾斜角θ1105が72度ではミラー入射角φTEが10度で、結合損失が0.15dB以下となる。これはTEモードがミラーで光路変換され、PDに入射されるときに、はじめはs波の成分のみであったのが、ミラー入射角φTEを変化させていくことでp波の成分が増加し、同時にPDへの入射角がブリュースター角に近づき、透過率が増加するためである。
一方、TMモード光結合損失のミラー入射角度φTM依存性は図14に示される。ミラー傾斜角θ1105が45度の場合、ミラー入射角φTMを25度から29度の範囲に設定することで0.2dB近くまで低損失化可能だが、図13より、TEモード側を同程度に低損失化するのは困難であり、損失ばらつきが大きくなるという問題がある。一方でミラー傾斜角θ1105を大きくし、例えばミラー傾斜角θ1105を60度から78度に設定すると、ミラー入射角φTM=0度で損失が最小値となり、ミラー入射角φTMが0度から4度の間で0.4dB以下の低損失化が可能となる。特にミラー傾斜角θ1105が72度のとき、損失0.17dB以下となる。これらのミラー傾斜角度θ1105の場合は、同時にTEモード受光部側を同程度の損失になるようミラー入射角φTMを設定することで、ばらつきを発生させること無く低損失化ができる。このように、ミラー傾斜角θ1105とミラー入射角φTE、φTMを適切に設定することでTE・TMモードのどちらの偏波状態でも、反射戻り光損失を十分に取りつつ、結合損失を低減することが可能となる。特にミラー傾斜角θ1105を60度から78度の範囲に設定することで、どちらの偏波状態に対しても、従来より低損失な0.4dB以下の結合が可能となるTEモードのミラー入射角φTE(7度から14度(上記に挙げた条件を満たす角度))、およびTMモードのミラー入射角φTM(0度から4度)を設定することができる。今回の場合、ミラー傾斜角θ1105を72度に設定し、TEモード受光部およびTMモード受光部のミラー入射角度φTE、φTMをそれぞれ個別に設定することで、どちらの偏波でも最小の結合損失が得られる。
偏波分離素子や、偏波回転素子を光回路に含む受光デバイスにおいて、今回の発明を用いることで、反射戻り光と同時に、結合損失を低減することが可能となり、低損失で良好な特性を持つ高機能な受光デバイスを提供できる。
101,201,301,501,1001,1002,1003,1004,1101 コア
102,202,302,502,1102 クラッド
103,203,303,503,1103 Si基板
104,204,304,504,1104 傾斜面
106,206,306,506,1005,1006,1007,1008,1106 PD構造
107,207,307,507,1107 PD受光部
108,208,308,508,1108 PD電極
109,209,309,509 ビーム反射方向
210,310,510,1110 接着層
401,901 入力用光導波路
402,902 光回路
403 出力用光導波路
404 受光部
903 第1の出力用光導波路
904 第1の受光部
905 第2の出力用光導波路
906 第2の受光部

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられ、コアおよびクラッドからなる光導波路と、前記コアの出射方向と交わり、前記基板の垂直方向に対して前記コアよりも深く形成された傾斜面と、前記傾斜面の少なくとも前記コアの前記出射方向と交わる領域に被着され、前記コアからの出射光の少なくとも一部が前記クラッドの上方に反射されたビームの軸方向が、前記基板の垂直方向から傾くように形成された反射膜とを備えた光導波路部品と、
    前記クラッドの上面に設けられ、前記クラッドの上方に反射された前記ビームを受光する受光素子とを備えた受光デバイスであって、
    前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が0度よりも大きいことを特徴とする受光デバイス。
  2. 前記受光素子は、基板材料が取り除かれた状態で前記クラッドの上面へ接合された光半導体エピタキシャル層により形成され、接着層によって前記クラッド上に接着され、並びに受光径20μm以下の受光部を有し、
    前記受光素子の受光面が前記反射膜を備えた前記傾斜面を介して、前記光導波路の前記コアと光学的に結合されたときの光強度分布の標準偏差の4倍が前記受光素子の前記受光径以下であることを特徴とする請求項1に記載の受光デバイス。
  3. 前記光導波路部品は、入力された光信号の偏波分離を行う偏波分離回路を含み、
    前記受光素子は、偏波分離された光信号のTE偏光を受光する第1の受光素子と、
    偏波分離された光信号のTM偏光を受光する第2の受光素子と
    を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受光デバイス。
  4. 前記基板の水平方向に対する前記傾斜面の角度が43.5度から46.5度であり、かつ前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が6度から10度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受光デバイス。
  5. 前記基板の水平方向に対する前記傾斜面の角度が46.5度から60度であり、かつ前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が6度から10度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受光デバイス。
  6. 前記基板の水平方向に対する前記傾斜面の角度が60度から78度であり、かつ前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が7度から17度であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受光デバイス。
  7. 前記基板の水平方向に対する前記傾斜面の角度が60度から78度であり、かつ前記基板の垂直方向から見て、前記傾斜面への前記光導波路の出力方向と前記傾斜面の法線からなる角度が0度から4度であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受光デバイス。
  8. 前記光導波路がシリコン、あるいは石英系ガラスで形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の受光デバイス。
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