JP7325188B2 - コリメーション構造体が集積されたフォトニックチップ - Google Patents

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Description

本発明の分野はオンチップ集積フォトニクスに関する。本発明は、外部デバイス(例えば他のフォトニックチップ、一本の光ファイバ又は一組)に光ビームを結合させるため、又は自由伝播している光ビームの送受信のためのチップの入出力部を有するフォトニックチップに関する。本発明によると、チップの入出力部が、シングルモードファイバのモードサイズを拡大させたものとなり得るモードサイズと、チップ表面に垂直となり得る軸(つまり、チップの表面に垂直な「レンズ+ファイバ」アセンブリからのビームの軸に対する軸角度の不整合がゼロとなり得る)と、拡張されたものとなり得る及びスペクトルバンドとを有するコリメート光ビームの結合を可能にする。
本発明に係るチップは、パッシブ部品(導波路、波長マルチプレクサ等)やアクティブ部品(変調器、光検出器)等の部品を集積し得る。また、本発明に係るフォトニックチップは、一つ以上のハイブリッドレーザ、例えば、シリコン基板上にIII‐V族半導体製の利得媒体を有するレーザ等を集積し得る。
このようなチップは、例えば、他のフォトニックチップに対して、複数のハイブリッドレーザによって放出された波長のコム(comb、櫛)を提供し、また、光ファイバアレイに結合された送受信器型のフォトニック集積回路を構成し、また、自由伝播の一つ以上の光ビームを放出するためのものとなり得る。
フォトニック集積回路を含むフォトニックチップは、一般的に、シリコン上に集積されるフォトニック技術としてSOI(シリコンオンインシュレータ,Silicon On Insulator)基板上で製造され、又は所謂III‐V族集積フォトニック技術としてリン化インジウム(InP)やヒ化ガリウム(GaAs)製の基板上で製造される。
シリコン上の集積フォトニクスでは、レーザの利得物質を構成するIII‐V族層をSOI基板上に積層させることによって、ハイブリッドIII‐V族/シリコン光源が形成される。利得媒体において放出された光は、III‐V族層の下方のSOI基板のシリコン表層に形成された導光構造体に結合される。
導光構造体は、パッシブ部品(例えば、導波路、光マルチプレクサ/デマルチプレクサ、リング共振器)やアクティブ部品(例えばシリコン表層のPドーピング及びNドーピングによって形成された変調器、及び/又は例えばシリコン上のゲルマニウムのエピタキシによって形成された光検出器)等のシリコンフォトニクス部品を含む。
フォトニックチップからの光を光ファイバ等の外部デバイス方向において取り出すためにシリコンフォトニクスにおいて最も一般的に使用されている部品は、表面格子結合器である。このような結合器は、一方では、フォトニックチップの導波路内を伝播している光モードのサイズを、標準的なシングルモードファイバ中を伝播する光モードのサイズ、つまり、直径9.2μmに適用させることを可能にし、他方では、フォトニックチップの面内の伝播から、チップの平面に略垂直な自由空間及びチップの基板の反対側での伝播への移行を可能にする。このような部品は例えば非特許文献1に記載されている。表面結合アレイは第一のタイプの垂直結合器を構成する。
従って、シリコン技術において、この部品は、フォトニックチップの面内の導波路の光を、垂直から或る角度(ガラス製の物質では一般的に略8度、つまり空気中では略11度)を成す劈開シングルモードファイバに結合させることを可能にする。その光損失は、表面格子結合器とシングルモードファイバとの間の幾何学的整列が最適なものであれば1から4dBである。結合器とファイバの整列の許容誤差範囲は、最適な整列に対して1dBの追加的な損失を生じさせる半径方向の不整列として特徴付けられるものであって、略2μmである。
また、表面格子結合器のスペクトル通過バンド(損失が例えば1dB未満に制限されるバンドとして特徴付けられる)は狭く、一般的には30nm未満である点に留意されたい。このことが、例えば、20nm間隔の複数の波長(例えば、四つの波長)を多重化して単一のファイバに送らなければならない疎波長分割多重化(CWDM,coarse wavelength division multiplexing)の応用における極めて制限的な点である。この例では、光信号は4×20nmのスペクトルバンドを有し、そのバンドの端における損失は、そのバンドの中心における損失と比較して数dB増える。例えば、表面格子結合器の伝送損失は、中心波長1290nmにおいて2.7dBであるが、中心波長1290nmから2×20nm間隔を空けた波長1330nmにおいて5.5dBである。
この問題を解決するため、構造化されたシリコン層の上に追加的に構造化された窒化シリコン層を要する比較的複雑な表面格子結合器が提案されている。非特許文献2を参照されたい。このタイプの解決策は、偏光させた光(例えばTE)に対してのみ機能するものであって、フォトニックチップにあらゆる偏光状態の光の結合させることを可能にする解決策は提案されていない。
チップの突き合わせ結合という解決策のみが、あらゆる偏光状態の光に対して機能しながら、光結合のスペクトルバンドを増大させることができる。このような突き合わせ結合器は、例えば非特許文献3に記載されている。このような「水平」結合器は、略3μmのモードサイズDを有する。同一のモード直径のマイクロレンズを備えたファイバを対向させて使用することが必須である。そのファイバとフォトニックチップとの間の整列許容誤差は1μmよりもはるかに小さい。
図1には、シリコンオンインシュレータ基板上にII‐V族半導体のハイブリッドレーザ構造体を集積させたフォトニックチップの概略的断面図が表されている。フォトニックチップが含む導光シリコン層12は、シリコン基板10によって支持され、第一層13によって覆われたものであって、第一層13は一般的にSiO製であって、III‐Z族半導体積層体とシリコン導光層との間の接合界面部として機能する。この層13は任意選択的なものであって、III‐V族積層体と直接接合させてもよい。導光層12はフォトニック部品(導波路、表面格子結合器、PN変調器等)を有する。導光層12は、埋め込み酸化物(BOX)層11によってシリコン基板10から分離される。
フォトニックチップはシリコン上にIII‐V族半導体のハイブリッドレーザを集積させる。レーザLAは、第一層13上の利得構造体を備える。利得構造体はIII‐V族物質の層の積層体Sを含み、そのN層及びP層は電極Eと接触している。例えば、酸化シリコンや窒化シリコン製の第二層、所謂封止層14中にレーザLAは封止される。封止層14は、レーザの電極E、並びに、フォトニックチップの層12のアクティブ部品(変調器等)との電気的相互接続用の金属レベルを含む。この層は、マイクロエレクトロニクスで用いられる製造方法の「バックエンドオブライン」(BEOL,back end of line)との名称で知られている。
従って、フォトニックチップは、封止層14側の前面F1と、基板10側の背面F2とを有する。導光層12は、レーザによって放出される光を受信、フィルタリング及び誘導するようにレーザに光学的に結合される導光構造体121を含む。また、導光層12は、導光構造体121からの光を受信して、その光からフォトニックチップの前面F1の方向に向けられる光ビームを形成するように構成された表面格子結合器122も含む。
導光構造体は多様なフォトニック部品、つまり、パッシブやアクティブから、表面格子結合器122によって構成される入出力ポートに至るまでを含む。特に、導光構造体は導波路121と表面格子結合器122とを含み、ここでは、その表面格子結合器122は長手方向に沿って図示されていて、光は図面の平面内において(例えばその平面に含まれるX方向に沿って)導波路中を伝播し、表面格子結合器122でフォトニックチップから光を取り出す。
封止層14は、一般的にフォトニックチップの電気的相互接続用の金属レベルを含む。従って、この層は、誘電体と、エッチングされた金属配線とで構成される。フォトニックチップのアクティブフォトニック部品(変調器、光検出器)を制御又は読み出しするための電子チップは、一般的にフォトニックチップの前面F1上に移される。
表面格子結合器と光ファイバとの間の整列許容誤差を増大させることによって、整列工程をあまり複雑なものとせず、特に安価なパッシブ整列法での製造を可能にするため、非特許文献4では、フォトニックチップと一体にされた第一レンズと、光ファイバと一体にされた第二レンズとで構成された二レンズのシステムが提案されている。厚さThの第一レンズが、チップの出力部における光ビームのモードサイズを、それへの入射時に例えばDo=9.2μmからDi=100μmに拡大し、モードサイズが拡大されたビームをコリメートすることを可能にする。第二レンズは、シングルモードファイバのモードサイズを9.2μmから、第一レンズに適合させたモードサイズ(この場合、100μm)に増大させることを可能にする。このシステムは、光ファイバが挿入されるレンズコネクタを利用して、第二レンズに向かい合わせで光ファイバを位置決めすることができる。第一レンズは、その部分をフォトニックチップと極めて正確に整列させて集積させなければならない。これによって、チップ+第一レンズのアセンブリと第二レンズ+ファイバのアセンブリとの間の整列許容誤差を±20μmに増大させる。
表面格子結合器の出力部において波長λでモードサイズDo=2×wo=9.2μmの光源の拡大及びコリメートを行うためには、第一レンズが空気中の焦点距離Fair=Di・(π・wo/2λ)を有さなければならず、ここで、Diは第一レンズの出力部において拡大されたビームのサイズである。略100μmの直径Diを有するように拡大及びコリメートされたビームを得るためには、簡単のため表面格子結合器の出力角度が垂直に対して0°であり、レンズが凸で、波長1.31μmにおいて屈折率1.45のシリカガラス製であると仮定すると、そのレンズが略860μmの厚さを有さなければならないことになり、これが略600μmの空気中の焦点距離に対応する。
このような厚さのガラスを表面格子結合器122とフォトニックチップの前面F1との間に配置することは考えられない。実際、封止層14は一般的に僅か3μm程度の厚さを有するものである。従って、レンズをこの封止層14のレベルで集積させることは不可能であり、集積に先立ってレンズを非常に正確に(2μm程度の整列許容誤差で)フォトニックチップの前面上に移さなければならない。
この集積は、銅マイクロピラー(微小柱)を用いながら、レンズとフォトニックチップとの間の隙間をポリマー物質製の充填層で充填することによって達成され得る。この充填層は、表面格子結合器とレンズとの間の光ビームの光路上に存在し、追加的な損失を生じさせる。
モードサイズが拡大された(ここでは100μmに)ビームの場合、「結合器+第一レンズ」のアセンブリのビーム軸と「ファイバ+第二レンズ」のアセンブリのビーム軸との間の角度不整列(二つのアセンブリのビーム軸間の角度のずれ)と共に損失は顕著に増大する。チップの入出力部におけるビームの垂直角度(チップの面F1とF2に対して垂直)で、角度不整列、つまりは光損失を顕著に低減することができる。
最後に、表面格子結合器/レンズシステムを備えるこのようなフォトニックチップの入出力部における光ビームのスペクトルバンドは略30nmであり、例えば、CWDM型の4つの波長の80nmのバンドでの多重化でこの解決策を実現することができない。
III‐V族集積フォトニクスでは、光源は基板上のIII‐V族物質の導光層中に直接構成される。導光層は導波路と、パッシブ部品(波長マルチプレクサ/デマルチプレクサ等)と、アクティブ部品(変調器等)を含み得る。光はIII‐V族フォトニックチップから、導波路の出力部における突き合わせによって、又は、導波路を斜めにファセット化して、その導波路のファセット化が角度を付けて伝送するミラーとしての役割を果たすようにすることによってチップの背面を通して取り出され得る。傾斜したファセット(小平面)が設けられた導波路が、第二のタイプの垂直結合器を構成する。このタイプの垂直結合器には、非特許文献5に記載されているように、フォトニックチップの背面に製造されたレンズが付随し得る。
このレンズが、傾斜したファセットでの反射後にビームをコリメートして、ビームのモードサイズを略10μmに拡大することを可能にする(InP基板の厚さは略100μmである)。このレンズは曲面を有し、その厚さが連続的に変化する。従って、この面のプロファイルはアナログ的なものとされる。アナログプロファイルをエッチングで形成するには、樹脂流動リソグラフィ(樹脂は対称的な形状のみを有することができる)や所謂「グレートーン」リソグラフィという方法を利用するが、所望のアナログ形状を得るような較正が難しいという欠点がある。
このような解決策でチップの背面に垂直な結合角度を得るためには、ファセットを厳密に45°の角度で傾斜させることが必須である。これは非常に達成困難なことであり、特に、シリコンやInP結晶の結晶面を用いた異方性エッチングを利用する場合には困難となる。
更に、レーザビームを受信するようにIII‐V族フォトニックチップの反対側に配置されたシリコンチップ上に配置された表面格子結合器の角度に対応する結合角度を得るため、非特許文献5では、45°よりも大きな角度で導波路をファセット化することと、反射ビームを受信するレンズを変位させてレンズの中心がビームの中心からずれるようにすることとを組み合わせることを提案している。このようにしてレンズをずらすことによって、ゼロではない結合角度を得ることができるが、遠視野放射図で示されるように、集束が部分的に損なわれる。
特許文献1では、ミラーで覆われた傾斜ファセットによって終端している導波路の反対側で基板の背面上にレンズを配置して、ビームをチップの背面に向けることを提案している。用いられるレンズは所謂アナログフレネルレンズである。フレネルレンズは、一つのリングから次のリングへとリング毎にプリズム部が異なる一組の同心リングによって従来のレンズの曲面を置き換えるものである。従って、フレネルレンズの厚さは従来のレンズと比較して薄いが、その製造は困難である。フレネルレンズは、変化する傾斜でリッジを画定することができるようにするためアナログの鋸歯構造を要するが、これは一般的には「グレートーン」リソグラフィ法によって形成される。更に、フレネルレンズはフレネル反射に影響され易い。最後に、このようなレンズはリングに起因して光の偏光に影響され易い。実際、光波の電場はチップの平面内であらゆる向きを取り得るが、その波が波長スケールで受ける屈折率は、電場の向きに応じて異なる。
米国特許第8515217号明細書
Xia Chen et al., "Apodized Waveguide Grating Couplers for Efficient Coupling to Optical Fibers", IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, VOL. 22, NO. 15, AUGUST 1, 2010 Wesley D. Sacher et al., "Wide bandwidth and high coupling efficiency Si3N4-on-SOI dual-level grating coupler", Optics Express 22.9 (2014): 10938-10947 B. Ben Bakir et al., "Low loss (<1dB) and Polarization-Insensitive Edge Fiber Couplers fabricated on 200 mm Silicon-on-Insulator wafers", PTL 2009 S. Bernabe et al., "On-Board Silicon Photonics-Based Transceivers With 1-Tb/s Capacity", IEEE Transactions on Components, Packaging and Manufacturing Technology, vol. 6, no. 7, July 2016 K. Adachi et al., "Emission Beam Engineering of 1.3-μm High-power DFB Laser Using Monolithically-integrated Mirror and Lens for Silicon Photonics", ECOC 2016
本発明の目的は、フォトニックチップの出力部において光ビームを拡大及びコリメートする(また、逆に、フォトニックチップの入力部における光ビームのモードサイズをフォトニックチップの垂直結合構造体のモードサイズに適合させて、垂直結合構造体上でビームを集束させる)ことができる手段を備えるフォトニックチップを提案することであり、ここで、そのビームは、その手段と交差する前にその軸に対して矯正(又は逸脱)され得るものであって、またスペクトルバンドが拡大され得るものである。
このために提案されるフォトニックチップは、基板によって支持された導光層と、導光層側の前面と、基板側の背面と、背面のレベルにおいて集積されたレンズと、導光層中の垂直結合器と、この垂直結合器に光学的に結合された導光構造体とを含み、垂直結合器は、導光構造体から光を受信し、レンズの方向に光ビームを形成し/レンズから光ビームを受信し、導光構造体に光を伝送するように構成される。レンズは背面に設けられた複数の溝を含み、溝がポストの二次元アレイを画定し、各ポストが前面及び背面に直交する方向のいて不変な厚さを有する。
本チップの特定の好ましいものであるが非限定的な態様は以下のとおりである:
‐ 基板が厚さThを有し、光ビームが前面及び背面に直交する軸と角度Θ2を成し、レンズが中心と、前面及び背面と直交し且つその中心を通る中心軸とを有し、レンズの中心軸が、前面及び背面に直交し且つ垂直結合器の中心を通る軸に対して距離Th×tanΘ2だけずらされる;
‐ 基板が有効屈折率n10を有し、光が波長λを有し、垂直結合器によって形成/受信された光ビームがモードサイズDo=2・woを有し、ポストが、Th×2λ/(π・wo×cosΘ2・n10)以上の特徴寸法の二次元アレイを形成する;
‐ 二次元アレイが周期的に繰り返される単位セルを含み、各単位セルが一つのポストを含み、ポストの寸法が一つの基本セルから次の基本セルへとセル毎に変調されている;
‐ レンズがその中心軸周りの円対称性を有し、中心軸から等距離にあるポストが同一サイズのものである;
‐ レンズが、前面及び背面に直交し且つ垂直結合器の中心を通る軸周りの円対称性を有し、その直交軸から等距離にあるポストが同一サイズのものである;
‐ レンズが前面及び背面に直交する対称軸周りの円対称性を有し、対称軸がレンズの中心とレンズの面における垂直結合器の中心の射影との間に位置する点を通り、対称軸から等距離にあるポストが同一サイズのものである;
‐ ポストが平行六面体又は円筒状である;
‐ レンズがフレネルレンズである;
‐ レンズからの光/レンズに向けて光を反射するように背面上に配置されたミラーを更に含む:
‐ 垂直結合器が傾斜ファセット導波路又は表面格子結合器である;
‐ 表面格子結合器が、導光構造体から光を受信して、レンズの方向に12μm未満、好ましくは6μm未満のモードサイズの光ビームを形成/レンズからその光ビームを受信して、導光構造体に光を伝送するように構成されている。
また、本発明は、アクティブフォトニック部品と、そのアクティブフォトニック部品への電気的相互接続部と、フォトニックチップの背面上に移され且つ電気的相互接続部に接続された電子チップとを含むフォトニックチップにも関し、また、本発明に係る他のフォトニックチップに光学的に結合されたハイブリッドレーザーと集積されたフォトニックチップにも関する。
本発明の他の態様、目的、利点及び特徴は、添付図面を参照して、非限定的なものとして与えられる本発明の好ましい実施形態に係る詳細な説明を読むことで明らかとなるものである。
上述のように、シリコン上でIII‐V族半導体のハイブリッドレーザ構造体を集積させたフォトニックチップの概略的な断面図である。 本発明に係る背面に集積されたコリメーション構造体と、背面上のコリメーション構造体の方向に光を向ける垂直結合器とを有するフォトニックチップの概略的な断面図である。 本発明に係る背面に集積されたコリメーション構造体と、背面上のコリメーション構造体の方向に光を向ける垂直結合器とを有するフォトニックチップの概略的な断面図である。 図4a、図4b及び図4cは、それぞれ本発明の説明においてデジタル(図4a)、アナログ(図4b及び図4c)と称されるエッチングモードに従ったエッチングによって製造されたレンズの概略図である。 図5a及び図5bは、本発明に従ってチップに集積可能なコリメーション構造体の別の代替実施形態を示す。 図6a及び図6bは、本発明に従ってチップに集積可能なコリメーション構造体であって、そのコリメーション構造体を通過する際に何らビームの逸脱をもたらさないコリメーション構造体の寸法決めを示す。 図7a及び図7bは、本発明に従ってチップに集積可能な他のコリメーション構造体であって、そのコリメーション構造体を通過する際にビームの逸脱をもたらす構造体の寸法決めを示す。 図2に係るフォトニックチップを図3に係る他のフォトニックチップに結合させる様子を示す。 図3に係るフォトニックチップの代替実施形態を示す。 図2に係るフォトニックチップの代替実施形態を示す。 図2に係るフォトニックチップの代替実施形態を示す。 図3に係るフォトニックチップの代替実施形態を示す。 図5のフォトニックチップの例示的な実施形態を示す。 図5のフォトニックチップの例示的な実施形態を示す。 図5のフォトニックチップの例示的な実施形態を示す。 図5のフォトニックチップの例示的な実施形態を示す。 図5のフォトニックチップの例示的な実施形態を示す。 図5のフォトニックチップの例示的な実施形態を示す。 図5のフォトニックチップの例示的な実施形態を示す。 フレネル型のデジタルレンズの寸法決めの例を与え、図12aのレンズはチップの出力部において光ビームを矯正しない。 フレネル型のデジタルレンズの寸法決めの例を与え、図12bのレンズはチップの出力部において光ビームを矯正する。 フレネル型のデジタルレンズの寸法決めの例を与え、図12cのレンズはチップの出力部において光ビームを矯正する。 図13a及び図13bは、垂直結合器と向かい合うレンズのレイアウトをその出力部におけるビームが垂直に対してゼロではない角度Θ2を成す場合において示し、それぞれビームの矯正がない場合とある場合におけるコリメーション構造体の上面図に関する。 図14a及び図14bは、垂直結合器と向かい合うレンズのレイアウトをその出力部におけるビームが垂直で、それぞれビームの角度の変更がない場合とある場合で示す。 レンズに垂直入射するビームの角度を変更するために非特許文献5で提案されている解決策を示す。
本発明は、フォトニックチップの出力部(入力部)においてコリメートされた、好ましくはモードサイズが拡大された光ビームを提供(受信)することができるフォトニックチップに関する。
チップは、基板、例えばシリコン、InP又はAsGa製の基板を備える。図2及び図3を参照すると、シリコン技術チップの例が説明されていて、フォトニックチップ1、2は、基板10によって支持され且つ任意選択的な酸化シリコン層13(例えば、基板とIII‐V族レーザ積層体との間の接合界面部として機能する)によって覆われた導光層12を含む。導光層は、結晶性シリコンのサブ層(SOI基板のシリコン)、アモルファスシリコン製のサブ層及び/又は窒化シリコンのサブ層も含み得る。誘電体製の層11が導光層12と基板10との間に挿入されている。また、この層11は、層12のアクティブ光学部品との相互接続用の金属レベルも含み得る。
フォトニックチップ1、2は一つ以上の光学部品CO(アクティブ又はパッシブ)を集積し得る。導光層12は、一方では部品COに、他方では導光層中の垂直結合器122に光学的に結合されたシリコン製の導光構造体121を含む。COは複数部品のアセンブリ、例えばレーザ+変調器であり、121に結合され、次いで122に結合され得る。チップは複数のCO(121、122、15)を備え得る。
光学部品COは、層12内に埋め込まれたゲルマニウム物質製の光検出器であり得る。この場合、フォトニックチップは、光ビームを受信するための受信器であり得て、その光ビームの強度が光検出器CO上で検出したいものである。
また、光学部品COは、界面層13上に又は導光層12に直接接触させてIII‐V族物質製の利得構造体を含むシリコン上のIII‐V族物質のハイブリッドレーザでもあり得る。利得構造体は、例えば、III‐V族物質の層の積層体と、利得構造体に対する電気コンタクトを形成するための二つの電極とを含む。レーザLAは第二封止層14中に封止され得て、封止層14は例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化シリコンと窒化シリコンの混合物、又はBCB型ポリマー製である。従って、フォトニックチップは、第二封止層14側の前面F1と、基板10側の背面F2とを有する。
本発明の範囲内において、垂直結合器122は、導光構造体121から光を受信して、その光から、フォトニックチップの背面F2に向けられた光ビームを形成するように構成される。この垂直結合器122の構成は、光が基板10の厚さ全体を通り抜けることを可能にする。垂直結合器122は、例えば、表面格子結合器や、傾斜ファセット導波路である。表面格子結合器の場合、モードサイズDoは9.2μmであり、シングルモードファイバのモードサイズに適合されている。シリコン傾斜ファセット導波路の場合、モードサイズDoは典型的には3μmである。
フォトニックチップ1、2は、背面F2のレベルで集積されたレンズ型のコリメーション構造体15を更に備える。垂直結合器122は、背面F2のレベルで集積されたコリメーション構造体15に光ビームを向けるように構成される。コリメーション構造体15は、垂直結合器122からそのコリメーション構造体に入射した光ビームをコリメートし、基板を通過した後のこのビームのモードサイズを拡大モードサイズDiに拡大するように構成され、コリメーション構造体15の集束点(焦点)は垂直結合器122の中心に対応している。
本発明の好ましい代替実施形態では、モードサイズが拡大されているだけではなく、スペクトルバンドも拡大されたコリメート光ビームの入出力部を備えるフォトニックチップを得ることができ、その垂直結合器122は、シングルモードファイバのモードサイズ(典型的には9.2μm)と比較して小さなモードサイズ(例えば3μm)に適合するように設計された表面格子結合器である。従って、この代替案では、表面格子結合器は、導光構造体121から誘導された光を受信/導光構造体に光を伝送して、6μm未満のモードサイズの光ビームをコリメート構造体の方向に形成/コリメート構造体から受信するように構成される。
このような格子結合器の設計は、背面に集積されたコリメーション構造体を備える本発明に係るチップ専用のものではなく、このような結合器が導波路から誘導された光を受信/導波路に光を伝送して、モードサイズが減少、等しい又は拡大されたコリメート光ビームを形成/受信するようなあらゆるフォトニックチップ、特に、前面又は背面にコリメーション構造体が集積又はアセンブリされたフォトニックチップ、より具体的には、シリコン上のハイブリッドレーザ、変調器、光検出器等の一つ以上の部品を集積したフォトニックチップや、広いスペクトルバンドが必要とされる波長多重化/逆多重化を行うチップに応用され得るものであることに留意されたい。
以下の式は、光の波長λに対する表面格子結合器の光の放出角度θの依存性を示す:
[-n11・sinθ+neff]/λ=1/Λ
ここで、n11は誘電体層11の屈折率であり、neffは導光層12の有効屈折率であり、Λはアレイのピッチである。λについてこの式を微分すると、以下の式が得られる:
dθ/dλ=(1/Λ)(1/n11
表面格子結合器の入力/出力において、またコリメーション構造体の方向に/コリメーション構造体からについて、ビームのモードサイズDo=2×woを減少させることによって、開口数NAが増大し、アレイの出力部における光ビームの角度Φが以下のようになる:wo=λ・π/NA。ここで、NA=n11・sin(Φ/2)である。拡大された角度Φはより多くの波長を同相条件で含む。このアレイに対向させて適切なレンズを配置することによって、「表面格子結合器/レンズ」のシステムのスペクトルバンドが顕著に拡大される。Do=3μmに減少したモードサイズを有するアレイを例にとると、スペクトルバンドは略100nmに拡大されるが、これは9.2μmの標準的なモードサイズのアレイの場合には僅か32nmである。
モードサイズが減少した表面格子結合器は、短く(光の伝播方向に)、幅狭で(光の伝播方向に垂直に)、結合器のラインのエッチング深さが深いという点において標準的な結合器と物理的に異なり、概算で以下のように例示される。
Figure 0007325188000001
他の代替案に従って表面格子結合器を製造することもできるが、その物理的な特徴は、当該分野において既知で使用されている表面格子結合器(Do=9.2μm)と比較して、その出力におけるビームのモードサイズの減少(Do<6μm)である。
この結合器に対向して、厚さ775μmのシリコン基板10を通過する光ビームは極めて発散性であるが、これにレンズ15を付随させることによって、コリメートされて、120μmのモードサイズを有するようになり得る(標準的な格子結合器を用いた40μmとは違う)。このような表面格子結合器に対するレンズの整列許容誤差は、9.2μmの標準的なモードサイズの表面格子結合器の場合の±2μmから、3μmのモードサイズの表面格子結合器の場合の±0.5μmに減少する。しかしながら、リソグラフィにおいて整列が実現されているので、このような整列許容誤差の減少が許容され得る。
背面にコリメーション構造体が集積されたフォトニックチップは、チップに対向して配置された他の外部デバイス(例えば、フォトニックチップや、一つ以上の光ファイバを含むデバイス)に光学的に結合され得るものであって、その外部デバイスは、チップ1、2に集積されたコリメーション構造体15の出力部と等価なモードサイズの少なくとも一つの光学入力部及び/又は出力部を備える。シングルモードファイバとの結合の場合、外部デバイスは、例えば、所謂「拡大ビーム」コネクタであって、9.2μmのモードサイズ(シングルモードファイバのモードサイズ)から、50~500μmに拡大されたモードサイズまでで作動することができる。
背面にコリメーション構造体が集積されたフォトニックチップは、レーザと集積されることで媒体中への放出を行うこと、例えばLIDAR(Light Detection and Ranging,光検出と測距)応用や、媒体中の非誘導の光を受信することにも使用され得る。後者の場合、結合器122は導波路121に結合され、導波路121は、層12内に含まれる光検出器に結合される。
層11と基板10との間の界面を通過する際にフレネル損失が観測され、SiO層11とシリコン基板10との場合には0.8dBである。この損失を制限するため、本発明で考えられる代替案では、層11と基板10との間に反射防止層(例えば、厚さλ/4の窒化シリコン層、λは光ビームの波長に対応)を配置する。また、層11の物質として、SiOではなくて、窒化シリコンや、SiOサブ層と窒化シリコンサブ層との積層体を採用することも考えられる。そうすると、層11と基板10との間の界面を通過する際の損失が1.31μmの波長において0.5dB未満になる。
図2に表される第一実施形態では、コリメーション構造体は、フォトニックチップ1の背面上に形成されたレンズ15であり、そのレンズ15が、それを通過する光ビームをコリメートする。より具体的には、レンズ15は所謂デジタルレンズであり、背面に設けられた溝のアレイの形状を取っていて、溝が一組のパターンを画定し、各パターンは、前面及び背面に直交する方向において不変の厚さを有する。
図3に表される第二実施形態では、コリメーション構造体は反射構造体であり、その構造体上で反射する光ビームをコリメートするように構造化される。このような反射構造体は反射レンズであり、第一実施形態のようなデジタルレンズを形成して、それを金属層16(例えば、金、銀、又はアルミニウムの層)で覆うことによって製造される。金属層16は局所的なものであるか、又は背面全体を覆い得る。
図3の反射レンズ15、16は、コリメートビームを前面F1に戻すことを可能にする。この構成は、フォトニックチップの背面F2上に電子チップを移したい場合に特に興味深いものとなる。この場合、フォトニックチップの背面F2はアクセス可能ではなく、反射レンズ15、16が、コリメートビームを前面F1の側に戻すことを可能にする。
本発明で用いられる所謂デジタルレンズは、「デジタル」構造(図4aを参照すると、数値1が溝T1、T2、T3のエッチングに対応し、数値0が不変厚さのパターンM1、M2を画定するようにエッチングされていないことに対応する)を与えるように標準的な製造ステップ(リソグラフィ/エッチング)を用いて製造可能なものであり、変厚(例えば、球面ディオプトリ(図4b)や変化する傾斜のリッジ(図4c))のパターンを画定する「アナログ」構造を要するレンズとは区別され得るものである。このようなアナログレンズは、一般的には、樹脂流動リソグラフィ法や、所謂「グレートーン」リソグラフィによって得られる。
図4aを参照すると、デジタルレンズ15は、基板10の背面F2に設けられた複数の溝T1、T2、T3を含み、溝が一組のパターンM1、M2を画定し、各パターンは、前面及び背面に直交する方向において不変の厚さを有する。好ましい実施形態では、全てのパターンが同じ厚さを有する。しかしながら、本発明は異なる厚さを有するパターンに及ぶものであり、より具体的には第一厚さを有する第一組のパターンと第二厚さを有する第二パターンとに分割されたパターンに及ぶものである。第一厚さは第二厚さよりも厚くなり得て、第一組のパターンは第二組のパターンよりも幅広のパターンとなり得る。
パターンの厚さは、典型的には、溝のエッチング深さによって定められる。パターンは基板の物質で構成される。代わりに、又は補完的に、パターンは、基板の背面上に移された追加層の物質で構成され得る。追加層は、例えば、堆積させたアモルファスシリコンや結晶シリコン、又は、溝を充填する物質又は空気の屈折率と比較して高い屈折率を有する他の物質製である。
図5を参照すると、各溝は、前面及び背面に直交する方向(z方向)に沿って或る深さを有する。溝は不変厚さのパターンを分離して、二次元アレイ、例えば、正方形や円形のアレイを形成する。このアレイは、Th×2λ/(π・wo×cosΘ2・n10)以上の特徴寸法(正方形アレイの場合は辺、円形アレイの場合は直径)を有する。
図5b、図6b及び図7bに表されるように、パターンは、正方形又は矩形(図5b)や円形(図6b及び図7b)の断面(xy平面)のポストのマトリクスアレイを形成し得る。特に、パターンは、対称軸(必ずしもレンズの中心を通るレンズの中心軸とは一致しない)の周りに円対称で配置され得る。この形状は、リングとは異なり、偏光の影響を受けない。実際、光波の電場はxy平面内であらゆる向きを取り得て、波長スケールにおいてその波が受ける屈折率は、電場の向きにかかわらず同一である。
溝T1~T4の屈折率はパターンの屈折率よりも低い。このようにして、レンズが屈折率擬似勾配構造を形成し、垂直結合器122からの入射曲面波面を外部にコリメートさせることができる(逆に、外部からの入射平面波面の曲面位相シフトを生成することができる)。より具体的には、パターンは屈折率ncのコア物質で形成され、溝は空気のままか、コア物質の屈折率ncよりも小さな屈折率nrの充填物質、例えばSiOで充填される。コアの屈折率と溝の屈折率との間の差は好ましくは0.2以上である。
本発明の範囲内において、屈折率擬似勾配とは、所謂「屈折率分布型構造」の場合のようなコア物質の屈折率の真に変化するプロファイルをデジタルレンズが備えるものではなく、デジタルレンズが同じ性質を有することを意味する。このようにして、デジタルレンズを通過する間において光はアナログレンズの等価物に遭遇することになる。
溝は周期的に配置され得て、二つの連続するパターンを分離する溝の幅は一つの溝から次の溝へと溝毎に変調される。このようにして、コア層の物質フィルファクタ(局所的な屈折率を定める)がレンズに沿って変化する。
円筒状ポストのマトリクスアレイを例にとると(図6b及び図7bを参照)、このアレイは、一組の同じサイズの正方形の基本セルを含み、セル毎に一つのポストが存在し、ポストの表面積が一つのセルから次のセルへとセル毎に変調されている。そうすると、フィルファクタは、ポストの表面積と基本セルの表面積との間の比として表され得る。一辺500nmの正方形の基本セルでは、ポストの直径は20nmから480nm(=500-20nm)の間で異なり得る。
以下で詳述する一実施形態では、レンズ15が、チップの背面F2に対する垂線に沿って垂直結合器122からそれを通過する光を取り出すように構成される。
図6aに示す垂直結合器に対向するコリメーション構造体の寸法決めでは、光ビームの入力/出力角度がΘ2=0である(点C122で表される垂直結合器の中心が、xy平面に垂直でコリメーション構造体の中心C15を通過する軸(この軸はコリメーション構造体の中心軸Amと称される)の上にある)。図6bは、その中心軸に対して円対称のコリメーション構造体に関し、つまり、xy平面内において、中心軸から等距離にある二次元アレイのパターンが同一の表面積を有する(この場合パターンはポストであるので、同一の直径を有する)。
図6a~図6bは、パターンM1、M2、M3の幾何学を記述する式によって以下で示されるように、コリメーション構造体がこの構造体上への垂直入射のビームを逸らさないような寸法決めをより具体的に示す。この構成は図14aにも表されている。
図7aに示す垂直結合器112に対向するコリメーション構造体の寸法決めでは、光ビームの入力/出力角度がΘ2≠0である(コリメーション構造体のxy平面上への垂直結合器122の中心の正射影Opvが、コリメーション構造体の中心C15に対してX(≒Th×tanΘ2)だけずらされていて、ここでThは基板10の厚さである)。図7bは、円対称の軸Adがレンズの中心軸Amに対してXだけずらされているコリメーション構造体に関する。軸Adはレンズのxy平面に垂直であり、OpVを通過する。上から見ると、レンズは非対称に見える。
図7a~図7bは、パターンM1、M2、M3の幾何学を記述する式によって以下で示されるように、コリメーション構造体を通過した後にビームを垂直にすること(φ=0)を可能にするコリメーション構造体の寸法決めをより具体的に示す。この構成は図13bにも表されている。
非垂直のコリメートビーム(Θ2≠0)を垂直にせずに取り出すことも勿論可能であり、図13aに表されるように、その中心軸に対して円対称のコリメーション構造体を用い、その中心C15を、コリメーション構造体のxy平面上への垂直結合器の中心C122の正射影Opvに対してX=Th×tanΘ2だけずらす。また、図14bに表されるように、レンズは、それを通過した後に、垂直入射ビームに対して或る角度φ≠0を与えるように構成され得る。そして、その中心軸からずらされた軸Adに対して円対称のコリメーション構造体が用いられる。コリメーション構造体のxy平面上への垂直結合器の中心C122の正射影Opvは、コリメーション構造体の中心C15と一致する。
図13a、図13b、図14a及び図14bには、垂直結合器122と向かい合わせのレンズ15のレイアウトが表されている。レンズ15は、xy平面に垂直であり且つその中心C15を通過する中心軸Amを有する。垂直結合器の中心C122はレンズの焦点(集束点)にある。コリメーション構造体のxy平面上へのその中心C122の正射影Opvは、ずれX(Th×tanΘ2と近似可能)だけ中心C15から離れている。垂直結合器からコリメーション構造体のxy平面に入射するビームの中心はCfで示されている。入射ビームの中心Cfはコリメーション構造体の中心C15に一致する。
図13a及び図13bでは、垂直結合器の出力部におけるビームは垂直ではなく(Θ2≠0°)、レンズがビームを垂直にすること行ったり行わなかったりする。垂直にしない場合(図13a)、コリメーション構造体は、レンズの中心軸Amと一致する対称軸周りの円対称性を有する(図12aも参照されたい)。垂直にする場合、つまり構造体15を通過した後の角度φがゼロの場合(図13b)、コリメーション構造体は、レンズの中心軸から離れた対称軸Ad周りの円対称性を有し、その対称軸は、レンズのxy平面に垂直であり、焦点C122を通過する(図12bも参照されたい)。レンズの平面と対称軸Adとの交点がOpvで示されている。垂直にしない場合と垂直にする場合との間の中間角度のバリエーションを、ポストの円対称の中心をC15からOpvにずらすことによって実現することができることは明らかである。
図14a及び図14bでは、垂直結合器の出力部においてビームが垂直であり(Θ2=0°)、レンズが、それを通過した後にビームの角度の変更を行ったり行わなかったりする。ビームの角度を変更しない場合(図14a)、コリメーション構造体は、レンズの中心軸Amと一致した対称軸周りの円対称性を有する。レンズ15の出力部において垂直に対してゼロではない角度φを有するようにビームの角度を変更する場合(図14b)、コリメーション構造体は、xy平面に垂直であり且つレンズの中心軸からゼロではない値で離れている対称軸Ad周りの円対称性を有する。レンズのxy平面上でのビームの中心Cfはレンズの中心C15と一致したままである。比較として、図15には非特許文献5で提案されている、レンズのxy平面に入射するビームの中心Cfに対してレンズの中心Clをずらすことで垂直入射のビームの角度を変更する解決策が表されている。この解決策では、レンズの円対称軸がその中心軸Amと一致している。
コリメーション構造体は、チップの外部からの入射平面波面の曲面位相シフトを生じさせるように構成され、光線がコリメーション構造体を通過した後にはコリメーション構造体の焦点において全て同相にあるようにし、その焦点は垂直結合器にある(基板10の厚さTh方向の反対側の点に一致)。逆に、コリメーション構造体は、垂直結合器からやって来る発散ビームから平面波面を生じさせる。図6a及び図7aはxz平面に平行な断面に沿ったパターンの図であり、図6b及び図7bはxy平面に平行な断面に沿ったパターンの図である。
ポストの直径は以下の方法で計算される。パターンが円筒状であり、屈折率nsiのシリコン物質製で、厚さhで、直径Wsiであるとする。ポストは、屈折率nSiO2のSiO中に封止されているものとする。
図6aに示される例では、焦点はコリメーション構造体の中心軸Am=z上にあり、溝はSiOで充填されていて、この構成は以下のように記述される:
Figure 0007325188000002
は位置(x,y)におけるレンズの平均屈折率であり、シリコンのフィルファクタに関連していて、hはシリコンパターンの厚さであり、Fは基板の厚さThに対応し(例えば、直径300mmのSOI基板について775μm)、λは光ビームの中心波長であり、nは基板10を構成する物質の屈折率である。
平均屈折率は、以下のようにシリコンのフィルファクタfsi(x)に関連している:
Figure 0007325188000003
シリコンのフィルファクタは以下のように導出される:
Figure 0007325188000004
コリメーション構造体が、擬似周期P(ポストの中心の位置)で、変化するポストの直径Wsi(x,y)の擬似周期的アレイと同等であると仮定すると、パターンは、n∈[-N;N]でp∈[-N;N]として以下のWsi(n,p)の組に従って定められる直径を有する:
Figure 0007325188000005
図7aの例では、コリメーション構造体の焦点は、構造体15の中心軸zから距離X=Th×tanΘ2だけずれている。そのコリメーション構造体は以下のように計算される:
Figure 0007325188000006
Figure 0007325188000007
が分かっていると、これから以下のことが導出され得る:
Figure 0007325188000008
コリメーション構造体が、擬似周期P(ポストの中心の位置)で、変化するポストの直径Wsi(x,y)の擬似周期的アレイと同等であると仮定すると、パターンは、n∈[-N;N]でp∈[-N;N]として以下のWsi(n,p)の組に従って定められる直径を有する:
Figure 0007325188000009
垂直にしないコリメーション構造体では、最大の幅を有するのはコリメーション構造体の中心パターンであるので、以下のように決めることができる:
Wsi(0)=P-cd_min 式(NR)
ここで、cd_minは、エッチングによって技術的に実現可能な溝の最小幅である。このようなコリメーション構造体は、xy平面に垂直でありコリメーション構造体の中心点C15を通過する軸として定められるレンズの中心軸Am周りの円対称性を有する。従って、中心軸から等距離のポストは同一の直径を有する(図6bを参照)。xy平面内において、レンズは一辺D=Diの正方形の表面(又は直径D=Diの円形の表面)を有し、ここでDi=Th/[cos(Θ2)・nsub10]×2λ/(π・wo)であり、nsub10は基板10の屈折率である。
垂直結合器122が表面格子結合器型であって、Θ2≠0で、コリメーション構造体がビームを垂直にすることができる場合(つまり、15の出力部においてビームの角度φ=0)、式(2)をnについて解くことによって最大パターンの位置を見つけ出すことができる。最大であるのは横座標Xのパターンである(焦点C122と直に一致しているもの)。このコリメーション構造体は、xy平面に垂直であり且つ点Opvを通過する軸Ad周りの円対称性を有し、ここでOpvは、コリメーション構造体15のxy平面上へのC122の正射影である(図7b)。xy平面内において、Opvは、C15に対して、X軸に平行にX(≒Th×tanΘ2)だけ並進移動される。
中心軸Amに対してずらされた軸Ad周りの円対称性のコリメーション構造体については、その式を、WSi(0)の関数ではなくて、WSi(X)の関数として以下のように書き直すことができる:
Figure 0007325188000010
Dをx軸に沿ったコリメーション構造体の幅として、X<D/2の場合、最大パターンは横座標Xのものであり、以下のようになる:
Si‐max=WSi(X)=P-cd_min
これから以下のように導出可能である:
Figure 0007325188000011
また、パターンの最小直径WSi‐minを決定することもでき、これは横座標Xから最も遠いパターンの直径であり、以下のように与えられる:
Figure 0007325188000012
この後者の式は、技術的に実現可能なコリメーション構造体の設計を可能にする最小エッチング深さhを決定することを可能にし、つまり、軸xに沿ったレンズの所定の幅Dについて、cd_min及びP-cd_minを超えないパターンの直径を決めることができる:
Figure 0007325188000013
逆に、X>D/2の場合、最大パターンは横座標Xに最も近いものとなる。X>0を例にとると、最大パターンは添え字Nのものとなる(X<0についてはコリメーション構造体を反転させればよい)。この添え字Nのパターンについて以下のように式が書き直される:
Figure 0007325188000014
添え字Nのパターンを最大寸法とすると、以下のようになる:
Figure 0007325188000015
そうすると、最小寸法のポストは添え字(-N,±N)のものとなる:
Figure 0007325188000016
この場合のhの値は以下のようになる:
Figure 0007325188000017
コリメーション構造体を設計するための手順は以下のようなものとなり得る:
(1)所与のP及びcd_minについて、コリメーション構造体の必要厚さを、x<D/であるか又はx>D/2であるかに応じて、式(3bis)又は式(4bis)に従って決定する;
(2)上記で分かった厚さhから、x<D/2であるか又はx>D/2であるかに応じて、式(3)又は式(4)に従ってコリメーション構造体の厳密なプロファイル(形状)を導き出す。
上記で展開した式から、平行六面体(円筒状ではない)のポストについての計算は明らかである。
代替実施形態では、コリメーション構造体は単純なレンズの等価物ではなく、フレネルレンズの等価物である。この手法では、より小さな厚さhとなるが、より大きな屈折率勾配でこの小さな厚さを補償することができ、その勾配は2πを法(module)とする位相で繰り返されて、コリメーション構造体の全幅に及ぶ。この手法では以下のようになる:
Figure 0007325188000018
mの項は、幅に増分を加えて、cd_min未満に落ち込むことを防止することができる。しかしながら、この増分は、2πを法とする位相を有するために幅がP-cd_minを超えたり又はcd_min未満となるようにしてはならない。これは、フレネルレンズの最小厚さhminに対する制限を課して、技術的に実現可能なものとする。一つのパターンがcd_min(下限)の幅を有すると仮定してみる。このパターンは添え字(n’,p’)を有し、以下のようになる:
Figure 0007325188000019
右項の二乗にλ/hを加えて、式(5)においてP-cd_min未満の幅を生じさせる必要があり、つまり以下のようになる:
Figure 0007325188000020
これから、フレネルレンズを実現可能とするためには、所与の技術(P,cdmin)について、波長と厚さとの間に以下の制限が存在することが導き出される:
Figure 0007325188000021
hminは、二次の関係式の二乗根に対応し、つまり以下のようになる:
Figure 0007325188000022
周期Pはλ/2を超えることができず、その構造が平均屈折率の媒体であるように振る舞うようにする。この制限を課すことによって、式(6)を単純化することができ、最終的には以下のようになる:
Figure 0007325188000023
図8には、図2に係るフォトニックチップ1を、図3に係る他のフォトニックチップ3と結合させる様子が示されている。この例では、チップ1、3の垂直結合器は表面格子結合器122、122’である。フォトニックチップ3はSOI基板上に形成され、導光層120を含み、その導光層120は封止層140で覆われ(ここでは相互接続金属レベルを備える)、SiO製の埋め込み酸化物層110によって支持基板100から分離される。フォトニックチップ3は封止層140側の前面F10と、基板100側の背面F20とを有する。反射レンズ15’、16’は背面F20のレベルに集積される。反射レンズ15’、16’は、パターンの高さが2で割られている点を除いて、本発明に係るチップ1のレベルに集積されたレンズ15と同じ特性を有する。導光層120は導波路121’と表面格子結合器122’とを含み、表面格子結合器122’は導波路121’に対して光を送受信するように構成されるが、結合器の歯が向いている面に対向するチップの面の方向に対して送受信される(例えば、このような結合器は、厚さ160nmのシリコン層内に設計され得て、その結合器の歯のエッチングは90nmの深さにわたるエッチングとなるか、又は代わりに、厚さ300nmのシリコン層でその歯のエッチングが全厚さにわたってエッチングされるものとなる)。
図8のチップ1のコリメーション構造体の寸法決めの一例は以下のとおりである。垂直結合器として表面格子結合器が用いられ(Do=9.2μm)、SOI基板にシリコンフォトニクス技術を用いて製造される。厚さTh=775μmで屈折率nsiのシリコン基板が用いられる。表面格子結合器の出力角度はSiOにおいてΘ1=8°であり、シリコンにおいてΘ2=3.3°である(nSi=3.5、nSiO2=1.45で、nSi×sin(Θ2)=nSiO2×sin(Θ1))。従って、レンズ15に入射するビームはモードサイズTh×2λ/(π・wo×cosΘ2・nSi)=Di≒40μmを有する。コリメーション構造体の中心は垂直結合器の中心からX=Th×tan(Θ2)≒44.8μmだけずらされる。一定のメッシュサイズPの二次元アレイの円筒状パターンで可能な最小厚さを見つける。パターンの最小直径は80nmに設定され、エッチングされた構造体の擬似周期P=500nmが検討される。
上記式を用いて、単純なレンズ型又はフレネルレンズ型の場合におけるコリメーション構造体のパターンの最小厚さを計算する。デジタル応用を保つ場合の最小厚さは、フレネルレンズの場合に略1.5μmであり、単純なレンズの場合に数μmである。次いで、コリメーション構造体を形成するエッチングのためのパターンの直径を、WSi‐min=0.08μmとして計算する。コリメーション構造体15がミラー16に結合されるチップ3の場合、ポストの厚さhを2で割る。
引き続き図8を参照すると、本発明に係るチップは、他のチップ3との整列パターン17を背面F2上に有し得て、特に、整列パターン17は、他のチップの前面F10上の相補的なパターン17’と共に機能して、二つのチップ1、3の背面F2、F20上のレンズ15、15’と16’の機械的整列を保証するが、これはこの例示的な実施形態に限られるものではない。上述のデジタル応用では、厚さ775μmの基板に形成される従来技術の表面格子結合器122、122’とレンズ15、15’についてDi=40μmとなる。二つのチップ間の整列は略±8μmとする必要がある(対照的に、従来技術の二つの表面結合器を整列させる場合には±2μmである)。
また、図8には、フォトニックチップ3の前面F10上に、例えば銅マイクロピラー20を用いて集積された電子チップPEが更に表されている。電子チップPEは、チップ3のアクティブフォトニック部品の制御や読み出しを行うためのものであり、銅マイクロピラー20と、層140を通り抜ける金属レベル124とを用いて、導光層120に形成されたアクティブフォトニック部品(例えば、変調器123を含む)に接続される。
図9には、図3に係るフォトニックチップの代替実施形態が表されている。基板10は半導体物質、典型的にはシリコン製であり、反射防止層21によって層11から分離されている。基板10の背面側は金属層16で覆われて、レンズ15を反射性にする。更に、図9には、フォトニックチップの背面F2上に、例えば銅マイクロピラー20を用いて集積された電子チップPEが表されている。このチップPEは、アクティブフォトニック部品の制御や読み出しを行うためのものであり、特に基板10を通り抜ける電気的相互接続ビア125を用いて、導光層12に形成されたアクティブフォトニック部品(例えば、変調器123を含む)に接続される。図10cに表されるように、代替的に、電子チップPEをフォトニックチップの前面F1上に配置してもよい。この場合、アクティブ部品123と電子チップPEとの間の電気的相互接続層124は層14中に(任意選択的に層13や層12中にも)埋め込まれる。
図10a及び図10bには、層11と基板10との間に配置された反射防止層21を含む図2に係るフォトニックチップの異なる実施形態が表されている。
図10aに表される実施形態では、レンズ15は、チップの背面F2の垂線に沿って垂直結合器122からそのレンズを通過する光を取り出すように構成される。上記のように、垂直結合器122は、チップの平面に誘導された伝播から、チップの背面に垂直な角度を成す略垂直伝播への移行を可能にする(実際には、基板10を通過する際に、表面格子結合器からやって来たビームは垂直に対してゼロではない角度Θ2、例えば4°を成す)。実際のところ、表面格子結合器の結合損失を増大させずに、角度をゼロにすることは不可能である。デジタルレンズを用いて、ビームを垂直にして、レンズの出力部においてチップの平面に垂直であるようにする(φ=0°)。これによって、フォトニックチップの背面の出力部におけるビームがチップの前面及び背面に対して垂直になる。
本発明によると、拡大されたサイズのコリメートビームを取り出すことで、チップの一方の面上に存在するオプトメカニカル(光機械)界面部でのチップの整列許容誤差を増大させることができる。しかしながら、受信角度の許容誤差は減少する。ビームを垂直にして、チップの背面と90°の角度を成すようにすることによって、界面部の結合が容易になる。従って、この部分は厳密に垂直になるようにチップの平坦な表面上に配置され得る。これによって、チップの背面F2に接触している光機械部が、角度ギャップの可能性なく、チップに厳密に垂直になり、整列の角度的な影響の受け易さの問題が完全に解消される。
図10aには、フォトニックチップの前面F1上のレーザLAと、変調器123と、層14、13及び12に埋め込まれた相互接続部124との電気接触用の電極が表されている。図10aのチップはレンズ15をミラー16と共に用いて、ビームがその前面F1を通してフォトニックチップから取り出されるようにもすることができる(図10cを参照)。図10bでは、両接触は、電気的相互接続ビア125を介して背面で実現されている。この構成は前面上にヒートシンクを配置することを可能にする。また、この構成は、チップの背面上で電気的相互接続及び光学的相互接続を利用可能にし、これら相互接続部は、チップの背面側に配置された基板を介して専用集積回路に接続可能である。
図10aのレンズ15及び結合器122の寸法決めとしては以下のものが考えられる。垂直結合器122としては、モードサイズDo/2=1.8μmを有するように設計された表面格子結合器が提案され、これは上述のように、モードサイズwo=4.6μの既存のアレイと比較してスペクトルバンドを拡大することができる(30nmと比較して60nmに拡大されたスペクトルバンド)。このような格子結合器は高発散性のビームを与え、シングルモードファイバに光を効率的に結合させることができない。本発明は、デジタルレンズを使用することで、基板10を通過した後に、レンズの出力部においてビームをコリメートさせることができる。基板の厚さがTh=775μmであると、略Di=103μmに拡大されたモードサイズを有するコリメートビームを得ることができる。結合器122及びレンズ15で構成されたシステムに対向して、「拡大ビーム」システム(上述のようなもの)は、光をファイバに効率的に結合させることができる。
チップに集積されたシステム(モードサイズが小さく高発散性の表面格子結合器と、背面上のデジタルレンズ)は、従来技術と比較して10倍拡大されたモードサイズを有し、コリメートされ、垂直にされて、スペクトルバンドが拡大されたビームを提供することができる。従って、このシステムは、表面格子結合器に関連する従来技術の欠点(垂直に対してゼロではない角度、ファイバに対する低い整列許容誤差、スペクトルバンドの減少)を回避している。
図10a(Th=775μm、Di=103μm)に関するコリメーション構造体の代替実施形態では、デジタルレンズは、単純なレンズの等価物ではなくて、フレネルレンズの等価物を形成する。この手法によると、溝の厚さは小さなものとされ、大きな屈折率勾配が、この小さな厚さを補償することができ、その勾配は2πを法とする位相で繰り返されて、コリメーション構造体の全幅に及ぶ。ここで、周期P=0.5μmで繰り返されるシリコンの円筒状パターンを仮定してみる。パターンはcd_min=0.12μmの最小直径と、P-cd_minの最大値=0.5-0.12μm=0.380μmとを有する。パターンが空気中に封止される場合には、エッチングの最小厚さは略1.3μmと計算される。図12aは、各パターンの直径Dpを、ビームを垂直にしないレンズを形成するパターンのアレイ中における位置X/P、Y/Pの関数として示す。レンズの中心C15は、レンズのxy平面上への表面格子結合器122の中心C122の正射影に対して略tan(Θ2)×Th=54.4μmだけずらされている。レンズ15は、その中心軸Amと一致する円対称軸を有する。レンズのxy平面上のビームの中心はレンズの中心C15と一致している。図12aのレンズはその中心軸が円対称の中心と一致しているものであって、その出力部においてビームを垂直にするものではない。図12bは、図12aのレンズと同じ製造条件(cd_min=0.12μm、P-cd_minのmax=0.5-0.12μm=0.380μm)に従って製造され、同じサイズDiであるが、ビームを垂直にしている(φ=0°)レンズに関する。図12bは、各パターンの直径Dpを、ビームを垂直にするレンズを形成するパターンのアレイ中におけるその位置X/P、Y/Pの関数として与える。レンズの中心C15は、レンズのxy平面上への表面格子結合器の中心C122の正射影Opvに対してX=54.4μmだけずらされている。レンズ15は、その中心軸からずらされた円対称軸を有する。円対称軸はxy平面に垂直であり、Opvを通る。レンズのxy平面上のビーム中心はレンズの中心C15と一致する。
図10bのレンズ15及び表面格子結合器122の寸法決めとしては以下のものが考えられる。表面格子結合器122は、モードサイズwo=4.6μmの既存の結合器と比較してそのスペクトルバンドを拡大させるようにモードサイズwo=0.9μmを有するように設計される(スペクトルバンドは30nmと比較して80nmよりも大きく拡大される)。このような格子結合器は極めて発散性のビームを与える。本発明は、レンズを用いることによって、基板10を通過した後に、チップの出力部においてビームをコリメートすることができる。電気的相互接続ビア125の製造に適合可能なように、基板の厚さTh=200μmmとすると、略53μmに拡大されたモードサイズを有するコリメートビームを得ることができる。
格子結合器の出力部においては、発散ビームは、垂直に対してゼロではない角度Θ2を成す(この例では、シリコン基板10中で4°に等しい)。レンズの中心C15は、表面格子結合器122の中心の正射影に対して略tan(Θ2)×Th=14μmずらす必要がある。デジタルレンズを用いて、ビームを垂直にして、レンズの出力部においてチップの平面に垂直になるようにすることができる。
ここで、周期P=0.5μmで繰り返されるシリコンの円筒状パターンを仮定する。パターンは、最小直径cd_min=0.12μmと、P-cd_minの最大値=0.5-0.12μm=0.380μmを有し、空気中に封止される。エッチングの最小厚さは略1.3μmと計算される。図12cは、各パターンの直径Dpを、ビームを矯正するレンズを形成するパターンのアレイ中における位置X/P、Y/Pの関数として与える。レンズの中心C15は、レンズのxy平面上への表面格子結合器の中心C122の正射影Opvに対して略tan(Θ2)×Th=14μmだけずらされる。レンズは、レンズのxy平面に直交し、Opvを通る軸Ad周りの円対称性を有する。
以下、本発明に係るフォトニックチップ、より具体的には図2に表されている第二実施形態に係るチップを製造するための方法の一例を説明する。本方法は、シリコン表層とシリコン基板30との間に挿入された埋め込み酸化物層13を有するSOI基板を提供して(図11a)、シリコン表層を部分的又は完全に局所的エッチングし、変調器の場合には注入を行うことで、フォトニック部品(導波路121、表面格子結合器122、変調器PN123等)を製造することで開始する。図面では、光は変調器については図面の平面に垂直に伝播し、導波路及び表面格子結合器については図面の平面内で伝播する。
次のステップ(図11b)は、誘電体製のBEOL封止層11の形成であり、この層は、導光層12のアクティブフォトニック部品(ここでは、変調器123)との電気的相互接続用の金属レベル124を含む。
シリコン基板10(結合後に基板と封止層11との間に介在する反射防止層で覆われ得る)が、封止層11上に移されて次いで結合される(図11c)。このステップは結合中の正確な整列を必要としない(何故ならば、コリメーション構造が未だ形成されていないので)。必要であれば基板10の薄化を行って、典型的には略50μmから775μmの間の厚さにし得る。
次のステップ(図11d)は、基板10上へのデジタルレンズ15の形成である。レンズ15の形成は、不変厚さのパターンを画定する溝をエッチングすることによって行われる。次いで、溝は低屈折率物質、例えばSiOでチップの表面と面一で充填される。次のステップ(図11e)は、レンズ15上に金属層16を堆積させて、反射レンズを形成することである。
次のステップは、基板10を貫通するビアを、例えばレーザーエッチングによって形成し、ビアを金属で充填して、層11中に存在するビア124に接続される電気的相互接続ビア125を形成して、アクティブフォトニック部品(変調器123等)を電子チップに接続することを可能にすることである。次のステップは、ウェーハを反転させて、シリコン基板30を除去することである(図11f)。次いで、層13上にIII‐V族層の積層体Sを形成し、この積層体をレーザの利得媒体を形成するように構造化し、電極Eを製造し、第二封止層14を形成することによって、レーザLAを製造する(図11g)。
本発明はフォトニックチップに限定されず、その製造方法、特に同一のウェーハ上にまとめて複数のチップを製造するための方法にも及ぶ。本方法は、チップの背面のレベルにコリメーション構造体を形成し、導光構造体から光を受信し且つコリメーション構造体に向けられた光ビームを形成するように構成された垂直結合器を形成することを含む。
また、本発明は、本発明に係るフォトニックチップと、フォトニックチップの入出力部における光ビームのモードサイズに適合させたモードサイズを有し、例えばシングルモードファイバ上にビームを再集束させるコリメーション構造体が設けられた外部デバイスとを含むシステムにも及ぶ。
また、本発明は、一つ以上のハイブリッドレーザ、例えば、シリコン基板上にIII‐V族半導体物質製の利得媒体を有するレーザを集積させることができるこのようなフォトニックチップにも関する。そのフォトニックチップは、複数のレーザによって放出された波長コムを、レーザを含まない他のフォトニックチップ(例えば図8を参照)に提供するためのものであり、又は、代わりに、自由伝播の光ビームを放出するためのものである。
1 フォトニックチップ
2 フォトニックチップ
10 基板
11 誘電体層
12 導光層
13 界面層
14 封止層
15 コリメーション構造体、レンズ
16 金属層
121 導光構造体、導波路
122 垂直結合器、表面格子結合器

Claims (13)

  1. フォトニックチップ(1、2)であって、基板(10)によって支持された導光層(12)と、前記導光層(12)側の前面(F1)と、前記基板(10)側の背面(F2)と、前記背面(F2)のレベルで集積されたデジタルレンズ(15)と、前記導光層中の導光構造体(121)と、前記導光層中の垂直結合器(122)とを含み、前記導光構造体に光学的に結合された前記垂直結合器が、前記導光構造体(121)から光を受信し前記デジタルレンズ(15)の方向に光ビームを形成するように及び/又は前記デジタルレンズ(15)から光ビームを受信して前記導光構造体(121)に光を伝送するように構成されていて、前記デジタルレンズ(15)が、前記背面(F2)に設けられた複数の溝(T1、T2、T3)を含み、前記溝がポスト(M1、M2)の二次元アレイを画定し、各ポストが前記前面及び前記背面に直交する方向において不変な厚さを有し、
    前記基板が厚さTh及び有効屈折率n10を有し、前記光ビームが前記前面及び前記背面に垂直な軸と角度Θ2を成し、前記光が波長λを有し、前記垂直結合器によって形成及び/又は受信される光ビームがモードサイズDo=2・woを有し、前記ポストの二次元アレイがTh×2λ/(π・wo×cosΘ2・n10)以上の特徴寸法を有することを特徴とするフォトニックチップ。
  2. 前記ポストの二次元アレイが周期Pで周期的に繰り返される複数の基本セルを含み、各基本セルが一つのポストを含み、ポストの寸法が一つの基本セルから次の基本セルへと変調されてい、請求項に記載のフォトニックチップ。
  3. 前記周期Pがλ/2未満である、請求項2に記載のフォトニックチップ。
  4. 前記デジタルレンズが中心(C15)と、前記前面及び前記背面に直交し且つ該デジタルレンズの中心を通る中心軸(Am)とを有し、前記デジタルレンズの中心軸(Am)が、前記前面及び前記背面に直交し且つ前記垂直結合器の中心(C122)を通る軸に対して距離Th×tanΘ2だけずらされている、請求項1から3のいずれか一項に記載のフォトニックチップ。
  5. 前記デジタルレンズが該デジタルレンズの中心軸(Am)周りの円対称性を有し、該中心軸から等距離にある複数のポストが同一のサイズを有する、請求項4に記載のフォトニックチップ。
  6. 前記デジタルレンズが、前記前面及び前記背面に直交し且つ前記垂直結合器の中心(C122)を通る直交軸周りの円対称性を有し、該直交軸から等距離にある複数のポストが同一のサイズを有する、請求項4に記載にフォトニックチップ。
  7. 前記デジタルレンズが前記前面及び前記背面に直交する対称軸周りの円対称性を有し、該対称軸が、前記デジタルレンズの中心と前記デジタルレンズの面における前記垂直結合器の中心の射影との間に位置する点を通り、該対称軸から等距離にある複数のポストが同一のサイズを有する、請求項4に記載のフォトニックチップ。
  8. 前記ポストが平行六面体又は円筒状である、請求項1から7のいずれか一項に記載のフォトニックチップ。
  9. 前記デジタルレンズが反射性である、請求項1からのいずれか一項に記載のフォトニックチップ(2)。
  10. 前記垂直結合器が傾斜ファセット導波路又は表面格子結合器である、請求項1からのいずれか一項に記載のフォトニックチップ。
  11. 前記表面格子結合器が、前記導光構造体から光を受信して、前記デジタルレンズの方向に12μm未満のモードサイズの光ビームを形成するように及び/又は前記デジタルレンズから12μm未満のモードサイズの光ビームを受信し、前記導光構造体に光を伝送するように構成されている、請求項10に記載のフォトニックチップ。
  12. 前記表面格子結合器が、前記導光構造体から光を受信して、前記デジタルレンズの方向に6μm未満のモードサイズの光ビームを形成するように及び/又は前記デジタルレンズから6μm未満のモードサイズの光ビームを受信し、前記導光構造体に光を伝送するように構成されている、請求項11に記載のフォトニックチップ。
  13. 基板(10)によって支持された導光層(12)を含むフォトニックチップ(1、2)を製造するための方法であって、前記フォトニックチップが前面(F1)及び前記基板(10)側の背面(F2)を有し、前記背面上にデジタルレンズ(15)を形成することと、前記導光層中に導光構造体と、前記導光構造体から光を受信して前記デジタルレンズに向けられた光ビームを形成するように構成された垂直結合器とを形成することとを含み、前記デジタルレンズを形成することが、前記背面に複数の溝(T1、T2、T3)をエッチングすることを含み、前記溝がポスト(M1、M2)の二次元アレイを画定し、各ポストが前記前面及び前記背面に直交する方向において不変な厚さを有し、
    前記基板が厚さTh及び有効屈折率n10を有し、前記光ビームが前記前面及び前記背面に垂直な軸と角度Θ2を成し、前記光が波長λを有し、前記垂直結合器によって形成及び/又は受信される光ビームがモードサイズDo=2・woを有し、前記ポストの二次元アレイがTh×2λ/(π・wo×cosΘ2・n10)以上の特徴寸法を有することを特徴とする方法。
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